説明

RFID保管システム

本発明は保管具10を有する保管システムに関する。複数のさまざまな製品22,24,26が保管され得る。RFIDトランスポンダによる製品22,24,26の識別のために、製品22,24,26の各々は、無線周波数識別(RFID)トランスポンダと、アンテナ28とが備え付けられる。各保管位置にはRFIDアンテナが備え付けられている。製品位置および/または製品アイデンティフィケーションが上記アンテナによって検知可能である。RFIDトランスポンダが備え付けられた製品は、製品アイデンティフィケーションを有する試料容器を入れるためのラックによって構成することができ、位置および試料アイデンティフィケーションは関連するラックのRFIDトランスポンダ内に記憶可能である。各試料容器には、それぞれの試料アイデンティフィケーションを記憶するためのRFIDトランスポンダが備え付けられている。試料容器置場の空間的配置に対応するアンテナ配置によって、試料容器に関連しかつRFIDトランスポンダ内に記憶された試料アイデンティフィケーションの読出を可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、
(a) 無線周波数識別(RFID)トランスポンダが各々に設けられた複数のさまざまな製品を保管するように適合された保管具と、
(b) RFIDトランスポンダによって製品を識別するためのアンテナと、
を有する保管システムに関する。
【0002】
無線周波数識別(RFID)は対象物の識別および/または対象物の位置の特定のための方法である。RFID−トランスポンダが設けられた製品は、RFIDアンテナによって検知され得る。そのようなアンテナはトランスポンダアイデンティフィケーションを読取る。このアイデンティフィケーションによって製品が識別され得る。
【背景技術】
【0003】
保管システムにRFID技術を供することは、知られているところである。特に図書館およびスーパーマーケットでの使用が開示されている。スーパーマーケットにおいて、製品に満たされたショッピングカートが、RFIDトランスポンダを使用して検知されて請求書が作成される。これにより個別の製品の値段がそれ以上個々に確認される必要はない。
【0004】
さらにたとえばパスポート中において、RFID技術を使用して人間を特定することが知られている。
【0005】
WO2006/014813は、RFIDタグが設けられた対象物の入庫および出庫をモニタするための保管具を開示している。そのようなモニタを行なうために閉ざされた保管具の内部に位置されたRFID検出器が用いられる。コンピュータは、正面入口の開閉を制御し、また使用者のアイデンティフィケーションをモニタする。
【0006】
DE 10 2005 051 595 A1は、RFIDタグがその上に取付けられた書類の包袋を有するファイルセキュリティシステムを開示している。特定の媒体識別情報がRFIDタグに記録されている。ファイリングキャビネット内に位置するコンパートメントセンサは、個々の書類の包袋のファイリングキャビネットへの出し入れによる入庫および出庫を検知する。いくつかの書類の包袋は、各々、センサによって検知される。そのようなアセンブリにおいて不利な点として、1つのコンパートメントセンサに割当てられる書類の包袋の量が非常に多くなり得るということがある。その場合、もはや個々の書類の包袋は簡単には見つからないかも知れない。この開示されたファイルセキュリティシステムにより、どのファイルがファイルキャビネットから取除かれたかは、常に完全に明確化されるかも知れない。しかしながらそのファイルの位置特定は、一般的なファイリングシステムによる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、保管、特には保管された製品の回収を、容易なものとし、かつより安価とする、アセンブリおよび方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、この目的は次のようにして達せられる。各保管位置にRFIDアンテナが設けられ、そのようなアンテナによって、製品位置および/または製品アイデンティ
フィケーションが検知および/または表示されるように適合される。
【0009】
公知のシステムとは対照的に、保管位置に設けられたアンテナが各製品に割当てられている。これにより製品の位置が容易に検知される。その製品は容易に見つかる。さらに保管具に、要求によって作動させられるように適合された表示手段を設けることができる。そのような表示手段は、たとえばランプであり、特にLEDである。しかしながら光学的または音響学的なさまざまな表示手段も適当であり得る。表示手段は、要求の入力に基づいて、具体的にはたとえば、接続されたコンピュータの入力システムによる要求の入力に基づいて、信号を発する。この信号は、要求された製品をどこで見つけることができるかを表示する。製品は、無秩序な方法で、すなわち保管具内の任意の位置に、置くことができる。製品の正確な位置は、たとえばタッチスクリーンによる要求に基づいて表示され得る。その製品は常に容易に見つけることができる。これにより保管具の保管作業が特に安価となる。
【0010】
保管具内においてアンテナによって検知された製品位置を製品特定データと共に記憶するための電子的記憶装置が、製品位置に関する照会を入力するための手段と共に設けられると、特に大きな利点が得られる。
【0011】
本発明の特に好ましい変形として、RFIDトランスポンダが設けられた製品は、試料アイデンティフィケーションおよびRFIDトランスポンダを有する試料容器を入れるためのラックによって形成され、個々のラックは、位置および試料アイデンティフィケーションを記憶するように適合されている。この変形例においては、いくつかの試料容器がラック内に共に保管され、トランスポンダ−アンテナシステムを通じて登録され位置特定される。特に、医療、製薬および実験の領域における試料のように、非常に多い製品の場合に、非常に多いアンテナの使用を避けることができる。
【0012】
好ましくは、試料容器の各々にさらに、それぞれの試料アイデンティフィケーションを記憶するためのRFIDトランスポンダが設けられる。「試料アイデンティフィケーション」の文言は、試料を表わすための情報に限定されるものではなく、その種類、出所、作製日などについての情報をも含み得るものである。
【0013】
本発明の特に好ましい変形においては、複数の試料容器に対応し、RFIDトランスポンダに記憶された試料アイデンティフィケーションを読取るための、試料容器置場の空間的配置に対応したアンテナアセンブリが設けられる。アンテナアセンブリはラック中の置場位置が存在するのとちょうど同じ数だけのアンテナを有する。複数のアンテナは、置場位置と同様に空間的に配置されている。ラックがアンテナアセンブリ上に置かれると、対応する試料容器のRFIDトランスポンダの情報を各アンテナが読取る。そのような複数の情報は、その後、ラックのRFIDトランスポンダへ送信され得る。同種のラックには1つのアンテナアセンブリしか必要でない。これにより各試料の個々の登録が各試料に個別のアンテナを設ける必要なく可能となる。
【0014】
アンテナアセンブリ内の個別のアンテナの位置は、製品アイデンティフィケーションの一部としての、対応する試料容器の試料アイデンティフィケーションと共に、ラックのRFIDトランスポンダへ送信され得るものであり、上記位置はその中に記憶され、保管位置の読取のために用いられるアンテナによって読出され得る。
【0015】
好ましくは、個々の試料容器上のRFIDトランスポンダの独立した読取のための手段が設けられる。そのような個々のスキャナによって、見つけられた個々の試料が本当に要求された試料であるか否かが確かめられ得る。
【0016】
好ましくは、保管具は閉ざされており、権限データのチェックのための権限付与装置によってアクセスが与えられる。スーパーマーケットや図書館とは対照的に、保管具は、誰にとってもアクセス可能という訳ではない。これにより盗難の危険が大幅に低減される。さらに、保管具は職員から完全に独立しており、事情が許せば、保管具管理員、販売員、またはサービス員がいなくても操作され得る。適当なアクセス権限を有するすべての者は、そのことをアクセス前に権限付与装置で証明しなければならない。保管具内部への人間の通行は、したがって、権限付与装置により制限される。
【0017】
権限付与装置は個人認証カードを読取るために使用されるカードリーダを有してもよい。そのような個人認証カードには、バーコード、磁気ストリップ、マイクロチップ、トランスポンダまたは他の適当な技術が設けられてもよい。また生物学的特徴を認識することによる権限付与も適している。画像処理手段が設けられ、カード上の印刷を読取るカードリーダを使用することもできる。個人認証カードは、保管具へのアクセスが認められた人間または組織を、曖昧性なく認識するのに役立つ。言うまでもなく、人間または組織は、名称による代わりに、会社アカウント、銀行アカウントのための番号、ID番号またはメンバーシップ番号または同様のものによっても、表わされることができる。
【0018】
本発明のさらなる変形において、権限付与装置は、個人特定コードを入れるための入力装置を有する。そのような入力装置は、キーボードまたはタッチスクリーンまたは同様のものであり得る。また、このコードを入れるため、または人間を認識するために、音声または画像認識装置が利用可能である。アクセスの権限付与において、権限付与装置内に蓄積されたデータが使用され得る。さらに入力装置はカードリーダを有し得る。個人特定コードは個人認証カードに記憶され得る。この場合、権限付与装置は、権限付与された人々のグループに関するデータを記憶する必要がない。一方、アクセスの権限付与は、カードに記憶されたデータの入力キーボードによる確認によりもたらされる。
【0019】
本発明の変形において、権限付与データと共に製品特定データを記憶および/または送信するための手段が設けられる。権限付与データが製品特定データと組合されることによって、各々の取り出しを人間または組織に帰することができる。これにより取り出された製品の請求書作成を、追加のスタッフに従事させることなく行うことができる。各製品の価格、アイデンティフィケーション番号、または名称についての、トランスポンダによって送信される情報は、上記取出しを行なった人間のアカウントへの請求に記入される。
【0020】
保管具は、スーパーマーケットのように、ウォークイン型の保管具であってもよい。しかしながら保管具は、単なるキャビネットまたは移動式保管具であってもよい。
【0021】
好ましくは、上記保管具が移動式保管具である場合、保管具全体の位置特定を行なうための手段が設けられる。さらに、ネットワークを通じて連結された同種の複数の保管具が設けられてもよい。本発明のさらなる変形として、全保管具中に保管された製品の位置および/または量を検索するための手段が設けられる。
【0022】
本発明のさらなる変形は、従属請求項の主題である。実施形態は、添付の図面を参照しつつ、以下においてより詳しく説明される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】保管のためのウォークイン型アセンブリを模式的に示す図である。
【図2】検知可能な保管位置を有する、保管のためのアセンブリを模式的に示す図である。
【図3】試料容器を入れるための複数の置場を有するラックと、対応するアンテナアセンブリとを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1において、総じて数字10で表わされた保管具が示されている。保管具10は、閉ざされた部屋12を有する。部屋12にはドア14が設けられている。ドア14は、通常、閉ざされている。棚16、18および20が、部屋12内に設けられている。棚16、18および20は、さまざまな製品22を保管する役目をする。
【0025】
各個の製品22には、RFIDトランスポンダ24に記憶され、かつそこから読出すことができる製品アイデンティフィケーションが供されている。
【0026】
棚16、18および20の各コンパートメントにおいて、個別のアンテナ26が設けられている。その中に保管されたラックに取付けられたRFIDトランスポンダに記憶された情報は、そのようなアンテナ26によって受信される。製品アイデンティフィケーションを読取りかつ製品の位置特定をするために、上記部屋の範囲内に、複数のコンパートメントアンテナ26に接続されたデータ処理装置28が設けられている。装置28は、受信した情報の評価のための、記憶および計算手段を有する。製品の位置特定は、データ処理装置28に製品アイデンティフィケーションを入力することによってもたらされる。この装置は、対応する棚コンパートメントの位置をアンテナ26によって特定する。発光したLEDディスプレイ30は、その製品を探すべき棚コンパートメントを示す。
【0027】
保管部屋12の外部におけるドア14の区域に端末30が配置されている。端末30は、カードリーダ、モニタおよびキーボードを有する。双方向のデータ交換がデータ処理装置28および端末30の間で実施される。
【0028】
もしある人間が保管具10から製品22を取り出そうとするなら、その人間はまず本人であることを証明しなければならない。人間36は、たとえばクレジットカードまたは会社用認証カードなどの自分の認証カードをカードリーダに挿入する。カードリーダは、この認証カードから個人特定データを読取り、それを保存する。さらにカードリーダは、カードに保存された認証コードを読取る。その後その人間は、キーボードによってカードの認証コード(これは示されていない)を入れることを、モニタを通して要求される。入れられた認証コードは、保存された認証コードと比較される。その人間が部屋に入る権限を有している場合であって、かつその人間が正しい認証コードを入力している場合、ドア14が開かれ、保管具12の中に入ることが認められる。この人間がまだ保管具の中にいる間は、さらなる人間は保管具の中に立ち入ることはできない。この時点で人間36は、所望の製品22を取ることができる立場となる。
【0029】
複数のRFIDアンテナ26によって、上記の人間によって保管具からどの製品が取り出されたかが確定される。関連する製品データが、その人間に関連するデータと共に、対応する費用の請求がなされるアカウントへ送信される。
【0030】
その人間が知らない位置にある製品は、端末において検索することができる。この目的で、一般的な選択および/または検索機能を通じて、製品名称または製品アイデンティフィケーションが入力される。データ処理装置28およびアンテナアセンブリ26によって確定された製品の位置は、LED30によって示される。
【0031】
本実施の形態においては、個別のアンテナが、各個の製品のために、各個の保管位置に設けられている。他の選択肢として、個別のアンテナが、たとえば運送パッケージのように製品の種類毎に設けられてもよい。どちらの選択肢によっても、混沌とした、つまり無秩序な保管が、複合的な大規模な保管具においても可能となる。新たな製品の保管作業は、本質的に促進され、また、ある程度資格不足の職員によっても行なわれ得る。
【0032】
図2に代替的な実施形態を示す。保管具110はウォークイン型ではない保管具として設計されている。本事例においては、保管具110は、医療用試料を保管するための実験室用キャビネットである。この実験室用キャビネットには、適切な空調装置が設けられている。特に、試料によってそれが求められる場合、この実験室用キャビネットは冷蔵庫または極低温装置であり得る。
【0033】
実験室用キャビネット110はスライドドア114によって閉ざされる。この実験室用キャビネットの中には、大きさも異なる複数の保管位置116、118が設けられている。各保管位置にはLED120が設けられている。図1に示す実施形態と同様に、各製品にはトランスポンダ124および製品アイデンティフィケーションが供されている。本実施形態においては、上記の製品は、複数の試料容器140を有するラック122である。そのようなラック122の例を図3に示す。ここで保管位置116、118の各々にも、その保管位置にラックが存在するか否かを確定するために用いられる、それ自身の個別のアンテナが設けられている。もしラック122が存在する場合、トランスポンダ124を使用して、製品アイデンティフィケーションを読取り評価することができる。端末126において照会内容を入力することによって、ラック124の検索が実行される。検索結果は、発光しているLED128によって示される。
【0034】
各ラック122には、複数の試料容器140のために複数の置場142が設けられている。各試料容器140には、その底面にそれ自身の個別のトランスポンダ144が設けられている。試料容器140に入れられた試料についての情報がこの個別のトランスポンダ内に記憶されている。仮に、そのような試料容器に設けられた個別のRFIDトランスポンダ144の情報を読取るアンテナを、そのような試料容器140の各々すべてのために設けるとしたならば、非常に費用がかかってしまい、また作業に時間を要してしまう。それゆえに実験室用キャビネット110にはアンテナアセンブリ146が備えられている。アンテナアセンブリ146は、レール150を有するベース148が設けられている。ラック122は、そのようなアンテナアセンブリ146上に載せ置かれる。レール150は、アンテナアセンブリ146上においてラックが常に同じ位置に載せ置かれることを確実にする。言うまでもなく、レール150の代わりにさまざまなガイド機構が用いられてもよい。アンテナアセンブリ146には複数の個別のアンテナ152が設けられている。ラック122がアンテナアセンブリ146上に正しく載せ置かれれば、各アンテナ152は、1つの対応する置場の下方に位置され、置場142に挿入された試料容器140の個別のトランスポンダ144を読取ることができる。
【0035】
個別のアンテナ152は、個別のトランスポンダ144から情報を読取り、またそれをラック122のトランスポンダ124へ転送する。そのようにして、ラック122内のすべての試料容器についての情報は、このラック122のトランスポンダ124内に記憶される。これで各個の試料容器144の位置は曖昧性なく確定され得る。この確定は、位置番号、または他の、ラック内の置場の位置の記述によるものであり、たとえば行および列におけるものである。この種のやり方の利点は、ラックの種類毎に、比較的高価な複数のアンテナ152を有するアンテナアセンブリ146が、1度だけ入手されればよいことである。各ラック122は、個別のトランスポンダ144の情報が読取られて共通のラックトランスポンダ124内に記憶された後は、アンテナアセンブリのないコンパートメント内に保管され得る。
【0036】
特定の試料容器が所望のときは、まず、当該ラックのLEDが発光される。コンパートメントからラック122が取り出されたときに、所望の試料容器がどこに存在するかはアンテナアセンブリによって確定され得る。個別のトランスポンダを読取るためのアンテナを有し、かつその読取られた情報を表示する付加的な確認用アセンブリによって、試料容
器のチェックが可能となる。
【0037】
本発明のさらなる変形において、保管具は可動式であり、保管具全体を位置特定するための手段が設けられる。そのような可動式の保管具は、たとえばコンテナまたはトラックであり得る。もし同種のそのような保管具がいくつかある場合、RFID技術は、在庫の取得のために用いられる手段を提供する。どの保管具が所望の製品を保管しているかということと、そのような複数の保管具のうちのいずれが目標、すなわち製品が求められている場所に最も近いかということとが、遠隔照会によって確定され得る。
【0038】
さらなる変形例において、追加的なデータ処理装置を回避する目的で、権限付与装置および/またはアンテナに接続されたいくつかの保管具(スレーブ)の組織化のために、中央サーバ(マスタ)が設置される。
【0039】
本アセンブリは、製品が一旦取り出され、または購入されたものとして登録された後は、その製品を返却することができないように設計されている。返却が行なわれる場合には、区分けされた検査用コンパートメントが設けられる。製品はその中に検査のために置かれ得る。その製品に支障がない場合、対応するアカウントに対して、貸方への記入がなされるか、または借方への記入が取消されることになる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a) 無線周波数識別(RFID)トランスポンダが各々に設けられた複数のさまざまな製品(22,24,26)を保管するように適合された保管具(10)と、
(b) RFIDトランスポンダによって製品(22,24,26)を識別するためのアンテナ(28)と、
を備えた保管システムであって、
(c) 各保管位置にRFIDアンテナが設けられ、そのようなアンテナによって、製品位置および/または製品アイデンティフィケーションが検知および/または表示されるように適合されたことを特徴とする、保管システム。
【請求項2】
RFIDトランスポンダが設けられた製品は、試料容器を入れるためのものでありかつ試料アイデンティフィケーションおよびRFIDトランスポンダを有するラックによって形成されており、それぞれのラックは位置および試料アイデンティフィケーションを記憶するように適合されていることを特徴とする、請求項1に記載の保管システム。
【請求項3】
試料容器の各々には、それぞれの試料アイデンティフィケーションを記憶するためのRFIDトランスポンダがさらに設けられていることを特徴とする、請求項2に記載の保管システム。
【請求項4】
複数の試料容器に対応しかつ複数のRFIDトランスポンダに記憶された試料アイデンティフィケーションを読取るために、複数の試料容器置場の空間的配置に対応したアンテナアセンブリが設けられていることを特徴とする、請求項3に記載の保管システム。
【請求項5】
対応する試料容器の試料アイデンティフィケーションと共に、アンテナアセンブリ内部の個別のアンテナの位置が、製品アイデンティフィケーションの一部として、ラックのRFIDトランスポンダへ送信されることができ、その中に記憶されることができ、保管位置を読取るために用いられるアンテナによって読出されることができることを特徴とする、請求項4に記載の保管システム。
【請求項6】
個別の試料容器に取り付けられたRFIDトランスポンダの独立した読取のための手段によって特徴付けられる、請求項4または5に記載の保管システム。
【請求項7】
保管具(10)は閉じられておりまた特にはキャビネットであり、特にカードリーダおよび個人認証カードおよび/または個人特定コードを入れるための入力装置によって権限付与データのチェックを行なうための権限付与装置(30)が入口(14)に設けられていることを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載の保管システム。
【請求項8】
製品特定データを権限付与データと共に記憶および/または送信するための手段によって特徴付けられる、請求項7に記載の保管システム。
【請求項9】
アンテナ(28)によって検知された保管具内における製品位置を製品特定データと共に記憶するための電子的記憶装置が、製品位置に関する照会を入力するための手段と共に設けられていることを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載の保管システム。
【請求項10】
保管具は移動式保管具であり、保管具全体を位置特定するための手段が設けられていることを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載の保管システム。
【請求項11】
同種のものであり、かつネットワークを通じて互いに接続されている、さらなる複数の保管具が設けられていることを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載の保管シス
テム。
【請求項12】
保管された製品の位置および/または量をすべての保管具において検索するための手段が設けられていることを特徴とする、請求項11に記載の保管システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2010−521725(P2010−521725A)
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−553096(P2009−553096)
【出願日】平成20年2月18日(2008.2.18)
【国際出願番号】PCT/EP2008/051929
【国際公開番号】WO2008/110433
【国際公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【出願人】(507158318)ジョイント・アナリティカル・システムズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (4)
【氏名又は名称原語表記】JOINT ANALYTICAL SYSTEMS GMBH
【Fターム(参考)】