説明

3次元ディスプレイ装置及び3次元画像表示方法

【課題】3次元ディスプレイ装置及び3次元画像表示方法を提供する。
【解決手段】複数の光源を有する光源アレイ10と、各光源から出射したビームを回折させ、ビームの進行方向に対して異なる位置にスポットを形成させて、第1方向にビームをスキャニングするボリューム回折素子40と、光源アレイ10を駆動して、第2方向にビームをスキャニングする第1駆動装置15と、ボリューム回折素子を駆動して、第3方向にビームをスキャニングする第2駆動装置48と、を備えることを特徴とする3次元ディスプレイ装置である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3次元ディスプレイ装置及び3次元画像表示方法に係り、さらに詳細には、光源アレイから出射したビームをビームの進行方向に対して異なる位置にフォーカシングさせて1次元光変調が可能になった3次元ディスプレイ装置及び3次元画像表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
3次元画像をディスプレイするための方式として、3次元スキャニング方式、ホログラフィ方式、ステレオスコピー方式が知られている。ホログラフィ方式は、干渉性を有する参照ビームと物体ビームとを利用して、感光性材料に干渉図形を記録することによって3次元画像を形成する。このように形成された画像に参照ビームを照射すれば、物体ビームが復元されながら3次元画像が表示される。ホログラフィ方式は、干渉性光源が必要であり、遠い距離に位置した大きい物体を記録して再生することが難しいという限界がある。ステレオスコピー方式は、両眼視差を有する二つの2次元画像を人間の両眼にそれぞれ分離して見せることによって立体感を起こす。この方式は、2個の平面画像を使用するので、具現が簡単であり、高い解像度を有する3次元画像をディスプレイしうる。しかしながら、ステレオスコピー方式は、水平視差のみを利用するため、水平視差及び垂直視差を何れも有する3次元画像の具現が難しい。
【0003】
一方、3次元スキャニング方式は、光源を直接変調することによって、光効率とコントラストとを向上させうる。スキャニング方式の3次元ディスプレイ装置で一般的に使用する方法は、ポイントスキャニングを3次元に具現する方法と、x,y2次元スキャニングを空間光変調器を利用してスキャニングし、焦点をz方向に移動させて3次元に具現する方法とを使用する。2次元空間光変調器を利用してスキャニングをする方式は、高速にスキャニングできる利点はあるが、製造コストが高くなるという短所がある。一方、ポイントスキャニング方式は、コストが低く、装備が簡単であるという利点がある。ポイントスキャニング方式は、ビームが進む方向への1次元光変調が可能であってこそ実現されうる。しかしながら、このような1次元光変調が具現されないので、ポイントスキャニング方式が広く利用されていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前記問題点を解決するために創案されたものであって、ビームが進む方向への1次元光変調が可能であり、ここに、2次元スキャニングを結合して3次元画像をディスプレイする装置を提供することを目的とする。
【0005】
また、本発明は、ビームが進む方向に光変調を行い、ビームが進む方向と異なる方向への2次元スキャニングを通じて3次元画像を表示する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために本発明は、複数の光源を有する光源アレイと、前記各光源から出射したビームを回折させて、ビームの進行方向に対して異なる位置にスポットを形成させて第1方向にビームをスキャニングするボリューム回折素子と、前記光源アレイを駆動して第2方向にビームをスキャニングする第1駆動装置と、前記ボリューム回折素子を駆動して第3方向にビームをスキャニングする第2駆動装置と、を備えることを特徴とする3次元ディスプレイ装置を提供する。
【0007】
前記光源アレイは、光源が前記第1方向に配列されている1次元アレイ構造を有しうる。
【0008】
前記第1及び第2駆動装置は、共振型スキャニング方式を採用しうる。
【0009】
前記ボリューム回折素子は、スキャンしようとする画像信号ビームと前記光源アレイの一光源からの参照ビームとを干渉させて形成された干渉パターンを含みうる。
【0010】
前記ボリューム回折素子は、光屈折結晶、光屈折ポリマー、感光性ポリマーのうち何れか一つで形成される。
【0011】
前記第2駆動装置は、前記ボリューム回折素子を直線駆動させうる。
【0012】
前記第2駆動装置は、前記第1方向と第2方向とがなす平面で、第3方向を中心にボリューム回折素子を回転させることを特徴とする3次元ディスプレイ装置である。
【0013】
前記ボリューム回折素子の次に配されたフーリエレンズをさらに備え、前記第3駆動装置は、前記ボリューム回折素子と前記フーリエレンズとを同時に駆動させうる。
【0014】
前記目的を達成するために、本発明による3次元ディスプレイ装置は、横方向と縦方向との2次元に配列された複数の光源を有する光源アレイと、前記光源アレイの横方向光源から出射したビームを回折させて、ビームの進行方向に対して異なる位置にスポットを形成させて第1方向にビームをスキャニングし、前記光源アレイの縦方向光源から出射したビームを、前記第1方向に垂直である第2方向にスキャニングするボリューム回折素子と、前記ボリューム回折素子を駆動して、第3方向にビームをスキャニングする駆動装置と、を備えることを特徴とする。
【0015】
前記目的を達成するために本発明による3次元画像表示方法は、複数の光源を有する光源アレイを画像信号によって光変調するステップと、前記光変調されたビームをボリューム回折素子によって回折させてビームの進行方向に対して異なる位置にスポットを形成させて第1方向にビームをスキャニングするステップと、前記光源アレイを駆動して第2方向にビームをスキャニングするステップと、前記ボリューム回折素子を駆動して第3方向にビームをスキャニングするステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明による3次元画像ディスプレイ装置及び3次元画像表示方法は、光源アレイの光源の位置によってビームが進む方向と同軸上の異なる位置にスポットを形成させて、ビーム進行方向への光変調が可能である。ビーム進行方向への光変調と2次元スキャニングとを結合して、簡単に3次元画像を具現しうる。ビーム進行方向に対して垂直である二方向へのスキャンが独立的に駆動可能であるため、動画の再生時に広いバンド幅を達成しうる。このように、光源を直接変調することによって光効率とコントラストとを向上でき、小型で低コストの3次元ディスプレイ装置を提供しうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の望ましい実施形態による3次元画像ディスプレイ装置及び3次元画像表示方法について、添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図1Aを参照すれば、本発明による3次元画像ディスプレイ装置は、複数の光源(10−1)…(10−i)…(10−n)(i、nは、自然数)を有する光源アレイ10と、前記複数の光源(10−1)…(10−i)…(10−n)から出射したビームを、ビームが進む方向に対して異なる位置にスポットを形成させるボリューム回折素子40とを備える。本発明では、3次元画像を表示するために第1方向、第2方向、第3方向にビームをスキャニングする。前記各光源(10−1)…(10−i)…(10−n)から出射したビームをボリューム回折素子40を通じて回折させ、ビームの進行方向に対して異なる位置にスポットを形成させて、第1方向にビームをスキャニングする。そして、前記光源アレイ10を駆動して第2方向にビームをスキャニングし、前記ボリューム回折素子40を駆動して第3方向にビームをスキャニングする。
【0019】
ここで、ビームが進む方向をz方向と表示し、z方向に対して垂直である二方向をそれぞれx方向、y方向と表示する。例えば、前記第1方向はz方向、第2方向はx方向、第3方向はy方向となりうる。前記複数の光源は、z方向に1次元構造に配列される。前記光源アレイ10から出射したビームは、前記ボリューム回折素子40を通じて回折されて、z方向に対して異なる位置にフォーカシングされる。したがって、前記光源アレイ10にある光源(10−1)…(10−i)…(10−n)をオン−オフ制御して、z方向への光変調を具現しうる。前記ボリューム回折素子40は、予め形成された干渉パターンを内部に含んでおり、前記光源アレイ10の各光源から出射したビームを回折させて、ビームの進行方向に対して異なる位置にスポットを形成させる。
【0020】
例えば、図1Aは、光源アレイ10の中心に対して左側にある光源から出射したビームがボリューム回折素子40を通じて回折されて、基準スクリーン面50の前側に焦点を結ぶことを示す。基準スクリーン面50は、図1Bに示したように、光源アレイ光源のうち、その中心にある光源から出射したビームがボリューム回折素子40を通じて焦点を結ぶ面を表す。前記基準スクリーン面50からフォーカシングされたスポットまでの距離をδzとするとき、基準スクリーン面50より前側にスポットが形成される場合にはδz<0であり、基準スクリーン面50より後側にスポットが形成される場合にはδz>0である。図1Cは、光源アレイ10の光源のうち、その中心の右側に位置した光源から出射したビームが基準スクリーン面50の後側(δz>0)に焦点を結ぶことを示す。
【0021】
本発明では、前述したように、光源アレイ10の光源をオン−オフ制御して、ビームが進む方向への1次元光変調が可能である。
【0022】
ボリューム回折素子40内に干渉パターンを形成する方法は、多様であり、一つの方法を紹介すれば、次の通りである。図1Aに示したように、ボリューム回折素子40を中心に何れか一側には、スポットの位置の異なる物体ビームを生成できる光源ユニット25を配し、他側には、光源アレイ10を配する。前記光源ユニット25と光源アレイ10とは、ボリューム回折素子40を中心に直角となるように配される。前記光源ユニット25とボリューム回折素子40との間には、第1フーリエレンズ35が備えられる。そして、前記光源アレイ10とボリューム回折素子40との間には、レンズ20が備えられる。ボリューム回折素子40は、第1フーリエレンズ35から第1フーリエレンズ35の焦点距離ほど離れて位置しうる。
【0023】
前記光源アレイ10から出射したビームは、参照ビームとして作用し、前記光源ユニット25からの物体ビームと前記光源アレイ10からの参照ビームとが干渉してボリューム回折素子40に干渉パターンが記録される。光源ユニット25からのビームスポットの位置を変化させ、前記光源アレイ10の光源をオン−オフさせつつ、ボリューム回折素子40に干渉パターンを形成する。例えば、光源ユニット25から出射したビームのスポットを所定の基準面30を基準に左側に位置させるか(図1A)、基準面30に位置させるか(図1B)、または基準面30の右側に位置させる(図1C)。そして、それぞれのスポットに対応する光源アレイの光源をオンにして、干渉された紋をボリューム回折素子40に記録する。前記基準面30にスポットを形成させる光源ユニット25の位置を基準点とするとき、前記光源ユニット25を前記基準点から左側にδ‘z(δ‘z<0)ほど移動した後、光源ユニット25から出射した信号と光源アレイから出た信号とを干渉させ、二つの信号の干渉信号をボリューム回折素子40に記録する。ここで、二つのビームは、相互干渉性を維持せねばならない。
【0024】
図1Aないし図1Cを参照すれば、δ‘z<0の位置に形成されたスポットとこれに対応する第1参照ビームとが干渉して形成された第1干渉パターン、δ’z=0の位置に形成されたスポットとこれに対応する第2参照ビームが干渉して形成された第2干渉パターン、δ‘z>0の位置に形成されたスポットとこれに対応する第3参照ビームとが干渉して形成された第3干渉パターンがボリューム回折素子に記録される。前述したボリューム回折素子40の製作方法は、一例に過ぎず、これ以外にも、多様な方法で製作可能である。
【0025】
ボリューム回折素子は、ボリュームホログラム素子であり、例えば、光屈折結晶(photorefractive crystal)、光屈折ポリマー(photorefractive polymer)及び感光性ポリマー(photopolymer)のうち何れか一つで形成される。このように、干渉図形が形成されたボリューム回折素子40に参照ビームを照射すれば、物体ビームがそのまま再生される。すなわち、光源アレイ10の光源のうち一つをボリューム回折素子40に照射すれば、その光源に対応する物体ビームがボリューム回折素子40で回折されて再生される。光源アレイ10の光源を何れもオンにすれば、光源アレイ10から出射したビームが前記ボリューム回折素子40を通じて回折されて、ビームの進行方向(z方向)にそれぞれ異なる位置にスポットを形成する。前記第1参照ビームのための光源をオンにすれば、ボリュームホログラム原理によって、図1Aに示したように、ボリューム回折素子40を通じて回折されて、δz<0の位置に信号ビームが再生される。第2参照ビームのための光源をオンにすれば、図1Bに示したように、δz=0の位置に信号ビームが再生される。第3参照ビームのための光源をオンにすれば、図1Cに示したように、δz>0の位置に信号ビームが再生される。このように、前記光源アレイ10の光源をオン−オフ制御して、ビームの進行方向への直接光変調が可能になる。それにより、ビームの進行方向への1次元スキャニングが可能である。本発明で、光源アレイの隣接する光源間の距離は、焦点がz軸上に位置したビームがボリューム回折素子に同時に入射したとき、相互クロストークのないようにボリューム回折素子の原理によって決定される。z軸に進むビームの場合、角度多重化の可能な最小角度を△θとするとき、光源間の最小距離△zは、△z=f△θと決定される。ここで、fは、レンズ20の焦点距離を表す。
【0026】
一方、前記ボリューム回折素子40の次には、第2フーリエレンズ45がさらに備えられる。第2フーリエレンズ45は、ボリューム回折素子40で再生された信号ビームをフォーカシングする役割を行う。
【0027】
本発明では、ビームが進む方向への画像信号ビームの焦点が光源アレイの光源の位置ごとに異なって結ばれるようにすることで、1次元光変調を可能にする。本発明では、ビームが進む方向と同軸の1次元光変調を可能にし、ここに、2次元スキャニングを結合して3次元画像をディスプレイする方式を提案する。すなわち、ビームが進む方向(z方向)に対して垂直である二方向、すなわち、x方向とy方向とに対してビームをスキャニングする。図2A及び図2Bを参照すれば、本発明による3次元ディスプレイ装置は、前記光源アレイ10を駆動させる第1駆動装置15と前記ボリューム回折素子40を駆動させる第2駆動装置48とを備える。前記第1駆動装置15は、光源アレイ10を±x方向に駆動させて光源アレイ10から出射したビームをx方向にスキャニングする。光源アレイ10をx方向に±δxほど移動すれば、ボリューム回折素子40を通じて再生されるビームがx方向にスキャニングされる。次いで、図2Bに示したように、ボリューム回折素子40を±y方向に駆動させて光源アレイ10から出射したビームをy方向にスキャニングする。ボリューム回折素子40をy方向に±δyほど移動すれば、ボリューム回折素子40を通じて再生されるビームがy方向にスキャニングされる。y方向にスキャニングするとき、前記ボリューム回折素子40をy方向に駆動させるか、または前記ボリューム回折素子40と第2フーリエレンズ45とをモジュールでもって構成して前記モジュールをy方向に駆動させうる。
【0028】
図2Bに示したように、駆動装置48を利用してボリューム回折素子40と第2フーリエレンズ45とを一つのモジュールとしてy方向にδyほど移動すれば、画像ビームのスポットの位置も同様にy方向に移動する。x方向とy方向とに駆動するとき、共振運動を制御して走査する共振型スキャニング方式を採用しうる。前記ボリューム回折素子40と第2フーリエレンズ45とを含むモジュール47及び光源アレイ10を共振スキャニングしつつ、光源アレイ10を光変調して3次元画像をディスプレイすることが可能である。
【0029】
次いで、図2A及び図2Bでは、光源アレイ10が1次元に配列された例を説明したが、図3Aに示したように、光源アレイ100を2次元に配列することも可能である。前記光源アレイ100は、横方向pと縦方向qとの2次元に配列された複数の光源(100−11)(100−12)…(100−pq)を含む。図3Bは、2次元アレイ構造を有する光源アレイ100を利用して、3次元ディスプレイ装置を具現する例を示した。2次元光源アレイを含む3次元ディスプレイ装置は、図3Bに示したように、x方向スキャニングを光源アレイ100の縦方向(x方向)光源のオン−オフ制御を通じて具現する。そして、z方向スキャニングを光源アレイ100の横方向(z方向)光源のオン−オフ制御を通じて具現する。次いで、y方向スキャニングは、前述したように、ボリューム回折素子40、またはボリューム回折素子40と第2フーリエレンズ45とを含むモジュール47を第2駆動装置48によって±y方向に移動させることによって行う。
【0030】
次いで、図4Aないし図4Cは、y方向に対してスキャニングする他の方式を説明する図面である。x方向に対しては、光源アレイ10を第1駆動装置15を利用して±x方向に駆動してスキャニングする。そして、z方向に対しては、光源アレイ10の光源をオン−オフ制御によって直接光変調する。次いで、前記ボリューム回折素子40を第2駆動装置53を利用して回転させることによってy方向スキャニングを行う。前記ボリューム回折素子40をy方向とz方向とからなる平面(y−z平面)でx方向を中心に回転させる。参照ビームが光源アレイ10の原点から出射されて、ボリューム回折素子40を図面の時計回り方向に回転させる場合、図4Aのように、ボリューム回折素子40の回転によってボリューム回折素子40で再生されるビームの方向が変わり、第2フーリエレンズ45を通過して、スポットの位置がδz=0、δy<0の場合となることを予想しうる。しかし、ボリューム回折素子40が回転されれば、光源アレイ10から出射した参照ビームがレンズ20を過ぎてボリューム回折素子に入射する角度が変わるため、実際は、図4Bのように、δz<0、δy<0の位置にスポットが形成される。したがって、y方向にのみスキャニングするためには、図4Cのように、光源アレイ10の参照ビーム位置をボリューム回折素子40の回転角によって補正せねばならない。すなわち、δz=0となるように光源アレイ10でオンとなる光源の位置を、光源アレイ10の中心から右側にある光源に調節する。
【0031】
一方、本発明による3次元ディスプレイ装置を利用してカラー画像を具現することも可能である。ボリューム回折素子に光源の波長を変えて干渉パターンを生成し、異なる波長の光源を相互隣接させて配置して光源アレイを構成する。そして、ボリューム回折素子が光源から出射したビームの波長によって選択的に回折されるように設計される。例えば、R、G、B光源が順次に配列された光源アレイでR光源をオンにしてR画像を表示し、次いで、G光源をオンにしてG画像を表示し、次いで、B光源をオンにしてB画像を表示して、これらのR、G、B画像を混合してカラー画像を表示する。各カラーのスキャニングは、前述したように、x方向、y方向、z方向スキャニングを通じて具現される。
【0032】
本発明による3次元画像表示方法は、複数の光源を有する光源アレイを画像信号によってオン−オフ制御して光変調し、前記光変調されたビームをボリューム回折素子によって回折させビームの進行方向に対して異なる位置にスポットを形成させて、第1方向(z方向)にビームをスキャニングする。そして、前記光源アレイ10を駆動して第2方向(x方向)にビームをスキャニングし、前記ボリューム回折素子40を駆動して第3方向(y方向)にビームをスキャニングする。x方向にスキャニングするために、光源アレイ10をx方向に駆動しうる。または、光源アレイを横方向と縦方向との2次元に配列して横方向光源をオン−オフ制御してz方向にスキャニングする一方、縦方向光源をオン−オフ制御して、x方向にスキャニングしうる。
【0033】
また、y方向にスキャンするためにボリューム回折素子をy方向に直線駆動するか、またはx方向を中心として回転駆動しうる。
【0034】
本発明は、図面に示した実施形態を参照して説明されたが、それは、例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるということが分かるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって決定されねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明の3次元ディスプレイ装置及び3次元画像表示方法は、例えば、3次元画像関連分野に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1A】本発明による3次元ディスプレイ装置を概略的に示す図面である。
【図1B】図1Aに示された3次元ディスプレイ装置のz方向スキャニングを説明するための図面である。
【図1C】図1Aに示された3次元ディスプレイ装置のz方向スキャニングを説明するための図面である。
【図2A】本発明による3次元ディスプレイ装置のx方向スキャニングを説明するための図面である。
【図2B】本発明による3次元ディスプレイ装置のy方向スキャニングを説明するための図面である。
【図3A】本発明による3次元ディスプレイ装置に採用される2次元光源アレイを示す図面である。
【図3B】図3Aに示された2次元光源アレイを含む3次元画像ディスプレイ装置の動作を説明するための図面である。
【図4A】本発明による3次元ディスプレイ装置の他の例のy方向スキャニングを説明するための図面である。
【図4B】本発明による3次元ディスプレイ装置の他の例のy方向スキャニングを説明するための図面である。
【図4C】本発明による3次元ディスプレイ装置の他の例のy方向スキャニングを説明するための図面である。
【符号の説明】
【0037】
10 光源アレイ、
10−1…10−i…10−n 光源、
15 第1駆動装置、
20 レンズ、
25 光源ユニット、
30 基準面、
35 第1フーリエレンズ、
40 ボリューム回折素子、
45 第2フーリエレンズ、
48 第2駆動装置、
50 基準スクリーン面。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源を有する光源アレイと、
前記各光源から出射したビームを回折させ、ビームの進行方向に対して異なる位置にスポットを形成させて、第1方向にビームをスキャニングするボリューム回折素子と、
前記光源アレイを駆動して、第2方向にビームをスキャニングする第1駆動装置と、
前記ボリューム回折素子を駆動して第3方向にビームをスキャニングする第2駆動装置と、を備えることを特徴とする3次元ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記光源アレイは、光源が前記第1方向に配列されている1次元アレイ構造を有することを特徴とする請求項1に記載の3次元ディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第1及び第2駆動装置は、共振型スキャニング方式を採用することを特徴とする請求項1または2に記載の3次元ディスプレイ装置。
【請求項4】
前記ボリューム回折素子は、スキャンしようとする画像信号ビームと前記光源アレイの一光源からの参照ビームとを干渉させて形成された干渉パターンを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の3次元ディスプレイ装置。
【請求項5】
前記ボリューム回折素子は、光屈折結晶、光屈折ポリマー、感光性ポリマーのうち何れか一つで形成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の3次元ディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第2駆動装置は、前記ボリューム回折素子を直線駆動させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の3次元ディスプレイ装置。
【請求項7】
前記第2駆動装置は、前記第1方向と第2方向とがなす平面で、第3方向を中心にボリューム回折素子を回転させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の3次元ディスプレイ装置。
【請求項8】
前記ボリューム回折素子の次に配されたフーリエレンズをさらに備え、前記第2駆動装置は、前記ボリューム回折素子と前記フーリエレンズとを同時に駆動させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の3次元ディスプレイ装置。
【請求項9】
横方向と縦方向との2次元に配列された複数の光源を有する光源アレイと、
前記光源アレイの横方向光源から出射したビームを回折させて、ビームの進行方向に対して異なる位置にスポットを形成させて第1方向にビームをスキャニングし、前記光源アレイの縦方向光源から出射したビームを、前記第1方向に垂直である第2方向にスキャニングするボリューム回折素子と、
前記ボリューム回折素子を駆動して、第3方向にビームをスキャニングする駆動装置と、を備えることを特徴とする3次元ディスプレイ装置。
【請求項10】
前記ボリューム回折素子は、スキャンしようとする画像信号ビームと前記光源アレイの一光源からの参照ビームとを干渉させて形成された干渉パターンを含むことを特徴とする請求項9に記載の3次元ディスプレイ装置。
【請求項11】
前記ボリューム回折素子は、光屈折結晶、光屈折ポリマー、感光性ポリマーのうち何れか一つで形成されることを特徴とする請求項9または10に記載の3次元ディスプレイ装置。
【請求項12】
前記駆動装置は、前記ボリューム回折素子を直線駆動させることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の3次元ディスプレイ装置。
【請求項13】
前記駆動装置は、前記第1方向と第2方向とがなす平面で、第3方向を中心にボリューム回折素子を回転させることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の3次元ディスプレイ装置。
【請求項14】
複数の光源を有する光源アレイを画像信号によって光変調するステップと、
前記光変調されたビームをボリューム回折素子によって回折させて、ビームの進行方向に対して異なる位置にスポットを形成させて第1方向にビームをスキャニングするステップと、
前記光源アレイを駆動して、第2方向にビームをスキャニングするステップと、
前記ボリューム回折素子を駆動して、第3方向にビームをスキャニングするステップと、を含むことを特徴とする3次元画像表示方法。
【請求項15】
前記ボリューム回折素子に、スキャンしようとする画像信号ビームと前記光源アレイの一光源からの参照ビームとを干渉させて干渉パターンを形成するステップを含むことを特徴とする請求項14に記載の3次元画像表示方法。
【請求項16】
前記第3方向にビームをスキャニングするステップは、前記ボリューム回折素子を直線駆動させるステップを含むことを特徴とする請求項14または15に記載の3次元画像表示方法。
【請求項17】
前記第3方向にビームをスキャニングするステップは、前記第1方向と第2方向とがなす平面で、第3方向を中心にボリューム回折素子を回転させるステップを含むことを特徴とする請求項14または15に記載の3次元画像表示方法。
【請求項18】
前記第2及び第3スキャニングステップは、共振型スキャニング方式を採用することを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記載の3次元画像表示方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【公開番号】特開2009−64021(P2009−64021A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−227394(P2008−227394)
【出願日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG ELECTRONICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do 442−742(KR)
【Fターム(参考)】