CEAを発現する癌を検出および治療するための改善された方法および組成物
CEAを発現する癌を検出、モニタリング、および/または治療するための改善された方法および組成物が提供される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌の再発を検出する方法であって、
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌であると以前に診断され、治療された対象からの試料を得ることと、
完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
を含み、
治療後に観察された濃度を超える、前記試料中の完全長CEAタンパク質の濃度の検出は、前記CEAを発現する癌の再発を示す、上記方法。
【請求項2】
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌の再発を検出する方法であって、
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌を患っている対象から、治療前に得られる第1の試料を得ることと、
完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記第1の試料中の完全長CEAタンパク質の治療前の濃度を検出し、それによって、前記第1の試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
前記対象から第2の試料を得て、前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記第2の試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記第2の試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
前記第2の試料を得たよりも後の時点で、前記対象から1つ以上のさらなる試料を得て、前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記1つ以上のさらなる試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記1つ以上のさらなる試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
を含み、
前記第2の試料で観察された完全長CEAタンパク質の濃度を超える、前記1つ以上のさらなる試料中の完全長CEAタンパク質の濃度の検出は、前記CEAを発現する癌の再発を示す、上記方法。
【請求項3】
抗癌胎児性抗原(CEA)癌治療薬に対する感受性を判定する方法であって、
完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、対象からの試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
完全長CEAタンパク質の濃度を、健常な対象からの試料中の完全長CEAタンパク質濃度を反映する標準範囲と比較することと、
を含み、
前記標準範囲を超える完全長CEAタンパク質の濃度の検出は、抗CEA癌治療に対する感受性を示す、方法。
【請求項4】
抗癌胎児性抗原(CEA)癌療法をモニタリングする方法であって、
完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、CEAを発現する癌の治療を受けている対象からの試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
前記完全長CEAタンパク質の濃度を、治療前、または治療中の早期の時点で得られる前記同一の対象からの試料中の完全長CEAタンパク質の濃度と比較することと、
を含み、
治療前または治療中の早期の時点で得られた濃度に対する、治療中の後期の時点で得られた試料中の完全長CEA濃度の低下は、前記治療の有効性を示し、それによって、抗CEA癌療法をモニタリングする、方法。
【請求項5】
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌を患っている対象を治療する方法であって、
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌に対する治療前に、対象から試料を得ることと、
完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
前記完全長CEAタンパク質の濃度を、健常な対象からの試料中の完全長CEAタンパク質濃度を反映する標準範囲と比較する工程であって、
前記標準範囲を超える前記完全長CEAタンパク質の濃度の検出は、抗CEA癌療法に対する感受性を示す、上記工程と、
前記対象が、抗CEA癌療法に対して感受性があると判定される場合、抗CEA癌治療薬を用いて前記対象を治療することと、
任意に、完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記対象からの治療後の試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を任意に検出し、それによって、前記治療後の試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
任意に、前記治療後の試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を、治療前に得られた前記試料中の前記濃度と比較することと、
を含み、
前記治療前の試料と比較して前記治療後の試料中の完全長CEAタンパク質濃度の低下が、前記対象を治療する前記方法での前記抗CEA癌治療薬の有効性を示す、上記方法。
【請求項6】
癌胎児性抗原(CEA)タンパク質に免疫特異的に結合する癌治療薬に対する感受性を判定する方法であって、
CEAを発現する癌を患っている対象の治療に使用される癌治療薬を選択する工程であって、この癌治療薬は、CEAタンパク質の1つの型に免疫特異的に結合するが、CEAタンパク質の第2の型には免疫特異的に結合せず、CEAタンパク質の1つの型は、標的CEAタンパク質と称される、上記工程と、
前記癌治療薬が免疫特異的に結合するエピトープと同一または実質的に同一である前記標的CEAタンパク質上のエピトープに免疫特異的に結合する抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記対象からの試料中の前記標的CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の非標的型のCEAタンパク質の濃度を検出することなく、前記標的CEAタンパク質の濃度を検出することと、
前記標的CEAタンパク質の前記濃度を、健常な対象からの試料中の標的CEAタンパク質濃度を反映する標準範囲と比較することと、
を含み、
前記標準範囲を超える前記試料中の標的CEAタンパク質の濃度の検出は、前記癌治療薬に対する感受性を示す、上記方法。
【請求項7】
治療をモニタリングする方法であって、
CEAを発現する癌を患っている対象の治療に使用される癌治療薬を選択する工程であって、この癌治療薬は、CEAタンパク質の1つの型に免疫特異的に結合するが、CEAタンパク質の第2の型には免疫特異的に結合せず、CEAタンパク質の1つの型は、標的CEAタンパク質と称される、上記工程と、
前記癌治療薬が免疫特異的に結合するエピトープと同一または実質的に同一である前記標的CEAタンパク質上のエピトープに免疫特異的に結合する抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、CEAを発現する癌の治療を受けている前記対象からの試料中の前記標的CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の他の非標的型のCEAタンパク質の濃度を検出することなく、前記標的CEAタンパク質の濃度を検出することと、
前記標的CEAタンパク質の濃度を、前記癌治療薬による治療前または前記癌治療薬による治療中の早期の時点で得られた前記同一の対象からの早期試料中の標的CEAタンパク質の濃度と比較することと、
を含み、
前記癌治療薬による治療前または治療中の早期の時点で得られた濃度に対する、前記癌治療薬による治療中の後期の時点で得られた試料中の標的CEA濃度の低下は、前記癌治療薬の有効性を示し、それによって、前記治療をモニタリングする、上記方法。
【請求項8】
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌を患っている対象を治療する方法であって、
CEAを発現する癌を患っている対象の治療に使用される癌治療薬を選択する工程であって、この癌治療薬は、CEAタンパク質の1つの型に免疫特異的に結合するが、CEAタンパク質の第2の型には免疫特異的に結合せず、CEAタンパク質の1つの型は、標的CEAタンパク質と称される、上記工程と、
前記治療薬が免疫特異的に結合するエピトープと同一または実質的に同一である前記標的CEAタンパク質上のエピトープに免疫特異的に結合する抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記対象からの試料中の前記標的CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の他の非標的型のCEAタンパク質の濃度を検出することなく、前記標的CEAタンパク質の前記濃度を検出することと、
前記標的CEAタンパク質の前記濃度を、健常な対象からの試料中の標的CEAタンパク質濃度を反映する標準範囲と比較する工程であって、
前記標準範囲を超える前記標的CEAタンパク質の濃度の検出は、標的CEAタンパク質に免疫特異的に結合する癌治療薬に対する感受性を示す、上記工程と、
前記対象が前記癌治療薬に対して感受性があると判定される場合、標的CEAタンパク質に免疫特異的に結合する前記癌治療薬により前記対象を治療することと、
任意に、前記癌治療薬が免疫特異的に結合するエピトープと同一または実質的に同一である標的CEA上のエピトープに免疫特異的に結合する抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記癌治療薬による治療を受けている前記対象からの治療後の試料中の、標的CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の他の非標的型のCEAタンパク質の濃度を検出することなく、前記標的CEAタンパク質の濃度を検出することと、
任意に、前記標的CEAタンパク質の濃度を、前記同一の対象からの、前記癌治療薬による治療前、または前記治療中の早期の時点で得られた試料中の標的CEAタンパク質の濃度と比較することと、
を含み、
前記治療前または前記治療中の早期の時点で得られた濃度に対する、前記癌治療薬による治療中の後期の時点で得られた試料中の標的CEA濃度の低下は、前記対象の前記治療の有効性を示す、上記方法。
【請求項9】
対象からの試料中の完全長CEAタンパク質の濃度および短型CEAタンパク質の濃度を検出することと、
完全長CEAタンパク質濃度と短型CEAタンパク質濃度との比率を判定することと、を含む、方法。
【請求項10】
前記比率を、健常な対象からの試料中の、完全長CEAタンパク質濃度と短型CEAタンパク質濃度との標準比率を反映する標準と比較することをさらに含み、
前記標準比率よりも高いまたは低い比率は、CEAを発現する癌の存在を示す、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
完全長CEAタンパク質の濃度の検出は、完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子と、試料を接触させることを含む、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
完全長CEAタンパク質の濃度の検出は、完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質に免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子と、試料を接触させることを含み、短型CEAタンパク質の濃度の検出は、短型CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子と、試料を接触させることを含む、請求項9〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
抗CEA癌治療薬によって前記対象を治療することをさらに含む、請求項1〜4または6〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記癌治療薬は、前記検出ステップに使用される前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子によって免疫特異的に結合されるものと同一または実質的に同一であるCEAタンパク質上のエピトープに免疫特異的に結合する、請求項5、8、または13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記対象は、ヒトである、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記癌治療薬は、タンパク質治療薬を含む、請求項3〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記タンパク質治療薬は、抗体または抗原結合フラグメントである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記タンパク質治療薬は、モノクローナル抗体である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト化抗体、または完全ヒト抗体である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記タンパク質治療薬は、配列番号2のアミノ酸配列を含むタンパク質に免疫特異的に結合する、請求項17〜19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記タンパク質治療薬は、配列番号2のアミノ酸配列を含むタンパク質に免疫特異的に結合するが、配列番号1のアミノ酸配列を含むタンパク質には免疫特異的に結合しない、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記タンパク質治療薬は、抗体A5B7の抗原結合ドメインを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記タンパク質治療薬は、二重特異性抗体である、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記二重特異性抗体は、CEA結合部分およびCD3結合部分を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記試料は、全血、血清、血漿、唾液、尿、糞便、精漿、汗、羊水、痰、母乳、胆液、組織ホモジネート、および腹水から選択される、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記試料は、腫瘍組織試料である、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記CEAを発現する癌は、結腸癌、直腸癌、膵臓癌、食道癌、胃食道癌、胃癌、肺癌、および乳癌から選択される、請求項1〜26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記検出ステップは、
前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子と、前記試料を接触させることと、
免疫組織化学によって完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記試料は、前記抗体と接触させられ、前記抗体は、モノクローナル抗体である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト化抗体、または完全ヒト抗体である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記検出ステップは、
配列番号2のアミノ酸配列を含むタンパク質に結合する前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子と、前記試料を接触させることと、
免疫組織化学によって完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記検出ステップは、
抗体A5B7の抗原結合ドメインを含む抗体または抗原結合フラグメントと、前記試料を接触させることを含むが、但し、前記抗体が、A5B7ではない、請求項1〜8または28〜31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記検出ステップは、
A5B7と同一または実質的に同一であるエピトープに結合する抗原結合ドメインを含む抗体または抗原結合フラグメントと、前記試料を接触させることを含むが、但し、前記抗体が、A5B7ではない、請求項1〜8または28〜31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記検出ステップは、
A5B7と同一または実質的に同一のエピトープに結合する抗原結合ドメインを含む抗体または抗原結合フラグメントと、前記試料を接触させることを含むが、但し、前記抗体が、A5B7または二重特異性抗体ではない、請求項1〜8または28〜31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
生物学的試料中の短型癌胎児性抗原(CEA)RNAの発現を検出する方法であって、
CEAヌクレオチド配列にハイブリダイズする核酸プローブまたは核酸プライマーのうちの1つまたは両方であって、(i)短型CEAヌクレオチド配列に特異的にハイブリダイズするが、完全長CEAヌクレオチド配列に特異的にハイブリダイズしないこと、または(ii)短型CEAの発現と完全長CEAの発現を区別する様式で、短型CEAヌクレオチド配列および完全長CEAヌクレオチド配列の両方に特異的にハイブリダイズすることによって、短型CEAの発現を特異的に特定する、核酸プローブまたは核酸プライマーを提供することと、
生物学的試料からRNAを提供することと、
前記核酸プローブまたは核酸プライマーを用いて、前記生物学的試料中の短型CEAのRNAの発現を検出することと、
を含む、上記方法。
【請求項36】
生物学的試料中の短型癌胎児性抗原(CEA)タンパク質の発現を検出する方法であって、
短型CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を提供することと、
生物学的試料を提供することと、
前記抗体を用いて前記生物学的試料中の短型CEAタンパク質の発現を検出することと、
を含む、上記方法。
【請求項37】
前記生物学的試料は、腫瘍組織試料である、請求項35または36に記載の方法。
【請求項38】
前記生物学的試料は、全血、血清、血漿、唾液、尿、糞便、精漿、汗、羊水、組織ホモジネート、痰、母乳、胆液、および腹水から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
抗体を提供することを含み、前記抗体は、モノクローナル抗体である、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト化抗体、または完全ヒト抗体である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むタンパク質に結合する、請求項36に記載の方法。
【請求項42】
完全長癌胎児性抗原(CEA)タンパク質に対して免疫特異的な抗体を生成する方法であって、
短型CEAタンパク質に存在しない完全長CEAタンパク質の一部を提供することと、
前記抗体を生成するための抗原として、前記完全長CEAタンパク質の一部を使用することと、
を含む、方法。
【請求項43】
前記抗体は、モノクローナル抗体である、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む精製されたポリペプチド、または連続するアミノ酸残基:NIIQNELSVD(配列番号11)またはNIIQNKLSVD(配列番号12)を含む、そのフラグメント。
【請求項45】
標的癌胎児性抗原(CEA)タンパク質に免疫特異的に結合する癌治療薬に対して感受性がある可能性がある患者を特定する方法であって、
患者から試料を得ることと、
完全長CEAのRNA発現と短型CEAのRNA発現を区別するために、前記試料中の、標的CEAのRNAの発現を検出することと、
を含み、
前記患者からの腫瘍試料が、前記標的CEAのRNAを発現する場合、前記患者は、その標的CEAタンパク質に免疫特異的に結合する癌治療薬による治療に対して感受性があり得、前記患者からの腫瘍試料が、前記標的CEAのRNAを発現しない場合、前記患者は、その標的CEAタンパク質に免疫特異的に結合する癌治療薬による治療に対して感受性を有さない可能性がある、上記方法。
【請求項46】
標的CEAのRNA発現の検出は、プローブおよび/またはプライマーと前記試料を接触させて、完全長CEAのRNAの発現を評価することを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
標的CEAのRNA発現の検出は、プローブおよび/またはプライマーと前記試料を接触させて、短型CEAのRNAの発現を評価することを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
標的CEAのRNA発現の検出は、プローブおよび/またはプライマーと前記試料を接触させて、完全長CEAのRNAおよび短型CEAのRNAの両方の発現を評価することを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項49】
前記患者から1つ以上のさらなる生物学的試料を採取することと、前記標的CEAタンパク質の発現について前記1つ以上の生物学的試料をアッセイすることと、をさらに含む、請求項45〜48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
癌治療薬によって前記対象を治療することをさらに含む、請求項45〜49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子は、配列番号28〜44および46〜51のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1〜8、11〜34、および36〜41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
前記抗CEA治療薬は、配列番号28〜44および46〜51のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項3、5〜8、13〜34、および45〜50のいずれか1項に記載の方法。
【請求項53】
前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子は、配列番号48のアミノ酸配列を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子は、配列番号49のアミノ酸配列を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子は、配列番号46のアミノ酸配列を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子は、配列番号51のアミノ酸配列を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項57】
前記抗CEA治療薬は、配列番号48のアミノ酸配列を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項58】
抗CEA治療薬は、配列番号49のアミノ酸配列を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項59】
前記抗CEA治療薬は、配列番号46のアミノ酸配列を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項60】
前記抗CEA治療薬は、配列番号51のアミノ酸配列を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項1】
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌の再発を検出する方法であって、
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌であると以前に診断され、治療された対象からの試料を得ることと、
完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
を含み、
治療後に観察された濃度を超える、前記試料中の完全長CEAタンパク質の濃度の検出は、前記CEAを発現する癌の再発を示す、上記方法。
【請求項2】
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌の再発を検出する方法であって、
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌を患っている対象から、治療前に得られる第1の試料を得ることと、
完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記第1の試料中の完全長CEAタンパク質の治療前の濃度を検出し、それによって、前記第1の試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
前記対象から第2の試料を得て、前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記第2の試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記第2の試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
前記第2の試料を得たよりも後の時点で、前記対象から1つ以上のさらなる試料を得て、前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記1つ以上のさらなる試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記1つ以上のさらなる試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
を含み、
前記第2の試料で観察された完全長CEAタンパク質の濃度を超える、前記1つ以上のさらなる試料中の完全長CEAタンパク質の濃度の検出は、前記CEAを発現する癌の再発を示す、上記方法。
【請求項3】
抗癌胎児性抗原(CEA)癌治療薬に対する感受性を判定する方法であって、
完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、対象からの試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
完全長CEAタンパク質の濃度を、健常な対象からの試料中の完全長CEAタンパク質濃度を反映する標準範囲と比較することと、
を含み、
前記標準範囲を超える完全長CEAタンパク質の濃度の検出は、抗CEA癌治療に対する感受性を示す、方法。
【請求項4】
抗癌胎児性抗原(CEA)癌療法をモニタリングする方法であって、
完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、CEAを発現する癌の治療を受けている対象からの試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
前記完全長CEAタンパク質の濃度を、治療前、または治療中の早期の時点で得られる前記同一の対象からの試料中の完全長CEAタンパク質の濃度と比較することと、
を含み、
治療前または治療中の早期の時点で得られた濃度に対する、治療中の後期の時点で得られた試料中の完全長CEA濃度の低下は、前記治療の有効性を示し、それによって、抗CEA癌療法をモニタリングする、方法。
【請求項5】
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌を患っている対象を治療する方法であって、
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌に対する治療前に、対象から試料を得ることと、
完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
前記完全長CEAタンパク質の濃度を、健常な対象からの試料中の完全長CEAタンパク質濃度を反映する標準範囲と比較する工程であって、
前記標準範囲を超える前記完全長CEAタンパク質の濃度の検出は、抗CEA癌療法に対する感受性を示す、上記工程と、
前記対象が、抗CEA癌療法に対して感受性があると判定される場合、抗CEA癌治療薬を用いて前記対象を治療することと、
任意に、完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記対象からの治療後の試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を任意に検出し、それによって、前記治療後の試料中の短型CEAタンパク質の濃度を検出することなく、完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
任意に、前記治療後の試料中の完全長CEAタンパク質の濃度を、治療前に得られた前記試料中の前記濃度と比較することと、
を含み、
前記治療前の試料と比較して前記治療後の試料中の完全長CEAタンパク質濃度の低下が、前記対象を治療する前記方法での前記抗CEA癌治療薬の有効性を示す、上記方法。
【請求項6】
癌胎児性抗原(CEA)タンパク質に免疫特異的に結合する癌治療薬に対する感受性を判定する方法であって、
CEAを発現する癌を患っている対象の治療に使用される癌治療薬を選択する工程であって、この癌治療薬は、CEAタンパク質の1つの型に免疫特異的に結合するが、CEAタンパク質の第2の型には免疫特異的に結合せず、CEAタンパク質の1つの型は、標的CEAタンパク質と称される、上記工程と、
前記癌治療薬が免疫特異的に結合するエピトープと同一または実質的に同一である前記標的CEAタンパク質上のエピトープに免疫特異的に結合する抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記対象からの試料中の前記標的CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の非標的型のCEAタンパク質の濃度を検出することなく、前記標的CEAタンパク質の濃度を検出することと、
前記標的CEAタンパク質の前記濃度を、健常な対象からの試料中の標的CEAタンパク質濃度を反映する標準範囲と比較することと、
を含み、
前記標準範囲を超える前記試料中の標的CEAタンパク質の濃度の検出は、前記癌治療薬に対する感受性を示す、上記方法。
【請求項7】
治療をモニタリングする方法であって、
CEAを発現する癌を患っている対象の治療に使用される癌治療薬を選択する工程であって、この癌治療薬は、CEAタンパク質の1つの型に免疫特異的に結合するが、CEAタンパク質の第2の型には免疫特異的に結合せず、CEAタンパク質の1つの型は、標的CEAタンパク質と称される、上記工程と、
前記癌治療薬が免疫特異的に結合するエピトープと同一または実質的に同一である前記標的CEAタンパク質上のエピトープに免疫特異的に結合する抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、CEAを発現する癌の治療を受けている前記対象からの試料中の前記標的CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の他の非標的型のCEAタンパク質の濃度を検出することなく、前記標的CEAタンパク質の濃度を検出することと、
前記標的CEAタンパク質の濃度を、前記癌治療薬による治療前または前記癌治療薬による治療中の早期の時点で得られた前記同一の対象からの早期試料中の標的CEAタンパク質の濃度と比較することと、
を含み、
前記癌治療薬による治療前または治療中の早期の時点で得られた濃度に対する、前記癌治療薬による治療中の後期の時点で得られた試料中の標的CEA濃度の低下は、前記癌治療薬の有効性を示し、それによって、前記治療をモニタリングする、上記方法。
【請求項8】
癌胎児性抗原(CEA)を発現する癌を患っている対象を治療する方法であって、
CEAを発現する癌を患っている対象の治療に使用される癌治療薬を選択する工程であって、この癌治療薬は、CEAタンパク質の1つの型に免疫特異的に結合するが、CEAタンパク質の第2の型には免疫特異的に結合せず、CEAタンパク質の1つの型は、標的CEAタンパク質と称される、上記工程と、
前記治療薬が免疫特異的に結合するエピトープと同一または実質的に同一である前記標的CEAタンパク質上のエピトープに免疫特異的に結合する抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記対象からの試料中の前記標的CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の他の非標的型のCEAタンパク質の濃度を検出することなく、前記標的CEAタンパク質の前記濃度を検出することと、
前記標的CEAタンパク質の前記濃度を、健常な対象からの試料中の標的CEAタンパク質濃度を反映する標準範囲と比較する工程であって、
前記標準範囲を超える前記標的CEAタンパク質の濃度の検出は、標的CEAタンパク質に免疫特異的に結合する癌治療薬に対する感受性を示す、上記工程と、
前記対象が前記癌治療薬に対して感受性があると判定される場合、標的CEAタンパク質に免疫特異的に結合する前記癌治療薬により前記対象を治療することと、
任意に、前記癌治療薬が免疫特異的に結合するエピトープと同一または実質的に同一である標的CEA上のエピトープに免疫特異的に結合する抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を用いて、前記癌治療薬による治療を受けている前記対象からの治療後の試料中の、標的CEAタンパク質の濃度を検出し、それによって、前記試料中の他の非標的型のCEAタンパク質の濃度を検出することなく、前記標的CEAタンパク質の濃度を検出することと、
任意に、前記標的CEAタンパク質の濃度を、前記同一の対象からの、前記癌治療薬による治療前、または前記治療中の早期の時点で得られた試料中の標的CEAタンパク質の濃度と比較することと、
を含み、
前記治療前または前記治療中の早期の時点で得られた濃度に対する、前記癌治療薬による治療中の後期の時点で得られた試料中の標的CEA濃度の低下は、前記対象の前記治療の有効性を示す、上記方法。
【請求項9】
対象からの試料中の完全長CEAタンパク質の濃度および短型CEAタンパク質の濃度を検出することと、
完全長CEAタンパク質濃度と短型CEAタンパク質濃度との比率を判定することと、を含む、方法。
【請求項10】
前記比率を、健常な対象からの試料中の、完全長CEAタンパク質濃度と短型CEAタンパク質濃度との標準比率を反映する標準と比較することをさらに含み、
前記標準比率よりも高いまたは低い比率は、CEAを発現する癌の存在を示す、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
完全長CEAタンパク質の濃度の検出は、完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質には免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子と、試料を接触させることを含む、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
完全長CEAタンパク質の濃度の検出は、完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、短型CEAタンパク質に免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子と、試料を接触させることを含み、短型CEAタンパク質の濃度の検出は、短型CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子と、試料を接触させることを含む、請求項9〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
抗CEA癌治療薬によって前記対象を治療することをさらに含む、請求項1〜4または6〜7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記癌治療薬は、前記検出ステップに使用される前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子によって免疫特異的に結合されるものと同一または実質的に同一であるCEAタンパク質上のエピトープに免疫特異的に結合する、請求項5、8、または13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記対象は、ヒトである、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記癌治療薬は、タンパク質治療薬を含む、請求項3〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記タンパク質治療薬は、抗体または抗原結合フラグメントである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記タンパク質治療薬は、モノクローナル抗体である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト化抗体、または完全ヒト抗体である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記タンパク質治療薬は、配列番号2のアミノ酸配列を含むタンパク質に免疫特異的に結合する、請求項17〜19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
前記タンパク質治療薬は、配列番号2のアミノ酸配列を含むタンパク質に免疫特異的に結合するが、配列番号1のアミノ酸配列を含むタンパク質には免疫特異的に結合しない、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記タンパク質治療薬は、抗体A5B7の抗原結合ドメインを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項23】
前記タンパク質治療薬は、二重特異性抗体である、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記二重特異性抗体は、CEA結合部分およびCD3結合部分を含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記試料は、全血、血清、血漿、唾液、尿、糞便、精漿、汗、羊水、痰、母乳、胆液、組織ホモジネート、および腹水から選択される、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記試料は、腫瘍組織試料である、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記CEAを発現する癌は、結腸癌、直腸癌、膵臓癌、食道癌、胃食道癌、胃癌、肺癌、および乳癌から選択される、請求項1〜26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記検出ステップは、
前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子と、前記試料を接触させることと、
免疫組織化学によって完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記試料は、前記抗体と接触させられ、前記抗体は、モノクローナル抗体である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト化抗体、または完全ヒト抗体である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記検出ステップは、
配列番号2のアミノ酸配列を含むタンパク質に結合する前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子と、前記試料を接触させることと、
免疫組織化学によって完全長CEAタンパク質の濃度を検出することと、
を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記検出ステップは、
抗体A5B7の抗原結合ドメインを含む抗体または抗原結合フラグメントと、前記試料を接触させることを含むが、但し、前記抗体が、A5B7ではない、請求項1〜8または28〜31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
前記検出ステップは、
A5B7と同一または実質的に同一であるエピトープに結合する抗原結合ドメインを含む抗体または抗原結合フラグメントと、前記試料を接触させることを含むが、但し、前記抗体が、A5B7ではない、請求項1〜8または28〜31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項34】
前記検出ステップは、
A5B7と同一または実質的に同一のエピトープに結合する抗原結合ドメインを含む抗体または抗原結合フラグメントと、前記試料を接触させることを含むが、但し、前記抗体が、A5B7または二重特異性抗体ではない、請求項1〜8または28〜31のいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
生物学的試料中の短型癌胎児性抗原(CEA)RNAの発現を検出する方法であって、
CEAヌクレオチド配列にハイブリダイズする核酸プローブまたは核酸プライマーのうちの1つまたは両方であって、(i)短型CEAヌクレオチド配列に特異的にハイブリダイズするが、完全長CEAヌクレオチド配列に特異的にハイブリダイズしないこと、または(ii)短型CEAの発現と完全長CEAの発現を区別する様式で、短型CEAヌクレオチド配列および完全長CEAヌクレオチド配列の両方に特異的にハイブリダイズすることによって、短型CEAの発現を特異的に特定する、核酸プローブまたは核酸プライマーを提供することと、
生物学的試料からRNAを提供することと、
前記核酸プローブまたは核酸プライマーを用いて、前記生物学的試料中の短型CEAのRNAの発現を検出することと、
を含む、上記方法。
【請求項36】
生物学的試料中の短型癌胎児性抗原(CEA)タンパク質の発現を検出する方法であって、
短型CEAタンパク質に免疫特異的に結合するが、完全長CEAタンパク質に免疫特異的に結合しない抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子を提供することと、
生物学的試料を提供することと、
前記抗体を用いて前記生物学的試料中の短型CEAタンパク質の発現を検出することと、
を含む、上記方法。
【請求項37】
前記生物学的試料は、腫瘍組織試料である、請求項35または36に記載の方法。
【請求項38】
前記生物学的試料は、全血、血清、血漿、唾液、尿、糞便、精漿、汗、羊水、組織ホモジネート、痰、母乳、胆液、および腹水から選択される、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
抗体を提供することを含み、前記抗体は、モノクローナル抗体である、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記モノクローナル抗体は、キメラ抗体、ヒト化抗体、または完全ヒト抗体である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記抗体は、配列番号1のアミノ酸配列を含むタンパク質に結合する、請求項36に記載の方法。
【請求項42】
完全長癌胎児性抗原(CEA)タンパク質に対して免疫特異的な抗体を生成する方法であって、
短型CEAタンパク質に存在しない完全長CEAタンパク質の一部を提供することと、
前記抗体を生成するための抗原として、前記完全長CEAタンパク質の一部を使用することと、
を含む、方法。
【請求項43】
前記抗体は、モノクローナル抗体である、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
配列番号1で表されるアミノ酸配列を含む精製されたポリペプチド、または連続するアミノ酸残基:NIIQNELSVD(配列番号11)またはNIIQNKLSVD(配列番号12)を含む、そのフラグメント。
【請求項45】
標的癌胎児性抗原(CEA)タンパク質に免疫特異的に結合する癌治療薬に対して感受性がある可能性がある患者を特定する方法であって、
患者から試料を得ることと、
完全長CEAのRNA発現と短型CEAのRNA発現を区別するために、前記試料中の、標的CEAのRNAの発現を検出することと、
を含み、
前記患者からの腫瘍試料が、前記標的CEAのRNAを発現する場合、前記患者は、その標的CEAタンパク質に免疫特異的に結合する癌治療薬による治療に対して感受性があり得、前記患者からの腫瘍試料が、前記標的CEAのRNAを発現しない場合、前記患者は、その標的CEAタンパク質に免疫特異的に結合する癌治療薬による治療に対して感受性を有さない可能性がある、上記方法。
【請求項46】
標的CEAのRNA発現の検出は、プローブおよび/またはプライマーと前記試料を接触させて、完全長CEAのRNAの発現を評価することを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
標的CEAのRNA発現の検出は、プローブおよび/またはプライマーと前記試料を接触させて、短型CEAのRNAの発現を評価することを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
標的CEAのRNA発現の検出は、プローブおよび/またはプライマーと前記試料を接触させて、完全長CEAのRNAおよび短型CEAのRNAの両方の発現を評価することを含む、請求項45に記載の方法。
【請求項49】
前記患者から1つ以上のさらなる生物学的試料を採取することと、前記標的CEAタンパク質の発現について前記1つ以上の生物学的試料をアッセイすることと、をさらに含む、請求項45〜48のいずれか1項に記載の方法。
【請求項50】
癌治療薬によって前記対象を治療することをさらに含む、請求項45〜49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子は、配列番号28〜44および46〜51のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1〜8、11〜34、および36〜41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項52】
前記抗CEA治療薬は、配列番号28〜44および46〜51のアミノ酸配列から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項3、5〜8、13〜34、および45〜50のいずれか1項に記載の方法。
【請求項53】
前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子は、配列番号48のアミノ酸配列を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子は、配列番号49のアミノ酸配列を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子は、配列番号46のアミノ酸配列を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
前記抗体、抗原結合フラグメント、または免疫グロブリン様分子は、配列番号51のアミノ酸配列を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項57】
前記抗CEA治療薬は、配列番号48のアミノ酸配列を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項58】
抗CEA治療薬は、配列番号49のアミノ酸配列を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項59】
前記抗CEA治療薬は、配列番号46のアミノ酸配列を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項60】
前記抗CEA治療薬は、配列番号51のアミノ酸配列を含む、請求項60に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2013−512454(P2013−512454A)
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542115(P2012−542115)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/058206
【国際公開番号】WO2011/068758
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(504333972)メディミューン,エルエルシー (108)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【国際出願番号】PCT/US2010/058206
【国際公開番号】WO2011/068758
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(504333972)メディミューン,エルエルシー (108)
【Fターム(参考)】
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