説明

BaTi2O5系複合酸化物の製造方法

【課題】製造コストを低減でき、複数回の焼成操作を必要としない、固相反応法を利用したBaTi25系複合酸化物の製造方法を提供する。
【解決手段】原子物質量比Ti/Baを1.8〜2.2の範囲内にするようにBaTiO3とTiO2からなる原料を調合する調合工程と、前記原料の混合及び微粒化を行い、平均粒径10〜650nmの粉砕物を形成する混合・粉砕工程と、前記粉砕物を850℃以上1000℃未満で加熱する焼成工程と、を備えていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、BaTi25系複合酸化物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
BaTi25は、多岐用途での強誘電性材料としての応用が期待されることから、これらを安価に提供できる簡便な製造方法の開発が嘱望されている。
【0003】
従来の主なBaTi25は、溶融法を利用したものである。溶融法では、原料をたとえばBaTiO3とTiO2の組成比1:1の混合物とし、これを1386℃以上に加熱して溶融した後に、冷却・凝固することによりBaTi25を単相状態で得ている(特許文献1)。
【0004】
また、固相反応法を利用した方法もある。従来の固相反応法では、原料としてBaCO3とTiO2の組成比1:2の混合物を用い、固体状態のまま1000〜1230℃で反応させることによりBaTi25を得ている。たとえば、BaCO3とTiO2のモル比1:2の混合物をミリングした後に、900及び1000℃で2回仮焼し、さらに1000〜1150℃または1220〜1230℃での焼成によりBaTi25を得た例が開示されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4051437号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】N.Zhu,and A.R.West,J.Am.Ceram.Soc.93,295(2010).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
溶融法を利用した従来のBaTi25の製造方法では、溶融温度である1386℃以上での加熱を実現するために、高価な超耐熱炉や坩堝を必要とするため、製造コストが著しく高くなっていた。また、溶融状態を経て冷却した試料は坩堝に強く密着するため、試料回収が困難になるという問題もあった。
【0008】
固相反応法を利用した従来のBaTi25の製造方法では、900及び1000℃での2回の仮焼をしない場合、BaTi25の生成率が低下することが記されている。つまり、BaTi25を高純度で得るために仮焼を含む少なくとも2回以上の焼成操作を必要としている。
【0009】
複数回の焼成操作は、手間となるだけでなく、操作の数だけ焼成にエネルギーを費やすため、製造コストを増大させるという問題がある。
【0010】
この問題を解決するために、より高エネルギーのミリング法の採用やミリング時間の拡大を通じて、原料粉末を均一混合化して反応性のばらつきを抑制し、かつ、原料粉末を微粒子化して反応性を高めたりすることにより、少ない焼成操作でBaTi25の生成率を向上させることが考えられる。しかし、ミリングの高エネルギー化や時間拡大は、却って製造コストを高くし、しかもスループットを落としてしまうという問題が生じる。
【0011】
また、従来法では、焼結を兼ねて焼成を行う場合には、仮焼が不可欠となる。もし仮焼をせずに焼結を行うと、BaCO3とTiO2の反応で発生する二酸化炭素により、焼結体に要求される高密化ができなくなるという問題が生じる。
【0012】
その上、従来法では、BaTi25を高純度で得るために、仮焼の後に1000℃以上での焼成を必要とするため、さらなる工程数増加による製造コスト上昇を招く。
【0013】
また、焼成温度を1000℃以上とすると、多大なエネルギーの使用による製造コスト上昇や環境負荷に加え、高価な耐熱炉の使用や防災設備が必要となる場合も出るなどの問題が生じる。こうした事情から、BaTi25を焼き固めずに粉末状態のまま得ればよい場合は、焼成を1000℃未満で実行可能とするBaTi25の製造方法の開発が嘱望されている。
【0014】
本発明は、固相反応による従来のBaTi25の製造方法が有していた課題を解決することを目的としたものであり、この発明により複数回の焼成操作を必要としない簡便な操作により製造コストを低減できる、固相反応法を利用したBaTi25系複合酸化物粉末の製造方法及びBaTi25系複合酸化物焼結体の製造方法を提供する。ここで、BaTi25系複合酸化物とは、BaTi25、又はBaTi25及びBaTi25のうちBa、Tiを他元素で置換した酸化物で構成されるものをいう。
【課題を解決するための手段】
【0015】
発明者は簡便で製造コストの低い方法で高純度のBaTi25系複合酸化物を得るべく鋭意研究した結果、原料をBaTiO3及びTiO2とする下記のBaTi25系複合酸化物の製造方法により本発明の目的を達成できた。
【0016】
本発明に係るBaTi25系複合酸化物の製造方法は、原子物質量比Ti/Baを1.8〜2.2の範囲内にするようにBaTiO3とTiO2からなる原料を調合する調合工程と、前記原料の混合及び微粒化を行い、平均粒径10〜650nmの粉砕物を形成する混合・粉砕工程と、前記粉砕物を850℃以上1000℃未満で加熱する焼成工程と、を備えていることを特徴とする。
【0017】
また、本発明に係るBaTi25系複合酸化物の製造方法は、原子物質量比Ti/Baを1.8〜2.2の範囲内にするようにBaTiO3とTiO2からなる原料を調合する調合工程と、前記原料の混合及び微粒化を行い、平均粒径10〜650nmの粉砕物を形成する混合・粉砕工程と、前記粉砕物を10〜103MPaの圧力で圧縮する圧縮工程と、圧縮した前記粉砕物を850℃以上1000℃未満で加熱する焼成工程と、を備えていることを特徴とする。
これにより、従来の固相反応法を利用した製造方法に比べて少ない工程にすることができる。また、従来の溶融法及び固相反応法を利用した製造方法に比べ、従来に比べて安価な炉の使用や製造にかかるエネルギーやコストの低減が可能となる。
【0018】
また、本発明に係るBaTi25系複合酸化物の製造方法は、原子物質量比Ti/Baを1.8〜2.2の範囲内にするようにBaTiO3とTiO2からなる原料を調合する調合工程と、前記原料の混合及び微粒化を行い、平均粒径10〜650nmの粉砕物を形成する混合・粉砕工程と、前記粉砕物を1200〜1230℃で加熱する焼成工程と、を備えていることを特徴とする。
【0019】
また、本発明に係るBaTi25系複合酸化物の製造方法は、原子物質量比Ti/Baを1.8〜2.2の範囲内にするようにBaTiO3とTiO2からなる原料を調合する調合工程と、前記原料の混合及び微粒化を行い、平均粒径10〜650nmの粉砕物を形成する混合・粉砕工程と、前記粉砕物を10〜103MPaの圧力で圧縮する圧縮工程と、圧縮した前記粉砕物を1200〜1230℃で加熱する焼成工程と、を備えていることを特徴とする。
これにより、仮焼をせずにBaTi25系複合酸化物の高密焼結を行うことができるので、BaTi25系複合酸化物の高密焼結体を安価に提供することができる。
【0020】
また、前記調合工程において、さらにV、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ge、Se、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Sn、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Ptの群から選ばれる少なくとも一種類の元素を含む第一の添加物を加えることを特徴とする。また、前記第一の添加物が、二酸化物であることを特徴とする。
【0021】
また、前記調合工程において、さらにCa、Rb、Sr、Cs、Pb、Fr、Raの群の中から選ばれる少なくとも一種類の元素を含む第二の添加物を加えることを特徴とする。また、前記第二の添加物が、炭酸塩またはチタン酸塩であることを特徴とする。
この元素置換により、結晶格子を歪ませ、電子分布を変化させることにより、誘電率、圧電定数、結晶変態温度などを制御できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係るBaTi25系複合酸化粉末の製造方法は、従来の固相反応法を利用した製造方法に比べて少ない工程にすることができる。
また、従来の溶融法及び固相反応法を利用した製造方法に比べ、従来に比べて安価な炉の使用や製造にかかるエネルギーやコストの低減が可能となる。
また、本発明に係るBaTi25系複合酸化物の製造方法により、仮焼をせずにBaTi25系複合酸化物の高密焼結を行うことができるので、BaTi25系複合酸化物の高密焼結体を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係るBaTi25系複合酸化物の製造方法の第1の実施形態における工程図である。
【図2】本発明に係るBaTi25系複合酸化物の製造方法の第2の実施形態における工程図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明に係るBaTi25系複合酸化物の製造方法における第1の実施形態について、図1を参照しながら説明する。この製造方法は調合工程、混合・粉砕工程、および焼成工程から構成されている。
【0025】
調合工程では、純度99.9%以上のBaTiO3およびTiO2をTi原子とBa原子の物質量比(Ti/Ba)が1.8〜2.2となるように原料を秤量する。すなわち、BaTiO3中のTiとTiO2中のTiがおよそ1:1となるように混合される。
【0026】
Ti/Baは2であることが好ましいが、これ以降の操作によりTiもしくはBaが損失する虞がある場合は、1.8〜2.2の範囲で適宜調整できる。原子物質量比Ti/Baが1.8より小さいとき、又は2.2より大きいときは、BaTi25の原子物質量比と大きく異なってしまうため、BaTi25系複合酸化物を安定して製造できない虞がある。
【0027】
混合・粉砕工程では、前記粉末の均一混合化し、原料粒子を微粒化する。具体的には、たとえば、前記粉末をメノウポットに入れ、ミリング用のジルコニアボールおよび水を加え、遊星型ボールミルで約30時間のミリングを行う。その後、ジルコニアボールを除去し、100℃〜150℃で乾燥する。
【0028】
この例では、粉砕機として遊星型ボールミルを用い、水を用いた湿式法により混合・粉砕を行ったが、粉砕機は遊星型ボールミルに限定されず、種々のボールミル、ビーズミル、コロイドミル等の粉砕機を好適に用いることができる。また、乾式・湿式混合のいずれの方法で行っても良い。
【0029】
また、処理後の粉砕物の平均粒径は10nm〜1μmである。また、粉砕物の平均粒径は、より好ましくは10〜650nmである。これを実現するためにミリング時間を20〜200時間の間で適宜調整してもよい。また、ミリング用媒質は、原料粉末同士の固着を防ぎ、よく分散させるものであれば特に水に限定されるものではなく、水以外には、例えばエタノール、プロパノール、アセトン等の液体を好適に使用できる。
【0030】
焼成工程では、前記粉末を、850〜1230℃で固相反応させる。これにより、BaTi25を得ることができる。たとえば、900℃以上で6時間の大気下常圧焼成では、BaTi25を主成分とすることができ、975℃以上では、単相とすることができた。
【0031】
焼成法としては、マッフル炉やカンタル炉などを使用する一般的な焼成・焼結法のほか、スパーク・プラズマ焼結法、ホットプレス法を採用してもよい。また、焼成の際の雰囲気は、常圧の空気でも、真空でも、窒素やアルゴンなどの不活性ガスでも、水蒸気雰囲気でもよい。ただし、真空または不活性ガス雰囲気で焼成を行った場合は、焼成の後に酸素を含む雰囲気で900〜1100でのアニーリングを行う。
【0032】
BaTi25は1150〜1200℃で分解することが知られているが、この温度範囲でも、焼成時間を短くし、たとえば1分〜2時間とすれば、分解を抑制できる。よって、本発明に係るBaTi25複合酸化物の製造方法における焼成工程の焼成温度は1230℃まで適用することが可能である。ただし、BaTi25複合酸化物を粉末として得るためには、分解の回避が容易である1150℃までとすることがより好ましく、さらには製造コストを低減できる1000℃未満とすることが最も好ましい。
【0033】
また、焼成工程でBaTi25系複合酸化物の焼結を兼ねて焼成を行う場合、焼成温度を1200〜1230℃、より好ましくは分解の回避が容易な1220〜1230℃とする。これにより、BaTi25系複合酸化物焼結体が形成できる。また、焼結密度を上げるために、焼成工程の直前に焼結助剤を添加することもできる。焼結助剤として、たとえばポリビニルアルコールを使用できる。
【0034】
また、調合工程で、たとえば第一の添加物としてZrO2、第二の添加物としてCaCO3またはSrCO3を原料に添加することにより、焼成工程後の最終生成物として、TiをZr、BaをCaまたはSrにより置換したBaTi25系複合酸化物をそれぞれ作製することもできる。
【0035】
この例では、置換元素としてZr、Ca、Srを用いたが、一般に元素置換は互いに価数及びイオン半径及び配位数が同じであれば行うことができる。たとえば、BaTi25中のTiと価数及びイオン半径及び配位数が近くなりうる元素としてV、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ge、Se、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Sn、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Ptがある。
【0036】
Tiに対する置換元素を含む第一の添加物としては、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ge、Se、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Sn、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Ptが4価である化合物を使用すればよい。より好ましくは、第一の添加物は、原料と同種の化合物、すなわち、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ge、Se、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Sn、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Ptの二酸化物を使用する。第一の添加物をTiO2と同じ二酸化物で構成することで効率的に置換を行うことができる。
【0037】
また、BaTi25中のBaと価数及びイオン半径及び配位数が近くなりうる元素としてCa、Rb、Sr、Cs、Pb、Fr、Raがある。
【0038】
Baに対する置換元素を含む第二の添加物としては、Ca、Rb、Sr、Cs、Pb、Fr、Raが2価である化合物を使用すればよい。より好ましくは、第二の添加物は原料と同種の化合物、すなわち、Ca、Rb、Sr、Cs、Pb、Fr、Raの炭酸塩またはチタン酸塩を使用する。特に、第二の添加物をBaTiO3と同じ二チタン酸塩で構成することで効率的に置換を行うことができる。
【0039】
また、元素置換は、Ba2+サイトとTi4+サイトの両方をそれぞれの置換元素で同時に置換してもよいし、別々に置換してもよい。元素置換により、結晶格子を歪ませ、電子分布を変化させることにより、誘電率、圧電定数、結晶変態温度などを制御できる。なお、同時に置換した場合は、工程時間の短縮化を図れる。
これにより、BaTi25及びBaTi25のうちBa、Tiを置換した酸化物で構成されるBaTi25系複合酸化物を形成することができる。
【0040】
次に、本発明に係るBaTi25系複合酸化物の製造方法における第2の実施形態を、図2を参照しながら説明する。
調合工程および混合・粉砕工程は前記実施例と同じ条件で行う。なお、元素置換は、第1の実施形態と同様に行うことができる。
【0041】
圧縮工程では、調合工程で作製した粉末を型に詰め、これを冷間等方加圧(以下、CIPと略記)により約300MPaで圧縮し、高密成形体を作製する。
この例では、CIP装置を用いた圧力を約300MPaでの圧縮法を採用したが、原料粒子を高密化でれば圧縮装置や圧力は限定されない。また、圧力は10〜103MPaとすればよい。
焼成工程は第1の実施形態と同じ条件で行う。
【0042】
また、本発明のBaTi25系複合酸化物は、コンデンサに適用が可能である。また、本発明のBaTi25を強誘電体メモリ(FRAM)にも適用できる。また、本発明のBaTi25系複合酸化物は、アクチュエーター等の圧電性素子としても適用可能である。また、本発明のBaTi25粉末は、高い結晶性を有する粒子から成るため、これを粒成長法に適用し、高度に配向した配向膜などの配向誘電体を作製することができる。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
BaTiO3とTiO2からなる原料を調合し、前記原料の原子物質量比Ti/Baを1.8〜2.2の範囲内にする調合工程と、
調合した前記原料の混合及び微粒化を行い、平均粒径10〜650nmの粉砕物を形成する混合・粉砕工程と、
前記粉砕物を850℃以上1000℃未満で加熱する焼成工程と、
を備えていることを特徴とするBaTi25系複合酸化物の製造方法。
【請求項2】
BaTiO3とTiO2からなる原料を調合し、前記原料の原子物質量比Ti/Baを1.8〜2.2の範囲内にする調合工程と、
調合した前記原料の混合及び微粒化を行い、平均粒径10〜650nmの粉砕物を形成する混合・粉砕工程と、
前記粉砕物を10〜103MPaの圧力で圧縮する圧縮工程と、
圧縮した前記粉砕物を850℃以上1000℃未満で加熱する焼成工程と、
を備えていることを特徴とするBaTi25系複合酸化物の製造方法。
【請求項3】
BaTiO3とTiO2からなる原料を調合し、前記原料の原子物質量比Ti/Baを1.8〜2.2の範囲内にする調合工程と、
調合した前記原料の混合及び微粒化を行い、平均粒径10〜650nmの粉砕物を形成する混合・粉砕工程と、
前記粉砕物を1200〜1230℃で加熱する焼成工程と、
を備えていることを特徴とするBaTi25系複合酸化物の製造方法。
【請求項4】
BaTiO3とTiO2からなる原料を調合し、前記原料の原子物質量比Ti/Baを1.8〜2.2の範囲内にする調合工程と、
調合した前記原料の混合及び微粒化を行い、平均粒径10〜650nmの粉砕物を形成する混合・粉砕工程と、
前記粉砕物を10〜103MPaの圧力で圧縮する圧縮工程と、
圧縮した前記粉砕物を1200〜1230℃で加熱する焼成工程と、
を備えていることを特徴とするBaTi25系複合酸化物の製造方法。
【請求項5】
前記調合工程において、さらにV、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ge、Se、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Sn、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Ptの群から選ばれる少なくとも一種類の元素を含む第一の添加物を加えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のBaTi25系複合酸化物の製造方法。
【請求項6】
前記第一の添加物が、二酸化物であることを特徴とする請求項5のBaTi25系複合酸化物の製造方法。
【請求項7】
前記調合工程において、さらにCa、Rb、Sr、Cs、Pb、Fr、Raの群の中から選ばれる少なくとも一種類の元素を含む第二の添加物を加えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のBaTi25系複合酸化物の製造方法。
【請求項8】
前記第二の添加物が、炭酸塩またはチタン酸塩であることを特徴とする請求項7に記載のBaTi25系複合酸化物の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−197201(P2012−197201A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−62645(P2011−62645)
【出願日】平成23年3月22日(2011.3.22)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【出願人】(504157024)国立大学法人東北大学 (2,297)
【Fターム(参考)】