ＲＦＩＤタグ
【課題】本発明は、非接触で内部に記憶保持されたタグ情報をやりとりするＲＦＩＤタグに関し、破断した場合に再度使用しにくくするＲＦＩＤタグを提供することを目的とする。
【解決手段】ＲＦＩＤタグ２は、破断部４に印刷で回路部３を形成している。回路部３は、タグ情報を記憶保持するタグ回路部と、このタグ回路部に電気的に接続され無線信号を受信するタグアンテナ部とを有していることを特徴とする。破断部４は、少なくともタグ回路部を破断するように形成されている。
【解決手段】ＲＦＩＤタグ２は、破断部４に印刷で回路部３を形成している。回路部３は、タグ情報を記憶保持するタグ回路部と、このタグ回路部に電気的に接続され無線信号を受信するタグアンテナ部とを有していることを特徴とする。破断部４は、少なくともタグ回路部を破断するように形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、非接触で内部に記憶保持されたタグ情報をやりとりするＲＦＩＤタグに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、物流、物品などの管理を効率化するために、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ ＩＤｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグが利用され、さらに適用範囲の拡大が望まれている。
【０００３】
このような中で、展示館で使用する入場券としてＲＦＩＤタグを適用する提案が知られている（例えば、特許文献１を参照）。
【０００４】
この入場券は、破断されるのを受容する紙材を重ねて形成したものであって、これらの紙材の間にタグ情報を記憶保持するタグＩＣチップと、このタグＩＣチップに接続され、無線信号を受信するタグアンテナ部とを有している。
【０００５】
展示館に入場するときに、入場券のタグ情報を読み取るリーダライタ装置に挿入し、正規なものであるか否かを判断していた。リーダライタ装置は、入場券が挿入されると、タグＩＣチップと交信し、読み取ったタグ情報から、正規なものであるか否かを判断していた。そして、リーダライタ装置は、正規な入場券であると判断したときに、内部に備えた破断手段でタグアンテナ部を破断して使用不能にし、以降の使用を不能とさせていた。すなわち、入場券の改ざんを防止していた。
【特許文献１】特開２００５−２８４５１５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
従来のＲＦＩＤタグは、タグＩＣチップを硬い外装で形成しているため破断しにくく、使用できないようにすることが困難であった。よって、タグアンテナ部を使用不能に破断しても、タグＩＣチップは正常に動作するため、タグアンテナ部を修復して使用するなど、再度使用しやすいといった課題があった。
【０００７】
そこで、本発明は破断した場合に再度使用しにくくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
この目的を達成するために、本発明のＲＦＩＤタグは、破断部に印刷で回路部を形成したＲＦＩＤタグであって、回路部は、タグ情報を記憶保持するタグ回路部と、このタグ回路部に電気的に接続され、無線信号を受信するタグアンテナ部とを有していることを特徴とする。このような構成により、初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【０００９】
以上のように本発明は、破断部に印刷で回路部を形成したＲＦＩＤタグであって、回路部は、タグ回路部とタグアンテナ部とを有しており、破断部は回路部を破断できるようにした。これにより、破断部でタグ回路部を容易に破断でき、タグ回路部を使用不能にすることができる。よって、破断した後でＲＦＩＤタグを再度使用しにくくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【００１１】
（実施の形態）
まず、図１を参照しながら、本発明の実施の形態における金融端末１について説明する。図１は本発明の実施の形態における金融端末１の斜視図である。
【００１２】
図１に示すように、クレジットカードの商品決済をするために、店舗には金融端末１が設置されている。この金融端末１は、クレジットカードを読み取るカードリーダ部１ａと、暗証番号、商品情報などを入力する入力部１ｂと、カード情報や入力情報を暗号化し、問い合わせ情報を生成する情報処理部１ｃと、外部のクレジット会社が管理している決済管理装置３０とネットワークあるいは電話網を介して接続され、問い合わせ情報および応答情報を入出力する通信部１ｄと、処理に係る情報を表示する表示部１ｅとを備えている。
【００１３】
このような構成により、商品を購入したときに、この金融端末１でクレジットカードを読み取り、商品の決済をすることができる。
【００１４】
しかしながら、金融端末１の情報処理部１ｃが改造され、決済情報が搾取されたり、決済情報が改ざんされたりする可能性がある。
【００１５】
そこで、本実施の形態の金融端末１は、閉じた後、再度開けることができないように情報処理部１ｃと通信部１ｄとを収納した外装部１ｆをＲＦＩＤタグ２で封印し、情報処理部１ｃと通信部１ｄとを改ざんできないようにしている。
【００１６】
これによって、封印したＲＦＩＤタグ２を剥ぎ取るなどして破断させない限り外装部１ｆを開けることはできず、情報処理部１ｃまたは通信部１ｄの改造を防止している。すなわち、金融端末１を改造したときに、正規のＲＦＩＤタグ２は破断によって再度使用することができないため、正規のタグと異なる別の偽造タグを貼付することになる。よって、後述するリーダライタ装置でＲＦＩＤタグ２のタグ情報を読み取ることで、金融端末１が正規の端末であるか否かを判断することができる。
【００１７】
次に、図２〜図４を参照しながら、本実施の形態のＲＦＩＤタグ２について説明する。図２は同実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２の上面図、図３は同実施の形態における図２のＡ−Ａ線による分離断面図、図４は同実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２内の回路部３の構成を示す上面図である。
【００１８】
図２に示すように、ＲＦＩＤタグ２は、内部にタグ情報を記憶保持した回路部３を備えている。そして、ＲＦＩＤタグ２は、金融端末１から剥離されると、回路部３を後述する破断部４の箇所で破断するように形成されている。
【００１９】
具体的には、図３に示すように、ＲＦＩＤタグ２は、薄く、四角形状をした基材５の印刷面６に回路部３を印刷によって形成している。
【００２０】
基材５は、例えば、プラスチックシートで形成する。また、基材５は多数の破断部４を有する。また、基材５は印刷面６と反対側に粘着剤が塗布されている接着面１０を有している。この接着面１０を、例えば、金融端末１の外装部１ｆに接着する。これにより、基材５は外装部１ｆに固定される。なお、入場券などとして携帯する場合は、接着する必要がないため、接着面１０を設けなくてもよい。
【００２１】
図４に示すように、回路部３は、タグ情報を記憶保持するタグ回路部１１と、このタグ回路部１１の端子ａ、ｂに電気的に接続され、無線信号を受信するタグアンテナ部１２とを有している。回路部３を、例えば、公知の有機高分子で形成する。よって、回路部３の製造方法として、塗布製膜により高品質薄膜層を作成できることから、インクジェットや輪転機などの印刷プロセスを利用することができる。このような印刷プロセスでタグ回路部１１の有機薄膜トランジスタなどの回路を形成でき、基材５上の印刷面に回路部３を印刷することができる。タグアンテナ部１２は導電インクにより形成する。
【００２２】
また、図３に示すように、破断部４は、基材５に設けた多数の窪みに剥離層を形成した剥離部７と、全面に粘着剤を塗布した接着面９を有し、この接着面９で剥離部７上に印刷された回路部３全体を接着する外装部８とを備えている。外装部８は、少なくとも回路部３を覆う大きさとした。
【００２３】
このような構成により、破断部４は、剥離部７の上面に印刷した回路部３を剥離しやすくすると共に、接着面９で印刷面６および回路部３に接着する。
【００２４】
破断部４は、外装部８を基材５から剥離すると、剥離しやすい部分で、回路部３を接着面９に接着したまま剥離する。すなわち、破断部４は、剥離部７の上面に印刷した回路部３を基材５から剥離すると共に、回路部３を破断する。この回路部３の破断の詳細については後述する。
【００２５】
このように、従来のタグＩＣチップは硬い外装で形成されているため破断することが困難であったが、本実施の形態のＲＦＩＤタグ２は、印刷で回路部３を形成しているため、容易に破断することができる。よって、ＲＦＩＤタグ２は外装部８を剥離すると、タグ回路部１１およびタグアンテナ部１２を破断し、再度使用しにくくしている。タグ回路部１１は薄膜を複雑に重ねて形成されているので、破断した後に修復しにくい。このため、ＲＦＩＤタグ２は、以降の使用ができなくなり、改ざんを防止することができる。また、タグ回路部１１およびタグアンテナ部１２は有機高分子で回路を形成しているため、印刷プロセスを用いて形成できるので生産性が高い。
【００２６】
次に、図１、図５および図６を参照しながら、金融端末１に貼付したＲＦＩＤタグ２を剥離させた場合の回路部３の破断について、詳細に説明する。図５は本実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２を金融端末１に貼付したときの概略断面図、図６は同実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２の破断を説明する図である。
【００２７】
ＲＦＩＤタグ２は、図５に示すように、基材５の接着面１０で金融端末１（図１）の外装部１ｆに接着している。これにより、金融端末１は、ＲＦＩＤタグ２で封印されているため、内部に収納した情報処理部１ｃと通信部１ｄとをＲＦＩＤタグ２を破断することなく改ざんすることができない。
【００２８】
これにより、金融端末１からＲＦＩＤタグ２を剥離しようとすると、回路部３が外装部８の接着面９に接着しているため、剥離部７上に印刷した回路部３が一緒に剥離する。剥離した後は、図６（ａ）に示すように、基材５において剥離部７上の回路部３のみが剥離された状態となる。これにより、回路部３を破断できる。
【００２９】
また、図６（ｂ）で示すように、破断した後、基材５に残った回路部３の部分と、外装部８に接着した回路部３の部分とを張り合わせて修復しようとしても、タグ回路部１１とタグアンテナ部１２は複雑に破断されるため、修復しにくい。特に、薄膜を複雑に重ねて形成されているタグ回路部１１は修復しにくい。
【００３０】
このように、金融端末１からＲＦＩＤタグ２を剥離し、情報処理部１ｃと通信部１ｄを改ざんしようとすると、ＲＦＩＤタグ２の回路部３が破断し、破断した後、再度使用しにくくすることができる。
【００３１】
次に、図７を参照しながら、本実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２０の他の実施例について説明する。図７は、本実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２０の他の実施例を示す上面図である。
【００３２】
図７に示すように、ＲＦＩＤタグ２０は、基材５を破断する破断部１３を備え、この基材５を破断して印刷面６に印刷された回路部３を破断する。すなわち、破断部１３は、タグ回路部１１およびタグアンテナ部１２の印刷領域に所定の間隔で孔部列を有し、この孔部列に沿ってタグ回路部１１とタグアンテナ部１２とを破断する。例えば、基材５に設けた一方の切り抜き部１４から他方の切り抜き部１４まで孔部列に沿って破断する。なお、破断部１３は、少なくとも基材５のタグ回路部１１の印刷領域を破断する。また、孔部列は直線に限定されない。例えば、ノコギリの歯のように複雑なジグザグ状に配列する。これにより、さらに修復しにくくすることができる。
【００３３】
このように、基材５を破断する破断部１３を備えることで、タグ回路部１１およびタグアンテナ部１２を破断できる。これにより、ＲＦＩＤタグ２０は、破断した後、修復しにくく使用しにくい。
【００３４】
次に、図８を参照しながら、回路部３の動作について説明する。図８は、本実施の形態におけるＲＦＩＤシステム６０の構成を示すブロック図である。
【００３５】
図８に示すように、ＲＦＩＤシステム６０は、ＲＦＩＤタグ２と、このＲＦＩＤタグ２のタグ情報を読み取るリーダライタ装置５０を備えている。ＲＦＩＤタグ２は回路部３を備え、この回路部３はタグ回路部１１とタグアンテナ部１２とを有している。
【００３６】
このような構成により、リーダライタ装置５０でＲＦＩＤタグ２のタグ情報を読み取ることで、金融端末１が正規の端末であるか否かを判断することができる。
【００３７】
まず、リーダライタ装置５０は回路部３と交信を開始する。リーダライタ装置５０は、送信アンテナ４８を介して問い合わせ信号を回路部３に送信し、回路部３からの応答信号を受信アンテナ４９で受信し、後述するように、復調してタグ情報を読み取る。
【００３８】
まず、リーダライタ装置５０は、回路部３に、例えば「管理番号は存在するのか？」という問い合わせが行われる。
【００３９】
次に、この問い合わせは、変調回路４２により、送信回路４３、送信アンテナ４８を介して、回路部３に向けて出力される。回路部３は、タグアンテナ部１２で問い合わせ信号（無線信号）を受信すると共に、受信した無線信号から生成した電力をダイオード２３、２４で整流し、直流電圧（以下、「ＤＣ電圧」と記す）を生成する。このＤＣ電圧をコンデンサ２５に充電すると共に、このＤＣ電圧をタグ回路部１１に供給し、タグ回路部１１を起動する。これによって、タグ回路部１１の制御回路２８、復調回路２９、変調回路２１、メモリ２２が起動する。よって、ＲＦＩＤタグ２は、電池などの電源を搭載していなくてもタグ回路部１１を動作させることができる。なお、回路部３はタグアンテナ部１２で生成した電力を利用するので、その電源容量は小さい。このため、タグ回路部１１では、回路の消費電力を極力抑えている。
【００４０】
次に、制御回路２８からの指示で復調回路２９は、受信した無線信号から上記「管理番号は存在するか？」という問い合わせを復調する。
【００４１】
また、制御回路２８は、上記復調回路２９への指示と同時にメモリ２２に記憶保持している個別情報を読み出している。
【００４２】
メモリ２２に記憶保持されたタグ情報、すなわち、個別識別情報が「管理番号１」であった場合には、制御回路２８は、その問い合わせに対して「管理番号１」が存在することを、変調回路２１を介してスイッチ２７をＯＮ、ＯＦＦさせて応答する。
【００４３】
すなわち、スイッチ２７がＯＮすれば、タグアンテナ部１２の端子ａと端子ｂとが短絡され、スイッチ２７がＯＦＦされれば、タグアンテナ部１２の端子ａと端子ｂとが開放される。これによって、リーダライタ装置５０から送信された電波を反射するか否かをタグ情報に応じて制御し、そのタグ情報の内容を伝達することができる。すなわち、タグ情報の「１」と「０」に対応させてスイッチ２７をＯＮまたはＯＦＦさせ、このスイッチ２７のＯＮ、ＯＦＦの繰り返しパターンにより、タグアンテナ部１２からリーダライタ装置５０に応答出力し、「管理番号１」が存在することが報告される。例えば、タグ情報の「１」のときはスイッチ２７をＯＮにし、タグ情報の「０」のときはスイッチ２７をＯＦＦにする。なお、回路部３はタグアンテナ部１２の端子ａと端子ｂを開放させたときに、反射が起きないように、インピーダンスをマッチングさせるコンデンサ２６を有している。
【００４４】
リーダライタ装置５０は、受信アンテナ４９を介して受信回路４４で応答信号を受信し、復調回路４５に伝達する。そして、制御回路４１は復調した信号により、「管理番号１」の存在を確認する。リーダライタ装置５０は、メモリ部４０に予め正規の登録情報、例えば、パスワードを含む管理番号を記憶している。制御回路４１は、この管理番号と金融端末１に貼付してあるＲＦＩＤタグ２の管理番号とを比較、照合する。その結果、照合が一致すれば、リーダライタ装置５０は、金融端末１を正規の端末と判断する。一方、「管理番号１」の登録情報がメモリ部４０に記憶されておらず、照合が一致しない場合には、金融端末１を非正規の端末と判断する。
【００４５】
このように、リーダライタ装置５０でＲＦＩＤタグ２のタグ情報を読み取ることで、金融端末１が正規の端末であるか否かを判断することができる。
【００４６】
なお、図８において、リーダライタ装置５０は、変調、同期を行うためのクロック回路４６と、各回路にＤＣ電圧を供給するための電源回路４７を備えている。電源回路４７は、例えば、ＤＣ電圧を発生させる電池などを有する。
【００４７】
以上述べたように、本実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２は、破断部４に印刷で回路部３を形成したので容易に破断することができる。回路部３は、タグ回路部１１とタグアンテナ部１２とを有している。破断部４は、基材５に設けた多数の窪みに剥離層を形成した剥離部７と、全面に粘着剤を塗布した接着面９を有し、この接着面９で剥離部７上に印刷された回路部３全体を接着する外装部８とを備えている。このような構成により、外装部８を剥離すると、剥離部７上に印刷した回路部３のみを基材５から剥離し、回路部３を破断する。よって、タグ回路部１１およびタグアンテナ部１２を破断し、破断した後、再度使用しにくくなる。
【００４８】
また、本実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２０は、基材５を破断する破断部１３を備え、この基材５を破断して印刷面６に印刷された回路部３を破断する。すなわち、破断部１３は、タグ回路部１１およびタグアンテナ部１２の印刷領域に所定の間隔で孔部列を有し、この孔部列に沿ってタグ回路部１１とタグアンテナ部１２とを破断する。これによっても、同様に、タグ回路部１１とタグアンテナ部１２とを破断し、破断した後、再度使用しにくくしている。
【産業上の利用可能性】
【００４９】
以上のように本発明は、破断部に印刷により回路部を形成したものであって、回路部は、タグ回路部とタグアンテナ部とを有したものである。すなわち、回路部を破断することによってタグ回路部も再度使用しにくくしている。したがって、金融端末、金券、遊戯装置、入場券などに取り付け、偽造、改ざんを防止するために破断した後で再度使用しにくくすることを可能とするＲＦＩＤタグなどに有用である。
【図面の簡単な説明】
【００５０】
【図１】本発明の実施の形態における金融端末の斜視図
【図２】同実施の形態におけるＲＦＩＤタグの上面図
【図３】同実施の形態における図２のＡ−Ａ線による分離断面図
【図４】同実施の形態におけるＲＦＩＤタグ内の回路部の構成を示す上面図
【図５】同実施の形態におけるＲＦＩＤタグの概略断面図
【図６】同実施の形態におけるＲＦＩＤタグの破断を説明する図
【図７】同実施の形態におけるＲＦＩＤタグの他の実施例を示す上面図
【図８】同実施の形態におけるＲＦＩＤシステムの構成を示すブロック図
【符号の説明】
【００５１】
１ 金融端末
１ａ カードリーダ部
１ｂ 入力部
１ｃ 情報処理部
１ｄ 通信部
１ｅ 表示部
１ｆ，８ 外装部
２，２０ ＲＦＩＤタグ
３ 回路部
４，１３ 破断部
５ 基材
６ 印刷面
７ 剥離部
９，１０ 接着面
１１ タグ回路部
１２ タグアンテナ部
１４ 切り抜き部
２１，４２ 変調回路
２２ メモリ
２３，２４ ダイオード
２５，２６ コンデンサ
２７ スイッチ
２８，４１ 制御回路
２９，４５ 復調回路
３０ 決済管理装置
４０ メモリ部
４３ 送信回路
４４ 受信回路
４６ クロック回路
４７ 電源回路
４８ 送信アンテナ
４９ 受信アンテナ
５０ リーダライタ装置
６０ ＲＦＩＤシステム
【技術分野】
【０００１】
本発明は、非接触で内部に記憶保持されたタグ情報をやりとりするＲＦＩＤタグに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、物流、物品などの管理を効率化するために、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ ＩＤｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグが利用され、さらに適用範囲の拡大が望まれている。
【０００３】
このような中で、展示館で使用する入場券としてＲＦＩＤタグを適用する提案が知られている（例えば、特許文献１を参照）。
【０００４】
この入場券は、破断されるのを受容する紙材を重ねて形成したものであって、これらの紙材の間にタグ情報を記憶保持するタグＩＣチップと、このタグＩＣチップに接続され、無線信号を受信するタグアンテナ部とを有している。
【０００５】
展示館に入場するときに、入場券のタグ情報を読み取るリーダライタ装置に挿入し、正規なものであるか否かを判断していた。リーダライタ装置は、入場券が挿入されると、タグＩＣチップと交信し、読み取ったタグ情報から、正規なものであるか否かを判断していた。そして、リーダライタ装置は、正規な入場券であると判断したときに、内部に備えた破断手段でタグアンテナ部を破断して使用不能にし、以降の使用を不能とさせていた。すなわち、入場券の改ざんを防止していた。
【特許文献１】特開２００５−２８４５１５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
従来のＲＦＩＤタグは、タグＩＣチップを硬い外装で形成しているため破断しにくく、使用できないようにすることが困難であった。よって、タグアンテナ部を使用不能に破断しても、タグＩＣチップは正常に動作するため、タグアンテナ部を修復して使用するなど、再度使用しやすいといった課題があった。
【０００７】
そこで、本発明は破断した場合に再度使用しにくくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
この目的を達成するために、本発明のＲＦＩＤタグは、破断部に印刷で回路部を形成したＲＦＩＤタグであって、回路部は、タグ情報を記憶保持するタグ回路部と、このタグ回路部に電気的に接続され、無線信号を受信するタグアンテナ部とを有していることを特徴とする。このような構成により、初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【０００９】
以上のように本発明は、破断部に印刷で回路部を形成したＲＦＩＤタグであって、回路部は、タグ回路部とタグアンテナ部とを有しており、破断部は回路部を破断できるようにした。これにより、破断部でタグ回路部を容易に破断でき、タグ回路部を使用不能にすることができる。よって、破断した後でＲＦＩＤタグを再度使用しにくくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
【００１１】
（実施の形態）
まず、図１を参照しながら、本発明の実施の形態における金融端末１について説明する。図１は本発明の実施の形態における金融端末１の斜視図である。
【００１２】
図１に示すように、クレジットカードの商品決済をするために、店舗には金融端末１が設置されている。この金融端末１は、クレジットカードを読み取るカードリーダ部１ａと、暗証番号、商品情報などを入力する入力部１ｂと、カード情報や入力情報を暗号化し、問い合わせ情報を生成する情報処理部１ｃと、外部のクレジット会社が管理している決済管理装置３０とネットワークあるいは電話網を介して接続され、問い合わせ情報および応答情報を入出力する通信部１ｄと、処理に係る情報を表示する表示部１ｅとを備えている。
【００１３】
このような構成により、商品を購入したときに、この金融端末１でクレジットカードを読み取り、商品の決済をすることができる。
【００１４】
しかしながら、金融端末１の情報処理部１ｃが改造され、決済情報が搾取されたり、決済情報が改ざんされたりする可能性がある。
【００１５】
そこで、本実施の形態の金融端末１は、閉じた後、再度開けることができないように情報処理部１ｃと通信部１ｄとを収納した外装部１ｆをＲＦＩＤタグ２で封印し、情報処理部１ｃと通信部１ｄとを改ざんできないようにしている。
【００１６】
これによって、封印したＲＦＩＤタグ２を剥ぎ取るなどして破断させない限り外装部１ｆを開けることはできず、情報処理部１ｃまたは通信部１ｄの改造を防止している。すなわち、金融端末１を改造したときに、正規のＲＦＩＤタグ２は破断によって再度使用することができないため、正規のタグと異なる別の偽造タグを貼付することになる。よって、後述するリーダライタ装置でＲＦＩＤタグ２のタグ情報を読み取ることで、金融端末１が正規の端末であるか否かを判断することができる。
【００１７】
次に、図２〜図４を参照しながら、本実施の形態のＲＦＩＤタグ２について説明する。図２は同実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２の上面図、図３は同実施の形態における図２のＡ−Ａ線による分離断面図、図４は同実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２内の回路部３の構成を示す上面図である。
【００１８】
図２に示すように、ＲＦＩＤタグ２は、内部にタグ情報を記憶保持した回路部３を備えている。そして、ＲＦＩＤタグ２は、金融端末１から剥離されると、回路部３を後述する破断部４の箇所で破断するように形成されている。
【００１９】
具体的には、図３に示すように、ＲＦＩＤタグ２は、薄く、四角形状をした基材５の印刷面６に回路部３を印刷によって形成している。
【００２０】
基材５は、例えば、プラスチックシートで形成する。また、基材５は多数の破断部４を有する。また、基材５は印刷面６と反対側に粘着剤が塗布されている接着面１０を有している。この接着面１０を、例えば、金融端末１の外装部１ｆに接着する。これにより、基材５は外装部１ｆに固定される。なお、入場券などとして携帯する場合は、接着する必要がないため、接着面１０を設けなくてもよい。
【００２１】
図４に示すように、回路部３は、タグ情報を記憶保持するタグ回路部１１と、このタグ回路部１１の端子ａ、ｂに電気的に接続され、無線信号を受信するタグアンテナ部１２とを有している。回路部３を、例えば、公知の有機高分子で形成する。よって、回路部３の製造方法として、塗布製膜により高品質薄膜層を作成できることから、インクジェットや輪転機などの印刷プロセスを利用することができる。このような印刷プロセスでタグ回路部１１の有機薄膜トランジスタなどの回路を形成でき、基材５上の印刷面に回路部３を印刷することができる。タグアンテナ部１２は導電インクにより形成する。
【００２２】
また、図３に示すように、破断部４は、基材５に設けた多数の窪みに剥離層を形成した剥離部７と、全面に粘着剤を塗布した接着面９を有し、この接着面９で剥離部７上に印刷された回路部３全体を接着する外装部８とを備えている。外装部８は、少なくとも回路部３を覆う大きさとした。
【００２３】
このような構成により、破断部４は、剥離部７の上面に印刷した回路部３を剥離しやすくすると共に、接着面９で印刷面６および回路部３に接着する。
【００２４】
破断部４は、外装部８を基材５から剥離すると、剥離しやすい部分で、回路部３を接着面９に接着したまま剥離する。すなわち、破断部４は、剥離部７の上面に印刷した回路部３を基材５から剥離すると共に、回路部３を破断する。この回路部３の破断の詳細については後述する。
【００２５】
このように、従来のタグＩＣチップは硬い外装で形成されているため破断することが困難であったが、本実施の形態のＲＦＩＤタグ２は、印刷で回路部３を形成しているため、容易に破断することができる。よって、ＲＦＩＤタグ２は外装部８を剥離すると、タグ回路部１１およびタグアンテナ部１２を破断し、再度使用しにくくしている。タグ回路部１１は薄膜を複雑に重ねて形成されているので、破断した後に修復しにくい。このため、ＲＦＩＤタグ２は、以降の使用ができなくなり、改ざんを防止することができる。また、タグ回路部１１およびタグアンテナ部１２は有機高分子で回路を形成しているため、印刷プロセスを用いて形成できるので生産性が高い。
【００２６】
次に、図１、図５および図６を参照しながら、金融端末１に貼付したＲＦＩＤタグ２を剥離させた場合の回路部３の破断について、詳細に説明する。図５は本実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２を金融端末１に貼付したときの概略断面図、図６は同実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２の破断を説明する図である。
【００２７】
ＲＦＩＤタグ２は、図５に示すように、基材５の接着面１０で金融端末１（図１）の外装部１ｆに接着している。これにより、金融端末１は、ＲＦＩＤタグ２で封印されているため、内部に収納した情報処理部１ｃと通信部１ｄとをＲＦＩＤタグ２を破断することなく改ざんすることができない。
【００２８】
これにより、金融端末１からＲＦＩＤタグ２を剥離しようとすると、回路部３が外装部８の接着面９に接着しているため、剥離部７上に印刷した回路部３が一緒に剥離する。剥離した後は、図６（ａ）に示すように、基材５において剥離部７上の回路部３のみが剥離された状態となる。これにより、回路部３を破断できる。
【００２９】
また、図６（ｂ）で示すように、破断した後、基材５に残った回路部３の部分と、外装部８に接着した回路部３の部分とを張り合わせて修復しようとしても、タグ回路部１１とタグアンテナ部１２は複雑に破断されるため、修復しにくい。特に、薄膜を複雑に重ねて形成されているタグ回路部１１は修復しにくい。
【００３０】
このように、金融端末１からＲＦＩＤタグ２を剥離し、情報処理部１ｃと通信部１ｄを改ざんしようとすると、ＲＦＩＤタグ２の回路部３が破断し、破断した後、再度使用しにくくすることができる。
【００３１】
次に、図７を参照しながら、本実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２０の他の実施例について説明する。図７は、本実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２０の他の実施例を示す上面図である。
【００３２】
図７に示すように、ＲＦＩＤタグ２０は、基材５を破断する破断部１３を備え、この基材５を破断して印刷面６に印刷された回路部３を破断する。すなわち、破断部１３は、タグ回路部１１およびタグアンテナ部１２の印刷領域に所定の間隔で孔部列を有し、この孔部列に沿ってタグ回路部１１とタグアンテナ部１２とを破断する。例えば、基材５に設けた一方の切り抜き部１４から他方の切り抜き部１４まで孔部列に沿って破断する。なお、破断部１３は、少なくとも基材５のタグ回路部１１の印刷領域を破断する。また、孔部列は直線に限定されない。例えば、ノコギリの歯のように複雑なジグザグ状に配列する。これにより、さらに修復しにくくすることができる。
【００３３】
このように、基材５を破断する破断部１３を備えることで、タグ回路部１１およびタグアンテナ部１２を破断できる。これにより、ＲＦＩＤタグ２０は、破断した後、修復しにくく使用しにくい。
【００３４】
次に、図８を参照しながら、回路部３の動作について説明する。図８は、本実施の形態におけるＲＦＩＤシステム６０の構成を示すブロック図である。
【００３５】
図８に示すように、ＲＦＩＤシステム６０は、ＲＦＩＤタグ２と、このＲＦＩＤタグ２のタグ情報を読み取るリーダライタ装置５０を備えている。ＲＦＩＤタグ２は回路部３を備え、この回路部３はタグ回路部１１とタグアンテナ部１２とを有している。
【００３６】
このような構成により、リーダライタ装置５０でＲＦＩＤタグ２のタグ情報を読み取ることで、金融端末１が正規の端末であるか否かを判断することができる。
【００３７】
まず、リーダライタ装置５０は回路部３と交信を開始する。リーダライタ装置５０は、送信アンテナ４８を介して問い合わせ信号を回路部３に送信し、回路部３からの応答信号を受信アンテナ４９で受信し、後述するように、復調してタグ情報を読み取る。
【００３８】
まず、リーダライタ装置５０は、回路部３に、例えば「管理番号は存在するのか？」という問い合わせが行われる。
【００３９】
次に、この問い合わせは、変調回路４２により、送信回路４３、送信アンテナ４８を介して、回路部３に向けて出力される。回路部３は、タグアンテナ部１２で問い合わせ信号（無線信号）を受信すると共に、受信した無線信号から生成した電力をダイオード２３、２４で整流し、直流電圧（以下、「ＤＣ電圧」と記す）を生成する。このＤＣ電圧をコンデンサ２５に充電すると共に、このＤＣ電圧をタグ回路部１１に供給し、タグ回路部１１を起動する。これによって、タグ回路部１１の制御回路２８、復調回路２９、変調回路２１、メモリ２２が起動する。よって、ＲＦＩＤタグ２は、電池などの電源を搭載していなくてもタグ回路部１１を動作させることができる。なお、回路部３はタグアンテナ部１２で生成した電力を利用するので、その電源容量は小さい。このため、タグ回路部１１では、回路の消費電力を極力抑えている。
【００４０】
次に、制御回路２８からの指示で復調回路２９は、受信した無線信号から上記「管理番号は存在するか？」という問い合わせを復調する。
【００４１】
また、制御回路２８は、上記復調回路２９への指示と同時にメモリ２２に記憶保持している個別情報を読み出している。
【００４２】
メモリ２２に記憶保持されたタグ情報、すなわち、個別識別情報が「管理番号１」であった場合には、制御回路２８は、その問い合わせに対して「管理番号１」が存在することを、変調回路２１を介してスイッチ２７をＯＮ、ＯＦＦさせて応答する。
【００４３】
すなわち、スイッチ２７がＯＮすれば、タグアンテナ部１２の端子ａと端子ｂとが短絡され、スイッチ２７がＯＦＦされれば、タグアンテナ部１２の端子ａと端子ｂとが開放される。これによって、リーダライタ装置５０から送信された電波を反射するか否かをタグ情報に応じて制御し、そのタグ情報の内容を伝達することができる。すなわち、タグ情報の「１」と「０」に対応させてスイッチ２７をＯＮまたはＯＦＦさせ、このスイッチ２７のＯＮ、ＯＦＦの繰り返しパターンにより、タグアンテナ部１２からリーダライタ装置５０に応答出力し、「管理番号１」が存在することが報告される。例えば、タグ情報の「１」のときはスイッチ２７をＯＮにし、タグ情報の「０」のときはスイッチ２７をＯＦＦにする。なお、回路部３はタグアンテナ部１２の端子ａと端子ｂを開放させたときに、反射が起きないように、インピーダンスをマッチングさせるコンデンサ２６を有している。
【００４４】
リーダライタ装置５０は、受信アンテナ４９を介して受信回路４４で応答信号を受信し、復調回路４５に伝達する。そして、制御回路４１は復調した信号により、「管理番号１」の存在を確認する。リーダライタ装置５０は、メモリ部４０に予め正規の登録情報、例えば、パスワードを含む管理番号を記憶している。制御回路４１は、この管理番号と金融端末１に貼付してあるＲＦＩＤタグ２の管理番号とを比較、照合する。その結果、照合が一致すれば、リーダライタ装置５０は、金融端末１を正規の端末と判断する。一方、「管理番号１」の登録情報がメモリ部４０に記憶されておらず、照合が一致しない場合には、金融端末１を非正規の端末と判断する。
【００４５】
このように、リーダライタ装置５０でＲＦＩＤタグ２のタグ情報を読み取ることで、金融端末１が正規の端末であるか否かを判断することができる。
【００４６】
なお、図８において、リーダライタ装置５０は、変調、同期を行うためのクロック回路４６と、各回路にＤＣ電圧を供給するための電源回路４７を備えている。電源回路４７は、例えば、ＤＣ電圧を発生させる電池などを有する。
【００４７】
以上述べたように、本実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２は、破断部４に印刷で回路部３を形成したので容易に破断することができる。回路部３は、タグ回路部１１とタグアンテナ部１２とを有している。破断部４は、基材５に設けた多数の窪みに剥離層を形成した剥離部７と、全面に粘着剤を塗布した接着面９を有し、この接着面９で剥離部７上に印刷された回路部３全体を接着する外装部８とを備えている。このような構成により、外装部８を剥離すると、剥離部７上に印刷した回路部３のみを基材５から剥離し、回路部３を破断する。よって、タグ回路部１１およびタグアンテナ部１２を破断し、破断した後、再度使用しにくくなる。
【００４８】
また、本実施の形態におけるＲＦＩＤタグ２０は、基材５を破断する破断部１３を備え、この基材５を破断して印刷面６に印刷された回路部３を破断する。すなわち、破断部１３は、タグ回路部１１およびタグアンテナ部１２の印刷領域に所定の間隔で孔部列を有し、この孔部列に沿ってタグ回路部１１とタグアンテナ部１２とを破断する。これによっても、同様に、タグ回路部１１とタグアンテナ部１２とを破断し、破断した後、再度使用しにくくしている。
【産業上の利用可能性】
【００４９】
以上のように本発明は、破断部に印刷により回路部を形成したものであって、回路部は、タグ回路部とタグアンテナ部とを有したものである。すなわち、回路部を破断することによってタグ回路部も再度使用しにくくしている。したがって、金融端末、金券、遊戯装置、入場券などに取り付け、偽造、改ざんを防止するために破断した後で再度使用しにくくすることを可能とするＲＦＩＤタグなどに有用である。
【図面の簡単な説明】
【００５０】
【図１】本発明の実施の形態における金融端末の斜視図
【図２】同実施の形態におけるＲＦＩＤタグの上面図
【図３】同実施の形態における図２のＡ−Ａ線による分離断面図
【図４】同実施の形態におけるＲＦＩＤタグ内の回路部の構成を示す上面図
【図５】同実施の形態におけるＲＦＩＤタグの概略断面図
【図６】同実施の形態におけるＲＦＩＤタグの破断を説明する図
【図７】同実施の形態におけるＲＦＩＤタグの他の実施例を示す上面図
【図８】同実施の形態におけるＲＦＩＤシステムの構成を示すブロック図
【符号の説明】
【００５１】
１ 金融端末
１ａ カードリーダ部
１ｂ 入力部
１ｃ 情報処理部
１ｄ 通信部
１ｅ 表示部
１ｆ，８ 外装部
２，２０ ＲＦＩＤタグ
３ 回路部
４，１３ 破断部
５ 基材
６ 印刷面
７ 剥離部
９，１０ 接着面
１１ タグ回路部
１２ タグアンテナ部
１４ 切り抜き部
２１，４２ 変調回路
２２ メモリ
２３，２４ ダイオード
２５，２６ コンデンサ
２７ スイッチ
２８，４１ 制御回路
２９，４５ 復調回路
３０ 決済管理装置
４０ メモリ部
４３ 送信回路
４４ 受信回路
４６ クロック回路
４７ 電源回路
４８ 送信アンテナ
４９ 受信アンテナ
５０ リーダライタ装置
６０ ＲＦＩＤシステム
【特許請求の範囲】
【請求項１】
破断部に印刷で回路部を形成したＲＦＩＤタグであって、
前記回路部は、タグ情報を記憶保持するタグ回路部と、
このタグ回路部に電気的に接続され無線信号を受信するタグアンテナ部とを有していることを特徴とするＲＦＩＤタグ。
【請求項２】
前記タグ回路部は、有機高分子で形成されていることを特徴とする請求項１に記載のＲＦＩＤタグ。
【請求項３】
前記破断部は、少なくとも前記タグ回路部を破断するように形成されていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載のＲＦＩＤタグ。
【請求項４】
前記破断部は、
基材の印刷面に多数の窪みを設け、これらの窪みに剥離層を形成した剥離部と、
粘着剤を塗布した接着面を有し、この接着面で前記回路部を接着する外装部とを備え、
前記外装部で前記剥離部の上面に印刷された回路部を剥離できると共に、破断できることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか一つに記載のＲＦＩＤタグ。
【請求項５】
前記破断部は、
前記タグ回路部の印刷領域に所定の間隔で孔部列を有し、この孔部列に沿って破断できることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか一つに記載のＲＦＩＤタグ。
【請求項１】
破断部に印刷で回路部を形成したＲＦＩＤタグであって、
前記回路部は、タグ情報を記憶保持するタグ回路部と、
このタグ回路部に電気的に接続され無線信号を受信するタグアンテナ部とを有していることを特徴とするＲＦＩＤタグ。
【請求項２】
前記タグ回路部は、有機高分子で形成されていることを特徴とする請求項１に記載のＲＦＩＤタグ。
【請求項３】
前記破断部は、少なくとも前記タグ回路部を破断するように形成されていることを特徴とする請求項１または請求項２に記載のＲＦＩＤタグ。
【請求項４】
前記破断部は、
基材の印刷面に多数の窪みを設け、これらの窪みに剥離層を形成した剥離部と、
粘着剤を塗布した接着面を有し、この接着面で前記回路部を接着する外装部とを備え、
前記外装部で前記剥離部の上面に印刷された回路部を剥離できると共に、破断できることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか一つに記載のＲＦＩＤタグ。
【請求項５】
前記破断部は、
前記タグ回路部の印刷領域に所定の間隔で孔部列を有し、この孔部列に沿って破断できることを特徴とする請求項１から請求項３のいずれか一つに記載のＲＦＩＤタグ。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２００９−２１７７７７（Ｐ２００９−２１７７７７Ａ）
【公開日】平成２１年９月２４日（２００９．９．２４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−６３６９１（Ｐ２００８−６３６９１）
【出願日】平成２０年３月１３日（２００８．３．１３）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年９月２４日（２００９．９．２４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年３月１３日（２００８．３．１３）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
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