説明

カール ツァイス マイクロスコピー ゲーエムベーハーにより出願された特許

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これまでシステム生物学のような研究分野は蛍光顕微鏡によっては低い精度でしか求めることのできない量的データに頼っている。本発明は、顕微鏡で記録された画像を低エラーで量的に評価することを可能にし、高分解能の方法と関連してとりわけ高速に適用することができる。蛍光事象の強度分布がそれぞれ回折に起因する広がりであって顕微鏡(1)の点伝達関数の広がりに相当する広がりを有し、かつ空間的に重ならずに、又は少なくとも概ね空間的に重ならずに配置されている顕微鏡画像(2)が評価される。この評価では少なくとも1つのカウンタが顕微鏡画像の所定の評価すべき領域(R,R1,R2)毎に初期化され、顕微鏡画像の評価すべき領域内において少なくとも1つの蛍光事象が同定され、該当する領域に対応するカウンタが当該領域内で同定された蛍光事象毎にカウントアップされる。計数により評価速度が高くても劇的なS/N比の改善が得られる。
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【課題】 シリコン薄膜の光学的特性評価を、短時間で、かつ相対的な位置変化又は方向付けの変化の影響をほとんど受けずに行えるようにする。
【解決手段】 シリコン薄膜の特性評価を迅速かつ他の影響を受けずに行うため、シリコン薄膜を透過した光及び/又はシリコン薄膜で反射された光を、少なくとも1つの光検出器によって検出し、そして検出された光によって、少なくとも1つの波長に対し、好ましくは可視光に対して、シリコン薄膜の吸収度を求め、その吸収度(及びシリコン薄膜の厚さ)によって、シリコン薄膜のアモルファス部分と結晶性部分との間の混合比、又は該アモルファス部分と該結晶性部分のうち1つとそれらの合計との間の混合比を求める。 (もっと読む)


分光計の検出器の温度値を求めるための分光法の構造及び方法。オプトエレクトロニクス検出器における温度変動を補償するために、サーマル温度センサによって検出器温度を検出することが知られている。検出器と温度センサの間の有限距離に基づき、温度検出の精度が限定される。本発明により、検出器温度を高い精度と少ないコストで判定可能にすることが意図される。入射光をスペクトル分解する手段、及び分割された光のスペクトル領域をスペクトル分解検出するための光検出器に加えて、当該スペクトル領域の部分領域を検出するための第2の光検出器が参照検出器として設けられ、参照検出器の感度は実質的に温度非依存性である。これら両方の検出器の信号の比率は、参照検出器の感度の温度非依存性に基づき、第1の検出器の相対的な温度を表す高度に正確な目安となり、少ないコストで求めることができる。

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【課題】顕微鏡、特に走査顕微鏡を用いて試料を撮像する際に、新しい形態のスペクトル取得を提供する。
【解決手段】照射ビーム経路3を介した励起光によって試料10を照射し、検出ビーム経路4を介して試料から放出された光を記録し、調整可能な閾値波長を有する少なくとも1つの調整可能なビーム・スプリッタ35を、検出ビーム経路4内または/および照射ビーム経路3内に配置し、試料10から放出された光を少なくとも1つの検出チャンネル21内で検出する方法に関し、少なくとも1つの所定の試料領域に対して、少なくとも1つの検出チャンネル21内で検出した光の信号強度を、調整可能なビーム・スプリッタ35において設定した複数の閾値波長に対して記録して、所定の試料領域の信号/閾値依存関係を得る。 (もっと読む)


構造化照明顕微鏡法で構造化の様々な位相位置で個別画像を度々撮像するには一連の計測中光学構成及び試料の高安定性が要求され、構造化も試料内で高均質に結像されることを要する。非線形蛍光励起では試料及びその色素は退色の負荷を受け、非線形性は照明条件に加え試料内の局部的周囲条件に依存する。従って局部的に異なる非線形性が生じ得、解像度を低下させる。本発明は高解像度の実現を目的とし、問題のある試料でも最終画像でなるべく高い解像度を達成するため個別画像の撮像が最適化される。最適化は様々な方法、例えば少なくとも1つの照明または撮像パラメータの最適調整を決定することにより、蛍光色素のある三重項状態からより高い三重項状態への励起を低減するようなパルス化照明により、または蛍光色素の三重項状態を空乏化するため抑制光で試料を照明して退色を回避することにより実施される。本発明は高解像度蛍光顕微鏡法で使用される。
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回折限界の解像度を特徴とする装置、特に顕微鏡であり、異なる状態の間で切替可能な複数の色素分子(UF)で、少なくとも1つの状態が蛍光性であり、その蛍光が、対物レンズ(O)で集光され、光学系を用いて場所分解性検出器上に結像され、試料の少なくとも一部分が回折限界の解像度の逆数よりも大きな分布密度を有する、色素分子(UF)と、試料中のUFの第1部分集合を切り替えるために切替放射を発し、かつ、UFの第1部分集合を励起するために励起放射を発する1つまたは複数の光源とを備え、光路内に、好ましくは検出光路内に、少なくとも部分的に限定された放射極小値を有する光分布(PSF)を検出平面内に生成する位相マスクが設けられているか、または、検出平面内に、ベッセル分布(PSF)を生成するアキシコンが設けられているか、または、照明光路内に、照明分布をパターン化する手段が設けられているか、または、照明光路内に、照明分布をパターン化する手段が設けられているか、または、検出光路内に、試料光をスペクトル分割する手段が設けられているか、または、検出のために、位置感受性センサ(psd)から成るセンサアレイが設けられているか、または、検出光路内に、色依存の光分布(PSF)を検出平面内に生じさせる手段が設けられているか、または、瞳内にまたはその近傍に、アクロマチックビームスプリッタが配置されている。
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本発明は、少なくとも2つの異なる波長を有する光放射を含む供給された光ビームを用いて試料をエバネッセント照明するための、光学補正素子(3)を備えた光照明素子と、該補正素子の下流に配置された対物レンズ(4)とからなる、試料をエバネッセント照明する装置に関する。補正光学部品(3)は、横色収差を有し、この横色収差により、照明中に光放射が対物レンズ(4)の瞳(14)を波長に応じて異なる高さで透過することになり、またこの横色収差は、エバネッセント照明中に試料中への放射の透過深度の波長に関連した差が縮小するように選択される。
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切替信号によって活性化可能なマーキング分子でマーキングされた試料を、空間的に高分解能でルミネセンス顕微鏡検査する方法であって、マーキング分子が活性化によって初めて、特定のルミネセンス放射を放出させるために励起可能となる方法が記載される。この方法は、以下の工程、すなわちa)試料中に存在するマーキング分子のうちある部分量だけが活性化されるように、試料に切替信号を導入する工程であって、試料中に、ルミネセンス放射の検出の、回折制限された最大分解能によって規定される容積内に、切替信号によって活性化されたちょうど1つの分子が存在するような部分領域が生じる工程、b)活性化された分子を、ルミネセンス放射を放出させるために励起する工程、c)ルミネセンス放射を回折制限された分解能で検出する工程、およびd)工程c)で記録されたルミネセンス放射から像データを生成する工程であって、ルミネセンス放射の幾何的位置を提供するマーキング分子が、回折限界よりも高い位置分解能で示される工程を含み、e)工程c)におけるルミネセンス放射の検出工程、または工程d)における像データの生成工程が、位置分解能を回折制限された分解能よりも鮮鋭にするために、記録されたルミネセンス放射を、より高い強度を優先して非線形に増幅する工程を含む。
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試料の構造を空間的に高分解能で結像するための装置、とりわけ顕微鏡および方法であって、回折の制限された分解能体積を特徴とし、種々異なる状態間で切り替えることのできる複数の色素分子(UF)を備え、少なくとも1つの状態が蛍光状態であり、蛍光が対物レンズ(O)により集光され、光学システムにより位置分解能のある検出器上に結像され、UFが、試料の少なくとも一部分において、回折の制限された分解能体積の逆数よりも大きな分布密度を有し、この装置はさらに、試料内における第1の部分量のUFを切り替えるための切替ビームを送信し、この第1の部分量のUFを励起するための励起ビームを送信するための、1つまたは複数の光源を有し、この光源の少なくとも1つは、試料を透過するように配置されており、試料中のUFの切替および蛍光励起の少なくとも一方が、光軸に対して近似的に垂直な少なくとも1つの方向で、とりわけ対物レンズ(O)の焦点内で行われ、有利には切替がUFの光活性化または光非活性化であり、切替用の光源および励起用の光源の少なくとも一方に対して、照明領域を生じさせる集束装置が設けられており、この照明領域は、照明方向に延びており、対物レンズの光軸に対して少なくとも近似的に垂直な少なくとも1つの方向で線形である。
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【課題】非デスキャン検出ユニットの横へのデカップリングの欠点を回避すること。
【解決手段】試料を照明するための照明光を放出する光源を備え、試料から出る検出光を検出するための少なくとも1つの第1の検出器を備え、かつ照明用放射線経路内にも検出用放射線経路内にも配置されており、試料をこれを通して照明および検出し得る対物レンズと、試料から出る検出光を非デスキャン検出するための第2の検出器7とを備えた走査型顕微鏡であって、その際、顕微鏡スタンドに連接されており、走査型顕微鏡の照明用放射線経路および検出用放射線経路のうちの少なくとも一つのための顕微鏡対物レンズ用の少なくとも1つの収容部を備えるハウジング3から成るコンパクトなサブアセンブリが設けられており、その際、少なくとも第2の検出器7がハウジング3内に配置されており、かつ試料光によって作用され得る。 (もっと読む)


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