説明

X線診断装置

【課題】本発明の目的は、必要な心拍位相の画像を少ない線量で収集することにある。
【解決手段】X線診断装置は、X線を発生するX線発生部(1、4)と、被検体を透過したX線を検出するX線検出部(2)と、操作者により操作されるX線曝射操作部(3)と、X線発生部からのX線発生後であって被検体の心拍位相が所定回数特定位相に達する時点に造影剤注入開始に関わる信号を発生するシステム制御部(10)とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、心臓等の造影検査に対応するX線診断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
心臓のX線造影検査、インターベンションにおいては、血管・心臓形状や機能を把握することが非常に重要である。しかし心臓は他の部位と異なり、動きが避けられないため、あくまで影絵(プロジェクションデータ)を用いた把握が主であった。
【0003】
ところで近年、心臓領域でのアプリケーションが徐々に開発され始めた。その中には冠状動脈のディジタルサブトラクションアンギオ(DSA)画像を作成するもの、冠状動脈からの心筋への灌流(Perfusion)を同定するもの、冠状動脈の三次元構造を局所的/全体的に作成するものなどがある。
【0004】
冠状動脈のDSA画像を作成するには、最低限一心拍分の良好なマスク画像として造影剤の影響が殆どない画像が必要とされる。ところが造影剤注入開始のタイミングが早過ぎて、一心拍分の良好なマスク画像が収集できてないことがある。これはDSA画像を作成する上で致命的な問題となる。冠状動脈からの心筋へのPerfusionを同定する場合も、同様の問題が発生する危険性がある。
【0005】
次に冠状動脈の三次元構造を局所的又は全体的に作成する場合、比較的動きの少ない拡張末期の画像がキーとなる。例えば注目領域のみに着目し、その部分の動きを補正することにより局所的な三次元構造を作成する方法では、拡張末期の画像に対し注目領域を指示する。
【0006】
ところが拡張末期を過ぎた直後に撮影を開始した場合、任意の撮影区間の中に入る拡張末期の数が少なくなる危険性がある。その場合指示する情報量が少なくなるため、情報不足となり、その結果再構成が良好に行えないリスクがある。
【0007】
一方、冠状動脈の三次元構造を全体的に作成する場合、拡張末期の画像のみを用いて再構成を用いて少ない情報下での再構成を行う。このような方法でも拡張末期が一つ少ないか、多いかは画質に大いに影響する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、必要な心拍位相の画像を少ない線量で収集することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の局面によるX線診断装置は、X線を発生するX線発生部と、被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、操作者により操作されるX線曝射操作部と、X線発生部からのX線発生後であって被検体の心拍位相が所定回数特定位相に達する時点に造影剤注入開始に関わる信号を発生する制御部とを具備する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、必要な心拍位相の画像を少ない線量で収集することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
本実施形態はその概要において、従来では、撮影開始トリガがオンになった瞬間から撮影を開始するものであったが、本実施形態ではさらに心拍位相が予め決められた心拍位相に達した瞬間、もしくはその予定時点より一定時間前から撮影を開始する。それにより必要な心拍位相の画像を過不足なく効率的に収集する。また、撮影開始から少なくとも1周期経過後に造影開始を指示する。それにより必要な情報(必要な周期のマスク画像)を確実に収集することができる。
【0012】
図1は本実施形態に係るX線診断装置の構成を示している。本実施形態に係るX線診断装置100は、被検体150に照射するためのX線を発生するX線発生部1を有する。X線発生部1はX線を発生するX線管15とX線の照射野を成形するX線絞り器16とを有する。高電圧発生部4の高電圧発生器42はX線制御部41の制御の元でX線管15に高電圧を印加し、フィラメント電流を供給する。それによりX線管15からX線が発生される。X線管15は、アーム回動移動機構31に少なくとも直交3軸に関して回転自在に支持されるC形アーム5に保持される。X線管15に対向するC形アーム5上の位置及び向きにX線検出部2の平面検出器21が保持される。
【0013】
平面検出器21は、例えば2次元状にアレイされた複数の半導体検出素子を有する。寝台の天板移動機構32に移動自在に支持された天板17上に載置された被検体150を透過したX線は、平面検出器21の複数の半導体検出素子で電荷に変換され、蓄積される。蓄積された電荷はゲートドライバ22のゲート駆動により半導体検出素子ごと又はチャンネル単位ごとに電流信号として読み出される。投影データ生成部13の電荷電圧変換器23は、平面検出器21から読み出されたの電流信号を半導体検出素子ごと又はチャンネル単位ごとに電圧信号に変換する。アナログディジタル(A/D)変換器24は、電荷電圧変換器23で変換された電圧信号を半導体検出素子ごと又はチャンネル単位ごとにディジタル信号に変換し、画像データとして出力する。画像データ管理部7の画像データ記憶部72は、生の画像データ又は画像演算部71で演算された画像データを記憶する。画像表示部8は、画像データ記憶部72から読み出された画像データを表示するために、表示用データ生成部81とディジタルアナログ(D/A)変換部82とモニタ83とを有する。 上記天板17上に載置された被検体150には、心電図収集部6が装着される。心電図収集部6は、被検体150の心電図を計測する機能とともに、その心電図波形から、医師等が所望する特定の心拍位相を検出してパルス状の心電トリガ信号を繰り返し発生する機能を有している。この特定の心拍位相は、医師等が自由設定で指定しても良いし、撮影プログラム毎や撮影モード(どのような解析に使用するか)毎にデフォルト値として自動設定されるようにしても良い
心拍位相は、例えばR波から次のR波までの期間を百分率で規格化し、当該期間内の位置をパーセントで表現される。例えば冠状動脈の三次元構造を局所的又は全体的に作成する場合、比較的動きの少ない拡張末期に対応する心拍位相が上記「特定の心拍位相」として設定される。なお、ここでは説明の便宜上、特定の心拍位相はゼロ%、つまりR波のタイミングで心電トリガ信号を発生するものとする。
【0014】
また、上記天板17上に載置された被検体150には、システム制御部10からの造影剤注入信号により制御されたタイミング、注入量及び注入速度で被検体150に造影剤を自動注入するためのいわゆるインジェクターと呼ばれる造影剤注入装置33が装着される。
【0015】
システム制御部10には、撮影条件等の入力のための一般的な操作部9の他に、X線曝射ボタン3が接続されている。X線曝射ボタン3は典型的には押しボタンであり、操作者により押下操作されている期間中に継続的にX線曝射トリガ信号を発生する。
【0016】
図2に例示するように、システム制御部10内の例えばラッチ回路として構成されるX線信号発生部101は、X線曝射ボタン3から供給されるX線曝射トリガ信号と、心電図収集部6から供給される心電トリガ信号とに基づいて、特定期間中継続的にX線制御部4に対してX線発生信号を実質的に発生する。X線信号発生部101には立ち下がり検出回路103が接続される。立ち下がり検出回路103は、X線曝射ボタン3の押下操作解除に対応するX線曝射トリガ信号立ち下がりを検出する。X線信号発生部101は、立ち下がり検出回路103によりX線曝射トリガ信号立ち下がりが検出されたとき、または立ち下がり検出回路103からX線曝射トリガ信号立ち下がりの検出を表す信号を入力したとき、X線発生信号を停止する。
【0017】
X線制御部4は、システム制御部10からX線発生信号を受けている期間中、高電圧発生器42からX線管15に対してフィラメント電流を継続的に供給し、パルス形の管電圧を繰り返し印加するための制御信号を発生する。また、システム制御部10は、X線発生信号に同期して、ゲートドライバ22に対して電荷読出動作を実施させるための制御信号を発生し、またアナログディジタル変換器24に対してアナログディジタル変換動作を実施させるための制御信号を発生する。これら制御信号により、X線発生信号が発生されている特定期間中にX線撮影が一定周期で繰り返され、一連をなす複数枚の画像のデータが発生される。
【0018】
また、システム制御部10は、X線曝射ボタン3から供給されるX線曝射トリガ信号と、心電図収集部6から供給される心電トリガ信号とに基づいて、X線発生信号の発生とは相違する期間中継続的に造影剤注入装置33に造影剤注入信号を発生する。造影剤注入装置33は、システム制御部10から造影剤注入信号を受けている期間中、継続的に被検体150に対して造影剤を注入する。
【0019】
図3には、システム制御部10によるX線曝射動作と造影剤注入動作に関するタイムチャートを示している。X線曝射ボタン3が押される(オン状態)より前のオフ状態の段階から、心電図収集部6からシステム制御部10に対して典型的にはR波に同期した心電トリガ信号が繰り返し供給される。この状態でシステム制御部10はX線曝射ボタン3からのX線曝射トリガ信号の供給を待機する。なお、X線曝射トリガ信号の供給は、X線曝射トリガ信号が基準電圧から特定電圧に変化することに等価であり、ここでは説明の便宜上、X線曝射トリガ信号の供給/停止として説明する。なお、X線発生信号も同様とする。X線曝射ボタン3が押されている期間中継続的にX線曝射トリガ信号がシステム制御部10に供給され、X線曝射ボタン3が離されている期間中は、X線曝射トリガ信号のシステム制御部10への供給は停止する。
【0020】
システム制御部10は、X線曝射ボタン3が押されてX線曝射トリガ信号が供給された時点で直ちにX線発生信号を発生するのではなく、X線曝射トリガ信号の供給を受け、その後、最初の心電トリガ信号の供給を受ける時点まで待って(待ち時間ΔW)、X線発生信号を発生する。なお、待ち時間ΔWは、既定時間ではなく、X線曝射ボタン3を押してからその後最初のR波までの期間に応じた変動時間である。このようにX線発生信号は、X線曝射ボタン3が押されてからその後最初のR波の時点で発生される。従って、X線曝射ボタン3が押されてからその後最初のR波の時点までの期間の画像データが診断上不要なものであるときでも、その無駄な撮影を回避できる。
【0021】
なお、図4に示すように、所定の心拍位相に対し、ある程度のマージンを与えて、X線曝射ボタン3押してから最初のR波の時点、実際的には直前のR波から平均周期を経過したR波が生起する推定時点よりも、予め指定された先行時間ΔLだけ少し早く撮影を開始しても良い。この場合は心電トリガ信号は指定された位相でなく、先行時間ΔLだけ早い時間の時にオン状態になる。先行時間ΔLは、心拍周期のぶれや収集画像輝度が安定化するまでの時間、さらに回転撮影時の回転が安定するまでの時間に基づいて設計すればよく、例えば0.33秒に設定される。
【0022】
システム制御部10は、撮影技師がX線曝射ボタン3を押している間は継続的にX線曝射トリガ信号を発生し、撮影技師がX線曝射ボタン3を離した時、つまり撮影開始とは異なり心拍位相とは無関係に撮影技師がX線曝射ボタン3を離した時点で即時的にX線曝射トリガ信号を停止する。それにより、直ちにX線曝射が停止され、撮影が終了する。
【0023】
次に冠状動脈のDSA等の造影検査では、造影剤の注入が必要とされる。システム制御部10は、X線曝射ボタン3が押されてX線曝射トリガ信号が供給され、その後、予め設定された2回目又はn回目(nは3以上の整数)の心電トリガ信号の供給を受けた時点で、造影剤注入信号を発生する。それにより造影剤注入装置33から被検体150への造影剤の注入が開始される。つまり、撮影技師がX線曝射ボタン3を押してから2回目又はn回目のR波の時点で、造影剤の注入が開始される。従って、撮影技師がX線曝射ボタン3を押してから最初のR波の時点で撮影が開始され、それから少なくとも1心拍期間を遅延して造影剤の注入が開始されるので、造影剤の影響が殆どないマスク像の撮影期間として少なくとも1心拍期間を確保することができる。ここで、造影剤の注入を開始する心拍位相は、上述では「特定の心拍位相」、つまり撮影開始と同一位相として説明したが、撮影開始に対応する「特定の心拍位相」とは異なる他の心拍位相に設定してもよい。
【0024】
なお、造影剤注入装置33に代えて手動により造影剤を注入してもよい。その場合、造影剤注入信号により、例えば表示装置の画面に造影剤を注入するべきメッセージが表示される。この場合も、撮影技師がX線曝射ボタン3を押してから2回目又はn回目のR波の時点で、撮影技師は造影剤の注入開始が促される。従って、撮影技師がX線曝射ボタン3を押してから最初のR波の時点で撮影が開始され、それから少なくとも1心拍期間を遅延して上記メッセージにより造影剤の注入開始が促される。
【0025】
図7に示すように、造影剤注入信号がオンになり、その後最初のR波が生起するまでの期間、X線発生信号がオフされ、それによりX線の発生が休止される。当該期間は造影剤が注入されてから、撮影領域に到達する前の状態にある。当該期間に撮影された画像の用途はあまり無い。当該期間にX線の発生を休止することによりX線の被曝を減らすことができる。
【0026】
なお、X線発生信号がオンになると、システム制御部10は、X線発生信号がオンになった以降の心拍周期の回数を心電トリガ信号の計数によりカウントし、予め決められた回数に達すると、造影剤自動注入開始するのではなく、画像表示部8に、造影剤注入の手動操作を促すためのインジェクションアイコンを表示するようにしてもよい。このアイコンはメッセージでも良い。心拍周期の回数の計測は、R波からR波までの区間を1周期として計測し、収集開始から最初のR波までの区間は一心拍時間に対するR波までの時間の割合により計算する。また予め決められた回数とあるR波までの計測した周期数との差が1以下である場合は、同様に一心拍時間に対するそのR波からの時間の割合により計算する。なおこの時の一心拍時間は現在の心拍時間を用いて計算しても良いし、ある程度のマージンを考慮する意味で心拍時間に対して一定の割合をかける、最大心拍時間を使うなどしても良い。なお、予め決められた心拍の回数に対し、ある程度の遅延時間を設定し、予め決められた心拍回数より遅いタイミングでアイコンを表示しても良い。このマージンは心拍周期のぶれを吸収することができる。
【0027】
このようにX線曝射トリガ信号と心電トリガ信号とが同時にオン状態にならない限り、X線発生信号がオン状態にならない構成となっている。X線曝射トリガ信号はX線曝射ボタン3が押されている間だけオン状態になる。心電トリガ信号は心電図収集部6からの信号で、予め決められた心拍位相の時のみ発生される。このような比較的簡単な構成により、様々な撮影手法に対して撮影の過不足を効果的に軽減することができる。
【0028】
次に撮影期間中のフレームレートについて説明する。図5に例示するように、1秒当たりの撮影画像枚数(fps)を表すフレームレートは、システム制御部10の制御により心拍数の変動に応じて動的に変化される。フレームレートの調整は、システム制御部10からゲートドライバ22及びA/D変換器24への制御信号、例えばクロック信号の変調により行われる。
【0029】
フレームレートは、心拍数(心拍周期の逆数)が増加すると、段階的に増加され、心拍数が減少すると、段階的に減少される。例えば、心拍数が60以下のとき、フレームレートは15に設定され、心拍数が60超90以下のとき、フレームレートは通常時のレートとしての30に設定され、心拍数が90超120以下のとき、フレームレートは45に設定され、そして心拍数が120超のとき、フレームレートは60に設定される。
【0030】
また、撮影期間中のX線のパルス幅について説明する。図6に例示するように、X線パルスのパルス幅は、システム制御部10の制御により心拍数に応じて動的に変化される。心拍数が増加すると、パルス幅は短くされ、心拍数が減少すると、長くされる。例えば、心拍数が60のとき、パルス幅は75msecに設定され、心拍数が90に増加したとき、パルス幅は50msecに短縮される。また心拍数が120のとき、パルス幅は25msecに設定される。
【0031】
さらに、X線のパルス幅は、心拍位相に応じて動的に変化されてもよい。図8に示すように、心臓の動き、例えば心筋表面の2点間の距離の変化は、心拍位相に応じて変化する。システム制御部10は、図9に示すように、標準的なパルス幅/心拍数グラフとともに、低速対応のパルス幅/心拍数グラフを保持する。標準的なパルス幅/心拍数グラフを用いて心拍数に応じて標準的なパルス幅を決定する。また、システム制御部10は、低速対応のパルス幅/心拍数グラフを用いて心拍数に応じて低速対応のパルス幅を決定する。システム制御部10は、図10に示すように、心拍位相に応じて標準的なパルス幅と低速対応のパルス幅とを交番する。心拍位相が所定の位相期間(複数)に含まれるとき、X線のパルス幅を標準的なパルス幅から低速対応のパルス幅に切り換える。例えば、心拍位相が10〜20%の期間と、50〜80%の期間は、X線は、標準的なパルス幅よりも長い低速対応のパルス幅に設定される。それら以外の期間は、X線は、低速対応のパルス幅よりも短い標準的なパルス幅に設定される。なお、心拍位相に応じてパルス幅を動的に変化させたが、パルス幅とともにフレームレートも動的に変化させても良い。
【0032】
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図1は、本発明の実施形態によるX線診断装置の構成を示す図である。
【図2】図2は、図1のシステム制御部内のX線発生信号の発生部分に関する構成を示す図である。
【図3】図3は、本実施形態において、X線発生信号と造影剤注入信号のタイミングを示す図である。
【図4】図4は、本実施形態において、X線発生信号と造影剤注入信号の他のタイミングを示す図である。
【図5】図5は、図1のシステム制御部の制御による心拍数の変化に対するフレームレートの変化を示す図である。
【図6】図6は、図1のシステム制御部の制御による心拍数の変化に対するX線のパルス幅の変化を示す図である。
【図7】図7は、本実施形態において、X線発生信号と造影剤注入信号の他のタイミングを示す図である。
【図8】図8は、心拍位相と心臓の動きとの関係を示す図である。
【図9】図9は、本実施形態において、低速対応のパルス幅/心拍数グラフを示す図である。
【図10】図10は、本実施形態において、心拍位相に応じてパルス幅を動的に変化させる様子を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
100…X線診断装置、150…被検体、1…X線発生部、15…X線管、16…X線絞り器、4…高電圧発生部、42…高電圧発生器、41…X線制御部、31…アーム回動移動機構、5…C形アーム、2…X線検出部、21…平面検出器、32…天板移動機構、17…天板、150…被検体、22…ゲートドライバ、13…投影データ生成部、23…電荷電圧変換器、24…アナログディジタル(A/D)変換器、7…画像データ管理部、72…画像データ記憶部、71…画像演算部、8…画像表示部、81…表示用データ生成部、82…ディジタルアナログ(D/A)変換部、83…モニタ、6…心電図収集部、10…システム制御部、33…造影剤注入装置、9…操作部、3…X線曝射ボタン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線を発生するX線発生部と、
被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、
前記X線発生部からのX線発生後であって、前記被検体の心拍位相が所定回数特定位相に達する時点に造影剤注入開始に関わる信号を発生する制御部とを具備することを特徴とするX線診断装置。
【請求項2】
前記造影剤注入開始に関わる信号に対応するアイコン又はメッセージを表示する表示部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のX線診断装置。
【請求項3】
X線を発生するX線発生部と、
被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、
前記被検体の心拍数に応じて前記X線のパルス幅を変化させるために前記X線発生部を制御する制御部とを具備することを特徴とするX線診断装置。
【請求項4】
X線を発生するX線発生部と、
被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、
前記被検体の心拍位相に応じて前記X線のパルス幅とフレームレートとの少なくとも一方を変化させるために前記X線発生部を制御する制御部とを具備することを特徴とするX線診断装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記被検体の心拍位相に応じて前記X線のパルス幅を第1のパルス幅と、前記第1のパルス幅より長い第2のパルス幅とで交番させることを特徴とする請求項4記載のX線診断装置。
【請求項6】
前記制御部は、所定の位相期間(複数)では前記X線のパルス幅を前記第2のパルス幅に設定することを特徴とする請求項5記載のX線診断装置。
【請求項7】
X線を発生するX線発生部と、
被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、
前記被検体の心拍数と心拍位相とに応じて前記X線のパルス幅とフレームレートとの少なくとも一方を変化させるために前記X線発生部を制御する制御部とを具備することを特徴とするX線診断装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−254359(P2012−254359A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−219649(P2012−219649)
【出願日】平成24年10月1日(2012.10.1)
【分割の表示】特願2008−74511(P2008−74511)の分割
【原出願日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】