説明

高分子量メラノーマ関連抗原に対する完全ヒト抗体およびその使用

HMW−MAAに特異的に結合する単離されたヒトモノクローナル抗体およびその機能性フラグメントが、本明細書中に開示される。これらの抗体をコードする核酸、これらの核酸分子を含む発現ベクター、およびその核酸分子を発現する単離された宿主細胞もまた開示される。それらの抗体は、サンプル中のHMW−MAAを検出するために使用され得る。これらの抗体を利用して癌を診断する方法または癌の診断を確証する方法が本明細書中に開示される。癌を有する被験体を処置する方法も開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメントであって、ここで、該抗体の重鎖は、配列番号5のアミノ酸27〜38、配列番号5のアミノ酸56〜65、配列番号5のアミノ酸105〜115またはそれらの組み合わせを含み、該抗体は、HMW−MAAに特異的に結合する、単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項2】
前記抗体の軽鎖が、配列番号6のアミノ酸27〜38、配列番号6のアミノ酸56〜65、配列番号6のアミノ酸105〜110またはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項3】
前記抗体の重鎖が、配列番号5のアミノ酸27〜38、配列番号5のアミノ酸56〜65および配列番号5のアミノ酸105〜115を含む、請求項1または請求項2に記載の単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項4】
前記抗体の重鎖が、配列番号5を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項5】
前記抗体の軽鎖が、配列番号6のアミノ酸27〜38、配列番号6のアミノ酸56〜65、配列番号6のアミノ酸105〜110を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項6】
前記抗体の軽鎖が、配列番号6を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項7】
前記抗体の重鎖が、配列番号5を含み、該抗体の軽鎖が、配列番号6を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項8】
前記機能性フラグメントが、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、F(ab)’フラグメント、一本鎖Fvタンパク質(scFv)またはジスルフィド安定化Fvタンパク質(dsFv)である、請求項1〜5のいずれかに記載の単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項9】
前記抗体が、scFvである、請求項8に記載のヒトモノクローナル抗体の単離された機能性フラグメント。
【請求項10】
前記抗体が、IgGである、請求項1〜7のいずれかに記載の単離されたヒトモノクローナル抗体。
【請求項11】
前記抗体が、標識されている、請求項1〜10のいずれかに記載の単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項12】
前記標識が、蛍光標識、酵素標識または放射性標識である、請求項11に記載の単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメント。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の抗体またはその機能性フラグメントおよび薬学的に許容可能なキャリアを含む、組成物。
【請求項14】
請求項1〜10のいずれかに記載のヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメントを含む、単離された免疫結合体。
【請求項15】
Pseudomonas外毒素(PE)またはその改変体もしくはフラグメントを含む、請求項14に記載の単離された免疫結合体。
【請求項16】
請求項14または請求項15に記載の単離された免疫結合体および薬学的に許容可能なキャリアを含む、組成物。
【請求項17】
HMW−MAAを発現する癌と診断された被験体を処置する方法であって、治療有効量の請求項11または請求項14に記載の組成物を該被験体に投与することによって、該被験体においてHMW−MAAを発現する癌を処置する工程を包含する、方法。
【請求項18】
前記癌が、メラノーマ、乳癌、頭頸部扁平上皮癌腫、前立腺癌、卵巣癌、結腸癌、神経膠腫、胃癌または膵癌である、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記被験体の処置が、転移の数またはサイズの減少を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
被験体における癌を検出するかまたは癌の診断を確証する方法であって、該方法は:
該被験体由来のサンプルを、請求項1〜10のいずれかに記載の単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメントと接触させる工程;および
該サンプルへの、該単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメントの結合を検出する工程
を包含し、ここで、コントロールサンプルへの該単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメントの結合と比較した際の該サンプルへの該単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメントの結合の増加が、該被験体における癌を検出するか、または該被験体における癌の診断を確証する、方法。
【請求項21】
前記単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメントが、直接標識されている、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記単離されたヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメントに特異的に結合する2次抗体を前記サンプルと接触させる工程、および
該2次抗体の結合を検出する工程
をさらに包含し、ここで、コントロールサンプルへの該2次抗体の結合と比較した際の該サンプルへの該2次抗体の結合の増加が、該被験体における癌を検出するかまたは該被験体における癌の診断を確証する、請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
前記癌が、メラノーマ、乳癌、頭頸部扁平上皮癌腫、前立腺癌、卵巣癌、結腸癌、神経膠腫、胃癌または膵癌である、請求項20〜22のいずれかに記載の方法。
【請求項24】
前記コントロールサンプルが、癌を有しない被験体由来のサンプルである、請求項20〜23のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
前記サンプルが、血液、尿、生検材料、血清、痰、血漿、脳髄液サンプルである、請求項20〜24のいずれかに記載の方法。
【請求項26】
前記癌が、転移性である、請求項20〜25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
請求項1〜10のいずれかに記載のヒトモノクローナル抗体またはその機能性フラグメントをコードする単離された核酸分子。
【請求項28】
前記ヒトモノクローナル抗体のVドメインが、配列番号1のヌクレオチド配列を含む、請求項27に記載の単離された核酸分子。
【請求項29】
前記ヒトモノクローナル抗体のVドメインが、配列番号3のヌクレオチド配列を含む、請求項27または請求項28に記載の単離された核酸分子。
【請求項30】
プロモーターに作動可能に連結された、請求項27〜29のいずれか1項に記載の単離された核酸分子。
【請求項31】
請求項27〜30のいずれか1項に記載の単離された核酸分子を含む、発現ベクター。
【請求項32】
請求項27〜30のいずれか1項に記載の核酸分子または請求項31に記載の発現ベクターで形質転換された、単離された宿主細胞。
【請求項33】
請求項1〜10のいずれか1項に記載のヒトモノクローナル抗体に結合する単離されたペプチドであって、ここで、該ペプチドは、コンセンサスモチーフPXXYXPXXD(配列番号9)を含む、単離されたペプチド。
【請求項34】
請求項33に記載の単離されたペプチドであって、該ペプチドのアミノ酸配列は、配列番号7、配列番号10、配列番号13、または配列番号7、配列番号10、配列番号13の改変体を含み、ここで、該改変体は、3つ以下のアミノ酸の置換を含む、単離されたペプチド。
【請求項35】
請求項33に記載の単離されたペプチドであって、該ペプチドのアミノ酸配列は、配列番号7、配列番号10または配列番号13からなる、単離されたペプチド。
【請求項36】
被験体においてHMW−MAA特異的免疫を誘導する方法であって、請求項33〜35のいずれか1項に記載のペプチドを該被験体に投与することによって、該被験体においてHMW−MAA特異的免疫を誘導する工程を包含する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図14】
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【図15】
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【図18】
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【図20】
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【図23】
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【図3】
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【図4】
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【図13】
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【図16】
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【図17】
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【図19】
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【図21】
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【図22】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公表番号】特表2012−505659(P2012−505659A)
【公表日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−532263(P2011−532263)
【出願日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際出願番号】PCT/US2009/060903
【国際公開番号】WO2010/045495
【国際公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(506339556)ユニバーシティ オブ ピッツバーグ − オブ ザ コモンウェルス システム オブ ハイヤー エデュケイション (6)
【Fターム(参考)】