WEBコンテンツの段階別課金サービスシステム
【課題】 利用者がWEBコンテンツ上で利用したいサービスを選択し、それに見合った利用料を支払うことにより、利用料に合わせて、ゲーム機上でのゲームモードやオプション機能などのメニューを追加し必要に応じてWEBコンテンツ側にも連動機能が追加されるようにして、一般層,マニア層いずれもそれぞれ満足するようなゲームのコンテンツ追加を実現できるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムを提供する。
【解決手段】 パソコン60または携帯情報端末40でサーバ装置30にアクセスしてゲーム連動WEBコンテンツを閲覧し、追加する機能に設定された料金を支払うことによりゲーム機に機能を追加する。レースゲーム筐体1は課金情報をチェックし、追加機能がオンである場合にはその機能がモードセレクトに追加されたり、ゲーム中のナビゲーションアシストなどができるようになる。
【解決手段】 パソコン60または携帯情報端末40でサーバ装置30にアクセスしてゲーム連動WEBコンテンツを閲覧し、追加する機能に設定された料金を支払うことによりゲーム機に機能を追加する。レースゲーム筐体1は課金情報をチェックし、追加機能がオンである場合にはその機能がモードセレクトに追加されたり、ゲーム中のナビゲーションアシストなどができるようになる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、TVゲーム機、該TVゲーム機に連動したWEBコンテンツサービスを提供するサーバ装置並びに該WEBコンテンツサービスを閲覧できるパソコンおよび携帯情報端末などのWEBアクセス装置よりなり、利用者の支払い額に応じて段階的にサービスを拡大するWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
アーケードゲームにおいては、通りすがりのライトプレイヤ(ゲームに不慣れなごく普通の人)とゲーマー(より複雑なゲームルール,細分化されたサービスを要求する人。俗にマニアとも呼ばれる。)を想定して作る必要があるが、両者を満足させる事は大変難しい。
例えばゲーマーが好むゲームモードや機能を多数追加すると、ゲーム開始時に選択しなければならないメニューが増加し、煩わしさや複雑さがつきまとう。これでは一般のお客さんがついていけず、ゲーム離れを引き起こす原因になる。
逆に、一般のお客さん向けに機能を削ぎ落とした場合は、遊びの選択肢が狭まり、ゲームを長く遊んでもらいたくても、すぐに飽きられてしまう事が考えられる。
従来はどちらかのお客さんにターゲットを絞り込んで、ある程度割り切った作りをすることが常だった。
【0003】
そこで、プレイヤが自らの習熟度に応じて各機能をコンテンツに追加して段階的に機能を増加させることが考えられる。
機能の利用を制限するものとしてテーマパークの来場者にかかる負担を低減してコンテンツ配信のアクセス制限を行うことができるアクセス制限装置,アクセス制限方法が提案されている(特許文献1)。
これは識別情報とコンテンツの配信を許可する度数を度数情報として記憶し、認証部によって認証が成立した識別情報に対応する度数を度数情報部から読み出し、読み出した度数を減算して度数情報を更新し、減算された度数に応じた配信期間についてコンテンツの配信許可をするものである。
また、他の例として流通するコンテンツの利用を管理することができるコンテンツ管理システムが提案されている(特許文献2)。
これは、利用が制限された利用制限コンテンツを利用制限の程度によって階層化されており、各階層に実行情報IDを対応付け実行情報を用いてユーザが利用できるようにするものである。
上記特許文献1,2はいずれもアクセス回数や実行情報に合わせて制限されたコンテンツの利用をできるようにしたものである。
【特許文献1】特開2004−227146号公報
【特許文献2】特開2004−86409号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献の内容も含めて提供するサービスが多数ある場合、慣れていない利用者に対して一度にサービスを解放しても使いこなすことができない場合が多い。また提供するサービスが多数ある場合には利用者が混乱を招き、楽しみを与えるはずのサービスが、魅力が伝わる前に敬遠される可能性もある。
利用者が快適に利用できる為には、多数の機能を利用者自身が徐々に利用できるようにすることが望ましい。
【0005】
本発明の目的は、利用者がWEBコンテンツ上で利用したいサービスを選択し、それに見合った利用料を支払うことにより、利用料に合わせて、ゲーム機上でのゲームモードやオプション機能などのメニューを追加し必要に応じてWEBコンテンツ側にも連動機能が追加されるようにして、一般層,マニア層いずれもそれぞれ満足するようなゲームのコンテンツ追加を実現できるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために本発明の請求項1は、プレイヤ認証することによりゲーム連動WEBコンテンツにアクセスし、コンテンツの各機能を使用可能なパソコンまたは携帯情報端末などのWEBアクセス装置と、前記WEBアクセス装置からゲーム連動WEBコンテンツにアクセスがあった場合、該ゲーム連動WEBコンテンツの閲覧などが可能になるように制御するコンテンツ閲覧制御手段,コンテンツの追加できる機能を閲覧させ、プレイヤが選択した追加機能に対し所定の利用料を支払うための追加機能課金手段並びに追加機能に対し課金情報を送信する課金情報送信手段を有するサーバ装置と、プレイヤを認証する認証手段,追加機能に対し課金がされたか否かをチェックする課金情報チェック手段,前記チェックにより課金がなされていた場合、追加機能を取り入れる追加機能取入手段並びに取り入れた追加機能を所定のタイミングでゲーム画面に表示する追加機能表示制御手段を有するを有するゲーム機を備え、前記WEBアクセス装置でコンテンツ追加のために料金を支払うことにより、支払った料金に応じた追加機能を前記WEBアクセス装置で利用可能にするとともに追加された機能対応の制御を前記ゲーム機で可能とし、段階的な料金支払いに対し前記ゲーム機は段階的に追加機能対応の制御を行えることを特徴とする。
本発明の請求項2は、請求項1記載の発明において前記追加機能対応のゲーム機における制御内容は、ゲームセレクト時のゲームモードを追加する制御またはゲーム画面中にゲーム内容に対応した所定の指示を与える画面を開くことを特徴とする。
本発明の請求項3は、請求項1または2記載の発明において前記認証手段は、ゲーム機に備えたカード収容手段に磁気カードなどを挿入することにより行うか、半導体素子を内蔵した記憶媒体をゲーム機に装着して行うか、またはゲーム機にIDもしくはパスワードを入力して行うことを特徴とする。
本発明の請求項4は、前記サーバ装置は前記WEBアクセス装置および前記ゲーム機とインターネット接続されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記構成によれば一般層・マニア層の両プレイヤに対し、最適なサービスを提供できる。すなわち一般のお客さんは多機能よりも明快さ、分かり易さを望み、マニアのお客さんは手続きやメニューが多少複雑でも多機能を望むため、いずれの場合でも本人が適宜コンテンツ機能を追加することができる。
利用者は段階的にゲーム習熟度に応じてサービス内容を選択・追加できるため、少しずつゲームに慣れさせ、長く遊んでもらう為の道筋作りをすることができる。
利用者は選択したサービスに応じた金額だけの支払いとなるため経済的である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明によるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムの概略図である。
制御システムは、ゲーム連動コンテンツにアクセスできるPC(パソコン)60または携帯電話機などの携帯情報端末40と、PC(パソコン)60または携帯電話機などの携帯情報端末40によってネットワークを介してコンテンツ画面を閲覧させ、追加機能を表示して所定の料金を支払うことによりゲーム機に対し支払い料金対応の機能の制御指示を送ることができる管理サーバ装置30と、管理サーバ装置30とネットワーク接続されレースデータなどを送り、該情報を管理サーバ装置30に記録させ、管理サーバ装置30から料金支払いの課金情報を受信し、追加機能対応の制御を行うゲームセンタなどに設置されるゲーム機を組み込んだゲーム筐体1または家庭用ゲーム機19より構成される。
【0009】
ゲーム機上で標準提供されているゲームモードが、例えばモードA,モードBの2つであるとする。
ゲームに連動したWEBコンテンツにアクセスし、ゲームモード追加を行うとモードA,モードBに加えてモードCで遊べるゲームの選択肢が増加する。ゲームに関係するオプション機能の類(例えばゲーム機側はカラーセレクト機能,WEB側はカラーセレクトにおける候補選択など)を追加できる。利用者はそれぞれの機能に設定された利用料をパソコンまたは携帯情報端末を操作して支払う。なお、機能によっては無料の場合もある。
【0010】
図2は、本発明によるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムを構成するゲーム機の外観斜視図で、2台のレースゲーム機1a,1bが並設されているレースゲーム筐体1の例である。
各レースゲーム機の正面に表示部(ディスプレイ)7a,7bが、各座席の前にはハンドル4a,4b,シフトレバー5a,5bがそれぞれ設置されている。さらに下部にはアクセル6a,6b,ブレーキ8a,8bが設けられている。また、各レースゲーム機1a,1bの間にはコイン投入部2a,2bがそれぞれ配置されている。各レースゲーム機1a,1bとの間は勿論、図示しないレースゲーム機との間もサーバ装置を介してレースゲームを行うことができる。
各レースゲーム機ではコイン投入,プレイヤ認証,モードセレクトすることによってレースを行い、パソコン60または携帯情報端末40によって追加機能に設定された料金を支払うと、レースゲーム機はゲームセレクト画面での選択できるゲームモード、例えば匠モード,ドレスアップセレクトなどを追加したり、ゲーム画面中にアドバイスなどを与える画面を開いたりする制御を行う。
【0011】
図3は、図1のゲーム機の回路の実施の形態を示すブロック図である。
コイン投入部2はコイン関連装置23に接続され、コイン関連装置23では投入したコインが収容され、そのデータが入出力制御装置24に送られる。操作部21はアクセル,シフトレバー,ブレーキ,ハンドルなどを含んでおり、これら情報は入出力制御装置24に送られる。さらに実行ボタン,選択ボタンなどがあり、同様に入出力制御装置24に送られる。入出力制御装置24は受信したデータをバス25を介してCPU20に送出する。また、各個人の認証のためのIDを記憶するための磁気カードなどの記録媒体15を差し込むためのカード挿入部3が設けられている。カード挿入部3はカード制御部31に接続され、カード制御部31は挿入される記録媒体15からプレイヤ認識のIDデータを読み取る。ROM29にはレースゲームの制御および実行するプログラムおよび必要なデータが格納されており、RAM10はCPU20が演算を行うときに作業エリアとして用いられる。RAM10は、また作成したレースデータや読み込んだデータを一時的に保持する。
【0012】
ゲーム機は入出力制御装置24,ネットワークを介してサーバ装置30に接続されている。他のゲーム機も同様に接続されている。サウンド処理部27ではCPU20からの指示により、BGMなどの音楽信号の出力処理がなされ、デモ時やゲーム中にスピーカから音楽などが流れる。
CPU20は、追加した機能に設定された料金支払いの情報がサーバ装置30から送られてきているか否かをチェックする課金情報チェック部20b,チェックの結果、機能追加料金支払いが確認された場合、ゲームセレクトで選択できるレースのゲームモードの追加を行ったり、レースゲーム画面中にアドバイスを行うナビゲーションアシストを取り込む追加機能取入部20c,追加機能取入部20cで制御される内容をゲーム画面に表示する追加機能表示制御部20dおよびROM29から読み込まれたプログラムにしたがってゲーム機全体を制御するとともにレースゲームを実行処理するゲーム制御部20aの各機能を有している。ここでレースデータ(走行データ)とは、コース,車種,タイム,登録日時,各フレーム毎のハンドル,アクセル,ブレーキ,車の位置,速度,壁に当たったか、グリップしているかの情報などである。フレームとはゲームの処理1回のことを示し、通常は1/60秒毎である。
【0013】
図4は、図1の管理サーバ装置の回路の実施の形態を示すブロック図である。
管理サーバ装置30は携帯情報端末40,パソコン60やレースゲーム筐体1と通信を行う通信部34によって情報の送受信を行う。メモリ部35にはサーバ装置30を制御するプログラムおよびコンテンツ情報が格納されている。CPU31はサーバ装置の動作を制御する他、コンテンツ閲覧制御部31a,追加機能課金部31bおよび課金情報送信部31cの各機能を有している。
コンテンツ閲覧制御部31aは携帯情報端末40などからアクセスがあると、所定のURLのホームページを閲覧できるようにする。ホームページの内容はコンテンツの機能を料金を支払うことにより追加することが可能である。追加機能課金部31bは利用者が機能を追加する場合に、その機能に設定された料金の支払いを求める画面を開く。課金情報送信部31cは料金支払いによって追加された課金情報をゲーム機に送信する。
【0014】
図5は、図1の携帯情報端末の回路の実施の形態を示すブロック図である。
携帯情報端末40の回路部はアンテナ47,表示部52およびスピーカ55と音声出力端子60に接続されている。携帯情報端末40の回路部はサーバ装置30にアクセスするための通信部48,制御プログラムに基づいて携帯情報端末の入出力操作の制御を司どり、各回路の動作を制御するCPU49,画像を展開するビデオRAM58,各データおよび画像を表示部52に表示する制御を行う表示制御部51,音声や音楽(音響データ)の音源となる音源部53,音源チップ(音源部)のデータをアナログ信号に変換しスピーカ55と音声出力端子に出力するD/A変換器54,スピーカ55と音声出力端子60,閲覧ソフト(ブラウザ)や制御プログラムを格納するROM56,入力部57,サーバ装置30からダウンロードするコンテンツなどのデータを格納するワークRAM58およびバッテリー59より構成されている。
CPU49は電話機能,メール機能などの他、サーバ装置30へアクセス操作なされた場合、サーバ装置30よりゲーム連動WEBコンテンツをダンウロードさせ表示制御部51を介して表示部52にゲーム機のコンテンツを表示する制御を行うコンテンツアクセス制御部49aの機能を有している。
ゲーム連動WEBコンテンツにアクセスするには、プレイヤ認証のためにIDまたはパスワードの入力が必要である。
【0015】
図6は、図1のパソコンの構成を示すブロック図である。
DVD,CDなどを再生記録するDVDデッキ,プロッピデッキ70はインターフェース部68を、マウス72,キーボード73はインターフェース部71を、ADSLモデムなどの通信部67はインターフェース部66をそれぞれ介してバスに接続されている。また、HDD63とメモリ部62がバスにそれぞれ接続されている。CPU61によってブラウザ閲覧ソフトを起動し所定URLを指定することにより、通信部67を介してサーバ装置30にアクセスすることが可能となる。CPU61のコンテンツアクセス制御部61aはサーバ装置30へのアクセス操作によってゲーム連動WEBコンテンツをダンウロードしグラフックカード64を介してディスプレイ65にゲーム機のコンテンツを表示する制御を行う。ゲーム連動WEBコンテンツを閲覧するためにはプレイヤ認証が必要である。
【0016】
図7Aは、本発明によるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムの動作を説明するためのフローチャート、図7Bは、図7Aのフローチャートにおいてプレイヤがゲームを開始する状態を示す図および各ステップにおけるゲーム機の表示部の例を説明するための図である。
この例は初期段階ではゲーム機上で、ゲームスタート時に選択できるゲームモードは図8A(a)に示すように2つとなっている。パソコン60または携帯情報端末40を利用してサーバ装置30の連動WEBコンテンツにアクセスし、必要な機能を選択し、例えば、匠モード,ドレスアップ機能とネビゲーションアシストの機能を選択して追加するための利用料を支払ったとする。
【0017】
図8A(b)にパソコンまたは携帯情報端末によってアクセスしたゲーム連動WEBコンテンツの内容として、上級者モード向けの匠モード,車のドレスアップを3つのパターンから選択するドレスアップセレクト,レース走行時にアシスト表示を行うナビゲーションアシストのいずれかが選択できる画面が示されている。この例では匠モードを選択し設定された料金を支払う画面が表示されている。
また図8A(b)に上級者モード向けの匠モードを選択した後、ドレスアップセレクト,ナビゲーションアシストのいずれかが選択できる画面が示されている。この例ではドレスアップセレクトを選択し設定された料金を支払う画面が表示されている。なお、ドレスアップセレクトを追加することにより、ゲーム連動WEBコンテンツにもドレスアップを複数設定するための拡張機能が追加される。図8C(b)にドレスアップパターンが複数設定されている例が示されている。なお、機能によっては無料にしても良いものもある。
【0018】
図7Aにおいてコイン投入部2からコインが投入されると、コイン関連装置23に収容されてコイン情報が入出力制御装置24を介してCPU20に送られる(ステップ(以下「S」という)001)。ゲーム制御部20aは、カード挿入部3に磁気カード15が挿入されると、カード制御部15によってID情報を読み込み、プレイヤの認証を行う(S002)。磁気カードが挿入されていない場合には画像表示部7に磁気カード挿入を促す画面が表示される。ゲーム筐体の1台にプレイヤが座って磁気カードを挿入し認証を行っている状態を図7B(a)に示す。結果的に磁気カードが挿入されず、プレイヤの認証ができない場合にはサーバ装置にレースデータをアップロードすることのない通常のレースゲームのフロー(図示されていない)にブランチする。
【0019】
プレイヤの認証を行った後、課金情報チェック部20bに制御が渡される。課金情報チェック部20bは、サーバ装置30からの課金情報を受信し匠モードがオンしたか否かをチェックする(S003)。匠モードがオンの場合には制御が追加機能取込部20cに渡される。追加機能取込部20cはモードセレクトに2つの基本的なモードに加えて匠モードを追加する(S004)。図8B(a)に、追加機能表示制御部20dによって画像表示部7にモードセレクトの画面が表示され匠モードが加えられた例を示す。
匠モードがオンでないか、または匠モードを追加した場合にはつぎの課金チェックすなわちドレスアップ機能がオンであるかチェックする(S005)。ドレスアップ機能がオンである場合にはモードセレクトにさらにドレスアップ機能を追加する(S006)。図8C(a)に、追加機能表示制御部20dによって画像表示部7にモードセレクトの画面が表示されドレスアップセレクトが加えられた例を示す。シフトレバーによってドレスアップのパターンを選択することができる。
ドレスアップ機能がオンでないか、またはドレスアップ機能を追加した場合にはレースのモードを選択するモードセレクトに進む(S007)。
【0020】
ゲーム制御部20aは、ゲームモードを選択する画面を表示し、その中からプレイヤにゲームのモードを選択させる。ゲームモードにおける基本的なモードは例えばゲーム機で設定される他の車と競う通常のレースモード,コース対応に設定されている時間に挑戦するタイムアタックモードであり、これに上記匠モードやドレスアップセレクトが加えられたものである。この後、コース選択が行われる。ゲームモードを選択すると、選択したモードによるレーススタート画面を表示し、レースを開始する(S008)。
ゲーム制御部20aはプレイヤの操作にしたがってレース処理を行い(S009)、図示しないレースデータ保存部によりレースの走行データをフレーム毎にRAM10に記録する。レース処理では課金情報チェック部20bがナビゲーションアシストがオンか否かをチェックする(S010)。図8Dに、パソコンまたは携帯情報端末によってアクセスしたゲーム連動WEBコンテンツの内容として匠モード,ドレスアップセレクトが既に使用可能となり、ナビゲーションアシストを選択できる画面が示されている。さらにナビゲーションアシストの設定された料金を支払う画面が表示されている。
【0021】
ナビゲーションアシストがオンの場合、追加機能取込部20cはナビゲーションアシストを追加し、追加機能表示制御部20dがナビゲーション表示処理を行う(S011)。図8D(b)に、レース中の画面の上部に「この先カーブのためブレーキが必要」という趣旨のアドバイスの画面が表示されている例を示す。
ゲーム制御部20aはこのようにレース処理を進めてレースが終了したか否かの判断に移行する(S012)。レースが終了した場合にはゲームオーバー処理が行われ、走行データなどの情報がサーバ装置30に送られる(S013)。レースが終了していない場合には上記S009,S010,S011が繰り返される。
【0022】
以上の実施の形態は料金支払いにより追加される機能として匠モード,ドレスアップセレクト,ナビゲーションアシストの例を説明したが、追加されるものはこの機能に限るものではなく、ゲーム機の他の機能も同様に追加できる。また、ゲーム機に機能が追加されると同時にWEBコンテンツにもドレスアップパターンが複数設定される例を説明したが、同様にコンテンツ側にドレスアップパターン機能のみならず、他の機能を設定することも可能である。
さらにプレイヤ認証を磁気カードで行う例を示したが、半導体を内蔵した記憶媒体をゲーム機に装着したり、ID,パスワードを入力して認証することもできる。
また、WEBアクセス装置としてパソコンや携帯情報端末の例を説明したが、ゲーム機自体からサーバ装置にアクセスしコンテンツの機能を使用可能に構成することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
WEBコンテンツサービスにおいて追加機能に設定された料金を支払うことによりゲーム機で支払い料金に応じた機能が追加される段階別課金サービスシステムである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明によるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムの概略図である。
【図2】本発明によるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムを構成するゲーム機の外観斜視図である。
【図3】図1のゲーム機の回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図4】図1の管理サーバ装置の回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】図1の携帯情報端末の回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図6】図1のパソコンの構成を示すブロック図である。
【図7A】本発明によるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図7B】図7Aのフローチャートにおいてプレイヤがゲームを開始する状態を示す図および各ステップにおけるゲーム機の表示部の例を説明するための図である。
【図8A】WEBコンテンツおよびゲーム機の画面例を示す図で、初期段階のコンテンツの状態を示している。
【図8B】WEBコンテンツおよびゲーム機の画面例を示す図で、モードセレクトに匠モードが追加された状態を示している。
【図8C】WEBコンテンツおよびゲーム機の画面例を示す図で、モードセレクトにドレスアップモードが追加された状態を示している。
【図8D】WEBコンテンツおよびゲーム機の画面例を示す図で、ナビゲーションアシストが追加された状態を示している。
【符号の説明】
【0025】
1 レースゲーム筐体
1a,1b レースゲーム機
2a,2b コイン投入部
3a,3b カード挿入部
4a,4b ハンドル
5a,5b シフトレバー
6a,6b アクセル
7a,7b 表示部
8a,8b ブレーキ
19 家庭用ゲーム機
40 携帯情報端末
60 パソコン
【技術分野】
【0001】
本発明は、TVゲーム機、該TVゲーム機に連動したWEBコンテンツサービスを提供するサーバ装置並びに該WEBコンテンツサービスを閲覧できるパソコンおよび携帯情報端末などのWEBアクセス装置よりなり、利用者の支払い額に応じて段階的にサービスを拡大するWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
アーケードゲームにおいては、通りすがりのライトプレイヤ(ゲームに不慣れなごく普通の人)とゲーマー(より複雑なゲームルール,細分化されたサービスを要求する人。俗にマニアとも呼ばれる。)を想定して作る必要があるが、両者を満足させる事は大変難しい。
例えばゲーマーが好むゲームモードや機能を多数追加すると、ゲーム開始時に選択しなければならないメニューが増加し、煩わしさや複雑さがつきまとう。これでは一般のお客さんがついていけず、ゲーム離れを引き起こす原因になる。
逆に、一般のお客さん向けに機能を削ぎ落とした場合は、遊びの選択肢が狭まり、ゲームを長く遊んでもらいたくても、すぐに飽きられてしまう事が考えられる。
従来はどちらかのお客さんにターゲットを絞り込んで、ある程度割り切った作りをすることが常だった。
【0003】
そこで、プレイヤが自らの習熟度に応じて各機能をコンテンツに追加して段階的に機能を増加させることが考えられる。
機能の利用を制限するものとしてテーマパークの来場者にかかる負担を低減してコンテンツ配信のアクセス制限を行うことができるアクセス制限装置,アクセス制限方法が提案されている(特許文献1)。
これは識別情報とコンテンツの配信を許可する度数を度数情報として記憶し、認証部によって認証が成立した識別情報に対応する度数を度数情報部から読み出し、読み出した度数を減算して度数情報を更新し、減算された度数に応じた配信期間についてコンテンツの配信許可をするものである。
また、他の例として流通するコンテンツの利用を管理することができるコンテンツ管理システムが提案されている(特許文献2)。
これは、利用が制限された利用制限コンテンツを利用制限の程度によって階層化されており、各階層に実行情報IDを対応付け実行情報を用いてユーザが利用できるようにするものである。
上記特許文献1,2はいずれもアクセス回数や実行情報に合わせて制限されたコンテンツの利用をできるようにしたものである。
【特許文献1】特開2004−227146号公報
【特許文献2】特開2004−86409号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献の内容も含めて提供するサービスが多数ある場合、慣れていない利用者に対して一度にサービスを解放しても使いこなすことができない場合が多い。また提供するサービスが多数ある場合には利用者が混乱を招き、楽しみを与えるはずのサービスが、魅力が伝わる前に敬遠される可能性もある。
利用者が快適に利用できる為には、多数の機能を利用者自身が徐々に利用できるようにすることが望ましい。
【0005】
本発明の目的は、利用者がWEBコンテンツ上で利用したいサービスを選択し、それに見合った利用料を支払うことにより、利用料に合わせて、ゲーム機上でのゲームモードやオプション機能などのメニューを追加し必要に応じてWEBコンテンツ側にも連動機能が追加されるようにして、一般層,マニア層いずれもそれぞれ満足するようなゲームのコンテンツ追加を実現できるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために本発明の請求項1は、プレイヤ認証することによりゲーム連動WEBコンテンツにアクセスし、コンテンツの各機能を使用可能なパソコンまたは携帯情報端末などのWEBアクセス装置と、前記WEBアクセス装置からゲーム連動WEBコンテンツにアクセスがあった場合、該ゲーム連動WEBコンテンツの閲覧などが可能になるように制御するコンテンツ閲覧制御手段,コンテンツの追加できる機能を閲覧させ、プレイヤが選択した追加機能に対し所定の利用料を支払うための追加機能課金手段並びに追加機能に対し課金情報を送信する課金情報送信手段を有するサーバ装置と、プレイヤを認証する認証手段,追加機能に対し課金がされたか否かをチェックする課金情報チェック手段,前記チェックにより課金がなされていた場合、追加機能を取り入れる追加機能取入手段並びに取り入れた追加機能を所定のタイミングでゲーム画面に表示する追加機能表示制御手段を有するを有するゲーム機を備え、前記WEBアクセス装置でコンテンツ追加のために料金を支払うことにより、支払った料金に応じた追加機能を前記WEBアクセス装置で利用可能にするとともに追加された機能対応の制御を前記ゲーム機で可能とし、段階的な料金支払いに対し前記ゲーム機は段階的に追加機能対応の制御を行えることを特徴とする。
本発明の請求項2は、請求項1記載の発明において前記追加機能対応のゲーム機における制御内容は、ゲームセレクト時のゲームモードを追加する制御またはゲーム画面中にゲーム内容に対応した所定の指示を与える画面を開くことを特徴とする。
本発明の請求項3は、請求項1または2記載の発明において前記認証手段は、ゲーム機に備えたカード収容手段に磁気カードなどを挿入することにより行うか、半導体素子を内蔵した記憶媒体をゲーム機に装着して行うか、またはゲーム機にIDもしくはパスワードを入力して行うことを特徴とする。
本発明の請求項4は、前記サーバ装置は前記WEBアクセス装置および前記ゲーム機とインターネット接続されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
上記構成によれば一般層・マニア層の両プレイヤに対し、最適なサービスを提供できる。すなわち一般のお客さんは多機能よりも明快さ、分かり易さを望み、マニアのお客さんは手続きやメニューが多少複雑でも多機能を望むため、いずれの場合でも本人が適宜コンテンツ機能を追加することができる。
利用者は段階的にゲーム習熟度に応じてサービス内容を選択・追加できるため、少しずつゲームに慣れさせ、長く遊んでもらう為の道筋作りをすることができる。
利用者は選択したサービスに応じた金額だけの支払いとなるため経済的である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明によるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムの概略図である。
制御システムは、ゲーム連動コンテンツにアクセスできるPC(パソコン)60または携帯電話機などの携帯情報端末40と、PC(パソコン)60または携帯電話機などの携帯情報端末40によってネットワークを介してコンテンツ画面を閲覧させ、追加機能を表示して所定の料金を支払うことによりゲーム機に対し支払い料金対応の機能の制御指示を送ることができる管理サーバ装置30と、管理サーバ装置30とネットワーク接続されレースデータなどを送り、該情報を管理サーバ装置30に記録させ、管理サーバ装置30から料金支払いの課金情報を受信し、追加機能対応の制御を行うゲームセンタなどに設置されるゲーム機を組み込んだゲーム筐体1または家庭用ゲーム機19より構成される。
【0009】
ゲーム機上で標準提供されているゲームモードが、例えばモードA,モードBの2つであるとする。
ゲームに連動したWEBコンテンツにアクセスし、ゲームモード追加を行うとモードA,モードBに加えてモードCで遊べるゲームの選択肢が増加する。ゲームに関係するオプション機能の類(例えばゲーム機側はカラーセレクト機能,WEB側はカラーセレクトにおける候補選択など)を追加できる。利用者はそれぞれの機能に設定された利用料をパソコンまたは携帯情報端末を操作して支払う。なお、機能によっては無料の場合もある。
【0010】
図2は、本発明によるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムを構成するゲーム機の外観斜視図で、2台のレースゲーム機1a,1bが並設されているレースゲーム筐体1の例である。
各レースゲーム機の正面に表示部(ディスプレイ)7a,7bが、各座席の前にはハンドル4a,4b,シフトレバー5a,5bがそれぞれ設置されている。さらに下部にはアクセル6a,6b,ブレーキ8a,8bが設けられている。また、各レースゲーム機1a,1bの間にはコイン投入部2a,2bがそれぞれ配置されている。各レースゲーム機1a,1bとの間は勿論、図示しないレースゲーム機との間もサーバ装置を介してレースゲームを行うことができる。
各レースゲーム機ではコイン投入,プレイヤ認証,モードセレクトすることによってレースを行い、パソコン60または携帯情報端末40によって追加機能に設定された料金を支払うと、レースゲーム機はゲームセレクト画面での選択できるゲームモード、例えば匠モード,ドレスアップセレクトなどを追加したり、ゲーム画面中にアドバイスなどを与える画面を開いたりする制御を行う。
【0011】
図3は、図1のゲーム機の回路の実施の形態を示すブロック図である。
コイン投入部2はコイン関連装置23に接続され、コイン関連装置23では投入したコインが収容され、そのデータが入出力制御装置24に送られる。操作部21はアクセル,シフトレバー,ブレーキ,ハンドルなどを含んでおり、これら情報は入出力制御装置24に送られる。さらに実行ボタン,選択ボタンなどがあり、同様に入出力制御装置24に送られる。入出力制御装置24は受信したデータをバス25を介してCPU20に送出する。また、各個人の認証のためのIDを記憶するための磁気カードなどの記録媒体15を差し込むためのカード挿入部3が設けられている。カード挿入部3はカード制御部31に接続され、カード制御部31は挿入される記録媒体15からプレイヤ認識のIDデータを読み取る。ROM29にはレースゲームの制御および実行するプログラムおよび必要なデータが格納されており、RAM10はCPU20が演算を行うときに作業エリアとして用いられる。RAM10は、また作成したレースデータや読み込んだデータを一時的に保持する。
【0012】
ゲーム機は入出力制御装置24,ネットワークを介してサーバ装置30に接続されている。他のゲーム機も同様に接続されている。サウンド処理部27ではCPU20からの指示により、BGMなどの音楽信号の出力処理がなされ、デモ時やゲーム中にスピーカから音楽などが流れる。
CPU20は、追加した機能に設定された料金支払いの情報がサーバ装置30から送られてきているか否かをチェックする課金情報チェック部20b,チェックの結果、機能追加料金支払いが確認された場合、ゲームセレクトで選択できるレースのゲームモードの追加を行ったり、レースゲーム画面中にアドバイスを行うナビゲーションアシストを取り込む追加機能取入部20c,追加機能取入部20cで制御される内容をゲーム画面に表示する追加機能表示制御部20dおよびROM29から読み込まれたプログラムにしたがってゲーム機全体を制御するとともにレースゲームを実行処理するゲーム制御部20aの各機能を有している。ここでレースデータ(走行データ)とは、コース,車種,タイム,登録日時,各フレーム毎のハンドル,アクセル,ブレーキ,車の位置,速度,壁に当たったか、グリップしているかの情報などである。フレームとはゲームの処理1回のことを示し、通常は1/60秒毎である。
【0013】
図4は、図1の管理サーバ装置の回路の実施の形態を示すブロック図である。
管理サーバ装置30は携帯情報端末40,パソコン60やレースゲーム筐体1と通信を行う通信部34によって情報の送受信を行う。メモリ部35にはサーバ装置30を制御するプログラムおよびコンテンツ情報が格納されている。CPU31はサーバ装置の動作を制御する他、コンテンツ閲覧制御部31a,追加機能課金部31bおよび課金情報送信部31cの各機能を有している。
コンテンツ閲覧制御部31aは携帯情報端末40などからアクセスがあると、所定のURLのホームページを閲覧できるようにする。ホームページの内容はコンテンツの機能を料金を支払うことにより追加することが可能である。追加機能課金部31bは利用者が機能を追加する場合に、その機能に設定された料金の支払いを求める画面を開く。課金情報送信部31cは料金支払いによって追加された課金情報をゲーム機に送信する。
【0014】
図5は、図1の携帯情報端末の回路の実施の形態を示すブロック図である。
携帯情報端末40の回路部はアンテナ47,表示部52およびスピーカ55と音声出力端子60に接続されている。携帯情報端末40の回路部はサーバ装置30にアクセスするための通信部48,制御プログラムに基づいて携帯情報端末の入出力操作の制御を司どり、各回路の動作を制御するCPU49,画像を展開するビデオRAM58,各データおよび画像を表示部52に表示する制御を行う表示制御部51,音声や音楽(音響データ)の音源となる音源部53,音源チップ(音源部)のデータをアナログ信号に変換しスピーカ55と音声出力端子に出力するD/A変換器54,スピーカ55と音声出力端子60,閲覧ソフト(ブラウザ)や制御プログラムを格納するROM56,入力部57,サーバ装置30からダウンロードするコンテンツなどのデータを格納するワークRAM58およびバッテリー59より構成されている。
CPU49は電話機能,メール機能などの他、サーバ装置30へアクセス操作なされた場合、サーバ装置30よりゲーム連動WEBコンテンツをダンウロードさせ表示制御部51を介して表示部52にゲーム機のコンテンツを表示する制御を行うコンテンツアクセス制御部49aの機能を有している。
ゲーム連動WEBコンテンツにアクセスするには、プレイヤ認証のためにIDまたはパスワードの入力が必要である。
【0015】
図6は、図1のパソコンの構成を示すブロック図である。
DVD,CDなどを再生記録するDVDデッキ,プロッピデッキ70はインターフェース部68を、マウス72,キーボード73はインターフェース部71を、ADSLモデムなどの通信部67はインターフェース部66をそれぞれ介してバスに接続されている。また、HDD63とメモリ部62がバスにそれぞれ接続されている。CPU61によってブラウザ閲覧ソフトを起動し所定URLを指定することにより、通信部67を介してサーバ装置30にアクセスすることが可能となる。CPU61のコンテンツアクセス制御部61aはサーバ装置30へのアクセス操作によってゲーム連動WEBコンテンツをダンウロードしグラフックカード64を介してディスプレイ65にゲーム機のコンテンツを表示する制御を行う。ゲーム連動WEBコンテンツを閲覧するためにはプレイヤ認証が必要である。
【0016】
図7Aは、本発明によるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムの動作を説明するためのフローチャート、図7Bは、図7Aのフローチャートにおいてプレイヤがゲームを開始する状態を示す図および各ステップにおけるゲーム機の表示部の例を説明するための図である。
この例は初期段階ではゲーム機上で、ゲームスタート時に選択できるゲームモードは図8A(a)に示すように2つとなっている。パソコン60または携帯情報端末40を利用してサーバ装置30の連動WEBコンテンツにアクセスし、必要な機能を選択し、例えば、匠モード,ドレスアップ機能とネビゲーションアシストの機能を選択して追加するための利用料を支払ったとする。
【0017】
図8A(b)にパソコンまたは携帯情報端末によってアクセスしたゲーム連動WEBコンテンツの内容として、上級者モード向けの匠モード,車のドレスアップを3つのパターンから選択するドレスアップセレクト,レース走行時にアシスト表示を行うナビゲーションアシストのいずれかが選択できる画面が示されている。この例では匠モードを選択し設定された料金を支払う画面が表示されている。
また図8A(b)に上級者モード向けの匠モードを選択した後、ドレスアップセレクト,ナビゲーションアシストのいずれかが選択できる画面が示されている。この例ではドレスアップセレクトを選択し設定された料金を支払う画面が表示されている。なお、ドレスアップセレクトを追加することにより、ゲーム連動WEBコンテンツにもドレスアップを複数設定するための拡張機能が追加される。図8C(b)にドレスアップパターンが複数設定されている例が示されている。なお、機能によっては無料にしても良いものもある。
【0018】
図7Aにおいてコイン投入部2からコインが投入されると、コイン関連装置23に収容されてコイン情報が入出力制御装置24を介してCPU20に送られる(ステップ(以下「S」という)001)。ゲーム制御部20aは、カード挿入部3に磁気カード15が挿入されると、カード制御部15によってID情報を読み込み、プレイヤの認証を行う(S002)。磁気カードが挿入されていない場合には画像表示部7に磁気カード挿入を促す画面が表示される。ゲーム筐体の1台にプレイヤが座って磁気カードを挿入し認証を行っている状態を図7B(a)に示す。結果的に磁気カードが挿入されず、プレイヤの認証ができない場合にはサーバ装置にレースデータをアップロードすることのない通常のレースゲームのフロー(図示されていない)にブランチする。
【0019】
プレイヤの認証を行った後、課金情報チェック部20bに制御が渡される。課金情報チェック部20bは、サーバ装置30からの課金情報を受信し匠モードがオンしたか否かをチェックする(S003)。匠モードがオンの場合には制御が追加機能取込部20cに渡される。追加機能取込部20cはモードセレクトに2つの基本的なモードに加えて匠モードを追加する(S004)。図8B(a)に、追加機能表示制御部20dによって画像表示部7にモードセレクトの画面が表示され匠モードが加えられた例を示す。
匠モードがオンでないか、または匠モードを追加した場合にはつぎの課金チェックすなわちドレスアップ機能がオンであるかチェックする(S005)。ドレスアップ機能がオンである場合にはモードセレクトにさらにドレスアップ機能を追加する(S006)。図8C(a)に、追加機能表示制御部20dによって画像表示部7にモードセレクトの画面が表示されドレスアップセレクトが加えられた例を示す。シフトレバーによってドレスアップのパターンを選択することができる。
ドレスアップ機能がオンでないか、またはドレスアップ機能を追加した場合にはレースのモードを選択するモードセレクトに進む(S007)。
【0020】
ゲーム制御部20aは、ゲームモードを選択する画面を表示し、その中からプレイヤにゲームのモードを選択させる。ゲームモードにおける基本的なモードは例えばゲーム機で設定される他の車と競う通常のレースモード,コース対応に設定されている時間に挑戦するタイムアタックモードであり、これに上記匠モードやドレスアップセレクトが加えられたものである。この後、コース選択が行われる。ゲームモードを選択すると、選択したモードによるレーススタート画面を表示し、レースを開始する(S008)。
ゲーム制御部20aはプレイヤの操作にしたがってレース処理を行い(S009)、図示しないレースデータ保存部によりレースの走行データをフレーム毎にRAM10に記録する。レース処理では課金情報チェック部20bがナビゲーションアシストがオンか否かをチェックする(S010)。図8Dに、パソコンまたは携帯情報端末によってアクセスしたゲーム連動WEBコンテンツの内容として匠モード,ドレスアップセレクトが既に使用可能となり、ナビゲーションアシストを選択できる画面が示されている。さらにナビゲーションアシストの設定された料金を支払う画面が表示されている。
【0021】
ナビゲーションアシストがオンの場合、追加機能取込部20cはナビゲーションアシストを追加し、追加機能表示制御部20dがナビゲーション表示処理を行う(S011)。図8D(b)に、レース中の画面の上部に「この先カーブのためブレーキが必要」という趣旨のアドバイスの画面が表示されている例を示す。
ゲーム制御部20aはこのようにレース処理を進めてレースが終了したか否かの判断に移行する(S012)。レースが終了した場合にはゲームオーバー処理が行われ、走行データなどの情報がサーバ装置30に送られる(S013)。レースが終了していない場合には上記S009,S010,S011が繰り返される。
【0022】
以上の実施の形態は料金支払いにより追加される機能として匠モード,ドレスアップセレクト,ナビゲーションアシストの例を説明したが、追加されるものはこの機能に限るものではなく、ゲーム機の他の機能も同様に追加できる。また、ゲーム機に機能が追加されると同時にWEBコンテンツにもドレスアップパターンが複数設定される例を説明したが、同様にコンテンツ側にドレスアップパターン機能のみならず、他の機能を設定することも可能である。
さらにプレイヤ認証を磁気カードで行う例を示したが、半導体を内蔵した記憶媒体をゲーム機に装着したり、ID,パスワードを入力して認証することもできる。
また、WEBアクセス装置としてパソコンや携帯情報端末の例を説明したが、ゲーム機自体からサーバ装置にアクセスしコンテンツの機能を使用可能に構成することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0023】
WEBコンテンツサービスにおいて追加機能に設定された料金を支払うことによりゲーム機で支払い料金に応じた機能が追加される段階別課金サービスシステムである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明によるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムの概略図である。
【図2】本発明によるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムを構成するゲーム機の外観斜視図である。
【図3】図1のゲーム機の回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図4】図1の管理サーバ装置の回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図5】図1の携帯情報端末の回路の実施の形態を示すブロック図である。
【図6】図1のパソコンの構成を示すブロック図である。
【図7A】本発明によるWEBコンテンツの段階別課金サービスシステムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図7B】図7Aのフローチャートにおいてプレイヤがゲームを開始する状態を示す図および各ステップにおけるゲーム機の表示部の例を説明するための図である。
【図8A】WEBコンテンツおよびゲーム機の画面例を示す図で、初期段階のコンテンツの状態を示している。
【図8B】WEBコンテンツおよびゲーム機の画面例を示す図で、モードセレクトに匠モードが追加された状態を示している。
【図8C】WEBコンテンツおよびゲーム機の画面例を示す図で、モードセレクトにドレスアップモードが追加された状態を示している。
【図8D】WEBコンテンツおよびゲーム機の画面例を示す図で、ナビゲーションアシストが追加された状態を示している。
【符号の説明】
【0025】
1 レースゲーム筐体
1a,1b レースゲーム機
2a,2b コイン投入部
3a,3b カード挿入部
4a,4b ハンドル
5a,5b シフトレバー
6a,6b アクセル
7a,7b 表示部
8a,8b ブレーキ
19 家庭用ゲーム機
40 携帯情報端末
60 パソコン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレイヤ認証することによりゲーム連動WEBコンテンツにアクセスし、コンテンツの各機能を使用可能なパソコンまたは携帯情報端末などのWEBアクセス装置と、
前記WEBアクセス装置からゲーム連動WEBコンテンツにアクセスがあった場合、該ゲーム連動WEBコンテンツの閲覧などが可能になるように制御するコンテンツ閲覧制御手段,コンテンツの追加できる機能を閲覧させ、プレイヤが選択した追加機能に対し所定の利用料を支払うための追加機能課金手段並びに追加機能に対し課金情報を送信する課金情報送信手段を有するサーバ装置と、
プレイヤを認証する認証手段,追加機能に対し課金がされたか否かをチェックする課金情報チェック手段,前記チェックにより課金がなされていた場合、追加機能を取り入れる追加機能取入手段並びに取り入れた追加機能を所定のタイミングでゲーム画面に表示する追加機能表示制御手段を有するを有するゲーム機を備え、
前記WEBアクセス装置でコンテンツ追加のために料金を支払うことにより、支払った料金に応じた追加機能を前記WEBアクセス装置で利用可能にするとともに追加された機能対応の制御を前記ゲーム機で可能とし、段階的な料金支払いに対し前記ゲーム機は段階的に追加機能対応の制御を行えることを特徴とするWEBコンテンツの段階別課金サービスシステム。
【請求項2】
前記追加機能対応のゲーム機における制御内容は、ゲームセレクト時のゲームモードを追加する制御またはゲーム画面中にゲーム内容に対応した所定の指示を与える画面を開くことを特徴とする請求項1記載のWEBコンテンツの段階別課金サービスシステム。
【請求項3】
前記認証手段は、ゲーム機に備えたカード収容手段に磁気カードなどを挿入することにより行うか、半導体素子を内蔵した記憶媒体をゲーム機に装着して行うか、またはゲーム機にIDもしくはパスワードを入力して行うことを特徴とする請求項1または2記載のWEBコンテンツの段階別課金サービスシステム。
【請求項4】
前記サーバ装置は前記WEBアクセス装置および前記ゲーム機とインターネット接続されることを特徴とする請求項1,2または3記載のWEBコンテンツの段階別課金サービスシステム。
【請求項1】
プレイヤ認証することによりゲーム連動WEBコンテンツにアクセスし、コンテンツの各機能を使用可能なパソコンまたは携帯情報端末などのWEBアクセス装置と、
前記WEBアクセス装置からゲーム連動WEBコンテンツにアクセスがあった場合、該ゲーム連動WEBコンテンツの閲覧などが可能になるように制御するコンテンツ閲覧制御手段,コンテンツの追加できる機能を閲覧させ、プレイヤが選択した追加機能に対し所定の利用料を支払うための追加機能課金手段並びに追加機能に対し課金情報を送信する課金情報送信手段を有するサーバ装置と、
プレイヤを認証する認証手段,追加機能に対し課金がされたか否かをチェックする課金情報チェック手段,前記チェックにより課金がなされていた場合、追加機能を取り入れる追加機能取入手段並びに取り入れた追加機能を所定のタイミングでゲーム画面に表示する追加機能表示制御手段を有するを有するゲーム機を備え、
前記WEBアクセス装置でコンテンツ追加のために料金を支払うことにより、支払った料金に応じた追加機能を前記WEBアクセス装置で利用可能にするとともに追加された機能対応の制御を前記ゲーム機で可能とし、段階的な料金支払いに対し前記ゲーム機は段階的に追加機能対応の制御を行えることを特徴とするWEBコンテンツの段階別課金サービスシステム。
【請求項2】
前記追加機能対応のゲーム機における制御内容は、ゲームセレクト時のゲームモードを追加する制御またはゲーム画面中にゲーム内容に対応した所定の指示を与える画面を開くことを特徴とする請求項1記載のWEBコンテンツの段階別課金サービスシステム。
【請求項3】
前記認証手段は、ゲーム機に備えたカード収容手段に磁気カードなどを挿入することにより行うか、半導体素子を内蔵した記憶媒体をゲーム機に装着して行うか、またはゲーム機にIDもしくはパスワードを入力して行うことを特徴とする請求項1または2記載のWEBコンテンツの段階別課金サービスシステム。
【請求項4】
前記サーバ装置は前記WEBアクセス装置および前記ゲーム機とインターネット接続されることを特徴とする請求項1,2または3記載のWEBコンテンツの段階別課金サービスシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【公開番号】特開2006−198287(P2006−198287A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−15152(P2005−15152)
【出願日】平成17年1月24日(2005.1.24)
【出願人】(000132840)株式会社タイトー (49)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月24日(2005.1.24)
【出願人】(000132840)株式会社タイトー (49)
【Fターム(参考)】
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