説明

アミノアントラセン誘導体及びこれを用いた有機電界発光素子

本発明は、新規なアミノアントラセン誘導体及びこれを用いた有機電界発光素子に関し、より具体的には、素子特性に優れたアントラセンのモイエティと蛍光特性に優れたフルオレンなどのモイエティとが互いに結合したコア、例えば、インデノアントラセン誘導体を有すると共に、前記コアに化2で示されるアミン基が1つ以上置換されたアミノアントラセン誘導体、及び前記アミノアントラセン誘導体を発光層材料として用いることで、効率、駆動電圧、寿命などの特性が向上した有機電界発光素子に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なアントラセン誘導体及びこれを発光層材料として使用することによって、効率、駆動電圧、寿命などの特性が向上した有機電界発光素子に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、有機電界発光現象とは、有機物質を用いて電気エネルギーから光エネルギーへ変換させることをいう。有機電界発光現象を用いた有機電界発光素子は、通常、アノードとカソード、及びこれらの間に有機物層を含む構造を有する。なお、有機物層は、有機発光素子の効率と安定性を高めるため、それぞれ異なる物質で構成される多層の構造を有するものが多く、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層などを含むことができる。
【0003】
このような有機電界発光素子に順方向の電圧を加えると、アノードとカソードからそれぞれ正孔と電子が注入され、これらは、発光層で再結合して電子−正孔対のエキシトンを形成する。分子のパイ電子が励起された状態の構造を有するエキシトンは、再度基底状態に戻りながら、それに相当するエネルギーを光へ変換させる。最近、発光する光の色純度と効率を高めるため、エキシトンを形成する発光層に少量の蛍光性染料またはりん光性染料をドープする方法が知られている。その原理は、発光層を形成する分子に比べてエネルギーバンド間隙の狭い蛍光性またはりん光性染料(以下「ドーパント」と呼ぶ)を発光層に少量混合することで、発光層で発生したエキシトンがドーパントとして移送され、効率の良い光を出すというものである。
【0004】
従来は、8−ヒドロキノリンアルミニウム塩(8−hydroquinoline aluminum salt)と、様々な緑色を発する物質とをホストとして使用していたが、発光効率や寿命の面においては、改善すべき問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、発光効率、輝度を向上することができ、かつ、低電圧駆動が可能な新規な発光物質及びこれを用いた有機電界発光素子を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の化1で示される化合物を提供する。
【0007】
【化1】

【0008】
式中、Xは、CR、NR、O、S、S(=O)、S(=O)及びSiRからなる群から選択され、
〜Rは、互いに同一または異なり、それぞれ独立に、水素、重水素、C〜C40のアルキル基、C〜C40のアルケニル基、C〜C40のアルキニル基、C〜C40のアリール基、C〜C40のヘテロアリール基、C〜C40のアリールオキシ基、C〜C40のアルキルオキシ基、C〜C40のアリールアルキル基、C〜C40のシクロアルキル基、C〜C40のヘテロシクロアルキル基、及び下記の化2で示される置換基からなる群から選択されるか、または、隣接する基と共に、縮合脂肪族環、縮合芳香族環、縮合ヘテロ脂肪族環または縮合ヘテロ芳香族環を形成する基であり、
この時、R〜Rのうちの少なくとも1つは、化2で示される置換基であり、
【0009】
【化2】

【0010】
式中、Q及びQは、互いに同一または異なり、それぞれ独立に、水素、重水素、C〜C40のアルキル基、C〜C40のアルケニル基、C〜C40のアルキニル基、C〜C40のアリール基、C〜C40のヘテロアリール基、C〜C40のアリールオキシ基、C〜C40のアルキルオキシ基、C〜C40のアリールアルキル基、C〜C40のシクロアルキル基、及びC〜C40のヘテロシクロアルキル基からなる群から選択されるか、または、隣接する基と共に、縮合脂肪族環、縮合芳香族環、縮合ヘテロ脂肪族環または縮合ヘテロ芳香族環を形成する基であり、
Lは、単結合、C〜C40のアルキレン基、C〜C40のアルケニレン基、C〜C40のアルキニレン基、C〜C40のアリーレン基、C〜C40のヘテロアリーレン基、C〜C40のアリールオキシ基、C〜C40のアルキルオキシ基、C〜C40のアリールアルキレン基、C〜C40のシクロアルキレン基、及びC〜C40のヘテロシクロアルキレン基からなる群から選択される。
【0011】
また、本発明は、(i)アノード、(ii)カソード及び(iii)前記アノードとカソードとの間に介在した1層以上の有機物層を含む有機電界発光素子であって、
前記1層以上の有機物層のうちの少なくとも1つは、本発明の化1で示される化合物を含む有機物層であることを特徴とする有機電界発光素子を提供する。
【0012】
さらに、前記有機電界発光素子において、前記化1で示される化合物を含む有機物層は、発光層であることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明の化1で示される化合物を有機電界発光素子の発光層材料として採用することで、従来の発光物質を使用する場合に比べて発光効率、輝度、電力効率、駆動電圧及び寿命の面において優れた特性を発揮し、これにより、フルカラー有機ELパネルにおいて性能及び寿命の向上に大きな効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の化1で示される化合物は、素子特性に優れたアントラセンのモイエティと、蛍光特性に優れたフルオレンなどのモイエティとが互いに結合したコア、例えば、インデノアントラセンコアを有すると共に、前記コアに化2で示されるアミン基が少なくとも1つ置換されたアミノアントラセン誘導体である。
【0015】
本発明の化1で示される化合物は、発光能力を有するものであって、好ましくは、緑色またはオレンジ色の発光能力を有する物質である。
【0016】
本発明に係る化合物において、前記R〜R、Q及びQにおける、上記のC〜C40のアルキル基、C〜C40のアルケニル基、C〜C40のアルキニル基、C〜C40のアリール基、C〜C40のヘテロアリール基、C〜C40のアリールオキシ基、C〜C40のアルキルオキシ基、C〜C40のアリールアミノ基、C〜C40のジアリールアミノ基、C〜C40のアリールアルキル基、C〜C40のシクロアルキル基、及びC〜C40のヘテロシクロアルキル基は、それぞれ独立に、重水素、ハロゲン、ニトリル基、ニトロ基、C〜C40のアルキル基、C40のアルケニル基、C〜C40のアルコキシ基、C40のアミノ基、C〜C40のシクロアルキル基、C〜C40のヘテロシクロアルキル基、C〜C40のアリール基、及びC〜C40のヘテロアリール基からなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換されるか、もしくは非置換のものであることができる。
【0017】
また、前記R〜R、Q及びQにおける、上記のC〜C40のアルキル基、C〜C40のアルケニル基、C〜C40のアルキニル基、C〜C40のアリール基、C〜C40のヘテロアリール基、C〜C40のアリールオキシ基、C〜C40のアルキルオキシ基、C〜C40のアリールアミノ基、C〜C40のジアリールアミノ基、C〜C40のアリールアルキル基、C〜C40のシクロアルキル基、及びC〜C40のヘテロシクロアルキル基に置換導入される置換基のうち、C〜C40のアルキル基、C40のアルケニル基、C〜C40のアルコキシ基、C40のアミノ基、C〜C40のシクロアルキル基、C〜C40のヘテロシクロアルキル基、C〜C40のアリール基、及びC〜C40のヘテロアリール基は、それぞれ独立に、重水素、ハロゲン、ニトリル基、ニトロ基、C〜C40のアルキル基、C40のアルケニル基、C〜C40のアルコキシ基、C40のアミノ基、C〜C40のシクロアルキル基、C〜C40のヘテロシクロアルキル基、C〜C40のアリール基、及びC〜C40のヘテロアリール基からなる群から選択される少なくとも1つの第2の置換基にさらに置換されるか、または、隣接する基と共に縮合脂肪族環、縮合芳香族環、縮合ヘテロ脂肪族環或いは縮合ヘテロ芳香族環を形成し、またはスピロ結合することができる。
【0018】
下記の化3(化3i〜化3xxviii)に示される化合物は、本発明の化1で示される化合物の代表例であるが、本発明の化1で示される化合物は、これらに限定されるものではない。
【0019】
【化3i】

【0020】
【化3ii】

【0021】
【化3iii】

【0022】
【化3iv】

【0023】
【化3v】

【0024】
【化3vi】

【0025】
【化3vii】

【0026】
【化3viii】

【0027】
【化3ix】

【0028】
【化3x】

【0029】
【化3xi】

【0030】
【化3xii】

【0031】
【化3xiii】

【0032】
【化3xiv】

【0033】
【化3xv】

【0034】
【化3xvi】

【0035】
【化3xvii】

【0036】
【化3xviii】

【0037】
【化3xix】

【0038】
【化3xx】

【0039】
【化3xxi】

【0040】
【化3xxii】

【0041】
【化3xxiii】

【0042】
【化3xxiv】

【0043】
【化3xxv】

【0044】
【化3xxvi】

【0045】
【化3xxvii】

【0046】
【化3xxviii】

【0047】
本発明の他の側面は、上記のような本発明の化1で示される化合物を含む有機発光層に関し、本発明のまた他の側面は、化1で示される化合物を含む有機電界発光素子に関するものである。
【0048】
具体的には、本発明に係る有機電界発光素子は、(i)アノード、(ii)カソード及び(iii)前記アノードとカソードとの間に介在した1層以上の有機物層を含む有機電界発光素子であって、
前記1層以上の有機物層のうちの少なくとも1つは、本発明の化1で示される化合物を含む有機物層であることを特徴とする。
【0049】
本発明の化1で示される化合物を含む有機物層は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層及び電子注入層のうちの少なくとも1つであることができる。好ましくは、前記化1で示される化合物は、発光層材料として有機電界発光素子に含まれ、この場合、有機電界発光素子は、発光効率、輝度、電力効率、熱的安定性及び素子寿命が向上することができる。それで、前記化1で示される化合物を含む有機物層は、発光層であることが好ましい。
【0050】
また、本発明に係る有機電界発光素子において、本発明の化1で示される化合物を含む有機物層以外の有機物層は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層及び/または電子輸送層であることができる。
【0051】
本発明に係る有機電界発光素子の構造としては、例えば、基板、アノード、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層及びカソードが順次積層されたものであることができるが、これに限定されない。なお、前記発光層は、前記化1で示される化合物を含むものである。前記電子輸送層の上には、電子注入層が位置することができる。
【0052】
また、本発明に係る有機電界発光素子は、前述のように、アノード、1層以上の有機物層及びカソードが順次積層される構造だけでなく、電極と有機物層との界面に絶縁層若しくは接着層が挿入される構造を有することもできる。
【0053】
本発明に係る有機電界発光素子において、前記化1で示される化合物を含む有機物層は、真空蒸着法や溶液塗布法によって形成されることができる。前記溶液塗布法としては、例えば、スピンコート、ディップコート、ドクターブレード、インクジェット印刷法または熱転写法などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0054】
本発明に係る有機電界発光素子は、有機物層のうちの少なくとも1層を、本発明の化1で示される化合物を含むように形成する以外は、当技術分野で公知の材料及び方法を用いて有機物層及び電極を形成することで製造することができる。
【0055】
例えば、基板としては、シリコンウェハ、石英またはガラス板、金属板、プラスチックフィルムまたはシートなどを使用することができる。
【0056】
アノード材料としては、バナジウム、クロム、銅、亜鉛、金のような金属またはこれらの合金;亜鉛酸化物、インジウム酸化物、インジウム−スズ酸化物(ITO)、インジウム−亜鉛酸化物(IZO)のような金属酸化物;ZnO:AlまたはSnO:Sbのような金属と酸化物との組み合わせ;ポリチオフェン、ポリ(3−メチルチオフェン)、ポリ[3,4−(エチレン−1,2−ジオキシ)チオフェン](PEDT)、ポリピロール及びポリアニリンのような伝導性高分子;またはカーボンブラックなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0057】
カソード材料としては、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、チタン、インジウム、イットリウム、リチウム、ガドリニウム、アルミニウム、銀、錫または鉛のような金属またはこれらの合金;LiF/AlまたはLiO/Alのような多層構造物質などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0058】
また、正孔注入層、正孔輸送層及び電子輸送層としては、特に限定されず、当業界で公知のものを使用することができる。
【0059】
以下、本発明の実施例を挙げて詳述する。但し、下記の実施例は、本発明の例示に過ぎず、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
【0060】
[合成例1]2−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−カルボニル)安息香酸の製造
【0061】
【化4】

【0062】
9,9−ジメチル−9H−フルオレン(40g、1eq、0.206mol)と、フタル酸無水物(33.6g、1.1eq、0.227mol)とを反応容器に入れ、ジクロロメタン(1.5L)を加えた。0℃で塩化アルミニウム(40.8g、1.5eq、0.309mol)を徐々に加えた後、常温に昇温し、12時間攪拌した。反応終了後、0℃で反応物に蒸留水を徐々に加えた後、不要なジクロロメタン抽出を行い、蒸留水で数回洗浄した。溶媒除去後、生成した固体をヘキサン2Lの容器に入れて洗った後、ろ過し、乾燥することで、2−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−カルボニル)安息香酸(56.4g、収率82%)が得られた。
【0063】
H−NMR:1.67(s,6H),7.72(m,5H),7.96(m,5H),8.23(d,1H),12.44(s,1H).
【0064】
[合成例2]13,13−ジメチル−6H−インデノ[1,2−b]アントラセン−6,11(13H)−ジオンの製造
【0065】
【化5】

【0066】
2−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−カルボニル)安息香酸(20g、1eq、0.058mol)をフラスコに入れ、ポリリン酸(70ml)を加えた。140℃で2時間加熱攪拌した。50℃まで冷却した後、蒸留水を徐々に加えた。生成した固体をろ過した後、少量のメタノールで洗浄し、乾燥することで、2,9−ジブロモ−13,13−ジメチル−6H−インデノ[1,2−b]アントラセン−6,11(13H)−ジオン(14.7g、収率78%)が得られた。
【0067】
H NMR:1.57(s,6H),7.30(t,2H),7.55(d,1H),7.70(d,1H),7.85(d,1H),7.94(s,1H),8.09(s,1H),8.30(t,2H),8.38(s,1H)
【0068】
[合成例3]13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセンの製造
【0069】
【化6】

【0070】
2,9−ジブロモ−13,13−ジメチル−6H−インデノ[1,2−b]アントラセン−6,11(13H)−ジオン(19g、0.058mol)を酢酸(200ml)に溶解させた後、57%HI(50ml)を入れ、48時間還流攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水(500ml)を加え、生成した固体をろ過した後、トルエン(200ml)に再度溶解させてヨード(4.56g、0.018mol)を入れ、3時間還流攪拌した。反応終了後、抽出及びカラムクロマトグラフィを行うことで、13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(10g、収率54%)が得られた。
【0071】
H NMR:1.60(s,6H),7.35(t,2H),7.40(m,2H),7.51(d,1H),7.95(m,3H),7.99(s,1H),8.35(s,1H),8.44(s,1H),8.50(s,1H);FD−MS:m/z294(M).
【0072】
[合成例4]6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセンの製造
【0073】
【化7】

【0074】
13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(10g、0.034mol)と、N−ブロモスクシンイミド(12.1g、0.068mol)とを四塩化炭素(200ml)に溶解させた後、60℃で8時間攪拌した。反応終了後、蒸留水で抽出し、カラムクロマトグラフィを行うことで、6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(10.9g、収率71%)が得られた。
【0075】
H NMR:1.63(s,6H),7.42(t,2H),7.57(dd,1H),7.66(dd,2H),8.08(dd,1H),8.60(dd,2H),8.65(s,1H),8.93(s,1H);FD−MS:m/z 452(M).
【0076】
[実施例1]Inv−1−1の製造
【0077】
【化8】

【0078】
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(7.2g、16.0mmol)と、ジフェニルアミン(8.1g、48.0mmol)とをトルエン350mlに溶かした後、トリスベンジリジンアセトンジパラジウム(0.44g、0.48mmol)を窒素下で加えた。次いで、P(t−Bu)(0.65g、3.20mmol)を反応混合物に加え、NaOBu(6.15g、64.0mmol)を投入した。反応溶液を24時間還流攪拌した。反応終了後、薄いシリカゲルパッドに高温ろ過を行うことでパラジウムを除去した。ろ液を、EAと水を用いて反応を完結させ、次いで、EA層をMgSOで乾燥させた。この有機溶媒層を減圧蒸留して溶媒を殆ど飛散させた後、ろ過を行うことで一次的に褐色の固体生成物が得られた。ろ液を少量の塩化メチレンで溶かした後、降温して再結晶化し、ろ過を行うことで、薄緑色の固体(9.2g、収率92%)が得られた。
【0079】
H NMR:1.62(s,6H),6.45(m,8H),7.05(m,12H),7.42(dd,2H),7.61(t,1H),7.86(dd,2H),7.93(t,1H),8.07(s,1H),8.21(t,2H),8.37(s,1H);FD−MS:m/z 628(M).
【0080】
[実施例2]Inv−1−2の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とジ−p−トリルアミン(6.6g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−2(6.91g、収率91%)を得た。FD−MS:m/z 684(M).
【0081】
[実施例3]Inv−1−3の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)と4−tert−ブチル−N−(4−イソプロピルフェニル)アニリン(8.9g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−3(8.24g、収率90%)を得た。FD−MS:m/z 824(M).
【0082】
[実施例4]Inv−1−4の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)と4−イソプロピル−N−p−トリルアニリン(7.5g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−4(7.65g、収率93%)を得た。FD−MS:m/z 740(M).
【0083】
[実施例5]Inv−1−5の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とビス(3,5−ジメチルフェニル)アミン(7.5g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−5(7.40g、収率90%)を得た。FD−MS:m/z 740(M).
【0084】
[実施例6]Inv−1−6の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−フェニルナフタレン−2−アミン(7.3g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−6(7.44g、収率92%)を得た。FD−MS:m/z 728(M).
【0085】
[実施例7]Inv−1−9の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(ナフタレン−2−イル)ナフタレン−1−アミン(8.96g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−9(8.19g、収率89%)を得た。FD−MS:m/z 828(M).
【0086】
[実施例8]Inv−1−11の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とジビフェニル−4−イルアミン(10.69g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−11(8.80g、収率85%)を得た。FD−MS:m/z 932(M).
【0087】
[実施例9]Inv−1−13の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)ナフタレン−2−アミン(9.83g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−13(8.41g、収率86%)を得た。FD−MS:m/z 880(M).
【0088】
[実施例10]Inv−1−15の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)と9,9−ジメチル−N−フェニル−9H−フルオレン−2−アミン(9.50g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−15(8.60g、収率90%)を得た。FD−MS:m/z 860(M).
【0089】
[実施例11]Inv−1−17の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とビス(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)アミン(13.36g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−17(11.17g、収率92%)を得た。FD−MS:m/z 1092(M).
【0090】
[実施例12]Inv−1−18の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−フェニルアントラセン−2−アミン(8.96g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−18(7.73g、収率84%)を得た。FD−MS:m/z 828(M).
【0091】
[実施例13]Inv−1−22の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−フェニル−9,9’−スピロビ[フルオレン]−2−アミン(21.49g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−22(9.82g、収率80%)を得た。FD−MS:m/z 1104(M).
【0092】
[実施例14]Inv−1−26の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−フェニルビフェニル−2−アミン(8.16g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−26(7.89g、収率91%)を得た。FD−MS:m/z 780(M).
【0093】
[実施例15]Inv−1−31の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)ビフェニル−3−アミン(10.69g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−31(8.29g、収率80%)を得た。FD−MS:m/z 932(M).
【0094】
[実施例16]Inv−1−35の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(4−イソプロピルフェニル)ビフェニル−4−アミン(9.56g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−35(8.16g、収率85%)を得た。FD−MS:m/z 864(M).
【0095】
[実施例17]Inv−1−39の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(ビフェニル−2−イル)ナフタレン−1−アミン(9.83g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−39(8.71g、収率89%)を得た。FD−MS:m/z 880(M).
【0096】
[実施例18]Inv−1−40の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−メチルアニリン(3.57g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−40(5.33g、収率95%)を得た。FD−MS:m/z 504(M).
【0097】
[実施例19]Inv−1−42の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)チオフェン−2−アミン(8.36g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−42(7.92g、収率90%)を得た。FD−MS:m/z 792(M).
【0098】
[実施例20]Inv−1−47の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−フェニルピラジン−2−アミン(5.70g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−47(6.18g、収率88%)を得た。FD−MS:m/z 632(M).
【0099】
[実施例21]Inv−1−48の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)ピラジン−2−アミン(8.23g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−48(7.58g、収率87%)を得た。FD−MS:m/z 784(M).
【0100】
[実施例22]Inv−1−52の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(4−イソプロピルフェニル)ピラジン−2−アミン(7.10g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−52(7.32g、収率92%)を得た。FD−MS:m/z 716(M).
【0101】
[実施例23]Inv−1−53の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−フェニルピリジン−2−アミン(5.66g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−53(6.58g、収率94%)を得た。FD−MS:m/z 630(M).
【0102】
[実施例24]Inv−1−54の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)ピリジン−2−アミン(8.20g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−54(7.74g、収率89%)を得た。FD−MS:m/z 782(M).
【0103】
[実施例25]Inv−1−59の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(ナフタレン−2−イル)ピリジン−2−アミン(7.33g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−59(7.38g、収率91%)を得た。FD−MS:m/z 730(M).
【0104】
[実施例26]Inv−1−61の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)ピリジン−2−アミン(9.53g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−61(8.62g、収率90%)を得た。FD−MS:m/z 862(M).
【0105】
[実施例27]Inv−1−64の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(ナフタレン−2−イル)キノリン−6−アミン(8.99g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−64(8.03g、収率87%)を得た。FD−MS:m/z 830(M).
【0106】
[実施例28]Inv−1−66の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)キノリン−6−アミン(9.86g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−66(8.14g、収率83%)を得た。FD−MS:m/z 882(M).
【0107】
[実施例29]Inv−1−69の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−フェニルイソキノリン−4−アミン(7.33g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−69(6.98g、収率86%)を得た。FD−MS:m/z 730(M).
【0108】
[実施例30]Inv−1−72の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−フェニルイソキノリン−1−アミン(7.33g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−72(6.82g、収率84%)を得た。FD−MS:m/z 730(M).
【0109】
[実施例31]Inv−1−73の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−フェニルキノリン−3−アミン(7.33g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−73(6.65g、収率82%)を得た。FD−MS:m/z 730(M).
【0110】
[実施例32]Inv−1−74の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−フェニルイソキノリン−3−アミン(7.33g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−74(6.49g、収率80%)を得た。FD−MS:m/z 730(M).
【0111】
[実施例33]Inv−1−76の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)と4−イソプロピル−N−(4−メトキシフェニル)アニリン(8.03g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−76(6.44g、収率75%)を得た。FD−MS:m/z 772(M).
【0112】
[実施例34]Inv−1−78の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とN−(4−イソプロピルフェニル)−2−メトキシアニリン(8.03g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−78(6.26g、収率73%)を得た。FD−MS:m/z 772(M).
【0113】
[実施例35]Inv−1−79の製造
6,11−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、11.1mmol)とジベンジルアミン(6.56g、33.3mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例1と同様に合成してInv−1−79(6.23g、収率82%)を得た。FD−MS:m/z 684(M).
【0114】
[合成例5]5−ブロモ−2−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−カルボニル)安息香酸の製造
【0115】
【化9】

【0116】
9,9−ジメチル−9H−フルオレン(27.78g、0.143mol)と、4−ブロモフタル酸無水物(48.69g、0.214mol)を反応容器に入れ、ジクロロメタン(700ml)を加えた。0℃で塩化アルミニウム(28.7g、0.214mol)に徐々に加えた後、常温に昇温し、12時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を徐々に加えた後、不要なジクロロメタンで抽出し、蒸留水で数回洗浄した。溶媒除去後、生成した固体をヘキサン2Lの容器に入れて洗った後、ろ過し、乾燥することで、5−ブロモ−2−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−カルボニル)安息香酸(30g、収率50%)が得られた。
【0117】
H NMR:1.63(s,6H),7.30(t,2H),7.55(d,1H),7.84(d,1H),7.92(m,3H),7.99(s,1H),8.08(s,1H),8.12(d,1H),12.31(s,1H)
【0118】
[合成例6]8−ブロモ−13,13−ジメチル−6H−インデノ[1,2−b]アントラセン−6,11(13H)−ジオンの製造
【0119】
【化10】

【0120】
5−ブロモ−2−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−カルボニル)安息香酸(18.53g、0.044mol)をフラスコに入れ、ポリリン酸(50ml)を加えた後、140℃で2時間加熱した。50℃以下まで冷却した後、蒸留水を徐々に加えた。生成した固体をろ過した後、少量のメタノールで洗浄し、乾燥することで、8−ブロモ−13,13−ジメチル−6H−インデノ[1,2−b]アントラセン−6,11(13H)−ジオン(11g、収率62%)が得られた。
【0121】
H NMR:1.68(s,6H),7.08(t,1H),7.28(t,1H),7.55(d,1H),7.70(m,2H),7.84(d,1H),7.97(s,1H),8.09(s,1H),8.21(s,1H).
【0122】
[合成例7]8−ブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセンの製造
【0123】
【化11】

【0124】
8−ブロモ−13,13−ジメチル−6H−インデノ[1,2−b]アントラセン−6,11(13H)−ジオン(20g、0.05mol)を、酢酸200mlに溶解させた後、57%HI(50ml)を加え、48時間還流攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水500mlを添加し、生成した固体をろ過した後、トルエン200mlに再度溶解させてヨード(4.05g、0.016mol)を入れ、3時間還流攪拌した。反応終了後、抽出及びカラムクロマトグラフィを行うことで、8−ブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(11.1g、収率60%)が得られた。
【0125】
H NMR:1.60(s,6H),7.36(t,2H),7.50(m,2H),7.95(m,2H),8.06(s,1H),8.22(s,1H),8.35(s,1H),8.40(s,1H),8.51(s,1H);FD−MS:m/z 374(M).
【0126】
[合成例8]6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセンの製造
【0127】
【化12】

【0128】
8−ブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(11g、0.03mol)と、N−ブロモスクシンイミド(11.39g、0.064mol)とを四塩化炭素(200ml)に溶解させた後、60℃で8時間攪拌した。反応終了後、蒸留水で抽出し、カラムクロマトグラフィを行うことで、6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(11.7g、収率75%)が得られた。
【0129】
H NMR:1.56(s,6H),7.44(t,2H),7.58(d,1H),7.74(t,1H),8.09(d,1H),8.51(dd,1H),8.62(s,1H),8.78(s,1H),8.90(s,1H);FD−MS:m/z 532(M).
【0130】
[実施例36]Inv−2−1の製造
【0131】
【化13】

【0132】
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)、ジフェニルアミン(4.81g、28.4mol)をトルエン300mlに溶かした後、トリスベンジリジンアセトンジパラジウム(0.26g、0.28mmol)を窒素下で加えた。次いで、P(t−Bu)(0.38g、1.89mmol)を反応混合物に加え、NaOBu(3.64g、37.89mmol)を投入した。反応溶液を24時間還流攪拌した。反応終了後、薄いシリカゲルパッドに高温ろ過を行うことでパラジウムを除去した。ろ液を、EAと水を用いて反応を完結させ、次いで、EA層をMgSOで乾燥させた。この有機溶媒層を減圧蒸留して溶媒を殆ど飛散させた後、ろ過を行うことで一次的に褐色の固体生成物が得られた。ろ液を少量の塩化メチレンで溶かした後、降温して再結晶化し、ろ過を行うことで、黄色の固体(6.78g、収率90%)が得られた。
【0133】
H NMR:1.64(s,6H),6.47(m,12H),7.09(m,18H),7.40(t,1H),7.52(s,1H),7.63(t,1H),7.78(dd,2H),7.91(t,1H),8.12(s,1H),8.28(t,2H),8.43(s,1H);FD−MS:m/z 796(M).
【0134】
[実施例37]Inv−2−3の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)と4−tert−ブチル−N−(4−イソプロピルフェニル)アニリン(7.59g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−3(8.98g、収率87%)を得た。FD−MS:m/z 1090(M).
【0135】
[実施例38]Inv−2−5の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とビス(3,5−ジメチルフェニル)アミン(6.39g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−5(8.21g、収率90%)を得た。FD−MS:m/z 963(M).
【0136】
[実施例39]Inv−2−7の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニルナフタレン−1−アミン(6.22g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−7(7.88g、収率88%)を得た。FD−MS:m/z 945(M).
【0137】
[実施例40]Inv−2−10の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とジナフタレン−2−イルアミン(7.64g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−10(8.71g、収率84%)を得た。FD−MS:m/z 1095(M).
【0138】
[実施例41]Inv−2−11の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とジビフェニル−4−イルアミン(9.12g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−11(9.24g、収率78%)を得た。FD−MS:m/z 1252(M).
【0139】
[実施例42]Inv−2−14の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)ナフタレン−1−アミン(8.38g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−14(8.78g、収率79%)を得た。FD−MS:m/z 1174(M).
【0140】
[実施例43]Inv−2−16の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)−9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−アミン(10.26g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−16(10.01g、収率77%)を得た。FD−MS:m/z 1373(M).
【0141】
[実施例44]Inv−2−17の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とビス(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)アミン(11.39g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−17(10.60g、収率75%)を得た。FD−MS:m/z 1492(M).
【0142】
[実施例45]Inv−2−21の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)アントラセン−2−アミン(9.80g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−21(9.02g、収率72%)を得た。FD−MS:m/z 1324(M).
【0143】
[実施例46]Inv−2−23の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)−9,9’−スピロビ[フルオレン]−2−アミン(13.72g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−23(10.7g、収率65%)を得た。FD−MS:m/z 1738(M).
【0144】
[実施例47]Inv−2−25の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とジビフェニル−2−イルアミン(9.12g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−25(8.53g、収率72%)を得た。FD−MS:m/z 1252(M).
【0145】
[実施例48]Inv−2−28の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(4−イソプロピルフェニル)ビフェニル−2−アミン(8.16g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−28(8.17g、収率75%)を得た。FD−MS:m/z 1150(M).
【0146】
[実施例49]Inv−2−35の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(4−イソプロピルフェニル)ビフェニル−4−アミン(8.16g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−35(7.95g、収率73%)を得た。FD−MS:m/z 1150(M).
【0147】
[実施例50]Inv−2−41の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニルチオフェン−2−アミン(4.97g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−41(6.08g、収率79%)を得た。FD−MS:m/z 813(M).
【0148】
[実施例51]Inv−2−42の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)チオフェン−2−アミン(7.13g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−42(7.10g、収率72%)を得た。FD−MS:m/z 1041(M).
【0149】
[実施例52]Inv−2−47の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニルピラジン−2−アミン(4.86g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−47(6.07g、収率80%)を得た。FD−MS:m/z 801(M).
【0150】
[実施例53]Inv−2−49の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ビフェニル−3−イル)ピラジン−2−アミン(7.02g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−49(7.41g、収率76%)を得た。FD−MS:m/z 1029(M).
【0151】
[実施例54]Inv−2−53の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニルピリジン−2−アミン(4.83g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−53(6.05g、収率80%)を得た。FD−MS:m/z 798(M).
【0152】
[実施例55]Inv−2−58の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(4−イソプロピルフェニル)ピリジン−2−アミン(6.02g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−58(7.18g、収率82%)を得た。FD−MS:m/z 924(M).
【0153】
[実施例56]Inv−2−60の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ナフタレン−1−イル)ピリジン−2−アミン(6.25g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−60(7.10g、収率79%)を得た。FD−MS:m/z 948(M).
【0154】
[実施例57]Inv−2−61の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)ピリジン−2−アミン(8.13g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−60(8.69g、収率80%)を得た。FD−MS:m/z 1147(M).
【0155】
[実施例58]Inv−2−66の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)キノリン−6−アミン(8.41g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−66(8.36g、収率75%)を得た。FD−MS:m/z 1176(M).
【0156】
[実施例59]Inv−2−71の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニルキノリン−8−アミン(6.25g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−71(7.27g、収率81%)を得た。FD−MS:m/z 948(M).
【0157】
[実施例60]Inv−2−74の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニルイソキノリン−3−アミン(6.25g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−74(7.36g、収率82%)を得た。FD−MS:m/z 948(M).
【0158】
[実施例61]Inv−2−76の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)と4−イソプロピル−N−(4−メトキシフェニル)ベンゼンアミン(6.85g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−76(8.05g、収率84%)を得た。FD−MS:m/z 1012(M).
【0159】
[実施例62]Inv−2−78の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(4−イソプロピルフェニル)−2−メトキシベンゼンアミン(6.85g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−78(7.85g、収率82%)を得た。FD−MS:m/z 1012(M).
【0160】
[実施例63]Inv−2−79の製造
6,8,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とジベンジルアミン(5.60g、28.4mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例36と同様に合成してInv−2−79(7.08g、収率85%)を得た。FD−MS:m/z 879(M).
【0161】
[合成例9]2−(7−ブロモ−9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−カルボニル)安息香酸の製造
【0162】
【化14】

【0163】
2−ブロモ−9,9−ジメチル−9H−フルオレン(25.0g、0.092mol)と、フタル酸無水物(17.68g、0.119mol)を反応容器に入れ、ジクロロメタン(700ml)を加えた。0℃で塩化アルミニウム(18.5g、0.138mol)を徐々に加えた後、常温に昇温し、12時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を徐々に加えた後、不要なジクロロメタンで抽出し、蒸留水で数回洗浄した。溶媒除去後、生成した固体をヘキサン2Lの容器に入れて洗った後、ろ過し、乾燥することで、2−(7−ブロモ−9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−カルボニル)安息香酸(23.2g、収率60%)が得られた。
【0164】
H NMR:1.66(s,6H),7.28(t,2H),7.47(dd,2H),7.62(t,1H),7.84(t,1H),7.92(m,2H),7.99(s,1H),8.08(s,1H),8.12(d,1H),12.31(s,1H).
【0165】
[合成例10]2−ブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン−6,11−ジオンの製造
【0166】
【化15】

【0167】
2−(7−ブロモ−9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−カルボニル)安息香酸(23.0g、0.055mol)をフラスコに入れ、ポリリン酸(80ml)を加えた後、140℃で2時間加熱した。50℃以下まで冷却した後、蒸留水を徐々に加えた。生成した固体をろ過した後、少量のメタノールで洗浄し、乾燥することで、2−ブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン−6,11−ジオン(16.0g、収率72%)が得られた。
【0168】
H NMR:1.64(s,6H),7.13(t,1H),7.23(t,1H),7.51(d,2H),7.67(m,2H),7.97(s,1H),8.09(s,1H),8.21(s,1H).
【0169】
[合成例11]2−ブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセンの製造
【0170】
【化16】

【0171】
2−ブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン−6,11−ジオン(20g、0.05mol)を酢酸(200ml)に溶解させた後、57%HI(50ml)を加え、48時間還流攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水(500ml)を加え、生成した固体をろ過した後、トルエン(200ml)に再度溶解させてヨード(4.05g、0.016mol)を入れ、3時間還流攪拌した。反応終了後、抽出及びカラムクロマトグラフィを行うことで、2−ブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(11.3g、収率61%)が得られた。
【0172】
H NMR:1.61(s,6H),7.42(dd,2H),7.54(d,1H),7.73(dd,1H),7.88(d,1H),7.99(dd,2H),8.05(s,1H),8.37(s,1H),8.45(s,1H),8.50(s,1H);FD−MS:m/z 374(M).
【0173】
[合成例12]2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセンの製造
【0174】
【化17】

【0175】
2−ブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(11g、0.03mol)と、N−ブロモスクシンイミド11,39g(0.064mol)を四塩化炭素(200ml)に溶解させた後、60℃で8時間攪拌した。反応終了後、蒸留水で抽出し、カラムクロマトグラフィを行うことで、2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(11.5g、収率73%)が得られた。
【0176】
H NMR:1.67(s,6H),7.61(d,1H),7.68(dd,2H),7.80(s,1H),8.03(d,1H),8.59(dd,2H),8.64(s,1H),8.95(s,1H);FD−MS:m/z 530(M).
【0177】
[実施例64]Inv−3−1の製造
【0178】
【化18】

【0179】
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)と、ジフェニルアミン(6.41g、37.9mmol)とをトルエン300mlに溶かした後、トリスベンジリジンアセトンジパラジウム(0.26g、0.28mmol)を窒素下で加えた。次いで、P(t−Bu)(0.38g、1.89mmol)を反応混合物に加え、NaOBu(3.64g、37.89mmol)を投入した。反応溶液を24時間還流攪拌した。反応終了後、薄いシリカゲルパッドに高温ろ過を行うことでパラジウムを除去した。ろ液を、EAと水を用いて反応を完結させ、次いで、EA層をMgSOで乾燥させた。この有機溶媒層を減圧蒸留して溶媒を殆ど飛散させた後、ろ過を行うことで一次的に褐色の固体生成物が得られた。ろ液を少量の塩化メチレンで溶かした後、降温して再結晶化し、ろ過を行うことで、黄色の固体(6.85g、収率91%)が得られた。
【0180】
H NMR:1.62(s,6H),6.45(m,12H),7.05(m,18H),7.36(t,1H),7.49(s,1H),7.62(t,1H),7.79(dd,2H),7.95(t,1H),8.14(s,1H),8.24(t,2H),8.47(s,1H);FD−MS:m/z 795(M).
【0181】
[実施例65]Inv−3−4の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)と4−イソプロピル−N−p−トリルベンゼンアミン(8.53g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−4(8.21g、収率90%)を得た。FD−MS:m/z 964(M).
【0182】
[実施例66]Inv−3−5の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とビス(3,5−ジメチルフェニル)アミン(8.53g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−5(8.39g、収率92%)を得た。FD−MS:m/z 964(M).
【0183】
[実施例67]Inv−3−7の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニルナフタレン−1−アミン(8.30g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−7(7.97g、収率89%)を得た。FD−MS:m/z 945(M).
【0184】
[実施例68]Inv−3−9の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ナフタレン−2−イル)ナフタレン−1−アミン(10.19g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−9(8.91g、収率87%)を得た。FD−MS:m/z 1095(M).
【0185】
[実施例69]Inv−3−13の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)ナフタレン−2−アミン(11.18g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−13(9.11g、収率82%)を得た。FD−MS:m/z 1174(M).
【0186】
[実施例70]Inv−3−15の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)と9,9−ジメチル−N−フェニル−9H−フルオレン−2−アミン(10.80g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−15(9.10g、収率84%)を得た。FD−MS:m/z 1144(M).
【0187】
[実施例71]Inv−3−17の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とビス(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)アミン(15.20g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−17(11.30g、収率80%)を得た。FD−MS:m/z 1492(M).
【0188】
[実施例72]Inv−3−18の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニルアントラセン−2−アミン(10.19g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−18(8.10g、収率78%)を得た。FD−MS:m/z 1095(M).
【0189】
[実施例73]Inv−3−22の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニル−9,9’−スピロビ[フルオレン]−2−アミン(15.42g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−22(9.86g、収率69%)を得た。FD−MS:m/z 1510(M).
【0190】
[実施例74]Inv−3−30の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ビフェニル−3−イル)ビフェニル−2−アミン(12.17g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−30(8.06g、収率68%)を得た。FD−MS:m/z 1252(M).
【0191】
[実施例75]Inv−3−33の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(4−イソプロピルフェニル)ビフェニル−3−アミン(10.88g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−33(7.95g、収率73%)を得た。FD−MS:m/z 1150(M).
【0192】
[実施例76]Inv−3−41の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニルチオフェン−2−アミン(6.63g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−41(6.55g、収率85%)を得た。FD−MS:m/z 813(M).
【0193】
[実施例77]Inv−3−46の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(4−イソプロピルフェニル)チオフェン−2−アミン(8.22g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−46(7.74g、収率87%)を得た。FD−MS:m/z 939(M).
【0194】
[実施例78]Inv−3−47の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニルピラジン−2−アミン(6.48g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−47(6.30g、収率83%)を得た。FD−MS:m/z 801(M).
【0195】
[実施例79]Inv−3−49の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ビフェニル−3−イル)ピラジン−2−アミン(9.36g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−49(7.70g、収率79%)を得た。FD−MS:m/z 1029(M).
【0196】
[実施例80]Inv−3−53の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニルピリジン−2−アミン(6.44g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−53(6.65g、収率88%)を得た。FD−MS:m/z 798(M).
【0197】
[実施例81]Inv−3−54の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)ピリジン−2−アミン(9.32g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−54(7.78g、収率80%)を得た。FD−MS:m/z 1026(M).
【0198】
[実施例82]Inv−3−61の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)ピリジン−2−アミン(10.84g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−61(9.01g、収率83%)を得た。FD−MS:m/z 1147(M).
【0199】
[実施例83]Inv−3−64の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ナフタレン−2−イル)キノリン−6−アミン(10.23g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−64(8.11g、収率78%)を得た。FD−MS:m/z 1098(M).
【0200】
[実施例84]Inv−3−66の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)キノリン−6−アミン(11.22g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−66(8.58g、収率77%)を得た。FD−MS:m/z 1177(M).
【0201】
[実施例85]Inv−3−72の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニルイソキノリン−1−アミン(8.34g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−72(7.19g、収率80%)を得た。FD−MS:m/z 948(M).
【0202】
[実施例86]Inv−3−74の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とN−フェニルイソキノリン−3−アミン(8.34g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−74(7.27g、収率81%)を得た。FD−MS:m/z 948(M).
【0203】
[実施例87]Inv−3−76の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)と4−イソプロピル−N−(4−メトキシフェニル)ベンゼンアミン(9.13g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−76(8.05g、収率84%)を得た。FD−MS:m/z 1012(M).
【0204】
[実施例88]Inv−3−79の製造
2,6,11−トリブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、9.47mmol)とジベンジルアミン(7.47g、37.9mmol)をトルエン250mlに溶かした。実施例64と同様に合成してInv−3−79(7.16g、収率86%)を得た。FD−MS:m/z 880(M).
【0205】
[合成例13]5−ブロモ−2−(7−ブロモ−9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−カルボニル)安息香酸の製造
【0206】
【化19】

【0207】
2−ブロモ−9,9−ジメチル−9H−フルオレン(25.0g、0.092mol)と、5−ブロモイソベンゾフラン−1,3−ジオン(26.89g、0.119mol)を反応容器に入れ、ジクロロメタン(700ml)を加えた。0℃で塩化アルミニウム(18.5g、0.138mol)を徐々に加えた後、常温に昇温し、12時間攪拌した。反応終了後、蒸留水を徐々に加えた後、不要なジクロロメタンで抽出し、蒸留水で数回洗浄した。溶媒除去後、生成した固体をヘキサン2Lの容器に入れて洗った後、ろ過し、乾燥することで、5−ブロモ−2−(7−ブロモ−9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−カルボニル)安息香酸(27.9g、収率61%)を得た。
【0208】
H NMR:1.62(s,6H),7.28(t,1H),7.41(dd,2H),7.53(s,1H),7.62(t,1H),7.91(d,1H),7.97(s,1H),8.08(s,1H),8.12(d,1H),12.31(s,1H).
【0209】
[合成例14]2,8−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン−6,11−ジオンの製造
【0210】
【化20】

【0211】
5−ブロモ−2−(7−ブロモ−9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−カルボニル)安息香酸(27.0g、0.054mol)をフラスコに入れ、ポリリン酸(100ml)を加えた後、140℃で2時間加熱した。50℃以下まで冷却した後、蒸留水を徐々に加えた。生成した固体をろ過した後、少量のメタノールで洗浄し、乾燥することで、2,8−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン−6,11−ジオン(18.1g、収率70%)が得られた。
【0212】
H NMR:1.63(s,6H),7.13(s,1H),7.51(d,2H),7.67(m,2H),7.97(s,1H),8.09(s,1H),8.21(s,1H).
【0213】
[合成例15]2,8−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセンの製造
【0214】
【化21】

【0215】
2,8−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン−6,11−ジオン(20g、0.04mol)を酢酸(200ml)に溶解させた後、57%HI(50ml)を加え、48時間還流攪拌した。反応終了後、反応液に蒸留水(500ml)を加え、生成した固体をろ過した後、トルエン200mlに再度溶解させてヨード(4.05g、0.016mol)を入れ、3時間還流攪拌した。反応終了後、抽出及びカラムクロマトグラフィを行うことで、2,8−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(10.9g、収率59%)が得られた。
【0216】
H NMR:1.62(s,6H),7.41(dd,1H),7.51(s,1H),7.76(dd,1H),7.90(d,1H),7.98(dd,2H),8.12(s,1H),8.37(s,1H),8.42(s,1H),8.55(s,1H);FD−MS:m/z 450(M).
【0217】
[合成例16]2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセンの製造
【0218】
【化22】

【0219】
2,8−ジブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(10g、0.02mol)と、N−ブロモスクシンイミド(8.90g、0.050mol)を四塩化炭素(200ml)に溶解させた後、60℃で8時間攪拌した。反応終了後、蒸留水で抽出し、カラムクロマトグラフィを行うことで、2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(10.3g、収率77%)が得られた。
【0220】
H NMR:1.62(s,6H),7.58(dd,1H),7.66(dd,2H),7.88(s,1H),8.01(s,1H),8.52(dd,1H),8.67(s,1H),8.91(s,1H);FD−MS:m/z 606(M).
【0221】
[実施例89]Inv−4−1の製造
【0222】
【化23】

【0223】
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)と、ジフェニルアミン(8.38g、49.5mmol)とをトルエン300mlに溶かした後、トリスベンジリジンアセトンジパラジウム(0.30g、0.33mmol)を窒素下で加えた。次いで、P(t−Bu)(0.50g、2.48mmol)を反応混合物に加え、NaOBu(4.76g、49.5mmol)を投入した。反応溶液を24時間還流攪拌した。反応終了後、薄いシリカゲルパッドに高温ろ過を行うことでパラジウムを除去した。ろ液を、EAと水を用いて反応を完結させ、次いで、EA層をMgSOで乾燥させた。この有機溶媒層を減圧蒸留して溶媒を殆ど飛散させた後、ろ過を行うことで一次的に褐色の固体生成物が得られた。ろ液を少量の塩化メチレンで溶かした後、降温して再結晶化し、ろ過を行うことで、黄色の固体(7.15g、収率90%)が得られた。
【0224】
H NMR:1.63(s,6H),6.38(m,16H),7.05(m,24H),7.55(dd,1H),7.64(dd,2H),7.85(s,1H),7.99(s,1H),8.48(dd,1H),8.62(s,1H),8.87(s,1H);FD−MS:m/z 962(M).
【0225】
[実施例90]Inv−4−3の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)と4−tert−ブチル−N−(4−イソプロピルフェニル)ベンゼンアミン(13.23g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−3(6.48g、収率58%)を得た。FD−MS:m/z 1355(M).
【0226】
[実施例91]Inv−4−9の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−(ナフタレン−2−イル)ナフタレン−1−アミン(13.32g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−9(6.07g、収率54%)を得た。FD−MS:m/z 1363(M).
【0227】
[実施例92]Inv−4−11の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とジビフェニル−4−イルアミン(15.9g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−11(6.48g、収率50%)を得た。FD−MS:m/z 1571(M).
【0228】
[実施例93]Inv−4−13の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−(ビフェニル−4−イル)ナフタレン−2−アミン(14.61g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−13(6.17g、収率51%)を得た。FD−MS:m/z 1467(M).
【0229】
[実施例94]Inv−4−15の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)と9,9−ジメチル−N−フェニル−9H−フルオレン−2−アミン(14.11g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−15(6.24g、収率53%)を得た。FD−MS:m/z 1427(M).
【0230】
[実施例95]Inv−4−17の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とビス(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)アミン(19.86g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−17(7.49g、収率48%)を得た。FD−MS:m/z 1891(M).
【0231】
[実施例96]Inv−4−18の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−フェニルアントラセン−2−アミン(13.32g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−18(5.28g、収率47%)を得た。FD−MS:m/z 1363(M).
【0232】
[実施例97]Inv−4−22の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−フェニル−9,9’−スピロビ[フルオレン]−2−アミン(20.15g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−22(6.63g、収率42%)を得た。FD−MS:m/z 1915(M).
【0233】
[実施例98]Inv−4−28の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−(4−イソプロピルフェニル)ビフェニル−2−アミン(14.21g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−28(6.04g、収率51%)を得た。FD−MS:m/z 1435(M).
【0234】
[実施例99]Inv−4−40の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−メチルベンゼンアミン(5.30g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−40(4.89g、収率83%)を得た。FD−MS:m/z 714(M).
【0235】
[実施例100]Inv−4−41の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−フェニルチオフェン−2−アミン(8.66g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−41(6.35g、収率78%)を得た。FD−MS:m/z 986(M).
【0236】
[実施例101]Inv−4−43の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−(ビフェニル−3−イル)チオフェン−2−アミン(12.43g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−43(6.28g、収率59%)を得た。FD−MS:m/z 1290(M).
【0237】
[実施例102]Inv−4−47の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−フェニルピラジン−2−アミン(8.47g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−47(5.92g、収率74%)を得た。FD−MS:m/z 970(M).
【0238】
[実施例103]Inv−4−52の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−(4−イソプロピルフェニル)ピラジン−2−アミン(10.55g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−52(6.48g、収率69%)を得た。FD−MS:m/z 1139(M).
【0239】
[実施例104]Inv−4−53の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−フェニルピリジン−2−アミン(8.42g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−53(6.54g、収率82%)を得た。FD−MS:m/z 967(M).
【0240】
[実施例105]Inv−4−58の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−(4−イソプロピルフェニル)ピリジン−2−アミン(10.50g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−58(7.49g、収率80%)を得た。FD−MS:m/z 1135(M).
【0241】
[実施例106]Inv−4−60の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−(ナフタレン−1−イル)ピリジン−2−アミン(10.89g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−60(7.03g、収率73%)を得た。FD−MS:m/z 1167(M).
【0242】
[実施例107]Inv−4−61の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−(9,9−ジメチル−9H−フルオレン−2−イル)ピリジン−2−アミン(14.16g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−61(8.14g、収率69%)を得た。FD−MS:m/z 1431(M).
【0243】
[実施例108]Inv−4−63の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−フェニルキノリン−6−アミン(10.89g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−63(6.93g、収率72%)を得た。FD−MS:m/z 1167(M).
【0244】
[実施例109]Inv−4−69の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−フェニルイソキノリン−4−アミン(10.89g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−69(7.03g、収率73%)を得た。FD−MS:m/z 1167(M).
【0245】
[実施例110]Inv−4−72の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とN−フェニルイソキノリン−1−アミン(10.89g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−72(7.22g、収率75%)を得た。FD−MS:m/z 1167(M).
【0246】
[実施例111]Inv−4−77の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)と2−メトキシ−N−フェニルベンゼンアミン(9.86g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−77(7.23g、収率81%)を得た。FD−MS:m/z 1083(M).
【0247】
[実施例112]Inv−4−79の製造
2,6,8,11−テトラブロモ−13,13−ジメチル−13H−インデノ[1,2−b]アントラセン(5.0g、8.25mmol)とジベンジルアミン(9.76g、49.5mmol)をトルエン300mlに溶かした。実施例89と同様に合成してInv−4−79(7.36g、収率83%)を得た。FD−MS:m/z 1075(M).
【0248】
[製作例]有機電界発光素子の製作
上記の実施例で合成された生成物を緑色のドーパント材料として使用して表1に示すような有機電界発光素子を製作した。製作された素子に対する評価結果は、表2及び3に示す。有機電界発光素子は、下記のような方法で製造した。
【0249】
ITO(アノード)上にDS−205(ドゥサン社製)を、800Åの厚さに熱真空蒸着して正孔注入層を形成し、また、この正孔注入層の上に正孔輸送物質であるα−NPB(N,N’−ジ(ナフタレン−1−イル)−N,N’−ジフェニル−ベンジジン)を300Åの厚さに真空蒸着して正孔輸送層を形成した。
【0250】
その上、緑色のドーパント材料として実施例1〜112で製造した化合物と、緑色の発光ホスト材料としてDS−H522(ドゥサン社製)を300Åの厚さに真空蒸着して発光層を形成し、前記発光層の上に電子輸送物質であるトリス−8−ヒドロキノリンアルミニウム(Alq3)を350Åの厚さに真空蒸着して電子輸送層を形成した。その後、電子注入物質であるLiFを10Åの厚さに蒸着して電子注入層を形成し、その上にアルミニウムを2000Åの厚さに真空蒸着することで、カソードを形成した。
【0251】
[比較例]有機電界発光素子の製造
発光層を形成する際に、実施例1〜112で製造した化合物及びDS−H522(ドゥサン社製)の代わりに、グリーン素子に代表されるシステムであるAlq3及びC−545Tを使用した以外は、製作例と同様にして有機電界発光素子を製作した。製作された素子に対する評価結果を表3に示す。
【0252】
【表1】

【0253】
【表2】

【0254】
【表3】

【0255】
上記のように、本発明に係る化合物を使用する有機発光素子(製作例)は、従来のC545Tを使用する有機発光素子(比較例)に比べて、電圧及び効率の面において優れた性能を発揮することが確認された。
【0256】
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は、前述した例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の化1で示される化合物:
【化1】

式中、Xは、CR、NR、O、S、S(=O)、S(=O)及びSiRからなる群から選択され、
〜Rは、互いに同一または異なり、それぞれ独立に、水素、重水素、C〜C40のアルキル基、C〜C40のアルケニル基、C〜C40のアルキニル基、C〜C40のアリール基、C〜C40のヘテロアリール基、C〜C40のアリールオキシ基、C〜C40のアルキルオキシ基、C〜C40のアリールアルキル基、C〜C40のシクロアルキル基、C〜C40のヘテロシクロアルキル基、及び下記の化2で示される置換基からなる群から選択されるか、または、隣接する基と共に、縮合脂肪族環、縮合芳香族環、縮合ヘテロ脂肪族環または縮合ヘテロ芳香族環を形成する基であり、
この時、R〜Rのうちの少なくとも1つは、化2で示される置換基であり、
【化2】

式中、Q及びQは、互いに同一または異なり、それぞれ独立に、水素、重水素、C〜C40のアルキル基、C〜C40のアルケニル基、C〜C40のアルキニル基、C〜C40のアリール基、C〜C40のヘテロアリール基、C〜C40のアリールオキシ基、C〜C40のアルキルオキシ基、C〜C40のアリールアルキル基、C〜C40のシクロアルキル基、及びC〜C40のヘテロシクロアルキル基からなる群から選択されるか、または、隣接する基と共に、縮合脂肪族環、縮合芳香族環、縮合ヘテロ脂肪族環または縮合ヘテロ芳香族環を形成する基であり、
Lは、単結合、C〜C40のアルキレン基、C〜C40のアルケニレン基、C〜C40のアルキニレン基、C〜C40のアリーレン基、C〜C40のヘテロアリーレン基、C〜C40のアリールオキシ基、C〜C40のアルキルオキシ基、C〜C40のアリールアルキレン基、C〜C40のシクロアルキレン基、及びC〜C40のヘテロシクロアルキレン基からなる群から選択される。
【請求項2】
前記R〜R、Q及びQにおける、上記のC〜C40のアルキル基、C〜C40のアルケニル基、C〜C40のアルキニル基、C〜C40のアリール基、C〜C40のヘテロアリール基、C〜C40のアリールオキシ基、C〜C40のアルキルオキシ基、C〜C40のアリールアミノ基、C〜C40のジアリールアミノ基、C〜C40のアリールアルキル基、C〜C40のシクロアルキル基、及びC〜C40のヘテロシクロアルキル基は、それぞれ独立に、重水素、ハロゲン、ニトリル基、ニトロ基、C〜C40のアルキル基、C40のアルケニル基、C〜C40のアルコキシ基、C40のアミノ基、C〜C40のシクロアルキル基、C〜C40のヘテロシクロアルキル基、C〜C40のアリール基、及びC〜C40のヘテロアリール基からなる群から選択される少なくとも1つの置換基で置換されるか、もしくは非置換のものであることを特徴とする、請求項1に記載の化1で示される化合物。
【請求項3】
(i)アノード、(ii)カソード及び(iii)前記アノードとカソードとの間に介在した1層以上の有機物層を含む有機電界発光素子であって、
前記1層以上の有機物層のうちの少なくとも1つは、請求項1または2に係る化1で示される化合物を含む有機物層であることを特徴とする有機電界発光素子。
【請求項4】
前記化1で示される化合物を含む有機物層は、発光層であることを特徴とする請求項3に記載の有機電界発光素子。

【公表番号】特表2012−530695(P2012−530695A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−515965(P2012−515965)
【出願日】平成22年6月1日(2010.6.1)
【国際出願番号】PCT/KR2010/003521
【国際公開番号】WO2010/147318
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(504408236)ドゥーサン コーポレイション (5)
【Fターム(参考)】