説明

鶏の唐揚食品

【課題】特徴のある外観と特徴ある食感を持つ、鶏の唐揚食品を提供する。
【解決手段】鶏のから揚げ用の唐揚げ粉100重量部に、食用の竹炭微粉炭約10重量部を均一に混合したものを使用して唐揚げし、鶏の唐揚食品とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
鶏の唐揚食品に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の居酒屋経営において、一般的なメニューである唐揚げは差別化が難しく、売り上げ向上と過当競争打破のためにも特徴のある鶏の唐揚食品が求められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特徴のある外観と特徴ある食感を持つ新たな鶏の唐揚食品をつくる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、鶏のから揚げ用の唐揚げ粉100重量部に、食用の竹炭微粉炭約10重量部を均一に混合したもので唐揚げしたことを特徴とする鶏の唐揚食品である。
黒い色を出すための素材は色々あるが、数種類の素材の試行錯誤の末、竹炭の微粉炭が、品質的にもばらつきも少なく安定しており、保管上もとても便利である。コスト的にも一番安いものであることが分かった。
【発明の効果】
【0005】
唐揚粉に竹炭を所定量の入れたことにより、黒色というインパクトある外観とサクサクとした従来にない食感を持つ鶏の唐揚食品が得られた。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下実施例にて、発明の詳細を説明する。
【実施例】
【0007】
一般的に使用される小麦粉と片栗粉に、竹炭の微粉炭を最適な配合分量で加えて均一に混ぜ合わせる。この際の配合割合と均一に混ぜ合わせる方法は以下に示すとおりである。
【0008】
小麦粉100グラム、片栗粉100グラム、合計200グラムの基本重量に対し竹炭微粉炭20グラムが最適である。最初は10グラムで試作したが、綺麗な黒い色が出なかった。また、30グラムで試作した際には、黒い色は綺麗に出るが食感がよくなかった。この原因として、竹炭そのものには、つなぎとしての力はなく、ぼろぼろとした食感になるようである。 したがって、その中間の20グラムが最適の配合割合であると判断した。正確な配合割合は、以下に示すとおりである。
小麦粉100グラム
片栗粉100グラム
食用竹炭微粉炭20グラム
香辛料1〜3グラム
【0009】
上記の配合で作られた唐揚げ粉は水分をほとんど含まないため保存性がよく、また、味の劣化もほとんどなく1〜2週間程度の保存にも耐えられる。
【0010】
竹炭微粉炭は、名前の通りの微粉のため、すぐに空中に飛び散りやすい。飛散防止のために、深めのボウルを使い少量ずつ混ぜ合わせるといった工夫が必要である。
【0011】
本発明の唐揚げを製造する際、から揚げ粉をまぶす前に最適の下処理をしておかなければなければならない。そのための付け汁の製造方法は以下に示すものを全て加えホイッパーで撹拌しながら完成させるが、味覚向上のためには冷蔵庫内で数時間置いた方がよい。
アルカリイオン水100CCに対し
ガーリックパウダー2グラム
チリパウダー1グラム
ジンジャー1グラム
カイエンペッパー1グラム
朝鮮練り唐辛子3グラム
食塩3グラム
砂糖3グラム
ガラスープの素・粒2グラム
白ゴマ1グラム
トレハロース1グラム
醤油5CC
【0012】
本発明の唐揚げを製造現場で調理する際の工程と揚げる油の最適温度は次のとおりである。1個40グラム程度にカットした鶏肉を前記の付け汁に45〜60分付けておき、その後ざる揚げしてタッパーなどの密閉容器に保管しておく。調理開始直前に、黒い唐揚げ粉にまんべんなくまぶし、油温170度に設定した自動フライヤーで4分間揚げる。自動フライヤーがない場合は手動でしっかりとした温度管理をする必要がある。
【0013】
本発明の唐揚げを試作する中で、数多くの試食を繰り返すが、関係者の中で便通がよくなったと報告するものが数名あった。もともとは活性炭の一種である竹炭が体の中を通過することで整腸作用が働く可能性がある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鶏のから揚げ用の唐揚げ粉100重量部に、食用の竹炭微粉炭約10重量部を均一に混合したもので唐揚げしたことを特徴とする鶏の唐揚食品