説明

高周波溶接に関する改良

高周波(RF)溶接に使用するマンドレル(230)を開示しており、当該マンドレルが絶縁材(234)によって隔離された第1及び第2の導電性の部分(232、236)を具え、異なる電位が前記第1及び第2の導電性の部分にかけられる。また、RF溶接方法及びマンドレルの製造方法を開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波(RF)溶接(誘電又は高周波(HF)溶接として知られる)に関する改良された器具及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
RF溶接は、接合する範囲にRFエネルギを使用することによって材料を互いに溶接又は溶融するために用いる技術である。得られる溶接は、とても強固であり、原材料と同程度に強くすることができる。得られる継ぎ目は流体を通さないようにできる。密着を外観及び寸法において、一定にし均一にすることができる。
【0003】
RF溶接ができる材料の種類には、PVC、EVA、サラン、及びポリウレタンを含む様々なプラスチック材料が含まれる。
【0004】
一般に、溶接のプロセスは、接合される部品を2の金属棒又は電極の間に通常かけられる高周波(HF)電磁(EM)フィールドへさらすステップを具える。一般に、接合される部品に加えられるHF信号は、13乃至100MHzの範囲である。電極は、加熱及び冷却中の圧力アプリケータとしても動作する。
【0005】
使用されるEMフィールドは、接合される材料内の分子を振動させ、これらの幾何学形状及び双極子モーメントに依存して、これらの分子はこの振動運動のいくらかを熱エネルギにし、使用したフィールドのすぐ近くの材料を局所的に加熱することができる。
【0006】
特に、医療器具の分野は、RF溶接の利益を享受する一分野である。静脈内(IV)流体、化学療法、血液、腸内栄養、オストミー、泌尿器科、腹腔鏡検査、浣腸、回腸造瘻術、及び濾液に使用する袋は全て、RF溶接技術を使用して作られる。RF溶接は、血圧カフス、温冷湿布、下肢圧迫スリーブ、エアキャスト、遺体袋、車椅子パッド、固定枕、呼吸袋、インプラント、IVアームボード、ストレッチャ、遠心分離機、滅菌インジケータ、止血帯、カテーテル、及び流体ポンプカセット、同様の多くの使い捨て器具を作るためにも使用される。
【0007】
さらに、医薬や外科の他の分野でもRF溶接技術を使用して作られた器具の利益を享受する。例えば、文房具(例えば、ブックカバー、バインダ);膨張可能なノベルティアイテム(例えば、ビーチボール、エアーベッド);安全具(例えば、救命ボート、救命胴衣);家財道具(例えば、座席用クッション、テーブルマット);自動車用道具(例えば、エア袋、サンバイザ);パッケージ(例えば、成形された真空形成のブリスタ材)が含まれる。
【0008】
前述の列挙は多くの様々な種類の器具を含んでいるが、これらを密着させるために使用する技術は、それぞれの場合において実質的に同じである。従来技術で既知の方法及び装置を以下に簡単に記述する。
【0009】
RF溶接装置は、通常、RFソース(又はジェネレータ)及びパワーアプリケータを開閉する空気作動プレスとを具える。空気作動又は空気式プレスは、材料が互いに溶接されるようにする。いくつかの場合には、簡単なペダル作動式のプレスが使用されても良い。
【0010】
RFジェネレータは、3個の主な機能部品:電源;発振器;コントローラを具える。電源は交流(AC)電源を高圧(HV)直流(DC)へ変換するように動作可能である。発振器は、特定の電圧でHVDC信号をAC信号に変換するように動作する。一般に、発振器は、1000乃至1500Vのレベルの27.12MHz(+/−0.6%)で出力信号を発生する。その他の周波数及び出力電圧も使用される。
【0011】
コントローラは、溶接されるプラスチック材料が加熱されるときに発振器の出力を調整するように動作可能である。コントローラは、所望される結果を達成するために、出力パワー及び溶接作業の継続時間の一方又は両方を変えることができる。
【0012】
図1は、2層のプラスチック材のフィルムを密着させるために使用する従来技術の装置を示す。図1に示した特定の装置は、また、どのように押出成形管を組み込むことができるかを示している。この管は、液体を、例えば2層のプラスチック材でできた袋へ案内する又はここから空にできるように提供できる。このような袋は、例えば結腸瘻袋であってもよい。
【0013】
プラスチック材の上層10及び下層20は、上側電極110及び下側電極120を組み込んでいるプレス内へ配置される。この特定の装置における電極は、プラスチック材の2層10、20の間に管30を密着させるために必要とされるので、電極110、120はそれぞれ、管30を収容する形状および寸法の凹部112、122を設けている。
【0014】
図1に示す器具における溶接するためのプロセスは、2サイクル手段として知られている。第1のサイクルは、袋周囲と管30の上側半分を上層10に密着させるために使用される。第2のサイクルは、管30の下側半分を下層20に密着させる。このようにして、管30は、異なる段階で袋内へ完全に密着する。
【0015】
第1のサイクルでは、RFエネルギが閉じた道具(すなわち、空気作動式プレスによって上側及び下側電極が互いに押しつけられている)に加えられる。エネルギは、上側電極110(正)から下側電極(負)へ流れる。これは、袋周囲と管30の上側半分を溶接するように機能する。
【0016】
管30が2層10、20の間に配置される前に、マンドレル130が管30内に挿入される。マンドレルは、管30内部にぴったりと合致する形状の細長い、ほぼ円筒形状のシャフトである。第2のサイクルでは、道具は、前述のように閉じた位置にあるが、変化する。これは、正のRF電流がマンドレル130に加えられることを意味する。この時、正のRF電流は、上側電極110に加えられていない。
【0017】
マンドレル130が、下側電極120と比較して正であるので、RF電流は管30の下側半分を通過して、管の下側半分を加熱して下側シート20に溶接する。従って、第2のサイクルは管30の周囲を完全に密着させる。
【0018】
上述の2サイクル手段の動作は、基部をこの道具から物理的に移動して逆にするよりも早いが、単一サイクル動作よりも多くの時間を費やす。さらに、これは、不一致の密着を作りだし、極端な場合には、漏れるかそうでなければ必要な基準を満たさなくしてしまう。
【0019】
本発明の目的は、個々に開示されているか開示していない従来技術のRF溶接技術及び操作の欠点に対処することである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の第1の態様によると、高周波(RF)溶接に使用するマンドレルを提供し、このマンドレルは、絶縁材によって隔離された第1及び第2の導電性の部分を具え、異なる電位が前記第1及び第2の導電性の部分にかけられる。
【0021】
一実施例において、前記マンドレルは、RF溶接作業に使用するのに好適な細長い部材であり、これによって、管部材が袋内へ溶接される。
【0022】
「導電性の部分」という言葉がここに使用される場合、電気伝導によって電流を伝えやすい任意の材料をいう。これらの材料は当業者に公知であり、例えば金属および/または非金属導体を含む。
【0023】
従って、導電性の部分は、任意の様々な導電性、耐熱性の金属で作ることができる。一実施例では、第1及び第2の導電性の部分は、導電性、耐熱性の金属から構成される。さらなる実施例では、第1及び第2の導電性の部分は、銅、銀、アルミニウム、金、スズ/鉛合金、又は真鍮から選択された1又はそれ以上の金属エレメントから構成される。さらなる実施例では、第1及び第2の導電性の部分は真鍮から構成される。真鍮は優良な導電性、優良な耐熱特性を有しており、機械加工しやすいことから真鍮は適している。
【0024】
絶縁材は、優良な電気的な絶縁特性(すなわち、高抵抗)を有するべきである。従って、「絶縁材」という言葉がここに使用される場合、電流の流れを止める又は妨げる任意の材料をいう。この言葉は当業者に公知であり、誘電体として知られる全てを含む。一実施例では、絶縁材は、1又はそれ以上の、陽極酸化アルミ、セラミック、ガラス、ガラスセラミック、プラスティック、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、又はTufnolから選択される。さらなる実施例では、絶縁材はセラミック材から構成される。
【0025】
「セラミック材」という言葉は、無機の、非金属固体である任意の工業的に使用される材料をいうことが適切である。構造及び化学成分は、様々ではあるが、セラミックと同様の特性、特に、金属の熱伝導性及び導電性よりかなり低い熱伝導性及び導電性が一般に認識されている。通常、セラミックは金属酸化物(すなわち、金属成分及び酸素の化合物)であるが、セラミック(特に、アドバンストセラミックス)は、金属成分及び炭素、窒素、又は硫黄の化合物から構成されてもよい。例えば、有用なセラミックスはアルミナ(酸化アルミニウム)及びチタン(二酸化チタン)である。
【0026】
一実施例では、絶縁材は、接着剤および/または1又はそれ以上の釘又はだぼによって適所に保持される。
【0027】
本発明の第2の態様によると、RFジェネレータと、パワーアプリケータと、プレスと、マンドレルとを具えるRF溶接装置を提供し、当該マンドレルは絶縁材によって隔離された第1及び第2の導電性の部分を具え、異なる電位が前記第1及び第2の導電性の部分にかけられる。
【0028】
一実施例では、マンドレルは前述したマンドレルである。
【0029】
一実施例では、RFジェネレータは、3個の主な機能部品:電源;発振器;コントローラを具える。電源は交流(AC)電源を高圧(HV)直流(DC)へ変換するように動作可能である。発振器は、特定の電圧でHVDC信号をAC信号に変換するように動作する。一般に、発振器は、1000乃至1500Vのレベルの27.12MHz(+/−0.6%)で出力信号を発生する。その他の周波数及び出力電圧も使用される。
【0030】
コントローラは、溶接されるプラスチック材料が加熱されるときに発振器の出力を調整するために動作可能である。コントローラは、所望される結果を達成するために、出力パワー及び溶接作業の継続時間の一方又は両方を変えることができる。
【0031】
一実施例では、プレスはパワーアプリケータを開閉するために配設される。一実施例では、プレスはペダル作動式のプレスを具える。別の実施例では、プレスは空気作動式プレスを具える。
【0032】
一実施例では、パワーアプリケータは、使用中、第1の電極がマンドレルの第1の部分の近傍に配置されて、第2の電極がマンドレルの第2の部分の近傍に配置されるように第1及び第2の電極を具える。さらなる実施例では、第1及び第2の電極は、管を収容する形状および寸法の凹部を具えていても良い。
【0033】
第3の態様によると:
2の導電性の材料の間に絶縁材を挟んで第1の部分を形成するステップと;
得られた前記第1の部分を加工して、余分な材料を除去し、前記マンドレルを形成するステップと;
を具える高周波(RF)溶接に使用するマンドレルの製造方法を提供する。
【0034】
一実施例では、前記方法は、前記導電性の材料の間の適所に前記絶縁材を固定するために、接着剤を付加するステップを具える。
【0035】
代替的に、又は付加的に、前記方法は、前記導電性の材料及び前記絶縁材のそれぞれの穴を通して配置される少なくとも1の釘を付加することによって、適所に前記絶縁材を固定するステップを具える。
【0036】
本発明の第4の態様によると、第1及び第2の層の材料から形成された袋内に管を高周波(RF)溶接する方法において、前記管は前記層の材料の間に配置され、前記管は内部にマンドレルを収容している方法を提供し、ここで、前記マンドレルは、これが第1及び第2の別個の、電気的に絶縁された部分を具えるように配置されており、前記方法が、前記マンドレルの第1の部分に第1の電位をかけるステップと、前記マンドレルの第2の部分に第2の電位をかけるステップとを具える。
【0037】
一実施例では、前記方法がさらに、前記マンドレルの第1の部分の近傍に配置された第1の電極に第2の電位をかけるステップと、前記マンドレルの第2の部分の近傍に配置された第2の電極に第1の電位をかけるステップとを具える。
【0038】
本発明の第5の態様によると、袋内へ管を高周波(RF)溶接するための前述の規定されたマンドレルの使用を提供する。
【0039】
本発明を理解しやすくするために、例示として同じ実施例を実行する方法を示し、添付した図面を参照している。
【0040】
図2は、本発明の実施例を形成するマンドレル230の分解斜視図を示す。マンドレル230は、3の別個の部分:上側導電性部分232;内部絶縁部分234;及び下側導電性部分236を具える。
【0041】
導電性部分232、236は、アルミニウムや真鍮などの様々な導電性、耐熱性金属で作ることができる。真鍮は、優良な導電性、熱伝導特性であるため一般に好ましく、機械加工がしやすい。
【0042】
絶縁材は、優良な電気的な絶縁特性(すなわち、高抵抗)を有する。好適な選択は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)であるが、他の絶縁材を使用しても良い。別の好適な選択は、アルミナやチタンなどのセラミック材である。
【0043】
マンドレル230は、様々な異なる方法で作る事ができる。一の方法は、導電性の材料の固体の円筒形状の棒をその長さに沿って切断し、これによって形成された2つの部分の間に絶縁材を挟むステップを具える。しかしながら、この方法で棒を切断すると、優良できれいな切断を達成することが比較的難しく、専門的な設備を必要とする。
【0044】
マンドレル230を製造する好適な技術は、任意の好適な断面形状である2つの等しく大きめの真鍮棒332、336から始まる。四角形又は正方形の断面とすると作業がし易い。
【0045】
耐熱性の薄い層である、絶縁材334(PTFE又は例えばアルミナ又はチタンなどのセラミック材など)は、2の金属棒の間に配置され、好適な接着剤や樹脂を使用して、又は好ましくは、類似又は同じ絶縁材から構成される1又はそれ以上のだぼや釘340を使用してその場所に保持される。釘340は、穴を空けて又は別の方法で棒332、336及び絶縁材334に形成された好適な穴を通過して配置される。穴、従って釘340の位置は、溶接が行われる場所のすぐ近くに配設されないように選択される。釘340は、確実な締まりばめをできる寸法にすることができ、および/または好適な接着剤が使用されても良い。
【0046】
ラインA−Aに沿った完全な棒の断面図を図3の右側に示す。この図に示した円形部分は完全なマンドレルの所望される断面形状を示している。
【0047】
図3に示した挟み構造の断面の四角形から余分な材料を取り除くために、この部分を旋盤に配置して、所望の形状および/または直径にする。非円形断面が必要とされる場合、必要に応じてこの部分を機械加工できる。
【0048】
機械加工プロセスの最終生産物は本発明の実施例によるマンドレル230である。
【0049】
本発明の実施例によるマンドレルの代替的な製造方法は、マンドレルの各金属部分を個別に準備して、これらの間に好適な絶縁材を挟むことである。
【0050】
上述の方法で形成されたマンドレルにおいて、絶縁材は、シート形状で提供しても良く、マンドレルの金属部分上に噴霧するか堆積させるようにしてもよい。
【0051】
図4に、単一サイクルのみで袋内へ管を溶接するための従来技術において使用する装置と実質的に同じ装置において、マンドレル230が使用される方法を示す。
【0052】
従来技術のマンドレル130の代わりに、本発明の実施例による分割されたマンドレル230が、2層のプラスチック材10、20の間に配置された管30内へ挿入される。
【0053】
マンドレル230は、2つの異なる電位に同時に連結することができるので、単一サイクルで2層10、20の間の場所に管30を密着させる溶接作業を行うことができる。これを達成するために、上側電極110は正電位に連結され、マンドレル230の上側部分232は、負又は地電位に連結される。同様に、下側電極120は負又は地電位に連結され、マンドレルの下側部分236は正電位に連結される。
【0054】
これを図5に示す。これは、上側電極110が、マンドレル230の下側部分236に電気的に連結される方法の概略を示す。また、下側電極120は、マンドレル230の上側部分232に電気的に連結されている。マンドレル230の上側部分232と下側部分236の間に配置された絶縁材234は、RF回路の正電位と負電位の間のDC短絡を防ぐ。
【0055】
この構成では、上側電極110及びマンドレルの下側部分236への正電位の使用、及び下側電極120及びマンドレルの上側部分232への負又は地電位の使用は、RF電流が生じる状態を作り出し、単一作業で、管30の上側及び下側部分の双方を袋の上側及び下側層10、20にRF溶接できる。
【0056】
本発明の実施例は、既存のRF溶接装置に改良しやすく、最小限の改良としてマンドレルの連結が必要とされる。
【0057】
得られる製品は、より短い時間でより確実強固に作ることができ、より経済的で高品質なプロセスにできる。
【0058】
状況によって、円形以外の断面を有するマンドレルを提供するように所望されてもよい。これを異なる形状および/または寸法の原料から製造することおよび/またはこれを別様に機械加工することによって、様々な異なる形状、断面、又は外形を達成することができる。
【0059】
本出願に関連して、この明細書と同時または前に提出され、この明細書とともに公衆への閲覧に供された全ての書類や文書に留意すべきであり、このような書類や文書のすべての内容がここに参照によって組み込まれる。
【0060】
この明細書(添付した請求の範囲、要約、および/または図面を含む)に開示された全ての特性、および/または開示された方法又はプロセスのステップ全てが、少なくとも一部のこのような特性および/またはステップが相互排他的である組合せを除いて、任意の組み合わせで組み合わせることができる。
【0061】
この明細書(添付した請求の範囲、要約、および/または図面を含む)に開示された各特性は、明示的に別段の定めをした場合を除き、同等の均等物又は同じ目的の代替の特性によって置き換えることができる。このように、明示的に別段の定めをした場合を除き、一般的な均等物又は同じ特性の一例として開示したにすぎない。
【0062】
本発明は、前述の実施例の詳細に制限される物ではない。本発明は、この明細書(添付した請求の範囲、要約、および/または図面を含む)中に開示された特性の任意の新規な一つ、又は任意の新規な組合せ、開示された任意の方法又はプロセスのステップの任意の新規な一つ、又は任意の新規な組合せに及ぶ。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】図1は、袋内へ管をRF溶接するために使用される従来技術の装置を示す。
【図2】図2は、本発明の実施例を形成するマンドレルの分解斜視図を示す。
【図3】図3は、本発明15の実施例によるマンドレルの形成方法を示す。
【図4】図4は、RF溶接装置の場所で本発明の実施例を形成するマンドレルを通した断面を示す。
【図5】図5は、本発明の実施例によるマンドレルが電気的に連結される方法を概略で示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高周波(RF)溶接に使用するマンドレルにおいて、当該マンドレルが絶縁材によって隔離された第1及び第2の導電性の部分を具え、異なる電位が前記第1及び第2の導電性の部分にかけられることを特徴とするマンドレル。
【請求項2】
請求項1に記載のマンドレルにおいて、前記マンドレルが、RF溶接作業に使用するのに好適な細長い部材であり、これによって、管部材が2層のシート材の間に溶接されることを特徴とするマンドレル。
【請求項3】
請求項1又は2のいずれか1項に記載のマンドレルにおいて、前記第1及び第2の導電性の材料が真鍮であることを特徴とするマンドレル。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のマンドレルにおいて、前記絶縁材がポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含むことを特徴とするマンドレル。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマンドレルにおいて、前記絶縁材がセラミック材を含むことを特徴とするマンドレル。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマンドレルにおいて、前記絶縁材が接着剤を用いて適所に保持されることを特徴とするマンドレル。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のマンドレルにおいて、前記絶縁材が少なくとも1の釘を用いて適所に保持されることを特徴とするマンドレル。
【請求項8】
袋内へ管を高周波(RF)溶接するための請求項1乃至7のいずれか1項に規定されたマンドレルの使用。
【請求項9】
RF溶接装置が、RFジェネレータと、パワーアプリケータと、プレスと、マンドレルとを具え、前記マンドレルが請求項1乃至7のいずれか1項に規定されることを特徴とするRF溶接装置。
【請求項10】
第1及び第2の層の材料から形成された袋内に管を高周波(RF)溶接する方法において、前記管は前記層の材料の間に配置され、前記管は内部にマンドレルを収容しており、前記マンドレルは、これが第1及び第2の別個の、電気的に絶縁された部分を具えるように構成されており、前記方法が、前記マンドレルの第1の部分に第1の電位をかけるステップと、前記マンドレルの第2の部分に第2の電位をかけるステップとを具えることを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法がさらに、前記マンドレルの第1の部分の近傍に配置された第1の電極に第2の電位をかけるステップと、前記マンドレルの第2の部分の近傍に配置された第2の電極に第1の電位をかけるステップとを具えることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項10又は11のいずれか1項に記載の方法がさらに、前記第1及び第2の電極を溶接される前記層に接触させるステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項13】
高周波(RF)溶接に使用するマンドレルの製造方法において:
2の導電性の材料の間に絶縁材を挟んで第1の部分を形成するステップと;
得られた前記第1の部分を加工して、余分な材料を除去し、前記マンドレルを形成するステップと;
を具えることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法において、前記方法がさらに、前記導電性の材料の間の適所に前記絶縁材を固定するために、接着剤を付加するステップを具えることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項13又は14のいずれか1項に記載の方法において、前記方法がさらに、前記導電性の材料及び前記絶縁材のそれぞれの穴を通して配置される少なくとも1の釘を付加することによって、適所に前記絶縁材を固定するステップを具えることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−530128(P2009−530128A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558880(P2008−558880)
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【国際出願番号】PCT/GB2007/000828
【国際公開番号】WO2007/104941
【国際公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(508269260)ビーエムジー デザインズ リミテッド (1)
【Fターム(参考)】