説明

RO浄水器

【目的】RO膜から排出される濃縮水を原水タンクに戻して浄水化する浄化システムにおいて、原水タンク内のTDS濃度を自動監視して、低価格且つ高効率に、より清浄な浄水を得ることのできるRO浄水器を提供することである。
【構成】RO膜装置9と活性炭槽7、8、10による浄水化の進行に伴い、浄水供給管24を通じて浄水タンク26に順次、浄水の移送が行われる。浄水供給管24に流れる浄水に対して、浄水センサ25によりTDS濃度が計測され、その計測値Ctが読み取られる。次に、浄水TDS濃度Ctと基準濃度C0の比較が行われる。この比較により浄水TDS濃度Ctが基準濃度C0より大きくなったとき、駆動信号4により送水ポンプ4の駆動を停止させると共に、原水2及びRO膜装置9の交換を促す警報処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集合住宅、飲食店、ホテル、旅館、事務所、工場、レジャー施設等において使用する浄水を得るためにRO(Reverse Osmosis:逆浸透)膜を使用したRO浄水器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の浄水生成システムの一例として、例えば、特許文献1に示すように、水道水等の原水槽から汲み出した原水を、活性炭充填槽及びろ過膜フィルタを通過させて浄水化し供給先に提供するようにしている。この浄水生成システムでは、浄水は一旦、貯水槽に収容され、貯水槽内の水位が一定に保持されるように浄水の生成と貯水が行われる。ろ過膜フィルタには、0.01〜0.5μmの細孔を有するろ過膜を使用することが記載されている。
【特許文献1】特開平3−131383号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ろ過膜フィルタには、中空糸膜によるマイクロフィルタあるいは限外ろ過によるウルトラフィルタが使用されるが、これらのフィルタによる不純物除去効果は0.01μm程度の粒子除去が限界となっている。このため、原水に溶解している、各種塩素化合物、トリハロメタン、ダイオキシン等の不純物は0.01μmよりはるかに小さく、ろ過膜フィルタでは除去できないといった問題があった。
【0004】
一方、純水の生成方法のひとつに、逆浸透膜(RO膜)を使用する方法があり、RO膜によって水道水から純水に近い水を生成することができる。RO膜は、約0.0001μmの孔を無数に持った人工膜からなり、半透膜と同様の性質を有して、水に溶解した微細な不純物、例えば、細菌、塩素、砒素、トリハロメタン、さび、ダイオキシン等を取り除くことができる。従って、RO膜による純水生成システムを原水の通水経路に適用すれば、ろ過膜フィルタよりも一層、浄化された浄水を得ることができる。
【0005】
ろ過膜フィルタでは通水の全量を浄水として取り出すことになるが、RO膜の純水処理では、膜を通過しなかった塩類を連続的に排出させなければ、加圧側の塩類濃度が限りなく上昇してしまって、浸透圧が高まって水が通過できなくなるため、RO膜からは必ず、塩類や不純物が濃縮された水(以下、これを濃縮水という。)が連続的に排出されることになる。即ち、RO膜を通過した水は浄水と濃縮水に分離されるので、浄水の回収量(率)を上げるためには、濃縮水を原水タンクに戻して、RO膜に再度供給する循環式再処理システムを使用するのが好ましい。
【0006】
しかしながら、原水タンクに濃縮水を戻すと、タンク内の全溶解性物質あるいは総溶解固形分(TDS:Total Dissolved Solids)の濃度が徐々に高くなり、RO膜への負担が増大してしまう問題を生ずる。即ち、TDS濃度が高くなると、その除去率が低下するため、使用者に安全な飲料水として浄水を提供できなくなる。
【0007】
従って、原水タンクに濃縮水を戻す場合には、使用者、浄水提供者あるいはメンテナンス業者等の作業者がタンク内のTDS濃度を定期的に測定して、RO膜の劣化を監視する必要があるため、RO膜の交換に手間がかかると共に、メンテナンス費用を要する問題があった。
【0008】
本発明の目的は、上記課題に鑑み、RO膜から排出される濃縮水を原水タンクに戻して浄水化する浄化システムにおいて、原水タンク内のTDS濃度を自動監視して、低価格且つ高効率に、より清浄な浄水を得ることのできるRO浄水器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の形態は、原水を貯留する原水タンクと、前記原水タンクから前記原水を送水ポンプにより送水、供給する原水供給管と、前記原水供給管を流通する前記原水の不純物濃度を計測する原水センサと、前記原水供給管から前記原水を通水して前記原水中の不純物を除去して浄水を生成するRO(Reverse Osmosis:逆浸透)膜を少なくとも含む浄化フィルタ部と、前記RO膜の浄化作用により生ずる濃縮水を前記原水タンクに帰還させる濃縮水帰還管と、前記浄水を貯留する浄水タンクと、前記浄化フィルタ部から浄水を前記浄水タンクに供給する浄水供給管と、前記浄水供給管を流通する前記浄水の不純物濃度を計測する浄水センサと、前記浄水タンクから前記浄水を必要量だけ供給する浄水提供部とを少なくとも有するRO浄水器である。
【0010】
本発明の第2の形態は、前記第1の形態において、前記原水タンクに前記原水が貯留された後、前記原水センサにより最初に計測される最先原水濃度を記憶する最先原水濃度記憶手段と、前記浄水センサにより継続的に計測される浄水濃度を記憶する浄水濃度記憶手段と、前記最先原水濃度から計算される基準濃度と前記浄水濃度を比較する比較手段と、前記浄水濃度が前記基準濃度より大きくなったときに、前記原水の交換及び/又は前記RO膜の交換を報知する報知手段とを少なくとも具備する制御回路部を付設したRO浄水器である。
【0011】
本発明の第3の形態は、前記第2の形態において、前記浄水濃度が前記基準濃度より大きくなったときに、前記送水ポンプの送水を停止させる送水停止手段を前記制御回路部に設けたRO浄水器である。
【0012】
本発明の第4の形態は、前記第2又は第3の形態において、前記原水センサにより、前記原水タンクが空になったことを検出して報知する空報知手段を前記制御回路部に設けたRO浄水器である。
【0013】
本発明の第5の形態は、前記第1〜第4のいずれかの形態において、前記濃縮水帰還管は、前記RO膜の浸透圧を所定値に保持する流量調整流路と、前記流量調整流路に併設された開閉自在のバイパス流路とを含み、前記RO膜の通水初期時に前記バイパス流路を開放するRO浄水器である。
【0014】
本発明の第6の形態は、前記第1〜第5のいずれかの形態において、前記原水センサ及び前記浄水センサは、水に溶け込んだ全溶解性物質を測定するセンサからなるRO浄水器である。
【0015】
本発明の第7の形態は、前記第1〜第6のいずれかの形態において、前記浄化フィルタ部の、少なくとも原水導入側流路に、前記原水を活性炭槽を通過させて浄化する活性炭処理部を設け、前記活性炭槽を通過した原水を前記RO膜に通水するRO浄水器である。
【発明の効果】
【0016】
本発明の第1の形態によれば、前記濃縮水帰還管により、前記RO膜の浄化作用により生ずる濃縮水を前記原水タンクに帰還させる濃縮水帰還流路を設けた浄水生成システムにおいて、少なくとも原水供給開始時ないしそれ以降の所定時間経過時における、前記原水の不純物濃度を前記原水センサにより予め計測し、その初期計測値と、前記浄水タンクに供給する浄水の不純物濃度を前記浄水センサにより計測した浄水の計測値とを比較することにより、前記原水タンク内の不純物濃度の変化を監視しながら浄水供給することができる。従って、前記原水センサ及び前記浄水センサによる自動監視を行うことにより、前記原水タンクに前記濃縮水を戻して前記RO膜による再浄化を行わせる浄化循環システムにおいて、前記原水や前記RO膜の交換に手間がかからず、またメンテナンスの人件費を削減して、浄水処理コストの低減を図ることができる。
【0017】
前記RO膜には、膜孔が約1〜2ナノメートル以下のものを使用するのが好ましく、RO膜による逆浸透作用により、水道水に含まれる全溶解性物質、例えば、細菌、砒素、塩素、トリハロメタン、さび、ダイオキシン等を除去することができる。
【0018】
本発明の第2の形態によれば、前記浄水濃度が前記基準濃度より大きくなったとき、前記報知手段により、前記原水の交換及び/又は前記RO膜の交換を報知するので、定期的に作業員が浄水濃度を計測しなくても、前記報知により前記原水の交換及び/又は前記RO膜の交換を知ることができ、メンテナンス作業の省力化を実現でき、浄水処理コストの低減を図ることができる。報知出力の態様には、アラーム音、アラームランプ点灯・点滅、アラーム表示等が含まれる。
【0019】
本発明の第3の形態によれば、前記送水停止手段により前記浄水濃度が前記基準濃度より大きくなったときに、前記送水ポンプの送水を停止させるので、純度の低下した浄水を前記浄水タンクに送水することなく、前記原水の交換及び/又は前記RO膜の交換を促すことができる。
【0020】
前記原水センサは前記原水供給管を流通する前記原水の不純物濃度を計測するので、前記原水タンクの原水供給状態、つまりタンクの空状態も監視することが可能になる。即ち、本発明の第4の形態によれば、前記空報知手段により前記原水タンクが空になったことを報知するので、前記原水の交換時期を適切に知ることができ、前記原水タンクの監督作業を簡素化することができ、浄水処理コストの低減に寄与する。
【0021】
本発明の第5の形態によれば、前記濃縮水帰還管は、前記RO膜の浸透圧を所定値に保持する流量調整流路と、前記流量調整流路に併設された開閉自在のバイパス流路とを含み、前記RO膜の通水初期時に前記バイパス流路を開放するので、前記RO膜を交換した際には、通水初期時に前記バイパス流路を開放した後、原水を加圧して供給し、前記RO膜の水圧が所定値を超えたときに前記バイパス流路を閉塞することができ、前記RO膜交換後の再稼動を自動化して、浄水処理の省力化・自動化を実現することができる。
【0022】
本発明の第6の形態によれば、前記原水センサ及び前記浄水センサは、水に溶け込んだ全溶解性物質を測定するTDSセンサからなるので、夫々、前記原水、前記浄水の不純物濃度を高精度に計測して、前記原水の交換及び/又は前記RO膜の交換の時期を適切に検出して報知することができる。
【0023】
本発明の第7の形態によれば、前記浄化フィルタ部の、少なくとも原水導入側流路に、前記原水を活性炭槽を通過させて浄化する活性炭処理部を設け、前記活性炭槽を通過した原水を前記RO膜に通水するので、前記RO膜に供給する前段階で、前記活性炭槽によって原水中の有害物質を吸着、除去して、より効率的に不純物が除去された高純度の浄水を生成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の実施形態に係るRO浄水器を含む浄水処理システムを図面を参照して以下に説明する。
図1は本実施形態の浄水処理システムの概略構成図である。図1では流通する水流経路を実線で示し、電磁弁等への電気系統の信号線を破線で示している。
【0025】
この浄水処理システムにおけるRO浄水器は、水道水の原水2を貯留する原水タンク1と、原水タンク1から原水2を送水ポンプ4により送水、供給する原水供給管3と、原水供給管3を流通する原水2の不純物濃度を計測する原水センサ5と、原水供給管3から原水2を通水して原水2中の不純物を除去して浄水を生成するRO膜装置9を含む浄化フィルタ部と、RO膜の浄化作用により生ずる濃縮水を原水タンク1に帰還させる濃縮水帰還管23と、浄水29を貯留する浄水タンク26と、前記浄化フィルタ部から浄水を浄水タンク26に供給する浄水供給管24と、浄水供給管24を流通する浄水の不純物濃度を計測する浄水センサ25と、浄水タンク26から浄水29を必要量だけ供給する浄水提供部とを有する。原水タンク1及び浄水タンク26の容積は、夫々、10〜20リットル、4〜8リットルである。
【0026】
前記浄化フィルタ部はRO膜装置9と、その前後に配設された3つの活性炭槽7、8、10からなる。RO膜装置9の前方の流路側には、2つの活性炭槽7、8が直列状に接続され、後方側にも活性炭槽9が直列状に接続されている。活性炭槽7、8、10はタワー形状をなし、最前段の活性炭槽7の原水導入口には、原水供給管3の送水端6が連結されている。原水センサ5及び送水ポンプ4は原水供給管3に配設されている。原水センサ5は送水ポンプ4により原水タンク1から汲み出された原水2に含有されるTDSの含有量を計測するTDSセンサからなる。原水センサ5は原水のTDSの計測信号S8を出力する。原水供給管3の取水端は原水タンク1の底部付近まで延設されている。送水ポンプ4は電動ポンプからなり、後述の制御回路部41からの駆動信号S4により駆動制御される。
【0027】
活性炭槽7、8は連結管11により連結されている。活性炭槽8とRO膜装置9は連結管12により連結されている。原水タンク1から汲み出された原水2は連結管11、12を介して活性炭槽7、8を順次、通過し、活性炭の吸着作用により、原水2に含まれる塩素イオンや有機化合物等の有害物質を吸着して除去する。連結管12の中間には三方弁13が配設されている。活性炭槽7、8の活性炭を入替える際、新品の活性炭に含まれる塵埃がRO膜に流れ込まないように、三方弁13を出口側流路14に切換え、活性炭槽7、8内部を洗い流す活性炭前処理を行う。この活性炭前処理を施した後、三方弁13をRO膜装置9に切換え、活性炭槽7、8を通過した原水をRO膜装置9の給水口(原水導入口)に流入させる。RO膜装置9の後方側にも、連結管15を介して最終段の活性炭槽10が配設されている。
【0028】
RO膜装置9は、RO膜(図示せず)を収納させた筒状容器からなり、容器上には、給水口、純水排出口及び濃縮水排出口が設けられている。純水排出口からは給水した水から不純物を高度に除去した純水が排出され、濃縮水排出口からは逆浸透作用により生じた濃縮水が排出される。RO膜には中空糸膜、スパイラル膜あるいはチューブラー膜等を使用でき、膜材質としては酢酸セルロース、芳香族ポリアミド、ポリビニルアルコールあるいはポリスルホン等を使用することができる。
【0029】
RO膜装置9の浄水排出口(純水排出口)は連結管15を介して活性炭槽10に接続されている。RO膜装置9の濃縮水排出口は連結管18を介して濃縮水帰還管23に連結している。濃縮水帰還管23の排出口は原水タンク1内部に収設され、RO膜を経て不純物が濃縮された濃縮水を原水タンク1に帰還させ、再処理に供する。原水タンク1に戻された濃縮水は原水2となって、送水ポンプ6により再び前記浄化フィルタ部に送水される。連結管15及び濃縮水帰還管23によって、濃縮水を原水として原水タンク1に戻し、RO膜装置9に循環させる循環処理システムが構成されている。
【0030】
濃縮水帰還管23には、連結管18から分岐して、RO膜装置9のRO膜の浸透圧を所定値に保持する流量調整流路19と、流量調整流路19に併設されたバイパス流路20が設けられている。流量調整流路19には、所定のオリフィスからなる流量調整器22が配設されている。RO膜装置9のRO膜による逆浸透作用を働かせるには加圧流をRO膜に流す必要があるので、流量調整器22により、濃縮水帰還管23に流す濃縮水の流量を特定流量、例えば200ミリリットル/分に制限して、前記加圧流を生成している。
【0031】
流量調整流路19に併設されたバイパス流路20には電磁弁21が設置されている。原水タンク1の原水2又はタンク自体の取替え時、あるいは活性炭槽7、8、10、RO膜装置9の取替え時には、通水初期に電磁弁21を開放側に切り換えて、RO膜装置9から排出される濃縮水を大量に排出させ、その後、RO膜全体に通水が満たされたとき、電磁弁21を閉成側に切り換えて、バイパス流路20への流通を遮断する。バイパス流路20の遮断により、濃縮水は流量調整流路19にのみ流れ、前記流量調整器22による流量の絞込みによって加圧流を生じて、円滑に逆浸透膜作用を原水に及ぼすことができる。電磁弁21は制御回路部41からの駆動信号S5により開閉制御される。
【0032】
RO膜装置9と活性炭槽10の間の連結管15の中間には三方弁16が配設されている。RO膜装置9の入替え時等において、最初に流れ出る浄水には、活性炭やRO膜に付着している僅かの汚れが混入しているおそれがあるので、三方弁16を出口側流路17に切換えて外部に排出させることができる。この排出処理を施した後、三方弁16を活性炭槽10に切換え、RO膜装置9により生成された浄水を活性炭槽10の浄水導入口に流入させる。活性炭槽10に導入された浄水は活性炭槽10を通過することにより、活性炭の吸着作用により、原水2に含まれる微量の有害物質も取り除かれて、活性炭槽10の浄水排水口に接続された浄水供給管24を通じて浄水タンク26に排出される。浄水供給管24に設けた浄水センサ25は、浄水に含有されるTDSの含有量を計測するTDSセンサからなる。浄水センサ25は浄水のTDSの計測信号S3を出力する。
【0033】
前記浄水提供部は、浄水タンク26の浄水を蛇口38を通じて冷水又は温水として提供可能に構成されている。浄水供給管24の排水端は、浄水タンク26の上蓋45に取着され、その排水口はタンク内部に臨んでいる。浄水供給管24の排水端にはフロート弁27が設けられている。また、浄水タンク26の上蓋45には、タンク内部に向けて、紫外線殺菌灯31と、液面センサ32が取着されている。紫外線殺菌灯31は制御回路部41からの制御信号S1により点灯・消灯制御される。液面センサ32は収容された浄水液面に接触することにより、所定量の浄水が貯留されているか否かを検出する。液面センサ32は所定量の浄水が貯留されていることを検出する検出手段であり、液面の上昇・下降に応じて上下動するフロートを有し、液面の上限位置と下限位置を検出するフロートスイッチからなる。液面センサ32が液面の上限位置LH又は下限位置LLを検出したとき検出信号S2を出力する。制御回路部41は検出信号S2の受信により送水ポンプ4を停止させて、浄水タンク26への浄水の送水を停止させる。送水の停止後、所定時間が経過したとき、制御回路部41は駆動信号S4を送水ポンプ4に送信して駆動させ、浄水の送水を開始する。液面センサ32による浄水量の監視と送水ポンプ4の間欠駆動により、浄水タンク26内の浄水が一定の水位に保持されるように浄水量の制御が行われる。液面センサ32のフロートスイッチに代えて、上限位置LHと下限位置LLを夫々、検知する一対のレベルセンサを設置してもよい。
【0034】
フロート弁27のフロート28の設置位置は液面センサ32の上限検出位置よりも上方に位置し、液面センサ32の検出後も貯留水量が増大したとき、液面上昇によりフロート28が浮力で動作して、フロート弁27を強制的に閉成して、浄水の供給を緊急に停止させることができる。浄水タンク26の底面にはドレイン管43が配設され、ドレイン管43は開閉弁30により開閉される。
【0035】
浄水タンク26には冷却装置(図示せず)が付設されており、貯留水を5〜10℃程度まで冷却して冷水化することができる。冷却温度は任意に設定することができる。浄水タンク26には2本の取水管33、42がタンク内に連通して取着されている。取水管33の一端はホットタンク34の内部に延設されている。ホットタンク34は加熱ヒータ(図示せず)により加熱され、取水管33を通じて浄水タンク26から供給された浄水を加熱して温水化する。ホットタンク34の底面にはドレイン管44が配設され、ドレイン管44は開閉弁36により開閉される。ホットタンク34には温水管35が接続され、温水管35の一端には電磁弁37と蛇口38が配設されている。ホットタンク34の温水は浄水タンク26からの水圧で温水管35を通じて蛇口38より排水される。
【0036】
取水管42の一端には電磁弁40が配設され、更に、排出管39を介して蛇口38に接続されている。浄水タンク26の浄水は前記冷却装置により冷水化されて、冷水として、浄水タンク26からの水圧で取水管42及び排出管39を通じて蛇口38より排水される。電磁弁37、40は夫々、制御回路部41からの開閉信号S6、S7により開閉される。
なお、本実施形態における電磁弁には、電磁石(ソレノイド)の磁力によりプランジャを可動させるソレノイド弁等を使用することができる。また、原水センサ5及び浄水センサ25には、0〜2000ppmの範囲でTDS検出が可能で、0.1〜10ppmの分解能を有するTDSセンサを使用することができる。
【0037】
制御回路部41はマイクロプロセッサにより構成され、本発明に係る浄水処理プログラム、取水処理プログラム及び殺菌灯の点灯制御プログラムを記憶するプログラム記憶メモリ46を有する。制御回路部41には、液面センサ32の液面レベル検出信号S2、浄水センサ25の計測信号S3及び原水センサ5の計測信号S8が与えられ、これらの信号データを記憶するワークメモリ47が制御回路部41に設けられている。外部出力手段として、原水又はRO膜の交換時期をアラーム報知する警報器48と、アラーム内容を表示するディスプレイ49が制御回路部41に接続されている。外部入力手段として、各種操作キーからなる入力手段50が制御回路部41に接続されている。
【0038】
図2は制御回路部41の浄水処理プログラムにより実行される浄水処理制御を示すフローチャートである。
浄水処理の開始に先立ち、事前に、各種前処理が行われる。活性炭槽7、8の活性炭入替えを行うときは、三方弁13のマニュアル開閉によって上記活性炭前処理を行っておく。また、原水タンク1の原水2又はタンク自体の取替えた時、あるいは活性炭槽7、8、10、RO膜装置9の取替えた時には、初期設定が行われる(ステップST0)。即ち、浄水前処理開始の指示入力を入力手段50により制御回路部41に与えることによって、通水初期時に、制御回路部41から駆動信号S5が送信され、電磁弁21を開放側に切り換える。ついで、RO膜装置9から排出される濃縮水を大量に排出させて、RO膜全体に通水が満たされたとき、電磁弁21を閉成側に切り換えて、バイパス流路20への流通を遮断し、加圧水流状態に自動設定しておく。
【0039】
浄水処理の開始を入力手段50により制御回路部41に与えることによって、浄水処理が開始される。まず、原水センサ5によって計測された原水TDS濃度の計測値が読み取られる(ステップST1)。このTDSデータ値はワークメモリ47に最先原水濃度C1として記憶される(ステップST2)。ついで、最先原水濃度C1から基準濃度C0が算出される(ステップST3)。一般に、原水に用いる水道水のTDSは50〜200ppmであるので、基準濃度C0としては最先原水濃度C1の例えば20%(α%)の値に設定されるが、α値は浄化要求度に応じて種々に設定できる。算出された基準濃度C0の値はワークメモリ47に記憶される(ステップST4)。基準濃度C0は浄化の目標TDS除去率に相当し、α値を制御回路部41に対して可変設定可能にして任意に設定でき、水道水、天然水等の原水源の濃度に応じて任意に設定することができる。本実施形態では、基準濃度C0と実測濃度との比較により、臨界濃度に達したことにより原水又はRO膜の交換時期を判別するが、原水供給管3内に配置された原水センサ5が通水を検出しなくなった時には、原水タンク1は空になったと判断して、タンクの空状態の発生を報知することができる。
【0040】
RO膜装置9と活性炭槽7、8、10による浄水化の進行に伴い、浄水供給管24を通じて浄水タンク26に順次、浄水の移送が行われていくが、このとき浄水供給管24に流れる浄水に対して、浄水センサ25によりTDS濃度が計測され、その計測値Ctが読み取られる(ステップST5)。原水供給管3内に配置された原水センサ5が通水を検出しなくなった時には、計測値Ctの読み取りが行われないので(ステップST6)、原水タンク1は空になったと判断して、タンクの空状態の発生を報知する(ステップST9)。
計測値Ctの読み取りが正常に行われた場合には(ステップST6)、所定時間(例えば、1分)内の前記浄水TDS濃度Ctの平均値が算出され、浄水TDS濃度Ctの平均値と基準濃度C0の比較が行われる(ステップST7)。この比較により浄水TDS濃度Ctが基準濃度C0より大きくなったとき、駆動信号4により送水ポンプ4の駆動を停止させると共に、原水2及びRO膜装置9の交換を促す警報処理を行う(ステップST8)。警報処理は警報器48のアラーム音の出力と、ディスプレイ49上のアラームメッセージの表示が行われる。このとき、RO膜装置9の取付時期(前回の交換時期)を予め記憶しておき、警報と共に、使用中のRO膜装置9の所要使用時間を表示するようにすれば、RO膜の寿命の判断に役立つ。比較処理(ステップST7)により、浄水TDS濃度Ctが基準濃度C0を超えていないときは、警報処理は行われない。その後、前記所定時間(例えば、1分)内の前記浄水TDS濃度Ctの平均値が新たに読み取られ、上記比較処理が繰り返される(ステップST5〜ST7)。
【0041】
上記比較処理(ステップST7)は、本発明における、最先原水濃度から計算される基準濃度と浄水濃度を比較する比較手段に対応する。また、浄水濃度が基準濃度より大きくなったときに、原水の交換及び/又はRO膜の交換を報知する報知手段は、警報器48、ディスプレイ49及び警報処理(ステップST8)により構成される。
【0042】
以上のように、濃縮水帰還管23により、前記RO膜の浄化作用により生ずる濃縮水を原水タンク1に帰還させる濃縮水帰還流路を設けた浄水生成システムにおいて、浄水処理開始時に、原水2のTDS濃度を原水センサ5により予め計測し、その初期計測値から算出した基準値C0と、浄水タンク26に供給する浄水のTDS濃度を浄水センサ25により計測した計測値Ctとを比較することにより、原水タンク1内の不純物濃度の変化を監視しながら浄水供給することが可能になる。従って、原水センサ5及び浄水センサ25による自動監視により、原水タンク1に濃縮水を戻して、前記RO膜による再浄化を行わせる浄化循環システムを実現でき、原水やRO膜の交換に手間がかからず、またメンテナンスに必要な人件費を削減して、浄水処理費用の低減を図ることができる。
【0043】
図3は本実施形態に係る浄水処理システムにおける取水処理制御を示す。
浄水タンク26からの取水は浄水処理が可能な状態で行われる。上述の浄水処理の前処理を終えていない状態、つまり活性炭やRO膜あるいは原水の取替中における警報発生時には取水停止の報知が行われる(ステップST11、ST17)。また、浄水の浄水タンク26への供給不良のとき、つまり、送水ポンプ4の駆動不良等時などにおいて、液面センサ32の監視により、浄水タンク26内の貯留浄水の量が上限位置LHと下限位置LLの間で適正に充填されていない場合にも、取水停止の報知が行われる(ステップST12、ST17)。
【0044】
取水停止の報知が行われていず、上記前処理を完了し、浄水の浄水タンク26への供給不良も生じていない状態 (ステップST11、ST12)、取水モードの設定を行うことができる(ステップST13)。入力手段50により、取水開始を指示するキーインを行うと共に、温水又は冷水の区別をキー入力する(ステップST14)。温水を選択した場合には、電磁弁37のみを開成してホットタンク34を経由して加熱された浄水を排出可能にする(ステップST15)。冷水を選択した場合には、電磁弁40のみを開成して浄水タンク26内の浄水を排出可能にする(ステップST16)。
【0045】
上記取水モードに設定した通常の浄水使用状態において、液面センサ32による浄水タンク26の貯水量保持の監視処理(後述のステップST32〜ST34、ST37〜ST41参照)が行われる。貯水量の監視処理は取水モード設定に関わりなく、浄水処理中、強制的に行うことができるようにしてもよい。
【0046】
浄水タンク26内の浄水はRO膜の逆浸透作用によって高純度化されるものの、水道水の次亜塩素酸など、原水に含まれる殺菌成分を全て除去してしまうため、RO膜を透過した水に細菌やカビなどが繁殖しないとも限らない。そこで、本実施形態においては、紫外線殺菌灯31を浄水タンク26内に投入して浄水29の紫外線殺菌を行っている。
【0047】
紫外線殺菌灯31を常時、点灯して使用すると、その消耗が早まり、設備費用が嵩むので、本実施形態においては紫外線殺菌灯31の省電力制御システムを導入している。
【0048】
図4は本実施形態における貯水量保持の監視処理及び浄水殺菌処理を示す。
この貯水量保持の監視処理及び浄水殺菌処理制御は、上記取水モードに設定した浄水処理可能状態で実行される(ステップST31)。浄水処理可能状態においては、浄水処理が実行され、送水ポンプによる浄水タンク26への送水が行われる。液面センサ32により、所定量の浄水が上限位置LHまで貯留されていることを検出したとき、その旨の検出信号S2が出力される(ステップST32)。LH検出の検出信号S2の受信により、制御回路部41は、制御信号S4により送水ポンプ4の駆動が停止する(ステップST33)。送水ポンプ4の停止により浄水タンク26への浄水の送水が停止されると、送水停止状態を監視するための送水停止タイマ(図示せず)が起動される(ステップST34)。この送水停止タイマは制御回路部41に内蔵されている。このように、液面センサ32による浄水量の監視と送水ポンプ4の間欠駆動により、浄水タンク26内の浄水が一定の水位に保持されるので、取水に必要な浄水量を常時、確保しておくことができる。
【0049】
タンク内の浄水が上限位置LHと下限位置LLの間の水位に所定量貯留された貯水状態で、制御回路部41は制御信号S1により紫外線殺菌灯31を点灯させている(ステップST38)。従って、送水ポンプ4の停止(ステップST33)に至るまでには紫外線殺菌灯31の点灯状態が継続されており、十分に殺菌処理が行われている。流水中や十分に新しい浄水が浄水タンク26へ供給されているときには、タンク内で細菌やカビなどの繁殖が進行せず、滞水状態に長時間放置するとき繁殖が進むので、十分に紫外線を照射した後は省電力のために消灯させて寿命を維持するのが好ましい。そこで、送水ポンプ4の停止後、1時間経過したときには、紫外線殺菌灯31を消灯する(ステップST35、ST36)。
【0050】
上限位置LHまで貯水されている状態から浄水の使用により徐々に液面が低下していく。液面センサ32により下限位置LLまで貯水量が低下したことを検出したとき、その旨の検出信号S2が出力される(ステップST37)。このとき、送水ポンプ4の再駆動に先立ち、紫外線殺菌灯31を点灯しておく(ステップST38)。何らかの原因により浄水供給が間に合わず、少量の貯水で滞水が長引くおそれがあるので、紫外線殺菌灯31の点灯を開始している。この点灯後、送水開始タイマ(図示せず)を起動し、そのタイマで1分を計時したとき(ステップST39)、制御回路部41は制御信号S4により送水ポンプ4を駆動させる(ステップST40)。送水開始タイマは制御回路部41に内蔵されている。送水ポンプ4の駆動開始により前記送水停止タイマはリセットされる(ステップST41)。
【0051】
上記取水モードに設定した浄水処理可能状態においては、ステップST32〜ST41にて貯水量保持の監視処理及び浄水殺菌処理が制御される。しかし、例えば、店舗等における閉店時には、取水モードから稼働停止モードになり、送水が停止される。このときは貯水量保持の監視処理が実行されず、稼働停止モードにおける浄水殺菌処理(ステップST42〜ST46)が実行される。勿論、送水ポンプ4の故障等により取水モードが解除されたりして稼働停止モードになると、浄水殺菌処理(ステップST42〜ST46)が実行される。
【0052】
浄水殺菌処理においては、前記送水停止タイマによる監視が行われる (ステップST42)。タンク内の浄水が上限位置LHと下限位置LLの間の水位に所定量貯留された貯水状態では、上述のように、送水ポンプ4の停止後、1時間経過すると紫外線殺菌灯31を消灯させている(ステップST33〜ST36)。このとき前記送水停止タイマが起動されており(ステップST34)、その計時時間が7時間経過したか否か判断される(ステップST43)。滞水状態が7時間を超えると雑菌の繁殖が開始するおそれが強くなるので、この時点で前記送水停止タイマをリセットして、紫外線殺菌灯31を1時間点灯させ、雑菌の増殖を未然に防止する(ステップST44、ST45)。1時間の点灯後は紫外線殺菌灯31を消灯させて、前記送水停止タイマを再起動させ、7時間監視を継続する(ステップST46、ST42)。
【0053】
上記浄水殺菌処理制御によれば、紫外線殺菌灯31は、浄水タンク26内に所定量又はそれ以上の浄水が貯留すべく送水ポンプ4を駆動している場合に点灯され、浄水タンク26内に十分給水されて、送水ポンプ4を停止した後は所定時間経過後に消灯されるので、常時点灯ではなく、貯水状態に応じて点灯・消灯を切り換えることにより紫外線殺菌灯31の寿命を延長でき、且つ点灯消費電力を低減して消電力化を実現することができる。
【0054】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲における種々変形例、設計変更などをその技術的範囲内に包含するものであることは云うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明によれば、原水タンク内のTDS濃度を自動監視して、原水あるいはRO膜の交換を報知でき、RO膜から排出される濃縮水を原水タンクに戻して、低価格且つ高効率に、高純度の浄水を生成することのできる循環浄化システムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の一実施形態である浄水処理システムの概略構成図である
【図2】前記浄水処理システムにおける浄水処理制御を示すフローチャートである。
【図3】前記浄水処理システムにおける取水処理制御を示すフローチャートである。
【図4】前記浄水処理システムにおける貯水量保持の監視処理及び浄水殺菌処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
1 原水タンク
2 原水
3 原水供給管
4 送水ポンプ
5 原水センサ
6 送水端
7 活性炭槽
8 活性炭槽
9 RO膜装置
10 活性炭槽
11 連結管
12 連結管
13 三方弁
14 出口側流路
15 連結管
16 三方弁
17 出口側流路
18 連結管
19 流量調整流路
20 バイパス流路
21 電磁弁
22 流量調整器
23 濃縮水帰還管
24 浄水供給管
25 浄水センサ
26 浄水タンク
27 フロート弁
28 フロート
29 浄水
30 開閉弁
31 紫外線殺菌灯
32 液面センサ
33 取水管
34 ホットタンク
35 温水管
36 開閉弁
37 電磁弁
38 蛇口
39 排出管
40 電磁弁
41 制御回路部
42 取水管
43 ドレイン管
44 ドレイン管
45 上蓋
46 プログラム記憶メモリ
47 ワークメモリ
48 警報器
49 ディスプレイ
50 入力手段
S1 制御信号
S2 検出信号
S3 計測信号
S4 駆動信号
S5 開閉信号
S6 開閉信号
S7 開閉信号
S8 計測信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原水を貯留する原水タンクと、前記原水タンクから前記原水を送水ポンプにより送水、供給する原水供給管と、前記原水供給管を流通する前記原水の不純物濃度を計測する原水センサと、前記原水供給管から前記原水を通水して前記原水中の不純物を除去して浄水を生成するRO(Reverse Osmosis:逆浸透)膜を少なくとも含む浄化フィルタ部と、前記RO膜の浄化作用により生ずる濃縮水を前記原水タンクに帰還させる濃縮水帰還管と、前記浄水を貯留する浄水タンクと、前記浄化フィルタ部から浄水を前記浄水タンクに供給する浄水供給管と、前記浄水供給管を流通する前記浄水の不純物濃度を計測する浄水センサと、前記浄水タンクから前記浄水を必要量だけ供給する浄水提供部とを少なくとも有することを特徴とするRO浄水器。
【請求項2】
前記原水タンクに前記原水が貯留された後、前記原水センサにより最初に計測される最先原水濃度を記憶する最先原水濃度記憶手段と、前記浄水センサにより継続的に計測される浄水濃度を記憶する浄水濃度記憶手段と、前記最先原水濃度から計算される基準濃度と前記浄水濃度を比較する比較手段と、前記浄水濃度が前記基準濃度より大きくなったときに、前記原水の交換及び/又は前記RO膜の交換を報知する報知手段とを少なくとも具備する制御回路部を付設した請求項1に記載のRO浄水器。
【請求項3】
前記浄水濃度が前記基準濃度より大きくなったときに、前記送水ポンプの送水を停止させる送水停止手段を前記制御回路部に設けた請求項2に記載のRO浄水器。
【請求項4】
前記原水センサにより、前記原水タンクが空になったことを検出して報知する空報知手段を前記制御回路部に設けた請求項2又は3に記載のRO浄水器。
【請求項5】
前記濃縮水帰還管は、前記RO膜の浸透圧を所定値に保持する流量調整流路と、前記流量調整流路に併設された開閉自在のバイパス流路とを含み、前記RO膜の通水初期時に前記バイパス流路を開放する請求項1〜4のいずれに記載のRO浄水器。
【請求項6】
前記原水センサ及び前記浄水センサは、水に溶け込んだ全溶解性物質を測定するセンサからなる請求項1〜5のいずれに記載のRO浄水器。
【請求項7】
前記浄化フィルタ部の、少なくとも原水導入側流路に、前記原水を活性炭槽を通過させて浄化する活性炭処理部を設け、前記活性炭槽を通過した原水を前記RO膜に通水する請求項1〜6のいずれかに記載のRO浄水器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−149030(P2010−149030A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−328848(P2008−328848)
【出願日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(000133445)株式会社ダスキン (119)
【Fターム(参考)】