説明

CO2をモニタリングする方法、装置および系

例えば高周波数換気(HFV)で換気される対象において、対象の呼吸の二酸化炭素(CO)濃度を評価する方法、装置および系を本願明細書で提供し、前記方法は、対象の気管に気管内チューブ(ETT)を挿入する工程と、気管内チューブ(ETT)の末端に近接して配置する気管の領域からの呼吸をサンプリングする工程と、サンプリングされた呼吸の一つ以上のCOと関連するパラメータを評価する工程を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、呼吸における二酸化炭素(CO)をモニタリングする方法および装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
乳児、特にNeonatal Intensive Care Unit(NICU)において二酸化炭素(CO)濃度の連続的非侵襲性モニタリングは、主に低炭酸症(血液の二酸化炭素の正常レベル未満の)および高炭酸症(血液の二酸化炭素の正常レベルを超える)の合併症から乳児のような対象を予防、および貧血、不快感および疼痛が生じるおそれのある追加の採血を回避するために極めて重要であると考慮される。二酸化炭素(CO)濃度の非侵襲性モニタリングは、一般的に呼気分析またはカプノグラフィーという。
【0003】
カプノグラフィーは、呼気におけるCO濃度、CO波形および/または他のCOに関連したパラメータ、例えば呼気終末CO(EtCO)を調整して任意に示す一般的な方法である。カプノグラフィーはまた、セル代謝、血液灌流、肺胞換気量および他の体機能に関する情報または状態を提供して、病態生理学的異常および換気に関連する技術的課題のリアルタイム診断を可能にすることができる。挿管された対象(例えば患者)において、カプノグラフィーは、ETT(対象の口の付近)の近端部と人工呼吸器回路との間のサンプリング領域で、気管内チューブ(ETT)の出口周辺で、呼気をサンプリングすることによって実行される。しかしながら、挿管された小さな子供および乳児において、カプノグラフィーは、それが満足な結果を一貫して提供できないため、一般に使われない。小さな子供、乳児および/または新生児、特に新生児において満足な結果を生じない理由の一つは、それらの換気の間、カフなし気管内チューブ(ETT)の使用に関係する。カフは、適所にETTを保持して、チューブの外側周辺を回避することからその末端部(対象の肺の方)でETTを出ている通気された空気を切り離すために使用されるETTの外面上の膨張可能バルーンである。小さな子供および/または乳児、特に新生児の場合には、カフ付きETTは、通常、それらの気管の弱い膜を穿孔または、さもなければ傷つける危険のために、使用されない。カフなしETTの使用は、吸入の間、チューブ周辺に漏れている通気の空気を生じる。これが換気装置パラメータを変更して補われることができるにもかかわらず、より大きな問題はサンプリング領域の方へETTに戻る呼気に依存する呼吸サンプリング(主流および側流カプノグラフィーの両方)を生じる。カフなしETTによって、呼気がETTおよび気管の間で、およびサンプリング領域の方のETTに戻ることなく口により外に戻ることができる。これは、新生児ではETT内径が極めて小さく一般的には2.5〜4mmの間で、大きい制限を課すために、悪化させて、更にチューブの周囲に漏れる呼気の可能性を高める。なんとかETTによって戻ることができる呼気(それは、乳児および新生児の低い一回換気量の一部のみである)の小さな容積はまた、きれいな通気された空気(よくETTの「デッドスペース」に存在)で希釈され、困難な呼吸サンプリングおよび間違ったCO表示に至る。
【0004】
この問題は主流カプノグラフィーで更に高められ、必要な気道部分が(対象の口の近くの)ETTの近端部と換気装置回路との間のインラインで接続する。したがって、それは、デッドスペースをより増加させ、一回換気量に匹敵して、また、ETT、特に小さい早産児において、支障を引き起こすおそれがある。フローセンサがETTに接続しているとき、主流カプノグラフィーの使用はさらに扱いにくくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって正確なCOモニタリングを、特に小さな子供、乳児または新生児で可能にする方法、システムおよび装置に関する技術の必要性がある。
【0006】
高周波数換気(HFV):
上述の問題に加えて、COモニタリング、換気自体、小児および成人のみならず特に新生児は、更に重大な困難で悩まされる。若干の新生児は、精巧な従来の換気によってさえ適切に換気することができない。従って、呼吸機能不全は、新生児の死亡率の主な原因の一つである。より高い率および気道内圧を有する従来の換気の増大は、気圧障害の増加する発生率に至る。特に、かなりの圧力許容度から生じている高い剪断力は、肺組織に損害を与える。高周波数換気(HFV)は、多くの場合この問題を解決または少なくとも改善することを示された。
【0007】
高周波数換気(HFV)は、正常呼吸の率を大いに超える呼吸数を使用する換気の技術である。HFVの三つの主な種類がある:
1)高局波陽圧換気法(HPPV、割合60−150呼吸/分));
2)高頻度ジェット換気(HFJV、割合100−600呼吸/分);
3)高局波振動換気(HFOV、割合300−3000呼吸/分)。
【0008】
従来の換気の間、直接の肺胞換気量は、肺気体交換を達成する。肺換気量の代表的な概念によれば、肺胞に到達している気体量は、適用された一回換気量−デッドスペース容積に等しい。形態的デッドスペースの大きさ未満の一回換気量で、このモデルは、気体交換を説明することができない。その代わりに、気道および肺における新鮮および吐き出された気体の相当な混合は、このようなとても低い一回換気量で肺を換気する際のHFVの成功に重要なものであると考えられる。従来の陽圧またはジェット換気のいずれかと比較した高頻度振動換気の効果の中で、デッドスペース未満である一回換気量を使用すると共に、気体交換を促進するそれの性能である。最少の一回換気量を使用する間に酸素処理および換気を維持するHFVの性能は、気圧障害の最小化を可能にして、したがって、換気に伴う罹患率を減少させる。
【0009】
一般に、呼吸療法、例えばHFVを決定する最も重要な値の二つは、血液ガスCO(PaCO)およびSpO(血液の赤血球によって実行される酸素の量)である。しかしながら、血液における対象の気体濃度を調整するために、採血を行わなければならない。採血は、痛み、不快感および感染の危険性がある。特に新生児については、血液の容量がとても少ないため、各々の血液検査は新生児の血液の測定可能な割合で利用する。これは定期的な輸血に影響し、各々の輸血は新生児または他の患者に対して更なる脅威をもたらす。
【0010】
したがって対象、特に限定されないが、小さな子供、乳児または新生児においてHFV治療法の評価および制御するために、(複数の)医学パラメータの正確な(複数の)測定を可能にして容易にする方法、システムおよび装置に関する技術の必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この要約した部分は、この要約部分に記載したいずれかの特徴に、本発明を限定するように解釈すべきでない。
【0012】
新生児環境の一般的なサンプリング
本発明のいくつかの実施態様では、通常、対象、特に限定されないが、小さな子供および乳児において、現在のサンプリング位置より気管支チューブに非常に近い位置からの呼吸の二酸化炭素(CO)をモニタリングする方法と装置を目的とする。この種のCOサンプリングおよび評価はまた、「端部のCO測定」ということができる。
【0013】
上述のように、現在のサンプリング構成は、それが対象の口およびETTの近端部の近い領域からのサンプリングを含むために問題を含み、COは通気された空気によって混合されるが、それは最終的には間違ったCO表示に至る。これは、カフなし気管内チューブ(endotrachial tube)(ETT)を使用するとき特に問題を含み、それは小さな子供、乳児および新生児において極めて共通である。気管支チューブ(端部のCO測定)に比較的近い気管の下部部分での位置から呼吸のサンプリングが、空気洩れによりおよび/または吸入空気で測定したCOの混合に左右されないようにすることができること次判明した。より詳細には、端部のCO測定のための呼吸のサンプリングを、気管支チューブ内部で配置されるのに適しているETTの末端部で実行することができる。いくつかの実施態様によれば、端部のCO測定のための呼吸のサンプリングを、ETT内部にカテーテルを挿入することによって実行することができ、カテーテルはCOをサンプルするのに適している。いくつかの実施態様によれば、端部のCO測定のための呼吸のサンプリングは、ダブルルーメンETTの第二(追加)のルーメン(一般的に、主要なルーメンと比較して極めて小直径を有する)による呼吸のサンプリングによって実行することができる。
【0014】
高周波数換気(HFV)によって処理した対象におけるサンプリング:
本発明の付加的または他の実施態様は、通常、高周波数換気(HFV)技術によって肺換気を行われる対象、特に限定されないが、小さな子供および乳児における呼吸の二酸化炭素(CO)をモニタリングする際のカプノグラフィーを使用する方法と装置を目的とする。
【0015】
少なくともいくつかの血液ガスサンプルを置換するためのカプノグラフィーを考慮するとき、一般に連続モニタリングする換気のHFV(例えばHFOV)の方法を提供し、いくつかの問題点は:
a)カプノグラフは、通常、1分につき約120〜150の呼吸の率まで呼吸周期を検出するように設計されている。上述のように、HFVでは、振動数(frequencies)が非常に高い。制限因子は応答時間であり、最速のカプノグラフ系でさえ通常、100ミリ秒を超えて、換気のこの方法では非常に遅い。さらに、たとえ一方が比較的急速で、HFVの換気モードものと同様の振動数で変更を検出することができるカプノグラフシステムを有し、呼吸周期は全く確かめられないことが最もありそうである。COは主に外へ拡散しているので、波形のみで圧力変動によって生じることが確かめられる。
b)カプノグラフは通常、呼吸周期(最少の正弦波の波)が検出されないように、「呼吸でない」警報を起動するように設計される。
c)より重要なことは、本願明細書に言及されるように、気道および肺における新鮮および吐き出された気体の相当な混合物は、カプノグラフィーサンプリングの標準的な位置、主流または側流のいずれかで、濃度は、肺で実際に生じるものより低くなるように、対象の気道に従うCO濃度が変化および減少する状況を作る。したがって一般に測定されたようなCOは、血液ガス値と比較して、それがいくつかの相関関係を有した場合であっても、それは超低溶解である。これらの標準位置でCO濃度が標準の換気モードで測定されるものより約8倍低く位置することが判明した。全く呼吸周期がないので、CO濃度がまた、ピークのない平均値であることをまた示す。
【0016】
本発明のいくつかの実施態様によれば、先に述べたもののような問題点、およびHFVモードによって通気した対象(例えば限定されないが、小児、乳児および新生児)において、COサンプリングおよびモニタリングを容易にすることに関する一つ以上の問題点を解決することができる方法および装置を提供する。本発明のいくつかの実施態様によれば、HFVモードによって通気した対象(限定されないが、小児、乳児および新生児)において、COサンプリングおよびモニタリングの方法および装置を提供する。
【0017】
本発明のいくつかの実施態様によれば、対象の呼吸で二酸化炭素(CO)濃度を評価する方法を提供し、その方法はそれを必要とする対象に気管内チューブ(ETT)を挿入する工程と、気管内チューブ(ETT)の末端に近接した位置の気管における領域から呼吸をサンプリングする工程と、サンプルした呼吸のCOの濃度に関連した一つ以上のパラメータを評価する工程を含む。
【0018】
いくつかの実施例によれば、呼吸をサンプリングする工程は、気管内チューブ(ETT)内に第二の管を挿入する工程を含むことができ、第二の管は気管内チューブ(ETT)の末端に近接して位置する領域に到達して、第二の管によって呼吸をサンプルする。
【0019】
気管内チューブ(ETT)は、主要な気管内チューブおよび第二の気管内チューブを有する二重ルーメン気管内チューブ(ETT)であることができ、呼吸のサンプリングを第二の気管内チューブによって行う。第二の気管内チューブは、主要な気管内チューブのルーメンのほとんど内部、主要な気管内チューブ壁のほとんど内部または部分的に両方に配置することができる。第二の気管内チューブを、主要な気管内チューブの外側に配置する。第二の気管内チューブは、主要な気管内チューブの直径より小さい直径であることができる。
【0020】
いくつかの実施例によれば、サンプリングは、第二の気管内チューブの近端部に位置するコネクタにサンプリングラインを接続することを更に含むことができる。
【0021】
いくつかの実施例によれば、前記方法は第二の気管内チューブから流体の吸引を実行する工程を更に含むことができ、吸引を実行するときにサンプリングを一時的に中止し、サンプリングを実行するときに吸引を中止する。
【0022】
いくつかの実施態様によれば、前記方法を、幼児、乳児および/または新生児で使用することができる。
【0023】
いくつかの実施態様によれば、前記方法を、例えば、高周波数換気(HFV)によって通気される対象、例えば限定されるものではないが、幼児、乳児および/または新生児で使用することができる。
【0024】
本発明のいくつかの実施態様によれば、サンプリングした呼吸内の二酸化炭素(CO)の濃度に関連する一つ以上のパラメータの評価で対象から呼吸をサンプリングするのに適した二重ルーメン気管内チューブ(ETT)を提供し、二重ルーメン気管内チューブ(ETT)は、主要な気管内チューブと対象の気管の末梢位置から呼吸をサンプリングするのに適した第二の気管内チューブとを含む。対象の気管の末梢位置は、気管内チューブ(ETT)の末端部に近接して位置する気管の領域を含むことができる。対象の気管の末梢位置は、第二の気管内チューブの末端部に近接して位置する気管の領域を含むことができる。
【0025】
本発明のいくつかの実施態様によれば、サンプリングした呼吸内の二酸化炭素(CO)濃度に関連する一つ以上のパラメータを評価するために、対象から呼吸をサンプリングするのに適した二重ルーメン気管内チューブ(ETT)と、気管内チューブ(ETT)の末端に近接して位置した領域における対象の気管から呼吸をサンプリングするのに適した主要な気管内チューブおよび第二の気管内チューブを含む二重ルーメン気管内チューブ(ETT)と、コネクタによる二重ルーメン気管内チューブ(ETT)の第二の気管内チューブに接続するのに適した呼吸サンプリングラインとを含む呼吸サンプリング系を提供する。
【0026】
気管内チューブ(ETT)は、主要な気管内チューブおよび第二の気管内チューブを有する二重ルーメン気管内チューブ(ETT)であり、呼吸のサンプリングは第二の気管内チューブによって行うことができる。第二の気管内チューブを、主要な気管内チューブのルーメンのほとんど内部、主要な気管内チューブ壁のほとんど内部または部分的に両方に配置することができる。第二の気管内チューブを、主要な気管内チューブの外側に配置することができる。第二の気管内チューブは、主要な気管内チューブの直径より小さい直径であることができる。
【0027】
第二の気管内チューブは、それの近端部で、サンプリング開口部を通るサンプリングラインに接続するのに適したコネクタを含むことができる。コネクタは、流体吸引手段に接続および/または薬剤の投与を容易にするのに適した吸引口を更に含むことができる。コネクタは弁を更に含み、前記弁が第一の位置にあるときに、サンプリングラインにサンプリングした呼吸の流れを可能にして吸引口を遮断し、前記弁が第二の位置にあるときに、吸引口を開口し、サンプリングラインにサンプリングした呼吸の流れを遮断することができる。
【0028】
第二の気管内チューブは、それの末端で、第二の気管内チューブに呼吸の流れを可能にするように適した二つ以上の開口部を含むことができる。
【0029】
二重ルーメン気管内チューブ(ETT)を、幼児、乳児および/または新生児の使用に適応させることができる。
【0030】
二重ルーメン気管内チューブ(ETT)を、高周波数換気(HFV)で換気される対象、例えば限定されないが、幼児、乳児および/または新生児の使用に適応させることができる。
【0031】
いくつかの実施態様によれば、COの濃度に関連する一つ以上のパラメータは、自発的終末呼気CO(S−EtCO)、自発的最終呼気CO(S−FiCO)、連続(Cont.CO)、拡散CO(DCO)、自発呼吸の濃度、またはそれらのいずれかの動向もしくはそれらのいずれかの組み合わせを含むことができる。
【0032】
いくつかの実施態様によれば、気管内チューブ(ETT)は、カフなし気管内チューブ(ETT)であることができる。
【0033】
本発明のいくつかの実施態様によれば、二重ルーメン気管内チューブ(ETT)の第二の気管内チューブを呼吸のサンプリングラインに接続するのに適したコネクタであって、前記コネクタは、二重ルーメン気管内チューブ(ETT)の第二の気管内チューブに接続するのに適した連結部と、呼吸サンプリングラインに接続するのに適したサンプリング開口部とを含み、第二の気管内チューブは、気管内チューブ(ETT)の末端に近接して配置した気管の領域から、二酸化炭素(CO)濃度モニタリング用の呼吸をサンプリングするのに適する。
【0034】
コネクタは、流体吸引手段に接続および/または薬剤の投与を容易にするのに適した吸引口を更に具えることができる。
【0035】
コネクタは弁を更に具え、弁が第一位置にあるときに、サンプリングラインにサンプリングされた呼吸の流れを可能にして吸引口を遮断し、弁が第二位置にあるときに、吸引口を開口し、サンプリングラインにサンプリングされた呼吸の流れを遮断することができる。
【0036】
本発明のいくつかの実施態様によれば、高周波数換気(HFV)によって換気される対象の呼吸の二酸化炭素(CO)を評価(モニタリング)する方法を提供し、前記方法は対象の気管の末梢領域から呼吸をサンプリングする工程と、一つ以上のCOと関連するパラメータを評価する工程とを含む。いくつかの実施態様によれば、サンプリングを気管内チューブ(ETT)によって実行することができる。気管内チューブ(ETT)はいずれかの形態であることができ、例えば、サンプリングを二重ルーメン気管内チューブ(ETT)の第二の気管内チューブよって実行することができる。いくつかの実施態様によれば、特にHFVの対象で、末梢のCOの(複数の)測定値を、サンプリングはないが、むしろ対象の気管に一つ以上のCOセンサーを(例えば、必然的でないがETTで)挿入することによって実行することができる。COの濃度に関連する一つ以上のパラメータは、自発的終末呼気CO(S−EtCO)、自発的最終呼気CO(S−FiCO)、連続(Cont.CO)、拡散CO(DCO)、自発呼吸の濃度、またはそれらいずれかの動向もしくはそれらのいずれかの組合せを含むことができる。
【0037】
本発明の実施態様を示す例は、本願明細書に添付したれる図を参照にして後述する。図において、一以上の図で現れる同一の構造、要素または部分を、通常、それらが現れる全ての図において同じ番号で示す。図に示される構成要素および特徴の大きさを、通常、提示の便宜および明快さのために選択して、一定の比率で必ずしも示すわけではない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】図1A〜Cは、いくつかの実施態様によれば、二重にルーメン気管内チューブ(ETT)を図式的に示す図である。
【図2】図2は、いくつかの実施態様によれば、カプノグラフ表示の例を示す図である。
【図3】図3AおよびBは、いくつかの実施態様によれば、末梢EtCO(dEtCO)(A)および基部EtCO(pEtCO)(B)と動脈のCO(PaCO)との間での線形相関関係を示す図である。
【図4】図4AおよびBは、いくつかの実施態様によれば、末梢EtCO(dEtCO)(A)および基部EtCO(pEtCO)(B)と動脈のCO(PaCO)との間で、ブランド−オールトマンプロットの差を示す図である。
【図5】図5は、いくつかの実施態様によれば、高周波数換気(HFV)によって換気される対象における末梢EtCO(dEtCO)と動脈のCO(PaCO)との間で線形相関関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下の説明において、本発明の様々な態様を記載する。説明に関して、特定の構成および詳細を、技術の完全な理解を提供するために記載する。しかしながら、それはまた、技術を本願明細書で示した具体的な詳細なしで実施することができることは、当業者にとって明らかであるだろう。さらにまた、よく知られた特徴を、技術の内容を損なうことなく省略または単純化することができる。
【0040】
いくつかの実施態様によれば、COモニタリングする呼吸のサンプリングを、現在のサンプリング位置より非常に近い位置から、気管支チューブ(気管の下部部分で)まで実行することができる。この種のCOサンプリングおよび評価はまた、「末梢CO測定」ということができる。先に述べたように、現在のサンプリング構成は、それが対象の口の近くの領域から、ETTの近端部までのサンプリングを含むために問題を含み、COは通気された空気を混合して、それは最終的には誤ったCO表示に至る。気管支チューブ(末梢CO測定)により近い位置から呼吸をサンプリングすることは、吸入空気で測定したCOの空気洩れおよび/または混合に影響されにくくすることができることが判明した。より詳細には、末梢CO測定のための呼吸をサンプリングすることを、気管支チューブ内部で配置されるのに適しているETTの末端で実行することができる。いくつかの実施態様によれば、端部のCO測定のための呼吸のサンプリングは、カテーテルをETT内部に挿入することによって実行することができ、カテーテルはCOをサンプルするのに適している。しかしながら、カテーテルは、気道に部分的に閉塞または抵抗を加えるおそれがある。いくつかの好ましい実施態様によれば、端部のCO測定のための呼吸のサンプリングを、二重ルーメン気管内チューブ(ETT)として知られるものの末梢部によって実行することができる。二重ルーメンETTを、界面活性剤および同様の薬剤を吸入および投与する手段に限り使用した。第二の(予備の)ルーメンは、一般的に、ETTの、大体半分から端部の出口の近くの位置までの第1のルーメンの壁内で作動する極めて小さい直径チューブである。
【0041】
いくつかの実施態様によれば、二重ルーメン気管内チューブ(ETT)を図式的に示す図1Aを参照する。気管内チューブ(二重ルーメンETT)100は、比較的大きな直径を有する主気管内チューブ102および主気管内チューブ102の壁のほとんど内部および沿って位置する小さい直径チューブ104(例えば約0.8mm)を含む。小さい直径チューブ104は、ETT100の末端部108(対象の気管支チューブおよび肺の方)の数ミリメートル前に、末梢開口部106を有する。小さい直径チューブ104はまた、末梢開口部106の反対側の端部で、コネクタ110を有する第二の開口部を、吸入手段に接続もしくは接近を可能および/または界面活性剤、薬物等のような薬剤の適用を可能にするように適用されて含む。本発明のいくつかの実施態様によれば、アダプタ110は、小さい直径チューブ104によるETT100の遠心端108から呼気のCOのサンプリングするためのサンプリングラインに接続するのに適することができる。主要な気管内チューブ102の基端側開口部130は、ベンチレータに接続するのに適している。
【0042】
いくつかの実施態様によれば、COモニタリングのための呼吸のサンプリングを、二重ルーメンEET(例えば、二重ルーメンETT100)の末端(例えば遠心端108)の領域から実行する。サンプリングを、二重ルーメンETTの小さい直径チューブ(例えば小さい直径チューブ104)によって実行する。
【0043】
試験は、高周波数換気(HFV)(成人、幼児、乳児および/または新生児)を有するおよび有さない対象で、末梢CO測定が、例えば二重ルーメンETTにより実行して、十分に良好または少なくとも相当する動脈のCOとの相関関係および一致をもたらしたことを明らかに示した。例えば、良好な相関関係を、動脈のCO(PaCO)と近くで対象の気道でサンプリングする主流または側流のカプノグラフで測定したpEtCOの相関関係より、末梢EtCO(dEtCO)と動脈のCO(PaCO)との間で得た。
【0044】
対象、特に新生児のETTの末端点でのサンプリングは、他の問題がある:末端点に多くの流体がある。いくつかの実施態様によれば、流体の問題を解決または減少して、それらが分析器に到達するのを防止するために、流体減少装置を用いることができる。
【0045】
流体減少装置は、標準の気道アダプタと、呼吸のサンプリングする第一位置、およびサンプリングラインを閉じる第二位置を可能にする活栓タイプの弁を有するサンプリングラインに対するサンプリングコネクタとを含み、気管の末端領域から、流体の吸引のための開口部を開くことができる。
【0046】
いくつかの実施態様によれば、それは、二重ルーメンの呼吸サンプリング開口部が気管内の主要なチューブ内部の数ミリメートルである場合、多分いくつかの小開口部で有益であることができる(このため、一つの開口部が流体で満たされる場合、サンプリングは残りの開口部の一つによって続けられるだろう)。
【0047】
いくつかの実施態様によれば、二重ルーメン気管内チューブ(ETT)を図式的に示す図1Bを参照する。気管内チューブ(二重ルーメンETT)200は、比較的大きな直径を有する主気管内チューブ202と、主気管内チューブ202の壁の中および沿って位置する小さい直径チューブ204(ほぼ0.8mm)とを含む。小さい直径チューブ204は、ETT200の末端208(対象の気管支チューブおよび肺の方)の数ミリメートル前に、末梢開口部206を有する。小さい直径チューブ204の末梢開口部206は、いくつか(この場合三つ)の付加的な開口部209を有する。一つ以上の開口部209が流体で遮断されるとき、サンプリングは残りの開口部の一つ以上によって続くだろう。
【0048】
小さい直径チューブ204はまた、その末梢開口部206の反対側の端部で、コネクタ210を有する第二の開口部を含む。コネクタ210は、小さい直径チューブ204に接続するのに適している連結部211を含む。コネクタ210は、サンプリングライン214と、任意にサンプルした呼吸に存在する流体を吸収および/または準透性の膜を通じて気化させるのに適している乾燥管216と接続するのに適したサンプリング開口部212を更に含む。コネクタ210はまた、気管の末端領域からの流体の吸入を実行することができる吸入口218を含む。吸引口218はまた、界面活性剤、薬物等のような薬剤の適用を可能にするのに適することができる。コネクタ210は、弁220を更に含む。弁220は、2つの任意の位置を有し、第一位置(図1Bに示すように)は、乾燥管216およびサンプリングライン214に、分析器(例えばカプノグラフ)の上で小さい直径チューブ204によってサンプルした空気の流れを可能にする。弁220の第二位置(図示せず)は第一位置に対してほぼ垂直である。第二位置において、弁220は、乾燥管216およびサンプリングライン214に小さい直径チューブ204でサンプルした空気の流れを遮断して、吸引口218の方へ流れを可能にする。弁220(または他のいずれかの弁)を、サンプリングを可能にして、時々、必要に応じてまたはすべての期間サンプリング経路を抑制すると共に、薬物の吸入または適用を可能にするようにユーザによって調整することができる。主要な気管内チューブ202の基端側開口部230は、ベンチレータに接続するのに適している。弁220(または他のいずれの弁も)をまた、サンプリング経路を遮断すると共に、サンプリングおよびトリガー吸引または薬物の使用のあらゆる期間を可能にするコントローラーによって自動的に調整することができる。コントローラーはまた、サンプリングラインを遮断することに応じたサンプリングポンプを停止するのに適することができる。
【0049】
本発明の実施態様によれば、コネクタ(例えばコネクタ210)を、第二の気管内チューブと一体的に形成することができ、小さい直径気管内チューブ(例えば小さい直径チューブ204)というることができ、または第二の気管内チューブの近端部に(着脱自在にまたは永久に)付着もしくは取り付けるのに適することができる。
【0050】
いくつかの実施態様によれば、COモニタリングのための呼吸のサンプリングを、二重ルーメンEET(例えば二重ルーメンETT200)の末端(例えば遠心端208)の領域から実行する。サンプリングを、二重ルーメンETTの小さい直径のチューブ(例えば小さい直径チューブ204)によって実行する。
【0051】
説明および疑いの回避のために、「二重ルーメンETT」または「二重ルーメン気管内チューブ」は、二つ以上のルーメンを有する気管内チューブを含む。二つ以上のルーメンは、同じまたは異なる内径を有することができる。
【0052】
流体減少装置はまた、乾燥管、例えば限定されないがNafion(登録商標)チューブまたは他のいずれかの乾燥管を含むことができる。標準の換気(波形を分析する場合)、特に乳児および新生児の場合には、標準の比較的大きな水トラップ、コレクター、フィルタ等を使用することが、予備のデッドスペースまたは波形に影響するおそれがある息流に軽微な干渉を加えることができる点に留意する必要がある。
【0053】
HFVの場合、HFVモードで、応答時間は、標準の換気と比較して重要でないので、(複数の)フィルタ、(複数の)液体トラップ、乾燥管等を付加することが可能であるが、その(それらの)大きさは、いくぶん自発呼吸を弱めることがある。
【0054】
いくつかの実施態様によれば、二重ルーメンETT(例えば小さい直径チューブ104および204)の小さい直径チューブの一つ以上が、ほぼ気管の末端部に到達して、COのような呼吸要素を識別(検出)するのに適しているセンサーの挿入または検出器のために使用することができる。これは、サンプリングまたはサンプリングに加える管理に取って代ることができる。このようなセンサーは、化学センサー、電子センサー、視覚センサーまたは他のいずれかのセンサー/検出器であることができる。例えば、二重ルーメンETTの小さい直径チューブは、照射(例えばCOが吸収する波長のIR照射)を送信および返信するのに適しているファイバーの光を受信するのに適し、このように一つ以上の呼吸パラメータ(例えば標準の換気の場合にはCO濃度または波形)を検出することができる。他の実施態様では、照射(例えば光)は、主気管内チューブに入る光が、適当な検出器に戻り小さい直径チューブ内で光ファイバーに戻る適切な反射器によって反射されるような方法で、主気管内チューブ(例えば主気管内チューブ102および202)で放射することができる。
【0055】
いくつかの実施態様によれば、ETTをまた提供して、主要な気管内チューブおよび第二の気管内チューブ(任意に、主要な気管内チューブより小直径を有する)を有する。第二の気管内チューブを、主要な気管内チューブの外側に(上述のように主要な気管内チューブの内部に並べて置かれるように)配置する。第二の気管内チューブの末梢開口部が主気管内チューブの末梢開口部に近接することができるが、気管への挿入に応じて、それはカフなしETT周辺で漏れた呼気のサンプリングするための口腔に到達するのみであるように比較的短くすることができる。この第二のラインはまた、主要な(新生児の)サンプリングアダプタに、活栓によって(上述のように)接続することができる。ユーザは、2つのサンプリング位置の間を切り換えることができる。
【0056】
いくつかの実施態様によれば、主要な気管内チューブは、その遠心端でまたは近接して、ベンチレータからの陽圧が換気用の空気で押し込むときに開口するとともに、呼気で閉じるのに適している機構を含むことができる。このように、呼気は、第二の気管内チューブによって収取すべき主要な気管内チューブの外側周辺に戻ることを強制されるだろう。しかしながら、機構340のような機構が標準の換気に適用することを注目する一方、HFVにおいて主な概念が拡散に基づく場合には、このような機構は適用することができない。
【0057】
いくつかの実施態様によれば、二重ルーメン気管内チューブ(ETT)を図式的に示す図1Cを参照する。気管内チューブ(二重ルーメンETT)300は、主要な気管内チューブ302と、主要な気管内チューブ302の壁の外および沿って配置する第二の気管内チューブ304とを含む。第二の気管内チューブ304は、主要な気管内チューブ302の手段の約3分の1で末梢開口部306を有し、気管への挿入に応じて、それはカフなしETT300周辺で漏れた呼気のサンプリングするための口腔に到達するのみだろう。
【0058】
第二の気管内チューブ304はまた、末梢開口部306の反対側の端部で、コネクタ310を有する第二の開口部を含む。コネクタ310は、サンプリングライン314に接続するのに適しているサンプリング開口部312を含む。コネクタ310はまた、気管の末端部から流体の吸入を実行できる吸入口318を含む。吸入口318はまた、界面活性剤、薬物等のような薬剤の適用を可能にするのに適用することができる。コネクタ310は、弁320を更に含む。弁320は二つの任意の位置を有し、第一位置(図1Cに示すように)はサンプリングライン314およびアナライザ(例えばカプノグラフ)に小さい直径チューブ304によってサンプルした空気の流れを可能にする。弁320の第二位置(図示せず)は、第一位置に対してほぼ垂直である。第二位置において、弁320はサンプリングライン314に小さい直径チューブ304によってサンプルした空気の流れを遮断し、吸引部318の方へ流れを可能にする。弁320(または他のいずれかの弁)を、ユーザによってサンプリングを可能にするように調整して、時々、必要に応じて、あらゆる期間で、サンプリング経路を遮断するとともに、吸引または薬物の使用を可能にする。主要な気管内チューブ302の基端側開口部330は、ベンチレータに接続するのに適している。弁320(または他のいずれかの弁)はまた、サンプリング、およびサンプリング経路を遮断すると共に、あらゆる期間に吸引または薬物の使用をもたらすことを可能にするように、コントローラーによって自動的に調整することができる。コントローラーはまた、サンプリングラインを遮断するに応じて、サンプリングポンプを停止するのに適用することができる。
【0059】
主要な気管内チューブ302はまた、その遠心端308に近接して、ベンチレータからの陽圧が換気のために空気中に押し込むときに開く一方、呼気で閉じるのに適している機構340を含む。しかしながら機構340のような機構は標準の換気に適用することができる一方、HFVにおいて主な概念が拡散に基づく場合には、このような機構を適用できることができないことを注目する。このように、呼気は、第二の気管内チューブによって収取すべき主要な気管内チューブの外側周辺に戻ることを強制される。
【0060】
いくつかの実施態様によれば、小型ナノ−技術COセンサーを、二重ルーメンETTの小さい直径チューブによって気管内に配置することができる。この構成は、元の位置でCOを測定することを可能にすることができる。他の実施態様によれば、COナノセンサーがまた、二重ルーメンETTである必要がないがいずれかのETTで配置することができる。同様に、Oセンサーのような他のいかなるセンサーもまた、COナノセンサーに加えてまたは代わりに、二重ルーメンETTまたはいずれかのETTの小さい直径チューブ内(および/または通って)で配置することができる。いくつかの実施態様によれば、センサーを使い捨てとすることができる。
【0061】
高周波数換気(HFV):
本発明の更なるまたは他の実施態様は、通常、対象、特に限定されないが、高周波数換気(HFV)技術によって肺換気を行われる小さな子供および乳児で、呼吸および二酸化炭素(CO)をモニタリングするカプノグラフィーを使用する方法および装置を目的とする。
【0062】
上述のように、少なくともいくつかの血液ガスサンプルを交換するカプノグラフィーを考慮するときに、一般的に換気のHFV(例えばHFOV)モードで連続的にモニタリングするために、いくつかの問題点を生じる。これらの問題点は、非常に高い換気頻度、「明確」な欠如、「理想的な」呼吸サイクルを含み、主流または側流のいずれかで、カプノグラフィーに関する標準的な位置でサンプリングするとき、CO濃度が現実に生じるものよりとても低くなる。
【0063】
本発明のいくつかの実施態様によれば、HFVモードによって通気される対象(例えば限定されないが、幼児、乳児および新生児)のCOサンプリングおよびモニタリングの方法および装置を提供する一方、本願明細書で記載した問題点に関する問題を解決する。
【0064】
本発明のいくつかの実施態様によれば、HFVにおいて、一つは典型的波形および呼吸循環を観察されない長い期間を予想することができ、それは無呼吸の結果でないので、HFV対象のCOサンプリング用の基本骨格は、これを考慮に入れるかまたは、このような例を顧みないべきである。
【0065】
ユーザに提供すべき新しいパラメータ:
この次の部分は、本発明のいくつかの実施態様に従って、適当なカプノグラフィーモードをHFVによって換気される対象で提供するために、必要とされる可能な要求、改善および/または変化を記載する。
【0066】
いくつかの実施態様によれば、HFVモードを規定する新しいパラメータを提供する。これらのパラメータは、任意にそれら自身の警報管理であり、特徴を示すことができる。もちろん、これらのパラメータに与えられる名称は結合せず、任意であるだけである。
【0067】
いくつかの実施態様によれば、以下のパラメータを規定して、HFVによって換気される対象のカプノグラフィーで使用することができる。これらのパラメータのいくつかを、標準の呼吸数(RR)、EtCOパラメータまたは他の既知の標準の代わりにまたは加えて使用することができる。
【0068】
a)Cont.CO−連続CO:いくつかの実施態様によれば、これは、HFVカプノグラフィーで使用される主な値であり、最後の「x」秒(それは、5秒または1〜60秒または他のいずれかの期間であることができる)にわたって平均的CO測定値(濃度)として算出して、全ての「y」秒(「y」は、1〜60秒または他のいずれかの期間であることができる)を更新することができる。この期間内で、自発呼吸が検出されるか、または、このような呼吸の可能な開始さえ疑われる(下記のセクション「e」で規定される)場合、最後のCont.CO値は、新しい期間(例えば5秒間)が識別された自発呼吸が全くなしで通過するまで中断することができる。自発呼吸が多分w秒(例えば、5秒)間隔でなくz秒(例えば、60秒)を超えて続く場合には、Cont.CO値を決定することができて、無効(例えば、ダッシュを値の代わりに提供する)として任意に示すことができる。
【0069】
b)S−EtCO−自発的EtCO:自発呼吸サイクル(下記のセクション「e」で規定される)を(概して自発呼吸の結果で)認識する場合、いくつかの実施態様によれば、呼吸の最も高いCO(濃度)値、S−EtCO(自発的EtCO)を計測して、任意に示すことができる。示した値は、最後の「m」秒(多分1〜60秒)にわたって収集した最も大きな結果であることができる。また、それを、時(実施例では1秒)、すべての期間を更新することができる。「n」秒(例えば20秒)で新規な呼吸がない場合、無効(例えば、ダッシュを値の代わりに示す)、S−EtCO値を決定して任意に示すことができる。
【0070】
c)S−FiCO−最終的な吸気のCOの自発的な分画濃度:呼吸周期が認識される場合、いくつかの実施態様によれば、呼吸周期(最終的な吸気のCOの自発的な分画濃度、S−FiCO)の最低CO(濃度)の値を使用することができ、得られて任意に示した値は最後の「u」秒(多分1〜60秒)にわたって収集される最も低いものである。また、それは、すべての期間(例えば1秒に1回)で更新することができる。「t」秒(例えば20秒)の間で、新規な呼吸がない場合、S−EtCO値を決定して、任意に無効(例えば、ダッシュを値の代わりに示す)のように示すことができる。
【0071】
d)DCO−拡散(ガス輸送係数)CO(DCO):このパラメータは、分時換気量として知られる一回換気量および頻度の産物である従来の換気パラメータと同様であることができ、それは肺気体交換を適切に説明する。CO除去を規定するガス輸送係数は、「振動容積」の二乗および頻度の結果に相関する。この目的のためには、カプノグラフ内にHFVベンチレータパラメータで入力することを可能にすることを必要であるだろう。
【0072】
e)Inst.CO−瞬間的なCO:COの未処理の測定値。いくつかの実施態様によれば、すべての期間(例えば、50ミリ秒に一回、CO測定を実行する)。測定したCOが、少なくとも最少の「c」mmHg(「c」が、例えば1〜10mmHgの間にあることができる)を超えて(または未満で)、Cont.CO流(最新)値、および少なくとも「k」ミリ秒、msec(例えば200msec)で持続して変化する場合、自発呼吸を疑う。システムは、最少のk期間、例えば200ミリ秒を超えて持続する「c」mmHgの最大振幅(PTP)を確かめることができる。この段階の間、Cont.CO値を、上述のように中止することができる。「c」mmHg PTPが全くない時間切れ(例えば3秒)の場合には、PTP追跡を中止して、Cont.CO算出を再開することができる。自発呼吸を、「c」mmHg PTPのすべての2つの連続的な発生で合計した。
【0073】
f)「低CO」:HFVにおいて一つが典型的波形および呼吸循環を観測しない長い期間を予想することができるので、用語「無呼吸」または「呼吸が全くない」に全く意味がなく、それゆえに用語「低CO」をその代わりに使用することができる。
【0074】
g)高低cont.CO警報:いくつかの実施態様によれば、警報はRRに関連し、高低EtCOを使用不能であり、Cont.CO高低が可能であることができる。
【0075】
h)自発呼吸の濃度:いくつかの実施態様によれば、自発呼吸の濃度を算出することができる。この値を、対象が自発呼吸する時間の割合で算出することによって得ることができる。
【0076】
i)いくつかの実施態様によれば、パラメータ(例えばCont.CO)と関連のいずれかのCOの動向を示して、任意の時間にわたるにパラメータの変更を示すグラフまたは表として示すことができる。
【0077】
j)いくつかの実施態様によれば、cont.O値は、通常モード(非HFV)においてEtCO値を示す位置で示すことができる。他の2つのパラメータ(S−EtCOおよびFiCO)を、通常モード(noーHFV)においてRRおよびFiCOを示す位置で示すことができる。
【0078】
k)いくつかの実施態様によれば、表示は二つの部分を含むことができる:
1)主な波形表示は、一般に0.1〜10mm/秒の範囲で、標準の換気(非HFV)より遅い掃引速度である。このモードは、それの上に重ねられる散発的な自発呼吸(cont.CO)を示す。主な波形表示の例は、図2の上のグラフに示すことができ、いくつかの実施態様によれば、それは、HFVによって換気される対象のカプノグラフ表示の例を示す。上のグラフは、時間にわたるmmHg(秒、秒)でCont.COの値を示す。明確な「下降」であるグラフの部分は、自発呼吸を示す。
【0079】
2)主な波形表示(上述の1節)のものより遅い掃引速度、例えば0.1〜10mm/分の範囲を有する表示。この比較的遅い表示は、自発的(cont.CO)の動向を示し、言い換えると、Cont.COは、期間(例えば90分)にわたって変化する方法を示す。この種のデータは、血液ガスの使用を減少または除去しさえすることができ、例えば、正にそれを注目することによって、最新血液ガス試験を対象から得られたので医師はCO濃度が改善するかどうか知ることができる。このような動向表示の例を、図2の下のグラフで参照して、それは時間(分、min)にわたるmmHgでContCOの動向を示す。これらのグラフに加えて、Cont.CO、S−EtCO、SpOならびにS−FiCOおよびPR(パルスオキシメトリ)の値をまた示すことができる。
【0080】
l)いくつかの実施態様によれば、例えば血液ガスを規定するような、結果マークを手動(または自動)で入力する手段を設ける。例えば、赤い点または類似物(多分印(sigh)、文字または「b.g」のような文字の組合せ)を、医師が最後の血液ガス時間と関連するCOの動向を容易に参照することができるように、比較的遅い動向表示に配置することができる。一つはまた、それらがサンプルしたCO値との動向で示すことができるように、いずれかの形態(値、図表等)で、血液ガスの値を加えることができることが好ましい。
【0081】
本発明のいくつかの実施態様によれば、用語「末梢」または「末端」は、対象の肺の方へ配置する(または配置するのに適する)位置をいうことができる。
【0082】
本発明のいくつかの実施態様によれば、用語「基部」または「近端部」は、対象の口の方へ配置する(または配置するのに適する)位置をいうことができる。
【0083】
本発明のいくつかの実施態様によれば、用語「主要な気管内チューブ」は、換気を実行することができる気管内チューブの部分をいうことができる。
【0084】
本発明のいくつかの実施態様によれば、用語「第二の気管内チューブ」は、換気で直接使用されない気管内チューブの部分をいうことができる。第二の気管内チューブは、主要な気管内チューブより直径を小さくすることができる。第二の気管内チューブは、主要な気管内チューブまたはそれに接続したものと一体的に形成することができる。
【0085】
本発明のいくつかの実施態様によれば、用語「サンプリングライン」または「呼吸サンプリングライン」は、いずれかの種類の(複数の)管または、例えば、カプノグラフのような分析器にサンプルした呼吸の流れを可能にするのに適している管系のいずれかの部分をいうことができる。サンプリングラインは、様々な直径、アダプタ、コネクタ、弁、乾燥用の部材(例えばフィルタ、トラップ、ナフィオン(登録商標)などのような試用管)のチューブを含むことができる。
【実施例1】
【0086】
二重ルーメンETTによるサンプリングと血液ガスとの間の相関関係
研究設計
将来の観察的研究は、Bnai-Zion Medical Center, Haifa, Israelで管理された。乳児を基部および末梢のEtCOモニターに同時に接続して、測定値を患者管理で示されるPaCOと比較した。末梢EtCO(dEtCO)の測定値を、患者の臨床的な治療のために使用しなかった。研究は、治験委員会の承認を得た。全ての両親は、研究に参加する前に、インフォームドコンセントに署名した。
【0087】
主要な結果測定は、PaCOの究極の判断基準でマイクロストリームdEtCOの精度および相関関係を評価した。第二の結果測定は、主流pEtCOの方法を標準および一般的に使用したこれらの所見と比較することとした。
【0088】
研究集団研究期間の間のNICUにおいて、全ての挿管された乳児を研究に含み、それらは二重ルーメン気管内チューブ(ETT)を有し、それらの親がインフォームドコンセントに署名した。単一のルーメン気管内チューブを有する乳児を除外した。
【0089】
ETTを必要とした全ての乳児を、二重ルーメンチューブ(カフなし気管チューブ、Mallinckrodt Inc., Chih, Mexico)により分娩室またはNICUで挿管した。このETTは、気管分岐部の近くの末梢性圧力の測定値または外因性界面活性剤の投与のための予備の小さいルーメンを有する。この研究において、この側面口を使用してdEtCOのみを測定した。
【0090】
挿管された乳児を、同時に2つのカプノグラムによって観察した。側流dETCOを、マイクロストリームカニューレ(Oridion Medical Inc., Needham, MA)を経て、マイクロストリームカプノグラフによって末梢で測定した。主流pETCOを、ETTの近端部に接続したカプノグラムによって測定した(Philips IntelliVue patient monitor, Capnography Extension M3014A, Philips, Boeblingen, Germany)。二つの方法からの表示は、内在する動脈経路によって日常的な患者管理のための採血時に示され、PaCO濃度(Omni AVL, Roche Diagnostic Gmbh, Graz, Austria)と比較した。各々の血液をサンプルする前に、そのpEtCOの適切な表示、およびマイクロストリームカプノグラフ(換気のサイクル全体にわたる呼気のCOの連続的安定した波形)上の信頼性が高い波形を保証して、(5mLの空気を挿入することによる)dEtCO測定用のETTの側面口から分泌物を明確にした。分泌物によって遮断されるマイクロ流カニューレを、必要に応じて交換した。
【0091】
患者の特徴、それらの肺または心臓の疾患の基準、および(酸素[FiO]の分画吸気Xとして規定される酸素化指数は気道内圧/PaOを意味し、換気灌流の不釣り合いの濃度をPaO/PAO比率によって決定した)肺疾患の重症性に関するデータを収取した。重症肺疾患を:PaO/PAO比率<0.3(18,19)またはOI>10で規定した;軽度の中程度の肺疾患:PaO/PAO比率>0.3およびOI<10(PAOを、FiO X[気圧−47]−PaCO/0.8]によって算出した。PaCOは、肺胞のPACOと同様にみなした。
【0092】
偏り<5mmHgを低い偏り、>5mmHgを高い偏り(9,10)とみなした。
【0093】
各々の患者の中でEtCOモニタリング(基部および末梢)の整合性を、PaCOの変化と連続的なサンプルでのEtCOの変化との間の関係を検討することによって決定した。
【0094】
統計分析
末梢および基部のEtCOならびにPaCOの相関関係を線形回帰分析によって評価して、Bland−Altman技術(22)によって、これらの測定値(偏り[平均差]、および精度[差の標準偏差])の間の一致を決定した。
【0095】
PaCOの変化と、基部および末梢のEtCOの同時変化との間の相関関係を、線形回帰分析によって各々の患者の内で連続的な測定値で評価した。
【0096】
有意水準をp<0.05で設定した。SigmaStat version 2.03, Chicago, IL および the Minitab version 12.23, State College, PA統計ソフトウェアを使用した。
【0097】
結果
27人の乳児が研究に参加して、末梢EtCOの222の測定値および基部EtCOの212を分析した。10人の乳児において、基部EtCOを連続的に測定することができなかった。表1は、研究に参加した患者の特徴を示す。
【0098】
【表1】

*FiOは吸入酸素分率;
**PaO/PAO肺胞/動脈の酸素圧比率;
***OI=FiO X平均気道内圧/PaO
【0099】
PaCO、dEtCO、pEtCOの中央値(範囲)の標準は、それぞれ、46.3(24.5−99.7)mmHg、46.0(20.0−98.0)mmHgおよび37.0(12.0−71.0)mmHgであった。
【0100】
図3AおよびBは、いくつかの実施態様によれば、動脈のPCOを有する末梢EtCO、dEtCO(A)と、基部EtCO(pEtCO(B)との間の線形相関関係を示す。dEtCOおよびPaCOの相関係数(r)は十分である(r=0.72、p<0.001)一方、pEtCOのrは不十分だった(r=0.21、p=0.002)。
【0101】
図4AおよびBは、いくつかの実施態様によれば、末梢EtCO、dEtCO(A)および基部EtCO、pEtCO(B)の間の差と動脈のCO、PaCOのBland−Altman図表を示す。平均差(偏り)およびdEtCOに対する差異(精度)の標準偏差は、それぞれ−1.5+8.7mmHg、および、pEtCOに対して−10.2+13.7mmHgであった。相関の中央値(25および75の百分位数)は、それぞれ−1.1(−5.6および2.7)および−10.3(−16.0および−0.8)であった。末梢および基部のEtCOの両方の標準はPaCO標準を過小評価したけれども、dEtCOはPaCOの非侵襲性の程度としてのpEtCOより正確だった。
【0102】
dEtCO(21のサンプル)は、PaCOの基準として信頼性があった一方で、pEtCO(19のサンプル)は、PaCO標準(>60mmHg)の高い範囲に歪んでいた(r=0.77、p<0.001、および、r=0.21、p=0.38;偏り+精度:−4.8+7.9および−33.3+20.0;それぞれ)。
【0103】
表2は、末梢および基部のEtCO表示の精度上の(PaO/PAO比率またはOIによって決定された)肺疾患の重症性の効果を示す。dETCOがまだPaCOと相関することが判明したが、その偏りは肺疾患の重症性によって増加した。
【0104】
【表2】

mmHgでの全てのCO濃度
【0105】
PaCOの変化、ならびに、基部および末梢のEtCOの同時変化は、各々の患者の内で連続的な測定値で評価した。PaCOの平均変化は0.12+9.3mmHgで、dEtCOでは0.90+10.8mmHgで、0.49の変化間のr、p<0.001である。pEtCOの平均変化は、PaCOの同時変化と比較して、−0.02+8.5mmHgで、0.17のr、p<0.05であった。
【0106】
この研究は、二重ルーメンETTによるdEtCO測定の新規な方法が新生児における標準の主流pEtCO方法と比較して、良好な相関関係およびPaCOとの一致があったことを示す。dEtCOの精度は減少したが、それはPaCO(>60mmHg)の高い範囲または高度の肺疾患の条件でさえPaCOの確実な基準のままだった。
【0107】
dEtCOは、PaCOを推定する正確で信頼性が高い非侵襲性の方法であることが判明した。それはPaCOと良好な相関関係があり(n=222、r=0.72、p<0.001)、それは以前Rozycki等(10)によってNICU乳児で報告される主流pEtCO(n=411、r=0.83、p<0.001)と比較して、わずかに低かった。dEtCO(−1.5+8.7mmHg)で報告される偏りは、Rozycki等によって主流pEtCO(−6.9+6.9mmHg)で報告されたものよりさらに小さく、<5mmHg良く、それは良好な一致の範囲内とみなされる(9、10)。研究において、相関関係、およびPaCOとdEtCOの一致は、主流pEtCOに対するものより良好だった。数人の研究者は、末梢および基部の側流EtCOで類似した結果を報告した(17、18)一方、他の者が末梢および基部の主流EtCO(11)の相当する精度を報告した。しかしながら、これらの研究のいずれもdEtCOを二重ルーメンETTで測定せず、それらはマイクロストリーム技術を使用しなかった。主流pEtCOに関する研究結果を、他の者がその方法(10)でより良好な結果を報告したように、注意して解釈しなければならない。これは、患者の混合、彼らの肺疾患の重症性、ETTのまわりの漏れのレベル、および測定のために使用した測定器によって反映される異なる研究における異なる状況から生じることがありえる。
【0108】
疾患の重症性は、いくつかの研究のカプノメトリの精度に影響を及ぼすことが報告された。換気灌流の組合せを誤りひどくなるほど、EtCOおよびPaCOの間の差は高くなる(9、20)。不適当に組み合わせる換気灌流による実質性肺疾患はNICUにおいて一般的特徴である。Sivan等(20)はPaO/PAO比率>0.3がEtCOおよびPaCOの間のより良好な一致と関連したと報告し、Hagerty等(9)は、肺疾患を伴う新生児、および非肺疾患状況で機械換気を受けるものと比較するときに、EtCOおよびPaCOの間でより高い勾配を発見した。異なる結果は、他の研究者によって報告された。Tingay等(19)はEtCO偏りが肺疾患の重症性から独立していることを発見し、Rozycki等(10)は肺疾患(換気指数および酸素化指数)の程度の測定が偏りの程度に小さい影響を及ぼすことを報告した。研究において、dEtCOおよびPaCOの一致は減少したが、PaO/PAO比率<0.3を伴う患者の偏りは<5mmHg残った。PaCOのレベルがEtCO表示の精度に影響を及ぼすかどうかを決定して、dEtCOを超えるpEtCOに影響を及ぼすことを見出し、それはPaCOと適当な一致にとどまった。Rosycki等は、pEtCOの精度がPaCO標準に影響を受けることを発見しなかった(10)。所見は、研究において評価したようなdEtCOは、NICU患者の十分な範囲のPaCO評価する確実な非侵襲性の方法として使用できたことを示唆する。
【0109】
マイクロストリーム側流カプノグラフィーが、新生児(9、19)において2つ研究(のみ)で、従来使用されたにもかかわらず、これは最初に二重ルーメンETTが開示された目的で使用され、その予備のルーメンを経てdEtCOの連続測定を可能にした。
【0110】
マイクロストリーム技術の意図は、主流カプノメトリより正確でないと伝統的にみなされる側流カプノメトリー(capnomtery)の精度を改善することである(11,13,14,15,16)。マイクロストリームカプノグラフィーは50mL/分のサンプリング流速を使用して、従来の側流システムで前の研究によって使用したものよりほぼ3分の1である。この低い流速は、一回換気量に対する競合を除去して、また系内で凝縮を減少させる。高いCO−特定の赤外線源(CO分子の吸収スペクトルに正確に適合させる放出)のために、試料セルは、反応の割合または精度を損なうことなく低い流速を可能にする非常に少ない容量(15μL)を利用する。これらの特徴は新生児において観察される少ない吸気および呼気の容量の混合を妨げることによって精度を保持する一方で、急速な応答時間は呼吸回路の全体にわたって薄層をなすガス流れによって維持される(22)。新規な低流れ側流カプノグラフ(Oridion Medical Inc., Needham, MA, USA)は、Hargetry等(9)によって基部ETTの側面口に接続するときに試験され、それらは、肺疾患で肺換気を行われない乳児の3.4+2.4mmHgの勾配および肺疾患のもので7.4+3.3を報告した。Tingay等(19)はまた、新生児の輸送の間、乳児のpEtCOモニタリングでマイクロストリーム技術(Agilent Microstream system, Andover, Massachusetts, USA)を使用した。それらは、pEtCOがPaCOと線形関係があったが、PaCO(8.2+5.2mmHg)の受け入れ難い過小評価を有し、個々の患者内で時間とともに確実な動向がないことを報告した。研究において、マイクロストリーム技術((Oridion Medical Inc., Needham, MA, USAを使用するが、二重ルーメンETTの側面口によってdEtCOを測定して、軽度および重度の肺疾患の両方を伴う乳児で、PaCOとの一致を改善した(それぞれ−0.24+7.3および−4.2+10.5)。
【0111】
二重ルーメン気管内チューブによるdEtCOを測定する新規な方法は、PaCOを有する良好な相関関係および一致であることを見出し、したがって高度の肺疾患の条件で確実である。dEtCOは、研究で評価したような標準の主流pEtCO方法より正確だった。EtCOはPaCOに取って代わらないが、異常なPaCOレベルの連続スクリーニングする動向および正確な時間に役立つことができる。非侵襲性COモニタリングは挿管された新生児の短いおよび長い期間の結果で重要であることができ、現在の利用できる方法が制限されるにつれて、医学チームはNICUにおけるPaCOを評価するこの非侵襲性の方法の使用をみなすべきである。
【実施例2】
【0112】
HFVによって肺換気を行われる患者における、二重ルーメンETTによるサンプリングと血液ガスとの間の相関関係
HFVによって肺換気を行われる八人の患者は、サンプリングラインが二重ルーメンETTの末端に接続したマイクロストリームカプノグラフィーに主流カプノグラフィーと比較して試験した。大部分の場合、2.5mmのETT(主要な気管内チューブの内径)を使用した。血液ガスに対する相関関係を基準として使用した。
【0113】
少ない液体の問題で連続末梢サンプリングを実行した(トグルを有さず)。更に、二つのナフィオン(登録商標)部分を、サンプリングラインに沿って、一つは二重ルーメンコネクタの隣に、一つはラインの約40cm下で配置した。第二のナフィオン(登録商標)を、新生児の管理は湿った保育器内にいることが多いために使用し、このため一つのナフィオン(登録商標)を外側の環境においてまた、配置しなければならない。この結果を、いくつかの実施態様によれば、高周波数換気(HFV)によって換気される患者における末梢EtCO、dEtCOと動脈のCO、PaCOとの間での線形相関関係を示す図5に記載する。dEtCOおよびPaCOの間の相関関係を、pEtCOおよびPaCOの間の相関関係より非常に良好であることを示した。
【0114】
本願明細書および請求項において、各々の語「含む」「含有する」および「有する」、並びに、その形態は必ずしも語が関連することができるリストの部材に限られるわけではない。
【0115】
本発明を、例証として提供し、本発明の範囲を制限することを目的としない実施態様の様々な詳細な説明を使用して説明した。記載した実施態様は異なる特徴を含むことができ、本発明の全ての実施態様で必要である全てではない。本発明のいくつかの実施態様は、いくつかの特徴または特徴の可能な組合せのみを利用する。記載した本発明の実施態様の変更および記載した実施態様で言及した特徴の様々な組合せを含む本発明の実施態様は、当業者に見出されるだろう。本発明の範囲を請求項のみによって制限され、意図すべき請求項は全ての前記変更および組合せを含むように解釈する。
【0116】
参照、それらの全部を引用することによって本願明細書に含む:
1. Garland JS, Buck RK, Allred EN, Leviton A. Hypocarbia before surfactant therapy appears to increase bronchopulmonary dysplasia risk in infants with respiratory distress syndrome. Arch Pediatr Adolesc Med 1995; 149(6):617-22
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3. Wyatt JS, Edwards AD, Cope M, Delpy DT, McCormick DC, Potter A, Reynolds EO. Response of cerebral blood volume to changes in arterial carbon dioxide tension in preterm and term infants. Pediatr Res 1991; 29(6):553-7
4. Van de Bor M, Van Bel F, Lineman R, Ruys JH. Perinatal factors and periventricular-intraventricular hemorrhage in preterm infants. Am J Dis Child 1986; 140(11):1125-30
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10. Rozycki HJ, Sysyn GD, Marshall MK, Malloy R, Wiswell TE Mainstream end-tidal carbon dioxide monitoring in the neonatal intensive care unit. Pediatrics 1998; 101(4 Pt 1):648-53
11. McEvedy BA, McLeod ME, Kirpalani H, Volgyesi GA, Lerman J. End-tidal carbon dioxide measurements in critically ill neonates: a comparison of side-stream and mainstream capnometers. Can J Anaesth 1990; 37(3):322-6
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【図1A】

【図1B】

【図1C】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象の呼吸内の二酸化炭素(CO)の濃度を評価する方法であって、
必要な対象に気管内チューブ(ETT)を挿入する工程と、
気管内チューブ(ETT)の末端に近接した位置で気管の領域からの呼吸をサンプリングする工程と、
サンプリングした呼吸のCOの濃度に関連がある一つ以上のパラメータを評価する工程とを含む方法。
【請求項2】
呼吸をサンプリングする工程は、第二の管が気管内チューブ(ETT)の末端に近接した位置の領域に到達するように、気管内チューブ(ETT)内に第二の管を挿入する工程と、第二の管による呼吸のサンプリングを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
気管内チューブ(ETT)は、主要な気管内チューブおよび第二の気管内チューブを有する二重ルーメン気管内チューブ(ETT)であり、呼吸のサンプリングを、第二の気管内チューブによって実行する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第二の気管内チューブを、主要な気管内チューブのルーメンのほとんど内部、主要な気管内チューブ壁のほとんど内部または両方で部分的に配置する請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第二の気管内チューブを、主要な気管内チューブの外側に配置する請求項3に記載の方法。
【請求項6】
第二の気管内チューブは、主要な気管内チューブの直径より小さい直径である請求項3に記載の方法。
【請求項7】
サンプリングは、第二の気管内チューブの近端部に配置したコネクタにサンプリングラインを接続する工程を更に含む請求項3に記載の方法。
【請求項8】
第二の気管内チューブから流体の吸引を実行する工程を更に含み、
吸引を実行するときにサンプリングを一時的に中止し、サンプリングを実行するときに吸引を中止する請求項3に記載の方法。
【請求項9】
幼児、乳児および/または新生児で使用する請求項1に記載の方法。
【請求項10】
高周波数換気(HFV)で換気される対象で使用する請求項1に記載の方法。
【請求項11】
COの濃度に関連する一つ以上のパラメータは、自発的終末呼気CO(S−EtCO)、自発的最終呼気CO(S−FiCO)、連続(Cont.CO)、拡散CO(DCO)、自発呼吸の濃度、またはそれらのいずれかの動向もしくはそれらのいずれかの組合せを含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
気管内チューブ(ETT)は、カフなし気管内チューブ(ETT)である請求項1に記載の方法。
【請求項13】
サンプリングした呼吸内の二酸化炭素(CO)の濃度に関連する一つ以上のパラメータを評価するために、対象から呼吸をサンプリングするのに適した二重ルーメン気管内チューブ(ETT)であって、
主要な気管内チューブと;
対象の気管の末梢位置から呼吸をサンプリングするのに適した第二の気管内チューブとを含む二重ルーメン気管内チューブ(ETT)。
【請求項14】
第二の気管内チューブを、主要な気管内チューブのルーメンのほとんど内部、主要な気管内チューブ壁のほとんど内部または両方で部分的に配置する請求項13に記載の二重ルーメン気管内チューブ(ETT)。
【請求項15】
第二の気管内チューブを、主要な気管内チューブの外側に配置する請求項13に記載の二重ルーメン気管内チューブ(ETT)。
【請求項16】
第二の気管内チューブは、主要な気管内チューブの直径より小さい直径である請求項13に記載の二重ルーメン気管内チューブ(ETT)。
【請求項17】
第二の気管内チューブは、それの近端部で、サンプリング開口部を通るサンプリングラインに接続するのに適したコネクタを具える請求項13に記載の二重ルーメン気管内チューブ(ETT)。
【請求項18】
コネクタは、流体吸引手段に接続および/または薬剤の投与を容易にするのに適した吸引口を更に具える請求項17に記載の二重ルーメン気管内チューブ(ETT)。
【請求項19】
コネクタは弁を更に具え、前記弁が第一の位置にあるときに、サンプリングラインにサンプリングした呼吸の流れを可能にして吸引口を遮断し、前記弁が第二の位置にあるときに、吸引口を開口し、サンプリングラインにサンプリングした呼吸の流れを遮断する請求項18に記載の二重ルーメン気管内チューブ(ETT)。
【請求項20】
第二の気管内チューブは、それの末端で、第二の気管内チューブに呼吸の流れを可能にするように適した二つ以上の開口部を具える請求項13に記載の二重ルーメン気管内チューブ(ETT)。
【請求項21】
幼児、乳児および/または新生児の使用に適応させる請求項13に記載の二重ルーメン気管内チューブ(ETT)。
【請求項22】
高周波数換気(HFV)で換気される対象の使用に適応させる請求項13に記載の二重ルーメン気管内チューブ(ETT)。
【請求項23】
COの濃度に関連する一つ以上のパラメータは、自発的終末呼気CO(S−EtCO)、自発的最終呼気CO(S−FiCO)、連続(Cont.CO)、拡散CO(DCO)、自発呼吸の濃度、またはそれらのいずれかの動向もしくはそれらのいずれかの組合せを含む請求項22に記載の二重ルーメン気管内チューブ(ETT)。
【請求項24】
気管内チューブ(ETT)は、カフなし気管内チューブ(ETT)である請求項13に記載の二重ルーメン気管内チューブ(ETT)。
【請求項25】
サンプリングした呼吸内の二酸化炭素(CO)濃度に関連する一つ以上のパラメータを評価するために、対象から呼吸をサンプリングするのに適した二重ルーメン気管内チューブ(ETT)と、気管内チューブ(ETT)の末端に近接して位置した領域における対象の気管から呼吸をサンプリングするのに適した主要な気管内チューブおよび第二の気管内チューブを具える二重ルーメン気管内チューブ(ETT)と;コネクタによる二重ルーメン気管内チューブ(ETT)の第二の気管内チューブに接続するのに適した呼吸サンプリングラインとを含む呼吸サンプリング系。
【請求項26】
第二の気管内チューブを、主要な気管内チューブのルーメンのほとんど内部、主要な気管内チューブ壁のほとんど内部または両方で部分的に配置する請求項25に記載の系。
【請求項27】
第二の気管内チューブを、主要な気管内チューブの外側に配置する請求項25に記載の系。
【請求項28】
第二の気管内チューブは、主要な気管内チューブの直径より小さい直径である請求項25に記載の系。
【請求項29】
コネクタは、流体吸引手段に接続および/または薬剤の投与を容易にするのに適した吸引口を更に具える請求項25に記載の系。
【請求項30】
コネクタは弁を更に具え、前記弁が第一位置にあるときに、サンプリングラインにサンプリングされた呼吸の流れを可能にして吸引口を遮断し、前記弁が第二位置にあるときに、吸引口を開口しサンプリングラインにサンプリングされた呼吸の流れを遮断する請求項29に記載の系。
【請求項31】
第二の気管内チューブは、それの末端で、第二の気管内チューブに呼吸の流れを可能にするのに適した二つ以上の開口部を具える請求項25に記載の系。
【請求項32】
サンプリングラインは、サンプリングした呼吸に存在する流体を吸収および/または準透性の膜を通じて気化させるのに適した乾燥管を具える請求項25に記載の系。
【請求項33】
二重ルーメン気管内チューブ(ETT)を、幼児、乳児および/または新生児の使用に適応させる請求項25に記載の系。
【請求項34】
二重ルーメン気管内チューブ(ETT)を、高周波数換気(HFV)によって換気される対象の使用に適応させる請求項25に記載の系。
【請求項35】
COの濃度に関連する一つ以上のパラメータは、自発的終末呼気CO(S−EtCO)、自発的最終呼気CO(S−FiCO)、連続(Cont.CO)、拡散CO(DCO)、自発呼吸の濃度、またはそれらのいずれかの動向もしくはそれらのいずれかの組合せを含む請求項34に記載の系。
【請求項36】
気管内チューブ(ETT)は、カフなし気管内チューブ(ETT)である請求項25に記載の系。
【請求項37】
二重ルーメン気管内チューブ(ETT)の第二の気管内チューブを呼吸のサンプリングラインに接続するのに適したコネクタであって、
二重ルーメン気管内チューブ(ETT)の第二の気管内チューブに接続するのに適した連結部と;
呼吸サンプリングラインに接続するのに適したサンプリング開口部とを具え、
第二の気管内チューブは、気管内チューブ(ETT)の末端に近接して配置した気管の領域から、二酸化炭素(CO)濃度モニタリング用の呼吸をサンプリングするのに適したコネクタ。
【請求項38】
流体吸引手段に接続および/または薬剤の投与を容易にするのに適した吸引口を更に具える請求項37に記載のコネクタ。
【請求項39】
弁を更に具え、弁が第一位置にあるときに、サンプリングラインにサンプリングされた呼吸の流れを可能にして吸引口を遮断し、弁が第二位置にあるときに、吸引口を開口し、サンプリングラインにサンプリングされた呼吸の流れを遮断する請求項38に記載のコネクタ。
【請求項40】
第二の気管内チューブを、主要な気管内チューブのルーメンのほとんど内部、主要な気管内チューブ壁のほとんど内部または両方で部分的に配置する請求項37に記載のコネクタ。
【請求項41】
第二の気管内チューブを、二重ルーメン気管内チューブ(ETT)の主要な気管内チューブの外側に配置する請求項37に記載のコネクタ。
【請求項42】
第二の気管内チューブは、二重ルーメン気管内チューブ(ETT)の主要な気管内チューブの直径より小さい直径である請求項37に記載のコネクタ。
【請求項43】
第二の気管内チューブは、それの末端で、第二の気管内チューブに呼吸の流れを可能にするのに適した二つ以上の開口部を具える請求項37に記載のコネクタ。
【請求項44】
二重ルーメン気管内チューブ(ETT)を、幼児、乳児および/または新生児の使用に適応させる請求項37に記載のコネクタ。
【請求項45】
二重ルーメン気管内チューブ(ETT)を、高周波数換気(HFV)によって換気される対象の使用に適応させる請求項37に記載のコネクタ。
【請求項46】
気管内チューブ(ETT)は、カフなし気管内チューブ(ETT)である請求項37に記載のコネクタ。
【請求項47】
高周波数換気(HFV)によって換気される対象の呼吸の二酸化炭素(CO)を評価する方法であって、
対象の気管の末梢領域から呼吸をサンプリングする工程と;
一つ以上のCOと関連するパラメータを評価する工程とを含む方法。
【請求項48】
サンプリングを気管内チューブ(ETT)によって実行する請求項46に記載の方法。
【請求項49】
サンプリングを、二重ルーメン気管内チューブ(ETT)の第二の気管内チューブによって実行する請求項46に記載の方法。
【請求項50】
COの濃度に関連する一つ以上のパラメータは、自発的終末呼気CO(S−EtCO)、自発的最終呼気CO(S−FiCO)、連続(Cont.CO)、拡散CO(DCO)、自発呼吸の濃度、またはそれらいずれかの動向もしくはそれらのいずれかの組合せを含む請求項48に記載の方法。

【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−522583(P2011−522583A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−511164(P2011−511164)
【出願日】平成21年5月31日(2009.5.31)
【国際出願番号】PCT/IL2009/000538
【国際公開番号】WO2009/144731
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【出願人】(510313005)オリディオン メディカル 1987 リミテッド (3)
【氏名又は名称原語表記】ORIDION MEDICAL 1987 LTD.
【Fターム(参考)】