SC−FDMA環境における周波数ホッピング
【課題】シングルキャリア周波数分割多元接続伝送における周波数ホッピングを提供する。
【解決手段】伝送アロケーションユニット内で伝送されるユーザデータは、アロケーションユニットのタイムベーススロットに対して周波数シフトされる。結果として、シングルキャリアの制約及び低いピーク電力対平均電力比(PAPR)を保持しながら、周波数ホッピングされる。さらに、種々の周波数シフトされるメカニズムは、シングルキャリアの制約の保持を遂行する。例えば、スケジューラは、周期的な周波数シフトと、転置された周波数シフトと、伝送アロケーションユニットに対してスケジュールされたデータの監査に基づいた周波数選択的にスケジュールされた、且つ、周波数ホップされたデータの多重化と、から選択する。結果として、周波数ホッピングを介して達成される干渉の低減は、種々のデータアロケーション構成に対して低いPAPRと兼ね備える。
【解決手段】伝送アロケーションユニット内で伝送されるユーザデータは、アロケーションユニットのタイムベーススロットに対して周波数シフトされる。結果として、シングルキャリアの制約及び低いピーク電力対平均電力比(PAPR)を保持しながら、周波数ホッピングされる。さらに、種々の周波数シフトされるメカニズムは、シングルキャリアの制約の保持を遂行する。例えば、スケジューラは、周期的な周波数シフトと、転置された周波数シフトと、伝送アロケーションユニットに対してスケジュールされたデータの監査に基づいた周波数選択的にスケジュールされた、且つ、周波数ホップされたデータの多重化と、から選択する。結果として、周波数ホッピングを介して達成される干渉の低減は、種々のデータアロケーション構成に対して低いPAPRと兼ね備える。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本特許出願は、2006年7月10日に出願された仮特許出願第60/819,916号「SC−FDMAに対する周波数ホッピングのための方法及び装置(A METHOD AND APPARATUS FOR FREQUENCY HOPPING FOR SC-FDMA)」の優先権を主張する。同仮出願の全ては、参照されて本願に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、一般に無線通信に関し、特にシングルキャリア周波数分割多元接続伝送における周波数ホッピングを提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、例えば、音声及びデータ等の種々の通信コンテンツを提供するように幅広く展開されている。代表的な無線通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力)を共有することにより多数のユーザとの相互通信に対応可能な多元接続システムになりうる。この多元接続システムの例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等が含まれる。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、複数の携帯機器に対する通信を同時にサポートすることができる。各携帯機器は、順方向及び逆方向リンクによる伝送を介して1以上の基地局と通信することができる。順方向リンク(即ち、ダウンリンク)は、基地局から携帯機器への通信リンクのことを指し、逆方向リンク(即ち、アップリンク)は、携帯機器から基地局への通信リンクのことを指す。さらに、携帯機器及び基地局間の通信は、単一入力単一出力(SISO)システム、複数入力単一出力(MISO)システム、複数入力複数出力(MIMO)システム等によって確立されることができる。
【0005】
MIMOシステムは、データ伝送で用いる複数(NT)の送信アンテナ及び複数(NR)の受信アンテナを一般に使用する。NTの送信アンテナ及びNRの受信アンテナにより形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルと称されるNSの独立なチャネルに分割されることができる。ここで、NS≦{NT,NR}。NSの独立なチャネルの各々は、1次元に相当する。さらに、複数の送信及び受信アンテナにより作られる追加の次元が利用される場合、MIMOシステムは、向上されたパフォーマンス(例えば、さらに高いスペクトル効率、さらに高いスループット及び/又はより大きな信頼性)を提供することができる。
【0006】
MIMOシステムは、共通の物理メディア上での順方向及び逆方向リンク通信を分割する種々のデュプレックス技術をサポートすることができる。例えば、周波数分割複信(FDD)システムは、順方向及び逆方向リンク通信に対して相違する周波数領域を使用することができる。さらに、時分割複信(TDD)システムでは、順方向及び逆方向リンク通信は、共通の周波数領域を使用することができる。しかしながら、従来の技術は、チャネル情報に関する制限されたフィードバックを提供することができる、或いはチャネル情報に関するフィードバックを全く提供することができない。
【発明の概要】
【0007】
以下の記述は、実施形態の基本的な理解を提供するために1以上の実施形態の概要を示す。この概要は、意図された全実施形態の概観でなく、また、全実施形態の主要な要素又は決定的に重要な意味を持つ要素を特定するものでも、いずれか又は全ての実施形態の範囲を線引きするものでもないように意図される。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な説明の前置きとして単純化された形式で1以上の実施形態のいくつかの概念を提示することである。
【0008】
1以上の実施形態及びそれに対応する開示に従って、種々の態様は、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)伝送に対して周波数ホッピングを容易にすることに関連して記述されている。伝送アロケーションユニット(transmission allocation unit)中で伝送されるユーザデータは、このアロケーションユニットのタイムベーススロット(time based slots)に関して周波数シフトされることができる。結果として、周波数ホッピングは、シングルキャリアの制約、及びSC−FDMAに関して一般的に求められる低ピーク電力対平均電力比(PAPR)を保持しながら遂行されることができる。さらに、種々の周波数シフトのメカニズムは、シングルキャリアの制約の保持を遂行するように開示される。より具体的には、スケジューラは、周期的周波数シフトと、転置周波数シフトと、周波数選択スケジュールされたデータ、及び伝送アロケーションユニットに関してスケジュールされたデータの監査に基づいた周波数ホップされたデータの多重化と、から選択することができる。結果として、周波数ホッピングを介してもたらされる干渉の低減は、SC−FDMA伝送を介して達成される低いPAPRと結び付けられることができる。
【0009】
関連した態様によれば、シングルキャリアの制約を保持するシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)伝送における周波数ホッピングを提供するための方法は、本明細書に記述される。この方法は、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つのタイムベーススロットに分割することを具備し、これらタイムベーススロットは、複数の周波数細分(frequency sub-division)を有する。さらに、この方法は、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットにおける第1の周波数細分に割り当てること、及びユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続タイムスロットにおける第2の周波数細分にシフトすることを具備することができる。
【0010】
さらに他の一態様は、SC−FDMA伝送における周波数ホッピングを提供する装置に関連する。この装置は、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つのタイムベーススロットに分割する手段を具備することができ、このタイムベーススロットは、複数の周波数細分を有する。さらに、この装置は、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットにおける第1の周波数細分に割り当てる手段、及びユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続タイムスロットにおける第2の周波数細分にシフトする手段を具備することができる。
【0011】
他の一態様は、SC−FDMA伝送における周波数ホッピングを容易にするシステムに関連する。このシステムは、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つの周波数細分に分割する多重化プロセッサを具備することができ、このタイムベーススロットは、複数の周波数細分を有する。さらに、このシステムは、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットにおける第1の周波数細分に割り当てる、且つ、ユーザデータの連続部分を第2の連続タイムスロットにおける周波数シフトされた第2の周波数細分に割り当てるスケジューラを具備することができる。
【0012】
さらにまた他の一態様は、シングルキャリアの制約を保持するためにSC−FDMA伝送における周波数ホッピングを容易にするプロセスに関連する。このプロセッサは、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つのタイムベーススロットに分割する手段を具備することができ、このタイムベーススロットは、複数の周波数細分を有する。さらに、このプロセッサは、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットにおける第1の周波数細分に割り当てる手段、及びユーザデータの連続部分のアロケーションを連続第2のタイムスロットにおける第2の周波数細分にシフトする手段を具備することができる。
【0013】
さらに他の一態様は、SC−FDMA伝送における周波数ホッピングを容易にするコンピュータプログラム製品に関連する。このコンピュータプログラム製品は、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つのタイムベーススロットに分割し、但しこのタイムベーススロットが複数の周波数細分を有し、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットにおける第1の周波数細分に割り当て、及びユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続タイムスロットにおける第2の周波数細分にシフトする少なくとも1つのコンピュータで実行可能なコードを具備することができる。
【0014】
他の一態様は、周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータを伝送する方法に関連する。この方法は、SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信すること、及び受信した情報に従ってユーザデータを伝送データパケットに組織化することを具備することができる。
【0015】
さらに他の一態様は、周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータを伝送する装置に関連する。この装置は、SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信する手段、及び受信した情報に従ってユーザデータを伝送データパケットに組織化する手段を具備することができる。
【0016】
さらにまた他の一態様は、周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータを伝送する装置に関連する。このシステムは、SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信するアンテナを具備することができる。さらに、このシステムは、受信した情報に従ってユーザデータを伝送データパケットに組織化するスケジューラを具備することができる。
【0017】
他の一態様は、周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でのデータの伝送を提供するプロセッサに関連する。このプロセッサは、SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信する手段を具備することができる。さらに、このプロセッサは、受信した情報に従ってユーザデータを伝送データパケットに組織化する手段を具備することができる。
【0018】
さらにまた他の一態様は、周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でのデータの伝送を提供するコンピュータプログラム製品に関連する。このコンピュータプログラム製品は、SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信する少なくとも1つのコンピュータによって実行可能なコードを具備することができる。さらに、このコンピュータプログラム製品は、受信した情報に従ってユーザデータを伝送データパケットに組織化する少なくとも1つのコンピュータで実行可能なコードを具備することができる。
【0019】
前述された且つ関連する目的の達成のために、1以上の実施形態は、以下に充分に記述される特徴、特に特許請求の範囲に示される特徴を備えることができる。以下の説明及び添付されている図面は、1以上の実施形態での特定の実例となる態様を詳細に説明する。しかしながら、種々の実施形態のこれらの態様は、種々の実施形態の原理が採用されることができる種々の方法のうちいくつかのみを示し、記述された実施形態は、このような全ての態様及びそれらの相当物を含むように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、本明細書に説明される種々の態様に従った無線通信システムを示している。
【図2】図2は、無線通信環境に採用される通信装置の一例を示す。
【図3】図3は、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)伝送における周波数ホッピングを容易にする手順の一例を示す。
【図4】図4は、SC−FDMA伝送に対して周期的シフト周波数ホッピングを提供する手順の一例を示す。
【図5】図5は、SC−FDMA伝送に対してミラー転置周波数ホッピングを提供する手順の一例を示す。
【図6】図6は、1以上の態様に従ってユーザデータのアロケーションに基づくSC−FDMA周波数ホッピングメカニズムの中から選択する手順の実例を示す。
【図7】図7は、SC−FDMA環境における周波数ホップ及び非周波数ホップ伝送を多重化する手順の典型例を示す。
【図8】図8は、ピーク電力対平均電力比を提供するSC−FDMA信号変換の一例を示す。
【図9】図9は、1以上の態様に従って周期的シフト周波数ホッピングを使用する伝送アロケーションユニットの実例を示す。
【図10】図10は、付加的な態様に従ってミラー転置の周波数ホッピングを使用する伝送アロケーションユニットの実例を示す。
【図11】図11は、さらにまた他の態様に従って多重化された周波数ホップ及び非周波数ホップユーザデータを使用する伝送アロケーションユニットの一例を示す。
【図12】図12は、1以上の態様に従ってアップリンクSC−FDMA伝送における周波数ホッピングを利用可能なアクセス端末の一例を示す。
【図13】図13は、本明細書に記述されるような無線ネットワーク環境と併せて使用されることができる基地局の一例を示している。
【図14】図14は、本明細書に記述される態様に従ってSC−FDMA環境における周波数ホップ伝送を容易にするシステムの一例を示す。
【図15】図15は、1以上のユーザ端末でのアップリンクSC−FDMA伝送に対して周波数ホッピングを容易にするシステムを示す。
【図16】図16は、1以上のネットワーク基地局へのアップリンクSC−FDMA伝送に対して周波数ホッピングを利用するシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
種々の態様は、図面を参照してこれから記述され、同様の参照符号は、全ての図面を通して同類の要素を指すように使用される。以下の説明では、解釈のために、複数の具体的な詳細な記述は、1以上の面の充分な理解を与えるために説明される。しかしながら、このような面がこれらの具体的な詳細な記述なしに実施されることができるのは、明らかであろう。他の例では、既知の構造及びデバイスは、1以上の態様を記述することを容易にするためにブロック図の形式で示されている。
【0022】
さらに、本開示の種々の態様は、以下に記述される。本明細書に教示することが種々の形態に具体化されることができること、並びに本明細書に開示される特定の構造及び/又は機能が単に代表的なものすぎないことは、明白であろう。本明細書に教示することに基づいて、当業者は、本明細書に開示される一態様が他のいかなる態様と独立に実施されてもよく、これらの2以上の態様が種々の方法で組み合わされてもよいことを充分に理解するであろう。例えば、装置は、本明細書に説明される複数の態様を使用して実施されてもよい、また、方法は、本明細書に説明される複数の態様を使用して実行されてもよい。さらに、装置は、本明細書に説明される1以上の態様に加えて、又はこれらの態様以外の他の構造及び/又は機能性を使用して実施されてもよく、また、方法は、本明細書に説明される1以上の態様に加えて、又はこれらの態様以外の他の構造及び/又は機能性を使用して実行されてもよい。一例として、本明細書に記述される多数の方法、デバイス、システム及び装置は、同期された伝送及びSFNデータの再伝送を提供するアドホックな、即ち、計画されずに/ある程度計画されて展開された無線通信環境との関連で記述される。当業者は、同様の技術を他の通信環境に適用可能であることを充分よく理解するであろう。
【0023】
本出願に使用されるように、「要素」、「システム」等の用語は、コンピュータ関連のエンティティ(entity)、ハードウェア、ソフトウェア、実行中のソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、及び/又はそのいかなる組み合わせを指すように意図される。例えば、要素は、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、及び/又はコンピュータであってもよいが、これらに限定されない。1以上の要素は、プロセス及び/又は実行のスレッド内に存在することができ、1つの要素は、1つのコンピュータに集中される、及び/又は2以上のコンピュータ間に分配されることができる。また、これらの要素は、その上に格納される種々のデータ構造を有する種々のコンピュータ読み出し可能媒体から実行することができる。要素は、1以上のデータパケット(例えば、局所システム内で、分散システム内で、及び/又は信号を介して他のシステムと情報交換するインターネットのようなネットワークを介して、情報をやりとりした1つの要素からのデータ)を有する信号に従うようにローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。さらに、本明細書に記述されるシステムの要素は、それに関して記述された種々の態様、目的、利点等を達成することを容易にするように追加要素によって再配置される、及び/又は補完されてもよく、また、当業者によって充分に理解されるように、特定の図に記述される厳密な構成に限定されない。
【0024】
さらに、種々の態様は、加入者設備と関連して本明細書に記述されている。加入者設備は、システム、加入者ユニット、移動局、携帯電話、遠隔ステーション、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザ機器、又はユーザ装置と呼ばれることもある。加入者設備は、セルラ電話、コードレス電話、セッション確立プロトコル(SIP)電話、ワイヤレス・ローカル・ループ(WLL)ステーション、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有する携帯用機器、或いは、ワイヤレスモデム又は制御演算装置との無線通信を容易にする同様のメカニズムに接続される制御演算装置であってもよい。
【0025】
さらに、種々の態様又は本明細書に記述される特徴は、方法、装置、或いは標準的なプログラミング及び/又は工学技術を使用した製品として実施されることができる。本明細書に使用される用語「製品」は、いかなるコンピュータ読み出し可能デバイス、キャリア又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを含むように意図される。例えば、コンピュータ読み出し可能媒体は、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ...)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)...)、スマートカード、及びフラッシュメモリ機器(例えば、カード、スティック、キードライブ...)を、これらに限定されることなく、含むことができる。さらに、本明細書に記述される種々の記憶媒体は、情報を格納するための1以上のデバイス及び/又は他のコンピュータ読み出し可能な媒体を示すことができる。この用語「コンピュータ読み出し可能媒体」は、無線チャネルと、命令及び/又はデータを格納可能、収容可能、及び/又は送信可能な種々の他の媒体とを、これらに限定されることなく、含むことができる。
【0026】
さらに、用語「典型的な(exemplary)」は、例、事例又は実例であること意味するように本明細書に使用されている。「典型的」として本明細書に記述されるいかなる態様又は設計は、必ずしも他の態様又は設計よりも優先である又は有利であると解釈されるとは限らない。むしろ、典型的という用語の使用は、具体的な方法における概念を示すように意図される。本出願に使用されるように、用語「又は(or)」は、排他的な「又は」よりもむしろ包含的な「又は」を意味するように意図される。即ち、指定の他の使用方法でない、又は文脈から明白でなければ、「XがA又はBを使用する」が通常の包括的な置換のいずれかを意味するように意図される。即ち、XがAを使用する、XがBを使用する、又はXがA及びBを使用するならば、「XはA又はBを使用する」が前述の例のいずれかを満たす。さらに、指定の他の使用方法でない、又は単数形に向けられるように文脈から明らかでなければ、本出願及び添付される特許請求の範囲に使用されるような事項「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、「1以上」を意味するように意図される。
【0027】
本明細書に使用されるように、「推定する」又は「推論」という用語は、事象及び/又はデータを介して得られるような一連の観測から、システム、環境及び/又はユーザの状態を推論する又は推察するプロセスを一般に示す。推論は、特定の状況又は行動を特定するように使用されることができる、或いは、例えば、状態の確率分布を生成することができる。推論は、確率的である、即ち、データ及び事象の考慮に基づいた関心の状態上の確率分布の計算であることができる。推論は、一連の事象及び/又はデータから上位の事象を構成するために使用される技術を示すことができる。このような推論は、一連の観測される事象及び/又は格納される事象のデータから新しい事象又は行動の解釈に帰着され、事象が時間的な近接に相関されるか否か、また、事象及びデータが1以上の事象及びデータソースに起因するか否かに帰着される。
【0028】
図1は、複数の基地局110及び複数の端末120を有する無線通信システム100を示し、1以上の態様に併用されることができる。基地局は、一般的に端末と通信する固定された局であり、アクセスポイント、ノードB、又は他の何らかの専門用語で呼ばれることもできる。各基地局110は、102a、102b及び102cを付された3つの地理上のエリアで例示される特定の地理上のエリアに対して通信範囲(communication coverage)を提供する。用語「セル(cell)」は、この用語が使用される文脈に応じて基地局及び/又はサービスエリアを指すことができる。システム容量を向上するために、基地局のサービスエリアは、複数のより小さなエリア(例えば、3つのより小さなエリア、図1のセル102aに従って)104a、104b及び104cに分割されることができる。より小さい各エリアは、個別のベース・トランシーバー・サブシステム(base transceiver subsystem)(BTS)によってサーブされる(served)ことができる。用語「セクタ(sector)」は、この用語が使用される文脈に応じてBTS及びそのサービスエリアを指すことができる。セクタ化されたセルにおいて、そのセルの全セクタに対するBTSは、一般的にそのセルのための基地局内で同一場所に配置される。本明細書に記述される伝送方法は、セクタ化されたセルを有するシステム及びセクタ化されていないセルを有するシステムに対して使用されることができる。簡単にするために、以下の説明では、用語“基地局”は、セクタをサーブする固定された局及びセルをサーブする固定された局として一般的に使用される。
【0029】
端末120は、一般的にシステムの至るところに分散され、各端末は、固定式又は移動式でありうる。端末は、移動局、ユーザ機器、ユーザ装置、又は他のなんらかの専門用語で呼ばれることもできる。端末は、無線装置、セルラ電話機、携帯情報端末(PDA)、無線モデムカード等とすることができる。各端末120は、任意の瞬間にダウンリンク及びアップリンクでゼロ、1又は複数の基地局と通信することができる。ダウンリンク(即ち、順方向リンク)は、基地局から端末への通信リンクを指し、アップリンク(即ち、逆方向リンク)は、端末から基地局への通信リンクを指す。
【0030】
中央集中アーキテクチャにおいて、システムコントローラ130は、基地局110に結合され、基地局110に対する調整及び制御を提供する。分散アーキテクチャにおいて、基地局110は、必要に応じて互いに通信することができる。順方向リンク上でのデータ伝送は、順方向リンク及び/又は通信システムによってサポートされることができる最大データレート又はその付近で1つのアクセスポイントから1つのアクセス端末へ起こる。順方向リンクの付加的なチャネル(例えば、制御チャネル)は、複数のアクセスポイントから1つのアクセス端末まで送信されることができる。逆方向リンクのデータ通信は、1つのアクセス端末から1つ以上のアクセスポイントに起こる。
【0031】
図2は、種々の態様に従って、アドホックな、即ち、計画されずに/ある程度計画された無線通信環境200の説明図である。システム200は、無線通信信号を受信し、互いに及び/又は1以上の携帯機器204に無線通信信号を送信し、これらを反復する等する1以上のセクタ内に1以上の基地局202を具備することができる。図示されるように、各基地局202は、206a、206b、206c及び206dを付される3つの地理上のエリアで図示される特有の地理上のエリアに対して通信範囲を提供することができる。各基地局202は、送信機チェーン(transmitter chain)及び受信機チェーン(receiver chain)を含むことができ、送信機チェーン及び受信機チェーンの各々は、当業者によって充分理解されるように、信号伝送及び受信と関連する複数の要素(例えば、プロセッサ、モジュレータ、マルチプレクサ、デモジュレータ、アンテナ等)を同様に具備することができる。携帯機器204は、例えばセルラ電話機、スマートフォン、ラップトップ、携帯用通信機器、携帯用コンピュータ機器、衛星ラジオ、グローバル・ポジショニング・システム、PDA及び/又は無線通信ネットワーク200上で通信するのに好適な他のいかなる機器でありうる。システム200は、以降の図面に関して説明されるように、無線通信環境にフィードバックを提供することを容易にするために本明細書に記述される種々の態様と連動して使用されることができる。
【0032】
図3〜7を参照すると、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)環境における周波数ホッピングを提供することに関連する手順が示されている。一般的な周波数ホッピングは、標準的なFDMA環境及び直交FDMA(OFDMA)環境において実証されてきた、一方、シングルキャリア環境は、周波数ホッピングに対して特定の問題をもたらす。第1に、伝送期間に対するデータ及びトーンアサインメントは、任意に入れ替えられることができない。そうすることは、一般的にシングルキャリアの制約を破棄することになる。例えば、局所的SC−FDMA波形の連続的なアサインメントは、保持されなければならない。結果として、本発明の開示は、シングルキャリアの制約を保持する制限されたホッピング方法を提供する。本明細書に使用されるように、3例の方法が提供され、これら3例の方法は、周期的シフト周波数ホッピング(cyclic shift frequency hopping)、ミラー転置周波数ホッピング(mirror transposition frequency hopping)、及び周波数選択スケジューリングを用いた周波数ホッピングを統合する多重化方法と称される。しかしながら、本明細書で特に明確に記述されるのではなくて請求される主題及び関連する図面の範囲内に含まれる付加的な周波数シフト方法も主題の詳細に組み込まれることは、充分に理解されるべきである。
【0033】
さらに、説明を簡単にするために、手順が一連の行動として示されて記述され、1以上の態様に従っていくつかの行動が異なる順序で、及び/又は本明細書に示されて記述される他の行動と同時に起こることができるように、手順がその行動の順序に制限されないと理解されて評価されるべきである。例えば、当業者は、手順が、例えば状態図等の中に一連の相関関係を有する状態又は事象として選択的に示されることができることを理解して評価するだろう。さらに、図示された全行動が1以上の態様に従って手順を実施するように要求されることができるとは限らない。
【0034】
図3は、SC−FDMA環境における周波数ホッピングを提供することを容易にする手順例300を示している。方法300は、SC−FDMA伝送の低いピーク電力対平均電力比(PAPR)特性を有する周波数ホッピングの干渉の低減及び帯域幅のダイバーシティ利得を提供するために、局所SC−FDMA(LFDMA)アサインメントと一致する制御された周波数ホッピングの方法を容易にすることができる。より具体的な例として、方法300は、伝送アロケーションリソースユニットを複数のタイム及び周波数ベースサブ部分に分割することができる。さらに、タイムベースサブ部分にわたって割り当てられたユーザデータは、相違する周波数サブポーションを割り当てられることができる。より具体的には、低いPAPR伝送を容易にするのに必要となる連続的なトーンアサインメントを保持するために、方法300は、全体のシステム帯域幅を法として、タイムサブ部分を線形的にわたってユーザデータのセグメントを周波数シフトすることができる(例えば、線形に周期的シフトの詳細な描写に関する後に参照される図9を参照)。二者択一的に又はさらに、方法300は、全体のシステム帯域幅の中心線を越えてユーザデータのセグメントをミラー転置することができる(例えば、ミラー転置の詳細な描写に関する後に参照される図10を参照)。
【0035】
方法300によれば、302において、アロケーション期間伝送ユニット(TXMITユニット)は、複数のタイムベーススロット、及び複数の周波数ベース細分に分割されることができる。例えば、TXMITは、各々が複数の周波数細分の部分を有する少なくとも2つのタイムベーススロットに分割されることができる。例えば、TXMITユニットは、1msの全体の伝送時間間隔(TTI)を有することができる。さらに、例えば、周波数細分は、TXMITユニットの全体の周波数帯域幅の一部分、例えば9メガヘルツ(MHz)、を夫々共有することができる。いかなる適切なTTI又は合計の周波数帯域幅が主題の開示及びシングルキャリア伝送の制約に従ってTXMITユニットと関連付けられることができるのは、充分に理解されるべきである。
【0036】
304において、ユーザデータの一部分は、第1のタイムスロットの第1の周波数細分に割り当てられることができる。ユーザデータは、SC−FDMA関連ネットワーク上で伝えられる任意の通信ネットワークサービス(例えば、音声サービス、テキストサービス、例えば、テキストメッセージ及びインスタントメッセージ等、データサービス、例えば、ストリーミングビデオ、ストリーミングオーディオ、ウェブブラウジング、インターネットを含む遠隔データネットワークを使用したデータ転送等)に関連付けられることができる。より具体的な非限定的な例として、ストリーミングビデオサービスに関連するデータの第1の部分は、TXMITユニットと関連する周波数帯域幅の900キロヘルツ(kHz)細分に割り当てられることができる。より具体的には、900kHz細分は、任意の適当な細分、例えば、TXMITユニットの9MHz帯域幅の第1、第2、第3…第9、又は第10の細分等となることができる。当業者が請求された主題及び関連する開示の範囲内にあるような周波数細分、全体の帯域幅及びデータアロケーションの他の適当な組み合わせを認識するのは、充分に理解されるべきである。このような組み合わせは、本明細書に組み込まれる。
【0037】
306において、ユーザデータの連続部分のアロケーションは、第2の連続タイムスロットの第2の周波数細分にシフトされる。前の例を継続すると、ユーザデータの連続部分は、ストリーミングビデオアプリケーションと関連する付加的なストリーミングビデオ情報であることができる。さらに、ユーザデータの連続部分は、第1及び第2のタイムスロット間での周波数ホッピングを容易にする第2のタイムスロットの異なる900MHz周波数細分に割り当てられることができる。結果として、周波数ホップされた伝送における低い干渉効果は、方法300によってSC−FDMA環境に組み入れられることができる。より詳細には、第1の周波数細分及び第2の周波数細分間の関係は、伝送におけるトーンアサインメントの連続性を保持することを維持されることができる(例えば、SC−FDMA伝送の連続的なトーンアサインメントの詳細な描写に関する図8を参照)。結果として、LFDMA伝送の有益な低いPAPR特性は、アップリンク伝送中に端末機器の出力を低減することができ、保持されることもできる。結果として、方法300は、周波数ホッピングをSC−FDMA環境に組み込む新規のアプローチを提供することができ、従って、両伝送アーキテクチャの利得を兼ね備えることができる。
【0038】
図4は、SC−FDMA伝送に対する周期的シフト周波数ホッピングを提供するための手順400の一例を示している。特定の態様によれば、方法400は、スケジュールされたLFDMAアロケーション期間の連続的なトーンアサインメントを保持する制限された方法における周波数ホッピングを提供することができる。結果として、方法400は、周波数ホッピング及びSC−FDMA通信アーキテクチャの利得を統合することを容易にする。
【0039】
方法400によれば、402において、アップリンクSC−FDMAアロケーション伝送ユニット(TXMITユニット)は、複数のタイムベーススロット及び複数の周波数ベース細分に分割されることができる。例えば、TXMITユニットの各スロットは、TXMITユニットの全体のTTI(例えば、1ms)の一部分を割り当てられることができ、各周波数細分は、TXMITユニットの周波数帯域幅(例えば、9MHz)の一部分を割り当てられることができる。加えて、周波数細分は、各タイムスロットが各周波数細分の一部分を割り当てられるように、全TTIに及ぶことができる。
【0040】
404において、第1のタイムスロットにおける第1の周波数細分は、TXMITユニットの第2のタイムスロットにおける第2の周波数細分から周波数帯域幅の略半分だけの周波数中で分離されることができる。例えば、周波数帯域幅が9MHzであるとするとその略半分は、略4.5MHzである。従って、第1及び第2の細分は、周波数において略4.5MHzシフトされることができる。さらに、参照番号402で作られた細分の各々は、全体の周波数帯域幅を法としてTXMITユニットの周波数帯域幅の線形的に略半分シフトされることもできる(例えば、周波数帯域幅の略半分の線形周波数シフトの詳細な描写に関する図9を参照)。
【0041】
前に例証した例のように、方法400に従ったTXMITユニットは、10MHzの全体の帯域幅を有することができる。TXMITユニットは、4つの周波数ディビジョンに分割されることができ、4つの周波数細分の帯域幅を加えて正確に10MHzになるように、各周波数細分が略2.5MHzの帯域幅を有する。さらに、参照番号404に従って、第1の周波数細分は、例えば全体の帯域幅の0から2.5MHzの部分に対応する2.5MHzの帯域幅を有し、第2のタイムスロットの対応細分から全体の帯域幅の略半分(例えば、50MHz)だけ周波数中で分離されることができる。結果として、この対応細分は、全帯域幅の5.0MHzから7.5MHz部分に対応する2.5MHzの帯域幅を実質的に有することができる。
【0042】
同様に参照番号404に従って、帯域幅における線形シフトは、全体の帯域幅のスペクトルの上端から全体の帯域幅のスペクトルの下端まで、逆もまた同様に、をラップする( ‘wrap’)ことができる。例えば、第1のタイムスロットの第1の細分が全体の帯域幅の7.5MHzから10.0MHzの部分に対応するとしたら、第2のタイムスロットにおける線形的にシフトした対応細分(例えば、第2の細分)は、全体の帯域幅の2.5MHzから5.0MHz部分を含むことができる。付加的な例のように、全体の帯域幅の5.0MHzから7.5MHz部分を有する第1の細分は、全体の帯域幅の0から2.5MHz部分を有する第2の細分に対応することができる。結果として、周波数における線形シフトは、スペクトルの上限(例えば、10.0MHz)からスペクトルの下限(例えば、0MHz)まで、逆もまた同様に、をラップすることができる。結果として、連続的なトーンアサインメントは、方法400の態様に従って、及び一般に開示された本主題に従って保持されることができる。
【0043】
406において、ユーザデータは、第1のタイムスロットにおける第1の細分に割り当てられることができる。408において、ユーザデータの追加部分は、第2のタイムスロットの第2の周波数細分に割り当てられることができる。例えば、ユーザデータは、ウェブ閲覧トラフィックと関連されることができる。ウェブブラウジングトラフィックの第1の部分は、第1のタイムスロット(例えば、TXMITユニットのタイムベース部分)に割り当てられることができ、ウェブ閲覧トラフィックの第2の部分は、第2のタイムスロットに割り当てられることができる。さらに、第1のタイムスロット中のウェブ閲覧トラフィックは、上述のように、全体の帯域幅の0MHzから2.5MHz部分に割り当てられる第1の周波数細分中にあることができる。次に、ウェブブラウジングトラフィックの第2の部分を、全体の帯域幅の5.0MHzから7.5MHzに割り当てられる線形的にシフトする(全体の周波数帯域幅を法として)第2の周波数細分に割り当てることによって、周波数ホッピングは、伝送周波数分散の高度を用いて定められることができる。結果として、対応するSC−FDMA信号における干渉は、周波数分散によって、大幅に低減され、伝送効率が増加されることができる。さらに、参照番号406及び408で提供されたアロケーションのスケジュールは、セル内で端末機器へ送信されることができる。結果として、このアロケーションに従った伝送は、連続的なトーンアサインメントを保持することができ、SC−FDMA伝送と関連する低いPAPRを可能にする。従って、方法400は、シングルキャリア環境のための周波数ホッピングを提供することに関連する1つの特定の態様を提供する。
【0044】
記述されるように、周波数細分の丁寧な分割がシングルキャリアの制限を保持するのに有益になりうることは、充分に理解されるべきである。例えば、ユーザデータのブロックが全体の周波数帯域幅の中心線(例えば、10.0MHzの全体の帯域幅における5.0MHzの中心線、9.0MHzの全体の帯域幅における4.5MHzの線)に及ぶとすると、上述した線形的にシフトした周波数「ラッピング」技術は、シングルキャリア伝送に対して要求される連続的なトーンアサインメントを破棄し、ユーザデータを周波数スペクトルの上方限界及び周波数スペクトルの下方境界に同時に出現させる。結果として、この中心線に及ぶデータブロックを回避することは、方法400の周期的な周波数シフトとともに適切なSC−FMDA伝送を促進するのに役に立つことができる。さらに、以下に記述されるさらなる実施形態は、周波数スペクトルの中心線に及ぶデータブロックによってもたらされる問題を軽減する選択的なメカニズムを提供する。
【0045】
図5は、SC−FDMA伝送にミラー転置周波数ホッピングを提供する手順の一例を示している。以下に記述されるように、ミラー転置周波数ホッピングは、周波数スペクトルの中心線に及ぶデータブロックと関連する問題を低減するのに役に立つことができる。例えば、シングルキャリアの制約は、データブロックのトーンアサインメントが連続的であることを要請することができる。さらに具体的には、伝送アロケーション期間の周波数セグメントに割り当てられたデータは、そのセグメント中に他のデータによって割り込まれるべきでない。例として、データのブロックが周波数スペクトルの2.5MHzから5.0MHzの部分に割り当てられる場合、そのブロックと関連したデータだけがデータの連続性を維持するためにこの2.5MHzから5.0MHz部分内に含まれるべきである。他方では、周波数セグメントが周波数スペクトルの上限及び下限に及ぶ場合、その周波数セグメントに割り当てられたデータが周波数中で連続的でない(例えば、周波数スペクトルの0から1.2MHz部分及び8.8MHzから10.0MHz部分からなる第2の周波数細分は、上述したように、10.0MHzの全体の帯域幅スペクトルの中心線に及ぶ3.8MHzから6.2MHz部分を有する第1の周波数細分に適用される5.0MHzの線形シフト及びスペクトルラッピングに由来することができる)、このことは、特に、データの一部が下限部分にあり、上限部分にあるデータの残り部分から周波数中で割り込まれる(例えば、前の0から1.2MHz及び8.8MHzから10.0MHzの例に関して、他のデータに割り当てられた1.2MHz及び8.8MHz間の周波数スペクトルの部分)ためである。
【0046】
方法500で記述されるミラー転置技術は、方法400で記述された周期的シフト周波数ホッピングに対して中心線周波数に及ぶデータと関連する問題を低減する又は解消することができる(方法500で利用されるようなミラー転置の詳細な描写に関する図10を参照)。ミラー転置を用いて、第1及び第2の周波数細分(例えば、夫々第1及び第2のタイムスロットに相当する)は、TXMITの周波数帯域幅の中心線周波数を超えて転置されることができる。結果として、第1の周波数細分が中心線の夫々下方及び上方に実質的にある時、第2の周波数細分は、中心線の上方又は下方の略等しい距離にあることができる。ミラー転置は、中心線に及ぶデータブロックがなおも連続的であることを暗示する。即ち、このブロックの上部が下部と置き換えられ、その逆も同様であり、そのブロックは、なおも中心線に及び、シングルキャリアの制限を保持して、そのトーンアサインメントは、なおも連続的である。
【0047】
方法500によれば、502において、アップリンクSC−FDMAのTXMITユニットは、タイムベーススロット及び周波数ベース細分に分割されることができる。504において、第1のタイムスロットの細分は、帯域幅の周波数スペクトルの中心線を越えて第2のタイムスロットの細分と置き変えられることができる。特定の一例として、略5.0MHzに中心線を有する10.0MHzスペクトルの0MHzから2.5MHzに及ぶ細分は、10.0MHzスペクトルの略7.5MHzから10.0MHz及ぶように第2のタイムスロットに置き変えられる。さらなる一例として、10.0MHzスペクトルの4.0MHzから6.5MHzに及ぶ細分は、スペクトルの中心線に及び、10.0MHzスペクトルの略3.5MHzから6.0MHz及ぶように第2のタイムスロットに方法500で置き変えられることができる。後者の例は、周波数スペクトルの中心線に及ぶデータブロックがその周波数スペクトルの連続的なトーンアサインメントを保持するように、いかにして第2のタイムスロットに周波数ホッピングされることができるかを示している。
【0048】
506において、ユーザデータは、第1のタイムスロットにおける第1の細分に割り当てられることができる。508において、ユーザデータの追加部分は、第2のタイムスロットの第2の細分に割り当てられることができる。510において、アロケーションのスケジュールは、例えば、ユーザデータを要求して、デバイス(例えば、セル方式の携帯無線電話、マルチモード電話、無線機器等の端末機器)に送信されることができる。記述されるように、方法500は、連続的なトーンアサインメントを保持する方式でのSC−FDMA環境における周波数ホッピングに対して提供される。さらに、方法500のミラー転置メカニズムは、上述したように、スペクトル周波数中心線に及ぶデータブロックと関連する問題を低減する又は解消することができる。
【0049】
方法500のミラー転置メカニズムが周期的シフト周波数ホッピングと比較すると低効率になることができるのは、充分理解されるべきである。特に、周波数ホッピングと一般的に関連する低減された干渉に関して、ミラー転置は、周波数スペクトルの中心線周波数に近いデータブロックに対して低い細分分散度をもたらすことができる。しかしながら、後により詳細に記述される多重化メカニズムは、周波数拡散問題のいくつかを多少とも解決する助けになることができる。
【0050】
図6は、1以上の態様に従ってユーザデータのアロケーションに基づくSC−FDMA周波数ホッピングのメカニズムの中から選定する手順600の一例を示している。図示されるように、方法600は、低いPAPR及び干渉伝送に最も適当なSC−FDMA周波数ホッピングメカニズムを決定するために伝送アロケーションユニットに対してデータの特定のアロケーションを解析することができる。記述された周波数ホッピングメカニズムの中から選定するための他のメカニズムが、本明細書に明確に述べられるのではなく主題の開示の範囲内で明確に述べられ、本明細書に組み込まれることは、充分に理解されるべきである。
【0051】
方法600によれば、602において、アップリンクSC−FDMA伝送アロケーションユニット(TXMITユニット)は、タイムスロット及び周波数細分に分割されることができる。604において、TXMITユニットは、TXMITユニットの周波数スペクトルの中心線付近に割り当てられるユーザデータを特定するために監査されることができる。例えば、中心線に及ぶユーザデータは、監査によって決定されて特定されることができる。606において、決定は、監査が中心線に及ぶデータを特定したかどうかに応じてなされる。データが中心線に及ばない場合、方法600は、608に進み、TXMITユニット内に割り当てられたデータの少なくとも一部が本明細書に記述されるような周期的シフト周波数ホッピングに従って再度割り当てられることができる。参照番号604でデータが中心線に及ぶと監査が決定する場合、方法600は、610に進むことができる。610において、データの少なくとも一部は、本明細書に記述されるミラー転置周波数ホッピング技術に従って再度割り当てられることができる。参照番号608及び610に続いて、方法600は、612に進み、データアロケーションのスケジュールは、例えば、SC−FDMAアップリンクにおける周波数ホッピングされた伝送に対して、ユーザデータを消費する少なくとも1つのデバイスに送信されることができる。記述されるように、方法600は、シングルキャリアの制約を保持する、且つ、高ダイバーシティ、低干渉及び低PAPR伝送を提供するのに最適であるSC−FDMA環境における代替の周波数ホッピングメカニズムを提供することができる。
【0052】
図7は、SC−FDMA環境において周波数ホッピング伝送及び非周波数ホッピング伝送を多重化する典型的な手順を示している。702において、アップリンクSC−FDMA伝送アロケーションユニット(TXMITユニット)は、本明細書に記述されるように、‘M’の周波数サブバンド及び少なくとも2つのタイムスロットに分離されることができる。704において、集合{0,2,4...}に対応する‘M’のサブバンドのいくつかは、周波数選択スケジューリング(FSS)に割り当てられることができる。より詳細には、FSSデータは、サービス継続時間(例えば、ビデオシェアリング、ビデオ通話、ウェブ閲覧等)の全て又は少なくとも一部に対して、略一定の周波数部分に割り当てられることができる。706において、集合{M,M−2,M−4...}に対応する‘M’のサブバンドのいくつかは、周波数ホッピングスケジューリング(FHS)に割り当てられることができる。さらに、FSS及びFHSサブバンドのアロケーションは、割り当てられたサブバンドの総計が‘M’に等しくなるように制限されることができる。
【0053】
前述に加えて、上述された周期的シフト及び/又はミラー転置周波数ホッピング方法は、参照番号706において周波数ホッピングアロケーションの一部として組み込まれることができる。例えば、周期的シフト周波数ホッピングに関して、特定のユーザと関連するデータは、FHSサブバンドにマッピングされる。効果は、周波数スペクトルを二等分に分割することによって達成されることができ、二等分の夫々において略同数のサブバンドを有する。スペクトルの各半分のサブバンドは、同様の一連の番号を使用して番号付けられることができる(例えば、各半分のサブバンドが1,2,3,4...と夫々番号付けられる)。さらに、周波数スペクトルの各半分におけるサブバンドの同様の番号は、データのFSS又はFHSセットのいずれかに割り当てられることができる(多重化されたFSS及びFHSデータのアロケーションの詳細な描写に関する図11を参照)。
【0054】
708において、FSS及びFHSサブバンドは、TXMITユニット内に多重化されることができる。特定の限定されない一例として、交互の周波数サブバンドは、FSS及びFHSデータに割り当てられることができる。さらに限定されない一例として、周波数スペクトルの下限にある周波数サブバンドは、FSSデータに割り当てられることができ、一方、周波数スペクトルの上限における周波数サブバンドは、FHSデータに割り当てられることができ、逆もまた同様である。当業者が、前の例において明確に述べられていないが、主題の開示の範囲内に含まれる他のアロケーション方法を認識することができることは、充分に理解されるべきであり、これらの方法は、本明細書に組み込まれる。710において、FSS及びFHSデータのアロケーションのスケジュールは、本明細書に記述される多重化周波数ホッピング方法に従ったデータのアップリンク伝送を容易にするように送信されることができる。結果として、方法700は、例えば、種々の端末機器の伝達要件を容易にするように、TXMITユニットにおける周波数ホップ及び非周波数ホップデータの部分を提供することを容易にすることができる。
【0055】
図8は、低いピーク電力対平均電力比を提供することができるSC−FDMA信号伝送の一例を示している。シリアル・パラレルコンバータ802は、例えば、直列に多重化された時間領域変調符号(time-domain modulation symbols)を有するデータの入力ストリームを受信することができる。シリアル・パラレルコンバータ802は、データの入力ストリームを並列な時間領域変調符号を有する出力ストリームに分割することができる。この出力ストリームは、Qポイント離散フーリエ変換(Q−ptDFT)デバイス804に提供されることができる。次に、データストリームは、Q−ptDFTによって時間領域データの相異部分を周波数領域データに表現するように変換されることができる。次に、データの部分は、スペクトルの漏損を最小化するように周波数領域スペクトルをさらに形成することができるスペクトル形成要素806に提供されることができる。スペクトル形成要素806は、生じた周波数領域データストリームをトーンマップ要素808に送ることができ、このトーンマップ要素808は、データストリーム内のサブキャリアを、例えば、シングルキャリアの制約によって要請されるようなデータストリームの連続部分を占有している周波数スペクトルの特定部分に調整することができる。トーンマップ808は、マッピングされたデータストリームをNポイント逆高速フーリエ変換(N−ptIFFT)810に提供することができる。N−ptIFFTは、周波数領域データストリームを時間領域に戻す変換をすることができる。
【0056】
図9は、本明細書に記述される1以上の態様に従って周期的シフト周波数ホッピングを採用する伝送アロケーションユニット(TXMITユニット)の一例を示している。具体的には、TXMITユニットは、特定の時間軸906によって分割される少なくとも2つのタイムベーススロット902及び904を有することができる。各スロット902,904は、複数の時間ブロック及び複数の周波数細分908,910,912,914にさらに分割されることができる。従って、図9のTXMITユニット内に描写されるデータの長方形部分の各々は、特定のタイムブロック及び特定の周波数細分908,910,912,914を含む。
【0057】
図示されたTXMITユニットの例における各種のタイムブロックは、異なる種類の情報を配信する。例えば、スロット902,904は、7つのタイムブロックを有することができる。さらに、タイムブロックは、通信サービス又はパイロット情報のいずれかと関連することができる。結果として、各ブロックは、データブロック又はパイロット情報ブロックを示す「データ」又は「P」のいずれかを含む。さらに、パイロット情報は、特定のサービス又は端末機器(図示せず)と関連することができる(例えば、データ1,データ2,データ3,又はデータ4、若しくは、P1,P2,P3又はP4に相当し、例えば、整数は、夫々第1、第2、第3又は第4のサービス若しくは端末を示す)。さらに、特定のサービス/端末と関連するデータ及びパイロット情報は、特定の周波数細分908,910,912,914に割り当てられることができる。より具体的な例として、第1のサービス(例えば、データ1及びP1)と関連するデータ及びパイロット情報は、図示されるように、第1のタイムベーススロット902中の第1の周波数細分908に割り当てられることができる。さらに、第2のサービス(例えば、データ2及びP2)と関連するデータ及びパイロット情報は、第1のタイムベーススロット902中の第2の周波数細分910等に割り当てられることができる。
【0058】
周期的シフト周波数ホッピングを実現するために、データは、第1のタイムスロット902と比較して第2のタイムスロット904中の相違する周波数細分908,910,912,914に割り当てられることができる。特定の例として、第1のタイムスロット内に送信される一連のデータ(例えば、データ1)及び第2のタイムスロット内に送信される対応する一連のデータ(例えば、データ1)間での周波数シフトは、TXMITユニットに関連する全スペクトル帯域幅の略半分の線形シフトの大きさを有することができる。図9は、このようなシフトの一例を提供する。特に、第1のタイムスロット902(例えばデータ1)中の第3の周波数細分912と関連するデータは、第2のタイムスロットの第1の周波数細分908へ周波数の上方にシフトされる。これは、全体のスペクトル帯域幅の略半分のシフトである。さらに、図9は、また、上述したような周波数‘ラッピング’を描写している。より具体的には、第1のタイムスロット902中の第1の周波数細分908に割り当てられるデータは、第3の周波数細分912にシフトされ、周波数スペクトルの上位部から周波数スペクトルの下位部にラッピングされる。全体の帯域幅スペクトルの略半分以外の他の周波数シフト値が本発明の主題に従って実施されることができるのは、充分に理解されるべきであり、この周波数シフトメカニズムが主題の開示の一部として組み込まれる。
【0059】
図10は、主題の開示における付加的な態様に従ってミラー転置周波数ホッピングを採用した転置アロケーションユニットの一例を示している。具体的に、TXMITユニットは、特定の時間軸1006(例えば、TXMITユニットに割り当てられる時間の半分、例えば、1ミリ秒の半分を示している)によって分割される少なくとも2つのタイムベーススロット1002及び1004を有することができる。各タイムスロット1002及び1004は、複数のタイムブロック及び複数の周波数細分1008,1010,1012にさらに分割されることができる。従って、図10のTXMITユニット内に図示されるデータの各長方形部分は、特定のタイムブロック及び特定の周波数細分1008,1010,1012を含む。
【0060】
図9に関して上述されたのと同様な方法で、図10のTXMITユニット例の各タイムスロット1002,1004は、データサービスを割り当てられた6つのタイムブロック及びこのサービスの伝送と関係するパイロット情報を割り当てられた少なくとも1つのタイムブロックを有することができる。さらに、特定のサービス及び端末機器(図示せず)(例えば、データ1,データ2,データ3又はデータ4、若しくは、P1,P2,P3又はP4に相当し、例えば、整数は、夫々第1、第2、第3又は第4のサービス若しくは端末を示す)と関連するデータ及び/又はパイロット情報は、特定の周波数細分1008,1010,1012に割り当てられることできる。
【0061】
ミラー転置周波数ホッピングを実現するために、データは、第1のタイムスロット1002と比較して第2のタイムスロット1004中の相違する周波数細分1008,1010,1012に割り当てられることができる。特定の例として、第1のタイムスロット1002内に送信される一連のデータ(例えば、データ1)及び第2のタイムスロット1004内に送信される対応する一連のデータ(例えば、データ1)は、全体の周波数スペクトル帯域幅の中心線1014周波数を超えて入れ替えられることができる。より詳細には、第2の細分1008,1010,1012は、第1のタイムスロット1002中の対応する第1の細分1008,1010,1012に対して第2のタイムスロット1004にシフトされることができ、第1の周波数細分1008,1010,1012が夫々中心線1014の下方又は上方に実質的にあるように、第2の細分1008,1010,1012が中心線1014の上方(例えば、より大きい)又は下方(例えば、より小さい)に略等距離にある。図10は、このようなシフトの一例を提供する。特に、第1のタイムスロット1002中の第1の周波数細分1008に割り当てられるデータ(例えば、データ1)の第1のブロックは、周波数中心線1014を越えて第2のタイムスロット1004中の第3の周波数細分1012に入れ替えられるように描写されている。より詳細には、第3の細分1012は、この中心線1014に関する転置に従って、第1の細分1008が第1のタイムスロット1002において中心線1014の上方(例えば、より大きい)にあるのと同様に、第2のタイムスロット1004において中心線1014の下方に(例えば、より小さい)実質的に離れている。
【0062】
前述に加えて、図10に示されたミラー転置周波数ホッピングは、周期的シフト周波数ホッピングに関して起こりうるトーンアサインメントの非連続性を軽減する又は解消することができる。第2の周波数細分1010は、第1のタイムスロット1002において周波数スペクトル中心線1014に及び、第1のタイムスロット1002中で連続的である。しかしながら、上述したように周波数スペクトル中心線1014を越えて第2のタイムスロット1004に転置される場合、データ(例えば、データ2)のブロックは、第2のタイムスロット1004中でなおも連続的である。結果として、シングルキャリア伝送に対して要求される連続的なトーンアサインメントの制約は、描写されるようにミラー転置周波数ホッピングによって保持される。図10(例えば、付加的な周波数細分化線、複数の周波数細分化線、例えば、4分割線等、又はこれらの同種のものを有する)内に特には描写されないが開示された主題の範囲内で当業者によって認識されるミラー転置の他の例が本明細書に組み込まれることは、充分に理解されるべきである。
【0063】
図11は、さらなる態様に従って多重化された周波数ホッピング及び非周波数ホッピングユーザデータを使用する伝送アロケーションユニット(TXMITユニット)の一例を描写している。本明細書に記述されるようなTXMITユニットは、少なくとも2つのタイムベーススロット1102、1104を含むことができ、サービス又は特定の端末に対応するデータは、SC−FDMA環境における周波数ホッピングを容易にする2つのスロット1102,1104に関して周波数シフトされることができる。
【0064】
周波数ホッピングの多重化は、周波数細分を2グループに分割すること及びこのグループの同種の細分を特定の周波数ホッピングスケジューリング(FHS)又は周波数選択スケジューリング(FSS)に割り当てることを組み込むことができる。例えば、特定の周波数(例えば、中心線周波数)よりも実質的に高い周波数細分1108,1110は、第1のグループを形成し、特定の周波数よりも実質的に低い周波数細分1112,1114は、第2のグループを形成する。例えば、細分1110及び1112間の中心線周波数(図示せず)は、細分グループを線引きすることができる。中心線よりも高い周波数の細分1108,1110内のデータは、グループ1を形成する。中心線よりも低い細分1112、1114内のデータは、グループ2を形成する。各グループの細分は、共通の一連の番号で記載されることができる。例えば、細分1108,1110,1112,1114を2つのグループに記載するのに充分な一連の数字は、{1,2}を含む。より詳細には、第1のグループの細分1108は、1と番号を付けられ、第1のグループの細分1110は、2と番号を付けられることができる。実質的に同様の方法で、第2のグループの細分1112は、1と番号を付けられ、第1のグループの細分1114は、2と番号を付けられることができる。
【0065】
相違するグループ(例えば、第1又は第2のグループ)内にある同様の番号(例えば、1又は2)に割り当てられる各細分1108,1110,1112,1114は、FHS伝送又はFSS伝送のいずれかに割り当てられることができる。図11に描写されるように、細分1108は、中心線の上方の第1の細分であって、FHSに割り当てられ、その結果として、第1の細分1108に関係するデータ(例えば、データ1)は、第2のスロット1104中の第3の細分1112にシフトされる。上で定義されたような第1のグループ内の第2の細分である細分1110に割り当てられるデータは、FSSとしてスケジュールされ、その結果として、このデータ(例えば、データ2)は、第2のスロット1104中の第2の細分1110に同様に割り当てられる。同様の方法で、グループ2の細分1−1112及びグループ2の細分2−1114は、夫々FHS及びFSSスケジューリングに割り当てられる。本明細書に記述される、又は本明細書に明確に述べられる例を通じて当業者に開示される周波数ホッピング(例えば、ミラー転置又は多重化周波数ホッピング)の他の形式が主題の開示に組み込まれることは、充分に理解されるべきである。
【0066】
図12は、1以上の態様に従ってアップリンクSC−FDMA伝送における周波数ホッピングを利用することができるアクセス端末の一例を示している。アクセス端末1200は、信号を受信し、受信信号に対して一般的な行動を実施するアンテナ1202(例えば、伝送受信)を含む。具体的には、アンテナ1202は、SC−FDMAアップリンク伝送等に用いる伝送アロケーションユニットの複数のスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関する情報を受信することもできる。アンテナ1202は、受信したシンボルを復調してそれらを評価としてプロセッサ1206に提供することができる復調器1204を含むことができる。プロセッサ1206は、アンテナ1202によって受信される情報を解析する及び/又は送信機1216による伝送のための情報を生成するように設けられるプロセッサであることができる。さらに、プロセッサ1206は、アクセス端末1200の1以上の要素を制御するプロセッサ、及び/又はアンテナ1202によって受信される情報を解析し、送信機1216による伝送のための情報を生成し、アクセス端末1200の1以上の要素を制御するプロセッサであることができる。さらに、プロセッサ1206は、アップリンク伝送(例えば、基地局への)等と関連するアロケーションスケジュールを解読するための命令を実行することができる。
【0067】
アクセス端末1200は、動作可能なようにプロセッサ1206に結合され、送信、受信等されるべきデータを格納することができるメモリ1208をさらに含むことができる。メモリ1208は、アップリンクアロケーションデータ、周波数ホッピングを実行するためのプロトコル、並びにアロケーション伝送ユニット中のデータを整理し、周波数ホッピングされたデータを反多重化(de-multiplexing)し、アップリンク伝送において周波数ホッピングされた及びスケジュールされたデータを多重化する等のためのプロトコルに関連する情報を格納することができる。
【0068】
本明細書に記述されるデータストア(例えば、メモリ1208)が揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれかとすることができ、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含むことができるのは、充分に理解されるだろう。実例であって限定されないとして、不揮発性のメモリは、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的にプログラマブルROM(EPROM)電気的に消去可能なPROM(EEPROM)、又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして機能するランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。実例であって限定されないとして、RAMは、シンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、エンハンスドSDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、及びダイレクトランバスRAM(DRRAM)等の種々の形態において利用可能である。主題のシステム及び方法におけるメモリ1208は、これら及び他のいずれか適当なタイプのメモリを、これら限定されることなく、含むことを意図する。
【0069】
アンテナ1202は、ユーザデータをアンテナ1202によって受信される情報と関連する伝送データパケットにまとめることができるスケジューラ1212に動作可能にさらに結合されることができる。より具体的には、スケジューラ1212は、アップリンク伝送に対して割り当てられる周波数帯域幅の略半分だけ伝送データパケットの相違するスロット内にユーザデータを周波数シフトすることができる(例えば、アップリンクSC−FDMA伝送に対して提供する)。さらに、このユーザデータは、伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置されるアロケーションユニットの周波数シフトされた細分に割り当てられることができる。
【0070】
スケジューラ1212は、多重化プロセッサ1210にさらに結合されることができる。多重化プロセッサ1210は、無線ネットワークの要素(例えば、基地局)によって提供されるアップリンク伝送スケジュールと関連して周波数シフトされていない及び周波数シフトされたユーザデータから選択することができる。多重化プロセッサによって選択されたデータは、伝送データパケット内への取り込みためにスケジューラ1212へ提供されることができる。さらに、多重化プロセッサ1210は、メモリ1208に動作可能に結合され、そこに格納された多重化プロトコルにアクセスすることができる。
【0071】
アクセス端末1200は、変調器1214をさらに備え、また、例えば、基地局、アクセスポイント、他のアクセス端末、リモートエージェント等に信号(例えば、伝送データパケットを含む)を送信する送信機1216を備える。プロセッサ1206から分離して描かれているが、多重化プロセッサ1210及びスケジューラ1212がプロセッサ1206又は複数のプロセッサ(図示せず)の一部とすることができるのは、充分に理解されるべきである。
【0072】
図13は、シングルキャリアの制約を保持する方式のSC−FDMA環境における周波数ホッピングを容易にするシステム1300の具体例である。システム1300は、複数の受信アンテナ1306を経由して1以上の携帯機器1304から信号を受信する受信機1310と、伝送アンテナ1308を経由して1以上の携帯機器1304に伝送する送信機1324とを有する基地局1302(例えば、アクセスポイント、...)を備えている。受信機1310は、受信アンテナ1306から情報を受信し、基地局1302によって提供される伝送アロケーション周期と関連してスケジュールされたアップリンクデータを受信する信号受信部(図示せず)をさらに備えてもよい。さらに、受信機1310は、受信した情報を復調する復調器1312に動作可能に結合される。復調されたシンボルは、メモリ1316に結合されるプロセッサ1314によって解析される。このメモリ1316は、SC−FDMA伝送のシングルキャリアの制約を保持する方式の周波数ホッピングを提供すること、周波数中心線に関してユーザデータのアロケーションを定める伝送アロケーション周期の監査を提供すること、並びに連続的なトーンアサインメントを保存する周波数ホッピング方法から選択することに関連する情報、及び/又は本明細書に記載される種々の行動及び機能を実行することに関する他のいずれの適切な情報を格納する。
【0073】
プロセッサ1314は、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つのタイムベーススロットに分割することができる多重化プロセッサ1318にさらに結合され、このタイムベーススロットは、複数の周波数細分を有する。さらに、多重化プロセッサ1318は、互いに関連する伝送アロケーションユニットの1以上の周波数細分を周波数シフトすることができる。特定の一例として、第1のタイムスロットにおける周波数細分は、第2のタイムスロット中で伝送帯域幅の略半分だけシフトされることができる。代わりに又はさらに、周波数細分は、本明細書に記述されるような伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置されることができる。さらに、多重化プロセッサ1318は、第1及び第2のタイムスロットと関連する実質的に等価の周波数細分に割り当てられる追加ユーザデータとともに、第1のタイムスロットの第1の周波数細分及び第2の連続タイムスロットの第2の周波数細分に割り当てられるユーザデータを統合することができる。
【0074】
多重化プロセッサ1318は、スケジューラ1320に結合されることができ、このスケジューラ1320は、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットの第1の周波数細分に割り当てることができ、ユーザデータの連続部分を第2の連続タイムスロットの周波数シフトされた第2の周波数細分に割り当てる。さらに、スケジューラ1320は、送信機1324に結合されることができ、この送信機1324は、前述に加えて、ユーザデータの第1の部分のアロケーション及びユーザデータの第2の部分のシフトされたアロケーションと関連する情報をSC−FDMAアップリンク伝送用の端末機器に送信することができる。
【0075】
前述に加えて、プロセッサ1314は、ユーザデータの連続部分に割り当てられる第2の連続タイムスロットの第2の周波数細分を特定するようにユーザデータのスケジュールを評価することができる。より詳細には、プロセッサ1314は、ユーザデータが伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線を越えて割り当てられるか否かを決定することができる。このような決定がなされる場合、多重化プロセッサ1318は、本明細書に記述されるようにシングルキャリアの制約を保持するように1以上の周波数ホッピング方法から選択することができる。
【0076】
これより図14を参照すると、ダウンリンク上で、アクセスポイント1405において、伝送(TX)データプロセッサ1410は、トラフィックデータ(又は、シンボルマップ)を受信し、フォーマットし、符号化し、変調して、変調シンボル(“データシンボル”)を提供する。シンボル変調器1415は、データシンボル及びパイロットシンボルを受信及び処理してシンボルストリームを提供する。シンボル変調器1420は、データ及びパイロットシンボルを多重化し、それらを送信機ユニット(TMTR)1420に提供する。各伝送シンボルは、データシンボル、パイロットシンボル、又はゼロの信号値であることができる。パイロットシンボルは、各シンボルの周期において連続的に送信されることができる。パイロットシンボルは、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、時間分割多重化(TDM)、周波数分割多重化(FDM)、又は符号分割多重化(CDM)であることができる。
【0077】
TMTR1420は、シンボルストリームを受信して1以上のアナログ信号に変換し、無線チャネル上での伝送に好適なダウンリンク信号を生成するようにアナログ信号を調整する(例えば、増幅し、フィルタをかけ、さらに周波数アップコンバートする)。ダウンリンク信号は、その後アンテナ1425を経由して端末に送信される。端末1430において、アンテナ1435は、ダウンリンク信号を受信し、受信した信号を受信機ユニット(RCVR)1440に提供する。受信ユニット1440は、受信した信号を調整し(フィルタをかけ、増幅し、さらに周波数ダウンコンバートする)、サンプルを得るために調整された信号をデジタル化する。シンボル復調器1445は、受信したパイロットシンボルを復調してチャンネル推定(channel estimation)のためにプロセッサ1450に提供する。シンボル復調器1445は、ダウンリンクに関する周波数応答推定(frequency response estimate)をプロセッサ1450からさらに受信し、データシンボル推定(data symbol estimates)(送信されたデータシンボル推定である)を得るために受信したデータシンボルに関してデータの復調を実行し、RXデータプロセッサ1455にデータシンボル推定を提供し、RXデータプロセッサ1455は、送信されたトラフィックデータをリカバーするためにデータシンボル推定を復調し(即ち、シンボルデマップする)、デインターリーブし、復号する。シンボル復調器1445及びRXデータプロセッサ1455による処理は、夫々アクセスポイント1405におけるシンボル復調器1415及びTXデータプロセッサ1410による処理に相補的である。
【0078】
アップリンクに関して、TXデータプロセッサ1410は、トラフィックデータを処理し、データシンボルを提供する。シンボル変調器1465は、パイロットシンボルとともにデータシンボルを受信して多重化し、変調を実行し、シンボルストリームを提供する。送信機ユニット1470は、アンテナ1435からアクセスポイント1405に送信されるアップリンク信号を生成するようにシンボルストリームを受信して処理する。特に、アップリンク信号は、SC−FDMA要件に従うことができ、本明細書に記述されるように周波数ホッピングメカニズムを含むことができる。
【0079】
アクセスポイント1405において、端末1430からのアップリンク信号は、アンテナ1425によって受信され、サンプルを得るために受信機ユニット1475によって処理される。シンボル復調器1480は、サンプルを処理し、アップリンクに関して受信したパイロットシンボル及びデータシンボル推定を提供する。RXデータプロセッサ1485は、端末1430から送信されたトラフィックデータを正常な状態に戻すためにデータシンボル推定を処理する。プロセッサ1490は、アップリンクで送信している各アクティブ端末に対するチャネル推定を処理する。複数の端末は、個々に割り当て割れたパイロットサブバンドのセットに関してアップリンク上で同時にパイロットを送信することができ、パイロットサブバンドのセットがインターレースされることができる。
【0080】
プロセッサ1490及び1450は、アクセスポイント1405及び端末1430夫々において動作を命令する(例えば、制御する、調整する、管理する等)。個々のプロセッサ1490及び1450は、プログラムコード及びデータ格納するメモリユニット(図示せず)と関連することができる。プロセッサ1490及び1450は、アップリンク及びダウンリンク夫々に対する周波数及びインパルス応答推定(impulse response estimates)を導くための演算を実行することができる。
【0081】
多元接続システム(例えば、SC−FDMA、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMA等)に関して、複数の端末は、アップリンク上で同時に送信することができる。このようなシステムでは、パイロットサブバンドは、異なる端末間で共用されることができる。チャネル推定技術は、各端末に対するパイロットサブバンドが全動作バンド(バンド端を除いて可能な限り)に及ぶ場合に使用されることができる。このようなパイロットサブバンド構造は、各端末に対して周波数ダイバーシティを得ることから好ましいだろう。本明細書に記述される技術は、種々の方法で実行されることができる。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、又はその組み合わせで実行されることができる。デジタル、アナログ、又は、デジタル及びアナログの両方とすることができるハードウェアの実行に対して、チャネル推定のために使用されるプロセッシングユニットは、1以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、デジタル・シグナル・プロセッシング・デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、他の本明細書に記述される機能を実行するように設計された電子装置、又はその組み合わせで実行されることができる。ソフトウェアを使用して、実行は、本明細書に記述される機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能等)を介してなされることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納されることができ、プロセッサ1490及び1450によって実行されることができる。
【0082】
本明細書に記述される実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又はその好適ないかなる組み合わせで実行されることができることは、理解されるべきである。ハードウェアの実施に関して、プロセッシングユニットは、1以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、デジタル・シグナル・プロセッシング・デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、他のここに記述される機能を実行するように設計された電子装置、又はその組み合わせで実行されることができる。
【0083】
実施形態がソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又はコードセグメントで実施される場合、それらは、ストレージ部品のようなコンピュータ読み出し可能媒体に格納されることができる。コードセグメントは、手順、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、若しくは、命令、データ構造又はプログラム・ステートメントのいかなる組み合わせを示すことができる。コードセグメントは、他のコードセグメント、情報、データ、引数、パラメータ、又は記憶内容を通過する及び/又は受信することによってハードウェア回路に結合される。情報、データ、引数、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク伝送等を含むいかなる好適な方法を使用して渡される、転送される、又は送信されることができる。
【0084】
ソフトウェアの実行に関して、本明細書に記述される技術は、本明細書に記述される機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能等)によって実行されることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納されることができ、プロセッサによって実行されることができる。メモリユニットは、プロセッサ又はプロセッサ外部に実装されることができ、この場合、技術的に知られている種々の方法でプロセッサに通信可能に結合されることができる。
【0085】
図15を参照すると、この図は、シングルキャリアの制約を保持する方法でSC−FDMA伝送に対して周波数ホッピングを提供するシステム1500の一例である。例えば、システム1500は、無線通信ネットワーク、及び/又はノード、基地局、アクセスポイント等の送信機に少なくとも部分的に抵抗することができる。システム1500は、機能ブロックを含むように示され、プロセッサ、ソフトウェア、又はその組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実行される機能を示す機能ブロックとすることができる。
【0086】
システム1500は、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つのタイムベーススロットに分割するためのモジュール1502含むことができ、このタイムベーススロットは、複数の周波数細分を有している。例えば、このような細分は、全体のシステム周波数スペクトル帯域幅の一部を含むことができる。さらに、細分は、相違するタイムベーススロットに対して周波数シフトされることができる。サービスに関連するデータは、本明細書に記述されるように、SC−FDMA環境における周波数ホッピングを容易にするように異なるタイムスロットの周波数シフトされた部分に割り当てられることができる。より具体的には、1つのタイムスロットの周波数細分は、他の1つのタイムスロットの周波数細分に対して線形に周期的なシフトに従ってシフトされることができる。例えば、全体のシステムスペクトル帯域幅の一部(例えば、略半分、3分の1、4分の1等)は、タイムスロット内で周波数細分を線形的にシフトするために利用されることができる。代わりに又はさらに、周波数細分は、スペクトル周波数帯域幅の中心線(又は、例えば、1以上の第3の線、第4の線等の非中心線)に対してきミラー転置によってシフトされることができる。上述に加えて、周波数ホップ及び非周波数ホップ細分は、本明細書に記述されるように1以上のタイムスロットに多重化されることができる。
【0087】
システム1500は、データを伝送アロケーションユニットに割り当てるためのモジュール1504をさらに含むことができる。より具体的には、モジュール1504は、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットの第1の周波数細分に割り当てることができ、ユーザデータの追加部分を第2の連続タイムスロットのシフトされた周波数細分に割り当てることができる。さらなる態様に従って、システム1500は、その一部分のアロケーション期間の周波数をシフトするためのモジュール1506を含むことができる。例えば、モジュール1506は、上述したように第1に対して第2の周波数細分をシフトすることができる。
【0088】
主題の開示のさらに別の一態様に従って、システム1500は、データを端末に送信するためのモジュール1508を含むことができる。例えば、モジュール1508は、ユーザデータの第1の部分のアロケーション及びユーザデータの第2の部分のシフトされたアロケーションに関連する情報をSC−FDMAアップリンク伝送用の端末機器に送信することができる。結果として、端末機器は、SC−FDMA伝送の低いPAPR特性を有する周波数ホップされた伝送の低干渉及び高ダイバーシティ特性を兼ね備えることができる。
【0089】
さらなる態様に従って、システム1500は、伝送アロケーションユニットにデータを多重化するためのモジュール1510を含むことができる。モジュール1510は、第1及び第2のタイムスロットと関連する実質的に等価の周波数細分に割り当てられる追加ユーザデータとともに、第1のタイムスロットの第1の周波数細分及び次の第2のタイムスロットの第2の周波数細分に割り当てられたユーザデータを送信することができる。より一般的な例として、モジュール1510は、ミラー転置データ及び/又は周波数選択スケジュールデータを有する周期的にシフトされたデータを多重化することができる。結果として、システム1500は、サービス及び/又はデバイスの制約による要請で同時に周波数ホッピング或いは非周波数ホッピングを提供することができる。
【0090】
主題の刷新の関連した態様に従って、システム1500は、ユーザデータスケジュールを評価するためのモジュール1512を含むことができる。特に、モジュール1512は、例えば、第1の細分及びタイムスロットにスケジュールされた関連するデータユーザに関して、データの一部分に割り当てられた第2のタイムスロットの第2の周波数細分を特定するようにユーザデータのスケジュールを評価することができる。より具体的な一例として、モジュール1512は、ユーザデータが伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の中心線(又は、例えば、1以上の非中心の周波数の線)を越えて割り当てられるか否かを決定するためにユーザデータのスケジュールを評価することができる。結果として、モジュール1512は、PAPR及び伝送干渉を最小化し、周波数ダイバーシティを最大化するに好適な1以上の周波数ホッピングメカニズム(例えば、周期的シフト、ミラー転置、及び/又は多重化周波数ホッピング)間から選択することを容易にすることができる。
【0091】
図16を参照すると、1以上の態様に従ってSC−FDMAアップリンク伝送における周波数ホッピングを使用することができるシステム1600の一例が示されている。システム1600は、例えば、携帯機器に少なくとも部分的に備わっていてもよい。図示されるように、システム1600は、プロセッサ、ソフトウェア、又はその組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実行される機能を示すことができる機能ブロックを含む。
【0092】
システム1600は、周波数シフト情報を受信するためのモジュール1602を含むことができる。より詳細には、モジュール1602は、SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関する情報を受信することができる。さらに、システム1600は、アップリンクユーザデータを組織化するためのモジュール1604を含むことができる。例えば、モジュール1604は、周波数シフト情報を受信するためのモジュール1502によって受信された情報に従って、ユーザデータを伝送データパケットに組織化することができる。より詳細には、データは、伝送アロケーションユニットの周波数帯域幅の半分でデータパケットの第1及び第2のタイムスロットに対して周波数シフトされるように組織化されることができる。代わりに又はさらに、データは、伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置されるアロケーションユニットの周波数シフトされた細分に割り当てられることができる。さらに他の態様に従って、データは、第1及び第2のスロットにおける同じ周波数細分に割り当てられることができる。結果として、システム1600は、機器及び/又はサービスの制約による要請で種々の周波数ホッピングメカニズムを与える、又はなんら周波数ホッピングメカニズムを与えない。
【0093】
上述したものは、1以上の態様の例を含む。当然ながら、前述の態様を記述するために要素、即ち、手順の考えられる全ての組み合わせを記述することは不可能であるが、通常の当業者は、種々の態様のさらに多くの組み合わせ及び置換が可能であることを認識することができる。従って、記述された態様は、添付の特許請求の範囲の適用範囲に含まれるいかなる変更、修正及び変形を包含するように意図されている。さらに、用語「含む」が詳細な説明又は特許請求の範囲のいずれか一方に使用される範囲で、この用語は、「具備する」が特許請求の範囲における暫定の単語として使用される際に解釈されるように用語「具備する」と同様な様式に含まれるように意図される。
【優先権の主張】
【0001】
本特許出願は、2006年7月10日に出願された仮特許出願第60/819,916号「SC−FDMAに対する周波数ホッピングのための方法及び装置(A METHOD AND APPARATUS FOR FREQUENCY HOPPING FOR SC-FDMA)」の優先権を主張する。同仮出願の全ては、参照されて本願に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本発明は、一般に無線通信に関し、特にシングルキャリア周波数分割多元接続伝送における周波数ホッピングを提供することに関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、例えば、音声及びデータ等の種々の通信コンテンツを提供するように幅広く展開されている。代表的な無線通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力)を共有することにより多数のユーザとの相互通信に対応可能な多元接続システムになりうる。この多元接続システムの例には、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等が含まれる。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、複数の携帯機器に対する通信を同時にサポートすることができる。各携帯機器は、順方向及び逆方向リンクによる伝送を介して1以上の基地局と通信することができる。順方向リンク(即ち、ダウンリンク)は、基地局から携帯機器への通信リンクのことを指し、逆方向リンク(即ち、アップリンク)は、携帯機器から基地局への通信リンクのことを指す。さらに、携帯機器及び基地局間の通信は、単一入力単一出力(SISO)システム、複数入力単一出力(MISO)システム、複数入力複数出力(MIMO)システム等によって確立されることができる。
【0005】
MIMOシステムは、データ伝送で用いる複数(NT)の送信アンテナ及び複数(NR)の受信アンテナを一般に使用する。NTの送信アンテナ及びNRの受信アンテナにより形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルと称されるNSの独立なチャネルに分割されることができる。ここで、NS≦{NT,NR}。NSの独立なチャネルの各々は、1次元に相当する。さらに、複数の送信及び受信アンテナにより作られる追加の次元が利用される場合、MIMOシステムは、向上されたパフォーマンス(例えば、さらに高いスペクトル効率、さらに高いスループット及び/又はより大きな信頼性)を提供することができる。
【0006】
MIMOシステムは、共通の物理メディア上での順方向及び逆方向リンク通信を分割する種々のデュプレックス技術をサポートすることができる。例えば、周波数分割複信(FDD)システムは、順方向及び逆方向リンク通信に対して相違する周波数領域を使用することができる。さらに、時分割複信(TDD)システムでは、順方向及び逆方向リンク通信は、共通の周波数領域を使用することができる。しかしながら、従来の技術は、チャネル情報に関する制限されたフィードバックを提供することができる、或いはチャネル情報に関するフィードバックを全く提供することができない。
【発明の概要】
【0007】
以下の記述は、実施形態の基本的な理解を提供するために1以上の実施形態の概要を示す。この概要は、意図された全実施形態の概観でなく、また、全実施形態の主要な要素又は決定的に重要な意味を持つ要素を特定するものでも、いずれか又は全ての実施形態の範囲を線引きするものでもないように意図される。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な説明の前置きとして単純化された形式で1以上の実施形態のいくつかの概念を提示することである。
【0008】
1以上の実施形態及びそれに対応する開示に従って、種々の態様は、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)伝送に対して周波数ホッピングを容易にすることに関連して記述されている。伝送アロケーションユニット(transmission allocation unit)中で伝送されるユーザデータは、このアロケーションユニットのタイムベーススロット(time based slots)に関して周波数シフトされることができる。結果として、周波数ホッピングは、シングルキャリアの制約、及びSC−FDMAに関して一般的に求められる低ピーク電力対平均電力比(PAPR)を保持しながら遂行されることができる。さらに、種々の周波数シフトのメカニズムは、シングルキャリアの制約の保持を遂行するように開示される。より具体的には、スケジューラは、周期的周波数シフトと、転置周波数シフトと、周波数選択スケジュールされたデータ、及び伝送アロケーションユニットに関してスケジュールされたデータの監査に基づいた周波数ホップされたデータの多重化と、から選択することができる。結果として、周波数ホッピングを介してもたらされる干渉の低減は、SC−FDMA伝送を介して達成される低いPAPRと結び付けられることができる。
【0009】
関連した態様によれば、シングルキャリアの制約を保持するシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)伝送における周波数ホッピングを提供するための方法は、本明細書に記述される。この方法は、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つのタイムベーススロットに分割することを具備し、これらタイムベーススロットは、複数の周波数細分(frequency sub-division)を有する。さらに、この方法は、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットにおける第1の周波数細分に割り当てること、及びユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続タイムスロットにおける第2の周波数細分にシフトすることを具備することができる。
【0010】
さらに他の一態様は、SC−FDMA伝送における周波数ホッピングを提供する装置に関連する。この装置は、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つのタイムベーススロットに分割する手段を具備することができ、このタイムベーススロットは、複数の周波数細分を有する。さらに、この装置は、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットにおける第1の周波数細分に割り当てる手段、及びユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続タイムスロットにおける第2の周波数細分にシフトする手段を具備することができる。
【0011】
他の一態様は、SC−FDMA伝送における周波数ホッピングを容易にするシステムに関連する。このシステムは、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つの周波数細分に分割する多重化プロセッサを具備することができ、このタイムベーススロットは、複数の周波数細分を有する。さらに、このシステムは、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットにおける第1の周波数細分に割り当てる、且つ、ユーザデータの連続部分を第2の連続タイムスロットにおける周波数シフトされた第2の周波数細分に割り当てるスケジューラを具備することができる。
【0012】
さらにまた他の一態様は、シングルキャリアの制約を保持するためにSC−FDMA伝送における周波数ホッピングを容易にするプロセスに関連する。このプロセッサは、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つのタイムベーススロットに分割する手段を具備することができ、このタイムベーススロットは、複数の周波数細分を有する。さらに、このプロセッサは、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットにおける第1の周波数細分に割り当てる手段、及びユーザデータの連続部分のアロケーションを連続第2のタイムスロットにおける第2の周波数細分にシフトする手段を具備することができる。
【0013】
さらに他の一態様は、SC−FDMA伝送における周波数ホッピングを容易にするコンピュータプログラム製品に関連する。このコンピュータプログラム製品は、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つのタイムベーススロットに分割し、但しこのタイムベーススロットが複数の周波数細分を有し、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットにおける第1の周波数細分に割り当て、及びユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続タイムスロットにおける第2の周波数細分にシフトする少なくとも1つのコンピュータで実行可能なコードを具備することができる。
【0014】
他の一態様は、周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータを伝送する方法に関連する。この方法は、SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信すること、及び受信した情報に従ってユーザデータを伝送データパケットに組織化することを具備することができる。
【0015】
さらに他の一態様は、周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータを伝送する装置に関連する。この装置は、SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信する手段、及び受信した情報に従ってユーザデータを伝送データパケットに組織化する手段を具備することができる。
【0016】
さらにまた他の一態様は、周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータを伝送する装置に関連する。このシステムは、SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信するアンテナを具備することができる。さらに、このシステムは、受信した情報に従ってユーザデータを伝送データパケットに組織化するスケジューラを具備することができる。
【0017】
他の一態様は、周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でのデータの伝送を提供するプロセッサに関連する。このプロセッサは、SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信する手段を具備することができる。さらに、このプロセッサは、受信した情報に従ってユーザデータを伝送データパケットに組織化する手段を具備することができる。
【0018】
さらにまた他の一態様は、周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でのデータの伝送を提供するコンピュータプログラム製品に関連する。このコンピュータプログラム製品は、SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信する少なくとも1つのコンピュータによって実行可能なコードを具備することができる。さらに、このコンピュータプログラム製品は、受信した情報に従ってユーザデータを伝送データパケットに組織化する少なくとも1つのコンピュータで実行可能なコードを具備することができる。
【0019】
前述された且つ関連する目的の達成のために、1以上の実施形態は、以下に充分に記述される特徴、特に特許請求の範囲に示される特徴を備えることができる。以下の説明及び添付されている図面は、1以上の実施形態での特定の実例となる態様を詳細に説明する。しかしながら、種々の実施形態のこれらの態様は、種々の実施形態の原理が採用されることができる種々の方法のうちいくつかのみを示し、記述された実施形態は、このような全ての態様及びそれらの相当物を含むように意図される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】図1は、本明細書に説明される種々の態様に従った無線通信システムを示している。
【図2】図2は、無線通信環境に採用される通信装置の一例を示す。
【図3】図3は、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)伝送における周波数ホッピングを容易にする手順の一例を示す。
【図4】図4は、SC−FDMA伝送に対して周期的シフト周波数ホッピングを提供する手順の一例を示す。
【図5】図5は、SC−FDMA伝送に対してミラー転置周波数ホッピングを提供する手順の一例を示す。
【図6】図6は、1以上の態様に従ってユーザデータのアロケーションに基づくSC−FDMA周波数ホッピングメカニズムの中から選択する手順の実例を示す。
【図7】図7は、SC−FDMA環境における周波数ホップ及び非周波数ホップ伝送を多重化する手順の典型例を示す。
【図8】図8は、ピーク電力対平均電力比を提供するSC−FDMA信号変換の一例を示す。
【図9】図9は、1以上の態様に従って周期的シフト周波数ホッピングを使用する伝送アロケーションユニットの実例を示す。
【図10】図10は、付加的な態様に従ってミラー転置の周波数ホッピングを使用する伝送アロケーションユニットの実例を示す。
【図11】図11は、さらにまた他の態様に従って多重化された周波数ホップ及び非周波数ホップユーザデータを使用する伝送アロケーションユニットの一例を示す。
【図12】図12は、1以上の態様に従ってアップリンクSC−FDMA伝送における周波数ホッピングを利用可能なアクセス端末の一例を示す。
【図13】図13は、本明細書に記述されるような無線ネットワーク環境と併せて使用されることができる基地局の一例を示している。
【図14】図14は、本明細書に記述される態様に従ってSC−FDMA環境における周波数ホップ伝送を容易にするシステムの一例を示す。
【図15】図15は、1以上のユーザ端末でのアップリンクSC−FDMA伝送に対して周波数ホッピングを容易にするシステムを示す。
【図16】図16は、1以上のネットワーク基地局へのアップリンクSC−FDMA伝送に対して周波数ホッピングを利用するシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
種々の態様は、図面を参照してこれから記述され、同様の参照符号は、全ての図面を通して同類の要素を指すように使用される。以下の説明では、解釈のために、複数の具体的な詳細な記述は、1以上の面の充分な理解を与えるために説明される。しかしながら、このような面がこれらの具体的な詳細な記述なしに実施されることができるのは、明らかであろう。他の例では、既知の構造及びデバイスは、1以上の態様を記述することを容易にするためにブロック図の形式で示されている。
【0022】
さらに、本開示の種々の態様は、以下に記述される。本明細書に教示することが種々の形態に具体化されることができること、並びに本明細書に開示される特定の構造及び/又は機能が単に代表的なものすぎないことは、明白であろう。本明細書に教示することに基づいて、当業者は、本明細書に開示される一態様が他のいかなる態様と独立に実施されてもよく、これらの2以上の態様が種々の方法で組み合わされてもよいことを充分に理解するであろう。例えば、装置は、本明細書に説明される複数の態様を使用して実施されてもよい、また、方法は、本明細書に説明される複数の態様を使用して実行されてもよい。さらに、装置は、本明細書に説明される1以上の態様に加えて、又はこれらの態様以外の他の構造及び/又は機能性を使用して実施されてもよく、また、方法は、本明細書に説明される1以上の態様に加えて、又はこれらの態様以外の他の構造及び/又は機能性を使用して実行されてもよい。一例として、本明細書に記述される多数の方法、デバイス、システム及び装置は、同期された伝送及びSFNデータの再伝送を提供するアドホックな、即ち、計画されずに/ある程度計画されて展開された無線通信環境との関連で記述される。当業者は、同様の技術を他の通信環境に適用可能であることを充分よく理解するであろう。
【0023】
本出願に使用されるように、「要素」、「システム」等の用語は、コンピュータ関連のエンティティ(entity)、ハードウェア、ソフトウェア、実行中のソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、及び/又はそのいかなる組み合わせを指すように意図される。例えば、要素は、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、及び/又はコンピュータであってもよいが、これらに限定されない。1以上の要素は、プロセス及び/又は実行のスレッド内に存在することができ、1つの要素は、1つのコンピュータに集中される、及び/又は2以上のコンピュータ間に分配されることができる。また、これらの要素は、その上に格納される種々のデータ構造を有する種々のコンピュータ読み出し可能媒体から実行することができる。要素は、1以上のデータパケット(例えば、局所システム内で、分散システム内で、及び/又は信号を介して他のシステムと情報交換するインターネットのようなネットワークを介して、情報をやりとりした1つの要素からのデータ)を有する信号に従うようにローカル及び/又はリモートプロセスを介して通信することができる。さらに、本明細書に記述されるシステムの要素は、それに関して記述された種々の態様、目的、利点等を達成することを容易にするように追加要素によって再配置される、及び/又は補完されてもよく、また、当業者によって充分に理解されるように、特定の図に記述される厳密な構成に限定されない。
【0024】
さらに、種々の態様は、加入者設備と関連して本明細書に記述されている。加入者設備は、システム、加入者ユニット、移動局、携帯電話、遠隔ステーション、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザ機器、又はユーザ装置と呼ばれることもある。加入者設備は、セルラ電話、コードレス電話、セッション確立プロトコル(SIP)電話、ワイヤレス・ローカル・ループ(WLL)ステーション、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有する携帯用機器、或いは、ワイヤレスモデム又は制御演算装置との無線通信を容易にする同様のメカニズムに接続される制御演算装置であってもよい。
【0025】
さらに、種々の態様又は本明細書に記述される特徴は、方法、装置、或いは標準的なプログラミング及び/又は工学技術を使用した製品として実施されることができる。本明細書に使用される用語「製品」は、いかなるコンピュータ読み出し可能デバイス、キャリア又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを含むように意図される。例えば、コンピュータ読み出し可能媒体は、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ...)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)...)、スマートカード、及びフラッシュメモリ機器(例えば、カード、スティック、キードライブ...)を、これらに限定されることなく、含むことができる。さらに、本明細書に記述される種々の記憶媒体は、情報を格納するための1以上のデバイス及び/又は他のコンピュータ読み出し可能な媒体を示すことができる。この用語「コンピュータ読み出し可能媒体」は、無線チャネルと、命令及び/又はデータを格納可能、収容可能、及び/又は送信可能な種々の他の媒体とを、これらに限定されることなく、含むことができる。
【0026】
さらに、用語「典型的な(exemplary)」は、例、事例又は実例であること意味するように本明細書に使用されている。「典型的」として本明細書に記述されるいかなる態様又は設計は、必ずしも他の態様又は設計よりも優先である又は有利であると解釈されるとは限らない。むしろ、典型的という用語の使用は、具体的な方法における概念を示すように意図される。本出願に使用されるように、用語「又は(or)」は、排他的な「又は」よりもむしろ包含的な「又は」を意味するように意図される。即ち、指定の他の使用方法でない、又は文脈から明白でなければ、「XがA又はBを使用する」が通常の包括的な置換のいずれかを意味するように意図される。即ち、XがAを使用する、XがBを使用する、又はXがA及びBを使用するならば、「XはA又はBを使用する」が前述の例のいずれかを満たす。さらに、指定の他の使用方法でない、又は単数形に向けられるように文脈から明らかでなければ、本出願及び添付される特許請求の範囲に使用されるような事項「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、「1以上」を意味するように意図される。
【0027】
本明細書に使用されるように、「推定する」又は「推論」という用語は、事象及び/又はデータを介して得られるような一連の観測から、システム、環境及び/又はユーザの状態を推論する又は推察するプロセスを一般に示す。推論は、特定の状況又は行動を特定するように使用されることができる、或いは、例えば、状態の確率分布を生成することができる。推論は、確率的である、即ち、データ及び事象の考慮に基づいた関心の状態上の確率分布の計算であることができる。推論は、一連の事象及び/又はデータから上位の事象を構成するために使用される技術を示すことができる。このような推論は、一連の観測される事象及び/又は格納される事象のデータから新しい事象又は行動の解釈に帰着され、事象が時間的な近接に相関されるか否か、また、事象及びデータが1以上の事象及びデータソースに起因するか否かに帰着される。
【0028】
図1は、複数の基地局110及び複数の端末120を有する無線通信システム100を示し、1以上の態様に併用されることができる。基地局は、一般的に端末と通信する固定された局であり、アクセスポイント、ノードB、又は他の何らかの専門用語で呼ばれることもできる。各基地局110は、102a、102b及び102cを付された3つの地理上のエリアで例示される特定の地理上のエリアに対して通信範囲(communication coverage)を提供する。用語「セル(cell)」は、この用語が使用される文脈に応じて基地局及び/又はサービスエリアを指すことができる。システム容量を向上するために、基地局のサービスエリアは、複数のより小さなエリア(例えば、3つのより小さなエリア、図1のセル102aに従って)104a、104b及び104cに分割されることができる。より小さい各エリアは、個別のベース・トランシーバー・サブシステム(base transceiver subsystem)(BTS)によってサーブされる(served)ことができる。用語「セクタ(sector)」は、この用語が使用される文脈に応じてBTS及びそのサービスエリアを指すことができる。セクタ化されたセルにおいて、そのセルの全セクタに対するBTSは、一般的にそのセルのための基地局内で同一場所に配置される。本明細書に記述される伝送方法は、セクタ化されたセルを有するシステム及びセクタ化されていないセルを有するシステムに対して使用されることができる。簡単にするために、以下の説明では、用語“基地局”は、セクタをサーブする固定された局及びセルをサーブする固定された局として一般的に使用される。
【0029】
端末120は、一般的にシステムの至るところに分散され、各端末は、固定式又は移動式でありうる。端末は、移動局、ユーザ機器、ユーザ装置、又は他のなんらかの専門用語で呼ばれることもできる。端末は、無線装置、セルラ電話機、携帯情報端末(PDA)、無線モデムカード等とすることができる。各端末120は、任意の瞬間にダウンリンク及びアップリンクでゼロ、1又は複数の基地局と通信することができる。ダウンリンク(即ち、順方向リンク)は、基地局から端末への通信リンクを指し、アップリンク(即ち、逆方向リンク)は、端末から基地局への通信リンクを指す。
【0030】
中央集中アーキテクチャにおいて、システムコントローラ130は、基地局110に結合され、基地局110に対する調整及び制御を提供する。分散アーキテクチャにおいて、基地局110は、必要に応じて互いに通信することができる。順方向リンク上でのデータ伝送は、順方向リンク及び/又は通信システムによってサポートされることができる最大データレート又はその付近で1つのアクセスポイントから1つのアクセス端末へ起こる。順方向リンクの付加的なチャネル(例えば、制御チャネル)は、複数のアクセスポイントから1つのアクセス端末まで送信されることができる。逆方向リンクのデータ通信は、1つのアクセス端末から1つ以上のアクセスポイントに起こる。
【0031】
図2は、種々の態様に従って、アドホックな、即ち、計画されずに/ある程度計画された無線通信環境200の説明図である。システム200は、無線通信信号を受信し、互いに及び/又は1以上の携帯機器204に無線通信信号を送信し、これらを反復する等する1以上のセクタ内に1以上の基地局202を具備することができる。図示されるように、各基地局202は、206a、206b、206c及び206dを付される3つの地理上のエリアで図示される特有の地理上のエリアに対して通信範囲を提供することができる。各基地局202は、送信機チェーン(transmitter chain)及び受信機チェーン(receiver chain)を含むことができ、送信機チェーン及び受信機チェーンの各々は、当業者によって充分理解されるように、信号伝送及び受信と関連する複数の要素(例えば、プロセッサ、モジュレータ、マルチプレクサ、デモジュレータ、アンテナ等)を同様に具備することができる。携帯機器204は、例えばセルラ電話機、スマートフォン、ラップトップ、携帯用通信機器、携帯用コンピュータ機器、衛星ラジオ、グローバル・ポジショニング・システム、PDA及び/又は無線通信ネットワーク200上で通信するのに好適な他のいかなる機器でありうる。システム200は、以降の図面に関して説明されるように、無線通信環境にフィードバックを提供することを容易にするために本明細書に記述される種々の態様と連動して使用されることができる。
【0032】
図3〜7を参照すると、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)環境における周波数ホッピングを提供することに関連する手順が示されている。一般的な周波数ホッピングは、標準的なFDMA環境及び直交FDMA(OFDMA)環境において実証されてきた、一方、シングルキャリア環境は、周波数ホッピングに対して特定の問題をもたらす。第1に、伝送期間に対するデータ及びトーンアサインメントは、任意に入れ替えられることができない。そうすることは、一般的にシングルキャリアの制約を破棄することになる。例えば、局所的SC−FDMA波形の連続的なアサインメントは、保持されなければならない。結果として、本発明の開示は、シングルキャリアの制約を保持する制限されたホッピング方法を提供する。本明細書に使用されるように、3例の方法が提供され、これら3例の方法は、周期的シフト周波数ホッピング(cyclic shift frequency hopping)、ミラー転置周波数ホッピング(mirror transposition frequency hopping)、及び周波数選択スケジューリングを用いた周波数ホッピングを統合する多重化方法と称される。しかしながら、本明細書で特に明確に記述されるのではなくて請求される主題及び関連する図面の範囲内に含まれる付加的な周波数シフト方法も主題の詳細に組み込まれることは、充分に理解されるべきである。
【0033】
さらに、説明を簡単にするために、手順が一連の行動として示されて記述され、1以上の態様に従っていくつかの行動が異なる順序で、及び/又は本明細書に示されて記述される他の行動と同時に起こることができるように、手順がその行動の順序に制限されないと理解されて評価されるべきである。例えば、当業者は、手順が、例えば状態図等の中に一連の相関関係を有する状態又は事象として選択的に示されることができることを理解して評価するだろう。さらに、図示された全行動が1以上の態様に従って手順を実施するように要求されることができるとは限らない。
【0034】
図3は、SC−FDMA環境における周波数ホッピングを提供することを容易にする手順例300を示している。方法300は、SC−FDMA伝送の低いピーク電力対平均電力比(PAPR)特性を有する周波数ホッピングの干渉の低減及び帯域幅のダイバーシティ利得を提供するために、局所SC−FDMA(LFDMA)アサインメントと一致する制御された周波数ホッピングの方法を容易にすることができる。より具体的な例として、方法300は、伝送アロケーションリソースユニットを複数のタイム及び周波数ベースサブ部分に分割することができる。さらに、タイムベースサブ部分にわたって割り当てられたユーザデータは、相違する周波数サブポーションを割り当てられることができる。より具体的には、低いPAPR伝送を容易にするのに必要となる連続的なトーンアサインメントを保持するために、方法300は、全体のシステム帯域幅を法として、タイムサブ部分を線形的にわたってユーザデータのセグメントを周波数シフトすることができる(例えば、線形に周期的シフトの詳細な描写に関する後に参照される図9を参照)。二者択一的に又はさらに、方法300は、全体のシステム帯域幅の中心線を越えてユーザデータのセグメントをミラー転置することができる(例えば、ミラー転置の詳細な描写に関する後に参照される図10を参照)。
【0035】
方法300によれば、302において、アロケーション期間伝送ユニット(TXMITユニット)は、複数のタイムベーススロット、及び複数の周波数ベース細分に分割されることができる。例えば、TXMITは、各々が複数の周波数細分の部分を有する少なくとも2つのタイムベーススロットに分割されることができる。例えば、TXMITユニットは、1msの全体の伝送時間間隔(TTI)を有することができる。さらに、例えば、周波数細分は、TXMITユニットの全体の周波数帯域幅の一部分、例えば9メガヘルツ(MHz)、を夫々共有することができる。いかなる適切なTTI又は合計の周波数帯域幅が主題の開示及びシングルキャリア伝送の制約に従ってTXMITユニットと関連付けられることができるのは、充分に理解されるべきである。
【0036】
304において、ユーザデータの一部分は、第1のタイムスロットの第1の周波数細分に割り当てられることができる。ユーザデータは、SC−FDMA関連ネットワーク上で伝えられる任意の通信ネットワークサービス(例えば、音声サービス、テキストサービス、例えば、テキストメッセージ及びインスタントメッセージ等、データサービス、例えば、ストリーミングビデオ、ストリーミングオーディオ、ウェブブラウジング、インターネットを含む遠隔データネットワークを使用したデータ転送等)に関連付けられることができる。より具体的な非限定的な例として、ストリーミングビデオサービスに関連するデータの第1の部分は、TXMITユニットと関連する周波数帯域幅の900キロヘルツ(kHz)細分に割り当てられることができる。より具体的には、900kHz細分は、任意の適当な細分、例えば、TXMITユニットの9MHz帯域幅の第1、第2、第3…第9、又は第10の細分等となることができる。当業者が請求された主題及び関連する開示の範囲内にあるような周波数細分、全体の帯域幅及びデータアロケーションの他の適当な組み合わせを認識するのは、充分に理解されるべきである。このような組み合わせは、本明細書に組み込まれる。
【0037】
306において、ユーザデータの連続部分のアロケーションは、第2の連続タイムスロットの第2の周波数細分にシフトされる。前の例を継続すると、ユーザデータの連続部分は、ストリーミングビデオアプリケーションと関連する付加的なストリーミングビデオ情報であることができる。さらに、ユーザデータの連続部分は、第1及び第2のタイムスロット間での周波数ホッピングを容易にする第2のタイムスロットの異なる900MHz周波数細分に割り当てられることができる。結果として、周波数ホップされた伝送における低い干渉効果は、方法300によってSC−FDMA環境に組み入れられることができる。より詳細には、第1の周波数細分及び第2の周波数細分間の関係は、伝送におけるトーンアサインメントの連続性を保持することを維持されることができる(例えば、SC−FDMA伝送の連続的なトーンアサインメントの詳細な描写に関する図8を参照)。結果として、LFDMA伝送の有益な低いPAPR特性は、アップリンク伝送中に端末機器の出力を低減することができ、保持されることもできる。結果として、方法300は、周波数ホッピングをSC−FDMA環境に組み込む新規のアプローチを提供することができ、従って、両伝送アーキテクチャの利得を兼ね備えることができる。
【0038】
図4は、SC−FDMA伝送に対する周期的シフト周波数ホッピングを提供するための手順400の一例を示している。特定の態様によれば、方法400は、スケジュールされたLFDMAアロケーション期間の連続的なトーンアサインメントを保持する制限された方法における周波数ホッピングを提供することができる。結果として、方法400は、周波数ホッピング及びSC−FDMA通信アーキテクチャの利得を統合することを容易にする。
【0039】
方法400によれば、402において、アップリンクSC−FDMAアロケーション伝送ユニット(TXMITユニット)は、複数のタイムベーススロット及び複数の周波数ベース細分に分割されることができる。例えば、TXMITユニットの各スロットは、TXMITユニットの全体のTTI(例えば、1ms)の一部分を割り当てられることができ、各周波数細分は、TXMITユニットの周波数帯域幅(例えば、9MHz)の一部分を割り当てられることができる。加えて、周波数細分は、各タイムスロットが各周波数細分の一部分を割り当てられるように、全TTIに及ぶことができる。
【0040】
404において、第1のタイムスロットにおける第1の周波数細分は、TXMITユニットの第2のタイムスロットにおける第2の周波数細分から周波数帯域幅の略半分だけの周波数中で分離されることができる。例えば、周波数帯域幅が9MHzであるとするとその略半分は、略4.5MHzである。従って、第1及び第2の細分は、周波数において略4.5MHzシフトされることができる。さらに、参照番号402で作られた細分の各々は、全体の周波数帯域幅を法としてTXMITユニットの周波数帯域幅の線形的に略半分シフトされることもできる(例えば、周波数帯域幅の略半分の線形周波数シフトの詳細な描写に関する図9を参照)。
【0041】
前に例証した例のように、方法400に従ったTXMITユニットは、10MHzの全体の帯域幅を有することができる。TXMITユニットは、4つの周波数ディビジョンに分割されることができ、4つの周波数細分の帯域幅を加えて正確に10MHzになるように、各周波数細分が略2.5MHzの帯域幅を有する。さらに、参照番号404に従って、第1の周波数細分は、例えば全体の帯域幅の0から2.5MHzの部分に対応する2.5MHzの帯域幅を有し、第2のタイムスロットの対応細分から全体の帯域幅の略半分(例えば、50MHz)だけ周波数中で分離されることができる。結果として、この対応細分は、全帯域幅の5.0MHzから7.5MHz部分に対応する2.5MHzの帯域幅を実質的に有することができる。
【0042】
同様に参照番号404に従って、帯域幅における線形シフトは、全体の帯域幅のスペクトルの上端から全体の帯域幅のスペクトルの下端まで、逆もまた同様に、をラップする( ‘wrap’)ことができる。例えば、第1のタイムスロットの第1の細分が全体の帯域幅の7.5MHzから10.0MHzの部分に対応するとしたら、第2のタイムスロットにおける線形的にシフトした対応細分(例えば、第2の細分)は、全体の帯域幅の2.5MHzから5.0MHz部分を含むことができる。付加的な例のように、全体の帯域幅の5.0MHzから7.5MHz部分を有する第1の細分は、全体の帯域幅の0から2.5MHz部分を有する第2の細分に対応することができる。結果として、周波数における線形シフトは、スペクトルの上限(例えば、10.0MHz)からスペクトルの下限(例えば、0MHz)まで、逆もまた同様に、をラップすることができる。結果として、連続的なトーンアサインメントは、方法400の態様に従って、及び一般に開示された本主題に従って保持されることができる。
【0043】
406において、ユーザデータは、第1のタイムスロットにおける第1の細分に割り当てられることができる。408において、ユーザデータの追加部分は、第2のタイムスロットの第2の周波数細分に割り当てられることができる。例えば、ユーザデータは、ウェブ閲覧トラフィックと関連されることができる。ウェブブラウジングトラフィックの第1の部分は、第1のタイムスロット(例えば、TXMITユニットのタイムベース部分)に割り当てられることができ、ウェブ閲覧トラフィックの第2の部分は、第2のタイムスロットに割り当てられることができる。さらに、第1のタイムスロット中のウェブ閲覧トラフィックは、上述のように、全体の帯域幅の0MHzから2.5MHz部分に割り当てられる第1の周波数細分中にあることができる。次に、ウェブブラウジングトラフィックの第2の部分を、全体の帯域幅の5.0MHzから7.5MHzに割り当てられる線形的にシフトする(全体の周波数帯域幅を法として)第2の周波数細分に割り当てることによって、周波数ホッピングは、伝送周波数分散の高度を用いて定められることができる。結果として、対応するSC−FDMA信号における干渉は、周波数分散によって、大幅に低減され、伝送効率が増加されることができる。さらに、参照番号406及び408で提供されたアロケーションのスケジュールは、セル内で端末機器へ送信されることができる。結果として、このアロケーションに従った伝送は、連続的なトーンアサインメントを保持することができ、SC−FDMA伝送と関連する低いPAPRを可能にする。従って、方法400は、シングルキャリア環境のための周波数ホッピングを提供することに関連する1つの特定の態様を提供する。
【0044】
記述されるように、周波数細分の丁寧な分割がシングルキャリアの制限を保持するのに有益になりうることは、充分に理解されるべきである。例えば、ユーザデータのブロックが全体の周波数帯域幅の中心線(例えば、10.0MHzの全体の帯域幅における5.0MHzの中心線、9.0MHzの全体の帯域幅における4.5MHzの線)に及ぶとすると、上述した線形的にシフトした周波数「ラッピング」技術は、シングルキャリア伝送に対して要求される連続的なトーンアサインメントを破棄し、ユーザデータを周波数スペクトルの上方限界及び周波数スペクトルの下方境界に同時に出現させる。結果として、この中心線に及ぶデータブロックを回避することは、方法400の周期的な周波数シフトとともに適切なSC−FMDA伝送を促進するのに役に立つことができる。さらに、以下に記述されるさらなる実施形態は、周波数スペクトルの中心線に及ぶデータブロックによってもたらされる問題を軽減する選択的なメカニズムを提供する。
【0045】
図5は、SC−FDMA伝送にミラー転置周波数ホッピングを提供する手順の一例を示している。以下に記述されるように、ミラー転置周波数ホッピングは、周波数スペクトルの中心線に及ぶデータブロックと関連する問題を低減するのに役に立つことができる。例えば、シングルキャリアの制約は、データブロックのトーンアサインメントが連続的であることを要請することができる。さらに具体的には、伝送アロケーション期間の周波数セグメントに割り当てられたデータは、そのセグメント中に他のデータによって割り込まれるべきでない。例として、データのブロックが周波数スペクトルの2.5MHzから5.0MHzの部分に割り当てられる場合、そのブロックと関連したデータだけがデータの連続性を維持するためにこの2.5MHzから5.0MHz部分内に含まれるべきである。他方では、周波数セグメントが周波数スペクトルの上限及び下限に及ぶ場合、その周波数セグメントに割り当てられたデータが周波数中で連続的でない(例えば、周波数スペクトルの0から1.2MHz部分及び8.8MHzから10.0MHz部分からなる第2の周波数細分は、上述したように、10.0MHzの全体の帯域幅スペクトルの中心線に及ぶ3.8MHzから6.2MHz部分を有する第1の周波数細分に適用される5.0MHzの線形シフト及びスペクトルラッピングに由来することができる)、このことは、特に、データの一部が下限部分にあり、上限部分にあるデータの残り部分から周波数中で割り込まれる(例えば、前の0から1.2MHz及び8.8MHzから10.0MHzの例に関して、他のデータに割り当てられた1.2MHz及び8.8MHz間の周波数スペクトルの部分)ためである。
【0046】
方法500で記述されるミラー転置技術は、方法400で記述された周期的シフト周波数ホッピングに対して中心線周波数に及ぶデータと関連する問題を低減する又は解消することができる(方法500で利用されるようなミラー転置の詳細な描写に関する図10を参照)。ミラー転置を用いて、第1及び第2の周波数細分(例えば、夫々第1及び第2のタイムスロットに相当する)は、TXMITの周波数帯域幅の中心線周波数を超えて転置されることができる。結果として、第1の周波数細分が中心線の夫々下方及び上方に実質的にある時、第2の周波数細分は、中心線の上方又は下方の略等しい距離にあることができる。ミラー転置は、中心線に及ぶデータブロックがなおも連続的であることを暗示する。即ち、このブロックの上部が下部と置き換えられ、その逆も同様であり、そのブロックは、なおも中心線に及び、シングルキャリアの制限を保持して、そのトーンアサインメントは、なおも連続的である。
【0047】
方法500によれば、502において、アップリンクSC−FDMAのTXMITユニットは、タイムベーススロット及び周波数ベース細分に分割されることができる。504において、第1のタイムスロットの細分は、帯域幅の周波数スペクトルの中心線を越えて第2のタイムスロットの細分と置き変えられることができる。特定の一例として、略5.0MHzに中心線を有する10.0MHzスペクトルの0MHzから2.5MHzに及ぶ細分は、10.0MHzスペクトルの略7.5MHzから10.0MHz及ぶように第2のタイムスロットに置き変えられる。さらなる一例として、10.0MHzスペクトルの4.0MHzから6.5MHzに及ぶ細分は、スペクトルの中心線に及び、10.0MHzスペクトルの略3.5MHzから6.0MHz及ぶように第2のタイムスロットに方法500で置き変えられることができる。後者の例は、周波数スペクトルの中心線に及ぶデータブロックがその周波数スペクトルの連続的なトーンアサインメントを保持するように、いかにして第2のタイムスロットに周波数ホッピングされることができるかを示している。
【0048】
506において、ユーザデータは、第1のタイムスロットにおける第1の細分に割り当てられることができる。508において、ユーザデータの追加部分は、第2のタイムスロットの第2の細分に割り当てられることができる。510において、アロケーションのスケジュールは、例えば、ユーザデータを要求して、デバイス(例えば、セル方式の携帯無線電話、マルチモード電話、無線機器等の端末機器)に送信されることができる。記述されるように、方法500は、連続的なトーンアサインメントを保持する方式でのSC−FDMA環境における周波数ホッピングに対して提供される。さらに、方法500のミラー転置メカニズムは、上述したように、スペクトル周波数中心線に及ぶデータブロックと関連する問題を低減する又は解消することができる。
【0049】
方法500のミラー転置メカニズムが周期的シフト周波数ホッピングと比較すると低効率になることができるのは、充分理解されるべきである。特に、周波数ホッピングと一般的に関連する低減された干渉に関して、ミラー転置は、周波数スペクトルの中心線周波数に近いデータブロックに対して低い細分分散度をもたらすことができる。しかしながら、後により詳細に記述される多重化メカニズムは、周波数拡散問題のいくつかを多少とも解決する助けになることができる。
【0050】
図6は、1以上の態様に従ってユーザデータのアロケーションに基づくSC−FDMA周波数ホッピングのメカニズムの中から選定する手順600の一例を示している。図示されるように、方法600は、低いPAPR及び干渉伝送に最も適当なSC−FDMA周波数ホッピングメカニズムを決定するために伝送アロケーションユニットに対してデータの特定のアロケーションを解析することができる。記述された周波数ホッピングメカニズムの中から選定するための他のメカニズムが、本明細書に明確に述べられるのではなく主題の開示の範囲内で明確に述べられ、本明細書に組み込まれることは、充分に理解されるべきである。
【0051】
方法600によれば、602において、アップリンクSC−FDMA伝送アロケーションユニット(TXMITユニット)は、タイムスロット及び周波数細分に分割されることができる。604において、TXMITユニットは、TXMITユニットの周波数スペクトルの中心線付近に割り当てられるユーザデータを特定するために監査されることができる。例えば、中心線に及ぶユーザデータは、監査によって決定されて特定されることができる。606において、決定は、監査が中心線に及ぶデータを特定したかどうかに応じてなされる。データが中心線に及ばない場合、方法600は、608に進み、TXMITユニット内に割り当てられたデータの少なくとも一部が本明細書に記述されるような周期的シフト周波数ホッピングに従って再度割り当てられることができる。参照番号604でデータが中心線に及ぶと監査が決定する場合、方法600は、610に進むことができる。610において、データの少なくとも一部は、本明細書に記述されるミラー転置周波数ホッピング技術に従って再度割り当てられることができる。参照番号608及び610に続いて、方法600は、612に進み、データアロケーションのスケジュールは、例えば、SC−FDMAアップリンクにおける周波数ホッピングされた伝送に対して、ユーザデータを消費する少なくとも1つのデバイスに送信されることができる。記述されるように、方法600は、シングルキャリアの制約を保持する、且つ、高ダイバーシティ、低干渉及び低PAPR伝送を提供するのに最適であるSC−FDMA環境における代替の周波数ホッピングメカニズムを提供することができる。
【0052】
図7は、SC−FDMA環境において周波数ホッピング伝送及び非周波数ホッピング伝送を多重化する典型的な手順を示している。702において、アップリンクSC−FDMA伝送アロケーションユニット(TXMITユニット)は、本明細書に記述されるように、‘M’の周波数サブバンド及び少なくとも2つのタイムスロットに分離されることができる。704において、集合{0,2,4...}に対応する‘M’のサブバンドのいくつかは、周波数選択スケジューリング(FSS)に割り当てられることができる。より詳細には、FSSデータは、サービス継続時間(例えば、ビデオシェアリング、ビデオ通話、ウェブ閲覧等)の全て又は少なくとも一部に対して、略一定の周波数部分に割り当てられることができる。706において、集合{M,M−2,M−4...}に対応する‘M’のサブバンドのいくつかは、周波数ホッピングスケジューリング(FHS)に割り当てられることができる。さらに、FSS及びFHSサブバンドのアロケーションは、割り当てられたサブバンドの総計が‘M’に等しくなるように制限されることができる。
【0053】
前述に加えて、上述された周期的シフト及び/又はミラー転置周波数ホッピング方法は、参照番号706において周波数ホッピングアロケーションの一部として組み込まれることができる。例えば、周期的シフト周波数ホッピングに関して、特定のユーザと関連するデータは、FHSサブバンドにマッピングされる。効果は、周波数スペクトルを二等分に分割することによって達成されることができ、二等分の夫々において略同数のサブバンドを有する。スペクトルの各半分のサブバンドは、同様の一連の番号を使用して番号付けられることができる(例えば、各半分のサブバンドが1,2,3,4...と夫々番号付けられる)。さらに、周波数スペクトルの各半分におけるサブバンドの同様の番号は、データのFSS又はFHSセットのいずれかに割り当てられることができる(多重化されたFSS及びFHSデータのアロケーションの詳細な描写に関する図11を参照)。
【0054】
708において、FSS及びFHSサブバンドは、TXMITユニット内に多重化されることができる。特定の限定されない一例として、交互の周波数サブバンドは、FSS及びFHSデータに割り当てられることができる。さらに限定されない一例として、周波数スペクトルの下限にある周波数サブバンドは、FSSデータに割り当てられることができ、一方、周波数スペクトルの上限における周波数サブバンドは、FHSデータに割り当てられることができ、逆もまた同様である。当業者が、前の例において明確に述べられていないが、主題の開示の範囲内に含まれる他のアロケーション方法を認識することができることは、充分に理解されるべきであり、これらの方法は、本明細書に組み込まれる。710において、FSS及びFHSデータのアロケーションのスケジュールは、本明細書に記述される多重化周波数ホッピング方法に従ったデータのアップリンク伝送を容易にするように送信されることができる。結果として、方法700は、例えば、種々の端末機器の伝達要件を容易にするように、TXMITユニットにおける周波数ホップ及び非周波数ホップデータの部分を提供することを容易にすることができる。
【0055】
図8は、低いピーク電力対平均電力比を提供することができるSC−FDMA信号伝送の一例を示している。シリアル・パラレルコンバータ802は、例えば、直列に多重化された時間領域変調符号(time-domain modulation symbols)を有するデータの入力ストリームを受信することができる。シリアル・パラレルコンバータ802は、データの入力ストリームを並列な時間領域変調符号を有する出力ストリームに分割することができる。この出力ストリームは、Qポイント離散フーリエ変換(Q−ptDFT)デバイス804に提供されることができる。次に、データストリームは、Q−ptDFTによって時間領域データの相異部分を周波数領域データに表現するように変換されることができる。次に、データの部分は、スペクトルの漏損を最小化するように周波数領域スペクトルをさらに形成することができるスペクトル形成要素806に提供されることができる。スペクトル形成要素806は、生じた周波数領域データストリームをトーンマップ要素808に送ることができ、このトーンマップ要素808は、データストリーム内のサブキャリアを、例えば、シングルキャリアの制約によって要請されるようなデータストリームの連続部分を占有している周波数スペクトルの特定部分に調整することができる。トーンマップ808は、マッピングされたデータストリームをNポイント逆高速フーリエ変換(N−ptIFFT)810に提供することができる。N−ptIFFTは、周波数領域データストリームを時間領域に戻す変換をすることができる。
【0056】
図9は、本明細書に記述される1以上の態様に従って周期的シフト周波数ホッピングを採用する伝送アロケーションユニット(TXMITユニット)の一例を示している。具体的には、TXMITユニットは、特定の時間軸906によって分割される少なくとも2つのタイムベーススロット902及び904を有することができる。各スロット902,904は、複数の時間ブロック及び複数の周波数細分908,910,912,914にさらに分割されることができる。従って、図9のTXMITユニット内に描写されるデータの長方形部分の各々は、特定のタイムブロック及び特定の周波数細分908,910,912,914を含む。
【0057】
図示されたTXMITユニットの例における各種のタイムブロックは、異なる種類の情報を配信する。例えば、スロット902,904は、7つのタイムブロックを有することができる。さらに、タイムブロックは、通信サービス又はパイロット情報のいずれかと関連することができる。結果として、各ブロックは、データブロック又はパイロット情報ブロックを示す「データ」又は「P」のいずれかを含む。さらに、パイロット情報は、特定のサービス又は端末機器(図示せず)と関連することができる(例えば、データ1,データ2,データ3,又はデータ4、若しくは、P1,P2,P3又はP4に相当し、例えば、整数は、夫々第1、第2、第3又は第4のサービス若しくは端末を示す)。さらに、特定のサービス/端末と関連するデータ及びパイロット情報は、特定の周波数細分908,910,912,914に割り当てられることができる。より具体的な例として、第1のサービス(例えば、データ1及びP1)と関連するデータ及びパイロット情報は、図示されるように、第1のタイムベーススロット902中の第1の周波数細分908に割り当てられることができる。さらに、第2のサービス(例えば、データ2及びP2)と関連するデータ及びパイロット情報は、第1のタイムベーススロット902中の第2の周波数細分910等に割り当てられることができる。
【0058】
周期的シフト周波数ホッピングを実現するために、データは、第1のタイムスロット902と比較して第2のタイムスロット904中の相違する周波数細分908,910,912,914に割り当てられることができる。特定の例として、第1のタイムスロット内に送信される一連のデータ(例えば、データ1)及び第2のタイムスロット内に送信される対応する一連のデータ(例えば、データ1)間での周波数シフトは、TXMITユニットに関連する全スペクトル帯域幅の略半分の線形シフトの大きさを有することができる。図9は、このようなシフトの一例を提供する。特に、第1のタイムスロット902(例えばデータ1)中の第3の周波数細分912と関連するデータは、第2のタイムスロットの第1の周波数細分908へ周波数の上方にシフトされる。これは、全体のスペクトル帯域幅の略半分のシフトである。さらに、図9は、また、上述したような周波数‘ラッピング’を描写している。より具体的には、第1のタイムスロット902中の第1の周波数細分908に割り当てられるデータは、第3の周波数細分912にシフトされ、周波数スペクトルの上位部から周波数スペクトルの下位部にラッピングされる。全体の帯域幅スペクトルの略半分以外の他の周波数シフト値が本発明の主題に従って実施されることができるのは、充分に理解されるべきであり、この周波数シフトメカニズムが主題の開示の一部として組み込まれる。
【0059】
図10は、主題の開示における付加的な態様に従ってミラー転置周波数ホッピングを採用した転置アロケーションユニットの一例を示している。具体的に、TXMITユニットは、特定の時間軸1006(例えば、TXMITユニットに割り当てられる時間の半分、例えば、1ミリ秒の半分を示している)によって分割される少なくとも2つのタイムベーススロット1002及び1004を有することができる。各タイムスロット1002及び1004は、複数のタイムブロック及び複数の周波数細分1008,1010,1012にさらに分割されることができる。従って、図10のTXMITユニット内に図示されるデータの各長方形部分は、特定のタイムブロック及び特定の周波数細分1008,1010,1012を含む。
【0060】
図9に関して上述されたのと同様な方法で、図10のTXMITユニット例の各タイムスロット1002,1004は、データサービスを割り当てられた6つのタイムブロック及びこのサービスの伝送と関係するパイロット情報を割り当てられた少なくとも1つのタイムブロックを有することができる。さらに、特定のサービス及び端末機器(図示せず)(例えば、データ1,データ2,データ3又はデータ4、若しくは、P1,P2,P3又はP4に相当し、例えば、整数は、夫々第1、第2、第3又は第4のサービス若しくは端末を示す)と関連するデータ及び/又はパイロット情報は、特定の周波数細分1008,1010,1012に割り当てられることできる。
【0061】
ミラー転置周波数ホッピングを実現するために、データは、第1のタイムスロット1002と比較して第2のタイムスロット1004中の相違する周波数細分1008,1010,1012に割り当てられることができる。特定の例として、第1のタイムスロット1002内に送信される一連のデータ(例えば、データ1)及び第2のタイムスロット1004内に送信される対応する一連のデータ(例えば、データ1)は、全体の周波数スペクトル帯域幅の中心線1014周波数を超えて入れ替えられることができる。より詳細には、第2の細分1008,1010,1012は、第1のタイムスロット1002中の対応する第1の細分1008,1010,1012に対して第2のタイムスロット1004にシフトされることができ、第1の周波数細分1008,1010,1012が夫々中心線1014の下方又は上方に実質的にあるように、第2の細分1008,1010,1012が中心線1014の上方(例えば、より大きい)又は下方(例えば、より小さい)に略等距離にある。図10は、このようなシフトの一例を提供する。特に、第1のタイムスロット1002中の第1の周波数細分1008に割り当てられるデータ(例えば、データ1)の第1のブロックは、周波数中心線1014を越えて第2のタイムスロット1004中の第3の周波数細分1012に入れ替えられるように描写されている。より詳細には、第3の細分1012は、この中心線1014に関する転置に従って、第1の細分1008が第1のタイムスロット1002において中心線1014の上方(例えば、より大きい)にあるのと同様に、第2のタイムスロット1004において中心線1014の下方に(例えば、より小さい)実質的に離れている。
【0062】
前述に加えて、図10に示されたミラー転置周波数ホッピングは、周期的シフト周波数ホッピングに関して起こりうるトーンアサインメントの非連続性を軽減する又は解消することができる。第2の周波数細分1010は、第1のタイムスロット1002において周波数スペクトル中心線1014に及び、第1のタイムスロット1002中で連続的である。しかしながら、上述したように周波数スペクトル中心線1014を越えて第2のタイムスロット1004に転置される場合、データ(例えば、データ2)のブロックは、第2のタイムスロット1004中でなおも連続的である。結果として、シングルキャリア伝送に対して要求される連続的なトーンアサインメントの制約は、描写されるようにミラー転置周波数ホッピングによって保持される。図10(例えば、付加的な周波数細分化線、複数の周波数細分化線、例えば、4分割線等、又はこれらの同種のものを有する)内に特には描写されないが開示された主題の範囲内で当業者によって認識されるミラー転置の他の例が本明細書に組み込まれることは、充分に理解されるべきである。
【0063】
図11は、さらなる態様に従って多重化された周波数ホッピング及び非周波数ホッピングユーザデータを使用する伝送アロケーションユニット(TXMITユニット)の一例を描写している。本明細書に記述されるようなTXMITユニットは、少なくとも2つのタイムベーススロット1102、1104を含むことができ、サービス又は特定の端末に対応するデータは、SC−FDMA環境における周波数ホッピングを容易にする2つのスロット1102,1104に関して周波数シフトされることができる。
【0064】
周波数ホッピングの多重化は、周波数細分を2グループに分割すること及びこのグループの同種の細分を特定の周波数ホッピングスケジューリング(FHS)又は周波数選択スケジューリング(FSS)に割り当てることを組み込むことができる。例えば、特定の周波数(例えば、中心線周波数)よりも実質的に高い周波数細分1108,1110は、第1のグループを形成し、特定の周波数よりも実質的に低い周波数細分1112,1114は、第2のグループを形成する。例えば、細分1110及び1112間の中心線周波数(図示せず)は、細分グループを線引きすることができる。中心線よりも高い周波数の細分1108,1110内のデータは、グループ1を形成する。中心線よりも低い細分1112、1114内のデータは、グループ2を形成する。各グループの細分は、共通の一連の番号で記載されることができる。例えば、細分1108,1110,1112,1114を2つのグループに記載するのに充分な一連の数字は、{1,2}を含む。より詳細には、第1のグループの細分1108は、1と番号を付けられ、第1のグループの細分1110は、2と番号を付けられることができる。実質的に同様の方法で、第2のグループの細分1112は、1と番号を付けられ、第1のグループの細分1114は、2と番号を付けられることができる。
【0065】
相違するグループ(例えば、第1又は第2のグループ)内にある同様の番号(例えば、1又は2)に割り当てられる各細分1108,1110,1112,1114は、FHS伝送又はFSS伝送のいずれかに割り当てられることができる。図11に描写されるように、細分1108は、中心線の上方の第1の細分であって、FHSに割り当てられ、その結果として、第1の細分1108に関係するデータ(例えば、データ1)は、第2のスロット1104中の第3の細分1112にシフトされる。上で定義されたような第1のグループ内の第2の細分である細分1110に割り当てられるデータは、FSSとしてスケジュールされ、その結果として、このデータ(例えば、データ2)は、第2のスロット1104中の第2の細分1110に同様に割り当てられる。同様の方法で、グループ2の細分1−1112及びグループ2の細分2−1114は、夫々FHS及びFSSスケジューリングに割り当てられる。本明細書に記述される、又は本明細書に明確に述べられる例を通じて当業者に開示される周波数ホッピング(例えば、ミラー転置又は多重化周波数ホッピング)の他の形式が主題の開示に組み込まれることは、充分に理解されるべきである。
【0066】
図12は、1以上の態様に従ってアップリンクSC−FDMA伝送における周波数ホッピングを利用することができるアクセス端末の一例を示している。アクセス端末1200は、信号を受信し、受信信号に対して一般的な行動を実施するアンテナ1202(例えば、伝送受信)を含む。具体的には、アンテナ1202は、SC−FDMAアップリンク伝送等に用いる伝送アロケーションユニットの複数のスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関する情報を受信することもできる。アンテナ1202は、受信したシンボルを復調してそれらを評価としてプロセッサ1206に提供することができる復調器1204を含むことができる。プロセッサ1206は、アンテナ1202によって受信される情報を解析する及び/又は送信機1216による伝送のための情報を生成するように設けられるプロセッサであることができる。さらに、プロセッサ1206は、アクセス端末1200の1以上の要素を制御するプロセッサ、及び/又はアンテナ1202によって受信される情報を解析し、送信機1216による伝送のための情報を生成し、アクセス端末1200の1以上の要素を制御するプロセッサであることができる。さらに、プロセッサ1206は、アップリンク伝送(例えば、基地局への)等と関連するアロケーションスケジュールを解読するための命令を実行することができる。
【0067】
アクセス端末1200は、動作可能なようにプロセッサ1206に結合され、送信、受信等されるべきデータを格納することができるメモリ1208をさらに含むことができる。メモリ1208は、アップリンクアロケーションデータ、周波数ホッピングを実行するためのプロトコル、並びにアロケーション伝送ユニット中のデータを整理し、周波数ホッピングされたデータを反多重化(de-multiplexing)し、アップリンク伝送において周波数ホッピングされた及びスケジュールされたデータを多重化する等のためのプロトコルに関連する情報を格納することができる。
【0068】
本明細書に記述されるデータストア(例えば、メモリ1208)が揮発性メモリ又は不揮発性メモリのいずれかとすることができ、又は揮発性及び不揮発性メモリの両方を含むことができるのは、充分に理解されるだろう。実例であって限定されないとして、不揮発性のメモリは、リードオンリーメモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的にプログラマブルROM(EPROM)電気的に消去可能なPROM(EEPROM)、又はフラッシュメモリを含むことができる。揮発性メモリは、外部キャッシュメモリとして機能するランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができる。実例であって限定されないとして、RAMは、シンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、エンハンスドSDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、及びダイレクトランバスRAM(DRRAM)等の種々の形態において利用可能である。主題のシステム及び方法におけるメモリ1208は、これら及び他のいずれか適当なタイプのメモリを、これら限定されることなく、含むことを意図する。
【0069】
アンテナ1202は、ユーザデータをアンテナ1202によって受信される情報と関連する伝送データパケットにまとめることができるスケジューラ1212に動作可能にさらに結合されることができる。より具体的には、スケジューラ1212は、アップリンク伝送に対して割り当てられる周波数帯域幅の略半分だけ伝送データパケットの相違するスロット内にユーザデータを周波数シフトすることができる(例えば、アップリンクSC−FDMA伝送に対して提供する)。さらに、このユーザデータは、伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置されるアロケーションユニットの周波数シフトされた細分に割り当てられることができる。
【0070】
スケジューラ1212は、多重化プロセッサ1210にさらに結合されることができる。多重化プロセッサ1210は、無線ネットワークの要素(例えば、基地局)によって提供されるアップリンク伝送スケジュールと関連して周波数シフトされていない及び周波数シフトされたユーザデータから選択することができる。多重化プロセッサによって選択されたデータは、伝送データパケット内への取り込みためにスケジューラ1212へ提供されることができる。さらに、多重化プロセッサ1210は、メモリ1208に動作可能に結合され、そこに格納された多重化プロトコルにアクセスすることができる。
【0071】
アクセス端末1200は、変調器1214をさらに備え、また、例えば、基地局、アクセスポイント、他のアクセス端末、リモートエージェント等に信号(例えば、伝送データパケットを含む)を送信する送信機1216を備える。プロセッサ1206から分離して描かれているが、多重化プロセッサ1210及びスケジューラ1212がプロセッサ1206又は複数のプロセッサ(図示せず)の一部とすることができるのは、充分に理解されるべきである。
【0072】
図13は、シングルキャリアの制約を保持する方式のSC−FDMA環境における周波数ホッピングを容易にするシステム1300の具体例である。システム1300は、複数の受信アンテナ1306を経由して1以上の携帯機器1304から信号を受信する受信機1310と、伝送アンテナ1308を経由して1以上の携帯機器1304に伝送する送信機1324とを有する基地局1302(例えば、アクセスポイント、...)を備えている。受信機1310は、受信アンテナ1306から情報を受信し、基地局1302によって提供される伝送アロケーション周期と関連してスケジュールされたアップリンクデータを受信する信号受信部(図示せず)をさらに備えてもよい。さらに、受信機1310は、受信した情報を復調する復調器1312に動作可能に結合される。復調されたシンボルは、メモリ1316に結合されるプロセッサ1314によって解析される。このメモリ1316は、SC−FDMA伝送のシングルキャリアの制約を保持する方式の周波数ホッピングを提供すること、周波数中心線に関してユーザデータのアロケーションを定める伝送アロケーション周期の監査を提供すること、並びに連続的なトーンアサインメントを保存する周波数ホッピング方法から選択することに関連する情報、及び/又は本明細書に記載される種々の行動及び機能を実行することに関する他のいずれの適切な情報を格納する。
【0073】
プロセッサ1314は、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つのタイムベーススロットに分割することができる多重化プロセッサ1318にさらに結合され、このタイムベーススロットは、複数の周波数細分を有する。さらに、多重化プロセッサ1318は、互いに関連する伝送アロケーションユニットの1以上の周波数細分を周波数シフトすることができる。特定の一例として、第1のタイムスロットにおける周波数細分は、第2のタイムスロット中で伝送帯域幅の略半分だけシフトされることができる。代わりに又はさらに、周波数細分は、本明細書に記述されるような伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置されることができる。さらに、多重化プロセッサ1318は、第1及び第2のタイムスロットと関連する実質的に等価の周波数細分に割り当てられる追加ユーザデータとともに、第1のタイムスロットの第1の周波数細分及び第2の連続タイムスロットの第2の周波数細分に割り当てられるユーザデータを統合することができる。
【0074】
多重化プロセッサ1318は、スケジューラ1320に結合されることができ、このスケジューラ1320は、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットの第1の周波数細分に割り当てることができ、ユーザデータの連続部分を第2の連続タイムスロットの周波数シフトされた第2の周波数細分に割り当てる。さらに、スケジューラ1320は、送信機1324に結合されることができ、この送信機1324は、前述に加えて、ユーザデータの第1の部分のアロケーション及びユーザデータの第2の部分のシフトされたアロケーションと関連する情報をSC−FDMAアップリンク伝送用の端末機器に送信することができる。
【0075】
前述に加えて、プロセッサ1314は、ユーザデータの連続部分に割り当てられる第2の連続タイムスロットの第2の周波数細分を特定するようにユーザデータのスケジュールを評価することができる。より詳細には、プロセッサ1314は、ユーザデータが伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線を越えて割り当てられるか否かを決定することができる。このような決定がなされる場合、多重化プロセッサ1318は、本明細書に記述されるようにシングルキャリアの制約を保持するように1以上の周波数ホッピング方法から選択することができる。
【0076】
これより図14を参照すると、ダウンリンク上で、アクセスポイント1405において、伝送(TX)データプロセッサ1410は、トラフィックデータ(又は、シンボルマップ)を受信し、フォーマットし、符号化し、変調して、変調シンボル(“データシンボル”)を提供する。シンボル変調器1415は、データシンボル及びパイロットシンボルを受信及び処理してシンボルストリームを提供する。シンボル変調器1420は、データ及びパイロットシンボルを多重化し、それらを送信機ユニット(TMTR)1420に提供する。各伝送シンボルは、データシンボル、パイロットシンボル、又はゼロの信号値であることができる。パイロットシンボルは、各シンボルの周期において連続的に送信されることができる。パイロットシンボルは、周波数分割多重化(FDM)、直交周波数分割多重化(OFDM)、時間分割多重化(TDM)、周波数分割多重化(FDM)、又は符号分割多重化(CDM)であることができる。
【0077】
TMTR1420は、シンボルストリームを受信して1以上のアナログ信号に変換し、無線チャネル上での伝送に好適なダウンリンク信号を生成するようにアナログ信号を調整する(例えば、増幅し、フィルタをかけ、さらに周波数アップコンバートする)。ダウンリンク信号は、その後アンテナ1425を経由して端末に送信される。端末1430において、アンテナ1435は、ダウンリンク信号を受信し、受信した信号を受信機ユニット(RCVR)1440に提供する。受信ユニット1440は、受信した信号を調整し(フィルタをかけ、増幅し、さらに周波数ダウンコンバートする)、サンプルを得るために調整された信号をデジタル化する。シンボル復調器1445は、受信したパイロットシンボルを復調してチャンネル推定(channel estimation)のためにプロセッサ1450に提供する。シンボル復調器1445は、ダウンリンクに関する周波数応答推定(frequency response estimate)をプロセッサ1450からさらに受信し、データシンボル推定(data symbol estimates)(送信されたデータシンボル推定である)を得るために受信したデータシンボルに関してデータの復調を実行し、RXデータプロセッサ1455にデータシンボル推定を提供し、RXデータプロセッサ1455は、送信されたトラフィックデータをリカバーするためにデータシンボル推定を復調し(即ち、シンボルデマップする)、デインターリーブし、復号する。シンボル復調器1445及びRXデータプロセッサ1455による処理は、夫々アクセスポイント1405におけるシンボル復調器1415及びTXデータプロセッサ1410による処理に相補的である。
【0078】
アップリンクに関して、TXデータプロセッサ1410は、トラフィックデータを処理し、データシンボルを提供する。シンボル変調器1465は、パイロットシンボルとともにデータシンボルを受信して多重化し、変調を実行し、シンボルストリームを提供する。送信機ユニット1470は、アンテナ1435からアクセスポイント1405に送信されるアップリンク信号を生成するようにシンボルストリームを受信して処理する。特に、アップリンク信号は、SC−FDMA要件に従うことができ、本明細書に記述されるように周波数ホッピングメカニズムを含むことができる。
【0079】
アクセスポイント1405において、端末1430からのアップリンク信号は、アンテナ1425によって受信され、サンプルを得るために受信機ユニット1475によって処理される。シンボル復調器1480は、サンプルを処理し、アップリンクに関して受信したパイロットシンボル及びデータシンボル推定を提供する。RXデータプロセッサ1485は、端末1430から送信されたトラフィックデータを正常な状態に戻すためにデータシンボル推定を処理する。プロセッサ1490は、アップリンクで送信している各アクティブ端末に対するチャネル推定を処理する。複数の端末は、個々に割り当て割れたパイロットサブバンドのセットに関してアップリンク上で同時にパイロットを送信することができ、パイロットサブバンドのセットがインターレースされることができる。
【0080】
プロセッサ1490及び1450は、アクセスポイント1405及び端末1430夫々において動作を命令する(例えば、制御する、調整する、管理する等)。個々のプロセッサ1490及び1450は、プログラムコード及びデータ格納するメモリユニット(図示せず)と関連することができる。プロセッサ1490及び1450は、アップリンク及びダウンリンク夫々に対する周波数及びインパルス応答推定(impulse response estimates)を導くための演算を実行することができる。
【0081】
多元接続システム(例えば、SC−FDMA、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMA等)に関して、複数の端末は、アップリンク上で同時に送信することができる。このようなシステムでは、パイロットサブバンドは、異なる端末間で共用されることができる。チャネル推定技術は、各端末に対するパイロットサブバンドが全動作バンド(バンド端を除いて可能な限り)に及ぶ場合に使用されることができる。このようなパイロットサブバンド構造は、各端末に対して周波数ダイバーシティを得ることから好ましいだろう。本明細書に記述される技術は、種々の方法で実行されることができる。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、又はその組み合わせで実行されることができる。デジタル、アナログ、又は、デジタル及びアナログの両方とすることができるハードウェアの実行に対して、チャネル推定のために使用されるプロセッシングユニットは、1以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、デジタル・シグナル・プロセッシング・デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、他の本明細書に記述される機能を実行するように設計された電子装置、又はその組み合わせで実行されることができる。ソフトウェアを使用して、実行は、本明細書に記述される機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能等)を介してなされることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納されることができ、プロセッサ1490及び1450によって実行されることができる。
【0082】
本明細書に記述される実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又はその好適ないかなる組み合わせで実行されることができることは、理解されるべきである。ハードウェアの実施に関して、プロセッシングユニットは、1以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、デジタル・シグナル・プロセッシング・デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、他のここに記述される機能を実行するように設計された電子装置、又はその組み合わせで実行されることができる。
【0083】
実施形態がソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、又はコードセグメントで実施される場合、それらは、ストレージ部品のようなコンピュータ読み出し可能媒体に格納されることができる。コードセグメントは、手順、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、若しくは、命令、データ構造又はプログラム・ステートメントのいかなる組み合わせを示すことができる。コードセグメントは、他のコードセグメント、情報、データ、引数、パラメータ、又は記憶内容を通過する及び/又は受信することによってハードウェア回路に結合される。情報、データ、引数、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク伝送等を含むいかなる好適な方法を使用して渡される、転送される、又は送信されることができる。
【0084】
ソフトウェアの実行に関して、本明細書に記述される技術は、本明細書に記述される機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能等)によって実行されることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納されることができ、プロセッサによって実行されることができる。メモリユニットは、プロセッサ又はプロセッサ外部に実装されることができ、この場合、技術的に知られている種々の方法でプロセッサに通信可能に結合されることができる。
【0085】
図15を参照すると、この図は、シングルキャリアの制約を保持する方法でSC−FDMA伝送に対して周波数ホッピングを提供するシステム1500の一例である。例えば、システム1500は、無線通信ネットワーク、及び/又はノード、基地局、アクセスポイント等の送信機に少なくとも部分的に抵抗することができる。システム1500は、機能ブロックを含むように示され、プロセッサ、ソフトウェア、又はその組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実行される機能を示す機能ブロックとすることができる。
【0086】
システム1500は、伝送アロケーションユニットを少なくとも2つのタイムベーススロットに分割するためのモジュール1502含むことができ、このタイムベーススロットは、複数の周波数細分を有している。例えば、このような細分は、全体のシステム周波数スペクトル帯域幅の一部を含むことができる。さらに、細分は、相違するタイムベーススロットに対して周波数シフトされることができる。サービスに関連するデータは、本明細書に記述されるように、SC−FDMA環境における周波数ホッピングを容易にするように異なるタイムスロットの周波数シフトされた部分に割り当てられることができる。より具体的には、1つのタイムスロットの周波数細分は、他の1つのタイムスロットの周波数細分に対して線形に周期的なシフトに従ってシフトされることができる。例えば、全体のシステムスペクトル帯域幅の一部(例えば、略半分、3分の1、4分の1等)は、タイムスロット内で周波数細分を線形的にシフトするために利用されることができる。代わりに又はさらに、周波数細分は、スペクトル周波数帯域幅の中心線(又は、例えば、1以上の第3の線、第4の線等の非中心線)に対してきミラー転置によってシフトされることができる。上述に加えて、周波数ホップ及び非周波数ホップ細分は、本明細書に記述されるように1以上のタイムスロットに多重化されることができる。
【0087】
システム1500は、データを伝送アロケーションユニットに割り当てるためのモジュール1504をさらに含むことができる。より具体的には、モジュール1504は、ユーザデータの一部分を第1のタイムスロットの第1の周波数細分に割り当てることができ、ユーザデータの追加部分を第2の連続タイムスロットのシフトされた周波数細分に割り当てることができる。さらなる態様に従って、システム1500は、その一部分のアロケーション期間の周波数をシフトするためのモジュール1506を含むことができる。例えば、モジュール1506は、上述したように第1に対して第2の周波数細分をシフトすることができる。
【0088】
主題の開示のさらに別の一態様に従って、システム1500は、データを端末に送信するためのモジュール1508を含むことができる。例えば、モジュール1508は、ユーザデータの第1の部分のアロケーション及びユーザデータの第2の部分のシフトされたアロケーションに関連する情報をSC−FDMAアップリンク伝送用の端末機器に送信することができる。結果として、端末機器は、SC−FDMA伝送の低いPAPR特性を有する周波数ホップされた伝送の低干渉及び高ダイバーシティ特性を兼ね備えることができる。
【0089】
さらなる態様に従って、システム1500は、伝送アロケーションユニットにデータを多重化するためのモジュール1510を含むことができる。モジュール1510は、第1及び第2のタイムスロットと関連する実質的に等価の周波数細分に割り当てられる追加ユーザデータとともに、第1のタイムスロットの第1の周波数細分及び次の第2のタイムスロットの第2の周波数細分に割り当てられたユーザデータを送信することができる。より一般的な例として、モジュール1510は、ミラー転置データ及び/又は周波数選択スケジュールデータを有する周期的にシフトされたデータを多重化することができる。結果として、システム1500は、サービス及び/又はデバイスの制約による要請で同時に周波数ホッピング或いは非周波数ホッピングを提供することができる。
【0090】
主題の刷新の関連した態様に従って、システム1500は、ユーザデータスケジュールを評価するためのモジュール1512を含むことができる。特に、モジュール1512は、例えば、第1の細分及びタイムスロットにスケジュールされた関連するデータユーザに関して、データの一部分に割り当てられた第2のタイムスロットの第2の周波数細分を特定するようにユーザデータのスケジュールを評価することができる。より具体的な一例として、モジュール1512は、ユーザデータが伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の中心線(又は、例えば、1以上の非中心の周波数の線)を越えて割り当てられるか否かを決定するためにユーザデータのスケジュールを評価することができる。結果として、モジュール1512は、PAPR及び伝送干渉を最小化し、周波数ダイバーシティを最大化するに好適な1以上の周波数ホッピングメカニズム(例えば、周期的シフト、ミラー転置、及び/又は多重化周波数ホッピング)間から選択することを容易にすることができる。
【0091】
図16を参照すると、1以上の態様に従ってSC−FDMAアップリンク伝送における周波数ホッピングを使用することができるシステム1600の一例が示されている。システム1600は、例えば、携帯機器に少なくとも部分的に備わっていてもよい。図示されるように、システム1600は、プロセッサ、ソフトウェア、又はその組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実行される機能を示すことができる機能ブロックを含む。
【0092】
システム1600は、周波数シフト情報を受信するためのモジュール1602を含むことができる。より詳細には、モジュール1602は、SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関する情報を受信することができる。さらに、システム1600は、アップリンクユーザデータを組織化するためのモジュール1604を含むことができる。例えば、モジュール1604は、周波数シフト情報を受信するためのモジュール1502によって受信された情報に従って、ユーザデータを伝送データパケットに組織化することができる。より詳細には、データは、伝送アロケーションユニットの周波数帯域幅の半分でデータパケットの第1及び第2のタイムスロットに対して周波数シフトされるように組織化されることができる。代わりに又はさらに、データは、伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置されるアロケーションユニットの周波数シフトされた細分に割り当てられることができる。さらに他の態様に従って、データは、第1及び第2のスロットにおける同じ周波数細分に割り当てられることができる。結果として、システム1600は、機器及び/又はサービスの制約による要請で種々の周波数ホッピングメカニズムを与える、又はなんら周波数ホッピングメカニズムを与えない。
【0093】
上述したものは、1以上の態様の例を含む。当然ながら、前述の態様を記述するために要素、即ち、手順の考えられる全ての組み合わせを記述することは不可能であるが、通常の当業者は、種々の態様のさらに多くの組み合わせ及び置換が可能であることを認識することができる。従って、記述された態様は、添付の特許請求の範囲の適用範囲に含まれるいかなる変更、修正及び変形を包含するように意図されている。さらに、用語「含む」が詳細な説明又は特許請求の範囲のいずれか一方に使用される範囲で、この用語は、「具備する」が特許請求の範囲における暫定の単語として使用される際に解釈されるように用語「具備する」と同様な様式に含まれるように意図される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シングルキャリアの制約を保持するシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)伝送における周波数ホッピングを提供するための方法であって、
伝送アロケーションユニットを複数の周波数細分を有する少なくとも2つのタイムベーススロットに分割することと、
ユーザデータの一部分を第1のスロットの第1の周波数細分に割り当てることと、
前記ユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続スロットの第2の周波数細分にシフトすることと、
を具備する方法。
【請求項2】
ユーザデータの前記第1の部分のアロケーション、及びユーザデータの前記第2部分のシフトされたアロケーションに関連する情報をSC−FDMAアップリンク伝送用の端末機器に送信することを具備する請求項1の方法。
【請求項3】
前記第2の周波数細分は、前記第1の周波数細分から前記伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項1の方法。
【請求項4】
前記第1及び第2の周波数細分は、前記伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置され、前記第1の周波数細分が前記中心線の実質的に下方又は上方にある時、前記第2の周波数細分が前記中心線の夫々上方又は下方の略等距離にある請求項1の方法。
【請求項5】
前記ユーザデータが伝送帯域幅の中心線を越えないようにスケジュールされる場合、前記第2の周波数細分は、前記第1の周波数細分から前記伝送帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項3の方法。
【請求項6】
前記ユーザデータが前記中心線を越えるようにスケジュールされる場合、前記第1及び第2の周波数細分は、前記周波数帯域幅の前記中心線周波数を越えて転置される請求項4の方法。
【請求項7】
前記少なくとも2つのタイムベーススロットは、前記アロケーションユニットと関連する実質的に等価な時間部分を有する請求項1の方法。
【請求項8】
前記第1及び第2のスロットと関連する実質的に等価の周波数細分に割り当てられる追加ユーザデータとともに、前記第1のスロットの第1の周波数細分及び前記次の第2のスロットの第2の周波数細分に割り当てられるユーザデータを多重化することを具備する請求項1の方法。
【請求項9】
前記ユーザデータの前記連続部分に割り当てられる前記第2の連続スロットの前記第2の周波数細分を特定するためにユーザデータのスケジュールを評価することを具備する請求項1の方法。
【請求項10】
ユーザデータの前記スケジュールの前記評価は、前記ユーザデータが前記伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の中心線を越えて割り当てられるか否かを判断することをさらに具備する請求項1の方法。
【請求項11】
SC−FDMA伝送における周波数ホッピングを提供する装置であって、
伝送アロケーションユニットを複数の周波数細分を有する少なくとも2つのタイムベーススロットに分割する手段と、
ユーザデータの一部分を第1のスロットの第1の周波数細分に割り当てる手段と、
前記ユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続スロットの第2の周波数細分にシフトする手段と、
を具備する装置。
【請求項12】
ユーザデータの前記第1の部分のアロケーション、及びユーザデータの前記第2部分のシフトされたアロケーションに関連する情報をSC−FDMAアップリンク伝送用の端末機器に送信する手段を具備する請求項11の装置。
【請求項13】
前記第2の周波数細分は、前記第1の周波数細分から前記伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項11の装置。
【請求項14】
前記第1及び第2の周波数細分は、前記伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置され、前記第1の周波数細分が前記中心線の実質的に下方又は上方にある時、前記第2の周波数細分が前記中心線の夫々上方又は下方の略等距離にある請求項11の装置。
【請求項15】
前記ユーザデータが伝送帯域幅の中心線を越えないようにスケジュールされる場合、前記第2の周波数細分は、前記第1の周波数細分から前記伝送帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項13の装置。
【請求項16】
前記ユーザデータが前記中心線を越えるようにスケジュールされる場合、前記第1及び第2の周波数細分は、前記周波数帯域幅の前記中心線周波数を越えて転置される請求項14の装置。
【請求項17】
前記少なくとも2つのタイムベーススロットは、前記アロケーションユニットと関連する時間の実質的に等価の部分を有する請求項11の装置。
【請求項18】
前記第1及び第2のスロットと関連する実質的に等価の周波数細分に割り当てられる追加ユーザデータとともに、前記第1のスロットの第1の周波数細分及び前記次の第2のスロットの第2の周波数細分に割り当てられるユーザデータを多重化する手段を具備する請求項11の装置。
【請求項19】
前記ユーザデータの前記連続部分に割り当てられる前記第2の連続スロットの前記第2の周波数細分を特定するためにユーザデータのスケジュールを評価する手段を具備する請求項11の装置。
【請求項20】
ユーザデータの前記スケジュールを評価する手段は、前記ユーザデータが前記伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の中心線を越えて割り当てられるか否かを判断することをさらに具備する請求項11の装置。
【請求項21】
SC−FDMA伝送における周波数ホッピングを提供するシステムであって、
伝送アロケーションユニットを複数の周波数細分を有する少なくとも2つのタイムベーススロットに分割する多重化プロセッサと、
ユーザデータの一部分を第1のスロットの第1の周波数細分に割り当て、前記ユーザデータの連続部分を周波数シフトされた第2の連続スロットの第2の周波数細分に割り当てるスケジューラと、
を具備するシステム。
【請求項22】
ユーザデータの前記第1の部分のアロケーション、及びユーザデータの前記第2部分のシフトされたアロケーションに関連する情報をSC−FDMAアップリンク伝送用の端末機器に送信する送信機を具備する請求項21のシステム。
【請求項23】
前記第2の周波数細分は、前記伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の略半分だけ前記第1の周波数細分に対して周波数シフトされる請求項21の方法。
【請求項24】
前記第1及び第2の周波数細分は、前記伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置され、前記第1の周波数細分が前記中心線の実質的に下方又は上方にある時、前記第2の周波数細分が前記中心線の実質的に夫々上方又は下方にある請求項21のシステム。
【請求項25】
前記ユーザデータが伝送帯域幅の中心線を越えないようにスケジュールされる場合、前記第2の周波数細分は、前記第1の周波数細分から前記伝送帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項23のシステム。
【請求項26】
前記ユーザデータが前記中心線を越えるようにスケジュールされる場合、前記第1及び第2の周波数細分は、前記周波数帯域幅の前記中心線周波数を越えて転置される請求項24のシステム。
【請求項27】
前記少なくとも2つのタイムベーススロットは、前記アロケーションユニットと関連する時間の実質的に等価の部分を有する請求項21のシステム。
【請求項28】
前記多重化プロセッサは、前記第1及び第2のスロットと関連する実質的に等価の周波数細分に割り当てられる追加ユーザデータとともに、前記第1のスロットの第1の周波数細分及び前記第2の連続スロットの第2の周波数細分に割り当てられるユーザデータを統合する請求項21のシステム。
【請求項29】
前記ユーザデータの前記連続部分に割り当てられる前記第2の連続スロットの前記第2の周波数細分を特定するためにユーザデータのスケジュールを評価するプロセッサを具備する請求項21のシステム。
【請求項30】
前記プロセッサは、前記ユーザデータが前記伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の中心線を越えて割り当てられるか否かをさらに評価する請求項21の方法。
【請求項31】
シングルキャリアの制約を保持するためにシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)伝送における周波数ホッピングを容易するプロセッサであって、
伝送アロケーションユニットを複数の周波数細分を有する少なくとも2つのタイムベーススロットに分割する手段と、
ユーザデータの一部分を第1のスロットの第1の周波数細分に割り当てる手段と、
前記ユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続スロットの第2の周波数細分にシフトする手段と、
を具備するプロセッサ。
【請求項32】
シングルキャリアの制約を保持するためにシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)伝送における周波数ホッピングを容易にするコンピュータプログラム製品であって、
伝送アロケーションユニットを複数の周波数細分を有する少なくとも2つのタイムベーススロットに分割し、ユーザデータの一部分を第1のスロットの第1の周波数細分に割り当て、前記ユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続スロットの第2の周波数細分にシフトする少なくとも1つのコンピュータで実行可能なコードを有するコンピュータ読み出し可能媒体と、
を具備するコンピュータプログラム製品。
【請求項33】
周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータを伝送するための方法であって、
SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信することと、
前記受信した情報に従って前記ユーザデータを伝送データパケットに組織化することと、
を具備する方法。
【請求項34】
前記受信した情報に定められているアップリンクリソース上で前記データを伝送することを具備する請求項33の方法。
【請求項35】
前記ユーザデータは、前記伝送アロケーションユニットの周波数帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項33の方法。
【請求項36】
前記ユーザデータは、前記伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置される前記アロケーションユニットの周波数シフトされた細分に割り当てられる請求項33の方法。
【請求項37】
ユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する前記情報は、端末装置が伝送アロケーションユニット内のアップリンク伝送のための周波数シフトされてない又は周波数シフトされたユーザデータを選択するかどうかをさらに示す請求項33の方法。
【請求項38】
周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータを伝送する装置であって、
SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信する手段と、
前記受信した情報に従って前記ユーザデータを伝送データパケットに組織化する手段と、
を具備する装置。
【請求項39】
前記受信した情報に定められているアップリンクリソース上で前記データを伝送する手段を具備する請求項38の方法。
【請求項40】
前記ユーザデータは、前記伝送アロケーションユニットの周波数帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項38の装置。
【請求項41】
前記ユーザデータは、前記伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置される前記アロケーションユニットの周波数シフトされた細分に割り当てられる請求項38の装置。
【請求項42】
ユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する前記情報は、端末装置が伝送アロケーションユニット内のアップリンク伝送に対して周波数シフトされてない又は周波数シフトされたユーザデータを選択するかどうかをさらに示す請求項38の装置。
【請求項43】
周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータを伝送するためのシステムであって、
SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットに亘って周波数シフトされたユーザデータのアロケーションに関連する情報を受信するアンテナと、
前記受信した情報に従って前記ユーザデータを伝送データパケットに組織化するスケジューラと、
を具備するシステム。
【請求項44】
前記受信した情報に定められているアップリンクリソース上で前記データを伝送する手段を具備する請求項43のシステム。
【請求項45】
前記ユーザデータは、前記伝送アロケーションユニットの周波数帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項43のシステム。
【請求項46】
前記ユーザデータは、前記伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置される前記アロケーションユニットの周波数シフトされた細分に割り当てられる請求項43のシステム。
【請求項47】
前記アンテナで受信される前記情報に従って周波数シフトされてない及び周波数シフトされたユーザデータから選択する多重化プロセッサを具備する請求項43の方法。
【請求項48】
周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータの伝送を提供するプロセッサであって、
SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信する手段と、
前記受信した情報に従って前記ユーザデータを伝送データパケットに組織化する手段と、
を具備するプロセッサ。
【請求項49】
周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータの伝送を提供することを用意にするコンピュータプログラム製品であって、
SC−FDMAアップリンク伝送で用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信し、前記受信した情報に従って前記ユーザデータを伝送データパケットに組織化する、少なくとも1つのコンピュータで実行可能なコードを有するコンピュータ読み出し可能媒体と、
を具備するコンピュータプログラム製品。
【請求項1】
シングルキャリアの制約を保持するシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)伝送における周波数ホッピングを提供するための方法であって、
伝送アロケーションユニットを複数の周波数細分を有する少なくとも2つのタイムベーススロットに分割することと、
ユーザデータの一部分を第1のスロットの第1の周波数細分に割り当てることと、
前記ユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続スロットの第2の周波数細分にシフトすることと、
を具備する方法。
【請求項2】
ユーザデータの前記第1の部分のアロケーション、及びユーザデータの前記第2部分のシフトされたアロケーションに関連する情報をSC−FDMAアップリンク伝送用の端末機器に送信することを具備する請求項1の方法。
【請求項3】
前記第2の周波数細分は、前記第1の周波数細分から前記伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項1の方法。
【請求項4】
前記第1及び第2の周波数細分は、前記伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置され、前記第1の周波数細分が前記中心線の実質的に下方又は上方にある時、前記第2の周波数細分が前記中心線の夫々上方又は下方の略等距離にある請求項1の方法。
【請求項5】
前記ユーザデータが伝送帯域幅の中心線を越えないようにスケジュールされる場合、前記第2の周波数細分は、前記第1の周波数細分から前記伝送帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項3の方法。
【請求項6】
前記ユーザデータが前記中心線を越えるようにスケジュールされる場合、前記第1及び第2の周波数細分は、前記周波数帯域幅の前記中心線周波数を越えて転置される請求項4の方法。
【請求項7】
前記少なくとも2つのタイムベーススロットは、前記アロケーションユニットと関連する実質的に等価な時間部分を有する請求項1の方法。
【請求項8】
前記第1及び第2のスロットと関連する実質的に等価の周波数細分に割り当てられる追加ユーザデータとともに、前記第1のスロットの第1の周波数細分及び前記次の第2のスロットの第2の周波数細分に割り当てられるユーザデータを多重化することを具備する請求項1の方法。
【請求項9】
前記ユーザデータの前記連続部分に割り当てられる前記第2の連続スロットの前記第2の周波数細分を特定するためにユーザデータのスケジュールを評価することを具備する請求項1の方法。
【請求項10】
ユーザデータの前記スケジュールの前記評価は、前記ユーザデータが前記伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の中心線を越えて割り当てられるか否かを判断することをさらに具備する請求項1の方法。
【請求項11】
SC−FDMA伝送における周波数ホッピングを提供する装置であって、
伝送アロケーションユニットを複数の周波数細分を有する少なくとも2つのタイムベーススロットに分割する手段と、
ユーザデータの一部分を第1のスロットの第1の周波数細分に割り当てる手段と、
前記ユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続スロットの第2の周波数細分にシフトする手段と、
を具備する装置。
【請求項12】
ユーザデータの前記第1の部分のアロケーション、及びユーザデータの前記第2部分のシフトされたアロケーションに関連する情報をSC−FDMAアップリンク伝送用の端末機器に送信する手段を具備する請求項11の装置。
【請求項13】
前記第2の周波数細分は、前記第1の周波数細分から前記伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項11の装置。
【請求項14】
前記第1及び第2の周波数細分は、前記伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置され、前記第1の周波数細分が前記中心線の実質的に下方又は上方にある時、前記第2の周波数細分が前記中心線の夫々上方又は下方の略等距離にある請求項11の装置。
【請求項15】
前記ユーザデータが伝送帯域幅の中心線を越えないようにスケジュールされる場合、前記第2の周波数細分は、前記第1の周波数細分から前記伝送帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項13の装置。
【請求項16】
前記ユーザデータが前記中心線を越えるようにスケジュールされる場合、前記第1及び第2の周波数細分は、前記周波数帯域幅の前記中心線周波数を越えて転置される請求項14の装置。
【請求項17】
前記少なくとも2つのタイムベーススロットは、前記アロケーションユニットと関連する時間の実質的に等価の部分を有する請求項11の装置。
【請求項18】
前記第1及び第2のスロットと関連する実質的に等価の周波数細分に割り当てられる追加ユーザデータとともに、前記第1のスロットの第1の周波数細分及び前記次の第2のスロットの第2の周波数細分に割り当てられるユーザデータを多重化する手段を具備する請求項11の装置。
【請求項19】
前記ユーザデータの前記連続部分に割り当てられる前記第2の連続スロットの前記第2の周波数細分を特定するためにユーザデータのスケジュールを評価する手段を具備する請求項11の装置。
【請求項20】
ユーザデータの前記スケジュールを評価する手段は、前記ユーザデータが前記伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の中心線を越えて割り当てられるか否かを判断することをさらに具備する請求項11の装置。
【請求項21】
SC−FDMA伝送における周波数ホッピングを提供するシステムであって、
伝送アロケーションユニットを複数の周波数細分を有する少なくとも2つのタイムベーススロットに分割する多重化プロセッサと、
ユーザデータの一部分を第1のスロットの第1の周波数細分に割り当て、前記ユーザデータの連続部分を周波数シフトされた第2の連続スロットの第2の周波数細分に割り当てるスケジューラと、
を具備するシステム。
【請求項22】
ユーザデータの前記第1の部分のアロケーション、及びユーザデータの前記第2部分のシフトされたアロケーションに関連する情報をSC−FDMAアップリンク伝送用の端末機器に送信する送信機を具備する請求項21のシステム。
【請求項23】
前記第2の周波数細分は、前記伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の略半分だけ前記第1の周波数細分に対して周波数シフトされる請求項21の方法。
【請求項24】
前記第1及び第2の周波数細分は、前記伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置され、前記第1の周波数細分が前記中心線の実質的に下方又は上方にある時、前記第2の周波数細分が前記中心線の実質的に夫々上方又は下方にある請求項21のシステム。
【請求項25】
前記ユーザデータが伝送帯域幅の中心線を越えないようにスケジュールされる場合、前記第2の周波数細分は、前記第1の周波数細分から前記伝送帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項23のシステム。
【請求項26】
前記ユーザデータが前記中心線を越えるようにスケジュールされる場合、前記第1及び第2の周波数細分は、前記周波数帯域幅の前記中心線周波数を越えて転置される請求項24のシステム。
【請求項27】
前記少なくとも2つのタイムベーススロットは、前記アロケーションユニットと関連する時間の実質的に等価の部分を有する請求項21のシステム。
【請求項28】
前記多重化プロセッサは、前記第1及び第2のスロットと関連する実質的に等価の周波数細分に割り当てられる追加ユーザデータとともに、前記第1のスロットの第1の周波数細分及び前記第2の連続スロットの第2の周波数細分に割り当てられるユーザデータを統合する請求項21のシステム。
【請求項29】
前記ユーザデータの前記連続部分に割り当てられる前記第2の連続スロットの前記第2の周波数細分を特定するためにユーザデータのスケジュールを評価するプロセッサを具備する請求項21のシステム。
【請求項30】
前記プロセッサは、前記ユーザデータが前記伝送アロケーションユニットと関連する伝送帯域幅の中心線を越えて割り当てられるか否かをさらに評価する請求項21の方法。
【請求項31】
シングルキャリアの制約を保持するためにシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)伝送における周波数ホッピングを容易するプロセッサであって、
伝送アロケーションユニットを複数の周波数細分を有する少なくとも2つのタイムベーススロットに分割する手段と、
ユーザデータの一部分を第1のスロットの第1の周波数細分に割り当てる手段と、
前記ユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続スロットの第2の周波数細分にシフトする手段と、
を具備するプロセッサ。
【請求項32】
シングルキャリアの制約を保持するためにシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)伝送における周波数ホッピングを容易にするコンピュータプログラム製品であって、
伝送アロケーションユニットを複数の周波数細分を有する少なくとも2つのタイムベーススロットに分割し、ユーザデータの一部分を第1のスロットの第1の周波数細分に割り当て、前記ユーザデータの連続部分のアロケーションを第2の連続スロットの第2の周波数細分にシフトする少なくとも1つのコンピュータで実行可能なコードを有するコンピュータ読み出し可能媒体と、
を具備するコンピュータプログラム製品。
【請求項33】
周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータを伝送するための方法であって、
SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信することと、
前記受信した情報に従って前記ユーザデータを伝送データパケットに組織化することと、
を具備する方法。
【請求項34】
前記受信した情報に定められているアップリンクリソース上で前記データを伝送することを具備する請求項33の方法。
【請求項35】
前記ユーザデータは、前記伝送アロケーションユニットの周波数帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項33の方法。
【請求項36】
前記ユーザデータは、前記伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置される前記アロケーションユニットの周波数シフトされた細分に割り当てられる請求項33の方法。
【請求項37】
ユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する前記情報は、端末装置が伝送アロケーションユニット内のアップリンク伝送のための周波数シフトされてない又は周波数シフトされたユーザデータを選択するかどうかをさらに示す請求項33の方法。
【請求項38】
周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータを伝送する装置であって、
SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信する手段と、
前記受信した情報に従って前記ユーザデータを伝送データパケットに組織化する手段と、
を具備する装置。
【請求項39】
前記受信した情報に定められているアップリンクリソース上で前記データを伝送する手段を具備する請求項38の方法。
【請求項40】
前記ユーザデータは、前記伝送アロケーションユニットの周波数帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項38の装置。
【請求項41】
前記ユーザデータは、前記伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置される前記アロケーションユニットの周波数シフトされた細分に割り当てられる請求項38の装置。
【請求項42】
ユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する前記情報は、端末装置が伝送アロケーションユニット内のアップリンク伝送に対して周波数シフトされてない又は周波数シフトされたユーザデータを選択するかどうかをさらに示す請求項38の装置。
【請求項43】
周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータを伝送するためのシステムであって、
SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットに亘って周波数シフトされたユーザデータのアロケーションに関連する情報を受信するアンテナと、
前記受信した情報に従って前記ユーザデータを伝送データパケットに組織化するスケジューラと、
を具備するシステム。
【請求項44】
前記受信した情報に定められているアップリンクリソース上で前記データを伝送する手段を具備する請求項43のシステム。
【請求項45】
前記ユーザデータは、前記伝送アロケーションユニットの周波数帯域幅の略半分だけ周波数シフトされる請求項43のシステム。
【請求項46】
前記ユーザデータは、前記伝送アロケーションユニットと関連する周波数帯域幅の中心線周波数を越えて転置される前記アロケーションユニットの周波数シフトされた細分に割り当てられる請求項43のシステム。
【請求項47】
前記アンテナで受信される前記情報に従って周波数シフトされてない及び周波数シフトされたユーザデータから選択する多重化プロセッサを具備する請求項43の方法。
【請求項48】
周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータの伝送を提供するプロセッサであって、
SC−FDMAアップリンク伝送に用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信する手段と、
前記受信した情報に従って前記ユーザデータを伝送データパケットに組織化する手段と、
を具備するプロセッサ。
【請求項49】
周波数ホッピングを利用するSC−FDMAアップリンクチャネル上でデータの伝送を提供することを用意にするコンピュータプログラム製品であって、
SC−FDMAアップリンク伝送で用いる伝送アロケーションユニットの複数のタイムスロットにわたるユーザデータの周波数シフトされたアロケーションに関連する情報を受信し、前記受信した情報に従って前記ユーザデータを伝送データパケットに組織化する、少なくとも1つのコンピュータで実行可能なコードを有するコンピュータ読み出し可能媒体と、
を具備するコンピュータプログラム製品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−199932(P2012−199932A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−104808(P2012−104808)
【出願日】平成24年5月1日(2012.5.1)
【分割の表示】特願2009−519624(P2009−519624)の分割
【原出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−104808(P2012−104808)
【出願日】平成24年5月1日(2012.5.1)
【分割の表示】特願2009−519624(P2009−519624)の分割
【原出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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