説明

IDカード発行システムおよびIDカード発行方法

【課題】暗証情報を第三者に知られる危険性が少ないIDカード発行システムを提供する。
【解決手段】互いにネットワークを介して接続され、申請者の顔画像情報を取得する画像処理装置22を備える撮影装置2と、ID番号,暗証番号,個人情報を記憶する記憶装置11と、IDカード発行装置3と、を備えるIDカード発行システム1000において、撮影装置2は、暗証番号記入書から暗証番号を読み取る暗証番号読取装置24と、申請書からID番号を読み取るID番号読取装置23と、暗証番号とID番号とを対応付けて記憶装置11に送信する送信手段(CPU211,第1の送信プログラム2132)と、を備え、暗証番号読取装置24は、送信手段によってn−1人目の申請者のID番号と暗証番号が送信されてから、送信手段によってn人目の申請者のID番号と暗証番号が送信される間に、n人目の申請者の暗証番号を読み取るように構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IDカード発行システムおよびIDカード発行方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、IDカード発行システムは、例えば、当該IDカード発行システムを統括的に制御するホストコンピュータ、IDカードの申請者の顔画像情報を取得する撮影装置、当該申請者の暗証番号,ID番号,個人情報,顔画像情報等を記憶する記憶装置、当該申請者の個人情報や顔画像情報等に基づいてIDカードに文字や顔写真をプリントするIDカード発行装置、これらの装置を操作する操作端末等から構成されている。
【0003】
そして、このようなIDカード発行システムでは、申請書に記載された暗証番号は、オペレータによりホストコンピュータを介して記憶装置に記憶されることにより、登録されている(例えば、特許文献1,2)。
【特許文献1】特開2004−131198号公報
【特許文献2】特開平7−89272号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、申請書に暗証番号を記載することとすると、万が一、申請書が第三者に見られてしまうと、簡単に、第三者に、ID番号と暗証番号が知られることとなってしまうため、申請書を第三者に見られることがないように厳重に管理しなくてはならず、当該申請書を管理する負担が大きいという問題があった。
一方、申請書には暗証番号を記載せず申請者が暗証番号の入力を別個に行うこととすると、ID番号と暗証番号とを対応付けるためには、ID番号と暗証番号を入力しなければならず煩雑であるとともに、間違えやすいという問題が生じる。
【0005】
本発明の課題は、暗証情報を第三者に知られる危険性が少なく、且つ、効率的に暗証情報の入力が可能なIDカード発行システム及びIDカード発行方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、IDカードの発行を申請した申請者の顔画像情報を取得する撮影手段を備える撮影装置と、
前記撮影装置とネットワークを介して接続されて申請者の識別情報と暗証情報と当該申請者の個人情報とを対応付けて記憶する記憶装置と、
前記撮影装置とネットワークを介して接続されてIDカードを発行する発行装置と、を備えるIDカード発行システムにおいて、
前記撮影装置は、
所定の入力方式により暗証情報を入力する入力手段と、
申請者の識別情報が記入された申請書から識別情報を読み取る識別情報読取手段と、
前記入力手段により入力された暗証情報と前記識別情報読取手段により読み取られた識別情報とを対応付けて前記記憶装置に送信する送信手段と、を備え、
前記入力手段は、第1の申請者の直前の第2の申請者における、前記送信手段による識別情報及び暗証情報の送信がなされてから前記第1の申請者における、前記送信手段による識別情報及び暗証情報の送信がなされる間に実行されることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のIDカード発行システムにおいて、
前記撮影装置は、
当該撮影装置を操作する操作者を認証するための認証情報を取得する認証情報取得手段と、
認証情報が記憶された認証カードが所定の位置にセットされているか否かを判断する認証カード位置判断手段と、
前記認証カードから前記認証情報を読み取る認証情報読取手段と、
前記認証情報取得手段により取得された操作者の認証情報と、前記認証情報読取手段により読み取られた認証情報とが一致するか否かを判断する認証手段と、
前記認証手段により、前記認証情報取得手段により取得された操作者の認証情報と前記認証情報読取手段により読み取られた認証情報とが一致すると判断され、且つ前記認証カード位置判断手段により前記認証カードが所定の位置にセットされていると判断されている場合にのみ、当該撮影装置の操作が可能となるように制御する制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のIDカード発行システムにおいて、
前記入力手段は、
申請者の暗証情報が記入された暗証情報記入書から暗証情報を読み取る暗証情報読取手段であることを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のIDカード発行システムにおいて、前記暗証情報記入書には、申請者の暗証情報が機械的に暗号化されて記入されていることを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載のIDカード発行システムにおけるIDカード発行方法であって、
前記撮影装置の撮影手段により、申請者の顔画像情報を取得する第1の工程と、
前記発行装置により、申請者の識別情報,個人情報,顔画像情報に基づいてIDカードを発行する第2の工程を備えるIDカード発行方法において、
前記第1の工程は、
前記入力手段により、申請者の暗証情報を入力する暗証情報入力工程と、
前記識別情報読取手段により、申請者の識別情報が記入された申請書から識別情報を読み取る識別情報読取工程と、
送信手段により、前記入力手段により入力された暗証情報と前記識別情報読取手段により読み取られた識別情報とを対応付けて前記記憶装置に送信する送信工程と、
を含み、
第1の申請者の直前の第2の申請者における、前記送信工程による識別情報及び暗証情報の送信がなされてから前記第1の申請者における、前記送信工程による識別情報及び暗証情報の送信がなされる間に前記暗証情報入力工程を行うことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、識別情報と暗証情報との対応付けが自動的になされることとなって、識別情報と暗証情報との対応付けの間違いを防止することができる。
また、識別情報が記載された申請書の読み取りと暗証情報の入力とが別々に行われるため、申請書から暗証情報が第三者に知られることがなくなり、申請者の暗証情報の秘匿性を向上することができる。
また、元々識別情報の入力が必須である撮影装置内に、入力手段を設けることによって、申請者が暗証情報の入力を別個に行うこととする場合の識別情報と暗証情報の入力の煩雑さを解消できて、効率的に暗証情報を入力することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、撮影装置の操作者を当該操作者の認証情報及び認証カードに基づいて二重にチェックすることができるとともに、操作者が撮影装置から離れる場合には、操作者が認証カードを所持して撮影装置から離れて所定の位置から取り除くことに基づいて撮影装置を操作不可能とするので、操作者以外の者が撮影装置を操作するのを防ぐことができる。
また、操作者以外の者が撮影装置を操作するのを防ぐことができるので、申請者の暗証情報の秘匿性をより向上することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、暗証情報読取手段により暗証情報記入書から暗証情報を読み取った後に、当該暗証情報記入書を申請者に返却することができ、申請者が暗証情報を忘れてしまうことを防ぐことができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に、暗証情報記入書には申請者の暗証情報が機械的に暗号化されて記入されているので、撮影装置の操作者であっても、申請者の暗証情報を知るのを防ぐことができ、申請者の暗証情報の秘匿性を更に向上することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、識別情報と暗証情報との対応付けが自動的になされることとなって、識別情報と暗証情報との対応付けの間違いを防止することができる。
また、識別情報が記載された申請書の読み取りと暗証情報の入力とが別々に行われるため、申請書から暗証情報が第三者に知られることを防ぐことができ、申請者の暗証情報の秘匿性を向上することができる。
また、元々識別情報の入力が必須である撮影装置内に、入力手段を設けることによって、申請者が暗証情報の入力を別個に行うこととする場合の識別情報と暗証情報の入力の煩雑さを解消できて、効率的に暗証情報を入力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0017】
<IDカード発行システムの構成>
まず、IDカード発行システム1000の構成を図1を参照して説明する。
IDカード発行システム1000は、例えば、図1に示すように、ホストコンピュータ1,撮影装置2,IDカード発行装置3、記憶装置11等を備えて構成される。ホストコンピュータ1と、撮影装置2と、IDカード発行装置3とは、ネットワークを介して接続されており、互いに通信可能となっている。
【0018】
なお、ネットワークは、専用線により構築された通信ネットワークであり、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の回線形態を適用することが可能である。
また、一つのホストコンピュータ1に接続される、撮影装置2、IDカード発行装置3の個数は、図1の限りではなく、任意である。
【0019】
ホストコンピュータ1は、予め記憶されたプログラムに従い、IDカード発行システム1000を統括的に制御するコンピュータである。より具体的には、ホストコンピュータ1は、例えば、個人情報送信プログラム(図示省略)等を備えており、当該個人情報送信プログラムを実行することにより、撮影装置2からの要求に基づいて、要求された個人情報を記憶装置11の個人情報データベース111(後述)から抽出して撮影装置2へ送信する。
また、ホストコンピュータ1は、例えば、図1に示すように、記憶装置11(例えば、磁気テープ装置や磁気ディスク装置等の磁気記憶装置等)と接続されている。
【0020】
記憶装置11には、例えば、図1に示すように、個人情報データベース111等が格納されている。
【0021】
個人情報データベース111は、申請者を識別する識別情報としてのID番号と、暗証情報としての暗証番号と、当該申請者の個人情報とを対応付けて記憶している。
個人情報データベース111は、具体的には、例えば、「ID番号」記憶領域、「暗証番号」記憶領域、「個人情報」記憶領域等を有する。
「ID番号」記憶領域には、申請者を識別するID番号が記憶されている。
「暗証番号」記憶領域には、申請者の暗証番号が記憶されている。
「個人情報」記憶領域には、「ID番号」記憶領域に記憶されたID番号によって識別される申請者の個人情報(住所、氏名、国籍・本籍、生年月日等)が記憶されている。
【0022】
なお、個人情報データベース111は、ホストコンピュータ1に格納してもよいし、或いは、ネットワークを介して接続される外部装置内に格納してもよい。
また、個人情報データベース111の「個人情報」記憶領域には、個人情報を表すものとして、予め登録されている文字データの他に、新たに作成した欠字や外字等を表すデータが記憶されるようにしてもよい。
【0023】
また、ID番号は、後述する、撮影装置2のID番号読取装置23により読み取られて当該撮影装置2から送信されて、個人情報データベース111に記憶される。また、暗証番号は、後述する、撮影装置2の暗証番号読取装置24により読み取られて当該撮影装置2から送信されて、個人情報データベース111に記憶される。
また、申請者の個人情報は、IDカード(図示省略)の発行前に、例えば、撮影装置2を操作する操作者であるオペレータがID番号とともに入力処理することにより、又は、ID番号読取装置23によりID番号とともに読み取られて、当該撮影装置2から送信されて、個人情報データベース111に記憶される。
【0024】
撮影装置2は、例えば、図1に示すように、エンジニアリング・ワーク・ステーション(以下、EWS)21,撮影手段としての画像処理装置22,識別情報読取手段としてのID番号読取装置23,入力手段及び暗証情報読取手段としての暗証番号読取装置24,認証情報取得手段としてのバイオセンサ25,認証カード位置判断手段及び認証情報読取手段としての認証カード読取装置26等を備えて構成される。そして、撮影装置2は、EWS21によってネットワークに接続されている。
【0025】
EWS21は、例えば、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)211,RAM(Random Access Memory)212,記憶部213等を備えて構成される。
【0026】
CPU211は、記憶部213に記憶されたEWS21用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0027】
RAM212は、CPU211によって実行される処理プログラム等を展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等を格納するデータ格納領域等を備える。
【0028】
記憶部213は、EWS21で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU211によって演算処理された処理結果のデータ等を記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部213に記憶されている。
より具体的には、記憶部213には、例えば、図1に示すように、顔画像情報データベース2131,第1の送信プログラム2132,第2の送信プログラム2133,認証プログラム2134,制御プログラム2135等が格納されている。
【0029】
顔画像情報データベース2131は、例えば、IDカードの発行を申請した申請者を識別するID番号と、撮影装置2により取得された当該申請者の顔画像情報とを対応付けて記憶している。
【0030】
具体的には、顔画像情報データベース2131は、「ID番号」記憶領域、「顔画像情報」記憶領域等を有する。
「ID番号」記憶領域には、申請者を識別するID番号が記憶されている。
「顔画像情報」記憶領域には、「ID番号」記憶領域に記憶されたID番号によって識別される申請者の顔画像情報が記憶されている。
より具体的には、「ID番号」記憶領域には、後述するID番号読取装置23により読み取られたID番号が記憶されており、「顔画像情報」記憶領域には、例えば、後述するカメラ221により取得されて画像処理装置22から出力された顔画像情報が記憶されている。
【0031】
第1の送信プログラム2132は、例えば、CPU211に、ID番号読取装置23により読み取られた申請者のID番号と,暗証番号読取装置24により読み取られた暗証番号とを対応付けてホストコンピュータ1へ送信するとともに、ホストコンピュータ1に対して記憶装置11に記憶された該ID番号に対応する個人情報を要求する機能を実現させるプログラムである。
CPU211は、かかる第1の送信プログラム2132を実行することにより、送信手段として機能する。
【0032】
第2の送信プログラム2133は、例えば、CPU211に、IDカードの発行時に、申請者のID番号と,記憶装置11から取得した個人情報と,撮影装置2により取得された顔画像情報とをIDカード発行装置3に送信する機能を実現させるプログラムである。
【0033】
認証プログラム2134は、例えば、CPU211に、バイオセンサ25により取得されたオペレータの認証情報としての生体情報と、認証カード読取装置26によりオペレータの認証カード(図示省略)から読み取られた生体情報とを比較する機能を実現させるプログラムである。
CPU211は、かかる認証プログラム2134を実行することにより、認証手段として機能する。
【0034】
制御プログラム2135は、例えば、CPU211に、認証プログラム2134を実行してバイオセンサ25により取得されたオペレータの生体情報と認証カード読取装置26により読み取られた生体情報とが一致したと判断し、且つ、認証カード読取装置26に認証カードを認識させ、該認証カードが所定の位置にセットされていると判断する場合にのみ、当該撮影装置2の操作が可能となるように制御する機能を実現させるプログラムである。
より具体的には、認証プログラム2134を実行してバイオセンサ25により取得されたオペレータの生体情報と認証カード読取装置26により読み取られた生体情報とが一致したと判断した時点から当該撮影装置2を操作可能とするとともに計時を開始し、操作可能としてから所定時間経過後に認証カード読取装置26に認証カードの認識を行わせ、該認証カードが所定の位置にセットされていると判断する場合には当該撮影装置2が操作可能となるように制御し、該認証カードが所定の位置にセットされていないと判断する場合には当該撮影装置2が操作不可能となるように制御する機能を実現させるプログラムである。
CPU211は、かかる認証プログラム2134を実行することによって、認証手段として機能する。
【0035】
画像処理装置22は、例えば、図1に示すように、カメラ221、TVモニタ222等を接続している。画像処理装置22は、カメラ221により取得された顔画像情報(アナログビデオ信号)を、デジタル化して、EWS21に出力する。
【0036】
カメラ221は、例えば、オペレータによって撮影開始ボタン(図示省略)が押下されると、申請者の顔を中心とした胸像を撮影して、申請者の顔画像情報を取得する。
【0037】
TVモニタ222は、カメラ221により取得した顔画像情報に基づく顔画像を表示する。オペレータは、TVモニタ222に表示された顔画像を見て、当該顔画像の顔画像情報を、IDカードにプリントする顔画像の顔画像情報として確定するか否かを判断することができる。
【0038】
ID番号読取装置23は、例えば、マークシートリーダ,バーコードリーダ,OCR(Optical Character Reader)等であり、申請書(図示省略)に記載されたID番号を自動読取する。
この場合、ID番号は、例えば、申請書にマークシートの塗りつぶし,バーコード,OCR文字等により記載される。
また、ID番号読取装置23は、申請書に記載された個人情報を読み取ることも可能であり、IDカードの発行前に、申請書に記載された個人情報の読取も行ってもよい。この場合、個人情報は、例えば、申請書にマークシートの塗りつぶし,バーコード,OCR文字等により記載される。
【0039】
暗証番号読取装置24は、例えば、マークシートリーダ,バーコードリーダ,OCR等であり、暗証情報記入書としての暗証番号記入書(図示省略)に機械的に暗号化されて記載された暗証番号を自動読取する。暗証番号記入書は、申請者の暗証番号が機械的に暗号化されて記入されている。
より具体的には、暗証番号は、例えば、暗証番号記入書にマークシートの塗りつぶし,バーコード,OCR文字等により記載される。暗証番号がバーコード,OCR文字等で暗証番号記入書に記入される場合には、申請者が暗証番号を入力すると当該暗証番号に基づくバーコード又はOCR文字を印刷して暗証番号記入書を作成する装置をIDカード発行システム1000に別途設けてもよい。
また、当該暗証番号記入書は、暗証番号が暗証番号読取装置24により読み取られた後に、申請者に返却されるようになっている。
【0040】
バイオセンサ25は、例えば、指紋センサ,虹彩センサ,声紋センサ等であり、オペレータの指紋,虹彩,声紋等の生体情報を取得する。
【0041】
認証カード読取装置26は、例えば、認証カードリーダ等であり、認証カードを認識して該認証カードが所定の位置にセットされている場合には、認識信号をCPU211に出力するとともに、認証カードに予め記憶されたオペレータの生体情報の読出し等を行う。
【0042】
IDカード発行装置3は、例えば、図1に示すように、EWS31、プリント装置32等を備えて構成されている。そして、IDカード発行装置3は、EWS31によってネットワークに接続されている。
【0043】
EWS31は、例えば、図1に示すように、CPU311、RAM312、記憶部313等を備えて構成されている。
【0044】
CPU311は、記憶部313に記憶されたEWS31用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0045】
RAM312は、CPU311によって実行される処理プログラム等を展開するためのプログラム格納領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等を格納するデータ格納領域等を備える。
【0046】
記憶部313は、EWS31で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU311によって演算処理された処理結果のデータ等を記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部313に記憶されている。
【0047】
プリント装置32は、撮影装置2のCPU211の第2の送信プログラム2133の実行により送信された、ID番号と,個人情報と,顔画像情報に基づく画像を、IDカードにプリントする。
【0048】
<処理>
次に、IDカード発行システム1000における処理(オペレータ認証処理、IDカード発行処理)について説明する。
【0049】
<オペレータ認証処理>
まず、IDカード発行システム1000における、オペレータを認証する処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。
なお、初期状態として、撮影装置2の操作ロックが作動されているものとする。
【0050】
まず、オペレータにより認証カードが認証カード読取装置26に挿入されると、認証カード読取装置26により認証カードが認識されて認識信号がCPU211に出力されるとともに、該認証カードからオペレータの生体情報が読み取られる(ステップS1)。
【0051】
次に、バイオセンサ25によりオペレータの生体情報が取得される(ステップS2)。
【0052】
次に、CPU211は、認証プログラム2134を実行することにより、バイオセンサ25により取得されたオペレータの生体情報と、認証カード読取装置26によりオペレータの認証カードから読み取られた生体情報とを比較することにより、オペレータの認証を行う(ステップS3)。
ステップS3において、CPU211がバイオセンサ25により取得されたオペレータの生体情報と認証カード読取装置26により読み取られた生体情報とが一致しないと判断した場合には(ステップS3;No)、CPU211は、制御プログラム2135を実行することにより、当該撮影装置2の操作ロックを解除せず、そのまま本処理を終了する。
ステップS3において、CPU211がバイオセンサ25により取得されたオペレータの生体情報と認証カード読取装置26により読み取られた生体情報とが一致すると判断した場合には(ステップS3;Yes)、CPU211は、制御プログラム2135を実行することにより、当該撮影装置2の操作ロックを解除し、計時を開始する(ステップS4)。
【0053】
次に、CPU211は、制御プログラム2135の実行に基づいて、計時を開始してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS5)。
ステップS5において、CPU211が計時を開始してから所定時間が経過していないと判断した場合には(ステップS5;No)、CPU211は、所定時間が経過するまでステップS5の処理を繰り返す。
ステップS5において、CPU211が計時を開始してから所定時間が経過したと判断した場合には(ステップS5;Yes)、CPU211は、認証カード読取装置26に認証カードを認識させ、認証カードが所定の位置にセットされているか否かを判断する(ステップS6)。
【0054】
ステップS6において、CPU211が、認証カードが所定の位置にセットされていないと判断した場合には(ステップS6;No)、CPU211は、当該撮影装置2の操作ロックを作動し(ステップS7)、本処理を終了する。
ステップS6において、CPU211が、認証カードが所定の位置にセットされていると判断した場合には(ステップS6;Yes)、CPU211は、再び、計時を開始して(ステップS8)ステップS5に戻る。
【0055】
<IDカード発行処理>
次に、IDカード発行システム1000における、IDカードを発行する処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。
なお、本処理を行う前に、申請書に記入された申請者のID番号と個人情報は、オペレータの入力処理により、又は、ID番号読取装置23の読取により、ホストコンピュータ1へと送信されて、記憶装置11の個人情報データベース111に記憶されている。
【0056】
まず、オペレータにより、申請書がID番号読取装置23に挿入され、ID番号読取装置23により申請者のID番号が読み取られる(ステップS101,識別情報読取工程)。
【0057】
次に、オペレータにより、暗証番号記入書が暗証番号読取装置24に挿入され、暗証番号読取装置24により申請者の暗証番号が読み取られる(ステップS102,暗証情報入力工程)。
なお、ステップS101とステップS102の順序は逆でもよく、まず暗証番号が読み取られてからID番号が読み取られてもよい。
【0058】
次に、撮影装置2のCPU211は、第1の送信プログラム2132を実行することにより、読み取られたID番号及び暗証番号を対応付けてホストコンピュータ1へと送信するとともに、ホストコンピュータ1に対し、記憶装置11に記憶されている当該ID番号に対応する個人情報を要求する(ステップS103,送信工程)。
【0059】
次に、オペレータにより撮影装置2が操作されて、カメラ221により申請者の顔を中心とした胸像が撮影されて顔画像情報が生成され、TVモニタ222に当該顔画像情報に基づく顔画像を表示する(ステップS104)。
【0060】
次に、CPU211は、オペレータがTVモニタ222に表示された顔画像を確認し、当該顔画像でOKか否かを決定し、当該決定に伴うOKキー(図示省略)が押下されたか否かを判断する(ステップS105)。
ステップS105において、CPU211が、オペレータがTVモニタ222に表示された顔画像でOKと決定しOKキー(図示省略)が押下されたと判断した場合には(ステップS105;Yes)、CPU211は、当該顔画像の顔画像情報を顔画像情報データベース2131に記憶する(ステップS106)。
ステップS105において、CPU211が、オペレータがTVモニタ222に表示された顔画像でOKと決定せず取消キー(図示省略)が押下されたと判断した場合には(ステップS105;No)、CPU211は、ステップS104に戻る。
以上、ステップS101〜S106により、第1の工程が構成される。
【0061】
一方、撮影装置2においてステップS104〜ステップS106の処理がなされている間、ホストコンピュータ1は、撮影装置2から送信されたID番号及び暗証番号を受信すると(ステップS107)、該暗証番号を個人情報データベース111に記憶することにより登録する(ステップS108)とともに、個人情報送信プログラム112を実行することにより、該ID番号に対応する個人情報を個人情報データベース111から抽出し(ステップS109)、該ID番号及び該個人情報を撮影装置2へと送信する(ステップ110)。
【0062】
撮影装置2のCPU211は、ホストコンピュータ1からID番号及び個人情報を受信すると(ステップS111)、第2の送信プログラム2133を実行することにより、顔画像情報データベース2131から該ID番号に相当する顔画像情報を抽出し(ステップS112)、該ID番号及び該個人情報,該顔画像情報をIDカード発行装置3へと送信する(ステップS113)。
【0063】
IDカード発行装置3のCPU311は、撮影装置2からID番号,個人情報,顔画像情報を受信すると(ステップS114)、プリント装置32に、ステップS114で受信したID番号,個人情報,顔画像情報に基づく画像をIDカードにプリントさせて、IDカードを発行する(ステップS115,第2の工程)。
【0064】
次に、本発明に係る撮影装置2における、複数の申請者の撮影処理の流れを図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0065】
まず、n−1人目の申請者(第2の申請者)のID番号の読取が行われ(ステップS201)、暗証番号の読取が行われ(ステップS202)、読み取られたID番号及び暗証番号がホストコンピュータ1へと送信される(ステップS203)。
次に、n−1人目の申請者の顔画像が撮影され(ステップS204)、撮影された顔画像の確認が行われ(ステップS205)、ステップS205において、顔画像がOKの場合は当該顔画像の顔画像情報が顔画像情報データベース2131に記憶される(ステップS206)。
【0066】
一方、n−1人目のステップS205の処理が終了した時点(図4のt1)の後においては、n−1人目の申請者のステップS206の顔画像情報の記憶処理等が行われていても、n−1人目の申請者のID番号及び暗証番号のホストコンピュータ1への送信及び顔画像情報の確定が終了しているので、撮影装置2におけるn人目の申請者の情報処理が可能となり、n人目の申請者(第1の申請者)のID番号の読取が行われ(ステップS301)、暗証番号の読取が行われ(ステップS302)、読み取られたID番号及び暗証番号がホストコンピュータ1へと送信される(ステップS303)。
次に、n人目の申請者の顔画像が撮影され(ステップS304)、撮影された顔画像の確認が行われ(ステップS305)、ステップS210において、顔画像がOKの場合は当該顔画像の顔画像情報が顔画像情報データベース2131に記憶される(ステップS306)。
【0067】
なお、ID番号及び暗証番号のホストコンピュータ1への送信及び顔画像情報の確定の処理は、上記の順番に限定されるものではなく、顔画像情報の確定がなされてからID番号及び暗証番号のホストコンピュータ1への送信がなされてもよい。この場合には、n人目の申請者の暗証番号の読取りは、n−1人目の申請者のID番号及び暗証番号のホストコンピュータ1への送信がなされてから、n人目の申請者のID番号及び暗証番号のホストコンピュータ1への送信がなされる間に実行される。即ち、n人目の申請者の暗証番号の読取りは、少なくともn−1人目の申請者のID番号及び暗証番号のホストコンピュータ1への送信がなされてからn人目の申請者のID番号及び暗証番号のホストコンピュータ1への送信がなされる間に実行されるようになっている。そして、ホストコンピュータ1へID番号及び暗証番号を送信する前の段階(ステップS303の前のステップ)において、n人目の申請者のID番号と暗証番号は読み取られなくてはならないため、ID番号の読取と暗証番号の読取が時間的に近い段階(ステップS301及びステップS302)でなされ、ID番号と暗証番号の対応付けが容易になるようになっている。
【0068】
以上に説明した、本発明の実施形態に係るIDカード発行装置1000によれば、撮影装置2の暗証番号読取装置24により、暗証番号記入書から申請者の暗証番号が読み取られ、撮影装置2のID番号読取装置23により、申請書から申請者のID番号が読み取られ、CPU211が第1の送信プログラム2132を実行することにより、暗証番号読取装置24によって読み取られた暗証番号とID番号読取装置23によって読み取られたID番号とが対応付けられて記憶装置11に送信され、暗証番号読取装置24は、n−1人目の申請者における、CPU211が第1の送信プログラム2132を実行することによるID番号及び暗証番号の送信がなされてからn人目の申請者における、CPU211が第1の送信プログラム2132を実行することによるID番号及び暗証番号の送信がなされる間に、n人目の申請者の暗証番号の読取を行うので、ID番号と暗証番号との対応付けが自動的になされることとなって、ID番号と暗証番号との対応付けの間違いを防止することができる。
また、ID番号が記載された申請書の読み取りと暗証番号の入力とが別々に行われるため、申請書から暗証番号が第三者に知られることを防ぐことができ、申請者の暗証番号の秘匿性を向上することができる。
また、元々ID番号の入力が必須である撮影装置2内に、暗証番号読取装置24を設けることによって、申請者が暗証番号の入力を別個に行うこととする場合のID番号と暗証番号の入力の煩雑さを解消できて、効率的に暗証番号を入力することができる。
【0069】
また、バイオセンサ25により、オペレータの生体情報が取得され、認証カード読取装置26により認証カードが認識されて認識信号がCPU211に出力されて、生体情報が記憶された認証カードが所定の位置にセットされているか否かが判断され、認証カード読取装置26により、所定の位置にセットされた認証カードから生体情報が読み取られ、CPU211が認証プログラム2134を実行することにより、バイオセンサ25によって取得されたオペレータの生体情報と、認証カード読取装置26によって読み取られた生体情報とが一致するか否かが判断され、CPU211が制御プログラム2135を実行することにより、認証プログラム2134の実行によってバイオセンサ25により取得されたオペレータの生体情報と認証カード読取手段26により読み取られた生体情報とが一致すると判断し、且つ認証カード読取手段26からの認識信号に基づいて、認証カードが所定の位置にセットされていると判断する場合にのみ、撮影装置2の操作が可能となるように制御されるので、撮影装置2のオペレータを当該オペレータの生体情報及び認証カードに基づいて二重にチェックすることができるとともに、オペレータが撮影装置2から離れる場合には、オペレータが認証カードを所持して撮影装置2から離れて所定の位置から取り除くことに基づいて撮影装置2を操作不可能とするので、オペレータ以外の者が撮影装置2を操作するのを防ぐことができる。
また、オペレータ以外の者が撮影装置2を操作するのを防ぐことができるので、申請者の暗証番号の秘匿性をより向上することができる。
【0070】
また、暗証番号読取装置24により暗証番号記入書から暗証番号を読み取った後に、当該暗証番号記入書を申請者に返却することができ、申請者が暗証番号を忘れてしまうことを防ぐことができる。
【0071】
また、暗証番号記入書には申請者の暗証番号が機械的に暗号化されて記入されているので、撮影装置2のオペレータであっても、申請者の暗証番号を知るのを防ぐことができ、申請者の暗証番号の秘匿性を更に向上することができる。
【0072】
なお、暗証番号読取装置24は、例えば、カーソルキー,文字/数字キー,各種機能キー等を備えて構成され、オペレータが暗証番号記入書に記載された暗証番号をこれらのキーを操作することに伴う押下信号をEWS21に出力することにより、該ID番号を入力するものであってもよい。この場合、暗証番号は申請書に数字又はマークシートの塗りつぶしにより記載される。
また、入力手段は、暗証番号読取装置24以外にも、例えば、申請者による文字/数字キー入力が可能な入力装置としてもよい。
また、ID番号読取装置23は、例えば、カーソルキー,文字/数字キー,各種機能キー等を備えて構成され、オペレータが申請書に記載されたID番号をこれらのキーを操作することに伴う押下信号をEWS21に出力することにより、該ID番号を入力するものであってもよい。この場合、ID番号は申請書に数字又はマークシートの塗りつぶしにより記載される。
また、暗証番号の秘匿性は劣ることとなるが、暗証番号記入書には、暗証番号が機械的に暗号化されずに記入されてもよい。
また、認証情報として、バイオデータ(生体情報)を用いたが、暗証番号などでもよい。
また、オペレータの生体情報は認証カードに記憶されていることとしたが、撮影装置2の記憶部213又は記憶装置11に記憶されていてもよい。
【0073】
また、撮影装置2のオペレータによる操作記録を当該撮影装置2の記憶部213又は記憶装置11に記憶されるようにしてもよい。操作記録は、例えば、操作時刻,オペレータのID番号,情報処理された申請者のID番号等である。操作記録を記憶することにより、不正な操作等がなされた場合に、当該不正操作の詳細等の調査をより容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明に係るIDカード発行システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係るIDカード発行システムの撮影装置におけるオペレータ認証処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明に係るIDカード発行システムにおけるIDカード発行処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明に係る撮影装置における複数の申請者の撮影処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0075】
11 記憶装置
2 撮影装置
22 画像処理装置(撮影手段)
23 ID番号読取装置(識別情報読取手段)
24 暗証番号読取装置(入力手段,暗証情報読取手段)
25 バイオセンサ(認証情報取得手段)
26 認証カード読取装置(認証情報読取手段,認証カード位置判断手段)
211 CPU(送信手段,認証手段,制御手段)
2132 第1の送信プログラム(送信手段)
2134 認証プログラム(認証手段)
2135 制御プログラム(制御手段)
3 IDカード発行装置(発行装置)
1000 IDカード発行システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IDカードの発行を申請した申請者の顔画像情報を取得する撮影手段を備える撮影装置と、
前記撮影装置とネットワークを介して接続されて申請者の識別情報と暗証情報と当該申請者の個人情報とを対応付けて記憶する記憶装置と、
前記撮影装置とネットワークを介して接続されてIDカードを発行する発行装置と、を備えるIDカード発行システムにおいて、
前記撮影装置は、
所定の入力方式により暗証情報を入力する入力手段と、
申請者の識別情報が記入された申請書から識別情報を読み取る識別情報読取手段と、
前記入力手段により入力された暗証情報と前記識別情報読取手段により読み取られた識別情報とを対応付けて前記記憶装置に送信する送信手段と、を備え、
前記入力手段は、第1の申請者の直前の第2の申請者における、前記送信手段による識別情報及び暗証情報の送信がなされてから前記第1の申請者における、前記送信手段による識別情報及び暗証情報の送信がなされる間に実行されることを特徴とするIDカード発行システム。
【請求項2】
前記撮影装置は、
当該撮影装置を操作する操作者を認証するための認証情報を取得する認証情報取得手段と、
認証情報が記憶された認証カードが所定の位置にセットされているか否かを判断する認証カード位置判断手段と、
前記認証カードから前記認証情報を読み取る認証情報読取手段と、
前記認証情報取得手段により取得された操作者の認証情報と、前記認証情報読取手段により読み取られた認証情報とが一致するか否かを判断する認証手段と、
前記認証手段により、前記認証情報取得手段により取得された操作者の認証情報と前記認証情報読取手段により読み取られた認証情報とが一致すると判断され、且つ前記認証カード位置判断手段により前記認証カードが所定の位置にセットされていると判断されている場合にのみ、当該撮影装置の操作が可能となるように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のIDカード発行システム。
【請求項3】
前記入力手段は、
申請者の暗証情報が記入された暗証情報記入書から暗証情報を読み取る暗証情報読取手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載のIDカード発行システム。
【請求項4】
前記暗証情報記入書には、申請者の暗証情報が機械的に暗号化されて記入されていることを特徴とする請求項3に記載のIDカード発行システム。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか一項に記載のIDカード発行システムにおけるIDカード発行方法であって、
前記撮影装置の撮影手段により、申請者の顔画像情報を取得する第1の工程と、
前記発行装置により、申請者の識別情報,個人情報,顔画像情報に基づいてIDカードを発行する第2の工程を備えるIDカード発行方法において、
前記第1の工程は、
前記入力手段により、申請者の暗証情報を入力する暗証情報入力工程と、
前記識別情報読取手段により、申請者の識別情報が記入された申請書から識別情報を読み取る識別情報読取工程と、
送信手段により、前記入力手段により入力された暗証情報と前記識別情報読取手段により読み取られた識別情報とを対応付けて前記記憶装置に送信する送信工程と、
を含み、
第1の申請者の直前の第2の申請者における、前記送信工程による識別情報及び暗証情報の送信がなされてから前記第1の申請者における、前記送信工程による識別情報及び暗証情報の送信がなされる間に前記暗証情報入力工程を行うことを特徴とするIDカード発行方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−334879(P2006−334879A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−161142(P2005−161142)
【出願日】平成17年6月1日(2005.6.1)
【出願人】(303050159)コニカミノルタフォトイメージング株式会社 (1,066)
【Fターム(参考)】