説明

3環性クロマン化合物

【課題】 不整脈治療剤の提供。
【解決手段】 式(I)
【化1】


〔R及びRは、C1−6アルキル基などを意味し、Rは、水酸基などを意味し、Rは水素原子などを意味し、XはC1−6アルキレン基などを意味し、Rは、水素原子などを意味し、Rは、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8シクロアルケニル基、C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基又はC2−9ヘテロシクリル基などを意味し、Vは置換基群Vより選ばれる置換基を意味し、mは0から2の整数などを意味し、Aはベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環する5、6又は7員環を意味する。〕で表されるベンゾピラン誘導体又はその医薬的に許容される塩。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IKACh阻害作用を有する3環性クロマン化合物に関するものであり、ヒトを含む哺乳動物に対する不整脈の治療及び/又は予防に用いられるものである。
【背景技術】
【0002】
不応期延長作用を主たる機序とする従来の抗不整脈薬(例えばVaughan Williamsによる抗不整脈薬分類のIII群に属するソタロールなど)は、心房筋及び心室筋の双方に存在する急速活性化カリウムチャネルを主として遮断するため、心室筋の不応期延長作用に基づいた致死性不整脈の誘発が問題視されている。アセチルコリン感受性カリウムチャネル(KAChチャネル)はカリウムチャネルの1種で心房筋に局在することが知られており、心房筋の静止膜電位及び活動電位の再分極相形成に関与する(例えば非特許文献1参照)。そのためアセチルコリン感受性カリウム電流(IKACh)の阻害は、心房選択的な抗不整脈作用、例えば抗心房細動作用を示す可能性が示唆されており、実際に強力なIKACh阻害作用を有するハチ毒由来ペプチドであるテルティアピンは、イヌでは心室に影響を及ぼさず、心房選択的な有効不応期延長作用に基づく心房細動停止効果を示している(例えば非特許文献2参照)。
また、心房細動患者における心房細動の発症にはKAChチャネルの活性化を介した迷走神経の緊張が深く関与していることが知られている(例えば非特許文献3参照)。一方、持続性心房細動患者の心房筋細胞においても、IKAChの増加(例えば非特許文献4参照)やアセチルコリン非存在下におけるIKAChの活性化が示唆されている(例えば非特許文献5参照)。
以上のことから、IKACh阻害薬は発作性及び持続性心房細動の幅広い病態に対して有効性が期待されており、新薬の開発が望まれている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Nature. 1993 : 364, p.802−806
【非特許文献2】Pharmacol Res. 2006 : 54, p.136−141
【非特許文献3】Circulation. 1984 : 70, p.123−135
【非特許文献4】Cardiovasc Res. 1999 : 44, p.121−131
【非特許文献5】Circulation. 2005 : 112, p.3697−3706
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、IKACh阻害活性を有し、不整脈の治療及び/又は予防に有用な新規な3環性クロマン化合物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らはIKACh阻害活性を有する新規な低分子化合物を見出すべく、鋭意検討したところ、本発明化合物が高い阻害作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は以下によって構成されるものである。
I)式(I)
【化1】


〔式中、R及びRは、それぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基(該C1−6アルキル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)、C6−14アリール基若しくはC1−6アルコキシ基(該C6−14アリール基及びC1−6アルコキシ基は無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)、又は一緒になってC3−8シクロアルキル基若しくはC2−9ヘテロシクリル基を意味し、
は、水酸基、若しくはC1−6アルキルカルボニルオキシ基を意味するか、又はRと一緒になって結合を意味し、
は水素原子を意味するか、又はRと一緒になって結合を意味し、
Xは単結合又はC1−6アルキレン基(該C1−6アルキレン基は無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されており、1つの炭素原子がS、O、SO又はNHで置換されていてもよい。)を意味し、
は、水素原子又はC1−6アルキル基(該アルキル基は無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を意味し、
は、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8シクロアルケニル基、C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基又はC2−9ヘテロシクリル基(該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8シクロアルケニル基、C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基及びC2−9ヘテロシクリル基は無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を意味し
Vは置換基群Vより選ばれる置換基を意味し、
mは0から2の整数(mが2のとき、2つのVは同一であっても異なっていてもよい)を意味し、
Aはベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環する5、6又は7員環(該5,6又は7員環は無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されており、ベンゼン環と共有する2つの炭素原子以外の環の構成原子として炭素原子、酸素原子、窒素原子又は硫黄原子を1〜3原子単独もしくは組み合わせて含むことができ、環内の不飽和結合の数は、縮合するベンゼン環の不飽和結合を含め、1、2又は3であり、環を構成する炭素原子のうちベンゼン環と共有する2つ以外の炭素原子は、カルボニル又はチオカルボニルであってもよい。)を意味し、
置換基群Vは、カルボキシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ホスホノ基、スルホ基、テトラゾリル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−6アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基、モノC1−6アルキルアミノカルボニル基、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基、C2−9ヘテロシクリル基(該モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−6アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基、モノC1−6アルキルアミノカルボニル基、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基、及びC2−9ヘテロシクリル基は無置換であるか又はカルボキシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ホスホノ基、スルホ基、テトラゾリル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロゲン置換C1−3アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン置換C1−3アルコキシ基、水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、モノC1−6アルキルアミノカルボニル基、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基、若しくはC2−9ヘテロシクリル基(該C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基及びC2−9ヘテロシクリル基は無置換であるか又はカルボキシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ホスホノ基、スルホ基、テトラゾリル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロゲン置換C1−3アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン置換C1−3アルコキシ基、水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、モノC1−6アルキルアミノカルボニル基(該モノC1−6アルキルアミノカルボニル基は無置換であるか又は水酸基、C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基若しくはC2−9ヘテロシクリル基より選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、C1−6アルキルチオ基又はC1−6アルキルスルホニル基で置換されている。)から単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)により構成される。]
で表されるベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
II)
及びRはそれぞれ独立してC1−6アルキル基であり、Rは水酸基又はC1−6アルキルカルボニルオキシ基であり、Rは水素原子であり、Rは水素原子であるI)に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
III)
及びRがメチル基であり、Rが水酸基であるII)に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
IV)
XがC2−4アルキレン基(該C2−4アルキレン基は無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)であり、Rが、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C6−14アリール基又はC2−9ヘテロアリール基(該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C6−14アリール基及びC2−9ヘテロアリール基は無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)であり、mが0であるI)乃至III)の何れか一項に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
V)
XがC2−4アルキレン基(該C2−4アルキレン基は無置換であるか又は1つのメチル基若しくは水酸基で置換されている。)であり、Rが、シクロヘキシル基又はフェニル基(該シクロヘキシル基及びフェニル基は無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)であるIV)に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
VI)
Xがエチレン基であり、Rがフェニル基(該フェニル基は無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)であるV)に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
VII)
Aがベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環するC3−5ヘテロアリール基(該C3−5ヘテロアリール基は無置換であるか又は1つ以上のC1−6アルキル基(該アルキル基は無置換であるか、又は1つ以上のハロゲン原子、アミノ基若しくは水酸基で置換されている。)で置換されている。)であるI)乃至VI)のいずれか一項に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
VIII)
Aがベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環するC4−5ヘテロアリール基(該C4−5ヘテロアリール基は無置換であるか又は1つ以上のC1−3アルキル基(該アルキル基は無置換であるか、又は水酸基で置換されている。)で置換されている。)であるVII)に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
IX)
I)乃至VIII)の何れか一項に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物を有効成分として含有するIKACh阻害剤。
X)
IX)に記載のIKACh阻害剤を有効成分として含有するKAChチャネル阻害作用が有効な疾患の予防・治療・改善薬。
XI)
IX)に記載のIKACh阻害剤を有効成分として含有する不整脈治療剤。
XII)
I)乃至VIII)の何れか一項に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物を有効成分として含有する医薬。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、優れたIKACh阻害活性を有し、不整脈の治療及び/又は予防に有用な、新規な3環性クロマン化合物を提供することができた。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、更に詳細に本発明を説明する。
尚、本発明中「n」はノルマル、「i」はイソ、「s」はセカンダリー、「t」又は「tert」はターシャリー、「c」はシクロ、「o」はオルト、「m」はメタ、「p」はパラ、「rac」はラセミ体を意味し、「Ph」はフェニル、「Py」はピリジル、「Me」はメチル、「Et」はエチル、「Pr」はプロピル、「Bu」はブチル、「Boc」はターシャリーブトキシカルボニル、「Ms」はメタンスルホニル、「Tf」はトリフルオロメタンスルホニル、「MOM」はメトキシメチルを意味する。
【0008】
まず、置換基R〜R、V、X、Aの各置換基における語句について説明する。
【0009】
ハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素である。
【0010】
1−3アルキル基とは、炭素原子を1乃至3個有するアルキル基であり、直鎖、分枝又はCシクロアルキル基を含んでいてもよく、具体例としてはメチル、エチル、n-プロピル、i-プロピル及びc-プロピルが挙げられる。
【0011】
1−6アルキル基とは、炭素原子を1乃至6個有するアルキル基であり、直鎖、分枝又はC3−6シクロアルキル基を含んでいてもよく、具体例としては上記に加え、n-ブチル、i-ブチル、s-ブチル、t-ブチル、c-ブチル、1-メチル-c-プロピル、2-メチル-c-プロピル、n-ペンチル、1-メチル-n-ブチル、2-メチル-n-ブチル、3-メチル-n-ブチル、1,1-ジメチル-n-プロピル、1,2-ジメチル-n-プロピル、2,2-ジメチル-n-プロピル、1-エチル-n-プロピル、c-ペンチル、1-メチル-c-ブチル、2-メチル-c-ブチル、3-メチル-c-ブチル、1,2-ジメチル-c-プロピル、2,3-ジメチル-c-プロピル、1-エチル-c-プロピル、2-エチル-c-プロピル、n-ヘキシル、1-メチル-n-ペンチル、2-メチル-n-ペンチル、3-メチル-n-ペンチル、4-メチル-n-ペンチル、1,1-ジメチル-n-ブチル、1,2-ジメチル-n-ブチル、1,3-ジメチル-n-ブチル、2,2-ジメチル-n-ブチル、2,3-ジメチル-n-ブチル、3,3-ジメチル-n-ブチル、1-エチル-n-ブチル、2-エチル-n-ブチル、1,1,2-トリメチル-n-プロピル、1,2,2-トリメチル-n-プロピル、1-エチル-1-メチル-n-プロピル、1-エチル-2-メチル-n-プロピル、c-ヘキシル、1-メチル-c-ペンチル、2-メチル-c-ペンチル、3-メチル-c-ペンチル、1-エチル-c-ブチル、2-エチル-c-ブチル、3-エチル-c-ブチル、1,2-ジメチル-c-ブチル、1,3-ジメチル-c-ブチル、2,2-ジメチル-c-ブチル、2,3-ジメチル-c-ブチル、2,4-ジメチル-c-ブチル、3,3-ジメチル-c-ブチル、1-n-プロピル-c-プロピル、2-n-プロピル-c-プロピル、1-i-プロピル-c-プロピル、2-i-プロピル-c-プロピル、1,2,2-トリメチル-c-プロピル、1,2,3-トリメチル-c-プロピル、2,2,3-トリメチル-c-プロピル、1-エチル-2-メチル-c-プロピル、2-エチル-1-メチル-c-プロピル、2-エチル-2-メチル-c-プロピル及び2-エチル-3-メチル-c-プロピル等が挙げられる。
【0012】
2−6アルケニル基とは、上記に示すC1−6アルキル基(ただしメチル基は除く。)の任意の1,2又は3箇所が二重結合に変換された基を意味し、直鎖、分枝及びC3−6シクロアルケニル基を含んでいてもよく、具体例としてはエテニル、1-プロペニル、2-プロペニル、1-メチル-1-エテニル、1-ブテニル、2-ブテニル、3-ブテニル、2-メチル-1-プロペニル、2-メチル-2-プロペニル、1-エチルエテニル、1-メチル-1-プロペニル、1-メチル-2-プロペニル、1-ペンテニル、2-ペンテニル、3-ペンテニル、4-ペンテニル、1-n-プロピルエテニル、1-メチル-1-ブテニル、1-メチル-2-ブテニル、1-メチル-3-ブテニル、2-エチル-2-プロペニル、2-メチル-1-ブテニル、2-メチル-2-ブテニル、2-メチル-3-ブテニル、3-メチル-1-ブテニル、3-メチル-2-ブテニル、3-メチル-3-ブテニル、1,1-ジメチル-2-プロペニル、1-i-プロピルエテニル、1,2-ジメチル-1-プロペニル、1,2-ジメチル-2-プロペニル、1-c-ペンテニル、2-c-ペンテニル、3-c-ペンテニル、1-ヘキセニル、2-ヘキセニル、3-ヘキセニル、4-ヘキセニル、5-ヘキセニル、1-メチル-1-ペンテニル、1-メチル-2-ペンテニル、1-メチル-3-ペンテニル、1-メチル-4-ペンテニル、1-n-ブチルエテニル、2-メチル-1-ペンテニル、2-メチル-2-ペンテニル、2-メチル-3-ペンテニル、2-メチル-4-ペンテニル、2-n-プロピル-2-プロペニル、3-メチル-1-ペンテニル、3-メチル-2-ペンテニル、3-メチル-3-ペンテニル、3-メチル-4-ペンテニル、3-エチル-3-ブテニル、4-メチル-1-ペンテニル、4-メチル-2-ペンテニル、4-メチル-3-ペンテニル、4-メチル-4-ペンテニル、1,1-ジメチル-2-ブテニル、1,1-ジメチル-3-ブテニル、1,2-ジメチル-1-ブテニル、1,2-ジメチル-2-ブテニル、1,2-ジメチル-3-ブテニル、1-メチル-2-エチル-2-プロペニル、1-s-ブチルエテニル、1,3-ジメチル-1-ブテニル、1,3-ジメチル-2-ブテニル、1,3-ジメチル-3-ブテニル、1-i-ブチルエテニル、2,2-ジメチル-3-ブテニル、2,3-ジメチル-1-ブテニル、2,3-ジメチル-2-ブテニル、2,3-ジメチル-3-ブテニル、2-i-プロピル-2-プロペニル、3,3-ジメチル-1-ブテニル、1-エチル-1-ブテニル、1-エチル-2-ブテニル、1-エチル-3-ブテニル、1-n-プロピル-1-プロペニル、1-n-プロピル-2-プロペニル、2-エチル-1-ブテニル、2-エチル-2-ブテニル、2-エチル-3-ブテニル、1,1,2-トリメチル-2-プロペニル、1-t-ブチルエテニル、1-メチル-1-エチル-2-プロペニル、1-エチル-2-メチル-1-プロペニル、1-エチル-2-メチル-2-プロペニル、1-i-プロピル-1-プロペニル、1-i-プロピル-2-プロペニル、1-メチル-2-c-ペンテニル、1-メチル-3-c-ペンテニル、2-メチル-1-c-ペンテニル、2-メチル-2-c-ペンテニル、2-メチル-3-c-ペンテニル、2-メチル-4-c-ペンテニル、2-メチル-5-c-ペンテニル、2-メチレン-c-ペンチル、3-メチル-1-c-ペンテニル、3-メチル-2-c-ペンテニル、3-メチル-3-c-ペンテニル、3-メチル-4-c-ペンテニル、3-メチル-5-c-ペンテニル、3-メチレン-c-ペンチル、1-c-ヘキセニル、2-c-ヘキセニル及び3-c-ヘキセニル等が挙げられる。
【0013】
2-6アルキニル基とは、炭素原子を2乃至6個有するアルキニル基であり、直鎖、分枝、及びCシクロアルキニルを含んでいても良く、具体例としては、エチニル、1-プロピニル、2-プロピニル、1-ブチニル、2-ブチニル、3-ブチニル、1-メチル-2-プロピニル、1-ペンチニル、2-ペンチニル、3-ペンチニル、4-ペンチニル、1-メチル-2-ブチニル、1-メチル-3-ブチニル、2-メチル-3-ブチニル、3-メチル-1-ブチニル、1,1-ジメチル-2-プロピニル、1-ヘキシニル、2-ヘキシニル、3-ヘキシニル、4-ヘキシニル、5-ヘキシニル、1-メチル-2-ペンチニル、1-メチル-3-ペンチニル、1-メチル-4-ペンチニル、2-メチル-3-ペンチニル、2-メチル-4-ペンチニル、3-メチル-1-ペンチニル、3-メチル-4-ペンチニル、4-メチル-1-ペンチニル、4-メチル-2-ペンチニル、1,1-ジメチル-2-ブチニル、1,1-ジメチル-3-ブチニル、1,2-ジメチル-3-ブチニル、2,2-ジメチル-3-ブチニル、3,3-ジメチル-1-ブチニル、1-エチル-2-ブチニル、1-エチル-3-ブチニル、1-n-プロピル-2-プロピニル、2-エチル-3-ブチニル、1-メチル-1-エチル-2-プロピニル、1-c-プロピル-2-プロピニル及び1-i-プロピル-2-プロピニル等が挙げられる。
【0014】
3−8シクロアルキル基とは 炭素原子を3乃至8個有するシクロアルキル基であり、具体例としてはc-プロピル、c-ブチル、1-メチル-c-プロピル、2-メチル-c-プロピル、c-ペンチル、1-メチル-c-ブチル、2-メチル-c-ブチル、3-メチル-c-ブチル、1,2-ジメチル-c-プロピル、2,3-ジメチル-c-プロピル、1-エチル-c-プロピル、2-エチル-c-プロピル、c-ヘキシル、c-ヘプチル、c-オクチル、1-メチル-c-ヘキシル、2-メチル-c-ヘキシル、3-メチル-c-ヘキシル、1,2-ジメチル-c-ヘキシル、2,3-ジメチル-c-プロピル、1-エチル-c-プロピル、1-メチル-c-ペンチル、2-メチル-c-ペンチル、3-メチル-c-ペンチル、1-エチル-c-ブチル、2-エチル-c-ブチル、3-エチル-c-ブチル、1,2-ジメチル-c-ブチル、1,3-ジメチル-c-ブチル、2,2-ジメチル-c-ブチル、2,3-ジメチル-c-ブチル、2,4-ジメチル-c-ブチル、3,3-ジメチル-c-ブチル、1-n-プロピル-c-プロピル、2-n-プロピル-c-プロピル、1-i-プロピル-c-プロピル、2-i-プロピル-c-プロピル、1,2,2-トリメチル-c-プロピル、1,2,3-トリメチル-c-プロピル、2,2,3-トリメチル-c-プロピル、1-エチル-2-メチル-c-プロピル、2-エチル-1-メチル-c-プロピル、2-エチル-2-メチル-c-プロピル及び2-エチル-3-メチル-c-プロピル等が挙げられる。
【0015】
3−8シクロアルケニル基とは上記に示すC3−8シクロアルキル基の任意の1,2又は3箇所が二重結合に変換された基を意味し、具体例としては1-c-ペンテニル、2-c-ペンテニル、3-c-ペンテニル、1-メチル-2-c-ペンテニル、1-メチル-3-c-ペンテニル、2-メチル-1-c-ペンテニル、2-メチル-2-c-ペンテニル、2-メチル-3-c-ペンテニル、2-メチル-4-c-ペンテニル、2-メチル-5-c-ペンテニル、2-メチレン-c-ペンチル、3-メチル-1-c-ペンテニル、3-メチル-2-c-ペンテニル、3-メチル-3-c-ペンテニル、3-メチル-4-c-ペンテニル、3-メチル-5-c-ペンテニル、3-メチレン-c-ペンチル、1-c-ヘキセニル、2-c-ヘキセニル、3-c-ヘキセニル、1-c-ヘプチニル、2-c-ヘプチニル、3-c-ヘプチニル、4-c-ヘプチニル、1-c-オクチニル、2-c-オクチニル、3-c-オクチニル及び4-c-オクチニル等が挙げられる。
好ましくは1-c-ペンテニル、2-c-ペンテニル、3-c-ペンテニル、1-c-ヘキセニル、2-c-ヘキセニル及び3-c-ヘキセニルが挙げられる。
【0016】
ハロゲン置換C1−3アルキル基とは、上記に示すC1−3アルキル基のアルキル基がフッ素原子、塩素原子、臭素原子及び/又はヨウ素原子などのハロゲン原子で1又は複数個置換されたものを示し、具体例としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロフルオロメチル基、クロロジフルオロメチル基、クロロメチル基、ジクロロメチル基、トリクロロメチル基、ブロモメチル基、ジブロモメチル基、トリブロモメチル基、ヨードメチル基、ジヨードメチル基、トリヨードメチル基、フルオロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチル基、テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、クロロエチル基、ジクロロエチル基、トリクロロエチル基、テトラクロロエチル基、ペンタクロロエチル基、ブロモエチル基、ジブロモエチル基、トリブロモエチル基、テトラブロモエチル基、ペンタブロモエチル基、パーフルオロ-n-プロピル基、2,2-ジフルオロ-n-プロピル基、2,2,3,3,3-ペンタフルオロ-n-プロピル基、パーフルオロ-i-プロピル基、2-フルオロ-i-プロピル基、2,2,2,2,2,2-ヘキサフルオロ-i-プロピル基, 2,2-ジフルオロ-c-プロピル基及び2,2,3,3−テトラフルオロ-c-プロピル基等が挙げられる。
【0017】
1−3アルコキシ基とは、炭素原子を1乃至3個有するアルコキシ基であり、直鎖、分枝又はCシクロアルコキシ基を含んでいてもよく、具体例としてはメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、i-プロポキシ及びc-プロポキシ等が挙げられる。
【0018】
ハロゲン置換C1−3アルコキシ基とは、上記に示すC1−3アルコキシ基中のアルキル基がフッ素原子、塩素原子、臭素原子及び/又はヨウ素原子などのハロゲン原子で1又は複数個置換されたものを示し、具体例としては、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、クロロフルオロメトキシ基、クロロジフルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ジクロロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、ブロモメトキシ基、ジブロモメトキシ基、トリブロモメトキシ基、ヨードメトキシ基、ジヨードメトキシ基、トリヨードメトキシ基、フルオロエトキシ基、ジフルオロエトキシ基、トリフルオロエトキシ基、テトラフルオロエトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、クロロエトキシ基、ジクロロエトキシ基、トリクロロエトキシ基、テトラクロロエトキシ基、ペンタクロロエトキシ基、ブロモエトキシ基、ジブロモエトキシ基、トリブロモエトキシ基、テトラブロモエトキシ基、ペンタブロモエトキシ基、パーフルオロ-n-プロポキシ基、2,2-ジフルオロ-n-プロポキシ基、2,2,3,3,3-ペンタフルオロ-n-プロポキシ基、パーフルオロ-i-プロポキシ基、2-フルオロ-i-プロポキシ基、2,2,2,2,2,2-ヘキサフルオロ-i-プロポキシ基, 2,2-ジフルオロ-c-プロポキシ基及び2,2,3,3−テトラフルオロ-c-プロポキシ基等が挙げられる。
【0019】
1−6アルコキシ基とは、炭素原子を1乃至6個有するアルコキシ基であり、直鎖、分枝及びC3−6シクロアルコキシ基を含んでいてもよく、具体例としてはメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、i-プロポキシ、c-プロポキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、s-ブトキシ、t-ブトキシ、c-ブトキシ、1-メチル-c-プロポキシ、、2-メチル-c-プロポキシ、n-ペンチルオキシ、1-メチル-n-ブトキシ、2-メチル-n-ブトキシ、3-メチル-n-ブトキシ、1,1-ジメチル-n-プロポキシ、1,2-ジメチル-n-プロポキシ、2,2-ジメチル-n-プロポキシ、1-エチル-n-プロポキシ、c-ペンチルオキシ、1-メチル-c-ブトキシ、2-メチル-c-ブトキシ、3-メチル-c-ブトキシ、1,2-ジメチル-c-プロポキシ、2,3-ジメチル-c-プロポキシ、1-エチル-c-プロポキシ、2-エチル-c-プロポキシ、n-ヘキシルオキシ、1-メチル-n-ペンチルオキシ、2-メチル-n-ペンチルオキシ、3-メチル-n-ペンチルオキシ、4-メチル-n-ペンチルオキシ、1,1-ジメチル-n-ブトキシ、1,2-ジメチル-n-ブトキシ、1,3-ジメチル-n-ブトキシ、2,2-ジメチル-n-ブトキシ、2,3-ジメチル-n-ブトキシ、3,3-ジメチル-n-ブトキシ、1-エチル-n-ブトキシ、2-エチル-n-ブトキシ、1,1,2-トリメチル-n-プロポキシ、1,2,2-トリメチル-n-プロポキシ、1-エチル-1-メチル-n-プロポキシ、1-エチル-2-メチル-n-プロポキシ、c-ヘキシルオキシ、1-メチル-c-ペンチルオキシ、2-メチル-c-ペンチルオキシ、3-メチル-c-ペンチルオキシ、1-エチル-c-ブトキシ、2-エチル-c-ブトキシ、3-エチル-c-ブトキシ、1,2-ジメチル-c-ブトキシ、1,3-ジメチル-c-ブトキシ、2,2-ジメチル-c-ブトキシ、2,3-ジメチル-c-ブトキシ、2,4-ジメチル-c-ブトキシ、3,3-ジメチル-c-ブトキシ、1-n-プロピル-c-プロポキシ、2-n-プロピル-c-プロポキシ、1-i-プロピル-c-プロポキシ、2-i-プロピル-c-プロポキシ、1,2,2-トリメチル-c-プロポキシ、1,2,3-トリメチル-c-プロポキシ、2,2,3-トリメチル-c-プロポキシ、1-エチル-2-メチル-c-プロポキシ、2-エチル-1-メチル-c-プロポキシ、2-エチル-2-メチル-c-プロポキシ及び2-エチル-3-メチル-c-プロポキシ等が挙げられる。
【0020】
1−6アルキレン基とは、上記に示すC1−6アルキル基から水素原子を1つ取り除いた2価基であり、直鎖状、分枝状アルキレン基又は環状C3−6アルキレン基を含んでいてもよく、具体例としては、メチレン、エチレン、1-メチルエタン-1,2-ジイル、プロパン-1,3-ジイル、シクロプロパン-1,1-ジイル、シクロプロパン-1,2-ジイル、ブタン-1,4-ジイル、1,1-ジメチルエタン-1,2-ジイル、シクロブタン-1,1-ジイル、シクロブタン-1,2-ジイル、シクロブタン-1,3-ジイル、ペンタン-1,5-ジイル、シクロペンタン-1,3-ジイル、ヘキサン-1,6-ジイル、シクロヘキサン-1,4-ジイル、ビシクロ[3.1.0]ヘキサン-2,3-ジイル等が挙げられる。
【0021】
2−4アルキレン基とは、上記に示すC1−6アルキレン基のうち、炭素原子を2乃至4個有する直鎖状、分枝状アルキレン基又は環状C3−4アルキレン基を示し、具体例としてはエチレン、1-メチルエタン-1,2-ジイル、プロパン-1,3-ジイル、ブタン-1,4-ジイル、1,1-ジメチルエタン-1,2-ジイル等が挙げられる。
【0022】
6−14アリール基とは、炭素原子6乃至14個を有するアリール基であり、具体例としてはフェニル基、1−インデニル基、2−インデニル基、3−インデニル基、4−インデニル基、5−インデニル基、6−インデニル基、7−インデニル基、α-ナフチル基、β-ナフチル基、1−テトラヒドロナフチル基、2−テトラヒドロナフチル基、5−テトラヒドロナフチル基、6−テトラヒドロナフチル基、o-ビフェニリル基、m-ビフェニリル基、p-ビフェニリル基、1-アントリル基、2-アントリル基、9-アントリル基、1-フェナントリル基、2-フェナントリル基、3-フェナントリル基、4-フェナントリル基及び9-フェナントリル基等が挙げられる。
2−9ヘテロアリール基とは、酸素原子、窒素原子、硫黄原子が1乃至3原子単独若しくは組み合わせて含むことができる5〜7員環のC2-6単環式複素環基及び構成原子数が8乃至10のC5-9縮合二環式複素環アリール基を意味し、窒素原子を含む場合はN−オキシド体も含む。
5〜7員環のC2-6単環式複素環基の具体例としては、2−チエニル基、3−チエニル基、2−フリル基、3−フリル基、2−ピラニル基、3−ピラニル基、4−ピラニル基、1−ピロリル基、2−ピロリル基、3−ピロリル基、1−イミダゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、1−ピラゾリル基、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基、3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル基、5−イソチアゾリル基、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基、3−イソオキサゾリル基、4−イソオキサゾリル基、5−イソオキサゾリル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−ピラジニル基、2−ピリミジニル基、4−ピリミジニル基、5−ピリミジニル基、3−ピリダジニル基、4−ピリダジニル基、2−1,3,4−オキサジアゾリル基、2−1,3,4−チアジアゾリル基、3−1,2,4−オキサジアゾリル基、5−1,2,4−オキサジアゾリル基、3−1,2,4−チアジアゾリル基、5−1,2,4−チアジアゾリル基、3−1,2,5−オキサジアゾリル基、3−1,2,5−チアジアゾリル基、3−4H−1,2,4−トリアゾリル基、3−1H−1,2,4−トリアゾリル基、5−1H−1,2,4−トリアゾリル基、4−2H−1,2,3−トリアゾリル基、5−2H−1,2,3−トリアゾリル基、4−1H−1,2,3−トリアゾリル基及び5−1H−1,2,3−トリアゾリル基等が挙げられる。
構成原子数が8乃至10のC5-9縮合二環式複素環基としては、2−ベンゾフラニル基、3−ベンゾフラニル基、4−ベンゾフラニル基、5−ベンゾフラニル基、6−ベンゾフラニル基、7−ベンゾフラニル基、1−イソベンゾフラニル基、4−イソベンゾフラニル基、5−イソベンゾフラニル基、2−ベンゾチエニル基、3−ベンゾチエニル基、4−ベンゾチエニル基、5−ベンゾチエニル基、6−ベンゾチエニル基、7−ベンゾチエニル基、1−イソベンゾチエニル基、4−イソベンゾチエニル基、5−イソベンゾチエニル基、2−クロメニル基、3−クロメニル基、4−クロメニル基、5−クロメニル基、6−クロメニル基、7−クロメニル基、8−クロメニル基、1−インドリジニル基、2−インドリジニル基、3−インドリジニル基、5−インドリジニル基、6−インドリジニル基、7−インドリジニル基、8−インドリジニル基、1−イソインドリル基、2−イソインドリル基、4−イソインドリル基、5−イソインドリル基、1−インドリル基、2−インドリル基、3−インドリル基、4−インドリル基、5−インドリル基、6−インドリル基、7−インドリル基、1−インダゾリル基、2−インダゾリル基、3−インダゾリル基、4−インダゾリル基、5−インダゾリル基、6−インダゾリル基、7−インダゾリル基、2−(7−アザ)インダゾリル基、3−(7−アザ)インダゾリル基、4−(7−アザ)インダゾリル基、5−(7−アザ)インダゾリル基、6−(7−アザ)インダゾリル基、2−(4−アザ)インダゾリル基、3−(4−アザ)インダゾリル基、5−(4−アザ)インダゾリル基、6−(4−アザ)インダゾリル基、7−(4−アザ)インダゾリル基、1−プリニル基、2−プリニル基、3−プリニル基、6−プリニル基、7−プリニル基、8−プリニル基、2−キノリル基、3−キノリル基、4−キノリル基、5−キノリル基、6−キノリル基、7−キノリル基、8−キノリル基、1−イソキノリル基、3−イソキノリル基、4−イソキノリル基、5−イソキノリル基、6−イソキノリル基、7−イソキノリル基、8−イソキノリル基、1−フタラジニル基、5−フタラジニル基、6−フタラジニル基、1−2、7−ナフチリジニル基、3−2,7−ナフチリジニル基、4−2,7−ナフチリジニル基、1−2,6−ナフチリジニル基、3−2,6−ナフチリジニル基、4−2,6−ナフチリジニル基、2−1,8−ナフチリジニル基、3−1,8−ナフチリジニル基、4−1,8−ナフチリジニル基、2−1,7−ナフチリジニル基、3−1,7−ナフチリジニル基、4−1,7−ナフチリジニル基、5−1,7−ナフチリジニル基、6−1,7−ナフチリジニル基、8−1,7−ナフチリジニル基、2−1,6−ナフチリジニル基、3−1,6−ナフチリジニル基、4−1,6−ナフチリジニル基、5−1,6−ナフチリジニル基、7−1,6−ナフチリジニル基、8−1,6−ナフチリジニル基、2−1,5−ナフチリジニル基、3−1,5−ナフチリジニル基、4−1,5−ナフチリジニル基、6−1,5−ナフチリジニル基、7−1,5−ナフチリジニル基、8−1,5−ナフチリジニル基、2−キノキサリニル基、5−キノキサリニル基、6−キノキサリニル基、2−キナゾリニル基、4−キナゾリニル基、5−キナゾリニル基、6−キナゾリニル基、7−キナゾリニル基、8−キナゾリニル基、3−シンノリニル基、4−シンノリニル基、5−シンノリニル基、6−シンノリニル基、7−シンノリニル基、8−シンノリニル基、2−プテリジニル基、4−プテリジニル基、6−プテリジニル基及び7−プテリジニル基等が挙げられる。
【0023】
3−5ヘテロアリール基とは、3乃至5個の炭素原子、並びに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選ばれる1つ又は2つのヘテロ原子により構成される芳香族基を意味し、具体例としては、フラニル基、チオフェニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、イソオキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジル基、ピリダジニル基及びピラジニル基等が挙げられる。
【0024】
ベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環するC3−5ヘテロアリール基とは、前記のC3−5ヘテロアリール基であって、該C3−5ヘテロアリール基はベンゼン環と2つの炭素原子を共有して縮環しており、該2つの炭素原子はC3−5ヘテロアリール基を構成する3乃至5個の炭素原子の数の中に含まれる。その具体例としては、例えばキノキサリンの部分構造であるピラジニル基(炭素原子4つと窒素原子2つにより構成される。)又はキノリンの部分構造であるピリジル基(炭素原子5つと窒素原子1つにより構成される。)などが挙げられる。
【0025】
4−5ヘテロアリール基とは、4乃至5個の炭素原子、並びに窒素原子、酸素原子及び硫黄原子からなる群より選ばれる1つ又は2つのヘテロ原子により構成される芳香族基を意味し、具体例としては、フラニル基、チオフェニル基、ピロリル基、ピリジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基及びピラジニル基等が挙げられる。
【0026】
ベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環するC4−5ヘテロアリール基とは、前記のC4−5ヘテロアリール基であって、該C4−5ヘテロアリール基はベンゼン環と2つの炭素原子を共有して縮環しており、該2つの炭素原子はC4−5ヘテロアリール基を構成する4乃至5個の炭素原子の数の中に含まれる。その具体例としては、例えばキノキサリンの部分構造であるピラジニル基(炭素原子4つと窒素原子2つにより構成される。)又はキノリンの部分構造であるピリジル基(炭素原子5つと窒素原子1つにより構成される。)などが挙げられる。
【0027】
1−6アルキルカルボニルオキシ基とは、炭素原子を1乃至6個有するアルキルカルボニルオキシ基であり、直鎖、分枝又はC3−6シクロアルキルカルボニルオキシ基を含んでいてもよく、具体例としてはメチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、プロピルカルボニルオキシ基、c-プロピルカルボニルオキシ基、ブチルカルボニルオキシ基、c-ブチルカルボニルオキシ基、i-ブチルカルボニルオキシ基、t-ブチルカルボニルオキシ基、ペンチルカルボニルオキシ基、c-ペンチルカルボニルオキシ基、ヘキシルカルボニルオキシ基、c-ヘキシルカルボニルオキシ基等が挙げられる。
【0028】
2−9ヘテロシクリル基とは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子の中から自由に選ばれる1つ以上の原子と2つ乃至9つの炭素原子からなる単環及び縮合二環式の複素環基であり、環を構成する炭素原子はカルボニル又はチオカルボニルでも良く、具体的には、
【化2】


などの基が挙げられる。
【0029】
モノC1−6アルキルアミノ基とは、C1−6アルキル基を1個有するアミノ基であり、直鎖、分枝及びC3−6シクロアルキルアミノ基を含んでいてもよく、具体例としてはメチルアミノ、エチルアミノ、n-プロピルアミノ、i-プロピルアミノ、c-プロピルアミノ、n-ブチルアミノ、i-ブチルアミノ、s-ブチルアミノ、t-ブチルアミノ、c-ブチルアミノ、1-メチル-c-プロピルアミノ、2-メチル-c-プロピルアミノ、n-ペンチルアミノ、1-メチル-n-ブチルアミノ、2-メチル-n-ブチルアミノ、3-メチル-n-ブチルアミノ、1,1-ジメチル-n-プロピルアミノ、1,2-ジメチル-n-プロピルアミノ、2,2-ジメチル-n-プロピルアミノ、1-エチル-n-プロピルアミノ、c-ペンチルアミノ、1-メチル-c-ブチルアミノ、2-メチル-c-ブチルアミノ、3-メチル-c-ブチルアミノ、1,2-ジメチル-c-プロピルアミノ、2,3-ジメチル-c-プロピルアミノ、1-エチル-c-プロピルアミノ、2-エチル-c-プロピルアミノ、n-ヘキシルアミノ、1-メチル-n-ペンチルアミノ、2-メチル-n-ペンチルアミノ、3-メチル-n-ペンチルアミノ、4-メチル-n-ペンチルアミノ、1,1-ジメチル-n-ブチルアミノ、1,2-ジメチル-n-ブチルアミノ、1,3-ジメチル-n-ブチルアミノ、2,2-ジメチル-n-ブチルアミノ、2,3-ジメチル-n-ブチルアミノ、3,3-ジメチル-n-ブチルアミノ、1-エチル-n-ブチルアミノ、2-エチル-n-ブチルアミノ、1,1,2-トリメチル-n-プロピルアミノ、1,2,2-トリメチル-n-プロピルアミノ、1-エチル-1-メチル-n-プロピルアミノ、1-エチル-2-メチル-n-プロピルアミノ、c-ヘキシルアミノ、1-メチル-c-ペンチルアミノ、2-メチル-c-ペンチルアミノ、3-メチル-c-ペンチルアミノ、1-エチル-c-ブチルアミノ、2-エチル-c-ブチルアミノ、3-エチル-c-ブチルアミノ、1,2-ジメチル-c-ブチルアミノ、1,3-ジメチル-c-ブチルアミノ、2,2-ジメチル-c-ブチルアミノ、2,3-ジメチル-c-ブチルアミノ、2,4-ジメチル-c-ブチルアミノ、3,3-ジメチル-c-ブチルアミノ、1-n-プロピル-c-プロピルアミノ、2-n-プロピル-c-プロピルアミノ、1-i-プロピル-c-プロピルアミノ、2-i-プロピル-c-プロピルアミノ、1,2,2-トリメチル-c-プロピルアミノ、1,2,3-トリメチル-c-プロピルアミノ、2,2,3-トリメチル-c-プロピルアミノ、1-エチル-2-メチル-c-プロピルアミノ、2-エチル-1-メチル-c-プロピルアミノ、2-エチル-2-メチル-c-プロピルアミノ、2-エチル-3-メチル-c-プロピルアミノ等が挙げられる。
【0030】
ジC1−6アルキルアミノ基とは、C1−6アルキル基を2個有するアミノ基を意味し、2つのアルキル基は対称又は非対称でもよい。対称ジC1−6アルキルアミノ基としては、直鎖、分枝及びC3−6シクロアルキルアミノ基を含んでいてもよく、具体例としてはジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジ-n-プロピルアミノ、ジ-i-プロピルアミノ、ジ-c-プロピルアミノ、ジ-n-ブチルアミノ、ジ-i-ブチルアミノ、ジ-s-ブチルアミノ、ジ-t-ブチルアミノ、ジ-c-ブチルアミノ、ジ-(1-メチル-c-プロピル)アミノ、ジ-(2-メチル-c-プロピル)アミノ、ジ-n-ペンチルアミノ、ジ-(1-メチル-n-ブチル)アミノ、ジ-(2-メチル-n-ブチル)アミノ、ジ-(3-メチル-n-ブチル)アミノ、ジ-(1,1-ジメチル-n-プロピル)アミノ、ジ-(1,2-ジメチル-n-プロピル)アミノ、ジ-(2,2-ジメチル-n-プロピル)アミノ、ジ-(1-エチル-n-プロピル)アミノ、ジ-c-ペンチルアミノ、ジ-(1-メチル-c-ブチル)アミノ、ジ-(2-メチル-c-ブチル)アミノ、ジ-(3-メチル-c-ブチル)アミノ、ジ-(1,2-ジメチル-c-プロピル)アミノ、ジ-(2,3-ジメチル-c-プロピル)アミノ、ジ-(1-エチル-c-プロピル)アミノ、ジ-(2-エチル-c-プロピル)アミノ、ジ-n-ヘキシルアミノ、ジ-(1-メチル-n-ペンチル)アミノ、ジ-(2-メチル-n-ペンチル)アミノ、ジ-(3-メチル-n-ペンチル)アミノ、ジ-(4-メチル-n-ペンチル)アミノ、ジ-(1,1-ジメチル-n-ブチル)アミノ、ジ-(1,2-ジメチル-n-ブチル)アミノ、ジ-(1,3-ジメチル-n-ブチル)アミノ、ジ-(2,2-ジメチル-n-ブチル)アミノ、ジ-(2,3-ジメチル-n-ブチル)アミノ、ジ-(3,3-ジメチル-n-ブチル)アミノ、ジ-(1-エチル-n-ブチル)アミノ、ジ-(2-エチル-n-ブチル)アミノ、ジ-(1,1,2-トリメチル-n-プロピル)アミノ、ジ-(1,2,2-トリメチル-n-プロピル)アミノ、ジ-(1-エチル-1-メチル-n-プロピル)アミノ、ジ-(1-エチル-2-メチル-n-プロピル)アミノ、ジ-c-ヘキシルアミノ、ジ-(1-メチル-c-ペンチル)アミノ、ジ-(2-メチル-c-ペンチル)アミノ、ジ-(3-メチル-c-ペンチル)アミノ、ジ-(1-エチル-c-ブチル)アミノ、ジ-(2-エチル-c-ブチル)アミノ、ジ-(3-エチル-c-ブチル)アミノ、ジ-(1,2-ジメチル-c-ブチル)アミノ、ジ-(1,3-ジメチル-c-ブチル)アミノ、ジ-(2,2-ジメチル-c-ブチル)アミノ、ジ-(2,3-ジメチル-c-ブチル)アミノ、ジ-(2,4-ジメチル-c-ブチル)アミノ、ジ-(3,3-ジメチル-c-ブチル)アミノ、ジ-(1-n-プロピル-c-プロピル)アミノ、ジ-(2-n-プロピル-c-プロピル)アミノ、ジ-(1-i-プロピル-c-プロピル)アミノ、ジ-(2-i-プロピル-c-プロピル)アミノ、ジ-(1,2,2-トリメチル-c-プロピル)アミノ、ジ-(1,2,3-トリメチル-c-プロピル)アミノ、ジ-(2,2,3-トリメチル-c-プロピル)アミノ、ジ-(1-エチル-2-メチル-c-プロピル)アミノ、ジ-(2-エチル-1-メチル-c-プロピル)アミノ、ジ-(2-エチル-2-メチル-c-プロピル)アミノ、ジ-(2-エチル-3-メチル-c-プロピル)アミノ等が挙げられる。
非対称ジC1−6アルキルアミノ基とは、直鎖、分枝及びC3−6シクロアルキルアミノ基を含んでいてもよく、具体例としては(メチル、エチル)アミノ、(メチル、n-プロピル)アミノ、(メチル、i-プロピル)アミノ、(メチル、c-プロピル)アミノ、(メチル、n-ブチル)アミノ、(メチル、i-ブチル)アミノ、(メチル、s-ブチル)アミノ、(メチル、t-ブチル)アミノ、(メチル、n-ペンチル)アミノ、(メチル、c-ペンチル)アミノ、(メチル、n-ヘキシル)アミノ、(メチル、c-ヘキシル)アミノ、(エチル、n-プロピル)アミノ、(エチル、i-プロピル)アミノ、(エチル、c-プロピル)アミノ、(エチル、n-ブチル)アミノ、(エチル、i-ブチル)アミノ、(エチル、s-ブチル)アミノ、(エチル、t-ブチル)アミノ、(エチル、n-ペンチル)アミノ、(エチル、c-ペンチル)アミノ、(エチル、n-ヘキシル)アミノ、(エチル、c-ヘキシル)アミノ、(n-プロピル、i-プロピル)アミノ、(n-プロピル、c-プロピル)アミノ、(n-プロピル、n-ブチル)アミノ、(n-プロピル、i-ブチル)アミノ、(n-プロピル、s-ブチル)アミノ、(n-プロピル、t-ブチル)アミノ、(n-プロピル、n-ペンチル)アミノ、(n-プロピル、c-ペンチル)アミノ、(n-プロピル、n-ヘキシル)アミノ、(n-プロピル、c-ヘキシル)アミノ、(i-プロピル、c-プロピル)アミノ、(i-プロピル、n-ブチル)アミノ、(i-プロピル、i-ブチル)アミノ、(i-プロピル、s-ブチル)アミノ、(i-プロピル、t-ブチル)アミノ、(i-プロピル、n-ペンチル)アミノ、(i-プロピル、c-ペンチル)アミノ、(i-プロピル、n-ヘキシル)アミノ、(i-プロピル、c-ヘキシル)アミノ、(c-プロピル、n-ブチル)アミノ、(c-プロピル、i-ブチル)アミノ、(c-プロピル、s-ブチル)アミノ、(c-プロピル、t-ブチル)アミノ、(c-プロピル、n-ペンチル)アミノ、(c-プロピル、c-ペンチル)アミノ、(c-プロピル、n-ヘキシル)アミノ、(c-プロピル、c-ヘキシル)アミノ、(n-ブチル、i-ブチル)アミノ、(n-ブチル、s-ブチル)アミノ、(n-ブチル、t-ブチル)アミノ、(n-ブチル、n-ペンチル)アミノ、(n-ブチル、c-ペンチル)アミノ、(n-ブチル、n-ヘキシル)アミノ、(n-ブチル、c-ヘキシル)アミノ、(i-ブチル、s-ブチル)アミノ、(i-ブチル、t-ブチル)アミノ、(i-ブチル、n-ペンチル)アミノ、(i-ブチル、c-ペンチル)アミノ、(i-ブチル、n-ヘキシル)アミノ、(i-ブチル、c-ヘキシル)アミノ、(s-ブチル、t-ブチル)アミノ、(s-ブチル、n-ペンチル)アミノ、(s-ブチル、c-ペンチル)アミノ、(s-ブチル、n-ヘキシル)アミノ、(s-ブチル、c-ヘキシル)アミノ、(t-ブチル、n-ペンチル)アミノ、(t-ブチル、c-ペンチル)アミノ、(t-ブチル、n-ヘキシル)アミノ、(t-ブチル、c-ヘキシル)アミノ、(n-ペンチル、c-ペンチル)アミノ、(n-ペンチル、n-ヘキシル)アミノ、(n-ペンチル、c-ヘキシル)アミノ、(c-ペンチル、n-ヘキシル)アミノ、(c-ペンチル、c-ヘキシル)アミノ、(n-ヘキシル、c-ヘキシル)アミノ等が挙げられる。
【0031】
1-6アルキルチオ基とは、C1-6アルキル基を有するチオ基であり、直鎖、分枝及びC3-6シクロアルキルチオ基を含んでいてもよく、具体例としてはメチルチオ、エチルチオ、n-プロピルチオ、i-プロピルチオ、c-プロピルチオ、n-ブチルチオ、i-ブチルチオ、s-ブチルチオ、t-ブチルチオ、c-ブチルチオ、1-メチル-c-プロピルチオ、2-メチル-c-プロピルチオ、n-ペンチルチオ、1-メチル-n-ブチルチオ、2-メチル-n-ブチルチオ、3-メチル-n-ブチルチオ、1,1-ジメチル-n-プロピルチオ、1,2-ジメチル-n-プロピルチオ、2,2-ジメチル-n-プロピルチオ、1-エチル-n-プロピルチオ、c-ペンチルチオ、1-メチル-c-ブチルチオ、2-メチル-c-ブチルチオ、3-メチル-c-ブチルチオ、1,2-ジメチル-c-プロピルチオ、2,3-ジメチル-c-プロピルチオ、1-エチル-c-プロピルチオ、2-エチル-c-プロピルチオ、n-ヘキシルチオ、1-メチル-n-ペンチルチオ、2-メチル-n-ペンチルチオ、3-メチル-n-ペンチルチオ、4-メチル-n-ペンチルチオ、1,1-ジメチル-n-ブチルチオ、1,2-ジメチル-n-ブチルチオ、1,3-ジメチル-n-ブチルチオ、2,2-ジメチル-n-ブチルチオ、2,3-ジメチル-n-ブチルチオ、3,3-ジメチル-n-ブチルチオ、1-エチル-n-ブチルチオ、2-エチル-n-ブチルチオ、1,1,2-トリメチル-n-プロピルチオ、1,2,2-トリメチル-n-プロピルチオ、1-エチル-1-メチル-n-プロピルチオ、1-エチル-2-メチル-n-プロピルチオ、c-ヘキシルチオ、1-メチル-c-ペンチルチオ、2-メチル-c-ペンチルチオ、3-メチル-c-ペンチルチオ、1-エチル-c-ブチルチオ、2-エチル-c-ブチルチオ、3-エチル-c-ブチルチオ、1,2-ジメチル-c-ブチルチオ、1,3-ジメチル-c-ブチルチオ、2,2-ジメチル-c-ブチルチオ、2,3-ジメチル-c-ブチルチオ、2,4-ジメチル-c-ブチルチオ、3,3-ジメチル-c-ブチルチオ、1-n-プロピル-c-プロピルチオ、2-n-プロピル-c-プロピルチオ、1-i-プロピル-c-プロピルチオ、2-i-プロピル-c-プロピルチオ、1,2,2-トリメチル-c-プロピルチオ、1,2,3-トリメチル-c-プロピルチオ、2,2,3-トリメチル-c-プロピルチオ、1-エチル-2-メチル-c-プロピルチオ、2-エチル-1-メチル-c-プロピルチオ、2-エチル-2-メチル-c-プロピルチオ、2-エチル-3-メチル-c-プロピルチオ等が挙げられる。
【0032】
1-6アルキルスルホニル基とは、C1-6アルキル基を有するスルホニル基であり、直鎖、分枝及びC3-6シクロアルキルスルホニル基を含んでいてもよく、具体例としてはメチルスルホニル、エチルスルホニル、n-プロピルスルホニル、i-プロピルスルホニル、c-プロピルスルホニル、n-ブチルスルホニル、i-ブチルスルホニル、s-ブチルスルホニル、t-ブチルスルホニル、c-ブチルスルホニル、1-メチル-c-プロピルスルホニル、2-メチル-c-プロピルスルホニル、n-ペンチルスルホニル、1-メチル-n-ブチルスルホニル、2-メチル-n-ブチルスルホニル、3-メチル-n-ブチルスルホニル、1,1-ジメチル-n-プロピルスルホニル、1,2-ジメチル-n-プロピルスルホニル、2,2-ジメチル-n-プロピルスルホニル、1-エチル-n-プロピルスルホニル、c-ペンチルスルホニル、1-メチル-c-ブチルスルホニル、2-メチル-c-ブチルスルホニル、3-メチル-c-ブチルスルホニル、1,2-ジメチル-c-プロピルスルホニル、2,3-ジメチル-c-プロピルスルホニル、1-エチル-c-プロピルスルホニル、2-エチル-c-プロピルスルホニル、n-ヘキシルスルホニル、1-メチル-n-ペンチルスルホニル、2-メチル-n-ペンチルスルホニル、3-メチル-n-ペンチルスルホニル、4-メチル-n-ペンチルスルホニル、1,1-ジメチル-n-ブチルスルホニル、1,2-ジメチル-n-ブチルスルホニル、1,3-ジメチル-n-ブチルスルホニル、2,2-ジメチル-n-ブチルスルホニル、2,3-ジメチル-n-ブチルスルホニル、3,3-ジメチル-n-ブチルスルホニル、1-エチル-n-ブチルスルホニル、2-エチル-n-ブチルスルホニル、1,1,2-トリメチル-n-プロピルスルホニル、1,2,2-トリメチル-n-プロピルスルホニル、1-エチル-1-メチル-n-プロピルスルホニル、1-エチル-2-メチル-n-プロピルスルホニル、c-ヘキシルスルホニル、1-メチル-c-ペンチルスルホニル、2-メチル-c-ペンチルスルホニル、3-メチル-c-ペンチルスルホニル、1-エチル-c-ブチルスルホニル、2-エチル-c-ブチルスルホニル、3-エチル-c-ブチルスルホニル、1,2-ジメチル-c-ブチルスルホニル、1,3-ジメチル-c-ブチルスルホニル、2,2-ジメチル-c-ブチルスルホニル、2,3-ジメチル-c-ブチルスルホニル、2,4-ジメチル-c-ブチルスルホニル、3,3-ジメチル-c-ブチルスルホニル、1-n-プロピル-c-プロピルスルホニル、2-n-プロピル-c-プロピルスルホニル、1-i-プロピル-c-プロピルスルホニル、2-i-プロピル-c-プロピルスルホニル、1,2,2-トリメチル-c-プロピルスルホニル、1,2,3-トリメチル-c-プロピルスルホニル、2,2,3-トリメチル-c-プロピルスルホニル、1-エチル-2-メチル-c-プロピルスルホニル、2-エチル-1-メチル-c-プロピルスルホニル、2-エチル-2-メチル-c-プロピルスルホニル及び2-エチル-3-メチル-c-プロピルスルホニル等が挙げられる。
【0033】
モノC1−6アルキルアミノカルボニル基とは、C1−6アルキル基を1個有するアミノカルボニル基であり、直鎖、分枝及びC3−6シクロアルキルアミノカルボニル基を含んでいてもよく、具体例としてはメチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、n-プロピルアミノカルボニル、i-プロピルアミノカルボニル、c-プロピルアミノカルボニル、n-ブチルアミノカルボニル、i-ブチルアミノカルボニル、s-ブチルアミノカルボニル、t-ブチルアミノカルボニル、c-ブチルアミノカルボニル、1-メチル-c-プロピルアミノカルボニル、2-メチル-c-プロピルアミノカルボニル、n-ペンチルアミノカルボニル、1-メチル-n-ブチルアミノカルボニル、2-メチル-n-ブチルアミノカルボニル、3-メチル-n-ブチルアミノ、1,1-ジメチル-n-プロピルアミノカルボニル、1,2-ジメチル-n-プロピルアミノカルボニル、2,2-ジメチル-n-プロピルアミノカルボニル、1-エチル-n-プロピルアミノカルボニル、c-ペンチルアミノカルボニル、1-メチル-c-ブチルアミノカルボニル、2-メチル-c-ブチルアミノカルボニル、3-メチル-c-ブチルアミノカルボニル、1,2-ジメチル-c-プロピルアミノカルボニル、2,3-ジメチル-c-プロピルアミノカルボニル、1-エチル-c-プロピルアミノカルボニル、2-エチル-c-プロピルアミノカルボニル、n-ヘキシルアミノカルボニル、1-メチル-n-ペンチルアミノカルボニル、2-メチル-n-ペンチルアミノカルボニル、3-メチル-n-ペンチルアミノカルボニル、4-メチル-n-ペンチルアミノカルボニル、1,1-ジメチル-n-ブチルアミノカルボニル、1,2-ジメチル-n-ブチルアミノカルボニル、1,3-ジメチル-n-ブチルアミノカルボニル、2,2-ジメチル-n-ブチルアミノカルボニル、2,3-ジメチル-n-ブチルアミノカルボニル、3,3-ジメチル-n-ブチルアミノカルボニル、1-エチル-n-ブチルアミノカルボニル、2-エチル-n-ブチルアミノカルボニル、1,1,2-トリメチル-n-プロピルアミノカルボニル、1,2,2-トリメチル-n-プロピルアミノカルボニル、1-エチル-1-メチル-n-プロピルアミノカルボニル、1-エチル-2-メチル-n-プロピルアミノカルボニル、c-ヘキシルアミノカルボニル、1-メチル-c-ペンチルアミノカルボニル、2-メチル-c-ペンチルアミノカルボニル、3-メチル-c-ペンチルアミノカルボニル、1-エチル-c-ブチルアミノカルボニル、2-エチル-c-ブチルアミノカルボニル、3-エチル-c-ブチルアミノカルボニル、1,2-ジメチル-c-ブチルアミノカルボニル、1,3-ジメチル-c-ブチルアミノカルボニル、2,2-ジメチル-c-ブチルアミノカルボニル、2,3-ジメチル-c-ブチルアミノカルボニル、2,4-ジメチル-c-ブチルアミノカルボニル、3,3-ジメチル-c-ブチルアミノカルボニル、1-n-プロピル-c-プロピルアミノカルボニル、2-n-プロピル-c-プロピルアミノカルボニル、1-i-プロピル-c-プロピルアミノカルボニル、2-i-プロピル-c-プロピルアミノカルボニル、1,2,2-トリメチル-c-プロピルアミノカルボニル、1,2,3-トリメチル-c-プロピルアミノカルボニル、2,2,3-トリメチル-c-プロピルアミノカルボニル、1-エチル-2-メチル-c-プロピルアミノカルボニル、2-エチル-1-メチル-c-プロピルアミノカルボニル、2-エチル-2-メチル-c-プロピルアミノカルボニル、2-エチル-3-メチル-c-プロピルアミノカルボニル等が挙げられる。
【0034】
ジC1−6アルキルアミノカルボニル基とは、C1−6アルキル基を2個有するアミノカルボニル基であり、2つのアルキル基は対称又は非対称でもよい。対称ジC1−6アルキルアミノ基としては、直鎖、分枝及びC3−6シクロアルキルアミノカルボニル基を含んでいてもよく、具体例としてはジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニル、ジ-n-プロピルアミノカルボニル、ジ-i-プロピルアミノカルボニル、ジ-c-プロピルアミノカルボニル、ジ-n-ブチルアミノカルボニル、ジ-i-ブチルアミノカルボニル、ジ-s-ブチルアミノカルボニル、ジ-t-ブチルアミノカルボニル、ジ-c-ブチルアミノカルボニル、ジ-(1-メチル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(2-メチル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-n-ペンチルアミノカルボニル、ジ-(1-メチル-n-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(2-メチル-n-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(3-メチル-n-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(1,1-ジメチル-n-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(1,2-ジメチル-n-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(2,2-ジメチル-n-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(1-エチル-n-プロピル)アミノカルボニル、ジ-c-ペンチルアミノカルボニル、ジ-(1-メチル-c-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(2-メチル-c-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(3-メチル-c-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(1,2-ジメチル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(2,3-ジメチル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(1-エチル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(2-エチル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-n-ヘキシルアミノカルボニル、ジ-(1-メチル-n-ペンチル)アミノカルボニル、ジ-(2-メチル-n-ペンチル)アミノカルボニル、ジ-(3-メチル-n-ペンチル)アミノカルボニル、ジ-(4-メチル-n-ペンチル)アミノカルボニル、ジ-(1,1-ジメチル-n-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(1,2-ジメチル-n-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(1,3-ジメチル-n-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(2,2-ジメチル-n-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(2,3-ジメチル-n-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(3,3-ジメチル-n-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(1-エチル-n-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(2-エチル-n-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(1,1,2-トリメチル-n-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(1,2,2-トリメチル-n-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(1-エチル-1-メチル-n-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(1-エチル-2-メチル-n-プロピル)アミノカルボニルカルボニル、ジ-c-ヘキシルアミノカルボニル、ジ-(1-メチル-c-ペンチル)アミノカルボニル、ジ-(2-メチル-c-ペンチル)アミノカルボニル、ジ-(3-メチル-c-ペンチル)アミノカルボニル、ジ-(1-エチル-c-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(2-エチル-c-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(3-エチル-c-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(1,2-ジメチル-c-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(1,3-ジメチル-c-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(2,2-ジメチル-c-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(2,3-ジメチル-c-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(2,4-ジメチル-c-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(3,3-ジメチル-c-ブチル)アミノカルボニル、ジ-(1-n-プロピル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(2-n-プロピル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(1-i-プロピル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(2-i-プロピル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(1,2,2-トリメチル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(1,2,3-トリメチル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(2,2,3-トリメチル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(1-エチル-2-メチル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(2-エチル-1-メチル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(2-エチル-2-メチル-c-プロピル)アミノカルボニル、ジ-(2-エチル-3-メチル-c-プロピル)アミノカルボニル等が挙げられる。
非対称ジC1−6アルキルアミノカルボニル基とは、直鎖、分枝及びC3−6シクロアルキルアミノカルボニル基を含んでいてもよく、具体例としては(メチル、エチル)アミノカルボニル、(メチル、n-プロピル)アミノカルボニル、(メチル、i-プロピル)アミノカルボニル、(メチル、c-プロピル)アミノカルボニル、(メチル、n-ブチル)アミノカルボニル、(メチル、i-ブチル)アミノカルボニル、(メチル、s-ブチル)アミノカルボニル、(メチル、t-ブチル)アミノカルボニル、(メチル、n-ペンチル)アミノカルボニル、(メチル、c-ペンチル)アミノカルボニル、(メチル、n-ヘキシル)アミノカルボニル、(メチル、c-ヘキシル)アミノカルボニル、(エチル、n-プロピル)アミノカルボニル、(エチル、i-プロピル)アミノカルボニル、(エチル、c-プロピル)アミノカルボニル、(エチル、n-ブチル)アミノカルボニル、(エチル、i-ブチル)アミノカルボニル、(エチル、s-ブチル)アミノカルボニル、(エチル、t-ブチル)アミノカルボニル、(エチル、n-ペンチル)アミノカルボニル、(エチル、c-ペンチル)アミノカルボニル、(エチル、n-ヘキシル)アミノカルボニル、(エチル、c-ヘキシル)アミノカルボニル、(n-プロピル、i-プロピル)アミノカルボニル、(n-プロピル、c-プロピル)アミノカルボニル、(n-プロピル、n-ブチル)アミノカルボニル、(n-プロピル、i-ブチル)アミノカルボニル、(n-プロピル、s-ブチル)アミノカルボニル、(n-プロピル、t-ブチル)アミノカルボニル、(n-プロピル、n-ペンチル)アミノカルボニル、(n-プロピル、c-ペンチル)アミノカルボニル、(n-プロピル、n-ヘキシル)アミノカルボニル、(n-プロピル、c-ヘキシル)アミノカルボニル、(i-プロピル、c-プロピル)アミノカルボニル、(i-プロピル、n-ブチル)アミノカルボニル、(i-プロピル、i-ブチル)アミノカルボニル、(i-プロピル、s-ブチル)アミノカルボニル、(i-プロピル、t-ブチル)アミノカルボニル、(i-プロピル、n-ペンチル)アミノカルボニル、(i-プロピル、c-ペンチル)アミノカルボニル、(i-プロピル、n-ヘキシル)アミノカルボニル、(i-プロピル、c-ヘキシル)アミノカルボニル、(c-プロピル、n-ブチル)アミノカルボニル、(c-プロピル、i-ブチル)アミノカルボニル、(c-プロピル、s-ブチル)アミノカルボニル、(c-プロピル、t-ブチル)アミノカルボニル、(c-プロピル、n-ペンチル)アミノカルボニル、(c-プロピル、c-ペンチル)アミノカルボニル、(c-プロピル、n-ヘキシル)アミノカルボニル、(c-プロピル、c-ヘキシル)アミノカルボニル、(n-ブチル、i-ブチル)アミノカルボニル、(n-ブチル、s-ブチル)アミノカルボニル、(n-ブチル、t-ブチル)アミノカルボニル、(n-ブチル、n-ペンチル)アミノカルボニル、(n-ブチル、c-ペンチル)アミノカルボニル、(n-ブチル、n-ヘキシル)アミノカルボニル、(n-ブチル、c-ヘキシル)アミノカルボニル、(i-ブチル、s-ブチル)アミノカルボニル、(i-ブチル、t-ブチル)アミノカルボニル、(i-ブチル、n-ペンチル)アミノカルボニル、(i-ブチル、c-ペンチル)アミノカルボニル、(i-ブチル、n-ヘキシル)アミノカルボニル、(i-ブチル、c-ヘキシル)アミノカルボニル、(s-ブチル、t-ブチル)アミノカルボニル、(s-ブチル、n-ペンチル)アミノカルボニル、(s-ブチル、c-ペンチル)アミノカルボニル、(s-ブチル、n-ヘキシル)アミノカルボニル、(s-ブチル、c-ヘキシル)アミノカルボニル、(t-ブチル、n-ペンチル)アミノカルボニル、(t-ブチル、c-ペンチル)アミノカルボニル、(t-ブチル、n-ヘキシル)アミノカルボニル、(t-ブチル、c-ヘキシル)アミノカルボニル、(n-ペンチル、c-ペンチル)アミノカルボニル、(n-ペンチル、n-ヘキシル)アミノカルボニル、(n-ペンチル、c-ヘキシル)アミノカルボニル、(c-ペンチル、n-ヘキシル)アミノカルボニル、(c-ペンチル、c-ヘキシル)アミノカルボニル、(n-ヘキシル、c-ヘキシル)アミノカルボニル等が挙げられる。
【0035】
1−6アルキルカルボニルアミノ基とは、C1−6アルキルカルボニル基を1個有するカルボニルアミノ基であり、直鎖、分枝及びC3−6シクロアルキルカルボニル基を含んでいてもよく、具体例としてはメチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、n-プロピルカルボニルアミノ、i-プロピルカルボニルアミノ、c-プロピルカルボニルアミノ、n-ブチルカルボニルアミノ、i-ブチルカルボニルアミノ、s-ブチルカルボニルアミノ、t-ブチルカルボニルアミノ、c-ブチルカルボニルアミノ、1-メチル-c-プロピルカルボニルアミノ、2-メチル-c-プロピルカルボニルアミノ、n-ペンチルカルボニルアミノ、1-メチル-n-ブチルカルボニルアミノ、2-メチル-n-ブチルカルボニルアミノ、3-メチル-n-ブチルカルボニルアミノ、1,1-ジメチル-n-プロピルカルボニルアミノ、1,2-ジメチル-n-プロピルカルボニルアミノ、2,2-ジメチル-n-プロピルカルボニルアミノ、1-エチル-n-プロピルカルボニルアミノ、c-ペンチルカルボニルアミノ、1-メチル-c-ブチルカルボニルアミノ、2-メチル-c-ブチルカルボニルアミノ、3-メチル-c-ブチルカルボニルアミノ、1,2-ジメチル-c-プロピルカルボニルアミノ、2,3-ジメチル-c-プロピルカルボニルアミノ、1-エチル-c-プロピルカルボニルアミノ、2-エチル-c-プロピルカルボニルアミノ、n-ヘキシルカルボニルアミノ、1-メチル-n-ペンチルカルボニルアミノ、2-メチル-n-ペンチルカルボニルアミノ、3-メチル-n-ペンチルカルボニルアミノ、4-メチル-n-ペンチルカルボニルアミノ、1,1-ジメチル-n-ブチルカルボニルアミノ、1,2-ジメチル-n-ブチルカルボニルアミノ、1,3-ジメチル-n-ブチルカルボニルアミノ、2,2-ジメチル-n-ブチルカルボニルアミノ、2,3-ジメチル-n-ブチルカルボニルアミノ、3,3-ジメチル-n-ブチルカルボニルアミノ、1-エチル-n-ブチルカルボニルアミノ、2-エチル-n-ブチルカルボニルアミノ、1,1,2-トリメチル-n-プロピルカルボニルアミノ、1,2,2-トリメチル-n-プロピルカルボニルアミノ、1-エチル-1-メチル-n-プロピルカルボニルアミノ、1-エチル-2-メチル-n-プロピルカルボニルアミノ、c-ヘキシルカルボニルアミノ、1-メチル-c-ペンチルカルボニルアミノ、2-メチル-c-ペンチルカルボニルアミノ、3-メチル-c-ペンチルカルボニルアミノ、1-エチル-c-ブチルカルボニルアミノ、2-エチル-c-ブチルカルボニルアミノ、3-エチル-c-ブチルカルボニルアミノ、1,2-ジメチル-c-ブチルカルボニルアミノ、1,3-ジメチル-c-ブチルカルボニルアミノ、2,2-ジメチル-c-ブチルカルボニルアミノ、2,3-ジメチル-c-ブチルカルボニルアミノ、2,4-ジメチル-c-ブチルカルボニルアミノ、3,3-ジメチル-c-ブチルカルボニルアミノ、1-n-プロピル-c-プロピルカルボニルアミノ、2-n-プロピル-c-プロピルカルボニルアミノ、1-i-プロピル-c-プロピルカルボニルアミノ、2-i-プロピル-c-プロピルカルボニルアミノ、1,2,2-トリメチル-c-プロピルカルボニルアミノ、1,2,3-トリメチル-c-プロピルカルボニルアミノ、2,2,3-トリメチル-c-プロピルカルボニルアミノ、1-エチル-2-メチル-c-プロピルカルボニルアミノ、2-エチル-1-メチル-c-プロピルカルボニルアミノ、2-エチル-2-メチル-c-プロピルカルボニルアミノ、2-エチル-3-メチル-c-プロピルカルボニルアミノ等が挙げられる。
【0036】
置換基R及びRの好ましい具体例としては、それぞれ独立してC1−6アルキル基が挙げられる。
【0037】
置換基R及びRの特に好ましい具体例としては、メチル基が挙げられる。
【0038】
置換基Rの好ましい具体例としては、水酸基又はC1−6アルキルカルボニルオキシ基が挙げられる。
【0039】
置換基Rの特に好ましい具体例としては、水酸基、メチルカルボニルオキシ基又はt−ブチルカルボニルオキシ基が挙げられる。
【0040】
置換基Rのさらに特に好ましい具体例としては、水酸基が挙げられる。
【0041】
置換基Rの特に好ましい具体例としては、水素原子が挙げられる。
【0042】
置換基Rの好ましい具体例としては、水素原子又はC1−6アルキル基が挙げられる。
【0043】
置換基Rの特に好ましい具体例としては、水素原子が挙げられる。
【0044】
置換基Xの好ましい具体例としては、C2−4アルキレン基(該C2−4アルキレン基は無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)が挙げられる。
【0045】
置換基Xの特に好ましい具体例としてはC2−4アルキレン基(該C2−4アルキレン基は無置換であるか又は1つの水酸基若しくはメチル基で置換されている。)が挙げられる。
【0046】
置換基Xのさらに特に好ましい具体例としては、エチレン基が挙げられる。
【0047】
置換基Rの好ましい具体例としては、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基又はC6−14アリール基(該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基及びC6−14アリール基は無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)が挙げられる。
【0048】
置換基Rの特に好ましい具体例としては、フェニル基(該フェニル基は無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)又はシクロヘキシル基が挙げられる。
【0049】
置換基Rのさらに特に好ましい具体例としては、フェニル基が挙げられる。
【0050】
Vの好ましい具体例としては、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、スルファモイル基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基(該C1−6アルキル基及びC1−6アルコキシ基は無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)又は水酸基が挙げられる。
【0051】
Vの特に好ましい具体例としては、ハロゲン原子、メトキシ基又は水酸基が挙げられる。
【0052】
mの好ましい具体例は、0又は1である。
【0053】
mの特に好ましい具体例は、0である。
【0054】
置換基Aの好ましい具体例としては、ベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環するC3−5ヘテロアリール基(該C3−5ヘテロアリール基は無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子、アミノ基若しくはC1−6アルキル基(該アルキル基は無置換であるか、又は1つ以上の水酸基、ハロゲン原子若しくはアミノ基で置換されている。)で置換されている。)が挙げられる。
【0055】
置換基Aの特に好ましい具体例としては、ベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環するC4−5ヘテロアリール基(該C4−5ヘテロアリール基は無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子、アミノ基若しくはC1−6アルキル基(該アルキル基は無置換であるか、又は1つ以上の水酸基、ハロゲン原子若しくはアミノ基で置換されている。)で置換されている。)が挙げられる。
【0056】
置換基Aのさらに特に好ましい具体例としては、ベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環するピリジン、ピラジン又はピリダジン(該ピリジン、ピラジン及びピリダジンは無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子、アミノ基若しくはC1−6アルキル基(該アルキル基は無置換であるか、又は1つ以上の水酸基、ハロゲン原子若しくはアミノ基で置換されている。)で置換されている。)である。
本発明の、IKACh阻害剤、不整脈の治療及び/又は予防に有用な化合物としては以下に示すものが挙げられる。
【0057】
1)
及びRがそれぞれ独立してC1−6アルキル基であり、Rが水酸基又はC1−6アルキルカルボニルオキシ基であり、Rが水素原子であり、Rが水素原子またはC1−6アルキル基であり、XがC2−4アルキレン基(該C2−4アルキレン基は無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)であり、RがC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基又はC6−14アリール基(該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基及びC6−14アリール基は無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)であり、Vがハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、スルファモイル基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基(該C1−6アルキル基及びC1−6アルコキシ基は無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)又は水酸基であり、mが0又は1であり、Aがベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環するC3−5ヘテロアリール(該C3−5ヘテロアリール基は無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子、アミノ基若しくはC1−6アルキル基(該アルキル基は無置換であるか、又は1つ以上の水酸基、ハロゲン原子若しくはアミノ基で置換されている。)で置換されている。)である式(1)で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【0058】
2)
が水素原子である上記1)で表される化合物、該化合物の語変異性体、プロドラック若しくはその医薬的に許容される塩又はそれらの溶媒和物。
【0059】
3)
及びRがメチル基であり、Rが水酸基である上記1乃至2)で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【0060】
4)
XがC2−4アルキレン基(該C2−4アルキレン基は無置換であるか又は1つの水酸基若しくはメチル基で置換されている。)である上記1乃至3)で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【0061】
5)
Xがエチレン基である上記4)で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【0062】
6)
がフェニル基(該フェニル基は無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)又はシクロヘキシル基である上記1乃至5)で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【0063】
7)
がフェニル基である上記6)で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【0064】
8)
Aがベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環するC4−5ヘテロアリール(該C4−5ヘテロアリール基は無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子、アミノ基若しくはC1−6アルキル基(該アルキル基は無置換であるか、又は1つ以上の水酸基、ハロゲン原子若しくはアミノ基で置換されている。)で置換されている。)である上記1)乃至7)で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【0065】
9)
Aがベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環するピリジン、ピラジン又はピリダジン(該ピリジン、ピラジン及びピリダジンは無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子、アミノ基若しくはC1−6アルキル基(該アルキル基は無置換であるか、又は1つ以上の水酸基、ハロゲン原子若しくはアミノ基で置換されている。)で置換されている。)である上記8)で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【0066】
10)
Aがベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環するピラジンである上記9)で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【0067】
11)
Vがハロゲン原子又はC1−3アルコキシ基である上記1)から10)で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【0068】
12)
mが0である上記1)から11)で表される化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【0069】
13)
及びRがメチル基であり、Rが水酸基であり、Rが水素原子であり、Q及びTが以下に示す第1表に記載の組み合わせからなる化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
なお第1表における記号は以下の置換基を示し、Qは式(II)、Tは式(III)を意味する。
式(II)
【化3】


式(III)
【化4】


【化5】


【化6】


【化7】

【0070】
第1表
Q T Q T Q T Q T
−−−−−−− −−−−−−− −−−−−−− −−−−−−−
Q1 T1 Q1 T2 Q1 T3 Q1 T4
Q1 T5 Q1 T6 Q1 T7 Q1 T8
Q1 T9 Q1 T10 Q1 T11 Q1 T12
Q1 T13 Q1 T14 Q1 T15 Q1 T16
Q1 T17 Q1 T18 Q1 T19 Q1 T20
Q1 T21 Q1 T22 Q1 T23 Q1 T24
Q1 T25 Q1 T26 Q1 T27 Q1 T28
Q1 T29 Q1 T30 Q1 T31 Q1 T32
Q1 T33 Q1 T34 Q1 T35 Q1 T36
Q1 T37 Q1 T38 Q1 T39 Q1 T40
Q1 T41 Q1 T42 Q1 T43 Q1 T44
Q1 T45 Q1 T46 Q1 T47 Q1 T48
Q1 T49 Q1 T50 Q1 T51 Q1 T52
Q1 T53
Q2 T1 Q2 T2 Q2 T3 Q2 T4
Q2 T5 Q2 T6 Q2 T7 Q2 T8
Q2 T9 Q2 T10 Q2 T11 Q2 T12
Q2 T13 Q2 T14 Q2 T15 Q2 T16
Q2 T17 Q2 T18 Q2 T19 Q2 T20
Q2 T21 Q2 T22 Q2 T23 Q2 T24
Q2 T25 Q2 T26 Q2 T27 Q2 T28
Q2 T29 Q2 T30 Q2 T31 Q2 T32
Q2 T33 Q2 T34 Q2 T35 Q2 T36
Q2 T37 Q2 T38 Q2 T39 Q2 T40
Q2 T41 Q2 T42 Q2 T43 Q2 T44
Q2 T45 Q2 T46 Q2 T47 Q2 T48
Q2 T49 Q2 T50 Q2 T51 Q2 T52
Q2 T53
Q3 T1 Q3 T2 Q3 T3 Q3 T4
Q3 T5 Q3 T6 Q3 T7 Q3 T8
Q3 T9 Q3 T10 Q3 T11 Q3 T12
Q3 T13 Q3 T14 Q3 T15 Q3 T16
Q3 T17 Q3 T18 Q3 T19 Q3 T20
Q3 T21 Q3 T22 Q3 T23 Q3 T24
Q3 T25 Q3 T26 Q3 T27 Q3 T28
Q3 T29 Q3 T30 Q3 T31 Q3 T32
Q3 T33 Q3 T34 Q3 T35 Q3 T36
Q3 T37 Q3 T38 Q3 T39 Q3 T40
Q3 T41 Q3 T42 Q3 T43 Q3 T44
Q3 T45 Q3 T46 Q3 T47 Q3 T48
Q3 T49 Q3 T50 Q3 T51 Q3 T52
Q3 T53
Q4 T1 Q4 T2 Q4 T3 Q4 T4
Q4 T5 Q4 T6 Q4 T7 Q4 T8
Q4 T9 Q4 T10 Q4 T11 Q4 T12
Q4 T13 Q4 T14 Q4 T15 Q4 T16
Q4 T17 Q4 T18 Q4 T19 Q4 T20
Q4 T21 Q4 T22 Q4 T23 Q4 T24
Q4 T25 Q4 T26 Q4 T27 Q4 T28
Q4 T29 Q4 T30 Q4 T31 Q4 T32
Q4 T33 Q4 T34 Q4 T35 Q4 T36
Q4 T37 Q4 T38 Q4 T39 Q4 T40
Q4 T41 Q4 T42 Q4 T43 Q4 T44
Q4 T45 Q4 T46 Q4 T47 Q4 T48
Q4 T49 Q4 T50 Q4 T51 Q4 T52
Q4 T53
Q5 T1 Q5 T2 Q5 T3 Q5 T4
Q5 T5 Q5 T6 Q5 T7 Q5 T8
Q5 T9 Q5 T10 Q5 T11 Q5 T12
Q5 T13 Q5 T14 Q5 T15 Q5 T16
Q5 T17 Q5 T18 Q5 T19 Q5 T20
Q5 T21 Q5 T22 Q5 T23 Q5 T24
Q5 T25 Q5 T26 Q5 T27 Q5 T28
Q5 T29 Q5 T30 Q5 T31 Q5 T32
Q5 T33 Q5 T34 Q5 T35 Q5 T36
Q5 T37 Q5 T38 Q5 T39 Q5 T40
Q5 T41 Q5 T42 Q5 T43 Q5 T44
Q5 T45 Q5 T46 Q5 T47 Q5 T48
Q5 T49 Q5 T50 Q5 T51 Q5 T52
Q5 T53
Q6 T1 Q6 T2 Q6 T3 Q6 T4
Q6 T5 Q6 T6 Q6 T7 Q6 T8
Q6 T9 Q6 T10 Q6 T11 Q6 T12
Q6 T13 Q6 T14 Q6 T15 Q6 T16
Q6 T17 Q6 T18 Q6 T19 Q6 T20
Q6 T21 Q6 T22 Q6 T23 Q6 T24
Q6 T25 Q6 T26 Q6 T27 Q6 T28
Q6 T29 Q6 T30 Q6 T31 Q6 T32
Q6 T33 Q6 T34 Q6 T35 Q6 T36
Q6 T37 Q6 T38 Q6 T39 Q6 T40
Q6 T41 Q6 T42 Q6 T43 Q6 T44
Q6 T45 Q6 T46 Q6 T47 Q6 T48
Q6 T49 Q6 T50 Q6 T51 Q6 T52
Q6 T53
Q7 T1 Q7 T2 Q7 T3 Q7 T4
Q7 T5 Q7 T6 Q7 T7 Q7 T8
Q7 T9 Q7 T10 Q7 T11 Q7 T12
Q7 T13 Q7 T14 Q7 T15 Q7 T16
Q7 T17 Q7 T18 Q7 T19 Q7 T20
Q7 T21 Q7 T22 Q7 T23 Q7 T24
Q7 T25 Q7 T26 Q7 T27 Q7 T28
Q7 T29 Q7 T30 Q7 T31 Q7 T32
Q7 T33 Q7 T34 Q7 T35 Q7 T36
Q7 T37 Q7 T38 Q7 T39 Q7 T40
Q7 T41 Q7 T42 Q7 T43 Q7 T44
Q7 T45 Q7 T46 Q7 T47 Q7 T48
Q7 T49 Q7 T50 Q7 T51 Q7 T52
Q7 T53
Q8 T1 Q8 T2 Q8 T3 Q8 T4
Q8 T5 Q8 T6 Q8 T7 Q8 T8
Q8 T9 Q8 T10 Q8 T11 Q8 T12
Q8 T13 Q8 T14 Q8 T15 Q8 T16
Q8 T17 Q8 T18 Q8 T19 Q8 T20
Q8 T21 Q8 T22 Q8 T23 Q8 T24
Q8 T25 Q8 T26 Q8 T27 Q8 T28
Q8 T29 Q8 T30 Q8 T31 Q8 T32
Q8 T33 Q8 T34 Q8 T35 Q8 T36
Q8 T37 Q8 T38 Q8 T39 Q8 T40
Q8 T41 Q8 T42 Q8 T43 Q8 T44
Q8 T45 Q8 T46 Q8 T47 Q8 T48
Q8 T49 Q8 T50 Q8 T51 Q8 T52
Q8 T53
Q9 T1 Q9 T2 Q9 T3 Q9 T4
Q9 T5 Q9 T6 Q9 T7 Q9 T8
Q9 T9 Q9 T10 Q9 T11 Q9 T12
Q9 T13 Q9 T14 Q9 T15 Q9 T16
Q9 T17 Q9 T18 Q9 T19 Q9 T20
Q9 T21 Q9 T22 Q9 T23 Q9 T24
Q9 T25 Q9 T26 Q9 T27 Q9 T28
Q9 T29 Q9 T30 Q9 T31 Q9 T32
Q9 T33 Q9 T34 Q9 T35 Q9 T36
Q9 T37 Q9 T38 Q9 T39 Q9 T40
Q9 T41 Q9 T42 Q9 T43 Q9 T44
Q9 T45 Q9 T46 Q9 T47 Q9 T48
Q9 T49 Q9 T50 Q9 T51 Q9 T52
Q9 T53
Q10 T1 Q10 T2 Q10 T3 Q10 T4
Q10 T5 Q10 T6 Q10 T7 Q10 T8
Q10 T9 Q10 T10 Q10 T11 Q10 T12
Q10 T13 Q10 T14 Q10 T15 Q10 T16
Q10 T17 Q10 T18 Q10 T19 Q10 T20
Q10 T21 Q10 T22 Q10 T23 Q10 T24
Q10 T25 Q10 T26 Q10 T27 Q10 T28
Q10 T29 Q10 T30 Q10 T31 Q10 T32
Q10 T33 Q10 T34 Q10 T35 Q10 T36
Q10 T37 Q10 T38 Q10 T39 Q10 T40
Q10 T41 Q10 T42 Q10 T43 Q10 T44
Q10 T45 Q10 T46 Q10 T47 Q10 T48
Q10 T49 Q10 T50 Q10 T51 Q10 T52
Q10 T53
Q11 T1 Q11 T2 Q11 T3 Q11 T4
Q11 T5 Q11 T6 Q11 T7 Q11 T8
Q11 T9 Q11 T10 Q11 T11 Q11 T12
Q11 T13 Q11 T14 Q11 T15 Q11 T16
Q11 T17 Q11 T18 Q11 T19 Q11 T20
Q11 T21 Q11 T22 Q11 T23 Q11 T24
Q11 T25 Q11 T26 Q11 T27 Q11 T28
Q11 T29 Q11 T30 Q11 T31 Q11 T32
Q11 T33 Q11 T34 Q11 T35 Q11 T36
Q11 T37 Q11 T38 Q11 T39 Q11 T40
Q11 T41 Q11 T42 Q11 T43 Q11 T44
Q11 T45 Q11 T46 Q11 T47 Q11 T48
Q11 T49 Q11 T50 Q11 T51 Q11 T52
Q11 T53
Q12 T1 Q12 T2 Q12 T3 Q12 T4
Q12 T5 Q12 T6 Q12 T7 Q12 T8
Q12 T9 Q12 T10 Q12 T11 Q12 T12
Q12 T13 Q12 T14 Q12 T15 Q12 T16
Q12 T17 Q12 T18 Q12 T19 Q12 T20
Q12 T21 Q12 T22 Q12 T23 Q12 T24
Q12 T25 Q12 T26 Q12 T27 Q12 T28
Q12 T29 Q12 T30 Q12 T31 Q12 T32
Q12 T33 Q12 T34 Q12 T35 Q12 T36
Q12 T37 Q12 T38 Q12 T39 Q12 T40
Q12 T41 Q12 T42 Q12 T43 Q12 T44
Q12 T45 Q12 T46 Q12 T47 Q12 T48
Q12 T49 Q12 T50 Q12 T51 Q12 T52
Q12 T53
Q13 T1 Q13 T2 Q13 T3 Q13 T4
Q13 T5 Q13 T6 Q13 T7 Q13 T8
Q13 T9 Q13 T10 Q13 T11 Q13 T12
Q13 T13 Q13 T14 Q13 T15 Q13 T16
Q13 T17 Q13 T18 Q13 T19 Q13 T20
Q13 T21 Q13 T22 Q13 T23 Q13 T24
Q13 T25 Q13 T26 Q13 T27 Q13 T28
Q13 T29 Q13 T30 Q13 T31 Q13 T32
Q13 T33 Q13 T34 Q13 T35 Q13 T36
Q13 T37 Q13 T38 Q13 T39 Q13 T40
Q13 T41 Q13 T42 Q13 T43 Q13 T44
Q13 T45 Q13 T46 Q13 T47 Q13 T48
Q13 T49 Q13 T50 Q13 T51 Q13 T52
Q13 T53
Q14 T1 Q14 T2 Q14 T3 Q14 T4
Q14 T5 Q14 T6 Q14 T7 Q14 T8
Q14 T9 Q14 T10 Q14 T11 Q14 T12
Q14 T13 Q14 T14 Q14 T15 Q14 T16
Q14 T17 Q14 T18 Q14 T19 Q14 T20
Q14 T21 Q14 T22 Q14 T23 Q14 T24
Q14 T25 Q14 T26 Q14 T27 Q14 T28
Q14 T29 Q14 T30 Q14 T31 Q14 T32
Q14 T33 Q14 T34 Q14 T35 Q14 T36
Q14 T37 Q14 T38 Q14 T39 Q14 T40
Q14 T41 Q14 T42 Q14 T43 Q14 T44
Q14 T45 Q14 T46 Q14 T47 Q14 T48
Q14 T49 Q14 T50 Q14 T51 Q14 T52
Q14 T53
Q15 T1 Q15 T2 Q15 T3 Q15 T4
Q15 T5 Q15 T6 Q15 T7 Q15 T8
Q15 T9 Q15 T10 Q15 T11 Q15 T12
Q15 T13 Q15 T14 Q15 T15 Q15 T16
Q15 T17 Q15 T18 Q15 T19 Q15 T20
Q15 T21 Q15 T22 Q15 T23 Q15 T24
Q15 T25 Q15 T26 Q15 T27 Q15 T28
Q15 T29 Q15 T30 Q15 T31 Q15 T32
Q15 T33 Q15 T34 Q15 T35 Q15 T36
Q15 T37 Q15 T38 Q15 T39 Q15 T40
Q15 T41 Q15 T42 Q15 T43 Q15 T44
Q15 T45 Q15 T46 Q15 T47 Q15 T48
Q15 T49 Q15 T50 Q15 T51 Q15 T52
Q15 T53
Q16 T1 Q16 T2 Q16 T3 Q16 T4
Q16 T5 Q16 T6 Q16 T7 Q16 T8
Q16 T9 Q16 T10 Q16 T11 Q16 T12
Q16 T13 Q16 T14 Q16 T15 Q16 T16
Q16 T17 Q16 T18 Q16 T19 Q16 T20
Q16 T21 Q16 T22 Q16 T23 Q16 T24
Q16 T25 Q16 T26 Q16 T27 Q16 T28
Q16 T29 Q16 T30 Q16 T31 Q16 T32
Q16 T33 Q16 T34 Q16 T35 Q16 T36
Q16 T37 Q16 T38 Q16 T39 Q16 T40
Q16 T41 Q16 T42 Q16 T43 Q16 T44
Q16 T45 Q16 T46 Q16 T47 Q16 T48
Q16 T49 Q16 T50 Q16 T51 Q16 T52
Q16 T53
Q17 T1 Q17 T2 Q17 T3 Q17 T4
Q17 T5 Q17 T6 Q17 T7 Q17 T8
Q17 T9 Q17 T10 Q17 T11 Q17 T12
Q17 T13 Q17 T14 Q17 T15 Q17 T16
Q17 T17 Q17 T18 Q17 T19 Q17 T20
Q17 T21 Q17 T22 Q17 T23 Q17 T24
Q17 T25 Q17 T26 Q17 T27 Q17 T28
Q17 T29 Q17 T30 Q17 T31 Q17 T32
Q17 T33 Q17 T34 Q17 T35 Q17 T36
Q17 T37 Q17 T38 Q17 T39 Q17 T40
Q17 T41 Q17 T42 Q17 T43 Q17 T44
Q17 T45 Q17 T46 Q17 T47 Q17 T48
Q17 T49 Q17 T50 Q17 T51 Q17 T52
Q17 T53
Q18 T1 Q18 T2 Q18 T3 Q18 T4
Q18 T5 Q18 T6 Q18 T7 Q18 T8
Q18 T9 Q18 T10 Q18 T11 Q18 T12
Q18 T13 Q18 T14 Q18 T15 Q18 T16
Q18 T17 Q18 T18 Q18 T19 Q18 T20
Q18 T21 Q18 T22 Q18 T23 Q18 T24
Q18 T25 Q18 T26 Q18 T27 Q18 T28
Q18 T29 Q18 T30 Q18 T31 Q18 T32
Q18 T33 Q18 T34 Q18 T35 Q18 T36
Q18 T37 Q18 T38 Q18 T39 Q18 T40
Q18 T41 Q18 T42 Q18 T43 Q18 T44
Q18 T45 Q18 T46 Q18 T47 Q18 T48
Q18 T49 Q18 T50 Q18 T51 Q18 T52
Q18 T53
Q19 T1 Q19 T2 Q19 T3 Q19 T4
Q19 T5 Q19 T6 Q19 T7 Q19 T8
Q19 T9 Q19 T10 Q19 T11 Q19 T12
Q19 T13 Q19 T14 Q19 T15 Q19 T16
Q19 T17 Q19 T18 Q19 T19 Q19 T20
Q19 T21 Q19 T22 Q19 T23 Q19 T24
Q19 T25 Q19 T26 Q19 T27 Q19 T28
Q19 T29 Q19 T30 Q19 T31 Q19 T32
Q19 T33 Q19 T34 Q19 T35 Q19 T36
Q19 T37 Q19 T38 Q19 T39 Q19 T40
Q19 T41 Q19 T42 Q19 T43 Q19 T44
Q19 T45 Q19 T46 Q19 T47 Q19 T48
Q19 T49 Q19 T50 Q19 T51 Q19 T52
Q19 T53
Q20 T1 Q20 T2 Q20 T3 Q20 T4
Q20 T5 Q20 T6 Q20 T7 Q20 T8
Q20 T9 Q20 T10 Q20 T11 Q20 T12
Q20 T13 Q20 T14 Q20 T15 Q20 T16
Q20 T17 Q20 T18 Q20 T19 Q20 T20
Q20 T21 Q20 T22 Q20 T23 Q20 T24
Q20 T25 Q20 T26 Q20 T27 Q20 T28
Q20 T29 Q20 T30 Q20 T31 Q20 T32
Q20 T33 Q20 T34 Q20 T35 Q20 T36
Q20 T37 Q20 T38 Q20 T39 Q20 T40
Q20 T41 Q20 T42 Q20 T43 Q20 T44
Q20 T45 Q20 T46 Q20 T47 Q20 T48
Q20 T49 Q20 T50 Q20 T51 Q20 T52
Q20 T53
Q21 T1 Q21 T2 Q21 T3 Q21 T4
Q21 T5 Q21 T6 Q21 T7 Q21 T8
Q21 T9 Q21 T10 Q21 T11 Q21 T12
Q21 T13 Q21 T14 Q21 T15 Q21 T16
Q21 T17 Q21 T18 Q21 T19 Q21 T20
Q21 T21 Q21 T22 Q21 T23 Q21 T24
Q21 T25 Q21 T26 Q21 T27 Q21 T28
Q21 T29 Q21 T30 Q21 T31 Q21 T32
Q21 T33 Q21 T34 Q21 T35 Q21 T36
Q21 T37 Q21 T38 Q21 T39 Q21 T40
Q21 T41 Q21 T42 Q21 T43 Q21 T44
Q21 T45 Q21 T46 Q21 T47 Q21 T48
Q21 T49 Q21 T50 Q21 T51 Q21 T52
Q21 T53
Q22 T1 Q22 T2 Q22 T3 Q22 T4
Q22 T5 Q22 T6 Q22 T7 Q22 T8
Q22 T9 Q22 T10 Q22 T11 Q22 T12
Q22 T13 Q22 T14 Q22 T15 Q22 T16
Q22 T17 Q22 T18 Q22 T19 Q22 T20
Q22 T21 Q22 T22 Q22 T23 Q22 T24
Q22 T25 Q22 T26 Q22 T27 Q22 T28
Q22 T29 Q22 T30 Q22 T31 Q22 T32
Q22 T33 Q22 T34 Q22 T35 Q22 T36
Q22 T37 Q22 T38 Q22 T39 Q22 T40
Q22 T41 Q22 T42 Q22 T43 Q22 T44
Q22 T45 Q22 T46 Q22 T47 Q22 T48
Q22 T49 Q22 T50 Q22 T51 Q22 T52
Q22 T53
Q23 T1 Q23 T2 Q23 T3 Q23 T4
Q23 T5 Q23 T6 Q23 T7 Q23 T8
Q23 T9 Q23 T10 Q23 T11 Q23 T12
Q23 T13 Q23 T14 Q23 T15 Q23 T16
Q23 T17 Q23 T18 Q23 T19 Q23 T20
Q23 T21 Q23 T22 Q23 T23 Q23 T24
Q23 T25 Q23 T26 Q23 T27 Q23 T28
Q23 T29 Q23 T30 Q23 T31 Q23 T32
Q23 T33 Q23 T34 Q23 T35 Q23 T36
Q23 T37 Q23 T38 Q23 T39 Q23 T40
Q23 T41 Q23 T42 Q23 T43 Q23 T44
Q23 T45 Q23 T46 Q23 T47 Q23 T48
Q23 T49 Q23 T50 Q23 T51 Q23 T52
Q23 T53
Q24 T1 Q24 T2 Q24 T3 Q24 T4
Q24 T5 Q24 T6 Q24 T7 Q24 T8
Q24 T9 Q24 T10 Q24 T11 Q24 T12
Q24 T13 Q24 T14 Q24 T15 Q24 T16
Q24 T17 Q24 T18 Q24 T19 Q24 T20
Q24 T21 Q24 T22 Q24 T23 Q24 T24
Q24 T25 Q24 T26 Q24 T27 Q24 T28
Q24 T29 Q24 T30 Q24 T31 Q24 T32
Q24 T33 Q24 T34 Q24 T35 Q24 T36
Q24 T37 Q24 T38 Q24 T39 Q24 T40
Q24 T41 Q24 T42 Q24 T43 Q24 T44
Q24 T45 Q24 T46 Q24 T47 Q24 T48
Q24 T49 Q24 T50 Q24 T51 Q24 T52
Q24 T53
Q25 T1 Q25 T2 Q25 T3 Q25 T4
Q25 T5 Q25 T6 Q25 T7 Q25 T8
Q25 T9 Q25 T10 Q25 T11 Q25 T12
Q25 T13 Q25 T14 Q25 T15 Q25 T16
Q25 T17 Q25 T18 Q25 T19 Q25 T20
Q25 T21 Q25 T22 Q25 T23 Q25 T24
Q25 T25 Q25 T26 Q25 T27 Q25 T28
Q25 T29 Q25 T30 Q25 T31 Q25 T32
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Q25 T41 Q25 T42 Q25 T43 Q25 T44
Q25 T45 Q25 T46 Q25 T47 Q25 T48
Q25 T49 Q25 T50 Q25 T51 Q25 T52
Q25 T53
Q26 T1 Q26 T2 Q26 T3 Q26 T4
Q26 T5 Q26 T6 Q26 T7 Q26 T8
Q26 T9 Q26 T10 Q26 T11 Q26 T12
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Q26 T41 Q26 T42 Q26 T43 Q26 T44
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Q26 T49 Q26 T50 Q26 T51 Q26 T52
Q26 T53
Q27 T1 Q27 T2 Q27 T3 Q27 T4
Q27 T5 Q27 T6 Q27 T7 Q27 T8
Q27 T9 Q27 T10 Q27 T11 Q27 T12
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Q27 T17 Q27 T18 Q27 T19 Q27 T20
Q27 T21 Q27 T22 Q27 T23 Q27 T24
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Q27 T53
Q28 T1 Q28 T2 Q28 T3 Q28 T4
Q28 T5 Q28 T6 Q28 T7 Q28 T8
Q28 T9 Q28 T10 Q28 T11 Q28 T12
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Q28 T17 Q28 T18 Q28 T19 Q28 T20
Q28 T21 Q28 T22 Q28 T23 Q28 T24
Q28 T25 Q28 T26 Q28 T27 Q28 T28
Q28 T29 Q28 T30 Q28 T31 Q28 T32
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Q28 T41 Q28 T42 Q28 T43 Q28 T44
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Q28 T49 Q28 T50 Q28 T51 Q28 T52
Q28 T53
Q29 T1 Q29 T2 Q29 T3 Q29 T4
Q29 T5 Q29 T6 Q29 T7 Q29 T8
Q29 T9 Q29 T10 Q29 T11 Q29 T12
Q29 T13 Q29 T14 Q29 T15 Q29 T16
Q29 T17 Q29 T18 Q29 T19 Q29 T20
Q29 T21 Q29 T22 Q29 T23 Q29 T24
Q29 T25 Q29 T26 Q29 T27 Q29 T28
Q29 T29 Q29 T30 Q29 T31 Q29 T32
Q29 T33 Q29 T34 Q29 T35 Q29 T36
Q29 T37 Q29 T38 Q29 T39 Q29 T40
Q29 T41 Q29 T42 Q29 T43 Q29 T44
Q29 T45 Q29 T46 Q29 T47 Q29 T48
Q29 T49 Q29 T50 Q29 T51 Q29 T52
Q29 T53
Q30 T1 Q30 T2 Q30 T3 Q30 T4
Q30 T5 Q30 T6 Q30 T7 Q30 T8
Q30 T9 Q30 T10 Q30 T11 Q30 T12
Q30 T13 Q30 T14 Q30 T15 Q30 T16
Q30 T17 Q30 T18 Q30 T19 Q30 T20
Q30 T21 Q30 T22 Q30 T23 Q30 T24
Q30 T25 Q30 T26 Q30 T27 Q30 T28
Q30 T29 Q30 T30 Q30 T31 Q30 T32
Q30 T33 Q30 T34 Q30 T35 Q30 T36
Q30 T37 Q30 T38 Q30 T39 Q30 T40
Q30 T41 Q30 T42 Q30 T43 Q30 T44
Q30 T45 Q30 T46 Q30 T47 Q30 T48
Q30 T49 Q30 T50 Q30 T51 Q30 T52
Q30 T53
Q31 T1 Q31 T2 Q31 T3 Q31 T4
Q31 T5 Q31 T6 Q31 T7 Q31 T8
Q31 T9 Q31 T10 Q31 T11 Q31 T12
Q31 T13 Q31 T14 Q31 T15 Q31 T16
Q31 T17 Q31 T18 Q31 T19 Q31 T20
Q31 T21 Q31 T22 Q31 T23 Q31 T24
Q31 T25 Q31 T26 Q31 T27 Q31 T28
Q31 T29 Q31 T30 Q31 T31 Q31 T32
Q31 T33 Q31 T34 Q31 T35 Q31 T36
Q31 T37 Q31 T38 Q31 T39 Q31 T40
Q31 T41 Q31 T42 Q31 T43 Q31 T44
Q31 T45 Q31 T46 Q31 T47 Q31 T48
Q31 T49 Q31 T50 Q31 T51 Q31 T52
Q31 T53
Q32 T1 Q32 T2 Q32 T3 Q32 T4
Q32 T5 Q32 T6 Q32 T7 Q32 T8
Q32 T9 Q32 T10 Q32 T11 Q32 T12
Q32 T13 Q32 T14 Q32 T15 Q32 T16
Q32 T17 Q32 T18 Q32 T19 Q32 T20
Q32 T21 Q32 T22 Q32 T23 Q32 T24
Q32 T25 Q32 T26 Q32 T27 Q32 T28
Q32 T29 Q32 T30 Q32 T31 Q32 T32
Q32 T33 Q32 T34 Q32 T35 Q32 T36
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Q32 T41 Q32 T42 Q32 T43 Q32 T44
Q32 T45 Q32 T46 Q32 T47 Q32 T48
Q32 T49 Q32 T50 Q32 T51 Q32 T52
Q32 T53
Q33 T1 Q33 T2 Q33 T3 Q33 T4
Q33 T5 Q33 T6 Q33 T7 Q33 T8
Q33 T9 Q33 T10 Q33 T11 Q33 T12
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Q33 T53
Q34 T1 Q34 T2 Q34 T3 Q34 T4
Q34 T5 Q34 T6 Q34 T7 Q34 T8
Q34 T9 Q34 T10 Q34 T11 Q34 T12
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Q34 T21 Q34 T22 Q34 T23 Q34 T24
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Q34 T37 Q34 T38 Q34 T39 Q34 T40
Q34 T41 Q34 T42 Q34 T43 Q34 T44
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Q34 T49 Q34 T50 Q34 T51 Q34 T52
Q34 T53
Q35 T1 Q35 T2 Q35 T3 Q35 T4
Q35 T5 Q35 T6 Q35 T7 Q35 T8
Q35 T9 Q35 T10 Q35 T11 Q35 T12
Q35 T13 Q35 T14 Q35 T15 Q35 T16
Q35 T17 Q35 T18 Q35 T19 Q35 T20
Q35 T21 Q35 T22 Q35 T23 Q35 T24
Q35 T25 Q35 T26 Q35 T27 Q35 T28
Q35 T29 Q35 T30 Q35 T31 Q35 T32
Q35 T33 Q35 T34 Q35 T35 Q35 T36
Q35 T37 Q35 T38 Q35 T39 Q35 T40
Q35 T41 Q35 T42 Q35 T43 Q35 T44
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Q35 T49 Q35 T50 Q35 T51 Q35 T52
Q35 T53
Q36 T1 Q36 T2 Q36 T3 Q36 T4
Q36 T5 Q36 T6 Q36 T7 Q36 T8
Q36 T9 Q36 T10 Q36 T11 Q36 T12
Q36 T13 Q36 T14 Q36 T15 Q36 T16
Q36 T17 Q36 T18 Q36 T19 Q36 T20
Q36 T21 Q36 T22 Q36 T23 Q36 T24
Q36 T25 Q36 T26 Q36 T27 Q36 T28
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Q36 T33 Q36 T34 Q36 T35 Q36 T36
Q36 T37 Q36 T38 Q36 T39 Q36 T40
Q36 T41 Q36 T42 Q36 T43 Q36 T44
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Q36 T49 Q36 T50 Q36 T51 Q36 T52
Q36 T53
Q37 T1 Q37 T2 Q37 T3 Q37 T4
Q37 T5 Q37 T6 Q37 T7 Q37 T8
Q37 T9 Q37 T10 Q37 T11 Q37 T12
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Q37 T17 Q37 T18 Q37 T19 Q37 T20
Q37 T21 Q37 T22 Q37 T23 Q37 T24
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Q37 T41 Q37 T42 Q37 T43 Q37 T44
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Q37 T53
Q38 T1 Q38 T2 Q38 T3 Q38 T4
Q38 T5 Q38 T6 Q38 T7 Q38 T8
Q38 T9 Q38 T10 Q38 T11 Q38 T12
Q38 T13 Q38 T14 Q38 T15 Q38 T16
Q38 T17 Q38 T18 Q38 T19 Q38 T20
Q38 T21 Q38 T22 Q38 T23 Q38 T24
Q38 T25 Q38 T26 Q38 T27 Q38 T28
Q38 T29 Q38 T30 Q38 T31 Q38 T32
Q38 T33 Q38 T34 Q38 T35 Q38 T36
Q38 T37 Q38 T38 Q38 T39 Q38 T40
Q38 T41 Q38 T42 Q38 T43 Q38 T44
Q38 T45 Q38 T46 Q38 T47 Q38 T48
Q38 T49 Q38 T50 Q38 T51 Q38 T52
Q38 T53
Q39 T1 Q39 T2 Q39 T3 Q39 T4
Q39 T5 Q39 T6 Q39 T7 Q39 T8
Q39 T9 Q39 T10 Q39 T11 Q39 T12
Q39 T13 Q39 T14 Q39 T15 Q39 T16
Q39 T17 Q39 T18 Q39 T19 Q39 T20
Q39 T21 Q39 T22 Q39 T23 Q39 T24
Q39 T25 Q39 T26 Q39 T27 Q39 T28
Q39 T29 Q39 T30 Q39 T31 Q39 T32
Q39 T33 Q39 T34 Q39 T35 Q39 T36
Q39 T37 Q39 T38 Q39 T39 Q39 T40
Q39 T41 Q39 T42 Q39 T43 Q39 T44
Q39 T45 Q39 T46 Q39 T47 Q39 T48
Q39 T49 Q39 T50 Q39 T51 Q39 T52
Q39 T53
Q40 T1 Q40 T2 Q40 T3 Q40 T4
Q40 T5 Q40 T6 Q40 T7 Q40 T8
Q40 T9 Q40 T10 Q40 T11 Q40 T12
Q40 T13 Q40 T14 Q40 T15 Q40 T16
Q40 T17 Q40 T18 Q40 T19 Q40 T20
Q40 T21 Q40 T22 Q40 T23 Q40 T24
Q40 T25 Q40 T26 Q40 T27 Q40 T28
Q40 T29 Q40 T30 Q40 T31 Q40 T32
Q40 T33 Q40 T34 Q40 T35 Q40 T36
Q40 T37 Q40 T38 Q40 T39 Q40 T40
Q40 T41 Q40 T42 Q40 T43 Q40 T44
Q40 T45 Q40 T46 Q40 T47 Q40 T48
Q40 T49 Q40 T50 Q40 T51 Q40 T52
Q40 T53
Q41 T1 Q41 T2 Q41 T3 Q41 T4
Q41 T5 Q41 T6 Q41 T7 Q41 T8
Q41 T9 Q41 T10 Q41 T11 Q41 T12
Q41 T13 Q41 T14 Q41 T15 Q41 T16
Q41 T17 Q41 T18 Q41 T19 Q41 T20
Q41 T21 Q41 T22 Q41 T23 Q41 T24
Q41 T25 Q41 T26 Q41 T27 Q41 T28
Q41 T29 Q41 T30 Q41 T31 Q41 T32
Q41 T33 Q41 T34 Q41 T35 Q41 T36
Q41 T37 Q41 T38 Q41 T39 Q41 T40
Q41 T41 Q41 T42 Q41 T43 Q41 T44
Q41 T45 Q41 T46 Q41 T47 Q41 T48
Q41 T49 Q41 T50 Q41 T51 Q41 T52
Q41 T53
Q42 T1 Q42 T2 Q42 T3 Q42 T4
Q42 T5 Q42 T6 Q42 T7 Q42 T8
Q42 T9 Q42 T10 Q42 T11 Q42 T12
Q42 T13 Q42 T14 Q42 T15 Q42 T16
Q42 T17 Q42 T18 Q42 T19 Q42 T20
Q42 T21 Q42 T22 Q42 T23 Q42 T24
Q42 T25 Q42 T26 Q42 T27 Q42 T28
Q42 T29 Q42 T30 Q42 T31 Q42 T32
Q42 T33 Q42 T34 Q42 T35 Q42 T36
Q42 T37 Q42 T38 Q42 T39 Q42 T40
Q42 T41 Q42 T42 Q42 T43 Q42 T44
Q42 T45 Q42 T46 Q42 T47 Q42 T48
Q42 T49 Q42 T50 Q42 T51 Q42 T52
Q42 T53
Q43 T1 Q43 T2 Q43 T3 Q43 T4
Q43 T5 Q43 T6 Q43 T7 Q43 T8
Q43 T9 Q43 T10 Q43 T11 Q43 T12
Q43 T13 Q43 T14 Q43 T15 Q43 T16
Q43 T17 Q43 T18 Q43 T19 Q43 T20
Q43 T21 Q43 T22 Q43 T23 Q43 T24
Q43 T25 Q43 T26 Q43 T27 Q43 T28
Q43 T29 Q43 T30 Q43 T31 Q43 T32
Q43 T33 Q43 T34 Q43 T35 Q43 T36
Q43 T37 Q43 T38 Q43 T39 Q43 T40
Q43 T41 Q43 T42 Q43 T43 Q43 T44
Q43 T45 Q43 T46 Q43 T47 Q43 T48
Q43 T49 Q43 T50 Q43 T51 Q43 T52
Q43 T53
Q44 T1 Q44 T2 Q44 T3 Q44 T4
Q44 T5 Q44 T6 Q44 T7 Q44 T8
Q44 T9 Q44 T10 Q44 T11 Q44 T12
Q44 T13 Q44 T14 Q44 T15 Q44 T16
Q44 T17 Q44 T18 Q44 T19 Q44 T20
Q44 T21 Q44 T22 Q44 T23 Q44 T24
Q44 T25 Q44 T26 Q44 T27 Q44 T28
Q44 T29 Q44 T30 Q44 T31 Q44 T32
Q44 T33 Q44 T34 Q44 T35 Q44 T36
Q44 T37 Q44 T38 Q44 T39 Q44 T40
Q44 T41 Q44 T42 Q44 T43 Q44 T44
Q44 T45 Q44 T46 Q44 T47 Q44 T48
Q44 T49 Q44 T50 Q44 T51 Q44 T52
Q44 T53
【0071】
14)
及びRがエチル基である、上記13)記載の化合物。
【0072】
15)
がメチル基であり、Rがエチル基である、上記13)記載の化合物。
【0073】
16)
がメチルカルボニルオキシ基である、上記13)乃至15)記載の化合物
【0074】
17)
式QのRがメチル基である、上記13)乃至16)記載の化合物
【0075】
18)
上記1)乃至17)に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物を有効成分として含有するIKACh阻害剤。
【0076】
19)
上記18)に記載のIKACh阻害剤を有効成分として含有するIKACh阻害作用が有効な疾患の予防・治療・改善薬。
【0077】
20)
上記18)に記載のIKACh阻害剤を有効成分として含有する不整脈治療剤。
【0078】
21)
上記1)乃至17)に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物を有効成分として含有する医薬。
【0079】
本発明には、本発明の式(I)で示される化合物が、たとえば環内、環外を問わずそれらの互変異性、幾何異性を経由して存在することに加えて、その混合物或いはそれぞれの異性体の混合物として存在することも含む。又、不斉中心が存在する場合、或いは異性化の結果、不斉中心が生じる場合はそれぞれの光学異性体及び任意の比率の混合物として存在することも含む。また、不斉中心を2個以上持つ化合物の場合には、さらにそれぞれの光学異性によるジアステレオマーも存在する。本発明の化合物は、これらすべての型を、任意の割合で含んだものも含む。たとえば、ジアステレオマーは当業者によく知られた方法、たとえば分別結晶法等によって分離することができ、また、光学活性体はこの目的のためによく知られた有機化学的手法によって得ることができる。
【0080】
本発明の式(I)で示される化合物或いはその製薬上許容される塩は製造条件により任意の結晶形として存在することができ、任意の水和物として存在することができるが、これら結晶形や水和物およびそれらの混合物も本発明の範囲に含有される。またアセトン、エタノール、テトラヒドロフランなどの有機溶媒を含む溶媒和物として存在することもあるが、これらの形態はいずれも本発明の範囲に含有される。
【0081】
本発明の式(I)で示される化合物は、必要に応じて製薬上許容される塩に変換することも、又は生成した塩から遊離させることもできる。本発明の製薬上許容される塩としては、例えば、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土類金属(マグネシウム、カルシウムなど)、アンモニウム、有機塩基及びアミノ酸との塩などが挙げられる。また無機酸(塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸など)及び有機酸(酢酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、ベンゼンスルホン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸など)との塩も可能である。
プロドラッグとしては、化学的又は代謝的に分解できる基を有する本発明の誘導体であり、加溶媒分解により又は生理的条件下のインビボにおいて薬理学的に活性な本発明を形成する化合物となる化合物である。適当なプロドラッグ誘導体を選択する方法および製造する方法は、例えば デザイン オブ プロドラッグス(エルゼビア,アムステルダム 1985)(Design of Prodrugs(Elsevier,Amsterdam 1985))に記載されている。本発明の場合、水酸基を有する場合は、その化合物と適当なアシルハライド又は適当な酸無水物とを反応させることによって製造されるアシルオキシ誘導体のようなプロドラッグが例示される。プロドラッグとして特に好ましいアシルオキシとしては−OCOC、−OCO(t−Bu),−OCOC1531、−OCO(m−CONa−Ph)、−OCOCHCHCONa、−OCOCH(NH)CH、−OCOCHN(CHなどがあげられる。本発明を形成する化合物がアミノ基を有する場合は、アミノ基を有する化合物と適当な酸ハロゲン化物又は適当な混合酸無水物とを反応させることにより製造されるアミド誘導体のようなプロドラッグが例示される。プロドラッグとして特に好ましいアミドとしては、−NHCO(CH20OCH、−NHCOCH(NH)CH等があげられる。
【0082】
本発明のIKACh阻害剤を有効成分として含有するIKACh阻害作用が有効な疾患の予防・治療・改善薬は、通常錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、丸剤、シロップ剤などの経口投与剤、直腸投与剤、経皮吸収剤或いは注射剤として投与できる。本剤は1個の治療剤として、或いはほかの治療剤との混合物として投与できる。それらは単体で投与してもよいが、一般的には医薬組成物の形態で投与する。それらの製剤は、薬理的、製剤学的に許容しうる添加物を加え、常法により製造することができる。すなわち、経口剤には通常の賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、湿潤剤、可塑剤、コーティング剤などの添加物を使用することができる。経口用液剤は、水性又は油性懸濁液、溶液、乳濁液、シロップ、エリキシルなどの形態であってもよく、或いは使用前に水又はほかの適当な溶媒で調製するドライシロップとして供されてもよい。前記の液剤は、懸濁化剤、香料、希釈剤或いは乳化剤のような通常の添加剤を含むことができる。直腸内投与する場合は座剤として投与することができる。坐剤はカカオ脂、ラウリン脂、マクロゴール、グリセロゼラチン、ウィテップゾール、ステアリン酸ナトリウム又はそれらの混合物など、適当な物質を基剤として、必要に応じて乳化剤、懸濁化剤、保存剤などを加えることができる。注射剤は、水性或いは用時溶解型剤形を構成しうる注射用蒸留水、生理食塩水、5%ブドウ糖溶液、プロピレングリコールなどの溶解剤ないし溶解補助剤、pH調節剤、等張化剤、安定化剤などの製剤成分が使用される。
【0083】
本発明の薬剤をヒトに投与する場合は、その投与量を患者の年齢、状態により決定するが通常成人の場合、経口剤或いは直腸内投与では0.1〜1000mg/ヒト/日程度、注射剤で0.05mg〜500mg/ヒト/日程度である。これらの数値はあくまでも例示であり、投与量は患者の症状にあわせて決定されるものである。
【0084】
本発明を使用する場面としては、IKACh阻害活性を有する化合物を使用することにより病態の改善が期待できる場面が挙げられる。具体的には、心房性不整脈に係わる、例えば発作性、持続性、慢性、手術前、手術中、手術後の心房細動の予防・治療、心房粗動、心房性頻脈の予防・治療、心房性不整脈に基づく塞栓症への進展予防、心房性不整脈あるいは頻脈を原因とする心室性不整脈あるいは頻脈への移行の予防、心室性不整脈あるいは頻脈に移行しうる心房性不整脈あるいは頻脈予防作用に基づく生命予後悪化の予防をおこなう場面が想定されるが、これらに限定されない。
【0085】
本発明化合物は、以下に示す方法によって合成することができるが、下記製造法は一般的製造法例を示すものであり、製造法を限定するものではない。
【0086】
本発明化合物は、通常は、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、高速液体クロマトグラフィー−質量分析(LC/MS)などにより精製することが可能であり、必要に応じては再結晶や溶媒による洗浄により高純度のものを得ることができる。
【0087】
本発明化合物の一般的な製造方法の記載における塩基としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナトリウム、水素化リチウム、ナトリウムアミド、t−ブトキシカリウム、t−ブトキシナトリウム、n−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミドなどのアルカリ金属塩類、ピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピロリジン、N−メチルピペリジンなどのアミン類、ヘキサメチルジシラザンによって代表されるシラン系試薬、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムが挙げられる。
本発明化合物の一般的な製造方法の記載における溶媒とは、当該反応条件下にて安定であり、かつ、不活性で反応を妨げないものであれば特に制限はなく、例えば、ジメチルスルホキシドによって代表されるスルホキシド系溶媒、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドによって代表されるアミド系溶媒、エチルエーテル、ジメトキシエタン又はテトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロペンチルメチルエーテルによって代表されるエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンによって代表されるハロゲン系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリルによって代表されるニトリル系溶媒、ベンゼン、トルエンによって代表される芳香族炭化水素系溶媒、ヘキサン、ヘプタンによって代表される炭化水素系溶媒、酢酸エチルによって代表されるエステル系溶媒、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコールによって代表されるアルコール系溶媒、水が挙げられる。又、上記溶媒を任意に混合した条件や無溶媒の条件で反応を行うこともできる。
本発明化合物の一般的な製造方法における反応温度は、−78℃から反応に用いる溶媒の沸点の範囲で適切な温度を選択することができ、本製造方法は常圧下、加圧下、マイクロウエーブ照射下等で実施することができる。
【0088】
以下に示す本発明化合物の一般的製造法の中で、各工程おける中間体および最終生成物の一般式が示されるが、それらの中間体および最終生成物にはそれらの前駆体も含まれる。ここにおいて前駆体とは、必要に応じて、加水分解、脱保護基、還元、酸化、アルキル化などを行うことにより目的物に誘導可能な化合物のことを意味し、例えば化合物を有機合成化学上許容な保護基で保護したものが含まれる。保護及び脱保護は、一般的に知られている保護・脱保護反応(例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス第4版(Protective Groups in Organic Synthesis, Fourth edition)、グリーン(T.W.Greene)著、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド(John Wiley & Sons Inc.)(2006年)など参照)を行うことにより実施することができる。
【0089】
以下に示す一般的合成法に記載される出発原料化合物(1)−I、(1)−II、(2)−II、(3)−I、(4)−I、(4)−II、(5)−IV、(5)−V及び(5)−VIは、市販されている試薬若しくは当業者に取って容易に合成可能なものを用いることができる。
【0090】
式(I)で示される化合物のうち、Rが水酸基であり、Rが水素原子である化合物は例えば以下の(式1)の製造方法により合成することができる。
【化8】


(1)−Iで示されるエポキシ化合物を溶媒中、(1)−IIで表されるアミン化合物と必要に応じて過塩素酸リチウム、臭化リチウム等の酸触媒及び/又はトリエチルアミン等の塩基を用い、必要に応じて加熱して反応させることにより、目的物又はその前駆体を得ることができる。
【0091】
式(I)で示される化合物のうち、(2)−IIIで示される化合物は例えば以下の(式2)の製造方法により合成することができる。
【化9】


(2)−Iで示されるアミノ化合物を溶媒中、(2)−IIで表されるアルデヒド化合物と必要に応じて酸触媒及び/又はトリエチルアミン等の塩基とモレキュラーシーブス又は無水硫酸マグネシウム等の脱水剤を用い、必要に応じて加熱下、水素化ホウ素ナトリウム又はピコリンボラン等の還元剤を反応させることにより、目的物又はその前駆体を得ることができる。
【0092】
式(I)で示される化合物のうち、RがC1−6アルキルカルボニルオキシ基である化合物はRが水酸基である化合物を溶媒中、必要に応じてトリエチルアミン等の塩基を用い、必要に応じて加熱下、対応するクロロ蟻酸アルキル化合物又は対応する酸無水物を反応させることにより、目的物又はその前駆体を得ることができる。
【0093】
式(I)で示される化合物のうち、RとRが一緒になって結合を意味する化合物は特開昭52−91866号公報及び特開平10−87650号公報等に記載の製造法と同様な方法により目的物又はその前駆体を得ることができる。
【0094】
(1)−Iで示されるエポキシ化合物は例えば以下の(式3)の製造方法により合成することができる。
【化10】

【0095】
(3)−Iで示されるアルケン化合物を溶媒中、必要に応じてトリエチルアミン等の塩基を用い、必要に応じて加熱下、ハロゲン、NBS又はその等価体と反応させることによりハロヒドリンに変換し、続いて水酸化ナトリウム等の塩基と反応させることにより、目的物又はその前駆体を得ることができる。
又は(3)−Iで示されるアルケン化合物を溶媒中、必要に応じてトリエチルアミン等の塩基を用い、必要に応じて加熱下、メタクロロ過安息香酸等の過酸化物と反応させることにより、目的物又はその前駆体を得ることができる。
【0096】
(1)−I及び(3)−Iで示される化合物は以下の合成方法を参考にすることにより達成される。
○縮環ピラン環一般合成法
既知の方法(J. M. Evansら、J. Med. Chem. 1984, 27, 1127、J. Med. Chem. 1986, 29, 2194、J. T. NorthらJ. Org. Chem. 1995, 60, 3397や、特開昭56−57785号公報、特開昭56−57786号公報、特開昭58−188880号公報、特開平2−141号公報、特開平10−87650号広報及び特開平11−209366号広報等に記載の方法)に従って合成することができる。
○クマリン環一般合成法
既知の方法(M. Narayanaら、J. Org. Chem., 1962, 27, 4704、R. G. Harveyら、J. Org. Chem., 1988, 53, 3936、R. S. Maliら、Synthesis, 1977, 464、F. Effenbergerら、Chem. Ber., 1987, 120, 373、及びJ. Sakakibaraら、Chem. Pharm. Bull., 1987, 35, 1796、Synthesis, 1986, 1026等に記載の方法)に従って合成することができる。
○インドール、オキシインドール
T. Sakamoto, et al., Heterocycles, 1986, 24, 31.
M. Belley, et.al., Synthesis, 2001, 222.
A.D. Cross, et al., J. Chem. Soc., 1961, 2714.
○イミダゾリノン
J. Kitteringham, et.al., Synthetic Commun., 2000, 30, 1937.
○キノリン
S. Imor, et al., Synthetic Commun., 1996, 26, 2197.
Y. Kitahara, et al., Tetrahedron, 1997, 53, 6001.
A.G. Osborne, et al., J. Chem. Soc. Perkin Trans. 1, 1993, 181.
R. T. Shuman, et al., J. Org. Chem., 1990, 55, 738.
T. Sakamoto, et al., Chem. Pharm. Bull., 1981, 29, 2485.
Y. Tsuji, et al., J. Org. Chem., 1987,52, 1673.
Z. Song, et al., J. Heterocyclic Chem., 1993, 30, 17.
○キノリノン
M.R. Sabol, et al., Synthetic Commun., 2000, 30, 427.
Z-Y. Yang, et al., Tetrahedron Lett., 1999, 40, 4505.
H-B Sun, et al., Synthesis, 1997, 1249.
A. Guiotto, et al., J. Heterocyclic Chem. 1989, 26, 917.
K. Konno, et al., Heterocycles 1986, 24, 2169.
E. Fernandez, et al., Synthesis 1995, 1362.
○ベンゾチアゾール、トリアゾール、
N.B.Ambati, et al., Synthetic Commun., 1997, 27, 1487.
D.E. Burton., et al., J. Chem. Soc (C). 1968, 1268.
○キノキサリン、キノキサリノン
J.H. Liu, et al., J. Org. Chem., 2000, 65, 3395.
J.J.Li, et al., Tetrahedron Lett., 1999, 40, 4507.
Y.Ahmed, et al., Bull. Chem. Soc. Jpn.,1987, 60, 1145.
○ベンズオキサジノン
G.H.Jones, et al., J. Med. Chem., 1987, 30, 295.
J.L. Wright, et al., J. Med. Chem., 2000, 43, 3408.
M.Kluge, et al., J. Heterocyclic Chem., 1995, 32, 395.
・ ピラノチオフェン
Sanfilippo Pauline J., et al., Journal of Medicinal Chemistry, 35(23), 4425-33; 1992
Eur. Pat. Appl., 360621, 28 Mar 1990
○ ピラノピリジン
Lee Sunkyung, et al., Bulletin of the Korean Chemical Society, 26(4), 619-628; 2005
Al-Sehaibani Hamed A. Asian Journal of Chemistry, 11(4), 1483-1487; 1999
Evans John M., et al., Synthetic Communications, 18(10), 1111-18; 1988
Burrell Gordon, et al., Journal of Medicinal Chemistry, 33(11), 3023-7; 1990
Cotterill W. David, et al., Journal of Chemical Research, Synopses, (1), 12-13; 1995
○ ピラノイソキノリン
Al-Sehaibani Hamed A., Asian Journal of Chemistry, 11(4), 1483-1487; 1999
Jpn. Kokai Tokkyo Koho, 02311479, 27 Dec 1990, Heisei
○ ピラノキノキサリン
Ames Donald E., et al., Journal of Chemical Research, Synopses, (5), 144-5; 1985
○ ピラノキノリノン
Wang Xue, et al., Synthesis, (19), 3044-3050; 2007
Suresh T., et al., Heterocyclic Communications, 11(1), 79-84; 2005
○ ピラノピリダジン
Nie Aihua, et al., Zhongguo Yaowu Huaxue Zazhi, 14(1), 9-13; 2004
○ ピラノピリミジノン
Ahluwalia V. K., et al., Synthetic Communications, 17(12), 1435-40; 1987
○ ピラノピラゾール
Matsugo Seiichi, et al., Chemical & Pharmaceutical Bulletin, 32(6), 2146-53; 1984
Matsugo Seiichi, et al., Synthesis, (6), 482-3; 1983
【0097】
(3)−Iで示される化合物のうち、Aがベンゼン環と二つの炭素原子を介して縮環したピリジン構造である(4)−III又は(4)−IV(式中、WはVと同様の意味を表し、nは0,1,2又は3を意味し、nが2又は3の場合、Wは同一若しくは異なっていても良い。)で示される化合物は、例えば以下の式(4)の製造方法により合成することができる。
【化11】

【0098】
(4)−I又は(4)−IIで示される化合物を用い、WO2004−084605記載の製造法と同様な方法により、目的物又はその前駆体を得ることができる。
【0099】
(I)、(2)−I又は(3)−Iで示される化合物のうち、Aがベンゼン環と二つの炭素原子を介して縮環したピラジン構造である(5)−I、(5)−II又は(5)−IIIで示される化合物(式中、WはVと同様の意味を表し、nは0,1又は2を意味し、nが2の場合、Wは同一若しくは異なっていても良い。)は、例えば以下の式(5)の製造方法により合成することができる。
【化12】

【0100】
(5)−IV、(5)−V又は(5)−VIで示される化合物を用い、WO2004−084605記載の製造法と同様な方法により、目的物又はその前駆体を得ることができる。
【0101】
一般式(I)で示される化合物のうち光学活性体の合成は、(I)又は2−(I)のラセミ体を光学分割する方法(特開平3−141286号公報、米国特許5097037号及び欧州特許409165号)を利用することにより達成される。
【0102】
一般式(I)で示される化合物のうち光学活性体の合成は、(1)−1で示される化合物を不斉合成する方法(特表平5−507645、特開平5−301878、特開平7−285983、EP535377、US5420314、WO2000−278993、WO2004−048842及びWO2004−084605)を利用することにより達成される。
【実施例】
【0103】
以下に参考合成例、合成例、試験例、製剤例を示し本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中、NMRは核磁気共鳴スペクトルを、MSは質量分析をLC/MSは液体クロマトグラフィー質量分析を、(v/v)は(体積/体積)を意味する。また、1H-NMRは300MHzで測定し、LC/MSは以下の条件で測定した。
LC/MS 条件
カラム:Waters SunFire C18(3.5μm、4.6x30mm)
溶離液:アセトニトリル/0.1%ギ酸水溶液(10/90→85/15(v/v))
【0104】
合成例1
9,9−ジメチル−7−7−(2−フェニルエチルアミノ)−8,9−ジヒドロ−7H−ピラノ[2,3−f]キノキサリン−8−オール 1マレイン酸塩の合成
【化13】



N−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[2−フェニルエチルアミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロマン−8−イル}アセトアミド
【化14】


該化合物は文献記載の方法(Babu, K. Suresh et al. Heterocyclic Communications (2003), 9(5), 519-526.)に準じて、N−(2−ヒドロキシ−6−ニトロフェニル)アセトアミドより合成したN−(2,2−ジメチル−7−ニトロ−2H−クロマン−8−イル}アセトアミドより、WO2005/090357記載の方法により合成した。
【0105】
N−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[2−フェニルエチルアミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロマン−8−イル}アセトアミド
【化15】

【0106】
形状:淡黄色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.20 (s, 3H), 1.52 (s, 3H), 2.18 (s, 3H), 2.71-2.93 (m, 5H), 3.53 (d, J= 10.0 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 6.89 (dd, J = 8.6, 1.1 Hz, 1H), 7.19-7.39 (m, 6H), 7.51 (br, 1H).
MS(FAB)m/z; 400 [M+H]+

8−アミノ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロマン−3−オール
【化16】

【0107】
N−{3−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[2−フェニルエチルアミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロマン−8−イル}アセトアミド(66 mg, 0.17 mmol)のエタノール(0.5 mL)溶液に、6M塩酸(0.2 mL)を加え、90℃で3.5時間攪拌した。放冷後、1M水酸化ナトリウム水溶液(1.6 mL)を加えて中和し、酢酸エチルで抽出し、有機相を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾燥後に溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1)に付し、目的物(収率:79%)を得た。
【0108】
形状:淡茶色無定形物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.18 (s, 3H), 1.55 (s, 3H), 2.74-2.92 (m, 5H), 3.58 (ABq, J = 9.9 Hz, 2H), 6.30 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.38 (br, 2H), 7.19-7.35 (m, 5H), 7.62 (d, J = 9.2 Hz, 1H).
MS(FAB)m/z; 358 [M+H]+

9,9−ジメチル−7−7−(2−フェニルエチルアミノ)−8,9−ジヒドロ−7H−ピラノ[2,3−f]キノキサリン−8−オール
【化17】



8−アミノ−2,2−ジメチル−7−ニトロ−4−[(2−フェニルエチル)アミノ]−3,4−ジヒドロ−2H−クロマン−3−オール(35mg, 0.098mmol)と5%パラジウム−炭素(AERタイプ, 2 mg)のエタノール溶液を水素雰囲気(1気圧)で3時間室温で攪拌した。窒素雰囲気下に置換後、40%グリオキサール水溶液(14 mg, 0.098 mmol)を加え、30分間攪拌した。反応終了後、反応液をろ過し、飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥、減圧濃縮し、得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製して、目的物(40mg, 定量的)を得た。
形状:淡黄色油状物
1H-NMR(CDCl3)δ; 1.30 (d, 3H), 1.72 (s, 3H), 2.0-2.3 (br s, 2H), 2.7-3.0 (m, 4H), 3.73 (d, J= 9.9 Hz, 1H), 3.86 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 7.2-7.4 (m, 5H), 7.44 (d, J= 9.0 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.81 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.85 (d, J = 1.7 Hz, 1H).

9,9−ジメチル−7−7−(2−フェニルエチルアミノ)−8,9−ジヒドロ−7H−ピラノ[2,3−f]キノキサリン−8−オール 1マレイン酸塩

9,9−ジメチル−7−7−(2−フェニルエチルアミノ)−8,9−ジヒドロ−7H−ピラノ[2,3−f]キノキサリン−8−オール(40 mg, 0.114 mmol)のエタノール溶液(0.2 mL)に室温でマレイン酸(15 mg, 0.125 mmol)、続いて、ヘキサン(0.8 mL)を加え、5分間攪拌した。得られた固形物をろ取して、エタノール−ヘキサン混合溶媒で洗浄、乾燥して目的物 (16 mg, 30% 収率)を得た。
形状:無色固体
1H-NMR(DMSO-d6)δ;1.20 (s, 3H), 1.59 (s, 3H), 2.9-3.1 (m, 4H), 4.09 (br d, J = 9.9Hz, 1H), 4.58 (br s, 1H), 6.06 (s, 2H), 6.25 (br s, 1H), 7.2-7.35 (m, 5H), 7.71 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 8.91 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.97 (d, J = 1.7 Hz, 1H).
LC/MS: 保持時間1.62分
LC/MS(ESI+) m/z; 350 [M+1]+
【0109】
薬理学的解析
試験例1 IKACh阻害活性の測定
KAChチャネルを構成するGIRK1及びGIRK4は、ヒト心臓cDNAライブラリよりクローニングし、GIRK1及びGIRK4 cRNAはmMESSAGE mMACHINE In Vitro Transcription T7 Kit(Ambion社)を用いて調製した。
成熟雌アフリカツメガエル(Xenopus laevis)より卵母細胞塊を採取し、コラゲナーゼ処理(10 ml ND96緩衝液(96mM NaCl、2mM KCl、1.8mM CaCl2、1mM MgCl2、5mM HEPES、pH 7.5)中に20 mg コラゲナーゼ、室温で90分)により単離した卵母細胞を17℃で1日間静置した。単離した卵母細胞にGIRK1及びGIRK4 cRNAを注入(各10ng/卵母細胞)し、17℃で3−5日間培養した。その後、3M KClで満たした2本の微少電極を用いて、ND96緩衝液中、−80mVに卵母細胞の膜電位を固定した。GIRK1/4電流は、高カリウム緩衝液(2mM NaCl、96mM KCl、1.8mM CaCl2、1mM MgCl2、5mM HEPES、pH 7.5)にて誘導し、薬物は漸増式に順次累積適用した。薬物適用後に3mM BaClを適用し、最大反応を確認した。阻害率は(1)式より算出し、IC50値は濃度反応曲線の直線回帰にて決定した。
(1)阻害率(%) = (I0-I) / (I0-IBaCl2) x 100
(I0 : 薬物適用前の電流値、I : 薬物適用後の電流値、IBaCl2: BaCl2 適用後の電流値)
合成例1の化合物のIC50値は6.1μMであった。
【0110】
製剤例1
以下の成分を含有する顆粒剤を製造する。
成分 式(I)で表される化合物 10mg
乳糖 700mg
コーンスターチ 274mg
HPC−L 16mg
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
計 1000mg
式(I)で表される化合物と乳糖を60メッシュのふるいに通す。コーンスターチを120メッシュのふるいに通す。これらをV型混合機にて混合する。混合末に低粘度ヒドロキシプロピルセルロース(HPC-L)水溶液を添加し、練合、造粒(押し出し造粒 孔径0.5〜1mm)した後、乾燥する。得られた乾燥顆粒を振動ふるい(12/60メッシュ)で篩過し顆粒剤を得る。
【0111】
製剤例2
以下の成分を含有するカプセル充填用散剤を製造する。
成分 式(I) で表される化合物 10mg
乳糖 79mg
コーンスターチ 10mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
計 100mg
式(I)で表される化合物と乳糖を60メッシュのふるいに通す。コーンスターチを120メッシュのふるいに通す。これらとステアリン酸マグネシウムをV型混合機にて混合する。10倍散100mgを5号硬ゼラチンカプセルに充填する。
【0112】
製剤例3
以下の成分を含有するカプセル充填用顆粒剤を製造する。
成分 式(I)で表される化合物 15mg
乳糖 90mg
コーンスターチ 42mg
HPC−L 3mg
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
計 150mg
式(I)で表される化合物と乳糖を60メッシュのふるいに通す。コーンスターチを120メッシュのふるいに通す。これらをV型混合機にて混合する。混合末に低粘度ヒドロキシプロピルセルロース(HPC-L)水溶液を添加し、練合、造粒した後、乾燥する。得られた乾燥顆粒を振動ふるい(12/60メッシュ)で篩過し整粒し、その150mgを4号硬ゼラチンカプセルに充填する。
【0113】
製剤例4
以下の成分を含有する錠剤を製造する。
成分 式(I)で表される化合物 10mg
乳糖 90mg
微結晶セルロース 30mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
CMC-Na 15mg
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
計 150mg
式(I)で表される化合物と乳糖と微結晶セルロース、CMC-Na(カルボキシメチルセルロース ナトリウム塩)を60メッシュのふるいに通し、混合する。混合末にステアリン酸マグネシウムを添加し、製剤用混合末を得る。本混合末を直打し150mgの錠剤を得る。
【0114】
製剤例5
静脈用製剤は次のように製造する。
式(I)で表される化合物 100mg
飽和脂肪酸グルセリド 1000mL
上記成分の溶液は通常、1分間に1mLの速度で患者に静脈内投与される。
【産業上の利用可能性】
【0115】
本発明化合物は、IKAChを阻害するため、IKAChの抑制が有効な疾患の予防・治療・改善薬、特に不整脈の治療及び/又は予防に有用な治療薬として用いることができ、医薬品として有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】


〔式中、R及びRは、それぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基(該C1−6アルキル基は、無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)、C6−14アリール基若しくはC1−6アルコキシ基(該C6−14アリール基及びC1−6アルコキシ基は無置換であるか又は1つ以上のハロゲン原子で置換されている。)、又は一緒になってC3−8シクロアルキル基若しくはC2−9ヘテロシクリル基を意味し、
は、水酸基、若しくはC1−6アルキルカルボニルオキシ基を意味するか、又はRと一緒になって結合を意味し、
は水素原子を意味するか、又はRと一緒になって結合を意味し、
Xは単結合又はC1−6アルキレン基(該C1−6アルキレン基は無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されており、1つの炭素原子がS、O、SO又はNHで置換されていてもよい。)を意味し、
は、水素原子又はC1−6アルキル基(該アルキル基は無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を意味し、
は、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8シクロアルケニル基、C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基又はC2−9ヘテロシクリル基(該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C3−8シクロアルケニル基、C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基及びC2−9ヘテロシクリル基は無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)を意味し
Vは置換基群Vより選ばれる置換基を意味し、
mは0から2の整数(mが2のとき、2つのVは同一であっても異なっていてもよい)を意味し、
Aはベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環する5、6又は7員環(該5,6又は7員環は無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されており、ベンゼン環と共有する2つの炭素原子以外の環の構成原子として炭素原子、酸素原子、窒素原子又は硫黄原子を1〜3原子単独もしくは組み合わせて含むことができ、環内の不飽和結合の数は、縮合するベンゼン環の不飽和結合を含め、1、2又は3であり、環を構成する炭素原子のうちベンゼン環と共有する2つ以外の炭素原子は、カルボニル又はチオカルボニルであってもよい。)を意味し、
置換基群Vは、カルボキシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ホスホノ基、スルホ基、テトラゾリル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−6アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基、モノC1−6アルキルアミノカルボニル基、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基、C2−9ヘテロシクリル基(該モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−6アルコキシ基、C2−9ヘテロシクリル基、モノC1−6アルキルアミノカルボニル基、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基、及びC2−9ヘテロシクリル基は無置換であるか又はカルボキシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ホスホノ基、スルホ基、テトラゾリル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロゲン置換C1−3アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン置換C1−3アルコキシ基、水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、モノC1−6アルキルアミノカルボニル基、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、C1−6アルキルチオ基、C1−6アルキルスルホニル基、C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基、若しくはC2−9ヘテロシクリル基(該C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基及びC2−9ヘテロシクリル基は無置換であるか又はカルボキシル基、カルバモイル基、スルファモイル基、ホスホノ基、スルホ基、テトラゾリル基、ホルミル基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロゲン置換C1−3アルキル基、C1−6アルコキシ基、ハロゲン置換C1−3アルコキシ基、水酸基、アミノ基、モノC1−6アルキルアミノ基、ジC1−6アルキルアミノ基、モノC1−6アルキルアミノカルボニル基(該モノC1−6アルキルアミノカルボニル基は無置換であるか又は水酸基、C6−14アリール基、C2−9ヘテロアリール基若しくはC2−9ヘテロシクリル基より選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)、ジC1−6アルキルアミノカルボニル基、C1−6アルキルカルボニルアミノ基、C1−6アルキルチオ基又はC1−6アルキルスルホニル基で置換されている。)から単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)により構成される。]
で表されるベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項2】
及びRはそれぞれ独立してC1−6アルキル基であり、Rは水酸基又はC1−6アルキルカルボニルオキシ基であり、Rは水素原子であり、Rは水素原子である請求項1に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項3】
及びRがメチル基であり、Rが水酸基である請求項2に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項4】
XがC2−4アルキレン基(該C2−4アルキレン基は無置換であるか又は置換基群Vより単独若しくは異なって選ばれる1つ以上の置換基で置換されている。)であり、Rが、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C6−14アリール基又はC2−9ヘテロアリール基(該C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C6−14アリール基及びC2−9ヘテロアリール基は無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)であり、mが0である請求項1乃至3の何れか一項に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項5】
XがC2−4アルキレン基(該C2−4アルキレン基は無置換であるか又は1つのメチル基若しくは水酸基で置換されている。)であり、Rが、シクロヘキシル基又はフェニル基(該シクロヘキシル基及びフェニル基は無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)である請求項4に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項6】
Xがエチレン基であり、Rがフェニル基(該フェニル基は無置換であるか又はハロゲン原子で置換されている。)である請求項5に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項7】
Aがベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環するC3−5ヘテロアリール基(該C3−5ヘテロアリール基は無置換であるか又は1つ以上のC1−6アルキル基(該アルキル基は無置換であるか、又は1つ以上のハロゲン原子、アミノ基若しくは水酸基で置換されている。)で置換されている。)である請求項1乃至6のいずれか一項に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項8】
Aがベンゼン環と二つの炭素原子を共有して縮環するC4−5ヘテロアリール基(該C4−5ヘテロアリール基は無置換であるか又は1つ以上のC1−3アルキル基(該アルキル基は無置換であるか、又は水酸基で置換されている。)で置換されている。)である請求項7に記載のベンゾピラン化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか一項に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物を有効成分として含有するIKACh阻害剤。
【請求項10】
請求項9に記載のIKACh阻害剤を有効成分として含有するKAChチャネル阻害作用が有効な疾患の予防・治療・改善薬。
【請求項11】
請求項9に記載のIKACh阻害剤を有効成分として含有する不整脈治療剤。
【請求項12】
請求項1乃至8の何れか一項に記載の化合物、該化合物の互変異性体、プロドラッグ若しくはその医薬的に許容され得る塩又はそれらの溶媒和物を有効成分として含有する医薬。

【公開番号】特開2011−168512(P2011−168512A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−32193(P2010−32193)
【出願日】平成22年2月17日(2010.2.17)
【出願人】(000003986)日産化学工業株式会社 (510)
【Fターム(参考)】