説明

CBOCまたはTMBOC拡散波形により変調された無線ナビゲーション信号を受信する方法および受信機

【課題】GPS信号の受信におけるエラーを低減すること
【解決手段】BOC(n、m)成分およびBOC(n、m)成分(nとnとは厳密に異なる)を含む変調波形により変調された無線ナビゲーション信号を受信するために、プロンプトローカル波形と前記変調波形との間、および(前方または後方にシフトされた)オフセットローカル波形と前記変調波形との間の相関化を、時間インターバルTにわたって実行し、前記時間インターバルにわたる(1−α)Tの全時間の波形BOC(n、m)(αは、0以上であって、厳密に1未満のパラメータである)の少なくとも1つのセグメントを前記時間インターバルにわたって含む二進波形として前記プロンプトローカル波形を発生し、前記時間インターバルにわたるαTの全時間の波形BOC(n、m)(αは、0以上であって、厳密に1未満のパラメータであり、前記パラメータαとαとは異なる)の少なくとも1つのセグメントを全時間インターバルにわたって含む二進波形として前記オフセットローカル波形を発生する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CBOC(複合二進オフセットキャリア)またはTMBOC(時間多重化2進オフセットキャリア)拡散波形により変調された無線ナビゲーション信号を受信する方法および受信機に関する。
【背景技術】
【0002】
衛星測位システム、例えばGPS(全地球測位システム)、ガリレオ、GLONASS、QZSS、Compass,IRNSSおよびその他のシステムは、スペクトル拡散変調されたナビゲーション信号を利用している。これら信号は、基本的には周期的に繰り返される数値シーケンスから構成された疑似ランダム符号を搬送しており、この数値シーケンスの主な機能は、符号分割多重アクセス(CDMA)および衛星が送信した信号に対する伝搬時間を正確に測定することを可能にすることにある。衛星測位信号は、付随的に有効データを搬送することもできる。
【0003】
GPSの場合、1575.42MHzを中心とするL1周波数バンドおよび1227.6MHzを中心とするL2周波数バンドでナビゲーション信号が送信される。GPSを近代化するにあたって、1176.45MHzを中心とするL5バンドが追加されることになっている。ガリレオコンステレーションの衛星は、次のバンド:E2−L1−E1(GPSの中心バンドと同じ中心バンドL1部分)、E5a(ガリレオ用語集によれば、GPS用のL5バンド)、E5b(1207.14MHzを中心とするバンド)およびE6(1278.75MHzを中心とするバンド)で送信を行うことになっている。
【0004】
中心(キャリア)周波数を変調することにより、複数のナビゲーション信号が形成されている。これまで既に種々の変調方式が設定されているか、またはナビゲーション信号を形成するために少なくとも検討中である。GPSとガリレオシステムとの間の相互運用性および適合性を保証するために、米国および欧州共同体(EU)は、双方のシステムによって使用されているL1バンドにおける信号変調方式に関する所定の点については既に同意している。提案されている変調方式に関する詳細については、ハイン氏外著刊行物、「MBOC:ガリレオL1 OSおよびGPS L1Cに推奨される新しい最適拡散変調方法」InsideGNSS、2006年5/6月号、57〜65ページから得ることができよう。
【0005】
ガリレオOSL1信号を変調するための候補方式として選択された変調方式のうちの1つは、「TMBOC変調」なる名称で知られている。このタイプの変調は、L1C GPS信号のために既に選択されている。キャリアを変調するこのTMBOC拡散波形は、第1波形BOC(n、m)のセグメントと、第2波形BOC(n、m)(ここで、n>n)の交番連続信号として記述できる。「BOC」は、二重オフセットキャリア変調を示し、「二進オフセットキャリア」の略語であり、一般にBOC(n、m)は次の式で記載される時間関数tである。
【数1】

ここで、C(t)は、値+1または−1をとるチップレートm×1.023Mcpsの疑似ランダム符号であり、fscはn×1.023MHzの周波数である。nおよびmに対して適用される条件は、2n/mの比を整数とすることである。TMBOC(n、n)拡散波形は、次の式によって記載される。
【数2】

ここで、fn1=n×1.023MHzであり、fn2=n×1.023MHzであり、S1は「BOC(n、m)」の集合であり、S2は、「BOC(n、m)」セグメントの集合であり、S1とS2とは時間軸上で補数であり、C(t)は、値+1または−1をとるチップレートm×1.023Mcpsの疑似ランダム符号である。GPSL1CおよびガリレオOSL1信号に対する適当な値は、m=1,n=1およびn=6である。BOC(1,1)セグメントの長さとBOC(6,1)セグメントの長さとの比は、2つの成分の間に信号電力がどのように分布するかを決定する。
【0006】
ガリレオOSL1信号を変調するための候補として選択された別の変調方式は、CBOC変調なる名称で知られている。キャリア(搬送波)を変調するCBOC拡散波形は、第1のBOC(n、m)波形と第2のBOC(n、m)波形とのリニアな組み合わせであり、この場合、CBOCm(n,n)波形は、次のように記載できる。
【数3】

ここで、VおよびWは、BOC(n、m)およびBOC(n、m)の成分の相対的な重みを定める実数の係数である。CBOC波形の場合、これら2つのBOC成分が同一の疑似ランダム符号を搬送する。ガリレオOSL1に対してこの変調方式が選択されている場合、m=1、n=6およびn=1が適用される。図1にはCBOC(6、1)変調波形10が示されている。
【0007】
衛星によって受信機に送信される信号の伝搬時間(疑似距離)を決定するために、この信号を受信する方法は、相関化ステージを含む。この技術分野では、無線ナビゲーション信号を変調する波形と、この変調波形のローカルレプリカを相関化することが周知である。この変調波形は、第1のサイトで受信機の位置を計算するのに決定しなければならない未知の位相を有する。この方法は、通常繰り返すように進行し、変調波形の未知のフェーズの初期推定値と共にスタートする。次に受信機内で変調波形のプロンプトローカルレプリカ、すなわち変調波形のコピーを発生する。この変調波形の位相は推定値に対応し、この推定値は次に変調波形と相関化される。これと平行して、変調波形の1つ以上のオフセットローカルレプリカが発生される。すなわち位相が推定値に対して初期または後期にある変調波形の1つ以上のコピーを発生する。このオフセットローカルレプリカまたはこれらオフセットローカルレプリカも、変調波形と相関化され、次に変調波形の位相の推定値を改良するためにこれら相関化の結果が使用される。次に、十分な精度で位相が決定されるまでこの方法が再び繰り返される。
【0008】
欧州特許出願第EP1681773号は、CBOCタイプの変調波形の場合のこの受信方法について述べている。CBOC波形によって変調された着信信号とこのCBOC波形のローカルレプリカとが、このように相関化される。この解決方法では、受信機でレプリカCBOCを発生させる必要がある。従って、相関器の入力で4レベルの量子化を実行しなければならないので、少なくとも2ビットの論理的機能が必要である。上記欧州特許出願は、着信信号と第1BOC成分のローカルレプリカとの間の相関化、更に着信信号と第2BOC成分との間の別の相関化を実行する第2の方法についても述べている。これら2つの相関化の結果は組み合わされる。この第2の方法では、ローカルレプリカは1ビットであるので、第1の解決方法よりも有利であると考えることができる。必要となる手間は、第1解決方法を比較して相関化の演算の回数が2倍となることであり、他のすべての点は同じである。
【0009】
フランス特許出願第0605551号は、信号成分BOC(n,m)および信号成分BOC(n、m)(n<n)を有するCBOC信号を受信するための改良された方法および改良された受信機を開示している。時間インターバルTにわたりローカル波形と衛星が放送したCBOC波形との間の相関化を実行するために、このフランス特許出願は、αT(ここで、αは厳密に0と1の間である)の全時間長さを有する、波形BOC(n、m)14の少なくとも1つのセグメントと、波形BOC(n、m)の少なくとも1つのセグメントを含む交番連続信号の前記時間インターバルにわたって形成される二進波形(図2における参照符号12)としてローカル波形を発生することを提案しており、少なくとも1つのセグメントBOC(n、m)16は、全時間長さ(1−α)Tを有する。特にこの方法は、3つ以上のレベルの波形を必要とせず、更により多くの数の相関器も必要としない。
【0010】
図3は、フランス特許出願第FR0605551号に記載された方法を実行できる受信機の受信チャンネルの略図を示す。種々の相関化を実行するのに、同じローカル二進波形SLOCが使用されることが理解できよう。
【0011】
上記フランス特許出願第FR0605551号に記載の方法を実施する際に、特にm=1、n=6およびn2=1のときに、αが増加すれば、すなわち成分BOC(6、1)の比率がローカル波形sLOC内の成分BOC(1、1)の比率まで増加した場合、比C/N(スペクトルノイズ密度Nに対するキャリアのパワーCの比)の劣化は、かなり大きくなるので、信号受信がより困難となる。図4にはBOC変調波形の2つのタイプ(一方のタイプは成分BOC(6、1)における全パワーの11分の1を有するタイプ、他のタイプは全パワーの11分の2を有するタイプであり、このパワー分布は例として説明する)に対するパラメータの値αを関数とするC/N比の劣化が示されている。他方、αが増加した場合、同期性能(トラッキング性能)が増加すること、およびマルチパス効果に対する抵抗力が良好となることも観察される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、拡散波形によって変調された無線ナビゲーション信号を受信するための新規な方法を提案することにある。
【0013】
BOC(n、m)成分およびBOC(n、m)成分(nとnとは厳密に異なる)を含む変調波形により変調された無線ナビゲーション信号を受信するために、プロンプトローカル波形と前記変調波形との間、および(前方または後方にシフトされた)オフセットローカル波形と前記変調波形との間の相関化を、時間インターバルTにわたって実行する。本発明によれば、前記時間インターバルにわたる(1−α)Tの全時間の波形BOC(n、m)(αは、0以上であって、厳密に1未満のパラメータである)の少なくとも1つのセグメントを前記時間インターバルにわたって含む二進波形として前記プロンプトローカル波形を発生する。更に本発明によれば、前記時間インターバルにわたるαTの全時間の波形BOC(n、m)(αは、0以上であって、厳密に1未満のパラメータであり、前記パラメータαとαとは異なる)の少なくとも1つのセグメントを全時間インターバルにわたって含む二進波形として前記オフセットローカル波形を発生する。α=0である場合を除き、前記プロンプトローカル波形は、波形BOC(n、m)の少なくとも1つのセグメントを前記時間インターバルにわたって含む。少なくとも1つのセグメントの全時間はαTである。α=1である場合を除き、前記オフセットローカル波形は、前記時間インターバルにわたる(1−α)T(αは厳密に0と1の間にある)の波形BOC(n、m)の少なくとも1つのセグメントを前記時間インターバルにわたって含む。少なくとも1つのセグメントの全時間は(1−α)Tである。αとαとは異なるので、プロンプトローカル波形とオフセットローカル波形とはセグメントBOC(n、m)およびBOC(n、m)の比率が異なるだけである。従って、本発明によれば、無線ナビゲーション信号の受信を改善するためにプロンプト波形をオフセット波形を別々に調節することが可能であり、これによってローカル二進波形の利点を維持しながら、同期性能における改善とC/N比の劣化とを、ある程度無関係にすることができる。
【0014】
α=0となっている特殊なケースでは、プロンプトローカル波形は前記相関化インターバルにわたる複合波形の成分BOC(n、m)のローカルレプリカであり、αの値は原則として上記指定レンジ内で自由に選択できるが、このレンジの上部部分、例えば0.8〜1となるように選択することが好ましい。
【0015】
α=1となっている特殊なケースでは、プロンプトローカル波形は前記相関化インターバルにわたる複合波形の成分BOC(n、m)のローカルレプリカであり、αの値は原則として上記指定レンジ内で自由に選択できるが、このレンジの下部部分、例えば0〜0.2となるように選択することが好ましい。
【0016】
パラメータαの値を、実質的にパラメータαの値より小さくすることが好ましい。2つの条件、すなわちα=0とα=1が満たされる条件は特に有利であると見なされる。
【0017】
前記オフセットローカル波形は、早期ローカル波形および/または後期ローカル波形、および/または早期ローカル波形と後期ローカル波形との差を含むことができる。本発明の好ましい一実施形態によれば、(着信変調波形とプロンプトローカル二進波形との間の)相関化を受信機のプロンプトチャンネル上で実行し、(着信変調波形と後期ローカル二進波形との間の)相関化を受信機の後期チャンネルで実行し、(着信変調波形と早期ローカル二進波形との間の)相関化を受信機の早期チャンネルで実行する。本発明の別の好ましい実施形態によれば、着信変調波形とプロンプトローカル二進波形との間の相関化を第1チャンネルで実行し、早期ローカル二進波形と後期ローカル二進波形との差と着信変調波形との間の相関化を第2チャンネルで実行する。
【0018】
本発明は、BOC(n、m)成分およびBOC(n、m)成分の実数パラメータのリニアな組み合わせを含む、CBOC方式の変調波形により変調された無線ナビゲーション信号を受信するのに特に適すと理解すべきである。しかしながら、この方法は、BOC(n、m)成分のセグメントおよびBOC(n、m)成分のセグメントの交番連続信号を含む、TMBOC方式の変調波形により変調された無線ナビゲーション信号を受信するのにも適すと理解すべきである。従って、この方法を実施できる受信機は、CBOC方式に従って変調された信号をTMBOC方式に従って変調された信号として、等しく受信できるので、このことはガリレオOSL1に対してCBOC変調方式が選択されていても、GPS L1CとガリレオOSL1との相互運用を保証できる。
【0019】
本方法を好ましく発生できる受信機は、プロンプトローカル波形およびオフセットローカル波形を発生するためのローカル波形発生器と、前記プロンプトローカル波形と前記変調波形との間の相関化、および前記オフセットローカル波形と前記変調波形との間の相関化を時間インターバルTにわたって実行するための相関器とを備え、これらローカル波形発生器は、前記時間インターバルにわたる(1−α)Tの波形BOC(n、m)(αは厳密に0以上であって、1未満のパラメータである)の少なくとも1つのセグメントを前記時間インターバルにわたって含む二進波形として前記プロンプトローカル波形を発生し、前記時間インターバルにわたるαTの全時間の波形BOC(n、m)(αは、パラメータαとは異なるパラメータであり、厳密に0以上であって、1未満である)の少なくとも1つのセグメントを全時間インターバルにわたって含む二進波形として前記オフセットローカル波形を発生するようになっている。
【0020】
好ましくは、受信機は、プロンプトローカル波形発生器と、オフセットローカル波形発生器と、前記変調波形とプロンプトローカル波形発生器から発生する前記プロンプトローカル波形とを混合するための混合器が設けられた第1相関器と、前記変調波形とオフセットローカル波形発生器から発生する前記オフセットローカル波形とを混合するための混合器が設けられた第2相関器とを含む。
添付図面を参照し、図に示した有利な実施形態の詳細な説明から、本発明の上記以外の細部および特徴が明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】CBOC(6.1)波形の時間表示である。
【図2】BOC(6.1)セグメントとBOC(1.1)セグメントのシーケンスから形成されたローカル二進波形の時間表示である。
【図3】プロンプト相関器およびオフセット相関器において、同じローカル二進波形を使用する受信機の略図である。
【図4】図3の受信機におけるパラメータαを関数とするC/N比の劣化を示す図である。
【図5】図3の受信機におけるC/N比を関数とする符号トラッキング誤りの図である。
【図6】新しい方法を実施できる受信機の略図である。
【図7】新しい方法を実施できる別の受信機の略図である。
【図8】1つの比較例に対する、条件α=0およびαの異なる値に対する新しい方法のC/N0比を関数とする符号トラッキング誤りの図である。
【図9】1つの比較例に対する、条件α=0およびαの異なる値に対する新しい方法における着信信号の符号とローカル符号との間の時間差を関数とする弁別器の出力の図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、次の式(4)によって記載されるCBOC(6、1)波形10を示す。
【数4】

ここで、VおよびWは重みづけファクターであり、本明細書では、以下、疑似ランダム符号のチップレートを1にセットするので、式(1)〜(3)によって導入された表記におけるインデックス「m」を省略できる。
【0023】
ガリレオOSL1信号に対し、この信号の多重化方式に応じ、VおよびWの異なる値が検討されている。例えばCBOC(6、1、1/11)、CBOC(6、1、2/11)なる表記を使用する。インデックス「1/11」および「2/11」は、無線ナビゲーション信号に対して使用される多重化方式を示し、BOC(1、1)およびBOC(6、1)成分の所定の重みづけを参照する。CBOC((6、1、1/11)に対しては、V=0.383998であり、W=0.121431であり、CBOC(6、1、2/11)に対しては、V=0.358235であり、W=0.168874である。式(4)では、係数Wに対して「+」または「−」が先行するかどうかを示すために、ときどき「+」または「−」を使用する。すなわちCBOC(6、1、1/11、−)またはCBOC(6、1、1/11、+)のように記載する。
【0024】
本発明の利点を良好に示すために、まずプロンプト相関チャンネルおよびオフセット相関チャンネルで同じローカル二進波形12を使用する無線ナビゲーション信号を受信する方法の場合に、C/N比、同期化性能およびマルチパス抵抗性の劣化について検討する。ここで、前記波形は波形BOC(6、1)14の少なくとも1つのセグメントと、波形BOC(1、1)16の少なくとも1つのセグメントとを含む交番連続信号によって、相関化インターバル(時間長さT)にわたって形成される。少なくとも1つのセグメントBOC(6、1)14は、αTの全時間長さを有し、ここで、αは厳密に0と1との間であり、少なくとも1つのセグメントBOC(1、1)16は、全時間長さ(1−α)Tを有し、β=1−αおよびsLOC(α)をローカル二進波形として認識する。
【0025】
図3に示された受信機は、相関器18.1〜18.6を備え、各相関器は着信CBOCタイプの信号と図2に示されたタイプのローカル二進波形SLOCのコピーとを混合する混合器20.1〜20.6と、これら混合された信号を積分し、出力信号を発生する積分器22.1〜22.6とを有する。第1の早期相関器18.1は、着信信号CBOC(t-T)とローカル二進波形SLOCの早期コピーSLOC(t-τ^-Δ/n)との合相部分の相関値IE,SLOC(α)を供給する(ここで、Tは受信した信号の疑似ランダム符号の位相であり、τ^は、Tの推定値であり、Δはチップの時間長さであり、nはローカル二進波形のコピーが推定値τ^に対して早期となっているチップ時間長さの比率を決定する)。第2相関器18.2は、着信信号CBOC(t-T)とローカル二進波形のプロンプトコピーSLOC(t-τ^)との合相部分の相関値IP,SLOC(α)を供給するプロンプト相関器である。第3相関器18.3は、後期相関器であり、この後期相関器は、着信信号(t-τ^)とローカル二進波形SLOCの後期コピーSLOC(t-τ^+Δ/n)との合相部分の相関値IL,SLOC(α)を供給する。相関器18.4は、着信信号CBOC(t-T)とローカル二進波形SLOCの早期コピーSLOC(t-τ^-Δ/n)との直交部分の相関値QE,SLOC(α)を供給する。相関器18.5は、着信信号CBOC(t-τ^)とローカル二進波形のプロンプトコピーSLOC(t-τ^)との直交部分の相関値QP,SLOC(α)を供給する。相関器18.6は着信信号CBOC(t-T)とローカル二進波形SLOCの後期コピーSLOC(t-τ^+Δ/n)との直交部分の相関値QL,SLOC(α)を供給する。
【0026】
従って、次のような相関器の出力が得られる。
【数5】

【数6】

ここで、Xは検討中の相関チャンネルを示し、X=Lは後期相関チャンネルを示し、X=Pはプロンプト相関チャンネルを示し、X=Eは早期相関チャンネルを示し、RBOC(6、1)は波形BOC(1、1)の自己相関化関数を示し、RBOC(6、1)は波形BOC(6、1)の自己相関化関数を示し、RBOC(1、1)/BOC(6、1)は波形BOC(1、1)と波形BOC(6、1)との間の相関化関数を示し、εはローカル疑似ランダム符号の位相τ^と着信信号の疑似ランダム符号の位相Tの推定値と位相Tの推定値との差を示し、εψはローカル信号のキャリアの位相ψ^の推定値ψと着信信号のキャリアの位相ψと位相ψの推定値との差を示し、X=Eに対してδ=1Δ/nであり、X=Pに対してδ=0であり、X=Eに対してδ=+Δ/nであり、rは相関器の出力ノイズを示す。
【0027】
次に、式(4)で定められたCBOC波形とローカル二進波形sLOC(α)の相関値RCBOC/sLOC(α)について検討する。
【数7】

【0028】
ローカル二進波形sLOC(α)の自己相関関数RSLOC(α)を次のように近似できる。
【数8】

CBOC関数の自己相関関数RCBOCは次のように記載される。
【数9】

【0029】
C/Nの劣化を次のように記載できる。
【数10】

この式はαの値が大きくなればなるほどローカル波形としてCBOCレプリカを使用している場合相関化信号の損失も大きくなることを意味している。CBOC(6、1、1/11)(曲線24)およびCBOC(6、1、2/11)(曲線26)信号を受信した場合のC/N比の劣化が図4に示されている。3dB未満のC/N0比の劣化を得るには、αを0〜0.4の範囲内に選択しなければならないことが理解できよう。
【0030】
εの値を最小にするために、ループ内では相関器の出力の値を使用する。例えばスカラーD積弁別子(ドット積弁別子)を計算することが可能である。
【数11】

【0031】
その結果得られる理論的符号トラッキング誤りは次のように表記できる。
【数12】

ここで、フィルタにかけられた自己相関化関数を次の式で示す。
【数13】

更に、フィルタにかけられた相互相関化関数を次の式で示す。
【数14】

上記式(11)〜(11”)では、BはヘッドフィルタHF(このフィルタは矩形であると見なす)のバンド幅を示し、BはDLLループフィルタのバンドを示し、Tは相関化のために使用される積分時間を示し、Pは使用される着信信号のパワーを示し、dは早期ローカル波形と後期ローカル波形との間のスペースを示し、Nはスペクトル熱ノイズ密度のレベルを示し、Gは波形Xのフーリエ変換を示す。
【0032】
図5では、CBOC(6、1、2/11、’−’)信号をトラッキングし、早期ローカル二進波形と後期ローカル二進波形との間のスペースが0.1チップであり、12MHzの入力フィルタ(片側)を使用し、(相関化のための)積分時間が4msとした場合のαの異なる値に対する、C/N比を関数とする符号トラッキングエラーが示されている。αが増加する場合、エラーは減少することが理解できよう。従って、同期化性能に関しては、1に近いαを選択すると有利であり、上記ではαのこれら値に対し、C/N比の劣化がかなりであることが実際に分かっている。
【0033】
α=0.2の場合、マルチパスエンベロープはローカル波形としてCBOC(6、1、2/11、’−’)を使用したときに得られるエンベロープと均等であることも理解できよう。
【0034】
本発明によれば、異なるプロンプトローカル波形と異なるオフセットローカル波形を使用する。これによってプロンプトローカル波形とは別個に、オフセットローカル波形を最適化することが可能となる。図6は、この方法を実施できる第1受信機60の図を示す。この受信機は相関器62.1〜62.6を備え、各相関器は着信CBOCタイプの信号とローカル二進波形のコピーとを混合する混合器64.1〜64.6と、混合した信号を積分し、出力信号を発生する積分器66.1〜66.6とを有する。
【0035】
受信機はローカル二進波形発生器68.1〜68.3の一組を有し、発生器68.1はローカル二進波形SLOC2の早期コピーSLOC2(t-τ^-Δ/n)を発生する。この波形SLOC2は、αTの全時間長さの波形BOC(6、1)のセグメントと、α≠1の場合の(1−α)Tの時間長さの波形BOC(1、1)のセグメントを相関インターバルにわたって含む。以下、半オープンインターバル]0、1]内にαが位置すると仮定し、これによって他のケースと同時にα=1の特殊なケースを解決することが可能となる。α=1の場合、波形SLOC2は純粋なBOC(6、1)波形であり、厳密に1未満のαの値に対し、SLOC2はBOC(1、1)セグメントも含み、例えば図2の波形12の外観を有することができる。発生器68.3はローカル二進波形sLOC2の後期コピーSLOC2(t-τ^+Δ/n)を発生する。発生器68.2は、ローカル二進波形SLOC1のプロンプトコピーSLOC1(t-τ^)を発生する。波形SLOC1は、(1−α)Tの全時間長さの波形BOC(1、1)のセグメントとα≠0の場合のαTの時間長さの波形BOC(6、1)のセグメントとを相関インターバルにわたって含む。以下、αは半オープンインターバル[0、1[内に位置すると仮定する。α=0の場合、波形SLOC1は純粋なBOC(1、1)波形であり、厳密に0より大きいαの値に対し、SLOC2はBOC(6、1)のセグメントも含み、波形12の外観を有することもできる。
【0036】
相関器62.1は、着信信号CBOC(t-T)と、ローカル二進波形SLOC2の早期コピーSLOC2(t-τ^-Δ/n)の合相部分の相関度の値IE,SLOC2(t-T)を供給する。(以前と同じように、Tは受信した信号の疑似ランダム符号の位相であり、τ^は、Tの推定値であり、Δはチップの時間長さであり、nは推定値τ^に対してローカル二進波形のコピーが早くなっているチップ長さの比率を決定する。相関器62.2はプロンプト相関器であり、この相関器は、着信信号CBOC(t-T)とローカル二進波形SLOC1のプロンプトコピーSLOC1(t-τ^)の合相部分の相関値IP,SLOC1(αA)を供給する。相関器62.3は後期相関器であり、この相関器は着信信号CBOC(t-T)とローカル二進波形SLOC2の後期コピーSLOC2(t-τ^+Δ/n)の合相部分の相関値IL,SLOC2(αB)を供給する。相関器62.4は、着信信号CBOC(t-T)とローカル二進波形SLOC2の早期コピーSLOC2(t-τ^-Δ/n)の直交部分の相関値QE,SLOC2(αB)を供給する。相関器62.5は、着信信号CBOC(t-T)とローカル二進波形SLOC1のプロンプトコピーSLOC1(t-τ^)の直交部分の相関値QP,SLOC1(αA)を供給する。相関器62.6は、着信信号CBOC(t-T)とローカル二進波形SLOC2の後期コピーSLOC2(t-τ^+Δ/n)の直交部分の相関値QL,SLOC2(αB)を供給する。明瞭にするために、図6は発生器68.1、68.2および68.3から混合器、64.4、64.5、64.6までそれぞれ続く接続しか示していない。混合器64.1、64.2および64.3までの接続は図には記載されていない。
【0037】
図7は、新しい方法を実行できる別の受信機70の略図を示す。この受信機70は、相関器72.1〜72.4を備え、各相関器は着信するCBOCタイプの信号とローカル二進波形のコピーとを混合する混合器74.1〜74.4と、混合した信号を積分し、出力信号を発生する積分器76.1〜76.4とを有する。
【0038】
この受信機は、ローカル二進波形発生器78.1〜78.3の一組を有する。発生器78.1はローカル二進波形SLOC2の早期コピーSLOC2(t-τ^-Δ/n)を発生し、発生器78.3はローカル二進波形SLOC2の後期コピーSLOC2(t-τ^+Δ/n)を発生し、発生器78.2はローカルに二進波形SLOC1のプロンプトコピーSLOC1(t-τ^)を発生する。図6には波形SLOC1およびSLOC2が示されている。加算器77は、この加算器が発生器78.1および78.3から受信したローカル波形SLOC2の早期コピーSLOC2(t-τ^-Δ/n)と後期コピーSLOC2(t-τ^+Δ/n)との差を発生する。この差は、混合器74.1および74.3に入力され、相関器72.3は着信信号CBOC(t-T)とローカル二進波形SLOC2の早期コピーとの差の直交部分の相関値QE,SLOC2(αB)-QL,SLOC2(αB)を供給する。相関器72.4は着信信号CBOC(t-T)とローカル二進波形SLOC1のプロンプトコピーSLOC1(t-τ^)との直交部分の相関値QP,SLOC1(αA)を供給する。
【0039】
新しい方法が作動する双方のモードでは、次に記載されるように、スカラー積弁別子を計算する。
【数15】

【0040】
CBOC(6、1、1/11)またはCBOC(6、1、2/11)を受信するためにプロンプトチャンネルおよびオフセットチャンネルで同じローカル二進波形を使用する手法の最も重要な欠点は、相関性が失われることであった。本発明によれば、このような損失を生じることなく、BOC(1、1)の大きい比率を有するプロンプトローカル波形を選択でき、よって早期または後期のローカル波形におけるBOC(6、1)の比率を低減し、同期化を改善できる。
【0041】
以下、α=0の特殊なケース、すなわちプロンプトローカル波形がBOC(1、1)波形となっているケースについて検討する。最初の結果は(プロンプト相関器だけを使用している)位相トラッキングにおける相関性の損失(C/N比の劣化)が最小となることである(図4から分かるように、CBOC(6、1、2/11)信号に対しては、約0.9dBであり、CBOC(6、1、1/11)信号に対しては約0.5dBである。
【0042】
α=0であり、次のようなスカラー積弁別子により理論的な符号トラッキング誤りが得られる。
【数16】

【0043】
式(11)に存在するローカル二進波形とBOC(6、1)変調波形との間の二乗相関項は、ここでは大きい値である平方項R〜2CBOC/BOC(1,1)(0)に置換されている。従って、αが減少するとき、矩形トラッキングエラーも減少する。
【0044】
CBOC(6、1、2/11、’−’)変調波形では、パラメータαの値が増加する(α=0)場合、符号トラッキング誤りの標準偏差はすべてのC/N比に対して減少することが分かる。α=1(早期および後期ローカル波形として純粋なBOC(6、1))の極端なケースにおいて、最良のトラッキング性能が得られる。
【0045】
次の設定値を有するシミュレータの支援により、理論的な予測が証明された。
+ 40sの時間長さのCBOC(6、1、2/11、’−’)信号の受信
+ 40msの積分時間
+ キャリアの支援があり、1Hzのバンド幅を利用するDLLループ
+ 10Hzのバンド幅を有するPLLループであり、弁別子は直交部分のみに基づく
+ 10MHz(片側)の入力バンド幅
【0046】
図8および次の表にシミュレーションの結果が示されている。
【表1】

【0047】
図9は、αの異なる値に対するCBOC(6、1、2/11、’−’)信号を受信するための(IP,SLOC(αA)+QP,SLOC(αA)=IP,BOC(1,1)+QP,BOC(1,1))による)正規化されたスカラー積弁別子を示す。CBOC(6、1、2/11、’−’)ローカル波形で得られる曲線も比較のため示されている。αの大きい値に対し、疑似トラッキングポイントがより顕著となる。従って、不明瞭でないトラッキング方法を実行しなければならない。次のパラメータ:すなわち早期ローカル二進波形と後期ローカル二進波形との間のスペースが0.1チップ、15MHzの入力フィルタ(片側)および(相関化のための)積分時間が4msのパラメータで、図9の曲線が得られた。
【0048】
マルチパスに関してはローカル二進波形におけるBOC(6、1)の比率が大きくなればなるほど、この結果生じるマルチパス誤りエンベロープはローカルBOC(6、1)波形のマルチパス誤りエンベロープに、より近似する。値α≧0.3に対して、マルチパスに関して性能がどれだけ影響されるかを予測することは困難である。しかしながら、この性能はほぼ同じであると仮定する。この場合、上記分析に鑑み、1に近いか、または0に等しい大きな値を使用することが恐らく有利である。
【0049】
新しい方法の働きを詳細に分析する際に、α=0であると仮定した。0に近いが、0とは異なるαの値に対して同じような性能を得ることができることは明らかである。更に、αおよびαの最適な選択は、実質的に無線ナビゲーション信号の変調波形に応じて決まることも理解できる。この変調波形は、詳細な説明に述べたように、CBOC波形でもよいし、または繰り返すが、L1C GPS信号のための信号用となっているCMBOCタイプの波形でもよい。
【0050】
分析では、スカラー積弁別子しか検討しなかった。しかしながら、本発明を実施するには他の弁別子も使用できること、特に例えば着信信号の位相を検出するために「早期マイナス後期」または「プロンプト」弁別子も使用できると理解すべきである。
【0051】
衛星が送信する数個の信号を受信するには、受信機は複数の受信チャンネルを必要とすることについても指摘しなければならない。受信機の各受信チャンネルに対し、本明細書の詳細な説明に述べたように、一組の相関器が設けられ、これら相関器の出力信号は信号取得モードでは受信した信号のエネルギーの推定値を形成するように結合され、信号トラッキングモードでは疑似ランダム符号の弁別子を形成するように結合される。
【符号の説明】
【0052】
18.1〜18.6、62.1〜62.6、72.1〜72.4−−−相関器
68.1〜68.3、78.1〜78.3−−−ローカル波形発生器
20.2、20.5、64.2、64.5、74.2、74.4−−−混合器
60、70−−−受信器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
BOC(n、m)成分およびBOC(n、m)成分(nとnとは異なる)を含む変調波形により変調された無線ナビゲーション信号を受信する方法であって、
プロンプトローカル波形と前記変調波形との間、およびオフセットローカル波形と前記変調波形との間の相関化を、時間インターバルTにわたって実行する方法において、
前記時間インターバルにわたる(1−α)Tの全時間の波形BOC(n、m)(αは、厳密に0以上であって、1未満のパラメータである)の少なくとも1つのセグメントを前記時間インターバルにわたって含む二進波形として前記プロンプトローカル波形を発生し、
前記時間インターバルにわたるαTの全時間の波形BOC(n、m)(αは、厳密に0以上であって、1未満のパラメータであり、前記パラメータαと異なる)の少なくとも1つのセグメントを全時間インターバルにわたって含む二進波形として前記オフセットローカル波形を発生することを特徴とする、無線ナビゲーション信号を受信する方法。
【請求項2】
αは、0に等しい、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
αは、1に等しい、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
αは、αより小さい、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記プロンプトローカル波形は、前記時間インターバルにわたるαT(αは、厳密に0と1の間にある)の全時間の波形BOC(n、m)の少なくとも1つのセグメントを前記時間インターバルにわたって含む、請求項1、3および4のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記オフセットローカル波形は、前記時間インターバルにわたる(1−α)T(αは厳密に0と1の間にある)の全時間の波形BOC(n、m)の少なくとも1つのセグメントを前記時間インターバルにわたって含む、請求項1,2,4および5のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記オフセットローカル波形は、早期ローカル波形または後期ローカル波形、もしくは早期ローカル波形と後期ローカル波形との差を含む、請求項1〜6のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記無線ナビゲーション信号を変調する前記変調波形は、CBOCタイプの変調波形であり、前記CBOCタイプの変調波形は、BOC(n、m)成分およびBOC(n、m)成分の実数パラメータのリニアな組み合わせを含む、請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記無線ナビゲーション信号を変調する前記変調波形は、TMBOCタイプの変調波形であり、前記TMBOCタイプの変調波形は、BOC(n、m)成分のセグメントおよびBOC(n、m)成分のセグメントの交番連続信号含む、請求項1〜7のうちのいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
請求項1〜9のうちのいずれか1項に記載の方法を実施するための手段(68.1〜68.3、78.1〜78.3、18.1〜18.6、62.1〜62.6、72.1〜72.4、20.1〜20.6、64.1〜64.6、74.1〜74.4、22.1〜22.6、66.1〜66.6、76.1〜76.4、77を含む受信機(60、70)。
【請求項11】
プロンプトローカル波形およびオフセットローカル波形を発生するためのローカル波形発生器(68.1〜68.3、78.1〜78.3)と、
前記プロンプトローカル波形と前記変調波形との間の相関化、および前記オフセットローカル波形と前記変調波形との間の相関化を時間インターバルTにわたって実行するための相関器(18.1〜18.6、62.1〜62.6、72.1〜72.4)とを備え、
前記ローカル波形発生器(68.1〜68.3、78.1〜78.3)は、前記時間インターバルにわたる(1−α)Tの全時間の波形BOC(n、m)(αは0以上であって、厳密に1未満のパラメータである)の少なくとも1つのセグメントを前記時間インターバルにわたって含む二進波形として前記プロンプトローカル波形を発生し、前記時間インターバルにわたるαTの全時間の波形BOC(n、m)(αはパラメータαと異なるパラメータであり、厳密に0以上であって、かつ1未満である)の少なくとも1つのセグメントを全時間インターバルにわたって含む二進波形として前記オフセットローカル波形を発生するようになっている請求項10記載の受信機(60、70)。
【請求項12】
プロンプトローカル波形発生器と、オフセットローカル波形発生器(68.1〜68.3、78.1〜78.3)と、前記変調波形と前記プロンプトローカル波形とを混合するための混合器(20.2、20.5、64.2、64.5、74.2、74.4)が設けられた第1相関器(18.2、18.5、62.2、62.5、72.2、72.5)と、前記変調波形と前記オフセットローカル波形とを混合するための混合器(20.1、20.3、20.4、20.6、64.1、64.3、64.4、64.6、74.1、74.3)が設けられた第2相関器(18.1、18.3、18.4、18.6、62.1、62.3、62.4、62.6、72.1、72.3)とを含む、請求項11に記載の受信機(60、70)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−504057(P2010−504057A)
【公表日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−528697(P2009−528697)
【出願日】平成19年9月17日(2007.9.17)
【国際出願番号】PCT/EP2007/059765
【国際公開番号】WO2008/034790
【国際公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(507233361)セントル・ナショナル・デチュード・スパシアル (7)
【Fターム(参考)】