説明

高断熱シート

【課題】球体発泡ビーズではビーズ根部やビーズ間に隙間が発生し、高断熱力を要求される結露防止では効果が乏しくなっていた点を改良した高断熱シートを提供する。
【解決手段】可撓性シート1の少なくとも片面に発泡ビーズを密接して付着させ、付着面での発泡ビーズ根部は発泡ボード2のごとき平面体となることで、発泡ビーズはシートに緊密に付着されることとなり、このシートを包む、掛ける、覆う、敷くなどの用途に用いた発泡ビーズのシート付着面が平面体となっている高断熱シート。発泡ボードをカットする事で、球体ビーズでは困難な高ビーズ密度が達成され、シート面にも全面付着となった。結露防止用途から、スポンジシート、水分調整剤等を加えて組み合わす事で用途先もより拡大できた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自由自在に動く可撓性シートに、断熱や緩衝・滑り難い性質を持つ各種の発泡材を多数のビーズ状態で付着させ、その付着される多数の発泡ビーズの根部が発泡ボードや発泡シートを付着させてビーズ状にカットしたごとき平面体になる事で従来技術の球体発泡ビーズより断熱効果を高め、より多くの異なる用途に使用できる高断熱シートの用途先に関するものである。
【背景技術】
【0002】
可撓性シートに発泡ビーズを単層で付着させた断熱シートは、本願出願人の先行技術として特許4052335号等があるが、その発泡ビーズは出来上がった球体発泡ビーズを前提にしてシートに付着させる為に、結露等の高い断熱力を要求される用途の場合、断熱効果が乏しくなる事があった。
【特許文献1】特許第4052335
【特許文献2】特願2006-155347
【特許文献3】特開昭49-025081
【特許文献4】実開昭53-009377
【特許文献5】実開平02-029499
【特許文献6】実開平02-029500
【特許文献7】特開2005-329630
【特許文献8】特開平02-022046
【特許文献9】特開2001-220552
【特許文献10】実開平04-098135
【特許文献11】実開昭63-027315
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発泡ビーズが球体の場合、可撓性シートに付着されるビーズ根部が面での付着ではなく、点での付着となり、接着性も悪く、剥離しやすくなる。又、球体ではビーズ同士が密接付着されても隙間が生じ、発泡ビーズがシート面に全面付着されない事でも断熱力が低下する原因であった。耐久性の観点から大粒ビーズ間に小粒ビーズを組み込んでも、ビーズには若干の未付着部分が生じていた。又、単に押圧してもビーズ密度が変化する事はなく、熱型による押圧扁平化工程ではビーズ同士が部分的に接合される危険や熱影響を受けて、自在性や、発泡状態の低下を含む事もある。
【0004】
さらに、出来上がった球体発泡ビーズに接着剤を面で付着させてシートに付着させる製造工程は、例えば、約1ミリ外径のビーズ体は空気のように軽く、静電気を帯びる性質の為、均一付着させる作業が煩雑で、コストの面でも問題があった。又、農業での採光率設定等の付着密度を調整することが困難で、断熱力のコントロール化にも問題があった。
【0005】
そして、接着剤を点で付着させる場合、仮に約1ミリ外径の発泡ビーズであれば膨大な量のシート面に1ミリ以下の接着剤を付着させる必要があり、噴射ノズル部のメンテナンスを含め現実的には困難な行為であった。
【0006】
又、発泡ビーズ原液をシートに付着させた後でビーズ状やボード状に発泡化させる行程では付着安定性において問題があった。
【0007】
先行技術では球体発泡ビーズを積層させて、壁紙や文具、保冷箱等に用いられているが、通年使用の前提ではない場合もあり、用途先も限定されていた。
【0008】
球体発泡ビーズを高密度に付着させる方法として、シートの山折り部での付着や、静電気での誘引、あるいは伸縮するシートや伸縮する両面テープを伸長させて付着させる方法もあるが、ビーズが付着しすぎる等の均一性に関する問題や、シートがいびつになったり、コスト面においても実現化できなかった。このように、球体ビーズは形状や断熱シート製造上の問題が多くあり、用途の限界に繋がっていた。
【0009】
従来技術を含めた問題点を述べると、多くの既存の住宅やビルの窓ガラスや平面体、あるいは外壁材において、室温と外気温とを遮断する事が出来ない為、夏・冬期の空調費削減を計る事が出来ないでいる。窓の場合北海道地区のように2重窓設計にすれば結露発生も無く、断熱効果もあるが、既存の建築物の2重窓改装工事は大きな負担であり、リフォームが出来ないでいる。又、断熱力の少ない工場建物や、その内部に機械類が多くあると、鉄材やコンクリート床で冬は底冷えが起き、夏は機械の熱でサウナ状態になり、作業は辛いものになっていた。一方、プレハブ住宅等の軽量壁材の多くは断熱機能が乏しく初期投資額が低いだけで省エネルギーの観点から見ると年間空調費負担は大きかった。
【0010】
ビル屋上の断熱兼、緑化用として天然火山ガラス等で気泡体の軽量土壌があるが、高額であり、壁面への使用は困難であった。又、土を使わず植物を育てるウレタンを使ったスポンジ状の新素材もあるが、植木鉢のごとく大きな型状であり、林立する既存のビル群のビル壁面への使用は困難であり、施工負担も大きかった。現在、都市部の空調費削減やヒートアイランド現象は解決されず今日に至っている。さらに、ビル以外の建造物へはより使用しずらいものである。
【0011】
ビル内の床や都市部のタイル舗道上は水や雨で滑る事が多くある。鉄骨工事中の鉄板上も同様である。滑りに対して効果のあるキッチンや工事現場で使用する滑り止め用の靴でも、ワックス掛けした店舗の床や舗道、あるいは道路面の文字や白線上ではゴム底同様に雨で濡れると転倒の危険があった。一方、ドアの固定具や階段等の滑り止め具も濡れると滑る傾向にあった。そして下に敷く事や、挟んで使用する軟質のポリエステル等は破れやすく用途に限界があった。
【0012】
発泡ビーズと気泡体であるスポンジ材や発泡ポリエチレンシート等を組み合わせての使用や、人工芝的シート、あるいは各種の成分を組み合わせて相乗効果を得るはっそう発想はなかった。又、発泡ポリウレタンボードや食品トレーのようなシートを小さなビーズ状にカットして可撓性シートに付着させることもなかった。又、発泡材のザラザラ表面を無くし、光沢を出す表面保護膜や意匠用フィルムは目的が異なり耐性上、可撓性シートとは形容しがたいものである。
【0013】
従来、可撓性シートに発泡ビーズを付着し、反対面に接着部を設ける事は壁紙で用いられているが、単に装飾を目的とし、ビーズ間の溝や凹部が存在し、結露発生を防ぐ断熱壁紙として特別の効果を謳う事は出来なかった。本願高断熱シートとは発想と効果が異なり、先行技術として比較できる対象ではなかった。
【0014】
ペットの寝床やマット等は多数種販売されているが、同時に抜け毛を意図的に付着させる発泡ビーズ付寝床マットはなかった。一方、発泡ビーズ群内にビーズの空白部を設置する事や、水分を吸収・貯水・放出・乾燥等の調湿や栄養剤や消臭剤等の各種成分類を組み合わせる先行技術もなかった。
【課題を解決するための手段】
【0015】
可撓性シートの少なくとも片面に、多数の発泡ビーズを密接あるいは近接に付着させ、その発泡ビーズとシートとの付着面での発泡ビーズ根部は、発泡ボードや発泡シートを付着させたごとき平面体となる事で、発泡ビーズはシートに緊密に付着される事となり、このシートを包む、掛ける、覆う、敷く、身体に装着する、滑り止め、物流、建造物、張る、ペットの用途に用いた事を特徴とした発泡ビーズのシート付着面が平面体となっている高断熱シート。
【0016】
2枚の可撓性シートの間に多数の発泡ビーズを密接あるいは近接に付着させて介装し、その発泡ビーズとシートとの付着面での発泡ビーズ根部は発泡ボードや発泡シートを付着させたごとき平面体となる事で発泡ビーズはシートに緊密に付着される事となり、このシートを包む、掛ける、覆う、敷く、身体に装着する、滑り止め、物流、建造物、張る用途に用いた事を特徴とした発泡ビーズのシート付着面が平面体となっている高断熱シート。
【0017】
1枚の可撓性シートの片面に多数の発泡ビーズを密接あるいは近接に付着させ、その発泡ビーズとシートとの付着面での発泡ビーズ根部は発泡ボードや発泡シートを付着させたごとき平面体となる事で、発泡ビーズはシートに緊密に付着される事となり、そのシート反対面にはスポンジのごとき気泡体材や人工芝的シートを付着させたり、又は発泡ビーズに重ね合わせたり、あるいは水分を吸収・貯水・放出・植物栄養剤に代表される各種の成分の組み合わせや、さらには2枚の可撓性シートに発泡ビーズと気泡体材、あるいは水分を吸収・貯水・放出・植物栄養剤に代表される各種の成分を組み合わせて介装したシートを包む、掛ける、覆う、敷く、身体に装着する、滑り止め、物流、建造物、張る、ペットの用途に用いた事を特徴とした発泡ビーズのシート付着面が平面体となっている高断熱シート。
【0018】
可撓性シートの少なくとも片面に、多数の発泡ビーズを密接あるいは近接に付着させ、その発泡ビーズとシートとの付着面での発泡ビーズ根部は発泡ボードや発泡シートを付着させたごとき平面体となる事で、発泡ビーズはシートに緊密に付着される事となり、そのビーズ群内に水分を吸収・貯水・放出・植物栄養剤に代表される各種の成分の組み合わせや、さらには一部の発泡ビーズをシートに付着させない空白部を設けたシートを包む、掛ける、覆う、敷く、身体に装着する、滑り止め、物流、建造物、張る、ペットの用途に用いた事を特徴とした、請求項1・2・3記載の発泡ビーズのシート付着面が平面体となっている高断熱シート。
【0019】
可撓性シートの少なくとも片面に、多数の発泡ビーズを密接あるいは近接に付着させ、その発泡ビーズとシートとの付着面での発泡ビーズ根部は発泡ボードや発泡シートを付着させたごとき平面体となる事で、発泡ビーズはシートに緊密に付着される事となり、そのシートの反対面、あるいはビーズ面に接着剤を付着させ、その接着面には剥離紙を貼着したシートを包む、掛ける、覆う、敷く、身体に装着する、滑り止め、物流、建造物、張る、ペットの用途に用いたり、既存品を断熱用品に変身させたり、補修用に用いたりする事を特徴とした、請求項1・2・3・4記載の発泡ビーズのシート付着面が平面体となっている高断熱シート。
【発明の効果】
【0020】
可撓性シートに発泡ボードを付着させてビーズ状にカットすることで発泡体がシート全面に付着され、剥離も起きにくくなり、結果的にビーズ同士も密接付着される事となった。そして、従来から大量に製造されている各種発泡ボードやシートは厚みも任意に選択でき、接着も容易に行える。又、ビーズ状のカットも簡単に行える為、製造工程も短縮出来た。そして高断熱を要求される結露防止も充分な効果を得る事が出来た。
【0021】
ビーズ同士の近接付着法は、接着部を設けない事で容易に行える。発泡ビーズ間に任意な隙間を意図的に作り出す事によって、その発泡ビーズ間の空白部が、採光や通気等の機能を有するようになる。農作業等においてはその任意に配置したビーズ間の隙間が窓となり、透光率の制御も容易である。又、果物等の作物に用いる、防虫等の果実保護袋として用いれば、袋に包んでいながらも太陽の光を採光し、その湿度や温度を袋の中に蓄積させることが可能であり、風害での傷も防げる。この特色は、秋の果実が越冬出来る事であり、完熟化や収穫期間の拡大になり、防霜効果に繋がる。さらに、調湿シート等の水分を調整することが可能な成分、又は素材をビーズとともに任意に組み込む事も可能である。一方、ビニールハウスや作業服への応用等の場合、夏の過度な温度上昇を防ぎ、腐りを遅らせ、湿度や汗を吸収し、ハウス内作業の一層の効率化を期待できる。ペットの断熱マット等に応用すれば、ペットの寝ている間に抜け毛をビーズ間に露出させた接着部に付着出来、毛ホコリの散乱を防ぐ事が出来る。
【0022】
可撓性シートの全面に付着された発泡ビーズと、気泡体であるスポンジ材や、水分を調整することが可能な成分、又は素材とを組み合わす事も可能となり、次のような効果が期待できる。衣類に応用すれば夏の日射熱の緩和と吸汗効果、冬期においては断熱保温と吸汗が期待できる。カーペット等の滑り止めマット材に応用すれば、断熱や、滑り止め、カビ防止の効果があり、物流等においては滑り止め兼緩衝や防水調湿効果、建築資材としてはビル屋上への断熱兼緑化土壌・栄養液に、といったまったく異なる用途で使用ができるようになった。
【0023】
断熱とは、つまり省エネルギーであり、他の効果として緑地化目的での使用においては、水耕栽培のごとく根がらみ成育ができる芝生等に最適で、維持も容易である。又、スポンジ材の厚みで成長幅が調整でき、シートの裁断もハサミやカッターナイフで容易にできる。全体の厚みも発泡ビーズ約5ミリ、スポンジ材約1センチ厚と、極めて薄くする事も可能であり、発泡ボードを厚くする事で断熱効果の制御・耐久性も可能である。又、林立する既存のビル外壁に張りやすく、消音効果も期待できる。そして、気泡体の代わりに人工芝的シートを組み合わせれば、手入れ不要の簡易緑化となる。
【0024】
散歩や休憩利用の多い屋上や、重量負荷や耐久性の必要な用途には発泡ポリウレタンボードをビーズ化して用いるとより効果的である。他の多くの用途先は発泡ポリスチレンボードを使用する。ともに一般資材として多量に流通し、軽量であり、付着作業や、切断、加工も容易であり、扱いやすく廉価である。
【0025】
平面体であるプレハブ住宅等のパネル面や、既存の窓ガラスに用いる場合約1ミリ厚から約5ミリ厚の発泡ボードを付着させ、ビーズ化し、水や霧で付着させる。窓ガラスの内・外側のどちら側に張っても断熱効果は高く、脱着自在の繰り返し使用が可能になった。従来使用している窓に対して、二重窓工事や、コストの高い断熱塗料や断熱ガラスへの変更、改装作業等が不要であり、空調費の削減ができ、結露も防ぐ事ができる。又、工場等にある機械のカバー等に用いる事で、機械が作動中に放出する熱を遮断し、放熱に対するストレスも緩和する事も可能である。一般人が手軽に出来る低額、断熱省エネシートとなる。
【0026】
滑り止めを目的とした用途のいずれの場合も、弾力のある発泡材が重量負荷を吸収・軽減し、可撓性シートと組み合わす事で破れにくい強度を持つ。発泡材の滑りにくい性質を利用すれば、水場での転倒・転落・ずれ防止にも役立つ。テレビ等の重量物と台の間に大粒ビーズを挟んで使用すれば、テレビ等の底面の凸凹に対応でき、地震時での転落を防ぐ事も可能である。又、靴の底に張れば、濡れた鉄板上でも転倒する事を防止できる。さらに、杖の石突き部への接着や、かぶせる事によって杖の滑りも抑制可能である。
【0027】
本来、可撓性シートに接着部を設ける場合、ビーズ面・シート反対面のどちらでも良いが、ビル屋上や外壁用としてビーズ面に接着部を設定し、可撓性シート部にアルミ素材を採用する事で、耐火性も飛躍的に向上される。又、自販機等の使い捨て用カップに貼りつける方法等のように、断熱性のない既存品に使用する事で高断熱製品に変化させる事が可能である。又、用途に応じて縫い付ける方法や、マジックテープ(商標登録)で貼りつける方法もあり、かなり自由度の高い応用も可能である。
【0028】
物流用途では、費用負担も大きくかさばる段ボールや発泡保冷箱の使用が少なくなり、軽量でカットも自在になり、極めて扱いやすくなる。又、吸放湿シートやビーズを使う事で絵画等の運搬保管でのおんど湿度対策になる。
【0029】
発泡ボードのカット形状は主に三角形、四角形、五角形、六角形等の角型を採用するが、カット形状自体は特に決まった形はなく、円形や、より複雑な形も可能だ。さらに、シートの淵部分のビーズサイズを拡大化させ、中央部を縮小化させる事でシートの淵部分のビーズ剥離を防ぐ事ができ、より一層扱いやすくなる。
【実施例1】
【0030】
請求項1に関わる図1は、可撓性シート1の片面に発泡ボードを付着させ、その発泡ボードを小さなビーズ状にカットする事で、多数の発泡ビーズ2を密接に付着させた断面図であり、本願シートの基本構造である。又、一次的加工品であり、その主な用途名は農業用ビニールシート、ガラスのごとき平面体向け用、養生シート、敷き布団、毛布、膝掛け、滑り止め、梱包、運搬、緩衝、保管、レジャーシート、床暖シート、雪上シート、マント、カーテン、キャップ開栓、杖の先端用等がある。他の用途は二次的加工品となる。これら、用途先に応じて可撓性シート材の変更や発泡ボードの厚み、カットサイズ、密接度、硬さを変更し、接着部の設置、着色や表面加工等を行う。さらに、スポンジ材等から調湿材や栄養成分等を組み合わせる事で多くの用途に対応する事が出来る。尚、発泡ビーズの厚さや、外径は約1ミリからを用いる。
【実施例2】
【0031】
同じく、図2は図1と同様に、可撓性シート1の両面に多数の発泡ビーズ2を密接に付着させた断面図であり、強い断熱力を発揮する。滑り止めカーペット用では防カビ吸水タイプのシートに発泡ビーズを付着させての使用や、防水タイプの手袋にも効果的である。又、地震対策の防災グッズとして、テレビと台の間に挟む事で、滑り止めの効果もあり、転落を防止する。その際には、ビーズを大粒に加工したものを使用する事や、発泡ビーズの表面に樹脂加工を施す事で、滑り止め効果はより強化される。一方、各種平面体等に用いる場合のビーズ付着法は、シートを挟んでビーズのカット部が不一致でも良いが、折り曲げる事を必要とする場合にはビーズのカット部は一致部13を設ける。尚、多くの用途でのビーズサイズは約1ミリ厚から約1ミリ外径以上を使用する。
【実施例3】
【0032】
請求項2に関わる図3は、2枚の可撓性シート1に発泡ビーズ2を密接付着させて介装した断面図である。耐久性を持ち、滑り止めや、ペットのマット以外の多くの用途に用いる。大まかな目的として、伸縮・防水・通気・吸水・抗菌・耐火等の効果を得る為、シート材は合成樹脂系、ゴム系、不織布、紙、布、アルミ素材等を用い、主に0,1ミリから0,05ミリ以下の厚みで使用する。又、鮮度保持機能シートを使う用途例として、寿司用のシャリを包んで冷蔵保存してもシャリが硬くなりにくく、魚のネタの変色や、バナナの黒ずみが起きにくくなる。その際、ビーズ密度は若干の隙間を設ける事も良い。又、衣服の場合、織・編素材の使用や、一方のシートはビーズに全面付着させない事で、自由自在な可撓性を保つ事が出来る。
【実施例4】
【0033】
図4は可撓性シート1の片面に近接付着された発泡ビーズ2が付着された断面図である。空白部3を設定する事で農業用の採光の窓となり、透光率の制御を行う。主に農業用ビニールシートや果実保護袋、ペットの毛ホコリ取り寝床マットに用いる。
【実施例5】
【0034】
図5は、可撓性シート1の片面に発泡ボードを付着させ台形状にカットし、密接に付着された発泡ビーズ2の断面図であり、自由自在な可撓性よりも重量負荷や耐久性の必要な、散歩や休憩利用の多い屋上や、床等に敷く等の用途で主に用いる。弾力性のある発泡材だからできるカット方法である。発泡ボードの多くは発泡ポリウレタン材を使用し、約3ミリ厚から5ミリ厚を多用し、ビーズ外径は約5ミリから10ミリ、或いは約15ミリを使用する。
【実施例6】
【0035】
図6・図7は図3の介装タイプの変形であり、シート1Aは発泡ビーズに部分接着し、ビーズ面に添えるように使用する方法の断面図である。服や手袋等の自在性と緩やかさを優先した介装方法であり、衣服系では1Aが表生地にできる。
【実施例7】
【0036】
請求項3に関わる図8は、可撓性シート1の片面に密接した多数の発泡ビーズ2を付着し、シート反対面に気泡体であるスポンジ材4を付着させた断面図である。ビル屋上等の一部の用途先には、可撓性シートに耐火性を持つアルミ材を用いる事もある。ビーズ面に接着剤5を付着し、剥離紙6を貼付ける方法もある。又、スポンジ材4を水耕栽培のごとく芝生等を植える事もでき、気泡体シートの代わりに人工芝的シートを用いる方法もある。物流関係への用途の場合、緩衝力の強弱の組み合わせによる相乗効果で、絵画や陶器類の破損を防ぐ。
【実施例8】
【0037】
同じく、図9と図10は図8の応用例で発泡ビーズ2にスポンジ材4を重ねた方法の断面図であり、用途先も図8と同様である。シート反対面に接着部を設ける方法もある。又、図10では、発泡ビーズ2とスポンジ材4の間に水分を吸収、貯水、放出できる成分を7の層に設ける事で、ビルの屋上等の芝生に対する散水頻度の抑制に効果を発揮する素材となる。又、栄養剤を加える事で、植物等の成育を促進する事もできる。又、物流関係への用途の場合、商品等を倉庫、コンテナ、トラック等で移動や保管する時に、湿度の管理や調整を計る事ができる。用途によっては、スポンジ材と発泡ビーズの組み合わせを逆にして付着する事もあり、両者を部分付着させる事で、自由自在な可撓性を維持する方法もある。
【実施例9】
【0038】
同じく、図11と図12は図8から図10までのシート介装タイプの応用であり、断面図である。どちらか一枚のシートは全面付着か部分付着、あるいは添えることで、可撓性や耐久性を持たせる。シート材は穴開きタイプや織り、編み、樹脂タイプ、布、メッシュ、不織布、防水タイプ等を用途先で変更、組み合わせる。尚、スポンジシートも可撓性シートに全面付着させない事で自由自在な可撓性を保つことが可能となる。
【実施例10】
【0039】
請求項4に関わる図13は、可撓性シート1に発泡ビーズ2を付着させ、ビーズ群の一部に水分を吸収・貯水・放出できる成分や栄養剤・乾燥剤7を組み込んだ断面図であり、図14・図15は可撓性シート1に空白部3を設けて発泡ビーズ2を付着させ、各種成分7を組み合わせた断面図である。主に衣服で、夏の日射に対する断熱と汗を吸収する等の目的があり、用途によって通気性の高い素材シートを用いる。図15は特に農業関係での用途先で採光効果を得る方法となり、近接付着の応用例となる。
【実施例11】
【0040】
図16は、可撓性シート1に大型発泡ビーズ2を一定間隔をもって付着させた断面図であり、近接付着法の応用例となる。接着剤5はシート面に露出させる事で、ペットの抜け毛や毛髪、ホコリ等を付着させる効果がある。ペットの好む香りを含ませた布材等のシートをペットの好む場所に敷く事により、効果はさらに上がる。夏用としては主に、樹脂材シートでフローリング床やコンクリート面での冷マット兼用の効果も発揮する。シート反対面に接着部を設ける事で、ペットの好む場所に張る方法やシート両面使用もできる。
【実施例12】
【0041】
請求項5に関わる図17・図18・図19は図1と図2に接着部を設けた応用断面図であり、シート側や、ビーズ側に接着剤5を付着させ、剥離紙6を貼付ける。断熱機能のない既存品に使用する事で高断熱製品に変化させる事も出来、建造物用や滑り止め等の使用法や補修用に用いる。図19は図2同様に、シートの自在性を保つ為にシート両面のカット一致部13を設ける事で、折り曲げやすく出来る。
【実施例13】
【0042】
同じく、図20は長靴9に滑り止め袋8を履かせ、袋の底部には発泡ビーズ2を付着させた装着断面図であり、ビーズは全面付着でなくても良い。急な雨や、濡れた鉄骨工事現場での歩行中の転落防止用として緊急避難的に使用する一例である。発泡ビーズの厚みは発泡率を高めた約4ミリ程度が良く、発泡ビーズの弾力でブレーキング効果を発揮する。尚、靴底や杖の石突き部に図18を直接貼る方法や、かぶせる方法も可能である。
【実施例14】
【0043】
図21は可撓性シート1に小さくカットした発泡ビーズ群2が点在し、ビーズの無い空白部3を設け、シート1が露出する。又、吸放湿材や、乾燥剤等7がシートに付着されている正面図である。夏のビニールハウス内を発泡ビーズで過度な温度上昇を抑え、空白部3でハウス温室効果を維持する。湿気の吸収や水分を調整する事が可能な素材や、乾燥剤等を組み合わせれば、夏のハウス内の蒸し風呂状態を緩和する事も可能である。又、シート内の空白部を設定しない方法もあり、ハウスのシートやガラス温室ハウスのガラス面に脱着自在の水接着を行う。一方、衣服等に応用した場合、発泡ビーズ径は出来るだけ大粒化する。特に夏はメッシュや織、編み、不織布材等のごとく通気性の高いシートを用いてあせも等の発生を防ぐ。冬の場合、防風・防水系樹脂材等で行い、靴下等で使用する場合は、布材で通気を維持し吸汗効果を高め、しもやけ等を防ぐ。
【実施例15】
【0044】
図22は簡易上着であり、図21のサンプル品の斜視図である。帯状シート中央部に穴11を開け、頭を通し体の前後を覆う。横は止め具10である。冬は透明ビニールシートに着色やコーティング加工した発泡ビーズを付着させる事で文字や絵を表現する事も可能であり、ロングタイプで足まで覆い、コート代わりに使用出来る。
【実施例16】
【0045】
図23は結露防止用のシートであり、図2のシートの発泡ビーズ面に、ガラスに貼付ける可撓性シート1Bを付着させて窓ガラスに水接着する。シート1の両面に発泡ビーズ2が付着され、ビーズ面にシート1Bが付着された断面図である。図1の基本形シートで行っても遮断は可能であるが、シート両面付着法の方がより高い断熱効果がある。そしてビーズの厚みをより薄くできるという長所もある。使用法は窓ガラスの外側に貼ると内側のシート部では結露は発生しない。ガラス内側に貼ると、シート部以外は結露が発生するが、シートのビーズ面には結露の発生はない。又、シートをはがした跡には水接着の水分が少々残るだけである。図2や、図19同様にシート両面のビーズカット一致部13を設ける事も良く平面体向けの要高断熱用シートである。
【実施例17】
【0046】
図24は、従来技術である球体ビーズ2を可撓性シート1に付着させた断面図である。ビーズ根部の隙間12が存在し、完全断熱できない原因である。
【実施例18】
【0047】
図25は図24のビーズ2を押圧して、少し扁平化したビーズ2Aの断面図である。発泡ビーズは膨張であり、充満ではない為、押圧してもビーズ同士の密接化や融合は起きにくい。
【実施例19】
【0048】
図26は出来上がった発泡ビーズ2をシート1に付着させた正面図である。球体であり、付着時に問題があるとビーズ間の隙間12Aが多く発生する。通常用途では、十分断熱効果は得られるが、結露防止という要高断熱用途では効果が乏しくなっていた原因である。又、多用する約1ミリ径のビーズ体は形状やサイズも均一化が困難で、密接化できない要因となっている。
【実施例20】
【0049】
図27は可撓性シート1に発泡ビーズ2を中央部帯に設け、シート端に大粒カットした発泡ビーズ2Bと2Cを設定した正面図である。端を大粒化する事で使いやすさや、剥離を防ぐ。尚2Bや2Cのカット形状は一例である。
【実施例21】
【0050】
図28は発泡ボードを台形状にカットした断面図である。発泡ボードに厚みがある場合に使用する方法で、折ったり、曲げたり、たたみやすくする為に行う形状である。カット形状は2Dや2Eを一例とする。
【実施例22】
【0051】
業態の総称で、包む用途は包装や袋等の用途先であり、その名称は風呂敷、果実保護袋、寝袋、保冷袋、ペットボトル袋・レジ袋、ビニールやポリ袋、クーラーボックス、靴用滑り止め袋がある。レジ袋には握り部付きであり、ビニールやポリ袋には握り部はない。尚、クーラーボックスは箱体である。又、襠部を設ければ箱状の品を包む事もできる。チャック部設定や、鮮度保持機能付きシートで生鮮品のより長期保存を計る。又、発泡ビーズは近接付着でのシートも良い。
【実施例23】
【0052】
同じく、掛ける事や、覆うといった用途先における名称は主に広い空間を構成する使用法であり、シート単体での使用の他に、骨組みを使う事も可能である。農業用ビニールシート、ビニールハウス、トンネルハウス、養生シート、果実木全体を覆うシート、日除けテント、レジャー用テント、シェルター用大型テント、掛け布団、毛布、膝掛けがある。雪山登山テントはレジャー用に入る。
【実施例24】
【0053】
同じく、敷くといった用途先における名称はカーペットの下敷き、敷き布団、レジャーシート、床暖マット、雪上シートがあり、要耐久力の為発泡ポリウレタン材をカットして使用する事が多い。フローリング床や、凸凹面や、傾斜地の雪上から地面の上に敷く事で、発泡ボード厚は約3ミリから約5ミリを使用し、ビーズカット幅も大型で五角形、六角形等の形状が良い。断熱と滑り止め効果を持ち、被災時等の防災使用にも向いている。発泡ビーズの一部表面に樹脂加工を施し、滑り止め力を強化する方法や、接着部を設ける方法もある。
【実施例25】
【0054】
同じく、身体に装着する用途先における名称は、衣服、靴の中敷、腕カバー、レッグウォーマー、エプロン、防風服、防水服、手袋、スリッパ、枕、上履き靴、靴下、膝掛け、マント、コート、ポンチョ、マスク、帽子があり、帽子は覆面タイプから多くの種類があり、頭部を覆い保護する物である。衣服は冬では、厚い生地使用であり、裏起毛や、フリース材の代用として、発泡ビーズを使用し、デニム生地を含む。夏用は、通気性の高い生地に発泡ビーズや、吸水タイプのビーズ類を組み合わせて使用し、Tシャツを含む。又、発泡ポリエチレンシートやスポンジシートを重ねる方法も多く用いる。そして、手袋の指先は発泡ポリウレタン材を用いたり、手の甲等の他の部分は発泡ポリスチレン材を用いたりする。一方、靴の中敷は板状の型とスリッパ型があり、長靴等では挿入しづらい為、可撓性シートは少し硬質のメッシュタイプのシートを組み合わせる。冬期は汗でしもやけになる為、指先部には吸水剤や乾燥剤を多く配置する。吸放湿シートを用いて、図14や図15のビーズ付着法を行い、丸く巻けば、枕にもなり、吸汗と適度のクッションを得る事が出来る。
【実施例26】
【0055】
同じく、滑り止め用途では用途先で使用法が異なり、挟む・敷く・かぶせる・当てる・貼るといった、使用法になる。具体的には台と、台の上のテレビやキャビネットの間に挟む事で、地震時のずれ落ちを防ぐ、同様に台の上の置物の下に敷く事で、転落を防ぐ。ドアの丸ノブを主な対象として、布材の内側に発泡ビーズを付着させる。靴の場合には、袋体の底部外側に発泡ビーズを付着させて、靴全体を覆う方法と靴底に直接貼る方法がある。非力な高齢者や幼児がドリンクや缶のフタを楽に開栓させる場合は、図1のシートのビーズ面をキャップ部に当てて回す。又、杖の接地面である石突き部に装着する事も効果的な使用例の一つである。地震等の非常時用の防災シート、ドアノブカバー、靴用、キャップオープナー、杖等が主な用途先名である。
【実施例27】
【0056】
同じく、物流用途先名は梱包、運搬、緩衝、保管用があり、結果的には包装としての用途先が多くなるが、発泡材の滑りにくく弾力性を利用したもので、持ち上げやすく、緩衝効果を得る。発泡ポリエチレンシートや、スポンジシート材を組み合わせる事で、緩衝力にも強弱を容易に持たせる事が出来、水分調整剤を組み合わせる事で、絵画等の雨天や湿気対策をも図る。重い毛布や、破れやすく使い捨てに近い発泡ポリエチレンシートやプチプチと呼ばれるエアキャップの単独使用の代わりに使用し、繰り返し使用が可能となる。
【実施例28】
【0057】
同じく、建造物の用途先名は屋上、屋根裏、瓦の下地、内装、外壁、床、カーテン、ブラインド用の用途先があり薄く、軽く、取り付けやすく、取り除く際も容易であり、施工費が安くできる。夏のヒートアイランド現象や、冬の空調費の削減を計る事を目的とする。又、ビル屋上の緑化においては、発泡体シートのスポンジ材等や栄養剤、貯水剤等を組み合わせる事で、安定したビル緑化を図る事も可能であり、人工芝的素材で代用も可能である。又、アルミシートの使用や、発泡ビーズをアルミ粉コーティングで耐火を念頭に入れる事も出来る。
【実施例29】
【0058】
同じく、ペット用はペット等の毛髪やホコリも取れる寝床マットであり、可撓性シートに接着剤を全面付着させて、少し大型化した発泡ビーズを付着させる。ペットがマットの上を歩いても、接着剤がべたべたとするというような不快感を与えない程度で発泡ビーズを近接付着させる。両面ビーズ設定や、接着部を設けて固定する方法も行う。
【実施例30】
【0059】
同じく、貼る方法は接着剤使用方式と、平面体を対象とした脱着自在の水や霧での水接着方式がある。既存の断熱機能の無い商品に貼る事で断熱用品にする方法や補修用で使う。一方、自販機での紙カップ等では、指先が当たるところに貼る事でカップホルダーが不要になる。他に、前述用途の建造物、地震、カーペット、靴用がある。水接着法は繰り返しの脱着使用を前提とし、ガラス温室用のガラス面やビニールハウス等のビニール面で冬の暖房費の削減から、結露防止のガラス面へ用いる。又、プレハブ住宅のパネル面や工場での機械類のカバーに貼る事で、機械熱の横への放射を軽減させ、作業員への熱気影響を押さえる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】は本発明の基本であり、実施例1で示した可撓性シート片面に発泡ボードを付着させ、小さなビーズ状にカットされた発泡ビーズがシート全面に密接付着された断面図である。
【図2】は実施例2で示した可撓性シート両面に発泡ビーズがシート全面に密接付着された断面図である。
【図3】は実施例3で示した2枚の可撓性シートに、密接付着した発泡ビーズを介装した断面図である。
【図4】は実施例4で示した可撓性シート片面に発泡ビーズを近接付着した断面図である。
【図5】は実施例5で示した片面全面に発泡ボードを付着させ、台形状にカットしてビーズ化した断面図である。
【図6】は実施例6で示した可撓性シート片面全面に発泡ビーズを密接付着させ、一方のシートは発泡ビーズに添える様に介装した断面図である。
【図7】は実施例6で示した可撓性シート片面全面に発泡ビーズを密接付着させ、一方のシートは発泡ビーズの一部に付着させて添えるように介装した断面図である。
【図8】は実施例7で示した可撓性シート片面全面に発泡ビーズを密接付着させ、シート反対面には気泡体であるスポンジシートを付着させた断面図であり、発泡ビーズ面には接着剤を付着させ剥離紙を貼付ける。
【図9】は実施例8で示した可撓性シート片面全面に発泡ビーズを密接付着させ、スポンジシートを発泡ビーズに重ねた断面図である。
【図10】は実施例8で示した可撓性シート片面全面に発泡ビーズを密接付着させ、吸放湿等出来る成分や栄養剤等とスポンジシートを重ねた断面図である。
【図11】は実施例9で示した可撓性シート片面全面に発泡ビーズを密接付着させ、反対面にスポンジシートを付着させ、そのスポンジシートに、介装するシートを部分付着させた断面図である。
【図12】は実施例9で示した図10の可撓性シート介装タイプの断面図である。
【図13】は実施例10で示した可撓性シート片面に発泡ビーズと水分を調整するビーズ等を組み合わせた断面図である。
【図14】は実施例10で示した図13の組み合わせに、空白部を設けた断面図である。
【図15】は実施例10で示した可撓性シート片面に発泡ビーズを付着させ、その発泡ビーズ群に空白部を意図的に設定した断面図である。
【図16】は実施例11で示した可撓性シート片面に大粒発泡ビーズを近接に付着させ、発泡ビーズのない空白部は接着剤が露出している断面図である。
【図17】は実施例12で示した可撓性シート片面全面に発泡ビーズを付着させ、発泡ビーズ面に接着剤を付着し、剥離紙を貼付けた断面図である。
【図18】は実施例12で示した可撓性シート片面全面に発泡ビーズを付着させ、ビーズの無いシート反対面に接着剤を付着し、剥離紙を貼付けた断面図である。
【図19】は実施例12で示した可撓性シート両面全面に発泡ビーズを付着させ、一方の発泡ビーズ面に接着剤を付着し、剥離紙を貼付けた断面図である。
【図20】は実施例13で示した靴用の滑り止め袋の装着断面図である。
【図21】は実施例14で示した可撓性シート片面に発泡ビーズ群や、空白部を設け、水分を吸収・放出する等の調整が可能な素材を組み合わせた正面図である。
【図22】は実施例15で示した簡易上着の斜視図であり、図21の応用例である。
【図23】は実施例16で示した図2の可撓性シート両面全面に発泡ビーズを付着させ、一方の発泡ビーズ面にガラス面や平面体へ付着用の可撓性シートを付着させた断面図である。
【図24】は実施例17で示した先行技術であり、可撓性シートに球体発泡ビーズを付着させた断面図である。
【図25】は実施例18で示した図24を押圧して扁平化させた断面図である。
【図26】は実施例19で示した可撓性シートに球体発泡ビーズを付着させた正面図である。
【図27】は実施例20で示した可撓性シートの中央帯に小粒ビーズを密接に付着させ、シート端部は大粒ビーズの設定にした正面図である。
【図28】は実施例21で示した、発泡ボードを台形状にビーズをカットする事で、シートを巻きやすくした断面図である。
【符号の説明】
【0061】
1. 可撓性シート
2. 発泡ビーズ
3. 発泡ビーズのない空白部
4. 気泡体シートのスポンジ材
5. 接着剤
6. 剥離紙
7. 水分調整剤や栄養剤等の各種成分
8. 靴用滑り止め袋
9. 長靴
10. 止め具
11. 頭を通す穴
12. ビーズ間の隙間
13. シートを挟んで、両側ビーズのカット位置を揃えたカット部位
1A. ビーズに全面接着させないで介装する可撓性シート
2A. 押圧した発泡ビーズ
1B. 水接着用の可撓性シート
2B. シート端用の大型カットした発泡ビーズ
2C. シート端用の台形に大型カットした発泡ビーズ
2D. 5角形の台形にカットした発泡ビーズ
2E. 3角形の台形にカットした発泡ビーズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可撓性シートの少なくとも片面に、多数の発泡ビーズを密接あるいは近接に付着させ、その発泡ビーズとシートとの付着面での発泡ビーズ根部は、発泡ボードや発泡シートを付着させたごとき平面体となる事で、発泡ビーズはシートに緊密に付着される事となり、このシートを包む、掛ける、覆う、敷く、身体に装着する、滑り止め、物流、建造物、張る、ペットの用途に用いた事を特徴とした発泡ビーズのシート付着面が平面体となっている高断熱シート。
【請求項2】
2枚の可撓性シートの間に多数の発泡ビーズを密接あるいは近接に付着させて介装し、その発泡ビーズとシートとの付着面での発泡ビーズ根部は発泡ボードや発泡シートを付着させたごとき平面体となる事で発泡ビーズはシートに緊密に付着される事となり、このシートを包む、掛ける、覆う、敷く、身体に装着する、滑り止め、物流、建造物、張る用途に用いた事を特徴とした発泡ビーズのシート付着面が平面体となっている高断熱シート。
【請求項3】
1枚の可撓性シートの片面に多数の発泡ビーズを密接あるいは近接に付着させ、その発泡ビーズとシートとの付着面での発泡ビーズ根部は発泡ボードや発泡シートを付着させたごとき平面体となる事で、発泡ビーズはシートに緊密に付着される事となり、そのシート反対面にはスポンジのごとき気泡体材や人工芝的シートを付着させたり、又は発泡ビーズに重ね合わせたり、あるいは水分を吸収・貯水・放出・植物栄養剤に代表される各種の成分の組み合わせや、さらには2枚の可撓性シートに発泡ビーズと気泡体材、あるいは水分を吸収・貯水・放出・植物栄養剤に代表される各種の成分を組み合わせて介装したシートを包む、掛ける、覆う、敷く、身体に装着する、滑り止め、物流、建造物、張る、ペットの用途に用いた事を特徴とした発泡ビーズのシート付着面が平面体となっている高断熱シート。
【請求項4】
可撓性シートの少なくとも片面に、多数の発泡ビーズを密接あるいは近接に付着させ、その発泡ビーズとシートとの付着面での発泡ビーズ根部は発泡ボードや発泡シートを付着させたごとき平面体となる事で、発泡ビーズはシートに緊密に付着される事となり、そのビーズ群内に水分を吸収・貯水・放出・植物栄養剤に代表される各種の成分の組み合わせや、さらには一部の発泡ビーズをシートに付着させない空白部を設けたシートを包む、掛ける、覆う、敷く、身体に装着する、滑り止め、物流、建造物、張る、ペットの用途に用いた事を特徴とした、請求項1から3のいずれかに記載の発泡ビーズのシート付着面が平面体となっている高断熱シート。
【請求項5】
可撓性シートの少なくとも片面に、多数の発泡ビーズを密接あるいは近接に付着させ、その発泡ビーズとシートとの付着面での発泡ビーズ根部は発泡ボードや発泡シートを付着させたごとき平面体となる事で、発泡ビーズはシートに緊密に付着される事となり、そのシートの反対面、あるいはビーズ面に接着剤を付着させ、その接着面には剥離紙を貼着したシートを包む、掛ける、覆う、敷く、身体に装着する、滑り止め、物流、建造物、張る、ペットの用途に用いたり、既存品を断熱用品に変身させたり、補修用に用いたりする事を特徴とした、請求項1から4のいずれかに記載の発泡ビーズのシート付着面が平面体となっている高断熱シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2010−17966(P2010−17966A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−181634(P2008−181634)
【出願日】平成20年7月11日(2008.7.11)
【出願人】(506119383)
【Fターム(参考)】