説明

RF医療装置

本医療装置は、非制限帯域において発信されるRFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部を具備し、またRF遠隔測定部が受信したRFデータ信号を処理するように構成された処理部を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療装置及びシステムに関し、特にRF通信が可能な医療装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
歩行輸液装置及びポンプは液状薬剤を患者に供給するために開発されている。代表的には輸液装置は複雑な流体供給曲線(例えばボーラス投与、連続基礎投与、可変流体投与率等)を提供することができ、また糖尿病の処置のようにインシュリンを自動投与する場合も多い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在市販されている代表的な歩行輸液装置は大型であり、重く、高価で、壊れやすい。さらにこれらの装置は輸液のためにプログラムしたり準備するのが困難である。さらにこれらの装置に薬剤を充填することが困難であり、しばしば使用者が薬剤と充填用備品を携帯しなければならない。
【0004】
これらの装置は特別な保守と清浄化を行って適正な機能と安全を確保し、意図した長期使用をはからなければならない。残念ながらこれらの装置は高価になりがちであり、ヘルスケアの提供者がこれらの装置が利用できる患者の数を制限している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一形態によると本発明の医療装置は、非制限帯域において発信されるRFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部を具備し、またRF遠隔測定部が受信したRFデータ信号を処理する処理するように構成された処理部を有する。
【0006】
本発明は更に次の1つ以上の特徴を含むことができる。前記処理部は主処理ユニットとインターロック処理ユニットを有する。非制限周波数帯は13.40−13.70MHzでありうる。RF遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを受信し又送信するように構成できる。
【0007】
RF遠隔測定部は小型アンテナ、例えば渦巻き状又は螺旋状アンテナを有することができる。この小型アンテナの実効長は搬送信号の波長の所定割合である。
【0008】
RFデータ信号は所定の確認シーケンスを含むことができ、RF遠隔測定部はさらに前記RFデータ信号を検査することにより該RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むか否かを確認するように構成できる。RF遠隔測定部はさらに、RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含んでいる場合には、当該RFデータ信号を送信する装置に対して応答信号を送信するように構成できる。
【0009】
RF遠隔測定部と前記処理部の少なくとも一部は例えばアプリケーションに特化した(つまり専用の)集積回路のような単一のマイクロチップに合体することができる。
【0010】
さらに医療装置の処理部に応答してRF信号に従ってインシュリン等の医薬の供給を行う供給装置を備えることができる。
【0011】
本発明の他の形態では、非制限周波数帯域で発信されるRFデータ信号を受信し、受信したそのRFデータ信号を処理することを含む医療装置との通信方法が提供される。
【0012】
次の1つ以上の特徴を含むことも可能である。前記非制限周波数帯域は13.40−13.70MHzである。RFデータ信号の受信は13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータの受信でありうる。13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータは送信することができる。
【0013】
前記RFデータ信号は所定の確認シーケンスを含み、前記RFデータ信号は所定の確認シーケンスを含むか否かを確認するために検査できる。前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むことが決定された場合には、前記RFデータ信号を送信した装置に応答信号が送信できる。
【0014】
本発明の他の形態によると、遠隔制御器と輸液ポンプとを含み、前記輸液ポンプは、前記液体を供給するための供給器と、非制限周波数帯域で発信される前記遠隔制御器からのRFデータ信号を受信する遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信したRFデータ信号を処理して前記RF遠隔測定部から受信したRFデータ信号に従って前記供給器を制御する処理部よりなる、流体を患者に供給するためのシステムが提供される。
【0015】
このシステムは次の1つ以上の特徴をさらに含むことができる。前記非制限周波数帯は13.40−13.70MHzでありうる。前記FR遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化された信号を受信し及び/又は送信するように構成できる。
【0016】
本発明の他の形態によると、RFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理する主処理部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するインターロック処理部とを備えた医療装置が提供される。RF遠隔測定部と前記2種の処理部の一方又は両方は単一マイクロチップに合体できる。
【0017】
この医療装置には次の1つ以上の特徴を含むことができる。前記単一マイクロチップは専用集積回路でありうる。前記RF遠隔測定部は前記両処理部からシールドされたブースト回路を有することができる。
【0018】
前記RF遠隔測定部は13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを受信及び/又は送信するように構成されうる。前記RFデータ信号は非制限周波数帯域で発信できる。前記RFデータ信号を受信するように前記単一マイクロチップの外部には小型アンテナを設け前記RF遠隔測定部に電気接続することができる。小型アンテナは渦巻き状又は螺旋状をなすことができる。小型アンテナは搬送信号の波長の所定割合の実効長を有することができる。医療装置はさらに前記RF遠隔測定部に電力を供給する第1電源、及び前記主処理部に電力を供給する第2電源を有することができる。
【0019】
前記RFデータ信号は所定の確認シーケンスを含み、前記RF遠隔測定部はさらに前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むかどうかを検査するように構成されている。前記RF遠隔測定部はさらに、前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むことを確認した場合に、前記RFデータ信号を送信した装置に応答信号を送信するように構成されている。
【0020】
供給装置がもうけられ、前記の1以上の処理部に応答して前記RFデータ信号にしたがって薬剤(インシュリン等)を患者に供給することができる。
【0021】
本発明の他の形態では、RFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成された主処理部とを有する医療装置が提供され、これらのRF遠隔測定部と主処理部は単一マイクロチップに合体させることができる。
【0022】
前記医療装置には次の1つ以上の特徴を含むことができる。前記単一マイクロチップは専用集積回路にすることができる。前記RFデータ信号を受信するように前記単一マイクロチップの外部に設けられ且つ前記RF遠隔測定部に電気接続された小型アンテナを設けることができる。前記RF遠隔測定部に電力を供給する第1電源、及び前記主処理部に電力を供給する第2電源を有することができる。さらに医療装置は前記単一マイクロチップの外部に配置され且つ前記RF遠隔測定部と前記主処理部とに電気接続されたインターロック処理部を含み、前記インターロック処理部は前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成されることができる。
【0023】
本発明の他の形態によると、医療装置は、RFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成されたインターロック処理部とを備え、前記RF遠隔測定部及び前記インターロック処理部が単一のマイクロチップに合体されている。
【0024】
前記医療装置には次の特徴の1つ以上を含むことができる。前記単一マイクロチップは専用集積回路である。前記RFデータ信号を受信するように前記単一マイクロチップの外部に設けられ且つ前記RF遠隔測定部に電気接続された小型アンテナを有する。前記RF遠隔測定部に電力を供給する第1電源、及び前記インターロック処理部に電力を供給する第2電源を有する。
さらに前記医療装置は、前記単一マイクロチップの外部に配置され且つ前記RF遠隔測定部と前記インターロック処理部とに電気接続された主処理部を含み、前記主処理部は前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成されることができる。
【0025】
本発明の他の形態によると、医療装置は、RFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成された主処理部とを備え、また前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成されたインターロック処理部とを備え、前記RF遠隔測定部、前記主処理部及び前記インターロック処理部が単一のマイクロチップに合体されている。
【0026】
この医療装置は次の1つ以上の特徴を含むことができる。前記単一マイクロチップは専用集積回路である。前記RFデータ信号を受信するように前記単一マイクロチップの外部に設けられ且つ前記RF遠隔測定部に電気接続された小型アンテナをさらに有する。前記RF遠隔測定部に電力を供給する第1電源、及び前記両処理部に電力を供給する1以上の他の電源を有する。
【0027】
本発明の他の形態によると、遠隔制御器と輸液ポンプとを含み、前記輸液ポンプは、前記流体を供給するための供給器と、前記遠隔制御器からのRFデータ信号を受信する遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信したRFデータ信号を処理して前記RF遠隔測定部から受信したRFデータ信号に従って前記供給器を制御する主処理部と、前記RF遠隔測定部が受信したRFデータ信号を処理して前記RF遠隔測定部から受信したRFデータ信号に従って前記供給器を制御するインターロック処理部とよりなり、前記RF遠隔測定部及び前記両処理部の少なくとも一方は単一マイクロチップに合体されている、流体を患者に供給するためのシステムが提供される。
【0028】
このシステムは次の特徴を一つ以上を含むことができる。前記単一マイクロチップは専用集積回路である。前記RFデータ信号を受信するように前記単一マイクロチップの外部に設けられ且つ前記RF遠隔測定部に電気接続された小型アンテナ(例えば渦巻き状又は螺旋状に巻かれたもの)を有する。
【0029】
本発明の他の形態によると、RFデータ信号を受信するように構成された独立に動作するRF遠隔測定部と、前記独立に動作するRF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理する独立に動作する処理部とを具備した医療装置が提供される。
【0030】
さらに下記の特徴の1つ以上を含むことができる。前記独立に動作する処理部は独立に動作する主処理ユニットと、独立に動作するインターロック処理ユニットとを含む。前記独立に動作するRF遠隔測定部は、前記独立に動作する処理部からシールドされたブースタ回路を有する。
【0031】
前記RFデータ信号が非制限周波数帯域で発信される。前記独立に動作するRF遠隔測定部と、前記独立に動作する処理部の少なくとも一部とは単一のマイクロチップ(例えば専用の集積回路)に合体されている。
【0032】
前記RFデータ信号を受信するように前記単一マイクロチップの外部に設けられ且つ前記独立に動作するRF遠隔測定部に電気接続された、小型アンテナをさらに有する。前記小型アンテナは渦巻き状または螺旋状アンテナである。前記小型アンテナは搬送信号の波長の所定割合の実効長を有する。
【0033】
前記搬送信号は13.56MHzの搬送信号であり、前記独立に動作するRF遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを受信するように構成されている。前記独立に動作するFR遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを送信するように構成されている。
【0034】
前記RFデータ信号は所定の確認シーケンスを含み、前記独立に動作するRF遠隔測定部はさらに前記RFデータ信号を検査してそれが所定の確認シーケンスを含むかどうかを確認するように構成されている。前記独立に動作するRF遠隔測定部は、さらに前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むことを確認したときに、前記RFデータ信号を送信した装置に応答信号を送信するように構成されている。
【0035】
さらに前記医療装置の処理部に応答して前記RFデータ信号にしたがって薬剤(例えばインシュリン)を供給する供給装置を有する。
【0036】
本発明の他の形態によると、RFデータ信号を受信するように構成された独立に動作するRF遠隔測定部と、前記独立に動作するRF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成された独立に動作する主処理部とを含んでいる医療装置が提供される。
【0037】
この医療装置は次の1つ以上の特徴を有しうる。
前記独立に動作するRF遠隔測定部及び前記独立に動作する主処理部は単一のマイクロチップ(例えば専用の集積回路)に合体されている。
【0038】
さらに前記RF遠隔測定部に電力を供給する第1電源、及び前記主処理部に電力を供給する第2電源を有する。さらに前記独立に動作するRF遠隔測定部に電気接続され且つ前記RFデータ信号を受信するように小型アンテナを有する。
【0039】
本発明のさらに他の形態によると、前記医療装置はRFデータ信号を受信するように構成された独立に動作するRF遠隔測定部と、前記独立に動作するRF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理する独立に動作するインターロック処理部とを備えている。
【0040】
前記医療装置は1つ以上の次の特徴を有しうる。前記独立に動作するRF遠隔測定部と、前記独立に動作するインターロック処理部は単一マイクロチップ(例えば専用の集積回路)に合体されている。さらに前記RF遠隔測定部に電力を供給する第1電源、及び前記処理部に電力を供給する第2電源を有する。前記独立に動作するRF遠隔測定部に電気接続され且つ前記RFデータ信号を受信するように構成された小型アンテナを有する。
【0041】
本発明の他の形態によると、RFデータ信号を受信するように構成された独立に動作するRF遠隔測定部と、前記独立に動作するRF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理する独立に動作する主処理部と、前記独立に動作するRF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理する独立に動作するインターロック処理部とを備えている医療装置が提供される。
【0042】
前記医療装置は次の特徴の1つ以上を含むことができる。
前記独立に動作するRF遠隔測定部と、前記独立に動作する前記主処理部と、前記独立に動作するインターロック処理部は単一マイクロチップ(例えば専用の集積回路)に合体されている。
【0043】
医療装置は前記RF遠隔測定部に電力を供給する第1電源、及び前記両処理部に電力を供給する1以上の他の電源を有する。医療装置はさらに前記独立に動作するRF遠隔測定部に電気接続され且つ前記RFデータ信号を受信するように構成された小型アンテナを有する。
【0044】
本発明の他の形態によると、遠隔制御器と輸液ポンプとを含み、前記輸液ポンプは、前記流体を供給するための供給器と、前記遠隔制御器からのRFデータ信号を受信する独立に動作する遠隔測定部と、前記独立に動作するRF遠隔測定部が受信したRFデータ信号を処理して前記独立に動作するRF遠隔測定部から受信したRFデータ信号に従って前記供給器を制御する独立に動作する処理部とから構成されている、流体を患者に供給するためのシステムを提供する。
【0045】
前記システムは次の特徴の1つ以上を有しうる。前記独立に動作する処理部は、独立に動作する主処理ユニットと、独立に動作するインターロック処理ユニットを含んでいる。
【0046】
本発明の他の形態によると、RFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成された処理部と、前記処理部に応答して前記RFデータ信号に従って薬剤を供給する供給装置とを含み、前記供給装置は、前記供給装置に設けた流体貯器に所定量以上の薬剤が充填されている場合に前記処理部に初期化信号を与える充填センサを有している医療装置が提供される。
【0047】
前記医療装置は次の特徴の1つ以上を有しうる。前記薬剤(例えばインシュリン)の所定量は前記流体貯器の体積の約半分である。充填センサは流体が所定量以上の薬剤で満たされたときに閉鎖する常時開放機械スイッチである。
【0048】
前記処理部による初期化信号を受信すると、前記RF遠隔測定部は定期的に所定のRF周波数をポーリングして該RFデータ信号が受信できるかどうかを決定するように構成されている。前記所定のRF周波数は13.40−13.70MHzの周波数帯域内にある。前記RF遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化されているデータを受信及び/又は送信するように構成されている。
【0049】
前記RF遠隔測定部は小型アンテナ(例えば渦巻き状又は螺旋状に巻かれたもの)を含みうる。前記小型アンテナの実効長さは搬送信号の波長の所定割合を有しうる。
【0050】
前記処理部は主処理ユニットとインターロック処理ユニットを含む。前記RFデータ信号は所定の確認シーケンスを含み、前記RF遠隔測定部はさらに前記RFデータ信号を検査して該RFデータ信号が前記所定の確認シーケンスを含むかどうかを確認するように構成されることができる。前記RF遠隔測定部はさらに、前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むことを確認した場合に、前記RFデータ信号を送信した装置に応答信号を送信するように構成されうる。前記FR遠隔測定部及び少なくとも前記処理部の第1部分が単一マイクロチップ(たとえば専用集積回路)に合体されている。
【0051】
本発明の他の形態によれば、処理部と供給装置を有する医療装置を低電力スリープモードにし、前記供給装置が少なくとも所定量の薬剤で満たされたとき前記処理部に初期化信号を供給するようことにより、棚寿命を延ばす方法が提供される。
【0052】
前記方法はさらに次の特徴を1つ以上を含みうる。
前記医療装置はRF遠隔測定部を含み、該RF遠隔測定部を介して定期的に所定のRF周波数をポーリングしてRFデータ信号が受信できるかどうかを決定する。前記所定のRF周波数はRF周波数は13.40−13.70MHzの周波数帯域内にある。
【0053】
もしも前記RFデータ信号は受信が可能なら、前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含んでいることを確認するために前記RFデータ信号を検査することを含む。さらに、前記RFデータ信号が前記所定の確認シーケンスを含んでいることを確認した場合に前記RFデータ信号を送信する装置に応答信号を送信する。
【0054】
本発明の他の形態によれば、遠隔制御器と輸液ポンプを含み、前記輸液ポンプは、前記遠隔制御器からRFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部から受信した前記RFデータ信号を処理するように構成された処理部と、前記処理部に応答して薬剤を前記RFデータ信号に従って供給する供給装置とを有し、前記供給装置は、前記供給装置が少なくとも所定量の薬剤で満たされた場合に前記処理部に初期化信号を供給する充填センサを有する、患者に薬液を供給するシステムが提供される。
【0055】
前記システムには次の特徴の1つ以上を含みうる。前記所定量の薬剤(例えばインシュリン)は50単位である。前記供給装置は流体貯器を有し、前記充填センサは、前記貯器が少なくとも所定量の薬剤で満たされたときに閉じる常時開放スイッチである。
【0056】
前記方法はまたプロセッサにより命令シーケンスとして実行することが可能である。
【0057】
本発明の実施例の詳細を添付図面と関連して以下に詳しく説明する。他の特徴及び利益は本書の記載、図面及び特許請求の範囲から明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0058】
図1−4を参照するに、本発明の遠隔制御式の使い捨て可能な輸液ポンプ10は、典型的には遠隔制御器100(図1,図5)と共に使用される。類似の輸液ポンプは例えば2001年8月31出願の米国特許出願第09/943992号に記載されている。輸液ポンプ10は以下に図6に関連して詳しく説明する新規で改良されたRF遠隔測定処理ユニットとローカルプロセッサとを具備している。
【0059】
本明細書では新規で改良されたRF遠隔測定処理ユニット及びローカルプロセッサは輸液ポンプ10と遠隔制御器100に関連して説明するが、本発明は任意の形態のプログラム可能な輸液ポンプに適用できることを理解されたい。例えば本発明の新規で改良されたRF遠隔測定処理ユニット及びローカルプロセッサは現在多くの製造業者から販売されているプロフラム可能な携帯インシュリン輸液ポンプに使用することができる。例えば限定ではないがMedtronic Minimed社からは商品名PARADIGMで、Animas Corporation社からは商品名IR 1000及びIR 1200で、Smiths Medical社からは商品名Deltec COZMO、DANA Diabecare USAで、その他の会社から市販されている。
【0060】
輸液ポンプ10は薬剤を人又は動物に投与するのに使用される。輸液ポンプ10を使用して投与できる薬剤の種類は限定するものではないが、インシュリン、抗生物質、栄養液、全非経口栄養剤(TPN)、鎮痛剤、モルヒネ、ホルモン剤、遺伝子治療剤、凝集防止剤、心臓血管剤、AZT、化学療法剤等である。輸液ポンプ10が使用できる処置対象は、限定ではないが、糖尿病、心臓血管疾患、急性及び慢性痛、がん、エイズ、神経疾患、アルツハイマー病、ALS、肝炎、パーキンソン病、痙攣等である。
【0061】
輸液ポンプ10は典型的には使い捨て可能で、患者の皮膚に固定してインシュリンのような薬剤を患者に規則的に輸液できる。輸液ポンプ10は約72時間のような寿命を持ち、その後に患者から外して廃棄できる。
【0062】
図4を参照するに、輸液ポンプ10は代表的には薬剤を流体貯器14から流路組立体16を流し、次いで経皮投与具(針など)18を介して患者に注入する供給器組立体12を含む。貯器14の容量は、輸送すべき薬剤が有する濃度、輸液ポンプ10の貯器の再充填や廃棄の間の許容される時間、寸法等の制約などの因子に依存して、輸液ポンプ10の治療目的に最も適した大きさに選択される。
【0063】
ローカルプロセッサ20(例えば1以上のプロセッサ又は電子的マイクロ制御器)は供給器組立体12に接続されていて、別個の遠隔制御器100(図5参照)からの流れ命令に基づいて経皮投与具18への薬剤の流れを制御する。ローカルプロセッサ20に接続されたRF遠隔測定処理ユニット22が遠隔制御器100からの流れ命令を受信し、それらをローカルプロセッサ20に送る。
【0064】
輸液ポンプ10は代表的には電源(図示しない電池又はコンデンサ等)は電力をローカルプロセッサ20に供給する。この電源は使い捨て(回路板に半田着けしたリチウムイオン電池等)や充電式(AAA電池など)であるうる。
【0065】
図4に示したように、輸液ポンプ10はさらに輸液ポンプ10の状態に関連した情報をローカルプロセッサ20に送る各種のセンサや変換器、例えば流動状態センサ組立体(図示せず)や充填センサ24(以下で詳細に説明する)などを含んでいる。
【0066】
輸液ポンプ10はハウジング26を含み、ハウジングは供給器組立体12、貯器14,流路組立体16、経皮投与具18、ローカルプロセッサ20、及びRF遠隔測定処理ユニット22を収納して保護する。輸液ポンプ10は輸液ポンプ10を患者の皮膚に仮止めするためにハウジング26の底面30に接着層28(図3)を有することができる。
【0067】
上に述べたように、輸液ポンプ10は遠隔制御器100を介してローカルプロセッサ20のプログラミングを容易にするRF遠隔測定処理ユニット22を備えている。命令は遠隔制御器100に組み込んだ通信回路(図示せず)を介して輸液ポンプ10と遠隔制御器100との間で伝送される。
【0068】
ハウジング26の表面は、一般に使用者がローカルプロセッサ20をプログラムできるような使用者入力部品(ボタン、インターフェース、電気機械スイッチ等)が存在せず、輸液ポンプ10の寸法と複雑さを減じている。別法として、輸液ポンプ10は遠隔制御器100の一部又は全部の特徴を有する集積した使用者インターフェースを具備することにより使用者が直接輸液ポンプ10に命令を入力することができるようにしても良い。
【0069】
遠隔制御器100は典型的には、使用者が情報を提供することができるようにする使用者入力部品、使用者が情報を受け取ることができるようにする使用者出力部品、使用者入力及び出力部品に接続されていて輸液ポンプ10に命令を与えるように構成されているプロセッサ(以下「遠隔プロセッサ」と称する)、及び遠隔プロセッサに命令を与える1以上のコンピュータプログラムを含んでいる。
【0070】
コンピュータプログラムは遠隔プロセッサに使用者入力部品を介して使用者から情報を受信するように指示し、そして出力部品を介してユーザに情報を与えるように指示し、そして命令を輸液ポンプ10に供給する。
【0071】
図5に示したように、使用者入力部品は3つのソフトキー選択スイッチ102、104、106のような電気機械スイッチ、アップダウンナビゲーショントグルスイッチ108、「ユーザ情報表示」スイッチ110、電源オン・オフスイッチ112、「ポンプ状態チェック」スイッチ114、及び「即時ボーラス」スイッチ116を有する。使用者出力部品は、仮想ディスプレー(例えばLCDスクリーン118)、発音器(例えばブザー、図示せず)、及び/又は振動要素(図示せず)を含むことができる。
【0072】
ソフトキー選択スイッチ102、104、106は遠隔制御器100に前記のスイッチ上のラベル(LCDスクリーン118上のもの)により指示される動作を実行させる。もしもスイッチ102、104、106の一つにラベルがなければ、スイッチを押しても動作を生じない。アップダウンナビゲーショントグルスイッチ108はメニューのナビ、数値の入力、又はテキスト入力中に文字を変更する場合に使用される。
【0073】
LCDスクリーン118はアイコンを表示して各特徴事項の間の区別を行う。非メニュー頁に対してはアイコンはLCDスクリーン118の左上隅に表示できる。メニュー頁に対しては、アイコンは現にハイライト表示されているメニュー事項の左に表示されるが、ただし、主メニュー上ではアイコンは全てのメニュー事項の左に表示される。
【0074】
システムは使用者が利用できる機能をリストするメニューを介して操作(ナビゲート)され、使用者が迅速に適当な機能を実施できるようにする。これらのメニューはリスト上の一組のオプション事項から構成され、アップダウンナビゲーショントグルスイッチ108の操作に応じて上下する1つのハイライトが組み合わされる。ハイライトが適当なオプション事項の上に存在するとき、使用者は3つのソフトキー選択スイッチ102、104、106の一つを押す。システムへのテキスト入力はソフトキー選択スイッチ102、104、106と、アップダウンナビゲーショントグルスイッチ108とにより実施される。使用者は2つのソフトキー選択スイッチを使用して点滅するアイコンを上下左右に移動し、アップダウンナビゲーショントグルスイッチ108を使用してアイコン上の文字を変える。アップダウンナビゲーショントグルスイッチ108を押すと、文字が列上の次の文字に変わる。
【0075】
図示しないが、遠隔制御器100は追加の部品、例えば集積されたグルコースメータ(例えば米国カリフォルニア、アラメダ所在のAbbott Diabetes Care社製のThera Sensee Free Style(商品名)グルコースメータ)を含みうる。もしもこうした追加の部品が追加されていれば、遠隔制御器100の使用者インターフェース部品は通常追加の要素を動作させる。
【0076】
1つの実施例によると、輸液ポンプ10のRF遠隔測定処理ユニット22は高周波(RF)その他の無全通信標準又はプロトコルを使用して遠隔制御器100から電気通信を受ける。好ましい実施例では、RF遠隔測定処理ユニット22は双方向通信装置であり、受信部と送信部を含む。これにより輸液ポンプ10は遠隔制御器100に情報を送信することができる。この実施例では遠隔制御器100もまた双方向通信が可能であり、これにより輸液ポンプ10は遠隔制御器100が送出する情報を受信することができる。
【0077】
輸液ポンプ10のローカルプロセッサ20は典型的には使用者がローカルプロセッサ20をプログラムするのに必要な全てのプログラム及び電子回路を内蔵している。このような回路は例えば一個以上のマイクロプロセッサ、デジタル及び又はアナログ積分回路、及び他の各種の能動及び受動電子部品を含みうる。
【0078】
以下に詳細に説明するように、ローカルプロセッサ20はまた、供給組立体12をプログラムした所定の時間間隔で作動させるために、典型的にはプログラム用の電子回路及びメモリを含む。好ましい実施例では使用者の命令は遠隔制御器100で処理されて輸液ポンプ10のための一つ以上の特定の流れ制御命令を発生する(例えば駆動信号)。別法として、ユーザが命令を遠隔制御器100に入力し、それにより命令を遠隔制御器100から輸液ポンプ10に送り、輸液ポンプ10ではこれらの命令が処理されて輸液ポンプ10のための流れ制御信号(例えば駆動信号)を発生する。
【0079】
図6を参照すると、ローカルプロセッサ20は典型的には主処理ユニット150とインターロック処理ユニット152を含んでいる。さらに、輸液ポンプ10は典型的には主警報ユニット154と、インターロック警報ユニット156と、RF遠隔測定処理ユニット22(RF部158とパススルー部160を含む)とを含む。
【0080】
電源電力を保持するために、輸液ポンプ10の構成成分の幾つかは「スリープ」(休止)モードに維持されて電力の消費を抑制する。RF遠隔測定処理ユニット22は所定の時間間隔(例えば125ミリ秒)でウエークアップ(動作)し、規定の周波数(例えば13.56MHz)でポーリングして遠隔制御器100が輸液ポンプ10と通信を試みているかを確認する。もしもデータパケットが受信できる状態に無ければ、RF遠隔測定処理ユニット22のRF部158は所定時間のスリープモードに戻る。
【0081】
しかし、もしもデータパケットが受信できる状態にあれば、RF部158はデータパケットを受信してそのパケットが許可された発信源から受信されたものか否かを検査する。典型的にはこの確認作業は受信したデータパケットの内容を調べてそれが規定のビット署名/確認シーケンス(例えば 0110 0110 とか 1001 1001)を含むか否かを見る。もしもかかるシーケンスが存在したら、RF部158は応答信号を遠隔制御器100に送って、命令セットを送信するように要求する。さらに、RF部158は受信されたパケットが正しいかどうかを例えばチェックサムにより検証することができる。
【0082】
この時点で、RF部158は主処理ユニット150をウエークアップ(動作)させ、受信したデータパケットをさらなる検査と処理のために主処理ユニット150に送る。代表的には「ウエークアップ」信号は、各種の相互通信バス(図示せず)を介して通信装置間(たとえば主処理ユニット150、インターロック処理ユニット152、及びRF遠隔測定処理ユニット22の間)で行われる。
【0083】
主処理ユニット150は受信したデータパケットを検査して輸液ポンプ10が確かにデータパケットの意図した受領者であるかどうかを検証する。上に検討したように、受信したデータパケットの1つ以上は典型的には意図した受領者を識別する固有のビット署名/確認シーケンスを含む。もしも受信したデータパケットが意図した受領者(ポンプ10)を識別する固有のビット署名/確認シーケンスと一致しなければ、輸液ポンプ10は意図した受領者ではないので、データパケットは主処理ユニット150により拒絶され、主処理ユニット150はRF遠隔測定処理ユニット22のRF部158に、受信したデータパケットが間違って送られてきたことを知らせる。
【0084】
しかし、もしも輸液ポンプ10がデータパケットの真の意図した受信者であれば、主処理ユニット150はデータパケットを、遠隔制御器100から送られてきた正当な命令セットの一部として受領する。このパケット受信と検査手順は、順次に受信されたデータパケットに対し、受信した命令セットが終わるまで続行される。一旦受信されると、完全な命令セットは主命令部分(主処理ユニット150での処理のため)及びインターロック処理部分(インターロック処理ユニット152での処理のため)を含む。
【0085】
一旦完全な命令セットが受信されたら、主処理ユニット150はインターロック処理ユニット152をウエークアップ(動作)させ、その結果、受信された命令セットのインターロック部分はインターロック処理ユニット152に送ることができる。典型的には受信された各データパケットはインターロック部分と主部分(及びそれに加えて前記の確認情報)を含む。インターロック部分(インターロック処理ユニット152での処理のための)は典型的には単位時間(例えば30分)当たりの薬剤(インシュリン等)パルス数の形の命令を含む。主部分(主処理ユニット150のための)は典型的には薬剤(インシュリン等)の部分パルス数の形の命令を含み、各部分パルスの間には遅延がある。
【0086】
上記のように、RF遠隔測定処理ユニット22はパススルー部160を含み、このパススルー部160は主処理ユニット150とインターロック処理ユニット152の間、及びインターロック処理ユニット152とインターロック警報ユニット156の間のパススルー通信を可能にする。以下で検討するように、RF遠隔測定処理ユニット22のパススルー部160は通信装置間の回路を構成するが、RF遠隔測定処理ユニット22のRF部158はこれらの通信装置から隔離されておりこれら通信装置間同士で送受される信号を修正しない。
【0087】
さらに、RF遠隔測定処理ユニット22のパススルー部160は、RF遠隔測定処理ユニット22の外部の装置により読み書きできる状態レジスタ162、164を含む。以下で述べるように、RF遠隔測定処理ユニット22の状態レジスタ162、164は主処理ユニット150及びインターロック処理ユニット152が供給器組立体12の動作を確認することを可能にし、故障の場合にはポンプ装置信号が供給器組立体12に到達できないようにする。
【0088】
上に説明したように、一旦完全な命令セットが受信されると、命令セット中のインターロック部分はインターロック処理ユニット152に転送される。インターロック処理ユニット152が命令セットのインターロック部分の受信を確認通報しない場合には、主処理ユニット150はインターロック処理ユニット152が機能不全を生じていることを推定し、警報を主警報ユニット154に送る。
【0089】
インターロック処理ユニット152及び主処理ユニット150は典型的には別個の電源(図示しない電池、又はコンデンサ)により電力供給される。これらのユニットは共通のクロック(図示せず)の使用により同期しており、独立にそれぞれが受信した命令セットを実行し、結果として冗長度を有する。
【0090】
受信した命令セットは、しばしば所定量の薬剤を所定間隔(例えば10分)で分給することを指示することがある。これらの所定間隔の一区間が終わると、主処理ユニット150は(RF遠隔測定処理ユニット22のパススルー部160を介して)インターロック処理ユニット152に接触し、それが所定量の薬剤の分給に適した時間であることを確認する。もしもインターロック処理ユニット152が応答しなければ、主処理ユニット150はインターロック処理ユニット152が機能不全を起こしているものと推定して、主警報ユニット154に警報を送る。
【0091】
さらに、インターロック処理ユニット152が所定量の薬剤を分給するのに適した時間でないとして同意しない場合には、インターロック処理ユニット152は警報を、RF遠隔測定処理ユニット22のパススルー部160を介してインターロック警報ユニット156に警報を送る。さらに、又はこれに代えて、主処理ユニット150は主警報ユニット154に警報を送っても良い。
【0092】
もしもインターロック処理ユニット152と主処理ユニット150の両者が、所定量の薬剤を分給する時間であることに同意した場合には、主処理ユニット150は適当な「ポンプ駆動信号」を供給組立体12に供給する。
【0093】
供給器組立体12が薬剤の供給を完了した後、完了信号が供給器組立体12から状態レジスタ162に供給されて、薬剤が上首尾に供給されたことを確認する。主処理ユニット150及びインターロック処理ユニット152は状態レジスタ162を監視して薬剤が供給されたかどうかを確認する。もしも規定時間(例えば1〜5秒)が経過した後に状態レジスタ162が薬剤が供給されたことを表示しなければ、主処理ユニット150は、供給器組立体12が機能不全を起こしているものと推定し、主処理ユニット150は警報を主警報ユニット154に表示する。これに加えて、又はこの代わりに、インターロック処理ユニット152は(RF遠隔測定処理ユニット22のパススルー部160を介して)インターロック警報ユニット156に警報を送る。
【0094】
警報に加えて、供給器組立体12が薬剤を供給できない場合には、主処理ユニット150及び/又はインターロック処理ユニット152は、供給器故障信号を第2の状態レジスタ164に送ることができる。レジスタ164の値は、信号線168上にあって供給器組立体12に「ポンプ駆動信号」を供給するリレー166(例えばFETトランジスタ)が作動されたかどうかを決定する。従って、供給器組立体12が所定量の薬剤を供給できない場合には、供給器組立体12はそれを制御する信号線168から電気的に切り離される。
【0095】
RF遠隔測定処理ユニット22と遠隔制御器100がRFデータ信号を無線通信チャンネル170を介して送信することにより通信する場合には、この通信は典型的には非制限周波数帯域で行われる。この周波数帯域は公衆に開放された帯域であり、特定のクラスの装置に専用されるような制限はない。例えば、408−412MHzの帯域は制限帯域であり、米国では医療装置に専用のものである。非制限周波数帯域の例は13.40−13.70MHzであり、世界的に公衆の使用に供せられ、特定のクラスの装置に制限されていない。具体的には、RF遠隔測定処理ユニット22及び遠隔制御器100は、典型的には13.56MHzの搬送信号に命令セット内で符号化された個々のデータパケットを乗せて通信する。
【0096】
RF遠隔測定処理ユニット22は、遠隔制御器100との間の無線通信を容易にするために、アンテナ組立体172に電気的に接続されている。輸液ポンプ10の寸法を最小にすることが望ましいので、アンテナ組立体172は典型的には小型アンテナの設計を有する(例えば渦巻き状又は螺旋状アンテナ)。当業界で知られているように、アンテナ172の実効長は搬送信号の波長の所定割合(例えば25%、50%又は100%)で得有る。13.56MHzの搬送波に対しては、搬送波の波長は22.100mであるので、所定割合とはそれぞれ5.525m、11.050m及び22.100mである。
【0097】
輸液ポンプ10の外形寸法を減少することが望ましいので、主処理ユニット150及びRF遠隔測定処理ユニット22は典型的には単一のマイクロチップ174、例えばASIC(特定用途向け集積回路、つまり専用集積回路)である。もしも主処理ユニット150とRF遠隔測定処理ユニット22が単一のマイクロチップに組み込まれたら、マイクロチップへはユニット150と22への別々の2つの電源(図示せず)から電力を供給する必要がありうる。これに加えて、又はこれとは別に、インターロック処理ユニット152、RF遠隔測定処理ユニット22及び主処理ユニット150を単一のマイクロチップ174’(点線で表示)に合体することができる。設計上、主処理ユニット150及びインターロック処理ユニット152は別個の電源から駆動されるので、もしも全ての3つのユニット150、152、22が単一のマイクロチップに組み込まれた場合には3つの電源がマイクロチップ174’の駆動に必要となる。
【0098】
2個以上の処理ユニット(例えば主処理ユニット150、インターロック処理ユニット152、及び/又はRF遠隔測定処理ユニット22)を単一マイクロチップ174に合体させる場合には、単一マイクロチップ174の外部にアンテナ172を配置して、マイクロチップ174内での電磁的な干渉の危険を減じることが望ましいであろう。さらに、もしもRF遠隔測定処理ユニット22がブースト回路176(すなわちアンテナ172により発信または受信された信号の増幅を行う回路)を使用する場合には、ブースト回路176はマイクロチップ174の外部に配置して、主処理ユニット150及び/又はインターロック処理ユニット152を電磁的な干渉からシールドすることが望ましい。
【0099】
供給器組立体12は、典型的には初期化信号をローカルプロセッサ20(すなわち、主処理ユニット150及び/又はインターロック処理ユニット152)に供給する充填センサ24(例えば常開機械スイッチ)を含む。供給器組立体12は軸線方向に(充填か排出かにより方向が異なる)移動するプランジャー(図示せず)を有する流体貯器14を具備している。流体貯器14は通常工場から空で出荷されるので輸液ポンプ10の使用に先立った薬剤で充填する必要がある。
【0100】
流体貯器14を薬剤で充填するに先立って、輸液ポンプ10は不作動状態に置かれ、それにより消費電力を減じ、棚寿命を延ばす。輸液ポンプ10を作動させるときには、患者は供給器組立体12の流体貯器14を薬剤で充填しなければならない。流体貯器14が少なくとも所定量の薬剤(例えば50単位)で充填されたら、流体貯器14のプランジャーが充填センサ24に接触するに至り、それにより充填センサ24は初期化信号をローカルプロセッサ20に送る。この時点で輸液ポンプ10の各種の構成部品が初期化されそして上記の動作を開始する。
【0101】
多数の実施形態を記載したが、本発明には各種の変形例があり得ることを理解されたい。従って他の実施形態も本発明の範囲内である。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】輸液ポンプと遠隔制御器を備えた流体供給システムの図式的な斜視図である。
【図2】図1に示した輸液ポンプの平面斜視図である。
【図3】図1に示した輸液ポンプの底面図である。
【図4】上側ハウジングを除いて示した図1の予想ポンプの斜視図である。
【図5】図1の遠隔制御器の正面図である。
【図6】図1の輸液ポンプの概念図である。
【符号の説明】
【0103】
10 輸液ポンプ
12 供給器組立体
14 流体貯器
16 流路組立体
18 経皮投与具(針など)
20 ローカルプロセッサ
22 RF遠隔測定処理ユニット
24 充填センサ
26 ハウジング
28 接着層
100 遠隔制御器
102、104、106 ソフトキー選択スイッチ
108 アップダウンナビゲーショントグルスイッチ
110 ユーザ情報表示スイッチ
112 電源オン・オフスイッチ
114 ポンプ状態チェックスイッチ
116 即時ボーラススイッチ
118 LCDスクリーン
150 主処理ユニット
152 インターロック処理ユニット
154 主警報ユニット
156 インターロック警報ユニット
158 RF部
160 パススルー部
162 第1の状態レジスタ
164 第2の状態レジスタ
166 リレー
168 信号線
170 無線通信チャンネル
172 アンテナ組立体
174、174’ 単一マイクロチップ
176 ブースト回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非制限周波数帯域で発信されるRFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成された処理部とを有する医療装置。
【請求項2】
前記処理部は主処理ユニットとインターロック処理ユニットを有する請求項1の医療装置。
【請求項3】
前記非制限周波数帯は13.40−13.70MHzである請求項1の医療装置。
【請求項4】
前記RF遠隔測定器は13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを受信するように構成されている請求項1の医療装置。
【請求項5】
前記RF遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを送信するように構成されている請求項1の医療装置。
【請求項6】
RF遠隔測定部は小型アンテナを有する請求項1の小型アンテナ。
【請求項7】
前記小型アンテナは渦巻き状アンテナである請求項6の医療装置。
【請求項8】
前記小型アンテナは螺旋状アンテナである請求項6の医療装置。
【請求項9】
前記小型アンテナの実効長は搬送信号の波長の所定割合である請求項6の医療装置。
【請求項10】
前記RFデータ信号は所定の確認シーケンスを含むことができ、RF遠隔測定部はさらに前記RFデータ信号を検査することにより該RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むかどうかを確認するように構成されている請求項1の医療装置。
【請求項11】
前記RF遠隔測定部はさらに、前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含んでいる場合には、前記RFデータ信号を送信する装置に対して応答信号を送信するように構成されている請求項10の医療装置。
【請求項12】
前記RF遠隔測定部と前記処理部の少なくとも一部は単一のマイクロチップに合体されている請求項1の医療装置。
【請求項13】
前記単一のマイクロチップは専用集積回路である請求項12の医療装置。
【請求項14】
さらに医療装置の前記処理部に応答して前記RF信号に従って医薬の供給を行う供給装置を備えている請求項1の医療装置。
【請求項15】
前記医薬はインシュリンである請求項14の医療装置。
【請求項16】
非制限周波数帯域で発信されるRFデータ信号を受信し、受信したそのRFデータ信号を処理することを含む医療装置との通信方法。
【請求項17】
非制限周波数帯域は13.40−13.70MHzである請求項16の方法。
【請求項18】
RFデータ信号の受信は13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを受信することである請求項16の方法。
【請求項19】
さらに13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを送信することを含む請求項16の方法。
【請求項20】
前記RFデータ信号は所定の確認シーケンスを含み、さらに本方法は前記RFデータ信号を検査して前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むことを確かめることを含む請求項16の方法。
【請求項21】
さらに、前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むことが決定された場合に、前記RFデータ信号を送信した装置に応答信号を送信する請求項20の方法。
【請求項22】
コンピュータのプロセッサに対して、非制限周波数帯域で発信されるRFデータ信号を受信し、受信した前記RFデータ信号を処理するように指示する複数の命令を記憶した、コンピュータで読み取り可能なコンピュータプログラム媒体。
【請求項23】
非制限周波数帯域は13.40−13.70MHzである請求項22のコンピュータプログラム媒体。
【請求項24】
RFデータ信号を受信する前記命令は13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを受信するめの命令を含む請求項22のコンピュータプログラム媒体。
【請求項25】
さらに13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを送信するための命令を含む請求項22のコンピュータプログラム媒体。
【請求項26】
前記RFデータ信号は所定の確認シーケンスを含み、コンピュータプログラム媒体はさらにRFデータ信号を検査することにより該RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むことを確認するための命令を含む請求項22のコンピュータプログラム媒体。
【請求項27】
さらに、前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含んでいる場合には、前記RFデータ信号を送信する装置に対して応答信号を送信するための命令を含んでいる請求項26のコンピュータプログラム媒体。
【請求項28】
遠隔制御器と輸液ポンプとを含み、前記輸液ポンプは、前記液体を供給するための供給器と、非制限周波数帯域で発信される前記遠隔制御器からのRFデータ信号を受信する遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信したRFデータ信号を処理して前記RF遠隔測定部から受信したRFデータ信号に従って前記供給器を制御する処理部よりなる、流体を患者に供給するためのシステム。
【請求項29】
前記非制限周波数帯は13.40−13.70MHzである請求項28のシステム。
【請求項30】
前記FR遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化された信号を受信するように構成されている請求項28のシステム。
【請求項31】
前記FR遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを送信するように構成されている請求項28のシステム。
【請求項32】
RFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理する主処理部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するインターロック処理部とを備え、前記RF遠隔測定部と前記2種の処理部の一方又は両方は単一マイクロチップに合体されている医療装置。
【請求項33】
前記単一マイクロチップは専用集積回路である請求項32の医療装置。
【請求項34】
前記RF遠隔測定部は前記両処理部からシールドされたブースタ回路を有する請求項32の医療装置。
【請求項35】
前記RF遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを受信するように構成されている請求項32の医療装置。
【請求項36】
前記RF遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化された信号を送信するように構成されている請求項32の医療装置。
【請求項37】
前記RFデータ信号は非制限周波数帯域で発信される請求項32の医療装置。
【請求項38】
前記RFデータ信号を受信するように前記単一マイクロチップの外部に設けられ且つ前記RF遠隔測定部に電気接続された、小型アンテナをさらに有する請求項32の医療装置。
【請求項39】
前記小型アンテナは渦巻き状アンテナである請求項38の医療装置。
【請求項40】
前記小型アンテナは螺旋状アンテナである請求項38の医療装置。
【請求項41】
前記小型アンテナは搬送信号の波長の所定割合の実効長を有する請求項38の医療装置。
【請求項42】
さらに前記RF遠隔部へ電力を供給する第1の電源及び前記医療装置の少なくとも1つの処理部に電力を供給する第2の電源を含んでいる請求項32の医療装置。
【請求項43】
前記RFデータ信号は所定の確認シーケンスを含み、前記RF遠隔測定部はさらに前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むかどうかを検査するように構成されている請求項32の医療装置。
【請求項44】
前記RF遠隔測定部はさらに、前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むことを確認した場合に、前記RFデータ信号を送信した装置に応答信号を送信するように構成されている請求項43の医療装置。
【請求項45】
前記医療装置の1以上の処理部に応答して前記RFデータ信号にしたがって薬剤を供給する供給装置を有する請求項32の医療装置。
【請求項46】
前記薬剤はインシュリンである請求項45の医療装置。
【請求項47】
RFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成された主処理部とを、単一マイクロチップに合体した医療装置。
【請求項48】
前記単一マイクロチップは専用集積回路である請求項47の医療装置。
【請求項49】
前記RFデータ信号を受信するように前記単一マイクロチップの外部に設けられ且つ前記RF遠隔測定部に電気接続された小型アンテナをさらに有する請求項47の医療装置。
【請求項50】
さらに前記RF遠隔測定部に電力を供給する第1電源、及び前記主処理部に電力を供給する第2電源を有する請求項47の医療装置。
【請求項51】
さらに前記単一マイクロチップの外部に配置され且つ前記RF遠隔測定部と前記主処理部とに電気接続されたインターロック処理部を含み、前記インターロック処理部は前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成されている請求項50の医療装置。
【請求項52】
RFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成されたインターロック処理部とを備え、前記RF遠隔測定部及び前記インターロック処理部が単一のマイクロチップに合体されている医療装置。
【請求項53】
前記単一マイクロチップは専用集積回路である請求項52の医療装置。
【請求項54】
前記RFデータ信号を受信するように前記単一マイクロチップの外部に設けられ且つ前記RF遠隔測定部に電気接続された小型アンテナをさらに有する請求項52の医療装置。
【請求項55】
さらに前記RF遠隔測定部に電力を供給する第1電源、及び前記インターロック処理部に電力を供給する第2電源を有する請求項52の医療装置。
【請求項56】
さらに前記単一マイクロチップの外部に配置され且つ前記RF遠隔測定部と前記インターロック処理部とに電気接続された主処理部を含み、前記主処理部は前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成されている請求項52の医療装置。
【請求項57】
RFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成された主処理部とを備え、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成されたインターロック処理部とを備え、前記RF遠隔測定部、前記主処理部及び前記インターロック処理部が単一のマイクロチップに合体されている医療装置。
【請求項58】
前記単一マイクロチップは専用集積回路である請求項57の医療装置。
【請求項59】
前記RFデータ信号を受信するように前記単一マイクロチップの外部に設けられ且つ前記RF遠隔測定部に電気接続された小型アンテナをさらに有する請求項57の医療装置。
【請求項60】
さらに前記RF遠隔測定部に電力を供給する第1電源、及び前記両処理部に電力を供給する1以上の他の電源を有する請求項57の医療装置。
【請求項61】
遠隔制御器と輸液ポンプとを含み、前記輸液ポンプは、前記流体を供給するための供給器と、前記遠隔制御器からのRFデータ信号を受信する遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信したRFデータ信号を処理して前記RF遠隔測定部から受信したRFデータ信号に従って前記供給器を制御する主処理部と、前記RF遠隔測定部が受信したRFデータ信号を処理して前記RF遠隔測定部から受信したRFデータ信号に従って前記供給器を制御するインターロック処理部とよりなり、前記RF遠隔測定部及び前記両処理部の少なくとも一方は単一マイクロチップに合体されている、流体を患者に供給するためのシステム。
【請求項62】
前記単一マイクロチップは専用集積回路である請求項61のシステム。
【請求項63】
前記RFデータ信号を受信するように前記単一マイクロチップの外部に設けられ且つ前記RF遠隔測定部に電気接続された小型アンテナをさらに有する請求項61のシステム。
【請求項64】
前記小型アンテナは渦巻き状アンテナである請求項63のシステム。
【請求項65】
前記小型アンテナは螺旋状アンテナである請求項63のシステム。
【請求項66】
RFデータ信号を受信するように構成された独立に動作するRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理する独立に動作する処理部とを具備した医療装置。
【請求項67】
前記独立に動作する処理部は独立に動作する主処理ユニットと、独立に動作するインターロック処理ユニットとを含む請求項66の医療装置。
【請求項68】
前記独立に動作するRF遠隔測定部は、前記独立に動作する処理部からシールドされたブースタ回路を有する請求項66の医療装置。
【請求項69】
前記RFデータ信号が非制限周波数帯域で発信される請求項66の医療装置。
【請求項70】
前記独立に動作するRF遠隔測定部と、前記独立に動作する処理部の少なくとも一部とは単一のマイクロチップに合体されている請求項66の医療装置。
【請求項71】
単一のマイクロチップは専用集積回路である請求項70の医療装置。
【請求項72】
前記RFデータ信号を受信するように前記単一マイクロチップの外部に設けられ且つ前記独立に動作するRF遠隔測定部に電気接続された、小型アンテナをさらに有する請求項70の医療装置。
【請求項73】
前記小型アンテナは渦巻き状アンテナである請求項72の医療装置。
【請求項74】
前記小型アンテナは螺旋状アンテナである請求項72の医療装置。
【請求項75】
前記小型アンテナは搬送信号の波長の所定割合の実効長を有する請求項72の医療装置。
【請求項76】
前記搬送信号は13.56MHzの搬送信号であり、前記独立に動作するRF遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを受信するように構成されている請求項75の医療装置。
【請求項77】
前記独立に動作するFR遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化されたデータを送信するように構成されている請求項76の医療装置。
【請求項78】
前記RFデータ信号は所定の確認シーケンスを含み、前記独立に動作するRF遠隔測定部はさらに前記RFデータ信号を検査してそれが所定の確認シーケンスを含むかどうかを確認するように構成されている請求項66の医療装置。
【請求項79】
前記独立に動作するRF遠隔測定部は、さらに前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むことを確認したときに、前記RFデータ信号を送信した装置に応答信号を送信するように構成されている請求項78の医療装置。
【請求項80】
さらに前記医療装置の処理部に応答して前記RFデータ信号にしたがって薬剤を供給する供給装置を有する請求項66の医療装置。
【請求項81】
前記薬剤はインシュリンである請求項80の医療装置。
【請求項82】
RFデータ信号を受信するように構成された独立に動作するRF遠隔測定部と、前記独立に動作するRF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成された独立に動作する主処理部とを含んでいる医療装置。
【請求項83】
前記独立に動作するRF遠隔測定部及び前記独立に動作する主処理部は単一のマイクロチップに合体されている請求項82の医療装置。
【請求項84】
前記単一マイクロチップは専用集積回路である請求項83の医療装置。
【請求項85】
さらに前記RF遠隔測定部に電力を供給する第1電源、及び前記主処理部に電力を供給する第2電源を有する請求項83の医療装置。
【請求項86】
さらに前記独立に動作するRF遠隔測定部に電気接続され且つ前記RFデータ信号を受信するように小型アンテナを有する請求項82の医療装置。
【請求項87】
独立に動作するRF遠隔測定部と、前記独立に動作するRF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成された独立に動作するインターロック処理部とを有する医療装置。
【請求項88】
前記独立に動作するRF遠隔測定部と、前記独立に動作するインターロック処理部は単一のマイクロチップに合体されている請求項87の医療装置。
【請求項89】
前記単一のマイクロチップは専用集積回路である請求項88の医療装置。
【請求項90】
さらに前記RF遠隔測定部に電力を供給する第1電源、及び前記インターロック処理部に電力を供給する第2電源を有する請求項88の医療装置。
【請求項91】
さらに前記独立に動作するRF遠隔測定部に電気接続され且つ前記RF信号を受信するように構成された小型アンテナをさらに有する請求項87の医療装置。
【請求項92】
RFデータ信号を受信するように構成された独立に動作するRF遠隔測定部と、前記独立に動作するRF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理する独立に動作する主処理部と、前記独立に動作するRF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理する独立に動作するインターロック処理部とを備えている医療装置。
【請求項93】
前記独立に動作するRF遠隔測定部と、前記独立に動作する前記主処理部と、前記独立に動作するインターロック処理部は単一マイクロチップに合体されている請求項92の医療装置。
【請求項94】
前記単一マイクロチップは専用集積回路である請求項93の医療装置。
【請求項95】
さらに前記RF遠隔測定部に電力を供給する第1電源、及び前記両処理部に電力を供給する1以上の他の電源を有する請求項93の医療装置。
【請求項96】
さらに前記独立に動作するRF遠隔測定部に電気接続され且つ前記RFデータ信号を受信するように構成された小型アンテナを有する請求項92の医療装置。
【請求項97】
遠隔制御器と輸液ポンプとを含み、前記輸液ポンプは、前記流体を供給するための供給器と、前記遠隔制御器からのRFデータ信号を受信する独立に動作する遠隔測定部と、前記独立に動作するRF遠隔測定部が受信したRFデータ信号を処理して前記独立に動作するRF遠隔測定部から受信したRFデータ信号に従って前記供給器を制御する独立に動作する処理部とから構成されている、流体を患者に供給するためのシステム。
【請求項98】
前記独立に動作する処理部は、独立に動作する主処理ユニットと、独立に動作するインターロック処理ユニットを含んでいる請求項97のシステム。
【請求項99】
RFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部が受信した前記RFデータ信号を処理するように構成された処理部と、前記処理部に応答して前記RFデータ信号に従って薬剤を供給する供給装置とを含み、前記供給装置は、前記供給装置に設けた流体貯器に所定量の薬剤が充填されている場合に前記処理部に初期化信号を与える充填センサを有している医療装置。
【請求項100】
前記薬剤の所定量は前記流体貯器の体積の約半分である請求項99の医療装置。
【請求項101】
薬剤はインシュリンである請求項99の医療装置。
【請求項102】
前記充填センサは流体が所定量以上の薬剤で満たされたときに閉鎖する常時開放機械スイッチである請求項99の医療装置。
【請求項103】
前記処理部により初期化信号が受信されると、前記RF遠隔測定部は定期的に所定のRF周波数をポーリングして前記RFデータ信号が受信できるかどうかを決定するように構成されている請求項99の医療装置。
【請求項104】
前記所定のRF周波数は13.40−13.70MHzの周波数帯域内にある請求項103の医療装置。
【請求項105】
前記RF遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化されているデータを受信するように構成されている請求項99の医療装置。
【請求項106】
前記RF遠隔測定部はさらに13.56MHzの搬送信号内で符号化されているデータを送信するように構成されている請求項99の医療装置。
【請求項107】
前記RF遠隔測定部は小型アンテナを含む請求項99の医療装置。
【請求項108】
前記小型アンテナは渦巻き状である請求項107の医療装置。
【請求項109】
前記小型アンテナは螺旋状である請求項107の医療装置。
【請求項110】
前記小型アンテナの実効長さは搬送信号の波長の所定割合である請求項107の医療装置。
【請求項111】
前記処理部は主処理ユニットとインターロック処理ユニットを含む請求項99の医療装置。
【請求項112】
前記RFデータ信号は所定の確認シーケンスを含み、前記RF遠隔測定部はさらに前記RFデータ信号を検査して該RFデータ信号が前記所定の確認シーケンスを含むかどうかを確認するように構成されている請求項99の医療装置。
【請求項113】
前記RF遠隔測定部はさらに、前記RFデータ信号が所定の確認シーケンスを含むことを確認した場合に、前記RFデータ信号を送信した装置に応答信号を送信するように構成されている請求項112の医療装置。
【請求項114】
前記FR遠隔測定部及び少なくとも前記処理部の第1部分が単一マイクロチップに合体されている請求項99の医療装置。
【請求項115】
前記単一マイクロチップは専用集積回路である請求項114の医療装置。
【請求項116】
処理部と供給装置を有する医療装置を低電力スリープモードにし、前記供給装置を少なくとも所定量の薬剤で満たし、前記処理部に初期化信号を供給するようことにより、棚寿命を延ばす方法。
【請求項117】
さらに前記医療装置はRF遠隔測定部を含み、該RF遠隔測定部を介して定期的に所定のRF周波数をポーリングしてRFデータ信号が受信できるかどうかを決定する請求項116の方法。
【請求項118】
前記所定のRF周波数はRF周波数は13.40−13.70MHzの周波数帯域内にある請求項117の方法。
【請求項119】
前記RFデータ信号は受信が可能であり、前記RFデータ信号は所定の確認シーケンスを含んでおり、前記方法はさらに所定の確認シーケンスを含んでいることを確認するために前記RFデータ信号を検査することを含む請求項117の方法。
【請求項120】
さらに、前記RFデータ信号が前記所定の確認シーケンスを含んでいることを確認した場合に前記RF信号を送信する装置に応答信号を送信する請求項119の方法。
【請求項121】
遠隔制御器と輸液ポンプを含み、前記輸液ポンプは、前記遠隔制御器からRFデータ信号を受信するように構成されたRF遠隔測定部と、前記RF遠隔測定部から受信した前記RFデータ信号を処理するように構成された処理部と、前記処理部に応答して薬剤を前記RFデータ信号に従って供給する供給装置とを有し、前記供給装置は、前記供給装置が少なくとも所定量の薬剤で満たされた場合に前記処理部に初期化信号を供給する充填センサを有する、患者に薬液を供給するシステム。
【請求項122】
前記所定量の薬剤は50単位である請求項121のシステム。
【請求項123】
前記薬剤はインシュリンである請求項121のシステム。
【請求項124】
前記供給装置は流体貯器を有し、前記充填センサは、前記貯器が少なくとも所定量の薬剤で満たされたときに閉じる常時開放スイッチである請求項121のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−525243(P2007−525243A)
【公表日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−514264(P2006−514264)
【出願日】平成16年4月30日(2004.4.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/013804
【国際公開番号】WO2004/098390
【国際公開日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(503093280)インシュレット コーポレイション (6)
【Fターム(参考)】