説明

ELデバイス

【課題】 EL素子の発光層で発生した光を効率的に出射させることができ、且つ、EL素子から出射した光を有効に利用することができるELデバイスを提供すること。
【解決手段】 本発明のELデバイス1は、板状の陰極4と、透明基板12の一方の面12aに設けられた板状の透明な陽極6と、陰極と陽極との間に配置された板状の発光部8手10とを備えたEL素子2と、透明基板の他方12bの面に設けられた凹凸部16と、他方の面から出射する光を他方の面の法線方向に向かって偏向させるように、凹凸部の外側に他方の面に沿って配置された光偏向素子20、22と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ELデバイス(Electro Luminescence Device)に係り、詳細には、EL素子で発生した光を効率良く出射させることができるELデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
画像等を表示するディスプレイの1つとして、EL(Electro Luminescence)を利用したEL素子が知られている。このEL素子は、2枚の板状電極間に薄膜状の発光層を挟んだサンドイッチ構造を備え、電極に電圧をかけて発光層を発光させ、透明材料で形成された一方の電極を通して、光を外部に導き出す構造である。発光層を含まれる物質の種類によって有機ELと無機ELに分類される。
【0003】
図5を参照して、有機EL素子の基本構造の一例を説明する。図5に示すように、有機EL素子50は、MgAg合金等からなる板状の金属陰極52と、インジウム/錫酸化物等からなる板状の透明陽極54を備えている。透明陽極54は、ガラス基板56の一方の面56aに上に設けられている。また、金属陰極52と透明陽極54の間には、ジアミン系化合物等からなる正孔輸送層58とキノリノールアルミニウム錯体等の発光体を含む発光層60が積層されている。
【0004】
このような構成を有する有機EL素子では、直流電源62によって金属陰極52と透明陽極54に直流電圧を印加すると、透明陽極54から正孔輸送層58に注入された正孔が発光層60に進入し、金属陰極52から注入されて電子が発光層60中を拡散移動する。この結果、発光層60内で正孔と電子が再結合し、電気的に中和され、発光層60の発光体の分子が基底状態から励起状態になる。この励起状態の発光体の分子が、基底状態に戻る際に放出されるエネルギーにより、発光層60が発光する。そして、透明電極54を透過しガラス基板56の他方の面56b(発光面)から出射してきた光が画像表示等に利用される。
本発明は、このような公知公用の技術をもとに開発されたものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したような構成を有するEL素子では、発光層60で発生し、ガラス基板56の他方の面(出射面)56bから出射する光を利用して画像表示等を行っている。しかしながら、ガラス基板56に入射し出射面56bに達した光の多くが、出射面56bとその外側の空気層の境界面で全反射して、ガラス基板56の端面56c、56dから出射してしまい、発光層で発生した光を出射面から有効に取出すことができないという問題があった。
【0006】
さらに、出射面56bから出射した光も、出射面56bの法線方向に向かって出射する成分が少ないためEL素子の正面輝度が低く、出射する光の有効利用が図れないという問題もあった。
【0007】
本発明は、上述した従来技術の問題を解決するためになされたものであり、EL素子の発光層で発生した光を効率的に出射させることができ、且つ、EL素子から出射した光を有効に利用することができるELデバイスを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、板状の陰極と、透明基板の一方の面に設けられた板状の透明な陽極と、上記陰極と上記陽極との間に配置された板状の発光部とを備えたEL素子と、上記透明基板の他方の面に設けられた凹凸部と、上記他方の面から出射する光を該他方の面の法線方向に向かって偏向させるように、上記凹凸部の外側に上記他方の面に沿って配置された光偏向素子と、を有することを特徴とするELデバイスが提供される。
【0009】
このように構成された本発明においては、発光層から光が出射する透明基板の他方の面に凹凸部が形成されているので、この他方の面での全反射が生じにくくなり、より多くの光が他方の面から出射する。また、光偏向素子により、透明基板の他方の面から出射した光が他方の面の法線方向に向かって偏向されるので、出射する光が有効利用されデバイスの正面輝度が向上する。さらに、光を効率よく取り出すことができるため、駆動電力が小さくなり、ELデバイスの寿命が長くなる。
【0010】
本発明の他の好ましい態様によれば、凹凸部は、マットによって構成されている。「マット」とは、ブラスト加工、マット加工等によって処理された粗面を意味する。
このような構成によれば、ガラス基板の他方の面から出射しようとする光が、マットによる凹凸によって、全反射を起こしにくくなる。
【0011】
本発明の他の好ましい態様によれば、上記凹凸部は、プリズムによって構成されている。プリズムは、柱状のプリズムを連続的に配置したものであっても、他の形状のプリズムを離散して配置したものであってもよい。
このような構成によれば、ガラス基板の他方の面から出射しようとする光が、プリズムによる凹凸によって、全反射を起こしにくくなる。
【0012】
本発明の他の好ましい態様によれば、上記凹凸部は、多数のドットまたは凹部によって構成されている。ドットとは、半球状、半楕円球状等の突起を指す。
このような構成によれば、ガラス基板の他方の面から出射しようとする光が、ドットによる凹凸によって、全反射を起こしにくくなる。
【0013】
本発明の他の好ましい態様によれば、上記凹凸部の表面の平均傾斜角が、0.5°〜20°である。
本発明の他の好ましい態様によれば、上記凹凸部が光学的な異方性を有する。
本発明の他の好ましい態様によれば、上記光偏向素子が、プリズム部が上記凹凸部と反対方向を向くように配置された1または2枚のプリズムシートによって構成されている。
本発明の他の好ましい態様によれば、上記光偏向素子が、プリズム部が上記凹凸部を向くように配置されたプリズムシートによって構成されている。
【0014】
本発明の他の好ましい態様によれば、上記凹凸部と上記光偏向素子との間に、光学的異方性を有する拡散シートが配置されている。
【0015】
本発明の他の好ましい態様によれば、上記プリズムシートの隣接するプリズムのピッチが、15μm以下である。
このような構成によれば、モアレ縞の発生を抑制することができる。
本発明の他の好ましい態様によれば、上記ドットの直径は、30μm以下である。
このような構成によれば、モアレ縞の発生を抑制することができる。
【0016】
本発明の他の好ましい態様によれば、上記凹凸部が、UV硬化型樹脂によって形成されている。
本発明の他の好ましい態様によれば、上記透明基板がガラスによって形成され、上記凹凸部が、上記透明基板の他方の面をエッチングすることにより形成されている。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、EL素子の発光層で発生した光を効率的に出射させることができ、且つ、EL素子から出射した光を有効に利用することができるELデバイスが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態のELデバイスについて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態のELデバイス1の構造を概略的に示す断面図である。図1に示すように、ELデバイス1は、有機EL素子2を備えた有機ELデバイスである。有機EL素子2は、MgAg合金等の金属からなる板状の金属陰極4と、インジウム/錫酸化物等の透明体からなる板状の透明陽極6と、これら金属陰極4と透明陽極6との間に積層されたジアミン系化合物等を含む正孔輸送層8およびキノリノールアルミニウム錯体等を含む発光層10とを備えている。
【0019】
透明電極6は、有機EL素子2を構成するガラス製の透明基板12の一方の面12aに光学的に密着するように配置されている。ここで、「光学的に密着」とは、光透過性を有する物体どうしがその間に空気層を形成することなく密着している状態をいう。
【0020】
有機EL素子2の各端面2c,2dは金属反射膜14で覆われている。したがって、本実施形態のELデバイス1では、発光層10で生じ透明基板12の一方の面12aから透明基板12に入射した光は、透明基板12の端面からは出射せず、透明基板12の他方の面(出射面)12bからのみ出射する。
【0021】
出射面12bは、エッチング等などの処理により、微細な凹凸形状を有するマット16に加工されている。このマット16上には、表面に微細な凹凸が設けられた拡散シート18が配置されている。マット16及び拡散シート18の表面に形成された凹凸の平均傾斜角は、0.5°〜20°であるのが好ましい。
【0022】
さらに、拡散シート18の外方には、透明基板12の出射面12bに沿うように、第1のプリズムシート20が配置されている。第1のプリズムシート20は、一方の面に多数の柱状三角プリズムが並列状態で連続的に形成された透明シートであり、柱状三角プリズムが光の出射方向に突出する上向きプレートシートとされている。また、第1のプリズムシート20は、柱状三角プリズムが図1のY方向に延びる向きとされている。
【0023】
さらに、第1のプリズムシート20の外方には、第2のプリズムシート22が配置されている。第2のプリズムシート22も、第1のプリズムシート20と同一の構造を有し、第1のプリズムシート20と同様に、柱状三角プリズムが光の出射方向に突出する上向きプレートシートとされているが、柱状三角プリズムが図1のx方向に延びる向き、すなわち、柱状三角プリズムの延びる方向が第1のプリズムシート20と直交する向きとされている。
各プリズムシート20、22における互いに隣接するプリズムのピッチPは、30μm以下に設定されている。
【0024】
さらに、有機EL素子2には、金属陰極4と透明陽極6に直流電圧を印加することができるように直流電源24が接続されている。
【0025】
直流電源24により金属陰極4と透明陽極6に直流電圧を印加すると、発光層10が発光する。発光層10で発生した光は、透明陽極6を通過して透明基板12の上面12aから透明基板12内に入射する。上述したように、本実施形態では、有機EL素子2の背面は金属陰極4で、端面は金属反射膜14で覆われているので、発光層10で発光した光は、透明基板12の出射面12bからしか出射できない。
【0026】
そして、出射面12bはマット16に加工されているので、出射面12bの臨界角が大きくなる。その結果、ELデバイス1では、出射面12bを通して透明基板12から出射しようとする光がこの出射面12bで全反射を起こしにくくなり、有機EL素子2で発生した光が出射面12bから効率良く取り出される。
【0027】
また、ELデバイス1では、透明基板12から出射した光は、拡散シート18で拡散され、さらに、2枚のプリズムシート20、22によって、出射面12bの法線方向に向かって偏向されELデバイス1から出射するので、ELデバイス1の正面輝度が向上する。この結果、画像表示装置(ディスプレイ)や光源に利用できる。
さらに、ELデバイス1では、光を効率よく取り出すと共に正面輝度を高めることができるため、駆動電力を小さくでき、製品寿命が長くなる。
【0028】
上記実施形態では、透明基板12と第1のプリズムシート20の間に拡散シート18を配置した構成であるが、この拡散シート18を省略した構成でもよい。
また、上記実施形態は、柱状のプリズムが直交して延びる2枚のプリズムシート20、22を重ねて使用しているが、いずれか1枚のみを使用したものでもよい。
また、このマット16、拡散シート18の平均傾斜角に異方性を持たせる、すなわち、マット16、拡散シート18の凹凸に一定の異方性を持たせた構成でもよい。
【0029】
次に、本発明の第2実施形態のELデバイスを説明する。図2は、本発明の第2実施形態のELデバイス26を示す図1、と同様の概略断面図である。図2に示されているように、第2実施形態のELデバイス26は、第1実施形態のELデバイス1と基本的には同一の構成を備えている。したがって、図2では、図1と同一の部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
【0030】
図2に示すように、ELデバイス26では、第1実施形態のELデバイス1で使用した第1、第2のプリズムシート20、22に代えて、第3のプリズムシート28が使用されている。この第3のプリズムシート28は、一方の面に多数の柱状三角プリズムが並列状態で連続的に形成された透明シートであり、柱状三角プリズムが光の出射方向と反対方向に突出する下向きプレートシートとされている。また、第3のプリズムシート28は、柱状三角プリズムが図2のY方向に延びる向きとされている。
【0031】
このように構成されたELデバイス26では、拡散シート18で拡散された光は、第3のプリズムシート28によって透明基板12の出射面12bの法線方向に向かって偏向され、ELデバイス26から出射する。従って、第2の実施形態のELデバイス26でも、第1の実施形態のELデバイス1と同様の効果が得られる。
【0032】
次に、本発明の第3実施形態のELデバイスを説明する。図3は、本発明の第3実施形態のELデバイス30を示す図1と同様な概略断面図である。図3に示されているように、第3実施形態のELデバイス30は、第1実施形態のELデバイス1と基本的には同一の構成を備えている。したがって、図3では、図1と同一の部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
【0033】
図3に示すように、本発明の第3実施形態によるELデバイス30では、透明基板32の出射面32bに、マットではなく、連続的に並列配置された複数の柱状プリズム34がy方向の延びるように設けられた構成となっている。本実施形態では、プリズム34は、ガラス製の透明基板32の他方の面(出射面)32bをエッチングすることにより形成されいてる。このような構成に代えて、UV硬化型樹脂によって形成した同様のプリズム形状を有するシートを透明基板32の出射面32bに光学的に密着させた構成でもよい。また、プリズム34の平均傾斜角は、0.5°〜20°が好ましい。
【0034】
このような構成を有する第3実施形態によるELデバイス30では、透明基板32の出射面32bにプリズム34が配置されているので、他の実施形態のELデバイスと同様に、出射面32bで全反射が生じにくく、有機EL素子からの光が効率よく取り出される。
また、プリズム34が光学的に異方性を有するため、有機EL素子2から発光される光を効率的に拡散でき、光の輝度を高めることができる。
【0035】
なお、上述した本実施形態のELデバイス30は、第1の実施形態と同様に、拡散シート18、および、2枚のプリズムシート20、22を使用しているが、拡散シート、またはプリズムシートの一方を省略した構成でも良い。また、2枚のプリズムシート20、22に代えて、第2の実施形態のELデバイス26で使用した下向きのプリズムシート28を使用してもよい。
【0036】
次に、本発明の第4実施形態のELデバイスを説明する。図4は、本発明の第4実施形態のELデバイス36を示す図1と同様な概略断面図である。図4に示されているように、第4実施形態のELデバイス36は、第3実施形態のELデバイス30と基本的には同一構成を備えている。したがって、図4では、図3と同一の部分については同一の符号を付し、それらの説明は省略する。
【0037】
図4に示されているように、本発明の第4実施形態によるELデバイス36では、透明基板38の出射面38bに、第3実施形態のELデバイス30のプリズム34に代えて、多数のドット40が連続的に形成されている。ここで、ドットとは、略半球状、略半長球状等の微細な隆起を指すが、本実施形態では、出射面38bにドットが形成される代わりに凹みが形成されてもよい。
また、本実施形態では、ドット40の直径は30μm以下、ドット32の平均傾斜角は、0.5°〜20°であるのが好ましい。また、ドット40に光学的な異方性を持たせた構成でも良いし、離散的に形成した構成でも良い。
【0038】
本実施形態では、ドット40はガラス製の透明基板38の出射面36bをフッ酸等でエッチングすることにより形成されているが、UV硬化型樹脂からシートの表面にドットを形成したり、溶媒等で樹脂シート表面をエッチッングすることにより表面にドットを形成したり、射出成形、押出成形や熱プレス等によって樹脂シート表面にドットを形成し、このシートを透明基板38の出射面38bに光学的に密着させた構成でも良い。
【0039】
このような構成を有する第4実施形態によるELデバイス36では、透明基板38の出射面38bにドット40が配置されているので、他の実施形態のELデバイスと同様に、出射面38bで全反射が生じにくく、有機EL素子から光が効率よく取り出される。
【0040】
なお、上述した本実施形態のELデバイス38は、第1の実施形態と同様に、拡散シート18、および、2枚のプリズムシート20、22を使用しているが、拡散シート、またはプリズムシートの一方を省略した構成でも良い。また、2枚のプリズムシート20、22に代えて、第2の実施形態のELデバイス26で使用した下向きのプリズムシート28を使用してもよい。
【0041】
本発明の上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変更、変形が可能である。
【0042】
本発明は、上記実施形態のような構成のEL素子以外のEL素子、例えば、発光層と電子輸送層を積層させた構成、正孔輸送層と発光層と電子輸送層の3つの層を積層させた構成を有するEL素子を用いたELデバイスにも適用可能である。
【0043】
また、上記実施形態のELデバイスはいずれも、発光源として有機EL素子を使用しているが、本発明は有機EL素子に代えて無機EL素子を使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1実施形態のELデバイスの構成を模式的に示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態のELデバイスの構成を模式的に示す断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態のELデバイスの構成を模式的に示す断面図である。
【図4】本発明の第4実施形態のELデバイスの構成を模式的に示す断面図である。
【図5】従来の有機EL素子の基本構造を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1,26,36:ELデバイス
2:有機EL素子
4:金属陰極
6:透明陽極
8:正孔輸送層
10:発光層
12:透明基板
12b:出射面
14:金属反射膜
16:マット
18:拡散シート
20:第1のプリズムシート
22:第2のプリズムシート
28:第3のプリズムシート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状の陰極と、透明基板の一方の面に設けられた板状の透明な陽極と、上記陰極と上記陽極との間に配置された板状の発光部とを備えたEL素子と、
上記透明基板の他方の面に設けられた凹凸部と、
上記他方の面から出射する光を該他方の面の法線方向に向かって偏向させるように、上記凹凸部の外側に上記他方の面に沿って配置された光偏向素子と、を有する、
ことを特徴とするELデバイス。
【請求項2】
上記凹凸部が、マットによって構成されている、
請求項1記載のELデバイス。
【請求項3】
上記凹凸部が、プリズムによって構成されている、
請求項1記載のELデバイス。
【請求項4】
上記凹凸部が、多数のドットまたは凹部によって構成されている、
請求項1記載のELデバイス。
【請求項5】
上記凹凸部の表面の平均傾斜角が、0.5°〜20°である、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のELデバイス。
【請求項6】
上記凹凸部が光学的な異方性を有する、
請求項1〜5のいずれか1項に記載のELデバイス。
【請求項7】
上記光偏向素子が、プリズム部が上記凹凸部と反対方向を向くように配置された1または2枚のプリズムシートによって構成されている、
請求項1〜6のいずれか1項に記載のELデバイス。
【請求項8】
上記光偏向素子が、プリズム部が上記凹凸部を向くように配置されたプリズムシートによって構成されている、
請求項1記載のELデバイス。
【請求項9】
上記凹凸部と上記光偏向素子との間に、光学的異方性を有する拡散シートが配置されている、
請求項1〜5、7、8のいずれか1項に記載のELデバイス。
【請求項10】
上記プリズムシートの隣接するプリズムのピッチが、15μm以下である、
請求項7または8に記載のELデバイス。
【請求項11】
上記ドットの直径は、30μm以下である、
請求項4記載のELデバイス。
【請求項12】
上記凹凸部が、UV硬化型樹脂によって形成されている、
請求項1記載のELデバイス。
【請求項13】
上記透明基板がガラスによって形成され、
上記凹凸部が、上記透明基板の他方の面をエッチングすることにより形成されている、 請求項1記載のELデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−59542(P2006−59542A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−237064(P2004−237064)
【出願日】平成16年8月17日(2004.8.17)
【出願人】(000006035)三菱レイヨン株式会社 (2,875)
【Fターム(参考)】