説明

USB装置

【課題】本発明は、埃や水などの物質が入ることを防止し、且つ小型化したUSB装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るUSB装置は、USBコネクタ及び前記USBコネクタを囲むハウジングを備えるコネクタと、前記コネクタに対向して設置される係合部材と、前記コネクタと前記係合部材とを接続するホルダーと、を備える。前記USBコネクタは、接続端及び前記接続端から離れる自由端を備え、前記接続端は、前記ホルダーに回転可能に設置され、前記自由端は、接続端を円心として、第一スプリングの弾性力によって円運動をして弾き出され、前記係合部材が前記自由端に係合すると、前記自由端は、前記ホルダーに係合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、USB装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、携帯式電子装置をコンピュータに接続する際、一般的には先ず、USBデータ線の一端を、該携帯電子装置上に設置されているUSBポートに接続した後、他端をコンピュータに接続するか、又はUSBコネクタを使用して、該携帯式電子装置の中のデータ等をコンピュータに転送する。しかし、前記USBデータ線は携帯に不便であり、また、前記USBコネクタを使用しない際、特にプラグの部分が露出された状態である場合、埃や水などの物質が入り易いため、転送に影響を与える可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、前記課題を解決し、埃や水などの物質が入ることを防止し、且つ小型化したUSB装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係るUSB装置は、USBコネクタ及び前記USBコネクタを囲むハウジングを備えるコネクタと、前記コネクタに対向して設置される係合部材と、前記コネクタと前記係合部材とを接続するホルダーと、を備える。前記USBコネクタは、接続端及び前記接続端から離れる自由端を備え、前記接続端は、前記ホルダーに回転可能に設置され、前記自由端は、接続端を円心として、第一スプリングの弾性力によって円運動をして弾き出され、前記係合部材が前記自由端に係合すると、前記自由端は、前記ホルダーに係合される。
【発明の効果】
【0005】
本発明のUSB装置は、使用する際、前記USBコネクタの自由端を前記係合部材から分離させる。つまり、前記自由端を弾き出す。次いで、弾き出した前記自由端をコンピュータに接続してデータの転送などを行う。前記USB装置を使用した後は、前記自由端を前記ホルダーまで回転させて、前記係合部材を前記自由端に係合させる。これにより、前記USBコネクタは、前記ホルダーに全て収容されるため、埃や水などの物質が入ることを防止することができる。また、前記USB装置が折り畳まれた状態で、前記USBコネクタを、前記ハウジングに収容することができるため、前記USB装置自体の長さは短くなり、小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本発明の実施形態に係るUSB装置の組立斜視図である。
【図2】図1に示す本発明の実施形態に係るUSB装置の分解斜視図である。
【図3】図2に示すUSB装置の別の視点から見た分解斜視図である。
【図4】図1に示すUSB装置の係合部材の分解斜視図である。
【図5】図1に示すUSB装置の係合部材の断面図である。
【図6】図1に示すUSB装置の開いた状態を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0008】
図1及び図2を参照すると、本発明の実施形態に係るUSB装置100は、コネクタ10と、前記コネクタ10と係合する係合部材30と、前記コネクタ10と前記係合部材30を接続するホルダー50と、第一軸60と、第二軸70と、第一固定部材80と、第二固定部材81及び第三固定部材82と、を備える。前記コネクタ10は、前記ホルダー50に、前記第一軸60及び前記第二軸70によって設置される。前記係合部材30は、前記ホルダー50に、前記第一固定部材80及び前記第二固定部材81によって設置される。前記USB装置100は、電子装置のハウジング(図示せず)内に、前記第三固定部材82によって設置される。本実施形態において、前記第一固定部材80、前記第二固定部材81及び前記第三固定部材82は、ボルトである。
【0009】
図3を参照すると、前記コネクタ10は、USBコネクタ11と、前記USBコネクタ11を囲むハウジング12及び第一スプリング15と、を備える。
【0010】
前記USBコネクタ11は、接続端110及び前記接続端110から離れた自由端111を備える。前記接続端110は、前記ホルダー50に回転可能に設置される。また、前記接続端110は、略直角三角形の形状を呈し、且つ対向して設置された2つの平板112を備える。各々の前記平板112は、第一直角辺1121、第二直角辺1122及び斜辺1123をそれぞれ備え、前記第一直角辺1121は、前記自由端111に接続される。前記第二直角辺1122と前記斜辺1123とが交差する箇所には、孔113がそれぞれ設けられている。前記USBコネクタ11は、前記平板112に垂直に連接される第一接続部材114及び第二接続部材115を備える。前記第一接続部材114は、前記第一直角辺1121から離れる片側に位置して、円弧状を呈し、且つ前記孔113と同心である。前記第二接続部材115は平板状であり、前記第二直角辺1122の前記孔113に近い側に位置し、且つ2つの平板112の間に挟まれる。
【0011】
前記ハウジング12は、第一殻体13及び該第一殻体13に係合される第二殻体14を備える。前記USBコネクタ11は、前記ハウジング12内に収容される。前記第一殻体13は略矩形であり、且つ前記USBコネクタ11に対面する第一内表面131を備える。前記第一殻体13の各々の長辺には、複数の突出部132が、前記第一内表面131に直交する方向(つまり、前記USBコネクタ11に向かう方向)に向かってそれぞれ延在している。各々の前記突出部132には、貫通孔133が前記第一内表面131の長さ方向に対して平行にそれぞれ設けられている。前記第一内表面131には、第一楕円孔134及び第二楕円孔135が設けられている。前記第一楕円孔134は、前記第一内表面131における下部に且つ前記平板112と対向するように設けられている。前記第一楕円孔134の長さ方向は、前記第一殻体13の長さ方向に平行であり、且つ前記第二楕円孔135の長さ方向に直交する。前記第二楕円孔135は、前記第一楕円孔134の2つの長辺におけるそれぞれの中間点を接続する線の延長線上に位置する。前記第一楕円孔134は、第一端1341及び前記第一端1341の反対側に位置し、且つ前記自由端111に近い第二端1342を備える。また、前記第二楕円孔135は、第一楕円孔134に近い第三端1351及び前記第三端1351の反対側に位置する第四端1352を備える。
【0012】
前記第二殻体14は矩形であり、前記USBコネクタ11に対面する第二内表面141を備える。前記前記第二殻体14の各々の長辺には、突出板142が前記第二内表面141に直交する方向(つまり、前記USBコネクタ11に向かう方向)に向かって延在している。前記突出板142には、複数のバンプ143が前記第二内表面141の長さ方向に対して平行に設置され、該第二内表面141には、第三楕円孔144が設けられている。前記第三楕円孔144の長さ方向は、前記第二殻体14の長さ方向に平行である。また、前記第三楕円孔144は、前記第一楕円孔134に対応する。
【0013】
前記第一スプリング15はトーションバネであり、2つの平板112の間に設置され、且つ第一爪151及び第二爪152を備える。
【0014】
図4及び図5を併せて参照すると、前記係合部材30は、ベース31と、位置決め部材32と、可動部材33と、第二スプリング34及び第三スプリング35と、を備える。
【0015】
前記ベース31は、第一支持部311と、前記第一支持部311に垂直に設置された第二支持部312及び前記第二支持部312に直交して接続されている第三支持部313と、を備える。前記第一支持部311及び前記第三支持部313は、前記第二支持部312の両側に位置する。前記第一支持部311は、前記第二支持部312から離れた箇所に、且つ前記第一支持部311に直交する第一外表面311aを備え、該第一外表面311aには、第一外表面311aから下方に窪むことで第一収容空間3111が設けられている。前記第一外表面311aの前記コネクタ10から離れる片側には、“T”字形の第一滑動部材3112が突設されている。第二支持部312は、前記第一外表面311aに直交する第二外表面312aを備え、該第二外表面312aには、第二収容空間3121が設けられている。前記第三支持部313は、前記第二外表面312aに直交する第三外表面313aを備え、該第三外表面313aには、柱体3131が設置されている。また、前記ベース31は、2つの固定部材314を備え、2つの前記固定部材314は、前記第一支持部311と前記第二支持部312とが交差する箇所の近くに、且つ前記第一外表面311aから離れた一側に設置される。また、前記第一支持部311と前記第二支持部312との交差する箇所には、さらに開口部315が設けられている。
【0016】
前記可動部材33は直方体であり、前記第一支持部311上に設置される。前記可動部材33は、前記ベース31に対面する第四外表面33aを備える。前記第四外表面33aには、該第四外表面33aから下方に窪むことによって、且つ矩形を呈する第三収容空間331が設けられている。前記第三収容空間331は、前記第四外表面33aに平行な底面331a及び前記底面331aに直交する2つの側面331bによって囲まれている。各々の側面331bの前記第一滑動部材3112に近い所には、2つの突部3311が、前記側面331bに垂直に、且つ他方の側面331bに向かって延在している。前記第三収容空間331には、2つの前記側面331bと前記底面331aとに垂直に連接している仕切り板3312が設置されている。前記仕切り板3312の前記突部3311に近い片側には、案内部3313が前記仕切り板3312に垂直に延在している。本実施形態において、前記案内部3313の断面は、“十”字形である。また、前記第四外表面33aの前記第一滑動部材3112から離れる片側には、2つの位置決め溝332が設けられている。
【0017】
前記位置決め部材32は“T”字形であり、前記第二支持部312内に部分的に収容される。前記位置決め部材32は、前記第二支持部312に平行な第一ロッド321及び前記第一ロッド321に垂直に連接する第二ロッド322を備える。前記第一ロッド321は、前記第一外表面311aに平行な第五外表面321aを備える。前記第五外表面321aの両端には、2つの位置決め部3211が前記第二ロッド322から離れる方向に延在する。前記第二ロッド322は、前記第一外表面311aに垂直な第六外表面322a及び前記第六外表面322aに垂直な第七外表面322bを備える。前記第六外表面322aの前記第一ロッド321から離れる片側には、当接部3221が設置されている。また、前記第七外表面322bから外側へ向けて、2つのフランジ3222が延在している。前記第一ロッド321と前記第二ロッド322との交差する箇所の前記ホルダー50に近い片側には、直方体状の接続部323が設置されている。前記接続部323は、前記ベース31に対面する第八外表面323aを備え、該第八外表面323aにおける前記第五外表面321aから離れる縁部には、係合溝3231が設けられている。
【0018】
前記第三スプリング35は、第三爪351及び第四爪352を備える。
【0019】
前記ホルダー50は、階段状に配列された第一固定板51、第二固定板52及び第三固定板53を備える。前記第三固定板53から前記係合部材30までの垂直距離は、前記第二固定板52から前記係合部材30までの垂直距離より大きい。前記第二固定板52から前記係合部材30までの垂直距離は、前記第一固定板51から前記係合部材30までの垂直距離より大きい。前記ホルダー50は、前記第一固定板51と前記第二固定板52とに垂直に接続され及び前記第二固定板52と前記第三固定板53とに垂直に接続される2つの接続板54をさらに備える。前記第三固定板53の2つの長辺には、互いに平行な第一挟持板55及び第二挟持板56が前記第三固定板53に対して垂直に延在しており、前記コネクタ10は、該第一挟持板55と第二挟持板56との間に挟持される。前記第一挟持板55の前記第三固定板53から離れる端部には、第一軸孔551が設けられ、前記第一挟持板55の前記第二楕円孔135に対応する箇所には、第二軸孔552が設けられている。また、前記第一挟持板55の前記第三固定板53に近い端部には、固定孔553が設けられ、前記第二挟持板56の前記第一軸孔551に対応する箇所には、第三軸孔561が設けられている。前記第三軸孔561の前記第三固定板53に近い箇所には、周縁から軸心に向かって突起部5611が突出している。前記第二固定板52の前記柱体3131に対応する位置には、第一ねじ孔521が設けられ、前記第一固定板51の前記第二固定板52から離れる端部には、第二ねじ孔511が設けられている。
【0020】
前記第一軸60には、溝611が軸方向に沿って前記第一軸60の中央部まで設けられる。また、前記第二軸70の中央部における外径は、両端部における外径よりも大きい。
【0021】
USB装置100を組み立てる時、先ず前記第一スプリング15を前記USBコネクタ11に装着する。この際、前記第一スプリング15を2つの前記平板112と前記第一接続部材114と前記第二接続部材115とから構成される収容空間内に収容し、前記第一スプリング15の前記第二爪152を、前記第二接続部材115に当接させる。前記第一スプリング15と前記孔113とは同軸である。次いで、前記第一殻体13と前記第二殻体14とを前記USBコネクタ11の両側に装着し、前記バンプ143を対応する貫通孔133に貫通させる。
【0022】
次に、前記第三スプリング35を前記ベース31に装着して、前記第三スプリング35に2つの前記固定部材314を貫通させる。この際、前記第三爪351は前記第一支持部311に当接し、前記第四爪352は、前記開口部315を貫通する。次に、前記位置決め部材32を前記ベース31に装着する。この際、前記位置決め部材32の前記フランジ3222は、前記第二収容空間3121に収容され、前記第四爪352は、前記係合溝3231に係合される。次に、前記第二スプリング34を前記ベース31に装着する。この際、前記第二スプリング34は、前記第一収容空間3111に収容される。最後に、前記可動部材33を前記ベース31に装着する。この際、前記突部3311は前記第一滑動部材3112に係合され、前記案内部3313は、前記第二スプリング34を貫通する。
【0023】
次に、前記係合部材30を前記ホルダー50に装着する。前記第一固定部材80は、前記第一ねじ孔521を貫通して、前記第三支持部313に螺合する。前記第二固定部材81は、前記第二ねじ孔511を貫通して前記第一支持部311に螺合する。
【0024】
次に、前記コネクタ10を前記ホルダー50に装着する。この際、前記第一軸60は、前記第一軸孔551、前記第一楕円孔134、前記孔113、前記第一スプリング15、前記第三楕円孔144及び前記第三軸孔561を順に貫通する。また、前記第一スプリング15の前記第一爪151及び前記第三軸孔561の前記突起部5611は、前記第一軸60の溝611に係合し、前記第二軸70の一端は、前記第二軸孔552を貫通して、前記第二楕円孔135に設置される。
【0025】
最後に、前記第三固定部材82を、前記固定孔553に貫通させる。これにより、前記USB装置100を前記電子装置のハウジングの内に設置する。
【0026】
前記USB装置100を使用する際、前記USB装置100は折り畳まれた状態或いは開いた状態である。前記USB装置100を折り畳む際、前記USB装置100の前記自由端111を、前記ホルダー50に収容する。この際、前記第一スプリング15は圧縮され、前記自由端111は、前記位置決め部材32の前記当接部3221に当接される。また、前記第三スプリング35も圧縮され、前記第二スプリング34は伸長された状態である。前記自由端111は、前記可動部材33の一端に係合される。
【0027】
図6を参照すると、前記USB装置100を開いた状態にする際、前記可動部材33を第一軸60から離れる方向へ移動させて、前記自由端111を前記係合部材30から分離させる。この際、前記自由端111は、前記ハウジング12から弾き出されて、前記第二スプリング34は圧縮状態になり、且つ前記第一スプリング15の弾性力の作用の下、前記孔113、すなわち接続端110を円心として、円運動を行い、前記ホルダー50から離れる側に移動する。また、前記第三スプリング35の弾性力によって、2つの前記位置決め部3211は、対応する2つの前記位置決め溝332に係合される。
【0028】
前記第一軸60は、前記第一楕円孔134及び前記第三楕円孔144に沿って移動することができる。前記USB装置100が折り畳まれた状態である場合、前記第一軸60は、前記第一端1341側に位置し、前記USB装置100が開いた状態である場合、前記第一軸60は、前記第二端1342側に位置する。また、前記第二軸70は、前記第二楕円孔135に沿って移動することができる。USB装置100が開いた状態から折り畳まれた状態になる場合、前記第二軸70は、先ず前記第三端1351から前記第四端1352に移動する。また、USB装置100が折り畳まれた状態から開いた状態になる場合、前記第二軸70は、前記第四端1352から前記第三端1351に移動する。
【0029】
前記USB装置100を使用する際、前記USBコネクタ11の自由端111を、前記係合部材30から分離させる。つまり、前記自由端111を弾き出す。次いで、弾き出した前記自由端111をコンピュータに接続してデータの転送などを行う。前記USB装置100を使用した後は、前記自由端111を前記ホルダー50まで回転させて、前記係合部材30を前記自由端111に係合させる。これにより、前記USBコネクタ11は、前記ホルダー50に全て収容されるため、埃や水などの物質が入ることを防止することができる。また、前記USB装置100が折り畳まれた状態で、前記USBコネクタ11を、前記ハウジング12に収容することができるため、前記USB装置100自体の長さは短くなり、小型化することができる。
【0030】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能であることは勿論であって、本発明の保護範囲は、以下の特許請求の範囲から決まる。
【符号の説明】
【0031】
10 コネクタ
11 USBコネクタ
12 ハウジング
13 第一殻体
14 第二殻体
15 第一スプリング
30 係合部材
31 ベース
32 位置決め部材
33 可動部材
33a 第四外表面
34 第二スプリング
35 第三スプリング
50 ホルダー
51 第一固定板
52 第二固定板
53 第三固定板
54 接続板
55 第一挟持板
56 第二挟持板
60 第一軸
70 第二軸
80 第一固定部材
81 第二固定部材
82 第三固定部材
100 USB装置
110 接続端
111 自由端
112 平板
113 孔
114 第一接続部材
115 第二接続部材
131 第一内表面
132 突出部
133 貫通孔
134 第一楕円孔
135 第二楕円孔
141 第二内表面
142 突出板
143 バンプ
144 第三楕円孔
151 第一爪
152 第二爪
311 第一支持部
311a 第一外表面
312 第二支持部
312a 第二外表面
313 第三支持部
313a 第三外表面
314 固定部材
315 開口部
331 第三収容空間
331a 底面
331b 側面
332 位置決め溝
321 第一ロッド
322 第二ロッド
321a 第五外表面
322a 第六外表面
322b 第七外表面
323 接続部
323a 第八外表面
351 第三爪
352 第四爪
551 第一軸孔
552 第二軸孔
553 固定孔
561 第三軸孔
521 第一ねじ孔
511 第二ねじ孔
611 溝
1121 第一直角辺
1122 第二直角辺
1123 斜辺
1341 第一端
1342 第二端
1351 第三端
1352 第四端
3111 第一収容空間
3112 第一滑動部材
3121 第二収容空間
3131 柱体
3211 位置決め部
3221 当接部
3222 フランジ
3231 係合溝
3311 突部
3312 仕切り板
3313 案内部
5611 突起部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
USBコネクタ及び前記USBコネクタを囲むハウジングを備えるコネクタと、該コネクタに対向して設置される係合部材と、前記コネクタと前記係合部材とを接続するホルダーと、を備えるUSB装置であって、
前記USBコネクタは、接続端及び該接続端から離れる自由端を備え、前記接続端は、前記ホルダーに回転可能に設置され、前記自由端は、接続端を円心として、第一スプリングの弾性力によって円運動をして弾き出され、前記係合部材が前記自由端に係合すると、前記自由端は、前記ホルダーに係合されることを特徴とするUSB装置。
【請求項2】
前記ホルダーは、階段状に配列される第一固定板、第二固定板及び第三固定板を備え、前記第三固定板から前記係合部材までの垂直距離は、前記第二固定板から前記係合部材までの垂直距離より大きく、前記第二固定板から前記係合部材までの垂直距離は、前記第一固定板から前記係合部材までの垂直距離より大きく、
前記ホルダーは、前記第一固定板と前記第二固定板とに垂直に接続され且つ前記第二固定板と前記第三固定板とに垂直に接続される2つの接続板をさらに備え、前記第三固定板の2つの長辺には、互いに平行な第一挟持板及び第二挟持板が前記第三固定板に垂直に延在し、前記コネクタは、前記第一挟持板と前記第二挟持板との間に挟持されることを特徴とする請求項1に記載のUSB装置。
【請求項3】
前記接続端は、直角三角形の形状を呈し、且つ対向して設置された2つの平板を備え、各々の平板は、第一直角辺、第二直角辺及び斜辺をそれぞれ備え、前記第一直角辺は、前記自由端に接続され、前記第二直角辺と斜辺との交差する箇所には孔がそれぞれ設けられ、
前記第一挟持板の第三固定板から離れる端部には、第一軸孔が設けられ、前記第二挟持板の前記第一軸孔に対応する箇所には、第三軸孔が設けられ、前記第三軸孔の前記第三固定板に近い箇所には、周縁から軸心に向かって突起部が突出し、
前記USB装置は、第一軸をさらに備え、該第一軸には、溝が軸方向に沿って設けられ、前記第一軸は、前記第一軸孔、前記孔及び第三軸孔を順に貫通し、前記第三軸孔の突起部は前記第一軸の溝に係合されることを特徴とする請求項2に記載のUSB装置。
【請求項4】
前記USBコネクタは、前記平板に垂直に連接される第一接続部材及び第二接続部材を備え、前記第一接続部材は、前記第二直角辺から離れる片側に位置し、前記第二接続部材は、2つの平板の間に挟まれ、且つ前記第二直角辺の前記孔に近い片側に位置し、
前記第一スプリングは、2つの平板と前記第一接続部材と前記第二接続部材とから構成される収容空間に収容され、前記第一スプリングはトーションバネであり、第一爪及び第二爪を備え、2つの平板の間に設置され、前記第一爪は、前記第一軸の溝に係合され、前記第二爪は、前記第二接続部材に当接されることを特徴とする請求項3に記載のUSB装置。
【請求項5】
前記ハウジングは、第一殻体及び前記第一殻体に係合する第二殻体を備え、前記第一殻体は矩形であり、前記USBコネクタに対面する第一内表面を備え、前記第一殻体の各々の長辺には、複数の突出部が前記第一内表面に直交する方向に向かってそれぞれ延在し、各々の前記突出部には、貫通孔が前記第一内表面に対して平行にそれぞれ設けられ、前記第二殻体は矩形であり、前記USBコネクタに対面する第二内表面を備え、前記第二殻体の各々の長辺には、複数の突出板が前記第二内表面に直交する方向に向かってそれぞれ延在し、前記突出板には、バンプが前記第二内表面に対して平行に設置され、複数の前記バンプを、対応する貫通孔に貫通させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のUSB装置。
【請求項6】
前記第一内表面には、第一楕円孔及び第二楕円孔が設けられ、前記第一楕円孔の長さ方向は、前記第一殻体の長さ方向に平行であり、且つ前記第二楕円孔の長さ方向に直交し、前記第二楕円孔は、前記第一楕円孔の2つの長辺におけるそれぞれの中間点を接続する線の延長線上に位置し、前記第一楕円孔は、第一端及び前記第一端の反対側に位置して前記自由端に近い第二端を備え、前記第二内表面には、第三楕円孔が設けられ、前記第三楕円孔の長さ方向は、前記第二殻体に平行であり、前記第三楕円孔は、前記第一楕円孔に対応することを特徴とする請求項5に記載のUSB装置。
【請求項7】
前記第二楕円孔は、前記第一楕円孔に近い第三端及び前記第三端の反対側に位置する第四端を備え、前記第二楕円孔に対応する箇所には、第二軸孔が設けられ、前記USB装置は、第二軸をさらに備え、前記第二軸は、その中央部の径が大きく、両端の径が小さく、前記第二軸の一端は、前記第二軸孔及び前記第二楕円孔を貫通することを特徴とする請求項6に記載のUSB装置。
【請求項8】
前記係合部材は、ベースと、位置決め部材と、可動部材及び第二スプリングと、を備え、前記ベースは、第一支持部と、前記第一支持部に平行な第二支持部及び前記第一支持部と前記第二支持部とに直交して接続されている第三支持部と、を備え、前記第一支持部と前記第三支持板とは、前記第二支持部の両側に位置し、前記第一支持部は、前記第二支持部から離れた第一外表面を備え、前記第一外表面には、第一収容空間が設けられ、前記第一外表面の前記コネクタから離れる片側には、第一滑動部材が突設され、前記可動部材は、前記ベースに対面する第四外表面を備え、前記第四外表面には、矩形を呈する第三収容空間が設けられ、該第三収容空間は、前記第四外表面に平行な底面及び2つの前記底面に直交する側面により囲まれ、各々の側面の前記第一滑動部材に近い箇所には、2つの突部が前記側面に直交する方向に且つそれぞれ他方の前記側面に向かって延在し、前記第三収容空間には、2つの側面と前記底面とに垂直に連接する仕切り板が設置され、該仕切り板の前記突部に近い片側には、案内部が前記仕切り板に対して垂直に延在し、前記案内部は、前記第二スプリングを貫通し、該第二スプリングは、前記第一収容空間に収容されることを特徴とする請求項7に記載のUSB装置。
【請求項9】
第二支持部は、第一外表面に直交する第二外表面を備え、前記第二外表面には第二収容空間が設けられ、前記位置決め部材は“T”字形であり、前記位置決め部材は、前記第二支持部に平行な第一ロッド及び該第一ロッドに垂直に連接する第二ロッドを備え、前記第二ロッドは、前記第一外表面に垂直な第六外表面及び前記第六外表面に垂直な第七外表面を備え、前記第六外表面の前記第一ロッドから離れる片側にはバンプが設置され、前記第七外表面から外側へ、2つのフランジが延在し、前記フランジは、第二収容空間に収容されることを特徴とする請求項8に記載のUSB装置。
【請求項10】
前記第一ロッドと前記第二ロッドとが交差する箇所の前記ホルダーに近い片側には、直方体状の接続部が設置され、前記接続部は、前記ベースに対面する第八外表面を備え、前記第八外表面には係合溝が設けられ、前記ベースは、2つの固定部材を備え、前記固定部材は、前記第一支持部と前記第二支持部とが交差する箇所に、且つ前記第一外表面から離れて設置され、前記第一支持部と前記第二支持部との交差する箇所には、開口部が設けられ、前記係合部材は、第三スプリングをさらに備え、該第三スプリングは、第三爪及び第四爪を備え、前記第三スプリングは前記固定部材を貫通し、前記第三爪は前記第一支持部に当接し、前記第四爪は、前記開口部を貫通して前記係合溝に係合されることを特徴とする請求項9に記載のUSB装置。
【請求項11】
前記第四外表面の前記第一滑動部材から離れる片側には、2つの位置決め溝が設けられ、前記第一ロッドは、前記第一外表面に平行な第五外表面を備え、前記第五外表面の両端には、2つの位置決め部が前記第二ロッドから離れて延在し、前記自由端は、接続端を円心として第一スプリングの弾性力によって円運動をして弾き出され、2つの位置決め部は、それぞれ2つの位置決め溝に係合されることを特徴とする請求項10に記載のUSB装置。
【請求項12】
前記第二ロッドは、前記第一外表面に垂直な第六外表面を備え、前記第六外表面の前記第一ロッドから離れる片側にはバンプが設置され、前記自由端が前記ホルダーに係合される際、前記自由端は、前記バンプに当接し、前記可動部材の一端は前記自由端と係合することを特徴とする請求項11に記載のUSB装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−89255(P2013−89255A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−231565(P2012−231565)
【出願日】平成24年10月19日(2012.10.19)
【出願人】(508244485)佛山普立華科技有限公司 (14)
【出願人】(500080546)鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)
【Fターム(参考)】