説明

4−ヒドロキシブチレート単位とラクテート単位を含有する共重合体及びその製造方法

本発明は、4−ヒドロキシブチレート単量体単位とラクテート単量体単位を含む共重合体又は4−ヒドロキシブチレート単量体単位、ラクテート単量体単位及び3−ヒドロキシアルカノエートを含む共重合体、及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子、ホスホトランスブチラーゼ遺伝子、ブチレートキナーゼ遺伝子及びポリヒドロキシアルカノエート合成酵素遺伝子、を同時に有する細胞又は植物を用いて、ラクテート単量体、4−ヒドロキシブチレート単量体、及び選択的に3−ヒドロキシアルカノエートからなる共重合体を製造する方法及びこの製造方法により製造された共重合体に関する。本発明の共重合体は、生分解性高分子であり、従来合成プラスチックの用途を代替することができ、医療用にも使用可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、4−ヒドロキシブチレート単量体単位及びラクテート単量体単位を含有する共重合体又は4−ヒドロキシブチレート単量体単位、ラクテート単量体単位及び3−ヒドロキシアルカノエートを含有する共重合体、及びその共重合体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリラクテート(PLA)は、ラクテート由来の代表的な生分解性高分子であり、汎用高分子又は医療用高分子としての応用性の高い高分子である。現在、PLAは微生物発酵により生産されたラクテートを重合して製造されているが、ラクテートの直接重合によっては、低い分子量(1000〜5000ダルトン)のPLAだけが生成される。高分子量(100,000ダルトン以上 )のPLAを合成するためには、鎖カップリング剤(chain coupling agent)でラクテートを直接重合することにより得られた低分子量のPLAを重合する方法を使用できる。しかし、溶剤やカップリング剤の添加によって高分子量のPLAを製造する工程が複雑になり、またそれを除去することが容易ではないとういう短所がある。現在、商用化されている高分子量のPLAの生産工程は、ラクテートをラクチドに転換してラクチド環の開環縮合反応によってPLAを合成する方法が使用されている。
【0003】
一方、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)は、過度な炭素源が存在しながら、リン、窒素、マグネシウム、酸素などの他の営養分が不足する時、微生物がエネルギー及び炭素源貯蔵物質として、その内部に蓄積されるポリエステルである。PHAは、既存の石油から由来された合成高分子に似た物性を有しながら、完全な生分解性を示すので、既存の合成プラスチックの代替物質として認識されている。
【0004】
従来のPHAは短い炭素数を有するSCL−PHA(短鎖長PHA)と長い炭素数を有するMCL−PHA(中鎖長PHA)とに分けられる。PHAを合成する酵素の遺伝子は、ラルストニア・ユートロファ(Ralstonia eutropha )、シュードモナスエスピー(Pseudomonas sp.)の微生物からクローニングされ、上記PHAを合成する酵素遺伝子が形質転換された組換え微生物を通して様々な種類の単量体からなるPHAが合成された(非特許文献1、2、3;特許文献1、2、3,4)。
【0005】
微生物でPHAを生産するためには、微生物の代謝産物をPHAモノマーに転換する酵素と、PHAモノマーを用いてPHA高分子を合成するPHA合成酵素とが必要とされる。PHA合成酵素は、ヒドロキシアシル−CoAを基質として用いてPHAを合成し、PHAの基質であるヒドロキシアシル−CoAを提供しうる酵素としては、ラルストニア・ユートロファ(Ralstonia eutropha)などから由来されたα−ケトチオラーゼ(PhaA)、アセトアセチル−CoAレダクターゼ(PhaB)、シュードモナススピー(Pseudomonas sp.)から由来された3−ヒドロキシデカノイル−ACP:CoAトランスフェラーゼ(PhaG)、アエロモナス・キャビエ(Aeromonas caviae)とシュードモナス・エルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa)から由来された(R)特異的エノイル−CoAヒドラターゼ(PhaJ)(非特許文献4、5)、大腸菌とシュードモナス・エルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa)などから由来された3−ケトアシル−ACPレダクターゼ(FabG)(非特許文献6、7、8)など、クロストリジウム・アセトブチリカム(Clostridium acetobutyricum)から由来されたホスホトランスブチラーゼ(Ptb;phosphotransbutylase)とブチレートキナーゼ(Buk;butyrate kinase)(特許文献9)など、クロストリジウム・クルイベリ(Clostridium kluyveri)から由来されたCat2(非特許文献10)などが知られている。このような酵素を利用して様々な炭素位置(主に3、4、5、6位)にヒドロキシル化されたヒドロキシアルカノエートを用いて様々な種類のPHAを合成してきた。
【0006】
しかし、2位がヒドロキシル化されたヒドロキシアルカノエートに対するPHA合成酵素の反応性はほとんど有していないことが報告された(非特許文献11、12)。今までは、ラクチル−CoAに対するPHAポリメラーゼのin vitro活性測定を通してPHA合成酵素のラクチル−CoAに対する反応性を分析した報告があったが、ラクチル−CoAに対するPHA合成酵素の反応性は非常に弱い(非特許文献11、12)。即ち、2位−炭素位置がヒドロキシル化されたラクテートのようなヒドロキシアルカノエートはPHA合成酵素の基質特異性に適していないため、自然的に又は組換え細胞を用いてPHA及びその共重合体を製造した例はない。
【0007】
特許文献5には、グルコースからラクテートを合成し、ラクテートをラクチル−CoAから生合成し、及びラクチル−CoAからヒドロキシアルカノエート−CoAを合成する方法が開示さいれている。しかし、ラクチル−CoAと3−ヒドロキシアルカノエート−CoAを用いて共重合体を製造する方法は開示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第2001/55436号パンフレット
【特許文献2】米国特許第6,143,952号公報
【特許文献3】国際公開第1998/54329号パンフレット
【特許文献4】国際公開第1999/61624号パンフレット
【特許文献5】米国公開特許第20040076982号公報
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Qi et al., FEMS Microbiol. Lett., 157:155, 1997
【非特許文献2】Qi et al., FEMS Microbiol. Lett., 167:89, 1998
【非特許文献3】Langenbach et al., FEMS Microbiol. Lett., 150:303, 1997
【非特許文献4】Fukui et al., J. Bacteriol., 180:667, 1998
【非特許文献5】Tsage et al., FEMS Microbiol. Lett., 184:193, 2000
【非特許文献6】Taguchi et al., FEMS Microbiol. Lett., 176:183, 1999
【非特許文献7】Ren et al., J. Bacteriol., 182:2978, 2000
【非特許文献8】Park et al., FEMS Microbiol. Lett., 214:217, 2002
【非特許文献9】Liu and Steinbuchel, Appl Environ Microbiol, 66:739, 2000
【非特許文献10】Hein et al. FEMS Microbiol. Lett., 15:411, 1997
【非特許文献11】Zhang et al., Appl. Microbiol. Biotechnol., 56:131, 2001
【非特許文献12】Valentin and Steinbuchel, Appl. Microbiol. Biotechnol., 40:699, 1994
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、本発明の目的は、4−ヒドロキシブチレート単量体単位及びラクテート単量体単位を含む共重合体又は4−ヒドロキシブチレート単量体単位、ラクテート単量体単位及び3−ヒドロキシアルカノエート単量体単位を含む共重合体を提供することにある。
【0011】
本発明の別の目的は上記共重合体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明は、ラクテート単量体単位及び4−ヒドロキシブチレート単量体単位を含むことを特徴とする共重合体を提供する。
【0013】
また、本発明は、ラクテート単量体単位、4−ヒドロキシブチレート単量体及び3−ヒドロキシアルカノエート単量体単位を含むことを特徴とする共重合体を提供する。
【0014】
より好ましくは、本発明の上記共重合体は、4−ヒドロキシブチレート−ラクテート共重合体(poly(4-hydroxybutyrate-co-lactate))、4−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−ラクテート三重合体(poly(4-hydroxybutyrate-co-3-hydroxypropionate-co-lactate))、3−ヒドロキシブチレート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート三重合体(poly(3-hydroxybutyrate-co-4-hydroxybutylate-co-lactate))、又は3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート四重合体(poly(3-hydroxybutyrate-co-3-hydroxypropionate-co-4-hydroxybutylate-co-lactate))である。
【0015】
本発明は、(a)ラクテートをラクチル−CoAに転換し、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに転換する酵素の遺伝子、(b)ホスホトランスブチラーゼ(phosphotransbutylase)遺伝子、(c)ブチレートキナーゼ(butyrate kinase)遺伝子及び(d)ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)合成酵素遺伝子、を同時に有する細胞又は植物を培養することを特徴とするラクテート単量体単位及び4−ヒドロキシブチレート単量体単位含有共重合体の製造方法を提供する。
【0016】
本発明において、上記細胞又は植物は、上記(a)、(b)、(c)及び(d)遺伝子中で一つ以上の遺伝子を有しない細胞又は植物を、(a)、(b)、(c)及び(d)遺伝子中で存在しない遺伝子で形質転換して得ることができる。また、上記細胞又は植物は、(a)、(b)、(c)及び(d)遺伝子中で一つ以上の発現が微弱であるか、又は存在しない細胞又は植物を(a)、(b)、(c)及び(d)遺伝子中の発現が微弱であるか、又は存在しない遺伝子で形質転換して得ることができる。
【0017】
即ち、上記4−ヒドロキシブチレート単量体単位及びラクテート単量体単位を含む共重合体生成能を有する細胞又は植物は、(i)上記遺伝子を全部有しない細胞又は植物を、ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子、ホスホトランスブチラーゼ遺伝子、ブチレートキナーゼ遺伝子及びPHA合成酵素遺伝子で形質転換し、(ii)ラクチル−CoAを基質として使用するPHA合成酵素の遺伝子を有する細胞又は植物を、ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子、ホスホトランスブチラーゼ遺伝子及びブチレートキナーゼ遺伝子で形質転換し、(iii)ラクテートをラクチル−CoAに転換する酵素の遺伝子を有する細胞又は植物をホスホトランスブチラーゼ遺伝子、ブチレートキナーゼ遺伝子及びPHA合成酵素遺伝子で形質転換し、(iv)ホスホトランスブチラーゼ遺伝子を有する細胞又は植物を、ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子、ブチレートキナーゼ遺伝子及びPHA合成酵素遺伝子で形質転換し、(v)ブチレートキナーゼ遺伝子を有する細胞又は植物を、ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子、ホスホトランスブチラーゼ及びPHA合成酵素遺伝子で形質転換し、(vi)ラクチル−CoAを基質として使用するPHA合成酵素の遺伝子及びラクテートをラクチル−CoAに 、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子を有する細胞又は植物をホスホトランスブチラーゼ遺伝子及びブチレートキナーゼ遺伝子で形質転換し、(vii)ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子及びホスホトランスブチラーゼ遺伝子を有する細胞又は植物をラクチル−CoAを基質として使用するPHA合成酵素の遺伝子及びブチレートキナーゼ遺伝子で形質転換し、(viii)3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに転換する酵素の遺伝子及びブチレートキナーゼ遺伝子を有する細胞又は植物をPHA合成酵素の遺伝子及びホスホトランスブチラーゼ遺伝子で形質転換し、(ix)ラクチル−CoAを基質として使用するPHA合成酵素の遺伝子及びブチレートキナーゼ遺伝子を有する細胞又は植物を、ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子及びホスホトランスブチラーゼ遺伝子で形質転換し、(x)PHA合成酵素の遺伝子及びホスホトランスブチラーゼ遺伝子を有する細胞又は植物を、ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子及びブチレートキナーゼ遺伝子で形質転換し、(xi)ホスホトランスブチラーゼ遺伝子及びブチレートキナーゼ遺伝子を有する細胞又は植物を、ラクチル−CoAを基質として使用するPHA合成酵素の遺伝子及びラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子で形質転換し、(xii)ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子、ホスホトランスブチラーゼ遺伝子及びブチレートキナーゼ遺伝子を有する細胞又は植物をラクチル−CoAを基質として使用するPHA合成酵素の遺伝子で形質転換し、(xiii)ホスホトランスブチラーゼ遺伝子、ブチレートキナーゼ遺伝子及びPHA合成酵素遺伝子を有する細胞又は植物を、遺伝子ラクテートをラクチル−CoAに転換する酵素の遺伝子で形質転換し、(xiv)ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子、ブチレートキナーゼ遺伝子及びPHA合成酵素遺伝子を有する細胞又は植物を遺伝子ホスホトランスブチラーゼ遺伝子で形質転換し、又は(xv)ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子、ホスホトランスブチラーゼ及びPHA合成酵素遺伝子を有する細胞又は植物を遺伝子ブチレートキナーゼ遺伝子で形質転換する、ことによって得ることができる。しかし、本発明の範囲は上記で説明された具体例に制限されない。
【0018】
好ましくは、本発明において、上記ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子はプロピオニル−CoAトランスフェラーゼ遺伝子(pct)である。
【0019】
好ましくは、本発明において、上記ホスホトランスブチラーゼ(Ptb)遺伝子は、クロストリジウム・アセトブチリカム(Clostridium acetobutyricum)由来である。
【0020】
好ましくは、本発明において、上記ブチレートキナーゼ(Buk)遺伝子は、クロストリジウム・アセトブチリカム(Clostridium acetobutyricum)由来である。
【0021】
本発明において、上記Ptb遺伝子とbuk遺伝子の代りにクロストリジウム・クルイベリ(Clostridium kluyveri)由来のCat2遺伝子を使用することができる。このCat2遺伝子はPtb遺伝子及びbuk遺伝子のように4−ヒドロキシブチレートを4−ヒドロキシブチリル−CoAに転換する酵素である。好ましくは、Cat2遺伝子は配列番号30の塩基配列を有する。
【0022】
また、ラクチル−CoAを基質として使用するPHA合成酵素の遺伝子がphaCの場合、pct、ptb及びbuk遺伝子を含む組換えベクターで形質転換される。同時にphaCを含むベクターで形質転換されるか、又はphaCが染色体上に挿入されていることを特徴とする。また、ラクチル−CoAを基質として使用するPHA合成酵素の遺伝子がphaCの場合、pct遺伝子を含む組換えベクターで形質転換される。同時にphaCを含むベクターで形質転換されるか、又はphaCが染色体上に挿入されていることを特徴とする。
【0023】
当技術分野に知られたように、上記PHA合成酵素の遺伝子を有する細胞としては様々な微生物が知られている(韓国特許第10−250830号)。例えば、 Achromobacter sp.、 Achromobacter xylosoxidansなどを含むAchromobacter属微生物、Acidovorax delafieldii、Acidovax facilis、Acinetobacter sp., Acinetobacter calcoaceticus, Acinetobacter lwoffiiなどを含むAcinetobacter属微生物、 Actinomyces sp.、Aeromonas caviae、Aeromonas hydrophila、Aeromonas salmonicidaなどを含むAeromonas属微生物、Alcaligenes aestus、Alcaligenes denitrificans、Alcaligenes eutrophus(Ralstonia eutrophaとして再命名された後、再びWautersia eutrophaとして再命名される)、Alcaligenes faecalis、Alcaligenes latus、Alcaligenes pacificus Alcaligenes paradoxus、Alcaligenes venestusなどを含むAlcaligenes属微生物、Alteromonas macleodii、Amoebobacter roseu、Amoebobacter pendensなどを含むAmoebobacter属微生物、Aphanocapa sp.、Aphanothece sp. Aquaspirillum autotrophicum、Azorhizobium caulinodans、Azospirillum sp.、Azospirillum brasilense、Azospirillum lipoferumなどを含むAzospirillum属微生物、Azotobacter sp.、Azotobacter agilis、Azotobacter chroococcum、Azotobacter macrocytogenes、Azotobacter vinelandiiなどを含むAzotobacter属微生物、Bacillus anthracis、Bacillus cereus、Bacillus megaterium、Bacillus subtillus、Bacillus thuringiensisなどを含むBacillus属微生物、Beggiatoa sp.、Beggiatoa albaなどを含むBeggiatoa属微生物、Beijerinckia indicus、Beijerinckia mobilisなどを含むBeijerinckia属微生物、Beneckia natrigens、Beneckea pelagiaなどを含むBeneckea属微生物, Bordetella pertussis、Bradyrhizobium japonicum、Caryophamon latum、Caulobacter bacteroides、Caulobacter crescentusなどを含むCaulobacter属微生物、Chloroflexus aurantiacus、Chlorogloea fritschiiなどを含むChlorogloea属微生物、Chromatium minutissimum、Chromatium okenii, Chromatium tepidum などを含むChromatium 属微生物, Chromobacterium violaceumなどを含むChromobacterium属微生物、Clostridium botulinum、Clostridium sphenoidesなどを含むClostridium属微生物、Comamonas acidovorans、Comamonas testosteroniなどを含むComamonas属微生物、Corynebacterium autotrophicum、Corynebacterium hydrocarboxydansなどを含むCorynebacterium属微生物、Cyanobacteria、Derxia gummosaを含むDerxia属微生物、Desulfococcus multivorans、Desulfonema limicola、Desulfonema magnumなどを含むDesulfonema属微生物、Desulfosacina variabilis、Desulfovibrio sapovorans、 Ectothiorhodospira halochloris、Ectothiorhodospira mobilis、Ectothiorhodospira vacuolataなどを含むEctothiorhodospira属微生物、Ferrobacillus ferroxidans、Flavobacterium sp.、Haemophilus influenzae、Halobacterium gibbonsii、Halobacterium volcaniiなどを含むHalobacterium属微生物、Haloferax mediterranei、Hydroclathratus clathratus、Hydrogenomonas facilis、Hydrogenophaga flava、Hydrogenophaga pseudoflava、Hydrogenophaga taeniospiralisなどを含むHydrogenophaga属微生物、Hyphomicrobium vulgareを含むHyphomicrobium属微生物、Ilyobacter delafieldii、Labrys monachus、Lamprocystis reseopersicina、Lampropedia hyalina、Legionella sp.、Leptothrix discophorus、Methylobacterium AM1、Methylobacterium extorquensなどを含むMethylobacterium属微生物、Methylococcus thermophilus、Methlocystis parvus、Methylomonas methanica、Methylosinus sporium、Methylosinus trichosporiumなどを含むMethylosinus属微生物、Methylovibrio soehngenii、Micrococcus denitrificans、Micrococcus halodenitrificansなどを含むMicrococcus属微生物、Mycobacterium album、 Mycobacterium vacaeなどを含むMycobacterium 属微生物、Nitrobacter agilis, Nitrobacter winogradskyiなどを含むNitrobacter属微生物、Nocardia alba、 Nocardia asteroides、Nocardia lucida、Nocardia rubraなどを含むNocardia属微生物、Paracoccus dentrificans、scillatoria limosa、Penicillium cyclopium、Photobacterium mandapamensis、Photobacterium phosphoreumなどを含むPhotobacterium属微生物、Physarum ploycephalumとPseudomonas glathei、Pseudomonas indigofera、Pseudomonas lemonieri、Pseudomonas mallei、Pseudomonas marina、Pseudomonas mixta、Pseudomonas oleovorans、Pseudomonas oxalaticus、Pseudomonas pseudoalcaligenes、Pseudomonas aeruginosa、Pseudomonas alcaligenes、Pseudomonas asplenii、Pseudomonas butanovora、Pseudomonas cepacia、Pseudomonas coronafaciens、Pseudomonas dacunhae、Pseudomonas denitrificans、Pseudomonas diminuta、Pseudomonas echinoides、Pseudomonas fluorescens、Pseudomonas putida、Pseudomonas rubrilineas、Pseudomonas saccharophila、Pseudomonas stutzeri、Pseudomonas syringae、Pseudomonas thermophilus、Pseudomonas viridiflavaなどを含むPseudomonas属微生物、Ralstonia 属微生物、Rhizobium hedysarum、Rhizobium lupini、Rhizobium meliloti、Rhizobium phaseoli、 Rhizobium trifoliなどを含むRhizobium属微生物、Rhodobacillus属微生物、Rhodobacter capsulatus、Rhodobacter sphaeroidesなどを含むRhodobacter属微生物、Rhodococcus rhodochrousを含むRhodococcus属微生物、Rhodocyclus gelatinosus、 Rhodocyclus tenuis などを含むRhodocyclus 属微生物, Rhodomicrobium vannieliiとRhodopseudomonas acidophila、Rhodopseudomonas capsulataなどを含むRhodopseudomonas属微生物、Rhodospirillum molischianum、Rhodospirillum rubrum などを含むRhodospirillum属微生物、Sphingomonas paucimobilis、Spirillum itersomii、Spirillum serpensなどを含むSpirillum属微生物、Spirulina jenneri、Spirulina maxima、Spirulina subsaksaなどを含むSpirulina属微生物、Staphylococcus aureus、 Staphylococcus epidermidis、Staphylococcus xylosusなどを含むStaphylococcus属微生物、Stella humosa、Stella vacuolataなどを含むStella属微生物、Streptomyces antibioticus、Streptomyces coelicolorなどを含むStreptomyces属微生物、Syntrophomonas wolfei、Thermophilic cyanobacteria、Thermus thermophilus、Thiobacillus A2、Thiobacillus acidophilus、Thiobacillus versutusなどを含むThiobacillus属微生物、Thiocapsa pfennigiiなどを含むThiocapsa属微生物、Thiocystis violacea、Vibrio parahaemolyticus、Xanthobacter autotrophicus、Xanthomonas maltophilia、Zoogloea ramigeraなどを含むZoogloea属微生物などがある。
【0024】
好ましくは、本発明の上記ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)合成酵素遺伝子は、シュードモナスエスピー(Pseudomonas sp.)6−19由来のphaC1ps6−19である。より好ましくは、上記PHA合成酵素遺伝子は、配列番号8のアミノ酸配列で、a)S325T及びQ481M;b)E130D及びQ481K;c)S325T及びQ481K;d)E130D及びQ481M;e)E130D及びQ481R;f)E130D、S325T及びQ481M;g)E130D、S325T及びQ481K;h)E130D、S477R及びQ481K;i)E130D、S477R及びQ481M;j)E130D、S477R及びQ481R;k)E130D、S477H及びQ481K;l)E130D、S477H及びQ481M;m)E130D、S477H及びQ481R;n)E130D、S477F及びQ481K;o)E130D、S477F及びQ481M;p)E130D、S477F及びQ481R;q)E130D、S477Y及びQ481K;r)E130D、S477Y及びQ481M;s)E130D、S477Y及びQ481R;t)E130D、S325T、S477R及びQ481M;u)E130D、S325T、S477R及びQ481K;v)E130D、S325T、S477F及びQ481M;w)E130D、S325T、S477G及びQ481M;又はx)E130D、S325T、S477F及びQ481Kが変異されたアミノ酸配列をコードする遺伝子である。このようなPHA合成酵素変異体を用いることがラクチル−CoAの基質利用性の側面からより好ましい。
【0025】
本発明において、上記細胞は好ましくは微生物である。さらに好ましくは、上記微生物は大腸菌(E.coli)である。
【0026】
本発明において、ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子、ホスホトランスブチラーゼ遺伝子、ブチレートキナーゼ遺伝子及びポリヒドロキシアルカノエート(PHA)合成酵素遺伝子を、同時に有する細胞又は植物は、4−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート及び3−ヒドロキシブチレートよりなる群から選択される一つ以上を含む培地で培養して4−ヒドロキシブチレート単量体単位、ラクテート単量体単位及び選択的に3−ヒドロキシアルカノエートを含有する共重合体を製造することができる。もしグルコースやクエン酸などの他の炭素源からラクテート、4−ヒドロキシブチレート及び3−ヒドロキシアルカノエートを生合成しうる細胞又は植物であれば、培地に4−ヒドロキシブチレート、ラクテートなどをさらに加えなくてもよい。
【0027】
例えば、ポリ(4−ヒドロキシブチレート−co−3−ヒドロキシプロピオネート−co−ラクテート)の場合、上記細胞又は植物を4−ヒドロキシブチレート(4−HB)及び3−ヒドロキシプロピオネート(3−HP)をさらに含有する培地で培養して取得できる。
【0028】
例えば、3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート四重合体の場合、上記細胞又は植物を4−ヒドロキシブチレート(3−HP)、3−ヒドロキシプロピオネート(3−HP)及び3−ヒドロキシブチレート(3−HB)を含有する培地で培養又は栽培して収得できる。
【0029】
本発明の転換酵素の遺伝子及び合成酵素の遺伝子を含有する植物体を製造するための植物体の形質転換は、アグロバクテリウム又はウイルスベクターなどを用いる常法により達成できる。例えば、本発明に係る遺伝子を含有する組換えベクターでアグロバクテリウム中の微生物を形質転換させた後、上記形質転換されたアグロバクテリウム中の微生物を対象植物の組織などに感染させ、形質感染された植物を得ることができる。より具体的に、対象植物の外植体(explant)を前培養(pre-culture)した後、これを上記形質転換されたアグロバクテリウムと共同培養して形質転換させる工程;形質転換された外植体をカルス誘導培地で培養し、カルスを収得する工程;及び得られたカルスを切断し、これをシュート誘導培地で培養して芽を形成させる工程;を経て形質転換された植物を製造できる。
【0030】
本発明で、用語“外植体(explant)”とは、植物体から切断した組織の断片を意味し、子葉(cotyledon)又は胚軸(hypocotyl)を含む。子葉又は胚軸は本発明の外植体として使用できる。植物の種子を消毒・洗浄した後、MS培地で発芽させることによって得られた子葉を使用することがより好ましい。
【0031】
本発明で利用可能な形質転換された植物は、タバコ、トマト、唐辛子、豆、稲、トウモロコシなどが挙げられるが、これらに制限されない。また、たとえ形質転換された植物が有性繁殖する植物でも、組織培養などにより無性的に繰返生殖させることができることは当業者にとって自明である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】PHA合成酵素とCP−PCTが共に発現されるオペロン形態の構造的発現されるシステムを示す模式図である。
【図2】本発明に係るPHA合成酵素遺伝子とCP−PCT遺伝子を含む組換えプラスミドpPs619C1300−CPPCTの遺伝子地図である。
【図3】本発明に係るPHA合成酵素遺伝子とCP−PCT遺伝子を含む組換えプラスミドpTacCpPctNCvECの遺伝子地図である。
【図4】本発明に係るPtbとBuk遺伝子を含む組換えプラスミドpMCSPtbBukの遺伝子地図である。
【図5】pPs619C1300−CPPCT/pMCSPtbBukプラスミドで形質転換された組換え大腸菌により生合成された共重合体である4−ヒドロキシブチレート−ラクテート共重合体の成分を分析したNMR結果である。
【図6】pPs619C1300−CPPCT/pMCSPtbBukプラスミドで形質転換された組換え大腸菌により生合成された共重合体である3−ヒドロキシプロピオネート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート三重合体及び3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート四重合体の成分を分析したNMR結果である。
【図7】pPs619C1300−CPPCT/pMCSPtbBukプラスミドで形質転換された組換え大腸菌により生合成された共重合体である3−ヒドロキシプロピオネート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート三重合体及び3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート四重合体の成分を分析したGC−MSD結果である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。下記実施例は当業者が本発明に対する理解を助けるために実例として提供されており、本発明の範囲が制限することを意図としない。
【実施例1】
【0034】
pct遺伝子及びPHA合成酵素遺伝子を含有する組換えプラスミドの構築
4−ヒドロキシブチレート単量体単位及びラクテート単量体単位を含む共重合体を製造するために、pct遺伝子とPHA合成酵素遺伝子を含有する組換えプラスミドpPs619C1300−CPPCT及びpTacCpPctNCvECなどを構築した。
【0035】
(1)pPs619C1300−CPPCTプラスミドの構築
pct遺伝子としてはクロストリジウム・プロピオニカム(Clostridium propionicum)由来のプロピオニル−CoAトランスフェラーゼ(CP−PCT)遺伝子が使用され、PHA合成酵素遺伝子としてはシュードモナスエスピー6−19(Pseudomonas sp. 6-19)のPHA合成酵素遺伝子が使用された。
【0036】
図1のように合成酵素(synthase)とCP−PCTが共に発現されるオペロン形態の構造的発現されるシステムを構築した。CP−PCTの場合、発現時に宿主微生物に対して強い毒性を有していることがよくしられている。即ち、IPTGによって誘導されたtacプロモーター又はT7プロモーター発現誘導システム(このシステムは組換えタンパク質の発現に広く使用されている)において、発現誘導物質添加直後に微生物は全て死滅する。この理由のために、弱く発現されるが、微生物成長によって持続的に発現されるシステムを使用することは、適当と考えられる。CP−PCT遺伝子はクロストリジウム・プロピオニカム(Chostridium propionicum)(DSMZ1682)の染色体DNAを鋳型として、pct遺伝子配列(Selmer et al., Eur J Biochem., 269:372, 2002)に基づいて構築された配列番号1及び配列番号2の塩基配列を有するプライマーを用いるPCRによって得られた。その塩基配列を配列番号29に示した。
【0037】
配列番号1:5−ggaattcATGAGAAAGGTTCCCATTATTACCGCAGATGA
配列番号2:5−gctctagattaggacttcatttccttcagacccattaagccttctg
【0038】
このとき、野生型のCP−PCTに存在するNdeI制限酵素部位をクローニングの容易性のためにSDM方法で除去した。さらに、SbfI/NdeI認識部位を添加するために、配列番号3と4の塩基配列を有するプライマーでオーバーラップPCRを遂行した。
【0039】
配列番号3:5−agg cct gca ggc gga taa caa ttt cac aca gg− 3
配列番号4:5−gcc cat atg tct aga tta gga ctt cat ttc c− 3
【0040】
シュードモナスエスピー(Pseudomonas sp.)6−19(KCTC 11027BP)由来PHA合成酵素(phaC1Ps6−19)遺伝子を分離するために、シュードモナスエスピー(Pseudomonas sp.)6−19の全体DNAを抽出し、phaC1Ps6−19遺伝子配列(Ae-jin Song, Master's Thesis, Department of Chemical and Biomolecular Engineering, KAIST, 2004)に基づいた配列番号5と6の塩基配列を有するプライマーを構築し、PCRを遂行してphaC1Ps6−19遺伝子を得た。phaC1Ps6−19遺伝子の塩基配列を配列番号7に示し、これから計算されたアミノ酸配列を配列番号8に示した。
【0041】
配列番号5:5− GAG AGA CAA TCA AAT CAT GAG TAA CAA GAG TAA CG −3
配列番号6:5− CAC TCA TGC AAG CGT CAC CGT TCG TGC ACG TAC −3
【0042】
上記得られたphaC1Ps6−19遺伝子をpBluescript II(Stratagene Co., USA)のBstBI/SbfI認識部位に挿入することによって、pPs619C1組換えベクターを製造した。BstBI/SbfI認識部位がそれぞれ両端に一つずつだけが含まれたphaC1Ps6−19合成酵素遺伝子断片を作るために、まず、内在しているBstBI位置をSDM(site directed mutagenesis)方法で、アミノ酸を変換することなく除去し、BstBI/SbfI認識部位を添加するために、配列番号9と10、配列番号11と12、配列番号13と14の塩基配列を有するプライマーを利用してオーバーラップPCRを遂行した。
【0043】
配列番号9:5− atg ccc gga gcc ggt tcg aa −3
配列番号10:5− CGT TAC TCT TGT TAC TCA TGA TTT GAT TGT CTC TC −3
配列番号11:5− GAG AGA CAA TCA AAT CAT GAG TAA CAA GAG TAA CG −3
配列番号12:5− CAC TCA TGC AAG CGT CAC CGT TCG TGC ACG TAC −3
配列番号13:5− GTA CGT GCA CGA ACG GTG ACG CTT GCA TGA GTG −3
配列番号14:5− aac ggg agg gaa cct gca gg −3
【0044】
アミノ酸配列分析を通してphaC1Ps6−19合成酵素のSCL(short-chain-length PHA)合成活性に影響を及ぼすアミノ酸位置3箇所(130、325、481)を見つけた後、SDM方法でphaC1Ps6−19合成酵素のアミノ酸配列中のE130D、S325T及びQ481Mが変異された変異体をコードする遺伝子を含有するpPs619C1300を構築した。構築されたphaC1Ps6−19合成酵素変異体を下記表1に示した。
【0045】
【表1】

【0046】
配列番号15:5− atc aac ctc atg acc gat gcg atg gcg ccg acc− 3
配列番号16:5− ggt cgg cgc cat cgc atc ggt cat gag gtt gat− 3
配列番号17:5− CTG ACC TTG CTG GTG ACC GTG CTT GAT ACC ACC− 3
配列番号18:5− GGT GGT ATC AAG CAC GGT CAC CAG CAA GGT CAG− 3
配列番号19:5− CGA GCA GCG GGC ATA TC A TGA GCA TCC TGA ACC CGC− 3
配列番号20:5− GCG GGT TCA GGA TGC TCA TGA TAT GCC CGC TGC TCG− 3
【0047】
上記構築されたpPs619C1300ベクターをSbfI/NdeIで切断し、上記クローニングしたCP−PCT遺伝子をSbfI/NdeI認識部位に挿入することによって、pPs619C1300−CPPCT組換えベクターを構築した(図2)。
【0048】
(2)pTacCpPctNCvECプラスミドの構築
pTac99A(Park and Lee, J. Bacteriol. 185, 5391-5397, 2003)ベクターをSspIで切断して得たTacプロモーターと転写タミネータを含む遺伝子断片を制限酵素SspIで切断したpTrc99A(Pharmacia Biotech, Sweden)に挿入してpTaclacベクターを構築した。クロマチウム・ビノサム(Chromatium vinosum)(DSMZ180)染色体DNAを鋳型として配列番号21及び22のプライマーを利用してphaEC遺伝子を増幅した。
【0049】
配列番号21:ggaaatc cat ATGACGATGTTCTCGCTCATGGCG
配列番号22:ggaaatc catatg atc cag ggc cac tat ctc caa ctg
【0050】
増幅されたphaEC遺伝子を上記製造されたpTaclacベクターのNdeI切断部位に挿入し、pTaclacNCvECを構築した。また順次にpPs619C1300−CPPCTをECORI/XbaIで切断して得たpct遺伝子をECORI/XbaIで切断したpTaclacNCvECに挿入してpTacCpPctNCvECを構築した(図3)。
【0051】
(3)pMCSPtbBukプラスミドの構築
ptbとbuk遺伝子はクロストリジウム・アセトブチリカム(Clostridium acetobutyricum)菌株に一つのオペロンで構成され、これらの塩基配列を配列番号27及び28に示した。ptb/buk遺伝子を配列番号23及び配列番号24のプライマーを利用してクロストリジウム・アセトブチリカム(Clostridium acetobutyricum)(ATCC824)の染色体DNAから増幅した。
【0052】
配列番号23:GGCAGAGAG ACAATCAAAT C ATGATTAAGAGTTTTAATG
配列番号24:ggaattc catatg tta ttt gta ttc ctt agc ttt ttc ttc tcc
【0053】
また、pC1300−CPPCTのSbfI認識部分の遺伝子を増幅するために、配列番号25及び配列番号26のプライマーを利用してpC1300−CPPCTを鋳型としてPCRを遂行した。
【0054】
配列番号25:GGGCAGATGT GCCGGCAGAC
配列番号26:gat ttg att gtc tct ctg ccg
【0055】
上記配列番号23及び24のプライマーを利用して得た遺伝子断片と配列番号25及び25のプライマーを利用して得た遺伝子断片を鋳型として用いて、配列番号24、25のプライマーを利用してオーバーラップPCRを遂行し、最終的にSbfI/NdeI認識部位を有するptb/buk遺伝子断片を得た。得られたptb/buk遺伝子断片をSbfI/NdeIで切断した後、同じ酵素で切断したpC1300−CPPCTに挿入してpPtbBukプラスミドを構築した。pPtbBukプラスミドをXmaI/XhoIで切断し、R.eutropha PHA生合成遺伝子のプロモーターとptb/buk遺伝子を含有する遺伝子断片を得て、上記得られた遺伝子をXmaI/XhoIで切断したpBBR1MCS(NCCB 3433)プラスミドに挿入して、pMCSPtbBukプラスミドを構築した(図4)。
【0056】
[実施例2]
4−ヒドロキシブチレート−ラクテート共重合体の製造
実施例1で構築したpPs619C1300−CPPCTをpMCSPtbBukのように、E.coli Top10(Invitrogen)に形質転換し、E.coli Top10/pPs619C1300−CPPCT/pMCSPtbBukを得た。
【0057】
上記形質転換体を下記のように2段階培養して、4−ヒドロキシブチレート−ラクテート共重合体を得た。まず、上記形質転換組換え大腸菌E.coli Top10/pPs619C1300−CPPCT/pMCSPtbBukを100mg/Lのアンピシリンと30mg/Lのクロラムフェニコール(Chloramphenicol)が含有されている100mLのLB培地(バクトTMトリプトン(BD)10g/L、バクトTMイースト抽出物(BD)5g/L;NaCl(amresco)10g/L)で24時間培養した後、4℃、1000gで15分間遠心分離して菌体を回収した。
【0058】
回収した菌体を2g/Lの4−ヒドロキシブチレート(4−HB)と100mg/Lのアンピシリンと30mg/Lのクロラムフェニコールがさらに含有されたMR培地(1L当たり、グルコース10g、KHPO 6.67g、(NHHPO 4g、MgSO・7HO 0.8g、クエン酸0.8g及び微量金属溶液5mL;微量金属溶液の組成:1L当たり、5M HCl 5mL、FeSO・7HO 10g、CaCl 2g、ZnSO・7HO 2.2g、MnSO・4HO 0.5g、CuSO・5HO 1g、(NHMo・4HO 0.1g、及びNa・10HO 0.02g)で3日間嫌気的に培養した。
【0059】
上記培養液を4℃、1000gで15分間遠心分離して菌体を回収し、十分な量の蒸留水で4回洗浄した後、80℃で12時間乾燥した。湿気が完全に除去された菌体を定量した後、100℃で、クロロホルムを溶媒として用いて硫酸触媒下でメタノールと反応した。これを室温でクロロホルムの半分に該当する体積の蒸留水を加えて混合した後、二つの層に分離されるまで静置した。二つの層において、メチル化された高分子の単量体が溶けているクロロホルム層を採取し、ガスクロマトグラフィーで高分子の成分を分析した。内部標準物質としてはベンゾエートを使用した。
【0060】
分析結果、E.coli Top10/pPs619C1300−CPPCT/pMCSPtbBuk菌体でメチル−4−ヒドロキシブチレート及びメチル−ラクテートが検出され、組換え大腸菌により新規な4−ヒドロキシブチレート−ラクテート共重合体[(poly(4-hydroxybutyrate-co-lactate))]が生成されたことを確認することができた。生成されたポリ(4−ヒドロキシブチレート−co−ラクテート)共重合体のNMR測定結果を図5に示した。
【0061】
[実施例3]
4−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−ラクテート三重合体の製造
回収した菌体を2g/Lの4−ヒドロキシブチレート(4−HB)と100mg/Lのアンピシリンと30mg/Lのクロラムフェニコールがさらに含有されたMR培地で3日間嫌気的に培養する代わりに、2g/Lの4−ヒドロキシブチレート(4−HB)及び2g/Lの3−ヒドロキシプロピオネート(3−HP)と100mg/Lのアンピシリンと30mg/Lのクロラムフェニコールがさらに含有されたMR培地で3日間嫌気的に培養したことを除いては、実施例2と同様にして、4−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−ラクテート三重合体を製造した。
【0062】
分析結果、E.coli Top10/pPs619C1300−CPPCT/pMCSPtbBuk菌体でメチル−4−ヒドロキシブチレート、メチル−3−ヒドロキシプロピオネート、及びメチル-ラクテートが検出され、組換え大腸菌により4−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−ラクテート三重合体[poly(4-hydroxybutyrate-co-3−hydroxypropionate-co-lactate)]が生成されたことを確認することができた。生成された4−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−ラクテート三重合体のH−NMR結果及びGC−MSD結果を、それぞれ図6及び7に示した。
【0063】
[実施例4]
3−ヒドロキシブチレート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート共重合体の製造
回収した菌体を2g/Lの4−ヒドロキシブチレート(4−HB)と100mg/Lのアンピシリンと30mg/Lのクロラムフェニコールがさらに含有されたMR培地で3日間嫌気的に培養する代わりに、2g/Lの4−ヒドロキシブチレート(4−HB)及び1g/Lの3−ヒドロキシブチレート(3−HB)と100mg/Lのアンピシリンと30mg/Lのクロラムフェニコールがさらに含有されたMR培地で3日間嫌気的に培養したことを除いては、実施例2と同様にして、3−ヒドロキシブチレート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート三重合体を製造した。
【0064】
分析結果、E.coli Top10/pPs619C1300−CPPCT/pMCSPtbBuk菌体でメチル−4−ヒドロキシブチレート、メチル−3−ヒドロキシブチレート及びメチル−ラクテートが検出され、組換え大腸菌により3−ヒドロキシブチレート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート三重合体[poly(3-hydroxybutyrate-co-4-hydroxybutyrate-co-lactate)]が生成されたことを確認することができた。
【0065】
[実施例5]
3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート四重合体の製造
回収した菌体を2g/Lの4−ヒドロキシブチレート(4−HB)と100mg/Lのアンピシリンと30mg/Lのクロラムフェニコールがさらに含有されたMR培地で3日間嫌気的に培養する代わりに、2g/Lの3−ヒドロキシブチレート(3−HB)、2g/Lの3−ヒドロキシプロピオネート(3−HP)、1g/Lの4−ヒドロキシブチレート(4−HB)及び100mg/Lのアンピシリンがさらに含有されたMR培地で3日間嫌気的に培養したことを除いては、実施例2と同様にして、3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート四重合体を製造した。
【0066】
分析結果、E.coli Top10/pPs619C1300−CPPCT/pMCSPtbBuk菌体でメチル−4−ヒドロキシブチレート、メチル−3−ヒドロキシブチレート、メチル−3−ヒドロキシプロピオネート及びメチル−ラクテートが検出され、組換え大腸菌により3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート四重合体が生成されたことを確認することができた。生成された3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート四重合体のH−NMR結果及びGC−MSD結果を、それぞれ図6及び7に示した。
【0067】
[実施例6]
様々な変異体の構築
上記pPs619C1300構築と同様にし、下記プライマーを用いて様々なPHA合成酵素変異体を構築した。構築された変異体を下記表2、3、4及び5にまとめて示した。
【0068】
E130D
配列番号15:5’−atc aac ctc atg acc gat gcg atg gcg ccg acc− 3'
配列番号16:5' −ggt cgg cgc cat cgc atc ggt cat gag gtt gat− 3'
【0069】
S325T
配列番号17:5'−CTG ACC TTG CTG GTG ACC GTG CTT GAT ACC ACC− 3'
配列番号18:5'− GGT GGT ATC AAG CAC GGT CAC CAG CAA GGT CAG− 3'
【0070】
S477R
配列番号31:5'−gaa ttc gtg ctg tcg agc cgc ggg cat atc− 3'
配列番号32:5'−gat atg ccc gcg gct cga cag cac gaa ttc− 3'
【0071】
S477H
配列番号33:5'−gaa ttc gtg ctg tcg agc cat ggg cat atc− 3'
配列番号34:5'−gat atg ccc atg gct cga cag cac gaa ttc− 3'
【0072】
S477F
配列番号35:5'− gaa ttc gtg ctg tcg agc ttt ggg cat atc− 3'
配列番号36:5’− gat atg ccc aaa gct cga cag cac gaa ttc− 3'
【0073】
S477Y
配列番号37:5'−gaa ttc gtg ctg tcg agc tat ggg cat atc− 3'
配列番号38:5'−gat atg ccc ata gct cga cag cac gaa ttc− 3'
【0074】
S477G
配列番号39:5'−gaa ttc gtg ctg tcg agc ggc ggg cat atc− 3'
配列番号40:5'−gat atg ccc gcc gct cga cag cac gaa ttc− 3'
【0075】
Q481K
配列番号41:5'−ggg cat atc aaa agc atc ctg aac ccg c− 3'
配列番号42:5'−gcg ggt tca gga tgc ttt tga tat gcc c− 3'
【0076】
Q481M
配列番号43:5'−ggg cat atc atg agc atc ctg aac ccg c− 3'
配列番号44:5'−gcg ggt tca gga tgc tca tga tat gcc c− 3'
【0077】
Q481R
配列番号45:5'−ggg cat atc cgc agc atc ctg aac ccg c− 3'
配列番号46:5'−gcg ggt tca gga tgc tgc gga tat gcc c− 3'
【0078】
【表2】

【0079】
【表3】

【0080】
【表4】

【0081】
【表5】

【産業上の利用可能性】
【0082】
以上で詳細に説明して立証されたように、本発明は、4−ヒドロキシブチレート単量体単位及びラクテート単量体単位を含む共重合体又は4−ヒドロキシブチレート単量体単位、ラクテート単量体単位及び3−ヒドロキシアルカノエートを含む共重合体を提供する効果がある。本発明は、ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子、ホスホトランスブチラーゼ遺伝子、ブチレートキナーゼ遺伝子及びポリヒドロキシアルカノエート(PHA)合成酵素遺伝子を、同時に有する細胞又は植物を培養することを特徴とする上記共重合体の製造方法を提供する効果がある。本発明の共重合体は生分解性高分子であり、従来合成プラスチックの用途を代替することができ、医療用にも使用可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラクテート単量体単位及び4−ヒドロキシブチレート単量体単位を含むことを特徴とする共重合体。
【請求項2】
3−ヒドロキシアルカノエート単量体単位をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の共重合体。
【請求項3】
4−ヒドロキシブチレート−ラクテート共重合体(poly(4-hydroxybutyrate-co-lactate))、4−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−ラクテート三重合体(poly(4-hydroxybutyrate-co-3-hydroxypropionate-co-lactate))、3−ヒドロキシブチレート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート三重合体(poly(3-hydroxybutyrate-co-4-hydroxybutylate-co-lactate))、又は3−ヒドロキシブチレート−3−ヒドロキシプロピオネート−4−ヒドロキシブチレート−ラクテート四重合体(poly(3-hydroxybutyrate-co-3-hydroxypropionate-co-4-hydroxybutylate-co-lactate))であることを特徴とする請求項1に記載の共重合体。
【請求項4】
ラクテート単量体単位及び4−ヒドロキシブチレート単量体単位含有共重合体の製造方法であって、
(a)ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子、
(b)ホスホトランスブチラーゼ遺伝子、
(c)ブチレートキナーゼ遺伝子、及び
(d)ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)合成酵素遺伝子、
を同時に有する細胞又は植物を培養することを特徴とする方法。
【請求項5】
上記細胞又は植物は、
上記(a)、(b)、(c)及び(d)遺伝子中で一つ以上の遺伝子を有しない細胞又は植物を、(a)、(b)、(c)及び(d)遺伝子中で上記細胞又は植物に存在しない遺伝子で形質転換するか、又は
上記(a)、(b)、(c)及び(d)遺伝子中で一つ以上の遺伝子を有しない細胞又は細胞を、(a)、(b)、(c)及び(d)遺伝子中の少なくとも一つ以上の遺伝子で形質転換することによって、
得られたものであることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
上記ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子が、プロピオニル−CoAトランスフェラーゼ遺伝子(pct)であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
上記ホスホトランスブチラーゼ遺伝子が、クロストリジウム・アセトブチリカム(Clostridium acetobutyricum)由来であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項8】
上記ブチレートキナーゼ遺伝子が、クロストリジウム・アセトブチリカム(Clostridium acetobutyricum)由来であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項9】
上記ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)合成酵素遺伝子が、シュードモナス属(Pseudomonas sp.)6−19由来のphaC1ps6−19であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項10】
上記PHA合成酵素遺伝子が、
a)S325T及びQ481M;
b)E130D及びQ481K;
c)S325T及びQ481K;
d)E130D及びQ481M;
e)E130D及びQ481R;
f)E130D、S325T及びQ481M;
g)E130D、S325T及びQ481K;
h)E130D、S477R及びQ481K;
i)E130D、S477R及びQ481M;
j)E130D、S477R及びQ481R;
k)E130D、S477H及びQ481K;
l)E130D、S477H及びQ481M;
m)E130D、S477H及びQ481R;
n)E130D、S477F及びQ481K;
o)E130D、S477F及びQ481M;
p)E130D、S477F及びQ481R;
q)E130D、S477Y及びQ481K;
r)E130D、S477Y及びQ481M;
s)E130D、S477Y及びQ481R;
t)E130D、S325T,S477R及びQ481M;
u)E130D、S325T、S477R及びQ481K;
v)E130D、S325T、S477F及びQ481M;
w)E130D、S325T、S477G及びQ481M;又は
x)E130D、S325T、S477F及びQ481K;
の変異体を有する配列番号8のアミノ酸配列をコードする遺伝子であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項11】
上記細胞が微生物であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項12】
上記微生物が大腸菌(E.coli)であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
上記培養が、4−ヒドロキシブチレート、3−ヒドロキシプロピオネート及び3−ヒドロキシブチレートよりなる群から選択される少なくとも一つ以上を含有する培地で遂行することを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項14】
ラクテート単量体単位及び4−ヒドロキシブチレート単量体単位含有共重合体の製造方法であって、ラクテートをラクチル−CoAに、3−ヒドロキシアルカノエートを3−ヒドロキシアルカノイル−CoAに、それぞれ転換する酵素の遺伝子;4−ヒドロキシブチレートを4−ヒドロキシブチリル−CoAに転換するCat2遺伝子;及びPHA合成酵素遺伝子;を同時に有する細胞又は植物を培養することを特徴とする方法。
【請求項15】
上記Cat2遺伝子が、クロストリジウム・クルイベリ(Clostridium kluyveri)由来であり、配列番号21のヌクレオチド配列を有することを特徴とする請求項14に記載の方法。

【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図1】
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【図5】
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【図7】
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【公表番号】特表2010−510371(P2010−510371A)
【公表日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−538325(P2009−538325)
【出願日】平成19年11月21日(2007.11.21)
【国際出願番号】PCT/KR2007/005852
【国際公開番号】WO2008/062995
【国際公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(500239823)エルジー・ケム・リミテッド (1,221)
【出願人】(500192470)コリア・アドヴァンスド・インスティテュート・オブ・サイエンス・アンド・テクノロジー (12)
【Fターム(参考)】