説明

高度防弾材料

少なくとも1層のテープの層と、少なくとも1層のマルチフィラメント糸の層とを含む積層物が提案される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の詳細な説明
本発明は少なくとも1層のマルチフィラメント糸の層を含む、特に防弾用途の積層物に関する。マルチフィラメント糸の層の組み合わせ品を使用して防弾性能が達成されることは例えばUS2005/0153098号から公知である。この刊行物はマルチフィラメント糸の層のクロスプライの形態の積み重ねられた層を記載している。前記のフィラメントを摩擦または使用による劣化から保護するために、PETおよびPC膜がこの積層物の外側に適用される。
【0002】
先行技術のマルチフィラメント糸が積み重ねられた層は良好な防弾性能を示すにもかかわらず、その費用−価格は時として非常に高く、且つ、必要とされる糸の製造工程は複雑で、且つ時間と費用との両方がかかる。
【0003】
その結果、より安価且つより容易に製造される代替品であって、且つ防弾用途を可能にする性能をまだ有している代替品が必要とされている。
【0004】
驚くべきことに、本発明の目的を、少なくとも1層のマルチフィラメント糸の層と、少なくとも1層のテープの層との積層物を用いて実現できる。
【0005】
この明細書を通して、用語"マルチフィラメント糸"(以下で単純に"糸"としても示される)は、本質的に無限の長さの2本またはそれより多くのフィラメントからなる線状の構造を示す。かかるマルチフィラメントは、当業者に公知である。本質的に、個々のフィラメントを含むマルチフィラメント糸の数に制限はない。一般に、マルチフィラメントは10〜500本のフィラメント、且つ、しばしば50〜300本のフィラメントを含む。
【0006】
防弾用途のためのマルチフィラメント糸は、通常、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、またはアラミド(ポリパラフェニレンテレフタルアミド)型の糸であるが、しかし、以下に述べられる他の高性能繊維も適用できる。
【0007】
本発明の中で、"マルチフィラメント糸の層"は、一方向の(広がった)マルチフィラメント糸の層として理解されるべきである。
【0008】
"クロスプライ"の用語の下で、層が互いに0〜90゜の角度、ずれている方向を有する、即ち層が互いに並行ではない、少なくとも2層と理解されるものとする。
【0009】
さらに、用語"貼り合わせ品"によって、例えば2層またはそれより多くのクロスプライを、例えば縫製によって合体させるなど、柔軟性のある形での少なくとも2層のクロスプライの組み合わせ品を意味する。それに対して、用語"パネル"または"プレート"によって、例えばクロスプライの積層物に圧力または温度を適用することによって実現される、硬質な形での2層またはそれより多くのクロスプライの組み合わせ品を意味する。
【0010】
用語"テープ"によって、高度に延伸されたスリット状の膜、押出しされたモノポリマー、または二成分押出され、延伸されたスリット状の膜、または共押出しした多層の"モノフィラメント"、いわゆるSSE(固体押出しされた)高度に延伸された膜、例えばTensylon、Pamaco、および他の等価物として公知のものを意味する。テープ強度が50cN/tex〜500cN/tex、且つ"厚さと幅"との比が1:2〜1:1000,000、好ましくは1:10〜1:10000であることが重要である。適したテープの例は、WO2006/107197号、および本出願者の未公開の出願、PCT/EP2007/008495号、PCT/EP2007/008500号、PCT/EP2007/008499号、およびPCT/EP2007/008498号内に開示されている。
【0011】
"UD−0"(0゜の角度で一方向)によって、1層の平面の並行に配置されたテープ、例えば互いに隣り合って(肩を並べて、あるいは並んで)配置されたテープを意味する。
【0012】
"UD−ブリック(UD−brick)"の層は、互いの上に並行に配置され、テープ幅の約50%の偏りを有する2層の"UD−0"からなる。
【0013】
従って、UD−ブリックのクロスプライは少なくとも2層のUD−ブリックの0〜90度の積層物であり、前記の層は互いに0〜90゜の角度、ずれている方向を有する、即ち、前記の層は互いに並行ではない。
【0014】
テープ用に、好ましくはポリマー、例えばPP、PE、HDPE、PET、PA、PPS、PBO、HDPP、UHMWPE、UHMWPP、HDPA、UHMWPAを使用する。それらのテープ用に最も一般的なポリマーは、ポリエチレン、ポリプロピレン、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、ポリアミド、PPSおよび/またはそれらの混合物である。
【0015】
本発明の中で、HDPEは、好ましくは溶融紡糸によって製造される、1,000,000未満の分子量を有する引き上げられたポリエチレンとして定義される。
【0016】
UHMWPEは、1,000,000より大きい分子量を有するポリエチレンとして定義される。
【0017】
本発明はマルチフィラメント糸の層とテープの層との全ての可能な組み合わせでの積層物を提供する。
【0018】
好ましくは、本発明の積層物は2層より多くの個々の層を含む。
【0019】
好ましい実施態様においては、積層物は1層の単体のテープの層、それからマルチフィラメント糸の層、そして再度テープの層、即ちテープとマルチフィラメント糸との交互の層を含む。
【0020】
さらに好ましい実施態様において、本発明の積層物は1種類のテープの少数の層の後、1またはそれより多くの種類のマルチフィラメント糸の少数の層を含む。本発明の枠組みにおいて、用語"少数の層"は2〜20層、好ましくは3〜15層、およびより好ましくは5〜10層として理解されるべきである。テープの層の少数は、マルチフィラメントの層の少数とは異なっていてもよい。好ましくは、等しい数のテープの層とマルチフィラメント糸の層とがある。
【0021】
上述の実施態様の組み合わせも包含される。
【0022】
前記のテープ層はUD−0の形態あるいはUD−ブリックとして存在してよい。マルチフィラメント糸の層とテープの層との両方は二重および/または多層のクロスプライとして存在してよい。
【0023】
マルチフィラメント糸の層は、公知、且つ例えば商標Twaron、Kevlar、Heracron、Pycap、またはAetecの下で販売されているパラアラミドのマルチフィラメント糸の系統、高強度ポリエチレンマルチフィラメント糸、例えばDyneema、Spectra、または様々な中国製UHMWPE(Chinese UHMWPE)マルチフィラメント糸、例えばEガラス、Rガラス、およびSガラスとして公知の高強度ガラスマルチフィラメント糸からなってよい。さらには、他の高性能マルチフィラメント糸、例えばカーボンマルチフィラメント糸、HSバサルトマルチフィラメント糸; ポリベンゾオキサゾール(PBZO)マルチフィラメント糸、ポリベンゾチアゾール(PBZT)マルチフィラメント糸、HDPAマルチフィラメント糸、UHMWPAマルチフィラメント糸、UHMWPPマルチフィラメント糸、HDPPマルチフィラメント糸、HDPEマルチフィラメント糸等; 60cN/texより高い強度を有する基本的に任意のマルチフィラメント高強度糸が、この防弾および"生命保護"産業、および複合材料産業において使用される際に適用される。
【0024】
しかしながら、単一のフィラメントが小さい径、好ましくは3ミクロン〜50ミクロン(μm)、さらにより好ましくは5〜30ミクロンを有することが好ましい。それらのマルチフィラメント糸の1つまたはそれより多くの組み合わせも、1層またはそれより多くのマルチフィラメント糸の層と共に使用できる。
【0025】
本発明による積層物の1つの側面は、層中での少ない接着材または樹脂の含有率によってもたらされる、種々の層の間および/または層内での比較的低い付着性である。全積層物質量に対して、2〜30%、より好ましくは5〜12%の接着材含有率が好ましく、高圧且つ高温下、例えば5MPa以上の圧力且つ100℃以上の温度下でも、またはクロスプライ、貼り合わせ品、またはパネルの製造の間、いくつかあるいは大部分のフィラメントが積層物内で"未結合"のままである。
【0026】
好ましい接着材または樹脂は、例えばクラトンのラテックス(lattices of Kraton)、PU、アクリルであるが、EAA、EMA、EVA、OBC(オレフィンブロックコポリマー)(Infuse(登録商標) DOW)等の分散液、またはクロロプレンおよびその種のものによる種々の溶剤ベース/水ベースの接着材も好ましい。さらに適した接着材は、ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリブタジエンテレフタレートおよびポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリビニルアルコール、ポリフェニリデンスルフィド、それらのポリマーのコポリマーおよびそれらの混合物からなる群から選択できる。さらに、エチレンアルキルアクリレートコポリマー(EAA)、エチレンビニルアセテートコポリマー(EVA)、エチレンブチルアクリレートコポリマー(EBA)、エチレンメチルアクリレートコポリマー(EMA)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LPDE)を使用できる。ポリイソブチレン(PIB)またはポリウレタン(PU)、およびそれらの混合物を使用することも可能である。該接着材または樹脂材料は、上記の材料またはそれらの材料の混合物の1つを含んでよい。
【0027】
マルチフィラメント糸の層とテープの層との容積比は、1:99%〜99:1%、好ましくは30:70〜70:30、最も好ましくは33:67%〜67:33%であるべきであり、これは所望の防弾性能、および許容される最大質量、および当然ながら単位あたりの費用に依存する。
【0028】
本発明のさらに好ましい実施態様は以下の積層物であり、それを最終的にクロスプライ、貼り合わせ品、またはパネルにすることができる。
【0029】
少なくとも1層のHDPEテープの層と、少なくとも1層のアラミドマルチフィラメント糸の層とを含む積層物。
【0030】
少なくとも1層のHDPEテープの層と、少なくとも1層のUHMWPEマルチフィラメント糸の層とを含む積層物。
【0031】
少なくとも1層のUHMWPEテープの層と、少なくとも1層のアラミドマルチフィラメント糸の層とを含む積層物。
【0032】
少なくとも1層のHDPEテープの層と、少なくとも1層のアラミドマルチフィラメント糸の層と、少なくとも1層のUHMWPEのマルチフィラメント糸の層とを含む積層物。
【0033】
少なくとも1層のUHMWPEテープの層と、少なくとも1層のアラミドマルチフィラメント糸の層と、少なくとも1層のUHMWPEのマルチフィラメント糸の層とを含む積層物。
【0034】
少なくとも1層のHDPEテープの層と、少なくとも1層のバサルトマルチフィラメント糸の層とを含む積層物。
【0035】
少なくとも1層のUHMWPEテープの層と、少なくとも1層のバサルトマルチフィラメント糸の層とを含む積層物。
【0036】
本発明の積層物並びに得られるパネルまたは貼り合わせ品は、先行技術の材料を上回る性能の改善および/または費用の改善を示す。なぜなら、テープ、特に溶融紡糸のみならず他のものも、マルチフィラメント糸よりも低い費用で製造できるからである。
【0037】
本発明による積層物、および得られる貼り合わせ品およびパネルを、防弾用途、並びに複合材料用途に、単独で、あるいは他の材料と組み合わせて適用できる。該貼り合わせ品を軟質の弾道用途、例えばベストなどに使用できる。
【0038】
該パネルを硬質の目的、例えば車またはトラック中のパネル、インサートなどに使用できる。それらのパネルを例えば金属、金属合金、ガラスバサルト繊維、ガラス繊維、およびセラミクス、例えばアルミニウム酸化物、ホウ素炭化物製の硬質のストライク表面の裏に使用できる。
【0039】
2層またはそれより多くのストライク表面層(例えばセラミクスまたは鋼)を、2つまたはそれより多くのパネルと、例えば硬質のストライク表面層をパネルで挟むことによって組み合わせてもよい。
【0040】
多くの非常に小さい直径のフィラメントのせいで本来は比較的高い比表面積を有し、比較的低い比表面積のテープと組み合わせている本発明による積層物における低い接着材含有率は、衝撃の際、層間剥離によってエネルギーの吸収を助ける。例えば銃弾によって撃たれた際、該マルチフィラメント糸とテープとが互いに分離し、エネルギーの吸収および散逸を可能にする。
【0041】
可能な変型は、積層物中の層の結合を実現するために最低の溶融温度を用いて、積層物内での材料の表面溶融によって層を互いに結合させることである。
【0042】
高性能マルチフィラメント糸、例えばUHMWPEおよびパラアミドは、例えば高度に延伸されたスリット状の膜のテープよりも高価な傾向がある。従って、特定の"低費用"の用途においては、その割合により高いテープ層含有率を選択し、積層物、および得られるパネルまたは貼り合わせ品の全体の価格を低下させる。
【0043】
引っ張り強度1700MPaを有するHDPEテープの機械的性能は(下記の実施例に示される通り)、マルチフィラメント糸、例えばアラミドの機械的性能(2800MPaを有する)よりも低い。しかしながら、マルチフィラメント糸100%からなる従来の材料と同様、またはほぼ同様の防弾効果を実現できる。
【0044】
実施例
50/50の質量比のHDPE UD−ブリックテープの層と(広がった)アラミドマルチフィラメント糸からのクロスプライの層とのパネルは、パネルのすべり効果および好ましいエネルギー散逸ゆえに、同等に重い全てアラミドのマルチフィラメント糸のパネルとほぼ同様の衝撃エネルギーの銃弾に耐えることができる。
【0045】
該積層物は以下の通りに製造された:
積層物:
接着材 4μm
HDPE UD−ブリック (80gr 層、35μm HDPE 0゜、8μm 接着材、35μm HDPE 0゜)
接着材 4μm
アラミド 90−0 (80gr 層、38gr アラミド 90゜、4μm 接着材、38gr アラミド 0゜)
接着材 4μm
HDPE UD−ブリック(80gr 層、35μm HDPE 90゜、8μm ホイル、35μm HDPE 90゜)
接着材 4μm
アラミド 0−90 (80gr 層、38gr アラミド 0゜、4μm 接着材、38gr アラミド 90゜)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1層のテープの層と、少なくとも1層のマルチフィラメント糸の層との積層物において、前記の積層物が1種類のテープの少数の層の後、1またはそれより多くの種類のマルチフィラメント糸の少数の層を含み、且つ、その際テープがHDPEテープまたはUHMWPEテープである積層物。
【請求項2】
マルチフィラメント糸が超高分子量ポリエチレンまたはアラミドポリマーからなる、請求項1に記載の積層物。
【請求項3】
テープが高度に延伸されたスリット状の膜、押出されたモノポリマー、または二成分押出しされ、延伸されたスリット状の膜、または共押出しした多層のモノフィラメントからなる、請求項1あるいは2に記載の積層物。
【請求項4】
テープ用のポリマーがポリエチレン、ポリプロピレン、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、ポリアミド、PPSおよび/またはそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1から3までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項5】
積層物が、1つの単体のテープの層、それからマルチフィラメント糸の層、そして再度テープの層を含む、請求項1から4までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項6】
テープの層がUD−0の形態で存在する、請求項1から5までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項7】
テープの層がUD−ブリックの形態で存在する、請求項1から6までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項8】
マルチフィラメント糸の層とテープの層との両方が2層および/または多層のクロスプライとして存在する、請求項1から7までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項9】
マルチフィラメント糸の層が、Twaron、Kevlar、Heracron、PycapまたはArtecからなる群から選択されるパラアラミドマルチフィラメント糸、高強度ポリエチレンマルチフィラメント糸、例えばDyneema、Spectra、または種々の中国製UHMWPEマルチフィラメント糸、Eガラス、Rガラス、およびSガラスとして公知の高強度ガラスマルチフィラメント糸、カーボン製マルチフィラメント糸、HSバサルトマルチフィラメント糸; ポリベンゾオキサゾール(PBZO)マルチフィラメント糸、ポリベンゾチアゾール(PBZT)マルチフィラメント糸、HDPAマルチフィラメント糸、UHMWPAマルチフィラメント糸、UHMWPPマルチフィラメント糸、HDPPマルチフィラメント糸、HDPEマルチフィラメント糸からなる、請求項1から8までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項10】
マルチフィラメント糸が60cN/texより高い強度を有する、請求項1から9までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項11】
マルチフィラメント糸の単独のフィラメントの直径が、3〜50、好ましくは5〜30ミクロン(μm)である、請求項1から10までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項12】
積層物が、全積層物質量の2〜30%、好ましくは5〜12%の接着材含有率を示す、請求項1から11までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項13】
接着材が、クラトンのラテックス(lattices of Kraton)、PU、アクリル、EAA、EMA、EVA、OBC(オレフィンブロックコポリマー)(Infuse(登録商標) DOW)の分散液、またはクロロプレンおよびその種のものを用いた種々の溶剤ベース/水ベースの接着材、ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリブタジエンテレフタレートおよびポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリビニルアルコール、ポリフェニリデンスルフィド、アルキルアクリレートコポリマー(EAA)、エチレンビニルアセテートコポリマー(EVA)、エチレンブチルアクリレートコポリマー(EBA)、エチレンメチルアクリレートコポリマー(EMA)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LPDE)、ポリイソブチレン(PIB)、またはポリウレタン(PU)、それらのポリマーのコポリマー、および/またはそれらの混合物からなる群から選択される、請求項12に記載の積層物。
【請求項14】
マルチフィラメント糸の層とテープの層との容積比が、1:99%〜99:1%、好ましくは30:70〜70:30である、請求項1から13までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項15】
少なくとも1層のHDPEテープの層と、少なくとも1層のアラミドマルチフィラメント糸の層とを含む、請求項1から14までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項16】
少なくとも1層のHDPEテープの層と、少なくとも1層のUHMWPEマルチフィラメント糸の層とを含む、請求項1から15までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項17】
少なくとも1層のUHMWPEテープの層と、少なくとも1層のアラミドマルチフィラメント糸の層とを含む、請求項1から16までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項18】
少なくとも1層のHDPEテープの層と、少なくとも1層のアラミドマルチフィラメント糸の層と、少なくとも1層のUHMWPEのマルチフィラメント糸の層とを含む、請求項1から17までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項19】
少なくとも1層のUHMWPEテープの層と、少なくとも1層のアラミドマルチフィラメント糸の層と、少なくとも1層のUHMWPEのマルチフィラメント糸の層とを含む、請求項1から18までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項20】
少なくとも1層のHDPEテープの層と、少なくとも1層のバサルトマルチフィラメント糸の層とを含む、請求項1から19までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項21】
少なくとも1層のUHMWPEテープの層と、少なくとも1層のバサルトマルチフィラメント糸の層とを含む、請求項1から20までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項22】
積層物中で層の結合を実現するために最低の溶融温度を用いて、積層物内での材料の表面溶融によって層が互いに結合される、請求項1から21までのいずれか一項に記載の積層物。
【請求項23】
請求項1から22までのいずれか一項に記載の積層物を含むクロスプライ。
【請求項24】
請求項1から23までのいずれか一項に記載の積層物を含む貼り合わせ品。
【請求項25】
請求項1から24までのいずれか一項に記載の積層物を含むパネル。
【請求項26】
請求項24に記載の貼り合わせ品を、軟質の防弾用途、例えばベストに用いる使用。
【請求項27】
請求項25に記載のパネルを、硬いプレートまたはパネルが必要とされる、硬質の防弾の目的に用いる使用。
【請求項28】
請求項25に記載のパネルを、複合材料の目的に用いる使用。
【請求項29】
請求項25に記載のパネルを、例えば金属、金属合金、ガラスバサルト繊維、ガラス繊維、およびセラミクス、例えばアルミニウム酸化物、ホウ素炭化物およびケイ素炭化物製の硬質のストライク表面の裏に用いる使用。
【請求項30】
請求項25に記載の2つまたはそれより多くのパネルを、2つまたはそれより多くの硬質のストライク表面層と組み合わせた使用。

【公表番号】特表2010−540302(P2010−540302A)
【公表日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−528378(P2010−528378)
【出願日】平成20年10月7日(2008.10.7)
【国際出願番号】PCT/EP2008/063368
【国際公開番号】WO2009/047239
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(507335414)ノファメーア ベスローテン フェンノートシャップ (7)
【氏名又は名称原語表記】Novameer B.V.
【住所又は居所原語表記】Kennedeylaan 10, NL−5466 AA Veghel, Netherlands
【Fターム(参考)】