説明

(置換チオ)ジベンゾキノン化合物及びその中間体である(置換チオ)ビアリール化合物並びにそれらの製造方法

【課題】本発明は、アリール−アリールカップリング反応を利用した工業的にも簡便で好適な方法にて、新規な(置換チオ)ジベンゾキノン化合物を、高収率、かつ高い位置選択性にて製造することができる方法等を提供する。
【解決手段】(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物と、(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物とをカップリング剤の存在下で反応させて、(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物を得る第一工程と、前記(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物とヒドロキシル化剤とを反応させて、(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物を得る第二工程と、前記(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物と酸化剤とを反応させて、(置換チオ)ジベンゾキノン化合物を得る第三工程とを備えることを特徴とする(置換チオ)ジベンゾキノン化合物の製造方法である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物と、式(2)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物とをカップリング剤の存在下で反応させて、式(3)で示される(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物を得る第一工程と、
前記(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物とヒドロキシル化剤とを反応させて、式(4)で示される(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物を得る第二工程と、
前記(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物と酸化剤とを反応させて、式(5)で示される(置換チオ)ジベンゾキノン化合物を得る第三工程と
を備えることを特徴とする、(置換チオ)ジベンゾキノン化合物の製造方法。
【化1】


(式(1)中、Rは、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基であり、R及びRは、それぞれ、水素原子(ただし、R及びRが共に水素原子である場合を除く。)、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基であり、nは、1又は2である。)
【化2】


(式(2)中、Rは、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基であり、R及びRは、それぞれ、水素原子(ただし、R及びRが共に水素原子である場合を除く。)、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基であり、mは、1又は2である。)
【化3】


(式(3)中、R乃至R並びにn及びmは、前記式(1)及び式(2)とそれぞれ同一である。)
【化4】


(式(4)中、R及びR並びにn及びmは、前記式(1)乃至式(3)とそれぞれ同一である。)
【化5】


(式(5)中、R及びR並びにn及びmは、前記式(1)乃至式(4)とそれぞれ同一である。)
【請求項2】
式(1)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物が、式(1−P)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物であって、式(2)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物が、式(2−P)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の(置換チオ)ジベンゾキノン化合物の製造方法。
【化6】


(式(1−P)中、Rは、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロアリール基、置換若しくは無置換のアルキルチオ基、又は置換若しくは無置換のアリールチオ基であり、R、R及びnは、前記式(1)とそれぞれ同一である。)
【化7】


(式(2−P)中、Rは、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロアリール基、置換若しくは無置換のアルキルチオ基、又は置換若しくは無置換のアリールチオ基であり、R、R及びmは、前記式(2)とそれぞれ同一である。)
【請求項3】
式(1)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物が、式(1−A)で示され、式(2)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物が、式(2−A)で示されることを特徴とする、請求項1に記載の(置換チオ)ジベンゾキノン化合物の製造方法。
【化8】


(式(1−A)中、R、R及びnは、前記式(1)とそれぞれ同一であり、Akは、フッ素原子、ニトロ基、シアノ基、若しくはアルコキシ基を有していてもよいアルキル基、又はハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子)、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、若しくはヘテロアリールチオ基を有していてもよい(アルケニル)アルキル基、(アルキニル)アルキル基、(アリール)アルキル基、若しくは(ヘテロアリール)アルキル基である。)
【化9】


(式(2−A)中、R、R及びmは、前記式(2)とそれぞれ同一であり、Ak’は、フッ素原子、ニトロ基、シアノ基、若しくはアルコキシ基を有していてもよいアルキル基、又はハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子)、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、若しくはヘテロアリールチオ基を有していてもよい(アルケニル)アルキル基、(アルキニル)アルキル基、(アリール)アルキル基、若しくは(ヘテロアリール)アルキル基である。)
【請求項4】
式(1−R1)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物と、式(2−R1)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物とをカップリング剤の存在下で反応させることを特徴とする、式(3−R1)で示される(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物の製造方法。
【化10】


(式(1−R1)中、Rは、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基であり、R及びRは、それぞれ、水素原子(ただし、R及びRが共に水素原子である場合を除く。)、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基である。)
【化11】


(式(2−R1)中、Rは、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基であり、R及びRは、それぞれ、水素原子(ただし、R及びRが共に水素原子である場合を除く。)、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基である。)
【化12】


(式(3−R1)中、R乃至Rは、前記式(1−R1)及び式(2−R1)とそれぞれ同一である。)
【請求項5】
式(1−R1)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物が、式(1−P1)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物であって、式(2−R1)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物が、式(2−P1)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物であって、更に式(3−R1)で示される(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物が、式(3−P1)で示される(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物であることを特徴とする、請求項4に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物の製造方法。
【化13】


(式(1−P1)中、R及びRは、前記式(1−R1)とそれぞれ同一であり、Rは、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロアリール基、置換若しくは無置換のアルキルチオ基、又は置換若しくは無置換のアリールチオ基である。)
【化14】


(式(2−P1)中、R及びRは、前記式(2−R1)とそれぞれ同一であり、Rは、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロアリール基、置換若しくは無置換のアルキルチオ基、又は置換若しくは無置換のアリールチオ基である。)
【化15】


(式(3−P1)中、R、R、R、R、R、及びRは、前記式(1−P1)及び式(2−P1)とそれぞれ同一である。)
【請求項6】
式(1−R1)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物が、式(1−A1)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物であって、式(2−R1)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物が、式(2−A1)で示される(置換チオ)ジオキシベンゼン化合物であって、更に式(3−R1)で示される(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物が、式(3−A1)で示される(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物であることを特徴とする、請求項4に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物の製造方法。
【化16】


(式(1−A1)中、R及びRは、前記式(1−R1)とそれぞれ同一であり、Akは、フッ素原子、ニトロ基、シアノ基、若しくはアルコキシ基を有していてもよいアルキル基、又はハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子)、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、若しくはヘテロアリールチオ基を有していてもよい(アルケニル)アルキル基、(アルキニル)アルキル基、(アリール)アルキル基、若しくは(ヘテロアリール)アルキル基である。)
【化17】


(式(2−A1)中、R及びRは、前記式(2−R1)とそれぞれ同一であり、Ak’は、フッ素原子、ニトロ基、シアノ基、若しくはアルコキシ基を有していてもよいアルキル基、又はハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子)、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、若しくはヘテロアリールチオ基を有していてもよい(アルケニル)アルキル基、(アルキニル)アルキル基、(アリール)アルキル基、若しくは(ヘテロアリール)アルキル基である。)
【化18】


(式(3−A1)中、R、R、R及びR、並びにAk及びAk’は、前記式(1−A1)及び式(2−A1)とそれぞれ同一である。)
【請求項7】
請求項4に記載の製造方法により製造された(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物とヒドロキシル化剤とを反応させることを特徴とする、式(4−R1)で示される(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物の製造方法。
【化19】


(式(4−R1)中、R及びRは、前記式(3−R1)とそれぞれ同一である。)
【請求項8】
請求項5に記載の製造方法により製造された(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物とヒドロキシル化剤とを反応させることを特徴とする、式(4−P1)で示される(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物の製造方法。
【化20】


(式(4−P1)中、R及びRは、前記式(3−P1)とそれぞれ同一である。)
【請求項9】
請求項6に記載の製造方法により製造された(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物とヒドロキシル化剤とを反応させることを特徴とする、式(4−A1)で示される(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物の製造方法。
【化21】


(式(4−A1)中、Ak及びAk’は、前記式(3−A1)とそれぞれ同一である。)
【請求項10】
請求項7に記載の製造方法により製造された(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物と酸化剤とを反応させることを特徴とする、式(5−R1)で示される(置換チオ)ジベンゾキノン化合物の製造方法。
【化22】


(式(5−R1)中、R及びRは、前記式(4−R1)とそれぞれ同一である。)
【請求項11】
請求項8に記載の製造方法により製造された(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物と酸化剤とを反応させることを特徴とする、式(5−P1)で示される(置換チオ)ジベンゾキノン化合物の製造方法。
【化23】


(式(5−P1)中、R及びRは、前記式(4−P1)とそれぞれ同一である。)
【請求項12】
請求項9に記載の製造方法により製造された(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物と酸化剤とを反応させることを特徴とする、式(5−A1)で示される(置換チオ)ジベンゾキノン化合物の製造方法。
【化24】


(式(5−A1)中、Ak及びAk’は、前記式(4−A1)とそれぞれ同一である。)
【請求項13】
前記式中、R、R、R、及びRが無置換のアルキル基であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の(置換チオ)ジベンゾキノン化合物の製造方法。
【請求項14】
前記カップリング剤が塩化第二鉄(FeCl)又は臭化第二鉄(FeBr)であることを特徴とする、請求項1乃至6、及び13のいずれか1項に記載の(置換チオ)ジベンゾキノン化合物の製造方法。
【請求項15】
式(5)で示されることを特徴とする、(置換チオ)ジベンゾキノン化合物。
【化25】


(式(5)中、R及びRは、それぞれ、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基であり、n及びmは、それぞれ、1又は2である。)
【請求項16】
式(5)が式(5−R1)で示されることを特徴とする、請求項15に記載の(置換チオ)ジベンゾキノン化合物。
【化26】


(式(5−R1)中、R及びRは、前記式(5)とそれぞれ同一である。)
【請求項17】
式(5)が式(5−P)で示されることを特徴とする、請求項15に記載の(置換チオ)ジベンゾキノン化合物。
【化27】


(式(5−P)中、R及びRは、それぞれ、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロアリール基、置換若しくは無置換のアルキルチオ基、又は置換若しくは無置換のアリールチオ基であり、n及びmは、前記式(5)とそれぞれ同一である。)
【請求項18】
式(5−P)が式(5−P1)で示されることを特徴とする、請求項17に記載の(置換チオ)ジベンゾキノン化合物。
【化28】


(式(5−P1)中、R及びRは、前記式(5−P)とそれぞれ同一である。)
【請求項19】
とRが同一であることを特徴とする、請求項15又は16に記載の(置換チオ)ジベンゾキノン化合物。
【請求項20】
及びRが置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基であることを特徴とする、請求項15、16、及び19のいずれか1項に記載の(置換チオ)ジベンゾキノン化合物。
【請求項21】
式(5)が式(5−A)で示されることを特徴とする、請求項15に記載の(置換チオ)ジベンゾキノン化合物。
【化29】


(式(5−A)中、Ak及びAk’は、フッ素原子、ニトロ基、シアノ基、若しくはアルコキシ基を有していてもよいアルキル基、又はハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子)、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、若しくはヘテロアリールチオ基を有していてもよい(アルケニル)アルキル基、(アルキニル)アルキル基、(アリール)アルキル基、若しくは(ヘテロアリール)アルキル基であり、AkとAk’は、それぞれ互いに同一又は異なっていてもよい。n及びmは、前記式(5)とそれぞれ同一である。)
【請求項22】
式(5−A)が式(5−A1)で示されることを特徴とする、請求項21に記載の(置換チオ)ジベンゾキノン化合物。
【化30】


(式(5−A1)中、Ak及びAk’は、前記式(5−A)とそれぞれ同一である。)
【請求項23】
AkとAk’が同一であることを特徴とする、請求項21又は22に記載の(置換チオ)ジベンゾキノン化合物。
【請求項24】
Ak及びAk’がそれぞれ無置換のアルキル基、又はフッ素原子で置換されたアルキル基であることを特徴とする、請求項21乃至23のいずれか1項に記載の(置換チオ)ジベンゾキノン化合物。
【請求項25】
式(4)で示されることを特徴とする、(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物。
【化31】


(式(4)中、R及びRは、それぞれ、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基であり、n及びmは、それぞれ、1又は2である。)
【請求項26】
式(4)が式(4−R1)で示されることを特徴とする、請求項25に記載の(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物。
【化32】


(式(4−R1)中、R及びRは、前記式(4)とそれぞれ同一である。)
【請求項27】
式(4)が式(4−P)で示されることを特徴とする、請求項25に記載の(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物。
【化33】


(式(4−P)中、R及びRは、それぞれ、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロアリール基、置換若しくは無置換のアルキルチオ基、又は置換若しくは無置換のアリールチオ基であり、n及びmは、前記式(4)とそれぞれ同一である。)
【請求項28】
式(4−P)が式(4−P1)で示されることを特徴とする、請求項27に記載の(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物。
【化34】


(式(4−P1)中、R及びRは、前記式(4−P)とそれぞれ同一である。)
【請求項29】
とRが同一であることを特徴とする、請求項25又は26に記載の(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物。
【請求項30】
及びRが置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基であることを特徴とする、請求項25、26、及び29のいずれか1項に記載の(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物。
【請求項31】
式(4)が式(4−A)で示されることを特徴とする、請求項25に記載の(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物。
【化35】


(式(4−A)中、Ak及びAk’は、フッ素原子、ニトロ基、シアノ基、若しくはアルコキシ基を有していてもよいアルキル基、又はハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子)、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、若しくはヘテロアリールチオ基を有していてもよい(アルケニル)アルキル基、(アルキニル)アルキル基、(アリール)アルキル基、若しくは(ヘテロアリール)アルキル基であり、AkとAk’は、それぞれ互いに同一又は異なっていてもよい。n及びmは、前記式(4)とそれぞれ同一である。)
【請求項32】
式(4−A)が式(4−A1)で示されることを特徴とする、請求項31に記載の(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物。
【化36】


(式(4−A1)中、Ak及びAk’は、前記式(4−A)とそれぞれ同一である。)
【請求項33】
AkとAk’が同一であることを特徴とする、請求項31又は32記載の(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物。
【請求項34】
Ak及びAk’が、それぞれ無置換のアルキル基又はフッ素原子で置換されたアルキル基であることを特徴とする、請求項31乃至33のいずれか1項に記載の(置換チオ)テトラヒドロキシビアリール化合物。
【請求項35】
式(3)で示されることを特徴とする、(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【化37】


(式(3)中、R及びRは、それぞれ、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基であり、R、R、R、及びRは、それぞれ、水素原子(ただし、R及びRが共に水素原子である場合を除き、かつR及びRが共に水素原子である場合を除く。)、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基である。n及びmは、それぞれ、1又は2である。)
【請求項36】
式(3)が式(3−R1)で示されることを特徴とする、請求項35に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【化38】


(式(3−R1)中、R乃至Rは、前記式(3)とそれぞれ同一である。)
【請求項37】
式(3)が式(3−P)で示されることを特徴とする、請求項35に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【化39】


(式(3−P)中、R、R、R、及びR並びにn及びmは、前記式(3)とそれぞれ同一であり、R及びRは、それぞれ、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、置換若しくは無置換のアルキル基、置換若しくは無置換のアルコキシ基、置換若しくは無置換のアルケニル基、置換若しくは無置換のアルキニル基、置換若しくは無置換のアリール基、置換若しくは無置換のヘテロアリール基、置換若しくは無置換のアルキルチオ基、又は置換若しくは無置換のアリールチオ基である。)
【請求項38】
式(3−P)が式(3−P1)で示されることを特徴とする、請求項37に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【化40】


(式(3−P1)中、R、R、R、R、R、及びRは、前記式(3−P)とそれぞれ同一である。)
【請求項39】
=R=R=Rであることを特徴とする、請求項35乃至38のいずれか1項に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【請求項40】
及びRの少なくとも一方が、置換若しくは無置換のアルキル基であって、かつR及びRの少なくとも一方が置換若しくは無置換のアルキル基であることを特徴とする、請求項35乃至39のいずれか1項に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【請求項41】
、R、R、及びRが、すべて無置換のアルキル基であることを特徴とする、請求項35乃至39のいずれか1項に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【請求項42】
、R、R、及びRの前記アルキル基が、炭素数1〜8のアルキル基であることを特徴とする、請求項35乃至41のいずれか1項に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【請求項43】
とRが同一であることを特徴とする、請求項35、36、及び39乃至42いずれか1項に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【請求項44】
及びRが置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換のヘテロアリール基であることを特徴とする、請求項35、36、及び39乃至43いずれか1項に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【請求項45】
式(3)が、式(3−A)で示されることを特徴とする、請求項35に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【化41】


(式(3−A)中、Ak及びAk’は、フッ素原子、ニトロ基、シアノ基、若しくはアルコキシ基を有していてもよいアルキル基、又はハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子、臭素原子、若しくはヨウ素原子)、ニトロ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルキルチオ基、アリールチオ基、若しくはヘテロアリールチオ基を有していてもよい(アルケニル)アルキル基、(アルキニル)アルキル基、(アリール)アルキル基、若しくは(ヘテロアリール)アルキル基であり、AkとAk’は、それぞれ互いに同一又は異なっていてもよい。R、R、R、及びR並びにn及びmは、前記式(3)とそれぞれ同一である。)
【請求項46】
式(3−A)が、式(3−A1)で示されることを特徴とする、請求項45に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【化42】


(式(3−A1)中、R、R、R及びR、並びにAk及びAk’は、前記式(3−A)とそれぞれ同一である。)
【請求項47】
AkとAk’が同一であることを特徴とする、請求項45又は46に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【請求項48】
Ak及びAk’が、それぞれ無置換のアルキル基、又はフッ素原子で置換されたアルキル基であることを特徴とする、請求項45乃至47のいずれか1項に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【請求項49】
、R、R、及びRが、すべて無置換のアルキル基であることを特徴とする、請求項45乃至48のいずれか1項に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。
【請求項50】
、R、R、及びRの前記アルキル基が、炭素数1〜8のアルキル基であることを特徴とする、請求項45乃至49のいずれか1項に記載の(置換チオ)テトラオキシビアリール化合物。

【公開番号】特開2011−116749(P2011−116749A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−240148(P2010−240148)
【出願日】平成22年10月26日(2010.10.26)
【出願人】(304020177)国立大学法人山口大学 (579)
【出願人】(000000206)宇部興産株式会社 (2,022)
【Fターム(参考)】