説明

高所作業車

【課題】キャノピーが障害物に干渉することなく使用できる高所作業車を提案する。
【解決手段】リフトトラックは、アクチュエータ13によりコンテナの屋根部5aに沿って移動可能に保持されるスライダ11を有し、このスライダ11とキャノピー7とを自在継手10で旋回可能に連結する。また、キャノピー7をコンテナに保持された案内部材14に沿って移動する台座部材に出し入れ可能に保持する。キャノピー7の先端には、補助キャノピー8が旋回可能に取り付けられ、この補助キャノピー8を更に、一端がスライダ11に取り付けられるリンクバー9に連結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、航空機や船舶等への荷物等の搭載、整備、点検、清掃などの高所における作業に使用される高所作業車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高所作業車には、台車に対して昇降自在に取り付けられるコンテナと、このコンテナに繋がり当該コンテナの幅方向に移動可能なプラットフォームと、前記コンテナに繋がりプラットフォームを覆うキャノピーとを有し、例えば、航空機内に機内食、備品及び手荷物などを搭載するため、プラットフォームやキャノピーを機体に向かって延長可能なものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特許第3550020号公報
【0003】
一方、機体に取り付けられた開閉扉は通常、機体から外向きに開くため、コンテナから搭載口に向けてキャノピーを引き出したときの邪魔になる場合があった。そこで、上記文献には、キャノピーをコンテナから引き出したときにその先端が上昇するように構成されたものが提案されており、キャノピーを昇降させる手段としては、電気又は油圧で制御するアクチュエータを用いるのが主流である。
【0004】
しかしながら、アクチュエータに代わって、電気や油圧等を使用しない昇降手段が提案されれば、燃費の向上を図ることができる。
【0005】
また、従来のキャノピーにあっては、キャノピーがコンテナの上下方向にて障害物と干渉する場合の対策は施されているものの、キャノピーがコンテナの幅方向にて障害物と干渉する場合の対策は何ら施されていない。このため、コンテナから引き出したキャノピーがコンテナの幅方向にて障害物と干渉する場合は、高所作業車を機体に位置決めする作業が煩雑になり、最悪、キャノピーを使用できない場合がある。
【0006】
一方、プラットフォームに関しては、開閉扉との干渉を防止するため、コンテナの幅方向に沿って移動させることができるものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献2】特開2000−272403号公報
【0007】
しかしながら、この場合も、従来のキャノピーにあっては、プラットフォームを移動させると搭載口の付近にキャノピーで覆うことができない領域が生じる。このため、激しい雨等での作業においては、作業者や荷物が濡れたり、雨が搭載口から機体内に侵入することが考慮されるため、作業者は必要に応じてその対策を施さなければならないという煩雑さがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の解決すべき課題は、こうした事実に鑑みてなされたものであり、キャノピーが障害物に干渉することなく使用できる高所作業車を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明である請求項1に記載の発明は、台車に対して昇降自在に取り付けられるコンテナと、このコンテナに繋がるプラットフォームと、前記コンテナに繋がりプラットフォームを覆うキャノピーとを有する高所作業車において、キャノピーをコンテナに対して旋回自在に軸支する旋回要素を備えることを特徴とするものである。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記旋回要素は、コンテナ軸線に沿って移動可能に保持される移動体を有し、この移動体とキャノピーとを連結するものであることを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記旋回要素は、キャノピーを移動可能に保持するキャノピー支持体を有し、このキャノピー支持体とコンテナの屋根部とを連結するものであることを特徴とするものである。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記旋回要素周りに延在してコンテナに保持された案内部材と、この案内部材に沿ってキャノピー支持体を移動可能に保持する台座部材とを備えることを特徴とするものである。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項において、前記旋回要素周りに延在してコンテナに保持された案内部材と、この案内部材に沿ってキャノピーを移動可能に保持する台座部材とを備えることを特徴とするものである。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか一項において、キャノピーをコンテナに対して旋回させるアクチュエータを備えることを特徴とするものである。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか一項において、キャノピーをコンテナに対して昇降させるキャノピー昇降手段を備えることを特徴とするものである。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項3又は4において、キャノピー支持体をコンテナに対して旋回させるアクチュエータを備えることを特徴とするものである。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項2乃至5のいずれか一項において、前記プラットフォームがコンテナの幅方向に移動可能であって、プラットフォームとキャノピー又はキャノピー支持体とを連動させる連動機構を備えることを特徴とするものである。
【0018】
請求項10に記載の発明は、請求項3,4,8,9において、キャノピー支持体をコンテナに対して昇降させるアクチュエータを備えることを特徴とするものである。
【0019】
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至10のいずれか一項において、キャノピーの先端に旋回自在に保持される補助キャノピーを備えることを特徴とするものである。
【0020】
請求項12に記載の発明は、請求項11において、キャノピーと補助キャノピーとの間に、ワイヤ又はバーからなりキャノピーを旋回させた際に補助キャノピーと搬入口等を有する目標位置との間に生じた開きを補正するリンク機構を備えることを特徴とするものである。
【0021】
請求項13に記載の発明は、台車に対して昇降自在に取り付けられるコンテナと、このコンテナに繋がるプラットフォームと、前記コンテナに繋がりプラットフォームを覆うキャノピーとを有する高所作業車において、キャノピーをコンテナ軸線に沿って移動可能に保持するキャノピー支持体を備え、このキャノピー支持体とキャノピーとにより、このキャノピーを移動させることにより当該キャノピーをキャノピー支持体に対して昇降させるカム機構を形成したことを特徴とするものである。
【0022】
請求項14に記載の発明は、請求項1乃至11のいずれか一項において、前記台車は、エンジン等の駆動源と運転室とを備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、キャノピーをコンテナに対して旋回自在に軸支する旋回要素を設けたことにより、簡単な構成でキャノピーがコンテナの幅方向にて障害物と干渉することなく使用できる。また、本発明にあっては、プラットフォームがコンテナの幅方向に移動する場合もそれに合わせて旋回させることができるため、機体の搭載口等の搬入・搬出口の付近においてもプラットフォームを覆うことができる。
【0024】
特に、本発明にあっては、前記旋回要素周りに延在してコンテナに保持された案内部材と、この案内部材に沿ってキャノピーを移動可能に保持する台座部材とを備えることが好ましい。この場合、キャノピーが旋回部材と異なる位置にて別個に保持されるため、安定した旋回動作を確保することができる。加えて、旋回要素に加わる負荷も軽減されるため、旋回要素自体を補強することなく、耐久性を向上させることができる。
【0025】
また、本発明において、キャノピーはコンテナに対して手動操作で旋回させることもできるが、キャノピーをコンテナに対して旋回させるアクチュエータを設ければ、キャノピー旋回時の微妙な調整が容易になり作業性も向上する。
【0026】
また、本発明において、キャノピーをコンテナに対して昇降させるキャノピー昇降手段を設ければ、キャノピーがコンテナの高さ方向にて障害物と干渉することなく使用できる。
【0027】
一方、本発明において、前記旋回要素が、コンテナ軸線に沿って移動可能に保持される移動体を有し、この移動体とキャノピーとを連結するものであれば、キャノピーをコンテナに対して旋回させると同時にコンテナ軸線に沿って出し入れすることができるため、キャノピーを旋回させたことにより縮まった覆い領域をプラットフォームの先端まで確実に補うことができる。
【0028】
同様に、本発明において、前記旋回要素が、キャノピーを移動可能に保持するキャノピー支持体を有し、このキャノピー支持体とコンテナの屋根部とを連結するものであっても、キャノピーをコンテナに対して旋回させると同時にコンテナ軸線に沿って出し入れすることができる。なお、この場合、コンテナに保持された案内部材に沿って移動する台座部材でキャノピーを保持してもよいが、キャノピー支持体を台座部材で保持しても、キャノピーを台座部材で保持したときと同様の効果が得られる。また、この場合も、キャノピー支持体は手動操作で旋回させることもできるが、キャノピー支持体をコンテナに対して旋回させるアクチュエータを設ければ、キャノピーをアクチュエータで旋回させたときと同様の効果が得られる。
【0029】
ところで、前記プラットフォームもコンテナの幅方向に移動可能であるときは、プラットフォームとキャノピー又はキャノピー支持体とを連動させる連動機構を設ければ、プラットフォームがコンテナの幅方向に移動しても自動的にキャノピー又はキャノピー支持体をプラットフォームに追従させることができるため、簡単な構成で作業性を向上させることができる。
【0030】
更に、キャノピーをキャノピー支持体で移動可能に保持した場合も、キャノピー支持体をコンテナに対して昇降させるアクチュエータを設ければ、キャノピーがコンテナの高さ方向にて障害物と干渉することなく使用できることに加えて、キャノピー昇降時の微妙な調整が容易になり作業性も向上する。
【0031】
また、本発明にあっては、キャノピーの先端に旋回自在に保持される補助キャノピーを備えることが好ましい。かかる構成によれば、キャノピーを旋回させた際に補助キャノピーと搬入口等を有する目標物との間に開きが生じても、キャノピーに対して更に補助キャノピーを旋回させることにより開きを塞いでプラットフォームを確実に覆うことができる。特にこの場合、キャノピーと補助キャノピーとの間に、ワイヤ又はバーからなりキャノピーを旋回させた際に補助キャノピーと搬入口等を有する目標位置との間に生じた開きを補正するリンク機構を備えれば、補助キャノピーを手動操作やアクチュエータ等を用いることなく自動的に補助キャノピーと目標物との間に開きを塞ぐことができるため、作業性が向上する。
【0032】
また、本発明は、キャノピーをコンテナ軸線に沿って移動可能に保持するキャノピー担持面を備え、このキャノピー担持面とキャノピーとの間に、このキャノピーの移動に応じて当該キャノピーをキャノピー担持面に対して昇降させるカム機構を設けている。かかる構成によれば、キャノピーをコンテナに対して昇降させる際にアクチュエータ等の駆動にて要する電気や油圧等が不要となるから、消費電力効率や燃費等の向上を図ることができる。加えて、アクチュエータ等が不要となるため、重量の軽減を図ることができる。
【0033】
更に、本発明において、コンテナが取り付けられる台車に対して一体又は別体に、エンジン等の駆動源と運転室とを設ければ、高所作業車としての機動力が向上するため、作業性の向上が図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、本発明である高所作業車を、図面を参照して説明する。
【0035】
図1は、航空機10内に荷物や機内食等を搭載するために用いられる本発明の一形態であるリフトトラック1を示す側面図であって、このリフトトラック1を用いて荷物等を搭載する際の作業状態を示す。また、図2は、後述のキャノピー7を省略した図1の平面図である。
【0036】
図1,2において、符号100は、航空機の機体(目標物)であって、荷物や機内食等を搭載する搭載口110は主翼120の上部にある。搭載口110には、外向きの左開きの開閉ドア130が取り付けられている。
【0037】
リフトトラック1は、車両本体(台車)2に運転室2aと図示せぬエンジン等の駆動源を一体に備えた自走式の高所作業車であって、車両本体2にクロスリンク式の昇降機構3を介して取り付けられる荷台フレーム4と、この荷台フレーム4に沿って移動可能な箱形のコンテナ5と、このコンテナ5に繋がるプラットフォーム6と、このプラットフォーム5を覆うべくコンテナ5の屋根部5aに繋がるキャノピー7とを有する。
【0038】
プラットフォーム6は、コンテナ5の両側に設けた誘導レール5bとブラケット6aを介して昇降可能に連結される連結プラットフォーム6bと、この連結プラットフォーム6bによりコンテナの幅方向Yに沿って移動可能に保持された主プラットフォーム6cと、この主プラットフォーム6cにコンテナ軸線Xに沿って移動可能に保持されている2つの副プラットフォーム6d,6eとからなり、これら2つの副プラットフォーム6d,6eは、互いの幅が異なっている。
【0039】
なお、本形態では、主プラットフォーム6cと搭載口110との間に補助板8が着脱自在に掛け渡されている。また、本形態では、コンテナ5の左右開閉扉5cはそれぞれ3枚の扉がスライド可能に組み合わされており、それぞれを搭載口110に引き出すことにより防護壁を形成する。
【0040】
図3〜5はそれぞれ、コンテナ5の屋根部5aに配置したキャノピー7の動作を説明する平面図であり、図6は、図3のA−A断面図であり、図7は、図3のB−B断面図である。なお、図3〜5では、便宜上、キャノピー7のフレームのみを示してある。
【0041】
図3〜5に示す如く、キャノピー7は、その末端7eの隅部それぞれを切り欠いてほぼ台形状とし、その末端7eに自在継手(旋回要素)10を介して、コンテナ軸線Xに沿って移動可能なスライダ(移動体)11に連結されている。このスライダ11は、コンテナ5の屋根部5aに設けられた2つのレール12の間をコンテナ軸線Xに沿って移動するものであって、例えば、図6に示す如く、スライダ11に設けたローラ11aによりレール12に沿って移動する。なお、スライダ11は、電気制御又は油圧制御により伸縮するアクチュエータ13を介してコンテナ5に固定されているが、アクチュエータ13を用いることなく、手動操作で移動させても良い。この場合、スライダ11の移動は、ローラ11aとレール12とによるものに限らず、互いを接触させることにより摺動させてもよい。
【0042】
また、キャノピー7の先端には、このキャノピー7に旋回自在に保持される補助キャノピー8を備える。具体的には、図7に示す如く、キャノピー7のセンターフレーム7aにピンPを介して旋回自在に取り付けられており、その先端には、機体100との接触を和らげるための緩衝部材8aを設ける。更に、補助キャノピー8とスライダ11との間には、金属性のバー9からなるリンク機構を備える。具体的には、バー9の一端9aをスライダ11に回動自在に固定すると共にその他端9bを補助キャノピー8に回動自在に固定する。かかるリンク機構によれば、キャノピー7を自在継手10周りに旋回させない図8(a)の状態から旋回させても、補助キャノピー8を軸支するピンPと、金属性バーの他端9bとは、図8(b)に示す如く、平行状態を保ったままのため、キャノピー7を旋回させた際に補助キャノピー8と搭載口110等を有する機体100との間に生じた開きを自動的に補正することができる。
【0043】
次に図9(a)〜(c)はそれぞれ、図3〜5に対応する正面図であり、図10は、図9(a)のC−C断面図である。
【0044】
図9において、符号14は、自在継手10周りに延在してコンテナ5に保持されたレール(案内部材)であって、このレール14に沿って台座部材15を移動可能に保持する。具体的には、台座部材15は、図10に示す如く、レール14の支持面14a上を転動する第一ローラ15aと、レール14の背面(図9の裏面)14bを転動する第二ローラ15bとにより、レール14を移動可能に挟持する。また、台座部材15は、電気制御又は油圧制御により伸縮するアクチュエータ16を介してレール14に保持されている。これにより、台座部材15は、アクチュエータ16の伸縮により、図11に示す如く、レール14に沿って移動することができる。
【0045】
また、台座部材15の上部両側には、キャノピー7を保持するローラ17が設けられている。このローラ17は、キャノピー7との接触面が平坦である場合は、台座部材15に対してキャノピー7が旋回することを抑制する手段を別途設ける必要があるが、本形態では、ローラ17は、キャノピー7を担持するキャノピー担持面17aと、キャノピー7の旋回を規制する旋回規制部17bとを一体にしてなる。これにより、キャノピー7は、台座部材15と共にレール14に沿って旋回しつつ、台座部材15に対してコンテナ軸線Xに沿って移動できる。
【0046】
なお、台座部材15は、アクチュエータ16を介してレール14に保持されているが、手動操作で移動させても良い。また、レール14と台座部材15の移動や、台座部材15とキャノピー7との移動も、ローラとレールとによるものに限らず、互いを接触させることにより摺動させてもよい。
【0047】
かかる構成によれば、キャノピー7は、アクチュエータ13によってコンテナ軸線に沿って移動するスライダ11を介して、図3に示す如く、コンテナ5の屋根部5aに配置された状態から図4に示す如く、機体100に向かって引き出すことができる。そして、キャノピー7を引き出した後は、図5に示す如く、アクチュエータ16によって台座部材15をレール14に沿って移動させることにより、スライダ11に対して自在継手10周りに旋回させれば、結果として、コンテナ5に対してキャノピー7を旋回させることができる。
【0048】
ところで、本形態においては、キャノピー7がコンテナ5の高さ方向Zにて障害物と干渉するのを防止するため、キャノピー7をコンテナ5に対して昇降させる手段を有する。
【0049】
図12(a),(b)はそれぞれ、図3及び図4に対応する側面図であり、(c)は、(b)の要部拡大図である。
【0050】
図12(c)に示す如く、キャノピー担持面17aと接触するキャノピー7の裏面には、キャノピー7の末端7e側から延在する接触面f1と、この接触面f1に繋がってキャノピー7の先端に向かって持ち上がる段差面f2と、この段差面f2に繋がってキャノピー7の先端に向かって伸びて接触面f1よりも高い位置にある接触面f3とが形成されている。これにより、キャノピー担持面17aとキャノピー7との間には、接触面f1,f2,f3をカム面とし、ローラ17の担持面17aをカムフォロアとするカム機構Cmが構成される。かかる構成によれば、図12(a),(b)に示す如く、キャノピー7の移動に応じて当該キャノピー7をキャノピー担持面17aに対して昇降させることができる。
【0051】
なお、図13は、本発明の第二の形態を示す要部正面図である。本形態は、台座部材15に、ローラ17に一体に設けた旋回規制部17bを覆ってキャノピー7の浮き上がりを防止するカバー部材15cを設けたものであり、その他の構成は、第一の形態と同一である。
【0052】
更に図14は、本発明の第三の形態であって、この図14(a)〜(c)はそれぞれ、図3〜5に対応する正面図である。なお、本形態において、第一及び第二の形態と同一部分は同一符号をもってその説明を省略する。
【0053】
本形態は、キャノピー7をコンテナ5に対して昇降させる手段としてアクチュエータ18を採用したものであり、キャノピー7を保持するローラ17を設けられた第二の台座部材19を別体に備え、この第二の台座部材19を、アクチュエータ18を介して台座部材15で保持固定する。かかる構成によっても、キャノピー7をコンテナ5に対して昇降させることができる。
【0054】
図15〜17はそれぞれ、本発明の第四の形態であって、そのキャノピー動作を説明する平面図であり、図18は、図15に対応する側面図であり、図19は、自在継手20を示す要部拡大図である。また、図20(a),(b)はそれぞれ、後述のアクチュエータ28の動作を図15のD−D断面から説明する側面図であって、図21,22にそれぞれ、図20(a),(b)に対応する後述のアクチュエータ26の動作を説明する正面図及び側面図を示す。なお、本形態においても、他の形態と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
【0055】
本形態において、キャノピー7は、ガイドフレーム(キャノピー支持体)21に移動可能に保持されている。このガイドフレーム21は、コンテナ軸線に沿って並行配置した2つの案内部21aと、これらを横断して繋がる末端部21eからなり、この末端21eがアクチュエータ23を介してキャノピーの末端7eに連結されている。これによりキャノピー7は、ガイドフレーム21の案内部21aに沿って移動することができる。なお、キャノピー7は、電気制御又は油圧制御により伸縮するアクチュエータ23を介してガイドフレーム21に固定されているが、アクチュエータ23を用いることなく、手動操作で移動させても良い。また、ガイドフレーム21の移動とは、ローラとレールとによるものに限らず、互いを接触させることにより摺動させてもよい。
【0056】
また、ガイドフレーム21の末端21eは、自在継手20を介してコンテナ5の屋根部5aに旋回可能に連結されている。自在継手20は、図19に示す如く、ガイドフレーム21の末端21eに、アクチュエータ23の軸心周りに回動自在に取り付けられた第一継手要素20aと、コンテナ5の屋根部5aにアクチュエータ23の軸心周りに回動自在に取り付けられた第二継手要素20bとを有し、これら2つの継手部20a,20bをピン部材20cによって回動自在に取り付けたものである。
【0057】
図15〜17において、符号24は、自在継手20周りに延在する第一の摺動レール(案内部材)であって、図20に示す如く、コンテナ5の屋根部5aから立設したアクチュエータ28と継手部材29を介して固定されている。また、ガイドフレーム21の案内部21a間に掛け渡したガイドビーム21cには、摺動レール24に当該摺動レール24に沿って移動可能に保持される第二の摺動レール(台座部材)25が固定されている。更に、ガイドビーム21cからは、図21,22に示す如く、連結部21dが一体に垂下し、この連結部21dに設けた長孔n1に、コンテナ5に固定されたアクチュエータ26の端部突起26aがスライド自在に嵌合している。これにより、ガイドフレーム21は、アクチュエータ26の伸縮により、図17に示す如く、摺動レール24,25に沿って移動することができると共に、アクチュエータ28の伸縮により、図21,22に示す如く、ガイドフレーム21をコンテナ5に対して昇降することができる。
【0058】
かかる構成によれば、キャノピー7は、アクチュエータ23によって図15に示す如く、ガイドフレーム21に収納された状態から図16に示す如く、機体100に向かって引き出すことができる。そして、キャノピー7を引き出した後は、図17に示す如く、アクチュエータ26によってガイドフレーム21を摺動レール24,25に沿って移動させることにより、ガイドフレーム21を自在継手20周りに旋回させれば、結果として、コンテナ5に対してキャノピー7を旋回させることができる。また、かかる構成によれば、図20(a)の位置から20(b)の位置にアクチュエータ28を伸長すると、図21の位置にあったガイドフレーム21は、アクチュエータ26が長孔n1に沿って自由に移動できるため、アクチュエータ26と干渉することなく、図22の位置まで上昇することができる。
【0059】
図23〜25はそれぞれ、本発明の第五の形態であって、そのキャノピー動作を説明する平面図であり、図26は、図23に対応する側面図である。なお、本形態においても、他の形態と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
【0060】
本形態において、プラットフォーム6は、コンテナ5の前面(搭載口110側)に設けたスライド枠30と共に、コンテナ5の幅方向に移動するものである。具体的には、スライド枠30は、図26に示す如く、コンテナ5の前面に設けたレール5d,5eそれぞれを転動するローラ30a,30bを有し、このスライド枠30の誘導レール30cに、プラットフォーム6のブラケット6aが昇降自在に取り付けられている。また、プラットフォーム6は、副プラットフォーム6eの隅部を切り欠き、その切り欠き部分に補助プラットフォーム6fを設けたものであり、この補助プラットフォーム6fはその回動により切り欠き部分からの出し入れが可能になっている。
【0061】
本形態では、キャノピー7を旋回させるため、プラットフォーム6とガイドフレーム21とを連動させる連動機構ILを備える。この連動機構ILは、スライド枠30に設けたピン部材(突起)31と、ガイドフレーム21に設けた長孔n2とを緩み嵌めして、ガイドフレーム21とスライド枠30との間を機械的に連結させてなる。
【0062】
ここで、図27(a),(b)はそれぞれ、図23,26に対応する図23のE−E断面図であり、また、図28は、図26に対応する斜視概略図である。
【0063】
第五の形態における連動機構ILにあっては、長孔n2は、ガイドフレーム21の案内部21a間にガイドビーム21cとは別にガイドビーム21eを掛け渡し、このガイドビーム21eの下部に空間を形成するケース体21fの下面に形成されている。ピン部材31は、長孔n2に対し所定の自由度をもって動けるように緩み嵌めにより嵌め合わされ、その上部には抜け止め部32を有する。また、ピン部材31は、スライド枠30に形成した貫通孔を経てスライド枠30に設けたスリーブ体34のピン保持穴n3に沿って摺動自在に取り付けられており、ピン部材31の下部には抜け止め部33を有する。
【0064】
これにより、コンテナ5に取り付けられたアクチュエータ36により、スライド枠30がコンテナ5の幅方向に沿って移動しても、スライド枠30に保持されたピン部材31は、旋回するガイドフレーム21に設けた長孔n2において、図26(a)の位置から図26(b)の位置に逃げることができるため、ガイドフレーム21は、その逃げ分だけ歪むことなく、スライド枠30に追従して旋回する。このため結果的に、プラットフォーム6aがコンテナ5の幅方向に移動してもキャノピー7は自動的にプラットフォーム6に追従する。また、図26に示す如く、第三形態と同様、アクチュエータ28でガイドフレーム21を上昇させても、ピン部材31は、図26(a)の位置から図26(b)の位置まで引き出せるため、ガイドフレーム21は、その引き出し分だけ歪むことなく、コンテナ5に対して上昇する。このため結果的に、キャノピー7もコンテナ5に対して上昇する。
【0065】
かかる構成によれば、キャノピー7は、アクチュエータ23によって図23に示す如く、ガイドフレーム21に収納された状態から図24に示す如く、機体100に向かって引き出すことができる。そして、キャノピー7を引き出した後は、図25に示す如く、アクチュエータ36によってスライド枠30を移動させることにより、ガイドフレーム21を自在継手20周りに旋回させれば、結果として、コンテナ5に対してキャノピー7を旋回させることができる。また、かかる構成によれば、アクチュエータ28を伸長すると、ガイドフレーム21は、図26(a)の位置にあったピン部材31が抜け止め部32,33により移動が規制される図26(b)の位置まで、スライド枠30と干渉することなく、図22の位置まで上昇することができる。
【0066】
なお、ピン部材31は、スライド枠30に設けるのみでなく、プラットフォーム6から直接立設させてもよく、この場合は、スライド枠30の無い第一形態〜第四形態に係るプラットフォーム6にも適用できる。また、キャノピー7を旋回させるための連動機構ILは、長孔n1と当該長孔n1に緩嵌される突起32とからなるもの以外にも、例えば、スライド枠30に設けたローラ等の回転体で、キャノピー7又はガイドフレーム21と、スライド枠30とを連動させる連動機構であってもよい。
【0067】
図29は、第一の形態に他の連動機構ILを採用した第六の形態の平面図であり、上述した各形態と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
【0068】
本形態では、連動機構ILとしてスライド枠30に回転可能に取り付けられたローラを用いている。具体的には、図29に示す如く、スライド枠30に搭載口110に向かって伸びる2つのアーム35が設けられており、これらアーム35の相互間に、案内部材14(図9参照。)を用いることなくローラ17を備えた台座部材15(図9参照。)を直接掛け渡して固定している。
【0069】
かかる構成によれば、スライダ11に自在継手10を介して連結されたキャノピー7は、キャノピー担持面17aを介してスライド枠30にコンテナ5から出し入れ可能に担持され、キャノピー7の昇降は、カム機構Cmにより達成できる。加えて、2つの旋回規制部17b間の間隔Wに、キャノピー7が所定量だけ旋回できるだけ遊び(クリアランス)を設定すれば、その遊びの範囲内でキャノピー7をスライド枠30に連動してコンテナ5の幅方向に移動し、結果的に、キャノピー7は、コンテナ5に対して自在継手10周りに旋回することができる。なお、第六形態は、その変形例として、図9にて第一形態として開示した台座部材15に代えて、図13にて第二形態として開示したローラ17を備える台座部材15を転用することもでき、更には、図14にて第三形態として開示したアクチュエータ18の介在する台座部材15,19を転用することも可能である。
【0070】
更に、図30は、第七の形態を示す平面図であり、上述した各形態と同一部分は、同一符号をもってその説明を省略する。
【0071】
本形態は、第一の形態の変形例であって、図30に示す如く、キャノピー7とスライド11とを一体に連結すると共に、スライド11とレール12との間に所定の遊び(クリアランス)を形成し、キャノピー7とスライド11との一体物を、自在継手10を介してアクチュエータ13に連結する。この場合も、スライダ11の移動は、ローラ11aとレール12とによるものに限らず、互いを接触させることにより摺動させてもよい。
【0072】
また、第一の形態にあっては、キャノピー7をコンテナ5に対して昇降させる場合、レール14ごと昇降させることもできる。
【0073】
図31,32はそれぞれ、キャノピー7をレール14によってコンテナ5に対して昇降させる手段の一例をコンテナ5の外側から示す要部側面図であり、図33は、図31を方向D1から示す平面図である。なお、以下の説明では、かかる手段は第一の形態に採用されているものとして説明し、同一部分に関しては同一符号をもってその説明を省略する。
【0074】
図31,32において、符号40は、コンテナ5の誘導レール5bに揺動可能に保持されレール14の端部それぞれに固定される揺動フレームである。この揺動フレーム40は、レール14を固定する水平部41と、この水平部41の一端に設けた揺動基部42と、この揺動基部42から垂下する垂直部43と、この垂直部43と水平部41との端部を斜めに繋ぐ傾斜部44とからなる直角三角形状のフレームである。揺動フレーム40は、誘導レール5bから延びた延長部5b1と、誘導レール5bに溶着されたブラケット5fとの間に揺動基部42を配し、ピン部材P1によって一体に連結されている。
【0075】
また揺動フレーム40は、その傾斜部44と誘導レール5bとにそれぞれ、ピン部材P2,P3を介して揺動自在に取り付けられたアクチュエータ45を備える。このため、揺動フレーム40は、アクチュエータ45の伸長によりピン部材P1周りに誘導レール5bに対して上向きに揺動し、アクチュエータ45の収縮によりピン部材P1周りに誘導レール5bに対して下向きに揺動する。なお、本形態においては、垂直部43と誘導レール前面5bfとの接触部分にはそれぞれ、ステンレス製のプレート等からなる緩衝部材Bが設けられている。
【0076】
かかる構成によれば、キャノピー7は、アクチュエータ45を伸長しない状態では図31に示す如く、揺動フレーム40の垂直部43が誘導レール5bの前面5bfと接触してキャノピー7をコンテナ5に対して水平状態に保持するが、アクチュエータ45を伸長させると、図32に示す如く、揺動フレーム40が上向きに揺動してキャノピー7をコンテナ5に対して上昇させることができる。そしてキャノピー7を下降させるときは、アクチュエータ45を収縮させることにより揺動フレーム40を図31の位置に戻すことができる。
【0077】
なお、揺動フレーム40を第一の形態に採用した上記形態にあっては、キャノピー7を大きく昇降させる必要のない場合は、カム機構Cmを省略してもよい。また、揺動フレーム40を第三の形態に採用した場合も、キャノピー7を大きく昇降させる必要がなければ、アクチュエータ18を省略してもよい。更に、フレーム40は、コンテナ5に対して揺動させるのではなく、誘導レール5bに沿ってスライドさせる構成にすることもできる。
【0078】
上述の如く、本発明によれば、キャノピー7をコンテナ5に対して旋回自在に軸支する自在継手10,20を設けたことにより、簡単な構成でキャノピー7がコンテナ5の幅方向にて機体ドア130等の障害物と干渉することなく使用できる。また、本発明にあっては、プラットフォーム6がコンテナ5の幅方向に移動する場合もそれに合わせて旋回させることができるため、機体の搭載口110の付近においてもプラットフォーム6を覆うことができる。
【0079】
特に、本発明にあっては、自在継手10(20)周りに延在してコンテナ5に保持された案内部材14と、この案内部材14に沿ってキャノピー7を移動可能に保持する台座部材15,19とを備えると、キャノピー7が自在継手10(20)と異なる位置にて別個に保持されるため、安定した旋回動作を確保することができる。加えて、自在継手10(20)に加わる負荷も軽減されるため、自在継手10(20)自体を補強することなく、耐久性を向上させることができる。
【0080】
また、本発明において、キャノピー7はコンテナ5に対して手動操作で旋回させることもできるが、キャノピー7をコンテナ5に対して旋回させるアクチュエータ13,23を設けたことにより、キャノピー7の旋回時の微妙な調整が容易になり作業性も向上する。
【0081】
また、本発明において、キャノピー7をコンテナ5に対して昇降させるキャノピー昇降手段Cm,18,28を設ければ、キャノピー7がコンテナ5の高さ方向にて機体ドア130等の障害物と干渉することなく使用できる。
【0082】
一方、本発明において、自在継手10が、コンテナ軸線に沿って移動可能に保持されるスライダ11を有し、このスライダ11とキャノピー7とを連結するものであれば、キャノピー7をコンテナ5に対して旋回させると同時にコンテナ軸線に沿って出し入れすることができるため、キャノピー7を旋回させたことにより縮まった覆い領域をプラットフォーム6の先端まで確実に補うことができる。
【0083】
同様に、本発明において、自在継手20が、キャノピー7を移動可能に保持するガイドフレーム21を有し、このガイドフレーム21とコンテナ5の屋根部5aとを連結するものであっても、キャノピー7をコンテナ5に対して旋回させると同時にコンテナ軸線に沿って出し入れすることができる。なお、この場合、コンテナ5に保持された案内部材14に沿って移動する台座部材15,19でキャノピーを保持してもよいが、ガイドフレーム21を案内部材24に沿って移動する台座部材25で保持しても、キャノピー7を台座部材15,19で保持したときと同様の効果が得られる。また、この場合も、キャノピー支持体21は手動操作で旋回させることもできるが、ガイドフレーム21をコンテナ5に対して旋回させるアクチュエータ26を設ければ、キャノピー7をアクチュエータ16で旋回させたときと同様の効果が得られる。
【0084】
また、キャノピー7をガイドフレーム21で移動可能に保持した場合に、プラットフォーム6もコンテナ5の幅方向に移動可能であるときは、プラットフォーム6とガイドフレーム21とにそれぞれ突起31又は当該突起31が緩み嵌めされる長孔n2を設け、プラットフォーム6とガイドフレーム21との相互間を機械的に連結すれば、プラットフォーム6がコンテナ5の幅方向に移動しても自動的にキャノピー7をプラットフォーム6に追従させることができるため、簡単な構成で作業性を向上させることができる。
【0085】
更に、キャノピー7をガイドフレーム21で移動可能に保持した場合も、ガイドフレーム21をコンテナ5に対して昇降させるアクチュエータ28を設ければ、キャノピー7がコンテナ5の高さ方向にて機体ドア130等の障害物と干渉することなく使用できることに加えて、キャノピー7の昇降時の微妙な調整が容易になり作業性も向上する。
【0086】
また、本発明にあっては、キャノピー7の先端に旋回自在に保持される補助キャノピー8を備えると、キャノピー7を旋回させた際に補助キャノピー8と搭載口110を有する機体100との間に開きが生じても、キャノピー7に対して更に補助キャノピー8を旋回させることにより開きを塞いでプラットフォーム6を確実に覆うことができる。特にこの場合、キャノピー7と補助キャノピー8との間に、ワイヤ又はバー9からなりキャノピー7を旋回させた際に補助キャノピー8と機体100との間に生じた開きを補正するリンク機構を備えれば、補助キャノピー8を手動操作やアクチュエータ等を用いることなく自動的に補助キャノピー8と機体100との間に開きを塞ぐことができるため、作業性が向上する。
【0087】
また、本発明は、キャノピー7をコンテナ軸線に沿って移動可能に保持するキャノピー担持面17aを備え、このキャノピー担持面17aとキャノピー7との間に、このキャノピー7の移動に応じて当該キャノピー7をキャノピー担持面17aに対して昇降させるカム機構Cmを設ければ、キャノピー7をコンテナ5に対して昇降させる際にアクチュエータ等の駆動にて要する電気や油圧等が不要となるから、消費電力効率や燃費等の向上を図ることができる。加えて、アクチュエータ等が不要となるため、重量の軽減を図ることができる。
【0088】
更に、本発明において、コンテナ5が取り付けられる台車2に対して一体又は別体に、エンジン等の駆動源と運転室2aとを設ければ、高所作業車としての機動力が向上するため、作業性の向上が図れる。
【0089】
上述したところは、本発明の一形態を例示したに過ぎず、種々の変更を加えることが可能である。例えば、プラットフォーム6及びキャノピー7は、コンテナ5に対して伸縮しないものであってもよい。また、プラットフォーム6も、搭載口130に向かってのみ伸縮し、コンテナ5の幅方向に沿って移動しないものであってもよい。更に、コンテナ昇降機構もクロスリンク式のみに限らず、様々なものを採用することができる。加えて各形態に採用した要素や部材又は機構等はそれぞれ、各形態間で用途に応じて様々に置換又は組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の一形態であって、航空機内に荷物や機内食等を搭載するために用いられるリフトトラックを示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】同形態において、コンテナの屋根部に配置したキャノピーの動作を説明する平面図である。
【図4】同形態において、コンテナの屋根部に配置したキャノピーの動作を説明する他の平面図である。
【図5】同形態において、コンテナの屋根部に配置したキャノピーの動作を説明する更に他の平面図である。
【図6】図3のA−A断面図である。
【図7】図3のB−B断面図である。
【図8】同形態において、キャノピー及び補助キャノピーとスライダとを連結するリンク機構の動作を説明する幾何学線図である。
【図9】(a)〜(c)はそれぞれ、図3〜5に対応する正面図である。
【図10】図9(a)のC−C断面図である。
【図11】同形態において、案内部材に沿って移動する台座部材の動作を説明する略線図である。
【図12】(a),(b)はそれぞれ、図3及び図4に対応する側面図であり、(c)は、(b)の要部拡大図である。
【図13】本発明の第二の形態を示す要部正面図である。
【図14】(a)〜(c)はそれぞれ、本発明の第三の形態であって、図3〜5に対応する正面図である。
【図15】本発明の第四の形態であって、そのキャノピー動作を説明する平面図である。
【図16】同形態におけるキャノピー動作を説明する他の平面図である。
【図17】同形態におけるキャノピー動作を説明する更に他の平面図である。
【図18】同形態において、図15に対応する側面図である。
【図19】同形態における自在継手を示す要部拡大図である。
【図20】(a),(b)はそれぞれ、同形態におけるアクチュエータの動作を図15のD−D断面から説明する側面図である。
【図21】(a),(b)はそれぞれ、図20(a)に対応して、アクチュエータの動作を説明する正面図及び側面図を示す。
【図22】(a),(b)はそれぞれ、図20(b)に対応して、アクチュエータの動作を説明する正面図及び側面図を示す。
【図23】本発明の第五の形態であって、キャノピー動作を説明する平面図である。
【図24】同形態におけるキャノピー動作を説明する他の平面図である。
【図25】同形態におけるキャノピー動作を説明する更に他の平面図である。
【図26】図23に対応する側面図である。
【図27】(a),(b)はそれぞれ、図23,26に対応する図23のE−E断面図である。
【図28】図26に対応する斜視概略図である。
【図29】本発明の第六の形態を示す平面図である。
【図30】本発明の第七の形態を示す平面図である。
【図31】本発明の第一の形態において、キャノピーをレールによってコンテナに対して昇降させる手段の一例をコンテナの外側から示す要部側面図である。
【図32】同形態を示す他の要部側面図である。
【図33】図31を方向D1から示す平面図である。
【符号の説明】
【0091】
1 リフトトラック
2 車両本体
3 昇降機構
4 荷台フレーム
5 コンテナ
6 プラットフォーム
7 キャノピー
8 補助キャノピー
9 リンクバー
10 自在継手
11 スライダ
13 アクチュエータ
14 案内部材
15 台座部材
16 アクチュエータ
17 ローラ
17a キャノピー担持面
17b 旋回規制部
18 アクチュエータ
20 自在継手
21 ガイドフレーム
23 アクチュエータ
24,25 摺動レール
28 アクチュエータ
30 スライド枠
31 ピン部材
40 揺動フレーム
41 水平部
42 揺動基部
43 垂直部
44 傾斜部
45 アクチュエータ
100 機体
110 搭載口
120 主翼
130 開閉ドア
Cm カム機構
f1,f2,f3 接触面
n2 長孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
台車に対して昇降自在に取り付けられるコンテナと、このコンテナに繋がるプラットフォームと、前記コンテナに繋がりプラットフォームを覆うキャノピーとを有する高所作業車において、
キャノピーをコンテナに対して旋回自在に軸支する旋回要素を備えることを特徴とする高所作業車。
【請求項2】
前記旋回要素は、コンテナ軸線に沿って移動可能に保持される移動体を有し、この移動体とキャノピーとを連結するものであることを特徴とする請求項1に記載の高所作業車。
【請求項3】
前記旋回要素は、キャノピーを移動可能に保持するキャノピー支持体を有し、このキャノピー支持体とコンテナの屋根部とを連結するものであることを特徴とする請求項1に記載の高所作業車。
【請求項4】
前記旋回要素周りに延在してコンテナに保持された案内部材と、この案内部材に沿ってキャノピー支持体を移動可能に保持する台座部材とを備えることを特徴とする請求項3に記載の高所作業車。
【請求項5】
前記旋回要素周りに延在してコンテナに保持された案内部材と、この案内部材に沿ってキャノピーを移動可能に保持する台座部材とを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の高所作業車。
【請求項6】
キャノピーをコンテナに対して旋回させるアクチュエータを備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の高所作業車。
【請求項7】
キャノピーをコンテナに対して昇降させるキャノピー昇降手段を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の高所作業車。
【請求項8】
キャノピー支持体をコンテナに対して旋回させるアクチュエータを備えることを特徴とする請求項3又は4に記載の高所作業車。
【請求項9】
前記プラットフォームがコンテナの幅方向に移動可能であって、プラットフォームとキャノピー又はキャノピー支持体とを連動させる連動機構を備えることを特徴とする請求項2乃至5のいずれか一項に記載の高所作業車。
【請求項10】
キャノピー支持体をコンテナに対して昇降させるアクチュエータを備えることを特徴とする請求項3,4,8,9のいずれか一項に記載の高所作業車。
【請求項11】
キャノピーの先端に旋回自在に保持される補助キャノピーを備えることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の高所作業車。
【請求項12】
キャノピーと補助キャノピーとの間に、ワイヤ又はバーからなりキャノピーを旋回させた際に補助キャノピーと搬入口等を有する目標位置との間に生じた開きを補正するリンク機構を備えることを特徴とする請求項11に記載の高所作業車。
【請求項13】
台車に対して昇降自在に取り付けられるコンテナと、このコンテナに繋がるプラットフォームと、前記コンテナに繋がりプラットフォームを覆うキャノピーとを有する高所作業車において、
キャノピーをコンテナ軸線に沿って移動可能に保持するキャノピー支持体を備え、このキャノピー支持体とキャノピーとの間に、このキャノピーの移動に応じて当該キャノピーをキャノピー支持体に対して昇降させるカム機構を設けたことを特徴とする高所作業車。
【請求項14】
前記台車は、エンジン等の駆動源と運転室とを備えることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の高所作業車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公開番号】特開2006−131406(P2006−131406A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−329660(P2004−329660)
【出願日】平成16年11月12日(2004.11.12)
【出願人】(592194750)株式会社犬塚製作所 (5)
【Fターム(参考)】