シャワーヘッド
【課題】羽根車の回転を円滑に行うことができ、マッサージ効果を向上することができるシャワーヘッドを提供する。
【解決手段】本体部12の水室12cの開口部に散水孔13eを有する散水キャップ13を接合し、散水キャップ13の上流側に旋回水流発生部材16を嵌入固定し、散水キャップ13と旋回水流発生部材16の間に羽根車17を回転可能に収容する。散水キャップ13の平板部13bと羽根車17の平板部17bとの間に隙間gを形成する。旋回水流発生部材16によって生じた旋回水流を羽根車17の羽根17eに当てて、羽根車17を軸部17c及び凸部17fを中心に回転させる。羽根車17の平板部17bに局部的に形成された開口17dを旋回させることによって、開口17dから散水キャップ13の散水孔13eに供給される水を途切れることなく、かつ水量が交互に変化するシャワー水として身体に噴射する。
【解決手段】本体部12の水室12cの開口部に散水孔13eを有する散水キャップ13を接合し、散水キャップ13の上流側に旋回水流発生部材16を嵌入固定し、散水キャップ13と旋回水流発生部材16の間に羽根車17を回転可能に収容する。散水キャップ13の平板部13bと羽根車17の平板部17bとの間に隙間gを形成する。旋回水流発生部材16によって生じた旋回水流を羽根車17の羽根17eに当てて、羽根車17を軸部17c及び凸部17fを中心に回転させる。羽根車17の平板部17bに局部的に形成された開口17dを旋回させることによって、開口17dから散水キャップ13の散水孔13eに供給される水を途切れることなく、かつ水量が交互に変化するシャワー水として身体に噴射する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、噴射される水量を変化させて身体に当てることによりマッサージ効果を向上することができるシャワーヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
シャワーヘッドとして、従来、特許文献1に開示されたものが提案されている。このシャワーヘッドは、本体部に形成された水室の開口部に散水キャップが接合され、前記水室の内部に二つの切欠部を有する二枚の遮断板が旋回可能に収容されている。前記遮断板に軸を介して連結された回転翼に旋回水流が当てられると、回転翼、軸及び遮断板が旋回され、散水キャップの散水孔に供給される水が断続的に変化して、水の断続流が人体に当てられるので、マッサージ効果を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭62−197335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1に開示されたシャワーヘッドは、遮断板が散水キャップに面接触されているので、旋回流によって遮断板を旋回させるための旋回トルクが大きくなって、散水される水量と流速が低下して、マッサージ効果を向上することができないという問題があった。又、散水キャップの散水孔から噴射される水が断続するパルス状のシャワー水となって放出されるので、シャワー水の噴射速度が低下し、マッサージ効果を向上することができない。
【0005】
本発明は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、羽根車の回転を円滑に行うことができるとともに、マッサージ効果を向上することができるシャワーヘッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、本体部の水室の開口部に複数の散水孔を形成した散水キャップを接合し、該散水キャップの上流側の水室内に羽根車を所定位置において旋回水流によって回転可能に収容し、前記羽根車を構成する開口を有する基板と、前記散水キャップの内面との間に隙間を形成したことを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記羽根車の上流側の水室内の所定位置に旋回水流発生部材を設け、前記羽根車の基板の外周縁には筒部が設けられ、該筒部の内周面には複数枚の羽根が設けられていることを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記羽根車の開口は、前記基板の外周側に設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記旋回水流発生部材は筒部と、該筒部の内側に設けられた平面視扇状をなす複数枚の傾斜板と、各傾斜板の対向する端縁の間に形成された複数の開口とにより構成されていることを要旨とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項において、前記旋回水流発生部材の中心部には、前記羽根車の中心部に設けた軸部を回転可能に支持する軸受部が形成され、前記羽根車の基板の中心部には、前記散水キャップの内面の中心部に形成した凹部又は凸部に係合される凸部又は凹部が形成されていることを要旨とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5において、前記旋回水流発生部材の開口は、偶数又は奇数に設定され、前記羽根車の羽根は、奇数又は偶数に設定されていることを要旨とする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項において、前記散水キャップの散水孔は先端程小径となるテーパ状に形成されていることを要旨とする。
(作用)
この発明は、散水キャップの内面と羽根車の基板との間に隙間が形成されているので、羽根車が旋回されて、開口が旋回される際に、水が分断されることはなく、噴射されるシャワー水の水量が繰り返し増減変化して連続的な、しかも強弱のあるシャワー水となって身体に当てられる。この結果、断続的なパルス状のシャワー水と比較して、マッサージ効果が高められる。又、散水キャップと羽根車の基板との接触面積を少なくして、羽根車の回転時における両部材の接触抵抗を低減して、羽根車を適正に回転することができ、シャワー水の噴射を適正に行い、マッサージ効果を向上することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、羽根車の回転を円滑に行うことができるとともに、マッサージ効果を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明のシャワーヘッドを具体化した一実施形態を示す中央部縦断面図。
【図2】散水キャップの正面図。
【図3】散水キャップの背面図。
【図4】散水キャップの側面図。
【図5】散水キャップの中央部縦断面図。
【図6】旋回水流発生部材の斜視図。
【図7】旋回水流発生部材の平面図。
【図8】図7の1−1線断面図。
【図9】図7の2−2線断面図。
【図10】図7の3−3線断面図。
【図11】羽根車の斜視図。
【図12】羽根車の平面図。
【図13】(a)(b)は、この発明のシャワーヘッドの別の実施形態を示す旋回水流発生部材の平面図。
【図14】(a)(b)は、この発明のシャワーヘッドの別の実施形態を示す羽根車の平面図。
【図15】この発明のシャワーヘッドの別の実施形態を示す縦断面図。
【図16】この発明のシャワーヘッドの別の実施形態を示す縦断面。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を具体化したシャワーヘッドの一実施形態を図1〜図12にしたがって説明する。
図1に示すように、シャワーヘッド11の本体部12は図示しない取っ手部の先端部に脱着可能に連結される。前記本体部12の基端部には給水路12aが形成され、該給水路12aの先端部には小径の絞り通路12bが形成されている。本体部12には有底円筒状の水室12cが形成され、給水路12aから前記絞り通路12bを通して水室12cに水が導かれるようになっている。
【0015】
前記本体部12の水室12cの開口部を形成するボス部12dには、雄ネジ部が形成され、前記ボス部12dには、散水キャップ13がシールリング14を介して接合されている。前記雄ネジ部に螺合された締付リング15によって前記ボス部12dに散水キャップ13が締め付け固定されている。
【0016】
次に、図1〜図5に基づいて、前記散水キャップ13の構成について説明する。
図1,5に示すように、散水キャップ13の円筒部13aの一端縁には、平板部13bが一体に成形されている。前記円筒部13aの外周面には、前記本体部12のボス部12dの端面に当接されるフランジ部13cが一体に成形されている。前記平板部13bには多数箇所に大径の孔13dと、該孔13dと直列に成形されたテーパ状をなす小径の散水孔13eが成形されている。これらの散水孔13eによって、前記水室12c内の水が散水されるようになっている。図5に示すように、前記散水孔13eは平板部13bの表面に一体に形成された半球状の凸部13fの中心部に開口されている。この実施形態では、図2に示すように、平板部13bの中心部は、散水孔13eが省略されている。
【0017】
次に、図1、図6〜図10に基づいて、前記本体部12の水室12c内に収容された旋回水流発生部材16について説明する。
この旋回水流発生部材16は、前記散水キャップ13から水室12cの内方に所定の間隔をおいて収容されている。図1,6に示すように、旋回水流発生部材16の円筒部16aの外周面には、前記本体部12の水室12cの内周面に形成された複数の係止段部12eに係止されるフランジ部16bが一体に形成されている。該フランジ部16bは、前記散水キャップ13の円筒部13aの内端面によって係止段部12eに締め付け固定されている。
【0018】
前記旋回水流発生部材16の円筒部16aの内周面には、第1及び第2傾斜板16c,16dが一体に成形されている。前記第1及び第2傾斜板16c,16dは図6及び図7に示すようにそれぞれ平面視半円(扇)形状に形成されるとともに、円筒部16aの円周方向に関して旋回水流発生部材16の軸方向への高さが連続的に変化するように形成されている。そして、第1及び第2傾斜板16c,16dの互いに対応する端縁を、図6に示すように旋回水流発生部材16の軸方向に変位させて、第1及び第2開口16e,16fを形成している。前記第1及び第2開口16e,16fは、第1及び第2傾斜板16c,16dの端縁に一体に成形された遮蔽板部16g、16hによって開口面積が小さくなるように、かつ位置が旋回水流発生部材16の外周側になるように形成されている。前記円筒部16aの中心部には、軸支孔16iを形成した軸受部16jが成形されている。
【0019】
次に、図1、図11及び図12に基づいて、前記散水キャップ13と旋回水流発生部材16との間において回転可能に介装された羽根車17について説明する。
図11に示すように、前記羽根車17の円筒部17aの一端縁には、基板としての平板部17bが一体に形成され、平板部17bの中心部には、軸部17cが一体に成形されている。前記羽根車17には前記円筒部17aと軸部17cとの間に位置するように長孔状の開口17dが一箇所に貫通形成されている。前記円筒部17aの内周面には複数(この実施形態では四)箇所に等ピッチで羽根17eが一体に成形されている。図12に示すように、一枚の羽根17eは開口17dの中心に配置されている。
【0020】
図1に示すように、前記羽根車17の軸部17cは、前記旋回水流発生部材16の軸支孔16iに回転可能に挿入されている。前記羽根車17の平板部17bの中心部には、前記軸部17cと反対側に位置するように半球状の凸部17fが一体に形成され、該凸部17fは前記散水キャップ13の平板部13bの内側の中心部に形成された係止凹部13gに回転可能に係合されている。前記散水キャップ13の係止凹部13gに羽根車17の凸部17fを係合することによって、平板部13bの内面と、羽根車17の平板部17bとの間に隙間gが形成されている。
【0021】
次に、前記のように構成されたシャワーヘッド11の作用について説明する。
図示しない取っ手部から本体部12の給水路12aに供給された水は、絞り通路12bを介して水室12cに流入する。水室12c内に供給された水は、前記旋回水流発生部材16の第1及び第2傾斜板16c,16dの斜面に押し付けられて、第1及び第2開口16e,16fに導かれ、第1及び第2開口16e,16fから旋回流となって前記羽根車17側に供給される。この旋回水流が羽根車17の羽根17eに押し付けられるので、羽根車17が軸部17c及び凸部17fを中心に回転される。羽根車17が回転されると、平板部17bに設けた開口17dが旋回され、この開口17dの旋回によって、羽根車17の平板部17bの上流側の水が前記隙間gを通して散水キャップ13に形成された散水孔13eから外部にシャワー水として噴射される。このシャワー水が身体に当てられることにより身体の洗浄が行われる。
【0022】
上記実施形態のシャワーヘッドによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、前記本体部12の水室12cの開口部に散水孔13eを有する散水キャップ13を接合し、散水キャップ13の上流側に旋回水流発生部材16を収容するとともに、前記散水キャップ13と旋回水流発生部材16の間に羽根車17を回転可能に収容した。そして、前記散水キャップ13の平板部13bと、羽根車17の平板部17bとの間に隙間gを設けた。このため、羽根車17が旋回されて、開口17dが旋回される際に、水が分断されることがないので、水量が交互に変化する連続的なシャワー水によって身体の洗浄効果及びマッサージ効果が高められることが判った。
【0023】
(2)上記実施形態では、前記散水キャップ13の平板部13bの中央部に係止凹部13gを設け、羽根車17の平板部17bの中央部に前記係止凹部13gに係合される凸部17fを設けた。そして、散水キャップ13の平板部13bと羽根車17の平板部17bとの間に隙間gを設けた。このため、散水キャップ13と羽根車17との接触面積を少なくして、羽根車17の回転抵抗を低減し、羽根車17を高速で回転させることができる。従って、羽根車17の開口17dの旋回を高速で行い、散水キャップ13の散水孔13eからシャワー水を勢いよく噴射することができ、身体の洗浄効果及びマッサージ効果を向上することができる。
【0024】
(3)上記実施形態では、散水キャップ13の散水孔13eの先端部と対応して、散水キャップ13の平板部13bの表面に凸部13fを設けたので、人体の肌を凸部13fによって機械的にマッサージすることができる。
【0025】
(4)上記実施形態では、旋回水流発生部材16の円筒部16aの内部に第1及び第2傾斜板16c,16dを形成し、第1及び第2傾斜板16c,16dの対向する端部に第1及び第2開口16e,16fを形成した。このため、旋回水流を適正に発生させることができるとともに、旋回水流を前記第1及び第2開口16e,16fから前記羽根車17の羽根17eにほぼ直交するように照射することができ、羽根車17の旋回動作を円滑に行うことができる。
【0026】
(5)上記実施形態では、散水キャップ13の散水孔13eを先端程小径となるテーパ状に形成したので、隙間gから散水孔13eを通して散水される水の速度を速めて、身体の洗浄効果及びマッサージ効果を向上することができる。
【0027】
(6)上記実施形態では、散水キャップ13の中心部に散水孔13eが形成されていないので、外周側の散水孔13eから円筒格子状のシャワー水として勢いよく噴射することができ、身体の洗浄効果及びマッサージ効果を向上することができる。
【0028】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・図13(a)に示すように、前記旋回水流発生部材16に対し、第1及び第2傾斜板16c,16dの他に、第3傾斜板16kを設けるとともに、第3開口16lを形成し、遮蔽板部16mを形成してもよい。図13(b)に示すように、旋回水流発生部材16に対し、第4傾斜板16nを設けるとともに、第4開口16oを形成し、遮蔽板16pを形成してもよい。これらの場合には、旋回水流発生用の開口が増えるので、旋回水流を適正に発生させることができ、羽根車17の回転をより円滑に行うことができる。
【0029】
・図14(a)に示すように、前記羽根車17の開口17dを、平板部17bの外周側に位置するように、かつ円周方向に等ピッチで三箇所に形成してもよい。又、図14(b)に示すように、前記羽根車17の開口17dを、平板部17bの外周側に位置するように、かつ円周方向に等ピッチで三箇所に形成するとともに、前記羽根17eの平面形状を円弧状に形成してもよい。これらの実施形態においては、三つの開口17dは、平板部17bの外周側に形成されているため、羽根車17が回転されて、各開口17dが旋回されると、散水キャップ13の外周側の散水孔13eから水が大きい円筒格子状のシャワー水となって勢いよく噴射される。この結果、水量が繰り返し変化するシャワー水を頭皮等に適正に供給することができ、頭皮のマッサージやシャンプーや石鹸の洗浄を効果的に行うことができるとともに、使用水量を低減して省エネルギーを達成することができる。さらに、シャワー水を顔面に当てた場合には、顔面の化粧等の汚れを効果的に落とすことができるとともに、マッサージ効果を高めることができる。
【0030】
・図示しないが、前記旋回水流発生部材16の旋回流発生用の開口を奇数箇所又は偶数箇所に等間隔に設け、羽根車17の開口17dを偶数箇所又は奇数箇所に等間隔に設けるようにしてもよい。仮に、前記旋回水流発生部材16の開口と、羽根車17の羽根17eとがそれぞれ偶数の組合せである場合には、各開口から噴射される旋回水流が各羽根17eに有効に作用しない状態が生じて、羽根車17を回転する力が低下する虞がある。しかし、上記の実施形態においては、羽根車17の回転がより適正に行われるので、散水キャップ13の散水孔13eからシャワー水を適正に噴射することができる。好ましい組み合わせとして、図13(a)に示すように、前記旋回水流発生部材16の開口を三箇所に設定し、図14(a)に示すように、羽根車17の羽根17eを四箇所に設定する。
【0031】
・図15に示すように、前記旋回水流発生部材16及び羽根車17の軸部17cを省略し、散水キャップ13の係止凹部13gを深くするとともに、該係止凹部13gに凸部17fを挿入する。又、本体部12の水室12cの内周面に形成した旋回水流を発生するノズル孔12fから前記羽根車17の羽根17eに旋回水流を噴射して、羽根車17を回転するようにしてもよい。この実施形態では、部品点数を低減することができる。
【0032】
・図16に示すように、前記旋回水流発生部材16を省略し、前記羽根車17の軸部17cを延長するとともに、該軸部17cに複数枚の羽根17eを取り付け、絞り通路12bから前記羽根17eに水を当てることにより羽根車17を回転させるようにしてもよい。
【0033】
・前記旋回水流発生部材16の第1及び第2傾斜板16c,16d及び第1及び第2開口16e,16fを一箇所、又は五箇所以上にするようにしてもよい。
・羽根車17の開口17dを等間隔おいて二箇所に形成したり、五箇所以上に形成したりしてもよい。
【0034】
・前記散水キャップ13の散水孔13eの外側の形成数を、9〜16の範囲に設定し、内側の散水孔13eの形成数を、5〜16の範囲に設定してもよい。
・前記係止凹部13gを係止凸部とし、前記凸部17fを凹部としてもよい。
【0035】
・本体部12と取っ手部を一体に成形してもよい。
【符号の説明】
【0036】
g…隙間、12…本体部、12c…水室、13…散水キャップ、13e…散水孔、13f,17f…凸部、16…旋回水流発生部材、16j…軸受部、17…羽根車、17b…基板としての平板部、17c…軸部、17d…開口、17e…羽根。
【技術分野】
【0001】
本発明は、噴射される水量を変化させて身体に当てることによりマッサージ効果を向上することができるシャワーヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
シャワーヘッドとして、従来、特許文献1に開示されたものが提案されている。このシャワーヘッドは、本体部に形成された水室の開口部に散水キャップが接合され、前記水室の内部に二つの切欠部を有する二枚の遮断板が旋回可能に収容されている。前記遮断板に軸を介して連結された回転翼に旋回水流が当てられると、回転翼、軸及び遮断板が旋回され、散水キャップの散水孔に供給される水が断続的に変化して、水の断続流が人体に当てられるので、マッサージ効果を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開昭62−197335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1に開示されたシャワーヘッドは、遮断板が散水キャップに面接触されているので、旋回流によって遮断板を旋回させるための旋回トルクが大きくなって、散水される水量と流速が低下して、マッサージ効果を向上することができないという問題があった。又、散水キャップの散水孔から噴射される水が断続するパルス状のシャワー水となって放出されるので、シャワー水の噴射速度が低下し、マッサージ効果を向上することができない。
【0005】
本発明は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、羽根車の回転を円滑に行うことができるとともに、マッサージ効果を向上することができるシャワーヘッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、本体部の水室の開口部に複数の散水孔を形成した散水キャップを接合し、該散水キャップの上流側の水室内に羽根車を所定位置において旋回水流によって回転可能に収容し、前記羽根車を構成する開口を有する基板と、前記散水キャップの内面との間に隙間を形成したことを要旨とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記羽根車の上流側の水室内の所定位置に旋回水流発生部材を設け、前記羽根車の基板の外周縁には筒部が設けられ、該筒部の内周面には複数枚の羽根が設けられていることを要旨とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記羽根車の開口は、前記基板の外周側に設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記旋回水流発生部材は筒部と、該筒部の内側に設けられた平面視扇状をなす複数枚の傾斜板と、各傾斜板の対向する端縁の間に形成された複数の開口とにより構成されていることを要旨とする。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項において、前記旋回水流発生部材の中心部には、前記羽根車の中心部に設けた軸部を回転可能に支持する軸受部が形成され、前記羽根車の基板の中心部には、前記散水キャップの内面の中心部に形成した凹部又は凸部に係合される凸部又は凹部が形成されていることを要旨とする。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5において、前記旋回水流発生部材の開口は、偶数又は奇数に設定され、前記羽根車の羽根は、奇数又は偶数に設定されていることを要旨とする。
【0011】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項において、前記散水キャップの散水孔は先端程小径となるテーパ状に形成されていることを要旨とする。
(作用)
この発明は、散水キャップの内面と羽根車の基板との間に隙間が形成されているので、羽根車が旋回されて、開口が旋回される際に、水が分断されることはなく、噴射されるシャワー水の水量が繰り返し増減変化して連続的な、しかも強弱のあるシャワー水となって身体に当てられる。この結果、断続的なパルス状のシャワー水と比較して、マッサージ効果が高められる。又、散水キャップと羽根車の基板との接触面積を少なくして、羽根車の回転時における両部材の接触抵抗を低減して、羽根車を適正に回転することができ、シャワー水の噴射を適正に行い、マッサージ効果を向上することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、羽根車の回転を円滑に行うことができるとともに、マッサージ効果を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明のシャワーヘッドを具体化した一実施形態を示す中央部縦断面図。
【図2】散水キャップの正面図。
【図3】散水キャップの背面図。
【図4】散水キャップの側面図。
【図5】散水キャップの中央部縦断面図。
【図6】旋回水流発生部材の斜視図。
【図7】旋回水流発生部材の平面図。
【図8】図7の1−1線断面図。
【図9】図7の2−2線断面図。
【図10】図7の3−3線断面図。
【図11】羽根車の斜視図。
【図12】羽根車の平面図。
【図13】(a)(b)は、この発明のシャワーヘッドの別の実施形態を示す旋回水流発生部材の平面図。
【図14】(a)(b)は、この発明のシャワーヘッドの別の実施形態を示す羽根車の平面図。
【図15】この発明のシャワーヘッドの別の実施形態を示す縦断面図。
【図16】この発明のシャワーヘッドの別の実施形態を示す縦断面。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を具体化したシャワーヘッドの一実施形態を図1〜図12にしたがって説明する。
図1に示すように、シャワーヘッド11の本体部12は図示しない取っ手部の先端部に脱着可能に連結される。前記本体部12の基端部には給水路12aが形成され、該給水路12aの先端部には小径の絞り通路12bが形成されている。本体部12には有底円筒状の水室12cが形成され、給水路12aから前記絞り通路12bを通して水室12cに水が導かれるようになっている。
【0015】
前記本体部12の水室12cの開口部を形成するボス部12dには、雄ネジ部が形成され、前記ボス部12dには、散水キャップ13がシールリング14を介して接合されている。前記雄ネジ部に螺合された締付リング15によって前記ボス部12dに散水キャップ13が締め付け固定されている。
【0016】
次に、図1〜図5に基づいて、前記散水キャップ13の構成について説明する。
図1,5に示すように、散水キャップ13の円筒部13aの一端縁には、平板部13bが一体に成形されている。前記円筒部13aの外周面には、前記本体部12のボス部12dの端面に当接されるフランジ部13cが一体に成形されている。前記平板部13bには多数箇所に大径の孔13dと、該孔13dと直列に成形されたテーパ状をなす小径の散水孔13eが成形されている。これらの散水孔13eによって、前記水室12c内の水が散水されるようになっている。図5に示すように、前記散水孔13eは平板部13bの表面に一体に形成された半球状の凸部13fの中心部に開口されている。この実施形態では、図2に示すように、平板部13bの中心部は、散水孔13eが省略されている。
【0017】
次に、図1、図6〜図10に基づいて、前記本体部12の水室12c内に収容された旋回水流発生部材16について説明する。
この旋回水流発生部材16は、前記散水キャップ13から水室12cの内方に所定の間隔をおいて収容されている。図1,6に示すように、旋回水流発生部材16の円筒部16aの外周面には、前記本体部12の水室12cの内周面に形成された複数の係止段部12eに係止されるフランジ部16bが一体に形成されている。該フランジ部16bは、前記散水キャップ13の円筒部13aの内端面によって係止段部12eに締め付け固定されている。
【0018】
前記旋回水流発生部材16の円筒部16aの内周面には、第1及び第2傾斜板16c,16dが一体に成形されている。前記第1及び第2傾斜板16c,16dは図6及び図7に示すようにそれぞれ平面視半円(扇)形状に形成されるとともに、円筒部16aの円周方向に関して旋回水流発生部材16の軸方向への高さが連続的に変化するように形成されている。そして、第1及び第2傾斜板16c,16dの互いに対応する端縁を、図6に示すように旋回水流発生部材16の軸方向に変位させて、第1及び第2開口16e,16fを形成している。前記第1及び第2開口16e,16fは、第1及び第2傾斜板16c,16dの端縁に一体に成形された遮蔽板部16g、16hによって開口面積が小さくなるように、かつ位置が旋回水流発生部材16の外周側になるように形成されている。前記円筒部16aの中心部には、軸支孔16iを形成した軸受部16jが成形されている。
【0019】
次に、図1、図11及び図12に基づいて、前記散水キャップ13と旋回水流発生部材16との間において回転可能に介装された羽根車17について説明する。
図11に示すように、前記羽根車17の円筒部17aの一端縁には、基板としての平板部17bが一体に形成され、平板部17bの中心部には、軸部17cが一体に成形されている。前記羽根車17には前記円筒部17aと軸部17cとの間に位置するように長孔状の開口17dが一箇所に貫通形成されている。前記円筒部17aの内周面には複数(この実施形態では四)箇所に等ピッチで羽根17eが一体に成形されている。図12に示すように、一枚の羽根17eは開口17dの中心に配置されている。
【0020】
図1に示すように、前記羽根車17の軸部17cは、前記旋回水流発生部材16の軸支孔16iに回転可能に挿入されている。前記羽根車17の平板部17bの中心部には、前記軸部17cと反対側に位置するように半球状の凸部17fが一体に形成され、該凸部17fは前記散水キャップ13の平板部13bの内側の中心部に形成された係止凹部13gに回転可能に係合されている。前記散水キャップ13の係止凹部13gに羽根車17の凸部17fを係合することによって、平板部13bの内面と、羽根車17の平板部17bとの間に隙間gが形成されている。
【0021】
次に、前記のように構成されたシャワーヘッド11の作用について説明する。
図示しない取っ手部から本体部12の給水路12aに供給された水は、絞り通路12bを介して水室12cに流入する。水室12c内に供給された水は、前記旋回水流発生部材16の第1及び第2傾斜板16c,16dの斜面に押し付けられて、第1及び第2開口16e,16fに導かれ、第1及び第2開口16e,16fから旋回流となって前記羽根車17側に供給される。この旋回水流が羽根車17の羽根17eに押し付けられるので、羽根車17が軸部17c及び凸部17fを中心に回転される。羽根車17が回転されると、平板部17bに設けた開口17dが旋回され、この開口17dの旋回によって、羽根車17の平板部17bの上流側の水が前記隙間gを通して散水キャップ13に形成された散水孔13eから外部にシャワー水として噴射される。このシャワー水が身体に当てられることにより身体の洗浄が行われる。
【0022】
上記実施形態のシャワーヘッドによれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、前記本体部12の水室12cの開口部に散水孔13eを有する散水キャップ13を接合し、散水キャップ13の上流側に旋回水流発生部材16を収容するとともに、前記散水キャップ13と旋回水流発生部材16の間に羽根車17を回転可能に収容した。そして、前記散水キャップ13の平板部13bと、羽根車17の平板部17bとの間に隙間gを設けた。このため、羽根車17が旋回されて、開口17dが旋回される際に、水が分断されることがないので、水量が交互に変化する連続的なシャワー水によって身体の洗浄効果及びマッサージ効果が高められることが判った。
【0023】
(2)上記実施形態では、前記散水キャップ13の平板部13bの中央部に係止凹部13gを設け、羽根車17の平板部17bの中央部に前記係止凹部13gに係合される凸部17fを設けた。そして、散水キャップ13の平板部13bと羽根車17の平板部17bとの間に隙間gを設けた。このため、散水キャップ13と羽根車17との接触面積を少なくして、羽根車17の回転抵抗を低減し、羽根車17を高速で回転させることができる。従って、羽根車17の開口17dの旋回を高速で行い、散水キャップ13の散水孔13eからシャワー水を勢いよく噴射することができ、身体の洗浄効果及びマッサージ効果を向上することができる。
【0024】
(3)上記実施形態では、散水キャップ13の散水孔13eの先端部と対応して、散水キャップ13の平板部13bの表面に凸部13fを設けたので、人体の肌を凸部13fによって機械的にマッサージすることができる。
【0025】
(4)上記実施形態では、旋回水流発生部材16の円筒部16aの内部に第1及び第2傾斜板16c,16dを形成し、第1及び第2傾斜板16c,16dの対向する端部に第1及び第2開口16e,16fを形成した。このため、旋回水流を適正に発生させることができるとともに、旋回水流を前記第1及び第2開口16e,16fから前記羽根車17の羽根17eにほぼ直交するように照射することができ、羽根車17の旋回動作を円滑に行うことができる。
【0026】
(5)上記実施形態では、散水キャップ13の散水孔13eを先端程小径となるテーパ状に形成したので、隙間gから散水孔13eを通して散水される水の速度を速めて、身体の洗浄効果及びマッサージ効果を向上することができる。
【0027】
(6)上記実施形態では、散水キャップ13の中心部に散水孔13eが形成されていないので、外周側の散水孔13eから円筒格子状のシャワー水として勢いよく噴射することができ、身体の洗浄効果及びマッサージ効果を向上することができる。
【0028】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・図13(a)に示すように、前記旋回水流発生部材16に対し、第1及び第2傾斜板16c,16dの他に、第3傾斜板16kを設けるとともに、第3開口16lを形成し、遮蔽板部16mを形成してもよい。図13(b)に示すように、旋回水流発生部材16に対し、第4傾斜板16nを設けるとともに、第4開口16oを形成し、遮蔽板16pを形成してもよい。これらの場合には、旋回水流発生用の開口が増えるので、旋回水流を適正に発生させることができ、羽根車17の回転をより円滑に行うことができる。
【0029】
・図14(a)に示すように、前記羽根車17の開口17dを、平板部17bの外周側に位置するように、かつ円周方向に等ピッチで三箇所に形成してもよい。又、図14(b)に示すように、前記羽根車17の開口17dを、平板部17bの外周側に位置するように、かつ円周方向に等ピッチで三箇所に形成するとともに、前記羽根17eの平面形状を円弧状に形成してもよい。これらの実施形態においては、三つの開口17dは、平板部17bの外周側に形成されているため、羽根車17が回転されて、各開口17dが旋回されると、散水キャップ13の外周側の散水孔13eから水が大きい円筒格子状のシャワー水となって勢いよく噴射される。この結果、水量が繰り返し変化するシャワー水を頭皮等に適正に供給することができ、頭皮のマッサージやシャンプーや石鹸の洗浄を効果的に行うことができるとともに、使用水量を低減して省エネルギーを達成することができる。さらに、シャワー水を顔面に当てた場合には、顔面の化粧等の汚れを効果的に落とすことができるとともに、マッサージ効果を高めることができる。
【0030】
・図示しないが、前記旋回水流発生部材16の旋回流発生用の開口を奇数箇所又は偶数箇所に等間隔に設け、羽根車17の開口17dを偶数箇所又は奇数箇所に等間隔に設けるようにしてもよい。仮に、前記旋回水流発生部材16の開口と、羽根車17の羽根17eとがそれぞれ偶数の組合せである場合には、各開口から噴射される旋回水流が各羽根17eに有効に作用しない状態が生じて、羽根車17を回転する力が低下する虞がある。しかし、上記の実施形態においては、羽根車17の回転がより適正に行われるので、散水キャップ13の散水孔13eからシャワー水を適正に噴射することができる。好ましい組み合わせとして、図13(a)に示すように、前記旋回水流発生部材16の開口を三箇所に設定し、図14(a)に示すように、羽根車17の羽根17eを四箇所に設定する。
【0031】
・図15に示すように、前記旋回水流発生部材16及び羽根車17の軸部17cを省略し、散水キャップ13の係止凹部13gを深くするとともに、該係止凹部13gに凸部17fを挿入する。又、本体部12の水室12cの内周面に形成した旋回水流を発生するノズル孔12fから前記羽根車17の羽根17eに旋回水流を噴射して、羽根車17を回転するようにしてもよい。この実施形態では、部品点数を低減することができる。
【0032】
・図16に示すように、前記旋回水流発生部材16を省略し、前記羽根車17の軸部17cを延長するとともに、該軸部17cに複数枚の羽根17eを取り付け、絞り通路12bから前記羽根17eに水を当てることにより羽根車17を回転させるようにしてもよい。
【0033】
・前記旋回水流発生部材16の第1及び第2傾斜板16c,16d及び第1及び第2開口16e,16fを一箇所、又は五箇所以上にするようにしてもよい。
・羽根車17の開口17dを等間隔おいて二箇所に形成したり、五箇所以上に形成したりしてもよい。
【0034】
・前記散水キャップ13の散水孔13eの外側の形成数を、9〜16の範囲に設定し、内側の散水孔13eの形成数を、5〜16の範囲に設定してもよい。
・前記係止凹部13gを係止凸部とし、前記凸部17fを凹部としてもよい。
【0035】
・本体部12と取っ手部を一体に成形してもよい。
【符号の説明】
【0036】
g…隙間、12…本体部、12c…水室、13…散水キャップ、13e…散水孔、13f,17f…凸部、16…旋回水流発生部材、16j…軸受部、17…羽根車、17b…基板としての平板部、17c…軸部、17d…開口、17e…羽根。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部の水室の開口部に複数の散水孔を形成した散水キャップを接合し、該散水キャップの上流側の水室内に羽根車を所定位置において旋回水流によって回転可能に収容し、前記羽根車を構成する開口を有する基板と、前記散水キャップの内面との間に隙間を形成したことを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項2】
請求項1において、前記羽根車の上流側の水室内の所定位置に旋回水流発生部材を設け、前記羽根車の基板の外周縁には筒部が設けられ、該筒部の内周面には複数枚の羽根が設けられていることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記羽根車の開口は、前記基板の外周側に設けられていることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項4】
請求項2又は3において、前記旋回水流発生部材は筒部と、該筒部の内側に設けられた平面視扇状をなす複数枚の傾斜板と、各傾斜板の対向する端縁の間に形成された複数の開口とにより構成されていることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか一項において、前記旋回水流発生部材の中心部には、前記羽根車の中心部に設けた軸部を回転可能に支持する軸受部が形成され、前記羽根車の基板の中心部には、前記散水キャップの内面の中心部に形成した凹部又は凸部に係合される凸部又は凹部が形成されていることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項6】
請求項4又は5において、前記旋回水流発生部材の開口は、偶数又は奇数に設定され、前記羽根車の羽根は、奇数又は偶数に設定されていることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項において、前記散水キャップの散水孔は先端程小径となるテーパ状に形成されていることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項1】
本体部の水室の開口部に複数の散水孔を形成した散水キャップを接合し、該散水キャップの上流側の水室内に羽根車を所定位置において旋回水流によって回転可能に収容し、前記羽根車を構成する開口を有する基板と、前記散水キャップの内面との間に隙間を形成したことを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項2】
請求項1において、前記羽根車の上流側の水室内の所定位置に旋回水流発生部材を設け、前記羽根車の基板の外周縁には筒部が設けられ、該筒部の内周面には複数枚の羽根が設けられていることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記羽根車の開口は、前記基板の外周側に設けられていることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項4】
請求項2又は3において、前記旋回水流発生部材は筒部と、該筒部の内側に設けられた平面視扇状をなす複数枚の傾斜板と、各傾斜板の対向する端縁の間に形成された複数の開口とにより構成されていることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか一項において、前記旋回水流発生部材の中心部には、前記羽根車の中心部に設けた軸部を回転可能に支持する軸受部が形成され、前記羽根車の基板の中心部には、前記散水キャップの内面の中心部に形成した凹部又は凸部に係合される凸部又は凹部が形成されていることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項6】
請求項4又は5において、前記旋回水流発生部材の開口は、偶数又は奇数に設定され、前記羽根車の羽根は、奇数又は偶数に設定されていることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項において、前記散水キャップの散水孔は先端程小径となるテーパ状に形成されていることを特徴とするシャワーヘッド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2011−161023(P2011−161023A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−27546(P2010−27546)
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【出願人】(302010378)タナカ技工 株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【出願人】(302010378)タナカ技工 株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]