説明

イミダゾピリジン類似体、およびWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系のアゴニストとしてのその使用

本発明は、イミダゾピリジン類似体、イミダゾピリジン類似体を製造する方法、イミダゾピリジン類似体を含む組成物、およびそれを必要とする対象に有効量のイミダゾピリジン類似体を投与することを含む正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系関連の障害を治療する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、開示全体が参照により本明細書に援用される2007年8月27日出願の米国特許仮出願第60/966,330号の優先権を主張する。
【0002】
本発明は、イミダゾピリジン類似体、イミダゾピリジン類似体を含む組成物、および有効量のイミダゾピリジン類似体を投与することを含む正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系が関与している障害を治療または予防する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
Wnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系は、多くの生物学的プロセスに不可欠である。これは、胚形態にある未発達細胞の運命を制御する。Wnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系のシグナルはまた、成体の幹細胞の発達を方向づける(例えば、皮膚細胞、骨細胞、肝細胞など)。細胞レベルでは、正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系は、形態、増殖、運動性、および細胞の運命を制御する。Wnt−βカテニンメッセージ伝達系は、腫瘍形成において中心的な役割を有し、複数のヒト癌においてこの系の不適切な活性化が観察されている。
【0004】
Wnt−βカテニンは最初に、ヒトにおいて、E−カドヘリンの細胞質ドメインおよびWnt−βカテニンと相互作用し、カドヘリン複合体をアクチン細胞骨格に固定するタンパク質と記載された。その後、哺乳動物Wnt−βカテニンに関する追加の役割、すなわちWnt−βカテニンメッセージ伝達の重要な媒介物質としての役割が発見された。
【0005】
Wnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系の慢性的活性化は、結腸直腸癌、肝細胞癌(HCC)、黒色腫、ならびに子宮および卵巣癌を含む、様々なヒト悪性疾患の発生に関与している。
【0006】
Wnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系はまた、アルツハイマー病(AD)および骨障害などの変性障害においても役割を果たしている。
【0007】
ADは、最も一般的な加齢性神経変性障害である。ベータアミロイド(Abeta)ペプチド凝集物の大量の蓄積が、ADの中枢事象であると考えられる。Abeta誘発毒性は、酸化ストレスを含む様々な事象の組合せを伴う。Wnt−βカテニン経路は、Abetaによって引き起こされる事象のカスケードで複数の作用を有し、Wnt−βカテニン活性を有する薬物はAD治療の治療薬となり得る。
【0008】
種々の骨障害もまたWnt−βカテニンメッセージ伝達系の欠陥に関連する。Wnt−βカテニン経路を介するシグナル伝達は、幹細胞の再生、前骨芽細胞複製の刺激、骨芽細胞形成の誘発、ならびに骨芽細胞および骨細胞アポトーシスの阻害を含むいくつかの機序によって骨質量を増大させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記で論じた通り、Wnt−βカテニンメッセージ伝達系のアゴニストは、細胞増殖障害、骨障害、およびアルツハイマー病に対して有用な医薬品であることが予期される。したがって、Wnt−βカテニンメッセージ伝達系関連の障害の潜在的な治療法として、Wnt−βカテニンメッセージ伝達系の新規なアゴニストを有することが有利であろう。本発明は、これらの目的および他の重要な目的を対象とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一態様において、本発明は、式(A)の化合物
【0011】
【化1】

もしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩、
または式(B)の化合物
【0012】
【化2】

もしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩を提供する
[式中、
はそれぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cシクロアルキル、フッ素化C〜Cアルキル、CN、NO、ハロゲン、COOR、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、アリール、ヘテロアリール、または3から7員のヘテロシクリルであり、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシル、アリール、ヘテロアリール、または3から7員のヘテロシクリルは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、CN、NO2、CO−C〜Cアルキル、ハロゲン、COOR、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、SH、複素環に縮合していてもよいアリール、ヘテロアリール、3から7員のヘテロシクリル、または縮合アリールヘテロシクリルであり、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、または3から7員のヘテロシクリル、縮合アリール複素環、またはORは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
2aは、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、R2aはそれぞれ、ハロゲン、ヒドロキシル、またはC〜Cアルコキシルで置換されていてもよく、
およびRはそれぞれ独立に、H、アリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、3から7員のヘテロシクリル、アリール−C〜Cアルキル、ヘテロアリール−C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル−C〜Cアルキル、3から7員のヘテロシクリル−C〜Cアルキル、3から7員のヘテロシクリル−C〜Cアルキル−アリール、3から7員のヘテロシクリル−アルコキシアリール、3から7員のヘテロシクリル−C〜Cアルキル−ヘテロアリール、3から7員のヘテロシクリル−C〜Cアルコキシ−ヘテロアリール、C〜Cアルコキシアリール、C〜Cアルキルアミン−アリール、3から7員のヘテロシクリル−C〜Cアルキルアミン−アリール、3から7員のヘテロシクリル−C〜Cアルキルアミン−ヘテロアリールであり、Hを除くすべての基は、ハロゲン、ヒドロキシル、またはC〜Cアルコキシルで置換されていてもよいC〜Cアルキルで置換されていてもよいか、またはそれらが結合している窒素と一緒になったとき、RおよびRは、0、1、または2個の追加のヘテロ原子を有し、ハロゲン、ヒドロキシル、またはC〜Cアルコキシルで置換されていてもよいC〜Cアルキルで置換されていてもよい3から8員のヘテロシクリルを形成し、
およびRはそれぞれ独立に、H、NH、CN、NO、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、COOH、COOR、ハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、CF、S(O)、またはORであるか、またはそれらが結合している環と一緒になったとき、RおよびRは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよいC〜CシクロアルキルまたはCアリールを形成し、
は、H、または1つまたは複数のR基で置換されていてもよいナフチルであり、
はそれぞれ独立に、HまたはC〜C10アリールであり、
11はそれぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cシクロアルキル、フッ素化C〜Cアルキル、CF、CN、NO、NH、ハロゲン、COOR、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、C(O)NR4R5、アリール、ヘテロアリール、および3から7員のヘテロシクリルであり、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cカルボニル、またはシクロアルキルは、アリール、ハロゲンで置換されていてもよいC〜Cアルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、またはC〜Cアルコキシで置換されていてもよく、
Xは、CRまたはCHRCHRであり、
Yは、CRであり、
Zは、CH、N、またはOであり、ただしZがOであるとき、cは0であり、
aは、1、2、3、または4であり、
bは、0、1、または2であり、
cは、0、1、または2であり、
dは、0、1、2、または3であり、
nは、0、1、または2である]。
【0013】
一態様において、本発明は、式(A)の化合物
【0014】
【化3】

もしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩を提供し、
はそれぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、=O、C〜Cカルボニル、シクロアルキル、フッ素化アルキル、CF、CN、NO、ハロゲン、COOR、C〜Cアルコキシ、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルから選択され、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルは、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、=O、C〜Cカルボニル、シクロアルキル、フッ素化アルキル、CF、CN、NO、ハロゲン、COOR、C〜Cアルコキシ、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルから選択された1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく(C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリル)、
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cカルボニル、シクロアルキル、フッ素化アルキル、CF、CN、NO、ハロゲン、COOR、C〜Cアルコキシ、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または縮合アリール−ヘテロシクリルから選択され、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または縮合アリール−ヘテロシクリルは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
は、H、CF、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールであり、HおよびCFを除くすべての基は、0、1、または複数のR基で置換されていてもよく、
およびRはそれぞれ独立に、H、アリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル−アルキル、ヘテロシクリル−アルキル−アリール、ヘテロシクリル−アルコキシアリール、ヘテロシクリル−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクリル−アルコキシ−ヘテロアリール、アルコキシアリール、アルキルアミン−アリール、ヘテロシクリル−アルキルアミン−アリール、ヘテロシクリル−アルキルアミン−ヘテロアリールであり、Hを除くすべての基は、0、1、または複数のR基で置換されていてもよいか、またはそれらが結合している窒素と一緒になったとき、RおよびRは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよい、0、1、または2個の追加のヘテロ原子を有する4から8員環を形成し、
およびRはそれぞれ独立に、H、NH、CN、NO、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、COOH、COOR、ハロゲン、C〜Cアルコキシ、シクロアルキル、CF、S(O)、またはORであるか、またはそれらが結合している環と一緒になったとき、RおよびRは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよいC〜CシクロアルキルまたはCアリールを形成し、
は、1つまたは複数のR基で置換されていてもよいナフチルであり、
はそれぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cカルボニル、シクロアルキル、フッ素化アルキル、CF、CN、NO、NH、ハロゲン、COOR、C〜Cアルコキシ、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルから選択され、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cカルボニル、フッ素化アルキル、またはシクロアルキルは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
nは、0、1、または2である。
【0015】
他の態様において、本発明は、式(A)の化合物
【0016】
【化4】

もしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩を提供し、式中、R、R、R、R、およびRは、式(A)と同様に定義される。
【0017】
他の態様において、本発明は、式Aおよび式Aの化合物、もしくはそれらの互変異性体、またはそれらの化合物の薬学的に許容できる塩、ならびに薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物を提供する。
【0018】
一態様において、式Aおよび式Aの化合物、もしくはそれらの互変異性体、またはそれらの化合物の薬学的に許容できる塩は、正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系のアゴニストとして有用である。
【0019】
いくつかの実施形態において、本発明は、それを必要とする哺乳動物に、式Aおよび式Aの化合物、もしくはその互変異性体、またはその化合物の薬学的に許容できる塩を、正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系関連の障害を治療するのに有効な量で投与することを含む、正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系関連の障害を治療する方法を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明のイミダゾピリジン類似体に関して、以下の定義を用いる。
【0021】
「アルキル」は、指示された数の炭素原子を含有する、直鎖または分岐鎖であってよい炭化水素鎖を指す。例えば、C〜Cは、基の中に1から6個(1も6も含む)の炭素原子を有することのできる基を示す。
【0022】
「アリール」は、6から18個の環炭素から作られた環式芳香族炭素環系を指す。アリール基の例には、これに限定されるものではないが、フェニル、ナフチル、アントラセニル、テトラセニル、およびフェナントレニルが含まれる。アリール基は、非置換であるか、1つまたは複数の以下の基で置換されていてもよい。H、ハロゲン、CN、OH、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜3フッ素化アルキル、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルキル−C1〜3アルキル、NO、NH、NHC1〜6アルキル、N(C1〜6アルキル)、NHC3〜6シクロアルキル、N(C3〜6シクロアルキル)、NHC(O)C1〜6アルキル、NHC(O)C3〜6シクロアルキル、NHC(O)NHC1〜6アルキル、NHC(O)NHC3〜6シクロアルキル、SONH、SONHC1〜6アルキル、SONHC3〜6シクロアルキルSON(C1〜6アルキル)、SON(C3〜6シクロアルキル)、NHSO1〜6アルキル、NHSO3〜6シクロアルキル、CO1〜6アルキル、CO3〜6シクロアルキル、CONHC1〜6アルキル、CONHC3〜6シクロアルキル、CON(C1〜6アルキル)、CON(C3〜6シクロアルキル)OH、OC1〜3アルキル、C1〜3フッ素化アルキル、OC3〜6シクロアルキル、OC3〜6シクロアルキル−C1〜3アルキル、SH、SO1〜3アルキル、C3〜6シクロアルキル、またはSO3〜6シクロアルキル−C1〜3アルキルであり、xは0、1、または2である。
【0023】
「ヘテロアリール」は、同じであるかまたは異なる少なくとも1つのヘテロ原子、例えば1から4個のヘテロ原子を含有する、4から10環原子の単環式および二環式芳香族基を指す。用語ヘテロアリールで用いられるヘテロ原子は、酸素、硫黄、および窒素を指す。単環式ヘテロアリールの例には、これに限定されるものではないが、オキサジニル、チアジニル、ジアジニル、トリアジニル、テトラジニル、イミダゾリル、テトラゾリル、イソオキサゾリル、フラニル、フラザニル、オキサゾリル、チアゾリル、チオフェニル、ピラゾリル、トリアゾリル、およびピリミジニルが含まれる。二環式ヘテロアリールの例には、これに限定されるものではないが、ベンゾイミダゾリル、インドリル、イソキノリニル、インダゾリル、キノリニル、キナゾリニル、プリニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、イソインドリル、およびインダゾリルが含まれる。ヘテロアリール基は、非置換であるか、1つまたは複数の以下の基で置換されていてもよい。H、ハロゲン、CN、OH、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜3フッ素化アルキル、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルキル−C1〜3アルキル、NO、NH、NHC1〜6アルキル、N(C1〜6アルキル)、NHC3〜6シクロアルキル、N(C3〜6シクロアルキル)、NHC(O)C1〜6アルキル、NHC(O)C3〜6シクロアルキル、NHC(O)NHC1〜6アルキル、NHC(O)NHC3〜6シクロアルキル、SONH、SONHC1〜6アルキル、SONHC3〜6シクロアルキルSON(C1〜6アルキル)、SON(C3〜6シクロアルキル)、NHSO1〜6アルキル、NHSO3〜6シクロアルキル、CO1〜6アルキル、CO3〜6シクロアルキル、CONHC1〜6アルキル、CONHC3〜6シクロアルキル、CON(C1〜6アルキル)、CON(C3〜6シクロアルキル)OH、OC1〜3アルキル、C1〜3フッ素化アルキル、OC3〜6シクロアルキル、OC3〜6シクロアルキル−C1〜3アルキル、SH、SO1〜3アルキル、C3〜6シクロアルキル、またはSO3〜6シクロアルキル−C1〜3アルキルであり、xは0、1、または2である。
【0024】
「アリールアルキル」は、少なくとも1つのアルキル置換基を有するアリール基を指す。アリールアルキルの例には、これに限定されるものではないが、ベンジル、トルエニル、フェニルエチル、キシレニル、フェニルブチル、フェニルペンチル、およびエチルナフチルが含まれる。アリールアルキル基は、非置換であるか、1つまたは複数の以下の基で置換されていてもよい。H、ハロゲン、CN、OH、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜3フッ素化アルキル、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルキル−C1〜3アルキル、NO、NH、NHC1〜6アルキル、N(C1〜6アルキル)、NHC3〜6シクロアルキル、N(C3〜6シクロアルキル)、NHC(O)C1〜6アルキル、NHC(O)C3〜6シクロアルキル、NHC(O)NHC1〜6アルキル、NHC(O)NHC3〜6シクロアルキル、SONH、SONHC1〜6アルキル、SONHC3〜6シクロアルキルSON(C1〜6アルキル)、SON(C3〜6シクロアルキル)、NHSO1〜6アルキル、NHSO3〜6シクロアルキル、CO1〜6アルキル、CO3〜6シクロアルキル、CONHC1〜6アルキル、CONHC3〜6シクロアルキル、CON(C1〜6アルキル)、CON(C3〜6シクロアルキル)OH、OC1〜3アルキル、C1〜3フッ素化アルキル、OC3〜6シクロアルキル、OC3〜6シクロアルキル−C1〜3アルキル、SH、SO1〜3アルキル、C3〜6シクロアルキル、またはSO3〜6シクロアルキル−C1〜3アルキルであり、xは0、1、または2である。
【0025】
「ヘテロアリールアルキル」は、少なくとも1つのアルキル置換基を有するヘテロアリール基を指す。ヘテロアリールアルキル基は、非置換であるか、1つまたは複数の以下の基で置換されていてもよい。H、ハロゲン、CN、OH、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、C1〜3フッ素化アルキル、C3〜6シクロアルキル、C3〜6シクロアルキル−C1〜3アルキル、NO、NH、NHC1〜6アルキル、N(C1〜6アルキル)、NHC3〜6シクロアルキル、N(C3〜6シクロアルキル)、NHC(O)C1〜6アルキル、NHC(O)C3〜6シクロアルキル、NHC(O)NHC1〜6アルキル、NHC(O)NHC3〜6シクロアルキル、SONH、SONHC1〜6アルキル、SONHC3〜6シクロアルキルSON(C1〜6アルキル)、SON(C3〜6シクロアルキル)、NHSO1〜6アルキル、NHSO3〜6シクロアルキル、CO1〜6アルキル、CO3〜6シクロアルキル、CONHC1〜6アルキル、CONHC3〜6シクロアルキル、CON(C1〜6アルキル)、CON(C3〜6シクロアルキル)OH、OC1〜3アルキル、C1〜3フッ素化アルキル、OC3〜6シクロアルキル、OC3〜6シクロアルキル−C1〜3アルキル、SH、SO1〜3アルキル、C3〜6シクロアルキル、またはSO3〜6シクロアルキル−C1〜3アルキルであり、xは0、1、または2である。
【0026】
「アルキルアミン」は、アミンの窒素に結合したアルキル基を指す。アルキルアミンの例には、これに限定されるものではないが、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ジエチルアミン、およびイソブチルアミンが含まれる。
【0027】
「アルコキシ」は、炭素鎖または環にさらに結合している酸素原子に結合したアルキル基を指す。アルコキシの例には、これに限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、フェノキシ、ブトキシ、イソプロポキシ、およびブトキシが含まれる。
【0028】
「C〜Cアルキル」は、1〜6個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖飽和炭化水素を指す。C〜Cアルキル基の例には、これに限定されるものではないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、およびヘキシルが含まれる。
【0029】
「C〜Cアルケニル」は、2〜6個の炭素原子、および少なくとも1つの二重結合を含有する直鎖または分岐鎖不飽和炭化水素を指す。C〜Cアルケニル基の例には、これに限定されるものではないが、エチレン、プロピレン、1−ブチレン、2−ブチレン、イソブチレン、sec−ブチレン、1−ペンテン、2−ペンテン、イソペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、3−ヘキセン、およびイソヘキセンが含まれる。
【0030】
「C〜Cアルケニル」は、3〜6個の炭素原子、および少なくとも1つの二重結合を含有する直鎖または分岐鎖不飽和炭化水素を指す。C〜Cアルケニル基の例には、これに限定されるものではないが、プロピレン、1−ブチレン、2−ブチレン、イソブチレン、sec−ブチレン、1−ペンテン、2−ペンテン、イソペンテン、1−ヘキセン、2−ヘキセン、3−ヘキセン、およびイソヘキセンが含まれる。
【0031】
「C〜Cアルキニル」は、2〜6個の炭素原子、および少なくとも1つの三重結合を含有する直鎖または分岐鎖不飽和炭化水素を指す。C〜Cアルキニル基の例には、これに限定されるものではないが、アセチレン、プロピン、1−ブチン、2−ブチン、イソブチン、sec−ブチン、1−ペンチン、2−ペンチン、イソペンチン、1−ヘキシン、2−ヘキシン、および3−ヘキシンが含まれる。
【0032】
「C〜Cアルキニル」は、3〜6個の炭素原子、および少なくとも1つの三重結合を含有する直鎖または分岐鎖不飽和炭化水素を指す。C〜Cアルキニル基の例には、これに限定されるものではないが、プロピン、1−ブチン、2−ブチン、イソブチン、sec−ブチン、1−ペンチン、2−ペンチン、イソペンチン、1−ヘキシン、2−ヘキシン、および3−ヘキシンが含まれる。
【0033】
「C〜Cアルコキシ」は、1〜6個の炭素原子、および少なくとも1つの酸素原子を含有する直鎖または分岐鎖飽和または不飽和炭化水素を指す。C〜Cアルコキシの例には、これに限定されるものではないが、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、n−ペントキシ、イソペントキシ、ネオペントキシ、およびヘキソキシが含まれる。
【0034】
「C〜Cシクロアルキル」は、3〜6個の炭素原子を含有する環式飽和炭化水素を指す。C〜Cシクロアルキル基の例には、これに限定されるものではないが、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、およびシクロヘキサンが含まれる。
【0035】
「C〜Cシクロアルキル−C〜Cアルキル」は、1〜3個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖炭化水素でさらに置換されている、3〜6個の炭素原子を含有する環式飽和炭化水素を指す。C〜Cシクロアルキル−C〜Cアルキル基の例には、これに限定されるものではないが、プロピルシクロプロパン、プロピルシクロブタン、エチルシクロプロパン、プロピルシクロペンタン、およびメチルシクロヘキサンが含まれる。
【0036】
用語「3から7員の複素環」は、(i)環炭素原子の1つがN、O、またはS原子で置き換えられている、3から7員の非芳香族単環式シクロアルキル、または(ii)環炭素原子の1〜4個が独立にN、O、またはS原子で置き換えられている、5、6、または7員の芳香族または非芳香族単環式シクロアルキルを指す。非芳香族3から7員の単環式複素環は、環窒素、硫黄、または炭素原子を介して結合することができる。芳香族3から7員の単環式複素環は、環炭素原子を介して結合している。3から7員の単環式複素環基の代表的な例には、これに限定されるものではないが、フラニル、フラザニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、オキサジアゾリル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、ピリミジニル、フェナントリジニル、フェナントロリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドオキサゾール、ピリドイミダゾール、ピリドチアゾール、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、チアジアジニル、チアジアゾリル、チエニル、チエノチアゾリル、チエノオキサゾリル、チエノイミダゾリル、チオモルホリニル、チオフェニル、トリアジニル、トリアゾリルが含まれる。一実施形態において、3から7員の単環式複素環基は、1つまたは複数の以下の基で置換されている。−ハロ、−O−(C〜Cアルキル)、−OH、−CN、−COOR’、−OC(O)R’、アリール、アルキルアリール、−N(R’)、−NHC(O)R’、−C(O)NHR’、−NHC(O)OR’、NH(SOR’)、またはNH(SON(R’))基であり、R’はそれぞれ独立に、−Hまたは非置換−C〜Cアルキルである。他の実施形態において、1つまたは複数の環窒素は、R’、C(O)R’、C(O)H、C(NH)N(R’)、C(O)OR’、C(O)N(R’)、SOR’、ヘテロアリール、C(O)CFで置換されている。
【0037】
「C〜Cフッ素化アルキル」は、他の官能基、例えば=Oでさらに置換することのできる、1〜3個の炭素原子を含有する飽和直鎖または分岐鎖炭化水素を指す。C〜Cフッ素化アルキルの例は、トリフルオロメチル、1,1,1−トリフルオロエチル、およびトリフルオロアセチルである。
【0038】
「縮合アリール−ヘテロシクリル」は、少なくとも2つの位置でヘテロシクリル環系に縮合しているアリール環系を指す。縮合アリール−ヘテロシクリルの例には、これに限定されるものではないが、ベンゾジオキシニルおよびベンゾジオキソリルが含まれる。
【0039】
「アミノ保護基」は、t−ブチルオキシカルボニルアミノ保護基を指す。
【0040】
「対象」は、哺乳動物、例えばヒト、マウス、ラット、モルモット、イヌ、ネコ、ウマ、ウシ、ブタ、または非ヒト霊長目動物、例えばサル、チンパンジー、ヒヒ、またはアカゲザルなどである。
【0041】
本発明にはさらに、有効量のイミダゾピリジン類似体、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物も含まれる。本発明には、薬学的に許容できる塩として提供されるイミダゾピリジン類似体、またはその混合物が含まれる。
【0042】
代表的な「薬学的に許容できる塩」には、例えば水溶性および水不溶性塩、例えば酢酸塩、アムソン酸塩(amsonate)(4,4−ジアミノスチルベン−2,2−ジスルホナート)、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、酒石酸水素塩、ホウ酸塩、臭化物、酪酸塩、エデト酸カルシウム、カンシル酸塩、炭酸塩、塩化物、クエン酸塩、クラブラル酸塩(clavulariate)、二塩酸塩、エデト酸塩、エジシル酸塩、エストール酸塩(estolate)、エシル酸塩、フマル酸塩、グルセプト酸塩(gluceptate)、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキシルレゾルシン酸塩、ヒドラバミン(hydrabamine)、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、ヨウ化物、イソチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、臭化メチル、硝酸メチル、硫酸メチル、ムチン酸塩(mucate)、ナプシル酸塩(napsylate)、硝酸塩、N−メチルグルカミンアンモニウム塩、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩(1,1−メテン−ビス−2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩、アインボン酸塩(einbonate))、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ピクリン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、プロピオン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、サリチル酸塩、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、スルホサリチル酸塩、スラム酸塩(suramate)、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクル酸塩、トシル酸塩、トリエチオジド、および吉草酸塩などが含まれる。
【0043】
イミダゾピリジン類似体に関して用いられるとき、「有効量」は、正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系に関連する障害を治療または予防するのに有効な量である。
【0044】
本明細書では、「0、1、または複数」および「1または複数」という記述は、所与の基における置換基の数の上限がその基の水素の最大数によって決定されることを意味する。
【0045】
本明細書では以下の略語が用いられ、示した定義を有する。ACNはアセトニトリル、DCMはジクロロメタン、DMSOはジメチルスルホキシド、FBSはウシ胎児血清、HPLCは高圧液体クロマトグラフィー、MeOHはメタノール、MSは質量分析、NMPはN−メチル−2−ピロリドン、RPMIはロズウェルパーク記念研究所(Roswell Park Memorial Institute)、TFAはトリフルオロ酢酸、VLUXは発光測定装置である。
【0046】
式(A)のイミダゾピリジン類似体
一態様において、本発明は、式(A)の化合物、
【0047】
【化5】

もしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩を提供し、式中、X、Y、Z、a、b、c、d、R、R、R、R、およびR11は上記に定義した通りである。
【0048】
一実施形態において、Zは、Nである。
【0049】
一実施形態において、aは、1、2、または3である。
【0050】
一実施形態において、bは、1または2である。
【0051】
一実施形態において、dは、0である。
【0052】
一実施形態において、dは、1である。
【0053】
一実施形態において、R、R、およびRはそれぞれ独立に、HまたはC〜Cアルキルであり、Rは上記に定義した通り置換されていてもよい。
【0054】
一実施形態において、Rはそれぞれ独立に、H、または5−(ナフト−2−イル)もしくは6−(ナフト−2−イル)などのナフチル(例えばナフト−2−イル)である。
【0055】
一実施形態において、Rは、H、またはナフチル、例えばナフト−2−イルである。
【0056】
一実施形態において、XおよびYを含有する環は、ピペリジニル、ピロリジニル、またはアゼチジニルであり、それぞれ上記に定義した通り独立に置換されていてもよい。
【0057】
一実施形態において、Rは、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはハロゲン、CN、OH、ハロゲンで置換されていてもよいOC〜Cアルキル、OC〜C10アリール、ハロゲンで置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、NO2、ヘテロシクリル、NHC(O)C〜Cアルキル、NRから独立に選択された1、2、もしくは3個の置換基で置換されていてもよい5から10員のヘテロアリール、またはC〜C10アリールもしくはCO−C〜Cアルキル、または1、2、もしくは3個のCOOC〜Cアルキルで置換されていてもよいヘテロシクリル、または複素環に縮合していてもよいか、もしくはハロゲン、CN、OH、ハロゲンで置換されていてもよいOC〜Cアルキル、OC〜C10アリール、ハロゲンで置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、NO2、ヘテロシクリル、NHC(O)C〜Cアルキル、NRから独立に選択された1、2、もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC〜C10アリール、またはOH、またはSHである。
【0058】
一実施形態において、Rは、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、またはi−ブチルである。
【0059】
一実施形態において、Rは、シクロヘキシルである。
【0060】
一実施形態において、Rは、ピリジル、n−オキソピリジル、ピロリル、インドリル、イミダゾリル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、フラニル、またはベンゾフラニルであり、それぞれ上記に定義した通り独立に置換されていてもよい。
【0061】
一実施形態において、Rは、ピペリジニルまたはピリミジンジオン−イルであり、それぞれ定義した通り独立に置換されていてもよい。
【0062】
一実施形態において、Rは、フェニルまたはナフチルであり、それぞれ上記に定義した通り独立に置換されていてもよい。
【0063】
一実施形態において、R11は、H、COOR、C〜Cアルキルカルボニル、CONR、SONR、SO、またはアリールおよびハロゲンからなる群から独立に選択された1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC〜Cアルキル、またはNRである。
【0064】
一実施形態において、R11は、COO−C〜Cアルキルである。
【0065】
一実施形態において、R11は、SOアリール、またはSO〜Cアルキルである。
【0066】
一態様において、本発明は、式(A)の化合物、
【0067】
【化6】

もしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩を提供し、式中、R、R、R、R11、X、Y、a、b、c、およびdは、式(A)に関して上記に定義した通りである。
【0068】
実例となる式Aの化合物を下記の表の化合物によって例示する。
【0069】
【表1−1】

【0070】
【表1−2】

【0071】
【表1−3】

【0072】
【表1−4】

【0073】
【表1−5】

【0074】
【表1−6】

【0075】
一態様において、本発明は、式(A)の化合物、
【0076】
【化7】

もしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩を提供し、式中、R、R、R、R、R、およびRは、式(A)に関して上記に定義した通りである。
【0077】
一実施形態において、Rは、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブチル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、チエニル、ピリミジニル、イミダゾリル、インドリル、フリル、ピロリル、ピリジニル、およびキノリニルからなる群から選択される。
【0078】
一実施形態において、Rは、シクロアルキルである。一実施形態において、Rは、C〜Cアルキルである。一実施形態において、Rは、縮合アリール−ヘテロシクリルである。一実施形態において、Rは、ベンゾジオキソリルである。一実施形態において、Rは、ベンゾジオキシニルである。一実施形態において、Rは、ヘテロアリールである。一実施形態において、Rは、ベンゾチエニルである。一実施形態において、Rは、ベンゾフラニルである。一実施形態において、Rは、チエニルである。一実施形態において、Rは、フリルである。一実施形態において、Rは、インドリルである。一実施形態において、Rは、ピロリルである。一実施形態において、Rは、ピリジニルである。一実施形態において、Rは、キノリニルである。一実施形態において、Rは、イミダゾリルである。一実施形態において、Rは、ピリミジニルである。
【0079】
実例となる式Aの化合物を下記の表の化合物によって例示する。
【0080】
【表2−1】

【0081】
【表2−2】

【0082】
一実施形態において、式Aの化合物は、7−(ナフタレン−2イル)−3−(ピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジンである。
【0083】
他の態様において、本発明は、式(A)の化合物、
【0084】
【化8】

もしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩を提供し、式中、R、R、R、R、およびRは、式(A)に関して上記に定義した通りである。
【0085】
実例となる式Aの化合物を下記の表の化合物によって例示する。
【0086】
【表3−1】

【0087】
【表3−2】

【0088】
イミダゾピリジン類似体の使用方法
本発明のイミダゾピリジン類似体は、正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系のアゴニズムを示し、したがって異常な細胞増殖を阻害し、かつ/または健全な細胞再生もしくは健全な細胞増殖を促進するために用いることができる。したがってイミダゾピリジン類似体は、骨障害を含む、正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系の障害の治療において有効である。イミダゾピリジン類似体はまた、癌および神経学的状態を含む、他の正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系の障害の治療にも有効である可能性がある。具体的には、本発明のイミダゾピリジン類似体は骨同化成長特性を有し、癌細胞増殖阻害作用を有し、癌の治療に有効である。治療することのできる癌の種類には、これに限定されるものではないが、固形癌および悪性リンパ腫、さらに白血病、皮膚癌、膀胱癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、結腸癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、脳腫瘍が含まれる。治療することのできる神経学的状態の種類には、これに限定されるものではないが、末梢神経障害、脊髄損傷、パーキンソン病、記憶喪失、およびアルツハイマー病が含まれる。
【0089】
治療的投与
動物に投与するとき、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、ニートで、または生理学的に許容できる担体もしくはビヒクルを含む組成物の成分として投与できる。本発明の組成物は、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩と、生理学的に許容できる担体、賦形剤、または希釈剤を混合することを含む方法を用いて調製できる。混合は、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩と、生理学的に許容できる担体、賦形剤、または希釈剤を混合するためのよく知られている方法を用いて達成できる。
【0090】
本発明のイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩を含む本発明の組成物は経口で投与できる。本発明のイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩はまた、他の任意の好都合な経路、例えば注入またはボーラス注射によって、上皮または粘膜皮膚内層(例えば、口腔、直腸、膣、および腸粘膜)からの吸収によって投与することもでき、別の治療薬と共に投与できる。投与は全身または局所であってよい。リポソーム、微粒子、マイクロカプセル、およびカプセルへのカプセル化を含む、種々の知られている送達系を用いることができる。
【0091】
投与方法には、これに限定されるものではないが、皮内、筋内、腹腔内、血管内(例えば、動脈内または静脈内)、皮下、鼻腔内、硬膜外、経口、舌下、大脳内、膣内、経皮、直腸、吸入、または局所、特に耳、鼻、目、もしくは皮膚への局所が含まれる。いくつかの例では、投与によってイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩が血流に放出される。適切な投与様式は、容易に決定でき、医師(practitioner)の裁量に任される。
【0092】
一実施形態において、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、経口投与される。
【0093】
他の実施形態において、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、静脈内投与される。
【0094】
他の実施形態において、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、局所投与できる。これは、例えば手術中の局所注入、局所適用(例えば手術後に創傷包帯と併せて)、注射、カテーテルを用いて、坐剤または水腫(edema)を用いて、またはインプラントによって達成することができ、前記インプラントは、シアラスティック(sialastic)膜などの膜、または繊維を含む、多孔性、非多孔性、またはゼラチン材料のものである。
【0095】
いくつかの実施形態において、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、脳室内、髄腔内注射、傍脊椎注射、硬膜外注射、注腸、および末梢神経近傍への注射によるものを含む任意の適切な経路によって、中枢神経系、循環系、または胃腸管に導入できる。脳室内注射は、例えばOmmayaリザーバなどのリザーバに接続した脳室内カテーテルによって容易に行うことができる。
【0096】
例えば、吸入器またはネブライザの使用、およびエアロゾル化剤を用いる製剤化によって、またはフルオロカーボンもしくは合成肺サーファクタントでの灌流を介して、経肺投与も用いることができる。いくつかの実施形態において、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、トリグリセリドなどの従来からの結合剤および賦形剤を用いて、坐剤として製剤化できる。
【0097】
他の実施形態において、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、ベシクル、具体的にはリポソームで送達できる(Langer、Science 249:1527〜1533(1990)ならびにTreatら、Liposomes in the Therapy of Infectious Disease and Cancer 317〜327頁および353〜365頁(1989)参照)。
【0098】
さらに他の実施形態において、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、制御放出系または持続放出系で送達できる(例えば、Goodson、Medical Applications of Controlled Release、第2巻、115〜138頁(1984)参照)。Langer、Science 249:1527〜1533(1990)による総説に論じられている他の制御または持続放出系を用いることもできる。一実施形態において、ポンプを用いることができる(Langer、Science 249:1527〜1533(1990);Softon、CRC Crit.Ref.Biomed.Eng.14:201(1987);Buchwaldら、Surgery 88:507(1980);およびSaudekら、N.Engl.J.Med.321:574(1989))。他の実施形態において、ポリマー材料を用いることができる(Medical Applications of Controlled Release(LangerおよびWise編、1974);Controlled Drug Bioavailability,Drug Product Design and Performance(SmolenおよびBall編、1984);RangerおよびPeppas、J.Macromol.Sci.Rev.Macromol.Chem.2:61(1983);Levyら、Science 228:190(1935);Duringら、Ann.Neural.25:351(1989);ならびにHowardら、J.Neurosurg.71:105(1989)参照)。
【0099】
さらに他の実施形態において、制御または持続放出系は、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩の標的、例えば生殖器官に近接して配置することができ、それにより全身投与量の一部しか必要としない。
【0100】
本発明の組成物は、場合により適切な量の生理学的に許容できる賦形剤を含むことができる。
【0101】
そのような生理学的に許容できる賦形剤は、落花生油、大豆油、鉱油、ゴマ油などの石油、動物、植物、または合成由来のものを含む、油および水などの液体であってよい。生理学的に許容できる賦形剤は、食塩水、アラビアゴム、ゼラチン、デンプンペースト、タルク、ケラチン、コロイド状シリカ、尿素などであってよい。さらに、助剤、安定化剤、増粘剤、潤滑剤、および着色剤を用いることができる。一実施形態において、生理学的に許容できる賦形剤は、動物に投与されるとき滅菌されている。生理学的に許容できる賦形剤は、製造および貯蔵条件下で安定であるべきであり、微生物の汚染作用に対して保護されるべきである。イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩が静脈内投与されるとき、水は特に有用な賦形剤である。食塩水、ならびにデキストロースおよびグリセロール水溶液も、特に注射溶液の場合、液体賦形剤として用いることができる。生理学的に許容できる適切な賦形剤にはさらに、デンプン、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、タルク、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレン、グリコール、水、エタノールなどが含まれる。本発明の組成物はまた、所望であれば、少量の湿潤剤もしくは乳化剤、またはpH緩衝剤を含有できる。
【0102】
溶液、懸濁液、エマルション、シロップ、およびエリキシルの調製において、液体担体を用いることができる。本発明のイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩を、水、有機溶媒、その両方の混合物などの薬学的に許容できる液体担体、または薬学的に許容できる油もしくは脂肪に溶解または懸濁することができる。液体担体は、可溶化剤、乳化剤、緩衝剤、保存剤、甘味剤、香味剤、懸濁化剤、増粘剤、着色剤、粘度調節剤、安定化剤、または浸透圧調節剤を含む、他の適切な医薬添加剤を含有できる。経口および非経口投与に適した液体担体の例には、水(特に上記の添加剤を含有する、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム溶液を含むセルロース誘導体)、アルコール(一価アルコールおよび多価アルコール、例えばグリコールを含む)およびそれらの誘導体、ならびに油(例えば、分画ヤシ油および落花生油)が含まれる。非経口投与の場合、担体は、オレイン酸エチルおよびミリスチン酸イソプロピルなどの油性エステルであることもできる。非経口投与の場合、滅菌液体担体は滅菌液体形態組成物中で用いられる。加圧組成物の液体担体は、ハロゲン化炭化水素、または薬学的に許容できる他の噴射剤であってよい。
【0103】
本発明の組成物は、溶液、懸濁液、エマルション、錠剤、丸剤、ペレット、カプセル剤、液体を含有するカプセル剤、散剤、持続放出製剤、坐剤、エマルション、エアロゾル、スプレー、懸濁液、または使用に適した他の任意の形態をとることができる。一実施形態において、組成物はカプセルの形態である。他の適切な生理学的に許容できる賦形剤の例は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、1447〜1676頁(Alfonso R.Gennaro編、第19版、1995、その開示は参照により本明細書に援用される)に記載されている。
【0104】
一実施形態において、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、ヒトへの経口投与に適した組成物として、日常的な手順に従って製剤化される。経口送達用の組成物は、例えば、錠剤、ロゼンジ、口腔形態、トローチ、水性または油性懸濁液または溶液、顆粒剤、散剤、エマルション、カプセル剤、シロップ、またはエリキシルの形態であってよい。経口投与組成物は、医薬品として口当たりのよい調剤を提供するために、1種または複数の作用剤、例えば、フルクトース、アスパルテーム、またはサッカリンなどの甘味剤、ペパーミント、ウィンターグリーン油、またはチェリーなどの香味剤、着色剤、および保存剤を含有できる。散剤では、担体は、微粉化された固体であってよく、これは微粉化されたイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩との混合物である。錠剤では、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、必要とされる圧縮特性を有する担体と適切な割合で混合され、所望の形状および大きさに圧縮される。散剤および錠剤は、約0.01%から99%のイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩を含有できる。
【0105】
カプセル剤は、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩と、薬学的に許容できるデンプン(例えば、トウモロコシ、ジャガイモ、またはタピオカデンプン)、糖、人工甘味剤、粉末セルロース(結晶性および微結晶性セルロースなど)、小麦粉、ゼラチン、ゴムなどの不活性充填剤および/または希釈剤との混合物を含有することができる。
【0106】
錠剤製剤は、通常の圧縮法、湿式造粒法、または乾式造粒法で製造することができ、薬学的に許容できる希釈剤、結合剤、潤滑剤、崩壊剤、表面改質剤(界面活性剤を含む)、懸濁化剤、または安定化剤(これに限定されるものではないが、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、タルク、糖、ラクトース、デキストリン、デンプン、ゼラチン、セルロース、メチルセルロース、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ポリビニルピロリドン、アルギン酸、アラビアゴム、キサンタンガム、クエン酸ナトリウム、複合ケイ酸塩、炭酸カルシウム、グリシン、スクロース、ソルビトール、第二リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、ラクトース、カオリン、マンニトール、塩化ナトリウム、低融点ロウ、およびイオン交換樹脂を含む)を用いることができる。表面改質剤には、ノニオンおよびアニオン表面改質剤が含まれる。表面改質剤の代表的な例には、これに限定されるものではないが、ポロキサマー188、塩化ベンザルコニウム、ステアリン酸カルシウム、セトステアリルアルコール、セトマクロゴール乳化ロウ、ソルビタンエステル、コロイド状二酸化ケイ素、リン酸塩、ドデシル硫酸ナトリウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、およびトリエタノールアミンが含まれる。
【0107】
さらに、錠剤または丸剤形態である場合、組成物は胃腸管での崩壊および吸収を遅延し、それによって長時間にわたる持続した作用を提供するように、被覆することができる。浸透活性駆動化合物もしくはその互変異性体、またはその化合物の薬学的に許容できる塩を包囲する選択的透過性膜も経口投与組成物に適している。これら後者のプラットフォームでは、カプセル周囲の環境に由来する流体が駆動化合物に吸収され、カプセルは膨脹して開口部から作用剤または作用剤組成物を排出することができる。これらの送達プラットフォームは、即時放出製剤のスパイクプロファイルとは対照的に、本質的に0次の送達プロファイルを提供できる。モノステアリン酸グリセロールまたはステアリン酸グリセロールなどの時間遅延材料も用いることができる。経口組成物は、マンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、セルロース、および炭酸マグネシウムなどの標準的な賦形剤を含むことができる。一実施形態において、賦形剤は医薬品グレードのものである。
【0108】
他の実施形態において、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、静脈内投与用に製剤化することができる。典型的には、静脈内投与用の組成物は、滅菌等張水性緩衝液を含む。必要であれば、組成物は可溶化剤を含むこともできる。静脈内投与用の組成物は、場合により、注射部位の痛みを軽減するために、リグノカインなどの局所麻酔剤を含むことができる。一般に成分は、例えば活性剤の量を表示するアンプルまたはサシェなどの密閉容器中の凍結乾燥粉末または無水濃縮物として、個別にまたは単位投与形態に合わせて混合されて供給される。イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩が注入によって投与される場合、例えば、医薬品グレード滅菌水または食塩水を含有する注入ボトルを用いて分散できる。イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩が注射によって投与される場合、投与前に成分を混合できるように、注射用滅菌水または食塩水のアンプルを提供することができる。
【0109】
他の実施形態において、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、経皮パッチを使用することにより、経皮投与できる。経皮投与には、上皮および粘膜組織を含む、身体表面および身体通路の内層を経る投与が含まれる。そのような投与は、ローション、クリーム、泡状物、パッチ、懸濁液、溶液、および坐剤(例えば、直腸または膣)中の本発明のイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩を用いて行うことができる。
【0110】
経皮投与は、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩、およびイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩に不活性であり、皮膚に非毒性であり、全身吸収用作用剤の皮膚を介する血流への送達を可能にする担体を含有する経皮パッチを使用することによって達成できる。担体は、クリームもしくは軟膏、ペースト、ゲル、または閉鎖デバイスなどのいくつかの形態をとることができる。クリームまたは軟膏は、粘性液体、または水中油型もしくは油中水型の半固体エマルションであってよい。活性成分を含有する石油または親水性石油に分散された吸収性粉末からなるペーストも適している可能性がある。様々な閉鎖デバイスを用いて、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩を血中に放出することができ、例えば担体を伴う、または担体を伴わないイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩を含有するリザーバ、または活性成分を含有するマトリクスを被覆する半透過性膜などである。
【0111】
本発明のイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、通常の坐剤の形態で直腸または経膣投与することができる。坐剤製剤は、坐剤の融点を変えるためロウの添加を伴うまたは伴わないカカオ脂、およびグリセリンを含む従来の材料から製造することができる。様々な分子量のポリエチレングリコールなどの水溶性坐剤基剤も用いることができる。
【0112】
イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、制御放出もしくは持続放出手段によって、または当業者に知られている送達デバイスによって投与できる。そのような投与形態は、例えば、ヒドロプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリクス、ゲル、透過性膜、浸透系、多層コーティング、微粒子、リポソーム、ミクロスフェア、または所望の放出プロファイルを提供する様々な割合のそれらの組合せを用いて、1種または複数の活性成分の制御放出または持続放出を提供するために用いることができる。本明細書に記載したものを含む、当業者に知られている適切な制御放出または持続放出製剤は、本発明の活性成分と共に用いるために容易に選択できる。したがって本発明は、これに限定されるものではないが、制御放出または持続放出に適合させた錠剤、カプセル剤、ゲルキャップ、およびカプレットなどの経口投与に適した単回単位投与形態を包含する。制御放出または持続放出組成物の利点には、薬物活性の延長、投与頻度の低減、および処置される動物によるコンプライアンスの向上が含まれる。加えて、制御放出または持続放出組成物は、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩の作用開始時間、または血中濃度などの他の特性に有利な影響を及ぼすことができ、したがって有害な副作用の発生を低減できる。
【0113】
制御放出または持続放出組成物は、所望の治療または予防効果を迅速にもたらす量のイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩を最初に放出し、長時間にわたってこのレベルの治療または予防効果を維持する他の量のイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩を段階的かつ継続的に放出できる。体内でイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩を一定レベルに維持するために、代謝され体から排出されるイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩の量を補充する速度で、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩を投与形態から放出することができる。活性成分の制御放出または持続放出は、これに限定されるものではないが、pHの変化、温度の変化、酵素の濃度もしくは利用率、水の濃度もしくは利用率、または他の生理学的条件を含む種々の条件によって刺激され得る。
【0114】
いくつかの実施形態において、本発明は、本発明のイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩のプロドラッグを対象とする。様々な形態のプロドラッグが当分野で知られており、例えば、Bundgaard(編)、Design of Prodrugs、Elsevier(1985);Widderら(編)、Methods in Enzymology、第4巻、Academic Press(1985);Kgrogsgaard−Larsenら(編)、「Design and Application of Prodrugs」、Textbook of Drug Design and Development、第5章、113〜191(1991);Bundgaardら(編)、Journal of Drug Delivery Reviews、8:1〜38(1992);Bundgaardら、J.Pharmaceutical Sciences、77:285以下参照(1988);ならびにHiguchiおよびStella(編)、Prodrugs as Novel Drug Delivery Systems、American Chemical Society(1975)に論じられている。正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系関連の障害を治療または予防するのに有効なイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩の量は、標準的な臨床技法を用いて決定できる。さらに、適切な用量範囲の特定を助けるために、場合によりin vitroまたはin vivoアッセイを用いることができる。用いられる正確な用量は、投与経路、状態、処置される状態の重篤度、ならびに処置される個体に関連する様々な身体的要因にも依存することがあり、通常の技能を有する健康管理医の判断に従って決定できる。典型的な用量は、1日体重1kg当たり約0.001mgから約250mg、一実施形態において、1日体重1kg当たり約1mgから約250mg、他の実施形態において、1日体重1kg当たり約1mgから約50mg、他の実施形態において、1日体重1kg当たり約1mgから約20mgの範囲となる。等価用量を様々な時間にわたって投与することができ、これに限定されるものではないが、約2時間毎、約6時間毎、約8時間毎、約12時間毎、約24時間毎、約36時間毎、約48時間毎、約72時間毎、約1週間毎、約2週間毎、約3週間毎、約1カ月毎、および約2カ月毎が含まれる。全治療過程に相当する投与数および投与頻度は、通常の技能を有する健康管理医の判断に従って容易に決定できる。本明細書に記載する有効投与量は投与される全量を指し、すなわち1つより多いイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩が投与される場合、有効投与量は投与される全量に相当する。
【0115】
一実施形態において、医薬組成物は、例えば錠剤、カプセル剤、散剤、溶液、懸濁液、エマルション、顆粒剤、または坐剤などの単位投与形態である。そのような形態において、組成物は、適切な量の活性成分を含有する単位用量にさらに分割され、単位投与形態は、包装された組成物、例えば小包散剤、バイアル、アンプル、充填済みシリンジ、または液体含有サシェであってよい。単位投与形態は、例えばカプセルもしくは錠剤自体であってよく、または適切な数の包装形態の任意のそのような組成物であってよい。そのような単位投与形態は、約1mg/kgから約250mg/kgを含有することができ、単回用量、または2回以上の分割用量で与えられてもよい。
【0116】
イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、ヒトに使用する前に、所望の治療または予防活性に関してin vitroまたはin vivoでアッセイを行うことができる。安全性および有効性を実証するために、動物モデル系を用いることができる。
【0117】
正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系関連の障害を治療または予防する本発明の方法は、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩を投与する動物に、別の治療薬を投与することをさらに含むことができる。
【0118】
他の治療薬の有効量は当業者によく知られている。しかしながら、他の治療薬の最適な有効量範囲の決定は十分に当業者の範囲内である。イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩と他の治療薬は、相加的に作用することができ、または一実施形態において、相乗的に作用できる。別の治療薬が動物に投与される本発明の一実施形態において、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩の有効量は、他の治療薬が投与されない場合の有効量より少ない。この場合、理論に縛られるものではないが、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩と他の治療薬は相乗的に作用すると考えられる。
【0119】
本発明の方法および組成物において有用である適切な他の治療薬には、これに限定されるものではないが、癌薬、アルツハイマー薬、骨障害薬、骨粗鬆症薬、関節リウマチ薬、変形性関節症薬、およびホルモン補充薬が含まれる。
【0120】
本発明の方法および組成物において有用である適切な癌薬には、これに限定されるものではないが、テモゾロミド、トポイソメラーゼI阻害剤、プロカルバジン、デカルバジン、ゲムシタビン、カペシタビン、メトトレキサート、タキソール、タキソテール、メルカプトプリン、チオグアニン、ヒドロキシウレア類、シタラビン、シクロホスファミド、イホスファミド、ニトロソウレア、シスプラチン、カルボプラチン、マイトマイシン、デカルバジン、プロカルビジン、エトポシド、テニポシド、カンパテシン類(campathecins)、ブレオマイシン、ドキソルビシン、イダルビシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、プリカマイシン、ミトキサントロン、L−アスパラギナーゼ、ドキソルビシン、エピルビシン、5−フルオロウラシル、タキサン類(ドセタキセルおよびパクリタキセルなど)、ロイコボリン、レバミソール、イリノテカン、エストラムスチン、エトポシド、ナイトロジェンマスタード類、BCNC、ニトロソウレア類(カルムスチンおよびロムスチンなど)、ビンカアルカロイド類(ビンブラスチン、ビンクリスチン、およびビノレルビンなど)、白金錯体(シスプラチン、カルボプラチン、およびオキサリプラチンなど)、メシル酸イマニチブ、ヘキサメチルメラミン、トポテカン、チロシンキナーゼ阻害剤、チルホスチン類、ハービマイシンA、ゲニステイン、エルブスタチン、およびラベンダスチンAが含まれる。
【0121】
本発明の方法および組成物において有用である他の治療薬には、これに限定されるものではないが、ヒドロキシジン、酢酸グラチラマー、インターフェロンβ−1a、インターフェロンβ−1b、ミトキサントロン、およびナタリズマブが含まれる。
【0122】
本発明の方法および組成物において有用である適切なアルツハイマー薬には、これに限定されるものではないが、ドネペジル、ガランタミン、メマンチン、ナイアシン、リバスチグミン、およびタクリンが含まれる。
【0123】
本発明の方法および組成物において有用である適切な骨障害および/または骨粗鬆症薬には、これに限定されるものではないが、アレンドロネート、バゼドキシフェン、カルシトニン、クロミフェン、ラソフォキシフェン、オルメロキシフェン、ラロキシフェン、タモキシフェン、およびトレミフェンが含まれる。
【0124】
本発明の方法および組成物において有用である適切な関節リウマチ薬には、これに限定されるものではないが、アバタセプト、アセトアミノフェン、アダリムマブ、アスピリン、オーラノフィン、アザチオプリン、セレコキシブ、シクロホスファミド、シクロスポリン、ジクロフェナク、エタネルセプト、ヒドロキシクロロキン、イブプロフェン、インドメタシン、インフリキシマブ、ケトプロフェン、レフルノミド、メトトレキサート、ミノサイクリン、ナブメトン、ナプロキセン、リツキシマブ、およびスルファサラジンが含まれる。
【0125】
本発明の方法および組成物において有用である適切な変形性関節症薬には、これに限定されるものではないが、アセトアミノフェン、アスピリン、セレコキシブ、コルチゾン、ヒアルロン酸、イブプロフェン、ナブメトン、ナプロキセン、ロフェコキシブ、およびバルデコキシブが含まれる。
【0126】
本発明の方法および組成物において有用である適切なホルモン補充薬には、これに限定されるものではないが、エストロゲン、エストラジオール、メドロキシプロゲステロン、ノレシンドロン、およびプロゲステロンが含まれる。
【0127】
一実施形態において、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、他の治療薬と同時に投与される。
【0128】
一実施形態において、同じ組成物中に有効量のイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩、および有効量の他の治療薬を含む組成物を投与することができる。
【0129】
他の実施形態において、有効量のイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩を含む組成物と、有効量の他の治療薬を含む別の組成物を同時に投与することができる。
【0130】
他の実施形態において、有効量のイミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、有効量の別の治療薬の投与前または投与後に投与される。この実施形態において、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、他方の治療薬がその治療効果を発揮している間に投与されるか、または他方の治療薬は、イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩が正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系関連の障害を治療もしくは予防するための予防もしくは治療効果を発揮している間に投与される。
【0131】
他の実施形態において、薬学的に許容できる担体は経口投与に適しており、組成物は経口投与形態を含む。
【0132】
イミダゾピリジン類似体もしくはその互変異性体、またはイミダゾピリジン類似体の薬学的に許容できる塩は、市販され入手可能な化合物、既知の化合物、または既知の方法で調製された化合物から出発する様々な方法を用いて調製できる。本発明の多くの化合物の一般的な合成経路は以下のスキームに包含される。スキームに示していない保護および脱保護ステップがこれらの合成に必要とされる可能性があり、標的分子の官能性に適合させるためにステップの順序を変えてよいことが、当業者には理解される。
【0133】
イミダゾピリジン類似体の製造方法
イミダゾピリジン類似体を製造するのに有用な方法を以下の実施例に記載し、スキーム1に一般的に示す。
【0134】
本発明の化合物の調製に用いる試薬は、市販され入手可能であるか、または文献に記載されている標準的な手順で調製できる。本発明に従って、式Aの化合物を以下の反応スキームによって生成する。
【0135】
【化9】

【0136】
、R、R、R、R、およびRは上記に定義した通りである。
【0137】
式Aの化合物は、t−ブチルオキシカルボニルアミノ保護基(P)を除去する任意の通常の方法によって、式VIIIの化合物から調製できる。本発明の好ましい実施形態において、式VIIIの化合物(P=tert−ブトキシカルボニル)を室温で、ジクロロメタン中トリフルオロ酢酸で処理して、Aを得る。
【0138】
式VIIIの化合物は、任意のアルデヒド、アルデヒド等価物、または酸による環化によって、式VIIの化合物から調製できる。この反応は、環化を生じる任意の通常の方法によって行われる。本発明の好ましい実施形態において、ジアミンをオルトギ酸トリエチル、オルト酢酸トリエチル、またはアルデヒドで処理する。
【0139】
式VIIの化合物は、ニトロ官能基をアミンに還元することによって、式VIの化合物から調製できる。ニトロ基を還元する任意の通常の方法を用いることができる。本発明の好ましい実施形態によれば、式VIの化合物をメタノール中パラジウム炭素および水素で処理する。
【0140】
式VIの化合物は、環窒素において基(P)で適切に保護した4−アミノピペリジンでクロロ官能基を置換することによって、式Vの化合物から調製できる。その後の良好な環化を促進するために、この一時的保護基(P)をペンダントアミンに用いて、式VIIIの化合物を調製する(P=任意の通常のアミン保護基、適切なアミン保護基の使用についての総説は以下を参照のこと:Greene,T.W.、Wutts,P.G.M.、Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、Wiley and Sons、New York、1999)。本発明の好ましい実施形態において、P=tert−ブトキシカルボニルであり、合成の適切なステップでカルバマートを脱保護するための任意の通常の方法を用いることができる。本発明の好ましい実施形態において、クロロ官能基のtert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボキシラートによる置換は、炭酸ナトリウムを用いてアセトニトリルまたはNMP中で行い、加熱して式VIの化合物を得る。
【0141】
式Vの化合物は、芳香族ヒドロキシル基をクロロ官能基に転換するための任意の通常の方法によって、式IVの化合物から調製できる。本発明の好ましい実施形態において、この転換は、オキシ塩化リンを用いて行われる。
【0142】
式IVの化合物は、脱ベンジル化によって、式IIIの化合物から調製できる。ベンジルエーテルのアルコールへの転換は、ベンジル基を除去するための任意の通常の方法を用いて達成される。本発明の好ましい実施形態において、式IIIの化合物を6N塩酸水溶液で処理し、100℃で加熱して、ベンジル基を除去する。
【0143】
式IIIの化合物は、Suzuki反応によって、式IIの化合物から調製できる。Suzuki反応を行うための任意の通常の方法を用いることができる。本発明の好ましい実施形態において、1,2−ジメトキシエタンおよび水中、水酸化バリウムと共に2−ナフチルボロン酸を用いる。触媒は100℃で加熱しながら、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)を用いた。
【0144】
式IIの化合物は、Arvanitisら(Bioorg.Med.Chem Lett.2003、13、125〜128)によって前に報告されている通り、化合物Iから調製できる。
【実施例】
【0145】
以下の一般的な方法は、本発明のイミダゾピリジン類似体の合成を概説するものである。
【0146】
以下の実施例および中間体のHPLCおよびLC/MS法
方法A:カラム;Xterra MS C18、5μ、50×2.1mm。移動相:90/10〜5/95水(0.1%ギ酸)/アセトニトリル(0.1%ギ酸)、2分間、保持1.5分間、0.8mL/分、210〜400nm。
方法B:LC/MS:YMC CombiScreen ProC18 50×4.6mm I.D.カラム、S−5μm、12nm。流速1.0mL/分。勾配:10分間かけて10/90アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.1%TFA)から100%アセトニトリル。3分間100%アセトニトリルで保持し、次いで2分間かけて10/90に戻す。MS検出はESIポジティブモードでThermoFinnigan AQA質量分析計を用いる。
方法C:カラム;Xterra RP18、3.5μ、150×4.6mm。移動相:85/15〜5/95リン酸緩衝液(pH=2.1)/ACN+MeOH(1:1)10分間、保持4分間、1.2mL/分、210〜370nm。
方法D:YMC CombiPrep ProC18 50×20mm I.D.カラム、S−5μm、12nm。流速20mL/分。勾配:10分間かけて10/90アセトニトリル/水(両方の溶媒に0.1%TFA)から100%アセトニトリル、次いで3分間100%アセトニトリルで保持し、2分間かけて10/90アセトニトリル/水に戻す。
方法E:カラム:Waters Atlantis C18、5μ、2×50mm。移動相:95/5〜5/95水(10mM酢酸アンモニウム)/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウム)、2.5分間、保持1.5分間、0.8mL/分、210〜400nm。
方法F:カラム;Xterra RP18、3.5μ、150×4.6mm。移動相:85/15〜5/95ギ酸アンモニウム緩衝液(pH=3.5)/ACN+MeOH(1:1)10分間、保持4分間、1.2mL/分、210〜370nm。
方法G:カラム;Xterra RP18、3.5μ、150×4.6mm。移動相:85/15〜5/95重炭酸アンモニウム緩衝液(pH=9.5)/ACN+MeOH(1:1)10分間、保持4分間、1.2mL/分、210〜370nm。
方法H:カラム:Waters Atlantis C18、5μ、4.6×150mm。移動相:95/5〜5/95水(0.1%ギ酸)/アセトニトリル(0.1%ギ酸)、6分間、保持12分間、1.5mL/分、210〜400nm。
方法I:カラム:Sunfire prepC18、5μ、19×50mm。流速20mL/分。勾配:10分間かけて10/90アセトニトリル/水から100%アセトニトリル、次いで3分間100%アセトニトリルで保持し、2分間かけて10/90アセトニトリル/水に戻す。
方法J:Waters Gemini C18 50×20mmI.D.カラム、S−5μm、12nm。流速20mL/分。勾配:10分間かけて10/90アセトニトリル/水(水中0.05%アンモニア)から100%アセトニトリル、次いで3分間100%アセトニトリルで保持し、2分間かけて10/90アセトニトリル/水に戻す。
【0147】
(実施例1)
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【0148】
【化10】

2−(ベンジルオキシ)−4−クロロ−3−ニトロピリジン
ベンゼン(80mL)中4−クロロ−3−ニトロ−2−ピリジン(4.0g、22.9mmol)、ベンジルブロミド(3.3mL、27.5mmol)、および炭酸銀(7.6g、27.5mmol)の混合物を丸底フラスコに加えた。フラスコをアルミホイルで包み、反応物を暗所に保ち、室温で攪拌した。3日後、混合物をセライトで濾過し、セライトをベンゼンおよびメタノールで洗浄した。濾液と洗浄液を合わせ、濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフ(溶出液として0%〜30%酢酸エチル:ヘキサン勾配)を行い、ベンジル化生成物を得た。5.1g(84%)。HPLC (方法A): Rt = 10.3分. MS: [M+H]+ = 265.
【0149】
【化11】

2−(ベンジルオキシ)−4−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン
塩化アリール(8.6g、32.6mmol)、1,2−ジメトキシエタン(200mL)、および水(80mL)を含有する丸底フラスコに、2−ナフチルボロン酸(5.6g、32.6mmol)および水酸化バリウム(10.6g、65.2mmol)を添加した。反応混合物に10分間、窒素を通気した。パラジウム触媒を添加し、反応物を100℃で18時間加熱した。反応物を酢酸エチルと水に分配し、酢酸エチルで抽出した(2×)。合わせた有機層を水(1×)およびブライン(1×)で洗浄し、MgSOで乾燥、濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフ(溶出液として10%酢酸エチル:ヘキサン)を行い、ナフチルピリジンを得た。7.5g(65%)。HPLC (方法A): Rt = 11.5分. MS: [M+H]+ = 357.
【0150】
【化12】

4−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン−2−オール
2−(ベンジルオキシ)−4−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン(100mg、0.28mmol)の6N HCl(5mL)溶液を100℃で18時間加熱した。反応物を大きい三角フラスコに注入し、氷を加えた。6N KOHを用いて、この溶液をpH7に中和し、酢酸エチルで抽出した(4×)。合わせた有機抽出物をMgSOで乾燥し、濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフ(溶出液として20%〜100%酢酸エチル:ヘキサン勾配)を行い、脱ベンジル化物質を得た。43mg(58%)。HPLC (方法A): Rt = 8.3分. MS: [M+H]+ = 267.
【0151】
【化13】

2−クロロ−4−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン
4−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン−2−オール(1.3g、4.9mmol)のオキシ塩化リン(50mL)溶液を100℃で3日間加熱した。反応物を0℃に冷却した。冷却した溶液を大容量の三角フラスコの氷上にゆっくりと注いだ(注意:オキシ塩化リンは水/氷と激しく反応する。細心の注意を払って使用のこと)。この水溶液を酢酸エチルで抽出し(2×)、MgSOで乾燥、濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフ(溶出液として20%酢酸エチル:ヘキサン)を行い、塩化物を得た。905mg(65%)。HPLC (方法A): Rt = 10.6分. MS: [M+H]+ = 285.
【0152】
【化14】

tert−ブチル4−{[4−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
2−クロロ−4−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン(3.5g、12.3mmol)および4−アミノ−1−boc−ピペリジン(3.2g、16.0mmol)のアセトニトリル(80mL)溶液に、炭酸ナトリウム(3.3g、30.8mmol)を添加した。反応物を70℃で加熱した。3週間後、反応は80%完了した。追加の4−アミノ−1−boc−ピペリジン(1.7g、8.5mmol)および炭酸ナトリウム(1.7g、16.0mmol)を添加し、反応物を70℃で1週間加熱した(注:続く置換反応は溶媒としてNMPを用いて行ったが、これは反応時間を18時間に低減し、追加量の炭酸ナトリウムおよびboc−ピペリジンを不要にした)。反応物を酢酸エチルと水に分配し、酢酸エチルで抽出した(4×)。合わせた有機抽出物を水(1×)およびブライン(1×)で洗浄し、MgSOで乾燥、濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフ(溶出液として25%〜100%酢酸エチル:ヘキサン勾配)を行い、ピペリジニルピリジンを得た。5.2g(94%)。HPLC (方法A): Rt = 11.5分. MS: [M+H]+ = 449.
【0153】
【化15】

tert−ブチル4−{[3−アミノ−4−(2−ナフチル)ピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−{[4−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート(600mg、1.34mmol)のメタノール(10mL)溶液に窒素を通した(3×)。パラジウム触媒を添加し、反応物に窒素を通した(3×)。反応フラスコに水素バルーンを取り付け、反応物に水素を通した(3×)。水素雰囲気下、室温で2時間攪拌した後、反応物をセライトで濾過し(2×)、濃縮して、純粋なアミンを得た。533mg(95%)。HPLC (方法A): Rt = 9.2分. MS: [M+H]+ = 419.
【0154】
【化16】

tert−ブチル4−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−{[3−アミノ−4−(2−ナフチル)ピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート(235mg、0.562mmol)のオルトギ酸トリエチル(5mL)溶液を100℃で2時間加熱した。反応物を濃縮乾固し、シリカゲルのクロマトグラフ(溶出液として20%〜80%酢酸エチル:ヘキサン勾配)を行い、環化生成物を得た。220mg(94%)。HPLC (方法A): Rt = 10.9分. MS: [M+H]+ = 429.
【0155】
オルトギ酸トリエチルの代わりにオルト酢酸トリエチルを用いて、tert−ブチル4−(2−メチル−7−(ナフタレン−2−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)ピペリジン−1−カルボキシラートを調製した。HPLC (方法A): Rt = 11.4分. MS: [M+H]+ = 443.
【0156】
【化17】

7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
tert−ブチル4−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート(3.17g、7.40mmol)のジクロロメタン(80mL)溶液にトリフルオロ酢酸(80mL)を添加した。室温で2時間攪拌した後、反応物を濃縮した。トルエンを添加し、混合物を再び濃縮して、残存するTFAを除去した。トルエン洗浄をさらに4回繰り返し、得られた固体を凍結乾燥して、ジTFA塩として純粋なピペリジンを得た。4.1g(99%)。HPLC (方法A): Rt = 7.4分. MS: [M+H]+ = 329. 下記の表の化合物を実施例1と類似の方法で調製した。
【0157】
【表4】

【0158】
(実施例7)
tert−ブチル4−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
【0159】
【化18】

tert−ブチル4−{[4−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
2−クロロ−4−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン(3.5g、12.3mmol)および4−アミノ−1−boc−ピペリジン(3.2g、16.0mmol)のアセトニトリル(80mL)溶液に、炭酸ナトリウム(3.3g、30.8mmol)を添加した。反応物を70℃で加熱した。3週間後、反応は80%完了した。追加の4−アミノ−1−boc−ピペリジン(1.7g、8.5mmol)および炭酸ナトリウム(1.7g、16.0mmol)を添加し、反応物を70℃で1週間加熱した(注:続く置換反応は溶媒としてNMPを用いて行ったが、これは反応時間を18時間に低減し、追加量の炭酸ナトリウムおよびboc−ピペリジンを不要にした)。反応物を酢酸エチルと水に分配し、酢酸エチルで抽出した(4×)。合わせた有機抽出物を水(1×)およびブライン(1×)で洗浄し、MgSOで乾燥、濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフ(溶出液として25%〜100%酢酸エチル:ヘキサン勾配)を行い、ピペリジニルピリジンを得た。5.2g(94%)。HPLC (方法A): Rt = 11.5分. MS: [M+H]+ = 449.
【0160】
【化19】

tert−ブチル4−{[3−アミノ−4−(2−ナフチル)ピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−{[4−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート(600mg、1.34mmol)のメタノール(10mL)溶液に窒素を通した(3×)。パラジウム触媒を添加し、反応物に窒素を通した(3×)。反応フラスコに水素バルーンを取り付け、反応物に水素を通した(3×)。水素雰囲気下、室温で2時間攪拌した後、反応物をセライトで濾過し(2×)、濃縮して、純粋なアミンを得た。533mg(95%)。HPLC (方法A): Rt = 9.2分. MS: [M+H]+ = 419.
【0161】
【化20】

tert−ブチル4−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−{[3−アミノ−4−(2−ナフチル)ピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート(235mg、0.562mmol)のオルトギ酸トリエチル(5mL)溶液を100℃で2時間加熱した。反応物を濃縮乾固し、シリカゲルのクロマトグラフ(溶出液として20%〜80%酢酸エチル:ヘキサン勾配)を行い、環化生成物を得た。220mg(94%)。HPLC (方法A): Rt = 10.9分. MS: [M+H]+ = 429. 下記の表の実施例8〜27を実施例7と類似の手順で調製した。実施例17〜27の最後のステップで、オルトギ酸トリエチルの代わりにオルト酢酸トリエチルを用いた。
【0162】
【表5】

【0163】
(実施例28)
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【0164】
【化21】

7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
tert−ブチル4−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート(3.17g、7.40mmol)のジクロロメタン(80mL)溶液にトリフルオロ酢酸(80mL)を添加した。室温で2時間攪拌した後、反応物を濃縮した。トルエンを添加し、混合物を再び濃縮して、残存するTFAを除去した。トルエン洗浄をさらに4回繰り返し、得られた固体を凍結乾燥して、ジTFA塩として純粋なピペリジンを得た。4.1g(99%)。HPLC (方法A): Rt = 7.4分. MS: [M+H]+ = 329. 下記の表の実施例29〜45を実施例28と類似の手順で調製した。
【0165】
【表6】

【0166】
(実施例46)
3−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【0167】
【化22】

3−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン(16mg、28.6μmol)のNMP(1mL)溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(19.9μL、114.4μmmol)、次いで塩化アセチル(8.1μL、114μmmol)を添加した。反応物を室温で16時間攪拌した。水(0.1mL)を添加し、混合物をHPLC(方法D)で精製して、アシル化ピペリジンを得た。7.1mg(66%)。HPLC (方法B): Rt = 1.60分. MS: [M+H]+ = 371. 塩化アセチルを必要な求電子剤と置き換えたことを除いて、下記の表の実施例47〜57を実施例46と類似の手順で調製した。
【0168】
【表7】

【0169】
(実施例58)
tert−ブチル4−[5−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
【0170】
【化23】

tert−ブチル4−[(6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート
2,6−ジクロロ−3−ニトロピリジン(600mg、3.1mmol)および炭酸ナトリウム(821mg、7.75mmol)のエタノール(7mL)溶液に0℃で、エタノール(0.5ml)中4−アミノ−1−boc−ピペリジン(940mg、4.65mmol)を滴加した。反応物を一晩室温に温め、減圧下で濃縮した。粗生成物を酢酸エチルと水に分配し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層をブライン(1×)で洗浄し、MgSOで乾燥、濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフ(溶出液として50%〜50%酢酸エチル:ヘキサン)を行い、黄色の固体として表題化合物770mg(70%)を得た。HPLC (方法A): Rt = 10.8分. MS: [M-H]- = 355.
【0171】
【化24】

tert−ブチル4−{[6−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
テフロン(登録商標)被覆キャップを備えたバイアルに無水DMF(4mL)中tert−ブチル4−[(6−クロロ−3−ニトロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート(320mg、0.9mmol)、炭酸ナトリウム(95.4mg、0.9mmol)、および2−ナフチルボロン酸(185mg、1.08mmol)を添加した。反応混合物に10分間、窒素を通気した。水酸化パラジウム(20%炭素に担持、20mg)を添加し、反応物を密閉し、シェーカーブロック上で18時間、100℃で加熱した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、ブライン(1×)および水(3×)で洗浄した。酢酸エチル層をMgSOで乾燥し、濃縮し、シリカゲルのクロマトグラフ(溶出液として20%酢酸エチル:ヘキサン勾配)を行い、黄色の固体として表題化合物354mg(88%)を得た。HPLC (方法A): Rt = 12.3分. MS: [M+H-tブチル]+ = 393.
【0172】
【化25】

tert−ブチル4−{[3−アミノ−6−(2−ナフチル)ピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−{[6−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート(354mg、789μmol)のメタノール(10mL)溶液に窒素を通した(3×)。パラジウム触媒(10%炭素に担持、60mg)を添加し、反応物に窒素を通した(3×)。三方活栓を用いて反応フラスコに水素バルーンを取り付け、真空下、反応物に水素を通した(3×)。水素雰囲気下、室温で1時間攪拌した後、メタノール(3×10mL)および酢酸エチル(3×10mL)を用いて洗い流しながら、反応物をセライトで濾過した。合わせた濾液を濃縮して、表題アミンを得た。アミンをフラッシュクロマトグラフィー(溶出液として5%メタノール:ジクロロメタン)で精製して、所望の黄褐色の固体320mg(97%)を得た。HPLC (方法A): Rt = 11.3分. MS: [M+H]+ = 419.
【0173】
【化26】

tert−ブチル4−[5−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−{[3−アミノ−6−(2−ナフチル)ピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート(150mg、0.358mmol)のオルトギ酸トリエチル(5mL)溶液を100℃で18時間加熱した。LC/MSによる粗反応物の分析で所望の生成物とジアミン出発材料の1:1混合物が認められた。より長い反応時間でもこの比率を向上できなかった。溶媒としてジクロロメタン中2.5%MeOHを用いる粗生成物のTLC分析によって、1つの生成物が認められた(Rf=0.8)。LC/MS緩衝液は0.1%ギ酸を含有し、1:1の比率で所望の生成物と出発ジアミンを提供したため、1つの炭素単位によって結合した予環化ダイマーが酸性条件下で環化して、1:1の比率を生じたことが想定された。粗反応物を濃縮乾固し、ギ酸:アセトニトリル:水(1:1:2、4ml)で30分間処理した。TLCによって1:1の比率で出発材料と新しい所望の生成物の形成が認められた。この粗反応物を濃縮し、RP−HPLC(方法D)で精製して、白色の固体として表題生成物60mg(39%)を得た。HPLC (方法A): Rt = 11.2分. MS: [M+H]+ = 429.
【0174】
(実施例59)
5−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
【0175】
【化27】

5−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
tert−ブチル4−[5−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート(14mg、32.6μmol)のジクロロメタン(2.5mL)溶液にトリフルオロ酢酸(2.5mL)を添加した。室温で1間攪拌した後、反応物を濃縮した。トルエンを添加し、混合物を再び濃縮して、残存するTFAを除去した。トルエン洗浄をさらに4回繰り返し、得られた固体を凍結乾燥して、ジTFA塩として所望の黄褐色の固体18mgを得た。HPLC (方法A): Rt = 7.6分. MS: [M+H]+ = 329.
【0176】
(実施例60)
tert−ブチル4−[3−メチル−5−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
【0177】
【化28】

N−メチル−6−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン−2−アミン
テフロン(登録商標)被覆キャップを備えたバイアルに無水DMF(5mL)中6−クロロ−N−メチル−3−ニトロピリジン−2−アミン(180mg、0.96mmol)、炭酸ナトリウム(102mg、0.96mmol)、および2−ナフチルボロン酸(198mg、1.15mmol)を添加した。反応混合物に10分間、窒素を通気した。水酸化パラジウム(20%炭素に担持、13mg)を添加し、反応物を密閉し、シェーカーブロック上で9時間、100℃で加熱した。反応物を室温に冷却し、水(1mL)およびメタノール(1mL)で希釈した。沈澱した生成物を集め、金色の固体として表題化合物190mg(71%)を得た。HPLC (方法A): Rt = 11.6分. MS: [M+H-tブチル]+ = 280.
【0178】
【化29】

N2−メチル−6−(ナフタレン−2−イル)ピリジン−2,3−ジアミン
N−メチル−6−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン−2−アミン(150mg、537μmol)のメタノール(5mL)溶液に窒素を通した(3×)。パラジウム触媒(10%炭素に担持、50mg)を添加し、反応物に窒素を通した(3×)。三方活栓を用いて反応フラスコに水素バルーンを取り付け、真空下、反応物に水素を通した(3×)。水素雰囲気下、室温で1時間攪拌した後、メタノール(3×50mL)を用いて洗い流しながら、反応物をセライトで濾過した。合わせた濾液を濃縮して、表題アミン130mg(93.5%)を得て、それをさらに精製することなく次の反応に用いた。HPLC (方法B): Rt = 1.17分. MS: [M+H]+ = 250.
【0179】
【化30】

tert−ブチル4−[3−メチル−5−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
N2−メチル−6−(ナフタレン−2−イル)ピリジン−2,3−ジアミン(80mg、0.32mmol)のイソプロパノール(5mL)溶液を、tert−ブチル4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシラート(82mg、0.384mmol)を含有する丸底フラスコに添加し、次いでパラジウム触媒(10%炭素に担持、5mg)を添加し、反応物を周囲雰囲気に開放し、油浴上で攪拌しながら80℃で2日間加熱した。LC/MSによる分析で反応が約20%完了したことが認められた。追加のtert−ブチル4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシラート(164mg、0.768mmol)を添加し、反応物をさらに1日間、80℃で攪拌した。その後、反応物を熱から外し、室温に冷まし、セライトで濾過した。セライトをメタノール(3×5mL)で洗い流し、合わせた濾液を減圧下で濃縮した。粗残留物をセミ分取HPLC(方法D)で精製して、白色の固体として表題化合物(21.8mg、15.2%)を得た。HPLC (方法A): Rt = 11.3分. MS: [M+H]+ = 443.
【0180】
tert−ブチル4−[3−メチル−5−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]ピペリジン−1−カルボキシラートを調製する代替手順
【0181】
【化31】

tert−ブチル4−[3−メチル−5−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
N2−メチル−6−(ナフタレン−2−イル)ピリジン−2,3−ジアミン(40mg、0.16mmol)のイソプロパノール(3mL)溶液を、tert−ブチル4−ホルミルピペリジン−1−カルボキシラート(68.3mg、0.32mmol)を含有する丸底フラスコに添加し、周囲雰囲気に開放し、油浴上で攪拌しながら80℃で16時間加熱した。反応物を熱から外し、室温に冷まし、減圧下で濃縮した。
【0182】
N−[2−(メチルアミン)−6−(2−ナフチル)ピリジン−3−イル]ホルムアミド
精製中、白色の固体として化合物Aを得た(13.5mg、30.4%)。HPLC (方法A): Rt = 9.6分. MS: [M+H]+ = 278,
[M-H]- = 276.
【0183】
3−メチル−5−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
精製中、オフホワイト色の固体として化合物Bを得た(7mg、16.9%)。HPLC (方法A): Rt = 97分. MS: [M+H]+ = 260.
【0184】
(実施例62)
4−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェノール
【0185】
【化32】

4−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェノール
ジアミンのイソプロパノール中ストック溶液の分割量(10mg/mL溶液2mL、0.0478mmol、0.020mg)を、4−ヒドロキシベンズアルデヒド(6.4mg、0.0526mmol)を含有するガラス製バイアルに添加し、次いでp−トルエンスルホン酸一水和物(2.3mg、0.0119mmol)を添加した。バイアルをテフロン(登録商標)被覆キャップで密閉した。混合物をオービタルシェーカーで3時間、80℃で加熱し、熱から外し、大気に開放しながら冷ました。蓋をしっかりと締め、バイアルを一晩、80℃で加熱した。Genevacエバポレータで溶媒を除去し、トリイソプロピルシラン(15μL、0.0574mmol)を含有するTFA/DCM(1:1)混合物に、残留物を再び溶解した。混合物を室温で30から60分間振とうし、次いでGenevacエバポレータを用いて残留物に濃縮した。粗残留物をセミ分取HPLC(方法D)で精製して、油性残留物として生成物のTFA塩を得た(21mg、58%)。下記の表の実施例63〜155を実施例62と類似の手順で調製した。
【0186】
【表8−1】

【0187】
【表8−2】

【0188】
【表8−3】

【0189】
【表8−4】

【0190】
【表8−5】

【0191】
(実施例156)
4−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェノール
【0192】
【化33】

2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン
2−アミノ−5−ブロモ−3−ニトロピリジン(4.70g、21.5mmol)を臭化水素酸に懸濁し、氷浴で冷却した。ブロミン(3.85mL、75.3mmol)を注意深く滴加し、次いで硝酸ナトリウム(4.45g、64.5mmol)を少量ずつ攪拌しながら添加した。45分後、混合物を室温に温めた。追加量の硝酸ナトリウム(10.0g、144.9mmol)を添加し、次いでさらに臭化水素酸10mLおよび水(20mL)を添加した。さらなる発泡が観察されなくなるまで、室温で攪拌を続けた。混合物を三角フラスコに注ぎ入れ、炭酸ナトリウム水溶液で注意深く塩基性化し、次いで過剰のチオ硫酸ナトリウム水溶液を添加した。混合物をジクロロメタン(3×100mL)で抽出した。有機層を水、ブライン、および5%チオ硫酸ナトリウムで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、濾過し、減圧下で濃縮して、表題化合物を得た。4.58g(75%)。HPLC (方法A): Rt = 8.6分. MS: [M]+ = 280.
【0193】
【化34】

tert−ブチル4−[(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート
2,5−ジブロモ−3−ニトロピリジン(0.200g、0.71mmol)をDMSO(3mL)に溶解し、4−アミノ−1−boc−ピペリジン(0.428g、2.14mmol)で処理した。この混合物を一晩80℃で加熱し、その後、酢酸エチル(30mL)で希釈した。有機溶液を水(3×25mL)、飽和炭酸水素ナトリウム(25mL)、およびブライン(25mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、濾過し、減圧下で濃縮した。0〜100%酢酸エチル/ヘキサンで溶出して、粗材料を自動フラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(ISCO Redi−Sepカラム)で精製して、表題化合物を得た。0.229g(80%)。HPLC (方法A): Rt = 11.2分. MS: [M+H-t-ブチル]+ = 344.8.
【0194】
【化35】

tert−ブチル4−{[5−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−[(5−ブロモ−3−ニトロピリジン−2−イル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシラート(0.173g、0.43mmol)およびテトラキストリフェニル−ホスフィンパラジウム(0)(0.015g、0.013mmol)をフラスコ1で合わせ、脱気ベンゼンに溶解した。別に、2−ナフチルボロン酸(0.081g、0.47mmol)を最少量の脱気エタノールに溶解し、炭酸ナトリウム溶液(2.0M、脱気)0.5mLで処理した。炭酸ナトリウム混合物をベンゼン溶液に加えた。フラスコを窒素でパージし、1.5時間加熱還流し、この時点で追加量(10mg)のテトラキストリフェニル−ホスフィンパラジウム(0)を添加した。さらに1.5時間後、混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、水およびブラインで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥、濾過し、減圧下で濃縮した。酢酸エチル/ヘキサンを用いて、粗残留物を自動フラッシュシリカゲルクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を得た。0.107g(55%)。HPLC (方法A): Rt = 12.2分. MS: [M+H]+ = 449.
【0195】
【化36】

tert−ブチル4−{[3−アミノ−5−(2−ナフチル)ピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート
tert−ブチル4−{[5−(2−ナフチル)−3−ニトロピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラート(2.12g、4.73mmol)をメタノール(60mL)に溶解し、丸底フラスコで10%Pd/C(0.200g)に添加した。フラスコを2回排気して水素を再充填し、反応混合物を室温で一晩、水素バルーン下で攪拌した。混合物をセライトで濾過し、セライトをメタノールで洗浄した。濾液および洗浄液を減圧下で濃縮して、表題化合物を得た。1.98g(定量的)。HPLC (方法E): Rt = 10.9分. MS: [M+H]+ = 419.3.
【0196】
【化37】

4−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェノール
tert−ブチル4−{[3−アミノ−5−(2−ナフチル)ピリジン−2−イル]アミノ}ピペリジン−1−カルボキシラートのイソプロパノール中ストック溶液の分割量(10mg/mL溶液2mL、0.0478mmol、0.020mg)を、4−ヒドロキシベンズアルデヒド(6.4mg、0.0526mmol)を含有するガラス製バイアルに添加し、次いでp−トルエンスルホン酸一水和物(2.3mg、0.0119mmol)を添加した。バイアルをテフロン(登録商標)被覆キャップで密閉した。混合物をオービタルシェーカーで3時間、80℃で加熱し、熱から外し、大気に開放しながら冷ました。蓋をしっかりと締め、バイアルを一晩、80℃で加熱した。Genevacエバポレータで溶媒を除去し、トリイソプロピルシラン(15μL、0.0574mmol)を含有するTFA/DCM(1:1)混合物に、残留物を再び溶解した。混合物を室温で30から60分間振とうし、次いでGenevacエバポレータを用いて残留物に濃縮した。粗残留物をセミ分取HPLC(方法D)で精製して、油性残留物として生成物のTFA塩を得た(11.6mg、32%)。下記の表の実施例157〜254を実施例156と類似の手順で調製した。
【0197】
【表9−1】

【0198】
【表9−2】

【0199】
【表9−3】

【0200】
【表9−4】

【0201】
【表9−5】

【0202】
(実施例255)
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−チオン
【0203】
【化38】

7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−チオン(WYE−101980)
上記フェニレンジアミン(100mg、0.24mmol)および1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(85mg、0.48mmol)のTHF(2mL)溶液を攪拌し、70℃に2時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を水(0.5mL)で処理し、逆相HPLC(方法D)で直接精製した。生成物画分を蒸発させ、残留物をTFA(1mL)および塩化メチレン(1mL)で1時間処理した。溶媒を蒸発させて、泡状固体として生成物を得た。HPLC (方法A) Rt = 8.4分,
純度= 98.0%. HRMS ES [M + H]+ = 361.1479.
【0204】
(実施例256)
tert−ブチル4−[7−(2−ナフチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
【0205】
【化39】

tert−ブチル4−[7−(2−ナフチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
上記フェニレンジアミン(50mg、0.120mmol)のTHF(1mL)溶液に、トリエチルアミン(0.042mL、0.3mmol)およびトリホスゲン(14.2mg、0.048mmol)を添加した。反応物を室温で3時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液(1mL)を添加し、層を分離、有機層を濃縮乾固した。メタノールから生成物を再結晶して、所望の生成物を得た。HPLC (方法A) Rt = 11.2分, 純度= 99.1%. HRMS ES [M + H]+ =
445.2218.
【0206】
(実施例257)
tert−ブチル4−[1−メチル−7−(2−ナフチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
【0207】
【化40】

tert−ブチル4−[1−メチル−7−(2−ナフチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシラート
上記尿素(350mg、0.788mmol)を加熱しながらDMSO(60mL)に溶解した。溶液を室温に冷却し、水素化ナトリウム(49mg、1.22mmol)を添加した。15分間攪拌した後、ヨードメタン(0.190mL、3.04mmol)を添加し、反応物を室温で1時間攪拌した。水および酢酸エチルを反応物に添加した。水層を酢酸エチル(1×)で抽出し、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(20%〜50%酢酸エチル/ヘキサン勾配)を用いて精製して、純粋な生成物を得た。HPLC (方法A) Rt = 11.4分, 純度= 100.0%. HRMS ES [M + H-tブチル]+ = 403.163
【0208】
(実施例258)
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
【0209】
【化41】

7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン
boc保護ピペリジン(195mg、0.439mmol)のDCM(10mL)溶液にTFA(10mL)を添加した。1時間後、反応物を濃縮乾固した。トルエンを添加し、混合物を濃縮乾固した。トルエン洗浄を繰り返して(×2)、純粋なピペリジンを得た。HPLC (方法A) Rt = 7.7分,
純度= 99.6%. MS ES [M + H]+ = 344.9. 実施例258と類似の手順で実施例259を調製した。
【0210】
【表10】

【0211】
(実施例260)
N−イソプロピル−4−[7−(2−ナフチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキサミド
【0212】
【化42】

N−イソプロピル−4−[7−(2−ナフチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキサミド
上記ピペリジン(20.0mg、0.035mmol)のNMP(1mL)溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.019mL、0.105mmol)およびイソプロピルイソシアナート(0.014mL、0.140mmol)を添加した。反応物を室温で18時間攪拌した。酢酸エチルおよび水を添加し、水層を酢酸エチル(1×)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(2×)およびブライン(2×)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥、濃縮し、メタノールから再結晶して、純粋な生成物を得た。HPLC (オープンアクセス) Rt = 1.54分, MS ES [M + H]+ = 430.1. 上記と類似の手順で実施例261〜266を調製した。
【0213】
【表11】

【0214】
生物学的評価−U2OS細胞における機能的Dkk1−LRP5−TCF−ルシフェラーゼアッセイ
U2OSヒト骨由来細胞(骨肉腫)を、1×107細胞/T175cmフラスコでプレートした、L−グルタミン入りMcCoy’s5A培地(改変)(GIBCOカタログ番号16600−082)+1%Pen−Strep+5%FBSで増殖させる。翌日、細胞に以下のプラスミドを一晩同時トランスフェクトする。(a)試験レポーター(16×TCF−TK−FireFly−Luci)、(b)内部対照レポーター(TK−Renilla−Luci)、(c)Wnt3a、および(d)Dkk1。トランスフェクションにGIBCOのLipofectamine2000およびOptiMEMを用いた。37℃で最低4時間のトランスフェクションの後、プラスミドトランスフェクト細胞をトリプシン処理し、カウントし、凍結培地(95%FBS+5%DMSO)に懸濁する。レポーター細胞を1×107/ml濃度で凍結し、0.5mlまたは2.5ml管に分割し、−70℃で保存する。
【0215】
翌日、Plate Trackにより設定されたHTS下に20μL/ウェル細胞の化合物の最終濃度が5μg/ml(最終DMSO濃度=0.25%および最終化合物濃度=20μM)となるように、試験化合物を384ウェルプレート(白色、TC処理、Falconプレート)に加える。細胞が懸濁液を形成するまで、いくらか振とうしながらバイアルを37℃水浴で60〜120秒間温めることによって、凍結レポーター細胞のバイアルを解凍する。解凍した細胞を冷却した50ml(以上)の管に移し、穏やかにピペッティングして十分に混合する。最終細胞懸濁液20μlが約5000細胞を含有するように、共に約5%FBS(GIBCO−BRL、カタログ番号16000−044)を含む、L−グルタミンを含む適量の冷フェノールレッド不含RPMI培地1640(GIBCO、カタログ番号11835−030)を加える。FBS最終濃度が約5%となるように、細胞希釈を行う。希釈した細胞(20μl)を384ウェルプレートの各ウェルに加える。プレートを5%CO下、37℃で約20時間インキュベートする。Bright−Glo基質2.5μl/ウェルを加え、基質添加直後にVLUX(60秒曝露)を用い、ホタル(Fire Fly)ルシフェラーゼを測定する。試験化合物をDMSO(100%)に溶解し、指定ウェルに加える。試験化合物に関して相対発光単位(RLU)として得られたルシフェラーゼシグナルの生データを、DMSOを伴う試料レポーター細胞プレートの平均シグナルに対して標準化する。
【0216】
活性化合物は、DMSOより2.5倍以上のTCF−ルシフェラーゼ比を有する。すべての化合物が、DMSOのみを添加したシグナルと比較して、少なくとも10%のシグナル増大を示す。実施例化合物の上記生物学的手順の結果を下記の表に示す。
A=最大誘導倍数/DMSO対照
B=2.0uMでのTCF活性/DMSO対照発光量比
C=20.0uMでのTCF活性/DMSO対照発光量比
【0217】
【表12−1】

【0218】
【表12−2】

【0219】
【表12−3】

【0220】
【表12−4】

【0221】
【表12−5】

【0222】
【表12−6】

【0223】
【表12−7】

【0224】
【表12−8】

【0225】
【表12−9】

【0226】
【表12−10】

【0227】
【表12−11】

【0228】
【表12−12】

【0229】
【表12−13】

【0230】
本発明の特定の実施形態を例示し記載したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく他の様々な変更および修正を加えられることが当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲内であるそのようなすべての変更および修正は添付の請求の範囲に包含されることが意図される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(A)の化合物
【化1】

もしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩、
または式(B)の化合物
【化2】

もしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩
[式中、
はそれぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cシクロアルキル、フッ素化C〜Cアルキル、CN、NO、ハロゲン、COOR、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、アリール、ヘテロアリール、または3から7員のヘテロシクリルであり、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシル、アリール、ヘテロアリール、または3から7員のヘテロシクリルは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、CN、NO2、CO−C〜Cアルキル、ハロゲン、COOR、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、SH、複素環に縮合していてもよいアリール、ヘテロアリール、3から7員のヘテロシクリル、または縮合アリールヘテロシクリルであり、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、アリール、ヘテロアリール、または3から7員のヘテロシクリル、縮合アリール複素環、またはORは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
2aは、C〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、R2aはそれぞれ、ハロゲン、ヒドロキシル、またはC〜Cアルコキシルで置換されていてもよく、
はそれぞれ独立に、H、CF、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、3から7員のヘテロシクリル、アリール、員のヘテロアリールであり、HおよびCFを除くすべての基は、ハロゲン、ヒドロキシル、またはC〜Cアルコキシルで置換されていてもよく、
およびRはそれぞれ独立に、H、アリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、3から7員のヘテロシクリル、アリール−C〜Cアルキル、ヘテロアリール−C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル−C〜Cアルキル、3から7員のヘテロシクリル−C〜Cアルキル、3から7員のヘテロシクリル−C〜Cアルキル−アリール、3から7員のヘテロシクリル−アルコキシアリール、3から7員のヘテロシクリル−C〜Cアルキル−ヘテロアリール、3から7員のヘテロシクリル−C〜Cアルコキシ−ヘテロアリール、C〜Cアルコキシアリール、C〜Cアルキルアミン−アリール、3から7員のヘテロシクリル−C〜Cアルキルアミン−アリール、3から7員のヘテロシクリル−C〜Cアルキルアミン−ヘテロアリールであり、Hを除くすべての基は、ハロゲン、ヒドロキシル、またはC〜Cアルコキシルで置換されていてもよいC〜Cアルキルで置換されていてもよいか、またはそれらが結合している環と一緒になったとき、RおよびRは、0、1、または2個の追加のヘテロ原子を有し、ハロゲン、ヒドロキシル、またはC〜Cアルコキシルで置換されていてもよいC〜Cアルキルで置換されていてもよい3から8員のヘテロシクリルを形成し、
およびRはそれぞれ独立に、H、NH、CN、NO、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、COOH、COOR、ハロゲン、C〜Cアルコキシ、C〜Cシクロアルキル、CF、S(O)、またはORであるか、またはそれらが結合している環と一緒になったとき、RおよびRは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよいC〜CシクロアルキルまたはCアリールを形成し、
は、H、または1つまたは複数のR基で置換されていてもよいナフチルであり、
はそれぞれ独立に、HまたはC〜C10アリールであり、
11はそれぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cシクロアルキル、フッ素化C〜Cアルキル、CF、CN、NO、NH、ハロゲン、COOR、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、C(O)NR4R5、アリール、ヘテロアリール、および3から7員のヘテロシクリルであり、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cカルボニル、またはシクロアルキルは、アリール、ハロゲンで置換されていてもよいC〜Cアルキル、ハロゲン、ヒドロキシル、またはC〜Cアルコキシで置換されていてもよく、
Xは、CRまたはCHRCHRであり、
Yは、CRであり、
Zは、CH、N、またはOであり、ただしZがOであるとき、cは0であり、
aは、1、2、3、または4であり、
bは、0、1、または2であり、
cは、0、1、または2であり、
dは、0、1、2、または3であり、
nは、0、1、または2である]。
【請求項2】
Zが、Nである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
aが、1、2、または3である、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
bが、1または2である、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
XおよびYを含有する環が、ピペリジニル、ピロリジニル、またはアゼチジニルであり、それぞれ請求項1に記載の通り独立に置換されていてもよい、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項6】
、R、およびRがそれぞれ独立に、HまたはC〜Cアルキルであり、Rは請求項1に記載の通り置換されていてもよい、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
がそれぞれ独立に、Hまたはナフチルである、請求項1から6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
が、Hまたはナフチルである、請求項1から7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
dが、0である、請求項1から8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
が、H、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、またはハロゲン、CN、OH、ハロゲンで置換されていてもよいOC〜Cアルキル、OC〜C10アリール、ハロゲンで置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、NO2、ヘテロシクリル、NHC(O)C〜Cアルキル、NRから独立に選択された1、2、もしくは3個の置換基で置換されていてもよい5から10員のヘテロアリール、またはC〜C10アリールもしくはCO−C〜Cアルキル、または1、2、もしくは3個のCOOC〜Cアルキルで置換されていてもよいヘテロシクリル、または複素環に縮合していてもよいか、もしくはハロゲン、CN、OH、ハロゲンで置換されていてもよいOC〜Cアルキル、OC〜C10アリール、ハロゲンで置換されていてもよいC〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、NO2、ヘテロシクリル、NHC(O)C〜Cアルキル、NRから独立に選択された1、2、もしくは3個の置換基で置換されていてもよいC〜C10アリール、またはOH、またはSHである、請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
〜Cアルキルが、メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、またはi−ブチルである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
〜Cシクロアルキルが、シクロヘキシルである、請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
5から10員のヘテロアリールが、ピリジル、n−オキソピリジル、ピロリル、インドリル、イミダゾリル、チオフェニル、ベンゾチオフェニル、キノリニル、フラニル、またはベンゾフラニルであり、それぞれ独立に請求項10に記載の通り独立に置換されていてもよい、請求項10に記載の化合物。
【請求項14】
ヘテロシクリルが、ピペリジニルまたはピリミジンジオン−イルであり、それぞれ請求項10に記載の通り独立に置換されていてもよい、請求項10に記載の化合物。
【請求項15】
〜C10アリールが、フェニルまたはナフチルであり、それぞれ請求項10に記載の通り独立に置換されていてもよい、請求項10に記載の化合物。
【請求項16】
11が、H、COOR、C〜Cアルキルカルボニル、CONR、SONR、SO、またはアリールおよびハロゲンからなる群から独立に選択された1もしくは2個の置換基で置換されていてもよいC〜Cアルキル、またはNRである、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
COORが、COO−C〜Cアルキルである、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
SOが、SOアリール、またはSO〜Cアルキルである、請求項16に記載の化合物。
【請求項19】
式(A)の化合物が、式(A)の化合物である
【化3】

[式中、R、R、R、R11、X、Y、a、b、c、およびdは、請求項1と同様に定義される]、請求項1に記載の化合物。
【請求項20】
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−ピリジン−2−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−ピリジン−3−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−(1H−ピロール−2−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−メチル−1H−インドール−2−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−(2−チエニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−モルホリン−4−イル−3−ニトロフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
8−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]キノリン;
5−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]キノリン;
2−(1−ベンゾフラン−5−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(5−メチル−2−フリル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−メトキシピリジン−3−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]キノリン;
2−(2−フリル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−ベンゾフラン−2−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−ベンゾチエン−2−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−イソブチル−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−シクロヘキシル−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−プロピル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−ブチル−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−エチル−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−イソプロピルフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3−メトキシフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−2−(2−ニトロフェニル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−メチルフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−2−(3−ニトロフェニル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−2−フェニル−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−メトキシフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3−メチルフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2,4−ジメチルフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−ナフチル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2,7−ジ−2−ナフチル−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3−クロロフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−フルオロフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェノール;
3−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェノール;
2−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェノール;
3−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]ベンゼン−1,2−ジオール;
2−メトキシ−4−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェノール;
3−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]−4−ニトロフェノール;
2−(4−メトキシフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−ブロモフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3−ブロモフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−ブロモフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−(3−ビニルフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]−N,N−ジフェニルアニリン;
2−(2−メトキシ−1−ナフチル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−2−(3−フェノキシフェニル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−{3−[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2,3−ジフルオロフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−[2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3−フルオロフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−クロロフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−フルオロフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]ベンゾニトリル;
N−{4−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}アセトアミド;
7−(2−ナフチル)−2−(4−ニトロフェニル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−クロロフェニル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−エチル−5−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1H−イミダゾール−2−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−2−(5−ニトロ−2−チエニル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−(3−チエニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−ベンゾチエン−3−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−アセチル−1H−インドール−3−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4,5−ジメチル−2−フリル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−2−(1−オキシドピリジン−4−イル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
5−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−1H−ピロール−3−イル)−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−クロロ−3−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]キノリン;
3−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]キノリン;
2−[7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]キノリン;
2−シクロペンチル−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−メチル−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−[1−(トリフルオロアセチル)ピペリジン−4−イル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
メチル4−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート;
N,N−ジメチル−4−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキサミド;
N−エチル−4−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキサミド;
N−イソプロピル−4−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキサミド;
3−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
N−シクロヘキシル−4−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキサミド;
3−[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
N−(3’,6’−ジヒドロキシ−3−オキソ−3H−スピロ[2−ベンゾフラン−1,9’−キサンテン]−5−イル)−4−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボチオアミド;
N,N−ジメチル−4−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−スルホンアミド;
7−(2−ナフチル)−3−(ピペリジン−4−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−[3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル]−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−メチル−7−(2−ナフチル)−3−[(3R)−ピロリジン−3−イル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−メチル−3−[2−(4−メチルフェニル)エチル]−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−[(3S)−ピペリジン−3−イル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−[2−(4−メチルフェニル)エチル]−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−メチル−7−(2−ナフチル)−3−(ピペリジン−4−イルメチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−アゼチジン−3−イル−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−[(3R)−ピロリジン−3−イル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−[(3S)−ピロリジン−3−イル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
N−イソプロピル−4−[7−(2−ナフチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキサミド;
3−(1−アセチルピペリジン−4−イル)−1−メチル−7−(2−ナフチル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン;
N,N−ジメチル−4−[1−メチル−7−(2−ナフチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキサミド;
2−メチル−7−(2−ナフチル)−3−[(3S)−ピロリジン−3−イル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−メチル−7−(2−ナフチル)−3−[(3R)−ピペリジン−3−イル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−7−(2−ナフチル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン;
7−(2−ナフチル)−3−[(3R)−ピペリジン−3−イル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−アゼチジン−3−イル−2−メチル−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−メチル−7−(2−ナフチル)−3−[(3S)−ピペリジン−3−イル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
N−イソプロピル−4−[1−メチル−7−(2−ナフチル)−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキサミド;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−(1H−ピロール−2−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−メチル−1H−インドール−2−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1H−インドール−3−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−メチル−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]キノリン;
2−(4−イソプロピルフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2,4−ジクロロフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3−クロロフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−ピリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−(2−チエニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−メトキシピリジン−3−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−2−(3−ニトロフェニル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−エチル−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
1−メチル−3−[1−(モルホリン−4−イルカルボニル)ピペリジン−4−イル]−7−(2−ナフチル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン;
1−メチル−3−[1−(メチルスルホニル)ピペリジン−4−イル]−7−(2−ナフチル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−ピリジン−2−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3−メトキシフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−メチルフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェノール;
2−ブチル−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−フルオロフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−イソプロピル−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−フリル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−ベンゾチエン−2−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−シクロヘキシル−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−プロピル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−メトキシフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−ベンゾフラン−5−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(5−メチル−2−フリル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−ベンゾフラン−2−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−tert−ブチルフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−ナフチル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェノール;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−ピリジン−3−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−モルホリン−4−イル−3−ニトロフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
8−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]キノリン;
5−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]キノリン;
2−(1−メチル−1H−インドール−3−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−イソブチル−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−2−(2−ニトロフェニル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−2−フェニル−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3−メチルフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2,6−ジ−2−ナフチル−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
tert−ブチル(3R)−3−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル(3S)−3−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]ベンゾニトリル;
2−(1H−イミダゾール−2−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
tert−ブチル(3S)−3−[2−メチル−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート;
5−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
4−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]−N,N−ジフェニルアニリン;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−[2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−2−(4−ニトロフェニル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
tert−ブチル3−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]アゼチジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル(3R)−3−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル(3R)−3−[2−メチル−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート;
2−(4−メトキシフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−[2−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−クロロフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−アセチル−1H−インドール−3−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−クロロ−3−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]キノリン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−メチル−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]ベンゼン−1,2−ジオール;
3−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]−4−ニトロフェノール;
2−(2,6−ジフルオロフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−[4−フルオロ−2−(トリフルオロメチル)フェニル]−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−エチル−5−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3−フリル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
5−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−[2,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−フルオロフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
N−{4−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェニル}アセトアミド;
2−(1−ベンゾチエン−3−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(5−メチル−1H−インドール−3−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]キノリン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン;
7−(2−ナフチル)−3−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−シクロヘキシル−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3−ブロモフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−{3−[3−(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル}−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−(3−チエニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4,5−ジメチル−2−フリル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
tert−ブチル3−[2−メチル−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]アゼチジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル(3R)−3−[2−メチル−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
1−メチル−7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン;
2−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェノール;
6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−2−(3−ビニルフェニル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−メトキシ−1−ナフチル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−クロロフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−2−(5−ニトロ−2−チエニル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−2−(1−オキシドピリジン−4−イル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−チオン;
tert−ブチル(3S)−3−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル4−{[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]メチル}ピペリジン−1−カルボキシレート;
tert−ブチル(3S)−3−[2−メチル−7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピロリジン−1−カルボキシレート;
2,2,6,6−テトラメチル−4−[7−(2−ナフチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル]ピペリジン−1−カルバルデヒド;
2−メトキシ−4−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]フェノール;
2−(2−ブロモフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(4−ブロモフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
6−(2−ナフチル)−2−(3−フェノキシフェニル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(3−フルオロフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
2−(2−クロロ−4−メチル−1−フェニル−1H−ピロール−3−イル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン;
3−[6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]キノリン;
2−(3−エチルフェニル)−6−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン
の1つもしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項21】
7−(2−ナフチル)−3−ピペリジン−4−イル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン、または薬学的に許容できるその塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
請求項1から21のいずれか一項に記載の化合物もしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物。
【請求項23】
それを必要とする哺乳動物に、請求項1に記載の化合物、もしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩を、正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系関連の障害を治療するのに有効な量で投与することを含む、正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系関連の障害を治療する方法。
【請求項24】
前記正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系関連の障害が、骨障害、癌およびアルツハイマー病からなる群から選択される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系関連の障害が癌である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記癌が、白血病、皮膚癌、膀胱癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、結腸癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌および脳癌からなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系関連の障害がアルツハイマー病である、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記正規のWnt−βカテニン細胞メッセージ伝達系関連の障害が骨障害である、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記骨障害が、変形性関節症、多発性骨髄腫に由来する骨溶解、骨粗鬆症および関節リウマチからなる群から選択される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
式(A)の化合物を調製する方法であって、
【化4】

[式中、R、R、R、R11、X、Y、a、b、c、およびdは、請求項1と同様に定義される]
式VIIIの化合物の脱保護を含む方法
【化5】

[式中、Pは、アミノ保護基である]。
【請求項31】
Pが、C〜Cアルコキシルカルボニルである、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
Pが、tert−ブトキシカルボニルである、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記脱保護が、ジクロロメタンの存在下で式VIIIの化合物をトリフルオロ酢酸で処理することを含む、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
CHOまたはRCOOHの存在下で式VIIの化合物を環化して、式VIIIを提供することをさらに含む
【化6】

[式中、P、X、Y、a、b、R、およびRは、請求項30から33と同様に定義される]、請求項30から33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
アルコールの存在下で水素およびパラジウム炭素を用いて式VIの化合物を還元して、式VIIの化合物を提供することをさらに含む
【化7】

[式中、P、X、Y、a、b、R、およびRは、請求項30から33と同様に定義される]、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
式VのGを
【化8】

式IVの化合物で置換して、
【化9】

式VIの化合物を提供することをさらに含む[式中、Gはハロゲンであり、P、X、Y、a、b、R、およびRは、請求項30から33と同様に定義される]、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
式IVの化合物が、
【化10】

である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
式(A)の化合物
【化11】

もしくはその互変異性体、または薬学的に許容できるその塩[式中、
はそれぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、=O、C〜Cカルボニル、シクロアルキル、フッ素化アルキル、CF、CN、NO、ハロゲン、COOR、C〜Cアルコキシ、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルから選択され、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルは、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、=O、C〜Cカルボニル、シクロアルキル、フッ素化アルキル、CF、CN、NO、ハロゲン、COOR、C〜Cアルコキシ、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクリルから選択された1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく(C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクリル)、
は、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cカルボニル、シクロアルキル、フッ素化アルキル、CF、CN、NO、ハロゲン、COOR、C〜Cアルコキシ、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または縮合アリール−ヘテロシクリルから選択され、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cアルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、または縮合アリール−ヘテロシクリルは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
は、H、CF、C〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリールであり、HおよびCFを除くすべての基は、0、1、または複数のR基で置換されていてもよく、
およびRはそれぞれ独立に、H、アリール、ヘテロアリール、C〜Cアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、シクロアルキル−アルキル、ヘテロシクリル−アルキル、ヘテロシクリル−アルキル−アリール、ヘテロシクリル−アルコキシアリール、ヘテロシクリル−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクリル−アルコキシ−ヘテロアリール、アルコキシアリール、アルキルアミン−アリール、ヘテロシクリル−アルキルアミン−アリール、ヘテロシクリル−アルキルアミン−ヘテロアリールであり、Hを除くすべての基は、0、1、または複数のR基で置換されていてもよいか、またはそれらが結合している窒素と一緒になったとき、RおよびRは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよい、0、1、または2個の追加のヘテロ原子を有する4から8員環を形成し、
およびRはそれぞれ独立に、H、NH、CN、NO、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、COOH、COOR、ハロゲン、C〜Cアルコキシ、シクロアルキル、CF、S(O)、またはORであるか、またはそれらが結合している環と一緒になったとき、RおよびRは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよいC〜CシクロアルキルまたはCアリールを形成し、
は、1つまたは複数のR基で置換されていてもよいナフチルであり、
はそれぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cカルボニル、シクロアルキル、フッ素化アルキル、CF、CN、NO、NH、ハロゲン、COOR、C〜Cアルコキシ、OR、S(O)、NHC(O)C〜Cアルキル、N(R)(R)、SON(R)(R)、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルから選択され、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、C〜Cカルボニル、フッ素化アルキル、またはシクロアルキルは、1つまたは複数のR基で置換されていてもよく、
nは、0、1、または2である]。

【公表番号】特表2010−537998(P2010−537998A)
【公表日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−523084(P2010−523084)
【出願日】平成20年8月26日(2008.8.26)
【国際出願番号】PCT/US2008/074294
【国際公開番号】WO2009/029609
【国際公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(309040701)ワイス・エルエルシー (181)
【Fターム(参考)】