説明

CELL_FACH状態での拡張専用チャネルを介した送信のための無線リンク失敗を検出するための方法

【課題】方法および装置を使用し、無線リンク(RL)失敗および検証後プロセスを検出すること。
【解決手段】拡張専用チャネル(E−DCH)上での送信が開始された後で、ダウンリンクフラクショナル専用物理チャネル(F−DPCH)の品質が監視される。ダウンリンクF−DPCHの品質が事前定義の閾値未満であるかどうか判定される。その品質が事前定義の閾値未満である場合には、RL失敗の発生が宣言され、セル転送アクセスチャネル(CELL_FACH)状態でのE−DCHを介した送信が終了する。ポスト検証失敗の場合には、E−DCHリソースが解放される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)標準のリリース8内の広帯域符号分割多元接続(WCDMA)標準の、現在進行中の発展の一部として、CELL_FACH状態にあるワイヤレス送受信ユニット(WTRU)に対して拡張専用チャネル(E−DCH)を組み込むために、新しい作業項目が設けられている。
【0003】
図1は、拡張アップリンク(UL)を有する3GPP WTRUの無線リソース制御(RRC)サービス状態を示す。WTRUは、ユーザ活動に応じて、いくつかの状態で動作することができる。以下の状態、すなわちアイドル、セル専用チャネル(CELL_DCH)、セル転送アクセスチャネル(CELL_FACH)、UMTS(universal mobile telecommunications system)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)登録エリアページングチャネル(URA_PCH)、およびセルページングチャネル(CELL_PCH)が規定されている。RRC状態遷移は、無線ネットワークコントローラ(RNC)パラメータを使用してネットワークによって制御されており、WTRUは、それ自体によって状態変更を実施しようとすることはない。
【0004】
CELL_DCH状態では、ULおよびダウンリンク(DL)において、専用物理チャネルがWTRUに割り当てられる。WTRUは、その現在のアクティブセットに従ってセルレベルで知られている。WTRUは、専用トランスポートチャネル、共用トランスポートチャネル、またはこれらのトランスポートチャネルの組合せを使用することができる。
【0005】
WTRUは、共通のチャネル(たとえば、転送アクセスチャネル(FACH)、ランダムアクセスチャネル(RACH))を使用するように割り当てられている場合、CELL_FACH状態にある。 CELL_FACH状態では、専用物理チャネルがWTRUに割り当てられず、WTRUは、DLで(たとえば、2次共通制御物理チャネル(S−CCPCH)を介して搬送される)転送アクセスチャネル(FACH)または高速ダウンリンク共用チャネル(HS−DSCH)を連続的に監視する。WTRUには、ULでデフォルトの共通トランスポートチャネルまたは共用トランスポートチャネル(たとえば、ランダムアクセスチャネル(RACH))が割り当てられ、WTRUはそれを、そのトランスポートチャネルに関するアクセス手順に従っていつでも使用することができる。WTRUの位置は、そのWTRUがセル更新を最後に実施したセルに従って、セルレベルでUTRANに知られている。
【0006】
CELL_PCH状態では、専用物理チャネルがWTRUに割り当てられない。WTRUは、PCHを選択し、選択したPCHを、関連のページインジケータチャネル(PICH)を介して監視するために、不連続受信を使用する。どのUL活動も可能ではない。WTRUの位置は、そのWTRUがCELL_FACH状態でセル更新を最後に実施したセルに従って、セルレベルでUTRANに知られている。
【0007】
URA_PCH状態では、専用チャネルがWTRUに割り当てられない。WTRUは、PCHを選択し、選択したPCHを、関連のPICHを介して監視するために、不連続受信を使用する。どのUL活動も可能ではない。WTRUの位置は、CELL_FACH状態での最後のURA更新中にWTRUに割り当てられていたURAに従って、UTRAN登録エリアレベルでUTRANに知られている。
【0008】
RACHトランスポート機構は、獲得指示(acquisition indication)を用いるスロットアロハ(slotted−Aloha)手法に基づくものである。WTRUは、メッセージを送信する前に、ランダムに選択されたアクセススロット内で、ランダムに選択されたシグナチャシーケンスで構成されている短いプリアンブルを送信することによってチャネルを獲得する。次いで、WTRUは、獲得指示チャネル(AICH)上で、リッスンし、ノードBからの獲得指示を待つ。この指示は、WTRUによって選択されたプリアンブルシグナチャシーケンスに一対一でマッピングされた特定のAICHシグナチャシーケンスを含む。肯定的な獲得指示が受け取られた場合、WTRUは、チャネルを事実上獲得しており、そのメッセージを送信することができる。WTRUがRACHシステム内で使用することができるリソースは、プリアンブルシグナチャシーケンスの選択によって予め決定されている。
【0009】
E−DCHを使用し、CELL_FACHのWTRUに関するデータ転送速度を、新しい拡張RACH(E−RACH)において増大することができる。WTRUは、E−DCHを介して、リリース99のRACHを使用して可能なもの(すなわち、10msまたは20msの持続時間)より長い持続時間の間、送信することができる。
【0010】
E−DCHを介した送信は、専用無線制御チャネルを確立することを必要とする。 リリース8以前では、CELL_FACH状態からCELL_DCH状態に移動するとき、同期手順が実行され、それにより、ノードBおよびWTRUの送信電力が適切なレベルに設定される。この同期手順Aは、3GPP標準に規定されており、長い接続時間に対処するように設計されている。この手順は、2つのフェーズからなる。第1フェーズ中には、in−syncプリミティブだけを、物理レイヤからWTRUのレイヤ3(L3)にレポートすることができる。先行する40ms中にDL無線リンク(RL)(すなわち、フラクショナル専用物理チャネル(F−DPCH)または専用物理制御チャネル(DPCCH))の品質が事前定義の閾値より高い場合、in−syncプリミティブがレポートされる。プリミティブは、10msごとにレポートされる。T312の持続期間内にN312の連続するin−syncがレポートされたとき物理チャネルが確立されたとみなされ、N312とT312は、共にUTRANが構成することができる。物理チャネルが確立されたとき、WTRUは、UL送信を開始することができる。フェーズ2は、物理チャネルの確立後160msで始まり、この時点で、in−syncプリミティブとout−of−syncプリミティブのどちらをも、WTRUのL3にレポートすることができる。
【0011】
CELL_FACH状態でのE−DCH送信の場合、検証後期間を利用する別の同期手順(たとえば、同期手順AA)が提供される。検証後期間は40msの時間であり、この中でDL信号品質が確認される。検証後手順の間、WTRUは、直ちにUL上でデータを送信することができる。送信している間、WTRUは、F−DPCHの送信電力制御(TPC)フィールドの品質を監視する。40ms後、F−DPCHのTPCフィールドの品質が閾値Qinより良好である場合には、ポスト検証が成功であり、そうでない場合には、失敗となる。
【0012】
CELL_DCH状態にある、またはCELL_DCH状態に移行しているWTRUについて、検証後期間が失敗したとき、そのWTRUの、同期手順の挙動は、3GPP標準に規定されている。しかし、CELL_FACH状態で動作しているときそのWTRUについては、提案されている同期手順に関してWTRUの挙動が規定されていない。
【0013】
RL確立および電力制御に関する現在の仕様は、特定のWTRUに対して長期間予約される専用RLリソースに関して規定されている。しかし、それらの仕様は、WTRUが(たとえば、バーストトラフィックのための)短期間の間チャネルを占有し、その後で無線リソースが解放される状況にあまり適していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
現行の3GPP標準では、RL失敗は、WTRUがCELL_DCH状態にあるときトリガされるにすぎない。RL失敗後のWTRUの挙動は、CELL_FACH状態に遷移すること、セル再選択を実施すること、およびセル更新手順を開始することを含む。しかし、CELL_FACH状態にあるWTRUについてRL失敗をトリガする手順が望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0015】
方法および装置を使用し、RL失敗および検証後プロセスを検出する。E−DCH上での送信が開始された後で、ダウンリンクF−DPCHの品質が監視される。ダウンリンクF−DPCHの品質が事前定義の閾値未満であるかどうか判定される。その品質が事前定義の閾値未満である場合には、RL失敗の発生が示され、CELL_FACH状態でのE−DCHを介した送信が終了する。ポスト検証失敗の場合には、E−DCHリソースが解放される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
例として与えられている以下の説明を添付の図面と併せ読めば、より詳細に理解することができる。
【図1】高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)/高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)を用いたRRC状態を示す。
【図2】ワイヤレス通信システムの図である。
【図3】図2に示されているワイヤレス通信システムのWTRUおよび基地局の機能ブロック図である。
【図4】無線インターフェースプロトコルモデルの例示的なブロック図である。
【図5】検証後プロセスが失敗した場合のWTRUの挙動の流れ図である。
【図6】WTRUがCELL_FACH状態でE−DCHを介して送信しているときのRL失敗のトリガ条件の流れ図である。
【図7】RL失敗が検出されたときのWTRUの挙動に関する図である。
【図8】RL故障状態の監視に関するタイミングチャートである。
【図9】RL失敗の発生を決定するノードBトリガ条件の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
「ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)」という用語は、以下で参照されたとき、それだけには限らないが、ユーザ機器(UE)、移動局、固定型もしくは移動型加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(PDA)、コンピュータ、またはワイヤレス環境内で動作することが可能な任意の他のタイプのユーザデバイスを含む。「基地局」という用語は、以下で参照されたとき、それだけには限らないが、ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、またはワイヤレス環境内で動作することが可能な任意の他のタイプのインターフェース用デバイスを含む。
【0018】
E−DCHという用語は、以下で参照されたとき、CELL_FACH状態、CELL_PCH状態、URA_PCH状態、またはアイドルモードでの、競合ベースのアクセスに続く、E−DCHを介した送信を示すために使用することができる。CELL_FACH状態でのE−DCHという用語は、CELL_PCH状態、URA_PCH状態、および/またはアイドルモードでのE−DCHを示すことができる。本明細書に開示されている方法はまた、WTRUがより長い持続時間の間チャネルを占有している既存の競合ベースのアクセス(すなわち、RACH)に対する任意の他の改善に適用可能である。
【0019】
図2は、複数のWTRU210、ノードB220、CRNC230、SRNC240、およびコアネットワーク250を含むワイヤレス通信システム200を示す。図3に示されているように、WTRU210はノードB220と通信し、ノードB220は、CRNC230およびSRNC240と通信する。3つのWTRU210、1つのノードB220、1つのCRNC230、および1つのSRNC240が図2に示されているが、ワイヤレスデバイスと有線デバイスの任意の組合せがワイヤレス通信システム200に含まれる可能性があることに留意されたい。
【0020】
図3は、図2のワイヤレス通信システム200のWTRU210およびノードB220の機能ブロック図300である。図3に示されているように、WTRU210はノードB220と通信し、どちらも、あるWTRUがCELL_FACH状態でE−DCHを介して送信しているときRL失敗の発生を検出するための方法を実施するように構成される。
【0021】
典型的なWTRU内に見出すことができる構成要素に加えて、WTRU210は、プロセッサ215、受信器216、送信器217、アンテナ218を含む。プロセッサ215は、あるWTRUがCELL_FACH状態でE−DCHを介して送信しているときRL失敗の発生を検出するための方法を実施するように構成される。受信器216および送信器217は、プロセッサ215と通信する。アンテナ218は、受信器216とも送信器217とも通信し、ワイヤレスデータの送信および受信を容易にする。
【0022】
典型的な基地局内に見出すことができる構成要素に加えて、ノードB220は、プロセッサ225、受信器226、送信器227、アンテナ228を含む。プロセッサ225は、あるWTRUがCELL_FACH状態でE−DCHを介して送信しているときRL失敗の発生を検出するための方法を実施するように構成される。受信器226および送信器227は、プロセッサ225と通信する。アンテナ228は、受信器226とも送信器227とも通信し、ワイヤレスデータの送信および受信を容易にする。
【0023】
図4は、無線インターフェースプロトコルモデル400を示す。WTRU210は、RRCレイヤ(L3)エンティティ、RLCエンティティ、媒体アクセス制御(MAC)エンティティ、物理(PHY)レイヤ(L1)エンティティを含むことができる。RLCエンティティは、送信側サブアセンブリおよび受信側サブアセンブリを含む。送信側サブアセンブリは、送信バッファを含む。RLCエンティティは、無線伝送の信頼性を高める。MACエンティティは、伝送媒体に対するユーザアクセスを制御する。PHYレイヤは、電波を介してデータを送信および受信する。ノードB220は、図4に示されているものと同じエンティティを含むことができる。
【0024】
図5は、検証後プロセスが失敗したときのWTRU210の挙動の流れ図を示す。検証後プロセスが失敗する(505)。E−DCHリソースの解放をトリガするように(510)、WTRU210を構成することができる。任意選択で、事前定義のタイマが満了するのを待つように(515)、WTRU210を構成することができる。別のE−DCH ULランダムアクセスを試みる前にバックオフ手順を実施するように、WTRU210を構成することができる。バックオフタイマを開始するように(520)、WTRU210を構成することができる。タイマが満了していない場合(525)、セル再選択基準が満たされているかどうか検証するように(535)、WTRU210を構成することができる。セル再選択基準が満たされる場合、セル更新手順を実施し、CELL UPDATEメッセージをノードBに送信するように(540)、WTRU210を構成することができる。セル再選択基準が満たされていない場合、WTRU210は、バックオフタイマの状況およびセル更新基準の検証を続行する。バックオフタイマが満了したとき(525)、新しいULランダムアクセスを試みるように(530)、WTRU210を構成することができる。バックオフタイマは、より高いレイヤによって構成されてもよい。
【0025】
あるいは、WTRU210は、セル再選択、RL失敗を示すセル更新手順、またはCELL_FACH状態でのE−DCH期間中の失敗を示す新しいアクションを実施することができる。任意選択で、WTRU210は、送信失敗をより高いレイヤに示すように構成されてもよい。
【0026】
E−DCHリソースを解放すること、またはCELL_FACH状態またはアイドルモードでのE−DCHアクセスを終了することは、以下で構成されることがある。PHYレイヤ手順が失敗し終了したことをPHYレイヤがMACにレポートすることができ、その時点で、MACレイヤは、データを物理レイヤに送信することを停止する。E−DCH受信(E−DCHアクセス許可チャネル(E−AGCH)、E−DCHハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケータチャネル(E−HICH)、E−DCH相対的許可チャネル(E−RGCH))手順および送信(E−DPCCH、E−DCH専用物理データチャネル(E−DPDCH))手順が停止される。MAC−i/isエンティティがリセットされる。MAC−i/isエンティティをリセットすることは、HARQプロセスをフラッシュすること、送信シーケンス番号(TSN)を初期値に設定すること、およびセグメント化バッファ内に残りのセグメントがあればそれを破棄することを含む。あるいは、WTRU210は、HARQプロセスをフラッシュするだけでもよく、または完全なMAC−i/isリセットを実施するのではなく、HARQプロセスをフラッシュし、TSN値をリセットする。任意選択で、WTRU210は、E−DCH無線ネットワーク一時識別(E−RNTI)、HS−DSCH RNTI(H−RNTI)、またはセルRNTI(C−RNTI)をクリアすることができる。
【0027】
図6は、CELL_FACH状態にあるWTRU210に関するRL失敗のトリガ条件の流れ図を示す。WTRU210がE−DCHを介して送信を開始する(605)。関連のDL F−DPCHの品質が監視される(610)。チャネル品質は、WTRU210が送信を開始する時間からある特定のオフセットで監視することができる。F−DPCHの品質がN個のフレームについて事前定義の閾値(すなわち、QF-DPCH)未満である場合(615)、RL失敗が発生したと決定され(625)、ここでNは、連続するフレームの事前定義の数である。F−DPCHが事前定義の閾値未満でない場合には、RL失敗がなく(620)、DL F−DPCHチャネルの品質の監視が続行される(610)。F−DPCHの品質がN個のフレームについて満たされない場合には、L1がL3にレポートし、RL失敗を宣言する(625)。無線リンク失敗時には、CELL_FACH状態でのどのE−DCH送信をも終了するように(630)、WTRU210を構成することができる。
【0028】
図7は、RL失敗が検出されたときのWTRU210の挙動に関する図を示す。RL失敗が発生する(705)。WTRU210は、CELL_FACH状態でのE−DCH送信を終了することができる(710)。E−DCH送信の終了は、E−DCHリソースを解放することで構成されることがある(715)。E−DCH送信および受信手順が停止する(720)。MAC−i/isエンティティがリセットされる(725)。事前定義の時間を待つように(730)、WTRU210を構成することができる。バックオフタイマを開始する(735)、WTRU210を構成することができる。タイマが満了したかどうか判定するように(740)、WTRU210を構成することができる。タイマが満了していない場合、セル再選択基準が満たされているかどうか検証するように(750)、WTRU210が構成されている。セル再選択基準が満たされる場合、セル再選択手順を実施し、CELL UPDATEメッセージをノードBに送るように(755)、WTRU210を構成することができる。セル再選択が満たされない場合、バックオフタイマの状況の検証を続行するように、WTRU210が構成されている。タイマが満了した場合には、新しいULランダムアクセスを試みるように(745)、WTRU210が構成されている。
【0029】
あるいは、RL失敗が発生したとき、WTRU210は、HARQプロセスをフラッシュし、TSNをリセットし、セル再選択、RL失敗を示すアクション、またはCELL_FACH状態でのE−DCH期間中の失敗を示す任意のアクションと共にセル更新手順を実施することができる。
【0030】
あるいは、WTRU210は、事前定義のK回までE−DCHを介した送信を再試行し、次いでセル再選択手順をトリガすることができる。
【0031】
WTRU210が、短縮された送信時間間隔(TTI)値(たとえば、2ms)を使用して送信を試みた場合、WTRU210は、より大きなTTI値(たとえば、10ms)を使用してE−DCHを介した送信を再試行することができる。
【0032】
あるいは、WTRU210が大きなTTI値(たとえば、10ms)を使用してE−DCHを介した送信を試みた場合、WTRU210は、RACHを介して送信を試みることができる。
【0033】
あるいは、関連のDL DPCCHの品質を監視することもできる。DPCCHの品質がN個のフレームについて事前定義の閾値未満である場合、RL失敗が発生したと決定され、ここでNは、連続するフレームの事前定義の数である。
【0034】
L1もまた、F−DPCHまたはDPCCHの品質がM個の連続するフレームのうちのN個について事前定義の閾値QF-DPCH未満である場合、L3にレポートし、RL失敗を宣言するように構成されてもよい。
【0035】
あるいは、共通パイロットチャネル(CPICH)の品質を監視するように、WTRU210を構成することができる。CPICHまたは任意の他のDL制御チャネルの品質がN個のフレームについて事前定義の閾値未満である場合、WTRU210のL1がWTRU210のL3にRL失敗をレポートする。
【0036】
あるいは、WTRU210は、そのUL送信についてノードB220から肯定応答(ACK)または否定応答(NACK)の受信を監視するように構成されてもよい。WTRU210が事前定義の連続するUL送信Lのウィンドウ内でK個のNACKを受信し、ここでKおよびLは事前に構成されている、またはWTRU210にシグナリングされる場合、WTRU210のL1は、WTRU210のL3にレポートし、RL失敗が発生したことを示す。
【0037】
あるいは、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスの成功を監視するように、WTRU210を構成することができる。R個のHARQプロセスがJ個の新しいHARQプロセスのウィンドウ内で失敗した場合、RL失敗を宣言するように、WTRU210を構成することができ、ここでRおよびJは、事前に構成する、またはWTRU210にシグナリングすることができるパラメータである。
【0038】
F−DPCHまたはDPCCHを介してS個の連続するTPC UPコマンドを受信するように、WTRU210を構成することができ、Sは事前に構成されている、またはWTRU210にシグナリングされる。最大電力に達しているためにWTRU210がそれ以上その送信電力を増大することができない場合、WTRU210は、RL失敗を宣言することができる。
【0039】
あるいは、DL制御チャネル上での受信電力の増大を観測することなしに、WTRU210が、UL DPCCHを介してS個の連続するTPC UPコマンドを送信し、ノードB220にそのDL送信電力を増大することを要求したとき、RL失敗が宣言されてもよい。
【0040】
制限されたUL送信では、E−DCHを使用しノードB220をピン(ping)するように、WTRU210を構成することができ、WTRU210は、AICHまたはF−DPCHでノードB220を検証し、次いでWTRU210は、RL失敗をレポートする。期間TpingにわたってUL送信がないときping送信が行われるように、ping送信がセットアップされる。
【0041】
あるいは、WTRU210が、M期間にわたって、指定されたスロット上でノードB220から信号を受信しない場合には、WTRU210がRL失敗をレポートする。
【0042】
図8は、RL故障状態の監視に関するタイミングチャートである。図6において上述したように、またすべてのトリガ条件について、WTRU210は、E−DCHを介して(すなわち、ノードB220からのAICH指示に続いて)送信を開始することができる(805)。WTRU210は、WTRU210が送信を開始する時間からあるオフセットT1で条件の監視を開始することができる(810)。この時間オフセットパラメータ期間により、電力制御ループが、収束するための十分な時間を有することができる。トリガ条件が監視され始める時間から、物理レイヤがout−of−syncプリミティブをレポートすることが可能になる時間にかけて、追加の据置き期間T2を導入することができる(815)。この追加の据置き期間T2により、電力制御ループを安定化させるための追加の時間が許される。期間T1およびT2は時間オフセットパラメータであり、事前定義されても、より高いレイヤによって構成されてもよい(すなわち、RRCシグナリングまたはブロードキャストチャネル)。T1およびT2はまた、本明細書におけるより一般的なシナリオの特別な場合として、個々にまたは共にゼロの値をとることができる。
【0043】
あるいは、WTRU210は、CELL_FACH状態でE−DCHを介して送信していないときRL品質を監視するように構成されてもよい。具体的には、CELL_FACH状態、CELL_PCH状態、またはURA_PCH状態でのWTRU210は、任意の他のDL制御チャネル(たとえば、CPICH)の品質を連続的に監視することができる。観測されているDL制御チャネルの品質が事前定義の時間について事前定義の閾値未満に低下した場合、WTRU210のL1はWTRU210のL3にシグナリングし、RL失敗が発生したことを示すことができる。
【0044】
図9は、RL失敗の発生を決定するノードB220のトリガ条件の流れ図を示す。CELL_FACH状態にあるWTRUがE−DCHを介して送信を開始することができる(905)。ノードB220は、所定のウィンドウ期間にわたってE−DCHを監視する(910)。ノードB220は、WTRU210からの関連の制御チャネルの品質が所定の閾値未満であるかどうか判定する(915)。チャネルの品質が閾値未満でない場合には、RL失敗がなく(920)、チャネルの品質の監視が続行される(910)。品質が事前定義の閾値未満である場合には、ノードB220がRL失敗を宣言する(925)。ノードB220は、E−AGCHの特別な値を使用してE−RACHアクセスを終了するように、WTRU210に示すことができる(930)。これは、WTRUごとに行われる。この指示は、ゼロ許可値をシグナリングすること、または予約されている値を使用することを含むことができる。ノードB220は、WTRUとの接続を終了することができる(935)。
【0045】
あるいは、所定のウィンドウ期間PにわたってWTRU210からのフィードバックを求めてE−DCHを監視するように(910)、ノードB220を構成することができる。関連の制御チャネル(たとえば、UL DPCCH、UL E−DPCCH、またはUL HS−DPCCH)の品質が所定の時間について所定の閾値未満である場合(915)、ノードB220はRL失敗を宣言する。
【0046】
あるいは、ノードB220は、関連のUL送信についてACKフィードバック信号またはNACKフィードバック信号の送信を監視することができる。ノードB220が所定の連続するUL送信L個のウィンドウ内でK個のNACKを送信したとき、ノードB220はRL失敗を宣言することができる。
【0047】
あるいは、ノードB220は、HARQプロセスの成功を監視することができる。ノードB220は、HARQプロセスを監視するように構成され、所定の数の新しいHARQプロセス試行J個のウィンドウ内でR個のHARQプロセスが失敗した場合、ノードB220はRL失敗を宣言することができる。
【0048】
あるいは、CELL_FACH状態でE−DCHを使用して、F−DPCHまたはDPCCHを介して、S個の連続するTPC UPコマンド(すなわち、ノードB220からの、その電力を増大するための指示)を送信するように、ノードB220を構成することができる。コマンドが送られるWTRU210からの受信電力の増大を観測することなしにノードB220がコマンドを送信した場合、ノードB220はRL失敗を宣言することができる。
【0049】
あるいは、UL DPCCH、F−DPCH、またはDPCCHを介してS個のTPC UPコマンド(すなわち、WTRU210からの、その電力を増大するための指示)を受信するように、ノードB220を構成することができ、ノードB220がそれ以上その送信電力を増大することができない場合、ノードB220はRL失敗を宣言することができる。
【0050】
あるいは、ノードB220は、高速共用制御チャネル(HS−SCCH)オーダを介してE−DCHリソースを解放するようにWTRU210に示すように構成される。ノードB220は送信することができ、HS−SCCHオーダは、HS−SCCH制御チャネルを介して送信されるコマンドとすることができる。
【0051】
あるいは、新しい、または既存のL3 RRCメッセージを使用し、WTRU210にCELL_FACH状態でのE−DCHを介した送信を停止してもよいことを示すことができる。あるいは、タイムアウト期間にわたってどのUL送信にも応答しないように、ノードB220を構成することができる。あるいは、E−DCH HARQインジケータチャネル(E−HICH)を介してWTRU210にK個の連続するNACKを送信するように、ノードB220を構成することができる。
【0052】
(実施形態)
1.無線リンク(RL)失敗を検出するための、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)内で実施される方法であって、
ダウンリンクフラクショナル専用物理チャネル(F−DPCH)の品質を監視するステップを具えたことを特徴とする方法。
2.前記ダウンリンクF−DPCHの前記品質がN個の連続するフレームについて事前定義の閾値Q未満であると決定するステップであって、
Nは連続するフレームの事前定義の数であるステップをさらに具えたことを特徴とする実施形態1記載の方法。
3.RL失敗の発生を宣言するステップと、
セル転送アクセスチャネル(CELL_FACH)状態での拡張専用チャネル(E−DCH)を介した送信を終了するステップと
をさらに具えたことを特徴とする実施形態1又は2記載の方法。
4.前記CELL_FACH状態での前記E−DCHの前記送信は、
E−DCHリソースを解放するステップと、
E−DCH受信手順および送信手順を停止するステップと、
媒体アクセス制御(MAC)エンティティをリセットするステップと
をさらに具えたことを特徴とする実施形態3記載の方法。
5.前記RL失敗が発生したことを物理レイヤがMACレイヤに示し、前記MACレイヤは、前記物理レイヤにデータを送ることを停止することを特徴とする実施形態4記載の方法。
6.前記CELL_FACH状態での前記E−DCHを終了した後で、
事前定義の時間量の間待つステップと、
バックオフタイマを開始するステップと、
別のRACHアクセスを開始する前に前記バックオフタイマが満了するのを待つステップと
をさらに具えたことを特徴とする実施形態3記載の方法。
7.前記タイマが満了していない場合でも、前記WTRUがセル再選択を実施するステップをさらに具えたことを特徴とする実施形態6記載の方法。
8.セル再選択基準が満たされたとき、前記WTRUが前記バックオフタイマを終了し、セル再選択手順を実施するステップをさらに具えたことを特徴とする実施形態6又は7記載の方法。
9.ダウンリンクフラクショナル専用物理チャネル(F−DPCH)の品質を監視するように構成されたプロセッサを具えたことを特徴とするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
10.前記ダウンリンクF−DPCHの前記品質がN個の連続するフレームについて事前定義の閾値Q未満であると決定するように構成されたプロセッサであって、
Nは連続するフレームの事前定義の数である、プロセッサをさらに具えたことを特徴とする実施形態9記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
11.RL失敗の発生を宣言し、セル転送アクセスチャネル(CELL_FACH)状態での拡張専用チャネル(E−DCH)を介した送信を終了するように構成されたプロセッサをさらに具えたことを特徴とする実施形態10記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
12.前記CELL_FACH状態での前記E−DCHの前記送信は、
E−DCHリソースを解放する手段と、
E−DCH受信手順および送信手順を停止する手段と、
媒体アクセス制御(MAC)エンティティをリセットする手段と
をさらに具えたことを特徴とする実施形態11記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
13.前記RL失敗が発生したことを物理レイヤがMACレイヤに示し、前記MACレイヤは、前記物理レイヤにデータを送ることを停止することを特徴とする実施形態12記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
14.前記CELL_FACH状態での前記E−DCHを終了した後で、
事前定義の時間量の間待つ手段と、
バックオフタイマを開始する手段と、
別のRACHアクセスを開始する前に前記バックオフタイマが満了するのを待つ手段とをさらに具えたことを特徴とする実施形態11記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
15.前記タイマが満了していない場合でも、前記WTRUがセル再選択を実施する手段をさらに具えたことを特徴とする実施形態14記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
16.セル再選択基準が満たされたとき、前記WTRUが前記バックオフタイマを終了し、前記セル再選択手順を実施する手段をさらに具えたことを特徴とする実施形態15記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
17.ダウンリンク専用物理制御チャネル(DPCCH)の品質を監視するように構成されていることをさらに具えたことを特徴とする実施形態9ないし16のいずれかに記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
18.検証後手順が失敗した場合、かつセル再選択基準が満たされる場合、新しいセルを再選択し、E−DCHリソースを解放するように構成されていることをさらに具えたことを特徴とする実施形態9ないし17のいずれかに記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
19.前記セル再選択基準が満たされない場合には、送信を完了しようと試みず、前記E−DCHリソースを解放するようにさらに構成されており、バックオフ手順を適用しアップリンクランダムアクセスを試みる前に事前定義の時間が満了するのを待つように構成されていることを特徴とする実施形態18記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
20.ダウンリンクフラクショナル専用物理チャネル(F−DPCH)の品質を監視し、前記ダウンリンクF−DPCHの前記品質がN個の連続するフレームについて事前定義の閾値Q未満であると決定し、ポスト検証失敗を検出するように構成されたプロセッサであって、Nは連続するフレームの事前定義の数であるプロセッサを具えたことを特徴とするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
21.セル転送アクセスチャネル(CELL_FACH)状態での拡張専用チャネル(E−DCH)を介した送信を終了するように構成されたプロセッサをさらに具えたことを特徴とする実施形態20記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
22.前記ポスト検証が失敗した場合、バックオフタイマを開始し、前記タイマが満了した後でアップリンクランダムアクセスを試みるように構成されていることを特徴とする実施形態20記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
23.セル再選択基準が満たされる場合には、セル再選択を実施し、
前記バックオフタイマが満了していない可能性があっても送信するように構成されていることを特徴とする実施形態20記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
24.前記ポスト検証が失敗した場合には、E−DCHリソースが解放されることを特徴とする実施形態20記載のワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【0053】
上記では特徴および要素が特定の実施形態で述べられているが、各特徴および要素は、他の特徴および要素なしの単独で、または他の特徴および要素との、もしくは他の特徴および要素を用いない様々な組合せで使用することができる。本明細書で提供されている方法または流れ図は、汎用コンピュータまたはプロセッサによって実行するためのコンピュータ可読記憶媒体内に組み込まれるコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。コンピュータ可読記憶媒体の例は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクや取外し式ディスクなど磁気媒体、光磁気媒体、およびCD−ROMディスクやデジタル多用途ディスク(DVD)など光媒体を含む。
【0054】
好適なプロセッサは、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(IC)、および/または状態機械を含む。
【0055】
ソフトウェアに関連付けられたプロセッサを使用し、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(UE)、端末、基地局、無線ネットワークコントローラ(RNC)、または任意のホストコンピュータ内で使用するための無線周波数トランシーバを実装することができる。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカフォン、振動デバイス、スピーカ、マイクロフォン、テレビトランシーバ、ハンドフリー用ハンドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、液晶ディスプレイ(LCD)ディスプレイユニット、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュールもしくは超広帯域無線(UWB)モジュールなど、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実装されるモジュールと共に使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セル転送アクセスチャネル(CELL FACH)状態における無線リンク(RL)失敗を検出するための無線送信受信装置(WTRU)において実行される方法であって、
ダウンリンクチャネルの品質を評価するステップと、
前記ダウンリンクチャネルの品質が、所定の時間の間、事前定義の関係以下であるとき、RL失敗が発生したことを決定するステップと、
拡張専用チャネル(E−DCH)に関連した送信手続を停止するステップと
を具えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ダウンリンクチャネルは、フラクショナル専用物理チャネル(F−DPCH)からなることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記ダウンリンクチャネルは、専用物理制御チャネル(DPCCH)からなることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記拡張専用チャネル(E−DCH)は、E−DCH専用物理制御チャネル(E−DPCCH)からなることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記拡張専用チャネル(E−DCH)は、E−DCH専用物理データチャネル(E−DPCCH)からなることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項6】
E−DCHリソースを解放するステップをさらに具えたことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項7】
媒体アクセス制御(MAC)エンティティをリセットするステップをさらに具えたことを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項8】
無線リンク(RL)失敗を取扱うための無線送信受信装置(WTRU)において実行される方法であって、
セル転送アクセスチャネル(CELL FACH)状態において動作中に、RL失敗のための基準が満たされていることを決定するステップと、
タイマを開始するステップと、
タイマが実行中に、セル再選択基準が満たされているかどうかをチェックするステップと
を具えたことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記RL失敗のための基準が満たされていることを決定したとき、前記タイマのスタート前に、事前定義の時間量の間待つステップをさらに具えたことを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記セル再選択基準が満たされていることを決定するステップと、
前記タイマを停止させるステップと、
セル再選択を実行するステップと
をさらに具えたことを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項11】
前記タイマは、前記セル再選択が実行されたとき、停止することを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項12】
前記タイマの満了時に前記セル再選択基準が満たされていないとき、ランダムアクセスを試行するステップをさらに具えたことを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項13】
前記タイマは、バックオフタイマであることを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項14】
無線リンク(RL)失敗を取扱うための無線送信受信装置(WTRU)において実行される方法であって、
無線リンク(RL)失敗のための基準が満たされていることを決定するステップと、
所定の時間の間、セル再選択基準が満たされているか否かをチェックするステップと、
前記所定の時間の経過前に、セル再選択基準が満たされているとき、セル再選択を実行するステップと、
前記所定の時間が経過したとき、セル再選択基準が満たされていないとき、ランダムアクセスを試行するステップと
を具えたことを特徴とする方法。
【請求項15】
前記所定の時間は、バックタイマを介して追跡されることを特徴とする請求項14記載の方法。
【請求項16】
無線送信受信装置(WTRU)であって、
プロセッサを具え、
該プロセッサは、
セル転送アクセスチャネル(CELL FACH)状態において動作中に、ダウンリンクチャネルの品質を評価することと、
前記ダウンリンクチャネルの品質が、所定の時間の間、事前定義の関係以下であるとき、RL失敗が発生したことを決定することと、
拡張専用チャネル(E−DCH)に関連した送信手続を停止することと
を実行するように構成されたことを特徴とする無線送信受信装置(WTRU)。
【請求項17】
前記ダウンリンクチャネルは、フラクショナル専用物理チャネル(F−DPCH)からなることを特徴とする請求項16記載の無線送信受信装置(WTRU)。
【請求項18】
前記ダウンリンクチャネルは、E−DCH物理制御チャネル(DPCCH)からなることを特徴とする請求項16記載の無線送信受信装置(WTRU)。
【請求項19】
前記拡張専用チャネル(E−DCH)は、E−DCH専用物理制御チャネル(E−DPCCH)からなることを特徴とする請求項16記載の無線送信受信装置(WTRU)。
【請求項20】
前記拡張専用チャネル(E−DCH)は、E−DCH専用物理データチャネル(E−DPCCH)からなることを特徴とする請求項16記載の無線送信受信装置(WTRU)。
【請求項21】
E−DCHリソースを解放することをさらに具えたことを特徴とする請求項16記載の無線送信受信装置(WTRU)。
【請求項22】
媒体アクセス制御(MAC)エンティティをリセットすることをさらに具えたことを特徴とする請求項16記載の無線送信受信装置(WTRU)。
【請求項23】
無線送信受信装置(WTRU)であって、
プロセッサを具え、
該プロセッサは、
セル転送アクセスチャネル(CELL FACH)状態において動作中に、RL失敗のための基準が満たされていることを決定することと、
タイマを開始することと、
タイマが実行中に、セル再選択基準が満たされているかどうかをチェックすることと
を実行するように構成されたことを特徴とする無線送信受信装置(WTRU)。
【請求項24】
前記プロセッサは、
前記RL失敗のための基準が満たされていることを決定したとき、前記タイマのスタート前に、事前定義の時間量の間待つようにさらに構成されたことを特徴とする請求項23記載の無線送信受信装置(WTRU)。
【請求項25】
前記プロセッサは、
前記セル再選択基準が満たされていることを決定することと、
前記タイマを停止させることと、
セル再選択を実行する
ようにさらに構成されたことを特徴とする請求項23記載の無線送信受信装置(WTRU)。
【請求項26】
前記タイマは、前記セル再選択が実行されたとき、停止することを特徴とする請求項23記載の無線送信受信装置(WTRU)。
【請求項27】
前記プロセッサは、
前記タイマの満了時に前記セル再選択基準が満たされていないとき、ランダムアクセスを試行するようにさらに構成されたことを特徴とする請求項23記載の無線送信受信装置(WTRU)。
【請求項28】
前記タイマは、バックオフタイマであることを特徴とする請求項23記載の無線送信受信装置(WTRU)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−213223(P2012−213223A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−148774(P2012−148774)
【出願日】平成24年7月2日(2012.7.2)
【分割の表示】特願2010−532179(P2010−532179)の分割
【原出願日】平成20年10月28日(2008.10.28)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】