説明

RF機能搭載物品

【課題】多数個積み重ねても、それぞれの非接触型ICタグとの通信が可能なRF機能搭載物品を提供する。
【解決手段】本発明のRF機能搭載物品10は、平面視略円形状の皿11と、皿11に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップ12およびアンテナ13と、を備えてなり、皿11の重心C11と、アンテナ13の重心C12とが重ならないように、糸底17の内側において、皿本体16の裏面16bにアンテナ13が配設され、皿11の外縁部において、少なくとも皿11を積み重ねた状態でそれらを側面から見た場合に視認可能な位置であって、かつ、皿11の中心を基準として等間隔にアンテナ13の配置を示す目印14,15が設けられたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積み重ね可能な物品と、その物品に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップおよびアンテナと、を備えてなるRF機能搭載物品に関する。
【背景技術】
【0002】
物品の識別システムとしては、個体識別情報を格納したRFタグから、電磁波または電波を媒体として、近距離(数cm〜数m)の無線通信により情報の送受信を行うRFID(Radio Frequency IDentification)システムが用いられている。このRFIDシステムは、非接触型ICタグなどのRFタグと、情報書込/読出装置(リーダライタ)との間で電磁波または電波による通信を行い、離れた位置にあるRFタグの情報を読み取ったり、RFタグに情報を書き込んだりするものである。
【0003】
このようなRFIDシステムは、配送システム、在庫管理システム、販売システム、集計システムなど、種々のシステムに応用することが検討されている。
その応用例としては、例えば、回転寿司店における皿の集計(精算)、客の趣向把握、寿司ネタの鮮度管理などを行うシステムが挙げられる。このシステムでは、寿司を載せる皿に装着した非接触型ICタグに、寿司の種類、寿司を作った時刻、寿司の売値などの情報が記録されている。
非接触型ICタグに寿司の種類を記録しておくことにより、客が寿司の載った皿を取ると、その客の趣向を把握することができる。
また、非接触型ICタグに寿司を作った時刻を記録しておくことにより、寿司の鮮度を管理して、客に対して常に作りたての寿司を提供することができるとともに、寿司を廃棄する量を低減することができる。
【0004】
さらに、非接触型ICタグに寿司の種類および売値を記録しておくことにより、客の支払うべき金額(代金)を精算することができる。すなわち、客が食事を終えると、客が食べた寿司が載っていた皿を積み重ねて、これらの皿の非接触型ICタグと通信し、非接触型ICタグから情報(寿司の種類および売値)を取得し、代金を精算する。
このような回転寿司における集計システムに用いられる皿としては、皿の糸底の内側に非接触型ICタグを配設し、さらに、そのアンテナコイルを糸底の内壁面に設けたもの(例えば、特許文献1参照)、アンテナコイルを糸底の中央部に設けたもの(例えば、特許文献2参照)や、アンテナコイルを糸底内に埋設したもの(例えば、特許文献3参照)などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−137778号公報
【特許文献2】特開2001−184471号公報
【特許文献2】特開2001−190386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の皿を用いた集計システムでは、リーダライタと、非接触型ICタグとの間で情報の送受信を行うために、例えば、固定式リーダライタ側のアンテナの上に積み重ねた皿を置いたり、積み重ねた皿の上に手持式リーダライタをかざしたりしている。
ところが、上記の皿が多数枚積み重ねられていると、それぞれの非接触型ICタグのアンテナが干渉し合って、それぞれの非接触型ICタグと通信できないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、多数個積み重ねても、それぞれの非接触型ICタグとの通信が可能なRF機能搭載物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のRF機能搭載物品は、積み重ね可能な物品と、該物品に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップおよびアンテナと、を備えてなり、前記物品は平面視略円形状であり、前記物品の重心と、前記アンテナの重心とが重ならないように、前記物品の一領域に前記アンテナが配設され、前記物品の外縁部において、少なくとも前記物品を積み重ねた状態でそれらを側面から見た場合に視認可能な位置であって、かつ、前記物品の中心を基準として等間隔に前記アンテナの配置を示す目印が少なくとも2つ設けられたことを特徴とする。
【0009】
前記積み重ね可能な物品は、皿本体と、該皿本体の外底部に一体に設けられた糸底とからなる皿であり、前記アンテナが前記糸底の内側に配設されたことが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明のRF機能搭載物品によれば、積み重ね可能な物品の重心と、アンテナの重心とが重ならないように、物品の一領域にアンテナが配設され、物品の外縁部において、少なくとも物品を積み重ねた状態でそれらを側面から見た場合に視認可能な位置であって、かつ、物品の中心を基準として等間隔にアンテナの配置を示す目印が少なくとも2つ設けられたので、RF機能搭載物品を多数積み重ねた場合、これらの重心を中心として、基準となるRF機能搭載物品に対して、他のRF機能搭載物品を回転させて、それぞれの目印が完全に重なり合わないようにすることにより、それぞれのアンテナを完全に重なり合わない位置に配することができる。その結果、それぞれのRF機能搭載物品のアンテナが干渉し合うことがなくなり、それぞれのRF機能搭載物品と、リーダライタとの間で、非接触の通信を行うことができる。すなわち、多数積み重ねられたRF機能搭載物品を、それらの側面から見て、それぞれの目印が完全に重なり合わないようにするだけで、それぞれのアンテナを完全に重なり合わない位置に配することができる。また、アンテナの配置を示す、少なくとも2つの目印が、積み重ね可能な物品の中心を基準として等間隔に設けられているので、多数積み重ねられたRF機能搭載物品を、見やすい位置から見て、目印のうち少なくとも1つが完全に重なり合わないようにすれば、それぞれのアンテナを完全に重なり合わない位置に配することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明のRF機能搭載物品の第一の実施形態を示す概略構成図であり、(a)は斜視図、(b)は底面図である。
【図2】本発明のRF機能搭載物品の第一の実施形態の使用方法を示す概略正面図である。
【図3】本発明のRF機能搭載物品の第一の実施形態の使用方法を示す概略底面図である。
【図4】本発明のRF機能搭載物品の第二の実施形態を示す概略底面図である。
【図5】本発明のRF機能搭載物品の第三の実施形態を示す概略底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明のRF機能搭載物品の実施の形態について説明する。
なお、この実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
【0013】
(1)第一の実施形態
図1は、本発明のRF機能搭載物品の第一の実施形態を示す概略構成図であり、(a)は斜視図、(b)は底面図である。
この実施形態では、積み重ね可能な物品として、回転寿司店にて寿司を載せるために用いられる皿を例示する。
なお、本発明における「積み重ね可能な物品」とは、皿、皿以外のコップ(グラス)、茶碗などの食器類;CD、DVDなどの光ディスク;バケツなどの容器;各種パレットなどであって、積み重ねた状態で、その重心(中心)を中心として回転可能であり、平面視略円形状の物品である。
なお、本発明において、「略円形」とは、正五角形以上の正多角形も含む。
【0014】
このRF機能搭載物品10は、皿11と、皿11に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップ12およびコイル状のアンテナ13と、アンテナ13の配置を示す目印14,15とから概略構成されている。
皿11は、平面視円形状でかつその表面(寿司を載せる面)16aが緩やかな上向きの曲面をなす皿本体16と、皿本体16の表面16aとは反対側の面(裏面)16bに突設され、皿本体16と一体をなす平面視円環状の糸底17とから構成されている。
【0015】
ICチップ12およびアンテナ13は、糸底17の内側において、皿本体16の裏面16bに配設されている。また、ICチップ12およびアンテナ13は、粘着材(図示略)または接着材(図示略)により、皿本体16の裏面16bに固着されている。
なお、コイル状のアンテナ13は、平面視円環状をなしている。
【0016】
また、皿11の重心(ここでは、皿11が平面視円形状であるので、皿11の重心は、皿11の中心、すなわち、糸底17の中心と等しい。)C11と、アンテナ13の重心(ここでは、アンテナ13が平面視円環状であるので、アンテナ13の重心は、アンテナ13の中心と等しい。)C12とが重ならないように、皿本体16の裏面16bにアンテナ13が配設されている。
ここでは、糸底17の半径(糸底17の内径の半分)をR、アンテナ13の半径(アンテナ13の内径の半分)をrとした場合、半径Rと半径rが、R>2rの関係を満たし、さらに、糸底17の内側面17aの近傍に、アンテナ13の外周の一部を配置することにより、皿11の重心C11と、アンテナ13の重心C12とが重ならないようになっている。
【0017】
より詳細には、アンテナ13の重心C12は、アンテナ13が形成する面の重心であって、そのアンテナ13が形成する面の重心と、皿11の重心C11とが重ならないようになっている。
ここでは、アンテナ13が平面視円環状であるので、アンテナ13が形成する面の重心は、アンテナ13の重心C12の中心と等しい。
なお、例えば、アンテナ13が形成する面が三角形である場合、その重心は、三角形の各頂点と対辺の中点を結ぶ線分の交点のことである。例えば、アンテナ13が形成する面が四角形である場合、その重心は、四角形の各辺の中点を結んでできる平行四辺形の交点のことである。
【0018】
また、皿本体16の外縁部において、RF機能搭載物品10(皿11)を積み重ねた状態で、それらを側面から見た場合に視認可能な位置であって、かつ、RF機能搭載物品10(皿11)の中心を基準として等間隔に、アンテナ13の配置を示す、2つの目印14,15が設けられている。すなわち、RF機能搭載物品10(皿11)の中心を基準として、2回の回転対称な位置、言い換えれば、RF機能搭載物品10(皿11)の中心を挟んで対向する位置に、2つの目印14,15が設けられている。
目印14は、アンテナ13の外周の一部が糸底17の内側面17aに最も近接している位置(点)を示すために、皿本体16の裏面16bであって、皿本体16の縁部およびその近傍から、皿本体16の表面16aへ延在するように設けられている。
一方、目印15は、皿11(糸底17)の中心を挟んで、目印14と対向する位置に、皿本体16の裏面16bであって、皿本体16の縁部およびその近傍から、皿本体16の表面16aへ延在するように設けられている。
【0019】
目印14,15は、皿本体16の裏面16bおよび表面16aに施された線状または点状の印刷、皿本体16の裏面16bおよび表面16aに刻設された線状または点状の切欠などからなる。
また、2つの目印14,15の色、形状、大きさは同一であっても、異なっていてもよい。
しかしながら、RF機能搭載物品10を積み重ねた場合、目印14と目印15が完全に重なり合っても、それぞれのRF機能搭載物品10のアンテナ13が重なり合わないので、それぞれのアンテナ13が干渉し合うことがなく、それぞれのRF機能搭載物品10と、リーダライタとの間で、非接触の通信を行うことができる。これに対して、目印14同士が完全に重なり合うと、それぞれのRF機能搭載物品10のアンテナ13が完全に重なり合って、それぞれのアンテナ13が干渉し合い、それぞれのRF機能搭載物品10と、リーダライタとの間で、非接触の通信を行うことができない。したがって、目印14同士が完全に重なり合うことを防止するために、2つの目印14,15の色、形状、大きさが異なっており、目印14と目印15を明確に区別できることが好ましい。
【0020】
皿11としては、陶器、磁器、ガラス、木材、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(以下、「ABS」と略す。)樹脂、耐熱ABS樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂などからなるものが用いられる。
【0021】
ICチップ12としては、特に限定されず、アンテナ13を介して非接触状態にて情報の書き込みおよび読み出しが可能であり、非接触型ICタグや非接触型ICラベル、あるいは、非接触型ICカードなどのRFIDメディアに適用可能なものであればいかなるものでも用いられる。
【0022】
アンテナ13は、銅線などの金属線が半径rの円環状に巻き回されてなるコイル状をなしている。
あるいは、アンテナ13は、皿本体16の裏面16bに、ポリマー型導電インクを用いて所定のパターンにスクリーン印刷、インクジェット印刷などの印刷法により形成されてなるもの、導電性箔をエッチングしてなるもの、金属メッキしてなるものであり、半径rの円環状に巻き回されてなるコイル状をなしている。
【0023】
ポリマー型導電インクとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子が樹脂組成物に配合されたものが挙げられる。
【0024】
樹脂組成物として熱硬化型樹脂を用いれば、ポリマー型導電インクは、200℃以下、例えば、100〜150℃程度でアンテナ13をなす塗膜を形成することができる熱硬化型となる。アンテナ13をなす塗膜の電気の流れる経路は、塗膜を構成する導電微粒子が互いに接触することにより形成され、この塗膜の抵抗値は10-5Ω・cmオーダーである。
また、本発明におけるポリマー型導電インクとしては、熱硬化型の他にも、光硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
【0025】
光硬化型のポリマー型導電インクは、光硬化性樹脂を樹脂組成物に含むものであり、硬化時間が短いので、製造効率を向上させることができる。光硬化型のポリマー型導電インクとしては、例えば、熱可塑性樹脂のみ、あるいは、熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特に、ポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、導電微粒子が60質量%以上配合され、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、溶剤揮発型あるいは架橋/熱可塑併用型(ただし、熱可塑型が50質量%以上である)のものや、熱可塑性樹脂のみ、あるいは、熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特に、ポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、架橋型あるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
【0026】
また、アンテナ13をなす導電性箔としては、銅箔、銀箔、金箔、白金箔、アルミニウム箔などが挙げられる。
さらに、アンテナ13をなす金属メッキとしては、銅メッキ、銀メッキ、金メッキ、白金メッキなどが挙げられる。
【0027】
アンテナ13の長さ(銅線の全長)は、非接触ICカードなどの非接触ICモジュールに利用できる短波帯〈HF〉、極超短波帯〈UHF〉、マイクロ波帯などの電波帯の周波数(3MHz〜30GHz)の1/2波長に相当する長さとなっている。
【0028】
次に、図1〜3を参照して、RF機能搭載物品10の使用方法を説明するとともに、RF機能搭載物品10の作用を説明する。
このRF機能搭載物品10は、回転寿司店にて寿司を載せるための皿として用いられる。
ここで、回転寿司店のシステムの概要を説明する。
回転寿司店の店内には、無端の閉ループ状のコンベアが設けられ、このコンベアに沿って客席が設けられている。
寿司は皿に載せられ、コンベアによって客席の前へと運ばれる。
客はコンベアによって運ばれてくる皿の中から、好みの寿司が載せられている皿を取る。
そして、客は寿司を食べ終えた後、テーブルの上に皿を重ねていく。
客が食事を終えると、店員が皿の枚数を、その色別または模様別に数えて、代金を精算する。
【0029】
図2は、本発明のRF機能搭載物品の第一の実施形態の使用方法を示す概略正面図であり、RF機能搭載物品を多数積み重ねた状態を示す図である。
ここでは、説明を簡単にするために、下層の3つのRF機能搭載物品10A,10B,10Cの関係について説明する。
図2および3に示すように、3つのRF機能搭載物品10A,10B,10Cを積み重ねる場合、それぞれのRF機能搭載物品10の皿本体16の裏面16bであって、皿本体16の縁部およびその近傍から、皿本体16の表面16aへ延在するに設けられた目印14A,14B,14Cが完全に重なり合わないようにする。
すなわち、RF機能搭載物品10A上にRF機能搭載物品10Bを重ねた状態で、これらの重心(中心)C11を中心として、RF機能搭載物品10Aに対してRF機能搭載物品10Bを回転させることにより、これらの側面から見て、RF機能搭載物品10Aの目印14AとRF機能搭載物品10Bの目印14Bが完全に重なり合わないようにする。これにより、RF機能搭載物品10Aのアンテナ13Aと、RF機能搭載物品10Bのアンテナ13Bとが完全に重なり合わないように(図3参照)、RF機能搭載物品10A上にRF機能搭載物品10Bが載置される。
【0030】
さらに、RF機能搭載物品10B上にRF機能搭載物品10Cを重ねた状態で、これらの重心(中心)C11を中心として、RF機能搭載物品10AおよびRF機能搭載物品10Bに対してRF機能搭載物品10Cを回転させることにより、これらの側面から見て、目印14Aおよび目印14Bと、RF機能搭載物品10Cの目印14Cとが完全に重なり合わないようにする。これにより、アンテナ13Aおよびアンテナ13Bと、RF機能搭載物品10Cのアンテナ13Cとが完全に重なり合わないように(図3参照)、RF機能搭載物品10B上にRF機能搭載物品10Cが載置される。
【0031】
このように目印14A,14B,14Cが完全に重なり合わないように、RF機能搭載物品10A,10B,10Cを積み重ねることにより、これらのアンテナ13A,13B,13Cが完全に重なり合わない位置に配される。
ところで、目印15は、皿11(糸底17)の中心を挟んで、目印14と対向する位置に設けられているので、目印15A,15B,15Cが完全に重なり合わないように、RF機能搭載物品10A,10B,10Cを積み重ねても、これらのアンテナ13A,13B,13Cが完全に重なり合わない位置に配される。
【0032】
次いで、このように積み重ねられたRF機能搭載物品10を、固定式リーダライタのアンテナ(図示略)の上に載置するか、あるいは、積み重ねられたRF機能搭載物品10の上に手持式リーダライタ(図示略)をかざす。
これにより、それぞれのRF機能搭載物品10と、リーダライタとの間で、非接触の通信を行うことができる。そして、リーダライタにより、それぞれのRF機能搭載物品10のICチップ12に記録されていた寿司の種類、寿司の売値などの情報を読み出し、その情報に基づいて、代金を精算する。
【0033】
このRF機能搭載物品10によれば、皿11の重心C11と、アンテナ13の重心C12とが重ならないように、皿本体16の裏面16bにアンテナ13が配設され、アンテナ13の配置を示す、2つの目印14,15が、RF機能搭載物品10(皿11)の中心を挟んで対向する位置に設けられているので、RF機能搭載物品10を多数積み重ねた場合、これらの重心(中心)C11を中心として、基準となるRF機能搭載物品10(例えば、一番下のRF機能搭載物品10A)に対して、他のRF機能搭載物品10(10B)を回転させて、それぞれの目印14(15)が完全に重なり合わないようにすることにより、それぞれのアンテナ13が完全に重なり合わない位置に配される。その結果、それぞれのRF機能搭載物品10のアンテナ13が干渉し合うことがなくなり、それぞれのRF機能搭載物品10と、リーダライタとの間で、非接触の通信を行うことができる。すなわち、多数積み重ねられたRF機能搭載物品10を、それらの側面から見て、それぞれの目印14(15)が完全に重なり合わないようにするだけで、それぞれのアンテナ13を完全に重なり合わない位置に配することができる。
また、アンテナ13の配置を示す、2つの目印14,15が、RF機能搭載物品10(皿11)の中心を挟んで対向する位置に設けられているので、多数積み重ねられたRF機能搭載物品10を、見やすい位置から見て、目印14,15のいずれか一方が完全に重なり合わないようにすれば、それぞれのアンテナ13を完全に重なり合わない位置に配することができる。
【0034】
また、糸底17の内側において、皿本体16の裏面16bにICチップ12およびアンテナ13が設けられているので、ICチップ12およびアンテナ13が皿11の使用を妨げることがない。また、ICチップ12およびアンテナ13の存在を気にすることなく、RF機能搭載物品10(皿11)を使用できる。
【0035】
なお、この実施形態では、糸底17の内側において、皿本体16の裏面16bにICチップ12およびアンテナ13が直接設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、糸底の内側において、皿本体の裏面に、基材と、基材の一方の面に設けられたICチップおよびアンテナを備えたインレットを設けてもよい。
インレットの基材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、グリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PET−G)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)などのポリエステル樹脂からなる基材;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などのポリオレフィン樹脂からなる基材;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレンなどのポリフッ化エチレン系樹脂からなる基材;ナイロン6、ナイロン6,6などのポリアミド樹脂からなる基材;ポリ塩化ビニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ビニロンなどのビニル重合体からなる基材;ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリル系樹脂からなる基材;ポリスチレンからなる基材;ポリカーボネート(PC)からなる基材;ポリアリレートからなる基材;ポリイミドからなる基材;上質紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙などの紙からなる基材などが用いられる。
【0036】
また、この実施形態では、糸底17の内側において、皿本体16の裏面16bにICチップ12およびアンテナ13が直接設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、糸底の内側において、皿本体の裏面に、少なくともICチップおよびアンテナを被覆するように種々の樹脂からなる被覆材が設けられていてもよい。
被覆材としては、ポリカーボネート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェレニンサルファイド樹脂、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。
【0037】
また、この実施形態では、アンテナ13が半径rの円環状に巻き回されたコイル状をなす場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、アンテナが楕円環状に巻き回されたコイル状をなしていてもよい。
【0038】
(2)第二の実施形態
図4は、本発明のRF機能搭載物品の第二の実施形態を示す概略底面図である。
図4において、図1〜3に示したRF機能搭載物品10と同じ構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
このRF機能搭載物品20は、皿11と、皿11に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップ12およびコイル状のアンテナ13と、アンテナ13の配置を示す目印21,22,23とから概略構成されている。
【0039】
RF機能搭載物品20では、皿本体16の外縁部において、RF機能搭載物品20(皿11)を積み重ねた状態で、それらを側面から見た場合に視認可能な位置であって、かつ、RF機能搭載物品20(皿11)の中心を基準として等間隔に、アンテナ13の配置を示す、3つの目印21,22,23が設けられている。すなわち、RF機能搭載物品20(皿11)の中心を基準として120°おきに、3つの目印21,22,23が設けられている。
目印21は、アンテナ13の外周の一部が糸底17の内側面17aに最も近接している位置(点)を示すために、皿本体16の裏面16bであって、皿本体16の縁部およびその近傍から、皿本体16の表面16aへ延在するように設けられている。
また、目印22は、RF機能搭載物品20(皿11)の中心を基準とし、皿本体16の表面16a側から見て、その外縁部に沿って時計回りに、目印21から120°離れた位置において、皿本体16の裏面16bであって、皿本体16の縁部およびその近傍から、皿本体16の表面16aへ延在するように設けられている。
さらに、目印23は、RF機能搭載物品20(皿11)の中心を基準とし、皿本体16の表面16a側から見て、その外縁部に沿って反時計回りに、目印21から120°離れた位置(外縁部に沿って時計回りに、目印21から240°離れた位置)において、皿本体16の裏面16bであって、皿本体16の縁部およびその近傍から、皿本体16の表面16aへ延在するように設けられている。
【0040】
目印21,22,23は、皿本体16の裏面16bおよび表面16aに施された線状または点状の印刷、皿本体16の裏面16bおよび表面16aに刻設された線状または点状の切欠などからなる。
また、3つの目印21,22,23の色、形状、大きさは同一であっても、異なっていてもよい。
しかしながら、RF機能搭載物品20を積み重ねた場合、目印21と、目印22または目印23とが完全に重なり合っても、それぞれのRF機能搭載物品20のアンテナ13が重なり合わないので、それぞれのアンテナ13が干渉し合うことがなく、それぞれのRF機能搭載物品20と、リーダライタとの間で、非接触の通信を行うことができる。これに対して、目印21同士が完全に重なり合うと、それぞれのRF機能搭載物品20のアンテナ13が完全に重なり合って、それぞれのアンテナ13が干渉し合い、それぞれのRF機能搭載物品10と、リーダライタとの間で、非接触の通信を行うことができない。したがって、目印21同士が完全に重なり合うことを防止するために、3つの目印21,22,23の色、形状、大きさが異なっており、目印21と、目印22および目印23とを明確に区別できることが好ましい。
【0041】
このRF機能搭載物品20によれば、皿11の重心C11と、アンテナ13の重心C12とが重ならないように、皿本体16の裏面16bにアンテナ13が配設され、アンテナ13の配置を示す、3つの目印21,22,23が、RF機能搭載物品20(皿11)の中心を基準として等間隔に設けられているので、RF機能搭載物品20を多数積み重ねた場合、これらの重心(中心)C11を中心として、基準となるRF機能搭載物品20に対して、他のRF機能搭載物品20を回転させて、それぞれの目印21(22,23)が完全に重なり合わないようにすることにより、それぞれのアンテナ13が完全に重なり合わない位置に配される。その結果、それぞれのRF機能搭載物品20のアンテナ13が干渉し合うことがなくなり、それぞれのRF機能搭載物品20と、リーダライタとの間で、非接触の通信を行うことができる。すなわち、多数積み重ねられたRF機能搭載物品20を、それらの側面から見て、それぞれの目印21(22,23)が完全に重なり合わないようにするだけで、それぞれのアンテナ13を完全に重なり合わない位置に配することができる。
また、アンテナ13の配置を示す、3つの目印21,22,23が、RF機能搭載物品20(皿11)の中心を基準として等間隔に設けられているので、多数積み重ねられたRF機能搭載物品20を、見やすい位置から見て、目印21,22,23のいずれか1つが完全に重なり合わないようにすれば、それぞれのアンテナ13を完全に重なり合わない位置に配することができる。
【0042】
なお、この実施形態では、糸底17の内側において、皿本体16の裏面16bにICチップ12およびアンテナ13が直接設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、糸底の内側において、皿本体の裏面にICチップおよびアンテナを備えたインレットを設けてもよい。
また、この実施形態では、糸底17の内側において、皿本体16の裏面16bにICチップ12およびアンテナ13が直接設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、糸底の内側において、皿本体の裏面に、少なくともICチップおよびアンテナを被覆するように種々の樹脂からなる被覆材が設けられていてもよい。
【0043】
また、この実施形態では、アンテナ13が半径rの円環状に巻き回されたコイル状をなす場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、アンテナが楕円環状に巻き回されたコイル状をなしていてもよい。
【0044】
(3)第三の実施形態
図5は、本発明のRF機能搭載物品の第三の実施形態を示す概略底面図である。
図5において、図1〜3に示したRF機能搭載物品10と同じ構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
このRF機能搭載物品30は、皿11と、皿11に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップ12およびコイル状のアンテナ13と、アンテナ13の配置を示す目印31,32,33,34とから概略構成されている。
【0045】
RF機能搭載物品30では、皿本体16の外縁部において、RF機能搭載物品30(皿11)を積み重ねた状態で、それらを側面から見た場合に視認可能な位置であって、かつ、RF機能搭載物品30(皿11)の中心を基準として等間隔に、アンテナ13の配置を示す、4つの目印31,32,33,34が設けられている。すなわち、RF機能搭載物品30(皿11)の中心を基準として90°おきに、4つの目印31,32,33,34が設けられている。
目印31は、アンテナ13の外周の一部が糸底17の内側面17aに最も近接している位置(点)を示すために、皿本体16の裏面16bであって、皿本体16の縁部およびその近傍から、皿本体16の表面16aへ延在するように設けられている。
【0046】
また、目印32は、RF機能搭載物品30(皿11)の中心を基準とし、皿本体16の表面16a側から見て、その外縁部に沿って時計回りに、目印31から90°離れた位置において、皿本体16の裏面16bであって、皿本体16の縁部およびその近傍から、皿本体16の表面16aへ延在するように設けられている。
また、目印33は、RF機能搭載物品30(皿11)の中心を基準とし、皿本体16の表面16a側から見て、その外縁部に沿って時計回りに、目印31から180°離れた位置において、皿本体16の裏面16bであって、皿本体16の縁部およびその近傍から、皿本体16の表面16aへ延在するように設けられている。
さらに、目印34は、RF機能搭載物品30(皿11)の中心を基準とし、皿本体16の表面16a側から見て、その外縁部に沿って時計回りに、目印31から270°離れた位置(外縁部に沿って反時計回りに、目印31から90°離れた位置)において、皿本体16の裏面16bであって、皿本体16の縁部およびその近傍から、皿本体16の表面16aへ延在するように設けられている。
【0047】
目印31,32,33,34は、皿本体16の裏面16bおよび表面16aに施された線状または点状の印刷、皿本体16の裏面16bおよび表面16aに刻設された線状または点状の切欠などからなる。
また、4つの目印31,32,33,34の色、形状、大きさは同一であっても、異なっていてもよい。
しかしながら、RF機能搭載物品30を積み重ねた場合、目印31と、目印32、目印33または目印34とが完全に重なり合っても、それぞれのRF機能搭載物品30のアンテナ13が重なり合わないので、それぞれのアンテナ13が干渉し合うことがなく、それぞれのRF機能搭載物品30と、リーダライタとの間で、非接触の通信を行うことができる。これに対して、目印31同士が完全に重なり合うと、それぞれのRF機能搭載物品30のアンテナ13が完全に重なり合って、それぞれのアンテナ13が干渉し合い、それぞれのRF機能搭載物品30と、リーダライタとの間で、非接触の通信を行うことができない。したがって、目印31同士が完全に重なり合うことを防止するために、4つの目印31,32,33,34の色、形状、大きさが異なっており、目印31と、目印32、目印33および目印34とを明確に区別できることが好ましい。
【0048】
このRF機能搭載物品30によれば、皿11の重心C11と、アンテナ13の重心C12とが重ならないように、皿本体16の裏面16bにアンテナ13が配設され、アンテナ13の配置を示す、4つの目印31,32,33,34が、RF機能搭載物品30(皿11)の中心を基準として等間隔に設けられているので、RF機能搭載物品30を多数積み重ねた場合、これらの重心(中心)C11を中心として、基準となるRF機能搭載物品30に対して、他のRF機能搭載物品30を回転させて、それぞれの目印31(32,33,34)が完全に重なり合わないようにすることにより、それぞれのアンテナ13が完全に重なり合わない位置に配される。その結果、それぞれのRF機能搭載物品30のアンテナ13が干渉し合うことがなくなり、それぞれのRF機能搭載物品30と、リーダライタとの間で、非接触の通信を行うことができる。すなわち、多数積み重ねられたRF機能搭載物品30を、それらの側面から見て、それぞれの目印31(32,33,34)が完全に重なり合わないようにするだけで、それぞれのアンテナ13を完全に重なり合わない位置に配することができる。
また、アンテナ13の配置を示す、4つの目印31,32,33,34が、RF機能搭載物品30(皿11)の中心を基準として等間隔に設けられているので、多数積み重ねられたRF機能搭載物品30を、見やすい位置から見て、目印31,32,33,34のいずれか1つが完全に重なり合わないようにすれば、それぞれのアンテナ13を完全に重なり合わない位置に配することができる。
【0049】
なお、この実施形態では、糸底17の内側において、皿本体16の裏面16bにICチップ12およびアンテナ13が直接設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、糸底の内側において、皿本体の裏面にICチップおよびアンテナを備えたインレットを設けてもよい。
また、この実施形態では、糸底17の内側において、皿本体16の裏面16bにICチップ12およびアンテナ13が直接設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、糸底の内側において、皿本体の裏面に、少なくともICチップおよびアンテナを被覆するように種々の樹脂からなる被覆材が設けられていてもよい。
【0050】
また、この実施形態では、アンテナ13が半径rの円環状に巻き回されたコイル状をなす場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、アンテナが楕円環状に巻き回されたコイル状をなしていてもよい。
【0051】
また、上述の第一〜第三の実施形態では、アンテナ13の配置を示す目印が等間隔に2〜4個設けられた場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、積み重ね可能な物品の中心を基準として等間隔にアンテナの配置を示す目印が5つ以上設けられていてもよい。
【0052】
また、上述の第一〜第三の実施形態では、ICチップ12およびアンテナ13が、糸底17の内側において、皿本体16の裏面16bに配設されている場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、ICチップおよびアンテナ、あるいは、ICチップおよびアンテナを備えたインレットが、インサート成形などにより、皿本体に埋設されていてもよい。
【0053】
また、上述の第一〜第三の実施形態では、皿11の糸底17の半径をR、アンテナ13の半径をrとした場合、半径Rと半径rが、R>2rの関係を満たす場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、皿の糸底の半径をR、アンテナの半径をrとした場合、半径Rと半径rが、R=2rの関係を満たしていてもよく、あるいは、半径Rと半径rが、R<2rの関係を満たしていてもよい。
【0054】
また、上述の第一〜第三の実施形態では、積み重ね可能な物品として、回転寿司店にて寿司を載せるために用いられる皿を例示したが、本発明はこれに限定されない。本発明にあっては、積み重ね可能な物品は、コップ(グラス)、茶碗、バケツ、パレットなどであってもよい。
積み重ね可能な物品が、コップ(グラス)である場合、例えば、コップ(グラス)の底面に、上述の実施形態と同様にICチップおよびコイル状のアンテナが配設されるか、あるいは、コップ(グラス)の底部に、ICチップおよびコイル状のアンテナが埋設される。
積み重ね可能な物品が、茶碗である場合、例えば、茶碗の糸底の内側に、上述の実施形態と同様にICチップおよびコイル状のアンテナが配設されるか、あるいは、茶碗の本体に、ICチップおよびコイル状のアンテナが埋設される。
積み重ね可能な物品が、バケツである場合、例えば、バケツの底面に、上述の実施形態と同様にICチップおよびコイル状のアンテナが配設されるか、あるいは、バケツの底部に、ICチップおよびコイル状のアンテナが埋設される。
積み重ね可能な物品が、パレットである場合、例えば、パレットの底面に、上述の実施形態と同様にICチップおよびコイル状のアンテナが配設されるか、あるいは、パレットの底部に、ICチップおよびコイル状のアンテナが埋設される。
【符号の説明】
【0055】
10,20,30・・・RF機能搭載物品、11・・・皿、12,72・・・ICチップ、13・・・アンテナ、14,15,21,22,23,31,32,33,34・・・目印16・・・皿本体、17・・・糸底。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
積み重ね可能な物品と、該物品に搭載され、互いに電気的に接続されたICチップおよびアンテナと、を備えてなり、
前記物品は平面視略円形状であり、前記物品の重心と、前記アンテナの重心とが重ならないように、前記物品の一領域に前記アンテナが配設され、
前記物品の外縁部において、少なくとも前記物品を積み重ねた状態でそれらを側面から見た場合に視認可能な位置であって、かつ、前記物品の中心を基準として等間隔に前記アンテナの配置を示す目印が少なくとも2つ設けられたことを特徴とするRF機能搭載物品。
【請求項2】
前記積み重ね可能な物品は、皿本体と、該皿本体の外底部に一体に設けられた糸底とからなる皿であり、
前記アンテナが前記糸底の内側に配設されたことを特徴とする請求項1に記載のRF機能搭載物品。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−108604(P2012−108604A)
【公開日】平成24年6月7日(2012.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−255053(P2010−255053)
【出願日】平成22年11月15日(2010.11.15)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【Fターム(参考)】