ID情報収集システム及びID情報収集表示システム
【課題】ID要素のデータは正確に読み取ることができても、ID要素が本人のものであるかどうかはチェックできない不都合を解消しようとするものである。
【解決手段】ID要素1の情報を読取るID読取器2を有し、そのID情報読み取り時にID要素1の携帯者Pの顔写真3を併せて撮影するためのカメラ4を具備することにより、ID管理システムのID読取器によりID要素の情報を読取ると共に、そのID情報読み取り時にID要素の携帯者の顔写真を併せて撮影するすることができ、ID要素の認識により勤怠のチェックを行うにあたり、ID要素が本人のものであるかどうかもチェックすることができて、精度の高い勤怠チェックシステムを構築することができた。
【解決手段】ID要素1の情報を読取るID読取器2を有し、そのID情報読み取り時にID要素1の携帯者Pの顔写真3を併せて撮影するためのカメラ4を具備することにより、ID管理システムのID読取器によりID要素の情報を読取ると共に、そのID情報読み取り時にID要素の携帯者の顔写真を併せて撮影するすることができ、ID要素の認識により勤怠のチェックを行うにあたり、ID要素が本人のものであるかどうかもチェックすることができて、精度の高い勤怠チェックシステムを構築することができた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ID要素をチェックする際にそのID要素の携帯者、特にその顔も併せてチェックすることにより、IDデータの行動裏付けの信憑性の向上を図り得るID情報収集システム及びID情報収集表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、セキュリティや作業効率の向上、或いは行動のチェック・記録を目的として、IDカードやIDタグに個々の情報を書き込み、それを管理システムのID読取器で読取るシステムが多用されている。例えばスーパーのレジ係のような現場では、レジに設置されたID読取器で物品のIDタグの情報を読取ることにより情報を収集してレジ作業に使用している。また人物がIDカードを携行し、出入口に設置されたID読取器により、通過する際にID情報を読取り、許可者のみが通過できるようにしているのもその一例である。またタイムレコーダ的に勤怠システムを構築するものもある。
【0003】
そしてそれは、勤怠データ、業務遂行データ等に幅広く適用されているが、ID要素自体の情報は正確に把握できるものの、そのID要素を誰が携帯しているかまでは特定できない懸念が残った。即ち、なりすましや、ID要素の入れ違いがあっても、間違ったID要素のデータとして記録・評価されてしまう懸念が残った。これは社員数など、管理総数が多くなるほどその正確な把握が困難となるものであった。これを解消する手段として例えば指紋や静脈等の生体情報をチェックするようにしたものもあるが、システムが複雑で極めて高価になり、高コストを容認できる特殊な用途に限られる欠点があった。
【特許文献1】特開2006−65649
【特許文献2】特開2006−99457
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで本発明は、全体管理システムのID読取器によるID要素のID情報の認識のみならず、そのID要素の携帯者の外観、殊に顔を同時にチェックすることにより、システムの活用範囲の拡大と統合及び簡略化を図ろうとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の主たる特徴は、ID要素1の情報を読取るID読取器2を有し、そのID情報読み取り時にID要素1の携帯者Pの顔写真3を併せて撮影するためのカメラを4具備したことであって、これによりID管理システムのID読取器によりID要素の情報を読取ると共に、そのID情報読み取り時にID要素の携帯者の顔写真を併せて撮影して携帯者とID要素の整合性のチェックも含めるようにしたことである。
【発明の効果】
【0006】
従来は上述のように、全体の管理システムの下ではそのID読取器によりID要素はID情報が認識され記録・チェックされるが、ID要素自体の行動等のチェックにしかならず、そのID要素を携帯する人物との関連が不問の状態で管理されていたと言えるが、本発明にあっては、ID要素のデータをチェックする際に同時にそのID要素を携帯する人物のチェックも併せて行うので、人物とID要素のペアリングもチェックできるため、故意又は過失によりID要素とそれを携帯する人物が一致しない場合もチェッ、ID要素とそれを携帯する人物との整合性までチェックするようにして簡単に精度の高いID情報収集が行えるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
(基本タイプ:勤怠管理システム)
ID要素1は、その使用形態に応じて、カード、タグ、リストバンド等任意の形態が可能であるが、一般的な個人カードで赤外線を用いたID要素(一般にIDカードと称されている)を例にして説明する。ID要素1は図2、図3のように表示部分に所属や氏名等11とともに顔写真30が取込まれたカード部1aと、発信部12を備えた通信部1bとより成る。両者は透明なホルダ13のそれぞれのポケット13a、13bに収容され、携帯者Pは紐やクリップなどで首に掛けたり衣服に装着したりして常時携行するものとする。発信部12は、CPU、フォトTrのような受光部15、赤外線LEDのような発光部16、赤LEDのような表示部17より成り、ボタン電池18により駆動される。19はスイッチ、20は情報表示部である。
【0008】
ID要素1は、ID情報(データ)を管理するIDデータベース5により個人情報が管理されるもので、図4のように先ずサーバ又は端末機等の管理コンピュータに付設したカメラによりその個人の写真を撮り込んで画像情報を記録し、情報管理すると共に、所属、氏名等の個人情報の表示と併せて顔写真30を印刷してカード部1aを調製する。また、通信部1bは、携帯者Pの個々に振り当てられたID情報を赤外線によりメモリに書込んで調製される。これにより、個人の表示とID情報の処理とを行なうカードタイプのID要素1が得られる。
【0009】
通信部1bに組み込まれる発信部12には情報書込み装置により各人に個別の割当てられた個々に異なる赤外線ID情報が書込まれる。以後、電池18により所定の赤外線が常時或いは必要な時適宜に発信され、受信機により受信認識されると、発光ダイオードが点滅したり、音を発したりできる。受信機側で発光、発音しても良い。尚、赤外線の発信は、連続的に行なうこともできるが、間欠的に行なうこともできる。間欠的に行う時は、電池18の消耗が少なくなるので長期の使用が可能となり、有利である。更にはスイッチ19で必要な時のみ通電することもできる。
【0010】
また必要に応じてID要素1はID読取器2との通信ID情報を不揮発メモリMに書込み保存する。同時にID要素1が持っている時計(リアルタイムクロック)RTCから通信時刻(日、時、分等)を読取って参照し、メモリMに保存する。書き込まれた情報を情報表示部20で確認すればスイッチ19を切る。このような操作を患者毎に繰り返して記録して行く。そして一日の回診業務が終われば朱ID要素1の保存情報をパソコンPCに入力し、パソコンPCのプログラムにより各種集計・管理処理を行うことも可能である。
【0011】
また図示例ではパソコンPCとID要素1との通信はUSBを介して行っているが、その他メモリーカード、無線通信等を状況、必要に応じて任意のものを採用することができる。また時計RTCは常時通電のためのバックアップ電池21で駆動される。
【0012】
ここで本発明を勤怠システムに適用した例を説明する。携帯者Pである各社員は全員ID要素1を携帯するもので、図1のようにID要素1を携帯してチェックポイントを通過する。チェックポイントには赤外線コントローラのようなID読取器2、タッチパネル6が設置され、タッチパネル6は前記IDデータベース8に接続されている。また併せてカメラ4が設置されている。
【0013】
出勤した社員、即ち携帯者Pはチェックポイントを通過する際、タッチパネル6の画面の表示、例えば、図8のように出勤、退勤、外出、戻りの表示のうち、該当するいずれかを指先でタッチすると、先ずID読取器2がそのID要素1のデータを読み取り、その時の時刻とそのデータを認識する。併せてカメラが動作して社員の顔を撮影しデータをIDデータベース5に送信する。これにより、何時何分に、誰が、出勤、退勤、外出或いは戻ったか(これらの項目は適宜に設定すれば良い。)を図6のようにその際の顔写真3と併せて記録するものである。尚、ID要素1のデータをID読取器2により読み取れない場合に備え、必要に応じてテンキー31によりIDコード等を手入力することができるようにしても良い。この図6の状態は、IDデータベース5に接続されたディスプレイ、或いは適宜配置した操作用パソコンのディスプレイに表示し、或いはプリントアウトすることができる。
【0014】
この場合、IDデータベース5では必要に応じて、各社員の表示部に予め撮影した顔写真30を表示しておき、図7のように上記の勤怠記録時の顔写真3とを並べて表示し比較できるようにすることもできる。この場合もその表示は、IDデータベース5に接続されたディスプレイ、或いは適宜配置した操作用パソコンのディスプレイに表示し、或いはプリントアウトすることができる。
【0015】
これらの勤怠チェックを行うことにより、例えば図5のようにゲートGの開閉を行い、セキュリティ確保のため、チェックされたものだけがゲートGを通過することができるようにしても良い。
【0016】
また、複数の拠点でそれぞれの勤怠チェックシステムを構築し、図9のようにそれを本社などの勤怠統括管理システムにデータを送信し、全体管理を行うことができる。このような操作を各社員毎に繰り返して記録して行く。そして一日毎、或いは月単位、所定の期間単位での集計が終わればそのデータを基にしてパソコンPCのプログラムにより各種集計・管理処理を行う。また、必要に応じて、給与パッケージにデータを送信して給与計算の基礎データとすることもできる。
【0017】
ここで上記説明は赤外線通信を用いてID要素1とIDデータベース4間の通信を行っているが、他の通信手段によることもできる。
【0018】
(病院スタッフのリアルタイム勤怠管理システムの例)
ID要素1の携帯者Pを医師、看護師、理学療養士、事務員等とすれば、病院のスタッフの勤怠システムとすることができる。各スタッフの勤怠状況は上記と同様にして把握できる。これらのデータを集計し、スタッフの勤怠状況を図10のようにディスプレイに表示させたり、プリントアウトさせることにより、リアルタイムにスタッフの勤怠状況を把握できる。また図11のように各フロア、各診療科、部署別の集計を表示5させることにより、スタッフの配置状況を即座に把握して適正配置の判断基礎とすることができる。勿論、病院以外に、建築現場や各種製造現場、その他スタッフの勤怠が絡む総ての業種でアレンジして適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0019】
現行の勤怠管理システムではID要素をそのデータを持つ本人が携帯していることを前提として構築されているが、故意又は過失によりあるID要素を本人以外が誤って携帯する場合は、本人と異なる他人のデータが勤怠記録として保存されてもそれはチェックしようがなかったが、本発明ではそれがチェックされ、正確な本人の勤怠データを記録することができるものであり、信頼性の高い勤怠システム、或いはそれをベースにした社員評価システム、給与計算システムを構築することが可能となる。
【0020】
また、勤怠記録欄に予め社員の顔写真を記録しておき、日々の勤怠チェック時の記録時の顔写真を予め撮った顔写真と並べて記録するようにしておくと、社員数が多い場合のようにチェック判定者が全員の顔を認識できない場合でも、正確に本人判定が行える。
【0021】
また、スタッフのリアルタイムな勤怠状況を正確に把握できるので、適正配置の重要な基礎データとして活用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の1実施例の概略観念図。
【図2】本発明に用いるID要素の1例の斜視図。
【図3】同上のID要素の概略構成図。
【図4】同上のID要素の作成概略説明図。
【図5】本発明をセキュリティチェックに用いた概略説明図。
【図6】同上の基本的な勤怠データ表示画面の概略説明図。
【図7】同上の顔写真を比較する勤怠データ表示画面の概略説明図。
【図8】同上のタッチパネルの表示の一例を示す概略説明図。
【図9】本発明のシステムをLANで複数組接続し、複数の拠点の勤怠データを本社の勤怠システムで統合管理する例の概略説明図。
【図10】本発明システムをリアルタイム勤怠把握できるように一覧表示できるようにした表示例の一部部省略の説明図。
【図11】同上の集計表示の一例の説明図。
【符号の説明】
【0023】
1 ID要素
2 ID読取器
3 顔写真
4 カメラ
5 IDデータベース
30 顔写真
【技術分野】
【0001】
本発明は、ID要素をチェックする際にそのID要素の携帯者、特にその顔も併せてチェックすることにより、IDデータの行動裏付けの信憑性の向上を図り得るID情報収集システム及びID情報収集表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、セキュリティや作業効率の向上、或いは行動のチェック・記録を目的として、IDカードやIDタグに個々の情報を書き込み、それを管理システムのID読取器で読取るシステムが多用されている。例えばスーパーのレジ係のような現場では、レジに設置されたID読取器で物品のIDタグの情報を読取ることにより情報を収集してレジ作業に使用している。また人物がIDカードを携行し、出入口に設置されたID読取器により、通過する際にID情報を読取り、許可者のみが通過できるようにしているのもその一例である。またタイムレコーダ的に勤怠システムを構築するものもある。
【0003】
そしてそれは、勤怠データ、業務遂行データ等に幅広く適用されているが、ID要素自体の情報は正確に把握できるものの、そのID要素を誰が携帯しているかまでは特定できない懸念が残った。即ち、なりすましや、ID要素の入れ違いがあっても、間違ったID要素のデータとして記録・評価されてしまう懸念が残った。これは社員数など、管理総数が多くなるほどその正確な把握が困難となるものであった。これを解消する手段として例えば指紋や静脈等の生体情報をチェックするようにしたものもあるが、システムが複雑で極めて高価になり、高コストを容認できる特殊な用途に限られる欠点があった。
【特許文献1】特開2006−65649
【特許文献2】特開2006−99457
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで本発明は、全体管理システムのID読取器によるID要素のID情報の認識のみならず、そのID要素の携帯者の外観、殊に顔を同時にチェックすることにより、システムの活用範囲の拡大と統合及び簡略化を図ろうとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の主たる特徴は、ID要素1の情報を読取るID読取器2を有し、そのID情報読み取り時にID要素1の携帯者Pの顔写真3を併せて撮影するためのカメラを4具備したことであって、これによりID管理システムのID読取器によりID要素の情報を読取ると共に、そのID情報読み取り時にID要素の携帯者の顔写真を併せて撮影して携帯者とID要素の整合性のチェックも含めるようにしたことである。
【発明の効果】
【0006】
従来は上述のように、全体の管理システムの下ではそのID読取器によりID要素はID情報が認識され記録・チェックされるが、ID要素自体の行動等のチェックにしかならず、そのID要素を携帯する人物との関連が不問の状態で管理されていたと言えるが、本発明にあっては、ID要素のデータをチェックする際に同時にそのID要素を携帯する人物のチェックも併せて行うので、人物とID要素のペアリングもチェックできるため、故意又は過失によりID要素とそれを携帯する人物が一致しない場合もチェッ、ID要素とそれを携帯する人物との整合性までチェックするようにして簡単に精度の高いID情報収集が行えるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
(基本タイプ:勤怠管理システム)
ID要素1は、その使用形態に応じて、カード、タグ、リストバンド等任意の形態が可能であるが、一般的な個人カードで赤外線を用いたID要素(一般にIDカードと称されている)を例にして説明する。ID要素1は図2、図3のように表示部分に所属や氏名等11とともに顔写真30が取込まれたカード部1aと、発信部12を備えた通信部1bとより成る。両者は透明なホルダ13のそれぞれのポケット13a、13bに収容され、携帯者Pは紐やクリップなどで首に掛けたり衣服に装着したりして常時携行するものとする。発信部12は、CPU、フォトTrのような受光部15、赤外線LEDのような発光部16、赤LEDのような表示部17より成り、ボタン電池18により駆動される。19はスイッチ、20は情報表示部である。
【0008】
ID要素1は、ID情報(データ)を管理するIDデータベース5により個人情報が管理されるもので、図4のように先ずサーバ又は端末機等の管理コンピュータに付設したカメラによりその個人の写真を撮り込んで画像情報を記録し、情報管理すると共に、所属、氏名等の個人情報の表示と併せて顔写真30を印刷してカード部1aを調製する。また、通信部1bは、携帯者Pの個々に振り当てられたID情報を赤外線によりメモリに書込んで調製される。これにより、個人の表示とID情報の処理とを行なうカードタイプのID要素1が得られる。
【0009】
通信部1bに組み込まれる発信部12には情報書込み装置により各人に個別の割当てられた個々に異なる赤外線ID情報が書込まれる。以後、電池18により所定の赤外線が常時或いは必要な時適宜に発信され、受信機により受信認識されると、発光ダイオードが点滅したり、音を発したりできる。受信機側で発光、発音しても良い。尚、赤外線の発信は、連続的に行なうこともできるが、間欠的に行なうこともできる。間欠的に行う時は、電池18の消耗が少なくなるので長期の使用が可能となり、有利である。更にはスイッチ19で必要な時のみ通電することもできる。
【0010】
また必要に応じてID要素1はID読取器2との通信ID情報を不揮発メモリMに書込み保存する。同時にID要素1が持っている時計(リアルタイムクロック)RTCから通信時刻(日、時、分等)を読取って参照し、メモリMに保存する。書き込まれた情報を情報表示部20で確認すればスイッチ19を切る。このような操作を患者毎に繰り返して記録して行く。そして一日の回診業務が終われば朱ID要素1の保存情報をパソコンPCに入力し、パソコンPCのプログラムにより各種集計・管理処理を行うことも可能である。
【0011】
また図示例ではパソコンPCとID要素1との通信はUSBを介して行っているが、その他メモリーカード、無線通信等を状況、必要に応じて任意のものを採用することができる。また時計RTCは常時通電のためのバックアップ電池21で駆動される。
【0012】
ここで本発明を勤怠システムに適用した例を説明する。携帯者Pである各社員は全員ID要素1を携帯するもので、図1のようにID要素1を携帯してチェックポイントを通過する。チェックポイントには赤外線コントローラのようなID読取器2、タッチパネル6が設置され、タッチパネル6は前記IDデータベース8に接続されている。また併せてカメラ4が設置されている。
【0013】
出勤した社員、即ち携帯者Pはチェックポイントを通過する際、タッチパネル6の画面の表示、例えば、図8のように出勤、退勤、外出、戻りの表示のうち、該当するいずれかを指先でタッチすると、先ずID読取器2がそのID要素1のデータを読み取り、その時の時刻とそのデータを認識する。併せてカメラが動作して社員の顔を撮影しデータをIDデータベース5に送信する。これにより、何時何分に、誰が、出勤、退勤、外出或いは戻ったか(これらの項目は適宜に設定すれば良い。)を図6のようにその際の顔写真3と併せて記録するものである。尚、ID要素1のデータをID読取器2により読み取れない場合に備え、必要に応じてテンキー31によりIDコード等を手入力することができるようにしても良い。この図6の状態は、IDデータベース5に接続されたディスプレイ、或いは適宜配置した操作用パソコンのディスプレイに表示し、或いはプリントアウトすることができる。
【0014】
この場合、IDデータベース5では必要に応じて、各社員の表示部に予め撮影した顔写真30を表示しておき、図7のように上記の勤怠記録時の顔写真3とを並べて表示し比較できるようにすることもできる。この場合もその表示は、IDデータベース5に接続されたディスプレイ、或いは適宜配置した操作用パソコンのディスプレイに表示し、或いはプリントアウトすることができる。
【0015】
これらの勤怠チェックを行うことにより、例えば図5のようにゲートGの開閉を行い、セキュリティ確保のため、チェックされたものだけがゲートGを通過することができるようにしても良い。
【0016】
また、複数の拠点でそれぞれの勤怠チェックシステムを構築し、図9のようにそれを本社などの勤怠統括管理システムにデータを送信し、全体管理を行うことができる。このような操作を各社員毎に繰り返して記録して行く。そして一日毎、或いは月単位、所定の期間単位での集計が終わればそのデータを基にしてパソコンPCのプログラムにより各種集計・管理処理を行う。また、必要に応じて、給与パッケージにデータを送信して給与計算の基礎データとすることもできる。
【0017】
ここで上記説明は赤外線通信を用いてID要素1とIDデータベース4間の通信を行っているが、他の通信手段によることもできる。
【0018】
(病院スタッフのリアルタイム勤怠管理システムの例)
ID要素1の携帯者Pを医師、看護師、理学療養士、事務員等とすれば、病院のスタッフの勤怠システムとすることができる。各スタッフの勤怠状況は上記と同様にして把握できる。これらのデータを集計し、スタッフの勤怠状況を図10のようにディスプレイに表示させたり、プリントアウトさせることにより、リアルタイムにスタッフの勤怠状況を把握できる。また図11のように各フロア、各診療科、部署別の集計を表示5させることにより、スタッフの配置状況を即座に把握して適正配置の判断基礎とすることができる。勿論、病院以外に、建築現場や各種製造現場、その他スタッフの勤怠が絡む総ての業種でアレンジして適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0019】
現行の勤怠管理システムではID要素をそのデータを持つ本人が携帯していることを前提として構築されているが、故意又は過失によりあるID要素を本人以外が誤って携帯する場合は、本人と異なる他人のデータが勤怠記録として保存されてもそれはチェックしようがなかったが、本発明ではそれがチェックされ、正確な本人の勤怠データを記録することができるものであり、信頼性の高い勤怠システム、或いはそれをベースにした社員評価システム、給与計算システムを構築することが可能となる。
【0020】
また、勤怠記録欄に予め社員の顔写真を記録しておき、日々の勤怠チェック時の記録時の顔写真を予め撮った顔写真と並べて記録するようにしておくと、社員数が多い場合のようにチェック判定者が全員の顔を認識できない場合でも、正確に本人判定が行える。
【0021】
また、スタッフのリアルタイムな勤怠状況を正確に把握できるので、適正配置の重要な基礎データとして活用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の1実施例の概略観念図。
【図2】本発明に用いるID要素の1例の斜視図。
【図3】同上のID要素の概略構成図。
【図4】同上のID要素の作成概略説明図。
【図5】本発明をセキュリティチェックに用いた概略説明図。
【図6】同上の基本的な勤怠データ表示画面の概略説明図。
【図7】同上の顔写真を比較する勤怠データ表示画面の概略説明図。
【図8】同上のタッチパネルの表示の一例を示す概略説明図。
【図9】本発明のシステムをLANで複数組接続し、複数の拠点の勤怠データを本社の勤怠システムで統合管理する例の概略説明図。
【図10】本発明システムをリアルタイム勤怠把握できるように一覧表示できるようにした表示例の一部部省略の説明図。
【図11】同上の集計表示の一例の説明図。
【符号の説明】
【0023】
1 ID要素
2 ID読取器
3 顔写真
4 カメラ
5 IDデータベース
30 顔写真
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ID要素1の情報を読取るID読取器2を有し、そのID情報読み取り時にID要素1の携帯者Pの顔写真3を併せて撮影するためのカメラ4を具備することを特徴とするID情報収集システム。
【請求項2】
ID読取器2によりID要素1の情報を読取ると共に、そのID情報の読み取り時に撮影された携帯者Pの顔写真3をID読取器2により読取られた情報と併せて表示するようにしたことを特徴とするID情報収集表示システム。
【請求項3】
データベース5に予めID要素1の携帯者Pの顔写真30を登録しておき、ID読取器2によりID要素1の情報を読取ると共に、そのID情報の読み取り時に撮影された携帯者Pの顔写真3を前記予め登録された顔写真30と並べて表示するようにしたことを特徴とするID情報収集表示システム。
【請求項1】
ID要素1の情報を読取るID読取器2を有し、そのID情報読み取り時にID要素1の携帯者Pの顔写真3を併せて撮影するためのカメラ4を具備することを特徴とするID情報収集システム。
【請求項2】
ID読取器2によりID要素1の情報を読取ると共に、そのID情報の読み取り時に撮影された携帯者Pの顔写真3をID読取器2により読取られた情報と併せて表示するようにしたことを特徴とするID情報収集表示システム。
【請求項3】
データベース5に予めID要素1の携帯者Pの顔写真30を登録しておき、ID読取器2によりID要素1の情報を読取ると共に、そのID情報の読み取り時に撮影された携帯者Pの顔写真3を前記予め登録された顔写真30と並べて表示するようにしたことを特徴とするID情報収集表示システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−15797(P2009−15797A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−180401(P2007−180401)
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【出願人】(391015616)株式会社アサヒ電子研究所 (14)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月9日(2007.7.9)
【出願人】(391015616)株式会社アサヒ電子研究所 (14)
【Fターム(参考)】
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