説明

つまずき予防効果を有する靴下及びタイツ類

【課題】歩行の際に着用することにより、つまずいて転倒する事故を未然に防止する靴下及びタイツ類を提供する。
【解決手段】足首部に補強部を設け、脛部から爪先部に至る編地に、爪先を持ち上げる作用を有する編み組織を設けた靴下及びタイツ類を構成するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、つまずき予防効果を有する靴下及びタイツ類に係り、更に詳しくは着用することによって足首をサポートし、つまずきによる転倒自己を予防する効果が得られる靴下及びタイツ類に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高齢者が歩行中つまずいて転倒する事故が多発している。この結果、骨折し、寝たきりになる事例が老人によく報告されている。整形外科医の所見によると、高齢者は歩行の際に、爪先を引き上げる地からが弱くなり、5mmや10mmの段差でもつまずいて転倒することが多い。歩行の際、爪先を5mmから10mm引き上げることができれば、これらの転倒による自己の多くは未然に防止できると予想されている。
【0003】
脚力が弱って爪先側を引きずるように歩く人でも、つまずいて転ぶことがない靴下は公知である(実用新案登録第3103570号公報)。
【特許文献1】実用新案登録第3103570号公報
【0004】
また、爪先の指の付け根部分にかかる体重の負担を軽減させるようにした靴下も公知である(実用新案登録第3107088号公報)。
【特許文献2】実用新案登録第3107088号公報
【0005】
しかしながら、特許文献1は、靴下の外面に滑り止めの突起を付設した靴下であり、特許文献2は、靴下の爪先部の前方の足底部にクッション材を編成したものである。
【0006】
このように、現在までに、爪先部を持ち上げるように編み組織を編成することによって、転倒事故を防止するための靴下及びタイツ類は開発されておらず、実際には、病院等デノリハビリでは、爪先部分を紐等で膝と結合して引き上げる原始的な処置がなされている程度である。
このような状況を踏まえ、爪先部を持ち上げるように編み組織を編成した靴下及びタイツ類の開発は医療現場のみならず日常生活の上でも暗黙のうちに要求されているものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記の事情に鑑み、本発明は、歩行の際に着用することにより、つまずいて転倒する事故を未然に防止する靴下及びタイツ類を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するために、足首部に補強部を設け、脛部から爪先部に至る編地に、爪先を持ち上げる作用を有する編み組織を設けたことを特徴とした靴下及びタイツ類を構成するものである。
【0009】
本発明は、具体的には、足首部に補強部を設け、脛部から爪先部に至る編地にカットボスや編み組織の変化による張力の大きな編地部分とコース数を増加した張力弛緩編地部分とを編成して爪先の引き上げ効果を有するものである。
【0010】
本発明による靴下及びタイツ類は、ゾッキ又は交編あるいはポリウレタン弾性糸によるフロート編やインレイの組み合わせによって糸供給口が3口で編成される。また、本発明の糸使いは必要に応じて自由に選択できる。例えば、編地の糸使いは、10ないし70デニールのナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロンの単糸又は双糸、60ないし100番手の綿、レーヨンからなる混紡糸と、20ないし140デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10ないし70デニールのナイロンフィラメント糸をカバリングしたSCY、又は同糸を二重にカバリングしたとの交編、あるいはSCYやDCYによるフロート編やレイイン編との組み合わせで構成される。
【0011】
また、交編やフロート編あるいはレイイン編の組み合わせの他に、SCYやDCYのみによるゾッキ編による3口編成にしてもよい。
【0012】
上記3口編成の編地に、編み組織の変化やカットボスによる添え糸で張力の大きい部分の編地を組み込み、一方、4口編成によって張力を弛緩する編地部分を組み込んでいる。
カットボス糸による糸使いは、本実施例の場合、20ないし140デニールのポリウレタン弾性糸からなる芯糸に10ないし70デニールのナイロンフィラメント糸をカバリングしたSCYを使用している。
【0013】
このような3口編成と4口編成を同時に行う丸編み機は、ニット、タック、ミスの編成3要素を同一コース上で実行できる構造のものでなければならない。
【0014】
本発明による靴下及びタイツ類は、足首部がふくらはぎ部に比べて編み目を小さくする。編み目が小さいほど単位面積当たりの着圧が大きくなるので、足首部分の着圧を大きくし、爪先を引き上げる際の張力に耐えるようにする。
【0015】
このために、編地の編成に伴って、編み目を変化させるファッショニング装置、給糸時の解舒張力を一定に保つテンション装置、コンピュータ制御によって弾性糸の送り込み量を制御する積極給糸装置を装備した編み機によって編成する。例えば、MERZ、SANTONI、LONATI社の編み機が使用される。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、爪先部分を紐等で結んで引き上げる必要がなく、着用するだけで爪先を引き上げる効果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する。
図1は、本発明の靴下及びタイツ類の一実施例を示す側面図である。図2は、本発明の口ゴム部の一実施例を示す組織図、図3は同ベース部の一実施例を示す組織図、図4は同ふくらはぎ脛部の一実施例を示す組織図、図5は同足首サポート部の一実施例を示す組織図、図6は同足底張力弛緩部の一実施例を示す組織図、図7は同トウ下部の一実施例を示す組織図、図8は同トウ上部の一実施例を示す組織図である。
【0018】
図1に示すように、靴下及びタイツ類は、編地組織の区域が口ゴム部A、ベース部B、ふくらはぎ脛部C、足首サポート部D、足底張力弛緩部E、トウ下部F、トウ上部Gからなっている。
図2に示すように、口ゴム部Aの糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースC1は、156DTのポリウレタン弾性糸芯糸に15DTと15DTのウーリーナイロン糸をダブルカバリングしたDCYを挿通し、第2コースC2は56DTの40フィラメントのウーリーナイロン双糸で編成し、第3コースC3は78DTの24フィラメントのウーリーナイロン双糸で編成し、第4コースC4は56DTの40フィラメントのウーリーナイロン双糸で編成する。
ここで、DTとは、10000mで1gの糸の繊度を1DTとする。
【0019】
図3に示すように、ベース部Bの糸使いは、靴下及びタイツ類の基本編地であり、例えば、3口編みからなり、第1コースC1は、235DTのポリウレタン弾性糸芯糸に15DTと15DTのナイロン糸をダブルカバリングしたDCYを挿通し、第2コースC2は78DTの24フィラメントのウーリーナイロン双糸で編成し、第3コースC3は44DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのナイロン糸をシングルカバリングしたSCYを編成する。
【0020】
図4に示すように、ふくらはぎ脛部Cは、爪先部を引っ張りあげる補助機能を有する部分であり、その糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースC1は、235DTのポリウレタン弾性糸芯糸に13DTと13DTのナイロン糸をダブルカバリングしたDCYを挿通し、第2コースC2は78DTの24フィラメントのウーリーナイロン双糸で編成し、第3コースC3は44DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C3a)と44DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C3b)を添え糸とし、カットボス編みで編成する。
【0021】
図5に示すように、足首サポート部Dの糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースC1は、235DTのポリウレタン弾性糸芯糸に13DTと13DTのナイロン糸をダブルカバリングしたDCYを挿通し、第2コースC2は78DTの24フィラメントのウーリーナイロン双糸(C2a)に44DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C2b)を添え糸とし、添え糸編みで編成し、第3コースC3は44DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C3a)と44DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C3b)を添え糸とし、添え糸編みで編成する。
【0022】
図6に示すように、足底張力弛緩部Eの糸使いは、例えば、3口編みからなり、第1コースC1は、235DTのポリウレタン弾性糸芯糸に13DTと13DTのナイロン糸をダブルカバリングしたDCYを挿通し、第2コースC2は78DTの24フィラメントのウーリーナイロン双糸(C2a)に44DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C2b)を添え糸とし、添え糸編みで編成し、第3コースC3は78DTの24フィラメントのウーリーナイロン双糸で編成し、第4コースC4は44DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C4a)と44DTのポリウレタン弾性糸芯糸に78DTのナイロン糸をシングルカバリングしたSCY(C4b)を添え糸とし、添え糸編みで編成する。
【0023】
図7に示すように、トウ下部Fの糸使いは、例えば、4口編みからなり、第1コースC1から第4コースまで、78DTの24フィラメントのウーリーナイロン双糸で編成する。
【0024】
図8に示すように、トウ上部Gの糸使いは、トウ下部Fの糸使いと同様に、例えば、4口編みからなり、第1コースC1から第4コースまで、78DTの24フィラメントのウーリーナイロン双糸で編成する。
【0025】
ここで、SCYとはポリウレタン弾性糸芯糸にウーリーナイロン糸又はフィラメント糸をシングルカバリングした糸、DCYとはポリウレタン弾性糸芯糸にウーリーナイロン糸又はフィラメント糸をダブルカバリングした糸をいう。
交編とは、2種類以上の編糸を交互に組み合わせて編成した編地であり、本願の場合、通常はサポート糸とナイロン糸とを交互に編成し、ナイロン糸に透明感があるため、ゾッキ編より透明感が高くファッション性に優れている。
インレイ編とは、編地に本発明の場合、ポリウレタン弾性糸を挿入して編成することをいう。
カットボス編とは、地糸の上に別の糸を重ねて編成する場合に、地糸からなる編地の部分的な領域に別の糸を編み込んで編成することを総称していう。機能的には、部分的な補強を目的とする場合とデザインを目的とする場合があるが、本発明の場合は、部分的な補強を目的としている。
【0026】
従って、爪先を持ち上げる機能を付与する際に、ふくらはぎ脛部Cは図1の矢印に示すように、伸縮し、足首サポート部Dの張力を保持するために補強される。足首サポート部Dは編地の長手方向の分量が3口編成のため、4口編成の足底部Eの75%程度で、少なく、更に、カットボス編みや編み組織の変化で編み次野長手方向の伸びが抑制されている。
一方、足底部Eは、張力のないナイロン糸を使用しているので、伸縮性が小さく、編地の長手方向の伸びが増大する。
その結果、足首サポート部Dの足の甲部側が長手方向に引っ張られて、着用時に爪先を引き上げる力を生じる。
なお、ゾッキ編みとは、1種類の弾性糸で編成した編地であって、編地に横じまがなく、肌ざわりがなめらかであり、縦横方向によく伸びフット感に優れており、長時間着用してもたるみやひきつれが起こりにくい。
【0027】
なお、本発明の靴下及びタイツ類において、前記足底部以外の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングル又はダブルカバリング糸、ナイロンフィラメント糸、ナイロン双糸又は綿やレーヨンからなる混紡糸のいずれかの組み合わせによる糸と、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYを挿入した3口インレイ編地からなり、前記足底部の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYの添え糸によりカットボス編成された4口編地からなる靴下及びタイツ類に編成してもよい。
【0028】
また、前記靴下及びタイツ類において、前記足底部以外の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYのみの編糸で編成した3口ゾッキ編地からなり、前記足底部の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYの添え糸によりカットボス編成された4口編地からなる靴下及びタイツ類に編成してもよい。
【0029】
更に、前記靴下及びタイツ類において、前記足底部以外の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYのみの編糸で編成した3口ゾッキ編地からなり、前記足底部の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYの添え糸によりカットボス編成された4口編地からなる靴下及びタイツ類に編成してもよい。
【0030】
更にまた、前記靴下及びタイツ類において、前記足底部以外の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY、ナイロンフィラメント糸、ナイロン双糸又は綿やレーヨンからなる混紡糸のいずれかの組み合わせによる糸と、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYを挿入した3口インレイ編地からなり、前記足底部の編地は、編み組織を変更することにより保持効果を付加した4口編地からなる靴下及びタイツ類に編成してもよい。
【0031】
また更に、前記靴下及びタイツ類において、前記足底部以外の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYのみの編み糸で編成した3口編地からなり、前記足底部の編地は、編み組織を変更することにより保持効果を付加した4口編地からなる靴下及びタイツ類に編成してもよい。
【0032】
編み組織を変更することにより保持効果を付加には、編地の編成に伴って、組織を変化させるファッショニング装置、給糸時の解除テンションを一定に保つテンション装置、コンピュータ制御によって弾性糸の送りこみ量を制御する積極給糸装置を装備した編機によって編成することができる。また、編地組織は、例えば、平編、メッシュ編、フロート編、タック編、タック編とフロート編との組み合わせ、カットボス編等によって編成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明の靴下及びタイツ類は、日常の保温用を始め、スポ−ツ用や介護用としても、広く利用しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の靴下及びタイツ類の一実施例を示す側面図である。
【図2】本発明の口ゴム部の一実施例を示す組織図である。
【図3】同ベース部の一実施例を示す組織図である。
【図4】同ふくらはぎ脛部の一実施例を示す組織図である。
【図5】同足首サポート部の一実施例を示す組織図である。
【図6】同足底張力弛緩部の一実施例を示す組織図である。
【図7】同トウ下部の一実施例を示す組織図である。
【図8】同トウ上部の一実施例を示す組織図である。
【符号の説明】
【0035】
1 靴下
A 口ゴム部
B ベース部
C ふくらはぎ脛部
D 足首サポート部
E 足底張力弛緩部
F トウ下部
G トウ上部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
足首部に補強部を設け、脛部から爪先部に至る編地に、爪先を持ち上げる作用を有する編み組織を設けたことを特徴とした靴下及びタイツ類。
【請求項2】
前記靴下及びタイツ類は、足底部以外の編地全体を糸供給口を3口を設けて編成し、脛部から足首部、足甲部に至る組織はカットボス組織又は編み組織を変更することにより補強編成され、足底部は糸供給口を4口を設けて編成している請求項1記載の靴下及びタイツ類。
【請求項3】
前記靴下及びタイツ類において、前記足底部以外の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングル又はダブルカバリング糸とナイロンフィラメント糸、ナイロン双糸又は綿やレーヨンからなる混紡糸とで編成した3口交編編地からなり、前記足底部の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングルカバリング糸(以下、SCYという。)又はダブルカバリング糸(以下、DCYという。)の添え糸によりカットボス編成された4口編地からなる請求項1記載の靴下及びタイツ類。
【請求項4】
前記靴下及びタイツ類において、前記足底部以外の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたシングル又はダブルカバリング糸、ナイロンフィラメント糸、ナイロン双糸又は綿やレーヨンからなる混紡糸のいずれかの組み合わせによる糸と、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYを挿入した3口インレイ編地からなり、前記足底部の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYの添え糸によりカットボス編成された4口編地からなる請求項1記載の靴下及びタイツ類。
【請求項5】
前記靴下及びタイツ類において、前記足底部以外の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYのみの編糸で編成した3口ゾッキ編地からなり、前記足底部の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYの添え糸によりカットボス編成された4口編地からなる請求項1記載の靴下及びタイツ類。
【請求項6】
前記靴下及びタイツ類において、前記足底部以外の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYのみの編糸で編成した3口ゾッキ編地からなり、前記足底部の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYの添え糸によりカットボス編成された4口編地からなる請求項1記載の靴下及びタイツ類。
【請求項7】
前記靴下及びタイツ類において、前記足底部以外の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY、ナイロンフィラメント糸、ナイロン双糸又は綿やレーヨンからなる混紡糸のいずれかの組み合わせによる糸と、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYを挿入した3口インレイ編地からなり、前記足底部の編地は、編み組織を変更することにより保持効果を付加した4口編地からなる請求項1記載の靴下及びタイツ類。
【請求項8】
前記靴下及びタイツ類において、前記足底部以外の編地は、ポリウレタン弾性糸からなる芯糸にナイロンフィラメント糸又はウーリーナイロン糸をカバリングしたSCY又はDCYのみの編み糸で編成した3口編地からなり、前記足底部の編地は、編み組織を変更することにより保持効果を付加した4口編地からなる請求項1記載の靴下及びタイツ類。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−88564(P2008−88564A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−266956(P2006−266956)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(592205724)サン エース株式会社 (6)
【Fターム(参考)】