EGF−Rアンタゴニストの投与による気道粘液産生の防止方法
【課題】気道における粘液の過剰分泌を阻害する方法、および気道における肺細胞過形成を低下させるための薬学的製剤の提供。
【解決手段】治療に有効な量の上皮増殖因子受容体(EGF−R)アンタゴニストを、気道肺細胞過形成による気道粘液過剰分泌に罹患した患者へ投与することを含む、個体の気道における肺細胞過形成を低下させる方法、および該アンタゴニストと薬学的に許容される担体とを含む、気道における肺細胞過形成を低下させるための薬学的製剤。該アンタゴニストとしては、EGF−Rに選択的なキナーゼ阻害剤、上皮増殖因子と特異的に結合するモノクローナル抗体、抗酸化剤等であることが好ましい。
【解決手段】治療に有効な量の上皮増殖因子受容体(EGF−R)アンタゴニストを、気道肺細胞過形成による気道粘液過剰分泌に罹患した患者へ投与することを含む、個体の気道における肺細胞過形成を低下させる方法、および該アンタゴニストと薬学的に許容される担体とを含む、気道における肺細胞過形成を低下させるための薬学的製剤。該アンタゴニストとしては、EGF−Rに選択的なキナーゼ阻害剤、上皮増殖因子と特異的に結合するモノクローナル抗体、抗酸化剤等であることが好ましい。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療に有効な量の上皮増殖因子受容体(EGF-R)アンタゴニストを、気道杯細胞過形成による気道粘液過剰分泌に罹患した患者へ投与することを含む、個体の気道における杯細胞過形成を低下させる方法。
【請求項2】
EGF-RアンタゴニストがEGF-Rに選択的なキナーゼ阻害剤である、請求項1の方法。
【請求項3】
アンタゴニストがBIBX1522である、請求項2の方法。
【請求項4】
アンタゴニストが抗体である、請求項1の方法。
【請求項5】
抗体が上皮増殖因子(EGF)と特異的に結合するモノクローナル抗体である、請求項4の方法。
【請求項6】
抗体が上皮増殖因子受容体(EGF-R)と特異的に結合するモノクローナル抗体である、請求項4の方法。
【請求項7】
アンタゴニストが膜貫通型EGF-Rリガンドの放出を阻害するものである、請求項1の方法。
【請求項8】
アンタゴニストが膜貫通型EGF-Rリガンドの放出を媒介するメタロプロテイナーゼの選択的阻害剤である、請求項7の方法。
【請求項9】
アンタゴニストが杯細胞産生を誘導するGタンパク質共役型受容体アンタゴニストである、請求項8の方法。
【請求項10】
アンタゴニストがEGF-Rのトランスリン酸化を阻害するものである、請求項1の方法。
【請求項11】
アンタゴニストが抗酸化剤である、請求項8の方法。
【請求項12】
アンタゴニストが注射により投与される、請求項1の方法。
【請求項13】
アンタゴニストが、通常の生理食塩溶液の形態で担体と共に静脈内に投与される、請求項12の方法。
【請求項14】
アンタゴニストが吸入により投与される、請求項1の方法。
【請求項15】
アンタゴニストがリポソーム送達により投与される、請求項1の方法。
【請求項16】
リポソームが立体的に安定化され静脈内に投与される、請求項15の方法。
【請求項17】
気道における杯細胞過形成を低下させるのに十分な用量の、治療に有効な量の上皮増殖因子受容体(EGF-R)アンタゴニストと、薬学的に許容される担体とを含む、気道における杯細胞過形成を低下させるための薬学的製剤。
【請求項18】
EGF-RアンタゴニストがEGF-Rに選択的なキナーゼ阻害剤である、請求項17の製剤。
【請求項19】
EGF-RアンタゴニストがEGF-Rのトランスリン酸化を阻害するものである、請求項18の製剤。
【請求項20】
アンタゴニストが抗酸化剤である、請求項19の製剤。
【請求項21】
アンタゴニストが抗体である、請求項17の製剤。
【請求項22】
抗体が上皮増殖因子(EGF)と特異的に結合するモノクローナル抗体である、請求項21の製剤。
【請求項23】
抗体が上皮増殖因子受容体(EGF-R)と特異的に結合するモノクローナル抗体である、請求項21の製剤。
【請求項24】
アンタゴニストが膜貫通型EGF-Rリガンドの放出を阻害するものである、請求項17の製剤。
【請求項25】
アンタゴニストが膜貫通型EGF-Rリガンドの放出を媒介するメタロプロテイナーゼの選択的阻害剤である、請求項24の製剤。
【請求項26】
治療に有効な量の上皮増殖因子受容体(EGF-R)アンタゴニストを、鼻ポリープに罹患した患者へ投与することを含む、鼻ポリープを治療する方法。
【請求項1】
治療に有効な量の上皮増殖因子受容体(EGF-R)アンタゴニストを、気道杯細胞過形成による気道粘液過剰分泌に罹患した患者へ投与することを含む、個体の気道における杯細胞過形成を低下させる方法。
【請求項2】
EGF-RアンタゴニストがEGF-Rに選択的なキナーゼ阻害剤である、請求項1の方法。
【請求項3】
アンタゴニストがBIBX1522である、請求項2の方法。
【請求項4】
アンタゴニストが抗体である、請求項1の方法。
【請求項5】
抗体が上皮増殖因子(EGF)と特異的に結合するモノクローナル抗体である、請求項4の方法。
【請求項6】
抗体が上皮増殖因子受容体(EGF-R)と特異的に結合するモノクローナル抗体である、請求項4の方法。
【請求項7】
アンタゴニストが膜貫通型EGF-Rリガンドの放出を阻害するものである、請求項1の方法。
【請求項8】
アンタゴニストが膜貫通型EGF-Rリガンドの放出を媒介するメタロプロテイナーゼの選択的阻害剤である、請求項7の方法。
【請求項9】
アンタゴニストが杯細胞産生を誘導するGタンパク質共役型受容体アンタゴニストである、請求項8の方法。
【請求項10】
アンタゴニストがEGF-Rのトランスリン酸化を阻害するものである、請求項1の方法。
【請求項11】
アンタゴニストが抗酸化剤である、請求項8の方法。
【請求項12】
アンタゴニストが注射により投与される、請求項1の方法。
【請求項13】
アンタゴニストが、通常の生理食塩溶液の形態で担体と共に静脈内に投与される、請求項12の方法。
【請求項14】
アンタゴニストが吸入により投与される、請求項1の方法。
【請求項15】
アンタゴニストがリポソーム送達により投与される、請求項1の方法。
【請求項16】
リポソームが立体的に安定化され静脈内に投与される、請求項15の方法。
【請求項17】
気道における杯細胞過形成を低下させるのに十分な用量の、治療に有効な量の上皮増殖因子受容体(EGF-R)アンタゴニストと、薬学的に許容される担体とを含む、気道における杯細胞過形成を低下させるための薬学的製剤。
【請求項18】
EGF-RアンタゴニストがEGF-Rに選択的なキナーゼ阻害剤である、請求項17の製剤。
【請求項19】
EGF-RアンタゴニストがEGF-Rのトランスリン酸化を阻害するものである、請求項18の製剤。
【請求項20】
アンタゴニストが抗酸化剤である、請求項19の製剤。
【請求項21】
アンタゴニストが抗体である、請求項17の製剤。
【請求項22】
抗体が上皮増殖因子(EGF)と特異的に結合するモノクローナル抗体である、請求項21の製剤。
【請求項23】
抗体が上皮増殖因子受容体(EGF-R)と特異的に結合するモノクローナル抗体である、請求項21の製剤。
【請求項24】
アンタゴニストが膜貫通型EGF-Rリガンドの放出を阻害するものである、請求項17の製剤。
【請求項25】
アンタゴニストが膜貫通型EGF-Rリガンドの放出を媒介するメタロプロテイナーゼの選択的阻害剤である、請求項24の製剤。
【請求項26】
治療に有効な量の上皮増殖因子受容体(EGF-R)アンタゴニストを、鼻ポリープに罹患した患者へ投与することを含む、鼻ポリープを治療する方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2010−65053(P2010−65053A)
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−261019(P2009−261019)
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【分割の表示】特願2002−511774(P2002−511774)の分割
【原出願日】平成13年7月11日(2001.7.11)
【出願人】(592130699)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (364)
【氏名又は名称原語表記】The Regents of The University of California
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月16日(2009.11.16)
【分割の表示】特願2002−511774(P2002−511774)の分割
【原出願日】平成13年7月11日(2001.7.11)
【出願人】(592130699)ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア (364)
【氏名又は名称原語表記】The Regents of The University of California
【Fターム(参考)】
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