説明

アトマイザーベルおよび固定具を備える回転アトマイザー

本発明は、多角形クランプ技術と、遠心力クランププライヤー手段と、ベルカップシャフトおよび中央クランプネジ内の円錐状の内部スレッドと、を用いるさまざまな新しいベルカップ取り付け部に関連する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、噴霧体シャフト、具体的には回転アトマイザー用のベルカップシャフトに関連する。本発明はまた、それに対応するように適合した噴霧体、具体的にはベルカップの形態、にも関連する。さらに、本発明は、噴霧体の飛び出し防止保証用の飛び出し防止保証要素、具体的にはベルカップの形態、および、好ましくは解放可能な方法で、飛び出し防止保証要素が実装され得る、それに対応するように適合した噴霧体に関連する。
【背景技術】
【0002】
車体構成要素を塗装する現代の塗装プラントにおいては、噴霧体としての回転ベルカップを有する回転アトマイザーが塗布機器として一般的に用いられる。概して、ネジ式接続部によって、ベルカップは回転アトマイザーのベルカップシャフトに実装され、解放可能なネジ式接続部によって、清掃目的で定期的に取り外されるベルカップがすり切れた時に交換されることが可能となる。ネジ式接続部はまた、ベルカップを中空のタービンシャフトの中央に置く。
【0003】
ネジ式接続部による、この従来式のベルカップ取り付け部の欠点は、ベルカップの外部スレッドおよびベルカップシャフトの内部スレッドが汚れやすいことである。これらのスレッドを清掃することには多くの時間を要するため、これはとりわけ頭を悩ませていることである。
【0004】
従来式のベルカップ取り付け部のさらなる欠点は、ベルカップをネジ締めするために、強固なネジ式接続部を形成するためには、ベルカップシャフトに対して、少なくとも5回のベルカップの回転が求められることである。清掃のため、または消耗によってベルカップを交換する時、ベルカップシャフトからベルカップを解放するために、ベルカップシャフトに対するベルカップのそれぞれの数の回転もまた求められる。
【0005】
さらに、ネジ締めによる従来式のベルカップ取り付け部によって、ベアリングユニットを遮断する間に、ベルカップの突然のブレーキの場合にベルカップが意図せず外れる危険性があり、運転中に達する約8000〜80000回転/分の所定の高速は極めて危険である。
【0006】
さらに、ベルカップのスレッドの汚れは、それに対応するベアリングユニットの機械的応力に関連する機械的な不均衡に至り、極端な場合にはベアリングユニットの欠陥に至り得る。
【0007】
最後に、ネジ締めによる従来式のベルカップ取り付け部によって、ベルカップのスレッドが引っかかることによって塞がれるようになる危険性がある。ベルカップの除去はその時はもはや不可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そのため、本発明の目的は、それに応じて改良されたベルカップ取り付け部を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本目的は、独立項の主題によって達成される。
【0010】
しかしながら、本発明は、本導入部において言及された従来技術の欠点の全てを除外する態様に限定されるものではない。むしろ、本発明は、以下に説明する態様のための一般的な保護をも主張する。
【0011】
以下において、本発明が、噴霧体としてのベルカップを有する回転アトマイザーに対して具体的に説明されていることにも言及されるべきである。しかしながら、本発明はまた、他の噴霧体(例:回転ディスク)を伴う他の種類の回転アトマイザー(例:ディスクアトマイザー)に対しても好適である。本発明の記載は、それゆえに、噴霧体としてのベルカップを伴う回転アトマイザーに保護の範囲を限定するものではなく、一般的な他の種類の回転アトマイザーをも保護する。
【0012】
噴霧体は、ネジ接続部に加えて、または、ネジ接続部の代わりに、固定装置を有し、好ましくは解放可能に、噴霧体を噴霧体シャフトに実装することが可能である。具体的には、噴霧体が、ネジ接続部だけでなく、好ましくは解放可能に、噴霧体を噴霧体シャフトに実装する固定装置をも有することが可能である。
【0013】
噴霧体シャフトは、ネジ接続部に加えて、または、ネジ接続部の代わりに、固定装置を有し、好ましくは解放可能に、噴霧体を噴霧体シャフトに実装することが可能である。具体的には、噴霧体シャフトが、ネジ接続部だけでなく、好ましくは解放可能に、噴霧体を噴霧体シャフトに実装する固定装置をも有することが可能である。
【0014】
一態様においては、固定装置は、噴霧体のための飛び出し防止保証部(飛び出し防止手段)を実現するように設けられる。
【0015】
本発明のある変形例においては、噴霧体(例:ベルカップ)を噴霧体シャフト(例:ベルカップシャフト)に留めるために、既に知られ、独国特許発明第19521755号明細書に記載されているような、いわゆる多角形クランプ技術が用いられ、本文献の内容は、多角形クランプ技術に関して、本明細書に全て取り込まれる。
【0016】
本変形例においては、それゆえに、本発明は、噴霧体と噴霧体シャフトとの間にクランプ接続を作るクランプ装置を伴う噴霧体シャフトを備え、クランプ装置が独国特許発明第19521755号明細書に記載されているように設計され得ることを特徴とする。
【0017】
本発明に係る噴霧体シャフトは、それゆえに、中空の内側輪郭を有し、噴霧体を噴霧体シャフトに実装するために、噴霧体の実装シャフトがその中に軸方向に導入され得る。
【0018】
クランプ装置を用いることによって、噴霧体シャフトの内部輪郭は、機械的に応力のかかっていない中立ポジションと、機械的に応力のかかっている実装ポジションとの間で弾性的に変形可能である。機械的に応力のかかっている実装状態においては、噴霧体シャフトの内側輪郭は、噴霧体の実装シャフトの外側輪郭と略一致し、噴霧体の実装シャフトが噴霧体シャフトの内側輪郭に導入され得る。クランプ装置は、それゆえに、噴霧体シャフトの内側輪郭を変形するために、噴霧体の実装中に挿入され、ベルカップの実装シャフトが噴霧体シャフトに導入され得る。ベルカップの実装シャフトを導入した後、ついで、噴霧体シャフトがその中立状態に弾性的に跳ね返る結果として、クランプ装置は、噴霧体シャフトにおける変形力を解放し、その結果、噴霧体シャフトの内側輪郭と、噴霧体の実装シャフトとの間のそれに対応するクランプ接続に至る。
【0019】
概して、一方における噴霧体の実装シャフトの側面と、他方における噴霧体シャフトの内側輪郭との間に、直線的な接触が発生する。
【0020】
本変形例の好ましい実施態様においては、クランプ装置は、クランプネジがねじ込まれ得るクランプ穴を有し、クランプネジがねじ込まれる時に、噴霧体シャフトの内側輪郭が、中立状態から実装状態に変形されることを特徴とする。クランプネジを収容するクランプ穴は、好ましくは噴霧体シャフトの回転面に、および/または、回転軸から離隔されるように延びる。
【0021】
本発明の本変形例における噴霧体シャフトの内側輪郭は、噴霧体の円筒形状の実装シャフトへの形状適合を実現するために、中立状態においては好ましくは多角形で、実装状態においては略円筒形であることにも言及されるべきである。
【0022】
さらに、本発明はまた、ベルカップ固定具の他の変形例をも備え、本変形例は、欧州特許出願公開第1674161号明細書に記載されているベルカップ固定具と部分的に一致することを特徴とし、本文献の内容は、本発明の本変形例の構造的構成に関して本明細書に全て取り込まれる。本発明の本変形例においては、それに加えて、噴霧体シャフトが、噴霧体の実装シャフトに、それに対応するように適合した外部スレッドがねじ込まれ得る内部スレッドを伴う中空の内側輪郭を有する。
【0023】
ネジ接続部を伴う従来のベルカップ固定具と対照的に、噴霧体シャフトの内部スレッドは、スレッドの長さにわたって、噴霧体に向かって拡がる。すなわち、噴霧体シャフトの内部スレッドは、ねじ込みの深さを増加させつつ狭まっていく。
【0024】
それゆえに、本変形例における噴霧体の実装シャフトは、軸方向に、または軸に対して所定の角度に伸びるいくつかのスリットを有し、それらは実装シャフトの前側を始点とし、その遠位末端において、実装シャフトをいくつかのシャフトセクターに分割し、噴霧体シャフトの円錐形状でテーパーを有する内部スレッドに適合するために、径方向に弾力性を有する。噴霧体の実装シャフトが噴霧体シャフトの円錐形状でテーパーを有する内部スレッドにねじ込まれる時、個々のシャフトセクターは径方向内側に押される。ここで、噴霧体の実装シャフト内の軸方向に延びるスリットによって、個々のシャフトセクターは径方向内側にずれることが可能となる。
【0025】
そのようなベルカップ固定具を伴うベルカップの運転中、運転中に作用する遠心力によって個々のシャフトセクターは径方向外側に押され、それゆえに、ネジ接続部における抵抗および/またはプリテンションを増加させ、そしてそれゆえに、力、モーメント、そしてそれゆえにネジ接続部を緩めるために必要な緩める向きへの仕事を増加させる。
【0026】
噴霧体シャフトにおける円錐形状のスレッド形態によって、スレッドの長さを増加させつつ、一方における噴霧体の実装シャフトの外部スレッドのスレッド外径と、他方における噴霧体シャフトの内部スレッドの外径との間に増大する間隔が生じる。これは、汚れが本間隔に向けて方向転換し得ることによって噴霧体のセンタリングへの影響はないという利点をもたらし、ベルカップ固定具の把持機能が損なわれないという利点をもたらす。
【0027】
本発明に係る噴霧体における隣接するシャフトセクター間のスリットが、本発明の本変形例においては、たとえばエラストマーのような、弾性を有する、および/または、振動減衰性を有する材料で好ましくは満たされることにも言及されるべきである。好ましくは、加硫プロセスによって、弾性を有する、および/または、振動減衰性を有する材料が、噴霧体の金属材料に固く付着されることによって、残余不均衡によって引き起こされる微少振動が弱められる。さらに、たとえば、スリットの中に、被覆材料または他の媒体の堆積が生じることを防ぐために、弾性を有する、および/または、振動減衰性を有する材料が設けられ得る。
【0028】
スリットを封止する環状体がシャフトセクターの内側に挿入されることが可能である。好ましくは、スリットに係合するリブは環状体に形成される。環状体は好ましくはゴム製の弾性材料で作られる。
【0029】
本発明の本変形例の一態様においては、噴霧体シャフトの内部スレッドが、歯先にわたって測定された公称直径を有し、それがスレッドの長さにわたって略一定である一方、歯底にわたって測定されたコア直径は、スレッドの長さにわたって、噴霧体に向かって増加する。これは、噴霧体シャフトの内部スレッドの歯先の連結ラインが、噴霧体シャフトの内部スレッドの歯底の連結ラインと平行ではないことを意味する。むしろ、本態様における2つの連結ラインは、たとえば、0.5°〜2°の範囲であり得る角度を包含する。
【0030】
本変形例の他の態様においては、噴霧体シャフトの内部スレッドの公称直径およびコア直径が、噴霧体に対して等しく増加する。これは、噴霧体シャフトの内部スレッドの歯先の連結ラインが、噴霧体シャフトの内部スレッドの歯底の連結ラインと平行である、ことを意味する。ここにおいて、噴霧体シャフトの内部スレッドの公称直径は、スレッドの全長にわたって、0.5°〜1.5°の角度で、噴霧体に対して常に増加し得る。
【0031】
スレッドは、好ましくは、たとえば、汚れ/塗料の残余を収容することができるために遊びを増加させてきた特別なスレッドであり、および/または、スレッドから押し出された塗料が収容され得るようにスリットが形状される。
【0032】
本発明の他の変形例においては、ベルカップ固定具は、いわゆる遠心力クランププライヤー手段を有する。本変形例においてもまた、噴霧体シャフトは、噴霧体を噴霧体シャフトに実装するために、噴霧体の実装シャフトが軸方向に挿入され得る中空の内側輪郭を有する。
【0033】
本発明の好ましい態様においては、ここで開示されるように、たとえば、回転アトマイザー、好ましくは噴霧体に用いる、噴霧体の飛び出し防止保証(飛び出しに対して噴霧体を固定するため)のために、飛び出し防止保証要素が設けられる。飛び出し防止保証要素は、具体的には、取り付け手段だけでなく、好ましくは解放可能に、飛び出し防止保証要素を、噴霧体、固定装置に実装し得る固定装置を有し得る。
【0034】
飛び出し防止保証要素および/または噴霧体の固定装置は少なくとも1つの固定または抵抗要素を有し、少なくとも1つの、ここに開示されているような好ましくは回転可能な噴霧体シャフトの内側輪郭の補完的な固定または抵抗要素、具体的には噴霧体が解放可能に実装可能な回転アトマイザーのベルカップシャフトを伴い、運転中に起こる遠心力によって、運転中に生まれる、および/または、強められる固定または抵抗接続部を形成し得る。
【0035】
不完全な飛び出し防止保証要素は噴霧体の完全な置き換えを求めるだけではなく飛び出し防止保証要素の置き換えも求めているので、噴霧体に解放可能に実装可能な飛び出し防止保証要素はとりわけ有利であり、たとえばベルカップのような噴霧体と比較すると、それは極めて費用に対する効果に優れて製造され得る。噴霧体および飛び出し防止保証要素が、異なる要求を満たし得る異なる材料で作られ得ることもまた利点である。
【0036】
飛び出し防止保証要素は噴霧体に一体化して形成され得る。
【0037】
具体的には、少なくとも1つの、噴霧体および/または飛び出し防止保証要素の固定または抵抗要素が、少なくとも1つの弾性を有する舌部を備え、および/または、少なくとも1つの弾性を有する舌部として形成されることが可能である。
【0038】
少なくとも1つの固定または抵抗要素が、少なくとも1つの弾性を有する舌部、好ましくは、少なくとも1つの舌部の自由端または自由端の少なくとも近傍に設けられ、および/または、径方向外側に突出することが、特に好ましい。
【0039】
好ましくは、少なくとも1つの弾性を有する舌部が弾性的に跳ね返る舌部である。
【0040】
好ましい態様においては、いくつか、好ましくは3つまたは6つの舌部、および/または、いくつか、好ましくは3つまたは6つの固定または抵抗要素が設けられ、舌部のそれぞれが、1つの固定または抵抗要素を有することを特徴とする。
【0041】
固定接続部は好ましくは確実な固定接続部である。
【0042】
さらに、本発明によれば、回転アトマイザー用の噴霧体、具体的にはベルカップが設けられ、噴霧体が、好ましくは、回転アトマイザーの回転可能な噴霧体シャフトに、好ましくはここに開示されているように、具体的にはベルカップシャフトに、解放可能に実装可能であることを特徴とする。噴霧体は具体的には飛び出し防止保証要素を解放可能に実装するように設けられる。噴霧体は、噴霧体を噴霧体シャフトに実装する第1の取り付け構造に加えて、飛び出し防止保証要素を好ましくは解放可能に実装する第2の取り付け構造を有し得る。本発明はまた、飛び出し防止保証要素が解放可能に第2の取り付け構造に実装される、または、噴霧体に解放不可能におよび/または一体化して設けられる態様をも含む。
【0043】
たとえば、もし、噴霧体シャフトと噴霧体との間の取り付け機構、具体的にはネジ接続部、がうまく機能しない、または、意図せずに緩くなる場合に、固定装置、および/または、運転中に起こる遠心力によって起こるおよび/または増加する固定または抵抗接続部は、好ましくは、噴霧体用の飛び出し防止保証要素としてのみ機能する、および/または、好ましくは、運転中の噴霧体の飛び出しを防ぐようにのみ設けられる。
【0044】
運転中に起こる遠心力によって、運転中にのみ、固定または抵抗接続部が作られ、および/または、強められる一方、回転アトマイザー、噴霧体および/または飛び出し保証部がそれぞれ静止状態にあり、回転しない時には、好ましくは固定または抵抗接続部がないことが可能である。
【0045】
さらに、噴霧体シャフトの内側輪郭、噴霧体の実装シャフトおよび飛び出し防止保証要素が、それぞれ補完的な固定要素を有し、実装状態において、および/または、遠心力の効果によってのみ、噴霧体シャフトと、噴霧体および/または飛び出し防止保証要素との間の確実な固定接続部を形成する。
【0046】
噴霧体シャフトの内側輪郭の固定または抵抗要素は、たとえば、少なくとも2つのポケットまたは好ましくは円弧状の溝を備え得る。具体的には、2つの、好ましくは3つのポケットまたは溝が設けられ得る。好ましくは、運転中に、噴霧体または飛び出し防止保証要素の2つの舌部または2つの固定または抵抗要素がそれぞれ、1つのポケットまたは溝にそれぞれ入り、固定または抵抗接続部を形成するように、ポケットまたは溝が配置される。他の態様においては、噴霧体シャフトの内側輪郭の固定または抵抗要素は周状の溝であり得る。
【0047】
噴霧体シャフトの内側輪郭の固定または抵抗要素が、具体的には、噴霧体の実装シャフト、または、噴霧体の飛び出し防止保証用の飛び出し防止保証要素に配置された少なくとも1つの補完的な固定または抵抗要素の背後で係合するように設けられた、くさび状のセクションを備えることが可能である。
【0048】
本発明の範囲内において、固定要素の代わりに、抵抗接続部を形成する抵抗要素も設けられ得て、抵抗要素が運転中に起こる遠心力によって強められることを特徴とする。しかしながら、簡潔性の目的のため、ときに固定要素のみが以下に述べられる。
【0049】
本発明の本変形例においてもまた、噴霧体シャフトが内部スレッドを有し、噴霧体の実装シャフトのそれに対応するように適合した外部スレッドとのネジ接続部を形成し、ベルカップ取り付け部は、ネジ接続部と固定接続部との両方を有し得る。ここにおいてもまた、固定接続部は、運転中に起こる遠心力の効果によってのみ作られ得る。
【0050】
噴霧体および/または飛び出し防止保証要素および噴霧体シャフトがお互いに対して、軸方向のある固定ポジションにある時、一方における噴霧体および/または飛び出し防止保証要素の補完的な固定要素と、他方における噴霧体シャフトの補完的な固定要素との間の固定接続部のみが固定するように、固定接続部がここに好ましくは形成される。噴霧体と噴霧体シャフトとの間のネジ接続部によって、噴霧体および/または飛び出し防止保証要素に印加されなければならない軸方向の押力なしで、噴霧体および/または飛び出し防止保証要素が固定ポジションに向けて軸方向に動くことが可能になる。このためには、実装された飛び出し防止保証要素によって適用可能な噴霧体を噴霧体シャフトにねじ込むことだけが必要であり、ネジ接続部のスレッドピッチによって、おそらく実装される飛び出し防止保証要素とともに、噴霧体が固定ポジションに向けて軸方向に自動的に動くことを特徴とする。
【0051】
そのようなベルカップ取り付け部の運転中、遠心力によって、および/または、それらに内在する弾性によって、噴霧体および/または飛び出し防止保証要素の固定要素は、ある程度の径方向の押力によって、噴霧要素の内側輪郭の補完的な固定要素に対して外側に押される。ここで、固定接続部が、構造的に、軸方向の引力に向かう固定接続部の配置によって、この径方向に作用する押力が変換され、それは噴霧体および/または飛び出し防止保証要素を噴霧体シャフトに対して軸方向に固定し、および/または、それに対応して形成された補完的な内側輪郭による固定突出部への遠心力の効果によって、軸方向の確実な固定が実現されるように設計され得る。たとえば、本エリアにおける内側輪郭が噴霧体に対してテーパーを有するように、固定接続のエリアにおける噴霧体シャフトの内側輪郭が形成され得る。もし噴霧体および/または飛び出し防止保証要素の固定要素が、噴霧体シャフトのこの傾いた内側輪郭に対して、ここで押圧するのであれば、内側輪郭の傾きはそれに対応する軸方向の引力を生む。内側輪郭の傾きが0°の場合、軸方向の力は生じず、確実な固定が生まれる。
【0052】
本発明の本変形例の好ましい実施態様においては、少なくとも1つの固定要素、好ましくは噴霧体および/または飛び出し防止保証要素の固定要素は、少なくとも1つの弾性を有する舌部として、具体的には弾性を有して跳ね返る固定舌部または固定舌部として形成される。噴霧体の固定舌部は、噴霧体の実装シャフトのアトマイザー側の前側から軸方向に突出する。噴霧体の個々の固定舌部は、好ましくは、噴霧体の実装シャフトの外周周辺に分配され、および、軸方向に伸びるまたは軸に対して所定の角度で伸びるスリットによって離隔され、運転中に起こる遠心力によって、運転中に、噴霧体の個々の固定舌部が径方向外側に押される。
【0053】
好ましくは、噴霧体の実装シャフトが、第1の取り付け構造および/または第2の取り付け構造を有し、第1の取り付け構造が第1のスレッドであり得て、第2の取り付け構造が第2のスレッドであり得ることを特徴とし、それらは好ましくはお互いに同軸に配置される。具体的には、第1のスレッドが外部スレッドであり、噴霧体シャフトの中空の内側輪郭に、それに対応するように適合した内部スレッドを伴うネジ接続部を形成し得る。さらに、第2のスレッドもまた具体的には外部スレッドであり、飛び出し防止保証要素に、それに対応するように適合した内部スレッドを伴うネジ接続部を形成し得る。
【0054】
ここで述べられた解放可能な接続のための接続機構は好ましくはスレッドタイプ接続であるが、たとえば、固定、スナップインおよび/またはクランプ接続または他の解放可能な接続機構のような他の接続機構が用いられ、噴霧体、噴霧体シャフトおよび/または飛び出し防止保証要素をお互いに解放可能に実装することが可能である。
【0055】
具体的には、飛び出し防止保証要素の取り付け手段および噴霧体の第2の取り付け構造が、好ましくはネジ接続部を用いることによって、お互いに解放可能に実装可能であるように設けられる。好ましくは、取り付け手段は内部スレッドであり、第2の取り付け構造は外部スレッドである。
【0056】
飛び出し防止保証要素の少なくとも1つの舌部が、飛び出し防止保証要素の基部の前側から略軸方向に突出することがあり得る。具体的には、舌部が基部の外周周辺に配置され得て、および/または、中間スペースまたはスリットによってお互いから離隔され得る。
【0057】
一態様においては、飛び出し防止保証要素の舌部間の中間スペースまたはスリットは、たとえば加硫処理され得て、具体的にはたとえばエラストマーなどの弾性を有する、および/または、振動減衰性を有する材料で満たされ得る。好ましくは、加硫処理プロセスによって、弾性を有する、および/または、振動減衰性を有する材料は、飛び出し防止保証要素に、具体的には舌部に固く接続され得る。
【0058】
運転中に起こる遠心力によって、運転中に、少なくとも1つの舌部が好ましくは径方向外側に押され得る。
【0059】
減少する遠心力に伴って固定または抵抗接続部が解放される、および/または、たとえば、回転アトマイザー、噴霧体および/または噴霧体シャフトがそれぞれ静止状態および/または回転していない時のように、遠心力がない状態で固定または抵抗接続部が解放されることがとりわけ好ましい。
【0060】
具体的には、静止状態において、および/または、遠心力がない状態において、噴霧体および/または飛び出し防止保証要素の少なくとも1つの舌部および/または固定要素が、噴霧体シャフトの内側輪郭の補完的な固定要素に向けて突出しないことと、具体的には、噴霧体および/または飛び出し防止保証要素の舌部および/または固定要素と噴霧体シャフトとが、具体的には噴霧体シャフトの内側輪郭の補完的な固定要素が、お互いに接触しないことが可能である。
【0061】
有利な態様において、とりわけ、静止状態、および/または、遠心力がない状態においては、噴霧体シャフト、具体的には内側輪郭それ自体と、飛び出し防止保証要素との間には、機械的接続もなく、および/または、接触的なコンタクトもない。
【0062】
少なくとも1つの舌部が、その自由端またはその自由端の少なくとも近傍に、径方向内側および/または周方向に向けて配列された突出部を有し、遠心力の影響が運転中に増大され得る結果として、自由端のエリアにおける荷重を増加させることが可能である。
【0063】
好ましくは、基部は環状部であり、たとえば、いくつかの舌部をお互いに接続し得る。
【0064】
飛び出し防止保証要素の取り付け手段が、基部から略軸方向に突出する周状の突出部に、または、基部の外周周辺に分配された、いくつかの突出部に設けられ、中間スペースによってお互いから離隔される可能性がある。好ましくは、飛び出し防止保証要素の少なくとも1つの舌部および少なくとも1つの突出部が、基部から反対方向に延びる。
【0065】
少なくとも1つの舌部が、好ましくは径方向外側に突出する固定または抵抗要素を有し、好ましくは舌部の自由端または自由端の少なくとも近傍に配置され、具体的には、軸方向および/または周方向に係止部を形成することができることがあり得る。
【0066】
言及されたように、噴霧体シャフトの内側輪郭の固定または抵抗要素は、好ましくは、2つまたはそれ以上、好ましくは3つのポケットの形態に設計され、より具体的には、非周状の円弧状の溝の形態に設計される。ポケットまたは溝は、好ましくは、噴霧体または飛び出し防止保証要素の少なくとも1つの補完的な固定または抵抗要素用の補完的な係止部を、軸方向および/または周方向に形成するように設けられる。
【0067】
具体的には、少なくとも1つの舌部および/または少なくとも1つの固定または抵抗要素が、好ましくは、回転可能な噴霧体シャフトの内側輪郭の少なくとも1つの補完的な固定または抵抗要素の背後で係合するように設けられたくさび状のセクションを備えることが可能である。
【0068】
好ましくは、飛び出し防止保証要素は略チューブ状に形成され得て、および/または、略円周状の側面を有し得る。
【0069】
一態様においては、固定または抵抗要素、および/または、少なくとも1つの舌部は、その自由端またはその自由端の少なくとも近傍において、飛び出し防止保証要素の円周状の側面にわたって外側に突出し得る。
【0070】
少なくとも1つの舌部が、飛び出し防止保証要素の周方向に、および/または、円弧状に実質的に延び得る。
【0071】
飛び出し防止保証要素の周方向における少なくとも1つの舌部の範囲は、好ましくは、飛び出し防止保証要素の軸方向におけるよりも大きい。
【0072】
少なくとも1つの舌部および/または少なくとも1つの固定または抵抗要素が、飛び出し防止保証要素の中心軸に対して略垂直な平面に延びることも可能である。
【0073】
少なくとも1つの舌部が、ある所定の角度に、または、飛び出し防止保証要素の円周状の側面に向けて突出することも可能である。
【0074】
中心軸、軸方向および/または周方向は、噴霧体、噴霧体シャフトおよび/または飛び出し防止保証要素に関連する。通常、噴霧体、噴霧体シャフトおよび/または飛び出し防止保証要素は、中心軸、軸方向および/または周方向がお互いに対応する、または、お互いに同軸となるように、お互いに同軸に配置される。
【0075】
さらに、少なくとも1つの舌部は、少なくとも部分的には、好ましくはその長軸方向の略全長にわたって、飛び出し防止保証要素の円周状の側面に向けて延び得る、および/または、少なくとも部分的には、飛び出し防止保証要素の円周状の側面によって収容され得る一方、少なくとも1つの固定または抵抗要素は、好ましくは径方向に、円周状の側面にわたって外側に突出し得る。
【0076】
少なくとも1つの舌部が、飛び出し防止保証要素の円周状の側面のスリットによって形成され得る。
【0077】
スリットは、円周状の側面に略U字状に配置され得る。
【0078】
好ましくは、少なくとも1つの舌部が、中心軸に対して略垂直な平面において自由端および支持端を備える。具体的には、支持端および自由端は、飛び出し防止保証要素の周方向に向けてお互いから離隔される。
【0079】
支持端が飛び出し防止保証要素の軸方向にわたって延びる飛び出し防止保証要素の円周状の側面の一セクションであり、たとえば、それは、おおよそ、直線状、曲線状または略U字形状であり得ることが可能である。
【0080】
少なくとも1つの舌部および/または少なくとも1つの固定または抵抗要素は、運転中に起こる遠心力によって、運転中に、飛び出し防止保証要素の側面から好ましくは径方向外側に向かう略らせん形状および/または略円弧状に動かされ、および/または、このように突出するように設けられ得る。
【0081】
好ましくは、舌部は飛び出し防止保証要素の円周状の側面によってお互いから離隔され、および/または、飛び出し防止保証要素の円周状の側面にある凹部に収容される。
【0082】
舌部および/または固定または抵抗要素は、好ましくは、飛び出し防止保証要素の外周にわたって配置され、および/または、飛び出し防止保証要素の中心軸に対して略垂直な平面に配置される。
【0083】
飛び出し防止保証要素は、端のエリアまたは端のエリア近傍において、好ましくは径方向外側に突出する周状のカラーを有してもよく、具体的には、それが、破損した舌部または破損した固定または抵抗要素のための係止部として機能するように設けられることによって、たとえば、それらが回転部位、具体的には、閉塞または他の望ましくない影響に至り得る、お互い(たとえば、塗料チューブ、噴霧体およびタービンシャフトのそれぞれ)に対して回転する部位と接触することを防ぐことができる。
【0084】
飛び出し防止保証要素が、飛び出し防止保証要素の内側に配置され、破損した舌部または破損した固定または抵抗要素のための係止部として機能するように設けられた環状体を備えることによって、たとえば、それらが閉塞または他の望ましくない影響に至り得る回転部位(たとえば、噴霧体、噴霧体シャフトおよびタービンシャフトのそれぞれ)と接触することを防ぎ得ることも可能である。
【0085】
環状体はプラスチックおよび/または弾性を有するおよび/または振動減衰性を有する材料で作られ得る。好ましくは、環状体は、飛び出し防止保証要素のリング状の側面のスリットの内側に挿入される。
【0086】
噴霧体および/または飛び出し防止保証要素の少なくとも1つの(補完的な)固定または抵抗要素と、噴霧体シャフトの内側輪郭の少なくとも1つの補完的な固定または抵抗要素とは、好ましくは確実な固定接続部を作ることができ、具体的には、それは軸方向および/または周方向に作用し得る。
【0087】
噴霧体シャフトの内側輪郭の固定または抵抗要素が周状の溝の形態で設けられる場合、周方向における係止部が除かれ、軸方向における係止部が残ることによって、固定接続部が軸方向においてのみ、もたらされ得る。
【0088】
本発明の好ましい態様においては、飛び出し防止保証要素、具体的には少なくとも1つの舌部および/または少なくとも1つの固定または抵抗要素は、プラスチックまたは金属で作られる。残っている噴霧体の少なくとも一部および/または具体的にはベルカップのような噴霧体、または噴霧体の残っている部分の略全体は、好ましくは異なる金属(例:チタン)で作られ得る。
【0089】
飛び出し防止保証要素および噴霧体は好ましくは異なる材料で作られ、異なる要求を満たす。一方、たとえば、ベルカップそれ自体が、金属、具体的にはチタンで作られることが有利である。しかしながら、舌部にとっては、チタンは、その低い強度のために不利となる傾向がある。
【0090】
最終的には、本発明はまた、噴霧体が噴霧体シャフトの中央クランプネジに取り付けられたベルカップ取り付け部の他の変形例をも備える。中央クランプネジはベルカップ内の中央穴を通過し、噴霧体シャフトの内部スレッドにねじ込まれる。本変形例において、本発明に係る噴霧体は、噴霧体を軸方向において噴霧体シャフトにクランプするようにクランプネジが支持され得る軸方向の係止部を有する。
【0091】
さらに、ベルカップ取り付け部の本変形例において、回転に対して固定されるように噴霧体を噴霧体シャフトに連結する回転固定部が好ましくは設けられる。回転固定部は、好ましくは、ある部位における軸方向に延びるピンによるピン接続および他の部位におけるピン用の軸方向に伸びる収容穴であり、実装状態において、ある部位におけるピンは他の部位における収容穴と係合し、回転を妨げることを特徴とする。好ましくは、いくつかのそのようなピン接続が、不均衡を防ぐために、回転対称となるように外周に沿って分配される。
【0092】
本明細書および/または請求項において言及されたスレッド(具体的には内部スレッドおよび外部スレッド)、ネジ式接続、ネジ接続等は、具体的には、独国特許出願第102010013414号明細書およびPCT/EP2010/002764号明細書に記載された特別な構造を伴うスレッドであってもよく、これらの文献の内容は、スレッド、ネジ式接続、ネジ接続等に関して、本明細書に全て包含される。
【0093】
本発明が、上述の噴霧体および、個々の構成要素としての上述の噴霧体シャフトにも飛び出し防止保証要素にも限定されるものではないことにも言及されるべきである。むしろ、本発明は、そのような噴霧体および/またはそのような噴霧体シャフトを伴う、好ましくは解放可能に実装された飛び出し防止保証要素および新しい回転アトマイザーをも包含する。
【0094】
最終的には、本発明は、少なくとも1つのそのような回転アトマイザーを伴う塗装機器をも備え、それは好ましくは多軸塗装ロボットによってガイドされる。
【0095】
本発明の他のさらなる有利な発展形が、図面を参照した本発明の好ましい態様の記載とともに、従属項において特徴づけられ、以下により詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1A】本発明に係るいわゆる多角形クランプ技術に係るベルカップ取り付け部の図1Bにおける線A−Aに沿った断面部分図を示す。
【図1B】図1Aに係るベルカップ取り付け部の縦断面図を示す。
【図2】ベルカップシャフトにおける円錐形の内部スレッドを伴うベルカップ取り付け部を伴う回転アトマイザーの縦断面図を示す。
【図3】ベルカップを固定するためのいわゆる遠心力クランププライヤー手段を伴う、本発明に係るベルカップの斜視図を示す。
【図4】中央クランプネジを伴うベルカップ取り付け部を通る縦断面図を示す。
【図5】本発明の一態様に係る、別のベルカップシャフト、別のベルカップおよび飛び出し防止保証要素の斜視部分図を示す。
【図6】本発明の一態様に係る環状体の斜視図を示す。
【図7】本発明の一態様に係る、別の飛び出し防止保証要素の斜視図を示す。
【図8】図7に係る飛び出し防止保証要素の前面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0097】
図1Aおよび図1Bは、ベルカップを回転アトマイザーに取り付けるための本発明に係るベルカップ取り付け部1を示すが、簡素化の目的のため、ベルカップも回転アトマイザーも示されていない。
【0098】
たとえば独国特許発明第19521755号明細書に記載されたいわゆる多角形クランプ技術に従ってベルカップ取り付け部は操作され、多角形クランプ技術の構造および機能に関して、本文献の内容は本明細書に全て取り込まれる。
【0099】
本実施態様においては、ベルカップ取り付け部1は、回転可能な中空のベルカップシャフト2を有し、それはタービンによって従来の方法で駆動され得るが、簡素化の目的のため、ここでは示されていない。誤解を防ぐため、ベルカップシャフト2はタービンのベアリングユニットの出力シャフトであり、ベルカップ上に形成されたシャフトではないことが指摘される。
【0100】
回転可能なベルカップシャフト2は固定されたクランプスリーブ3によって取り囲まれていて、それによって、ベルカップを実装するおよび/または交換するために、ベルカップシャフトを弾性的に変形させることが可能となる。そのため、機械的に応力がかかっていない中立状態においては、ベルカップシャフト2が多角形の内側輪郭を有する一方、実装されたベルカップは円筒形の外部断面を伴う実装シャフト4を有する。機械的に応力がかかっていない中立状態においては、ベルカップシャフト2はそのとき円筒形の内部断面を有しないので、ベルカップの実装シャフト4はそれゆえにベルカップシャフト2に挿入され得ない。ベルカップを実装するため、および、ベルカップを交換するために、ベルカップシャフト2が円筒形の内部断面を有するように、ベルカップシャフト2はそれゆえに一時的に変形されなければならない。この目的を達成するために、クランプスリーブ3において、1つまたはそれ以上のクランプ穴5、6があり、クランプスリーブ3とベルカップシャフト2との間の油圧媒体にかかる圧力を増加させることによってクランプスリーブ3の変形抵抗を克服した後、ベルカップシャフト2をそれに応じて変形するために、クランプネジがそのそれぞれにねじ込まれ得る。
【0101】
ベルカップの実装シャフト4のベルカップシャフト2への挿入後、クランプスリーブ3はついで、クランプネジによって再び緩められ、クランプ穴5、6に挿入されるとすぐに、ベルカップシャフト2が、多角形の内部断面を伴うその原型に弾性的に跳ね返り得る。ベルカップシャフト2の固有の弾性のため、ベルカップシャフト2の内側輪郭と、ベルカップの実装シャフト4の側面との間にクランプ接続が作られる。
【0102】
図2は、ベルカップ8を伴う回転アトマイザー7の他の実施態様を示し、新しいベルカップ取り付け部を用いて回転アトマイザー7のベルカップシャフト9に取り付けられる。
【0103】
図2に係るベルカップ取り付け部は、欧州特許出願公開第1674161号明細書に係るベルカップ取り付け部と部分的に一致し、本文献の内容は、ベルカップ取り付け部の構造設計および機能に関して本明細書に全て取り込まれる。
【0104】
本実施態様の特徴は、その遠位末端においてベルカップシャフト9が内部スレッドを有し、それがベルカップ8に向かって円錐状に拡がることである。本実施態様においては、ベルカップシャフト9における内部スレッド10の円錐角は1.5°であるが、本発明の文脈の範囲内において他の円錐角もまた可能である。
【0105】
対応する方法において、ベルカップ8は実装シャフト11を有し、それは外部スレッドを有し、ベルカップシャフト9の円錐状の内部スレッド10にねじこまれ得る。ベルカップ8の実装シャフト11は中空であり、軸方向に延びるまたは軸に対してある角度で傾いたスリットを有する。それは実装シャフト11のアトマイザー側の端を起点とし、それによって、ベルカップシャフト9の円錐状の内部スレッド10にねじこむ際に、実装シャフト11の個々のシャフトセクターが径方向内側に曲がることが可能となる。
【0106】
回転アトマイザー7の運転中、運転中に起こる遠心力によって、ベルカップ8の実装シャフト11の個々のシャフトセクターが、回転方向の速度によって変化する応力によって径方向外側に向けて押される。シャフトセクターの応力はスレッドの抵抗を増加させ、それゆえにネジ接続部を解放するために必要とされる力をも増加させる。これによって、有利に、ベルカップ8が運転中に緩むことを防ぐことができる。それは、たとえば、ベルカップ8の突然の停止の際などに起こり得る。
【0107】
図3は、回転アトマイザーの中空のベルカップシャフトにベルカップ12を固定するためのいわゆる遠心力クランププライヤー手段を伴う、本発明に係るベルカップ12を示し、簡素化の目的のため、回転アトマイザーおよびベルカップシャフトは示されていない。
【0108】
ベルカップ12をベルカップシャフトに固定するために、ベルカップ12は外部スレッド13を伴う円筒状の実装シャフトを有し、ベルカップ12の実装中に、外部スレッド13が、それに対応するように適合した中空のベルカップシャフトの内部スレッドにねじ込まれる。
【0109】
さらに、ベルカップシャフトに固定するために、ベルカップ12は、その実装シャフトの遠位末端において、軸方向に突き出た複数の固定舌部14を有し、それらは外周の周囲に環状に配置され、加硫処理されたスリット15によってお互いから離隔される。スリット15によって、固定接続部を形成するために、個々の固定舌部14が内側および外側に向けて跳ね返ることが可能となる。
【0110】
このために、固定舌部14のそれぞれはそれらの外部側面に固定要素16を有し、それは、実装状態において、ベルカップシャフトの内壁に補完的な固定要素を伴う固定接続部を形成する。このために、その内壁において、ベルカップシャフトが、固定要素16が裏側で係合する軸方向の刻み目を有することによって、固定接続部を形成する。
【0111】
固定接続部を固定する前提条件は、固定舌部14の個々の固定要素16が、ベルカップシャフトの内壁にある補完的な固定要素に対して特定の固定位置にある、および/または、遠心力の効果によって係合するのみであることである。このために必要とされるベルカップシャフトに対するベルカップ12の軸方向の動きは、ベルカップ12に印加されなければならない軸方向の押力なしで、ねじ止めによって実現され得る。外部スレッド13とのネジ接続部は、それゆえに、ベルカップ12とベルカップシャフトとの間の確実な接続を生むためだけに役立つのではなく、固定接続部を生むことをも容易にする。
【0112】
本発明の他の態様によると、環状体がスリット実装シャフトの円筒状の内部スペースに挿入され得て、その円筒状の側面が実装シャフトの円筒状の内壁にぴったり合うことによって、スリット15をその内側に向けて封止し得る。この目的のため、好ましくは、環状体はゴム製の弾性材料で作られる。
【0113】
本発明の他の態様によると、示されてはいないが、隣接するシャフトセクター間のスリット15は、たとえばエラストマーなどの弾性および/または振動減衰性を有する材料で満たされ得ることが可能であり、環状体が省かれ得る(しかし、そうである必要はない)ことを特徴とする。
【0114】
図6は、径方向に突き出たフラットリブ31が形成された環状体30を示し、それらがスリット15と係合し、少なくともそれらの径方向の内部セクションを完全に埋めることができるように、寸法が決められ、配置され得る。環状体30は略円筒形状でもよいし、テーパー状であってもよい。リブ31は選択的である。
【0115】
図4は、ベルカップ17を中空のベルカップシャフト18に固定するための、本発明に係るベルカップ取り付け部の他の変形例を示す。
【0116】
一方では、本変形例におけるベルカップ取り付け部はピン接続部19を有し、回転に対して固定するように、ベルカップ17をベルカップシャフト18に接続する。ピン接続部19は、それぞれ、位置決めピンで構成され、それは、ベルカップ17におけるそれに対応する軸方向に延在する収容穴だけでなく、ベルカップシャフト18の前側に配置され、軸方向に突き出る。不均衡を避けるために、回転軸20に対して回転対称になるように、複数のそのようなピン接続部19が外周に沿って配置される。
【0117】
他方、本発明の本変形例におけるベルカップ取り付け部は中央クランプネジ21を有し、それはベルカップ17における中央穴を軸方向に通過し、実装状態において、ネジ接続部22によってベルカップシャフト18に接続される。ネジ接続部22はクランプネジ21の側面にある外部スレッド、およびそれに対応するように適合したベルカップシャフト18の内壁にある内部スレッドから構成される。
【0118】
クランプネジ21はベルカップ17の軸方向の係止部23を支え、そのため、クランプネジ21はベルカップ17をベルカップシャフト18に軸方向にクランプする。
【0119】
さらに、クランプネジ21は分配ディスクを固定するためにも機能するが、簡潔性の目的のため、それはここでは示されていない。
【0120】
図5は、本発明の他の実施態様に係る、他のベルカップシャフト9’、他のベルカップ12’、およびベルカップ12’の飛び出し防止保証用の飛び出し防止保証要素ASE(飛び出しに対してベルカップを保護するための)の斜視部分図を示す。図5に係る実施態様は前述の態様、具体的には図3に係る態様、と部分的に一致し、類似または同一の部位は同じ参照符号で示されるが、アポストロフィの追加によって、重複を避けるために前述の態様の説明が参照される。参照符号R1およびR2はそれぞれ軸方向を示し、参照符号R3およびR4はそれぞれ、ベルカップシャフト9’、ベルカップ12’および/または飛び出し防止保証要素ASEの周方向を示す。
【0121】
図5に示す態様の特徴は、ベルカップ12’の飛び出し防止保証のための飛び出し防止保証要素ASEであり、飛び出し防止保証要素ASEは、固定装置を備え、遠心力の原理でクランププライヤー手段と、飛び出し防止保証要素ASEを解放可能に実装するように適合されたベルカップ12’を運転することを特徴とする。
【0122】
ベルカップ12’は、ベルカップ12’をベルカップシャフト9’に解放可能に実装する第1の外部スレッド13’の形態での第1の取り付け構造に加えて、飛び出し防止保証要素ASEを解放可能に実装する第2の外部スレッド24の形態での第2の取り付け構造を備える。ベルカップ12’の第1の外部スレッド13’および第2の外部スレッド24は、ベルカップ12’の実装シャフトにお互いに同軸に配置され、第1の外部スレッド13’は、第2の外部スレッド24よりも大きな半径を有する。
【0123】
ベルカップ12’の外部スレッド13’は、ベルカップシャフト9’の内側輪郭上の、それに対応するように適合した内部スレッド10’にねじ込まれるように設けられる。
【0124】
飛び出し防止保証要素ASEは、ベルカップ12’の第2の外部スレッド24にねじ込まれ得る内部スレッド25の形態での取り付け手段を備える。
【0125】
飛び出し防止保証要素ASEまたはその固定装置は6つの固定または抵抗要素16’を備え、それらは6つの弾性を有する舌部14’(その4つが図5に示される)上に設けられる。舌部14’は中間スペース27によってお互いから離隔される。舌部14’および/または固定または抵抗要素16が、対応する遠心力の下、回転アトマイザーの運転中は径方向外側に動き、遠心力が低下するにつれて径方向内側に動くように設けられることによって、固定接続部が作られ、および解放され得る。
【0126】
具体的には、固定要素16’は舌部14’の自由端に、または近傍に配置され、径方向外側に突き出る。固定要素16’は、回転アトマイザーの運転中に、遠心力の影響下でベルカップシャフト9’の内側輪郭上のそれぞれの補完的な固定要素との固定接続部を形成するように設けられ、遠心力が低下する時、または遠心力がない時に、それは再び解放され得る。
【0127】
回転アトマイザーの休止状態において、または、遠心力がない状態においては、飛び出し防止保証要素ASEの舌部14’および/または固定要素16’は、ベルカップシャフト9’の内側輪郭上の補完的な固定要素と係合しない。具体的には、飛び出し防止保証要素ASEとベルカップシャフト9’との間に接触はない。
【0128】
舌部14’はまた、それらの自由端において、径方向内側および飛び出し防止保証要素ASEの周方向に配置された突出部を有することによって、舌部14’の自由端の領域における荷重は増大し、それは遠心力の効果に有利に影響し得る。
【0129】
ベルカップシャフト9’の内側輪郭上の補完的な固定要素は3つの円弧状の溝26を備え、回転アトマイザーの運転中、飛び出し防止保証要素ASEの2つの舌部14’および/または2つの固定または抵抗要素16’のそれぞれが、1つの円弧状の溝26に入ることによって、固定接続部が形成され得ることを特徴とする。
【0130】
舌部14’は、舌部14’と接続し、環状部として設計される基部28の前側から略軸方向に突き出る。舌部14’は基部28の外周にわたって配置され、中間スペース27によってお互いから離隔される。
【0131】
飛び出し防止保証要素ASEはまた、基部28から略軸方向に突出し、基部28上に周方向に延びる突出部29を備える。突出部29は周状である必要はないが、基部28の周囲に分配された、および/または、中間スペースによって離隔された、いくつかの突出部をも備え得る。飛び出し防止保証要素ASEの内部スレッド25は突出部29の内側輪郭上に配置される。舌部14’および突出部29は、基部28から反対方向に向けて延びる。
【0132】
図5に示す態様のさらなる特徴は、飛び出し防止保証要素ASEが、ベルカップ12’とは異なるプラスチックまたは金属で作られるということである。ベルカップ12’はチタンで作られる。
【0133】
図7は、本発明の一態様に係る別の飛び出し防止保証要素ASE’を示す。図7に係る飛び出し防止保証要素は、図5に示す飛び出し防止保証要素ASEの代わりに用いられ得る。図7に係る態様は、前述の態様、具体的には図5に係る態様と部分的に一致し、類似または同一の部位は同じ参照符号で示されるが、アポストロフィの追加によって、重複を避けるために前述の態様の説明が参照される。
【0134】
図7は飛び出し防止保証要素ASE’の斜視図であり、図8は飛び出し防止保証要素ASE’の前面図である。図7は遠心力の影響下での飛び出し防止保証要素ASE’を示し、図8は遠心力の影響を受けない飛び出し防止保証要素ASE’を示す。参照符号MAは飛び出し防止保証要素ASE’の中心軸を示し、R1およびR2はそれぞれ飛び出し防止保証要素ASE’の軸方向を示し、R3およびR4はそれぞれ飛び出し防止保証要素ASE’の周方向を示す。
【0135】
飛び出し防止保証要素ASE’は略チューブ状であり、円周状の側面MFを有する。飛び出し防止保証要素ASE’は内部スレッド25’(それはベルカップ12’の第2の外部スレッド24にねじ込まれ得る)の形態での取り付け手段と、固定装置とを有する。
【0136】
固定装置は、6つの固定または抵抗要素(好ましくは3つの)16’’を備え、それらは6つの(好ましくは3つの)弾性を有する舌部14’’上に配置される。6つの固定または抵抗要素16’’は、回転可能なベルカップシャフト9’の内側輪郭上の補完的な固定または抵抗要素26によって、運転中に起こる遠心力によって運転中に生じる固定または抵抗接続部を形成するように設けられる。固定または抵抗接続部は、軸方向および/または周方向に作用し得る。
【0137】
遠心力がない場合、固定または抵抗接続部は解放され、具体的には、ベルカップシャフト9’の内側輪郭上の固定または抵抗要素26と、飛び出し防止保証要素ASE’の固定または抵抗要素16’’との間に接触がないことを特徴とする。
【0138】
それぞれ1つの固定または抵抗要素16’’が舌部14’’の自由端に、または少なくとも近傍に配置され、径方向外側に突き出る。固定または抵抗要素16’’はくさび形のセクションKを有し、対応するくさび形のセクションの背後で、回転可能なベルカップシャフト9の内側輪郭上の補完的な固定または抵抗要素26と係合する。
【0139】
舌部14’’は飛び出し防止保証要素ASE’の周方向に延び、円弧状である。具体的には、舌部14’’および固定または抵抗要素16’’は飛び出し防止保証要素ASE’の中心軸MAに垂直な平面に配置される。舌部14’’はそれぞれ自由端E2および支持端E1を有し、それらはまた、中心軸MAに略垂直な平面に配置され、周方向においてお互いから離隔される。支持端E1は、飛び出し防止保証要素ASE’の円周状の側面MFの軸方向に延びるセクションによって形成される。
【0140】
図7は、舌部14’’および/または固定または抵抗要素16’’が、運転中に起こる遠心力によって、運転中に、どのように径方向外側に動くかを示す。図に示すように、舌部14’’は運転中に動く、および/または突き出て、運転中に起こる遠心力によって、飛び出し防止保証要素ASE’の円周状の側面MFから外側に形成された略らせん状および/または略円弧状になるように設けられる。
【0141】
図8に示すように、遠心力のない状態では、固定または抵抗要素16’’が飛び出し防止保証要素ASE’の円周状の側面MFから径方向外側に突き出る一方、舌部14’’は飛び出し防止保証要素ASE’の円周状の側面MF内に収容される。
【0142】
図7と図8との比較は、舌部14’’が、運転中に起こる遠心力によって、運転中に、飛び出し防止保証要素ASE’の円周状の側面MFから外側に動かされ、遠心力が低下中または遠心力がない状態では、飛び出し防止保証要素ASE’の円周状の側面MFに戻るように設けられることを示す。
【0143】
図7に具体的に示されるように、飛び出し防止保証要素ASE’の円周状の側面MFによってお互いから離隔されつつ、舌部14’’は飛び出し防止保証要素ASE’の円周状の側面MF内のスリットによって形成される。
【0144】
飛び出し防止保証要素ASE’はさらに、端部領域または端部領域の近傍に、径方向外側に突き出る周状のカラー32を備え、それは塗料チューブとベルカップシャフト9’との間に壊れた舌部14’’が入ることを防ぐために、壊れた舌部14’’のための係止部として機能する。飛び出し防止保証要素ASE’の内部において、壊れた舌部14’’が回転部(例:噴霧体シャフト9’またはベルカップ12’)と接触するのを防ぐために、図6に係る環状体、しかし好ましくはリブ31なし、が挿入され得る。
【0145】
本発明は上述の好ましい実施態様に限定されるものではない。むしろ、複数の可能な変形および修正があり、それらも本発明の概念を用いるものであり、それゆえに保護の範囲内に入る。特に、従属項の対象は実現可能であり、また先行および参照された請求項の特徴と独立もしている。
【符号の説明】
【0146】
1 ベルカップ取り付け部
2 ベルカップシャフト
3 クランプスリーブ
4 ベルカップの実装シャフト
5 クランプ穴
6 クランプ穴
7 回転アトマイザー
8 ベルカップ
9 ベアリングユニットのベルカップシャフト
9’ ベアリングユニットのベルカップシャフト
10 内部スレッド
10’ 内部スレッド
11 ベルカップの実装シャフト
12 ベルカップ
12’ ベルカップ
13 外部スレッド
13’ 外部スレッド
14 固定舌部
14’ 固定舌部
14’’ 固定舌部
15 スリット
16 固定要素
16’ 固定要素
16’’ 固定要素
17 ベルカップ
18 ベルカップシャフト
19 ピン接続部
20 回転軸
21 クランプネジ
22 ネジ接続部
23 係止部
24 外部スレッド
25 内部スレッド
25’ 内部スレッド
26 溝/ポケット
27 中間スペース
28 基部
29 突出部
30 環状体
31 リブ
32 円周形のカラー
R1 軸方向
R2 軸方向
R3 周方向
R4 周方向
MA 中心軸
K くさび状セクション
ASE 飛び出し防止保証要素
ASE’ 飛び出し防止保証要素
MF 側面
E1 支持端
E2 自由端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転アトマイザー用の噴霧体シャフト(2;9;9’;18)、具体的にはベルカップシャフトであって、
噴霧体(8;12;12’;17)、具体的にはベルカップ、が、回転可能な前記噴霧体シャフト(2;9;9’;18)上に実装可能であり、
前記噴霧体シャフト(2;9;9’;18)が、ネジ接続部に加えて、または、前記ネジ接続部の代わりに、固定装置(3;10;10’;14、15、16;19、21;26)を備え、前記噴霧体シャフト(2;9;9’;18)上に前記噴霧体(8;12;12’;17)を実装する、
ことを特徴とする噴霧体シャフト(2;9;9’;18)。
【請求項2】
前記固定装置(3)が、クランプ装置、具体的には多角形クランプ装置、を備え、前記噴霧体と前記噴霧体シャフト(2)との間にクランプ接続を作る、
ことを特徴とする請求項1に記載の噴霧体シャフト(2)。
【請求項3】
a)前記噴霧体シャフト(2)が、前記噴霧体の実装シャフト(4)が軸方向に挿入され、前記噴霧体を前記噴霧体シャフト(2)に実装し得る、中空の内側輪郭を有し、
b)前記噴霧体シャフト(2)の前記内側輪郭が、前記クランプ装置によって、機械的に応力のかからない中立ポジションと、機械的に応力のかかる実装ポジションとの間で弾性的に変形可能であり、
c)前記機械的に応力のかかる実装状態において、前記噴霧体シャフト(2)の前記内側輪郭が、前記実装シャフト(4)の前記外部輪郭と略一致し、前記噴霧体の前記実装シャフト(4)が前記噴霧体シャフト(2)の前記内側輪郭に挿入され得て、
d)前記機械的に応力のかからない中立状態において、前記噴霧体シャフト(2)の前記内側輪郭が、前記実装シャフト(4)の前記外部輪郭とは異なり、前記噴霧体の前記実装シャフト(4)が、前記噴霧体シャフト(2)の前記内側輪郭に挿入され得ず、前記噴霧体の前記実装状態において、前記噴霧体シャフト(2)の前記内側輪郭と、前記実装シャフト(4)の前記外部輪郭との間の機械的なクランプに至る、
ことを特徴とする請求項2に記載の噴霧体シャフト(2;9;18)。
【請求項4】
a)前記クランプ装置(3)が、クランプネジがねじ込まれ得る少なくとも1つのクランプ穴(5、6)を有し、前記クランプネジがねじ込まれている間、前記噴霧体シャフト(2)の前記内側輪郭が、前記中立ポジションから前記実装ポジションまで変形され、および/または、
b)前記噴霧体シャフト(2)の回転平面に向けて、および/または、回転軸からある距離を置いて、前記クランプ穴(5、6)が延びる、
ことを特徴とする請求項3に記載の噴霧体シャフト(2)。
【請求項5】
a)前記噴霧体シャフト(2)の前記内側輪郭は、前記中立状態においては多角形であり、前記実装状態においては略円筒状である、および/または、
b)前記噴霧体の前記実装シャフト(4)の前記外部輪郭が、前記実装状態において、前記噴霧体シャフト(2)の前記内側輪郭に直線的にクランプされる、
ことを特徴とする請求項3または4に記載の噴霧体シャフト(2)。
【請求項6】
a)前記噴霧体(8)の実装のために、前記噴霧体シャフト(9)が内部スレッド(10)を伴う中空の内側輪郭を有し、
b)前記噴霧体シャフト(9)の前記内部スレッド(10)が、前記スレッドの長さにわたって、前記噴霧体(8)に向けて、具体的には円錐状に拡がり、前記固定装置が前記内部スレッド(10)の円錐状の拡張を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の噴霧体シャフト(9)。
【請求項7】
a)前記内部スレッド(10)が、前記スレッドの長さにわたって略一定である歯先にわたって測定された公称直径を有し、
b)前記内部スレッド(10)が、前記スレッドの長さにわたって前記噴霧体(8)に向かって拡がる歯底にわたって測定されたコア径を有する、
ことを特徴とする請求項6に記載の噴霧体シャフト(9)。
【請求項8】
a)前記内部スレッド(10)の前記歯先が第1の連結ラインに載り、
b)前記内部スレッド(10)の前記歯底が第2の連結ラインに載り、
c)前記第1の連結ラインと前記第2の連結ラインとが、0.1°、0.2°、0.3°、0.4°または0.5°よりも大きな角度を包含し、および/または、
d)前記第1の連結ラインと前記第2の連結ラインとが、6°、5°、4°、3°または2°よりも小さな角度を包含する、
ことを特徴とする請求項7に記載の噴霧体シャフト(9)。
【請求項9】
前記内部スレッド(10)の前記公称直径および前記コア径が、前記噴霧体(8)に向けて等しく拡がる、
ことを特徴とする請求項7に記載の噴霧体シャフト(9)。
【請求項10】
a)前記コア径および前記公称直径を伴う前記内部スレッド(10)が、ある円錐角度で、前記噴霧体(8)に向けて拡がり、および/または、
b)前記円錐角度が、0.1°、0.2°、0.3°、0.4°または0.5°よりも大きく、および/または、
c)前記円錐角度が、5°、4°、3°または2°よりも小さい、
ことを特徴とする請求項9に記載の噴霧体シャフト(9)。
【請求項11】
a)前記噴霧体シャフトが、前記噴霧体(12)の実装シャフトが軸方向に挿入され、前記噴霧体(12)を前記噴霧体シャフトに実装し得る中空の内側輪郭を有し、および/または、
b)前記固定装置が前記噴霧体シャフトの前記内側輪郭に少なくとも1つの固定または抵抗要素を備え、前記噴霧体(12)の前記実装シャフトに、または、前記噴霧体(12’)の飛び出し防止保証用の飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)に配置される、少なくとも1つの補完的な固定または抵抗要素(16;16’;16’’)を形成し、および/または、
c)前記噴霧体シャフト(9’)の前記内側輪郭上の前記固定または抵抗要素が、少なくとも2つの円弧状の溝またはポケット(26)を備え、および/または、
d)前記固定または抵抗要素が、前記軸方向および/または前記周方向に作用するように設けられ、および/または、
e)前記噴霧体シャフト(9’)の前記内側輪郭の前記固定または抵抗要素(26)が、前記軸方向および/または前記周方向に固定係止部を形成するために設けられ、および/または、
f)前記噴霧体シャフトの前記内側輪郭の前記固定または抵抗要素が、くさび状のセクションを備え、および/または、
g)前記固定または抵抗接続部が、運転中に起こる遠心力によって、運転中に生まれる、および/または、強められる、
ことを特徴とする請求項1に記載の噴霧体シャフト。
【請求項12】
a)前記噴霧体シャフトが内部スレッドを有し、前記噴霧体(12)の前記実装シャフトに、それに対応するように適合した外部スレッド(13)を伴うネジ接続部を形成し、
b)前記噴霧体(12)および前記噴霧体シャフトがお互いに対して、軸方向のある固定ポジションにある時、前記噴霧体(12)または前記飛び出し防止保証要素(ASE)の前記補完的な固定または抵抗要素と、前記噴霧体シャフトの前記補完的な固定または抵抗要素との間の前記固定または抵抗接続部が係合し、
c)前記ネジ接続部が生成される間、前記噴霧体(12、12’)および前記噴霧体シャフトが、前記噴霧体(12、12’)に印加されなければならない軸方向の押力なしに、お互いに対して、固定ポジションに向けて軸方向に引っ張られる、
ことを特徴とする請求項11に記載の噴霧体シャフト。
【請求項13】
a)前記飛び出し防止保証要素(ASE)の、または前記噴霧体(12)の前記実装シャフトの前記固定または抵抗要素(16;16’)が、前記遠心力および/またはその弾性によって、運転中に、前記噴霧体シャフトの前記内側輪郭の前記補完的な固定または抵抗要素に対して、ある程度の径方向の押力によって外向きに押され、
b)前記固定または抵抗接続部が、径方向の前記押力を軸方向の引力に変換し、前記噴霧体(12)または前記飛び出し防止保証要素(ASE)を、前記噴霧体シャフトに軸方向にクランプする、
ことを特徴とする請求項11または12に記載の噴霧体シャフト。
【請求項14】
a)前記噴霧体シャフト(18)が、外部スレッドを伴う中央クランプネジ(21)がねじ込まれて、前記噴霧体(17)を前記噴霧体シャフト(18)に実装する内部スレッド(22)を伴う中空の内側輪郭を有し、
b)前記固定装置が、前記噴霧体シャフト(18)に配置され、前記実装状態において前記噴霧体(17)を回転に対して固定するように前記噴霧体シャフト(18)に接続する回転固定部(19)を備え、および/または、
c)前記噴霧体シャフト(18)の前記内側輪郭が、前記中央クランプネジ(17)用の前記内部スレッド(22)が内側にある、径方向内側に突出している突出部を有し、および/または、
d)前記中央クランプネジ(17)用の前記内部スレッド(22)が、前記噴霧体シャフト(2;9;18)よりも略小さな直径を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の噴霧体シャフト(18)。
【請求項15】
a)前記回転固定部(19)が、前記前側に配置され軸方向に延びるピンを有し、前記実装状態において、前記ピンが、前記噴霧体(17)における、それに対応するように適合した軸方向に延びる収容穴と係合する、または、
b)前記回転固定部(19)が、前記前側に配置され軸方向に延びる収容穴を有し、前記実装状態において、それに対応するように適合した、前記噴霧体(17)の軸方向に延びるピンが、前記収容穴と係合する、
ことを特徴とする請求項14に記載の噴霧体シャフト(18)。
【請求項16】
回転アトマイザー用の噴霧体(8;12;12’;17)、具体的にはベルカップであって、
前記噴霧体(8;12;12’;17)が、前記回転アトマイザーの回転可能な噴霧体シャフト(2;9;9’;18)に、具体的にはベルカップに、実装可能であり、
前記噴霧体(8;12;12’;17)が、ネジ接続部に加えて、または、前記ネジ接続部の代わりに、固定装置を備え、前記噴霧体(8;12;12’;17)を前記噴霧体シャフト(2;9;9’;18)に実装する、
ことを特徴とする噴霧体(8;12;12’;17)。
【請求項17】
回転アトマイザー用の噴霧体(12’)、具体的にはベルカップであって、
前記噴霧体(12’)が、前記回転アトマイザーの、回転可能な噴霧体シャフト(9’)、具体的にはベルカップシャフトに実装可能であることを特徴とし、
a)前記噴霧体(12’)が、前記噴霧体シャフト(9’)に前記噴霧体(12’)を実装する第1の取り付け構造(13’)を備えるだけでなく、
b)前記噴霧体(12’)の飛び出し防止保証用の飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)を実装する第2の取り付け構造を備え、前記飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)が取り付け装置を備える、および/または、前記噴霧体(12’)の飛び出し防止保証用の飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)が前記第2の取り付け構造(24)に設けられ、前記飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)が取り付け装置を備える、
ことを特徴とする噴霧体(12’)。
【請求項18】
a)前記噴霧体が実装シャフト(4)を有し、前記実装状態において、前記噴霧体シャフト(2)の中空の内側輪郭に挿入され、クランプ装置(3、5、6)を用いて前記噴霧体シャフト(2)に接続され、および/または、
b)前記実装シャフト(4)が円筒状の外側断面を有し、および/または、
c)前記実装シャフト(4)がスレッドのない外側輪郭を有する、
ことを特徴とする請求項16に記載の噴霧体。
【請求項19】
a)前記噴霧体(8;12’)が、前記実装状態において、前記噴霧体シャフト(9;9’)の中空の内側輪郭に挿入された実装シャフト(11)を有し、および/または、
b)前記実装シャフト(11)が、前記実装状態において、前記噴霧体シャフト(9;9’)の内部スレッド(10;10’)にねじ込まれる外部スレッドを有し、および/または、
c)前記実装シャフト(11)が、前記実装シャフト(11)の前記前側を始点として、前記実装シャフト(11)を、その遠位末端において、いくつかのシャフトセクターに分割する、いくつかの軸方向に延びるスリットを有し、および/または、
d)前記シャフトセクターが、前記噴霧体(9)の前記円錐状の内部スレッドに適合するように径方向に柔軟性を有する、
ことを特徴とする請求項16または17に記載の噴霧体(8;12’)。
【請求項20】
a)隣接する前記シャフトセクター間の前記スリットが、弾性を有する、および/または、振動減衰性を有する材料で満たされ、および/または、
b)前記スリットの内側に、前記スリットを封止する環状体(30)が挿入され、および/または、
c)前記スリットに係合可能なリブ(31)が前記環状体(30)に形成された、
ことを特徴とする請求項19に記載の噴霧体(8;12’)。
【請求項21】
a)前記噴霧体(12;12’)が、前記実装状態において、前記噴霧体シャフトの中空の内側輪郭に導入される実装シャフトを有し、および/または、
b)前記実装シャフトが、前記第1の取り付け構造(13’)と前記第2の取り付け構造(24)とを有し、および/または、
c)前記第1の取り付け構造(13’)が第1のスレッドであり、前記第2の取り付け構造(24)が第2のスレッドであり、および/または、
d)前記第1のスレッド(13’)と前記第2のスレッド(24’)とがお互いに同軸に配置され、および/または、
e)前記第1のスレッド(13’)が外部スレッドであり、前記噴霧体シャフト(9’)の中空の前記内側輪郭に、それに対応するように適合した内部スレッド(10’)を伴うネジ接続部を形成し、前記第2のスレッド(24)が外部スレッドであり、飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)に、それに対応するようい適合した内部スレッド(25;25’)を伴うネジ接続部を形成する、
ことを特徴とする請求項16乃至20のいずれか1項に記載の噴霧体(12;12’)。
【請求項22】
a)前記固定装置が少なくとも1つの固定または抵抗要素(16;16’;16’’)を備え、前記噴霧体シャフトの前記内側輪郭にある少なくとも1つの補完的な固定または抵抗要素を伴う固定または抵抗接続部を形成し、および/または、
b)前記固定または抵抗要素(16;16’;16’’)が、前記噴霧体(12)の前記実装シャフトに、または、前記飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)に設けられ、および/または、
c)運転中に起こる遠心力によって、運転中に、前記固定または抵抗接続部が生まれる、および/または、強められる、
ことを特徴とする請求項16乃至21のいずれか1項に記載の噴霧体(12;12’)。
【請求項23】
a)前記実装シャフトが外部スレッド(13;13’)を有し、前記噴霧体シャフトの中空の前記内側輪郭の、それに対応するように適合した内部スレッドを伴うネジ接続部を形成し、および/または、
b)前記噴霧体(12;12’)または前記飛び出し防止保証要素(ASE)および前記噴霧体シャフトがお互いに対して、軸方向のあるポジションにある時に、前記飛び出し防止保証要素(ASE)または前記噴霧体(12;12’)の補完的な前記固定または抵抗要素と、前記噴霧体シャフトの補完的な前記固定または抵抗要素との間の前記固定または抵抗接続部が係合し、および/または、
c)前記ネジ接続部が形成される間に、前記噴霧体(12)または前記飛び出し防止保証要素(ASE)に印加されなければならない軸方向の押力なしで、前記噴霧体(12;12’)または前記飛び出し防止保証要素(ASE)および前記噴霧体シャフトが、お互いに対して、軸方向に、前記固定ポジションに向けて引っ張られた、
ことを特徴とする請求項22に記載の噴霧体(12)。
【請求項24】
a)遠心力によって、および/または、その内在する弾性のために、運転中に、前記噴霧体シャフトの前記内側輪郭の補完的な前記固定または抵抗要素に対する径方向のある押力によって、前記飛び出し防止保証要素の、または、前記噴霧体(12)の前記実装シャフトの、前記固定または抵抗要素が外側に押され、
b)前記固定または抵抗接続部が径方向の押力を軸方向の引力に変換し、前記噴霧体(12)または前記飛び出し防止保証要素を、前記噴霧体シャフトに軸方向にクランプする、
ことを特徴とする請求項22または23に記載の噴霧体(12)。
【請求項25】
a)前記固定または抵抗要素(16;16’;16’’)が、少なくとも1つの弾性を有する舌部(14;14’;14’’)、および/または、少なくとも1つの弾力的に跳ね返る舌部(14;14’;14’’)であり、および/または、
b)前記固定または抵抗要素が弾性を有する舌部(14;14’;14’’)および/または弾力的に跳ね返る舌部(14;14’;14’’)であり、および/または、
c)前記舌部(14)が、前記実装シャフトの前記前側から略軸方向に突出し、および/または、
d)前記舌部(14)が、前記外周の周辺に配置され、軸方向に延びるスリットによってお互いから離隔され、および/または、
e)運転中に起こる遠心力によって、運転中に、前記舌部(14;14’;14’’)が径方向外側に向けて押され、および/または、
f)前記少なくとも1つの固定または抵抗要素(16;16’;16’’)が、少なくとも1つの舌部の自由端に、または自由端の少なくとも近傍に設けられ、および/または、外側に突出し、および/または、
g)運転中に起こる遠心力によって、運転中に、前記噴霧体シャフト(9’)の前記内側輪郭の少なくとも2つの円弧状の溝またはポケット(26)に向けて、前記固定または抵抗要素(16;16’;16’’)が径方向外側に向けて動かされるように設けられ、および/または、
h)遠心力のない状態では前記固定または抵抗接続部が解放されるように設けられ、および/または、
i)遠心力のない状態では、前記噴霧体シャフトの前記内側輪郭の前記固定または抵抗要素と、前記飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)または前記噴霧体(12;12’)の前記固定または抵抗要素(16;16’;16’’)とが接触しておらず、および/または、
j)前記固定または抵抗接続部が、前記軸方向および/または前記周方向に作用するように設けられ、および/または、
k)請求項32乃至35のいずれか1項に記載の特徴部分に係る前記少なくとも1つの舌部(14;14’;14’’)および/または前記少なくとも1つの固定または抵抗要素(16;16’;16’’)が形成された、
ことを特徴とする請求項22乃至24のいずれか1項に記載の噴霧体(12)。
【請求項26】
a)前記飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)および/または前記舌部(14;14’;14’’)がプラスチックまたは金属で作られ、および/または、
b)前記噴霧体(12;12’)の残りの少なくとも一部、または、前記噴霧体(12;12’)の残りの略全部が金属で作られ、および/または、
c)請求項31乃至36のいずれか1項に係る前記飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)が形成された、
ことを特徴とする請求項16乃至25のいずれか1項に記載の噴霧体(12;12’)。
【請求項27】
a)前記固定装置が、前記ベルカップの回転軸に対して同軸に、前記噴霧体(17)内に配置された中央クランプネジ(21)を有し、
b)前記中央クランプネジ(21)が外部スレッドを有し、前記噴霧体シャフト(18)の中空の前記内側輪郭の、それに対応するように適合した内部スレッドを伴うネジ接続部(22)を形成し、
c)前記噴霧体(17)が、前記クランプネジ(21)を通す、軸方向の通過穴を有し、
d)前記噴霧体(17)が前記クランプネジ(21)用の軸方向の係止部(23)を有し、前記クランプネジ(21)を用いて前記噴霧体(17)を前記噴霧体シャフト(18)に軸方向にクランプする、
ことを特徴とする請求項16に記載の噴霧体(17)。
【請求項28】
前記噴霧体(17)が、前記実装状態において、回転に対して固定されるように、前記噴霧体(17)を前記噴霧体シャフト(18)に接続する回転固定部(19)を有する、
ことを特徴とする請求項27に記載の噴霧体(17)。
【請求項29】
a)前記回転固定部(19)が、前記前側に配置され、軸方向に延びる収容穴を有し、前記実装状態において、前記噴霧体シャフト(18)の前記前側にある、それに対応するように適合した軸方向に延びるピンが、前記収容穴に係合する、または、
b)前記回転固定部(19)が、前記前側に配置され、軸方向に延びるピンを有し、前記実装状態において、前記ピンが、前記噴霧体シャフト(18)の前記前側にある、それに対応するように適合した軸方向に延びる収容穴に係合する、
ことを特徴とする請求項28に記載の噴霧体(17)。
【請求項30】
a)前記クランプネジが中空であり、および/または、
b)前記噴霧体(17)が、塗布された被覆材料を分配する分配ディスクを有し、前記分配ディスクが前記クランプネジ(21)に取り付けられた、
ことを特徴とする請求項16乃至29のいずれか1項に記載の噴霧体(17)。
【請求項31】
回転アトマイザー用の噴霧体(12’)、好ましくは請求項16乃至30のいずれか1項に記載の噴霧体(12’)、の飛び出し防止保証用の飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)であって、
a)前記噴霧体(12’)に前記飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)を実装する固定手段(25;25’)に加えて、前記飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)が固定装置を備え、
b)前記固定装置は、回転可能な噴霧体シャフト(9’)、具体的には前記噴霧体(12’)が実装可能である前記回転アトマイザーのベルカップシャフトの前記内側輪郭に少なくとも1つの補完的な固定または抵抗要素を伴い、運転中に起こる遠心力によって、運転中に生成されるおよび/または強められる固定または抵抗接続部を形成するように設けられた少なくとも1つの固定または抵抗要素(16;16’)を備え、
c)前記少なくとも1つの固定または抵抗要素(16’;16’’)が、少なくとも1つの弾性を有する舌部(14’;14’’)に配置された、
ことを特徴とする飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)。
【請求項32】
a)少なくとも1つの固定または抵抗要素(16’;16’’)が複数の弾性を有する舌部(14’;14’’)に配置され、および/または、
b)前記少なくとも1つの弾性を有する舌部(14’;14’’)が弾力的に跳ね返る舌部(14’;14’’)であり、および/または、
c)前記少なくとも1つの舌部(14’;14’’)が前記飛び出し防止保証要素(ASE)の基部(28)の前側から略軸方向に突出し、または、前記少なくとも1つの舌部(14’’)が前記飛び出し防止保証要素(ASE’)の周方向にお互いから離隔された支持端(E1)および自由端(E2)を有し、および/または、
d)前記舌部(14’)が前記基部(28)の外周周辺に配置され、中間スペース(27)によってお互いから離隔され、および/または、
e)運転中に起こる遠心力によって、運転中に、前記少なくとも1つの舌部(14’;14’’)が径方向外側に動き、および/または、
f)前記固定または抵抗接続部が、遠心力がない状態では解放され、および/または、遠心力がない状態では、前記噴霧体シャフト(9’)の前記内側輪郭の前記固定または抵抗要素(26)と、前記飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)の前記固定または抵抗要素(16’;16’’)とが接しておらず、および/または、
g)前記固定または抵抗接続部が、前記軸方向に向けて、および/または、前記周方向に向けて、作用するように設けられ、および/または、
h)運転中に起こる遠心力によって、運転中に、前記噴霧体シャフト(9’)の前記内側輪郭の少なくとも2つの円弧状の溝またはポケット(26)に向けて、前記固定または抵抗要素(16;16’;16’’)が径方向外側に動かされるように設けられた、
ことを特徴とする請求項31に記載の飛び出し防止保証要素。
【請求項33】
a)前記基部(28)が環状部であり、および/または、
b)前記基部(28)が前記舌部(14’)をお互いに接続し、および/または、
c)前記飛び出し防止保証要素(ASE)が、前記基部(28)から略軸方向に突出し、前記固定手段(25)が設けられた、少なくとも1つの突出部(29)を備え、および/または、
d)前記少なくとも1つの舌部(14’)と前記少なくとも1つの突出部とが、前記基部(28)から反対方向に延び、および/または、
e)前記固定手段(25;25’)がスレッド、具体的には外部スレッドであり、および/または、
f)その自由端またはその自由端の少なくとも近傍において、前記少なくとも1つの舌部(14’)が、径方向内側および/または周方向に向けて配置された突出部を有し、前記荷重を増大させ、および/または、
g)前記少なくとも1つの固定または抵抗要素(16;16’;16’’)が、前記少なくとも1つの舌部(14’;14’’)の自由端または自由端の少なくとも近傍に配置され、および/または、外向きに突出し、および/または、
h)前記固定または抵抗要素(16’’)がくさび状のセクションを有し、および/または、
i)その自由端(E2)またはその自由端(E2)の少なくとも近傍において、前記固定または抵抗要素(16’’)および/または前記少なくとも1つの舌部(14’’)が、前記飛び出し防止保証要素(ASE)の円周状の側面(MF)にわたって外向きに突出する、
ことを特徴とする請求項31または32に記載の飛び出し防止保証要素。
【請求項34】
少なくとも1つの舌部(14’’)が、
a)前記飛び出し防止保証要素(ASE’)の周方向および/または円弧状に実質的に延び、および/または、
b)前記飛び出し防止保証要素(ASE’)の中心軸(MA)に略垂直な平面に延び、および/または、
c)前記飛び出し防止保証要素(ASE’)の円周状の側面(MF)に少なくとも部分的に延びるように設けられ、および/または、
d)前記飛び出し防止保証要素(ASE’)の円周状の側面(MF)に収容され、および/または支持されるように設けられ、および/または、
e)前記飛び出し防止保証要素(ASE’)の前記円周状の側面(MF)内のスリットによって形成され、および/または、
f)前記飛び出し防止保証要素(ASE’)の前記中心軸(MA)に略垂直な平面に自由端(E2)および支持端(E1)を備え、および/または、
g)運転中に起こる遠心力によって、運転中に、前記飛び出し防止保証要素(ASE’)の前記側面(MF)から外側に形成された略らせん状および/または略円弧状に動くおよび/または突出するように設けられた、
ことを特徴とする請求項31乃至33のいずれか1項に記載の飛び出し防止保証要素。
【請求項35】
a)前記飛び出し防止保証要素(ASE’)の円周状の側面(MF)によって、前記舌部(14’’)がお互いから離隔され、および/または、
b)前記飛び出し防止保証要素(ASE’)が略チューブ状であり、および/または、略円周状の側面(MF)を備え、および/または、
c)前記飛び出し防止保証要素(ASE’)が、端部または端部の少なくとも近傍において外側に突出するカラー(32)を有し、および/または、
d)前記飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)が、前記飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)の内側に配置されるように設けられた環状体(30)を備える、
ことを特徴とする請求項31乃至34のいずれか1項に記載の飛び出し防止保証要素。
【請求項36】
a)前記飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)が、および/または、
b)前記少なくとも1つの舌部(14;14’;14’’)および/または前記少なくとも1つの固定または抵抗要素(16;16’;16’’)が、
プラスチックまたは金属で作られた、
ことを特徴とする請求項31乃至35のいずれか1項に記載の飛び出し防止保証要素。
【請求項37】
a)請求項1乃至15のいずれか1項に記載の噴霧体シャフト(2;9;9’;18)、および/または、
b)前記噴霧体シャフト(2;9;9’;18)に実装された、請求項16乃至30のいずれか1項に記載の噴霧体(8;12;12’;17)、および/または、
c)請求項31乃至36のいずれか1項に記載の飛び出し防止保証要素(ASE;ASE’)、
を備える回転アトマイザー。
【請求項38】
請求項37に記載の回転アトマイザーを少なくとも1つ備える塗装装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2013−500147(P2013−500147A)
【公表日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−520965(P2012−520965)
【出願日】平成22年7月26日(2010.7.26)
【国際出願番号】PCT/EP2010/004569
【国際公開番号】WO2011/009641
【国際公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【出願人】(504389784)デュール システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (54)
【Fターム(参考)】