説明

2つの流体導管の端部の接続構成

【課題】互いに接続される2つの流体導管の端部(3、4)、及び、軸と、軸を囲む外側及び軸を囲む内側とを有するカップリング要素(7;27;37;47;57;67)を備える接続構成を提供する。
【解決手段】端部の円周上に、第1の固定リブ(18)が円周方向に延びる。カップリング要素(7;27;37;47;57;67)の内側に、カップリング要素の各軸端に隣接して、円周方向に延びる第2の固定リブ(13、73)が設けられる。カップリング要素は、弾性的に膨張されることによって、接続構成が結合された状態で、端部(3、4)に同軸に結合され、第2の固定リブ(13;73)は、第1の固定リブ(18)の後ろでロックし、端部(3、4)は、互いにきつく結合される。カップリング要素は、円周方向に閉じた円筒形のスリーブである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに接続される2つの流体導管の端部と、軸を中心に延びる外側及びその軸を中心に延びる内側を有するカップリング要素とを備える接続構成に関する。第1の固定リブは、端部の円周に対して円周方向に延び、第2の固定リブは、カップリング要素の各軸端の近傍に、カップリング要素の内側で円周方向に延びる。カップリング要素は、弾性的に広げられることによって端部に同軸に結合され、一方の端部は他方の端部に同軸にきつく結合され、第2の固定リブは、結合された状態で、第1の固定リブの後ろでロックされる。
【背景技術】
【0002】
欧州特許公報1 378 701 A1で開示されているこの種の接続構成において、カップリング要素は、弾性プラスチック材料から作られ、2つの対向する支柱によって互いに接続された2つの楕円形リングを備える。リングは、内側に、ロッキング突出部の形をとる固定リブを備える。流体導管の端部をリングの中に挿入すると、リングは、端部に供給された固定リブによって弾性的に広げられ、リングのロッキング突出部が端部の固定リブの後ろでロックする。結合した状態で、小さい曲率半径をもつリング領域と端部との間には遊びがあり、その遊びによって、カップリングを外すためのリングの半径方向の圧縮が可能になる。支柱と、リングと端部との間のカップリングを外すための遊びとの間の広い中間スペースのせいで、カップリング要素の中に挿入される流体導管の端部が汚損するという危険がある。これは、繰り返しのカップリングやそのカップリングを外すことを困難にすることがある。さらに、端部上に、横方向の力が反対の方向へ加えられたとき、接続が外れるという危険がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、端部の接続位置の汚損の危険を防ぎ、偶発的な分離も防ぐ、前述の種類の接続構成を提供することである。
【0004】
本発明によると、これは、カップリング要素が、円周方向に閉じた円筒形のスリーブであることにより、達成される。
【0005】
この構成で、スリーブは、汚損に対し端部の接続位置に追加の密封作用を提供し、同様に、横方向の力に対しこの接続位置に追加の強化を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
好ましくは、スリーブは、耐屈曲性のあるスリーブセグメントを有し、該耐屈曲性のあるスリーブセグメントは、円周方向に少なくとも80°、及び180°より少なく延び、且つ、弾性的に膨張可能な材料を有する弾性スリーブセグメントによって溶融されることにより、又は一体部品を形成することにより、それぞれ接続される、隣接するエッジを有する。耐屈曲性のあるスリーブセグメントは、スリーブ、従って端部の接続位置に追加の強化をもたらす。
【0007】
弾性スリーブセグメントは、円周方向に、耐屈曲性のあるスリーブセグメントと横方向の突出部で重なり、その突出部は、耐屈曲性のあるスリーブセグメントに溶融されることによって接続されることができる。これらの突出部により、スリーブセグメント間の接続のスティフニス又は強さが増加し、スリーブを扱う際、そのスリーブの把持力が高まる。
【0008】
スリーブの内側に、端部の挿入制限を提供する停止リブが円周上に配置される。一方の端部は、自由端で停止リブにもたれ、他方の端部は、停止リブにもたれる肩部を有する。停止リブは、追加的に、スリーブの横方向のスティフニスを増加させ、また、接続位置での密封強さをもたらす。
【0009】
好ましくは、停止リブは、耐屈曲性のあるスリーブセグメントの一体部品として、及び弾性スリーブセグメントの一体部品として形成される、リブセグメントを有する。弾性スリーブセグメントの一体部品である少なくともリブセグメントは、弾性の結果として、接続の密封強さを増加させる。
【0010】
停止リブが、弾性的に膨張可能な材料を有し、弾性スリーブセグメントの一体部品を形成するとき、その停止リブは、全円周にわたる接続の密封強さを増加させる。
【0011】
曲げ硬いスリーブセグメントは、外側に凹部を有することができ、その凹部には、弾性的に膨張可能な材料が埋め込まれる。凹部に埋め込まれるその弾性材料は、スリーブを扱う際、追加的にそのスリーブの把持力を高める。
【0012】
また、弾性的に膨張可能な材料を有する停止リブは、曲げ硬いスリーブセグメント内に設けられる開口部から、凹部内の弾性的に膨張可能な材料に一体で接続される。この構造において、停止リブ及び凹部の弾性的に膨張可能な材料は、単一の射出成形プロセスで製造することができる。
【0013】
代替的に、スリーブは、硬いゴム、又は強化及び/又は架橋エラストマーから作られる一体部品であってもよい。スリーブはまた、単一の射出成形プロセスで製造することもでき、十分に耐屈曲性があるのと同様に弾性的である。
【0014】
その代わり、第2の固定リブを含むスリーブは弾性的に膨張可能な材料を有し、第2の固定リブは円周方向に離れ、及び、第2の固定リブの円周領域にわたって、金属又は硬弾性のプラスチック材料から作られ且つ円周方向のエッジに半径方向内側に突出する脚部を有する円筒部品が、前記スリーブの弾性的に膨張可能な材料の中に、脚部が第2の固定リブの中に突出するように埋め込まれることも可能である。
【0015】
最後の実施形態において、スリーブの内側に、端部の挿入を制限するための停止リブが円周上に延び、停止リブは、スリーブの弾性的に膨張可能な材料を備える。停止リブは同時に、端部の接続位置の密封に対しても適している。
【0016】
スリーブの第2の固定リブは、スリーブの円周の少なくとも80°、且つ180°より少なく延びることができる。
【0017】
さらに、第1の固定リブの後ろに、端部の円周方向に溝が設けられ、溝の軸方向の幅は、第2の固定リブの軸方向の幅に対応する。スリーブが停止リブを持たず、端部を結合するときに他方の端部が押圧される端部が停止肩部を持たないときでも、これらの溝は、端部の挿入を制限することを可能にする。また、スリーブは、滑らない係留された方法で、端部の一方に事前に取り付けられてもよい。
【0018】
好ましくは、一方の端部の第1の固定リブの1つの後ろで、スリーブに挿入されるこの端部の端と対向する端上に、半径方向に突出する2つのカムが、この端部の長手方向中心軸に対して互いに正反対に設けられる。2つのカムは、前記第1の固定リブの半径方向の高さに一致する半径方向の高さだけ突出する。これらのカムは、スリーブの端部の固定リブがカム上にぴったりのるまでスリーブを手動で回転させ、続いてスリーブからこの端部を引き抜くことによって、カムを備える端部の取外しを可能にする。
【0019】
この接続において、第1の固定リブは、端部の全円周にわたって延びる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1及び図2による接続構成は、2つの流体導管1及び2を有し(図の実施形態ではホースの形をとる導管で示されている)、該流体導管1及び2は、端部3及び4;流体導管1、2を端部3、4の一方とそれぞれ接続する2つの接合ナット5、6;円周方向に閉じた円筒形のスリーブ7の形をとるカップリング要素;及び密封リング8を備える。全ての部品はプラスチック材料からなる。しかし、端部3、4及び接合ナット5、6はまた、金属から作られてもよい。端部3、4と流体導管1、2とを接合ナット5、6によって互いに接続する代わりに、これらの部品は、プラスチック材料から作られる一体部品として構成されてもよい。さらに、2つの端部3、4の少なくとも1つは、パイプソケット、例えば自動車のラジエータのパイプソケットコネクタであってもよく、ラジエータの内部の冷却コイルの形をとる冷却水導管に接続される。しかし、この場合、対応する端部は金属から作られる。
【0021】
スリーブ7は2つのスリーブセグメントを有し、該セグメントは、スリーブの長手方向中心軸に対して互いに正反対に位置し、硬弾性(ハードエラスティック)の熱可塑性材料、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリブチレン テレフタレート(PBT)、ポリエチレン テレフタレート(PET)、ポリブチレン ナフタレート(PBN)、ポリエチレン ナフタレート(PEN)、ポリオキシメチレン(POM)、ポリフェニレン硫化物(PPS)、ポリフェニレン アミド(PPA)といったプラスチック材料のうちの1つから作られる、及び、スリーブセグメント9が耐屈曲性をもつように熱硬化性プラスチック材料から作られる。エラストマー材料のインサート10は、スリーブセグメント9の外側に射出成形される。インサート10は、スリーブ7の把持力を高めるために、凹部11を備える。しかし、インサートは必須ではない。その代わり、スリーブセグメント9は外側に波形がついていてもよい。スリーブセグメント9とインサート10との間に、弾性的に膨張可能な熱可塑性材料から作られる弾性スリーブセグメント12が、スリーブセグメント9及びそのインサート10上に射出成形されて、スリーブセグメント9及びそのインサート10は、溶融されることでスリーブセグメント12に接続され、スリーブ7は半径方向に広がることができる。スリーブセグメント12の、弾性的に膨張可能な熱可塑性材料は、例えば、熱可塑性エラストマー(TPE)、加硫熱可塑性エラストマー(TPV)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性エーテルエステルエラストマー(TEEE)、エチルプロピレンゴム(EPDM)、フッ素ゴム(FKM)、フッ素シリコン、液体シリコンゴム(LSR)、及びエチレンビニルアセテート(EVA)といったプラスチック材料の中の1つである。スリーブセグメント9は、従って、180°より小さく、80°より大きいスリーブ7の円周領域、好ましくはおよそ140°から160°の領域にわたって延びる。
【0022】
耐屈曲性のあるスリーブセグメント9は、端の近傍の内側上に、円周方向に延びる固定リブ13を備え、その円周端上に、傾斜したフランク14を備える(図2)。
【0023】
弾性スリーブセグメント12は、軸方向に延びる突出部15を外側に備え、該突出部15は、中央にスリーブ7の回転を示す円弧形の二重矢印16を有する。
【0024】
スリーブ7の軸中央での内部は、円周方向に延びる停止リブ17(図1)を備え、その停止リブのセグメントは、弾性スリーブセグメント12の領域では参照符号17aで識別され、硬弾性のスリーブセグメント9の領域では参照符号17bで識別される。従って、停止リブセグメント17aは、弾性スリーブセグメント12と同様の材料を有し、停止リブセグメント17bは、硬弾性のスリーブセグメント9と同様の材料を有する。
【0025】
端部3、4は、円周方向に延びる固定リブ18を円周に備える。流体導管1、2を接続するために、端部4に挿入される端部3の環状の溝の中に密封リング8が挿入された後、端部3、4は、スリーブ7に軸方向に挿入され、結合される。端部3、4が、端部4に対して予め決められた相対的角度位置でスリーブ7に挿入されると、スリーブ7の固定リブ13が端部3、4の固定リブ18を通るにつれて、スリーブ7は半径方向に弾性的に広げられ、スリーブ7の固定リブ13が、固定リブ18に隣接し且つ円周方向にそれぞれ延びる溝19又は20に、端部3、4の固定リブ18の後ろでロックされる。同時に、端部3、4は、停止リブ17にもたれる。停止リブ17に端部3が接触するのを可能にするために、端部3は肩部21を備える。端部3の溝19は、円周方向の環状の溝である。対照的に、端部4の溝20は、円周に完全に延びているわけではなく、端部4の固定リブ18の半径方向の高さと一致する半径方向の高さだけ突出する2つのカム22で中断されている。2つのカム22は、端部4の長手方向中心軸に対して互いに正反対に位置し、傾斜したフランクを備える。スリーブ7の固定リブ13の軸方向の幅は、溝19及び20の軸方向の幅に対応する。端部3、4をスリーブ7へ挿入すると、スリーブ7の固定リブ13は、従って、端部3、4それぞれの溝19及び20を画定するフランジ23、24と接触することもできる。図1による接続構成の結合された状態において、スリーブセグメント12は、端部でカム22にもたれる。接続を解放するために、スリーブ7は回転される。回転しているとき、固定リブ13は、耐屈曲性のあるスリーブセグメント9の一方の端で、傾斜したフランク14とともにカム22の対応する傾斜したフランクの上に動き、スリーブを広げる。この回転角度位置で、スリーブ7は、端部3及び柔軟な流体導管1とともに、端部4から取り外すことができる。
【0026】
スリーブ7はまた、図1で示されている位置で、端部3に事前に取り付けることができ、最終的にスリーブ7は、弾性スリーブセグメント12がカム22と整列して流体導管1、2が互いに接続される角度位置で、端部4及びそこに接続された流体導管2に結合される。停止リブ17は、端部3、4のスリーブ7への挿入の深さに制限を設けるだけでなく、密封リング8の密封作用に加えて端部3、4の接続位置での密封作用も提供する。
【0027】
フランジ23、24はリブを備えるので、スリーブ7を回転させるとき、端部3、4を安全に保持することができるよう、該フランジは強化された把持力を提供する。
【0028】
図3から図7は、図1及び図2によるスリーブ7に関していくらか修正されたスリーブ27を表している。スリーブ7の部品に類似のスリーブ27の部品は、スリーブ7の対応する部品に対して20を足した参照符号で示されている。同じ部品は同じ参照符号である。
【0029】
弾性スリーブセグメント32で用いられている材料と同じ熱可塑性弾性材料の、円周方向に延びる停止リブ37は、耐屈曲性のあるスリーブセグメント29及び弾性スリーブセグメント32の内側上に射出成形されている。同時に、停止リブ37の弾性材料は、耐屈曲性のあるスリーブセグメント29に設けられた開口部30から、耐屈曲性のあるスリーブセグメント29に設けられた凹部31に射出成形され、該スリーブセグメント29の外側は、スリーブ27の手動の回転を容易にするための把持力強化面33を提供する。
【0030】
円周方向に延びる弾性停止リブ37は、以下の利点を有する。すなわち、停止リブ37は、スリーブ7の耐屈曲性のあるスリーブセグメント9の領域に設けられ、スリーブセグメント9と同じ、より硬い材料でできた停止リブ17の端部よりも、端部3、4の接続位置をよく密封するということである。停止リブ17は、弾性スリーブセグメント12の領域のみに、スリーブセグメント12と同じ弾性材料を備える。
【0031】
図8から図12は、図1及び図2によるスリーブ7の別の修正例であるスリーブ47を示している。スリーブ7の部品に類似のスリーブ47の部品は、スリーブ7の対応する部品に対して30を足した参照符号で識別されている。同じ部品は同じ参照符号である。
【0032】
図1及び図2によるスリーブ7からはそれるが、弾性スリーブセグメント42は横方向の突出部43を備え、該突出部43は、硬弾性のスリーブセグメント39の凹部に射出成形され、該スリーブセグメント39に溶融されている。突出部43は、弾性スリーブセグメント42と硬弾性のスリーブセグメント39との接続の強さを増加させる。スリーブセグメント42の弾性材料は、把持力を十分強化するように選択されるので、図1及び図2によるスリーブ7の弾性スリーブセグメント12の突出部15は省略されている。例えば、シリコンゴムが用いられてもよい。
【0033】
図13から図16において、図1及び図2によるスリーブ7に対して修正されたスリーブ57が図示されている。スリーブ7の部品に類似のスリーブ57の部品は、スリーブ7の対応する部品に対して50を足した参照符号で識別されている。同じ部品は同じ参照符号である。
【0034】
スリーブ57は、全円周にわたって、硬弾性の材料、例えば硬いゴム又は強化及び/又は加硫熱可塑性エラストマーの一体部分を有する。スリーブセグメント9の固定リブ13(前者はスリーブセグメント12の一体部品である)は、スリーブ57の円周方向に、およそ80°から100°、好ましくはおよそ90°にわたって延びる。従って、スリーブセグメント9は、より薄いスリーブセグメント12よりも弾性的に膨張可能ではないので、スリーブ57が依然として膨張したり広がったりできる。突出部15に加えて、スリーブ57は、該スリーブ57における把持力を高めるために円周にわたって分布する軸方向のリブ56を備える。
【0035】
図17から図19は、図1及び図2によるスリーブ7の修正例として別のスリーブ67を示している。スリーブ7の部品に類似のスリーブ67の部品は、スリーブ7の対応する部品に対して60を足した参照符号で識別されている。同じ部品は同じ参照符号である。
【0036】
固定リブ73及び停止リブ17を含むスリーブ67は、全円周にわたって、図1及び図2によるスリーブ7のスリーブセグメント12と同じ弾性的に膨張可能な材料を有する。しかし、固定リブ73の円周領域において、金属又は図1及び図2のスリーブセグメント9と同じ硬弾性のプラスチック材料でできた円筒部品68が埋め込まれている。円筒部品68は、円周のエッジに、内側に突出する脚部69を有し、それは、固定リブ73の中に突出している。脚部69はまた、円周方向に中断されている。
【0037】
本発明の発明的な原理を示すために、本発明の特定の実施形態が示され、詳述されているが、本発明は、そのような原理から逸脱することなくその他の方法によっても実現されることが理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明による接続構成の実施形態を、結合された状態の軸断面で示した斜視図である。
【図2】カップリングを外した状態の図1の接続構成を示した図である。
【図3】図1による接続構成のスリーブの修正例を斜視図で示した図である。
【図4】図3によるスリーブの側面図を縮尺した図である。
【図5】図4の断面V−Vを示した図である。
【図6】図5の断面VI−VIを示した図である。
【図7】図5の断面VII−VIIを示した図である。
【図8】図1によるスリーブの別の修正例の斜視図である。
【図9】図8によるスリーブの側面図を縮尺した図である。
【図10】図9の断面X−Xを示した図である。
【図11】図10の断面XI−XIを示した図である。
【図12】図8によるスリーブの別の側面図である。
【図13】図1によるスリーブの別の修正例の斜視図である。
【図14】図13によるスリーブの軸方向の図である。
【図15】図14の断面XV−XVを示した図である。
【図16】図14の断面XVI−XVIを示した図である。
【図17】図1によるスリーブの別の修正例の斜視図である。
【図18】図17によるスリーブの側面図を縮尺した図である。
【図19】図18の断面IXX−IXXを示した図である。
【符号の説明】
【0039】
1、2 流体導管
3、4 端部
5、6 接合ナット
7、27、37、47、57、67 スリーブ
8 密封リング
9、29、39 耐屈曲性のあるスリーブセグメント
10 インサート
11、31 凹部
12、32、42 弾性スリーブセグメント
13、73 第2の固定リブ
14 傾斜したフランク
15 突出部
16 二重矢印
17 停止リブ
17a、17b 停止リブセグメント
18 第1の固定リブ
19、20 溝
21 肩部
22 カム
23、24 フランジ
30 開口部
33 把持力強化面
43 横方向の突出部
56 リブ
68 円筒部品
69 脚部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに接続される2つの流体導管(1、2)の端部(3、4)と、
軸と、該軸を囲む外側及び該軸を囲む内側とを有するカップリング要素(7;27;37;47;57;67)と
を備える接続構成において、
前記端部(3、4)の円周上に、円周方向に延びる第1の固定リブ(18)がそれぞれ設けられ、
前記カップリング要素(7;27;37;47;57;67)の内側に、前記カップリング要素(7;27;37;47;57;67)の各軸端に隣接して、円周方向に延びる第2の固定リブ(13;73)が設けられ、
前記カップリング要素(7;27;37;47;57;67)は、弾性的に膨張されることによって、前記接続構成が結合された状態で、前記端部(3、4)に同軸で結合され、
前記第2の固定リブ(13;73)は、前記第1の固定リブ(18)の後ろでロックし、前記端部(3;4)は、互いにきつく結合され、
前記カップリング要素(7;27;37;47;57;67)は、円周方向に閉じた円筒形のスリーブ(7;27;37;47;57;67)であることを特徴とする接続構成。
【請求項2】
前記スリーブ(7;27;37;47;57;67)は、円周方向に少なくとも80°、且つ180°より少なく延びる、耐屈曲性のあるスリーブセグメント(9;29;39)を有し、前記スリーブは、弾性的に膨張可能な材料から作られる弾性スリーブセグメント(9;29;39)を有し、該弾性スリーブセグメント(9;29;39)は、前記耐屈曲性のあるスリーブセグメント(12;32;42)の向き合うエッジに溶融されることによって、又は前記耐屈曲性のあるスリーブセグメントの一体部品として形成されることによって、前記向き合うエッジに接続されることを特徴とする請求項1に記載の接続構成。
【請求項3】
前記弾性スリーブセグメント(42)は、前記耐屈曲性のあるスリーブセグメント(39)と円周方向に重なる横方向の突出部(43)を有し、該横方向の突出部(43)は、前記耐屈曲性のあるスリーブセグメント(39)に溶融されることを特徴とする請求項2に記載の接続構成。
【請求項4】
前記スリーブ(7;27;37;47;57;67)の内側に、円周上に延び、前記端部(3、4)の挿入深さを制限する停止リブ(17)が設けられ、前記端部の一方は、前記停止リブにもたれる自由端を有し、前記端部の他方の端(3)は、前記停止リブにもたれる肩部(21)を有することを特徴とする請求項1に記載の接続構成。
【請求項5】
前記停止リブ(17)は、前記耐屈曲性のあるスリーブセグメント(9;39)の一体部品として形成されるリブセグメント(17b)と、前記弾性スリーブセグメントの一体部品として形成されるリブセグメントとを備えることを特徴とする請求項4に記載の接続構成。
【請求項6】
停止リブ(37)は、弾性的に膨張可能な材料を有し、前記弾性スリーブセグメント(32)の一体部品であることを特徴とする請求項4に記載の接続構成。
【請求項7】
前記耐屈曲性のあるスリーブセグメント(29)は、凹部(31)を備える外側を有し、該凹部(31)には、弾性的に膨張可能な材料(33)が埋め込まれていることを特徴とする請求項6に記載の接続構成。
【請求項8】
弾性的に膨張可能な材料を有する前記停止リブ(37)は、前記耐屈曲性のあるスリーブセグメント(29)内に設けられる開口部(30)から、前記凹部(31)内の弾性的に膨張可能な材料に一体で接続されることを特徴とする請求項7に記載の接続構成。
【請求項9】
前記スリーブ(57)は、硬いゴム、強化エラストマー、架橋エラストマー、又は強化及び架橋エラストマーから作られる一体部品であることを特徴とする請求項1に記載の接続構成。
【請求項10】
前記スリーブ(67)及び前記第2の固定リブ(73)は弾性的に膨張可能な材料を有し、前記第2の固定リブ(73)は円周方向に離れ、金属又は硬弾性のプラスチック材料から作られ円周方向に延びる円筒部品は、前記スリーブ及び前記第2の固定リブ(73)の弾性的に膨張可能な材料の中に埋め込まれ、前記円筒部品(68)は半径方向内側に突出する脚部(69)を備える円周エッジを有し、及び、前記円筒部品は前記脚部(69)が前記第2の固定リブ(73)の中に突出するように埋め込まれることを特徴とする請求項1に記載の接続構成。
【請求項11】
前記スリーブ(57;67)の前記内側は、前記端部(3、4)の挿入深さを制限するために設けられる停止リブ(17)を有し、前記停止リブ(17)は、円周上に延び、弾性的に膨張可能な材料を有することを特徴とする請求項1に記載の接続構成。
【請求項12】
前記第2の固定リブ(13;73)は、少なくとも80°、且つ180°より少なく延びることを特徴とする請求項1に記載の接続構成。
【請求項13】
前記第1の固定リブ(18)の後ろに、前記端部(3、4)の円周方向に延びる溝(19、20)が設けられ、該溝は、前記第2の固定リブ(13;73)の軸方向の幅と一致する軸方向の幅を有することを特徴とする請求項1に記載の接続構成。
【請求項14】
前記端部のうちの第1の端部(4)の前記第1の固定リブ(18)の1つ(18)の後ろで、半径方向に突出する2つのカム(22)が、前記第1の端部(4)の長手方向中心軸に対して互いに正反対に、前記スリーブ(7;27;37;47;57;67)に挿入される前記第1の端部の第2の端と対向する前記第1の端部の第1の端上に設けられ、前記2つのカムが、前記第1の固定リブ(18)の半径方向の高さに一致する半径方向の高さだけ突出することを特徴とする請求項1に記載の接続構成。
【請求項15】
前記第1の固定リブ(18)は、前記端部(3、4)の全円周にわたって延びることを特徴とする請求項1に記載の接続構成。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2006−329428(P2006−329428A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−146968(P2006−146968)
【出願日】平成18年5月26日(2006.5.26)
【出願人】(591044393)ラスムッセン  ジイエムビイエイチ (43)
【氏名又は名称原語表記】RASMUSSEN GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【Fターム(参考)】