説明

アミノ官能性ポリオルガノシロキサンを含むヘアケア配合物

【課題】アミノ官能性ポリオルガノシロキサンを含むヘアケア配合物を提供すること。
【解決手段】本発明は、少なくとも1種のアミノ官能性ポリオルガノシロキサンを含むヘアコンディショニング配合物に関する。さらに、本発明は、ケラチン含有繊維、好ましくはヒトのヘアのトリートメントのためのそれらの配合物の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアケア配合物、特に少なくとも1種のアミノ官能性ポリオルガノシロキサンを含むヘアコンディショニング配合物に関する。さらに、本発明はケラチン含有繊維、好ましくはヒトのヘアのトリートメントのためのそれら配合物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリオルガノシロキサンで繊維物質、特に平面織物構造を処理することが知られている。該繊維物質は、例えば心地よい、柔らかい手触りのような有利な性質を与えられ得る。窒素原子を有する第四級基を含有するポリオルガノシロキサン、及び織物繊維物質の処理のためのそのようなポリオルガノシロキサンは、例えば特許文献1からよく知られている。
また身体の(personal)コンディショニング用途において、例えばヘアのトリートメントにおいてアミノ官能性ポリオルガノシロキサンを使用することも知られている。例えば特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5及び特許文献6参照、それらの開示はその全てが、参照することにより組み込まれる。
【特許文献1】独国特許出願公開第19652524号明細書
【特許文献2】米国特許第4,563,347号明細書
【特許文献3】米国特許第4,586,518号明細書
【特許文献4】米国特許第4,620,878号明細書
【特許文献5】米国特許第5,132,443号明細書
【特許文献6】米国特許第6,090,885号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
それらポリシロキサンの使用はまだ、安定性、ビルドアップ性(buildup properties)の点においていくつかの欠点を示し、又はその使用はパーマ又は染色のような他のヘア処理を妨げ得る。
本発明の目的は、それらの欠点を示さないヘアコンディショニング配合物を見出すことである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、少なくとも1種の式(I)
【化1】

(式中、
R、R1、R2及びR3は、互いに独立して、CH3、OH又はO(炭素原子数1ないし4のアルキル)基を表し、
xは、1ないし200の整数を表し、
yは、1ないし500の整数を表す。)で表されるアミノ官能性ポリオルガノシロキサンを含み、及び
前記アミノ官能性ポリシロキサンの分子量が5000ないし50000Dであるヘアコンディショニング配合物に関する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
好ましくは、x:yの比は、1:10ないし1:100であり、より好ましくは1:20ないし1:80である。
好ましくは分子量が、5000ないし40000D、より好ましくは8000ないし30000D、特に好ましくは10000ないし25000Dである。該分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)のような既知の方法によって測定され得る。
好ましくは、R、R1、R2及びR3は、互いに独立して、CH3、OH又はO(炭素原子数1又は2のアルキル)基である。
ポリオルガノシロキサンは、その製造の人為的産物として、典型的にかなりの量の揮発性成分、例えば残留溶剤及びD3(ヘキサメチルシクロトリシロキサン)、D4(オクタメチルシクロテトラシロキサン)&D5(デカメチルシクロペンタシロキサン)のような環
状シロキサンオリゴマーを含有する。
好ましくは式(I)で表されるアミノ官能性ポリオルガノシロキサンは、式(I)で表されるポリオルガノシロキサンの総量に基づき、0.1質量%以下の揮発性溶剤及びヘキサメチルシクロトリシロキサン、0.5質量%未満のオクタメチルシクロテトラシロキサン及び1.0質量%未満のシクロペンタシロキサンを含有する。より好ましくは式(I)で表されるアミノ官能性ポリオルガノシロキサンは、式(I)で表されるポリオルガノシロキサンの総量に基づき、残留溶剤、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン及びデカメチルシクロペンタシロキサンを合計で1.5質量%未満含有する。ポリオルガノシロキサンにおける揮発性成分の量を減らす方法は、当業者に良く知られている。
へアコンディショニング配合物は、へアコンディショニング配合物の総量に基づき、好ましくは0.05質量%ないし10質量%の式(I)で表されるポリオルガノシロキサンを含有し;より好ましくは、それらは0.1質量%ないし8質量%、特に好ましくは0.1質量%ないし5質量%の式(I)で表されるポリオルガノシロキサンを含有する。
【0006】
本発明の更なる態様は、へアコンディショニング配合物であって、該へアコンディショニング配合物の総質量に基づき、0.05質量%ないし10質量%の少なくとも1種の式(I)
【化2】

(式中、R、R1、R2及びR3は、互いに独立して、CH3、OH又はO(炭素原子数1ないし4のアルキル)基を表し、
xは、1ないし200の整数を表し、
yは、1ないし500の整数を表す。)で表されるアミノ官能性ポリオルガノシロキサン
を含み、及び
前記アミノ官能性ポリシロキサンの分子量が5000ないし50000Dであるへアコンディショニング配合物に関する。
【0007】
本発明の好ましい態様は、へアコンディショニング配合物であって、該へアコンディショニング配合物の総質量に基づき、0.1質量%ないし8質量%の少なくとも1種の式(I)
【化3】

(式中、R、R1、R2及びR3は、互いに独立して、CH3、OH又はO(炭素原子数1ないし2のアルキル)基を表し、
xは、1ないし200の整数を表し、
yは、1ないし500の整数を表す。)で表されるアミノ官能性ポリオルガノシロキサンを含み、及び
前記アミノ官能性ポリシロキサンの分子量が5000ないし40000Dであり、及び
式中、x:yの比は、1:20ないし1:80であるへアコンディショニング配合物に関する。
【0008】
式(I)で表されるポリシロキサンは、米国特許第4,586,518号明細書又は米国特許第4,563,347号明細書では知られて(すなわち、具体的に開示されて)いないが、それらはそこで見出し得る方法と同様に製造し得る。ポリシロキサン中の揮発性成分を減少する方法は当業者に良く知られている。
【0009】
希釈剤はシリコーンポリマーを希釈し、適切な少量の均一な適用を可能にするための働きをするだけなので、化粧品組成物において使用され得る場合、生理学的にヒトの身体と接触可能であるいずれの希釈剤も使用し得る。例えば、シリコーンポリマーは、アルコール、例えばエタノール及びイソプロパノール、又はポリオール、例えばプロピレングリコールのような有機溶媒に溶解し得る。それらと水との混合物もまた使用し得る。もう1つの方法として、シリコーンポリマーは水性分散液又はエマルションの形態で使用される。
【0010】
高度に安定した水性分散液は、一種又は数種の分散剤を加えることによって得られ得る。分散液として適するのは、シリコーンエマルションの分野における当業者に知られる表面活性化合物である。脂肪アルコールエトキシレート、脂肪酸エトキシレート、又はエトキシ化脂肪アミンのような非イオン性生成物又は例えば四級化アンモニウム塩のようなカチオン性活性分散液が、ここで特に言及され得る。分散液の量は、総分散液に基づき、例えば2質量%ないし10質量%の範囲内である。該分散液は、ポリシロキサンを分散するために採用される一般的に既知の方法によって生成され得る。
【0011】
上記で定義されたポリオルガノシロキサン組成物は、ヘアトリートメントのための化粧品配合物、例えばシャンプーの形態にあるヘア洗浄剤、ヘアコンディショナー、例えばまた熱保護コンディショナー、へアコンディショニング製品、例えば前処理製品、ヘアトニ
ック、へアスタイリングクリーム及びジェル、ポマード、へアリンス、ディープコンディショニングトリートメント、強力ヘアコンディショニングトリートメント、へアセット製品、例えばパーマのためのウェービング剤(ホットウェーブ、マイルドウェーブ、コールドウェーブ)、ヘアストレート製品、液体ヘア固定剤、ヘアフォーム、ヘアスプレー、一時的な、半一時的な又は永久的なヘア染料、自己酸化染料含有製品、又はヘナもしくはカモミールのような天然ヘア染料において有用である。特定のヘア処理用途に従い、本発明の組成物は、ヘアに簡単に適用するためのエアゾール、ポンプスプレー、スピリッツ、ローション、クリーム、ジェル、又はムースタイプの組成物に従来の方法によって配合され得る。
【0012】
本発明の配合物は、ビルドアップ(build up)せずに優れた、長期持続性のコンディショニングを与え、またパーマ及び染色のような他のヘア処理を妨げない。
【0013】
本発明において使用される用語“ヘア”は、処理した及び未処理のヒトのヘア、動物のヘア、及びつや出し、乱れの抑制、くしでの梳き易さを必要とするあらゆるタイプのヘアの様な繊維をも含む。処理したヘアは、パーマ及び/又は染色によって化学的に変化し及び/又は損傷を受けたヘアを含む。
【0014】
クリームリンス、ローション又はミルクはどちらかといえば注がれるのに対して、クリームは、通常、室温ないし皮膚の温度の温度範囲で塗り広げられる。
【0015】
ジェルは、いわゆるゲル形成剤が液体が固定された三次元網目構造を形成する、半固体系である。透明ないし不透明のヒドロゲルは、主に水、水溶性物質及び増粘剤又はゲル形成剤からなる。
【0016】
上記で特定された必須成分に加えて、本発明の配合物は、慣用及び/又は有利である更なる成分(添加剤)を含み得る。そのような他の成分(添加剤)の例は、以下の通りである。
・増粘剤及び安定剤、例えばアルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、ポリオキシ エチレン、ガァーガム、ヒドロキシプロピルガァーガム、メチルセルロース、 メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリ プロピルヒドロキシエチルセルロースのようなセルロース誘導体、でんぷん及 びヒドロキシエチルアミロース及びでんぷんアミロースのようなでんぷん誘導 体、及びローカストビーンガム;
・香料;
・例えばアミノ酸及び糖のような毛根栄養分。適するアミノ酸の例は、アルギニ ン、システイン、グルタミン、グルタミン酸、イソロイシン、ロイシン、メチ オニン、セリン及びバリン、及び/又はそれらの前駆物質及び誘導体を含む。 該アミノ酸は、単独で、混合物して、又はペプチド、例えばジペプチド及びト リペプチドの形態で加えられ得る。該アミノ酸は、ケラチン又はコラーゲン加 水分解物のようなプロテイン加水分解物の形態でも加えられ得る。適する糖は 、グルコース、デキストロース及びフルクトースである。それらは、単独で、 又は例えば果実抽出物の形態で加えられ得る。本発明の組成物中に包含するの に特に好ましい天然毛根栄養分の組み合わせは、イソロイシンとグルコースで ある。特に好ましいアミノ酸栄養分はアルギニンである;
・例えばグリセリン及びポリプロピレングリコールのようなポリオール;
・EDTAのようなキレート剤
・泡増強剤;
・消泡剤;
・酸化防止剤;
・抗菌剤;
・日焼け止め剤;
・殺菌剤;
・溶剤、例えば、エタノールSDA40;
・有機樹脂、例えば、ポリクオタニウム11;
・乳化剤、例えば、セテアレス20、ステアレス20、ステアリルアルコール、 及びポリソルベート20;
・皮膚軟化油、例えば、ジメチコーン及びシクロメチコーン;
・防腐剤、例えば、メチルパラベン、メチルイソチアゾリノン;
・乳白剤;
・金属イオン封鎖剤;
・pH調整剤、例えば、クエン酸;
・染料;
・リファッティング剤(re−fatting agent)(例えば、イソプ ロピルミリステート及びパルミテート、セチルアルコール、プロピレングリコ ール)、真珠光沢剤(例えば、エチレングリコールジステアラート)、ふけ抑 制剤(例えば、亜鉛ピリチオン)のような特殊添加剤;
・ポリジオルガノシロキサン、特にCTFA指定ジメチコーンを有するポリジメ チルシロキサンのような更なるポリシロキサン。同様に本発明の組成物中に使 用するために適するのは、CTFA指定ジメチコノールを有し、ヒドロキシル 末端基を有するポリジメチルシロキサンである。シリコーン油が官能性シリコ ーンも含む場合、好ましい。適する官能性シリコーンは、例えばアミノ−、カ ルボキシ−、ベタイン−、第四級アンモニウム−、カルボハイドレート−、ヒ ドロキシ−及びアルコキシ−置換されたシリコーンを含む。好ましくは、該官 能性シリコーンが多数の置換基を含有する。誤解を避けるために、ヒドロキシ 置換されたシリコーンに関して、(CTFA指定ジメチコノールを有する)単 にヒドロキシル末端基を有するだけのポリジメチルシロキサンは、本発明の範
囲内で官能性シリコーンと見なされない。しかしながら、ポリマー鎖に沿って ヒドロキシル置換基を有するポリジメチルシロキサンは、官能性シリコーンと 見なされる。適するアミノ官能性シリコーンは、欧州特許第455,185号 明細書(ヘレンカーチス)において開示され、及び以下に書かれるようなトリ メチルシリルアモジメチコンを含み、及び本発明の組成物において有用となる ために水に十分に溶けない:
Si(CH33−O−[Si(CH32−O−]x−[Si(CH3)(R−NH−CH2
CH2NH2)O−]y−Si(CH33、式中、x+yは約50ないし約500の数であり、及びアミン官能基の質量パーセントは、分子の約0.03質量%ないし約8質量%の範囲であり、及び式中、Rは2ないし5個の炭素原子数を有するアルキレン基である。ここで表されるような、アミン官能基の質量パーセントは、ブロモクレゾールグリーンの終点までアルコール性の塩酸に対してアミノ官能性シリコーンの試料を滴定することによって測定される。アミンの質量パーセントは、45(CH3−CH2−NH2に相当)の分子量
を用いて計算される。適するのは、この方法において測定及び計算されたアミン官能基の質量パーセントが、0.03%ないし8%、好ましくは0.5%ないし4%の範囲内である。本発明の組成物のシリコーン成分において有用な商業上入手可能なアミノ官能性シリコーンの例は、ダウコーニング社から入手可能なDC−8566である(INCI名:ジメチル、メチル(アミノエチルアミノイソブチル)シロキサン)。これは、約1.4%のアミン官能基の質量パーセントを有する。適するアミノ官能性シリコーンの例は、CTFA指定“アモジメチコーン”を有するポリシロキサンを含む。本発明において使用するために適するアミノ官能性シリコーンの具体例は、アミノシリコーン油、DC−8220、DC−8166、DC−8466、及びDC−8950−114 (全てダウコーニング社製)、及びGE 1149−75(ゼネラルエレクトリックシリコーン社製)である。適する第四級シリコーンポリマーは、欧州特許出願公開第0530974号明細書に記載される。好ましい第四級シリコーンポリマーは、ゴールドシュミト社製K3474である。疎水性コンディショニング油中の成分として使用するための他の好ましい官能性シリコーンは、アルコキシ基で置換されたシリコーンである。そのような分子は、シリコーンコ
ポリオールとして既知であり、またシリコーンポリマーの主鎖に、所望によりアルキル結合基によって結合する1個以上の酸化ポリエチレン基又は酸化ポリプロピレン基を有する。本発明の組成物において有用なシリコーンコポリオール型の限定されない例は、以下に書かれる式に従う分子構造を有する:
Si(CH33[O−Si(CH3)(A)]p−[O−Si(CH3)(B)]q−O−Si(CH33。この式中、Aは1ないし22個、好ましくは4ないし18個、より好ましくは10ないし16個の炭素原子を有するアルキレン鎖を表す。Bは構造:−(R)−(EO)r(PO)S−OHを有する基を表し、ここでRは結合基、好ましくは1ないし3
個の炭素原子を有するアルキレン基を表す。好ましくはRは−(CH22−を表す。r及びsの平均値は、5以上、好ましくは10以上、より好ましくは15以上である。r及びsの平均値が100以下の場合、好ましい。式中、p値は10以上、好ましくは20以上、より好ましくは50以上及び最も好ましくは100以上が適する。q値は、1ないし20が適し、ここで比p/qは好ましくは10以上、より好ましくは20以上である。p+q値は11ないし500、好ましくは50ないし300の数である。
【0017】
適するシリコーンコポリオールは、10以下、好ましくは7以下、より好ましくは4以下のHLBを有する。適するシリコーンコポリオール材料は、ダウコーニング社から入手可能なラウリルPEG/PPG−18/18メチコン(INCI名)として知られているDC5200である。
疎水性シリコーンコンディショニング油として官能性シリコーンと非官能性シリコーンとの組み合わせを使用することが好ましい。好ましくは該シリコーンは、本発明による組成物に配合する前にブレンドされて一般的な液体粒子にされる。
組成物の残りの成分とは切り離して測定される疎水性シリコーンコンディショニング油の粘度(すなわち、いずれかの予備成形されたエマルションの粘度ではなく疎水性コンディショニング油自体の粘度)は、典型的に25℃で350ないし200,000,000mm2sec-1である。好ましくは、粘度が25℃で少なくとも5,000mm2sec-1、より好ましくは少なくとも10,000mm2sec-1である。好ましくは、粘度は2
0,000,000mm2sec-1を、より好ましくは10,000,000mm2sec-1を、最も好ましくは5,000,000mm2sec-1を超えない。
シリコーン油の動粘度を測定するための適する方法は、当業者に既知である、例えば毛細管粘度計。高粘度シリコーンのために、一定応力レオメーターもまたシリコーンの密度により動粘度に関係している動的粘度を測定するために使用され得る。該粘度は、低いせん断速度、典型的にはシリコーンがニュートン挙動(すなわち、せん断速度と無関係な粘度)を表すような10秒未満で測定されるべきである。
・ワックス、オイル、ステアラルコニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリ ド、ステアラミドプロピルジメチルアミン、及び他の第四級有機化合物のよう な従来のヘアコンディショニング剤;及び
・静電気のビルドアップ及び飛散を低減する添加剤。そのような添加剤は、好ま しくは第四級アミンである。
それらの成分の各々は、その目的を達成するために効果的な量で存在するだろう。一般にそれらの所望による成分は、個々に総ヘアコンディショニング配合物の5質量%までのレベルで含まれる。
【0018】
本発明のヘア処理配合物は、例えばシャンプー;シャンプーの後、着色又は脱色の前後、及びウェーブパーマ又はストレートパーマの前後に適用するリンス製品;セッティング又はブラッシング用製品;コンディショニング組成物;再生組成物;及びパーマ−ウェーブヘア用組成物の形態で適用され得る。本発明のヘア処理配合物は、好ましくはシャンプー、着色又は脱色後、及びウェーブパーマ又はストレートパーマ後に適用するためのリンス製品に;又はセッティング又はブラッシング用製品に;コンディショニング組成物に;再生組成物に;及びパーマ−ウェーブヘアを整えるための組成物に適用される。
【0019】
本発明の1つの態様において、ヘア処理配合物はシャンプーであり、その場合、組成物は約0.1ないし10質量部のポリオルガノシロキサンポリマー及び水性希釈剤に加えて洗浄界面活性剤を含有する。洗浄界面活性剤の濃度は、総シャンプー配合物の約8ないし60質量部に及び得る。アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及び両性界面活性剤からなる群から選ばれる洗浄界面活性剤は、シャンプー配合物における使用でよく知られている。典型的な洗浄界面活性剤は、ラウリルスルフェート及びラウリルエーテルスルフェートのナトリウム塩、アンモニウム塩、又はトリエタノールアミン塩のようなアニオン性界面活性剤;ラウリン酸ジエタノールアミドのような脂肪酸アルカノールアミドのような非イオン性界面活性剤;及びN−コカミドプロピルジメチルグリシンのような両性界面活性剤を含む。一般に、それらが同等の濃度で他のタイプの洗浄界面活性剤より豊富な、濃密な泡を与えるので、アニオン性界面活性剤、特にラウリルスルフェートのナトリウム塩、アンモニウム塩、及びトリエタノールアミン塩が好ましい。
【0020】
付加的にシャンプーは、いくつか例を挙げると、総シャンプー組成物の、0から15質量部までのデシルグルコシド又はココアンホ酢酸ナトリウムのようないわゆる第2界面活性剤、0から2質量部までのポリクオタニウム−7のようなポリマー性コンディショニング剤、0から4質量部までのコカミドMEA、マグネシウムアルミニウムシリケート又はアクリレートもしくはアクリルアミドのコポリマーのような増粘剤、0から3質量部までのPPG−5セテス20及びオレアス20のような過脂肪剤、0から3質量部までのパンテノール及び加水分解小麦たんぱく質のような補助コンディショニング剤、0から2質量部までのグリコールジステアレート及びエチレングリコールステアレートのようなパーライジング剤(pearlizing agent)/乳白剤、0から5質量部までの亜鉛ピリチオン(48%溶液)のような他の活性成分及び通常量の安定剤、pH及び粘度調整
剤、着色剤及び香料のような他の補助剤を含有する。本発明のシャンプー組成物は、少なくとも1種の上記の追加の成分を含有する。
【0021】
本発明の他の態様において、本発明のヘア処理組成物はシャンプー後のヘアに適用するためのコンディショニング製品である。ヘアは、典型的にコンディショニング組成物でのトリートメント後に流水ですすがれる。コンディショナーは髪を梳きやすくし、またヘアに柔らかさ及び柔軟性を与える。コンディショニング組成物は、増粘剤及び補助コンディショニング化合物のような他の成分もまた含有し得る。補助コンディショニング剤は、帯電防止特性のような更に改善したコンディショニングの利益を与えるために使用し得る。本発明の組成物において有用な補助コンディショニング剤は、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド又はブロミド、ラウリルトリメチルアンモニウムクロリド又はブロミド、ドデシルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムクロリド又はブロミド、ジメチルジステアリルアンモニウムクロリド又はブロミド及びジメチルジ−ラウリルアンモニウムクロリド又はブロミド、セルロースエーテルの第四級窒素誘導体、及びノースカロライナ州ハイポイントのチバスペシャルティケミカルズ社から入手可能な一連のヘアコンディショニングポリマーのサルケア(登録商標:SALCARE)のようなジメチルジアリルアンモニウムクロリドのホモポリマー及びコポリマー、エステル又はアミド結合によってポリマーに結合するカチオン性窒素官能基含有アクリル酸又はメタクリル酸由来のホモポリマー又はコポリマー、ビニルピロリドン及びアクリル酸エステルとヘアコンディショニング配合物における使用で知られている第四級窒素官能性及び他の第四級アンモニウム化合物とのコポリマーのような有機カチオン性化合物及びポリマーを含む。それらは、望ましい効果を得るために慣用の量で使用される。
【0022】
本発明のヘア処理組成物がシャンプー後のヘアに適用するためのコンディショニング製品である場合、該組成物は、約0.1ないし10質量部の上述されたポリシロキサンポリマー及び希釈剤に加えて、1から約4部までの脂肪アルコール、例えばセチル又はステア
リルアルコールのようなリファッティング剤(refatting agent)及びワックス又はラノリン誘導体を含有する。付加的に、該組成物は、いくつか例を挙げると、総シャンプー組成物の、0.2から3.0質量部までの天然油及びシリコーンのような第2コンディショニング剤、0から6質量部までの非イオン性界面活性剤のような乳化剤及びノースカロライナ州ハイポイントのチバスペシャルティケミカルズ社から入手可能なサルケア(登録商標:SALCARE)SC92、SC95、SC96ポリマーのような液体分散ポリマー、及び慣用量のたんぱく質、ポリマー状樹脂及びガム、防腐剤、pH及び
粘度調整剤、着色剤及び香料のような他の補助剤も含有する。
【0023】
付加的に、洗い流さない(leave−in)コンディショナーは、有利に0.5から7部までの第1コンディショニング剤、例えばジセチルジモニウムクロリド及びセトリモニウムクロリドのようなカチオン性界面活性剤を含有する。
エアロゾルムース配合物は、典型的に8ないし15質量部のガス噴射剤を含有し、ゲル配合物は典型的に0.25ないし1質量部のゲル化剤/増粘剤を含有する。
アルコール性ローション及びトニックは、オイルがアルコール中に溶解する系であり、アルコールが蒸発した後にオイルの薄く、均一な膜をヘアに残させる。本発明のヘア処理組成物がローション又はトニックである場合、該組成物は約0.1ないし10質量部の上述したポリシロキサンポリマーに加えて、約40ないし95質量部のSD40アルコール(190プルーフ(proof))を含有する。有利には、それは、いくつか例を挙げると総組成物の、約0.5ないし4質量部のPVP/VAコポリマーのような固定剤ポリマー、約0.1ないし0.5質量部のジメチコーンコポリマーのような可塑剤、約0.1ないし2質量部のパンテノール及びプロピレングルコールのようなコンディショニング剤/皮膚軟化剤、及び慣用量の防腐剤、香料及び中和剤のような他の補助剤もまた含有する。
本発明のヘア処理組成物がポンプスプレー液体である場合、該組成物は、約0.1ないし10質量部の上述したポリシロキサンポリマーに加えて、約55ないし95質量部のSD40アルコール(200プルーフ)及び0ないし40質量部の水を含有する。典型的には、該組成物は約2ないし16質量部のヘア固定樹脂も含有する。
有利には、該組成物は、いくつか例を挙げると、総組成物の、0ないし1質量部のDL−パンテノール、ビタミンEアセテート及びハーブの抽出物、及び慣用量のアミノメチルプロパノール、水酸化ナトリウム及び水酸化アンモニウムのような中和剤のような他の補助剤、及び香料を含有し得る。
【0024】
本発明は、効果的な量の本発明の組成物をヘアの表面に塗布することを含むヘアを処理する方法も含む。該組成物は、手でヘアのいたるところに組成物をマッサージすることによって、ヘアを組成物に浸すことによって、ヘアのいたるところに組成物をブラッシング又は梳かすことによって、又はスプレーすることによって、のようないかなる適する方法によっても塗布し得る。
組成物を塗布した後、ヘアは塗布された組成物がすすぎ洗い可能又はすすぎ洗い不可能な組成物であるかどうかによってすすがれても又はすすがれなくても良い。
一般に、塗布されるヘア処理組成物の量は、全面的にヘアの表面を覆うために効果的な量である。要求される量は、それぞれ個人のヘアの量及びタイプによって変わるだろう。いずれの個人のヘアのための適切な量も、1つ又はいくつかの試験的な適用によって容易に決められる。コンディショナーがヘア上につけたままにされる時間の長さも、ヘアのタイプによっても変わるだろう。一般に、ヘア処理組成物がすすぎ洗いができるコンディショナーである場合、それは少なくとも約30秒ないし約2分間の間、ヘア上につけたままにされる。
【0025】
本発明の更なる態様は、コンディショニングシャンプーのための配合物であって、
a)該配合物の総質量に基づき、0.05ないし10質量%、好ましくは0.1ないし8質量%及びより好ましくは0.1ないし5質量%の少なくとも1種の式(I)で表される
ポリシロキサン、
b)該配合物の総質量に基づき、5ないし30質量%、好ましくは10ないし20質量%の少なくとも1種の非イオン性、及び/又はアニオン性及び/又は両性界面活性剤、
c)0.2ないし5質量%の少なくとも1種の増粘剤、
d)0ないし5質量%の少なくとも1種の更なる添加剤、及び
e)100質量%までの水
を含む配合物である。
【0026】
本発明の好ましい態様は、コンディショニングシャンプーのための配合物であって、
a)該配合物の総質量に基づき、0.1ないし8質量%、好ましくは0.1ないし5質量%の少なくとも1種の式(I)
【化4】

(式中、R、R1、R2及びR3は、互いに独立して、CH3、OH又はO(炭素原子数1ないし4のアルキル)基を表し、
xは、1ないし200の整数を表し、
yは、1ないし500の整数を表す。)で表されるポリシロキサン、
及びアミノ官能性ポリシロキサンの分子量は5000ないし40000Dであり、
及び式中、x:yの比は1:20ないし1:80である、
b)該配合物の総質量に基づき、10ないし20質量%の少なくとも1種の非イオン性、及び/又はアニオン性及び/又は両性界面活性剤、
c)0.2ないし5質量%の少なくとも1種の増粘剤、
d)0ないし5質量%の少なくとも1種の更なる添加剤、及び
e)100質量%までの水
を含む配合物である。
【0027】
好ましくは、それらの組成物が5.0と7.0の間のpHを有する。
非イオン性界面活性剤の適する例は、アルコキシ化アルコール、アルキルポリグリコシド、アルコキシ化ソルビタンエステル、アルコキシ化モノエタノールアミド、アルコキシ化脂肪酸及びアルコキシ化グリセリドである。アルコキシレートは、8ないし22個の炭素原子を有する疎水性アルキル基又はアシル基を含有し得、及びアルキレンオキシ基はエチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基であり得、及びそれらの基の数は2ないし15、好ましくは3ないし10であり得る。
アニオン性界面活性剤の適する例は、アルキルスルフェート、アルキルアリールスルフェート、アルキルエーテルスルフェート、アルキル及びアルキルアリールスルホネート、オレフィンスルホネート、第二級アルキルスルホネート、アシルイセチオネートナトリウム、モノアルキルスルホスクシネート、アシル−N−アルキルタウレート(acyl−N−alkyltaurates)及びたんぱく質脂肪酸縮合物である。
両性界面活性剤の適する例は、N−アルキルベタイン、N−アルキルグリシネート、N−アルキルアミノプロピオネート、N−アルキルイミノジプロピオネート又はアルキルイミダゾリンである。特に適する例は、ココアミドプロピルベタイン、ココジメチルベタイ
ン、ココアンホカルボキシグリシネート、ココアンホカルボキシプロピオネート及びココ又はオレイルポリアミノカルボキシレートである。
増粘剤は、塩化ナトリウム又は塩化アンモニウムのような無機塩;セルロースエーテル、例えばエチルヒドロキシエチルセルロース;又はポリアクリル酸誘導体、ポリアルキレングリコール及びポリエトキシ化化合物のジ−又はポリウレタンのような合成ポリマーであり得る。
加えて組成物は、皮膚適合性pH調整剤、香油、防腐剤、乳白剤、真珠光沢剤、染料、湿潤剤及びリファッティング剤(re−fatting agent)もまた含有し得る。リンスインシャンプーは、ほとんどの場合、追加のコンディショニング剤として、ジメチコーンのようなシリコーン又はシリコーン誘導体、例えば、クオタニウム80も含有し得る。コンディショニングシャンプー及びボディソープは皮膚軟化剤及びビタミンのような有効成分も含有する。
【0028】
ヘアコンディショナーのための適する配合物は、
a)該配合物の総質量に基づき、0.05ないし10質量%、好ましくは0.1ないし8質量%及びより好ましくは0.1ないし5質量%の少なくとも1種の式(I)で表されるポリシロキサン、
b)該配合物の総質量に基づき、0.5ないし5質量%、好ましくは1ないし4質量%の少なくとも1種の長鎖脂肪アルコール、
c)2.5ないし5.5、好ましくは3ないし5及びより好ましくはおよそ3.5のpHを得るために十分な量の少なくとも1種の皮膚適合性酸、
d)該配合物の総質量に基づき、0ないし5質量%の少なくとも1種の更なる添加剤、及び
e)100質量%までの水
を含有する。
【0029】
ヘアコンディショナーのための好ましい配合物は、
a)該配合物の総質量に基づき、0.1ないし8質量%、好ましくは0.1ないし5質量%の少なくとも1種の式(I)
【化5】

(式中、R、R1、R2及びR3は、互いに独立して、CH3、OH又はO(炭素原子数1ないし4のアルキル)基を表し、
xは、1ないし200の整数を表し、
yは、1ないし500の整数を表す。)で表されるポリシロキサン、
そしてアミノ官能性ポリシロキサンの分子量は5000ないし40000Dであり、
及び式中、x:yの比は1:20ないし1:80である、
b)該配合物の総質量に基づき、1ないし4質量%の少なくとも1種の長鎖脂肪アルコール、
c)3ないし5、好ましくはおよそ3.5のpHを得るために十分な量の少なくとも1種の皮膚適合性酸、
d)該配合物の総質量に基づき、0ないし5質量%の少なくとも1種の更なる添加剤、及び
c)100質量%までの水
を含有する。
【0030】
長鎖脂肪アルコールは、12ないし22個の炭素原子、好ましくは16ないし18個の炭素原子を含有し得る。
酸は、例えばクエン酸、乳酸、酒石酸、アジピン酸又はリン酸又はそれらの塩であり得る。
組成物は、増粘剤、例えばエチルヒドロキシエチルセルロースのようなセルロースベースの増粘剤も含有し得る。
他の所望による成分は、モノ−、ジ−又はトリ−アルキルクアッツ(quats)及びモノ−、ジ−又はトリ−アシルエステルクアッツのような第四級アンモニウム界面活性剤である。第四級化合物はまたエトキシ化され得る。
加えられ得る他の成分は、乳化剤:シリコーン油、トリグリセリド又は鉱油のような油;染料、保湿剤、ポリオール、ビタミン及び長鎖脂肪酸又は長鎖脂肪アルコールを含有する疎水性エステルである。
【0031】
下記の実施例は、本発明の特定の態様を説明するが、本発明はそれに限定されない。開示した態様に対する多数の変化は、本発明の精神と範囲から逸脱せずにここでの開示に従って行われ得ると理解されるべきである。従って、それらの例は、本発明の範囲を制限することを意図しない。むしろ、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲及びそれらと同等のものによってのみ決められるものである。それらの実施例において、全ての部は他に指示されない限り質量による。
【実施例】
【0032】
実施例
全ての実施例に対し、式(I)
【化6】

に従う化合物Aの試料を使用し、該化合物は式(I)で表されるアモジメチコーンの商業等級の攪拌試料を約100℃まで加熱し、徐々に1トルまで減圧し、そして数時間保つことによって得られた式(I)で表されるポリオルガノシロキサンの総量に基づき、0.1質量%以下の揮発性溶剤及びヘキサメチルシクロトリシロキサン、0.2質量%のオクタメチルシクロテトラシロキサン及び0.1質量%のデカメチルシクロペンタシロキサン(HPGCによる)を含有する。分子量は約15,000Dないし20,000Dであり、x’:y’の比は約1:30であった。配合物を、化粧品技術において良く知られる混合方法により下記リストに記載された成分を混合することによって調製した。
【0033】
実施例1:ディープコンディショナー
【表1】

手順:最初の2成分を穏やかに混合しながら混合し、75ないし80℃に加熱した。別の容器において、成分3ないし10を穏やかに混合しながら混合し、75ないし80℃まで加熱した。
混合物を穏やかに混合しながら一緒に混合した。
両方が十分に混合され、均一になったとき、冷却した。
55℃で11及び12を添加し;25℃まで冷却及び混合し続けた。
【0034】
実施例2:熱保護コンディショナー(洗い流さない)
【表2】

手順:
初めに成分1を60℃まで加熱し、そして穏やかに混合しながら成分2を加えた。十分に水和し及び均一になったとき、追加の成分を1つずつ加え、それらが次の添加前に十分に混合され、及び均一であることを確実にした。
均一になるまで混合し、そして混合物を25℃まで冷却した。
【0035】
実施例3:色の保持/保護コンディショナー
【表3】

手順:
穏やかに混合しながら最初の2成分を混合し;75ないし80℃まで加熱した。
別の容器において、穏やかに攪拌しながら成分3ないし8を混合し;75ないし80℃まで加熱した。
両方が十分に混合され及び均一になったとき、穏やかに混合しながら一緒に合せた。冷却を開始した。55℃で9及び10を加え;25℃まで冷却及び混合し続けた。
【0036】
実施例4:スタイリングポマード
【表4】

手順:
穏やかに攪拌しながら最初の2成分を混合した。
十分に水和し及び均一になったとき、追加の成分を1つずつ加え;それぞれが次の添加の前に十分に混合され及び均一になることを確実にした。
均一になるまで混合した。
【0037】
実施例5:真っすぐの長いヘアのコンディショナー
【表5】

手順:
最初の2成分を穏やかに混合しながら混合し、75ないし80まで加熱した。
別の容器において成分3ないし8を穏やかに混合しながら混合し;75ないし80℃まで加熱した。
両方が十分に混合され及び均一になったとき、穏やかに混合しながら一緒に合せた。冷却を開始した。55℃で9及び10を加え;25℃まで冷却及び混合し続けた。
【0038】
実施例6:洗い流すコンディショナー
【表6】

最初の2成分を穏やかに混合しながら混合し、75ないし80まで加熱した。
別の容器において成分5、6及び8を一緒に予備混合した。成分3、4、7、9及び10を穏やかに混合しながら同じ容器に1つずつ加え;75ないし80℃まで加熱した。
両方が十分に混合され及び均一になったとき、穏やかに混合しながら一緒に合せた。冷却を開始した。55℃で10を加え;25℃まで冷却及び混合し続けた。
【0039】
実施例7:洗い流すコンディショナー
【表7】

手順:
成分1ないし7を穏やかに混合しながら混合した。
十分に混合し、及び均一になったとき、成分8を加えた。
十分に水和し及び均一になるまで混合した。
【0040】
実施例8:光沢のあるセラム(Glossy Serum)
【表8】

成分を1つずつ加え、それぞれが次の添加の前に十分に混合され及び均一になることを確実にした。
均一になるまで混合した。
【0041】
実施例9:スムージンググロスセラム(Smoothing Gloss Serum)
【表9】

成分を1つずつ加え、それぞれが次の添加の前に十分に混合され及び均一になることを確実した。
均一になるまで混合した。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種の式(I)
【化1】

(式中、R、R1、R2及びR3は、互いに独立して、CH3、OH又はO(炭素原子数1ないし4のアルキル)基を表し、
xは、1ないし200の整数を表し、
yは、1ないし500の整数を表す。)
で表されるアミノ官能性ポリオルガノシロキサン及び
化粧品組成物において使用されるとき、生理学的にヒトの身体と接触可能である希釈剤を含むヘアコンディショニング配合物であって、
該アミノ官能性ポリオルガノシロキサンは、0.1質量%以下の揮発性溶剤及びヘキサメチルシクロトリシロキサン、0.5質量%未満のオクタメチルシクロテトラシロキサン及び1.0質量%未満のデカメチルシクロペンタシロキサンを含有し、及び
該アミノ官能性ポリシロキサンの分子量が5000ないし50000Dであるヘアコンディショニング配合物。
【請求項2】
x:yの比が1:10ないし1:100である、請求項1に記載のヘアコンディショニン
グ配合物。
【請求項3】
x:yの比が1:20ないし1:80である、請求項1に記載のヘアコンディショニング配合物。
【請求項4】
前記式(I)で表されるアミノ官能性ポリオルガノシロキサンの分子量が、5000ないし40000Dである、請求項1に記載のヘアコンディショニング配合物。
【請求項5】
前記分子量が8000ないし30000Dである、請求項4に記載のヘアコンディショニング配合物。
【請求項6】
ヘアコンディショニング配合物の総量に基づき、0.05質量%ないし10質量%の前記式(I)で表されるポリオルガノシロキサンを含む、請求項1に記載のヘアコンディショニング配合物。
【請求項7】
ヘアコンディショニング配合物の総量に基づき、0.1質量%ないし8質量%の前記式(I)で表されるポリオルガノシロキサンを含む、請求項6に記載のヘアコンディショニング配合物。
【請求項8】
ヘアコンディショニング配合物の総量に基づき、0.1質量%ないし5質量%の前記式(I)で表されるポリオルガノシロキサンを含む、請求項6に記載のヘアコンディショニン
グ配合物。
【請求項9】
シャンプー、ヘアコンディショナー、前処理製品、ヘアトニック、へアスタイリングクリーム又はジェル、ポマード、へアリンス、ディープコンディショニングトリートメント、強力ヘアコンディショニングトリートメント、へアセット製品、ヘアストレート製品、液体ヘア固定剤、ヘアフォーム、ヘアスプレー、一時的な、半一時的なもしくは永久的なヘア染料、又は自己酸化染料含有製品又は天然ヘア染料の形態にある、請求項1に記載のヘアコンディショニング配合物。
【請求項10】
a)配合物の総質量に基づき、0.05ないし10質量%の請求項1記載の少なくとも1種の式(I)で表されるポリシロキサン、
b)配合物の総質量に基づき、5ないし30質量%の少なくとも1種の非イオン性、及び/又はアニオン性及び/又は両性界面活性剤、
c)0.2ないし5質量%の少なくとも1種の増粘剤、
d)0ないし5質量%の少なくとも1種の更なる添加剤、及び
e)100質量%までの水
を含むコンディショニングシャンプー。
【請求項11】
a)配合物の総質量に基づき、0.1ないし8質量%の少なくとも1種の式(I)
【化2】

で表されるポリシロキサン、
ここで、R、R1、R2及びR3は、互いに独立して、CH3、OH又はO(炭素原子数1ないし4のアルキル)基を表し、
xは、1ないし200の整数を表し、
yは、1ないし500の整数を表し、
該ポリシロキサンは、0.1質量%以下の揮発性溶剤及びヘキサメチルシクロトリシロキサン、0.5質量%未満のオクタメチルシクロテトラシロキサン及び1.0質量%未満のデカメチルシクロペンタシロキサンを含有し、及び
アミノ官能性ポリシロキサンの分子量が5000ないし40000Dであり、及び式中x:yの比は1:20ないし1:80である、
b)配合物の総質量に基づき、10ないし20質量%の少なくとも1種の非イオン性、及び/又はアニオン性及び/又は両性界面活性剤、
c)0.2ないし5質量%の少なくとも1種の増粘剤、
d)0ないし5質量%の少なくとも1種の更なる添加剤、及び
e)100質量%までの水
を含む請求項10に記載のコンディショニングシャンプー。
【請求項12】
a)配合物の総質量に基づき、0.05ないし10質量%の少なくとも1種の請求項1記載の式(I)で表されるポリシロキサン、
b)配合物の総質量に基づき、0.5ないし5質量%の少なくとも1種の長鎖脂肪アルコール、
c)2.5ないし5.5のpHを得るために十分な量の少なくとも1種の皮膚適合性酸、d)配合物の総質量に基づき、0ないし5質量%の少なくとも1種の更なる添加剤、及びe)100質量%までの水
を含むヘアコンディショナー。
【請求項13】
a)配合物の総質量に基づき、0.1ないし8質量%の少なくとも1種の式(I)
【化3】

で表されるポリシロキサン、
ここで、R、R1、R2及びR3は、互いに独立して、CH3、OH又はO(炭素原子数1ないし4のアルキル)基を表し、
xは、1ないし200の整数を表し、
yは、1ないし500の整数を表し、
該ポリシロキサンは0.1質量%以下の揮発性溶剤及びヘキサメチルシクロトリシロキサン、0.5質量%未満のオクタメチルシクロテトラシロキサン及び1.0質量%未満のデカメチルシクロペンタシロキサンを含有し、及び
アミノ官能性ポリシロキサンの分子量が5000ないし40000Dであり、及び式中x:yの比が1:20ないし1:80である、
b)配合物の総質量に基づき、1ないし4質量%の少なくとも1種の長鎖脂肪アルコール、
c)3ないし5のpHを得るために十分な量の少なくとも1種の皮膚適合性酸、
d)配合物の総質量に基づき、0ないし5質量%の少なくとも1種の更なる添加剤、及びc)100質量%までの水
を含む請求項12に記載のヘアコンディショナー。
【請求項14】
ケラチン含有繊維のトリートメント方法であって、該繊維と請求項1記載の配合物とを接触させることを含む方法。
【請求項15】
前記配合物がヘアコンディショナー配合物であり、及び前記繊維がヒトのヘアである、請求項14に記載の方法。


【公表番号】特表2008−516923(P2008−516923A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−536151(P2007−536151)
【出願日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【国際出願番号】PCT/EP2005/055032
【国際公開番号】WO2006/040286
【国際公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】