説明

URL送信サーバ、URL送信方法、URL送信プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】 携帯電話の電子メールアドレスを事前登録しておくことなく、ホームページへのアクセスを容易にしたURL送信サーバ、URL送信方法、URL送信プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【解決手段】 URL送信サーバ11においては、格納手段14にURLと識別情報とが関連づけられて格納されている。そして、発番号受信手段15によってユーザの携帯電話13の発番号を受信すると共に、識別情報受付手段16によって携帯電話13から識別情報を受け付ける。次に、URL抽出手段17によって、格納手段14からこの識別情報に関連づけられたURLを抽出する。そして、文字情報送信手段18によって、当該URLを含む文字情報が作成されると共に、当該文字情報が携帯電話13に文字情報通信サービスを介して送信されるため、事前に電子メールアドレスを登録しておく必要がない。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話からの各種ホームページ閲覧に利用されるURL送信サーバ、URL送信方法、URL送信プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術として、特開2001―238259号公報に開示された技術がある。この公報に記載されたURL通知装置(URL送信サーバ)は、ユーザの携帯電話から送信される電話番号(発番号)を取得する。そして、URL送信サーバは、所定の規則に従って取得した発番号をユーザの携帯電話に割り当てられた電子メールアドレスに変換すると共に、URLを記述した電子メールを当該電子メールアドレス宛に送信する。それにより、ユーザは、あるホームページに対応するURLを容易に取得することができるため、URLを携帯電話に手入力する場合に比べて、当該ホームページへのアクセスが容易となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した従来のURL送信サーバには、次のような課題が存在している。すなわち、一般に、携帯電話の電話番号と当該携帯電話に割り当てられた電子メールアドレスとが何らかの関連性を有する場合は少なく、URL送信サーバで所定の規則に則って電話番号から電子メールアドレスへ変換することは困難である。従って、前述したURL送信サーバが実用化されるにあたっては、発番号/電子メールアドレスを関連づけて格納したデータベースが必要であり、そのためにはユーザによる発番号/電子メールアドレスの事前登録が必要となる。
【0004】しかしながら、ユーザが事前に電子メールアドレスを登録する場合、登録そのものが面倒であるばかりでなく、電子メールアドレスを変更するたびに登録内容を更新しなければならないため極めて面倒であった。
【0005】本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、携帯電話の電子メールアドレスを事前登録しておくことなく、ホームページへのアクセスを容易にしたURL送信サーバ、URL送信方法、URL送信プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るURL送信サーバは、電話番号によって特定される送信先の携帯電話に文字情報を送信する文字情報通信サービスを利用したURL送信サーバであって、URLと、URLに関連づけられた識別情報とを格納する格納手段と、ユーザの携帯電話から送信される発番号を受信する発番号受信手段と、ユーザの携帯電話から送信される識別情報を受け付ける識別情報受付手段と、識別情報受付手段で受け付けた識別情報を基に、当該識別情報に関連づけられて格納されているURLを格納手段から抽出するURL抽出手段と、URL抽出手段によって抽出されたURLを含む文字情報を作成すると共に、当該文字情報を、発番号受信手段によって受信した発番号で特定される携帯電話に文字情報通信サービスを介して送信する文字情報送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】このURL送信サーバにおいては、格納手段に、URLと識別情報とが格納されている。そして、発番号受信手段によってユーザの携帯電話の発番号を受信すると共に、識別情報受付手段によって当該携帯電話から送信される識別情報を受け付ける。URL送信サーバは当該識別情報を受け付けると、URL抽出手段によって、格納手段からこの識別情報に関連づけられて格納されているURLを抽出する。そして、文字情報送信手段によって、抽出されたURLを含む文字情報が作成されると共に、当該文字情報が上記の発番号で特定される携帯電話に文字情報通信サービスを介して送信される。なお、文字情報通信サービスとは、電話番号によって特定される送信先の携帯電話に文字情報を送信するサービスであるため、相手先の携帯電話の電子メールアドレスを必要としない。従って、発番号受信手段によって受信した発番号が、URLを含んだ文字情報の送信先として用いられるため、事前に電子メールアドレスを登録しておく必要がない。また、当該文字情報がユーザの携帯電話によって受信されると、ユーザはその文字情報に含まれたURLをボタン等により一文字ずつ入力することなく、容易に当該URLに対応するホームページにアクセスすることが可能である。
【0008】また、識別情報受付手段は、ユーザの携帯電話から送信される識別情報を音声信号として受信すると共に、音声信号を文字信号に変換し、URL抽出手段は、識別情報受付手段によって変換された文字信号を基に、URLを格納手段から抽出することが好ましい。この場合、ユーザは識別情報を音声で識別情報受付手段に通知することができるため、ボタンやダイヤル等による識別情報の入力操作を省くことができる。
【0009】また、識別情報は、複数の数字が並べられた数字列であることが好ましい。この場合、携帯電話は、一般に文字入力より数字入力の方が容易であるため、ユーザによる識別情報の手入力が容易となる。
【0010】本発明に係るURL送信方法は、電話番号によって特定される送信先の携帯電話に文字情報を送信する文字情報通信サービスを利用したURL送信サーバにおいて用いられるURL送信方法であって、URLと、URLに関連づけられた識別情報とを格納手段に格納しておき、発番号受信手段が、ユーザの携帯電話から送信される発番号を受信する発番号受信ステップと、識別情報受付手段が、ユーザの携帯電話から送信される識別情報を受け付ける識別情報受付ステップと、URL抽出手段が、識別情報受付手段で受け付けた識別情報を基に、当該識別情報に関連づけられて格納されているURLを格納手段から抽出するURL抽出ステップと、文字情報送信手段が、URL抽出ステップによって抽出されたURLを含む文字情報を作成すると共に、当該文字情報を、発番号受信手段によって受信した発番号で特定される携帯電話に文字情報通信サービスを介して送信する文字情報送信ステップとを備えたことを特徴とする。
【0011】このURL送信方法においては、格納手段に、URLと識別情報とが格納されている。そして、発番号受信手段によってユーザの携帯電話の発番号を受信すると共に、識別情報受付手段によって当該携帯電話から送信される識別情報を受け付ける。URL送信サーバは当該識別情報を受け付けると、URL抽出手段によって、格納手段からこの識別情報に関連づけられて格納されているURLを抽出する。そして、文字情報送信手段によって、抽出されたURLを含む文字情報が作成されると共に、当該文字情報が上記の発番号で特定される携帯電話に文字情報通信サービスを介して送信される。なお、文字情報通信サービスとは、電話番号によって特定される送信先の携帯電話に文字情報を送信するサービスであるため、相手先の携帯電話の電子メールアドレスを必要としない。従って、発番号受信手段によって受信した発番号が、URLを含んだ文字情報の送信先として用いられるため、事前に電子メールアドレスを登録しておく必要がない。また、当該文字情報がユーザの携帯電話によって受信されると、ユーザはその文字情報に含まれたURLをボタン等により一文字ずつ入力することなく、容易に当該URLに対応するホームページにアクセスすることが可能である。
【0012】ユーザの携帯電話から送信される識別情報が、識別情報受付手段に音声信号として受信された場合に、識別情報受付手段が、音声信号を文字信号に変換するステップを更に備え、URL抽出手段は、識別情報受付手段によって変換された文字信号を識別情報として、当該識別情報を基にURLを格納手段から抽出することが好ましい。この場合、ユーザは識別情報を音声で識別情報受付手段に通知することができるため、ボタンやダイヤル等による識別情報の入力操作を省くことができる。
【0013】また、識別情報は、複数の数字が並べられた数字列であることが好ましい。この場合、携帯電話は、一般に文字入力より数字入力の方が容易であるため、ユーザによる識別情報の手入力が容易となる。
【0014】本発明にかかるURL送信プログラムは、電話番号によって特定される送信先の携帯電話に文字情報を送信する文字情報通信サービスを利用して、携帯電話にURLを送信するURL送信プログラムであって、コンピュータを、ユーザの携帯電話から送信される発番号を受信する発番号受信手段と、ユーザの携帯電話から送信される識別情報を受け付ける識別情報受付手段と、識別情報受付手段で受け付けた識別情報を基に、URLと当該URLに関連づけられた識別情報とが格納された格納手段から、識別情報に関連づけられて格納されているURLを抽出するURL抽出手段と、URL抽出手段によって抽出されたURLを含む文字情報を作成すると共に、当該文字情報を、発番号受信手段によって受信した発番号で特定される携帯電話に文字情報通信サービスを介して送信する文字情報送信手段として機能させることを特徴とする。
【0015】このURL送信プログラムがコンピュータにより実行されると、発番号受信手段によって受信した発番号が、URLを含んだ文字情報の送信先として用いられるため、事前に電子メールアドレスを登録しておく必要がない。また、当該文字情報がユーザの携帯電話によって受信されると、ユーザはその文字情報に含まれたURLをボタン等により一文字ずつ入力することなく、容易に当該URLに対応するホームページにアクセスすることが可能である。
【0016】また、識別情報受付手段は、ユーザの携帯電話から送信される識別情報を音声信号として受信すると共に、音声信号を文字信号に変換し、URL抽出手段は、識別情報受付手段によって変換された文字信号を基に、URLを格納手段から抽出することが好ましい。この場合、ユーザは識別情報を音声で識別情報受付手段に通知することができるため、ボタンやダイヤル等による識別情報の入力操作を省くことができる。
【0017】識別情報は、複数の数字が並べられた数字列であることが好ましい。この場合、携帯電話は、一般に文字入力より数字入力の方が容易であるため、ユーザによる識別情報の手入力が容易となる。
【0018】また、本発明にかかるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記いずれかのURL送信プログラムが記録されたことを特徴とするため、この記録媒体に記録されたURL送信プログラムがコンピュータにより実行されると、発番号受信手段によって受信した発番号が、URLを含んだ文字情報の送信先として用いられるため、事前に電子メールアドレスを登録しておく必要がない。また、当該文字情報がユーザの携帯電話によって受信されると、ユーザはその文字情報に含まれたURLをボタン等により一文字ずつ入力することなく、容易に当該URLに対応するホームページにアクセスすることが可能である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明に係るURL送信サーバを備えるURL送信システムの好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0020】図1に示すように、URL送信システム10は、URL送信サーバ11を有し、このURL送信サーバ11は、携帯電話網12を介して携帯電話13と各種情報の送受信が可能となっている。なお、本明細書における「携帯電話」には、通常の携帯電話の他、PHSや、携帯電話又はPHSと接続された情報通信可能なPDA等も含まれる。
【0021】URL送信サーバ11は、物理的な構成要素として、CPU等の情報処理装置、メモリ、ハードディスク等の記憶装置、音声処理装置、送受信装置等を備えている。また、URL送信サーバ11は、機能的な構成要素として、格納部(格納手段)14、発番号受信部(発番号受信手段)15、アクセス番号受信部(識別情報受付手段)16、URL抽出部(URL抽出手段)17、文字情報送信部(文字情報送信手段)18とを備えている。以下、各要素について詳細に説明する。
【0022】格納部14には、URLデータベース19が格納されている。そして、このURLデータベース19には、図2に示すように、URLテーブル20が格納されている。このURLテーブル20は、アクセス番号項21とURL項22とから構成されており、アクセス番号とURLとが関連づけられて格納されている。
【0023】アクセス番号とはURL特有の番号であり、4桁の数字から構成される。なお、アクセス番号によって特定されるURLは、一つの会社(店舗)に対応する1つのURLの場合や、例えば、グループ関連会社等のような複数の会社(店舗)各々に対応する複数のURLの場合などがある。そして、各桁の数字によってURLが分類されている。すなわち、アクセス番号の1桁目(21a)の数字は、当該アクセス番号に関連づけられたURLがどのサービス形態に属するかを示し、サービス形態とは、例えば、「飲食業(1)」、「金融(2)」、「娯楽(3)」等である。従って、アクセス番号の1桁目(21a)の数字が飲食業を示す「1」である場合には、当該アクセス番号に関連づけられたURLに対応するホームページは飲食業関連のホームページであることがわかる。
【0024】また、アクセス番号の2桁目(21b)の数字は、上記URLがどのグループに属するかを示し、グループとは、例えば、サービス形態が「飲食業(1)」である場合における「レストラン(1)」、「喫茶店(2)」、「バー(3)」等である。従って、アクセス番号の1桁目(21a)の数字が「1」であり、且つ2桁目(21b)の数字が「2」である場合には、上記URLに対応するホームページは「喫茶店」のホームページであることがわかる。
【0025】さらに、アクセス番号の3桁目(21c)の数字は、上記URLがどの地域と関連があるのかを示し、地域としては、例えば、「赤坂(1)」、「銀座(2)」、「新宿(3)」等である。従って、アクセス番号の1桁目(21a)が「1」、2桁目(21b)が「2」であり、且つ3桁目(21c)の数字が「3」である場合には、上記URLに対応するホームページは「新宿にある喫茶店」のホームページであることがわかる。
【0026】アクセス番号の最後の桁である4桁目(21d)の数字は、数ある「新宿の喫茶店」のうちの一店を特定するための数字であり、例えば、「カフェA(1)」、「カフェB(2)」等を特定する数字である。従って、例えば、1〜3桁目までが前述の通りであり、アクセス番号の4桁目(21d)の数字が「1」である場合には、上記URLに対応するホームページは「新宿にある喫茶店のカフェA」のホームページであることがわかる。
【0027】すなわち、アクセス番号「1231」は「新宿にある喫茶店のカフェA」のホームページURL(図の「http://www.cafe-a.co.jp」)に特有の数字であり、このようにURLテーブル20のURL項22に格納された1又は複数のURLはそれぞれ特有のアクセス番号と関連づけられている。
【0028】発番号受信部15は、ユーザの携帯電話13からの発呼により発信される携帯電話13特有の電話番号(発番号)を、携帯電話網12を介して受信する。アクセス番号受信部16は、自動音声応答によって携帯電話13からのアクセス番号を携帯電話網12を介して受信する。なお、自動音声応答とは、例えば、「4桁のアクセス番号を数字ボタンで入力してください。」等の音声応答を、携帯電話13を介してユーザに通知するものである。そして、ユーザのボタン入力により4桁のアクセス番号が携帯電話13に入力されると、アクセス番号受信部16は当該アクセス番号を携帯電話13から受信する。なお、アクセス番号受信部16は、携帯電話13から送られてくる音声信号を文字情報に変換する音声/文字変換機能を有しており、そのため、ユーザは、適宜ボタン入力に換えて音声入力でアクセス番号をアクセス番号受信部に送信することができる。
【0029】URL抽出部17は、アクセス番号受信部16によって受信したアクセス番号を基に、当該アクセス番号と関連づけられて格納部14のURLテーブル20に格納されているURLを抽出する。文字情報送信部18は、URL抽出部17によって抽出されたURLを、文字情報通信サービスによって送信可能な形式で、携帯電話網12を介して携帯電話13に送信する。以下、文字情報通信サービスについて説明する。なお、説明の便宜上、以下、文字情報通信サービスで送信可能な文字情報を、電子メールに対して「メッセージ」と称する。
【0030】文字情報通信サービスとは、電話番号によって特定される送信先の携帯電話に文字情報を送信するサービス、いわゆるショートメッセージサービス(SMS)である。このショートメッセージサービスとしては、例えば、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモのショートメール(株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの登録商標)サービス等が一般に知られており、相手先の電話番号及びメッセージ本文のみの入力により、当該電話番号が割り当てられた携帯電話に入力メッセージが送信される。つまり、このような文字情報通信サービスにおけるメッセージの送受信は、送信先として指定した携帯電話宛てに確実にメッセージが送信される。それに対して、電子メールの送受信では、携帯電話に付属する電子メールアドレスが変更可能となっている。そのため、送信先として指定した電子メールアドレスが、電子メールを送りたい携帯電話の電子メールアドレスであるか否かを、当該携帯電話の通信事業者(キャリア)以外の者が確認することはできない。なお、キャリア以外の事業者が、携帯電話と当該携帯電話に付属する電子メールアドレスとの関連づけをする方法として、ユーザの事前登録により携帯電話固有の発番号と電子メールアドレスとを関連づけて格納しておく方法が考えられる。しかしながら、電子メールアドレスの登録及び更新にはいくつもの処理が必要であるため、極めて面倒である。
【0031】続いて、本実施形態に係るURL送信システム10の動作について説明し、併せて、本実施形態に係るURL送信方法について説明する。なお、前述したアクセス番号は、例えば、ポスター、中吊り広告等の各種広告媒体を介してユーザに知覚されうる状態にあるものである。そして、アクセス番号の表示形態としては、「http://www.cafe-a.co.jp(アクセス番号:1231)」というように、URLと併記されることが一般的である。そのため、ユーザには、URLを携帯電話13に手入力する方法と、URL送信サーバ11に接続してアクセス番号を携帯電話13に入力する方法とを適宜選択できる。
【0032】まず、携帯電話13のURL送信サーバ11への発呼に伴い、携帯電話13から発番号が送信される(S10)。携帯電話13から送信された発番号は、携帯電話網12を介してURL送信サーバ11の発番号受信部15によって受信される(S11)。発番号受信部15によって発番号が受信されると、アクセス番号受信部16の自動音声応答により(S12)、アクセス番号がユーザから携帯電話13に入力される(S13)。
【0033】なお、アルファベットや記号は種類が多いため、一般に、携帯電話の各数字ボタンには、複数のアルファベットや記号が割り当てられている。そのため、ユーザが文字入力をする場合、希望のアルファベットや記号を入力するのに複数回ボタンを押さなければならず、1回のボタン押打で入力可能な数字の入力に比べて、文字入力は極めて面倒である。しかしながら、前述したように、アクセス番号は4桁の数字で構成されているため、文字入力をする必要がなく、容易に携帯電話に入力することができる。
【0034】そして、当該アクセス番号が携帯電話13からURL送信サーバ11に送信されると(S14)、そのアクセス番号はURL送信サーバ11のアクセス番号受信部16によって受信される(S15)。アクセス番号がアクセス番号受信部16によって受信されると、当該アクセス番号と関連づけられて格納部14のURLテーブル20に格納されているURLが、URL抽出部17によって抽出される(S16)。そして、抽出されたURLは、文字情報送信部18によってメッセージに変換され、文字情報通信サービスによって送信可能な形式となる(S17)。このメッセージは、文字情報送信部18によって携帯電話網12を介して携帯電話13に送信される(S18)。そして、携帯電話13が当該メッセージを受信することにより(S19)、ユーザの携帯電話13にメッセージに変換されたURLが入力されることとなる。ユーザは、受信したメッセージをコピーして、URLのアドレス指定に利用することにより、上記URLに対応したホームページを閲覧することができる(S20)。なお、文字情報通信サービスのメッセージがリンク機能を有する場合には、URL送信サーバ11から送信されるメッセージ中のURLをクリッカブルにして、リンク先にアクセスできるようにしてもよい。
【0035】以上で説明したように、ユーザは携帯電話13からURL送信サーバ11に接続すると共に、アクセス番号を入力することによって、文字情報通信サービスを利用して容易に携帯電話13にURLを入力することができる。それにより、ユーザはボタン等により一文字ずつURLを入力することなく、容易に当該URLに対応するホームページにアクセスすることが可能である。
【0036】また、広告媒体にのったアドレス番号に促されてユーザがURLを入力する上記態様以外に、ユーザが積極的にURLを検索する態様が考えられる。この場合、アクセス番号受信部の自動音声応答を、例えば、「希望するサービスのサービス番号を入力してください。なお、飲食業は1、金融は2、・・」、「希望するグループのグループ番号を入力してください。なお、レストランは1、喫茶店は2、・・」、「希望する地域の地域番号を入力してください。なお、赤坂は1、銀座は2、・・」、「希望する店の番号を入力してください。1はカフェA、2はカフェB、・・」等の音声応答(音声案内)にすることにより、ユーザの携帯電話13を介して順次入力された番号を組み合わせることにより、4桁のアクセス番号がアクセス番号受信部16に受信される。従って、当該アクセス番号に関連づけられたURLをユーザに通知され、ボタンやダイヤル等によるユーザのアクセス番号の入力操作を省くことができる。
【0037】最後に、本発明の実施形態に係るURL送信プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体(以下、単に記録媒体という。)について説明する。かかる記録媒体としては、例えば、磁気ディスク、光ディスク、CD−ROM、コンピュータに内蔵されるメモリ等が該当する。
【0038】図4に示すように、記録媒体30は、プログラムを記録するプログラム領域31と、データを記録するデータ領域32とを備えている。データ領域32には、図2に示したURLテーブル20が格納されたURLデータベース19が格納されている。また、プログラム領域31には、URL送信プログラム33が格納されている。URL送信プログラムは、処理を統括するメインモジュール34と、ユーザの携帯電話13の発番号を受信する発番号受信モジュール35と、ユーザの携帯電話から送信されるアクセス番号を受信するアクセス番号受信モジュール36と、アクセス番号受信モジュール36を動作させることにより受け付けたアクセス番号を基に、当該アクセス番号に関連づけられたURLを、URLデータベース19に格納されたURLテーブル20から抽出するURL抽出モジュール37と、URL抽出モジュール37を動作させることにより抽出したURLを含むメッセージを作成すると共に、当該メッセージを前述した発番号で特定される携帯電話13に文字情報通信サービスを介して送信する文字情報送信モジュール38とを備えて構成される。ここで、発番号受信モジュール35、アクセス番号受信モジュール36、URL抽出モジュール37、文字情報送信モジュール38それぞれを動作させることによって実現する機能は、上記URL送信サーバ11の発番号受信部15、アクセス番号受信部16、URL抽出部17、文字情報送信部18それぞれの機能と同様である。
【0039】本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、URLテーブル20のアクセス番号の桁数は増減してもよく、その場合、適宜各桁の有する分類対象(サービス態様、地域等)を変更してもよい。また、URLテーブルのアクセス番号を、アクセス情報に変更して、数字の代わりに文字や記号を格納しておいてもよく、また、数字と文字及び記号とを混在させて格納しておいてもよい。
【0040】さらに、文字情報送信部18にメッセージ送信機能を具備させるために、文字情報送信部18に携帯電話を内蔵させて、当該携帯電話のメッセージ送信機能を利用してもメッセージ送信をおこなってもよい。また、上記実施形態では、携帯電話13の通信事業者(移動体通信事業者)以外が運営する形態を示したが、URL送信サーバ11を携帯電話網12内に設けて、移動体通信事業者により運営されるようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明に係るURL送信サーバ、URL送信方法は、電話番号によって特定される送信先の携帯電話に文字情報を送信する文字情報通信サービスを利用するものであり、URLと、URLに関連づけられた識別情報とを格納する格納手段と、ユーザの携帯電話から送信される発番号を受信する発番号受信手段と、ユーザの携帯電話から送信される識別情報を受け付ける識別情報受付手段と、識別情報受付手段で受け付けた識別情報を基に、当該識別情報に関連づけられて格納されているURLを格納手段から抽出するURL抽出手段と、URL抽出手段によって抽出されたURLを含む文字情報を作成すると共に、当該文字情報を、発番号受信手段によって受信した発番号で特定される携帯電話に文字情報通信サービスを介して送信する文字情報送信手段とを備えたことを特徴とするため、携帯電話の電子メールアドレスを事前登録しておくことなく、容易にURLを携帯電話に入力することができる。それにより、ホームページへ容易にアクセスすることができる。
【0042】また、本発明に係るURL送信プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータを用いて上記URL送信プログラムが実行されることで、携帯電話の電子メールアドレスを事前登録しておくことなく、ホームページへ容易にアクセスできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るURL送信システムのシステム構成図である。
【図2】URLテーブルの一態様を示した図である。
【図3】携帯電話にURLを送信する手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体の構成図である。
【符号の説明】
10…URL送信システム、11…URL送信サーバ、13…携帯電話、14…格納部、15…発番号受信部、16…アクセス番号受信部、17…URL抽出部、18…文字情報送信部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 電話番号によって特定される送信先の携帯電話に文字情報を送信する文字情報通信サービスを利用したURL送信サーバであって、URLと、前記URLに関連づけられた識別情報とを格納する格納手段と、ユーザの携帯電話から送信される発番号を受信する発番号受信手段と、前記ユーザの携帯電話から送信される識別情報を受け付ける識別情報受付手段と、前記識別情報受付手段で受け付けた識別情報を基に、当該識別情報に関連づけられて格納されている前記URLを前記格納手段から抽出するURL抽出手段と、前記URL抽出手段によって抽出されたURLを含む文字情報を作成すると共に、当該文字情報を、前記発番号受信手段によって受信した発番号で特定される携帯電話に前記文字情報通信サービスを介して送信する文字情報送信手段とを備えたことを特徴とするURL送信サーバ。
【請求項2】 前記識別情報受付手段は、前記ユーザの携帯電話から送信される識別情報を音声信号として受信すると共に、前記音声信号を文字信号に変換し、前記URL抽出手段は、前記識別情報受付手段によって変換された前記文字信号を基に、前記URLを前記格納手段から抽出することを特徴とする請求項1記載のURL送信サーバ。
【請求項3】 前記識別情報は、複数の数字が並べられた数字列であることを特徴とする請求項1又は2に記載のURL送信サーバ。
【請求項4】 電話番号によって特定される送信先の携帯電話に文字情報を送信する文字情報通信サービスを利用したURL送信サーバにおいて用いられるURL送信方法であって、URLと、前記URLに関連づけられた識別情報とを格納手段に格納しておき、発番号受信手段が、ユーザの携帯電話から送信される発番号を受信する発番号受信ステップと、識別情報受付手段が、前記ユーザの携帯電話から送信される識別情報を受け付ける識別情報受付ステップと、URL抽出手段が、前記識別情報受付手段で受け付けた識別情報を基に、当該識別情報に関連づけられて格納されている前記URLを前記格納手段から抽出するURL抽出ステップと、文字情報送信手段が、前記URL抽出ステップによって抽出されたURLを含む文字情報を作成すると共に、当該文字情報を、前記発番号受信手段によって受信した発番号で特定される携帯電話に前記文字情報通信サービスを介して送信する文字情報送信ステップとを備えたことを特徴とするURL送信方法。
【請求項5】 前記ユーザの携帯電話から送信される識別情報が、前記識別情報受付手段に音声信号として受信された場合に、前記識別情報受付手段が、前記音声信号を文字信号に変換するステップを更に備え、前記URL抽出手段は、前記識別情報受付手段によって変換された前記文字信号を前記識別情報として、当該識別情報を基に前記URLを前記格納手段から抽出することを特徴とする請求項4記載のURL送信方法。
【請求項6】 前記識別情報は、複数の数字が並べられた数字列であることを特徴とする請求項4又は5に記載のURL送信方法。
【請求項7】 電話番号によって特定される送信先の携帯電話に文字情報を送信する文字情報通信サービスを利用して、携帯電話にURLを送信するURL送信プログラムであって、コンピュータを、ユーザの携帯電話から送信される発番号を受信する発番号受信手段と、前記ユーザの携帯電話から送信される識別情報を受け付ける識別情報受付手段と、前記識別情報受付手段で受け付けた識別情報を基に、URLと当該URLに関連づけられた識別情報とが格納された格納手段から、前記識別情報に関連づけられて格納されているURLを抽出するURL抽出手段と、前記URL抽出手段によって抽出されたURLを含む文字情報を作成すると共に、当該文字情報を、前記発番号受信手段によって受信した発番号で特定される携帯電話に前記文字情報通信サービスを介して送信する文字情報送信手段として機能させることを特徴とするURL送信プログラム。
【請求項8】 前記識別情報受付手段は、前記ユーザの携帯電話から送信される識別情報を音声信号として受信すると共に、前記音声信号を文字信号に変換し、前記URL抽出手段は、前記識別情報受付手段によって変換された前記文字信号を基に、前記URLを前記格納手段から抽出することを特徴とする請求項7記載のURL送信プログラム。
【請求項9】 前記識別情報は、複数の数字が並べられた数字列であることを特徴とする請求項7又は8に記載のURL送信プログラム。
【請求項10】 上記請求項7〜9のいずれか一項に記載のURL送信プログラムが記録されたことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図2】
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【図1】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2003−209632(P2003−209632A)
【公開日】平成15年7月25日(2003.7.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−6261(P2002−6261)
【出願日】平成14年1月15日(2002.1.15)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】