説明

魚類のエラムシ駆除剤及び駆除方法

【課題】 魚類に寄生するエラムシの経口投与可能な駆除剤及び駆除方法を提供する。
【解決手段】ビチオノールを有効成分として含有する魚類のエラムシ駆除剤である。特にスズキ目魚類に寄生するエラムシに有効である。魚類に10〜250mg/kg体重/日のビチオノールを経口投与することを特徴とする魚類のエラムシの駆除方法である。ビチオノールを1〜3日間経口投与する、あるいは、隔日に経口投与することを特徴とする魚類のエラムシ駆除方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚類(特に、養殖魚)の寄生虫の駆除剤、駆除方法及び寄生虫駆除用の養魚用飼料に関する。詳細には、ゼウクサプタ、ヘテラキシネ等のブリ類に寄生するエラムシの駆除剤、駆除方法及び寄生虫駆除用の養魚用飼料に関する。
【背景技術】
【0002】
海面養殖において寄生虫症は安定した生産の妨げとなるために、非常に大きな問題となっている。寄生虫症の中でもとりわけブリ類のエラムシ症は、日本のどのブリ類養殖場においても発生し、ブリ類養殖における最も大きな問題のひとつとされる感染症である。一般にブリ類のエラムシと呼ばれている寄生虫は、ブリ類に寄生する扁形動物門単生綱多後吸盤類ヘテラキシネ科のゼウクサプタ・ジャポニカ(Zeuxapta japonica)やヘテラキシネ・ヘテロセルカ(Heteraxine heterocerca)等であり、カンパチ、ブリ、ヒラマサ、ヒレナガカンパチ等のブリ類に寄生する。その他にエラムシと呼ばれる寄生虫は、扁形動物門単生綱多後吸盤類ミクロコスチレ科のマダイに寄生するビバギナ・タイ(Bivagina tai)、クロソイに寄生するミクロコチレ・セバスチス(Microcotyle sebastis)、カサゴに寄生するミクロコチレ・セバスチスシ(Microcotyle sebastisci)、トラフグに寄生する扁形動物門単生綱多後吸盤類ディクリドフォラ科のヘテロボツリウム・オカモトイ(Heterobothrium okamotoi)等である。現場での診断法としては、鰓の退色、魚の貧血、肥満度の低下などが挙げられる。また、生簀網に体をこすりつけるような異常遊泳が頻繁に見られる場合もある。生簀網などに体をこすりつけることから体表のスレ部位から病原菌の感染機会が増えるため、被害が拡大することもある。本虫の寄生が確認された場合は、水温に注意しながら3分間程度の過酸化水素水浴を行うことによって駆虫できる。しかし、魚の移し変え等処理に要する労力及び魚に与えるストレスが大きいため、経口投与できる薬剤による治療が強く望まれている。
【0003】
ビチオノール(Bithionol、bis(2-hydroxy-3,5-dichlorophenyl)sulfide)は、シルナックペースト、動物用ビチンという商品名で大日本製薬株式会社、田辺製薬株式会社からそれぞれ、牛、馬の抗寄生虫薬(条虫等)として販売されている。
非特許文献1は、ビチオノールを100mg/kg魚体重/日の条件でクロソイにチューブで強制投与した結果、ミクロコチレ・セバスチスが駆虫されたことを報告している。しかし、ミクロコチレ・セバスチスはミクロコスチレ科に属する寄生虫であり、ブリ類に寄生するヘテラキシネ科のゼウクサプタ・ジャポニカやヘテラキシネ・ヘテロセルカとは分類上大きく異なる寄生虫である。
非特許文献2は、ビチオノールを300mg/kg魚体重/日の条件でハマチに3〜5日間連続経口投与した結果、ハダムシ(ベネデニア)寄生数が対照の10〜15%に減ったことを報告している。出願人はビチオノールを魚類のハダムシの寄生虫駆除剤として用いることについて特許出願している(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】WO2008/013235
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Ki Hong Kim and Eun Seok Choi(1998):Treatment of Microcotylesebastis (Monogenea)on the gills of cultured rockfish (Sebastes schelegeli)with oral administration of mebendasole and bithionol. Aquaculture 167,115-121.
【非特許文献2】高田継男・笠原正五郎(1965):「ハマチの外部寄生吸虫の駆除に関する研究」.水産増殖、13、23-27.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、魚類、特に、養殖魚のブリ類に寄生するエラムシに有効な経口投与可能な駆除剤及び駆除方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明者らは、カンパチ、ハマチ等のブリ類の養殖において重要な問題となっているエラムシに有効な経口投与薬剤を求めて、既存の動物用各種抗寄生虫薬や天然物由来物質等を探索した。その結果、動物用抗寄生虫薬として販売されているビチオノールに効果が認められることを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、(1)〜(3)の魚類のエラムシ駆除剤である。
(1)ビチオノールを有効成分として含有する魚類のエラムシ駆除剤。
(2)エラムシが扁形動物門単生綱多後吸盤類ヘテラキシネ科のゼウクサプタ又はヘテラキシネである請求項1のエラムシ駆除剤。
(3)魚類がスズキ目の魚類である(1)又は(2)のエラムシ駆除剤。
【0008】
本発明は、(4)〜(10)の魚類のエラムシ駆除方法である。
(4)魚類にビチオノールを投与することを特徴とする魚類のエラムシ駆除方法。
(5)魚類に10〜250mg/kg体重/日のビチオノールを経口投与することを特徴とする(4)のエラムシ駆除方法。
(6)ビチオノールを1〜3日間経口投与することを特徴とする(5)のエラムシ駆除方法。
(7)ビチオノールを隔日に経口投与することを特徴とする(5)のエラムシ駆除方法。
(8)魚類がスズキ目魚類である(4)ないし(7)いずれかのエラムシ駆除方法。
(9)魚類がスズキ目アジ科の魚類である(8)のエラムシ駆除方法。
(10)魚類がブリ類の魚類である(9)のエラムシ駆除方法。
【0009】
本発明は、(11)〜(12)の体表寄生虫駆除用養魚用飼料である。
(11)魚類が10〜250mg/kg体重/日のビチオノールを摂取できるように、ビチオノールを添加したことを特徴とするエラムシ駆除用養魚用飼料。
(12)スズキ目魚類が10〜250mg/kg体重/日のビチオノールを摂取できるように、スズキ目魚類飼育用飼料にビチオノールを添加したことを特徴とする(11)のエラムシ駆除用養魚用飼料。
【発明の効果】
【0010】
本発明の駆除剤は飼料に混合するなどの方法で経口投与するだけで、魚類のエラムシを駆除することができる。また、本発明の駆除方法は、魚類において、摂食不良等の副作用を発現することなく、エラムシ駆除作用を発揮させることができる。また、必要量のビチオノールを添加した飼料は、通常と同様に決まった量の餌を給餌するだけで寄生虫を駆除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、実施例1における、カンパチに寄生したゼウクサプタ・ジャポニカに対するビチオノール経口投与の駆虫効果を示した図である。
【図2】図2は、実施例1における、対照区に寄生していたゼウクサプタ・ジャポニカの顕微鏡写真である。
【図3】図3は、実施例2における、カンパチに寄生したゼウクサプタ・ジャポニカに対するビチオノール経口投与の駆虫効果を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明で用いるビチオノール(Bithionol)とは、bis(2-hydroxy-3,5-dichlorophenyl)sulfide)で表される化合物である。ビチオノールを含有する薬剤としては、シルナックペースト、動物用ビチンという商品名で大日本製薬株式会社、田辺製薬株式会社からそれぞれ、牛、馬の抗寄生虫薬(条虫等)として販売されている。
ビチオノールは、単独で用いる他、必要に応じて他の物質、例えば担体、安定剤、溶媒、賦形剤、希釈剤などの補助的成分と組み合わせて用いることができる。上述の市販製剤などを使用することができる。
また、形態も粉末、顆粒、錠剤、カプセルなど、通常これらの化合物に使用されている形態のいずれでもよい。化合物の味や臭いに敏感な魚の場合は、コーティングなどの方法により、飼料の嗜好性の低下を防止し、化合物が漏出しにくくすることができる。
本発明においてエラムシとは魚類のエラに寄生する寄生虫、一般にブリ類のエラムシとよばれるゼウクサプタ、ヘテラキシネなどである。具体的には、扁形動物門単生綱多後吸盤類ヘテラキシネ科のゼウクサプタ・ジャポニカ(Zeuxapta japonica)やヘテラキシネ・ヘテロセルカ(Heteraxine heterocerca)などが例示される。
本発明の対象となる魚類はこれらエラムシが寄生するスズキ目の魚類であり、好ましくはアジ科魚類であり、一般的にはブリ類、タイ類と称される魚である。具体的には、カンパチ(Seriola dumerili)、ブリ(Seriola quinqueradiata )、ヒラマサ(Seriola lalandi)、ヒレナガカンパチ(Seriola rivoliana)、スギ(Rachycentron canadum)、マアジ(Trachurus japonica)、シマアジ(Pseudocaranx dentex)、スズキ(Lateolabrax japonicus)、マダイ(Pagrus major)、キジハタ(Epinephelus akaara、クエ(Epinephelus bruneus)、イシダイ(Oplegnathus fasciatus)、イシガキダイ(Oplegnathus punctatus)、マサバ(Scomber japonicus)、ティラピア(Oreochromis niloticus)などが例示される。特にカンパチ(Seriola dumerili)、ブリ(Seriola quinqueradiata)、ヒラマサ(Seriola lalandi)、ヒレナガカンパチ(Seriola rivoliana)ではエラムシの寄生が多く知られている。
【0013】
ビチオノールは飼料に添加して投与するが、用量が多くなると摂食障害を起こし、斃死するものもでてくる。したがって、効果があり、副作用のでない用法用量を守って使用することが重要である。特許文献1において示したようにビチオノールはヒラメにおいてもカンパチにおいても、300mg/kg/日を超えると明らかに摂食障害を起こす。特にブリにおいては200mg/kg/日でも摂食障害や斃死が認められる。カンパチでは斃死が認められる単回経口投与量は300〜400mg/kg/日の範囲にあり、ブリでは100〜200mg/kg/日の範囲にあると考えられる。したがって、ビチオノールを寄生虫駆除のために用いる場合は、いずれの魚においても10〜250mg/kg/日の用量範囲内で投与する。用法としては、高めの用量(例えば、80〜250mg/kg/日)を1日だけ投与するか、やや低めの用量(例えば、10〜80mg/kg/日)を2日又は3日間投与するのが好ましい。特にブリのような副作用のでやすい魚種においては、10〜80mg/kg/日の低用量を隔日で投与するのが好ましい。ビチオノールの副作用である摂食障害や斃死は投与後すぐに認められるので、副作用の出やすい魚種であるかどうかは少数の魚に高用量、低用量を1−3日投与してみることで判断することができる。
魚類の場合、経口投与の薬剤は飼料に添加して用いるのが通常である。ビチオノールを飼料に添加する場合、それぞれの魚種用に栄養が考慮された飼料を用いるのが好ましい。スズキ目の魚類が必要とする栄養成分や物性が考慮された飼料である。通常、魚粉、糟糠類、でんぷん、ミネラル、ビタミン、魚油などを混合してペレット状にしたもの、もしくは、イワシなどの冷凍魚と魚粉にビタミンなどを添加した粉末飼料(マッシュ)とを混合してペレット状にしたものなどが使用されている。魚の種類、サイズによって、1日の摂餌量はほぼ決まっているので、上記の用法用量となるよう換算した量のビチオノールを飼料に添加する。ビチオノールは1日量を1回で投与しても、数回に分けて投与してもかまわない。ビチオノールにより摂餌の低下がみられる傾向がある場合は、1日に何回かにわけて投与するよりも、1回で投与することにより摂餌への影響を少なくすることができる。例えば、1日に1回給餌する魚の場合、例えば、総給餌量の80%程度の量の飼料に1日用量のビチオノールを添加し、最初にその飼料を給仕して確実に必要量のビチオノールを摂取させる。また、1日に複数回給餌する魚の場合、そのうちの1回目の飼料に1日用量のビチオノールを添加して給餌する。ビチオノールは融点188℃の安定な物質であるので、加熱工程を有する飼料の製造工程においても添加することができる。
【0014】
以下に、本発明の実施例を記載するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
実施例で使用したエラムシ(ゼウクサプタ・ジャポニカ、Zeuxapta japonica)は養殖カンパチに寄生したもので、実施例1は養殖カンパチに寄生していた成虫を回収し産卵させ、得られた卵を回収し培養して得られた孵化幼生を試験に用いた。実施例2はエラムシ感染が認められた養殖カンパチを供試した。
【実施例1】
【0015】
<カンパチのゼウクサプタ・ジャポニカ寄生に対するビチオノール経口投与の駆虫効果−1>
試験方法:平均魚体重約156gのカンパチ32尾を200リットル水槽で約7日間飼育し、25℃の水温に馴致した。注水は2.4リットル/分とした。寄生虫感染は、供試カンパチを維持している200リットル水槽にゼウクサプタ孵化幼生を11日間毎日投入し、寄生虫に魚を暴露させることで行った。その間の給餌は市販飼料を与え、給餌率を魚体重の3%とした。最後の孵化幼生の暴露感染から16日後、各8尾を200リットル水槽4基に収容した(分槽)。飼育期間中の注水は1.2リットル/分とした。分槽して1日目に薬剤を含まないモイスト飼料を魚体重の1.5%量で給餌した。分槽して2日目に各区試験飼料を給餌した。試験飼料の給餌率は魚体重の1.5%とした。分槽して3日目に全ての魚をサンプリングし、鰓に寄生しているゼウクサプタ・ジャポニカを数えた。また、寄生している虫の大きさを把握するため、対照区に寄生していた本虫50個体の長さを測定した。
試験区:分槽2日目に80mg、120mg、200mg/kg魚体重/日でビチオノールを単回で経口投与するビチオノール投与区3区、薬剤無添加飼料を給餌する対照区(0mg)の計4区を設定した。各薬剤の所定量をモイスト飼料に添加して試験飼料とした。
効果の判定:寄生数を比較することで行った。
【0016】
結果を図1に示した。対照区のカンパチ鰓において約12個体程度のゼウクサプタ・ジャポニカ寄生が認められた(図1)。対照区に寄生していたゼウクサプタ・ジャポニカの顕微鏡写真を図2に示す。また、寄生していた本虫の長さは2〜5mm(平均±標準偏差;3.06±0.71mm)であり、4mm以上の本虫において産卵が観察され成虫となっていた。一方、ビチオノール投与区でゼウクサプタ・ジャポニカの寄生は認められず、いずれのビチオノール投与区においても駆虫率は100%であった。従って、ビチオノールの経口投与はゼウクサプタ・ジャポニカ寄生に対し駆虫効果を発揮する、さらに幼虫・成虫のどのステージにおいても駆虫効果を発揮することが明らかとなった。また、ビチオノール投与区において供試魚の斃死などの副作用は観察されなかった。
【実施例2】
【0017】
<カンパチのゼウクサプタ・ジャポニカ寄生に対するビチオノール経口投与の駆虫効果−2>
試験方法:ゼウクサプタ・ジャポニカ感染が認められる平均体重約480gのカンパチ群10尾を500リットル水槽で約7日間飼育し、25℃の水温に馴致した。注水は4.8リットル/分とした。その間の給餌は市販飼料を与え、給餌率を魚体重の1%とした。馴致後、3尾を200リットル水槽2基に、4尾を200リットル水槽1基に収容した(分槽)。飼育期間中の注水は2.4リットル/分とした。分槽して1日目に薬剤を含まないモイスト飼料を魚体重の0.5%量で給餌した。分槽して2日目に各区試験飼料を給餌した。試験飼料の給餌率は魚体重の1.5%とした。分槽して3日目に全ての魚をサンプリングし、鰓に寄生しているゼウクサプタ・ジャポニカを数えた。また、寄生している虫の大きさを把握するため、対照区に寄生していた本虫の長さを測定した。
試験区:分槽2日目に140mg、150mg/kg魚体重/日でビチオノールを単回で経口投与するビチオノール投与区2区、薬剤無添加飼料を給餌する対照区(0mg)の計3区を設定した。また供試尾数は、140mg投与区を4尾、150mg投与区および対照区を3尾とした。各薬剤の所定量をモイスト飼料に添加して試験飼料とした。
効果の判定:寄生数を比較することで行った。
【0018】
結果を図3に示した。対照区のカンパチ鰓において寄生数は少ないもののゼウクサプタ・ジャポニカ寄生が認められた(図3)。また、寄生していた本虫の長さは2〜5mm(平均±標準偏差;3.50±1.29mm)であった。一方、ビチオノール投与区でゼウクサプタ・ジャポニカの寄生は認められず、いずれのビチオノール投与区においても駆虫率は100%であった。従って、ビチオノールの経口投与はゼウクサプタ・ジャポニカ寄生に対し駆虫効果を発揮することが再現された。また、大型のカンパチにおいてもビチオノールの経口投与はエラムシ駆除に有効であることが判明した。また、ビチオノール投与区において供試魚の斃死などの副作用は観察されなかった。
実施例1と2の結果からビチオノールはブリ類のエラムシに対して駆虫効果を発揮すること、エラムシ幼虫・成虫のどのステージにおいても駆虫効果を発揮すること、どの大きさのカンパチにおいてもビチオノールの経口投与はエラムシ駆除に有効であること、などが明らかになった。
【産業上の利用可能性】
【0019】
本発明により、養殖魚等のエラムシを経口投与で駆除することができる抗寄生虫薬を提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビチオノールを有効成分として含有する魚類のエラムシ駆除剤。
【請求項2】
エラムシが扁形動物門単生綱多後吸盤類ヘテラキシネ科のゼウクサプタ又はヘテラキシネである請求項1のエラムシ駆除剤。
【請求項3】
魚類がスズキ目の魚類である請求項1又は2のエラムシ駆除剤。
【請求項4】
魚類にビチオノールを投与することを特徴とする魚類のエラムシ駆除方法。
【請求項5】
魚類に10〜250mg/kg体重/日のビチオノールを経口投与することを特徴とする請求項4のエラムシ駆除方法。
【請求項6】
ビチオノールを1〜3日間経口投与することを特徴とする請求項5のエラムシ駆除方法。
【請求項7】
ビチオノールを隔日に経口投与することを特徴とする請求項5のエラムシ駆除方法。
【請求項8】
魚類がスズキ目魚類である請求項4ないし7いずれかのエラムシ駆除方法。
【請求項9】
魚類がスズキ目アジ科の魚類である請求項8のエラムシ駆除方法。
【請求項10】
魚類がブリ類の魚類である請求項9のエラムシ駆除方法。
【請求項11】
魚類が10〜250mg/kg体重/日のビチオノールを摂取できるように、ビチオノールを添加したことを特徴とするエラムシ駆除用養魚用飼料。
【請求項12】
スズキ目魚類が10〜250mg/kg体重/日のビチオノールを摂取できるように、スズキ目魚類飼育用飼料にビチオノールを添加したことを特徴とする請求項11のエラムシ駆除用養魚用飼料。

【図1】
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【図3】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−180185(P2010−180185A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−26960(P2009−26960)
【出願日】平成21年2月9日(2009.2.9)
【出願人】(000004189)日本水産株式会社 (119)
【Fターム(参考)】