Notchタンパク質およびDeltaタンパク質中の結合ドメイン
【課題】ヒトNotch およびDelta 遺伝子のヌクレオチド配列、およびそれらのコード化タンパク質のアミノ酸配列、並びに抗原決定基を含むか機能的に活性であるそのフラグメントの提供。
【解決手段】遺伝子工学的手法により得られる、以下の遺伝子、およびそれにコードされるタンパク質。(1)ヒトNotch およびDelta タンパク質。(2)トポリズミックタンパク質へのホモタイピックまたはヘテロタイピック結合を媒介するトポリスミック遺伝子によりコードされる“トポリズミックタンパク質 (toporythmic proteins) ”の“接着フラグメント”。(3)ヒトNotch および接着フラグメントに対する抗体。
【解決手段】遺伝子工学的手法により得られる、以下の遺伝子、およびそれにコードされるタンパク質。(1)ヒトNotch およびDelta タンパク質。(2)トポリズミックタンパク質へのホモタイピックまたはヘテロタイピック結合を媒介するトポリスミック遺伝子によりコードされる“トポリズミックタンパク質 (toporythmic proteins) ”の“接着フラグメント”。(3)ヒトNotch および接着フラグメントに対する抗体。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
図13(配列番号6)に示されるアミノ酸番号1−230に最大の相同性を有するDeltaタンパク質の一部分であり、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたNotchタンパク質とin vitroで結合できることにより特徴づけられ、該Notchタンパク質が、(i)ATCCに寄託されかつ受託番号68609で特定されるプラスミドhN3kに含まれるヒトNotch DNA配列によってコードされるか、又はATCCに寄託されかつ受託番号68611で特定されるプラスミドhN5kに含まれるヒトNotch DNA配列によってコードされるNotchアミノ酸配列を含む、Deltaタンパク質の精製されたフラグメント。
【請求項2】
図13(配列番号6)に示されるアミノ酸1−230からなる請求項1に記載のフラグメント。
【請求項3】
図13(配列番号6)に示されるアミノ酸番号32−230に最大の相同性を有するDeltaタンパク質の一部分であり、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現された第2のDeltaタンパク質とin vitroで結合できることにより特徴づけられる、Deltaタンパク質の精製されたフラグメント。
【請求項4】
図13(配列番号6)に示されるアミノ酸32−230からなる請求項3に記載のフラグメント。
【請求項5】
異種タンパク質配列に結合した請求項1〜4のいずれか1項に記載のフラグメントを含むキメラタンパク質。
【請求項6】
前記フラグメントの配列内の1以上のアミノ酸残基が、該アミノ酸が属するクラスのサイレント変化を生じさせる他のアミノ酸で置換されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のフラグメントの精製された誘導体であって、該クラスとして、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファン及びメチオニンを含む非極性(疎水性)アミノ酸;グリシン、セリン、スレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン及びグルタミンを含む極性で中性のアミノ酸;アルギニン、リシン及びヒスチジンを含む陽性荷電(塩基性)アミノ酸;並びにアスパラギン酸及びグルタミン酸を含む陰性荷電(酸性)アミノ酸を含み、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたNotchタンパク質とin vitroで結合でき、該Notchタンパク質が、(i)ATCCに寄託されかつ受託番号68609で特定されるプラスミドhN3kに含まれるヒトNotch DNA配列によってコードされるか、又はATCCに寄託されかつ受託番号68611で特定されるプラスミドhN5kに含まれるヒトNotch DNA配列によってコードされるNotchアミノ酸配列を含む、上記誘導体。
【請求項7】
異種タンパク質配列に結合した、請求項6記載の誘導体を含むキメラタンパク質。
【請求項8】
Deltaタンパク質のアミノ酸配列(配列番号6)を有し、配列番号6のアミノ酸残基197と198の間にアミノ酸配列Arg-Lys-Ile-Phe(配列番号30)が挿入されている、Deltaタンパク質の精製された誘導体であって、該誘導体は第2のDeltaタンパク質(配列番号6)に結合できるがNotchタンパク質には結合できず、該Notchタンパク質が、(i)ATCCに寄託されかつ受託番号68609で特定されるプラスミドhN3kに含まれるヒトNotch DNA配列によってコードされるか、又はATCCに寄託されかつ受託番号68611で特定されるプラスミドhN5kに含まれるヒトNotch DNA配列によってコードされるNotchアミノ酸配列を含む、上記誘導体。
【請求項9】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のフラグメントをコードする精製された核酸。
【請求項10】
請求項6に記載の誘導体をコードする精製された核酸。
【請求項11】
請求項5または請求項7に記載のキメラタンパク質をコードする核酸。
【請求項12】
請求項9〜11のいずれか1項に記載の核酸を含む精製された核酸ベクター。
【請求項13】
請求項12に記載の核酸ベクターで形質転換された細胞。
【請求項14】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のフラグメントに結合する抗体。
【請求項15】
抗体が精製されている、請求項14に記載の抗体。
【請求項16】
Deltaタンパク質のフラグメントが、Deltaタンパク質の細胞内ドメインを欠失している、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフラグメント。
【請求項17】
Deltaタンパク質のフラグメントが、Deltaタンパク質の上皮成長因子様領域及び膜貫通領域をさらに欠失している、請求項16に記載のフラグメント。
【請求項18】
Deltaタンパク質のフラグメントが、Deltaタンパク質の細胞内ドメインを欠失している、請求項5または7に記載のキメラタンパク質。
【請求項19】
Deltaタンパク質のフラグメントが、Deltaタンパク質の上皮成長因子様領域及び膜貫通領域をさらに欠失している、請求項18に記載のキメラタンパク質。
【請求項20】
Deltaタンパク質のフラグメントが、Deltaタンパク質の細胞内ドメインを欠失している、請求項6に記載の誘導体。
【請求項21】
Deltaタンパク質のフラグメントが、Deltaタンパク質の上皮成長因子様領域及び膜貫通領域をさらに欠失している、請求項20に記載の誘導体。
【請求項22】
Deltaタンパク質のフラグメントもしくはその誘導体、またはDeltaタンパク質のフラグメントもしくはその誘導体を含むキメラタンパク質を製造する方法であって、該フラグメントもしくはその誘導体、またはキメラタンパク質が細胞で発現されるように請求項13に記載の細胞を生育すること、および発現されたフラグメントもしくはその誘導体、またはキメラタンパク質を単離することを含む上記方法。
【請求項1】
図13(配列番号6)に示されるアミノ酸番号1−230に最大の相同性を有するDeltaタンパク質の一部分であり、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたNotchタンパク質とin vitroで結合できることにより特徴づけられ、該Notchタンパク質が、(i)ATCCに寄託されかつ受託番号68609で特定されるプラスミドhN3kに含まれるヒトNotch DNA配列によってコードされるか、又はATCCに寄託されかつ受託番号68611で特定されるプラスミドhN5kに含まれるヒトNotch DNA配列によってコードされるNotchアミノ酸配列を含む、Deltaタンパク質の精製されたフラグメント。
【請求項2】
図13(配列番号6)に示されるアミノ酸1−230からなる請求項1に記載のフラグメント。
【請求項3】
図13(配列番号6)に示されるアミノ酸番号32−230に最大の相同性を有するDeltaタンパク質の一部分であり、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現された第2のDeltaタンパク質とin vitroで結合できることにより特徴づけられる、Deltaタンパク質の精製されたフラグメント。
【請求項4】
図13(配列番号6)に示されるアミノ酸32−230からなる請求項3に記載のフラグメント。
【請求項5】
異種タンパク質配列に結合した請求項1〜4のいずれか1項に記載のフラグメントを含むキメラタンパク質。
【請求項6】
前記フラグメントの配列内の1以上のアミノ酸残基が、該アミノ酸が属するクラスのサイレント変化を生じさせる他のアミノ酸で置換されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のフラグメントの精製された誘導体であって、該クラスとして、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファン及びメチオニンを含む非極性(疎水性)アミノ酸;グリシン、セリン、スレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン及びグルタミンを含む極性で中性のアミノ酸;アルギニン、リシン及びヒスチジンを含む陽性荷電(塩基性)アミノ酸;並びにアスパラギン酸及びグルタミン酸を含む陰性荷電(酸性)アミノ酸を含み、第1細胞の表面上に発現されるとき、第2細胞の表面上に発現されたNotchタンパク質とin vitroで結合でき、該Notchタンパク質が、(i)ATCCに寄託されかつ受託番号68609で特定されるプラスミドhN3kに含まれるヒトNotch DNA配列によってコードされるか、又はATCCに寄託されかつ受託番号68611で特定されるプラスミドhN5kに含まれるヒトNotch DNA配列によってコードされるNotchアミノ酸配列を含む、上記誘導体。
【請求項7】
異種タンパク質配列に結合した、請求項6記載の誘導体を含むキメラタンパク質。
【請求項8】
Deltaタンパク質のアミノ酸配列(配列番号6)を有し、配列番号6のアミノ酸残基197と198の間にアミノ酸配列Arg-Lys-Ile-Phe(配列番号30)が挿入されている、Deltaタンパク質の精製された誘導体であって、該誘導体は第2のDeltaタンパク質(配列番号6)に結合できるがNotchタンパク質には結合できず、該Notchタンパク質が、(i)ATCCに寄託されかつ受託番号68609で特定されるプラスミドhN3kに含まれるヒトNotch DNA配列によってコードされるか、又はATCCに寄託されかつ受託番号68611で特定されるプラスミドhN5kに含まれるヒトNotch DNA配列によってコードされるNotchアミノ酸配列を含む、上記誘導体。
【請求項9】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のフラグメントをコードする精製された核酸。
【請求項10】
請求項6に記載の誘導体をコードする精製された核酸。
【請求項11】
請求項5または請求項7に記載のキメラタンパク質をコードする核酸。
【請求項12】
請求項9〜11のいずれか1項に記載の核酸を含む精製された核酸ベクター。
【請求項13】
請求項12に記載の核酸ベクターで形質転換された細胞。
【請求項14】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のフラグメントに結合する抗体。
【請求項15】
抗体が精製されている、請求項14に記載の抗体。
【請求項16】
Deltaタンパク質のフラグメントが、Deltaタンパク質の細胞内ドメインを欠失している、請求項1〜4のいずれか1項に記載のフラグメント。
【請求項17】
Deltaタンパク質のフラグメントが、Deltaタンパク質の上皮成長因子様領域及び膜貫通領域をさらに欠失している、請求項16に記載のフラグメント。
【請求項18】
Deltaタンパク質のフラグメントが、Deltaタンパク質の細胞内ドメインを欠失している、請求項5または7に記載のキメラタンパク質。
【請求項19】
Deltaタンパク質のフラグメントが、Deltaタンパク質の上皮成長因子様領域及び膜貫通領域をさらに欠失している、請求項18に記載のキメラタンパク質。
【請求項20】
Deltaタンパク質のフラグメントが、Deltaタンパク質の細胞内ドメインを欠失している、請求項6に記載の誘導体。
【請求項21】
Deltaタンパク質のフラグメントが、Deltaタンパク質の上皮成長因子様領域及び膜貫通領域をさらに欠失している、請求項20に記載の誘導体。
【請求項22】
Deltaタンパク質のフラグメントもしくはその誘導体、またはDeltaタンパク質のフラグメントもしくはその誘導体を含むキメラタンパク質を製造する方法であって、該フラグメントもしくはその誘導体、またはキメラタンパク質が細胞で発現されるように請求項13に記載の細胞を生育すること、および発現されたフラグメントもしくはその誘導体、またはキメラタンパク質を単離することを含む上記方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図13d】
【図13e】
【図13f】
【図14】
【図15a】
【図15b】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23a】
【図23b】
【図23c】
【図23d】
【図23e】
【図23f】
【図23g】
【図23h】
【図23i】
【図23j】
【図23k】
【図23l】
【図23m】
【図23n】
【図23o】
【図23p】
【図23q】
【図24a】
【図24b】
【図24c】
【図24d】
【図24e】
【図24f】
【図24g】
【図25a】
【図25b】
【図25c】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図13d】
【図13e】
【図13f】
【図14】
【図15a】
【図15b】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23a】
【図23b】
【図23c】
【図23d】
【図23e】
【図23f】
【図23g】
【図23h】
【図23i】
【図23j】
【図23k】
【図23l】
【図23m】
【図23n】
【図23o】
【図23p】
【図23q】
【図24a】
【図24b】
【図24c】
【図24d】
【図24e】
【図24f】
【図24g】
【図25a】
【図25b】
【図25c】
【公開番号】特開2007−330259(P2007−330259A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−182688(P2007−182688)
【出願日】平成19年7月11日(2007.7.11)
【分割の表示】特願2003−148322(P2003−148322)の分割
【原出願日】平成4年5月1日(1992.5.1)
【出願人】(503188829)エール ユニバーシティー (6)
【出願人】(593080685)インディアナ ユニバーシティ ファンデーション (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月11日(2007.7.11)
【分割の表示】特願2003−148322(P2003−148322)の分割
【原出願日】平成4年5月1日(1992.5.1)
【出願人】(503188829)エール ユニバーシティー (6)
【出願人】(593080685)インディアナ ユニバーシティ ファンデーション (5)
【Fターム(参考)】
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