説明

EGFRに結合する操作されたタンパク質に基づく標的化された治療薬

本発明は、上皮成長因子受容体(EGFR)に結合する単一ドメインタンパク質に関する。本発明はまた、診断、研究および治療用途に使用するための単一ドメインタンパク質に関する。本発明は、さらに、そのようなタンパク質、そのようなタンパク質をコードするポリヌクレオチドまたはそのフラグメントを含む細胞、および革新的タンパク質をコードするポリヌクレオチドを含むベクターに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィブロネクチンIII型(Fn3)ドメインを含むポリペプチドであって、ここで、Fn3ドメインは、(i)ループ、AB;ループ、BC;ループ、CD;ループ、DE;ループEF;およびループFGを含み;(ii)ヒトFn3ドメインの対応するループの配列と比べて変更されたアミノ酸配列を伴うループBC、DE、およびFGから選択される少なくとも1つのループを有し、そして(iii)10−4M未満の解離定数でヒト上皮成長因子受容体(EGFR)に結合する、ポリペプチド。
【請求項2】
Fn3ドメインは、10−6M未満の解離定数でヒトEGFRに結合する、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
ループBCおよびループFGは、ヒトFn3ドメインの対応するループの配列と比べて変更されたアミノ酸配列を有する、請求項1または2に記載のポリペプチド。
【請求項4】
Fn3ドメインは、10番目のフィブロネクチンIII型ドメイン(10Fn3)である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項5】
10Fn3ドメインは:
(i)配列番号207〜231のいずれか1つのアミノ酸配列を含むポリペプチド;および
(ii)配列番号207〜231のいずれか1つに少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含むポリペプチド
から選択されるポリペプチドを含む、請求項4に記載のポリペプチド。
【請求項6】
ポリオキシアルキレン部分、ヒト血清アルブミン結合タンパク質、シアル酸、ヒト血清アルブミン、IgG、IgG結合タンパク質、トランスフェリン、およびFcフラグメントから選択される1つ以上の薬物動態(PK)部分をさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項7】
PK部分はポリオキシアルキレン部分であり、そして前記ポリオキシアルキレン部分はポリエチレングリコールである、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項8】
PK部分およびFn3ドメインは、少なくとも1つのジスルフィド結合、ペプチド結合、ポリペプチド、ポリマー糖、またはポリエチレングリコール部分を介して作動可能に連結されている、請求項6に記載のポリペプチド。
【請求項9】
PK部分およびFn3ドメインは、配列番号232〜235のアミノ酸配列を含むポリペプチドを介して作動可能に連結されている、請求項8のポリペプチド。
【請求項10】
抗体部分;リポカリンの誘導体;テトラネクチンの誘導体;アビマー;アンキリンの誘導体;および2番目のフィブロネクチンIII型(Fn3)ドメインから選択される第2のドメインをさらに含み、ここで、2番目のドメインは、ヒトタンパク質に結合し、ならびにここで、2番目のFn3ドメインは、(i)ループ、AB;ループ、BC;ループ、CD;ループ、DE;およびループFGを含み;(ii)ヒトFn3ドメインの対応するループの配列と比べてランダム化されたアミノ酸配列を伴うループBC、DE、およびFGから選択される少なくとも1つのループを有し、そして(iii)ヒトFn3ドメインとは結合しないヒトタンパク質に結合する、請求項1〜9のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項11】
2番目のドメインは、2番目のFn3ドメインであり、そして2番目のFn3ドメインは、10−4M未満の解離定数でヒトタンパク質に結合する、請求項10に記載のポリペプチド。
【請求項12】
2番目のドメインは、2番目のFn3ドメインであり、そして2番目のFn3ドメインは、10番目のフィブロネクチンIII型ドメイン(10Fn3)である、請求項10または11に記載のポリペプチド。
【請求項13】
2番目のドメインと結合するヒトタンパク質は、IGF−IR、EGFR、またはVEGFR2から選択される、請求項10〜12のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項14】
2番目の10Fn3ドメインは:
(i)配列番号2〜231および236のいずれか1つのアミノ酸配列を含むポリペプチド;ならびに
(ii)配列番号2〜231および236のいずれか1つに少なくとも90%同一なアミノ酸配列を含むポリペプチド
から選択されるポリペプチドを含む、請求項12に記載のポリペプチド。
【請求項15】
Fn3ドメインおよび2番目のドメインは、少なくとも1つのジスルフィド結合、ペプチド結合、ポリペプチド、ポリマー糖、またはポリエチレングリコール部分を介して作動可能に連結される、請求項10〜14のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項16】
前記ポリペプチドは、トランスフォーミング増殖因子α(TGF−α)または上皮増殖因子(EGF)のEGFRへの結合を阻害し、そして細胞ベースアッセイのサブIC50濃度においてヒトEGFRを活性化しない、請求項10〜15のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項17】
前記ポリペプチドは、EGFRへの結合について抗EGFR抗体と競合する、請求項10〜16のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項18】
前記ポリペプチドは、10μM未満のIC50でEGFRのすべてのEGF刺激性ホスホチロシン活性化を阻害する、請求項10〜17のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項19】
前記ポリペプチドは、10μM未満のIC50でERKリン酸化を阻害する、請求項10〜18のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項20】
前記ポリペプチドは、10μM未満のIC50でAKTリン酸化を阻害する、請求項10〜19のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項21】
前記ポリペプチドは、脱免疫化されて、1つ以上のT細胞エピトープが除去される、請求項10〜20のいずれか一項に記載のポリペプチド。
【請求項22】
前記Fn3ドメインは下記工程a)〜d)を含む方法によって選択される、請求項1〜21のいずれか一項に記載のポリペプチド:a)それぞれ、ヒトFn3ドメインコード配列とは異なる候補の10番目のフィブロネクチンIII型(Fn3)ドメイン配列を含む候補RNA分子の集団を生成する工程であって、前記RNA分子は、それぞれ、翻訳開始配列、および前記候補Fn3ドメインコード配列に作動可能に連結された開始コドンを含み、そしてそれぞれ、3’末端において核酸−ピューロマイシンリンカーに作動可能に連結されている工程;b)前記候補Fn3ドメインコード配列をインビトロで翻訳して、候補RNA−Fn3融合物の集団を生成する工程;c)候補RNA−Fn3融合物の前記集団とEGFRとを接触させる工程;ならびにd)RNA−Fn3融合物、EGFRに対する前記ヒトFn3の結合親和性または特異性と比べて変更されたEGFRに対する結合親和性または特異性を有するそのタンパク質部分を選択する工程。
【請求項23】
本質的にエンドトキシンを含まない、請求項1〜22のいずれか一項に記載のポリペプチドを含む、薬学的に許容できる組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図6G】
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【図6H】
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【公表番号】特表2011−517314(P2011−517314A)
【公表日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−546770(P2010−546770)
【出願日】平成21年2月10日(2009.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2009/000830
【国際公開番号】WO2009/102421
【国際公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.UNIX
【出願人】(391015708)ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー (494)
【氏名又は名称原語表記】BRISTOL−MYERS SQUIBB COMPANY
【Fターム(参考)】