説明

アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム組成物及びこれを含有する化粧料。

【課題】アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム(APM)の水性媒体に対する溶解性の向上により、その溶解或いは乳化工程に於ける作業効率や得られる調製物(液状物、乳化物等)の均質性が格段に改善されると共に、液状物、乳化物等の調製物に加工したとき、APMの経時的な再結晶化、析出がなく、保存安定性にすぐれた調製物を与えるAPM組成物、並びにかかるAPM組成物を含有し、品質の均一性と経時安定性にすぐれたAPM含有化粧料を提供すること。
【解決手段】APMと無機酸及び/又は有機酸のアルカリ金属塩の1種以上とササイクロデキストリン類の1種以上とを含んでなる組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム組成物及び該組成物を含む化粧料に関し、更に詳細には、アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム(以下、APMと略記する)の水性媒体に対する溶解性が改善されており、その溶解或いは乳化操作が容易であって、均質性にすぐれたAPM含有液状物或いは乳化物を容易かつ高効率で調製し得るばかりでなく、それら調製物からのAPMの経時的な再結晶化・析出が抑止され、調製物の経時安定性の大幅な向上を可能ならしめる上記組成物、並びにかかる組成物を含み、長期保存中の性状安定性にすぐれたAPM含有化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
APMは水溶性で安定なアスコルビン酸誘導体であり、アスコルビン酸に代わる美白、美肌化剤として各種の化粧品、医薬部外品等に配合されて高い評価を得ている。
しかしながら、APMは水溶性ではあるものの、シミ、ソバカスの原因となるメラニン色素の生成を効果的に抑制するために望ましいとされる3〜5%或いはそれ以上の濃度の溶液を調製しようとすると、完全溶解に長時間を要するという難点があり、又一旦溶解しても、長期間保存しておくと再結晶を起こして析出し、透明乃至半透明の液状製品では結晶の沈降や白濁を生じ、又乳化製品ではザラザラした外観と感触を呈するなどの問題点を抱えている。
【0003】
これに対し、本出願人等は先に、APMにサイクロデキストリンを組み合わせ用いることにより安定性の良好なAPM乳化物が得られることを明らかにしたが(特開平1−305009号公報)、この方法によれば、APMを含む乳化物の分離等が抑止され、その経時安定性や使用感は改善されるが、APMの溶解性の向上についてはこれを期待することができない。
一方特開2004−315429号公報に、APMとサイクロデキストリンとを予め混合溶液とした上乾燥し粉末化することにより、APMの水に対する溶解性を改善するようにしたものが開示されているが、この方法の場合、APMの溶解性はある程度向上するものの実用上なお十分満足し得るものとは言えないだけでなく、予めAPMとサイクロデキストリンの混合水溶液を調製した上、これを乾燥して水を除去するという煩雑な工程を要するという難点がある
【0004】
【特許文献1】特開平1‐305009号公報(特許第2589761号公報)
【特許文献2】特開2004‐315429号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述の如き従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、水などの水性媒体に対するAPMの溶解性の向上により、溶解或いは乳化工程等に於ける作業効率や得られる調製物(液状物、乳化物等)の均質性が格段に改善されるだけでなく、液状物、乳化物等の調製物としたとき、長期保存中にもAPMが再結晶化し、析出することのない保存安定性にすぐれた調製物を与えるAPM組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、かかるAPM組成物を含有し、品質の均一性と経時安定性にすぐれたAPM含有化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記の目的を達成するべく鋭意検討を重ねた結果、APMにサイクロデキストリン類とさらに無機又は有機酸のアルカリ金属塩を組み合わせ用いた場合、APMの水に対する溶解性、特に溶解速度が大きく改善されると共に、液状物や乳化物などの調製物からのAPMの経時的な再結晶化、析出を防止することも可能となることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、APMと無機酸のアルカリ金属塩及び有機酸のアルカリ金属塩から選ばれた1種又は2種以上のアルカリ金属塩とサイクロデキストリン及びサイクロデキストリン誘導体から選ばれた1種又は2種以上のサイクロデキストリン類とを含んでなるAPM組成物、並びにかかるAPM組成物を含む化粧料に関するものである。
なお、本発明に於いて、化粧料なる文言は、所謂化粧料のほかに医薬部外品をも含む広義で用いる。
【発明の効果】
【0007】
APMと無機又は有機酸のアルカリ金属塩とサイクロデキストリン類とを含んでなる本発明の組成物は、APMの水性媒体に対する溶解性、特に溶解速度が改善されており、これをAPM含有調製物の製造に用いた場合、溶解或いは乳化工程等に於ける作業効率が著しく向上すると共に、得られる調製物の品質も均質性に大変すぐれたものとなる。又、本発明のAPM組成物を用いて得られる液状物や乳化物などの調製物、例えば化粧料は、長期保存中にもAPMが再結晶化して析出することがなく、オリや白濁の発生が防止され又ざらつき感が抑止されるなど保存安定性に極めてすぐれたものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の組成物に於いてAPMと組み合わせる無機又は有機酸のアルカリ金属塩としては、例えば炭酸、硼酸、メタ硼酸、臭素酸、塩酸、リン酸、メタリン酸、ピロリン酸、硫酸、硝酸などの無機酸、或いは酢酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、グルコン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、しゅう酸、コハク酸などの有機酸のナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等が挙げられる。又、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、リンゴ酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、リン酸水素カリウム、硫酸水素カリウム等を用いることも出来る。
それらアルカリ金属塩のうちでも、APMの溶解性改善効果及び再結晶化防止効果の観点から、ナトリウム塩又はカリウム塩の使用が好ましく、就中クエン酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム或いは炭酸カリウムの使用が最も好ましい。
【0009】
又、サイクロデキストリン或いはその誘導体としては、α−サイクロデキストリン、β−サイクロデキストリン、γ−サイクロデキストリン、マルトシルサイクロデキストリン、グルコシルサイクロデキストリン、メチル−β−サイクロデキストリン、ヒドロキシルプロピル−β−サイクロデキストリン等を用いることができる。それらのうちでも、特にβ−サイクロデキストリン又はヒドロキシプロピル−β−サイクロデキストリンを用いることが好ましい。
【0010】
APMに対するアルカリ金属塩及びサイクロデキストリン類の使用量は、APM100重量部に対して、アルカリ金属塩については、一般に100〜0.1重量部、好ましくは50〜1重量部の範囲であり、又サイクロデキストリン類については、一般に100〜0.01重量部、好ましくは50〜0.1重量部の範囲である。
又、アルカリ金属塩とサイクロデキストリン類の量比は、好ましくは上記の各使用量の範囲内で、100:1〜1:10、特に50:1〜1:2となるようにするのがよい。
【0011】
本発明のAPM組成物を含む化粧料の調製は、一般には、予めAPMとアルカリ金属塩とサイクロデキストリン類を混和して得たAPM組成物を、他の化粧料配合成分と混合することによって行われるが、かかる方法に代えて、APM、アルカリ金属塩及びサイクロデキストリン類を予め混和することなく、それらを各々別個に他の化粧料配合成分中に添加し、最終的な化粧料処方に於けるそれら3成分の量比が前記の範囲となるようにしてもよい。但し、後者の方法を用いる場合、APM、アルカリ金属塩及びサイクロデキストリン類の他の化粧料配合成分中への添加は、それら3成分を同時に行うか、もしくは後二者、なかでもアルカリ金属塩がAPMより先になるような順序で行うことが、作業効率の観点から望ましい。
【0012】
本発明のAPM組成物を含有する化粧料としては、例えば乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、洗顔料などの基礎化粧料、口紅、ファンデーション、リキッドファンデーション、メイクアッププレスパウダーなどのメイクアップ化粧料、洗顔料、ボディーシャンプー、石けんなどの清浄用化粧料、ヘアーシャンプー、ヘアーリンス、ヘアートリートメント、コンディショナー、染毛料、整髪料などの頭髪化粧料、さらには浴剤等が挙げられるが、勿論これらに限定されるものではない。
【0013】
本発明の化粧料中に於ける APM組成物の配合量は、APMの固形分換算で、基礎化粧料の場合は、一般に20〜0.1重量%、好ましくは10〜1重量%の範囲、メイクアップ化粧料の場合は、一般に20〜0.1重量%、好ましくは10〜1重量%の範囲、清浄用化粧料の場合は、一般に10〜0.1重量%、好ましくは5〜1重量%の範囲、頭髪化粧料の場合は、一般に10〜0.1重量%、好ましくは5〜1重量%の範囲、又浴剤の場合は、一般に20〜0.1重量%、好ましくは10〜1重量%の範囲である。
【0014】
本発明の化粧料には、APM組成物のほかに、通常化粧料に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐・殺菌剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、香料、生理活性成分等を適宜配合することができる。
【0015】
ここで、油性成分としては、例えばオリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、植物由来スクワランなどの植物由来の油脂類;ミンク油、タートル油などの動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリンなどのロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワランなどの炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis−11−エイコセン酸などの脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2−エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)などの合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
【0016】
界面活性剤としては,例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪酸アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α−スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩などのアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級〜第三級脂肪酸アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩などのカチオン界面活性剤;N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニオベタイン、N,N,N−トリアルキル−N−アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N−アシルアミドプロピル−N′,N′−ジメチル−N′−β−ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタインなどの両性界面活性剤等を使用することができる。
又、乳化剤乃至乳化助剤として、酵素処理ステビアなどのステビア誘導体、レシチン及びその誘導体、乳酸菌発酵米、乳酸菌発酵発芽米、乳酸菌発酵穀類(麦類、豆類、雑穀など)、ジュアゼイロ(Zizyphus juazeiro:Rhamnaceae)抽出物等を配合することもできる。
【0017】
保湿剤としては、例えばグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコールなどのグリコール類、マルチトール、ソルビトール、キシリトール、トレハロース、グルコース等の糖類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸菌発酵米、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体など)、エラスチン及びその誘導体、コラーゲン及びその誘導体、加水分解シルク蛋白質、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、フィトステロール、大豆リン脂質、イソステアリン酸コレステリル、海藻抽出物、魚介類由来コラーゲン及びその誘導体、各種アミノ酸及びそれらの誘導体(例えばトリメチルグリシンなど)、ビャッキュウ抽出物、豆乳発酵液、納豆エキス、米由来抽出物及びその発酵物等が挙げられる。
【0018】
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン、ファーセララン等の褐藻、緑藻或いは紅藻由来成分、ビャッキュウ抽出物、ペクチン、ローカストビーンガム、アロエ多糖体等の多糖類、キサンタンガム、トラガントガム、グアーガム等のガム類、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体、ポリグルタミン酸及びその誘導体、グルコシルトレハロースと加水分解水添デンプンを主体とする糖化合物等が挙げられる。
【0019】
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、ジャーマル(イミダゾデイニールウレア)、1,2−ペンタンジオール、ウドなどのタラノキ属植物の抽出物、各種精油類、樹皮乾留物、プロポリスエキス、メチルイソチアゾリノン等がある。
【0020】
粉体成分としては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、6−又は12−ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビなど)のパウダー、豆類(大豆、小豆など)のパウダー等がある。
【0021】
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−ターシャリーブチル−4−メトキシベンゾイルメタン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
【0022】
抗酸化剤としては、例えばスーパーオキシドディスムターゼ(Superoxide dismutase)、カタラーゼなどの生体内活性酸素分解酵素、ビタミンE、ビタミンDなどのビタミン類及びその誘導体、ブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ユビデカキノン(ユビキノン)、ルチン、ルチングルコシド、γ−オリザノール、イチョウ抽出物、エイジツ抽出物、サイコ抽出物、シャチノキ抽出物、スモモ抽出物、月見草抽出物、ナツユキソウ抽出物、ハマメリス抽出物、メリッサ抽出物、白芥子抽出物、イネ抽出物、ムラサキシキブ抽出物、シラカバ抽出物、ハマメリス抽出物、ウーロン茶抽出物、黒豆加水分解抽出液、ハゴロモグサ抽出液、ハイビスカス発酵物等がある。
【0023】
さらに必要ならば、組成物として配合されるAPMの作用効果及び特長を損なわない範囲で、他の活性成分(美白剤、皮膚老化防止・肌荒れ改善剤、抗炎症剤等)を配合してもよく、かかるものとしては、例えば美白剤であれば、トラネキサム酸及びその誘導体、t−シクロアミノ酸誘導体、コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン誘導体、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、胎盤抽出物、システイン、ソウハクヒ抽出物、ユキノシタ抽出物、米糠抽出物、米糠抽出物加水分解物、乳酸菌発酵米、乳酸菌発酵発芽米、乳酸菌発酵穀類(麦類、豆類、雑穀類)、白芥子加水分解抽出物、ムラサキシキブ抽出物、ハスの実発酵物、ローヤルゼリー発酵物、豆乳発酵物、党参抽出物、パンダヌス・アマリリフォリウス(Pandanus amaryllifolius Roxb.)抽出物、アルカンジェリシア・フラバ(Arcangelicia flava Merrilli)抽出物、カミツレ抽出物(商品名:カモミラET)、ジンコウ抽出物、ハマメリス抽出物、イタドリ抽出物、サワヒヨドリ抽出物、甘草抽出物、フキタンポポ抽出物、アルテア抽出物、ゲンノショウコ抽出物、ユキノシタ抽出物、ナツメ抽出物、シャクヤク抽出物、トウキ抽出物、モモ抽出物、緑藻類、紅藻類又は褐藻類の海藻の抽出物、アマモ等の海草の抽出物、リノール酸及びその誘導体もしくは加工物(例えばリポソーム化リノール酸など)、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体等が、皮膚老化防止・肌荒れ改善成分であれば、動物又は魚由来のコラーゲン及びその誘導体、エラスチン及びその誘導体、セラミドなどの細胞間脂質、胎盤抽出物、ニコチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体(ジカリウム塩等)、t−シクロアミノ酸誘導体、ビタミンA前駆体、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、アラントイン、α−ヒドロキシ酸類、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸、コエンザイムQ−10、アデノシン、α−リポ酸、ピコリン、カルニチン及びその誘導体、ゲンチアナエキス、甘草エキス、ハトムギエキス、カミツレエキス、ニンジンエキス、アロエエキスなどの生薬抽出エキス、米糠抽出物加水分解物、米抽出物加水分解物、低アレルゲン米抽出物加水分解物、米発酵エキス、緑藻類、紅藻類又は褐藻類の海藻の抽出物、アマモ等の海草の抽出物、ソウハクヒエキス、ジュアゼイロ(Zizyphus juazeiro)抽出物、ブナ抽出物、キダチアロエ抽出物、マンネンロウ抽出物、イチョウ抽出物、スギナ抽出物、ベニバナ抽出物、オタネニンジン抽出物、セイヨウニワトコ抽出物、ハゴロモグサ抽出物、レンゲ抽出物、マンゴー抽出物、チェリモヤ抽出物、マンゴスチン抽出物、タベブイア・インペチギノサ抽出物、酵母抽出物、卵殻膜抽出タンパク質、デオキシリボ核酸カリウム塩、紫蘭根抽出物、ムラサキシキブ抽出物、イネ抽出物、サンゴ草抽出物、花粉荷エキス、ハイビスカス醗酵物、ローヤルゼリー発酵物、豆乳発酵物等が、又抗炎症成分であれば、例えばグアイアズレンスルホン酸ナトリウム、グアイアズレンスルホン酸エチルなどのアズレン誘導体、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸ステアリルなどのグリチルリチン酸誘導体、アラントイン、カンゾウ抽出物、クジン抽出物、シャクヤク抽出物、ボタンピ抽出物、レンギョウ抽出物、リュウタン抽出物、トウキンセンカ抽出物、パセリ抽出物、オトギリソウ抽出物、ブクリョウタケ抽出物、カシア抽出物。パウダルコ樹皮抽出物等が挙げられる。
【0024】
上記のコウジ酸誘導体としては、例えばコウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレートなどのコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシドなどのコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルナトリウム、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルマグネシウムなどのアスコルビン酸エステル塩類、L−アスコルビン酸−2−グルコシド(2−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸)、L−アスコルビン酸−5−グルコシド(5−O−α−D−グルコピラノシル−L−アスコルビン酸)などのアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基など)、L−アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸テトララウリン酸エステルなどのL−アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3−O−エチルアスコルビン酸、L−アスコルビン酸−2−リン酸−6−O−パルミテートナトリウム等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン−β−D−グルコピラノシド)、α−アルブチン(ハイドロキノン−α−D−グルコピラノシド)等が、レゾルシノール誘導体としては、例えば4−n−ブチルレゾルシノール、4−イソアミルレゾルシノール等が、2,5−ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2,5−ジアセトキシ安息香酸、2−アセトキシ−5−ヒドロキシ安息香酸、2−ヒドロキシ−5−プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等が、ビタミンE誘導体としては、例えばビタミンEニコチネート、ビタミンEリノレート、ビタミンEリン酸エステルナトリウム塩等が、α−ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α−ヒドロキシオクタン酸等がある。
【0025】
次に、本発明のAPM組成物の実施例、化粧料の処方例及び試験例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。なお、以下に於いて、部はすべて重量部を、又%はすべて重量%を意味する。
【0026】
実施例1.
APM9g、クエン酸三ナトリウム1g及びβ-サイクロデキストリン0.1gを十分に混和し、APM組成物を得た。
【0027】
実施例2.
APM9g、クエン酸三ナトリウム1g及びヒドロキシプロピル-β-サイクロデキストリン0.1gを十分に混和し、APM組成物を得た。
【0028】
実施例3.
APM9g、塩化ナトリウム1g及びβ-サイクロデキストリン0.1gを十分に混和し、APM組成物を得た。
【0029】
実施例4.
APM9g、塩化ナトリウム1g及びヒドロキシプロピル-β-サイクロデキストリン0.1gを十分に混和し、APM組成物を得た。
【0030】
実施例5.
APM9g、塩化カリウム1g及びβ-サイクロデキストリン0.1gを十分に混和し、APM組成物を得た。
【0031】
実施例6.
APM9g、塩化カリウム1g及びヒドロキシプロピル-β-サイクロデキストリン0.1gを十分に混和し、APM組成物を得た。
【0032】
実施例7.
APM9g、炭酸カリウム1g及びβ-サイクロデキストリン0.1gを十分に混和し、APM組成物を得た。
【0033】
実施例8.
APM9g、炭酸カリウム1g及びヒドロキシプロピル-β-サイクロデキストリン0.1gを十分に混和し、APM組成物を得た。
【0034】
実施例9.
APM9g、クエン酸三ナトリウム3g及びβ-サイクロデキストリン0.3gを十分に混和し、APM組成物を得た。
【0035】
実施例10.
APM9g、クエン酸三ナトリウム0.3g及びβ-サイクロデキストリン0.03gを十分に混和し、APM組成物を得た。
【0036】
実施例11
APM9g、クエン酸三ナトリウム1g及びβ-サイクロデキストリン0.03gを十分に混和し、APM組成物を得た。
【0037】
実施例12.
APM9g、クエン酸三ナトリウム1g及びβ-サイクロデキストリン1gを十分に混和し、APM組成物を得た。
【0038】
比較実施例1.
APM9gとβ-サイクロデキストリン0.1gを十分に混和し、APMとβ−サイクロデキストリンの混和物を得た。
【0039】
比較実施例2.
APM9gとβ-サイクロデキストリン3gを十分に混和し、APMとβ−サイクロデキストリンの混和物を得た。
【0040】
比較実施例3
精製水180gに撹拌下APM9gを少量ずつ添加し完全に溶解させた後、これにβ-サイクロデキストリン1.8gを加えて溶解させた。次に、ここに得られた水溶液を凍結乾燥して、APMとβ−サイクロデキストリンを含む凍結乾燥粉末を得た。
【0041】
処方例1.ローション
[成分] 部
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3‐ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
実施例1のAPM組成物 3.0
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合し、撹拌溶解させて均一なローションを得た。
【0042】
処方例2.ローション
処方例1の成分中、実施例1のAPM組成に代えて実施例2のAPM組成物を用いる他は処方例1と同様にしてローションを得た。
【0043】
処方例3.ローション
[成分] 部
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3‐ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
実施例5のAPM組成物 3.0
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合し、撹拌溶解させて均一なローションを得た。
【0044】
処方例4.ローション
処方例3の成分中、実施例5のAPM組成物に代えて実施例6のAPM組成物を用いる他は処方例3と同様にしてローションを得た。
【0045】
処方例5.ローション
[成分] 部
エタノール 10.0
グリセリン 3.0
1、3‐ブチレングリコール 2.0
メチルパラベン 0.2
APM 3.0
塩化カリウム 0.3
β−サイクロデキストリン 0.1
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合し、撹拌溶解させて均一なローションを得た。この場合、APMの液状媒体への添加は、塩化カリウム及びβ−サイクロデキストリンを同媒体に添加し、溶解させた後に行った。
【0046】
処方例6.乳液
[A成分] 部
オリーブ油 5.0
ホホバ油 1.0
スクワラン 4.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
ソルビタンモノステアレート 1.0
メチルパラベン 0.2
[B成分]
実施例3のAPM組成物 3.0
グリセリン 3.0
1、3‐ブチレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱し、溶解した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。
【0047】
処方例7.乳液
処方例6のB成分中、実施例3のAPM組成物に代えて実施例4のAPM組成物を用いる他は処方例6と同様にして乳液を得た。
【0048】
処方例8.乳液
[A成分] 部
オリーブ油 5.0
ホホバ油 1.0
スクワラン 4.0
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート 2.0
ソルビタンモノステアレート 1.0
メチルパラベン 0.2
[B成分]
APM 3.0
グリセリン 3.0
1、3‐ブチレングリコール 2.0
クエン酸ナトリウム 0.3
β−サイクロデキストリン 0.1
精製水 全量が100部となる量
[C成分]
香料 適量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱し、溶解した後、攪拌混合した。これを50℃まで冷却した後、C成分を加えてさらに攪拌混合して乳液を得た。なお、B成分の加熱溶解に当たって、APM、クエン酸ナトリウム及びβ−サイクロデキストリンは、液体媒体中に同時に添加した。
【0049】
処方例9.クリーム
[A成分] 部
オリーブ油 8.0
エチルアルコール 4.0
スクワラン 10.0
自己乳化型グリセリルモノステアレート 4.0
グリセリルモノステアレート 2.0
メチルパラベン 0.1
[B成分]
実施例7のAPM組成物 3.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
精製水 全量が100部となる量
上記のA成分とB成分をそれぞれ80℃以上に加熱した後、攪拌混合した。これを室温まで撹拌しながら冷却してクリームを得た。
【0050】
処方例10.クリーム
処方例9のB成分中、実施例7のAPM組成物に代えて実施例8のAPM組成物を用いるほかは処方例9と同様にしてクリームを得た。
【0051】
処方例11.エッセンス
[成分] 部
エチルアルコール 5.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
APM 3.0
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
β−サイクロデキストリン 0.1
キサンタンガム 0.3
メチルセルロース 0.2
精製水 全量が100部となる量
上記の成分を混合し、均一に溶解させてエッセンスを得た。この場合、APM、クエン酸ナトリウム及びβ−サイクロデキストリンは、液体媒体中に略々同時に添加するようにした。
【0052】
比較処方例1.ローション
処方例3に於いて、実施例5のAPM組成物に代えてAPMを単独で用いる他は処方例3と同様にしてローションを得た。
【0053】
比較処方例2.クリーム
処方例9のB成分中、実施例7のAPM組成物に代えてAPMを単独で用いるほかは処方例9と同様にしてクリームを得た。
【0054】
試験例1.溶解速度試験
[試料]
(1)実施例1、2、3、5、7及び9〜12のAPM組成物(本発明試料)
(2)比較実施例1〜3のAPM/サイクロデキストリン混和物(比較試料)
(3)APM(対照)
【0055】
[試験方法]
(イ)目視観察
200mL容のビーカーに精製水90mLを入れ、マグネチックスターラーで撹拌した。これに試料10gを素早く添加し、引き続き撹拌しながら試料が溶解して液が透明になるまでに要した時間を目視観察した。試験は室温下に行った。
(ロ)顕微鏡観察
上記の目視観察と同様にして試料を精製水に添加した後、撹拌を続けながら30分置きに液を少量サンプリングした。これをプレパラート上に1滴落とし、顕微鏡で10視野観察して、結晶が確認されなくなるまでに要した時間を測定した。
【0056】
[結果]
試験は、目視観察及び顕微鏡観察のいずれも3回ずつ行い、各回毎の結果とその平均値を、目視観察については表1に、又顕微鏡観察については表2にそれぞれ示した。
【0057】
【表1】

【0058】
【表2】

【0059】
表1及び表2の結果から、APM、アルカリ金属塩及びサイクロデキストリン類からなる本発明のAPM組成物の場合、APMの溶解速度が著しく短縮されることが明らかである。
一方、サイクロデキストリン類単独ではAPMの溶解速度に殆ど影響を与えず、比較実施例3の混和物の場合にあっても、十分なる溶解性の向上は認められないことが判る。
【0060】
試験例2.調製物の安定性(その1:溶液の保存安定性)
[試料]
試験例1.溶解速度試験の顕微鏡観察に於いて結晶が認められなくなった溶液(実施例1、2、3、5、7及び9〜12の本発明試料、比較実施例1〜3の比較試料及び対照のAPMをそれぞれ精製水に完全溶解した溶液)を試料として用いた。
[試験方法]
試料各30mLを50mL容のスクリュー管にとり、室温下及び冷蔵庫中に保管した。保管中、経時的に外観を目視観察し、オリ(結晶)が析出するまでの日数を調べた。観察は90日間行い、オリの発生が認められない場合は90日以上とした。
【0061】
[結果]
結果を表3に示す。
【表3】

【0062】
表3に示す通り、本発明のAPM組成物を溶解してなる溶液は、いずれも90日経過後もオリの発生(APM結晶の析出)がなく、経時安定性に極めてすぐれている。
なお、このオリの発生防止に関しては、サイクロデキストリン類の単独配合(比較試料)の場合にも、本発明の組成物と同様の効果が得られているが、前記試験例1の結果から明らかな通り、サイクロデキストリン類の単独配合によっては、APMの溶解性を十分改善することが困難であり、有用性に於いて本発明の組成物に遠く及ばないものである。
【0063】
試験例3.調製物の安定性試験(その2:ローション処方の経時安定性)
[試料]
(1)処方例1〜5のローション(本発明試料)
(2)比較処方例1のローション(比較試料)
[試験方法]
試験例2と同様にして、オリが発生するまでの日数を調べた。
【0064】
結果を表4に示す。
【表4】

【0065】
表4の結果から、APMを単独で配合したローション(比較試料)の場合には、保存開始後2〜3週間でオリが発生(APM結晶が析出)するのに対し、本発明の組成物を配合してなるローションは、90日経過後にもオリの発生が認められず、保存安定性が著しく向上していることが判る。
【0066】
試験例4.調製物の安定性試験(その3:クリーム処方の経時安定性)
[試料]
(1)処方例9のクリーム(本発明試料)
(2)比較処方例2のクリーム(比較試料)
[試験方法]
試料 gを30mL容のプラスチックス製クリーム容器にとり、室温下と冷蔵庫中に保管した。経時的にクリームの表面を少量指でこすり取り、指触により粗粒子(APM結晶)の析出が確認されるまでの経過日数を調べた。指触観察は90日間行い、結晶の析出が認められない場合は90日以上とした。
【0067】
結果を表5に示す。
【表5】

【0068】
表5に示す通り、本発明の組成物を配合したクリームは、保存中に於けるAPM結晶の析出が抑止されており、保存安定性に極めてすぐれている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウムと無機酸のアルカリ金属塩及び有機酸のアルカリ金属塩から選ばれた1種又は2種以上のアルカリ金属塩とサイクロデキストリン及びサイクロデキストリン誘導体から選ばれた1種又は2種以上のサイクロデキストリン類とを含んでなるアスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム組成物。
【請求項2】
アルカリ金属塩がナトリウム塩又はカリウム塩である請求項1に記載のアスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム組成物
【請求項3】
アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム100重量部に対して、アルカリ金属塩100〜0.1重量部とサイクロデキストリン類100〜0.01重量部を含む請求項1又は2に記載のアスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム組成物。
【請求項4】
アルカリ金属塩とサイクロデキストリン類とを100:1〜1:10の重量比で含む請求項3に記載のアスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム組成物。
【請求項5】
請求項1に記載のアスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム組成物を含んでなる化粧料。

【公開番号】特開2007−55943(P2007−55943A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−243564(P2005−243564)
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(000162021)共栄化学工業株式会社 (42)
【Fターム(参考)】