説明

LINGO−1アンタゴニストおよびTrkBアゴニストの投与を介して圧力誘導性の視神経障害を処置し、神経変性を防ぎ、ニューロン細胞の生存を促進する方法

本発明は、LINGO−1アンタゴニストおよびTrkBアゴニストを用いてニューロンの生存および再生を促進する方法に関する。さらに、本発明は、LINGO−1アンタゴニストを用いて圧力誘導性の視神経障害を処置する方法に関する。本発明はまた、一般に、LINGO−1アンタゴニストを用いて、TrkB活性を増大させ、JNK経路のシグナル伝達を阻害する方法に関する。ある実施形態において、本発明は、細胞内のLINGO−1とTrkBの相互作用を阻害する方法であって、LINGO−1とTrkBとを共発現する細胞をLINGO−1アンタゴニストと接触させる工程を含む方法を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞内でのLINGO−1とTrkBの相互作用を阻害する方法であって、LINGO−1とTrkBとを共発現する細胞をLINGO−1アンタゴニストと接触させる工程を含む方法。
【請求項2】
細胞内でのTrkBリン酸化を促進する方法であって、LINGO−1とTrkBとを共発現する細胞をLINGO−1アンタゴニストと接触させる工程を含む方法。
【請求項3】
TrkBリン酸化を促進する方法であって、CNSニューロンをLINGO−1アンタゴニストと接触させる工程を含む方法。
【請求項4】
細胞内でのJNKリン酸化を阻害する方法であって、LINGO−1とJNKとを共発現する細胞をLINGO−1アンタゴニストと接触させる工程を含む方法。
【請求項5】
JNKリン酸化を阻害する方法であって、CNSニューロンをLINGO−1アンタゴニストと接触させる工程を含む方法。
【請求項6】
死の危険にさらされたニューロンの生存を促進する方法であって、前記ニューロンを有効量のLINGO−1アンタゴニストおよびTrkBアゴニストと接触させる工程を含む方法。
【請求項7】
圧力誘導性の眼神経障害の兆候または症状を示す哺乳動物の網膜神経節の生存を促進する方法であって、そのような処置を必要とする哺乳動物に治療有効量のLINGO−1アンタゴニストおよび担体を投与する工程を含む方法。
【請求項8】
圧力誘導性の眼神経障害の兆候または症状を示す哺乳動物の網膜神経節の生存を促進する方法であって、そのような処置を必要とする哺乳動物に治療有効量のLINGO−1アンタゴニストとTrkBアゴニストの組み合わせを投与する工程を含む方法。
【請求項9】
ニューロンの細胞死と関連する疾患または障害を処置する方法であって、そのような処置を必要とする哺乳動物に有効量のLINGO−1アンタゴニストおよびTrkBアゴニストを投与する工程を含む方法。
【請求項10】
前記細胞をTrkBアゴニストと接触させる工程をさらに含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記LINGO−1アンタゴニストが可溶性LINGO−1ポリペプチドを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記可溶性LINGO−1ポリペプチドが、以下:
(i)LINGO Igドメイン、またはその断片、変異体、もしくは誘導体、
(ii)LINGO LRRドメイン、またはその断片、変異体、もしくは誘導体、
(iii)LINGO細胞質ドメイン、またはその断片、変異体、もしくは誘導体、
(iv)LINGO膜貫通ドメイン、またはその断片、変異体、もしくは誘導体、
(v)前記LRRドメインのC末端のLINGO塩基性領域、またはその断片、変異体、もしくは誘導体、および
(vi)(i)〜(v)の前記LINGOドメイン、またはその断片、変異体、もしくは誘導体のうちの少なくとも2つの組み合わせ、
からなる群より選択されるLINGO−1領域を含む、請求項11記載の方法。
【請求項13】
前記可溶性LINGO−1ポリペプチドが、以下:
(i)LINGO Igドメイン、
(ii)LINGO LRRドメイン、
(iii)LINGO細胞質ドメイン、
(iv)LINGO膜貫通ドメイン、
(v)前記LRRドメインのC末端のLINGO塩基性領域、および
(vi)(i)〜(v)の前記LINGO−1ドメインのうちの少なくとも2つの組み合わせ、
からなる群より選択されるLINGO−1領域を欠く、請求項11記載の方法。
【請求項14】
前記可溶性LINGO−1ポリペプチドが、LINGO−1膜貫通ドメインおよびLINGO細胞質ドメインを欠く、請求項13記載の方法。
【請求項15】
前記可溶性LINGO−1ポリペプチドが以下:
(i)LINGO−1 LRRドメイン、またはその断片、変異体、もしくは誘導体、
(ii)前記LRRドメインのC末端のLINGO−1塩基性領域、またはその断片、変異体、もしくは誘導体、および
(iii)LINGO−1免疫グロブリン(Ig)ドメイン、またはその断片、変異体、もしくは誘導体、
を含む、請求項11〜14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記可溶性LINGO−1ポリペプチドが、LINGO−1 LRRドメインの少なくとも一部を含むが、LINGO−1 Igドメイン、LINGO−1塩基性領域、LINGO−1膜貫通ドメイン、およびLINGO−1細胞質ドメインを欠く、請求項13または請求項14記載の方法。
【請求項17】
前記可溶性LINGO−1ポリペプチドが、以下からなる群より選択されるポリペプチド断片を含む、請求項11〜15のいずれか一項に記載の方法記載の方法:
(i)配列番号:2のアミノ酸1〜33;
(ii)配列番号:2のアミノ酸1〜35;
(iii)配列番号:2のアミノ酸34〜64;
(iv)配列番号:2のアミノ酸36〜64;
(v)配列番号:2のアミノ酸66〜89;
(vi)配列番号:2のアミノ酸90〜113;
(vii)配列番号:2のアミノ酸114〜137;
(viii)配列番号:2のアミノ酸138〜161;
(ix)配列番号:2のアミノ酸162〜185;
(x)配列番号:2のアミノ酸186〜209;
(xi)配列番号:2のアミノ酸210〜233;
(xii)配列番号:2のアミノ酸234〜257;
(xiii)配列番号:2のアミノ酸258〜281;
(xiv)配列番号:2のアミノ酸282〜305;
(xv)配列番号:2のアミノ酸306〜329;
(xvi)配列番号:2のアミノ酸330〜353;
(xvii)配列番号:2のアミノ酸363〜416;
(xviii)配列番号:2のアミノ酸417〜424;
(xix)配列番号:2のアミノ酸419〜493;
(xx)配列番号:2のアミノ酸494〜551;
(xxi)配列番号:2のアミノ酸1〜64;
(xxii)配列番号:2のアミノ酸1〜89;
(xxiii)配列番号:2のアミノ酸1〜113;
(xxiv)配列番号:2のアミノ酸1〜137;
(xxv)配列番号:2のアミノ酸1〜161;
(xxvi)配列番号:2のアミノ酸1〜185;
(xxvii)配列番号:2のアミノ酸1〜209;
(xxviii)配列番号:2のアミノ酸1〜233;
(xxix)配列番号:2のアミノ酸1〜257;
(xxxx)配列番号:2のアミノ酸1〜281;
(xxxxi)配列番号:2のアミノ酸1〜305;
(xxxxii)配列番号:2のアミノ酸1〜329;
(xxxxiii)配列番号:2のアミノ酸1〜353;
(xxxxiv)配列番号:2のアミノ酸1〜416;
(xxxxv)配列番号:2のアミノ酸1〜424;
(xxxxvi)配列番号:2のアミノ酸1〜493;
(xxxxvii)配列番号:2のアミノ酸1〜551;
(xxxxviii)配列番号:2のアミノ酸1〜531;
(iL)配列番号:2のアミノ酸1〜532;
(Li)配列番号:2のアミノ酸34〜89;
(Lii)配列番号:2のアミノ酸34〜113;
(Liii)配列番号:2のアミノ酸34〜137;
(Liv)配列番号:2のアミノ酸34〜161;
(Lv)配列番号:2のアミノ酸34〜185;
(Lvi)配列番号:2のアミノ酸34〜209;
(Lvii)配列番号:2のアミノ酸34〜233;
(Lviii)配列番号:2のアミノ酸34〜257;
(Lix)配列番号:2のアミノ酸34〜281;
(Lx)配列番号:2のアミノ酸34〜305;
(Lxi)配列番号:2のアミノ酸34〜329;
(Lxii)配列番号:2のアミノ酸34〜353;
(Lxiii)配列番号:2のアミノ酸34〜416;
(Lxiv)配列番号:2のアミノ酸34〜424;
(Lxv)配列番号:2のアミノ酸34〜493;
(Lxvi)配列番号:2のアミノ酸34〜551;
(Lxxi)配列番号:2のアミノ酸34〜530;
(Lxxii)配列番号:2のアミノ酸34〜531;
(Lxxiii)配列番号:2のアミノ酸34〜532;
(Lxxiv)配列番号:2のアミノ酸34〜533;
(Lxxv)配列番号:2のアミノ酸34〜534;
(Lxxvi)配列番号:2のアミノ酸34〜535;
(Lxxvii)配列番号:2のアミノ酸34〜536;
(Lxxviii)配列番号:2のアミノ酸34〜537;
(Lxxix)配列番号:2のアミノ酸34〜538;
(Lxxx)配列番号:2のアミノ酸34〜539;
(Lxxxi)配列番号:2のアミノ酸30〜532;
(Lxxxii)配列番号:2のアミノ酸31〜532;
(Lxxxiii)配列番号:2のアミノ酸32〜532;
(Lxxxiv)配列番号:2のアミノ酸33〜532;
(Lxxxv)配列番号:2のアミノ酸34〜532;
(Lxxxvi)配列番号:2のアミノ酸35〜532;
(Lxxxvii)配列番号:2のアミノ酸36〜532;
(Lxxxviii)配列番号:2のアミノ酸30〜531;
(Lxxxix)配列番号:2のアミノ酸31〜531;
(Lxxxx)配列番号:2のアミノ酸32〜531;
(Lxxxxi)配列番号:2のアミノ酸33〜531;
(Lxxxxii)配列番号:2のアミノ酸34〜531;
(Lxxxxiii)配列番号:2のアミノ酸35〜531;
(Lxxxxiv)配列番号:2のアミノ酸36〜531;
(Lxxxxv)配列番号:2のアミノ酸36〜89;
(Lxxxxvi)配列番号:2のアミノ酸36〜113;
(Lxxxxvii)配列番号:2のアミノ酸36〜137;
(Lxxxxviii)配列番号:2のアミノ酸36〜161;
(Lxxxxvc)配列番号:2のアミノ酸36〜185;
(c)配列番号:2のアミノ酸36〜209;
(ci)配列番号:2のアミノ酸36〜233;
(cii)配列番号:2のアミノ酸36〜257;
(ciii)配列番号:2のアミノ酸36〜281;
(civ)配列番号:2のアミノ酸36〜305;
(cv)配列番号:2のアミノ酸36〜329;
(cvi)配列番号:2のアミノ酸36〜353;
(cvii)配列番号:2のアミノ酸36〜416;
(cviii)配列番号:2のアミノ酸36〜424;
(cix)配列番号:2のアミノ酸36〜493;
(cx)配列番号:2のアミノ酸36〜551;
(cxi)配列番号:2のアミノ酸36〜530;
(cxii)配列番号:2のアミノ酸36〜531;
(cxiii)配列番号:2のアミノ酸36〜532;
(cxiv)配列番号:2のアミノ酸36〜533;
(cxv)配列番号:2のアミノ酸36〜534;
(cxvi)配列番号:2のアミノ酸36〜535;
(cxvii)配列番号:2のアミノ酸36〜536;
(cxviii)配列番号:2のアミノ酸36〜537;
(cxix)配列番号:2のアミノ酸36〜538;
(cxx)配列番号:2のアミノ酸36〜539;
(cxxi)前記ポリペプチド断片のいずれかの変異体または誘導体、および
(cxxii)前記ポリペプチド断片、またはその変異体もしくは誘導体のいずれかのうちの少なくとも2つの組み合わせ。
【請求項18】
前記可溶性LINGO−1ポリペプチドが、配列番号:2のアミノ酸34〜532または配列番号:2のアミノ酸36〜532を含む、請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記可溶性LINGO−1ポリペプチドが、LINGO−1 Igドメイン、またはその断片、変異体、もしくは誘導体を含む、請求項11〜18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記可溶性LINGO−1ポリペプチドが、配列番号:2のアミノ酸417〜493を含む、請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記可溶性LINGO−1ポリペプチドが、非LINGO−1部分をさらに含む、請求項11〜20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記非LINGO−1部分が、前記可溶性LINGO−1ポリペプチドに融合した異種ポリペプチドである、請求項21記載の方法。
【請求項23】
異種ポリペプチドが、免疫グロブリン断片、血清アルブミン、標的化タンパク質、レポータータンパク質、および精製を容易にするタンパク質からなる群より選択される、請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記異種ポリペプチドが免疫グロブリン断片である、請求項23記載の方法。
【請求項25】
前記免疫グロブリン断片がヒンジおよびFc領域を含む、請求項24記載の方法。
【請求項26】
前記可溶性LINGO−1ポリペプチドが、ポリマーに結合体化している、請求項21〜25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記ポリマーが、ポリアルキレングリコール、糖ポリマー、およびポリペプチドからなる群より選択される、請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記ポリマーがポリアルキレングリコールである、請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコール(PEG)である、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記可溶性LINGO−1ポリペプチドが、1つ、2つ、3つ、または4つのポリマーに結合体化している、請求項26記載の方法。
【請求項31】
前記ポリマーの総分子量が、5,000Da〜100,000Daである、請求項30記載の方法。
【請求項32】
前記LINGO−1アンタゴニストが、LINGO−1抗体、またはその断片を含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記LINGO−1抗体またはその断片が、以下からなる群より選択されるポリペプチドから本質的になるエピトープに特異的に結合する、請求項32記載の方法:
(i)配列番号:2のアミノ酸66〜89;
(ii)配列番号:2のアミノ酸66〜113;
(iii)配列番号:2のアミノ酸66〜137;
(iv)配列番号:2のアミノ酸90〜113;
(v)配列番号:2のアミノ酸114〜137;
(vi)配列番号:2のアミノ酸138〜161;
(vii)配列番号:2のアミノ酸162〜185;
(viii)配列番号:2のアミノ酸186〜209;
(ix)配列番号:2のアミノ酸210〜233;
(x)配列番号:2のアミノ酸234〜257;
(xi)配列番号:2のアミノ酸258〜281;
(xii)配列番号:2のアミノ酸282〜305;
(xiii)配列番号:2のアミノ酸306〜329;
(xiv)配列番号:2のアミノ酸330〜353;
(xv)配列番号:2のアミノ酸34〜64;
(xvi)配列番号:2のアミノ酸363〜416;
(xvii)前記ポリペプチド断片のいずれかの変異体または誘導体;および
(xviii)前記ポリペプチド断片またはその変異体もしくは誘導体のいずれかのうちの2つ以上の組み合わせ。
【請求項34】
前記LINGO−1抗体が、以下からなる群より選択される、請求項32記載の方法:201’、3A3、3A6、3B5、1A7、1D5、1G7、2B10、2C11、2F3、3P1B1.1F9、3P1D10.2C3、3P1E11.3B7、3P2C6.3G10.2H7、3P2C9.2G4、3P4A6.1D9、3P4A1.2B9、3P4C2.2D2、3P4C5.1D8、3P4C8.2G9、6P4F4.1Ds、6P4F4.1F9、7P1D5.1G9、1B6.4、2C7.2、2D6.1、2F7.3、2H3.2、3C11.1、3E3.1、3H11.2、3G8.1、2B8.1、3B5.230−C12(Li01)、38−D01(Li02)、35−E04(Li03)、36−C09(Li04)、30−A11(Li05)、34−F02(Li06)、29−E07(Li07)、34−G04(Li08)、36−A12(Li09)、28−D02(Li10)、30−B01(Li11)、34−B03(Li12)、Li13、Li32、Li33、Li34、3383(L1a.1)、3495(L1a.2)、3563(L1a.3)、3564(L1a.4)、3565(L1a.5)、3566(L1a.6)、3567(L1a.7)、3568(L1a.8)、3569(L1a.9)、3570(L1a.10)、3571(L1a.11)、3582(L1a.12)、1968(L1a.13)、3011、3012、3013、3418、3422、3562、D05、D07、D08、D10、およびD11。
【請求項35】
前記LINGO−1抗体が1A7である、請求項34記載の方法。
【請求項36】
前記LINGO−1抗体が3B5である、請求項34記載の方法。
【請求項37】
前記LINGO−1アンタゴニストがLINGO−1アンタゴニストポリヌクレオチドを含む、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記LINGO−1アンタゴニストポリヌクレオチドが以下:
(i)アンチセンスポリヌクレオチド;
(ii)リボザイム;
(iii)低分子干渉RNA(siRNA);および
(iv)低分子ヘアピンRNA(shRNA)、
からなる群より選択される、請求項37記載の方法。
【請求項39】
前記LINGO−1アンタゴニストポリヌクレオチドが、LINGO−1 mRNAのコード部分に相補的な少なくとも10塩基を含むアンチセンスポリヌクレオチドである、請求項38記載の方法。
【請求項40】
前記LINGO−1アンタゴニストポリヌクレオチドがリボザイムである、請求項39記載の方法。
【請求項41】
前記LINGO−1アンタゴニストポリヌクレオチドがsiRNAである、請求項38記載の方法。
【請求項42】
前記LINGO−1アンタゴニストポリヌクレオチドがshRNAである、請求項38記載の方法。
【請求項43】
前記shRNA が、ヌクレオチド配列:UGAUCGUCAU CCUGCUAGAC UUCAAGAGAG UCUAGCAGGA UGACGAUCUU UUUUC(配列番号:34)を含む、請求項39記載の方法。
【請求項44】
前記LINGO−1アンタゴニストがアプタマーである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記接触させる工程が、(a)発現制御配列との作動可能な結合によって前記LINGO−1アンタゴニストをコードするポリヌクレオチドを前記細胞または前記CNSニューロンに導入する工程、および(b)前記LINGO−1アンタゴニストを発現させる工程を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記ポリヌクレオチドが、以下:
(a)トランスフェクション;
(b)エレクトロポレーション;
(c)形質導入;および
(d)直接的なマイクロインジェクション、
からなる群より選択される方法によって前記細胞に導入される、請求項45記載の方法。
【請求項47】
前記ポリヌクレオチドが、発現ベクターとして投与される、請求項44〜46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記発現ベクターがウイルスベクターである、請求項47記載の方法。
【請求項49】
前記ウイルスベクターが、アデノウイルスベクター、アルファウイルスベクター、エンテロウイルスベクター、ペスチウイルスベクター、レンチウイルスベクター、バキュロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、パポバウイルスベクター、ポックスウイルスベクター、およびパルボウイルスベクターからなる群より選択される、請求項48記載の方法。
【請求項50】
前記ヘルペスウイルスベクターが、単純ヘルペスウイルスベクターおよびエプスタイン・バーウイルスベクターからなる群より選択される、請求項49記載の方法。
【請求項51】
前記ポックスウイルスベクターがワクシニアウイルスベクターである、請求項49記載の方法。
【請求項52】
前記レンチウイルスベクターがpLL3.7である、請求項49記載の方法。
【請求項53】
前記パルボウイルスベクターがアデノ随伴ウイルス(AAV)である、請求項49記載の方法。
【請求項54】
前記細胞、前記ニューロン、または前記CNSニューロンを、以下:
(i)NGFアンタゴニスト;
(ii)NgR1アンタゴニスト;
(iii)TAJアンタゴニスト;および
(iv)OMgpアンタゴニスト、
からなる群より選択されるさらなるアンタゴニストと接触させる工程をさらに含む、請求項1〜6または10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
以下:
(i)NGFアンタゴニスト;
(ii)NgR1アンタゴニスト;
(iii)TAJアンタゴニスト;および
(iv)OMgpアンタゴニスト、
からなる群より選択されるさらなるアンタゴニストを投与する工程をさらに含む、請求項7〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記TrkBアゴニストがTrkBアゴニスト化合物である、請求項6、8、9、または10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記TrkBアゴニスト化合物が、L−783,281、アデノシン、およびCGS 21680からなる群より選択される、請求項56記載の方法。
【請求項58】
前記TrkBアゴニストがTrkBアゴニストポリペプチドである、請求項6、8、9、または10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項59】
前記TrkBアゴニストポリペプチドが、TrkBリガンド、TrkBリガンドの断片、TrkBリガンドの変異体、TrkBポリペプチド、TrkBポリペプチドの断片、またはTrkBポリペプチドの変異体からなる群より選択される、請求項58記載の方法。
【請求項60】
前記TrkBアゴニストポリペプチドがBDNFポリペプチドである、請求項59記載の方法。
【請求項61】
前記TrkBアゴニストポリペプチドが非TrkBアゴニスト部分をさらに含む、請求項58〜60のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記非TrkBアゴニスト部分が、前記TrkBアゴニストポリペプチドに融合した異種ポリペプチドである、請求項61記載の方法。
【請求項63】
前記非TrkBアゴニスト部分が、免疫グロブリン断片、血清アルブミン、標的化タンパク質、レポータータンパク質、および精製を容易にするタンパク質からなる群より選択される、請求項61または62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記非TrkBアゴニスト部分が免疫グロブリン断片である、請求項63記載の方法。
【請求項65】
前記免疫グロブリン断片がヒンジおよびFc領域を含む、請求項63記載の方法。
【請求項66】
前記TrkBアゴニストポリペプチドがポリマーに結合体化している、請求項61記載の方法。
【請求項67】
前記ポリマーが、ポリアルキレングリコール、糖ポリマー、およびポリペプチドからなる群より選択される、請求項66記載の方法。
【請求項68】
前記ポリマーがポリエチレングリコール(PEG)である、請求項67記載の方法。
【請求項69】
前記TrkBアゴニストポリペプチドが、1−アシル−グリセロール誘導体に結合体化している、請求項61記載の方法。
【請求項70】
前記TrkBアゴニストポリペプチドが、1つ、2つ、3つ、または4つのポリマーに結合体化している、請求項66記載の方法。
【請求項71】
前記ポリマーの総分子量が、5,000Da〜100,000Daである、請求項70記載の方法。
【請求項72】
前記TrkBアゴニストが、TrkBアゴニスト抗体またはその断片である、請求項6、8、9、または10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
前記TrkBアゴニスト抗体またはその断片が、6E2、7F5、11E1、16E11、17D11、19E12、29D7、またはTrkBモノクローナル抗体からなる群より選択される、請求項72記載の方法。
【請求項74】
前記TrkBアゴニストがTrkBアゴニストポリヌクレオチドである、請求項6、8、9、または10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項75】
前記TrkBアゴニストポリヌクレオチドが、ニューロトロフィンまたはその断片もしくは変異体をコードする、請求項74記載の方法。
【請求項76】
前記ニューロトロフィンがBDNFである、請求項75記載の方法。
【請求項77】
前記TrkBアゴニストがTrkBアゴニストアプタマーである、請求項6、8、9、または10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項78】
前記細胞もしくはニューロンまたは前記CNSニューロンが哺乳動物内にあり、かつ前記接触させる工程が、有効量の前記LINGO−1アンタゴニストまたは前記LINGO−1アンタゴニストとTrkBアゴニストを、それを必要とする哺乳動物に投与する工程を含む、請求項1〜6または10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項79】
前記哺乳動物が、神経変性を伴う疾患、障害、または損傷を有すると診断されている、請求項7〜10または78のいずれか一項に記載の方法。
【請求項80】
前記疾患、障害、または損傷が、緑内障である、請求項79記載の方法。
【請求項81】
前記TrkBアゴニストまたはLINGO−1アンタゴニストの少なくとも1つが、ボーラス注射または慢性的注入によって投与される、請求項7〜10または78のいずれか一項に記載の方法。
【請求項82】
前記TrkBアゴニストまたはLINGO−1アンタゴニストの少なくとも1つが、中枢神経系に直接投与される、請求項7〜10または78のいずれか一項に記載の方法。
【請求項83】
前記TrkBアゴニストが、TrkBアゴニストポリヌクレオチドまたはTrkBアゴニストポリペプチドもしくはTrkBアゴニストアプタマーをコードするポリヌクレオチドからなる群より選択される、請求項6、8、9、10、または78のいずれか一項に記載の方法。
【請求項84】
前記接触させる工程または投与する工程が、(a)細胞に前記TrkBアゴニストポリヌクレオチドまたは前記TrkBアゴニストをコードするポリヌクレオチドを導入する工程、および(b)前記TrkBアゴニストを発現させる工程を含む、請求項83記載の方法。
【請求項85】
前記ポリヌクレオチドが、以下:
(a)トランスフェクション;
(b)エレクトロポレーション;
(c)形質導入;および
(d)直接的なマイクロインジェクション、
からなる群より選択される方法によって前記細胞に導入される、請求項84記載の方法。
【請求項86】
前記細胞が哺乳動物内にあり、かつ前記導入する工程が、(a)前記哺乳動物に前記TrkBアゴニストポリヌクレオチドまたは前記TrkBアゴニストをコードする前記ポリヌクレオチドを投与する工程、および(b)前記TrkBアゴニストを発現させる工程を含む、請求項84〜85記載のいずれか一項に記載の方法。
【請求項87】
前記TrkBアゴニストポリヌクレオチドまたは前記TrkBアゴニストをコードする前記ポリヌクレオチドが、前記ポリヌクレオチドを発現することができる培養宿主細胞に投与される、請求項83記載の方法。
【請求項88】
前記ポリヌクレオチドが、発現ベクターとして投与される、請求項84〜87のいずれか一項に記載の方法。
【請求項89】
前記発現ベクターがウイルスベクターである、請求項88記載の方法。
【請求項90】
前記ポリヌクレオチドが、前記疾患、障害、もしくは損傷の部位またはその付近で前記哺乳動物に導入される、請求項86〜89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項91】
前記培養宿主細胞が、(a)レシピエント宿主細胞を、請求項83記載のTrkBアゴニストポリヌクレオチドもしくはTrkBアゴニストをコードするポリヌクレオチドまたは請求項88もしくは請求項89記載のベクターで形質転換またはトランスフェクトする工程、および(b)前記形質転換またはトランスフェクトされた宿主細胞を培養する工程を含む方法によって作製される、請求項87記載の方法。
【請求項92】
前記宿主細胞が処置される前記哺乳動物に由来する、請求項87〜91のいずれか一項に記載の方法。
【請求項93】
前記ウイルスベクターが、アデノウイルスベクター、アルファウイルスベクター、エンテロウイルスベクター、ペスチウイルスベクター、レンチウイルスベクター、バキュロウイルスベクター、ヘルペスウイルスベクター、パポバウイルスベクター、ポックスウイルスベクター、およびパルボウイルスベクターからなる群より選択される、請求項89記載の方法。
【請求項94】
前記ヘルペスウイルスベクターが、単純ヘルペスウイルスベクターおよびエプスタイン・バーウイルスベクターからなる群より選択される、請求項93記載の方法。
【請求項95】
前記ポックスウイルスベクターがワクシニアウイルスベクターである、請求項93記載の方法。
【請求項96】
前記レンチウイルスベクターがpLL3.7である、請求項93記載の方法。
【請求項97】
前記パルボウイルスベクターがアデノ随伴ウイルス(AAV)である、請求項93記載の方法。
【請求項98】
前記TrkBアゴニストが、局所投与、眼内投与、硝子体内投与、非経口投与、髄腔内投与、硬膜下投与、皮下投与、またはカプセルインプラントを介するものからなる群より選択される経路によって投与される、請求項8〜10または78のいずれか一項に記載の方法。
【請求項99】
前記LINGO−1アンタゴニストまたはTrkBアゴニストの少なくとも1つが、眼に直接投与される、請求項98記載の方法。
【請求項100】
前記LINGO−1アンタゴニストまたはTrkBアゴニストの少なくとも1つが、カプセルインプラントを介して投与される、請求項98記載の方法。
【請求項101】
前記細胞もしくはニューロンまたは前記CNSニューロンが感覚ニューロンである、請求項1〜6または78のいずれか一項に記載の方法。
【請求項102】
前記感覚ニューロンが網膜神経節細胞(RGC)である、請求項101記載の方法。
【請求項103】
前記哺乳動物が視神経障害に罹患している、請求項7〜10または78のいずれか一項に記載の方法。
【請求項104】
前記視神経障害が緑内障である、請求項103記載の方法。
【請求項105】
前記感覚ニューロンが有毛細胞である、請求項101記載の方法。
【請求項106】
前記哺乳動物が、ALS、ハンチントン病、アルツハイマー病、パーキンソン病、糖尿病性神経障害、脳卒中、および聴力損失からなる群より選択される疾患または障害に罹患している、請求項9または78記載の方法。
【請求項107】
前記LINGO−1抗体がLi33である、請求項34記載の方法。

【図2】
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【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2011−500566(P2011−500566A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−528889(P2010−528889)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【国際出願番号】PCT/US2008/011633
【国際公開番号】WO2009/048605
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(592221528)バイオジェン・アイデック・エムエイ・インコーポレイテッド (224)
【Fターム(参考)】