説明

N−フェニル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド化合物、この調製およびこの治療的用途

本発明は、式(I)


の化合物(式中、Xは、場合により置換されているフェニル基であり;R1は、水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルコキシ基、(C−C)アルキル基、アミノ、NRcRd基であり;Rは、NRcRd基、−N=CH−NraRb基、ニトロ、ヒドロキシイミノアルキル、アルコキシイミノアルキル、(C−C)アルキルチオ基、(C−C)アルキルスルフィニル基、(C−C)アルキルスルホニル基、−SO−NR基、(((C−C)アルキル))シリルエチニル基であり;Rは、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基またはハロゲン原子であり;Rは、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基またはフッ素原子である。)に関し、ここで、前記化合物は、塩基の状態または酸への付加塩の状態である。本発明はまた、この化合物の治療的使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド誘導体、これらの調製およびNurr−1核受容体(NR4A2、NOT、TINUR、RNR−1およびHZF3としても知られている。)に関与する疾患の治療または予防におけるこれらの治療的使用に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
本発明の一対象は、塩基の形態または酸付加塩の形態である、式(I):
【0003】
【化1】

の化合物
(式中、
Xは、以下の原子または基:ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、NRaRbから互いに独立して選択される1個以上の基で場合により置換されているフェニル基を表し、アルキルおよびアルコキシ基は、1個以上のハロゲン原子で置換されていてよく;
は、水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルコキシ基、(C−C)アルキル基、アミノまたはNRcRd基を表し;アルキルおよびアルコキシ基は、1個以上のハロゲン原子、ヒドロキシルもしくはアミノ基、または(C−C)アルコキシ基で置換されていてよく;
は、以下の基:
NRcRd基、
−N=CH−NRaRb基、
ニトロ、ヒドロキシイミノアルキル、アルコキシイミノアルキル、
(C−C)アルキルチオ基、
(C−C)アルキルスルフィニル基、
(C−C)アルキルスルホニル基、
−SO−NR基、
(((C−C)アルキル))シリルエチニル基
の1種を表し;
は、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基またはハロゲン原子を表し;
は、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基またはフッ素原子を表し;
およびRは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子もしくは(C−C)アルキル基を表し、またはこれらを担持する窒素原子とともに4から7員環を形成しており;
Rcは、水素原子を表し、Rdは、水素原子または(C−C)アルキル基を表し、前記アルキルは、(C−C)アルコキシ基で場合により置換されている。)である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
FR2638161は、医薬品として有用であるベンゾイル−2−イミダゾ[1,2−a]ピリジンから誘導される化合物を開示している。
【0005】
式(I)の化合物は、1個以上の非対称炭素原子を含むことができる。従って、式(I)の化合物は、エナンチオマーまたはジアステレオ異性体の形態で存在することができる。これらのエナンチオマーおよびジアステレオ異性体、ならびにさらにラセミ混合物を含むこれらの混合物は、本発明の一部を形成する。
【0006】
式(I)の化合物は、塩基の形態または酸付加塩の形態で存在することができる。このような付加塩は、本発明の一部を形成する。
【0007】
これらの塩は、医薬的に許容される酸により調製することができるが、例えば、式(I)の化合物の精製または単離に有用な他の酸の塩も、本発明の一部を形成する。
【0008】
式(I)の化合物は、水和物または溶媒和物の形態で、即ち、1個以上の水分子または溶媒との会合または組合せの形態で存在することもできる。このような水和物および溶媒和物も、本発明の一部を形成する。
【0009】
本発明の内容においては、以下の定義が当てはまる:
ハロゲン原子:フッ素、塩素、臭素またはヨウ素;
アルキル基:直鎖、分枝鎖または環式の飽和アルキル基で場合により置換されている直鎖、分枝鎖または環式の飽和脂肪族基。挙げることができる例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロプロピルなどの基を含む;
アルケニル基:例えば、1または2個のエチレン性不飽和を含む、直鎖または分枝鎖の一価不飽和または多価不飽和脂肪族基;
アルコキシ基:アルキル基が上記定義の通りである−O−アルキル基;
アルキニル基:例えば、1または2個のエチリン性(ethylynic)不飽和を含む、直鎖または分枝鎖の一価不飽和または多価不飽和脂肪族基。
【0010】
化合物の種々の下位群を以下に定義し、これらの下位群も本発明の一部を形成する。
【0011】
上記定義の本発明の対象である一般式(I)の化合物の中で、化合物の第一の群は、RまたはR基の少なくとも1個が水素原子以外であり;他の基が上記定義の通りである化合物により構成される。
【0012】
上記定義の本発明の対象である一般式(I)の化合物の中で、化合物の第二の群は、Rが水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルキル基または(C−C)アルコキシ基を表し;他の基が上記定義の通りである化合物により構成される。
【0013】
上記定義の本発明の対象である一般式(I)の化合物の中で、化合物の第三の群は、Xがフェニル基を表し;他の基が上記定義の通りである化合物により構成される。
【0014】
上記定義の本発明の対象である一般式(I)の化合物の中で、化合物の第四の群は、RおよびRがそれぞれ、水素原子を表し;他の基が上記定義の通りである化合物により構成される。
【0015】
上記定義の本発明の対象である一般式(I)の化合物の中で、化合物の第五の群は、Rが、以下の基:
NRcRd基、
−N=CH−NRaRb基、
ニトロ、ヒドロキシイミノアルキル、アルコキシイミノアルキル、
(C−C)アルキルチオ基、
(C−C)アルキルスルフィニル基、
(C−C)アルキルスルホニル基、
−SO−NR基、
(((C−C)アルキル))シリルエチニル基
の1種を表し;
およびRが、同一であっても異なっていてもよく、水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
RaおよびRbが、互いに独立して、水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
Rcが、水素原子を表し、Rdが、水素原子または(C−C)アルキル基を表し、前記アルキルが、(C−C)アルコキシ基で場合により置換されており;
他の基が上記定義の通りである化合物により構成される。
【0016】
上記定義の本発明の対象である一般式(I)の化合物の中で、化合物の第六の群は、Rが、以下の基:
NH、CH=NOH、NHiPr、ニトロ、CH=NOMe、NHMe、N=CHNMe、NHEt、NHCHCHOMe、SMe、SOMe、SOMe、SONH、SONHMe、SONMe、C≡CSiMe
の1種を表し;
他の基が上記定義の通りである化合物により構成される。
【0017】
上記定義の本発明の対象である式(I)の化合物の中で、化合物の第七の群は、
Xがフェニル基を表し;
が、水素原子、塩素原子またはメチルもしくはエトキシ基を表し;RおよびRが水素原子を表し;
が、NH、CH=NOH、NHiPr、ニトロ、CH=NOMe、NHMe、N=CHNMe、NHEt、NHCHCHOMe、SMe、SOMe、SOMe、SONH、SONHMe、SONMe、C≡CSiMe基を表す、
塩基の形態または酸付加塩の形態である化合物により構成される。
【0018】
本発明の対象である式(I)の化合物の中で、特に以下の化合物を挙げることができる:
6−[(E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(イソプロピルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
6−ニトロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アミノ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アミノ−5−クロロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アミノ−5−エトキシ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−{[(1E)−(ジメチルアミノ)メチレン]アミノ}−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[(E)−(メトキシイミノ)メチル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(メチルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(エチルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(2−メトキシエチルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
5−メチル−6−ニトロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アミノ−5−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(メチルチオ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸塩(1:1)
6−[(RS)−メチルスルフィニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸塩(1:1)
6−(メチルスルホニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸塩(1:1)
6−(アミノスルホニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸塩(1:1)
6−[(メチルアミノ)スルホニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸塩(1:1)
6−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(トリメチルシリルエチニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸(1:1)。
【0019】
これらの化合物の酸付加塩も、本発明の一部を形成する。
【0020】
本発明によれば、一般式(I)の化合物は、スキーム1に記載のプロセスにより調製することができる。
【0021】
【化2】

【0022】
経路Aは、当業者に公知の方法により式(II)の2−アミノピリジンを調製し、例えば、Aust.J.Chem.,50,719(1997)においてJ−J.Bourguignonらにより、およびJ.Org.Chem.,30,2403(1965)においてJ.G.Lombardinoにより記載された方法から類推して、2−オキソ−N−アリールプロピオンアミド誘導体(III)(式中、Halは、塩素、臭素またはヨウ素原子を表し、Xは、上記定義の通りである。)との縮合によりイミダゾ[1,2−a]ピリジン環を形成することである。2−オキソ−N−アリール−プロピオンアミドのハロ誘導体(III)は、J.Am.Chem.Soc.,106,4017(1984)においてR.Klugerらにより記載された方法により得ることができる。
【0023】
第二の合成経路B−Cは、当業者に公知の方法により、式(IV)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸またはこの誘導体(式中、Yは、ヒドロキシル、ハロゲンまたは(C−C)アルコキシである。)を式(VI)のアリールアミンX−NH(式中、Xは、上記定義の通りである。)とカップリングすることである。従って、酸は、この反応性誘導体、例えば、酸ハロゲン化物、無水物、混合無水物または活性化エステルに事前に変換し、次いで塩基、例えば、ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンまたはピリジンの存在下で、不活性溶媒、例えば、THF、DMFまたはジクロロメタン中でアミン(VI)と反応させることができる。カップリングは、カップリング剤、例えば、CDI、EDCI、HATUまたはHBTUの存在下で、同一条件下で反応中間体を単離することなく実施することもできる。または、アミン(VI)は、触媒、例えば、Weinreb,S.ら(Tet.Lett.(1977),18,4171)の方法によるトリメチルアルミニウムまたはジルコニウムtert−ブトキシドの存在下で、式(IV)の酸のエステルと反応させることができる。
【0024】
式(IV)のイミダゾピリジン−2−カルボン酸およびこの誘導体は、J.Org.Chem.,30(7),2403(1965)においてJ.G.Lombardinoにより記載された方法により、適切な2−アミノピリジンを3−ハロ−2−オキソプロピオン酸エステルと縮合し、次いでエステルを脱保護して酸にし、適切な場合には、酸をこの誘導体に変換することにより得ることができる。
【0025】
式(I)の生成物および式(II)または(IV)のこの前駆体は、所望により、および必要に応じて、式(I)の生成物を得るため、または式(I)の他の生成物に変換するため、以下の転換反応の1つ以上に任意の順序で供することができる:
a)酸官能基をエステル化またはアミド化する反応、
b)アミン官能基をアミド化する反応、
c)エステル官能基を酸官能基に加水分解する反応、
d)ヒドロキシル官能基をアルコキシ官能基に転換する反応、
e)アルコール官能基をアルデヒドまたはケトン官能基に酸化する反応、
f)アルデヒドまたはケトン官能基をオキシム誘導体に変換する反応、
g)ニトリル基をアルデヒド官能基に転換する反応、
h)ニトリル基をケトン官能基に転換する方法、
i)アルケニル基をアルデヒドまたはケトン官能基に酸化する反応、
j)ニトロ基を第一級アミノ基に還元する方法、
k)第一級または第二級アミノ基を還元的アミノ化またはアルキル化を介して第二級または第三級アミノ基に変換する反応、
l)第一級アミノ基をアミジン基に変換する反応、
m)アルキルチオエーテル官能基をアルキルスルホキシドまたはアルキルスルホン官能基に酸化する反応、
n)アルキルスルホキシド官能基をアルキルスルホン官能基に酸化する反応、
o)反応性官能基を保護する反応、
p)保護反応性官能基により担持させることができる保護基を除去する反応、
q)鉱酸もしくは有機酸または塩基と塩形成して対応する塩を得る反応、
r)ラセミ体をエナンチオマーに分割する反応
(こうして得られた前記式(I)の生成物は、適切な場合には、ラセミ混合物、エナンチオマー、ジアステレオ異性体または互変異性体としての任意の考えられる異性体である。)。
【0026】
スキーム1において、出発化合物および試薬は、これらを調製する手法が記載されていない場合、市販のもの、または文献に記載のものであり、そうでなければ、この文献に記載の方法または当業者に公知の方法により調製することができる。
【0027】
以下の実施例は、本発明によるある種の化合物の調製を記載する。これらの実施例は、本発明を限定するものではなく、本発明の説明を目的とするにすぎない。例示する化合物の番号は、本発明による多数の化合物の化学構造および物性を説明する下記の表に挙げる番号を意味する。
【実施例1】
【0028】
6−[(E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ホルミル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド123mgおよびヒドロキシルアミン塩酸塩48mgのピリジン6.5mL中溶液を20℃において2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮乾固する。固体を水により洗浄し、次いでジエチルエーテルにより洗浄し、ピリジン2mLを含有するメタノール75mLおよびジクロロメタン75mLの混合物中で溶解させる。溶液をシリカ1.5gの存在下で蒸発させる。シリカのカラム上でクロマトグラフィーにかけ、シクロヘキサンおよび酢酸エチルの混合物により溶出させた後、予期生成物を含有する分画を合わせ、減圧下で蒸発乾固する。固体を酢酸エチルにより粉砕し、濾別し、酢酸エチルにより洗浄し、次いでジエチルエーテルにより洗浄し、乾燥させて6−[(E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド48mgを白色固体の形態で生じさせる。
【実施例2】
【0029】
6−(イソプロピルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
2.1:5−イソプロピルアミノピリジン−2−アミン
塩化第一スズ1gを5−イソプロピルアミノ−6−ニトロピリジン(WO2006/040520)362mgのエタノール10mL中懸濁液にゆっくり添加した後、反応混合物を30分間還流させ、次いで濃縮乾固する。残留物をアンモニア性メタノール中に取り、混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固する。残留物をシリカカートリッジ上でクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンおよび酢酸エチルの勾配(0/100から100/0)により溶出させ、次いでジクロロメタンおよび7Nアンモニア性メタノールの90/10混合物により溶出させる。予期生成物を含有する分画を合わせ、濃縮乾固して5−イソプロピルアミノピリジン−2−アミン143mgを青紫色油状物の形態で生じさせる。
【0030】
H NMRスペクトル(DMSO−d6,δ in ppm):1.08(d,J=6.5Hz,6H),3.38(m,1H),4.58(broad m,1H),5.18(broad m,2H),6.38(d,J=8.5Hz,1H),6.89(dd,J=3.0and8.5Hz,1H),7.33(d,J=3.0Hz,1H)。
【0031】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z152[M+H]
【0032】
2.2:6−(イソプロピルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
5−イソプロピルアミノピリジン−2−アミン143mgの1,2−ジメトキシエタン10mLおよびエタノール1mL中溶液に、3−ブロモ−2−オキソ−N−フェニルプロピオンアミド172mgを添加する。反応混合物を25℃において90時間撹拌し、次いで2時間還流させ、減圧下で濃縮乾固する。残留物をジクロロメタンおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液の混合物中に取る。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮乾固する。残留物をシリカカートリッジ上でクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンおよび酢酸エチルの混合物(80/20)により溶出させる。予期生成物を含有する分画を合わせ、濃縮乾固して6−(イソプロピルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド136mgを褐色固体の形態で生じさせる。
【0033】
この生成物をメタノール少量を含有するジオキサン中に取り、塩化水素のジオキサン中4N溶液116μLにより処理する。20℃において1時間撹拌した後、沈殿物を吸引により濾別し、ジオキサンにより洗浄し、乾燥させて6−(イソプロピルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド塩酸塩(1:1)136mgを淡桃色固体の形態で生じさせる。
【実施例3】
【0034】
6−ニトロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
0℃に冷却したアニリン638μLのトルエン78mL中溶液に、トリメチルアルミニウムのトルエン中2M溶液4.68mLを滴加し、次いで、20℃においてエチル6−ニトロイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシラート(Heterocycles 38(7),1527(1994))800mgを添加する。反応混合物を室温において2時間撹拌し、次いで4℃に冷却し、飽和塩化アンモニウム溶液40mLによりゆっくり処理し、減圧下で濃縮し、水150mLおよび酢酸エチル400mLにより再希釈する。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、Celiteに通して濾過し、減圧下で蒸発乾固する。残留物をジクロロメタンにより粉砕し、吸引により濾別し、乾燥させて6−ニトロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド)247mgを緑灰色固体の形態で生じさせる。
【実施例4】
【0035】
6−アミノ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−ニトロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド190mgのエタノール3mL中懸濁液に、塩化第一スズ562mgを添加し、混合物を30分間還流させる。反応混合物を濃縮乾固し、残留物をメタノール中アンモニア(7N)溶液中に取る。懸濁液を濾過し、濾液を減圧下で蒸発乾固する。残留物をシリカカートリッジ上でクロマトグラフィーにかけ、ジクロロメタンおよび酢酸エチルの50/50混合物により溶出させる。予期生成物を含有する分画を合わせ、減圧下で蒸発乾固して6−アミノ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド30mgを緑色固体の形態で生じさせる。
【0036】
クロマトグラフィーにより、実施例5および6の生成物を単離することができる。
【実施例5】
【0037】
6−アミノ−5−クロロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アミノ−5−クロロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド10mgを、実施例4の化合物の調製の副生物として得る。生成物をシリカ上でのクロマトグラフィーにより、緑色固体の形態で単離する。
【実施例6】
【0038】
6−アミノ−5−エトキシ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アミノ−5−エトキシ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド16mgを、実施例4の化合物の調製の副生物として得る。生成物をシリカ上でのクロマトグラフィーにより、緑色固体の形態で単離する。
【実施例7】
【0039】
6−{[(1E)−(ジメチルアミノ)メチレン]アミノ}−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
7.1:エチル6−{[(1E)−(ジメチルアミノ)メチレン]アミノ}−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシラート
エチル6−アミノイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシラート(Heterocycles 38(7),1527(1994))200mgを、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール2mLにより処理する。反応混合物を2時間還流させ、次いで冷却し、ペンタンにより希釈する。沈殿物を吸引により濾別し、洗浄し、乾燥させてエチル6−{[(1E)−(ジメチルアミノ)メチレン]アミノ}−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシラート180mgを黄土色固体の形態で生じさせる。
【0040】
H ΝMRスペクトル(DMSO−d6,δ in ppm):1.31(t,J=3H),2.91(broad s,3H),3.02(broad s,3H),4.29(q,J=7.0Hz,2H),7.21(dd,J=1.5and9.5Hz,1H),7.47(d,J=9.5Hz,1H),7.84(s,1H),8.05(d,J=1.5Hz,1H),8.35(s,1H)。
【0041】
質量スペクトル(LC−MS−DAD−ELSD):m/z261[M+H],m/z233[MH−C
7.2:6−{[(1E)−(ジメチルアミノ)メチレン]アミノ}−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
実施例2(段階2.2)の形式と同様の形式において操作し、エチル6−{[(1E)−(ジメチルアミノ)メチレン]アミノ}−5−メチルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキシラート112mgにより出発することにより、6−{[(1E)−(ジメチルアミノ)メチレン]アミノ}−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド79mgをベージュ色固体の形態で得る。
【0042】
下記の中間体は、本発明の化合物の調製に有用である。
【0043】
5−エチルアミノピリジン−2−アミン
5−エチルアミノピリジン−2−アミンは、5−イソプロピルアミノピリジン−2−アミン(実施例2.1)と同一の形式において、5−エチルアミノ−6−ニトロピリジン(PCT国際特許出願WO2006/040520)により出発して調製する。
【0044】
5−(2−メトキシエチルアミノ)ピリジン−2−アミン
5−(2−メトキシエチルアミノ)−2−ニトロピリジン(WO2006/040526)370mgを、−5℃に冷却したスズ597mgの48%臭化水素酸6mL中懸濁液にゆっくり添加する。反応混合物を−5℃において2時間撹拌する。25%水性アンモニア6mLをゆっくり添加し、混合物をジクロロメタンにより抽出する。有機相を沈降により分別し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮乾固して粗製5−(2−メトキシエチルアミノ)ピリジン−2−アミンを褐色油状物の形態で生じさせ、さらに精製することなく合成の残部において使用する。
【0045】
質量スペクトル(LC/MS):m/z168:[M+H]
【0046】
以下の表は、本発明による化合物の多数の実施例の化学構造(表1)および分光特性(表2)を説明する。
【0047】
これらの表において、「HCl」は塩酸塩を意味し;「HBr」は臭化水素酸塩を意味し;「−」は化合物が塩基の形態であることを意味し;「Me」はメチル基を意味し;「Et」はエチル基を意味し、「iPr」はイソプロピル基を意味し、「OMe」はメトキシ基を意味する。
【0048】
【表1】

【0049】
【表2】



【0050】
本発明による化合物に、NOTに対するこれらの調節効果を測定するための薬理学的試験を施した。
【0051】
N2A細胞に対するインビトロ活性の評価
本発明による化合物の活性を、マウスNurr1受容体を内因的に発現し、ルシフェラーゼレポーター遺伝子に結合しているNOT結合応答エレメント(NBRE)を安定的に形質移入させた細胞系(N2A)について評価した。EC50値は、0.01から1000nMである。試験は下記の手順により実施した。
【0052】
Neuro−2A細胞系を標準的な市販源(ATCC)から得る。Neuro−2AクローンをR.J Klebeらにより作製されたアルビノマウスA株由来の自然発生腫瘍から得た。次いで、このNeuro−2A系に8NBRE−ルシフェラーゼを安定的に形質移入する。N2A−8NBRE細胞を、10%ウシ胎仔血清、グルコース4.5g/Lおよびジェネティシン0.4mg/mlを補給したDMEMを含有する75cmの培養フラスコ中でコンフルエンスになるまで培養する。1週間培養した後、細胞を0.25%トリプシンにより30秒間回収し、次いで、グルコース4.5g/Lおよび10%Hyclone脱脂血清を含有するフェノールレッド不含DMEM中で再懸濁させ、白色透明底96ウェルプレート中に配置する。細胞を、75μL中でウェル当たり60000個の割合で24時間堆積させてから、生成物を添加する。生成物を25μLで注入し、さらに24時間温置する。計測当日に、Steadylite当量(100μL)を各ウェルに添加し、次いでウェルを30分間放置して細胞の完全な溶解およびシグナルの最大生成を得る。次いで、プレートを接着フィルムにより密封した後にマイクロプレートルミネセンスカウンター中で計測する。生成物を10−2Mの原液の形態で調製し、次いでDMSO100%中で希釈する。各生成物濃度を培養培地中で予備希釈してから細胞と温置し、こうしてDMSOを0.625%の最終濃度で含有させる。
【0053】
例えば、化合物2、14および16は、それぞれ1.6nM、2nMおよび16nMのEC50値を付与した。
【0054】
従って、本発明による化合物は、NOT調節効果を有すると考えられる。
【0055】
従って、本発明による化合物は、NOT受容体に関与する疾患の治療または予防におけるこれらの治療的用途のための医薬品の調製に使用することができる。
【0056】
従って、この態様の別のものによれば、本発明の対象は、式(I)の化合物または医薬的に許容される酸との式(I)の化合物の付加塩を含む医薬品である。
【0057】
これらの医薬品は、治療的に使用され、特に、神経変性疾患、例えば、パーキンソン病、アルツハイマー病、タウ異常症(例えば、進行性核上性麻痺、前頭側頭型認知症、皮質基底核変性症、ピック病);脳外傷、例えば、虚血および頭蓋外傷ならびにてんかん;精神疾患、例えば、統合失調症、うつ病、物質依存および注意欠陥多動性障害;中枢神経系の炎症性疾患、例えば、多発性硬化症、脳炎、脊髄炎および脳脊髄炎ならびに他の炎症性疾患、例えば、血管病変、アテローム性動脈硬化症、関節炎、関節障害、関節リウマチ;変形性関節炎、クローン病、潰瘍性大腸炎;アレルギー性炎症性疾患、例えば喘息、自己免疫疾患、例えば、1型糖尿病、ループス、強皮症、ギラン・バレー症候群、アジソン病および他の免疫介在疾患;骨粗鬆症;癌の治療および予防において使用される。
【0058】
従って、本発明は、上記疾患の1種を治療および予防する上記定義の式(I)の化合物から選択される化合物を対象とする。
【0059】
ある特定の実施形態によれば、これらの医薬品は、炎症性疾患を除外する上記疾患の1種の治療または予防において使用される。
【0060】
この態様の別のものによれば、本発明は、上記疾患の1種を治療または予防する医薬品の調製のための、上記定義の式(I)の化合物から選択される化合物の使用に関する。
【0061】
これらの化合物は、幹細胞のグラフトおよび/また移植と組み合わせた治療として使用することもできる。
【0062】
この態様の別のものによれば、本発明は、活性成分として、本発明による化合物を含む医薬組成物に関する。これらの医薬組成物は、少なくとも1種の本発明による化合物または医薬的に許容される前記化合物の塩の有効用量およびさらに少なくとも1種の医薬的に許容される賦形剤を含有する。
【0063】
前記賦形剤は、医薬形態および所望される投与方式に応じて、当業者に公知の通常の賦形剤から選択される。
【0064】
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、外用、局所、気管内、鼻腔内、経皮または直腸投与用の本発明の医薬組成物において、上記式(I)の活性成分またはこの塩は、単位投与形態で、標準的な医薬賦形剤との混合物として、上記愁訴または疾患の予防または治療のためにヒトおよび動物に投与することができる。
【0065】
適切な単位投与形態は、経口形態、例えば、錠剤、軟もしくは硬ゲルカプセル剤、散剤、顆粒剤および経口液剤または懸濁剤、舌下、バッカル、気管内、眼内、鼻腔内または吸入投与形態、外用、経皮、皮下、筋肉内または静脈内投与形態、直腸投与形態ならびに植込剤を含む。外用適用のため、本発明による化合物をクリーム剤、ゲル剤、軟膏剤またはローション剤中で使用することができる。
【0066】
例として、錠剤形態の本発明による化合物の単位投与形態は、以下の成分を含むことができる:
本発明による化合物 50.0mg
マンニトール 223.75mg
クロスカロメロースナトリウム 6.0mg
トウモロコシデンプン 15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.25mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
より高いまたはより低い投与量が適切である特定の症例が存在し得;このような投与量は本発明の内容から逸脱するものではない。通常の実務によれば、各患者に適切な投与量は、投与方式ならびに前記患者の体重および応答に応じて医師により決定される。
【0067】
この態様の別のものによれば、本発明はまた、本発明による化合物または医薬的に許容されるこの塩の有効用量を患者に投与することを含む、上記病変を治療する方法に関する。
【0068】
上記定義の本発明の対象、特に医薬品、医薬組成物および治療方法は全て、さらに特定すると、上記定義の化合物の下位群にも当てはまると理解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩基の形態または酸付加塩の形態である、式(I):
【化1】

の化合物
(式中、
Xは、以下の原子または基:ハロゲン、(C−C)アルコキシ、(C−C)アルキル、NRaRbから互いに独立して選択される1個以上の基で場合により置換されているフェニル基を表し、アルキルおよびアルコキシ基は、1個以上のハロゲン原子で置換されていてよく;
は、水素原子、ハロゲン原子、(C−C)アルコキシ基、(C−C)アルキル基、アミノまたはNRcRd基を表し;アルキルおよびアルコキシ基は、1個以上のハロゲン原子、ヒドロキシルもしくはアミノ基、または(C−C)アルコキシ基で置換されていてよく;
は、以下の基:
NRcRd基、
−N=CH−NRaRb基、
ニトロ、ヒドロキシイミノアルキル、アルコキシイミノアルキル、
(C−C)アルキルチオ基、
(C−C)アルキルスルフィニル基、
(C−C)アルキルスルホニル基、
−SO−NR基、
(((C−C)アルキル))シリルエチニル基
の1種を表し;
は、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基またはハロゲン原子を表し;
は、水素原子、(C−C)アルキル基、(C−C)アルコキシ基またはフッ素原子を表し;
およびRは、同一であっても異なっていてもよく、水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
RaおよびRbは、互いに独立して、水素原子もしくは(C−C)アルキル基を表し、またはこれらを担持する窒素原子とともに4から7員環を形成しており;
Rcは、水素原子を表し、Rdは、水素原子または(C−C)アルキル基を表し、前記アルキルは、(C−C)アルコキシ基で場合により置換されている。)。
【請求項2】
またはR基の1個が水素原子以外であることを特徴とする、請求項1に記載の式(I)の化合物。
【請求項3】
が、水素原子、ハロゲン原子または(C−C)アルコキシ基を表すことを特徴とする、請求項1または2に記載の式(I)の化合物。
【請求項4】
およびRがそれぞれ、水素原子を表すことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項5】
が、以下の基:
NRcRd基、
−N=CH−NRaRb基、
ニトロ、ヒドロキシイミノアルキル、アルコキシイミノアルキル、
(C−C)アルキルチオ基、
(C−C)アルキルスルフィニル基、
(C−C)アルキルスルホニル基、
−SO−NR基、
(((C−C)アルキル))シリルエチニル基
の1種を表し;
およびRが、同一であっても異なっていてもよく、水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
RaおよびRbが、互いに独立して、水素原子または(C−C)アルキル基を表し;
Rcが、水素原子を表し、Rdが、水素原子または(C−C)アルキル基を表し、前記アルキルが、(C−C)アルコキシ基で場合により置換されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項6】
Xがフェニル基を表し;
が、水素原子、塩素原子またはメチルもしくはエトキシ基を表し;
およびRが水素原子を表し;
が、NH、CH=NOH、NHiPr、ニトロ、CH=NOMe、NHMe、N=CHNMe、NHEt、NHCHCHOMe、SMe、SOMe、SOMe、SONH、SONHMe、SONMe、C≡CSiMe基を表すことを特徴とする、
塩基の形態または酸付加塩の形態である、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
【請求項7】
6−[(E)−(ヒドロキシイミノ)メチル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(イソプロピルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの塩酸塩(1:1)
6−ニトロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アミノ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アミノ−5−クロロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アミノ−5−エトキシ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−{[(1E)−(ジメチルアミノ)メチレン]アミノ}−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−[(E)−(メトキシイミノ)メチル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(メチルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(エチルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(2−メトキシエチルアミノ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
5−メチル−6−ニトロ−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−アミノ−5−メチル−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(メチルチオ)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸塩(1:1)
6−[(RS)−メチルスルフィニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸塩(1:1)
6−(メチルスルホニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸塩(1:1)
6−(アミノスルホニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸塩(1:1)
6−[(メチルアミノ)スルホニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸塩(1:1)
6−[(ジメチルアミノ)スルホニル]−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミド
6−(トリメチルシリルエチニル)−N−フェニルイミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−カルボキサミドおよびこの臭化水素酸(1:1)
ならびに医薬的に許容される酸とのこれらの化合物の付加塩
から選択されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または医薬的に許容される酸とのこの化合物の付加塩を含むことを特徴とする医薬品。
【請求項9】
請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物または医薬的に許容されるこの化合物の塩およびさらに少なくとも1種の医薬的に許容される賦形剤を含むことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項10】
神経変性疾患を治療または予防する医薬品の調製のための、請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項11】
脳外傷およびてんかんを治療または予防する医薬品の調製のための、請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項12】
精神疾患を治療または予防する医薬品の調製のための、請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項13】
炎症性疾患を治療または予防する医薬品の調製のための、請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項14】
骨粗鬆症を治療または予防する医薬品の調製のための、請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項15】
癌を治療または予防する医薬品の調製のための、請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項16】
パーキンソン病、アルツハイマー病、タウ異常症または多発性硬化症を治療または予防する医薬品の調製のための、請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項17】
統合失調症、うつ病、物質依存および注意欠陥多動性障害を治療または予防する医薬品の調製のための、請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項18】
中間化合物、
5−エチルアミノピリジン−2−アミン、
5−(2−メトキシエチルアミノ)ピリジン−2−アミン。
【請求項19】
請求項1から7に記載の化合物の調製のための、請求項18に記載の化合物の使用。

【公表番号】特表2011−509251(P2011−509251A)
【公表日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−541088(P2010−541088)
【出願日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【国際出願番号】PCT/FR2008/001839
【国際公開番号】WO2009/115651
【国際公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(504456798)サノフイ−アベンテイス (433)
【Fターム(参考)】