説明

(ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミンおよび(ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアゾール−2−アミン化合物

式(I)の化合物であって、
【化1】


式中、XはNであり、かつYはCRであるか、または、XはCであり、かつYはSであり;Zは、NおよびCHから選択され;Rは、HおよびMeから選択され;Rは、H、OH、OMeおよびMeから選択され;各Rは、C1−3アルキル、F、Cl、Br、CFおよびNHから独立に選択され;Rは、Me、CF、NOおよびCHFから選択され;Rは、H、MeおよびCHFから選択され;Rは、HおよびMeから選択され;さらにpは0〜3である化合物、それらを含む組成物、それらの治療、例えば、結核治療、への使用、およびこのような化合物を調製する方法を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化合物、それらを含む組成物、治療、例えば結核治療、におけるそれらの使用、およびそのような化合物の調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
結核(TB)を治療するための合成薬物は半世紀以上も前から利用可能であるが、発病率は世界的に上昇し続けている。2004年には、毎日、TBにより24、500人が活動性疾患を発症し、5、500人近くが死亡したと推定される(World Health Organization、Global Tuberculosis Control:Surveillance、Planning、Financing.WHO Report 2006、Geneva、Switzerland、ISBN 92−4 156314−1)。HIVとの同時感染が発病率を押し上げており(Williams、B.G.;Dye、C.Science、2003、301、1535)、アフリカにおけるAIDS患者の31%の死亡原因はTBに起因すると考えることができる(Corbett、E.L.;Watt、C.J.;Catherine、J.;Walker、N.;Maher D.;Williams、B.G.;Raviglione、M.C.;Dye、C.Arch.Intl.Med.、2003、163、1009、Septkowitz、A.;Raffalli、J.;Riley、T.;Kiehn、T.E.;Armstrong、D.Clin.Microbiol.Rev.1995、8、180)。結核菌の多剤耐性菌株(MDR−TB)の出現と合わさった場合には問題の規模は増幅する。WHOが「世界的な衛生非常事態」を宣言して以来、今や10年以上が経過した(World Health Organization、Global Tuberculosis Control:Surveillance、Planning、Financing.WHO Report 2006、Geneva、Switzerland、ISBN 92−4 156314−1)。
【0003】
結核治療および予防の限界はよく知られている。現在入手可能なワクチンであるBCGは1921年に導入されたが子供時代を過ぎた多くの人々を防護できない。現在、活動性疾患に感染した患者は2か月間のイソニアジド(INH)、リファンピシン、ピラジナミド、エタンブトールとの併用療法を続け、その後さらに4カ月間イソニアジドおよびリファンピシンの服用を継続する。連日投与が必要とされ、不十分な服薬遵守が治療困難な多剤耐性菌株の出現と蔓延を引き起こす。最近発行された詳細な報告書では、病因、疫学、薬剤探索、および今日までのワクチン開発など、TBの様々な側面を議論している(Nature Medicine、Vol 13(3)、pages 263−312)。
【0004】
より少ない頻度の服用で済み、且つ耐性の出現に対して高い障壁をもたらすことができる短期間投与でより有効な薬剤、すなわちTBの多剤耐性菌株に対して有効な薬剤が緊急に必要とされている。従って、TBを治療する新規化学物質を発見し開発する必要性がある。(Ballell、L.;Field、R.A.;Duncan、K.;Young、R.J.Antimicrob.Agents Chemother. 2005、49、2153では最近の合成リード化合物のレビューをしている)。
【0005】
マイコバクテリアには脂質代謝が特に重要で、選択的抗結核薬剤の開発のための非常に有効な標的となっている。「InhA」と呼ばれる酵素は、NADH依存性(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの還元型に依存する)、結核菌による2型脂肪酸合成(FASII)経路の2−トランスエノイルACP(アシル担体タンパク質)還元酵素である。InhAが最先端抗結核薬剤のイソニアジド(INH)の主要標的であることを示す強力な証拠がある。InhAを過剰発現している臨床的単離物も研究所で変性したマイコバクテリアも、INHに耐性を示す。INHは、C24〜C26飽和脂肪酸の蓄積を誘導するInhA酵素活性を阻害し、ミコール酸を含むより長い分子の産生を阻止する。この阻害は、マイコバクテリアの細胞死と関連している。
【0006】
また、InhAの重要性は、スメグマ菌中のInhAの温度感受性変異体の使用により実証されており、非許容温度への変化により迅速溶解および細胞死を生ずる。
【0007】
INHは、殺菌性薬剤であり、結核菌に対し特異的活性を示し、抗結核治療に対する第一選択薬併用療法の一部となっている。INHは、マイコバクテリアの細胞中でKatGカタラーゼにより活性化される。その活性型は、共有結合的にInhA活性部位中のNADHと反応し阻害型の付加物を作ると考えられている。InhAがいくつかの阻害剤に結合したX線構造は、入手可能で、新規阻害剤の設計に使われている。
【0008】
インビトロで活性化したINHは、NAD(P)補助因子と付加物を形成し、これがInhAに結合しInhAおよびDHFR(ジヒドロ葉酸還元酵素)等の他の酵素を阻害する;インビトロでのこれらの相互作用の生理的な関連性は、エノイル還元酵素の場合は明確であるが、DHFRの場合はほとんど無関係であることが示されている;薬剤の抗結核活性に関するINHの考えられる他の標的の潜在的役割は、極小さいか存在しないように思われる。
【0009】
INHに対する耐性は、少なくとも5つの異なる遺伝子(KatG、InhA、ahpC、kasA、およびndh)と関連している;60〜70%の耐性単離物は、KatG遺伝子中の欠陥、および頻度は低いものの、InhA構造遺伝子や上流プロモータ領域中の欠陥に直接結合することができる(しばしば、他の遺伝子中の代償的変異を伴う)。
【0010】
KatGによる活性化を必要としないInhA標的薬剤は、NAD−INH複合体とは異なる手法で酵素と相互作用し、また、INHとは異なる薬理学的プロファイルを有し、大部分の現状のINH(イソニアジド耐性)株を死滅させ、結核菌に対する既存の治療に使われているINHを置き換えることになると予想される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】World Health Organization、Global Tuberculosis Control:Surveillance、Planning、Financing.WHO Report 2006、Geneva、Switzerland、ISBN 92−4 156314−1
【非特許文献2】Williams、B.G.;Dye、C.Science、2003、301、1535
【非特許文献3】Corbett、E.L.;Watt、C.J.;Catherine、J.;Walker、N.;Maher D.;Williams、B.G.;Raviglione、M.C.;Dye、C.Arch.Intl.Med.、2003、163、1009、
【非特許文献4】Septkowitz、A.;Raffalli、J.;Riley、T.;Kiehn、T.E.;Armstrong、D.Clin.Microbiol.Rev.1995、8、180
【非特許文献5】Nature Medicine、Vol 13(3)、pages 263−312
【非特許文献6】Ballell、L.;Field、R.A.;Duncan、K.;Young、R.J.Antimicrob.Agents Chemother. 2005、49、2153
【発明の概要】
【0012】
発明の詳細な説明
本発明は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を提供する。
【化1】

【0013】
式中:
XがNであり、かつYがCRであるか;またはXがCであり、かつYがSのいずれかであり;
ZはNおよびCHから選択され;
はHおよびMeから選択され、
はH、OH、OMeおよびMeから選択され;
各RはC1−3アルキル、F、Cl、Br、CFおよびNHから独立に選択され;
はMe、CF、NOおよびCHFから選択され;
はH、MeおよびCHFから選択され;
はHおよびMeから選択され;さらに
pは0〜3である。
【0014】
本発明の一態様では、上記で定義した式(I)の化合物が提供される。
【0015】
本発明は、さらに式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩、および1つまたは複数の薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含む医薬品組成物を提供する。
【0016】
本発明の一態様では、式(I)の化合物および1つまたは複数の薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含む医薬組成物を提供する。
【0017】
本発明は、また、哺乳類、特にヒトの結核の治療方法を提供し、この方法は、このような治療が必要な哺乳類に対する有効量の式(I)の化合物、または薬学的に許容可能なその塩の投与を含む。
【0018】
本発明の一態様では、哺乳類、特にヒトの結核の治療方法を提供し、この方法は、このような治療が必要な哺乳類に対する有効量の式(I)の化合物の投与を含む。
【0019】
本発明は、さらに、治療に使うための式(I)の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を提供する。
【0020】
本発明の一態様では、治療に使うための式(I)の化合物を提供する。
【0021】
本発明は、またさらに、哺乳動物、特にヒト、の結核の治療に使うための式(I)の化合物、または薬学的に許容可能なその塩を提供する。
本発明の一態様では、哺乳動物、特にヒト、の結核の治療に使うための式(I)の化合物を提供する。
【0022】
本発明は、またさらに、哺乳動物、特にヒト、の結核の治療に使うための医薬の製造における式(I)の化合物、または薬学的に許容可能なその塩の使用を提供する。
【0023】
本発明の一態様では、哺乳動物、特にヒト、の結核の治療に使うための医薬の製造における式(I)の化合物の使用を提供する。
【0024】
本発明は、また、哺乳動物、特にヒト、の結核の治療に使うための式(I)の化合物、または薬学的に許容可能なその塩、および1つまたは複数の薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含む医薬品組成物を提供する。
【0025】
本発明の一態様では、哺乳動物、特にヒト、の結核の治療に使うための式(I)の化合物、および1つまたは複数の薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含む医薬品組成物を提供する。
【0026】
本発明の一態様では、式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩の絶対立体化学が式(I)により示される。
【化2】

【0027】
本発明の一態様では、RはH、OHおよびMeから選択される。
【0028】
本発明の一態様では、XがNであり、かつYがCRである場合、RはHおよびMeから選択される。
【0029】
本発明の一態様では、XはCであり、かつYはSである。
【0030】
本発明の一態様では、RはMeである。本発明のさらなる態様では、RはMeであり、かつRはH、OHまたはOMeである。本発明のまたさらなる態様では、RはMeであり、かつRはOHである。RがMeであり、かつRがH、OHまたはOMeである本発明の実施態様では、RおよびRが結合している炭素原子(上記式(I)では「*」で標識)が不斉中心である。このような実施形態は、異性体の混合物、例えば、鏡像異性体のラセミ混合物、の形であっても、または単一異性体の形であってもよい。一実施形態では、本発明は、本発明の化合物の単一異性体を提供し、ここでRはMeであり、かつRはH、OHまたはOMeである。別の実施形態では、本発明は、本発明は、本発明の化合物の単一異性体を提供し、ここでRはMeおよびRはOHである。さらなる実施形態では、本発明は、式(I)に示された絶対立体化学を有する式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩を提供し、ここでRはMeおよびRはOHである。またさらなる実施形態では、本発明は、式(I)に示された絶対立体化学を有する式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩を提供し、ここでRはMeであり、かつRはH、OHまたはOMeである。
【0031】
一態様では、本発明は式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩を提供し、ここで下式(I−S)中の*印の不斉中心は(S)配置である。
【化3】

【0032】
一態様では、本発明に使用可能な化合物には、実施例で言及された化合物およびそれらの薬学的に許容可能な塩が含まれる。
【0033】
本発明の一態様では、少なくとも1つのR基がC1−3アルキル、CFおよびNHから選択される。一実施形態では、pは1で、RはC1−3アルキル、CFおよびNHから選択される。さらなる実施形態では、Pは2で、1つのR基はC1−3アルキル、CFおよびNHから選択され、その他のR基はC1−3アルキル、F、Cl、Br、CFおよびNHから選択される。またさらなる実施形態では、pは3で、1つのR基はC1−3アルキル、CFおよびNHから選択され、その他の2つのR基はC1−3アルキル、F、Cl、Br、CFおよびNHから選択される。さらなる本発明の態様では、少なくとも2つのR基がFである。一実施形態では、pは2であり、両方のR基がFである。さらなる実施形態では、pは3であり、2つのR基はFであり、残りのR基はC1−3アルキル、F、Cl、Br、CFおよびNHから選択される。例えば、2つのR基はFで、残りのR基はMeである。
【0034】
別の態様では、本発明に使用可能な化合物には、次のものが含まれる。すなわち、
1 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
2 N−{1−[(2、5−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
3 N−{1−[(2−ブロモフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
4 N−{1−[(2、5−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5 N−{1−[(2−ブロモフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
6 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
7 N−{1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
8 N−(1−{[2、5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
9 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
10 N−{1−[(2、3−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
11 N−(1−{[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
12 N−{1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
13 N−{1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
14 N−{1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
15 N−{1−[(2、3−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
16 N−{1−[(2、3−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
17 N−{1−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
18 N−{1−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
19 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
20 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(2−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
21 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
22 N−{1−[(6−クロロ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
23 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
24 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
25 N−{1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
26 N−{1−[(5−アミノ−2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
27 N−{1−[(3−アミノ−2−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
28 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
29 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
30 1−[5−({1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
31 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{1−[4−(トリフルオロメチル)−1、3−チアゾール−2−イル]エチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
32 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
33 N−{1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
34 N−{1−[(4−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
35 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
36 N−{1−[(2−クロロ−5−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
37 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3−チアゾール−2−アミン
38 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
39 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
40 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
41 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{1−[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]エチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
42 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
43 5−{1−[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]エチル}−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
44 5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
45 5−{[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
46 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
47 N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
48 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
49 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
50 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
51 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
52 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
53 N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
54 N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
55 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
56 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
57 N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
58 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
59 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
60 5−[(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
61 N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−5−{[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
62 5−[(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
63 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
64 5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
65 N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
66 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1R)−1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
67 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1S)−1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
68 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1R)−1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
69 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1S)−1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
70 (1S)−1−[5−({1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
71 (1R)−1−[5−({1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
72 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(メチルオキシ)−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
73 N−{1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(メチルオキシ)(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
74 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−メチル−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
75 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(4−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
76 N−{1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
77 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(2、3、6−トリフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
78 1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
79 1−[5−({1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
80 1−[5−({1−[(2、3−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
81 N−{1−[(2、6−ジフルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
82 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[2−(エチルオキシ)−3、6−ジフルオロフェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
83 1−[5−({1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
84 1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
85 N−{1−[(2、6−ジフルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
86 N−{1−[(2、6−ジフルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3
−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
87 N−{1−[(3−アミノ−2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
88 1−[5−({1−[(3−アミノ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
89 (1S)−1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール および
90 (1R)−1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール、
または薬学的に許容可能なそれらの塩。
【0035】
一形態では、本発明は下記から選択された化合物を提供する。
【0036】
1 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
2 N−{1−[(2、5−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
3 N−{1−[(2−ブロモフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
4 N−{1−[(2、5−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5 N−{1−[(2−ブロモフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
6 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
7 N−{1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
8 N−(1−{[2、5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
9 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
10 N−{1−[(2、3−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
11 N−(1−{[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
12 N−{1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
13 N−{1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
14 N−{1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
15 N−{1−[(2、3−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
16 N−{1−[(2、3−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
17 N−{1−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
18 N−{1−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
19 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
20 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(2−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
21 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
22 N−{1−[(6−クロロ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
23 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
24 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
25 N−{1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
26 N−{1−[(5−アミノ−2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
27 N−{1−[(3−アミノ−2−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
28 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
29 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
30 1−[5−({1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
31 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{1−[4−(トリフルオロメチル)−1、3−チアゾール−2−イル]エチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
32 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
33 N−{1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
34 N−{1−[(4−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
35 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
36 N−{1−[(2−クロロ−5−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン および
37 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3−チアゾール−2−アミン、
または薬学的に許容可能なそれらの塩。
【0037】
一態様では、本発明は下記から選択された化合物を提供する。
【0038】
72 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(メチルオキシ)−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
73 N−{1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(メチルオキシ)(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
74 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−メチル−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
75 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(4−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
76 N−{1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
77 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(2、3、6−トリフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
78 1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
79 1−[5−({1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
80 1−[5−({1−[(2、3−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
81 N−{1−[(2、6−ジフルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン および
82 5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[2−(エチルオキシ)−3、6−ジフルオロフェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン、
または薬学的に許容可能なそれらの塩。
【0039】
一態様では、本発明は下記から選択された化合物を提供する。
【0040】
83 1−[5−({1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
84 1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
85 N−{1−[(2、6−ジフルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
86 N−{1−[(2、6−ジフルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
87 N−{1−[(3−アミノ−2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン および
88 1−[5−({1−[(3−アミノ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール、
または薬学的に許容可能なそれらの塩。
【0041】
一態様では、本発明は下記から選択された化合物を提供する。
【0042】
66 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1R)−1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
67 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1S)−1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
68 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1R)−1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
69 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1S)−1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
70 (1S)−1−[5−({1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール および
71 (1R)−1−[5−({1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール、
または薬学的に許容可能なそれらの塩。
【0043】
一態様では、本発明は下記から選択された化合物を提供する。
【0044】
89 (1S)−1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール および
90 (1R)−1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール、
または薬学的に許容可能なそれらの塩。
【0045】
別の態様では、本発明は、単一鏡像異性体として、例えば、少なくとも98%鏡像体過剰率(e.e.)で、実施例66〜71、89および90の化合物を提供する。
【0046】
一態様では、本発明は下記から選択された化合物を提供する。
【0047】
67 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1S)−1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
69 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1S)−1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
70 (1S)−1−[5−({1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール および
89 (1S)−1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール、
または薬学的に許容可能なそれらの塩。
【0048】
別の態様では、本発明に使用可能な化合物には下記の化合物が含まれる。
【0049】
38 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
39 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
40 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
41 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{1−[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]エチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
42 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
43 5−{1−[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]エチル}−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
44 5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
45 5−{[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
46 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
47 N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
48 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
49 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
50 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
51 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
52 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
53 N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
54 N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
55 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
56 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
57 N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
58 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
59 N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
60 5−[(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
61 N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−5−{[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
62 5−[(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
63 N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
64 5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン および
65 N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン、
または薬学的に許容可能なそれらの塩。
【0050】
別の態様では、式(X)の化合物が本発明に使用可能である。
【化4】

【0051】
式中:
XはNであり、かつYはCRであるか;またはXはCであり、かつYはSであり;
ZはNおよびCHから選択され;
はHおよびMeから選択され、
はH、OH、OMeおよびMeから選択され;
1つのR基がNHRであり、残りのR基がC1−3アルキル、F、Cl、Br、CFおよびNHRから独立に選択され;
はMe、CF、NOおよびCHFから選択され;
はH、MeおよびCHFから選択され;
はHおよびMeから選択され;
各Rは−C(O)C1−4アルキルまたは−C(O)OC1−4アルキルから独立に選択され;さらに、
pは0〜3である。
【0052】
別の態様では、本発明に使用可能な化合物には、
A エチル(2−フルオロ−3−{[3−({5−[1−ヒドロキシ−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−イル}アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}フェニル)カルバマート および
B N−(3−{[3−({5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−イル}アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−2、4−ジフルオロフェニル)アセトアミド、
または薬学的に許容可能なこれらの塩、が含まれる。
【0053】
一態様では、本発明は式(Ia)の化合物の調製プロセスを提供し、
式中、
XはNであり、かつYはCRであるか;またはXはCであり、かつYはSであり;
はHおよびMeから選択され、
はH、OH、OMeおよびMeから選択され;
各RはC1−3アルキル、F、Cl、Br、CFおよびNHから独立に選択され;
はMe、CF、NOおよびCHFから選択され;
はH、MeおよびCHFから選択され;
はHおよびMeから選択され;さらに
pは0〜3であり、
このプロセスには、式(II)の化合物を式(III)の化合物と反応させるステップが含まれる。
【化5】

【0054】
別の態様では、式(II)の化合物は、式(III)の化合物とDCMまたはエタノール等の適切な溶媒中で反応する。別の態様では、式(Ia)の化合物の調製プロセスは、式(II)の化合物の反応から調製したヒドラジンカルボチオアミド中間体を式(III)の化合物とHSOまたはPOCl等の脱水試薬と共に反応させるステップを含む。
【0055】
一態様では、本発明は、式(Ib)の化合物の調製プロセスを提供し、
式中、
XはNであり、かつYはCRであるか;またはXはCであり、かつYはSであり;
はHおよびMeから選択され;
はH、OH、OMeおよびMeから選択され;
各RはC1−3アルキル、F、Cl、Br、CFおよびNHから独立に選択され;
はMe、CF、NOおよびCHFから選択され;
はH、MeおよびCHFから選択され;
はHおよびMeから選択され;さらに
pは0〜3であり、
また、このプロセスは、式(IIb)の化合物を式(IIIb)の化合物と反応させるステップを含む。
【化6】

【0056】
別の態様では、式(IIb)の化合物を式(IIIb)化合物と塩基、例えば、BuONaまたはBuOK等の非求核性ヒンダード塩基の存在下、反応させる。
【0057】
用語と定義
本明細書では、「(C1−3)アルキル」という用語は、1〜3炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基を指す。(C1−3)アルキル基の例には、メチル(Me)、エチル(Et)、n−プロピル、イソプロピルが含まれる。
【0058】
本明細書では、「(C1−4)アルキル」という用語は、1〜4炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基を指す。(C1−4)アルキル基の例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(Pr)(例えば、n−プロピル、イソプロピル)、ブチル(Bu)(例えば、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル(t−Bu))が含まれる。
【0059】
本明細書では「ハロ」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨード基を指す。1つの態様において、本明細書では「ハロ」という用語は、フルオロ、クロロおよびブロモ基を指す。別の態様において、本明細書では「ハロ」という用語は、クロロ、ブロモおよびヨード基を指す。
【0060】
本明細書では「C1−3アルコキシ」という用語は、1ないし3つの炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシ基を指す。C1−3アルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシおよびイソプロポキシが含まれる。
【0061】
本明細書では「本発明の化合物」という用語は式(I)の化合物またはそれらの薬学的に許容可能な塩を意味する。「本発明の化合物」という用語は、上記に定義するいずれかの本発明の化合物を意味する。
【0062】
さらに、「式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩」または「本発明の化合物」のような語句は、式(I)の化合物または式(I)の化合物の薬学的に許容可能な塩または溶媒和物、またはこれらの薬学的に許容可能な組み合せを包含することを意図していることが理解される。従って、例示を目的として使用される非限定的な例として、「式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩」は溶媒和物として存在する式(I)の化合物の薬学的に許容可能な塩を包含し、または、この語句は、式(I)の化合物と式(I)の化合物の塩の混合物を含んでもよい。
【0063】
本発明の特定の化合物は酸または塩基で薬学的に許容可能な塩を形成可能できるが、他方、本発明の他の特定の化合物は容易にこのような塩を形成できないことは当業者には理解されるであろう。式(I)の化合物の全てのあり得る薬学的に許容可能な塩が、本発明の範囲に包含されることが意図されていることは理解されるであろう。
さらに、本発明の化合物の全ての結晶形、多形および鏡像異性体、またはこれらの混合物は本発明の範囲に含まれることが意図されているということも理解されるであろう。他に限定(例えば、絶対立体化学が示されている場合)がなければ、少なくとも1つの立体中心を有し、従って鏡像異性体を形成する本発明の化合物(例えば、RおよびRが相互に異なる場合、例えば、Rが式(I)に対し定義され、Rがヒドロキシ(OH)を表す場合)に対し、化合物は、鏡像異性体、例えば、鏡像異性体の1:1混合物、すなわち、鏡像異性体ラセミ混合物、を含んでもよい。これらは、キラルHPLC等の通常の技術を用いて分離可能である。一実施形態では、絶対立体化学が明示されているか、さもなくば単一の鏡像異性体として記載されている本発明の化合物の異性体に対して、本発明の化合物の前記異性体は、少なくとも80%のe.e.を有する。別の実施形態では、前記本発明の化合物の異性体は、90%e.e.、例えば、少なくとも95%e.e.を有する。別の実施形態では、前記本発明の化合物の異性体は、少なくとも98%e.e.、例えば、少なくとも99%e.e.に相当する。
【0064】
本発明の化合物の幾つかは水性溶媒および有機溶媒などの溶媒から結晶化または再結晶化してもよい。そのような場合、溶媒和物が形成され得る。本発明の範囲は、凍結乾燥などのプロセスで発生する様々な量の水を含む水和物および化合物を含有する化学量論的溶媒和物を含む。
【0065】
式(I)の化合物は医薬組成物での使用が意図されるので、特定の実施態様においては、実質的に純粋な形、例えば、少なくとも60%純粋、より好ましくは少なくとも75%純粋および特別に少なくとも85%純粋、特に少なくとも98%純粋(%は等重量ベース)で提供されることが容易に理解されるであろう。該化合物の不純な調製物は、医薬組成物に使用されるより純粋な形の調製に使用してもよい。該化合物のより純粋でない調製物は、少なくとも1%、より好ましくは少なくとも5%、およびより特別には10%から59%の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩および/または溶媒和物を含むべきである。
【0066】
化合物の調製
式(I)の化合物を合成するために使用する一般的な製法を反応スキーム1〜13に記載し、実施例で説明する。
【0067】
式(I)の化合物の調製
ZがNの場合の式(I)のチアジアゾール化合物である式(Ia)の化合物は、式(II)のイソチアシアナート(p、RおよびRは式(I)と同じ)および式(III)のヒドラジド(R、RおよびRは式(I)と同じ)の、ヒドラジンカルボチオアミド中間体(単離して精製されるか、または精製しないで直接次のステップに使われる)を経由した反応によりスキーム1に従って調製できる。
【化7】

【0068】
ZがCHの場合の式(I)のチアゾール化合物である式(Ib)の化合物は、式(IIb)のアミド(p、RおよびRは式(I)と同じ)および式(IIIb)のナロゲン化チアゾール(R、RおよびRはそれぞれ式(I)に同じ)の反応によりスキーム2に従って調製できる。
【化8】

【0069】
少なくとも1つのR基がNHである式(I)の化合物に対しては、スキーム1またはスキーム2の反応は、アミドまたはカルバミン酸塩等の、例えば、上記式(X)の化合物を生ずるような、適切な保護基の形でNH基が保護される状態で実行可能である。この保護基はその後、標準的な条件で除去でき、式(I)の化合物が得られる。
【0070】
式(II)のイソチアシアナート中間体の合成
式(II)のイソチアシアナート中間体(p、RおよびRが式(I)と同じ)は、スキーム3に示すように、式(IV)の3−アミノピラゾール中間体(p、RおよびRが式(I)と同じ)から調製できる。
【化9】

【0071】
式(IV)の3−アミノピラゾール中間体は、それぞれスキーム4および5に示すように、式(V)の保護された中間体(p、RおよびRは式(I)と同じ)または式(VI)の中間体(p、RおよびRは式(I)と同じ)から調製できる。
【化10】


【化11】

【0072】
保護された式(V)の3−アミノピラゾール化合物は、スキーム6に示すように、式(VII)の3−アセチルアミノピラゾール化合物(Rは式(I)と同じ)およびベンジルブロミド化合物またはベンジルメチルスルホナート(メシラートまたはOMs)化合物(pおよびRは式(I)と同じ)の間の反応により調製できる。
【化12】

【0073】
保護された式(VI)の3−アミノピラゾール中間体は、スキーム7に示すように、式(VIII)のN−フタルイミド中間体(Rは式(I)と同じ)およびベンジルブロミドまたはベンジルメシラート化合物(pおよびRは式(I)と同じ)を反応させて調製できる。
【化13】

【0074】
市販されていないベンジルブロミド化合物、またはベンジルメシラート化合物(Boc保護アミン、エチルオキシカルボニル保護アミンまたはアセチル保護アミンのように1つのR基が保護アミンとなっている)は、スキーム8に示すようにして調製できる。それぞれの場合で、アミン保護基式(I)の化合物調製の適切な段階で除去して、1つのR基がNHである式(I)の化合物が得られる。
【化14】

【0075】
保護された式(VII)と式(VIII)の3−アミノピラゾール中間体は、スキーム9および10に示すように、市販の3−アミノピラゾール(Rは式(I)と同じ)から調製することができる。
【化15】

【化16】

【0076】
式(III)のヒドラジン中間体の合成
式(III)のヒドラジン中間体(R、RおよびRは式(I)と同じ)は、スキーム11に示すように、式(IX)のN−アルキルピラゾール中間体(R、RおよびRは式(I)と同じで、Rが(C1−4)アルキル)から調製できる。
【化17】

【0077】
式(IX)のN−アルキルピラゾール化合物(XはNであり、かつYはCRであり、RとRは式(I)と同じであり、RはHまたはMeで、Rは(C1−4)アルキル)である式(IXa)の化合物は、スキーム12に示すように、市販アルキルブロミド(RおよびRは式(I)と同じで、Rは(C1−4)アルキル)から調製できる。式(IX)の2−アルキル1、3チアゾール化合物(XはCおよびYはSで、R、RおよびRは式(I)と同じで、Rは(C1−4)アルキル)である式(IXb)の化合物は、スキーム13に示すように、市販のニトリル化合物(RおよびRは式(I)と同じでRは(C1−4)アルキル)から出発して、チオアミド中間体化合物経由で調製できる。
【化18】

【化19】

【0078】
式(IXb)の化合物(RはMeでRはOH)である式(IXb(i))の化合物は、スキーム14に従って、式(IXb)の化合物(RはMeでRはH)である式(IXb(ii))の化合物から調製できる。
【化20】

【0079】
化合物(IXb(ii))(RはMeであり、かつRはHである)に関して、この化合物が緩慢な自動酸化を受けて化合物(IXb(i))(RはMeでRはOH)になることに留意すべきである。従って、自動酸化を最小限にするため、化合物(IXb(ii))を合成が終わるとすぐに次の反応ステップ(スキーム11)で使用するのが最善である。
【0080】
式(I)の化合物の調製において、望ましくない副反応を防止する分子または適当な中間体の中の一つまたは複数の感受性基を保護することが必要である、および/または望ましいことが当業者には理解されるであろう。本発明の使用のための好適な保護基は、当業者には既知であり、従来の方法で使用し得る。例えば、“Protective groups in organic synthesis”by T.W.Greene and P.G.M.Wuts(John Wiley&sons 1991)または“Protecting Groups”by P.J.Kocienski (Georg Thieme Verlag 1994)を参照されたい。好適なアミノ保護基の例はアシル型の保護基(例えば、フォルミル、トリフルオロアセチル、アセチル)、芳香族ウレタン型の保護基(例えば、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)および置換Cbz)、脂肪族ウレタン保護基(例えば、9−フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、N−tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、イソプロピルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシカルボニル、エチルオキシカルボニル)およびアルキルあるいはアラルキル型の保護基(例えば、ベンジル、トリチル、クロロトリチル)を含む。好適な酸素保護基の例は、例えば、トリメチルシリルあるいはtert‐ブチルジメチルシリルなどのアルキルシリル基、テトラヒドロピラニルあるいはtert‐ブチルなどのアルキルエーテル、または酢酸塩などのエステルを含む。
【0081】
上記の方法に類似の方法を使用して、または、本明細書に記載されている実施例の実験手続を参照して式(I)の他の化合物を調製し得ることは、当業者に容易に明らかであろう。式(I)の化合物の調製のさらなる詳細は実施例に記載されている。
【0082】
組成物および製剤
本発明の化合物を抗菌薬の製剤または他の抗結核薬の製剤から類推して、ヒトあるいは獣医薬での使用のために好都合な方法で投与用に製剤してもよい。
【0083】
本発明の化合物は患者に投与する前に、一般的に、必須ではないが、医薬組成物に製剤される。一態様において、本発明は式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を含む医薬組成物に関する。別の態様において、本発明は式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、および一つまたは複数の薬学的に許容可能な担体、賦形剤若しくは希釈剤を含む医薬組成物に関する。担体、賦形剤あるいは希釈剤は製剤の他の成分と互換性があり、かつ、これらのレシピエントにとって有害ではないという意味で「許容可能な」ものでなければならない。
【0084】
本発明の化合物の治療有効量は、当技術分野で既知の方法により決めることできる。治療有効量は、患者の年齢や一般生理学的条件、投与経路および使われている医薬品製剤に依存する。治療量は、通常約1および2000mg/日の間である。急性または慢性のヒトの治療に採用される一日量は、0.01〜250mg/kg体重の範囲であり、例えば、患者の投与経路や病状によって一日量の1倍〜4倍で投与してもよい。組成物が投与単位で構成されている場合、各投与単位は1mg〜2gの有効成分を含むことになる。
【0085】
本発明はさらに式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩を含む結核治療のための医薬品組成物に関する。
【0086】
本発明は、またさらに、a)1〜2000mgの式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩、およびb)0.1〜2gの1つまたは複数の薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬品組成物に関する。
本発明の医薬組成物は、経口の投与型または非経口のものを含み、ヒトを含む哺乳類の結核治療に使用することができる。
【0087】
本発明の医薬組成物は、ヒトを含む哺乳類の経口または非経口投与に適合した剤形のものを含む。
【0088】
組成物は任意の好都合な経路での投与用に製剤してもよい。結核治療の場合、組成物は経口または滅菌非経口溶液あるいは懸濁剤などの錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、ロゼンジ、エアロゾルまたは液体製剤の形であってよい。
【0089】
経口用の錠剤、カプセル剤は単位用量提示形態であってよく、かつ、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、またはポリビニルピロリドン等の結合剤などの従来の賦形剤、ラクトース、砂糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン等の充填剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ等の打錠用滑沢剤、ジャガイモデンプン等の崩壊剤、またはラウリル硫酸ナトリウムなどの許容可能な湿潤剤を含んでよい。錠剤は、通常の製薬法においてよく知られている方法に従ってコーティングしてもよい。経口用液体製剤は、例えば、水性もしくは油性の懸濁剤、液剤、乳剤、シロップ剤、またはエリキシル剤の形態であってもよく、あるいは、使用前に水または他の適当なビヒクルで再構成される乾燥生成物として提供されてもよい。そのような経口用液体製剤はソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは水素添加された食用脂肪、レシチン、ソルビタン・モノオレエート、またはアカシアなどの乳化剤等の懸濁剤などの従来の添加剤、アーモンドオイル、グリセロール、グリセリンなどの油状エステル類、プロピレングリコール、あるいはエチルアルコール等の非水性ビヒクル(食用オイルを含んでもよい)、メチルまたはプロピルp−ヒドロキシ安息香酸またはソルビン酸等の防腐剤、また、所望に応じて、従来の着香剤あるいは着色剤を含んでいてもよい。
【0090】
非経口投与の場合は、該化合物および好ましくは水である無菌ビヒクルを用いて流体の単位投与形態が調製される。該化合物は、使用するビヒクルおよび濃度に応じてビヒクル中に懸濁させるか溶解してもよい。溶液を調製する際は、該化合物を注射用に水に溶解し、濾過滅菌した後、適当なバイアルまたはアンプルに充填し密封してもよい。
【0091】
本発明のある態様において、ビヒクル中に局所麻酔剤、保存料、緩衝化剤等の薬剤を溶解させる。安定性を高めるために、該組成物をバイアル中に充填した後に凍結させて真空下で水分を除去してもよい。次に、凍結乾燥粉末をバイアル中に密閉し、使用前に溶かすための注射用の水が入っているバイアルを供給してもよい。非経口懸濁剤の場合は、化合物をビヒクル中に溶解することに替えて懸濁させることと、滅菌が濾過によって達成できないことを除いては実質的に同じ方法で調製される。該化合物は、無菌ビヒクル中に懸濁させる前にエチレンオキシドに曝露することによって滅菌することができる。化合物の均一な分布を促すために、組成物中に界面活性剤または湿潤剤を含有するのが好ましい。
【0092】
式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩は、本発明の組成物中の単一の治療薬であってもよく、1つまたは複数の追加の治療薬と組み合わせて製剤中に入れてもよい。
【0093】
従って、さらなる態様において、本発明は、式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩と1つまたは複数の追加の治療薬を含む組み合わせを提供する。1つまたは複数のこのような追加の治療薬の例には、抗結核薬があり、限定されないが、これには、アミカシン、アミノサリチル酸、カプレオマイシン、サイクロセリン、エタンブトール、エチオナミド、イソニアジド、カナマイシン、ピラジナミド、リファマイシン(リファンピン、リファペンチンおよびリファブチン、等)、ストレプトマイシン、クラリスロマイシン、アジスロマイシン、オキサゾリジノンおよびフルオロキノロン(オフロキサシン、シプロフロキサシン、モキシフロキサシンおよびガチフロキサシン、等)が含まれる。このような化学療法は、好ましい薬剤の組み合わせを使う治療医師の判断により決定される。薬剤耐性でない結核菌感染の治療に使われる「ファーストライン」化学療法薬には、イソニアジド、リファンピン、エタンブトール、ストレプトマイシンおよびピラジナミドが含まれる。1つまたは複数の「ファーストライン」薬剤に対し薬剤耐性を示す結核菌感染の治療に使われる「セカンドライン」化学療法薬には、オフロキサシン、シプロフロキサシン、エチオナミド、アミノサリチル酸、サイクロセリン、アミカシン、カナマイシンおよびカプレオマイシンが含まれる。前述のものに加えて、式(I)の化合物と組み合わせる1つまたは複数の追加治療薬として採用可能な、臨床試験から派生した多くの新規の抗結核薬がある。これらには、限定されないが、TMC−207、OPC−67683、PA−824、LL−3858およびSQ−109が含まれる。
【0094】
別の態様では、本発明は、式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩と、抗結核薬、特にイソニアジド(INH)、リファンピン、ピラジナミドおよびエタンブトールおよび/または抗菌薬または抗エイズ薬、等の1つまたは複数の追加の治療薬を含む組み合わせを提供する。
さらなる態様では、該1つまたは複数の追加の治療薬は、例えば、哺乳類の結核治療に有用な試薬、治療ワクチン剤、抗菌薬、抗ウイルス薬;抗生物質および/またはHIV/AIDS治療薬である。このような治療薬の例には、イソニアジド(INH)、エタンブトール、リファンピン、ピラジンアミド、ストレプトマイシン、カプレオマイシン、シプロフロキサシンおよびクロファジミンが含まれる。
【0095】
一態様では、該1つまたは複数の追加の治療薬は、治療ワクチンである。従って、式(I)の化合物、または薬学的に許容可能なその塩は、マイコバクテリア感染に対してワクチン接種、特に結核菌感染に対するワクチン接種、と併せて投与してもよい。現存するマイコバクテリア感染に対するワクチン剤には、カルメットゲラン菌(BCG)が含まれる。マイコバクテリア感染の治療、予防または改善を目指して現在開発中のワクチンには、有効性や安全性を改善するため、追加抗原、サイトカインおよび他の薬剤を組換えにより発現している変性BCG株;BCGより結核菌に類似した種々の抗原を発現している弱毒化マイコバクテリア;およびサブユニットワクチン、が含まれる。サブユニットワクチンは、1つまたは複数の個々のタンパク質抗原の形で投与しても、融合体または複数タンパク質抗原の融合体の形で投与してもよく、任意選択としてこれらのいずれかにアジュバント添加してもよく、または、発現ベクター中に挿入してポリヌクレオチドを投与する場合のように、1つもしくは複数の個々のタンパク質抗原をコードしたポリヌクレオチドの形、または融合体もしくは複数のタンパク質抗原の融合体をコードしたポリヌクレオチドの形で投与してもよい。サブユニットワクチンの例には、これに限定されないが、M72、すなわち、Mtb32aおよびMtb39抗原由来の融合体タンパク質;HyVac−1、すなわち、抗原85bおよびESAT−6由来の融合体タンパク質;HyVac−4、すなわち、抗原85bおよびTb10.4由来の融合体タンパク質;MVA85a、すなわち、抗原85aを発現している変性ワクチニアウイルスAnkara;およびAeras−402、すなわち、抗原85a、抗原85bおよびTb10.4由来の融合体タンパク質を発現しているアデノウイルス35、が挙げられる。
【0096】
式(I)の化合物、または薬学的に許容可能なその塩は、本発明の化合物とワクチンを一緒に同じ剤形で投与することにより、または本発明の化合物とワクチンを別の剤形で同時投与することにより、i)以前マイコバクテリア感染に対してワクチン接種した個人に投与しても;ii)引き続きその後にマイコバクテリア感染に対しワクチン接種した個人に投与してもよく;またはiii)マイコバクテリア感染に対するワクチンと同時投与してもよい。
【0097】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩が1つまたは複数の治療薬との組み合わせで使用された場合、該化合物または薬剤の投与量は該化合物または薬剤が単独で使用される場合と異なってもよい。適当な投与量は、当業者に容易に理解されるであろう。本発明の化合物の量および治療に使用に必要とされる1つまたは複数の治療薬は、疾患の性質、年齢、患者の疾患により異なり、最終的には担当医師または獣医師の判断となることが理解されるであろう。
【0098】
組み合わせは医薬製剤の形態で使用されるように提供してもよい。本発明のさらなる態様において、式(I)の化合物を含む医薬組合せ剤、または式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩と1つまたは複数の治療薬との組み合わせ、および1つまたは複数の薬学的に許容可能な担体、賦形剤あるいは希釈剤を提供する。かかる組み合わせの個々の成分は別々または合わせた医薬製剤において、いずれかの好都合な経路によって連続的または同時に投与すればよい。
【0099】
投与が連続的である場合、本発明の化合物か、または1つまたは複数の治療薬のいずれかを初めに投与してもよい。投与が同時の場合、組み合せは同じまたは異なる医薬組成物のいずれかで投与してもよい。同じ製剤で組み合わせる場合、該化合物および薬剤は安定して、相互に、そして製剤の他の成分と互換性があるものでなければならないことが理解されるであろう。個別に製剤される場合、業界においてそのような化合物が既知の方法で適当な製剤で提供されてよい。
【0100】
略語
本発明の記載において化学元素は、元素周期表によって確認される。本明細書において略語と記号は、当分野の当業者による略語と記号の通常の使用に従っている。以下の略語を本明細書において使用する。
【0101】
EtOAc 酢酸エチル
Ac アセチル
AcOH 酢酸
AcO 無水酢酸
anh 無水
Boc N−tert−ブトキシカルボニル
Boc anhydride 二炭酸ジ−tert−ブチル
Celite(登録商標) 酸洗浄した珪藻土シリカから成るろ過助剤
(Manville Corp.、 Denver、Coloradoの商標)
DME ジメトキシエタン
DCM ジクロロメタン
DIBAL−H 水素化ジイソブチルアルミニウム
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO−d6 重水素化ジメチルスルホキシド
DMSO ジメチルスルホキシド
ES MS エレクロトロスプレー質量分析
Et エチル
EtOH エタノール
h 時間
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
int. 中間体
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析
Mesylate メチルスルホン酸
Me メチル
MeOH メタノール
Ms メチルスルホン酸
min(s) 分
NaBH(OAc)3 トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム
NMR 核磁気共鳴分光分析
Rt 保持時間
t−BuOMe メチルt−ブチルエーテル
t−Buo tert−ブチルオキシ
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
uv 紫外線。
【0102】
(実施例)
以下の実施例は本発明を例示する。これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではなく、むしろ当業者に本発明の化合物、組成物、および本発明の方法を調製し使用するための指針の提供を意図する。本発明の詳細な実施形態が記載されているが、種々の変更や改善を行うことができることが当業者には理解されるであろう。他の調製に類似の方法、または他の調製の一般的な方法により実施された調製に関する言及には、時間、温度、実験条件、試薬の量の小さな変更等の通常パラメーターの変動を含んでもよい。
【0103】
プロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルを記録し、内部標準のテトラメチルシラン(TMS)からの化学シフト(δ)を100万分の1の単位の低磁場で記録した。NMRデータでの略語は、s=1重線、d=2重線、t=3重線、q=4重線、m=多重線、dd=2重線の2重線、dt=3重線の2重線、app=アパレント、br=ブロードである。エレクトロスプレー(ES)イオン化技術を使い質量スペクトルを得た。摂氏ですべての温度を記録する。
【0104】
他に特定しない限り、水素化リチウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムを含む金属水素化物の関与する反応をアルゴンまたは窒素雰囲気下で実施した。
【0105】
中間体の調製
中間体1:N−1H−ピラゾール−3−イルアセトアミド
【化21】

【0106】
1H−ピラゾール−3−アミン(ALDRICH、11.32g、0.136mol)を100mLの蒸留水に溶解した。NaHCO(34g、0.408mol)をゆっくり添加した。次に、無水酢酸(27.55g、0.272mol)を滴下し、生成した懸濁液を一晩加熱還流した。この混合物を室温に冷却し、得られた固形物を濾別し標記化合物(8.4g、0.067mol、49%)と確認した。濾液の濃縮後、第2の沈殿物が得られ(2.7g、0.021mol、16%)、これも標記化合物と確認した。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:12.23(brs、1H)、10.30(brs、1H)、7.55(brs、1H)、6.45(brs、1H)、1.97(s、3H)。[ES+MS]m/z126(MH)。
【0107】
中間体2:1、1−ジメチルエチル[4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]カルバマート
【化22】

【0108】
ジオキサン(7.5mL)、水(7.5mL)の混合物中の(5−アミノ−2−クロロフェニル)メタノール(Aldrich、500mg、3.17mmol)の溶液に、前もって4mLの水に溶解したナトリウム炭酸塩(336mg、3.17mmol)を添加した。溶液を攪拌し、氷浴中で冷却した。Boc無水物(Aldrich、692mg、3.17mmol)を一度に添加して、室温で3時間、撹拌を続けた。ジオキサンを減圧下除去し、水性層を冷却後、酢酸エチルの層で被覆し、希薄KHSO(10%、aq)(ALDRICH)でpH4に酸性化した。次いで、抽出(EtOAc)して、クロマトグラフィーカラム25gカートリッジ(ISOLUTE silice)でHex/EtOAc100/0→50/50を使って精製して、1、1−ジメチルエチル[4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]カルバマート(560mg、2.17mmol、68%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:9.46(brs、1H)、7.72(s、1H)、7.21−7.32(m、2H)、5.35(t、1H)、4.48(d、2H)、1.47(s、9H)。
【0109】
中間体3:1、1−ジメチルエチル[3−(ヒドロキシメチル)−2−メチルフェニル]カルバマート
【化23】

【0110】
上述の中間体2の製法に従って標記化合物を調製した。(3−アミノ−2−メチルフェニル)メタノール(Aldrich、300mg、2.18mmol)およびBoc無水物(Aldrich、716mg、3.28mmol)を出発反応原料として使用した。1、1−ジメチルエチル[3−(ヒドロキシメチル)−2−メチルフェニル]カルバマート(452mg、1.905mmol、87%)を白色固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:8.53(brs、1H)、7.06−7.17(m、3H)、5.06(t、1H)、4.46(d、2H)、2.07(s、3H)、1.44(s、9H)。
中間体4:1、1−ジメチルエチル[3−(ブロモメチル)−4−クロロフェニル]カルバマート
【化24】

【0111】
中間体2(200mg、0.776mmol)のDCM(5mL)中溶液に、トリフェニルホスピン(Aldrich、244mg、0.931mmol)および四臭化炭素(Aldrich、386mg、1.164mmol)を氷水浴中で添加した。15分後、反応混合物を室温で15分間攪拌し、反応混合物をTLC(Hex:EtOAc)(1:1)とLCMSでチェックし反応完了を調べた。溶剤を真空条件下蒸発させた。クロマトグラフィーカラム10grカートリッジ(ISOLUTE silica)でHex/EtOAc100/0→0/100を使って残渣を精製した。1、1−ジメチルエチル[3−(ブロモメチル)−4−クロロフェニル]カルバマート(206mg、0.643mmol、83%)を淡黄色固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.58(br.s、1H)、7.77(br.s、1H)、7.35(m、2H)、4.67(s、2H)、1.48(s、9H)。
【0112】
中間体5:1、1−ジメチルエチル[3−(ブロモメチル)−2−メチルフェニル]カルバマート
【化25】

【0113】
上述の中間体4の製法に従って標記化合物を調製した。中間体3(443mg、1.86mmol)、トリフェニルホスピン(Aldrich、588mg、2.24mmol)および四臭化炭素(Aldrich、929mg、2.80mmol)を出発反応原料とした。標記化合物(293mg、0.976mmol、52%)を白色固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:8.64(br.s、1H)、7.20−7.27(m、2H)、7.09−7.15(m、1H)、4.73−4.79(m、2H)、2.19−2.21(m、3H)、1.45(s、9H)。
【0114】
中間体6:N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アセトアミド
【化26】

【0115】
中間体1(3g、24mmoL)の無水DMF(40mL)中溶液に0℃で水素化ナトリウム(0.63g、26.4mmoL)を添加し、この混合物を氷冷温度で30分間攪拌した。この溶液に、2−(ブロモメチル)−1−クロロ−3−フルオロベンゼン(Aldrich、5.36g、24mmoL)を30分かけて滴下し、次に氷冷温度でさらに30分間攪拌した。反応物を水(1mL)添加して急冷した。得られた溶液をEtOAc(150mL)で希釈し、飽和NHCl(3x60mL)で洗浄した。有機画分をNaSO上で乾燥し、濃縮乾固した。シリカカラムクロマトグラフィー(100%Hex→100%EtOAc、100g、30min)によりN−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アセトアミド(4.12g、64.2%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ ppm:7.71(s、1H)、7.05−7.36(m、4H)、6.65(d、1H)、5.34(d、2H)、210(s、3H)[ES+MS]m/z:268(MH+)。
【0116】
中間体7〜25を、ベンジルブロミド(2−(ブロモメチル)−1−クロロ−3−フルオロベンゼン)を表A中のものに置き換えた以外は、中間体6に記載したのと類似の方法により調製した。
【0117】

【0118】

【0119】

【0120】

【0121】
中間体20:N−{1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アセトアミド
【化27】

【0122】
中間体1(300mg;2.398mmol)を0℃で3mLの無水DMFに溶解し、次いでNaH(96mg、2.4mmol)を添加し、反応混合物を同じ温度条件下20分攪拌し、その後、あらかじめ2mlの無水DMFに溶解した2、6−ジフルオロベンジルブロミド(496mg、2.4mmol)を滴下した。反応物を室温に達するまで20時間同条件下に置いた。次に、反応混合物をAcOEtとNHClで希釈した。相分離を行い有機相をブラインで洗浄した。有機相をMgSO上で乾燥し、濾過後真空下濃縮乾燥した。粗製物を、Hex/EtOAc勾配(0%−70%)を使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。該当画分を合わせ蒸発乾固して標記化合物を白色固体(377mg;63%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:10.39(brs、1H)、7.66(d、1H)、7.39−7.49(m、1H)、7.07−7.15(m、2H)、6.43(d、1H)、5.25(s、2H)、1.91(s、3H)。[ES+MS]m/z252(MH)。
【0123】
方法B
中間体26:N−{1−[(2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アセトアミド
【化28】

【0124】
中間体1(200mg、1.598mmol)のACN(10mL)溶液に、N(g)雰囲気下でKCO(Aldrich、331mg、2.398mmol)と1−(ブロモメチル)−2−フルオロベンゼン(Aldrich、302mg、1.598mmol)を添加した。反応混合物を攪拌し、1時間加熱還流した。溶剤を除去して粗製物をEtOAcとブラインの間で分配し、有機層をMgSO(無水)上で乾燥後、濾過した。EtOAcを真空条件下蒸発させた。残渣を溶出剤としてHex:EtOAc混合物を使ってSi(II)クロマトグラフィーカートリッジで精製して標記化合物(123mg、0.527mmol、33%)を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ ppm:7.72(br、s、1H)、7.33−7.37(m、3H)、7.17−7.20(m、2H)、6.70(d、1H)、5.18(s、2H)、2.13(s、3H)。[ES+MS]m/z234(MH)。
【0125】
中間体27:2−(1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イソインドール−1、3(2H)−ジオン
【化29】

【0126】
500mL丸底フラスコ中で、3−アミノピラゾール(Aldrich、10g、120mmol)および無水フタル酸(Aldrich、24.96g、168mmol)の混合物の1、4−ジオキサン(150mL)中溶液を還流しながら17時間攪拌した。反応物を室温にして溶剤を蒸発乾固した。残渣をEtOHで洗浄し、黄色固体を濾過して23.6g(収率92%)の標記化合物を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:13.09(brs、1H)、7.89−7.98(m、4H)、7.86(brs、1H)、6.36(d、1H)。[ES+MS]m/z214(MH)。
【0127】
中間体28:2−(5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イソインドール−1、3(2H)−ジオン
【化30】

【0128】
100mL丸底フラスコ中で、5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン(Aldrich、500mg、5.15mmol)および無水フタル酸(ALDRICH)(1.07g、7.21mmol)の混合物の1、4−ジオキサン(30mL)中溶液を還流しながら25時間攪拌した。反応物を室温にして生成した沈殿物を濾過しEtOHで洗浄して589mgの標記化合物を黄色固体として得た。濾液を蒸発乾固し、残渣をEtOHで洗浄後、追加のバッチ331mgを得た(全収率:79%)。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:12.77(brs、1H)、7.87−7.98(m、4H)、6.09(s、1H)、2.28(s、3H)。[ES+MS]m/z228(MH)。
【0129】
中間体29:2−{1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1H−イソインドール−1、3(2H)−ジオン
【化31】

【0130】
100mL丸底フラスコ中で、中間体27(2−(1H−ピラゾール−3−イル)−1H−イソインドール−1、3(2H)−ジオン、500mg、2.345mmol)、1−(ブロモメチル)−3−クロロ−2−フルオロ−ベンゼン(ALFAAESAR、629mg、2.81mmol)、および炭酸カリウム(ALDRICH)(389mg、2.81mmol)の混合物のアセトニトリル(20mL)中溶液を還流しながら4時間攪拌した。さらに0.5当量(262mg)の1−(ブロモメチル)−3−クロロ−2−フルオロ−ベンゼン(ALFAAESAR)を添加し、反応物を還流しながら20時間攪拌した。反応物を室温に戻し、炭酸カリウムを濾別しDCMで洗浄した。濾液を蒸発乾固させ、887mgの粗製物を得て、これを酢酸エチル/ヘキサン勾配(8%→70%)を使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、不要の2−{1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−5−イル}−1H−イソインドール−1、3(2H)−ジオン異性体を分離した。452mg(収率:54%)の2−{1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1H−イソインドール−1、3(2H)−ジオンを白色固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:7.99(d、1H)、7.88−7.95(m、4H)、7.54−7.60(m、1H)、7.20−7.27(m、2H)、6.41(d、1H)、5.49(s、2H)。[ES+MS]m/z356(MH)。
【0131】
中間体30:2−{1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1H−イソインドール−1、3(2H)−ジオン
【化32】

【0132】
1.00g(4.69mmol)の中間体27を0℃で15mLのDMF(dry)に溶解した。0.188gのNaH(Aldrich、4.69mmol)をその溶液に添加し、混合物を0℃で30分攪拌した。この反応混合物に1−(ブロモメチル)−2−フルオロ−3−メチルベンゼン(ALFAAESAR、953mg、4.69mmol)の5mLDMF(無水)中溶液に2分かけて滴下した。この混合物を室温で3時間攪拌した。さらに1当量の1−(ブロモメチル)−2−フルオロ−3−メチルベンゼン(953mg、4.69mmoll)を反応物に添加し80℃に加熱した。0.2当量のNaHをおよそ2時間毎に0.8当量になるまで添加した。44時間の反応後、NHCl(飽和水溶液)およびEtOAcの間で分配した。有機画分をMgSO(無水)上で乾燥し、濃縮乾固し1.64gの粗製物を得て、これをHex/EtOAc勾配を使ってSi(II)クロマトグラフィーで3回精製した。491mg(収率:31%)の2−{1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1H−イソインドール−1、3(2H)−ジオンを白色固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:7.88−7.96(m、5H)、7.23−7.28(m、1H)、7.07−7.11(m、2H)、6.39(d、1H)、5.40(s、2H)、2.24(d、3H)。[ES+MS]m/z336(MH)。
【0133】
中間体31:2−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1H−イソインドール−1、3(2H)−ジオン
【化33】

【0134】
上述の中間体30に対する製法に従って、ベンジルブロミド(Aldrich、401mg、2.345mmol)および中間体27(500mg、2.345mmol)を出発原料として使って標記化合物を調製した。262mg(収率:37%)の2−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1H−イソインドール−1、3(2H)−ジオンを白色固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:7.89−7.98(m、5H)、7.29−7.40(m、5H)、6.39(d、1H)、5.38(s、2H)。[ES+MS]m/z304(MH)。
【0135】
中間体32:2−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル}−1H−イソインドール−1、3(2H)−ジオン
【化34】

【0136】
100mL丸底フラスコ中で、2−(ブロモメチル)−1−クロロ−3−フルオロベンゼン(Aldrich、0.427mL、3.11mmol)、中間体28(589mg、2.59mmol)および炭酸カリウム(Aldrich、430mg、3.11mmol)の混合物のACN(40mL)中溶液を還流しながら20時間攪拌した。反応物を室温にし、炭酸カリウムを濾過してDCMで洗浄した。濾液を蒸発乾固して1.03gの粗製物を得て、これをHex/EtOAc勾配(10%−80%−100%)を使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製し不要の異性体(2−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−3−メチル−1H−ピラゾール−5−イル}−1H−イソインドール−1、3(2H)−ジオン)を分離した。314mg(収率33%)の標記化合物を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:7.85−7.93(m、4H)、7.25−7.48(m、3H)、6.15(s、1H)、5.36(d、2H)、2.43(s、3H)。[ES+MS]m/z370(MH)。
【0137】
中間体33:1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−アミン
【化35】

【0138】
50mL丸底フラスコ中で、中間体29(532mg、1.495mmol)をエタノール(20mL)に溶解し、ヒドラジン一水和物(FLUKA)(0.363mL、7.48mmol)を添加した。混合物を80℃で16時間攪拌した。白色沈殿物を濾過しエタノールで洗浄した。濾液を蒸発乾固し530mgの粗製を得て、これをDCM/MeOH勾配(1%−10%−20%)を使ってシリカクロマトグラフィーで精製した。337mg(収率:定量)の1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−アミンを白色固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:7.47−7.53(m、1H)、7.44(d、1H)、7.15−7.20(m、1H)、7.05−7.10(m、1H)、5.41(d、1H)、5.11(s、2H)、4.60(brs、2H)。[ES+MS]m/z226(MH)。
【0139】
中間体34:1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−アミン
【化36】

【0140】
上述の中間体33の製法に従って、中間体30(677mg、2.019mmol)を出発原料に使って標記化合物を調製した。340mg(収率:82%)の1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−アミンをオレンジ色のシロップとして得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:7.39(d、1H)、7.16−7.21(m、1H)、6.99−7.04(m、1H)、6.89−6.94(m、1H)、5.39(d、1H)、5.04(s、2H)、4.56(brs、2H)、2.22(d、3H)。[ES+MS]m/z206(MH)。
【0141】
中間体35:1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−アミン
【化37】

【0142】
上述の中間体33の製法に従って、中間体31(262mg、0.864mmol)を出発原料として使って標記化合物を調製した。140mg(収率:94%)の1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−アミンを得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:7.42(d、1H)、7.16−7.33(m、5H)、5.40(d、1H)、5.02(s、2H)、4.55(brs、2H)。[ES+MS]m/z174(MH)。
【0143】
中間体36:1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミン
【化38】

【0144】
100mL丸底フラスコ中で、中間体32(314mg、0.849mmol)をEtOH(40mL)に溶解しヒドラジン一水和物(Aldrich、0.095mL、1.953mmol)を添加した。混合物を室温で50時間攪拌した。白色沈殿物を濾過し、EtOHで洗浄した。濾液を蒸発乾固して、330mgの粗製物を得て、これをDCM/MeOH勾配(0%−6%−20%)を使ってシリカクロマトグラフィーで精製した。148mg(収率73%)の1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−3−アミンを得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δ ppm:7.18−7.42(m、3H)、5.18(s、1H)、5.01−5.02(m、2H)、4.41(brs、2H)、2.23(s、3H)。[ES+MS]m/z240(MH)。
【0145】
中間体37:1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−アミン
【化39】

【0146】
中間体6(4g、15mmoL)をEtOH(30mL)とNaOH(37.5mL)の25%水溶液の混合物に溶解した。この混合物を一晩加熱還流した。次に、EtOHを蒸発させ、残った水性画分をNaCl飽和水溶液(50mL)およびEtOAc(50mL)間で分配した。水性画分をEtOAc(3x50mL)で抽出し生じた有機層をNaSO上で乾燥し濃縮乾固して1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−アミン(3.28g、14.6mmoL、97%)を黄色結晶固体として得た。H NMR(300MHz、CDCl)δ ppm:7.17−7.30(m、3H)、7.04(m、1H)、5.56(d、1H)、5.27(d、2H)、3.61(brs、2H);210(s、3H)。[ES+MS]m/z:226。
【0147】
中間体38〜54を、対応する中間体6(アセチル中間体)を表Bに示された中間体で置き換えること以外は、中間体37で記載したものと類似の方法で調製した。
【0148】

【0149】

【0150】

【0151】
(a)SunFireクロマトグラフィーカラムを使って分取HPLC、メソッド(40_00)ACN/HO(中性条件下)により精製。
【0152】
中間体51:1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−アミン
【化40】

【0153】
中間体20(370mg、1.473mmol)をEtOH(10mL)に溶解し、NaOH(aq25%、62.5mmol)(10mL)を添加した。この混合物を75℃で16時間加熱した。次に、エタノールを真空下蒸発させ、水性画分を蒸留水とEtOAcの間で分配した。水性層をEtOAc(x3)とDCM(x1)で抽出し、有機層を合わせMgSO4上で乾燥して、濃縮乾固し黄色固体を得た。これをDCM/MeOH勾配(0%−10%)を使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。該当画分を合わせ、蒸発させ標記化合物をオレンジ色固体(174mg;57%)として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:7.35−7.46(m、2H)、7.05−7.14(m、2H)、5.36(d、1H)、5.07(s、2H)、4.67(brs、2H)。[ES+MS]m/z210(MH)。
【0154】
中間体55:1、1−ジメチルエチル{3−[(3−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−4−クロロフェニル}カルバマート
【化41】

【0155】
中間体22(129mg、0.354mmol)のEtOH(10mL)およびNaOH(aq、12%)(10mL)の混合物中溶液を50℃に4時間加熱した。この時間では反応が全体的に完了はしてなかったが、停止した。アミン基がその保護基Bocを失い始めた。EtOHを真空下蒸発させ、水性画分を飽和ブラインとEtOAcの間で分配した。水性層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水MgSO上で乾燥し、濃縮乾固して標記化合物(83mg、72.7%)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.49(br.s、1H)、7.25−7.39(m、4H)、5.42(d、1H)、5.04(d、1H)、4.58(s、2H)、1.44(s、9H)。[ES+MS]m/z323[MH]。
【0156】
中間体56:1、1−ジメチルエチル{3−[(3−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−2−メチルフェニル}カルバマート
【化42】

【0157】
中間体23(185mg、0.537mmol)のEtOH(5mL)およびNaOH(aq、12%)(5mL)の混合物中溶液を75℃で2時間加熱した。次に50℃で3時間加熱した。5mlのNaOH(12%、aq)を添加し反応物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を一晩冷蔵庫に保管した。次の朝、室温で2時間攪拌後、再度75℃で1時間加熱した。その時間では、反応が完結しなかったが、保護基Bocが消失しかかったので反応を停止した。EtOHを真空下蒸発させ、水性溶液をEtOAc(x3)で抽出した。有機層を無水MgSO上で乾燥し、濃縮乾固して黄色固体を得た。固体をDCM/MeOHの混合物を溶出剤として使用してクロマトグラフィーカラムSi(II)10gで精製した。1、1−ジメチルエチル{3−[(3−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−2−メチルフェニル}カルバマート(64mg、0.201mmol、37%)を白色固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:8.58(br.s、1H)、7.30(d、1H)、7.15−7.17(m、1H)、7.04−7.09(m、1H)、6.71−6.74(m、1H)、5.40(d、1H)、5.03(br.s、2H)、4.54(s、2H)、2.10(s、3H)、1.44(s、9H)。[ES+MS]m/z303(MH)。
【0158】
中間体57:1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−3−イソチオシアナト−1H−ピラゾール
【化43】

【0159】
中間体37(1g、4.4mmoL)のクロロホルム(60mL)中溶液に、NaHCO飽和水溶液(60mL)を添加し、続けてチオホスゲン(0.76g、6.6mmoL)を添加した。この混合物を激しく一晩攪拌し有機層を疎水性のフリットを使って分離した。有機画分を濃縮乾固して1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−3−イソチオシアナト−1H−ピラゾール(1.1g、4.1mmol、93%)を黄色固体として得た。H NMR(300MHz、CDCl)δppm:7.24−7.36(m、3H)、7.07(t、1H)、6.16(d、1H)、5.39(d、2H);210(s、3H)。EM(M/Z):268。
【0160】
中間体58〜76を、中間体37を表Cで示したものと置き換えた以外は中間体57で記載のものと類似の方法で調製した。中間体の合成で使用した溶剤はクロロホルムに代えてDCMとした。
【0161】

【0162】

【0163】

【0164】

【0165】
(a)有機相を水で洗浄
(b)粗製物をHex/ETOAc勾配(0−10%)を使ってシリカゲルカートリッジで精製。
【0166】
中間体70:1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−3−イソチオシアナト−1H−ピラゾール
【化44】

【0167】
50mL丸底フラスコ中で、中間体51(162mg、0.774mmol)を重炭酸ナトリウム水溶液(7mL)とジクロロメタン(7mL)に溶解し、チオホスゲン(0.071mL、0.929mmol)を滴下した。反応物を室温で1時間攪拌した。反応混合物をDCMおよび重炭酸ナトリウム水溶液で希釈した。相分離させ、有機層をMgSO上で乾燥し、濾過後真空下濃縮乾固して褐色固体(154mg;)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:7.91(d、1H)、7.43−7.53(m、1H)、7.10−7.18(m、2H)、6.42(d、1H)、5.35(s、2H)。[ES+MS]m/z252(MH)。
【0168】
中間体77:エチル2−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノアート
【化45】

【0169】
3、5−ジメチル−1H−ピラゾール(Aldrich、8g、0.083mol)、無水KCO(11.50g、0.083mol)およびエチル2−ブロモプロパノアート(Aldrich、15g、0.083mol)の50mL無水ACN中の懸濁液を機械的撹拌をしながら24時間還流した。反応物をTLC(ヨウ素)でチェックの結果、出発原料が検出されたので、0.2当量のKCOをその混合物に添加し週末の間還流した。反応物のチェックで出発原料がまだ検出された。0.2当量のKCOをその混合物に添加し24時間還流した。反応を停止したが、反応の進行は認められなかった。反応混合物を濾過した。溶剤を減圧下蒸発させた。残渣を50mlのDCMで希釈し水で洗浄した。有機層を分離させ、水性画分を70mLのDCMで3回抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄後、NaSO(無水)上で乾燥し、濾過後、減圧下濃縮した。残渣をHex/EtOAc100/0→20/80を使ってクロマトグラフカラム70gカートリッジ(ISOLUTE silica)で精製し(11.6g71%)の無色オイルを得た。H NMR(300MHz、CDCl)δppm:5.83(s、1H)、4.85(q、1H)、4.08−4.25(m、2H)、2.22−2.23(m、6H)、1.79(d、3H)、1.23(t、3H)。
【0170】
中間体78:2−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノヒドラジド
【化46】

【0171】
ヒドラジン水和物(FLUKA、0.397mol、17.25mL)の100mLの95%EtOH中攪拌溶液に、あらかじめ60mlのEtOHに溶解したエチル中間体77(11.6g、0.066mol)を滴下した。反応混合物を50℃に16時間加熱した。反応をTLC(ヨウ素)で追跡した。溶剤を真空下除去し白色固体(10.7g、98%)を得て、標記化合物と確認した。H NMR(300MHz、CDCl)δppm:7.90(br.s、1H)、5.85(s、1H)、4.80(q、1H)、3.82(br.s、2H)、2.21−2.24(m、6H)、1.75(d、3H)。[ES+MS]m/z183(MH)。
【0172】
中間体79:エチル3−アミノ−2−メチル−3−チオキソプロパノアート
【化47】

【0173】
ジフェニルホスフィノジチオ酸(Alfa−Aesar)(7.48g、29.9mmol)および2−シアノプロピオン酸エチルエステル(ABCR、1.980mL、14.94mmol)の混合物のイソプロパノール(80mL)中溶液を8時間加熱還流し、室温で一晩静置した。反応混合物を濾過し、濾液をEtOAcで希釈し1N NaOH、ブラインで洗浄後、NaSO上で乾燥した。粗製物をHex/EtOAc勾配を使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。該当画分を合わせ、濃縮して標記化合物を黄色油状固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.60(s、1H)、9.40(s、1H)、4.05(q、2H)、3.74(q、1H)、1.29(d、3H)、1.15(t、3H)。[ES+MS]m/z162(MH+)。
【0174】
中間体80:エチル2−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)プロパノアート
【化48】

【0175】
中間体79(500mg、3.10mmol)およびクロロアセトン(Fluka、0.300ml、3.39mmol)の混合物のDMF(6ml)中溶液を80℃で5時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、NaHCOで処理しエチルエーテルで抽出した。相を分離させ、有機相をブラインで洗浄後、NaSO上で乾燥し。濃縮して生成物を黄色オイルとして得た。HNMR(300MHz、DMSO−d)δppm:7.19(s、1H)、4.23−4.06(m、3H)、2.31(s、3H)、1.48(d、3H)、1.16(t、3H)。[ES+MS]m/z200(MH+)。その後、この化合物は不斉中心で自動酸化を受け、エチル2−ヒドロキシ−2−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)プロパノアートを生成することが観察された。この化合物の存在が観察された後は、下記の中間体87に記載したように、この化合物を積極的に合成した。
中間体81:2−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)プロパノヒドラジド および
中間体82:2−ヒドロキシ−2−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)プロパノヒドラジド
【化49】

【0176】
中間体80(315mg、1.581mmol)(このうちのある部分は中間体80の自動酸化生成物(下記に中間体87として記載)の形であると後ほどわかった)およびヒドラジン一水和物(0.384ml、7.90mmol)のエタノール(5ml)中の溶液を加熱還流した。3時間後、ヒドラジン一水和物(Fluka、0.384ml、7.90mmol)を添加し反応混合物を還流しながら4時間攪拌し続けた。反応混合物を濃縮して残渣をトルエンと同時濃縮した。残渣をシリカに予備吸着させ、DCMとMeOHの勾配を使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製し2つの生成物を得た。中間体81:H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.36(s、1H)、7.12(s、1H)、4.27(s、2H)、3.92(q、1H)、2.30(s、3H)、1.40(d、3H)。[ES+MS]m/z186(MH+)。中間体82:H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.04(s、1H)、7.15(s、1H)、6.58(s、1H)、4.23(s、2H)、2.32(s、3H)、1.66(s、3H)。[ES+MS]m/z202(MH+)。中間体82の別の製法は下記に記載されている。
【0177】
中間体83:エチル2−[4−(トリフルオロメチル)−1、3−チアゾール−2−イル]プロパノアート
【化50】

【0178】
中間体79(350mg、2.171mmol)および3−ブロモ−1、1、1−トリフルオロアセトン(Aldrich、240ml、2.196mmol)の混合物のDMF(6ml)中溶液を80℃で2時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却しNaHCOで処理してエチルエーテルで抽出した。相分離させ有機相をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥し濃縮した。粗製物をHex/EtOAc勾配を使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製し標記化合物を透明オイルとして得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:8.47(s、1H)、4.39(q、1H)、4.13(q、2H)、1.54(d、3H)、1.17(t、3H)。[ES+MS]m/z254(MH+)。
【0179】
中間体84:2−[4−(トリフルオロメチル)−1、3−チアゾール−2−イル]プロパノヒドラジド
【化51】

【0180】
中間体83(240mg、0.948mmol)およびヒドラジン一水和物(0.230ml、4.74mmol)のEtOH(5ml)中溶液を加熱還流した。3時間後、ヒドラジン一水和物(0.230ml、4.74mmol)を添加し、反応混合物を還流しながら4時間攪拌し続けた。反応混合物を濃縮し残渣をトルエンと同時濃縮して標記化合物をオイル状固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.49(s、1H)、8.40(s、1H)、4.35(s、2H)、4.05(q、1H)、1.46(d、3H)。[ES+MS]m/z240(MH+)。
【0181】
中間体85:2−クロロ−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3−チアゾール
【化52】

【0182】
3、5−ジメチル−1H−ピラゾール(Aldrich、114mg、1.190mmol)のDMF(5ml)中溶液を、N雰囲気下、0℃でNaH(Aldrich、34.3mg、1.42mmol)上に添加した。混合物を5分攪拌し、2−クロロ−5−(クロロメチル)−1、3−チアゾール(AKscientific、200mg、1.19mmol)のDMF(2ml)中溶液を添加した。この混合物を一晩攪拌した。最後に、50℃で1時間加熱した。DMFを14mlのEtOAc/NHCl1N(1:1)混合物で洗浄して除去した。有機層をNaSO上で乾燥し、溶液を真空下濃縮乾固して粗製生成物を得て、これをクロマトグラフ(シリカゲルカートリッジ、Hex/EtOAc)にかけ、標記化合物を得た。H NMR(300MHz、CDCl)δppm:7.37(s、1H);5.82(s、1H)、5.26(s、2H);2.24(s、3H);2.22(s、3H)。[ES+MS]m/z:228.1(MH+)。
【0183】
中間体86:エチル2−ブロモ−2−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)プロパノアート
【化53】

【0184】
エチル2−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)プロパノアート(3.91g、19.62mmol)のトルエン(95mL)中溶液に、塩酸(1.77mL、21.58mmol)を添加した。この混合物を室温で10分攪拌した。混合物を0℃に冷却し、臭化カリウム(MERCK、2.57g、21.58mmol)および過酸化水素(2.37mL、25.5mmol)を添加した。反応混合物を0℃で5時間攪拌したが、この時点でTLC(1:1EtOAc−Hex)は反応が完了したことを示した。反応混合物を1N Na(60mL)と飽和NaHCO(60mL)で急冷した。有機相を分離して水相を酢酸エチル(2x60mL)で抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し硫酸ナトリウム上で乾燥して、濃縮し標記化合物(5.02g、18.05mmol、92%収率)を赤色オイルとして得た。H−NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:7.41(s、1H)、4.23(q、3H)、2.33(s、3H)、2.28(s、3H)、1.20(t、3H)。[ES+MS]m/z278(MH)。
【0185】
中間体87:エチル2−ヒドロキシ−2−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)プロパノアート
【化54】

【0186】
中間体86(5.02g、18.05mmol)および酸化銀(2.09g、9.02mmol)の混合物のアセトニトリル(56mL)と水(14mL)中溶液を室温で一晩攪拌した。反応混合物をセライトパッドを通して濾過し固形物を除去して、パッドを95:5DCM−MeOH混合物(200mL)で洗浄した。濾液を濃縮して3.55gの褐色残渣を得た。粗製物をヘキサン−酢酸エチル混合物(勾配0−30%)を使って100gシリカゲルカートリッジで精製し2.08g(9.66mmol、54%)の標記化合物を黄色オイルとして得た。H−NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:7.19(s、1H)、6.71(s、1H)、4.08(q、2H)、2.31(s、3H)、1.68(s、3H)、1.13(t、3H)。[ES+MS]m/z216(MH)。
【0187】
中間体82(別の製法):2−ヒドロキシ−2−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)プロパノヒドラジド
【化55】

【0188】
中間体87(2.08g、9.66mmol)のエタノール(33mL)中溶液をヒドラジン一水和物(4.70mL、97mmol)で処理し、得られた混合物を3時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、真空下一晩乾燥して標記化合物を白色固体(1.94g、9.64mmol、100%収率)として得た。H−NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.04(s、1H)、7.15(s、1H)、6.58(s、1H)、4.23(s、2H)、2.32(s、3H)、1.66(s、3H).[ES+MS]m/z202(MH)。
【0189】
中間体88:エチル2−(メチルオキシ)−2−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)プロパノアート
【化56】

【0190】
60%鉱油分散の水素化ナトリウム(ALFAAESAR、21mg、0.533mmol)に、中間体87(85mg、0.355mmol)のDMF(4mL)中溶液を0℃、窒素雰囲気下で添加した。生じたオレンジ色の懸濁液を10分攪拌し、ヨードメタン(ALDRICH、0.033mL、0.533mmol)を添加した。反応物を室温で1時間攪拌した。次に、混合物をEtOAc(25mL)で希釈し、1N NHCl(3x15mL)、ブラインで洗浄後、硫酸ナトリウム上で乾燥して、濃縮し78mgの粗製物を得た。これを2gシリカカートリッジで精製し、ステップ勾配、0−30%ヘキサン−酢酸エチルを使って手作業で溶出し標記化合物(51mg、0.220mmol、62.0%収率)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:7.27(s、1H)、4.05−4.20(m、2H)、3.26(s、3H)、2.32(s、3H)、1.73(s、3H)、1.14(t、3H)。[ES+MS]m/z230(MH)。
【0191】
中間体89:エチルジアゾ(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)アセタート
【化57】

【0192】
エチル(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)アセタート(ENAMINE、300mg、1.619mmol)のアセトニトリル(ACN)(12mL)中溶液をトリエチルアミン(FLUKA、0.339mL、2.429mmol)で0℃で処理した。20分後、4−アセトアミドベンゼンスルホニルアジド(ALDRICH、389mg、1.619mmol)を添加し、この混合物を一晩かけて室温にした。次に、4−アセトアミドベンゼンスルホニルアジド(ALDRICH、94mg、0.391mmol)を添加し、室温で2時間攪拌を続けた。反応混合物を濃縮して残渣を1:1EtO−ヘキサン混合物で練和し濾過した。固形分を同じ混合物で数回洗浄した。濾液を濃縮して310mgの粗製物を得た。これを10gシリカカートリッジで精製し、直線勾配0−50%ヘキサン−酢酸エチルを使って手作業で溶出して標記化合物(200mg、0.947mmol、58.5%収率)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:7.49(d、1H)、4.34(q、2H)、2.60(s、3H)、1.32(t、3H)。[ES+MS]m/z212(MH)。
【0193】
中間体90:エチル(メチルオキシ)(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)アセタート
【化58】

【0194】
中間体89(400mg、1.894mmol)のDCM(16mL)中溶液をロジウム(II)酢酸塩ダイマー(ALDRICH、17mg、0.038mmol)およびMeOH(0.230mL、5.68mmol)で処理した。反応混合物を室温で4時間攪拌し、さらに40℃で4時間加熱した。MeOH(0.230mL、5.68mmol)を添加して室温で一晩攪拌を続けた。スパチュラ先端量の触媒を添加し40℃で4時間加熱した。溶剤の75%を蒸発させ、残渣を直接10gシリカカートリッジに注入し、直線勾配0−50%ヘキサン−酢酸エチルを使って溶出して標記化合物をオイル状液体(350mg、1.626mmol、85.8%収率)として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:7.32(d、1H)、5.22(d、1H)、4.16(q、2H)、3.38(s、3H)、2.33(s、3H)、1.17(t、3H)。[ES+MS]m/z216(MH)。
【0195】
中間体91:エチル3−アミノ−2、2−ジメチル−3−チオキソプロパノアート
【化59】

【0196】
ジフェニルジチオホスホン酸(ALFAAESAR、1.42g、5.67mmol)および2−シアノ−2−メチルプロピオン酸エチルエステル(ABCR、0.412mL、2.83mmol)の混合物のイソプロパノール(30mL)中溶液を4時間加熱還流した。反応混合物を室温まで冷却し沈殿物が生成した。反応フラスコをフリーザー中に1時間置いた。反応混合物を濾過し濾液を濃縮した。残渣をDCM(100mL)に溶解し、水(20mL)、1NNaOH(20mL)、飽和NaHCO(20mL)で洗浄した後、硫酸ナトリウム上で乾燥し濃縮した。生じたオイルを25gシリカカートリッジに注入し直線勾配0−50%ヘキサン−酢酸エチルを使って溶出して標記化合物(110mg、0.628mmol、22.2%収率)を得た。別の不純物を含むバッチを10gシリカカートリッジに負荷し、直線勾配0−50%ヘキサン−酢酸エチルを使って溶出し標記化合物(120mg、0.685mmol、24.17%収率)を回収した。全収率:(230mg、1.313mmol、46.32%)。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.70(brs、1H)、8.86(brs、1H)、4.05(q、2H)、1.39(s、6H)、1.15(t、3H)。[ES+MS]m/z176(MH)。
【0197】
中間体92:エチル2−メチル−2−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)プロパノアート
【化60】

【0198】
中間体91(220mg、1.255mmol)およびクロロアセトン(FLUKA、0.111mL、1.255mmol)の混合物のDMF(4mL)中溶液を、80℃で5時間攪拌し、50℃で一晩攪拌を続けた。クロロアセトン(FLUKA、0.060mL、0.678mmol)を添加し80℃で2時間攪拌を続けた。反応混合物を室温に冷却しジエチルエーテル(50mL)で希釈後、1N NHCl(2x20mL)、飽和NaHCO(20mL)、ブライン(20mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥して濃縮し標記化合物(240mg、1.125mmol、90%収率)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:7.17−7.20(m、1H)、4.07(q、2H)、2.31(d、3H)、1.58(s、6H)、1.12(t、3H)。[ES+MS]m/z214(MH)。
【0199】
中間体93〜95を中間体83(エステル)を表Dに示されたもので置き換えた以外は、中間体84で記載されたのと類似の方法で調製した。精製ステップでの変更も示した。
【0200】

【0201】
a)残渣をシリカに予備吸着させ、10gシリカゲルカートリッジにロードして、直線勾配:0−20%MeOH−DCMで溶出した。
【0202】
中間体96:(2、6−ジフルオロ−3−ニトロフェニル)メタノール
【化61】

【0203】
2、6−ジフルオロ−3−ニトロ安息香酸(APOLLO、500mg、2.462mmol)を出発原料として使って、参考文献Bioorganic and Medicinal Chemistry、1999、7(11)、2660ページにある化合物18で記載の製法に従って標記化合物を調製した。粗製物を直線勾配0−5%DCM/MeOHを使って20gシリカゲルカートリッジで精製し標記化合物(340mg、1.798mmol、73%収率)を白色固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:8.15−8.30(m、1H)、7.30−7.45(m、1H)、5.50(t、1H)、4.55(d、2H)。
【0204】
中間体97:(3−アミノ−2、6−ジフルオロフェニル)メタノール
【化62】

【0205】
中間体96(60mg、0.317mmol)を10mLの酢酸エチルに溶解した。溶液をPd(C)カートリッジを使ってH−cubeシステムを通し、溶剤除去の後、標記化合物(47mg、0.295mmol、93%収率)を白色固体として得た。282mg(1.49mmol)の中間体96から出発して同条件により追加バッチの標記化合物を得た後、これら2つのバッチを合わせて標記化合物230mg(1.45mmol、97%収率)を白色固体固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:6.60−6.80(m、2H)、5.08(t、1H)、4.91(brs、2H)、4.42(d、2H)。
【0206】
中間体98:[3−(アセチルアミノ)−2、6−ジフルオロフェニル]メチルアセタート
【化63】

【0207】
参考文献:Bioorganic and Medicinal Chemistry、1999、7(11)、pg.2647−2666中の化合物20(ページ2660)で記載された製法に従って、中間体97(278mg、1.747mmol)から標記化合物を調製した。この製法では、ピロリジンの使用が除外された。反応組成物を10gシリカカートリッジで精製し、直線勾配0−50%ヘキサン−酢酸エチルを使って溶出して標記化合物(345mg、1.419mmol、81%収率)を白色固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.77(brs、1H)、7.77−7.88(m、1H)、7.05−7.15(m、1H)、5.12(s、2H)、2.06(s、3H)、2.02(s、3H)。[ES+MS]m/z244(MH+)。
【0208】
中間体99:N−[2、4−ジフルオロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]アセトアミド
【化64】

【0209】
参考文献:Bioorganic and Medicinal Chemistry、1999、7(11)、pg.2647−2666中の化合物21(ページ2660)で記載された製法に従って、中間体98(340mg、1.398mmol)から標記化合物を調製し所望の化合物(236mg、1.114mmol、80%収率)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.69(brs、1H)、7.67−7.77(m、1H)、6.95−7.06(m、1H)、5.26(t、1H)、4.49(d、2H)、2.06(s、3H)。[ES+MS]m/z202(MH+)。
【0210】
中間体100:[3−(アセチルアミノ)−2、6−ジフルオロフェニル]メチルメタンスルホナート
【化65】

【0211】
参考文献:Bioorganic and Medicinal Chemistry、1999、7(11)、pg.2647−2666中の化合物22(ページ2660)で記載された製法に従って、中間体99(236mg、1.173mmol)から化合物を調製し標記化合物(216mg、0.696mmol、59.3%収率)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.82(brs、1H)、7.84−7.95(m、1H)、7.12−7.20(m、1H)、5.32(s、2H)、3.25(s、3H)、2.07(s、3H)。[ES+MS]m/z280(MH+)。
【0212】
中間体101:(3−アミノ−2−フルオロフェニル)メタノール
【化66】

【0213】
3−アミノ−2−フルオロ安息香酸(APIN、250mg、1.612mmol)をN雰囲気下、10mLの無水THFに溶解した。溶液を氷水浴中、0℃で冷却した。LiAlH(FLUKA、183mg、4.83mmol)を添加した。反応物を窒素雰囲気下室温で攪拌した。2時間後、1当量のLiAlH(FLUKA、61mg、1.62mmol)を混合物に添加し反応物を室温で一晩攪拌した。さらに1当量のLiAlH(FLUKA、61mg、1.62mmol)を添加した。5時間後、反応混合物をMeOHを添加して急冷した。溶剤を蒸発させてオレンジ色のシロップが得られ、これをEtOAcに溶解し、飽和NaHCO(水溶液)(10mLの飽和溶液+15mLの蒸留水)を使って分配した。水相をEtOAcで抽出し、有機層を合わせMgSO(anh)で乾燥し、濾別、濃縮した。粗製物を直線勾配0−85%DCM/MeOHを使ってシリカゲルカートリッジで精製し標記化合物(114mg、0.808mmol、50.1%収率)を黄色シロップとして得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:6.50−6.85(m、3H)、4.95−5.08(m、3H)、4.44(d、2H)。
【0214】
中間体102:エチル[2−フルオロ−3−(ヒドロキシメチル)フェニル]カルバマート
【化67】

【0215】
ナトリウム炭酸塩(78mg、1.573mmol)および中間体101(222mg、1.573mmol)の10mLの水中の攪拌懸濁液を0℃、窒素雰囲気下で冷却した。エチルクロロカルボナート(ALDRICH、171mg、1.573mmol)を滴下した。反応物を0℃で1時間30分攪拌し、室温に戻した。反応粗製物をEtOで分配した。有機層をMgSO4(anh)で乾燥し、濾過、濃縮して標記化合物(359mg、1.600mmol、定量的収率)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.21(brs、1H)、7.45−7.55(m、1H)、7.05−7.22(m、2H)、5.24(brs、1H)、4.51(s、2H)、4.10(q、2H)、1.22(t、3H)。[ES+MS]m/z214(MH+)。
【0216】
中間体103:エチル[3−(ブロモメチル)−2−フルオロフェニル]カルバマート
【化68】

【0217】
窒素雰囲気下、0℃で中間体102(250mg、1.173mmol)を15mLのDCMに溶解した。四臭化炭素(ALDRICH、583mg、1.759mmol)およびトリフェニルホスフィン(ALDRICH、461mg、1.1759mmol)をこの溶液に添加した。反応物を室温で一晩攪拌後、溶剤を蒸発させた。反応粗製物を20gシリカカートリッジで精製し直線勾配0−20%ヘキサン−酢酸エチルを使って溶出して、標記化合物(255mg、0.877mmol、74.8%収率)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.37(brs、1H)、7.56−7.66(m、1H)、7.18−7.29(m、1H)、7.08−7.17(m、1H)、4.68(s、2H)、4.12(q、2H)、1.23(t、3H)。[ES+MS]m/z276(MH+)。
【0218】
中間体104:エチル(3−{[3−(1、3−ジオキソ−1、3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−2−フルオロフェニル)カルバマート
【化69】

【0219】
窒素雰囲気下、中間体27(236mg、1.108mmol)を15mLのアセトニトリルに溶解した。炭酸カリウム(ALDRICH、153mg、1.108mmol)を一度に添加し反応混合物を室温で20分間攪拌した。中間体103(255mg、0.924mmol)を添加し反応物を70℃で2時間加熱後、室温で一晩攪拌した。溶剤を蒸発させ反応粗製物をDCMと蒸留水の間で分配した。有機層をMgSO(anh)上で乾燥し、濾過、濃縮した。固形物をシリカカートリッジで精製した。2つの位置異性体が認められたので、新しく精製を行い不要の異性体のエチル(3−{[5−(1、3−ジオキソ−1、3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−2−フルオロフェニル)カルバマートを分離した。分取HPLCによる精製をSUNFIRE(30x150mm)カラムおよび勾配40%−80%ACN:NHCO(水溶液、10mM)を使って行い標記化合物(90mg、0.220mmol、23.9%収率)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.36(brs、1H)、7.86−7.99(m、5H)、7.57−7.66(m、1H)、7.08−7.16(m、1H)、6.94−7.02(m、1H)、6.39(d、1H)、5.42(s、2H)、4.11(q、2H)、1.22(t、3H)。
【0220】
中間体105:N−(3−{[3−(1、3−ジオキソ−1、3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−2、4−ジフルオロフェニル)アセトアミド
【化70】

【0221】
窒素雰囲気下、中間体27(210mg、0.901mmol)を10mLのアセトニトリルに溶解した。炭酸カリウム(ALDRICH、124mg、0.752mmol)を一度に添加し、反応混合物を20分間攪拌した。その後、中間体99(210mg、0.752mmol)を添加し、反応混合物を70℃で1時間加熱した後50℃で一晩加熱した。溶剤を除去して反応粗製物をDCMと蒸留水の間で分配した。有機層を乾燥、濃縮し、DCM:MeOHを溶媒として使ってシリカ10g Merckカートリッジで精製した。DCM:MeOHを溶媒として使って(より極性の低い溶出混合物を使った)シリカ10GMerckカートリッジで2回目の精製を行い標記化合物(70mg、0.177mmol、23.5%収率)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.78(brs、1H)、7.79−7.98(m、6H)、7.06−7.15(m、1H)、6.34−6.38(m、1H)、5.43(s、2H)、2.05(s、3H)。[ES+MS]m/z397(MH+)。
【0222】
中間体106〜108をベンジルブロミド(2−(ブロモメチル)−1−クロロ−3−フルオロベンゼン)を表Eに示した物と置き換える以外は中間体6と類似の方法により調製した。ベンジルブロミドを無水DMFに溶解し、滴下した。精製ステップの変更も示した。
【0223】

【0224】
a)反応物を飽和NH4ClとDCMの間で分配し、ヘキサン/AcOEt勾配(0−70%)を使って、10gシリカゲルカートリッジのFlashMasterで精製した。
【0225】
b)反応物を飽和NH4ClとDCMの間で分配し、ヘキサン/AcOEt勾配(0−50%)を使って、25gシリカゲルカートリッジのFlashMasterで精製した。
中間体109〜112を中間体6(アセチル中間体)を表Fに示した中間体で置き換えた以外は、中間体37で記載されたのと類似の方法で調製した。精製ステップの変更も示した。
【0226】

【0227】
a)残りの水性画分を蒸留水とEtOAcで希釈した。水性層をEtOAc(x3)で抽出した後、有機層を合わせて無水MgSO4上で乾燥、濃縮した。
【0228】
b)XTERRAクロマトグラフィーカラム(30x150mm)、メソッド(0_80)ACN(0.1%TFA)/HO(0.1%TFA)を使って分取HPLCで精製した。
【0229】
中間体113:エチル{3−[(3−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−2−フルオロフェニル}カルバマート
【化71】

【0230】
中間体103(86mg、0.211mmol)をEtOH(10mL)に溶解し、ヒドラジン一水和物(FLUKA、31μL、0.632mmol)を添加した。反応物を一晩攪拌した。反応粗製物を濾過して白色沈殿物を除去した。濾液を濃縮しDCMに溶解して白色固体を沈殿させ、溶液を再度濾過した。濾液を濃縮して標記化合物(56mg、0.191mmol、91%収率)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.28(brs、1H)、7.48−7.58(m、1H)、7.41(d、1H)、7.01−7.10(m、1H)、6.78−6.85(m、1H)、5.40(d、1H)、5.05(s、2H)、4.57(brs、2H)、4.11(q、2H)、1.22(t、3H)。[ES+MS]m/z279(MH)。
【0231】
中間体114:N−{3−[(3−アミノ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−2、4−ジフルオロフェニル}アセトアミド
【化72】

【0232】
中間体104(95mg、0.240mmol)をEtOH(5mL)に溶解しヒドラジン一水和物(FLUKA、15μL、0.312mmol)を添加した。反応物を一晩撹拌した。反応粗製物を濾過して白色沈殿物を除去した。濾液を濃縮して標記化合物(77mg、0.289mmol、定量収率)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:9.72(brs、1H)、8.01−8.08(m、1H)、7.78−7.87(m、1H)、7.36(s、1H)、5.35(s、1H)、5.07(s、2H)、4.55(brs、2H)、2.04(s、3H)。
【0233】
中間体115〜120を、中間体37を表Gに示したもので置き換える以外は、中間体57と類似の方法で調製した。これらの中間体の合成に使った溶剤はクロロホルムでなくDCMとした。反応時間:30分〜8時間。精製ステップでの変更も示した。
【0234】

【0235】

【0236】
a)反応物をDCMと重炭酸ナトリウム水溶液で希釈した。相分離させ有機相をMgSO4(anh)上で乾燥し、濾過、濃縮した。
【0237】
b)反応をDCMと蒸留水で希釈した。相分離させ有機相をMgSO4(anh)上で乾燥し、濾過、濃縮した。
【0238】
中間体121:エチル(2−フルオロ−3−{[3−({5−[1−ヒドロキシ−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−イル}アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}フェニル)カルバマート
【化73】

【0239】
中間体118(エチル{2−フルオロ−3−[(3−イソチオシアナト−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]フェニル}カルバマート(105mg、0.328mmol))の10mlのDCM中溶液と中間体82(2−ヒドロキシ−2−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)プロパノヒドラジド(73mg、0.361mmol))を室温で1時間攪拌した。溶剤を蒸発させ、オレンジ色の固体を得てエチル[2−フルオロ−3−({3−[({2−[2−ヒドロキシ−2−(4−メチル−3H−1l4、3−チアゾール−2−イル)プロパノイル]ヒドラジノ}カルボノチオイル)アミノ]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)フェニル]カルバマート(138mg、0.264mmol)であると特徴付した。この固体を2mLのHSO(conc)に溶解し反応混合物を室温で1時間30分攪拌した。次に、反応物にNH3(aq、32%)を添加して中和し、AcOEt(15mLX3)で分配した。有機層をMgSO上で乾燥し、濾過、濃縮して103mgのオレンジ色の固体を得て、これを精製XTERRAクロマトグラフィーカラム(19mmx150mm)、メソッド(25_100)ACN/HO(0.1%NHCO10mM)を使ってHPLCで精製した。該当する画分を合わせた後、23mgの薄オレンジ色の固体を得てその特性から標記化合物であると判断した。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:10.86(brs、1H)、9.30(brs、1H)、7.71(d、1H)、7.53−7.61(m、1H)、7.28(s、1H)、7.19(s、1H)、7.03−7.11(m、1H)、6.84−6.91(m、1H)、5.98(d、1H)、5.26(s、2H)、4.11(q、2H)、2.29(s、3H)、1.97(s、3H)、1.22(t、3H)。[ES+MS]m/z504(MH)。
【0240】
実施例
方法A
実施例1:5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
【化74】

【0241】
中間体61(3−イソチオシアナト−1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール、300mg、1.059mmol)および中間体78(2−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノヒドラジド、193mg、0.231mmol)の5mlのDCM(anh)中溶液を室温で2時間攪拌した。反応混合物を真空下濃縮し2−[2−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノイル]−N−(1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)ヒドラジンカルボチオアミド(460mg、93%)を黄色固体([ES+MS]m/z466(MH))として得た。固体をHSO(conc)4mLに溶解し、室温で3時間攪拌した。生じた混合物を、氷浴中、塩基性の淡黄色沈殿物ができるまで32%NH(aq)で中和して、生成した沈殿物を濾別した。これを冷水で洗浄して真空下乾燥し淡黄色固体を得て、これをEtOAcに溶解し水で洗浄した。有機層をMgSO(anh)で乾燥し、濾過後、真空下乾燥して標記化合物(56mg、81%)を白色固体として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:10.91(s、1H)、7.75−7.80(m、2H)、7.59−7.64(m、1H)、7.50−7.55(m、1H)、7.06−7.09(m、1H)、6.01(d、1H)、5.83(s、1H)、5.76(q、1H)、5.40(s、2H)、2.23(s、3H)、2.07(s、3H)、1.78(d、3H)。[ES+MS]m/z448(MH)。
実施例2〜17を、イソチオシアナートおよびヒドラジドの中間体61および78を表1に示したものと置き換えて、実施例1に記載したのと類似の方法により調製した。精製ステップでの変更も示した。
【表1】

【0242】

【0243】

【0244】

【0245】

【0246】

【0247】

【0248】

【0249】
(a)初期沈殿物はEtOAc/水処理を必要としない。
【0250】
(b)沈殿物を、SunFireクロマトグラフィーカラム(30mmx150mm)、メソッド(40_100)ACN/H2Oを使って中性条件下、分取HPLCで精製した。
【0251】
(c)初期沈殿物をDCM/水の間で分配した。
【0252】
(d)生成物をDCM(HPLCグレード)に溶解し、ヘキサン(HPLCグレード)で沈殿させた。
【0253】
実施例19:N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
【化75】

【0254】
165mgの中間体76(1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−3−イソチオシアナト−5−メチル−1H−ピラゾール、0.586mmol)を15mLの無水DCMに溶解し、107mg(0.586mmol)の中間体78(2−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノヒドラジド)を添加した。混合物を室温で20時間攪拌し、溶剤を蒸発させて267mg(収率98%)のN−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル}−2−[2−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノイル]ヒドラジンカルボチオアミドをオレンジ色の固体([ES+MS]m/z464(MH))として得た。この固体を3mLのHSO(conc)に溶解し生成した溶液を
室温で2時間攪拌した。反応物を、塩基性沈殿物が析出するまでアンモニア水溶液(32%)で注意深く中和した。沈殿物を濾過し231mgの粗製物を得て、これをDCM/MeOH勾配(1%−10%−20%)を使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。73mg(収率:28%)の標記化合物を白色固体として得た。2番目の画分(163mg)をDCM/MeOH勾配(1%−10%−20%)を使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、その後次の条件下、分取HPLCで2回精製した:SUNFIRE C18、3.5μm、勾配:水−ACN60:40→0:100(20分)、254nm。該当する画分を集め30mg(収率:12%)の標記化合物を白色固体として得た(全収率:40%)。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:10.45(brs、1H)、7.15−7.44(m、3H)、5.85(s、1H)、5.76(s、1H)、5.69(q、1H)、5.20(d、2H)、2.35(s、3H)、2.24(s、3H)、2.13(s、3H)、1.79(d、3H)。[ES+MS]m/z446(MH)。
【0255】
方法B
実施例20:5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(2−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
【化76】

【0256】
中間体59(3−イソチオシアナト−1−[(2−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール、127mg、0.554mmol)および中間体78の2−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノヒドラジド(101mg、0.554mmol)の5mlのDCM(anh)中溶液を室温で2時間攪拌した。反応混合物を真空下濃縮して2−[2−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノイル]−N−{1−[(2−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}ヒドラジンカルボチオアミド(223mg、0.542mmol、98%)を黄色固体([ES+MS]m/z412(MH))として得た。この固体をPOCl(3mL)に溶解し還流しながら2時間30分攪拌した。溶剤を真空下除去して、残渣をDCMと蒸留HOの間で分配し、有機層をMgSO(anh)上で乾燥し、濾過、濃縮して固形物を得て、これをSunFireクロマトグラフィーカラム(30mmx150mm)、メソッド(50_100)ACN/H2Oを使って中性の条件下、分取HPLCで精製して標記化合物を白色固体として得た(96mg、46%)。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:10.87(br.s.1H)、7.68(d、1H)、7.10−7.18(m、3H)、7.01−7.04(m、1H)、5.93(d、1H)、5.85(br.s、1H)、5.77(q、1H)、5.20(br.s、2H)、2.35(s、3H)、2.25(s、3H)、2.11(s、3H)、1.79(d、3H)、[ES+MS]m/z394(MH)。
【0257】
実施例21〜27を、イソチオシアナートおよびヒドラジド中間体を表2に示したもので置き換えて、実施例20で記載したのと類似の方法で調製した。使った精製方法が実施例20と異なる場合は、それを示した。
【表2】

【0258】

【0259】

【0260】

【0261】
(a)メソッド(40_100)ACN/H2O、中性の条件下。
【0262】
(b)メソッド(30_100)ACN(0.1%TFA)/HO(0.1%TFA)。対応する塩を得て、これをNH(aq、32%)で塩基性化し、AcOEt/HOの間で分配した。有機層をMgSO(anh)で乾燥し、濾過後、溶剤を除去した。
【0263】
(c)メソッド(20_100)ACN/HO、中性の条件下。
【0264】
方法C
実施例28:N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
【化77】

【0265】
中間体78(2−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノヒドラジド、0.75g、4.1mmoL)および中間体57(1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−3−イソチオシアナト−1H−ピラゾール、1.1g、4.1mmoL)をEtOH(30mL)中に懸濁させ、この混合物を2時間加熱還流した。次に、生成した白色固体を濾別しEtOHで洗浄してヒドラジンカルボチオアミド中間体(1.7g、3.8mmoL、92%、[ES+MS]m/z450(MH))を得た。この中間体N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−2−[2−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノイル]ヒドラジンカルボチオアミド(1.65g、3.7mmoL)を濃HSO(15mL)に溶解し、この混合物を2時間攪拌した。33%aq.NHを氷浴温度で滴下して中和し白色沈殿物を得て、これを濾別し、真空下乾燥して標記化合物を白色固体として得た(1.26g、2.9mmoL、78.4%)。H NMR(300MHz、CDCl)δppm:7.21−7.34(m、3H)、7.05(m、1H)、5.98(d、1H)、5.82(d、1H)、5.69(q、1H)、5.36(d、2H)、2.30(s、3H)、2.26(s、3H)、1.99(d、2H)。[ES+MS]m/z:432(MH)。
【0266】
実施例29〜33を、イソチオシアナートおよびヒドラジド中間体を表3に示したもので置き換えた以外は、実施例28で記載したのと類似の方法で調製した。中和中に固形物を濾過しない場合は、精製プロセスを脚注に示した。
【表3】

【0267】

【0268】
(a)生じた懸濁液をEtOAcと水で希釈した。有機相を分離して、ブラインで洗浄後硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮して粗製物をDCM/MeOH勾配を使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、標記化合物を得た。
【0269】
(b)水性混合物を酢酸エチルで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄後、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残渣をエチルエーテルで練和し、生じた固形物を濾過し、エチルエーテルで洗浄した。
【0270】
実施例34:N−{1−[(4−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
【化78】

【0271】
中間体50(1−[(4−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−アミン、63mg、0.3mmoL)をクロロホルム(1.2mL)およびaq.NaHCO(飽和)(1.2mL)の混合物に溶解した。チオホスゲン(41mg、0.36mmoL)を添加しこの混合物を激しく10分間攪拌した。次に有機相を疎水性のフリットを使って分離し濃縮乾固して淡黄色オイル(72mg、[ES+MS]m/z:250(MH+))を得た。この粗製オイルと中間体78(53mg、0.29mmoL)をDCM(6mL)に溶解しこの混合物を1時間30分攪拌した。生じた溶液を濃縮乾固して淡黄色オイル(125mg、[ES+MS]m/z:432(MH))を得て、これを濃HSO(10mL)に溶解し室温で1時間30分攪拌した。生じた溶液を氷冷温度でNHの28%水溶液を使って注意深く中和し白色沈殿物を生成させた。生成した固形物を濾別し、水(2x)で洗浄後、真空下で乾燥し標記化合物を白色固体(35mg、30%)として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:10.87(s、1H)、7.74(d、1H)、7.37(d、2H)、7.24(d、2H)、5.95(d、1H)、5.84(s、1H)、5.76(q、1H)、5.20(s、2H)、2.24(s、3H)、2.09(s、2H)、1.78(d、3H)。[ES+MS]m/z:414(M)。
【0272】
実施例35:5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
【化79】

【0273】
中間体54から出発して実施例34と類似の方法でこの化合物を調製した。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:、7.78(d、1H)、7.67(d、2H)、7.42(d、2H)、5.98(d、1H)、5.82(s、1H)、5.76(q、1H)、5.33(s、2H)、2.23(s、3H)、2.06(s、2H)、1.78(d、3H);[ES+MS]m/z。448(MH)。
【0274】
実施例36:N−{1−[(2−クロロ−5−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
【化80】

【0275】
中間体21(N−{1−[(2−クロロ−5−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アセトアミド、320mg、1.2mmoL)をEtOH(10mL)に溶解し、aq.25%NaOH(14mL)を添加して混合物を一晩加熱還流した。揮発性EtOHを蒸発除去し、この水溶液をさらにNaCl飽和水溶液に溶解した。次に、水性層をEtOAc(3x15mL)で抽出しNaSO上で乾燥し、濃縮乾固して無色オイル(197mg、[ES+MS]m/z:226(MH))を得た。このオイルをクロロホルム(5mL)とNaHCO飽和水溶液(5mL)の混合物に溶解した。得られた溶液に、チオホスゲン(120mg、1.04mmoL)を添加しこの混合物を20分間反応させた。次に、疎水性のフリットを使って有機層を分離し真空下濃縮して黄色オイル(248mg、[ES+MS]m/z:268(MH))を得た。この粗製物と中間体78(110mg、0.93mmol)をDCM(10mL)に溶解しこの混合物を一晩反応させた。生じた溶液を濃縮乾固し濃HSO(15mL)に懸濁させ、室温で2時間攪拌した。生じた溶液をNHの28%水溶液を使って氷冷温度で注意深く中和して白色沈殿物を生成させた。生成した固形物を濾別して、水(2x)で洗浄後、真空下乾燥し、HPLC(Agilent1200、Sunfire−19、40→100%ACN/水、21分)で精製し標記化合物を白色固体(95mg、18%)として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:10.91(brs、1H)、7.78(d、1H)、7.52(dd、1H)、7.22(m、1H)、6.89(m、1H)、5.99(d、1H)、5.82(s、1H)、5.75(q、1H)、5.30(s、2H)、2.23(s、3H)、2.07(s、3H)、1.77(d、2H)。[ES+MS]m/z:433(MH)。
【0276】
実施例37:N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3−チアゾール−2−アミン
【化81】

【0277】
中間体85(2−クロロ−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3−チアゾール、40mg、0.18mmol)のトルエン(1ml)中溶液に、1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−アミン(ARTCHEM、44mg、0.19mmol)、ナトリウムt−ブトキシド(25mg、0.26mmol)、BINAP(7mg、0.011mmol)およびPd(dba)(5mg、0.006mmol)を連続的に添加した。生じた懸濁液を5分間脱酸素し、密封容器中、120℃で30分間マイクロ波加熱を行った。反応混合物を濾過後、トルエンを蒸発させ残渣をクロマトグラフィー(シリカゲルカートリッジ、Hex/EtOAc)で精製し標記化合物を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:7.65(s、1H);7.44−7.24(m、3H);7.11(s、1H)、5.94(s、1H);5.78(s、1H);5.32(s、2H);5.17(s、2H);2.27(s、3H);2.07(s、3H)。[ES+MS]m/z:417(MH)。
【0278】
表4中の化合物(実施例38〜65)をARTCHEMから購入し、InhA酵素およびTB成長阻害アッセイで試験した。これらの化合物は上述のものと類似の製法を使って調整可能である。
【表4】

【0279】

【0280】

【0281】

【0282】

【0283】
実施例38のラセミ体のキラル分離
【化82】

【0284】
38mgの実施例38(ラセミ混合物)をヘキサン−エタノール40:60の混合物を使ってCHIRALPAK−AD20x250mmカラム、F=17mL/分、254nmで分離した。38mgを、加熱下、3mLのエタノール/イソプロパノール/メタノールの混合物に溶解した(生成物は極めて不溶性)。全試料を精製するには、4回の注入を要した。注入の間に溶解試料の沈殿が始まったので、各注入の前に追加加熱が必要であった。分離が完了し、該当画分を集めて両方の鏡像異性体を得て、これをDCM/MeOH(両溶媒はHPLCグレード)25:1混合物を使って1gシリカゲルカートリッジで追加の精製を行った。
【0285】
実施例66:N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1R)−1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
【化83】

【0286】
異性体1、最初のHPLC溶出物:10.5mg、白色固体。H NMR(300MHz、CDCl)δppm:7.41(d、1H)、7.36(d、1H)、7.22−7.32(m、3H)、7.02−7.09(m、1H)、6.09(d、1H)、6.01(d、1H)、5.76(q、1H)、5.38(d、2H)、2.35(s、3H)、2.02(d、3H)。[ES+MS]m/z418(MH)。
【0287】
キラル分析HPLC条件:CHIRALPAK−AD4.6x150mmカラム、メソッド:定率溶離混合物ACN0.1%イソプリルアミン/MeOH0.1%イソプロピルアミン;比率85/15、流速:1mL/分。Rt:4.43分。αD=+0.880。絶対配置は、非経験的振動円二色性分光法(VCD)により決定した。
【0288】
実施例67:N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1S)−1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
【化84】

【0289】
異性体2、HPLC第2溶出物:10.5mg、白色固体。H NMR(300MHz、CDCl)δppm:7.42(d、1H)、7.37(d、1H)、7.22−7.32(m、3H)、7.03−7.09(m、1H)、6.09(d、1H)、5.99(d、1H)、5.76(q、1H)、5.38(d、2H)、2.35(s、3H)、2.02(d、3H)。[ES+MS]m/z418(MH)。
【0290】
キラル分析HPLC条件:CHIRALPAK−AD4.6x150mmカラム、メソッド:定率溶離混合物ACN0.1%イソプリルアミン/MeOH0.1%イソプロピルアミン;比率85/15、流速:1mL/分。Rt:6.70分。αD=−1.470。絶対配置は、非経験的振動円二色性分光法(VCD)により決定した。
【0291】
実施例28のラセミ体のキラル分離
【化85】

【0292】
20mgの実施例28(ラセミ混合物)をヘキサン−エタノール50:50の混合物を使ってCHIRALPAK−AD20x250mmカラム、F=17mL/分、254nmで分離した。20mgを32mLのエタノール/イソプロパノール/メタノール(メタノールは主溶媒;生成物は極めて不溶性)の混合物に加熱下溶解した。全試料を精製するのに16回の注入を要した。注入の間に溶解試料の沈殿が始まったので、各注入の前に追加加熱が必要であった。分離が完了し、該当画分を集めて両方の鏡像異性体を得て、さらに、最初、DCM/MeOH(両溶媒はHPLCグレード)25:1を使って500mgシリカゲルカートリッジで、最終的には、逆相分取HPLC(カラムSUNFIRE19x150mm、3.5mm;勾配HO−アセトニトリル:0分60:40;3分60:40;15分0:100;20分0:100;254nm;F=17mL/分)を使って精製した。該当する画分を集めて下記の化合物を得た。
【0293】
実施例68:N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1R)−1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
【化86】

【0294】
異性体1、最初のHPLC溶出物:3.5mg、白色固体。H NMR(300MHz、CDCl)δppm:7.36(d、1H)、7.22−7.33(m、3H)、7.04−7.10(m、1H)、5.97(d、1H)、5.83(s、1H)、5.70(q、1H)、5.38(d、2H)、2.30(s、3H)、2.27(s、3H)、2.00(d、3H)。[ES+MS]m/z432(MH)。
【0295】
キラル分析HPLC条件:CHIRALPAK−AD4.6x150mmカラム、メソッド:定率溶離混合物ACN0.1%イソプリルアミン/MeOH0.1%イソプロピルアミン;比率85/15、流量:1mL/分。Rt:2.67分。
【0296】
実施例69:N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1S)−1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
【化87】

【0297】
異性体2、HPLC第2溶出物:1.7mg、白色固体。H NMR(300MHz、CDCl)δppm:7.36(d、1H)、7.23−7.33(m、3H)、7.04−7.10(m、1H)、5.97(d、1H)、5.83(s、1H)、5.71(q、1H)、5.38(d、2H)、2.30(s、3H)、2.27(s、3H)、2.00(d、3H)。[ES+MS]m/z432(MH)。
【0298】
キラル分析HPLC条件:CHIRALPAK−AD4.6x150mmカラム、メソッド:定率溶離混合物ACN0.1%イソプリルアミン/MeOH0.1%イソプロピルアミン比率85/15、流量:1mL/分。Rt:3.39分。
【0299】
実施例30のラセミ体のキラル分離
【化88】

【0300】
29mgの実施例30(ラセミ混合物)をCHIRALPAK−AD20x250mmカラム、F=17mL/min、254nmおよび定率混合物のACN、0.1%イソプロピルアミン−(MeOH−iPrOH60:40)、0.1%イソプロピルアミン90:10、を使って分離した。生成物を1.5mLのメタノール(HPLCgrade)に溶解した。分離の完結後、該当画分を集め下記の鏡像異性体を得た。
【0301】
実施例70:(1S)−1−[5−({1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
【化89】

【0302】
キラル分析HPLC条件:CHIRALPAK−AD4.6x150mmカラム、メソッド:定率溶離混合物ACN0.1%イソプリルアミン/(MeOH/イソプロパノール60:40)0.1%イソプロピルアミン;比率90/10、流量:1mL/分。Rt:6.02分。
【0303】
実施例71:(1R)−1−[5−({1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
【化90】

【0304】
キラル分析HPLC条件:CHIRALPAK−AD4.6x150mmカラム、メソッド:溶離混合物ACN0.1%イソプリルアミン/(MeOH/イソプロパノール60:40)0.1%イソプロピルアミン;比率90/10、流量:1mL/分。Rt:15.20分。
【0305】
表5中の化合物(実施例72〜82)を上述の実施例1〜28の製法(精製の詳細を示した)を使って調製し、InhA酵素およびTB成長阻害アッセイで試験した。
【表5】

【0306】

【0307】

【0308】

【0309】

【0310】
a)水性混合物をEtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。
【0311】
b)粗製物をヘキサン/EtOAc勾配を使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。
【0312】
c)粗製物をDCM/MeOH勾配を使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。
【0313】
d)残渣をエタノールで練和し、濾過後、真空下乾燥した。
【0314】
e)生じた沈殿物を濾過し、水で数回洗浄後、真空下乾燥した。
【0315】
f)分取HPLCを、XTERRAクロマトグラフィーカラム(19mmx150mm)、メソッド(40_80)ACN(0.1%TFA)/HO(0.1%TFA)の条件で実施した。
【0316】
実施例78:1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
【化91】

【0317】
中間体82(168mg、0.835mmol)および中間体70(210mg、0.835mmol)のエタノール(10mL)中溶液を1時間加熱還流した。ヒドラジンカルボチオアミド中間体を得た([ES+MS]m/z453(MH)。反応混合物を濃縮した。残渣を氷浴中に置き、注意深く硫酸(3mL、0.835mmol)を滴下した。反応混合物を4時間かけて室温に戻した。反応混合物を氷浴中に置き、注意深く慎重にpHが塩基性になるまで37%aq.NH3(15mL)で処理した。次に、この混合物をEtOAc(100mL)と水で希釈した。相分離させ、有機成分をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮して360mgの粗製物を得た。直線勾配、0→70%EtOAc−Hexを使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製して標記化合物(130mg、35.8%収率)を得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:10.83(br.s、1H)、7.69(d、1H)、7.38−7.49(m、1H)、7.20−7.26(m、2H)、7.05−7.15(m、2H)、5.93(d、1H)、5.25(s、2H)、2.29(s、3H)、1.97(s、3H)。[ES+MS]m/z435(MH)。
【0318】
表6中の化合物(実施例83〜86)を、上述の実施例1〜28の製法(精製の詳細が示されている)に従って調製し、InhA酵素およびTB成長阻害アッセイで試験した。
【表6】

【0319】

【0320】
a)水性混合物をEtOAcで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥して硫酸ナトリウム上で乾燥して濃縮した。
【0321】
b)粗製物をDCM/MeOH勾配を使ってシリカゲルクロマトグラフィーで精製した。
【0322】
c)分取HPLCを、XBRIDGEクロマトグラフィーカラム(19mmx150mm)、メソッド(40_100)ACN/HO(0.1%NHCO10mM)の条件で行った。
【0323】
実施例87:N−{1−[(3−アミノ−2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
【化92】

【0324】
中間体120(N−{2、4−ジフルオロ−3−[(3−イソチオシアナト−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]フェニル}アセトアミド、80mg、0.259mmol)および中間体78(2−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノヒドラジド、48mg、0.259mmol)の5mlのDCM(anh)中溶液を室温で一晩攪拌した。反応混合物を真空下濃縮してN−[3−({3−[({2−[2−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)プロパノイル]ヒドラジノ}カルボノチオイル)アミノ]−1H−ピラゾール−1−イル}メチル)−2、4−ジフルオロフェニル]アセトアミド(145mg、0.296mmol)をオレンジ色の固体([ES+MS]m/z491(MH))として得た。この固体を、これ以上精製しないで、4mLの濃HSOに溶解し、室温で45分間攪拌した。生じた混合物を氷浴中で塩基性OHになるまで32%NH(aq)で中和した。次に、反応混合物をAcOEt(x3)(15mL)で分配した。有機層を蒸留水(10mL)で洗浄しMgSO(anh)上で乾燥して濾過、濃縮し固形物を得て、これをACN:NHCO(aq、0.1%)(30_100)の条件で分取HPLC:XBRIDGE_10で精製した。2つの異なる化合物を固形物として単離し、これらをその特性から次の2つの化合物と判断した。
【0325】
中間体122:N−(3−{[3−({5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−イル}アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−2、4−ジフルオロフェニル)アセトアミド
【化93】

【0326】
(20mg、0.042mmol、収率21%)H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:10.83(br.s、1H)、9.72(br.s、1H)、7.68−7.86(m、2H)、7.01−7.11(m、1H)、5.95(s、1H)、5.84(s、1H)、5.75(q、1H)、5.26(s、2H)、2.24(s、3H)、2.10(s、3H)、2.05(s、3H)、1.79(d、3H)、[ES+MS]m/z473(MH+);および
実施例87の標記化合物:N−{1−[(3−アミノ−2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン(13mgr、0.030mmol、収率15%)HNMR(300MHz、DMSO−d)δppm:10.82(br.s、1H)、7.63(s、1H)、6.68−6.83(m、2H)、5.95(s、1H)、5.84(s、1H)、5.75(q、1H)、5.18(s、2H)、5.02(s、2H)、2.24(s、3H)、2.11(s、3H)、1.79(d、3H)、[ES+MS]m/z431(MH+)。
【0327】
実施例88:1−[5−({1−[(3−アミノ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
【化94】

【0328】
中間体121エチル(2−フルオロ−3−{[3−({5[−1−ヒドロキシ−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−イル}アミノ)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}フェニル)カルバマート(108mg、0.214mmol)を窒素雰囲気下で4mlのTHF(anh)に溶解した。次に、N、N、N−トリブチル−1−ブタンアミニウムフルオリド(ALDRICH、214μL、0.214mmol)を添加し反応混合物を加熱還流した。2時間45分後、さらにN、N、N−トリブチル−1−ブタンアミニウムフルオリド(ALDRICH、214μL、0.214mmol)を添加して反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応物を20mlのTHFを添加して希釈し、さらにN、N、N−トリブチル−1−ブタンアミニウムフルオリド(ALDRICH、214μL、0.214mmol)を添加し温度を50℃に固定して1時間30分攪拌した。次に、溶媒を真空下除去し反応粗製物をDCM/MeOH(0−30−50%)勾配を使ってシリカクロマトグラフィーで精製した。(25_100)ACN(0.1%ギ酸)/水(0.1%ギ酸)勾配を溶出剤として使用してSunFireクロマトグラフィーカラムで2回目の精製を行って標記化合物を白色固体(15mg、15%)として得た。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:10.84(br.s.1H)、7.65(d、1H)、7.28(s、1H)、7.20(s、1H)、6.62−6.82(m、2H)、6.25−6.33(m、1H)、5.95(d、1H)、5.10−5.20(m、4H)、2.29(s、3H)、1.79(s、3H)。[ES+MS]m/z432(MH)。
【0329】
実施例78のラセミ体のキラル分離
【化95】

【0330】
78mgの実施例78(ラセミ混合物)をCHIRALPAK−AD20x250mmカラム、F=17mL/分、254nm、および定組成混合物のACN、0.1%イソプロピルアミン−(MeOH−iPrOH60:40)、0.1%イソプロピルアミン90:10、を使って分離した。生成物を3.5mLのMeOH/ACN(1mL MeOHおよび2.5mL ACN、HPLCグレード)に溶解した。完全分離には2回の注入を要した。分離完了後、該当する画分を集め下記の両鏡像異性体を得た。
【0331】
実施例89:(1S)−1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
【化96】

【0332】
異性体1、最初のHPLC溶出物:28mg、薄オレンジ色固体。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:10.82(br.s、1H)、7.69(s、1H)、7.39−7.49(m、1H)、7.24(s、1H)、7.22(s、1H)、7.06−7.14(m、2H)、5.93(s、1H)、5.25(s、2H)、2.29(s、3H)、1.97(s、3H)。[ES+MS]m/z435(MH)。
【0333】
キラル分析HPLC条件:CHIRALPAK−AD−H4.6x150mmカラム、メソッド:定率溶離混合物ACN、0.1%イソプロピルアミン-(MeOH−iPrOH60:40)、0.1%イソプロピルアミン;比率90:10、流速:1mL/分。Rt:3.89分。α=+101.550。絶対配置は、非経験的振動円二色性分光法(VCD)により決定した。
【0334】
実施例90:(1R)−1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
【化97】

【0335】
異性体2、HPLC第2溶出物:41mg、淡黄色固体。H NMR(300MHz、DMSO−d)δppm:10.83(br.s、1H)、7.69(s、1H)、7.39−7.49(m、1H)、7.24(s、1H)、7.22(s、1H)、7.06−7.14(m、2H)、5.93(s、1H)、5.25(s、2H)、2.29(s、3H)、1.97(s、3H)。[ES+MS]m/z435(MH)。
【0336】
キラル分析HPLC条件:CHIRALPAK−AD−H4.6x150mmカラム、メソッド:定率溶離混合物ACN、0.1%イソプロピルアミン-(MeOH−iPrOH60:40)、0.1%イソプロピルアミン比率90:10、流量:1mL/分。Rt:5.93分。αD=−96.080。絶対配置は、非経験的振動円二色性分光法(VCD)により決定した。
【0337】
生物活性
結核菌H37Rv阻害アッセイ(全細胞アッセイ)
各検査された化合物についての最小阻止濃度(MIC)の測定を96ウエル平底ポリスチレンマイクロタイタープレートで実施した。無水DMSOの2倍薬物希釈を400μMから開始し10回実施した。5μlのこれらの薬剤溶液を95μlのMiddlebrook 7H9培地に添加した。(プレートレイアウトのA−H行、1−10列)。イソニアジドを陽性対照として用いて、160μg/mlから開始するイソニアジドの8つの2倍希釈を調製し、この対照曲線の5μlを95μlのMiddlebrook 7H9培地(Difco catalogue ref.271310)に添加した。(列11、行A−H)。無水DMSO 5μlを列12(増殖およびブランク対照)に添加した。
【0338】
接種材料を約1x10cfu/mlに標準化して、Middlebrook 7H9培地(Middlebrook ADC増殖用、Becton Dickinsonカタログ番号211887から入手可能なマイコバクテリウムの種の増殖を助ける脱水した増殖培地)に1対100で希釈し、最終接種材料のH3Rv菌株(ATCC25618)を得た。この接種材料の100μlを、G−12ウエルとH−12ウエル(ブランク対照)を除くプレート全体に添加した。全てのプレートを密封した箱に入れて周囲のウエルが乾燥することを防ぎ、振とうせず37℃で6日間培養した。レサズリン溶液は、30mlの滅菌PBS(リン酸緩衝生理食塩水)中でレサズリン1錠(Resazurin Tablets for Milk Testing;Ref 330884Y VWR International Ltd)を溶解して調製した。この溶液25μlを各ウェルに添加した。48時間後、蛍光を測定して(Spectramax M5 Molecular Devices、励起波長 530nm、蛍光波長 590nm)、MIC値を決定した。
【0339】
結核菌H37Rv阻害アッセイ(全細胞アッセイ)の結果
以下で特に明記のない限り、全実施例は、全細胞アッセイで試験された。中間体121および122もこのアッセイで試験を行った。
【0340】
上述の実施例7、10、12、13、23、24、28、30、38、70、76−81、83、84、86および89は、1μM以下のMIC値を有することが明らかになった。例えば、実施例89は、0.2μMのMIC値を有することが分かった。
【0341】
上述の実施例3、6、14−16、19、20、22、25、29、33、39、40、42、44、54、66、67、69、71、72、74、85、87および中間体121は、4μM以下で1μMを超えるMIC値を有することが明らかになった。
【0342】
上述の実施例1、4、5、21、27、32、34、36、37、41、43および82は、10μM以下で4μMを超えるMIC値を有することが明らかになった。
【0343】
上述の実施例2、8、9、11、17、18、26、31、35、45−53、55−64、68、73、75、90および中間体122は、10μMを超えるMIC値を有することが明らかになった。
【0344】
実施例65は全細胞アッセイでは試験しなかった。
【0345】
一態様では、本発明の化合物は、結核菌H37Rv阻害アッセイ(全細胞アッセイ)において、4μM以下のMIC値を有する。
【0346】
結核菌InhA阻害アッセイ(酵素アッセイ)
InhAは、NADHのNADへの付随酸化を伴って、2−トランスエノイルCoAエステルを還元できる。そのアッセイ形式は、NADH消費量の動力学的検出に基づいている。
【0347】
InhA阻害アッセイを、マイコバクテリア組み換えタンパク質を発現し、精製した形態の大腸菌と共に実行した。反応速度定数および阻害活性を測定する標準のアッセイ条件では、5nMのInhA、ならびにQuemard et al(DDCoA)により記載された様に合成および精製した50μMのDodecenoyl−CoA、ならびに基質として50μMのNADHを使用し、また、0.05%のBSAを含む30mM PIPES緩衝液(pH6.8)中でアッセイを行った。試験用化合物の溶液を100%DMSO中で調製した;用量反応曲線を作るために、25μM(または、最も強力な化合物に対しては1μM)から始まる8種の3倍希釈液を作成した。トリクロサンを全実験で陽性対照として使用した。1μlの化合物を25μlのDDCoA+NADH混合物を含むウエルに添加し、50μlの酵素溶液を添加して反応を開始した。NADHからの蛍光を、室温で20分間、蛍光プレートリーダで追跡した(340nMで励起;480nMで発光)。NADH消費初期速度を使ってIC50値を決定した。
【0348】
Quemard A、Sacchettini JC、Dessen A、et al、結核菌中のイソニアジドに対する標的酵素キャラクタリゼーション、Biochemistry 1995;34:8235−41。
【0349】
結核菌InhA阻害アッセイ(酵素アッセイ)結果
以下で特に明記のない限り、全試料を酵素アッセイで試験した。中間体121および122もこのアッセイで試験した。
【0350】
上述の実施例1〜16、19〜33、36〜43、46、47、49〜51、53〜57、66〜72、74、76〜89および中間体121は、0.05μg/ml未満のIC50値を有することが明らかになった。例えば、実施例89は、0.002μg/mlのIC50値を有することが明らかになった。
上述の実施例17、18、34、44、45、48、52、73、75、90および中間体122は、0.10μg/ml未満で0.05μg/mlを超えるIC50値を有することが明らかになった。
上述の実施例35および58〜64は、0.50μg/ml未満で0.10μg/mlを超えるIC50値を有することが明らかになった。
【0351】
上述の実施例65は、0.50μg/mlを超えるIC50値を有することが明らかになった。
【0352】
一態様では、本発明の化合物は、結核菌InhA阻害アッセイ(酵素アッセイ)において0.05μg/ml未満のIC50値を有する。
【0353】
本明細書で引用された特許や特許出願(これに限定されないが)を含む全ての出版物は、あたかも各出版物に、参照によって内容そのままが具体的にかつ個別に組み込まれるという表示があるかのように、参照によって本明細書に組み込まれる。
【0354】
この記載および特許請求の範囲がその一部となる出願は、何らかの後続出願に関する優先権の基礎となり得る。このような後続出願の特許請求の範囲は、本明細書記載のいずれかの特徴またはいずれかの特徴の組み合わせを対象にしてもよい。それらは製品、組成物、プロセス、または使用に関する請求項の形をとっても、また、実施例として、制限されない形で、次の特許請求の範囲を含んでもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療に使用するための式(I)の化合物、
【化1】

(式中、
XはNであり、かつYはCRであるか;またはXはCであり、かつYはSであり;
Zは、NおよびCHから選択され;
は、HおよびMeから選択され、
は、H、OH、OMeおよびMeから選択され;
各Rは、C1−3アルキル、F、Cl、Br、CFおよびNHから独立に選択され;
は、Me、CF、NOおよびCHFから選択され;
は、H、MeおよびCHFから選択され;
は、HおよびMeから選択され;さらに
pは0〜3である)、
または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項2】
がMeである請求項1に記載の治療に使用するための式(I)の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項3】
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{1−[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]エチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−{1−[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]エチル}−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−{[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[5−メチル−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[3−(ジフルオロメチル)−5−メチル−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−[(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−5−{[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−[(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{[3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−1−イル]メチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミンおよび
N−{1−[(2、6−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(5−メチル−3−ニトロ−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
から選択される治療に使用するための化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項4】
式(I)の化合物、
【化2】

(式中、
XはNであり、かつYはCRであるか;またはXはCであり、かつYはSであり;
Zは、NおよびCHから選択され;
はMeであり、
は、H、OH、およびOMeから選択され;
各Rは、C1−3アルキル、F、Cl、Br、CFおよびNHから独立に選択され;
は、Me、CF、NOおよびCHFから選択され;
は、H、MeおよびCHFから選択され;
は、HおよびMeから選択され;さらに
pは0〜3である)、
または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項5】
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1S)−1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(1S)−1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン および
(1S)−1−[5−({1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタールおよび
(1S)−1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
から選択される化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項6】
(1S)−1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノールである化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項7】
(1S)−1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノールである化合物。
【請求項8】
式(I)の化合物:
【化3】

(式中、
XはCであり、かつYはSであり;
Zは、NおよびCHから選択され;
は、HおよびMeから選択され、
は、H、OH、OMeおよびMeから選択され;
各Rは、C1−3アルキル、F、Cl、Br、CFおよびNHから独立に選択され;
は、Me、CF、NOおよびCHFから選択され;
は、HおよびMeから選択され;さらに
pは0〜3である)、
または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項9】
がMeである請求項8記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項10】
がH、OHおよびOMeから選択され、式(I)で示される絶対立体化学を有する請求項9記載の化合物または薬学的に許容可能なその塩。
【化4】

【請求項11】
5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2、5−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−ブロモフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2、5−ジクロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−ブロモフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−(1−{[2、5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[5−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2、3−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−(1−{[2−クロロ−5−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2、3−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2、3−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−4−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−5−メチル−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(2−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン.
5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−[1−(フェニルメチル)−1H−ピラゾール−3−イル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(6−クロロ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(5−アミノ−2−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(3−アミノ−2−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
1−[5−({1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−{1−[4−(トリフルオロメチル)−1、3−チアゾール−2−イル]エチル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(4−クロロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−5−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミンおよび
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)メチル]−1、3−チアゾール−2−アミン
から選択される化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項12】
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(メチルオキシ)−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[(メチルオキシ)(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)メチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2−クロロ−6−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−メチル−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(4−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(4−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(4−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−{1−[(2、3、6−トリフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
1−[5−({1−[(3−クロロ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
1−[5−({1−[(2、3−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
N−{1−[(2、6−ジフルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミンおよび
5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−N−(1−{[2−(エチルオキシ)−3、6−ジフルオロフェニル]メチル}−1H−ピラゾール−3−イル)−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
から選択される化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項13】
1−[5−({1−[(2−フルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
1−[5−({1−[(2、6−ジフルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
N−{1−[(2、6−ジフルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(2、6−ジフルオロ−3−メチルフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミン
N−{1−[(3−アミノ−2、6−ジフルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}−5−[1−(3、5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)エチル]−1、3、4−チアジアゾール−2−アミンおよび
1−[5−({1−[(3−アミノ−2−フルオロフェニル)メチル]−1H−ピラゾール−3−イル}アミノ)−1、3、4−チアジアゾール−2−イル]−1−(4−メチル−1、3−チアゾール−2−イル)エタノール
から選択される化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項14】
治療に使用するための請求項4〜13のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項15】
結核の治療に使用するための請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩。
【請求項16】
結核の治療に使用する医薬の製造における、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩の使用。
【請求項17】
哺乳類の結核の治療方法であって、請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩の有効量をこのような治療の必要な哺乳類に投与することを含む、方法。
【請求項18】
前記哺乳類がヒトである請求項17記載の方法。
【請求項19】
請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物、または薬学的に許容可能なその塩、および1つまたは複数の薬学的に許容可能な担体、賦形剤または希釈剤を含む、医薬組成物。
【請求項20】
式(Ia)の化合物を調製するプロセスであって、
XはNであり、かつYはCRであるか;またはXはCであり、かつYはSであり;
は、HおよびMeから選択され、
は、H、OH、OMeおよびMeから選択され;
各Rは、C1−3アルキル、F、Cl、Br、CFおよびNHから独立に選択され;
は、Me、CF、NOおよびCHFから選択され;
は、H、MeおよびCHFから選択され;
は、HおよびMeから選択され;さらに
pは0〜3であり、
式(II)の化合物と式(III)の化合物の反応ステップを含む、プロセス。
【化5】

【請求項21】
式(Ib)の化合物を調製するプロセスであって、
XはNであり、かつYはCRであり;またはXはCであり、かつYはSであり;
は、HおよびMeから選択され、
は、H、OH、OMeおよびMeから選択され;
各Rは、C1−3アルキル、F、Cl、Br、CFおよびNHから独立に選択され;
は、Me、CF、NOおよびCHFから選択され;
は、H、MeおよびCHFから選択され;
は、HおよびMeから選択され;さらに
pは0〜3であり、
式(IIb)の化合物と式(IIIb)の化合物の反応ステップを含む、プロセス。
【化6】

【請求項22】
請求項1〜13のいずれか1項に記載の式(I)の化合物または薬学的に許容可能なその塩に加えて、1つまたは複数の追加の治療薬を含む組み合わせ。
【請求項23】
前記1つまたは複数の追加の治療薬が抗結核薬である請求項22記載の組み合わせ。

【公表番号】特表2012−523384(P2012−523384A)
【公表日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−503926(P2012−503926)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【国際出願番号】PCT/EP2010/002265
【国際公開番号】WO2010/118852
【国際公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】