説明

LTE/GSM多重化のためのスケジューリング・マップ

【課題】異なる無線アクセス技術ネットワークに対して又はそれらの間で、リソース利用を割り振るためにアクセス分割多重化(ADM)環境で使用されるスケジューリング・マップを生成又は更新する。
【解決手段】異なる無線アクセス技術ネットワークに対して又はそれらの間で、特にロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワーク及び広域移動通信システム(GSM)ネットワークに対して、リソース利用(例えば、伝送時間間隔の使用)を割り振るためにアクセス分割多重化(ADM)環境で使用するためにスケジューリング・マップ(複数も可)(40)が生成され更新される。いくつかの実施形態例では、本明細書のスケジューリング・マップ(複数も可)、装置、及び方法は、異なる無線アクセス技術間のアクセス分割多重化に関与する無線端末に実現され、他の実施形態では、本明細書のスケジューリング・マップ(複数も可)、装置、及び方法は、無線アクセス技術ネットワークのうちの1つ、例えば、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークのネットワーク・ノード(例えば、eNodeB)に実現される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、無線通信ネットワークに関し、特に、アクセス分割多重化(ADM)のためのスケジューリングに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、以下の米国仮特許出願に関するものであって、その優先権を主張するものであり、その米国仮特許出願はいずれも参照により全体として本明細書に組み込まれる。
2009年12月17日出願の「GSM and LTE Multiplexing Systems」という名称のMagnus Olsson他による米国仮特許出願第61/287,575号
2009年12月17日出願の「Measurement Report Relay in Access Division Multiplexing Systems」という名称のMagnus Olsson他による米国仮特許出願第61/287,623号
2009年12月17日出願の「WCDMA and LTE Multiplexing」という名称のMagnus Olsson他による米国仮特許出願第61/287,438号
2009年12月17日出願の「Telecommunications Multiplexing」という名称のMagnus Olsson他による米国仮特許出願第61/287,627号
2009年12月17日出願の「Access Division Multiplexing - Call Setup Performance Improvement」という名称のMagnus Olsson他による米国仮特許出願第61/287,630号
2009年12月18日出願の「Scheduled Optimized for GSM and LTD Multiplexing」という名称のMagnus Olsson他による米国仮特許出願第61/287,954号
【0003】
本出願は、以下の米国特許出願に関するものであり、その米国特許出願はいずれも本出願と同じ日に出願され、参照により全体として本明細書に組み込まれる。
「GSM and LTE Multiplexing」という名称のMagnus Olsson他による米国特許出願第12/943,801号
「Link Report Relay in Access Division Multiplexing Systems」という名称のMagnus Olsson他による米国特許出願第12/943,770号
「Keeping Packet Switched Session in LTE While Circuit Switched Registered in WCDMA」という名称のMagnus Olsson他による米国特許出願第12/943,612号
「Maintaining Packet Switched Session in LTE When Establishing GSM Circuit Switched Call」という名称のMagnus Olsson他による米国特許出願第12/943,685号
「Call Setup For Access Division Multiplexing」という名称のMagnus Olsson他による米国特許出願第12/943,736号
「Scheduling For Access Division Multiplexing」という名称のMagnus Olsson他による米国特許出願第12/943,504号
【0004】
典型的なセルラー無線システムでは、無線端末(移動局及び/又はユーザ装置ユニット(UE)としても知られるもの)は無線アクセスネットワーク(RAN)を介して1つ又は複数のコア・ネットワークに伝達する。無線アクセスネットワーク(RAN)は複数のセル領域に分割される地理的領域を対象とし、各セル領域は基地局、例えば、無線基地局(RBS)によって対応され、その無線基地局はネットワークによっては、例えば、「NodeB」(UMTS)又は「eNodeB」(LTE)とも呼ばれる場合がある。セルとは、基地局サイトで無線基地局装置によって無線サービスエリアが提供される地理的領域である。各セルは、そのセル内でブロードキャストされる、ローカル無線領域内のIDによって識別される。基地局は、無線周波数で動作する電波インターフェースにより、基地局の範囲内のユーザ装置ユニット(UE)と通信する。
【0005】
無線アクセスネットワークのバージョンによっては、いくつかの基地局が典型的に(例えば、陸上通信線又はマイクロ波によって)1つのコントローラ・ノード(無線ネットワーク・コントローラ(RNC)又は基地局コントローラ(BSC)など)に接続され、このコントローラ・ノードはそれに接続された複数の基地局の様々なアクティビティを監督し調整する。無線ネットワーク・コントローラは、典型的に、1つ又は複数のコア・ネットワークに接続される。
【0006】
ユニバーサル移動通信システム(UMTS)は、第2世代(2G)の広域移動通信システム(Global System for Mobile Communications;GSM)から進化した第3世代移動通信システムである。UTRANは、本質的に、ユーザ装置ユニット(UE)に広帯域符号分割多元接続を使用する無線アクセスネットワークである。第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)として知られるフォーラムでは、電気通信供給業者は特に第3世代ネットワーク及びUTRANに関する規格を提案して合意に達しており、強化されたデータ転送速度及び無線容量について調査している。次世代ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)に関する規格は第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)内で進行中である。この次世代ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)は、ロング・ターム・エボリューション(LTE)とシステム・アーキテクチャ・エボリューション(SAE)を含む。ロング・ターム・エボリューション(LTE)は、3GPP無線アクセス技術の変形であり、無線基地局ノードが無線ネットワーク・コントローラ(RNC)ノードではなくコア・ネットワークに(サービング・ゲートウェイ又はSGWを介して)接続されるものである。一般に、LTEでは、無線ネットワーク・コントローラ(RNC)ノードの諸機能は無線基地局ノード(LTEではeNodeB)とSGWとの間に分散される。このため、LTEシステムの無線アクセスネットワーク(RAN)は、無線ネットワーク・コントローラ(RNC)ノードに報告せずに無線基地局ノードを含む、本質的に「フラットな」アーキテクチャを有する。
【0007】
セルラー回線交換(CS)電話は第1世代のモバイル・ネットワークに導入されたものである。それ以来、CS電話は世界で最大のサービスになり、約40億の加入申し込みが行われた。現在でも移動通信運営者の収益の主要部分はCS電話サービス(ショート・メッセージ・サービス(SMS)を含む)から得られ、2G GSMネットワークは依然として加入数の点で世界を支配している。3G加入は量的に増加しているが、その増加は、ハンドヘルド・モバイル端末を有するユーザが2Gから3Gに移行することによるものは幾分小さく、ラップトップ内のドングル又は埋め込みチップセットを介してモバイル・ブロードバンドが実現された結果の方が大きい。
【0008】
3GPP内のロング・ターム・エボリューション(LTE)プロジェクトは、とりわけ、さらに良好なモバイル・ブロードバンド(より高いスループット、より低いラウンドトリップタイムなど)をエンドユーザに提供するように3G規格をさらに改善することを目指している。
【0009】
電気通信業界における一般的な見解は、将来のネットワークはすべてIPのネットワークになることである。この仮定に基づいて、LTE作業ではCS分野が除去された。この結果、以下の4つのうちの1つが行われない限り、この電話サービスは3GPPリリース8対応のLTE端末では使用することができない。
(1)電話サービスを使用する時にLTE端末が2G GSMにフォールバックするように、CSフォールバック(CSFB)を実現すること。
(2)公衆交換電話網(PSTN)/公衆陸上モバイル・ネットワーク(PLMN)と相互作用し、IP及びIMSにより提供される擬似CS電話サービスである、3GPP IPマルチメディア・サブシステム(IMS)/マルチメディア電話(MMTel)を実現すること。
(3)CSサービスがIPトンネルにカプセル化される、LTEによる無免許モバイル・アクセス(UMA)/汎用アクセス・ネットワーク(GAN)によりトンネリング解決策を実現すること。
(4)PSTN/PLMN相互作用により独自所有のボイス・オーバIP(VoIP)を実現すること。
【0010】
この4つの可能性のいずれにも欠点がある。デュアル転送モード(DTM)機能を備えていない配備済みGSMネットワークでは、CS及びパケット交換(PS)サービスを並行して使用することができない。このため、回線交換フォールバック(CSFB)を使用する端末との間の呼び出し前に実行中のすべてのPSサービスは保留になるか又は終了される。GSMネットワークがDTMを有する場合、PSパフォーマンスは(10Mbps台から10〜100kbps台へ)大幅に低減される。CSフォールバック手法による欠点の1つは、呼び出す時又は呼び出される時に、端末がLTEからGSM及びCSサービスにフォールバックすることである。また、回線交換フォールバック(CSFB)は呼び出しセットアップ時間も延長する。
【0011】
IMS/MMTel手法は、IMSベースの完全に新しいコア/サービス層を使用する。これは、サービスを強化するための新しい可能性を提供するが、運営者が克服すべき財政上のハードルという欠点も伴うものである。新しいコア・ネットワークは資本支出(CAPEX)を駆り立て、そのコア・ネットワークの統合は初期事業費(OPEX)の増加を余儀なくする。さらに、IMS/MMTel手法では、2G/3G CS電話サービスとの間の音声ハンドオーバを処理するために、端末及びレガシーCSネットワークに実現された特徴を必要とする。
【0012】
LTEによるUMA/GANを使用することは標準化された解決策ではなく、従って、端末の可用性が問題になる可能性がある独自所有の解決策であることが欠点である。また、ネットワーク及び端末の両方においてコア/サービス層に追加の機能、例えば、ネットワーク内のGANコントローラ及びUE端末内のGANプロトコルを追加する。
【0013】
独自所有のVoIP手法は、運営者によって制御される場合、それが独自所有のものであることに関連する困難とともに、IMS/MMTel(新しいコア/サービス層)手法と同じ欠点を伴うものであり、2G/3G CSへのハンドオーバがサポートされない可能性がある。
【0014】
3GPPリリース8対応のLTE端末などの無線端末でレガシーCS電話サービスを使用するためのさらに他の解決策が存在する。ある種のアクセス分割多重化(ADM)とも呼ばれるこの追加解決策では、GSM CS音声の伝送がLTE送信間にインターリーブされる。例えば、参照により本明細書に組み込まれるPCT/SE2007/000358号を参照されたい。このようなADM解決策の一実現例では、無線端末は2つのTDMAベースの無線システムと同時に通信し、例えば、無線端末は、2つのシステムとの通信を時間的に交互に行うことにより、両方のシステムへの通信路を維持することができる。2つのシステム間の切り替えは、2つのシステム間の同時通信を効果的にもたらすのに十分小さい時間スケールで行われる。
【0015】
この追加解決策は、コストを削減するが、依然として電話サービスのために良好なサービスエリアを維持するために、レガシーCSコア及び配備されたGSMネットワークを電話サービスに依然として再利用して、LTEサービスエリア内にある時に電話サービスと並行して良好なPS接続を達成しようと試みる。
【0016】
この追加の又はADM解決策はいくつかの方法で実現することができる。図1Aに示されている第1の実現例は完全にUE中心の解決策であり、GSM CSコアとLTE PSコアとの間にいかなる調整も不要である。図1Bに示されている第2の実現例はネットワーク支援解決策であり、回線交換フォールバック(CSFB)に基づくものにすることができるか又はLTEによるページングを再利用するだけの解決策にすることができる。
【0017】
無線の見地から見ると、この解決策は3通りの方法のいずれかで実現することができる。図2Aに示されている第1の無線実現実施形態例として、LTE伝送はGSM TDMAフレーム・レベルでGSM伝送と多重化することができるであろう。この第1の解決策の例では、GSM CS電話サービスがハーフレート・コーデックのみを使用することが必要である。GSMがハーフレートで実行している時に、GSM TDMAフレームは1つおきにユーザによって使用されない。
【0018】
図2Bに示されている第2の無線実現実施形態例として、LTE伝送はGSMバースト・レベルでGSM伝送と多重化することができるであろう。GSMは、それぞれが0.577msの持続期間を有するバーストを使用して音声を伝送する。音声動作では、1つのバーストを送信した後、Rx/Tx部は、もう一度起動して新しいRx/Txプロセスを実行するまで、7*0.577msの間、休止する。この第2の例では、この時間のギャップをLTE伝送に使用することができるであろう。
【0019】
図2Cに示されている第3の無線実現実施形態例として、上記のいずれかを伝送に使用することができるが、動作の単純化のためにダウンリンクではGSMとLTEの同時受信にデュアル受信機を使用する。
【0020】
図3は、広域移動通信システム(GSM)内のタイムスロットでデータがどのように伝送されるかを示している。1つのタイムスロット内の各バースト期間は約0.577msecである。図4にさらに示されているように、1つのTDMAフレームは8個のタイムスロットを含み、4.615msecの長さである。1つのトラフィック・マルチフレームは26個のTDMAフレームを含み、120msecの長さである。GSMのフルレートでは、26個のTDMAフレームのうちの24個が音声トラフィック移送に使用され、1つは制御に使用され(TDMAフレーム12)、1つは未使用である(TDMAフレーム25)。
【0021】
PCT/SE2007/000029号及びPCT/SE2007/000358号には、単一端末と複数ネットワークとの間のデータの交換が記載されており、複数ネットワークのうちの少なくとも1つとの間のデータ伝送にどの伝送時間間隔(transmission time interval)を使用できるかを通知するためにそのネットワークに送信されるスケジューリング・マップを使用することが開示されている。しかし、このような文献(複数も可)では、広域移動通信システム(GSM)の音声伝送間におけるLTE伝送のインターリーブのために開発されたロング・ターム・エボリューション(LTE)においてスケジューリング・マップを使用するという特定の問題に対処していない。
【0022】
図4は、ロング・ターム・エボリューション(LTE)アップリンク(UL)スケジューリングの諸態様を示している。パケットを送信する場合、UEはスケジューリング要求(SR)を伝送する。最低限4msec(又はスケジューリング遅延が可変であるのでそれより長い時間)後に、eNodeBは許可(G)を伝送する。次に(4ms[固定値]後に)データが移送される。データが適切に受信されない場合、データ伝送試行の4msec後にNACK(N)が送信される。これは、4ms後にもう一度行われる再伝送(R)をトリガするものである。図4に示されている例では、この伝送は成功しており、従って、4ms後にACK(A)が送信される。このため、LTE UL伝送では、許可、伝送、ACK/NACK、及び再伝送の間に固定タイミングが存在する。スケジューリング・マップを適用する場合、上記の固定タイミング方式を使用してこれらのイベントに対応するという問題が発生する。
【0023】
従って、GSM回線交換(CS)音声及びLTE送信をインターリーブする時に、スケジューリング・マップの開発は問題になる可能性がある。発生する問題としては、スケジューリング・マップがどのように導出されるか、スケジューリング・マップの長さの決定(例えば、スケジューリング・マップをどのくらいの長さにするべきか)、並びにスケジューリング・マップを導出するためにどのパラメータを使用すべきかを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
本明細書で開示される技術は、基本的に、異なる無線アクセス技術ネットワークに対して又はそれらの間で、特にロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワーク及び広域移動通信システム(GSM)ネットワークに対して、リソース利用(例えば、伝送時間間隔の使用)を割り振るためにアクセス分割多重化(ADM)環境で使用されるスケジューリング・マップ(複数も可)を生成及び/又は更新するための方法及び装置に関係する。いくつかの実施形態例では、本明細書のスケジューリング・マップ(複数も可)、装置、及び方法は、異なる無線アクセス技術間のアクセス分割多重化に関与する無線端末に実現される。他の実施形態例では、本明細書のスケジューリング・マップ(複数も可)、装置、及び方法は、無線アクセス技術ネットワークのうちの1つ、例えば、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークのネットワーク・ノード(例えば、eNodeB)に実現される。
【課題を解決するための手段】
【0025】
スケジューリング・マップが無線端末によって生成される実施形態例では、このような無線端末の実現例は、通信インターフェースと、通信ハンドラと、スケジューリング・マップ・ジェネレータとを含む。通信インターフェースは、例えば、無線インターフェースによるインターリーブ伝送(interleaved transmission)を容易にするように構成される。通信ハンドラは、インターリーブ伝送を処理するためにスケジューリング・マップに応じて動作するように構成される。スケジューリング・マップ・ジェネレータは、スケジューリング・マップを生成するように構成される。
【0026】
スケジューリング・マップが無線アクセスネットワーク・ノードによって生成される実施形態例では、このようなノードの実現例は、通信インターフェースとスケジューリング・マップ・ジェネレータとを含む。通信インターフェースは、無線インターフェースによるインターリーブ伝送を容易にするように構成される。スケジューリング・マップ・ジェネレータは、スケジューリング・マップを生成するように構成される。
【0027】
本明細書では「スケジューリング・マップ」として単に単数形で言及される場合が多いが、本明細書に記載されている実施形態及び態様の例のそれぞれは、多方向スケジューリングのための装置及び方法、例えば、アップリンク(UL)スケジューリング・マップとダウンリンク(DL)スケジューリング・マップの両方を作成するための方法及び装置を包含できることが認識されるであろう。アップリンク(UL)スケジューリング・マップは、無線端末が無線インターフェースを越えてLTE伝送時間間隔で情報を送信できる時間間隔を規定するように構成され、ダウンリンク(DL)スケジューリング・マップは、無線端末が無線インターフェースからLTE伝送時間間隔で情報を受信できる時間間隔を規定するように構成される。
【0028】
本明細書で開示される技術の実施形態及び態様の一例は、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークの60又は120個の伝送時間間隔の倍数である長さを有するスケジューリング・マップ、例えば、60/120倍TTI長スケジューリング・マップを作成するための装置及び方法に関係する。いくつかの実施形態例では、60/120倍TTI長スケジューリング・マップは無線端末によって生成される。他の実施形態では、60/120倍TTI長スケジューリング・マップは無線アクセスネットワーク・ハンドオーバ制御ノードのノードによって生成される。
【0029】
本明細書で開示される技術の実施形態及び態様の一例は、変数又はパラメータのうちの2つ以上を使用してスケジューリング・マップ(例えば、複数入力依存スケジューリング・マップ(multi-input dependent scheduling map))を作成するための装置及び方法に関係する。複数入力依存スケジューリング・マップを生成するために使用される変数又はパラメータは、(1)ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークの伝送時間間隔とGSMトラフィック・マルチフレームの開始との間のオフセット遅延(offset delay)、(2)GSM送信動作からLTE受信へ又はGSM受信動作からLTE送信動作へ移行するために無線端末ハードウェア/ソフトウェアが必要とする保護遅延(guard delay)、(3)無線インターフェースを越えて無線端末からのアップリンク(UL)通信と無線インターフェースを越えて無線端末に向かうダウンリンク(DL)通信の両方におけるGSM音声伝送に使用されるタイムスロット番号、(4)アップリンク(UL)タイムスロットとダウンリンク(DL)タイムスロットとの間のGSM時間遅延差、(5)ハーフレート・コーデックが使用されるか又はフルレート・コーデックが使用されるかを示す指示、(6)デュアル受信機構造が使用されるか又は単一受信機構造が使用されるかを示す指示、及び(7)どのタイプの時分割法を実現すべきかを示す指示(例えば、タイムスロット間でLTE伝送をマッピングするという第1のタイプの時分割法又はTDMAフレーム間でLTE伝送をマッピングするという第2のタイプの時分割法のいずれか)のうちの2つ以上を含むことができる。いくつかの実施形態例では、複数入力依存スケジューリング・マップは無線端末によって生成される。他の実施形態では、複数入力依存スケジューリング・マップは無線アクセスネットワーク・ハンドオーバ制御ノードのノードによって生成される。
【0030】
実施形態及び態様の一例によれば、本明細書で開示される技術は、適応的に再生可能なスケジューリング・マップ、例えば、1つ又は複数の入力変数又はパラメータの変化が発生した時にスケジューリング・マップの少なくとも一部分を再生するための方法及び装置にさらに関係する。いくつかの実施形態例では、適応的に再生可能なスケジューリング・マップは無線端末によって生成される。他の実施形態では、適応的に再生可能なスケジューリング・マップは無線アクセスネットワーク・ハンドオーバ制御ノードのノードによって生成される。
【0031】
本明細書で開示される技術の実施形態及び態様の一例は、無線端末がLTEネットワークに対して無線インターフェースによりアップリンク(UL)上でスケジューリング要求を送信することになっているLTE伝送時間間隔を決定するためにスケジューリング・マップを作成及び/又は使用するための装置及び方法に関係する。一実現例では、この方法及び装置は、LTEネットワークからの許可のタイミング次第でLTEアップリンク(UL)データ伝送を行える時期を決定するために無線端末がスケジューリング・マップを使用できるようになっている。一実現例では、この方法及び装置は、LTEネットワークからACK又はNACKを受信できる時期を決定するためにスケジューリング・マップが使用されるようになっている。
【0032】
本発明の上記その他の目的、特徴、及び利点は、参照文字が様々な図全体を通して同じ部分を参照している添付図面に示されているように好ましい諸実施形態について以下に示すより詳細な説明から明らかになるであろう。図面は必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではなく、その代わりに本発明の原理を示すことに重点が置かれている。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1A】広域移動通信システム(GSM)回線交換(CS)コアとロング・ターム・エボリューション(LTE)パケット交換(PS)コアとの間にいかなる調整も不要である、完全にUE中心の解決策のADM解決策を示す模式図である。
【図1B】回線交換(CS)フォールバック(CSFB)に基づくものにすることができるか又はロング・ターム・エボリューション(LTE)によるページングを再利用するだけの解決策にすることができる、ネットワーク支援アクセス分割多重化(ADM)解決策を示す模式図である。
【図2A】アクセス分割多重化(ADM)解決策を示す異なる無線実現実施形態例であって、ハーフレートのGSM及びTDMAフレーム・レベルの多重化を有する単一受信機/送信機を含む一実施形態を示す図である。
【図2B】アクセス分割多重化(ADM)解決策を示す異なる無線実現実施形態例であって、バースト期間レベルの多重化を有する単一受信機/送信機を含む一実施形態を示す図である。
【図2C】アクセス分割多重化(ADM)解決策を示す異なる無線実現実施形態例であって、デュアル受信機/単一送信機を含む一実施形態を示す図である。
【図3】ロング・ターム・エボリューション(LTE)アップリンク(UL)スケジューリングの模式図である。
【図4】広域移動通信システム(GSM)内のタイムスロットでの伝送の模式図である。
【図5】ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークのセルと2G(例えば、GSM)ネットワークのセルによるアクセス分割多重化に関与する無線端末を描写する模式図である。
【図6】2つの無線アクセス技術ネットワークを含み、無線端末と2つのネットワークとの間の多重化伝送に60/120倍TTI長スケジューリング・マップが使用される、通信システムの各部分の概略図である。
【図6A】スケジューリング・マップが無線端末によって生成され、本質的にスケジューリング・マップ全体が無線端末から少なくとも1つの基地局に伝達される、図6のシステムの一実現例の概略図である。
【図6B】無線端末がスケジューリング・マップ全体を基地局に伝達するのではなく、その代わりに無線端末が特定のパラメータを伝達し、それにより基地局がそのスケジューリング・マップ全体についてそれ専用のバージョンを生成又は導出する、図6のシステムの一実現例の概略図である。
【図7】2つの無線アクセス技術ネットワークを含み、無線端末と2つのネットワークとの間の多重化伝送に複数入力依存スケジューリング・マップが使用される、通信システムの各部分の概略図である。
【図7A】複数入力依存スケジューリング・マップが無線端末によって生成され、本質的に複数入力依存スケジューリング・マップ全体が無線端末から少なくとも1つの基地局に伝達される、図7のシステムの一実現例の概略図である。
【図7B】複数入力依存スケジューリング・マップが無線端末によって生成されるが、無線端末が複数入力依存スケジューリング・マップ全体を基地局に伝達するのではなく、その代わりに無線端末が特定のパラメータを伝達し、それにより基地局がその複数入力依存スケジューリング・マップ全体についてそれ専用のバージョンを生成又は導出する、図7のシステムの一実現例の概略図である。
【図8】複数入力依存スケジューリング・マップを構築するための一実施形態例のスケジューリング・マップ・ジェネレータによる複数入力の受信を示す模式図である。
【図9】ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークの伝送時間間隔とGSMトラフィック・マルチフレームの開始との間のオフセット遅延を示す模式図である。
【図10】GSM送信動作からLTE受信へ又はGSM受信動作からLTE送信動作へ移行するために無線端末ハードウェア/ソフトウェアが必要とする保護遅延を示す模式図である。
【図11】TDMAフレーム・レベルのハーフレート・コーデック伝送パターンを示す模式図である。
【図12】どのLTE TTIをLTE送信又は受信に使用できるかを示す、無線端末LTE RX及び無線端末LTE TXスケジューリング・マップの図である。
【図13】2つの無線アクセス技術ネットワークを含み、無線端末と2つのネットワークとの間の多重化伝送に適応的に再生可能なスケジューリング・マップが使用される、通信システムの各部分の概略図である。
【図13A】適応的に再生可能なスケジューリング・マップが無線端末によって生成され、本質的に適応的に再生可能なスケジューリング・マップ全体が無線端末から少なくとも1つの基地局に伝達される、図13のシステムの一実現例の概略図である。
【図13B】適応的に再生可能なスケジューリング・マップが無線端末によって生成され、eNodeBが更新されたパラメータを使用して、その適応的に再生可能なスケジューリング・マップ全体についてそれ専用のバージョンを更新する、図13のシステムの一実現例の概略図である。
【図14】LTEアップリンク(UL)スケジューリングの模式図である。
【図15】無線端末とロング・ターム・エボリューション(LTE)との間の伝送をスケジューリングするためにスケジューリング・マップを使用する時に実行される基本的かつ代表的な動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下の説明では、説明及び非限定目的で、本発明の十分な理解を可能にするために、特定のアーキテクチャ、インターフェース、技法などの具体的な詳細が明記されている。しかし、これらの具体的な詳細から逸脱する他の諸実施形態で本発明を実践できることは、当業者にとって明白になるであろう。即ち、当業者であれば、本明細書に明示的に説明又は図示されていないが、本発明の原理を実施し、その精神及び範囲内に含まれる様々な装置を考案できるであろう。いくつかの事例では、不必要な詳細で本発明の説明を曖昧にしないために、周知の装置、回路、及び方法に関する詳細な説明は省略されている。本発明の原理、諸態様、及び諸実施形態、並びにその具体的な例を列挙する本明細書のすべての記述は、構造及び機能の両面でそれと同等のものを包含するためのものである。さらに、このような同等のものは、現在既知の同等のもの並びに将来開発される同等のもの、即ち、構造にかかわらず、同じ機能を果たすように開発された任意の要素も含むことが意図されている。
【0035】
従って、例えば、本明細書のブロック図は本技術の原理を実施する例示的な回路又はその他の機能ユニットの概念図を表すことができることは、当業者によって認識されるであろう。同様に、コンピュータ又はプロセッサが明示的に示されているかどうかにかかわらず、コンピュータ可読媒体に実質的に表すことができ、コンピュータ又はプロセッサによってそのように実行することができる様々なプロセスが、任意のフローチャート、状態遷移図、擬似コードなどにより表されることが認識されるであろう。
【0036】
「コンピュータ」、「プロセッサ」、又は「コントローラ」と表示又は記載されたものを含むがこれらに限定されない機能ブロックを含む様々な要素の機能は、回路ハードウェア及び/又はコンピュータ可読媒体上に記憶されたコード化された命令の形でソフトウェアを実行できるハードウェアなどのハードウェアの使用により提供することができる。従って、このような機能及び例示された機能ブロックは、ハードウェアによって実現されるもの及び/又はコンピュータによって実現されるもの、従って、マシンによって実現されるものとして理解すべきである。
【0037】
ハードウェア実現例に関して、機能ブロックは、無制限に、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、縮小命令セットプロセッサ、特定用途向け集積回路(複数も可)[ASIC]を含むがこれに限定されないハードウェア(例えば、デジタル又はアナログ)回路、及び(適切であれば)このような機能を実行できる状態マシンを含むか又は包含することができる。
【0038】
コンピュータ実現例に関して、コンピュータは一般に、1つ又は複数のプロセッサ或いは1つ又は複数のコントローラを含むものと理解され、コンピュータ、プロセッサ、及びコントローラという用語は本明細書では交換して使用することもできる。コンピュータ又はプロセッサ又はコントローラによって提供される場合、その機能は、単一の専用コンピュータ又はプロセッサ又はコントローラによって、単一の共用コンピュータ又はプロセッサ又はコントローラによって、或いはその一部を共用又は分散することができる複数の個別コンピュータ又はプロセッサ又はコントローラによって提供することができる。その上、「プロセッサ」又は「コントローラ」という用語の使用は、上記で列挙されたハードウェア例など、このような機能を果たすか及び/又はソフトウェアを実行することができるその他のハードウェアも指すものと解釈されるものとする。
【0039】
図5は、少なくともGSM/GSMエッジ無線アクセスネットワーク(GERAN)ネットワーク22−2のセルとロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワーク22−1のセルとを含む通信システムを示している。GSMネットワーク22−2は無線基地局ノード28−2を含み、LTEネットワーク22−1は基地局又はeNodeB28−1を含む。図5は、アクセス分割多重化(ADM)に関与することができる無線端末又は「UE」30をさらに示している。例えば、無線端末30は、ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワーク22−1のセル内にある時にパケット交換(PS)セッションに関与することができ、GSM/GERANネットワーク22−2のGSMセル(例えば、2Gセル)内で提供される回線交換(CS)又はパケット交換(PS)サービスにさえ関与することができる。
【0040】
本明細書で開示される技術は、基本的に、異なる無線アクセス技術ネットワークに対して又はそれらの間で、特にネットワーク22−1などのロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワーク及びGSMネットワーク(ネットワーク22−2によって表されるもの)などの他のネットワークに対して、リソース利用(例えば、伝送時間間隔の使用)を割り振るためにアクセス分割多重化(ADM)環境で使用されるスケジューリング・マップを生成及び/又は更新するための方法及び装置に関係する。スケジューリング・マップは、第1の無線アクセス技術ネットワーク(例えば、LTE)と無線端末との間で伝送が行われる時期を決定するためにネットワークのノード並びに無線端末によって使用される。
【0041】
様々なネットワーク・ノード及び無線端末は、ノード及びエンティティが、調整され、本質的に障害のない方法で通信できるようにする、複数バージョン(好ましくは本質的に同一)のスケジューリング・マップを有する。いくつかの実施形態例では、本明細書のスケジューリング・マップ及び方法は無線端末30に実現され、他の実施形態例では、本明細書のマップ及び方法は1つの無線アクセス技術ネットワークのノード28(例えば、基地局ノード)に実現される。
【0042】
本明細書では「スケジューリング・マップ」として単に単数形で言及される場合が多いが、本明細書に記載されている実施形態及び態様の例のそれぞれは、多方向スケジューリングのための装置及び方法、例えば、アップリンク(UL)スケジューリング・マップとダウンリンク(DL)スケジューリング・マップの両方を作成するための方法及び装置を包含できることが認識されるであろう。アップリンク(UL)スケジューリング・マップは、無線端末が無線インターフェースを越えてLTE伝送時間間隔で情報を送信できる時間間隔を規定するように構成され、ダウンリンク(DL)スケジューリング・マップは、無線端末が無線インターフェースからLTE伝送時間間隔で情報を受信できる時間間隔を規定するように構成される。従って、いずれかの実施形態でスケジューリング・マップに言及する場合、単一方向のための単一スケジューリング・マップに限定されないが、アップリンク(UL)方向(無線端末からネットワークへ)のためのスケジューリング・マップと、ダウンリンク(DL)方向(ネットワークから無線端末へ)のためのスケジューリング・マップの両方を総称的に包含することができる。
【0043】
図6は、2つの無線アクセス技術ネットワーク(例えば、LTEネットワーク22−1及びGSMネットワーク22−2)を含み、無線端末と2つのネットワークとの間の多重化伝送に60/120倍TTI長スケジューリング・マップが使用される、通信システムの各部分を示している。図6は、2つの無線アクセス技術ネットワークのそれぞれの基地局28−1及び28−2だけでなく、GSMネットワーク22−2用の基地局コントローラ・ノード31並びにそれにより無線端末30がワイヤレスで通信する無線又は電波インターフェース32も示しており、これらは少なくともある程度の時間はアクセス分割多重化を使用して2つのネットワーク22−1及び22−2と通信する。図6は、(単純化のため)LTEネットワーク22−1とGSMネットワーク22−2との境界34をさらに示している。
【0044】
また、図6は、eNodeB28−1及び無線端末30にスケジューリング・マップが提供されることも示している。特に、eNodeB28−1にはスケジューリング・マップ40−1−6が提供され、無線端末30にはスケジューリング・マップ40−0−6が提供される。上述の通り、eNodeB28−1及び無線端末30に提供されるスケジューリング・マップ40のバージョンは好ましくは本質的に同一であり、調整され、本質的に障害のない方法で無線端末(個別)と2つのネットワークとの間の通信を容易にする。従って、本明細書に記載された異なるそれぞれの実施形態について、eNodeB28−1及び無線端末30に分散されるか又はその他の方法で常駐するスケジューリング・マップのバージョンは集合的かつ総称的にスケジューリング・マップ40と呼ばれる。
【0045】
GSM音声伝送間のLTE伝送のためのスケジューリング・マップを導出する場合、考慮すべき1つの要因はスケジューリング・マップ40の長さである。本明細書で開示される技術の一態様及び一実施形態例によれば、スケジューリング・マップ40の長さは好ましくは整数個のロング・ターム・エボリューション(LTE)伝送時間間隔(TTI)である。加えて、スケジューリング・マップ40は好ましくは整数個のGSMフレーム又はタイムスロットの長さも有する。そうではない場合、スケジューリング・パターンは、時間的にLTE伝送とGSM伝送との衝突を引き起こさずに繰り返すことはできない。従って、本明細書で開示される技術のこの態様によれば、スケジューリング・パターンは、完全なトラフィック・マルチフレームの長さ又はトラフィック・マルチフレームの半分の長さにしなければならない。TDMAフレーム0〜11及び13〜24が音声トラフィックに使用されるという点でトラフィック・マルチフレームは対称的であるので、これはトラフィック・フレームの半分の長さにすることができる。このため、スケジューリング・マップ長は60ms又は120msのいずれか(或いは60/120個のLTE TTIの長さ)である。従って、図6の実施形態例の場合、スケジューリング・マップは60/120倍TTI長スケジューリング・マップと呼ばれる。
【0046】
LTE移送に使用できるTTIは、無線端末30がダウンリンク(DL)で受信できる場合と無線端末30がアップリンク(UL)で送信できる場合の両方について導出しなければならない。従って、図6のeNodeB28−1及び無線端末30にはスケジューリング・マップが1つだけ示されているが、2つのスケジューリング・マップ、即ち、LTEアップリンク(UL)用に1つとLTEダウンリンク(DL)用にもう1つを導出しなければならず、このようなスケジューリング・マップはどちらも、LTE伝送が、例えば、GSM伝送に対して可能である場合を示していることは言うまでもない。
【0047】
60/120倍TTI長スケジューリング・マップは、取り消されるか又は更新されるまで定期的に使用される。定期的な使用により、スケジューリング・マップ(又はスケジューリング・マップを構築するために必要なパラメータ)を60ms(120ms)おきに送信する必要はないが、最後に生成された60/120倍TTI長スケジューリング・マップは、追加の通知まで、例えば、変更が要求される及び/又は行われるまで、無線端末30及びeNodeB28−1(例えば、LTEシステム)によって使用できることを意味する。既存の(例えば、すでに生成された)60/120倍TTI長スケジューリング・マップの定期的な使用は処理時間を節約する際に有利であり(60msおきに新しいマップを記憶又はチェックする必要性を回避する)、おそらくさらに重要なことに定期的な使用により無線帯域幅が節約される。一般に、スケジューリング・マップに対する変更は60msおきではなく数十秒程度の時間スケールで行われる可能性があるので、これは真実である。
【0048】
図6Aは、スケジューリング・マップが無線端末30によって生成され、本質的にスケジューリング・マップ全体が無線端末30からeNodeB28−1に伝達される、実施形態及び態様の一例におけるeNodeB28−1及び無線端末30の選択されたユニット例をより詳細に示している。図6Bは、無線端末がスケジューリング・マップ全体をeNodeB28−1に伝達するのではなく、その代わりに無線端末30が特定のパラメータを伝達し、それによりeNodeB28−1がスケジューリング・マップ全体についてそれ専用のバージョンを生成又は導出することができる、実施形態及び態様の一例をより詳細に示している。
【0049】
従って、図6A及び図6Bは、eNodeB28−1及び無線端末30の選択されたユニット又は機能性を示している。例えば、図6A及び図6Bは、無線端末30が通信インターフェース42と通信ハンドラ44とスケジューリング・マップ・ジェネレータ46とを含むことを示している。通信インターフェース42は、例えば、無線インターフェース32によるインターリーブ伝送並びに無線端末30から基地局28−2及びeNodeB28−1へのスケジューリング・マップ(又は、図6Bの実施形態の場合、それからスケジューリング・マップを導出できるパラメータ)の通信を容易にするように構成される。通信ハンドラ44は、例えば、伝送前のデータの前処理及び伝送後のデータの後処理の両方など、インターリーブ伝送を処理するためにスケジューリング・マップに応じて動作するように構成される。スケジューリング・マップ・ジェネレータ46は、無線端末に関するスケジューリング・マップ、例えば、図6の実施形態ではスケジューリング・マップ40−0−6を生成するように構成される。
【0050】
図6A及び図6Bは、eNodeB28−1が通信インターフェース52−1と通信ハンドラ54−1とスケジューリング・マップ40−1−6に対応するためのメモリ又はプロセッサなどとを含むことをさらに示している。同様に、GSM基地局28−2も通信インターフェース52−2と通信ハンドラ54−2とを含み、さらにGSMスケジューリング・コントローラ55などはGSM呼び出しを使用することが許可されているスロット又はバーストを追跡する。通信インターフェース52は、無線インターフェースによるインターリーブ伝送並びに無線端末30からeNodeB28−1へのeNodeB28−1のためのスケジューリング・マップ(又は、図6Bの実施形態の場合、それからスケジューリング・マップを導出できるパラメータ)の通信を容易にする。通信ハンドラ54は、例えば、伝送前のデータの前処理及び伝送後のデータの後処理の両方など、インターリーブ伝送を処理するためにスケジューリング・マップに応じて動作する。
【0051】
図6Bの実施形態例は、eNodeB28−1がスケジューリング・マップ・ジェネレータ56−1をさらに含むという点で図6Aの実施形態例とは異なる。図6Bの実施形態例の場合、スケジューリング・マップ・ジェネレータ56−1は、eNodeB28−1によって使用されるスケジューリング・マップ40−1−6を導出又は生成するために無線端末30によって送信されるパラメータ又は変数を使用する。
【0052】
上述の通り、eNodeB28−1及び無線端末30にはスケジューリング・マップが1つだけ示されているが、eNodeB28−1及び無線端末30のためにアップリンク(UL)とダウンリンク(DL)の両方のスケジューリング・マップが生成される。その上、図6A及び図6Bによってそれぞれ描写されているように、スケジューリング・マップ(図6A)又はスケジューリング・マップを導出するためのパラメータ(図6B)がLTEネットワークに送信される。また、無線端末が送信できる時間を識別するために、無線端末内部で無線端末LTE TX(UL)スケジューリング・マップも使用される。LTEシステムは無線端末LTE RX(DL)スケジューリング・マップを必要とし、従って、無線端末がLTE伝送(制御及びデータ)を受信できる時期を把握し、LTEシステムは許可されたリソースがどのTTIについて有効になるかを理解するために無線端末LTE TX(UL)スケジューリング・マップを必要とする。
【0053】
破線60は、図6A及び図6B並びにその他の図では、それにより線60内に示されている機能性及びユニットが諸実施形態例で実現できるプラットフォームを描写している。例えば、無線端末30はプラットフォーム60−0を含むことができ、eNodeB28−1はプラットフォーム60−1を含むことができ、基地局28−2はプラットフォーム60−2を含むことができる。「プラットフォーム」という用語は、無線端末又はノードの機能ユニットをマシンによってどのように実施又は実現できるかを記述する方法である。プラットフォームの一例は、線60によって囲まれた要素のうちの1つ又は複数が、本明細書に記載された様々な動作を実行するためにメモリに記憶されたコード化された命令(例えば、非過渡的信号)を実行する1つ又は複数のプロセッサによって実現されるコンピュータ実現例である。このようなコンピュータ実現例では、無線端末及び/又はノードは、プロセッサ(複数も可)に加えて、メモリ・セクション(次に、ランダム・アクセス・メモリ、読み取り専用メモリ、アプリケーション・プログラム・メモリ(例えば、本明細書に記載された動作を実行するためにプロセッサによって実行可能なコード化された命令を記憶するもの)、及び、例えば、キャッシュ・メモリなどの任意のその他のメモリを含むことができるもの)を含むことができる。その上、典型的に、本明細書で論じられている諸実施形態のそれぞれの無線端末及びおそらくネットワーク・ノードは特定の入出力ユニット又は機能性も含むことができ、代表的な入出力ユニットはキーパッド、音声入力装置(例えば、マイクロホン)、視覚入力装置(例えば、カメラ)、視覚出力装置(例えば、ディスプレイ)、音声出力装置(例えば、スピーカ)、及びおそらくその他のタイプの入出力装置である。
【0054】
図6A及び図6B並びにその他の図面の例では、線60によって描写されているプラットフォームは、コンピュータによって実現されるか又はコンピュータベースのプラットフォームとして示されている。無線端末及び/又はネットワーク・ノードのためのプラットフォームのもう1つの例は、例えば、本明細書に記載された様々な動作を実行するように回路要素が構造化され操作される特定用途向け集積回路(ASIC)などのハードウェア回路のプラットフォームにすることができる。
【0055】
他の実施形態例の考察を続ける前に、通信インターフェース及び通信ハンドラ並びにプラットフォーム実現例など、すでに記載した無線端末及びネットワーク・ノードの代表的な要素及び機能性は、単純化のためにこのような代表的な要素及び機能性が具体的に例示又は考察されない場合もあるが、本明細書に記載された他の実施形態例を特徴付けることができ、典型的に特徴付けるものであることを強調する。
【0056】
様々なパラメータ又は変数を使用してスケジューリング・マップを導出できることは、例えば、図6Bの実施形態に併せて上述されている。その諸態様のうちの他の態様では、本明細書で開示される技術は、変数又はパラメータのうちの2つ以上を使用してスケジューリング・マップ(例えば、複数入力依存スケジューリング・マップ)を作成するための装置及び方法に関係する。
【0057】
複数入力依存スケジューリング・マップを実現するための方法の一例は、1組の変数及び1組の静的パラメータを考慮に入れる制御手順を使用することである。この制御手順は無線端末に常駐することができ、スケジューリング・マップは無線端末30からLTEネットワーク22−1に送信される。代わって、この制御手順は無線端末30とLTEネットワーク22−1の両方に位置することができ、LTEネットワーク22−1がそれ専用の内部セットのスケジューリング・マップを導出するように、無線端末30は変数及び静的パラメータのすべて又はサブセットをLTEネットワーク22−1に送信する。無線端末からの入力を使用するこの代替例では、LTEシステムは、すでに導出され、無線端末内に記憶されているスケジューリング・マップと同一になるようにそのスケジューリング・マップを導出する。3GPPにおける広域移動通信システム(GSM)に関する規格の説明とともに本明細書に記載されているようにこの1組の入力パラメータは唯一のスケジューリング・マップを明確に定義するので、これは可能なことである。
【0058】
図7は、2つの無線アクセス技術ネットワーク(例えば、LTEネットワーク22−1及びGSMネットワーク22−2)を含み、無線端末と2つのネットワークとの間の多重化伝送に複数入力依存スケジューリング・マップ40−x−7が使用される、通信システムの各部分を示している。図7に示されているように、eNodeB28−1及び無線端末30は本質的に図6のもの及びその変形に似ているが、無線端末30用の複数入力依存スケジューリング・マップ40−0−7及びeNodeB28−1用の複数入力依存スケジューリング・マップ40−1−7に対する参照を含む。さらに図7は、パラメータベースのスケジューリング・マップ・ジェネレータ46−7を含むものとして無線端末30を示している。パラメータベースのスケジューリング・マップ・ジェネレータ46−7は、無線端末30によって使用され、無線端末30によってLTEネットワーク22−1に送信される複数入力依存スケジューリング・マップ40−0−7を生成するために複数の変数又はパラメータを使用する。従って、図7Aの実施形態及び態様の例では、パラメータベースのスケジューリング・マップ・ジェネレータ46−7によって生成された複数入力依存スケジューリング・マップ全体は無線端末30によって使用されるだけでなく、eNodeB28−1に送信される。
【0059】
図7Bの実施形態及び態様の例では、無線端末30はその複数入力依存スケジューリング・マップ40−0−7全体をeNodeB28−1に送信しないが、パラメータベースのスケジューリング・マップ・ジェネレータ46−7は複数入力依存スケジューリング・マップを生成するために使用される複数の入力を受信する。この目的のために、図7Bは、パラメータベースのスケジューリング・マップ・ジェネレータ56−1−7を含むものとしてeNodeB28−1をさらに示している。複数入力依存スケジューリング・マップを構築するためにパラメータベースのスケジューリング・マップ・ジェネレータ46−7によって使用される入力のうちのいくつかは(図7Bに矢印で示されている通り)無線端末から受信することができる。代わって、その入力のうちの一部又は全部はそれぞれのネットワーク22−1及び22−2から信号送信する際に受信することができる。eNodeB28−1のパラメータベースのスケジューリング・マップ・ジェネレータ56−1−7によって取得されるスケジューリング・マップ生成入力は、複数入力依存スケジューリング・マップ40−1−7を構築するために使用される。
【0060】
本明細書に記載されている他の実施形態のように、複数入力依存スケジューリング・マップ又は任意の他の用語で記述されたスケジューリング・マップに言及する場合、アップリンク(UL)スケジューリング・マップ及びダウンリンク(DL)スケジューリング・マップのうちの一方又は両方を包含する。従って、1つのスケジューリング・マップが記載されている場合、アップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)の両方のスケジューリング・マップが存在する可能性があり、スケジューリング・マップの生成、利用、及び/又は伝達は、上述のスケジューリング・マップによって総称的に記述されているアップリンク(UL)及びダウンリンク(DL)の両方のスケジューリング・マップの生成、利用、及び/又は伝達を包含できることは言うまでもない。
【0061】
図8は、複数入力依存スケジューリング・マップの生成のために複数の入力を受信する図7Aのスケジューリング・マップ・ジェネレータ46−7(及び図7Bのスケジューリング・マップ・ジェネレータ56−1−7などのノードのスケジューリング・マップ・ジェネレータ)を描写している。スケジューリング・マップ・ジェネレータ46−7及びスケジューリング・マップ・ジェネレータ56−1は、複数の入力パラメータ又は変数を受信した時にコード化された非過渡的論理命令又はアルゴリズムを実行するプロセッサ又は回路を含むことができる。図8によって示されているように、複数入力依存スケジューリング・マップを生成するために使用される変数又はパラメータは、表1に列挙されているもののうちの2つ以上を含むことができる。
【表1】

【0062】
表1に列挙されている様々な入力について、以下に簡単に述べる。
【0063】
オフセット遅延(可変): 無線端末はLTE伝送時間間隔(TTI)とGSMのトラフィック・マルチフレームの開始との間のタイミング差を測定しなければならない。このタイミング差は図9に示されているオフセット値である。
【0064】
保護遅延(静的)は、GSMとLTE RX/TXとの間で切り替えるためにwtが必要とする遅延の量である。図10は、それがLTE TTIを使用できるまでGSMタイムスロットの使用から切り替えるために無線機が必要とする時間が保護遅延であることを示している。
【0065】
タイムスロット番号(可変)は、音声呼び出しに使用されるタイムスロット(TS0〜TS7)である。このデータは呼び出し内で変化する可能性があり、従って、ハンドオーバなどのために新しいスケジューリング・マップを導出して送信しなければならない。
【0066】
GSM UL/DL伝送間の時間遅延(静的): GSMのUL伝送とDL伝送は3つのタイムスロット(〜1.73ms)によって分離される。これは、好ましくは、UE LTE RX及びUE LTE TXスケジューリング・マップを導出する時に考慮に入れられる。
【0067】
ハーフレート・コーデック又はフルレート・コーデック(半静的): 運営者がハーフレート・コーデックを使用する場合、TDMAフレームは1つおきに使用されず、従って、1つおきにLTE伝送に使用することができる。この設定は、運営者の方針次第で時刻ごとに様々になる可能性がある。図11は、TDMAフレーム・レベルのハーフレート・コーデック伝送パターンを示している(黒いタイムスロットは伝送を描写している)。
【0068】
デュアル受信機又は単一受信機(静的): 一実施形態例では、無線端末はデュアル受信機構造を使用する(即ち、GSMとLTEを並行して受信することができる)。その場合、無線端末LTE RXスケジューリング・マップは、無線端末におけるデータ又は制御メッセージの受信のためにすべて(又はほとんどすべて)のLTE TTIの使用を可能にすることができる。デュアル受信機の場合、1つの送信機のみが使用され、LTE及びGSM伝送間の無線端末時分割多重化はこの1つの送信機ユニットを使用すると仮定することができる。
【0069】
時分割法、タイムスロット・レベル、又はTDMAレベル(静的): 受信及び送信LTEデータをタイムスロット間に適合させることができる時分割法(タイムスロット間で〜4.04msecを使用することができる)。保護遅延が極めて高い場合、おそらく実用的な方法は、ハーフレート・コーデックを実行し、その代わりに空のTDMAフレームでLTE受信及び送信を実行することである。
【0070】
上述の通り、図8は、スケジューリング・マップを導出するために複数入力を使用する制御手順の図表現を示している。図12は、どのLTE TTIをLTE送信又は受信に使用できるかを示す、無線端末LTE RX及び無線端末LTE TXスケジューリング・マップの図表現を示している。
【0071】
無線端末LTE TX及び無線端末LTE RXスケジューリング・マップ又はスケジューリング・マップを作成するための入力パラメータは、GSM呼び出しセットアップに併せてLTEネットワークに送信される。GSM呼び出しが終了した後、無線端末は、無線端末LTE TX及び無線端末LTE RXスケジューリング・マップがもはやLTE伝送への使用に有効ではないことをLTEシステムに対して示す。
【0072】
上述の通り、スケジューリング・マップ(例えば、60/120倍TTI長スケジューリング・マップ)は、取り消されるか又は更新されるまで定期的に使用される。しかし、例えば、制御手順が無線端末LTE TX及び/又は無線端末LTE RXスケジューリング・マップを生成した結果として、入力パラメータが変化した場合、無線端末LTE TX及び/又は無線端末LTE RXスケジューリング・マップは再計算される。従って、実施形態及び態様の一例によれば、本明細書で開示される技術は、適応的に再生可能なスケジューリング・マップ、例えば、1つ又は複数の入力変数又はパラメータの変化が発生した時にスケジューリング・マップの少なくとも一部分を再生するための方法及び装置にさらに関係する。
【0073】
図13は、2つの無線アクセス技術ネットワーク(例えば、LTEネットワーク22−1及びGSMネットワーク22−2)を含み、無線端末と2つのネットワークとの間の多重化伝送に適応的に再生可能なスケジューリング・マップ40−x−13が使用される、通信システムの各部分を示している。図13に示されているように、基地局28−2、eNodeB28−1、及び無線端末30は本質的に図6のもの及びその変形に似ているが、無線端末30用の適応的に再生可能なスケジューリング・マップ40−0−13及びeNodeB28−1用の適応的に再生可能なスケジューリング・マップ40−0−13に対する参照を含む。さらに図13は、適応的に再生可能なスケジューリング・マップ・ジェネレータ56−13及びパラメータ取得ユニット70を含むものとして無線端末30を示している。パラメータ取得ユニット70は、スケジューリング・マップを生成するために使用される入力変数又はパラメータのいずれかの変化に関する信号を検出又は受信する。パラメータ取得ユニット70によって検出又は認識された任意の変更された入力変数又はパラメータ値はスケジューリング・マップ・ジェネレータ56−13に加えられ、次にそのスケジューリング・マップ・ジェネレータが適応的に再生可能なスケジューリング・マップを再生又は再計算する。
【0074】
図13Aは、適応的に再生可能なスケジューリング・マップが無線端末によって生成され、本質的に適応的に再生可能なスケジューリング・マップ全体が無線端末からeNodeB28−1に伝達される、図13のシステムの一実現例を示している。図13Bは、適応的に再生可能なスケジューリング・マップが無線端末によって生成され、eNodeB28−1が更新されたパラメータを使用して、その適応的に再生可能なスケジューリング・マップ全体についてそれ専用のバージョンを更新する、図13のシステムの異なる一実現例を示している。
【0075】
従って、図13の実施形態及び態様並びにその変形/実現例に関連して理解されるように、(図13Aのように)適応的に再生可能なスケジューリング・マップが無線端末で再計算されてLTEネットワークに送信される場合もあれば、(図13Bのように)スケジューリング・マップを作成するための入力パラメータがそのスケジューリング・マップを再計算するLTEネットワークに送信される。これが行われる可能性があるイベントの1つは、GSM音声伝送に使用されるタイムスロットが変更される可能性のあるハンドオーバである。入力パラメータ及びその結果としてスケジューリング・マップの更新をトリガする可能性のあるもう1つのイベントは、変更されたタイミング進行のためにオフセット遅延が変化するようにGSM無線基地局からそれ自体を遠ざける無線端末の移動である。
【0076】
LTEアップリンク(UL)スケジューリングのシナリオ例は図14に示されている。送信すべきパケットがある場合、無線端末はスケジューリング要求(SR)を送信する。最低限4ms(又はスケジューリング遅延が可変であるのでそれより長い時間)後に、eNodeBは許可(G)を伝送し、正確に4ms(固定値)後に発生する伝送時間間隔(TTI)で特定のサイズのパケットを送信する権利を無線端末に与える。データがeNodeBで適切に受信されない場合、データ伝送試行の4msec後にNACK(N)が送信される。これは、4msec後の再伝送(R)をトリガするものである。上記の例では、この伝送は成功しており、従って、4ms後にACK(A)が送信される。
【0077】
スケジューリング・マップを使用する場合、例えば、LTE伝送の4msec後に、無線端末がGSM音声データを受信又は送信するためにGSM上で同調させることができるので、この固定タイミングは変更される。その場合、しかも無線端末が単一受信機無線端末である場合、このLTE伝送に関するACK/NACKを受信することができない。その場合、無線端末は、LTE伝送が成功しておらず、LTEデータを再伝送することになるものと想定しなければならない。
【0078】
従って、本明細書で開示される技術の一態様によれば、LTEタイミングは変更される。無線端末及びeNodeBはどちらも無線端末LTE RX及び無線端末LTE TXスケジューリング・マップを使用する。スケジューリング・マップを使用する際に、無線端末及びeNodeBは、無線端末がGSM送信/受信に同調されるTTIを除外し、許可、伝送、ACK/NACK、及び再伝送間に4TTIという固定タイミングを使用する。次に、この手順の一例について、図15の動作に関連してより詳細に説明する。
【0079】
第1に、動作15−1として、アクセス分割多重化(ADM)(例えば、GSM及びLTE多重化)に関与する無線端末は、無線端末LTE TXスケジューリング・マップに応じてLTE伝送が許可される時間内にスケジューリング要求(SR)を送信する。第2に、動作15−2として、ネットワークは1つの入力として無線端末LTE RXスケジューリング・マップを使用して、無線端末に許可を送信するために適した時間を決定する。この許可はスケジューリング要求(SR)より少なくとも4ms後に行われる。第3に、動作15−3として、無線端末は許可を受信し、LTE TXスケジューリング・マップを使用して、LTEデータを送信すべき時期を決定する。送信された無線端末LTE TXスケジューリング・マップに応じて4msでLTEデータを無線端末が送信するために使用すべきLTE TTIが存在する場合、LTEデータはそのTTIで送信される。そうではない場合、無線端末LTE TXスケジューリング・マップでLTEデータを無線端末が送信するために次のLTE TTIを使用することができる。無線端末とeNodeBはどちらもこの無線端末LTE TXスケジューリング・マップを備えているので、どちらもどのTTIがLTE伝送に使用されるかを把握している。第4に、動作15−4として、ネットワークは、送信された無線端末LTE RXスケジューリング・マップに応じて、4msec(無線端末LTE RXスケジューリング・マップに応じて可能なLTE受信に対応する場合)又は無線端末が受信できる次に可能なLTE TTIのいずれかでLTE UL伝送に関するACK/NACKを送信する。第5に、動作15−5として、無線端末は、UL伝送に関するACK/NACKが4msec又は無線端末がLTEデータを受信できる次のLTE TTIで受信されることを理解し、従って、制御は無線端末LTE RXスケジューリング・マップに応じて行われる。
【0080】
eNodeBは、無線端末LTE TXスケジューリング・マップより無線端末LTE RXスケジューリング・マップの方が多くのTTIが存在する可能性がある(又はその逆も同様である)ことを理解しなければならない。一例は、デュアル受信機手法の場合に、LTE送信よりLTE受信の方がより多くの可能なTTIが存在することになることである。
【0081】
無線端末がLTEにより送信すべき大量のデータを有する場合、無線端末はバッファ状況レポート(BSR)を送信することになる。図15に示されているように、バッファ状況レポート(BSR)は、無線端末が新しいスケジューリング要求(SR)を送信する必要なしに、その後の/次のTTIでLTEデータを送信する権利を無線端末に許可するようLTEネットワークをトリガする。
【0082】
GSM及びLTE時分割多重化において、無線端末LTE RX及び無線端末LTE TXスケジューリング・マップが使用されている場合、無線端末LTE RXスケジューリング・マップに応じて許可を送信しなければならない。しかし、送信される許可の量は無線端末LTE TXスケジューリング・マップに示されている可能な伝送数より多くてはならない。デュアル受信機無線端末の場合であって、無線端末LTE RXスケジューリング・マップがすべてのTTIでLTEデータ又は制御を受信する可能性を示している場合、eNodeBはすべてのTTIで許可を送信することができるであろう。しかし、無線端末は無線端末LTE TXスケジューリング・マップに応じてこれらの許可のうちの特定のパーセンテージに関するデータしか送信できないので、これは浪費になるであろう。
【0083】
このため、LTE無線アクセスネットワーク22−1は、最低限(a)送信に使用できるLTE TTIの数及び(b)LTE受信に使用できるLTE TTIの数より多くのLTE TTIでのデータの送信を許可してはならない。
【0084】
ネットワーク22−2が広域移動通信システム(GSM)ネットワークである諸実施形態では、GSMネットワークは幸いにも、無線端末30及びLTEネットワーク、例えば、ノード28−1で何が発生しているかに気付いていない。広域移動通信システム(GSM)システムが無線端末30とLTEネットワーク22−1の間で調整されたスケジューリングにとって本質的に明白なものになるようにすることにより、GSMシステム及びそのレガシー・コンポーネントは有利なことに、ロング・ターム・エボリューション(LTE)及びアクセス分割多重化(ADM)の導入によってアップグレード又はその他の影響を受ける必要がなくなる。このため、GSMはそれ自体のスケジューリング及び伝送を独立して実行する。その上、GSMフレーム構造は、音声フレームの正規伝送によって回線交換され、非常に厳格なものであり、このため、任意のスケジューリング・マップに従うために要求されるフレキシビリティには適さないものであり、特に、他のGSM無線端末(GSM専用レガシー無線端末)は同じ周波数の古いパターンに応じてADM/GSMモバイルと並行してスケジューリングできるものとするという制約がある。
【0085】
従って、本明細書で開示される技術は多数の様相及び特徴を包含するものであり、そのうちのいくつかについては上記の諸実施形態及び態様に関連してすでに説明されている。それぞれの実施形態及び態様は必ずしも単独で存在するわけではなく、異なる諸実施形態及び態様の特徴又は様相は相互に組み合わせることができることを理解されたい。例えば、60/120倍TTI長スケジューリング・マップの技術は複数入力依存の技術及び/又は適応的再生可能性の技術、或いはさらに他の変形及び組み合わせと組み合わせることができる。その上、上記で強調されているように、それぞれの実施形態は多方向スケジューリング・マップを使用することができる(例えば、アップリンク(UL)スケジューリング・マップとダウンリンク(DL)スケジューリング・マップの両方を使用することができる)。
【0086】
本明細書に記載されているか又は本明細書によって包含される特徴は以下の通りである。
− LTE及びGSM送信/受信を多重化するためにそれぞれが60又は120個のLTE TTIの倍数である長さを有するスケジューリング・マップを導出する無線端末
− 本明細書に記載された複数入力情報のうちの一部又は全部を使用してスケジューリング・マップを導出する無線端末
− LTE TTIを送信できる場合のための1つと、LTE TTIを受信できる場合のための1つという2つのスケジューリング・マップを導出し、この情報(2つのスケジューリング・マップ)をLTEネットワークに送信する無線端末
− LTE及びGSM送信/受信を多重化するという用途のためにそれぞれが60又は120個のLTE TTIの倍数である長さを有するスケジューリング・マップを導出するLTE無線アクセスネットワーク(RAN)
− 本明細書に述べられている情報のうちの一部又は全部を使用してスケジューリング・マップを導出し、その情報のうちの少なくとも一部を無線端末から受信している(おそらくその情報の一部分のみが無線端末から受信される)LTE無線アクセスネットワーク(RAN)
− 無線端末から入力パラメータを受信し、その入力パラメータを使用して、無線端末がLTE TTIを送信できる場合のための1つと、無線端末がLTE TTIを受信できる場合のための1つという2つのスケジューリング・マップを導出するLTE無線アクセスネットワーク(RAN)
− スケジューリング要求(SR)を送信すべきTTIを決定する時に無線端末LTE TXスケジューリング・マップを考慮に入れる無線端末
− アップリンク(UL)でデータを送信することを無線端末に許可すべき時期を決定する時に無線端末LTE RXスケジューリング・マップを考慮に入れるLTE無線アクセスネットワーク(RAN)
− 許可が送信された時期及び無線端末LTE TXスケジューリング・マップ次第で、LTE ULデータ伝送を行える時期を計算するために無線端末LTE TXスケジューリング・マップを考慮に入れる、無線端末及びLTE無線アクセスネットワーク(RAN)
− LTE ULデータ伝送のACK/NACKを行える時期(これは、LTE UL送信が送信された時期及び無線端末LTE RXスケジューリング・マップに依存する)を計算するために無線端末LTE RXスケジューリング・マップを考慮に入れる、無線端末及びLTE無線アクセスネットワーク(RAN)
− GSM及びLTE多重化においてバッファ状況レポート(BSR)を受信する場合、無線端末がどのTTIをLTE伝送に使用できるかを決定する時に無線端末LTE RX及び無線端末LTE TXの両方のスケジューリング・マップを考慮に入れるLTE無線アクセスネットワーク(RAN)。LTE RANは、最低限(1)送信に使用できるLTE TTIの数及び(2)LTE受信に使用できるLTE TTIの数より多くのLTE TTIでのデータの送信を許可しない。
− 入力パラメータのいずれかが変更された時にスケジューリング・マップを再計算する無線端末
− 再計算されたスケジューリング・マップをLTE RANに送信するか又は変更された入力パラメータを送信する無線端末
− 変更された入力パラメータを受信した場合にスケジューリング・マップを再計算するLTEネットワーク
【0087】
本技術の利点の例としては、GSM音声伝送間にLTEデータ伝送を行うことができる時期を記述する無線端末LTE RX及び無線端末LTE TXスケジューリング・マップを導出するための機能性の追加を含む。また、本技術は、GSM回線交換(CS)呼び出しにおいてLTEデータ移送を多重化する時に結果的に著しく大きいLTEスループットが得られるようなLTEアップリンク・スケジューリングにおける固定タイミングで問題に対処する。
【0088】
上記の説明は多くの指定を含むが、これらは本発明の範囲を制限するものとして解釈すべきではなく、単に本発明の現在好ましい諸実施形態のうちのいくつかの例示を提供するものとして解釈すべきである。従って、本発明の範囲は当業者にとって明白なものになる可能性のある他の諸実施形態を完全に包含し、それに応じて本発明の範囲は過度に制限されるべきであることが認識されるであろう。ある要素が単数形で言及される場合、明示的にそのように表明されない限り、「唯一のもの」を意味するものではなく、むしろ「1つ又は複数のもの」を意味するものである。上記の好ましい諸実施形態の要素と構造上、化学的、及び機能的に同等のものであって、当業者にとって既知のものはいずれも、明白に取り入れられ、本明細書によって包含されるものである。その上、本明細書によって包含されるために、ある装置又は方法が本発明によって解決されようとしているすべての問題に対処する必要はない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回線交換(CS)広域移動通信システム(GSM)ネットワーク及びロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークの両方に対する無線インターフェース(32)によるインターリーブ伝送のための装置(28、30)であって、前記装置がスケジューリング・マップ(40)を生成するように構成され、前記スケジューリング・マップが、前記回線交換(CS)広域移動通信システム(GSM)ネットワーク及び前記ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークのうちの少なくとも一方に、無線端末との間のデータ伝送に使用できる時間間隔を通知するように構成され、
前記スケジューリング・マップの長さが前記ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークの60又は120個の伝送時間間隔の倍数であることを特徴とする、装置。
【請求項2】
前記無線インターフェース(32)による前記インターリーブ伝送を容易にするように構成された通信インターフェース(52、42)と、
前記インターリーブ伝送を処理するために前記スケジューリング・マップに応じて動作するように構成された通信ハンドラ(44、54)と、
前記スケジューリング・マップを生成するように構成されたスケジューリング・マップ・ジェネレータ(46、56)と
をさらに含む、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記装置が無線アクセスネットワークのノード(28)を含む、請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記装置が、前記無線インターフェース(32)により無線アクセスネットワークのノードと通信する無線端末(30)を含む、請求項1記載の装置。
【請求項5】
無線アクセスネットワークで使用するためのスケジューリング・マップ(40)を生成する方法であって、前記方法が、
無線端末との間の無線インターフェース(32)によるインターリーブ伝送に使用できる時間間隔を規定するように前記スケジューリング・マップ(40)を構成し、前記無線端末との間の前記インターリーブ伝送が回線交換(CS)広域移動通信システム(GSM)ネットワーク及びロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークに対してインターリーブされることを含み、
前記方法が、前記ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークの60又は120個の伝送時間間隔の倍数になるように前記スケジューリング・マップ(40)の長さを設定することによって特徴付けられる、方法。
【請求項6】
無線アクセスネットワークのノードで前記スケジューリング・マップ(40)を生成することをさらに含む、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記無線端末で前記スケジューリング・マップ(40)を生成することをさらに含む、請求項5記載の方法。
【請求項8】
回線交換(CS)広域移動通信システム(GSM)ネットワーク及びロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークの両方に対する無線インターフェース(32)によるインターリーブ伝送のための装置(28、30)であって、前記装置がスケジューリング・マップ(40)を生成するように構成され、前記スケジューリング・マップ(40)が、前記回線交換(CS)広域移動通信システム(GSM)ネットワーク及び前記ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークのうちの少なくとも一方に、無線端末との間のデータ伝送に使用できる時間間隔を通知するように構成され、
前記装置が、
前記ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークの伝送時間間隔とGSMトラフィック・マルチフレームの開始との間のオフセット遅延と、
GSM送信動作からLTE受信へ又はGSM受信動作からLTE送信動作へ移行するために前記無線端末のハードウェア及びソフトウェアのうちの少なくとも一方が必要とする保護遅延と、
前記無線インターフェース(32)を越えて前記無線端末からのアップリンク(UL)通信と前記無線インターフェース(32)を越えて前記無線端末に向かうダウンリンク(DL)通信の両方におけるGSM音声伝送に使用されるタイムスロット番号と、
アップリンク(UL)タイムスロットとダウンリンク(DL)タイムスロットとの間のGSM時間遅延差と、
ハーフレート・コーデックが使用されるか又はフルレート・コーデックが使用されるかを示す指示と、
デュアル受信機構造が使用されるか又は単一受信機構造が使用されるかを示す指示と、
どのタイプの時分割法を実現すべきかを示す指示と
いう変数又はパラメータのうちの2つ以上を使用して前記スケジューリング・マップ(40)を生成するように構成されることを特徴とする、装置。
【請求項9】
前記装置が無線アクセスネットワークのノード(28)を含む、請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記装置が、前記無線インターフェース(32)により無線アクセスネットワークのノード(28)と通信する無線端末(30)を含む、請求項8記載の装置。
【請求項11】
前記装置が、前記変数又はパラメータのうちの1つ又は複数について変更が行われた時に前記スケジューリング・マップ(40)の少なくとも一部分を再生するように構成される、請求項8記載の装置。
【請求項12】
前記変数又はパラメータのうちの前記1つ又は複数について前記変更が行われた場合に、前記無線端末が、再生されたスケジューリング・マップ(40)或いは変更された変数又はパラメータを無線アクセスネットワークのノードに送信するように構成される、請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記無線インターフェース(32)による前記インターリーブ伝送を容易にするように構成された通信インターフェース(52、42)と、
前記スケジューリング・マップ(40)を生成するように構成されたスケジューリング・マップ(40)ジェネレータ(46、56)と
をさらに含む、請求項8記載の装置。
【請求項14】
無線端末(30)との間の無線インターフェース(32)によるインターリーブ伝送に使用できる時間間隔を規定するように構成されたスケジューリング・マップ(40)を生成する方法であって、前記無線端末(30)との間の前記インターリーブ伝送が回線交換(CS)広域移動通信システム(GSM)ネットワーク及びロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークに対してインターリーブされ、前記方法が、
前記ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークの伝送時間間隔とGSMトラフィック・マルチフレームの開始との間のオフセット遅延と、
GSM送信動作からLTE受信へ又はGSM受信動作からLTE送信動作へ移行するために前記無線端末のハードウェア及びソフトウェアのうちの少なくとも一方によって使用される保護遅延と、
前記無線インターフェース(32)を越えて前記無線端末からのアップリンク(UL)通信と前記無線インターフェース(32)を越えて前記無線端末に向かうダウンリンク(DL)通信の両方におけるGSM音声伝送に使用されるタイムスロット番号と、
アップリンク(UL)タイムスロットとダウンリンク(DL)タイムスロットとの間のGSM時間遅延差と、
ハーフレート・コーデックが使用されるか又はフルレート・コーデックが使用されるかを示す指示と、
デュアル受信機構造が使用されるか又は単一受信機構造が使用されるかを示す指示と、
どのタイプの時分割法を実現すべきかを示す指示と
いう変数又はパラメータのうちの2つ以上を使用して前記スケジューリング・マップ(40)を生成することによって特徴付けられる、方法。
【請求項15】
前記変数又はパラメータのうちの1つ又は複数について変更が行われた時に前記スケジューリング・マップ(40)の少なくとも一部分を再生することをさらに含む、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記無線端末から無線アクセスネットワークのノードによって前記変数又はパラメータのうちの少なくとも1つを取得することをさらに含む、請求項14記載の方法。
【請求項17】
回線交換(CS)広域移動通信システム(GSM)ネットワーク及びロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークの両方に対する無線インターフェース(32)によるインターリーブ伝送のための装置(28、30)であって、前記装置がアップリンク(UL)スケジューリング・マップ(40)とダウンリンク(DL)スケジューリング・マップ(40)の両方を生成するように構成され、前記アップリンク(UL)スケジューリング・マップ(40)が、無線端末が前記無線インターフェース(32)を越えてLTE伝送時間間隔で情報を送信できる時間間隔を規定するように構成され、前記ダウンリンク(DL)スケジューリング・マップ(40)が、前記無線端末が前記無線インターフェース(32)からLTE伝送時間間隔で情報を受信できる時間間隔を規定するように構成されることを特徴とする、装置。
【請求項18】
前記装置が無線アクセスネットワークのノード(28)を含む、請求項17記載の装置。
【請求項19】
前記装置が、前記無線インターフェース(32)により無線アクセスネットワークのノード(28)と通信する無線端末(30)を含む、請求項17記載の装置。
【請求項20】
前記無線端末(30)が、前記アップリンク(UL)スケジューリング・マップ(40)と前記ダウンリンク(DL)スケジューリング・マップ(40)の両方をLTE無線アクセスネットワークの前記無線インターフェース(32)を越えて送信するようにさらに構成される、請求項17記載の装置。
【請求項21】
前記アップリンク(UL)スケジューリング・マップ(40)及び前記ダウンリンク(DL)スケジューリング・マップ(40)に応じて前記無線インターフェース(32)を越えて伝送を実行するように構成された通信インターフェース(52、42)と、
前記LTE送信スケジューリング・マップ(40)及び前記LTE受信スケジューリング・マップ(40)を生成するように構成されたスケジューリング・マップ(40)ジェネレータ(46、56)と
をさらに含む、請求項17記載の装置。
【請求項22】
前記装置が、前記無線インターフェース(32)を越えて前記無線端末から1つ又は複数の変数又はパラメータを受信するように構成された無線アクセスネットワークのノードを含み、前記ノードが、前記1つ又は複数の変数又はパラメータを使用して、前記アップリンク(UL)スケジューリング・マップ(40)及び前記ダウンリンク(DL)スケジューリング・マップ(40)の両方を生成するようにさらに構成される、請求項17記載の装置。
【請求項23】
回線交換(CS)広域移動通信システム(GSM)ネットワーク及びロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークの両方に対する無線インターフェース(32)によるインターリーブ伝送をスケジューリングするためのスケジューリング・マップ(40)を生成する方法であって、前記方法がアップリンク(UL)スケジューリング・マップ(40)とダウンリンク(DL)スケジューリング・マップ(40)の両方を構成することによって特徴付けられ、前記アップリンク(UL)スケジューリング・マップ(40)が、無線端末が前記無線インターフェース(32)を越えてLTE伝送時間間隔で情報を送信できる時間間隔を規定するように構成され、前記ダウンリンク(DL)スケジューリング・マップ(40)が、前記無線端末が前記無線インターフェース(32)からLTE伝送時間間隔で情報を受信できる時間間隔を規定するように構成される、方法。
【請求項24】
無線アクセスネットワークのノード(28)で前記アップリンク(UL)スケジューリング・マップ(40)及び前記ダウンリンク(DL)スケジューリング・マップ(40)を生成することをさらに含む、請求項23記載の方法。
【請求項25】
無線端末(30)で前記アップリンク(UL)スケジューリング・マップ(40)及び前記ダウンリンク(DL)スケジューリング・マップ(40)を生成することをさらに含む、請求項23記載の方法。
【請求項26】
回線交換(CS)広域移動通信システム(GSM)ネットワーク及びロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークの両方に対する無線インターフェース(32)によるインターリーブ伝送のための装置(28、30)であって、前記装置がスケジューリング・マップ(40)を生成するように構成され、前記スケジューリング・マップ(40)が、前記回線交換(CS)広域移動通信システム(GSM)ネットワーク及び前記ロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークのうちの少なくとも一方に、無線端末との間のデータ伝送に使用できる時間間隔を通知するように構成され、
前記装置が、前記スケジューリング・マップ(40)を使用して、前記無線インターフェース(32)によりアップリンク(UL)上でスケジューリング要求を前記LTEネットワークに送信するためのLTE伝送時間間隔を決定するように構成されることを特徴とする、装置。
【請求項27】
前記LTEネットワークへの前記スケジューリング要求の送信を容易にするように構成された通信インターフェース(52、42)と、
前記スケジューリング・マップ(40)を生成するように構成されたスケジューリング・マップ(40)ジェネレータ(46、56)と、
前記無線インターフェース(32)により前記スケジューリング要求を前記LTEネットワークに送信するための前記LTE伝送時間間隔を決定するように前記スケジューリング・マップ(40)に応じて動作するスケジューラと
をさらに含む、請求項26記載の装置。
【請求項28】
前記装置が、前記スケジューリング・マップ(40)を使用して、前記LTEネットワークからの許可のタイミング次第でLTEアップリンク(UL)データ伝送を行える時期を決定するようにさらに構成される、請求項27記載の装置。
【請求項29】
前記装置が、前記スケジューリング・マップ(40)を使用して、前記LTEネットワークからACK又はNACKを受信できる時期を決定するようにさらに構成される、請求項27記載の装置。
【請求項30】
回線交換(CS)広域移動通信システム(GSM)ネットワーク及びロング・ターム・エボリューション(LTE)ネットワークのうちの少なくとも一方に、無線端末との間のデータ伝送に使用できる時間間隔を通知するように構成されたスケジューリング・マップ(40)を生成する方法であって、前記方法が、前記スケジューリング・マップ(40)を使用して、無線インターフェース(32)によりアップリンク(UL)上でスケジューリング要求を前記LTEネットワークに送信するためのLTE伝送時間間隔を決定することによって特徴付けられる、方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2013−514709(P2013−514709A)
【公表日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543984(P2012−543984)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055888
【国際公開番号】WO2011/073946
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】