説明

CELL_FACH状態における拡張MAC−E/ESリソースの管理およびセットアップ

拡張Cell_FACH状態において、拡張MAC−e(媒体アクセス制御e)リソースおよび拡張MAC−esリソース、ならびにE−DCH(拡張専用チャネル)に関するそれぞれの変数を管理する方法および装置が開示されている。Cell_FACH状態における、UL(アップリンク)におけるE−DCH送信の性質、ならびにWTRU(無線送信/受信ユニット)がE−DCHリソースのセットアップおよび解放をより頻繁に行う可能性があるという事実によって、TSN番号付けを処理する方法が記載されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
拡張アップリンク機構が、3GPP(Third Generation Partnership Project:大三世代パートナーシッププロジェクト)標準に関して導入されている。拡張アップリンク機構および改良されたL2(層2)の一環として、拡張MAC−e/esエンティティを含む新たな機能エンティティが、MAC(媒体アクセス制御)に導入されている。WTRU(無線送信/受信ユニット)において、拡張MAC−e/esは、単一の副層と見なされる。しかし、ネットワーク側において、拡張MAC−eエンティティと拡張MAC−esエンティティは別々であると見なすことができ、拡張MAC−eは、ノードBに存在し、拡張MAC−esは、SRNC(サービング無線ネットワーク制御装置)に存在している。ノードBにおける各WTRUにつき1つの拡張MAC−eが存在し、SRNCにおける各WTRUにつき1つの拡張MAC−esが存在する。これらのエンティティは、拡張MAC−eの、よりリアルタイムでクリティカルな機能がノードBに置かれることが可能であるように、ネットワークにおいて別々となっている。
【0003】
図1は、WTRUの拡張MACエンティティ100のブロック図である。WTRUにおける拡張MACは、HARQ(ハイブリッド自動再送要求)モジュールと、多重化−TSN(送信シーケンスナンバー)設定モジュールと、E−TFC(拡張アップリンクトランスポートフォーマット組み合わせ)選択モジュールと、2つのセグメント化モジュールとを備える。
【0004】
HARQモジュールは、拡張MAC−eペイロードを格納すること、およびこれらのペイロードを再送することを含め、HARQプロトコルと関係するMAC機能を実行する。HARQモジュールは、L1(層1)によって使用されるべきE−TFC、RSN(再送シーケンスナンバー)、および電力オフセットを決定する。
【0005】
多重化−TSNモジュールは、E−TFC選択モジュールによる命令に従って、複数のMAC−d PDU(プロトコルデータユニット)を連結して拡張MAC−es PDUにし、1つまたは複数の拡張MAC−es PDUを多重化して後続のTTI(送信時間間隔)において送信されるべき単一の拡張MAC−eにする。
【0006】
E−TFC選択モジュールは、スケジューリング情報、L1シグナリングを介してUTRAN(UMTS地上無線アクセスネットワーク)から受信された相対許可および絶対許可、ならびにE−DCH上にマップされた様々なフローの間のアービトレーションのためにRRCを介してシグナリングされたサービング許可に従って、E−TFC選択を実行する。
【0007】
セグメント化モジュールは、MAC−d PDUのセグメント化を実行する。
【0008】
図2および図2Aは、ノードBに配置された拡張MAC−eエンティティ、およびRNCに配置された拡張MAC−esエンティティをそれぞれ示す。図2を参照すると、拡張MAC−es副層が、E−DCH固有の機能を管理する。この拡張MAC−esエンティティは、分解モジュール(disassembly module)と、並べ替え−キュー分配モジュールと、並べ替え/組み合わせモジュールと、再構築モジュール(reassembly module)とを備える。
【0009】
並べ替えキュー分配モジュールは、SRNC(サービング無線ネットワーク制御装置)構成に基づき、さらに論理チャネルIDに基づいて、拡張MAC−es PDUを正しい並べ替えバッファにルーティングする。
【0010】
並べ替え/組み合わせモジュールは、受信されたTSNおよびノードBタグ付け(すなわち、CFN、サブフレーム番号)に従って、受信された拡張MAC−es PDUを並べ替える。連続するTSNを有する拡張MAC−es PDUは、受信されると、分解モジュールに送られる。
【0011】
マクロダイバーシティ選択モジュールは、複数のノードBを相手にしたソフトハンドオーバの場合、拡張MAC−esにおいて動作する。
【0012】
分解モジュールは、拡張MAC−esヘッダを取り除くことを含め、拡張MAC−es PDUの分解を担う。
【0013】
再構築機能は、セグメント化されたMAC−d PDUを再組み立てし、これらのMAC−d PDUを正しいMAC−dエンティティに送る。
【0014】
図2Aを参照すると、E−DCHスケジューリングモジュールと通信状態にあるMAC−eエンティティが示されている。この拡張MAC−eエンティティは、E−DCH制御モジュールと、逆多重化モジュールと、HARQエンティティとを備える。
【0015】
E−DCHスケジューリングモジュールは、WTRU間のE−DCHセルリソースを管理する。スケジューリング要求に基づいて、スケジューリング許可が、決定され、送信される。
【0016】
E−DCH制御モジュールは、スケジューリング要求の受信、およびスケジューリング許可の送信を担う。
【0017】
逆多重化モジュールは、拡張MAC−e PDUを逆多重化して、拡張MAC−es PDUにすることを実行する。拡張MAC−es PDUは、関連するMAC−dフローの中でSRNCに転送される。
【0018】
HARQモジュールは、複数のHARQプロセスをサポートすることができる。各プロセスは、E−DCH送信の配信ステータスを示すACKまたはNACKを生成することを担う。
【0019】
図3は、拡張アップリンクを有する3GPP WTRUのRRC(無線リソース制御装置)サービス状態を示す。WTRUは、ユーザ活動に依存するいくつかの状態で動作することが可能である。以下の状態、すなわち、Idle、Cell_DCH、Cell_FACH、URA_PCH、およびCell_PCHが、定義されている。RRC状態変更は、RNCパラメータを使用してネットワークによって制御され、WTRUは、自ら状態変更を実行することを決定することはない。
【0020】
Cell_DCH状態において、アップリンクおよびダウンリンクにおいてWTRUに専用物理チャネルが割り当てられる。WTRUは、WTRUの現在の活性セットに従って、セルレベルで知られている。WTRUは、専用トランスポートチャネル、共有トランスポートチャネル、またはこれらのトランスポートチャネルの組み合わせを使用することができる。
【0021】
WTRUは、共通制御チャネル(例えば、CPCH)を使用するようにWTRUに割り当てが行われている場合、Cell_FACH状態にある。Cell_FACH状態において、WTRUに専用物理チャネルは、全く割り当てられず、WTRUは、ダウンリンクにおいてFACH(例えば、S−CCPCH)またはHS−DSCH(高速ダウンリンク共有チャネル)を絶えず監視する。WTRUには、WTRUが、そのトランスポートチャネルに関するアクセス手続きに従って、いつでも使用することができる、アップリンクにおけるデフォルトの共通または共有のトランスポートチャネルが割り当てられる。WTRUの位置は、WTRUが前回にセル更新を実行したセルにより、セルレベルでUTRANによって知られている。
【0022】
Cell_PCH状態において、WTRUに専用物理チャネルは、全く割り当てられない。WTRUは、PCHを選択し、関連するPICHを介して、選択されたPCHを監視するために不連続な受信を使用する。アップリンク活動は、全く可能ではない。WTRUの位置は、WTRUがCELL_FACH状態で前回にセル更新を実行したセルにより、セルレベルでUTRANによって知られている。
【0023】
URA_PCH状態において、WTRUに専用チャネルは、全く割り当てられない。WTRUは、PCHを選択し、関連するPICHを介して、選択されたPCHを監視するために不連続な受信を使用する。アップリンク活動は、全く可能ではない。WTRUの位置は、Cell_FACH状態における前回のURA更新中にWTRUに割り当てられたURAにより、UTRAN登録区域レベルで知られている。
【0024】
拡張アップリンク機構の一部として、CELL_FACH状態に関してE−RACH(拡張ランダムアクセスチャネル)が、導入されている。E−RACHとは、Cell_FACH状態におけるE−DCH(拡張専用チャネル)、またはアップリンク接続ベースのアクセスのためにWTRUによって使用されるリソース/物理チャネルの使用を指す。これまで、Cell_FACH状態におけるWTRUに関する唯一のアップリンク機構は、獲得指示メッセージを伴うslotted Alohaアプローチを使用するRACHを介する送信であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
Cell_FACH状態におけるE−DCHが導入されて、WTRUおよびネットワークは、WTRUとネットワークの間の通信を可能にするために、拡張MAC−e/esエンティティの導入を要求する可能性がある。Cell_FACH状態におけるE−DCH動作の性質のため、E−DCH MACリソースに関して、いくつかの問題が生じる可能性がある。問題の1つは、拡張MAC−e/esエンティティをどのように、いつセットアップすべきかを規定することと関係する。さらに、拡張MAC−e/esエンティティの位置に関する規則、ならびに拡張MAC−eおよび/または拡張MAC−esが共通エンティティであるか、または専用エンティティであるかに関する規則が、所望される。また、MACエンティティのセットアップおよび管理に関するさらなるRNC−ノードBインタフェース(Iub)シグナリングが、所望される。したがって、E−DCHリソースを管理する方法、およびTSN番号付けを管理する方法が、所望される。
【課題を解決するための手段】
【0026】
拡張Cell_FACH状態において拡張MAC−eリソースおよび拡張MAC−esリソース、ならびにE−DCHに関するそれぞれの変数を管理する方法および装置が開示される。Cell_FACH状態における、UL(アップリンク)におけるE−DCH送信の性質、ならびにWTRUがE−DCHリソースのセットアップおよび解放をより頻繁に行う可能性があるという事実のため、TSN番号付けを管理する方法が説明される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
添付の図面と併せて例として与えられる以下の説明から、より詳細な理解を得ることができる。
【0028】
【図1】WTRUの拡張MAC−e/esエンティティを示すブロック図である。
【図2】ノードBの拡張MAC−eエンティティ、およびRNCの拡張MAC−esエンティティを示すブロック図である。
【図2A】ノードBの拡張MAC−eエンティティ、およびRNCの拡張MAC−esエンティティを示すブロック図である。
【図3】HSPA+システムにおけるRRC状態を示すブロック図である。
【図4】複数のWTRU(無線送信/受信ユニット)と、基地局と、RNC(無線ネットワーク制御装置)とを含む例示的な無線通信システムを示す図である。
【図5】WTRUと図4の基地局を示す機能ブロック図である。
【図6】拡張MAC−eエンティティおよび拡張MAC−esエンティティが、E−RACHアクセス手続きが行われると、WTRUに割り当てられることが可能な各E−DCH(拡張専用チャネル)リソースセットに関する共通エンティティとして事前構成される方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以降、言及する場合、「WTRU(無線送信/受信ユニット)」という用語には、UE(ユーザ機器)、移動局、固定型もしくは移動型の加入者ユニット、ポケットベル、セルラー電話機、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、コンピュータ、または無線環境において動作することができる他の任意のタイプのユーザデバイスが含まれるが、以上には限定されない。以降、言及する場合、「基地局」という用語には、ノードB、サイト制御装置、AP(アクセスポイント)、または無線環境において動作することができる他の任意のタイプのインタフェースデバイスが含まれるが、以上には限定されない。
【0030】
図4は、複数のWTRU410と、ノードB420と、CRNC430と、SRNC440と、コアネットワーク450とを含む無線通信システム400を示す。図4に示されように、WTRU410は、CRNC430およびSRNC440と通信状態にあるノードB420と通信状態にある。図4に3つのWTRU410、1つのノードB420、1つのCRNC430、および1つのSRNC440が示されているものの、無線デバイスと有線デバイスの任意の組み合わせが、無線通信システム400に含まれることが可能であることに留意されたい。
【0031】
以降、言及する場合、CRNC430およびSRNC440はひとまとめにして、UTRANと呼ばれることが可能である。
【0032】
図5は、図4の無線通信システム400のWTRU410およびノードB420の機能ブロック図500である。図5に示されているように、WTRU410は、ノードB420と通信状態にあり、WTRU410とノードB420はともに、Cell_FACH状態において拡張MAC−e/esリソースを管理し、セットアップする方法を実行するように構成される。
【0033】
通常のWTRUにおいて見られることが可能な構成要素に加えて、WTRU410は、プロセッサ415、受信機416、送信機417、およびアンテナ418を含む。プロセッサ415は、Cell_FACH状態において拡張MAC−e/esリソースを管理し、セットアップする方法を実行するように構成される。受信機416および送信機417は、プロセッサ415と通信状態にある。アンテナ418は、受信機416と送信機417の両方と通信状態にあり、無線データの送信および受信を円滑にする。
【0034】
通常の基地局において見られることが可能な構成要素に加えて、ノードB420は、プロセッサ425、受信機426、送信機427、およびアンテナ428を含む。プロセッサ425は、Cell_FACH状態において拡張MAC−e/esリソースを管理し、セットアップする方法を実行するように構成される。受信機426および送信機427は、プロセッサ425と通信状態にある。アンテナ428は、受信機426と送信機427の両方と通信状態にあり、無線データの送信および受信を円滑にする。
【0035】
WTRU410は、初期RRC接続要求、セル選択、およびセル再選択に関してネットワークにWTRU410を登録するようにE−RACH上で送信するように構成されることが可能である。これらの接続要求は、CCCH(共通制御チャネル)を介して送信される。WTRUが登録されると、WTRUは、DTCH(専用トラフィックチャネル)トラフィックまたはDCCH(専用制御チャネル)トラフィックをネットワークに送信することができる。ただし、DTCHは、ユーザデータを伝送する双方向チャネルであり、DCCHトラフィックは、WTRUとUTRANの間の専用制御情報を備える。DCCHは、RRC(無線リソース制御)接続セットアップ手続きを介して確立される。しかし、WTRU410が、初期E−RACHアクセス試行を送信している場合、拡張MAC−eエンティティおよび拡張MAC−esエンティティは、セットアップされることも、セットアップされないことも可能である。したがって、拡張MAC−eエンティティおよび拡張MAC−esエンティティを構成することのいくつかの代替が、本明細書でより詳細に説明される。
【0036】
図4を再び参照すると、WTRU410は、WTRU410とネットワークがともにE−RACHをサポートし(すなわち、CELL_FACH状態においてE−DCHを使用することができ)、さらにHS−DSCHをサポートする場合、拡張MAC−e/esエンティティ419を有して構成されることが可能である。ただし、HS−DSCHは、いくつかのWTRUによって共有されるダウンリンクトランスポートチャネルである。HS−DSCHは、1つのダウンリンクDPCH(専用物理チャネル)、および1つまたは複数のHS−SCCH(高速共有制御チャネル)に関連付けられる。WTRU410における拡張MAC−e/esエンティティ419は、HARQモジュールと、多重化−TSNモジュールと、E−TFC選択モジュールと、セグメント化モジュールと、E−RNTIを付加するのに使用されるモジュールと、CCCH(共通制御チャネル)トラフィックに関するCRC計算のために使用されるモジュールとを含むことが可能である。CCCHは、UTRANを相手に専用リンクを確立するのに要求される一般的な手続きをサポートする。CCCHは、RACHおよびE−RACH、FACH(フォワードアクセスチャネル)、ならびにPCH(ページングチャネル)を含むことが可能である。また、拡張MAC−e/esエンティティ419は、アクセスクラス制御モジュールを含むことも可能である。WTRU410は、送信すべきアップリンクデータが存在する場合、またはWTRU410が既にCell_DCH状態にあり、ネットワークが、活動などがないためにWTRU410をCell_FACH状態に移す場合、Cell_FACH状態に遷移することが可能である。WTRU410は、WTRU410がE−DCH上でアップリンクデータを送信することができる限り、拡張MAC−e/esエンティティを維持するように構成されることが可能である。WTRU410は、RRC接続要求がWTRU410によって開始された場合にアイドルモードで動作している際、拡張MAC−e/esエンティティを維持するようにさらに構成されることが可能である。
【0037】
ノードB420は、x個の拡張MAC−eエンティティ(拡張MAC−e1から拡張MAC−exまで)を有して構成されることが可能であり、ただし、xは、すべてのタイプのトラフィックに関する共通E−DCHリソースの数である。各拡張MAC−eエンティティは、E−DCHスケジューリングモジュールと、E−DCH制御モジュールと、逆多重化モジュールと、HARQモジュールとを含むことが可能である。拡張MAC−eエンティティは、競合解決のために使用されるE−RNTIを読み取るように構成されることも可能である。拡張MAC−eエンティティは、U−RNTIもE−RNTIも割り当てられていないWTRUと通信するように構成されることが可能であり、U−RNTIもE−RNTIも割り当てられていない場合、WTRUは、CCCHを介して通信する。各拡張MAC−eエンティティは、WTRUがランダムアクセス手続きの一環として獲得する共通E−DCHリソースに関連付けられることが可能である。例えば、ノードB420は、WTRUがE−RACHアクセスを試みている間、さらに/またはWTRUがセル選択/再選択(すなわち、DTCH/DCCHトラフィック)を実行した後に、拡張MAC−eエンティティを使用するように構成されることが可能である。拡張MAC−eエンティティは、ノードB420において事前構成される(すなわち、CELL_FACH状態およびアイドルモードに関するE−DCHリソースプールがノードBに提供される場合にセットアップされる)ことが可能であり、またはWTRUもしくはRNCから受信された信号に応答して、セットアップされることが可能である。代替として、ノードB420は、各WTRUにつき1つの専用拡張MAC−eエンティティを、そのWTRUが所与の状態にある限り、セットアップし、維持するように構成されることが可能である。
【0038】
CRNC430は、CCCHトラフィックのためだけに使用されるy個の拡張MAC−esエンティティ(拡張MAC−es1から拡張MAC−esyまで)を有して構成されることが可能であり、ただし、yは、セルにおける共通E−DCHリソースの数である。各拡張MAC−esエンティティは、WTRUによって使用されることが可能な共通E−DCHリソースセットに関連付けられる。各拡張MAC−esエンティティは、分解モジュールと、並べ替え−キュー分配モジュールと、並べ替えモジュールと、マクロダイバーシティ選択モジュールと、再構築モジュールと、CRC誤り訂正モジュールとを含むことが可能である。各拡張MAC−esエンティティは、U−RNTIもE−RNTIも割り当てられていない(すなわち、CCCHトラフィックに関する)WTRUとの通信中に使用されることが可能である。このCCCHトラフィックは、CCCHデータトラフィックがSRNC440に転送されないように、CRNC430に終端させられることが可能である。代替として、CRNC430が、各WTRUにつき1つの専用拡張MAC−esエンティティを、そのWTRUが所与の状態にある限り、セットアップするように構成されることも可能である。
【0039】
SRNC440は、DTCH/DCCHトラフィックに関してz個の拡張MAC−esエンティティ(拡張MAC−es1から拡張MAC−eszまで)を有して構成されることが可能であり、ただし、zは、Cell_FACH状態にあるWTRUの数である。z個の拡張MAC−esエンティティのそれぞれは、その拡張MAC−esエンティティのWTRU−idが特定された後、WTRU410に関連付けられることが可能である。各拡張MAC−esエンティティは、分解モジュールと、並べ替え−キュー分配モジュールと、並べ替えモジュールと、マクロダイバーシティ選択モジュールと、再構築モジュールとを備えることが可能である。SRNC440は、WTRUがCell_FACH状態に入ったことに応答して、拡張MAC−esエンティティをセットアップするように構成されることが可能である。DTCH/DCCHトラフィックは、SRNC440に終端する。
【0040】
代替として、ノードB420およびCRNC430は、E−DCHリソースとは無関係に、各WTRUにつき1つの専用拡張MAC−eエンティティと、1つの拡張MAC−esエンティティとをそれぞれ、WTRUがCell_FACH状態にある限り、維持するように構成されることも可能である。
【0041】
代替として、ノードB420およびCRNC430は、ノードB420が、WTRU410のE−RNTI(E−DCH無線ネットワーク一時識別子)を割り当て、送信した後、拡張MAC−eエンティティおよび拡張MAC−esエンティティをセットアップするように構成されることも可能である。
【0042】
一部のシナリオにおいて、SRNC440は、AICH(獲得標識チャネル(acquisition indicator channel))またはE−AICHの受信の後であるWTRU410の第1の送信まで、WTRU410のIDを知らない可能性がある。そのような事例において、SRNC440は、WTRU−IDがヘッダから読み取られた時点で、WTRU410に関する拡張MAC−esをセットアップするように構成されることが可能である。したがって、所与のWTRUに関する拡張MAC−esエンティティをセットアップするようSRNC440に示す新たなIubシグナリング手続きが、要求される可能性がある。
【0043】
所与の接続に関して共通の拡張MAC−eリソースおよび/または拡張MAC−esリソースがセットアップされる際、これらのリソースは、RNCとノードB420の間の共通トランスポートチャネルセットアップ手続きの一環としてセットアップされることが可能である。
【0044】
図6は、CRNC430が、共通拡張MAC−esエンティティを事前構成して、格納し、さらにノードB420が、E−RACHアクセス手続きが行われると、WTRUに割り当てられることが可能な各E−DCH(拡張専用チャネル)リソースセットに関する共通拡張MAC−eエンティティを事前構成して、格納する方法の流れ図である。図6を参照すると、CRNCは、E−DCHリソースセットを決定し、ノードBにシグナリングする(610)。CRNCおよびノードBは、利用可能な各E−DCHリソースセットに関して、共通拡張MAC−esエンティティおよび共通拡張MAC−eエンティティをそれぞれ事前構成して、格納する(620)。WTRUが、ランダムアクセス手続きを実行し、E−DCHリソースセットを獲得する(630)。RRC接続要求メッセージが、ランダムアクセス手続きを使用して獲得されたE−DCHセットを使用して、アイドルモードにあるWTRUから受信される(640)。ノードBが、E−RNTIを割り当て、拡張MAC−esエンティティが、WTRUに関するSRNCにおいてセットアップされる(650)。
【0045】
CRNCの拡張MAC−esエンティティ、およびノードBの拡張MAC−eエンティティは、E−DCHリソースセットに関して事前構成されるので、CCCHに関する拡張MAC−eと拡張MAC−esは、1つのWTRUに同時に関連する(すなわち、E−RACHアクセスを受信したWTRUに関する)共通エンティティとして動作するように構成されることが可能である。1つのオプションにおいて、共通拡張MAC−eエンティティおよび共通拡張MAC−esエンティティは、WTRUの初期トラフィックのためだけに使用されることが可能である。代替として、拡張MACエンティティは、WTRUが、その拡張MACエンティティに対応するE−DCHリソースセットを介して通信している時間中ずっと使用されることも可能である。次に、WTRUが接続モードにあることを示すRRC接続セットアップ完了メッセージが、受信されることが可能である。
【0046】
CRNCにおける拡張MAC−esエンティティは、WTRU410によって使用される共通E−DCHリソースセット、またはWTRU410によって選択された共通E−RNTIに関連付けられることが可能である。SRNC440は、登録され、E−RNTIが割り当てられているCell_FACH状態で動作する各WTRUに関して、専用拡張MAC−esエンティティをセットアップするように構成されることが可能であり、さらにこのエンティティは、少なくともWTRUがDTCH/DCCHトラフィックに関してCell_FACH/CELL_PCH状態にある持続時間にわたって維持されることが可能である。DTCH/DCCHトラフィックに関して、データは、UEによって使用されている共通E−DCHリソースに関連する共通拡張MAC−eエンティティにおいてまず、受信され、次に、Iub/Iurインタフェースを介してSRNCにおける専用拡張MAC−esエンティティに転送される。したがって、拡張MAC−eが、リソースのセットを使用している任意のWTRUに関する共通エンティティである場合、Iub/Iurフレームプロトコルを介してWTRU−IDを識別するプロセスが、所望される可能性がある。いくつかの代替が、以降、より詳細に説明される。
【0047】
第1の代替において、ノードB420は、Iubフローを使用して(Cell_FACH状態にあるE−DCHを使用するWTRUに関する)共通トランスポートチャネル上でデータを送信するように構成されることが可能である。Iubは、共通フローであるため、CRNC430は、WTRUごとにこの共通フローからデータを受信することが可能であり、いずれのWTRUにこのデータが属するかを知らない。したがって、ノードB420は、拡張MAC−esがCell_FACH状態にある特定のWTRUに関連している(すなわち、DTCH/DCCHトラフィックに関して)場合、Iubフレームのヘッダフィールドの中でWTRU−IDを送信するように構成されることが可能である。同様に、CRNC430は、Iurフレームのヘッダの中でWTRU−IDを送信するように構成されることも可能である。WTRU−idは、Iubインタフェースを介して送信される場合、E−RNTIを備えることが可能であり、またはIurインタフェースを介して送信される場合、S−RNTIを備えることが可能である。このことは、SRNC440が、WTRUに関する正しい専用拡張MAC−esエンティティに至る、データの適切な転送アドレスを知ることを可能にする。
【0048】
別の代替において、WTRU−idは、E−RNTI、U−RNTI、またはC−RNTI、またはS−RNTIの1つまたは組み合わせを備えることが可能である。CCCHトラフィックに関して、WTRU−idは、存在せず、このため、Iubフレームプロトコルは、E−RNTIを含んではならない。CRNC430は、論理チャネル識別子から、トラフィックがCCCHトラフィックに属することを検出し、データを、適切なE−DCHリソースに関連するCRNC430における正しい拡張MAC−esエンティティに転送するように構成されることが可能である。オプションの実施形態において、DTCH/DCCHトラフィックに関する1つの共通トランスポートチャネル、およびCCCHトラフィックのための各E−DCHリソースセットに関してセットアップされた1つのトランスポートチャネルが、存在することが可能である。ノードB420は、CCCHトラフィックを受信し、さらにデータが受信された拡張MAC−eエンティティに関連するトランスポートチャネルにデータを転送するように構成されることが可能である。
【0049】
別の代替において、ノードB420とCRNC430がともに、共通拡張MAC−eエンティティおよび共通拡張MAC−esエンティティをセットアップするように構成されている場合、WTRU410は、拡張MAC−es PDUの拡張MAC−esヘッダの中でWTRU−idを送信するように構成されることが可能である。ノードB420は、拡張MAC−es PDUヘッダを復号すること、およびWTRU−idを特定することができる分解モジュールを有してさらに構成されることが可能である。拡張MAC−es PDUの中でこの情報を送信することによって、ノードB420は、WTRU−id情報を有するIubフレームを送信しなくてもよい。例えば、WTRU410は、競合解決目的の初期送信中にだけ、拡張MAC−esヘッダの中でWTRU−idを送信するように構成されることが可能である。この場合、ノードB420は、初期送信を使用して、RNCへの後続の送信上の連続するデータに関する転送手続きを決定する拡張MAC−eエンティティを有して構成されることが可能である。WTRU410は、WTRU410がE−DCHチャネルの絶対許可を受信するまで、WTRU−idを送信することが可能であり、絶対許可を受信した時点で、WTRU410は、WTRU−idを送信することを止めることができる。
【0050】
別の代替において、ノードB420は、WTRUからWTRU−idを受信し、さらに第1の送信からこのWTRU−idを抽出するように構成されることが可能である。次に、ノードB420は、このWTRU−idを格納し、この情報を、後続の送信中にIubシグナリングを使用してSRNC440またはCRNC430にWTRU−idを送信するのに使用することが可能である。WTRU410が、E−DCHリソースのセットを解放すると、ノードB420は、このWTRU−idを消去するように構成されることが可能である。代替として、後続のE−RACHアクセス試行が実行され、異なるWTRU−idが復号された場合、ノードB420は、この新たなWTRU−idを反映するように、格納されたWTRU−id情報を変更することができる。
【0051】
さらに別の代替において、ノードB420が、WTRUからの第1の送信を受信した後、ノードB420は、この第1の送信を使用して、データがいずれのWTRUに属するかを特定することができる。WTRU−idが特定されると、ノードB420は、E−DCHリソースに対するWTRUの接続の持続時間にわたって、RNCに対する半専用フローをセットアップすることができる。このことは、共通拡張MAC−eと専用拡張MAC−esの間で一時接続フローを発生させる。このことは、WTRUに対応する共通拡張MAC−eエンティティと共通拡張MAC−esエンティティの間でフローのセットアップを開始するようRNCに通知するIub信号を送信することによって、セットアップされることが可能である。この場合、WTRU−idは、すべての送信の拡張MAC−eヘッダの中に存在し、この情報は、Iubフレームプロトコルを介してRNCに転送されるため、WTRU−idは、Iubフレームプロトコルの中で指定されなくてもよい。
【0052】
代替として、E−DCHリソースは、RNCの関与なしにノードB420とWTRUの間でネゴシエートされることが可能であるため、拡張MAC−esなどの、E−DCHと関係する機能は、ノードB420に移されることが可能である。この実施形態に関して、拡張MAC−esエンティティとRLC(無線リンク制御)エンティティの間で論理チャネルフローが、セットアップされることが可能である。代替として、WTRU410とノードB420が、共通トランスポートチャネルおよびWTRU−idを確立することが可能であり、LCH(線形化チャネル)−IDが、Iubフレームプロトコルおよび/またはIurフレームプロトコルを介して送信されることが可能である。
【0053】
特徴および要素は、特定の組み合わせで、前段で説明されるものの、各特長または各要素は、その他の特徴および要素を伴わずに単独で、またはその他の特徴および要素を伴って、もしくは伴わずに様々な組み合わせで使用されることが可能である。本明細書で与えられる方法または流れ図は、汎用コンピュータまたはプロセッサによって実行されるようにコンピュータ可読記憶媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにおいて実施されることが可能である。コンピュータ可読記憶媒体の例には、ROM(読み取り専用メモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスクやリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、およびCD−ROMディスクやDVD(デジタルバーサタイルディスク)などの光媒体が含まれる。
【0054】
適切なプロセッサには、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)回路、他の任意のタイプのIC(集積回路)、および/または状態マシンが含まれる。
【0055】
ソフトウェアに関連するプロセッサが、WTRU(無線送信/受信ユニット)、UE(ユーザ機器)、端末装置、基地局、RNC(無線ネットワーク制御装置)、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実施するのに使用されることが可能である。WTRUは、カメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話機、スピーカフォン、振動デバイス、スピーカ、マイクロフォン、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)無線ユニット、LCD(液晶ディスプレイ)ディスプレイユニット、OLED(有機発光ダイオード)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意のWLAN(無線ローカルエリアネットワーク)モジュールもしくはUWB(Ultra Wide Band)モジュールなどの、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実施されるモジュールと連携して使用されることが可能である。
【0056】
(実施形態)
1.WTRU(無線送信/受信ユニット)が、RACH(ランダムアクセスチャネル)アクセス試行を実行する場合にMAC(媒体アクセス制御)−esエンティティおよびMAC−eエンティティをセットアップすることを備える方法。
2.MAC−esエンティティおよびMAC−eエンティティが、WTRUがCELL_FACH状態に入ると、セットアップされる先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
3.WTRUおよびネットワークは、CELL_FACH状態においてE−DCH(拡張専用チャネル)をサポートする先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
4.WTRUにE−RNTI(無線ネットワーク一時識別子)を割り当てることをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
5.所与の状態にあるWTRUの接続中ずっとWTRUごとの専用MAC−esエンティティまたは専用MAC−eエンティティを維持することをさらに備え、この接続は、E−DCHリソースとは無関係である先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
6.RACHプリアンブルが受信された場合、リソースが割り当てられた場合、またはWTRUが、衝突なしに第1の送信を完了することに成功した後、MAC−esエンティティおよびMAC−eエンティティをセットアップすることをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
7.WTRU IDは、AICH(獲得標識チャネル)の受信の後、WTRUの第1の送信まで知られていない先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
8.WTRU−idがMACヘッダから読み取られると、WTRUに関するMAC−esをセットアップすることをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
9.Iubシグナリングを介して所与のWTRUに関するMAC−esエンティティをセットアップするようRNC(無線ネットワーク制御装置)に指示することをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
10.共通MAC−esエンティティが、各E−DCHリソースセットに関するRNCにおいて常にセットアップされる先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
11.共通MAC−eエンティティが、各E−DCHリソースセットに関するノードBにおいて常にセットアップされる先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
12.MAC−e/esエンティティは、WTRU初期トラフィックのためだけに使用される先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
13.MAC−e/esエンティティは、WTRUが、そのMAC−e/esエンティティに対応するE−DCHリソースセットを使用している時間中ずっと使用される先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
14.U−RNTIもERNTIも有さないWTRUに関して共通MAC−eエンティティおよび共通MAC−esエンティティをセットアップすることをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
15.これらのエンティティは、WTRUのために使用され、WTRUは、WTRUがアイドルモードにある間、またはWTRUがセル再選択手続きを実行した後、RACHにアクセスしようと試みる先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
16.共通MAC−eエンティティが、各E−DCHリソースセットに関してノードBにおいてセットアップされる先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
17.MAC−eは、共通トランスポートチャネルリソースとしてセットアップされ、トラフィックは、共通Iubフレームフローを介してRNCに送信される先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
18.WTRUごとに1つのMAC−esを作成し、WTRUがCELL_FACHにある持続時間にわたってこのMAC−esを維持することをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
19.RNCとノードBの間の共通トランスポートチャネルセットアップ手続きの一環として共通MAC−eリソースおよび/または共通MAC−esリソースをセットアップすることをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
20.IubフレームプロトコルおよびIurフレームプロトコルが、或るフィールドにおいてWTRU−idを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
21.WTRU−idは、E−RNTI、U−RNTI、C−RNTI、またはS−RNTIを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
22.共通MAC−eおよび共通MAC−esが作成される場合、WTRU−idをMAC−esヘッダの中に含めることをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
23.MAC−eからの第1の送信を、RNCに連続するデータを転送する方法の指示として使用することをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
24.ノードBが、第1の送信からのWTRU−idを格納し、さらに第1の送信を、後続の送信に関する共通Iubフレームプロトコルを介してWTRU−idを示すのに使用することをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
25.WTRUが、E−DCHリソースのセットを解放すると、ノードBが、WTRU−idを消去することをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
26.RACHアクセスが実行され、さらに異なるWTRU−idが復号されると、ノードBが格納された情報を変更することをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
27.ノードBが、第1の伝送を使用してWTRUを示し、さらにE−DCHリソースに対するWTRUの接続の持続時間にわたって、RNCに対する半専用フローを設定することをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
28.共通MAC−eと専用MAC−esの間で一時接続フローを作成することをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
29.WTRUに対応する共通MAC−eエンティティと共通MAC−esエンティティの間でフローを開始するようRNCに指示するIubシグナリングを介して、一時接続フローをセットアップすることをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
30.MAC−es機能をノードBに移すことをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
31.MAC−esをノードBに終端させることをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
32.MAC−esエンティティとRLCエンティティの間で論理チャネルフローをセットアップすることをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
33.共通トランスポートチャネルを確立し、WTRU−idおよびLCH−IDは、Iubフレームプロトコルおよび/またはIurフレームプロトコルを介して示されることが可能である先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
34.WTRUがCELL_FACHにある場合、WTRUとRNCの両方において専用MAC−esエンティティを作成することを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
35.WTRUによって使用されるEDCHリソースが解放されると、TSN(送信シーケンスナンバー)を初期値TSNにリセットすることを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
36.タイマの満了に基づいて、EDCHリソースを解放することを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
37.タイマは、WTRUとネットワークに関して同時に満了する先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
38.タイマが満了し、リソースがWTRUによって解放されると、WTRUがTSNをリセットすることを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
39.TSNをリセットし、さらにフルMAC−e/esリセット手続きを実行することを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
40.ノードBが、リソースの解放を命令し、さらにWTRUおよびノードBが、TSNを初期値にリセットすることを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
41.トラフィック不活動タイマの満了に基づいて、リソースを解放すること、およびノードBが、TSNをリセットするようRNCにおけるMAC−esエンティティに通知するようにIubを介してシグナリングすることを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
42.MAC−e PDUがWTRUによって送信されると、WTRUとノードBの両方において不活動タイマを開始することを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
43.TSN番号を維持し、最後の値をメモリの中に格納し、さらに新たな送信に関してTSNをインクリメントすることを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
44.セル再選択が行われると、TSN番号を初期値に設定し、さらにMAC−e/esを完全にリセットすることを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
45.TSNを設定すること、およびMAC−e/esをリセットすることは、WTRUが、セル再選択を実行すると、行われる先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
46.TSNを設定すること、およびMAC−e/esをリセットすることは、SRNS(サービング無線ネットワークサブシステム)再配置が行われると、行われる先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
47.RNCが、明示的なMAC−e/esリセット標識を介してMAC−e/esリセットをシグナリングすることを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
48.WTRUが、新たなU−RNTIに基づいて、SRNS再配置が行われたことを暗黙に検出することを備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
49.E−DCHリソースセットごとにMAC−eエンティティおよびMAC−esエンティティをセットアップすることをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
50.リソースが解放されるたびに、WTRUおよびRNCが、TSNをリセットすること、またはMAC−e/esエンティティをリセットすることをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
51.専用トラフィックに関するMAC−esは、SRNCに終端させられ、さらにこのMAC−esは、WTRUに関連付けられる先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
52.CCCH(共通制御チャネル)データまたは共通トラフィックのために使用されるMAC−esをCRNCに終端させることをさらに備える先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
53.MAC−esエンティティは、WTRUによって使用される共通E−DCHリソースセットに関連付けられる先行するいずれかの実施形態における通りの方法。
54.実施形態1〜53のいずれか一実施形態における通りの方法を実行するように構成された無線送信/受信ユニット。
55.実施形態1〜53のいずれか一実施形態における通りの方法を実行するように構成されたノードB。
56.実施形態1〜53のいずれか一実施形態における通りの方法を実行するように構成されたCRNC(コントローリング無線ネットワーク制御装置)。
57.実施形態1〜53のいずれか一実施形態における通りの方法を実行するように構成されたSRNC(サービング無線ネットワーク制御装置)。
58.実施形態1〜53のいずれか一実施形態における通りの方法を実行するように構成された集積回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
MAC(媒体アクセス制御)リソースを管理する方法であって、
E−DCH(拡張専用チャネル)リソースセットを決定するステップと、
各E−DCH(拡張専用チャネル)リソースセットに関して共通拡張MAC−esエンティティを事前構成するステップと、
前記E−DCHリソースセットを識別する信号をノードBに送信し、前記ノードBは、各E−DCHリソースセットに関して共通拡張MAC−eエンティティを事前構成するステップと、
複数のWTRU(無線送信/受信ユニット)のそれぞれが接続されると、SRNC(サービング無線ネットワーク制御装置)に信号を送信し、前記SRNCは、前記複数の接続されたWTRUのそれぞれに関してMAC−esエンティティを構成するステップと
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記拡張MAC−esエンティティは、前記各WTRUに関して、前記E−DCHリソースとは無関係に、所与の状態にある前記WTRUの接続中ずっと維持される専用拡張MAC−esエンティティであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記拡張MAC−esは、専用トラフィックチャネルのために構成され、さらにSRNC(ソース無線ネットワーク制御装置)に終端させられ、さらに前記WTRUに関連付けられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記拡張MAC−eと前記拡張MAC−esは、1つのWTRUに同時に関連する共通エンティティとして動作することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記拡張MAC−esは、共通チャネルのために構成され、さらにCRNC(コントローリング無線ネットワーク制御装置)に終端させられることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記拡張MAC−esエンティティは、前記WTRUによって使用される共通E−DCHリソースセットに関連付けられることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
MAC(媒体アクセス制御)リソースおよびトランスポートチャネルを管理する方法であって、
CELL_FACHトランスポートチャネルにおけるE−DCHを、共通トランスポートチャネルデータストリームの一部として構成するステップと、
Iubインタフェースプロトコルを介してノードBとCRNCの間で共通E−DCH(拡張専用チャネル)トランスポートチャネル上でデータをトランスポートし、データをトランスポートするフレームプロトコル上の情報は、WTRU−id(無線送信/受信ユニット識別情報)を含むステップと、
Iurインタフェースフローを介して前記CRNCからSRNCまで共通E−DCH(拡張専用チャネル)トランスポートチャネル上でデータをさらにトランスポートし、前記Iur上の情報は、WTRU−ID(無線送信/受信ユニット識別情報)を含むステップとを備えることを特徴とする方法。
【請求項8】
前記WTRU−IDは、前記Iubフレーム上のE−RNTIであることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記WTRU−IDは、前記Iurフレーム上のS−RNTIであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
アンテナと、
複数の共通E−DCHリソースのそれぞれに関して拡張MAC−eエンティティをセットアップするように構成されたプロセッサとを備え、前記拡張MAC−eエンティティは、E−DCH(拡張専用チャネル)スケジューリングモジュールと、E−DCH制御モジュールと、逆多重化モジュールと、HARQモジュールとを含むことを特徴とするノードB。
【請求項11】
Iubフレームプロトコルのヘッダフィールドの中でWTRU−idを送信するように構成された送信機をさらに備えることを特徴とする請求項10に記載のノードB。
【請求項12】
前記WTRU−idは、E−RNTIであり、さらに前記Iubインタフェースを介して送信されることを特徴とする請求項11に記載のノードB。
【請求項13】
共通トランスポートチャネルを介して複数のWTRU(無線送信/受信ユニット)に関するIubデータを送信するように構成された送信機をさらに備え、前記複数のWTRUのそれぞれは、Cell_FACH状態にある間、拡張専用チャネルを介して送信するように構成されることを特徴とする請求項10に記載のノードB。
【請求項14】
WTRUが前記ノードBに専用トラフィックを送信している場合、前記複数のE−DCHリソースの少なくとも1つに関連する拡張MAC−eエンティティを介して前記WTRUに接続するようにさらに構成されることを特徴とする請求項10に記載のノードB。
【請求項15】
アンテナと、
セルにおける各共通E−DCHリソースにつき1つの拡張MAC−esエンティティをセットアップするように構成されたプロセッサとを備え、前記拡張MAC−esエンティティは、CCCH(共通制御チャネル)トラフィックのために使用され、さらに分解モジュールと、並べ替え−キュー分配モジュールと、並べ替えモジュールと、マクロダイバーシティ選択モジュールと、再構築モジュールと、CRC(巡回冗長検査)誤り訂正モジュールとを含むことを特徴とするCRNC(コントローリング無線ネットワーク制御装置)。
【請求項16】
CCCH(共通制御チャネル)を介してデータを受信するように構成された受信機と、
前記データが前記CCCHを介して受信されたことを検出し、さらにそれに関連する拡張MAC−esエンティティを特定するようにさらに構成された前記プロセッサと、
前記拡張MAC−esエンティティに前記データを転送するように構成された送信機とをさらに備えることを特徴とする請求項15に記載のCRNC。
【請求項17】
複数のWTRU(無線送信/受信ユニット)と通信するように構成されたアンテナと、
Cell_FACH状態にある各WTRUにつき1つの拡張MAC−esエンティティをセットアップするように構成されたプロセッサとを備え、前記拡張MAC−esエンティティは、E−DCH(拡張専用チャネル)トラフィックのために使用され、さらに前記MAC−esエンティティは、分解モジュールと、並べ替え−キュー分配モジュールと、並べ替えモジュールと、マクロダイバーシティ選択モジュールと、再構築モジュールと、CRC誤り訂正モジュールとを含むことを特徴とするSRNC(サービング無線ネットワーク制御装置)。

【図1】
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【図2】
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【図2A】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2011−502402(P2011−502402A)
【公表日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−531230(P2010−531230)
【出願日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際出願番号】PCT/US2008/080896
【国際公開番号】WO2009/055536
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】