説明

LED調光用点灯装置

【課題】調光回路に直列接続された複数個のLEDチップについて、個々のLEDチップの順方向しきい値電圧のバラツキに伴う発光・未発光の混在状態の発生を防止して照明品質を向上させることが可能なLED調光用点灯装置を低コストに提供する。
【解決手段】LED調光用点灯装置10は、調光回路11と、調光回路11に複数個のLEDチップDが直列接続されたLEDモジュール回路13と、調光回路11の出力電圧Voが所定電圧Vt未満の場合には、調光回路11からLEDモジュール回路13に流れる電流をバイパスさせ、LEDモジュール回路13に流れる電流をLEDチップDが発光する電流値Imin未満にするバイパス回路12とを備える。所定電圧Vtは、LEDモジュール回路13の中で順方向しきい値電圧が最大(Vmax)のLEDチップDが発光する電圧である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はLED調光用点灯装置(LED調光システム)に関するものである。
【背景技術】
【0002】
照明器具では、直列接続された複数個のLEDチップをアレイ状に配列することにより、所定の全光束および発光面積が得られるようしている。
特許文献1には、トライアックを用いた位相制御式調光器に接続されたLEDチップに発生するチラツキや点滅を低減するために、トライアックのオン動作に伴って発生するパルス電流をバイパスさせてLEDチップに流さないようにするためのバイパス回路を設けた技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−212267号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
調光機能を備える照明器具では、特に、低照度・低電流域で使用する場合に、直列接続された個々のLEDチップの順方向しきい値電圧のバラツキにより、複数個のLEDチップの中に発光(点灯)するものと未発光(消灯)のものとが混在する状態になるため、そのアンバランスな照明状態を見たユーザーは不自然に感じることから、照明品質が低下するという問題がある。
そこで、従来は、個々のLEDチップの順方向しきい値電圧を予め測定してランク分けしておき、直列接続するLEDチップにはランク毎に選別したものを使用していた。
【0005】
しかし、LEDチップの発光・未発光の混在状態の発生を防止して照明品質を向上させるには、LEDチップのランク分けを細分化する必要があり、LEDチップの歩留まりが低下して製造コストが高くなるという新たな問題が生じていた。
ところで、前記問題は、特許文献1には一切開示されておらず示唆すらもされていないものであり、特許文献1の技術では全く解決できない。
【0006】
本発明は前記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、調光回路に直列接続された複数個のLEDチップについて、個々のLEDチップの順方向しきい値電圧のバラツキに伴う発光・未発光の混在状態の発生を防止して照明品質を向上させることが可能なLED調光用点灯装置を低コストに提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、下記のように本発明の各局面に想到した。
【0008】
<第1の局面>
第1の局面は、調光回路と、前記調光回路に複数個のLEDチップが直列接続されたLEDモジュール回路と、前記調光回路の出力電圧が所定電圧未満の場合には、前記調光回路から前記LEDモジュール回路に流れる電流をバイパスさせ、前記LEDモジュール回路に流れる電流を前記LEDチップが発光する電流値未満にするバイパス回路とを備えたLED調光用点灯装置であって、前記所定電圧は、前記LEDモジュール回路の中で順方向しきい値電圧が最大のLEDチップが発光する電圧である。
【0009】
バイパス回路は、調光回路の出力電圧が、順方向しきい値電圧が最大のLEDチップが発光する所定電圧(LEDモジュール回路を構成する全てのLEDチップが発光する電圧)未満の場合には、調光回路からLEDモジュール回路に流れる電流をバイパスさせ、LEDモジュール回路に流れる電流をLEDチップが発光する電流値未満にすることにより、全てのLEDチップDを未発光にさせる。
そして、バイパス回路は、調光回路の出力電圧が所定電圧以上の場合には、調光回路からLEDモジュール回路に流れる電流からバイパス電流を差し引いた電流をLEDモジュール回路に流し、LEDモジュール回路に流れる電流をLEDチップが発光する電流値以上にすることにより、全てのLEDチップを発光させる。
【0010】
その結果、バイパス回路を設けることにより、LEDモジュール回路を構成するLEDチップに発光・未発光の混在状態の発生を防止して照明品質を向上できる。
そして、バイパス回路を設ければ、順方向しきい値電圧に基づいてLEDチップのランク分けを細分化する必要がなくなるため、LEDチップの歩留まりを高くして製造コストを低減できる。
【0011】
<第2の局面>
第2の局面は、第1の局面において、前記バイパス回路は、前記バイパスさせる電流を制御する電流制御素子と、前記電流制御素子の制御端子の電圧を設定して前記電流制御素子に流れる電流を調整するための可変抵抗とを備える。
そのため、LEDチップの発光・未発光の状態を目視確認しながら可変抵抗の可動端子を調整するだけの簡単な操作により、所定電圧を最適な電圧値に容易に設定できる。
【0012】
<第3の局面>
第3の局面は、第2の局面において、前記可変抵抗の固定端子間を一定電圧以下に設定する電圧設定手段を備える。
そのため、可変抵抗による電流制御素子のバイパス電流の設定が容易になり、所定電圧の設定も容易になる。
【0013】
<第4の局面>
第4の局面は、第1〜第3の局面において、前記LEDモジュール回路および前記バイパス回路が複数組備えられ、それら複数組の前記回路が前記調光回路に並列接続される。
そのため、複数組のLEDモジュール回路およびバイパス回路毎に、所定電圧を最適化することにより、調光回路に並列接続された全てのLEDモジュール回路についてLEDチップの発光・未発光の混在状態の発生を防止して照明品質を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明を具体化した第1実施形態のLED調光用点灯装置10の回路図。
【図2】LEDモジュール回路13を構成する複数個のLEDチップDのうち、順方向しきい値電圧が最小(Vmin)のLEDチップ(図示「Dmin」)と、最大(Vmax)のLEDチップ(図示「Dmax」)について、順方向電圧Vfと順方向電流Ifの関係を示す特性図。
【図3】本発明を具体化した第2実施形態のLED調光用点灯装置20の回路図。
【図4】本発明を具体化した第3実施形態のLED調光用点灯装置30の回路図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を具体化した各実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、各実施形態において、同一の構成部材については符号を等しくすると共に、同一内容の箇所については重複説明を省略してある。
【0016】
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態のLED調光用点灯装置10は、調光回路11、バイパス回路12、LEDモジュール回路(発光部)13から構成されている。
調光回路11は、交流電源1、位相制御式調光器2、ダイオードブリッジDB1、DC/DCコンバータ3から構成されている。
【0017】
位相制御式調光器2は、半固定抵抗Rvar1、コンデンサC1,C2、トライアックTri1、ダイアックDi1、インダクタL1から構成されており、半固定抵抗Rvar1を任意の抵抗値に設定することにより、その抵抗値に応じた電源位相角でトライアックTri1をオンさせ、コンデンサC1とインダクタL1による雑音防止回路により位相制御式調光器2から電源ラインに帰還する端子雑音を低減する。
そして、調光回路11では、交流電源1から供給された交流電圧が、半固定抵抗Rvar1の抵抗値に応じた直流電圧(出力電圧Vo)に変換されてダイオードブリッジDB1の出力端子(調光回路11の出力端子)11a,11b間から出力される。
尚、位相制御式調光器2とダイオードブリッジDB1の間にはDC/DCコンバータ3が接続されており、LEDモジュール回路13の各LEDチップDに流す順方向電流IfをDC/DCコンバータ3によって安定化している。
ちなみに、調光回路11は、前記特許文献1(特開2010−212267号公報)に開示された一般的なものであるため、その動作についての説明は省略する。
【0018】
バイパス回路12は、NPNトランジスタQ1、バイアス用抵抗R1,R2,R3、ツェナーダイオードZD1、可変抵抗VR1から構成されている。
調光回路11の出力端子11a,11b間には、直列接続された抵抗R1および可変抵抗VR1と、直列接続されたトランジスタQ1および抵抗R2,R3とが並列接続されている。
可変抵抗VR1にはツェナーダイオードZD1が逆方向に並列接続されている。
可変抵抗VR1の可動端子は、トランジスタQ1のベースに接続されている。
LEDモジュール回路13は、直列接続された複数個のLEDチップDから構成されており、調光回路11の出力端子11a,11b間にてバイパス回路12に並列接続されている。
【0019】
ここで、抵抗R3の両端間電圧(トランジスタQ1のエミッタ電圧)を「Vs」、トランジスタQ1のコレクタ電流を「Ib」、抵抗R3の抵抗値を「R3」、可変抵抗VR1の可動端子の電圧(トランジスタQ1のベース電圧)を「Vref」、ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧(降伏電圧)を「Vz」、可変抵抗VR1における低電位側の抵抗値比を「VR1(Ratio)」、トランジスタQ1のベース・エミッタ間電圧を「VBE」とそれぞれ表記すると、数式1および数式2が成り立つ。
【0020】
Vs=Ib×R3 ………(数式1)
【0021】
Vref=Vz×VR1(Ratio)=Vs+VBE ………(数式2)
【0022】
数式1より数式3が得られ、数式2より数式4が得られるため、数式3および数式4より数式5が得られる。
【0023】
Ib=Vs/R3 ………(数式3)
【0024】
Vs=Vz×VR1(Ratio)−VBE ………(数式4)
【0025】
Ib={(Vz×VR1(Ratio)−VBE}/R3 ………(数式5)
【0026】
従って、数式5に示すように、バイパス回路12によれば、トランジスタQ1のコレクタ電流Ibを、可変抵抗VR1の可動端子の可動量に対応した抵抗値比VR1(Ratio)に基づいた所望の電流値に設定することができる。
【0027】
図2は、LEDモジュール回路13を構成する複数個のLEDチップDのうち、順方向しきい値電圧が最小(Vmin)のLEDチップ(図示「Dmin」)と、最大(Vmax)のLEDチップ(図示「Dmax」)について、順方向電圧Vfと順方向電流Ifの関係を示す特性図である。
単体のLEDチップDminは、順方向電圧Vfが順方向しきい値電圧Vmin以上のときに順方向電流Iminが流れて発光し、順方向電圧VfがVmaxのときには順方向電流Imaxが流れて発光を続ける。
単体のLEDチップDmaxは、順方向電圧Vfが順方向しきい値電圧Vmax以上のときに順方向電流Iminが流れて発光する。
【0028】
そのため、バイパス回路12を設けない場合、調光回路11の半固定抵抗Rvar1の抵抗値を調整して出力端子11a,11b間の出力電圧Voを徐々に高くする際には、LEDチップDminの両端子間電圧がVmin以上になったタイミングで、LEDチップDminが発光するのに対して、LEDチップDmaxは未発光のままとなる。
また、バイパス回路12を設けない場合、調光回路11の出力電圧Voを徐々に低くする際には、LEDチップDmaxの両端子間電圧がVmax未満になったタイミングで、LEDチップDmaxが未発光になるのに対して、LEDチップDminは発光したままとなる。
従って、バイパス回路12を設けない場合には、LEDモジュール回路13を構成するLEDチップDに発光・未発光の混在状態が発生して照明品質が低下する。
【0029】
そこで、バイパス回路12におけるトランジスタQ1のコレクタ電流Ibを、電流Imax,Iminの差電流Imax−Iminに設定する(Ib=Imax−Imin)。
このようにすれば、調光回路11の出力電圧Voが、順方向しきい値電圧が最大(Vmax)のLEDチップDmaxが発光する所定電圧Vt未満の場合には、LEDチップDに流れる電流がImin未満になるため、全てのLEDチップDが未発光の状態になる。
そして、調光回路11の出力電圧Voが所定電圧Vt以上の場合には、LEDチップDに流れる電流がImin以上になるため、全てのLEDチップDが発光した状態になる。
ここで、所定電圧Vtは、LEDモジュール回路13を構成する全てのLEDチップDが発光する電圧であり、LEDモジュール回路13全体の順方向しきい値電圧といえる。
【0030】
すると、調光回路11の出力電圧Voを徐々に高くする際に、LEDチップDminの両端子間電圧がVmin以上になったタイミングでは、LEDチップDminを含めた全てのLEDチップDが未発光のままであり、LEDチップDmaxの両端子間電圧がVmax以上になったタイミングで、全てのLEDチップDが同時に発光する。
また、調光回路11の出力電圧Voを徐々に低くする際に、LEDチップDmaxの両端子間電圧がVmax未満になったタイミングで、LEDチップDminを含めた全てのLEDチップDが同時に未発光になる。
【0031】
このように、バイパス回路12は、調光回路11の出力電圧Voが、順方向しきい値電圧Vが最大(Vmax)のLEDチップDmaxが発光する所定電圧(LEDモジュール回路13を構成する全てのLEDチップDが発光する所定電圧)Vt未満の場合には、調光回路11からLEDモジュール回路13に流れる電流をトランジスタQ1のコレクタ電流Ibとしてバイパスさせ、LEDモジュール回路13に流れる電流をImin未満にすることにより、全てのLEDチップDを未発光にさせる。
そして、バイパス回路12は、調光回路11の出力電圧Voが所定電圧Vt以上の場合には、調光回路11からLEDモジュール回路13に流れる電流からトランジスタQ1のコレクタ電流Ibを差し引いた電流をLEDモジュール回路13に流し、LEDモジュール回路13に流れる電流をImin以上にすることにより、全てのLEDチップDを発光させる。
【0032】
その結果、バイパス回路12を設けることにより、LEDモジュール回路13を構成するLEDチップDに発光・未発光の混在状態の発生を防止して照明品質を向上できる。
そして、バイパス回路12を設ければ、順方向しきい値電圧に基づいてLEDチップDのランク分けを細分化する必要がなくなるため、LEDチップDの歩留まりを高くして製造コストを低減できる。
尚、所定電圧Vtは、LEDチップDの発光・未発光の状態を目視確認しながら可変抵抗VR1の可動端子を調整するだけの簡単な操作により、最適な電圧値に容易に設定可能である。
【0033】
<第2実施形態>
図3に示すように、第2実施形態のLED調光用点灯装置20において、第1実施形態のLED調光用点灯装置10(図1参照)と異なるのは、ツェナーダイオードZD1が省かれていることだけである。
従って、第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用・効果が得られる。
【0034】
但し、第1実施形態では、可変抵抗VR1にツェナーダイオードZD1が並列接続されているため、前記数式5に示すように、可変抵抗VR1によるトランジスタQ1のコレクタ電流(バイパス回路12のバイパス電流)Ibの設定が容易になり、順方向しきい値電圧が最大(Vmax)のLEDチップDmaxが発光する所定電圧(LEDモジュール回路13を構成する全てのLEDチップDが発光する所定電圧)Vtの設定も容易になる。
また、第2実施形態のようにツェナーダイオードZD1を省くと、調光回路11の出力電圧Voに比例してトランジスタQ1のコレクタ電流Ibが増加するため、LEDチップDの順方向電流Ifが低下すると共に、抵抗R2における電流損失が増加するという欠点があるが、第1実施形態ではこれら欠点が無いという優れた効果がある。
【0035】
<第3実施形態>
図4に示すように、第3実施形態のLED調光用点灯装置30は、第1実施形態のLED調光用点灯装置10(図1参照)のバイパス回路12およびLEDモジュール回路13が複数組備えられ、それら複数組の回路12,13が調光回路11の出力端子11a,11b間に並列接続されている。
【0036】
従って、第3実施形態においても、複数組の回路12,13毎に、そのLEDモジュール回路13の全てのLEDチップDが発光する所定電圧Vtを可変抵抗VR1を調整して最適化することにより、調光回路11に並列接続された全てのLEDモジュール回路13についてLEDチップ(図示略)の発光・未発光の混在状態の発生を防止して照明品質を向上できる。
尚、図4に示す回路例では調光回路11内に1個のDC/DCコンバータ3を設けているが、調光回路11の出力端子11a,11bと個々のバイパス回路12との間にそれぞれDC/DCコンバータ3を設けてもよい。
【0037】
<別の実施形態>
本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、前記各実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
【0038】
[1]図1,図3に示す位相制御式調光器2に限らず、任意の直流電圧に変換可能な調光器であれば、どのような回路形式の調光器を用いてもよい。
[2]図1、図3に示すダイオードブリッジDB1は両波整流器に置き換えてもよい。
[3]図1,図3に示すトランジスタQ1は、制御端子(ベース端子、ゲート端子など)の電圧を調整することで流れる電流を制御可能な電流制御素子であれば、バイポーラトランジスタに限らず、どのような電流制御素子(例えば、J−FET(Junction-Field effect transistor) 、MOS−FET、SIT(Static induction transistor)など)に置き換えてもよい。
[4]図1に示すツェナーダイオードZD1は、可変抵抗VR1の固定端子間を一定電圧以下に設定可能であれば、どのような電圧設定手段(例えば、定電圧放電管、定電圧回路など)に置き換えてもよい。
[5]前記各実施形態を適宜組み合わせて実施してもよく、その場合には組み合わせた実施形態の作用・効果を合わせもたせることができる。
【0039】
本発明は、前記各局面および前記各実施形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様も本発明に含まれる。本明細書の中で明示した論文、公開特許公報、特許公報などの内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
【符号の説明】
【0040】
10,20,30…LED調光用点灯装置
11…調光回路
12…バイパス回路
13…LEDモジュール回路
Q1…NPNトランジスタ(電流制御素子)
VR1…可変抵抗
ZD1…ツェナーダイオード(電圧設定手段)
Vt…所定電圧
Imin…LEDチップDが発光する電流値




【特許請求の範囲】
【請求項1】
調光回路と、
前記調光回路に複数個のLEDチップが直列接続されたLEDモジュール回路と、
前記調光回路の出力電圧が所定電圧未満の場合には、前記調光回路から前記LEDモジュール回路に流れる電流をバイパスさせ、前記LEDモジュール回路に流れる電流を前記LEDチップが発光する電流値未満にするバイパス回路と
を備えたLED調光用点灯装置であって、
前記所定電圧は、前記LEDモジュール回路の中で順方向しきい値電圧が最大のLEDチップが発光する電圧であるLED調光用点灯装置。
【請求項2】
請求項1に記載のLED調光用点灯装置において、
前記バイパス回路は、
前記バイパスさせる電流を制御する電流制御素子と、
前記電流制御素子の制御端子の電圧を設定して前記電流制御素子に流れる電流を調整するための可変抵抗と
を備えたLED調光用点灯装置。
【請求項3】
請求項2に記載のLED調光用点灯装置において、
前記可変抵抗の固定端子間を一定電圧以下に設定する電圧設定手段を備えたLED調光用点灯装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載のLED調光用点灯装置において、
前記LEDモジュール回路および前記バイパス回路が複数組備えられ、それら複数組の前記回路が前記調光回路に並列接続されたLED調光用点灯装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−169195(P2012−169195A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30433(P2011−30433)
【出願日】平成23年2月16日(2011.2.16)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】