説明

インクジェット記録方法

【課題】画像濃度が高く、画像記録後の色変わりの発生が抑制されるインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】支持体と、前記支持体上に設けられ、ポリアリルアミン誘導体含有するインク受容層とを含む記録媒体上に、下記一般式(Y−1)で表される水溶性アゾ染料の全イエロー染料に対する含有率が50質量%以上であるイエローインクを、インクジェット方式で付与する工程を備えるインクジェット記録方法である。
一般式(Y−1):


(式中、Gはヘテロ環基を表し、R、X、Y、Z、およびQは置換基を表し、nは1〜3の整数を表す)


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体と、前記支持体上に設けられたポリアリルアミン誘導体を含有するインク受容層と、を含む記録媒体上に、
下記一般式(Y−I)で表される水溶性アゾ染料の全イエロー染料に対する含有率が50質量%以上であるイエローインクを、インクジェット方式で付与して画像を記録する工程を備えるインクジェット記録方法。
一般式(Y−I):
【化1】

(式中、Gはヘテロ環基を表し、R、X、Y、Z、およびQは置換基を表し、nは1〜3の整数を表す。nが1の場合、R、X、Y、Z、Q、およびGは1価の置換基を表す。nが2の場合、R、X、Y、Z、Q、およびGは1価または2価の置換基を表し、少なくとも1つは2価の置換基を表す。nが3の時は、R、X、Y、Z、Q、およびGは1価、2価または3価の置換基を表し、少なくとも2つが2価の置換基を表すかまたは少なくとも1つが3価の置換基を表す)
【請求項2】
前記工程は
前記イエローインクと、
下記一般式(C−I)で表される水溶性フタロシアニン染料の全シアン染料に対する含有率が50質量%以上であるシアンインクと、
下記一般式(M−I)で表される水溶性アゾ染料の全マゼンタ染料に対する含有率が50質量%以上であるマゼンタインクと、
下記一般式(B−I)で表される水溶性アゾ染料の全ブラック染料に対する含有率が50質量%以上であるブラックインクと、を含むインクセットを用いて画像を記録する請求項1に記載のインクジェット記録方法。
一般式(C−I):
【化2】

(前記一般式(C−I)中、X、X、X及びXは、それぞれ独立して、−SO−Z、−SO−Z、−SONV、−CONV、−COZ、−CO−Z及びスルホ基のいずれかを表す。
ここで、Zは、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。
およびVは、同一または異なっていてもよく、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基、又はヘテロ環基を表す。
、Y、Y及びYは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、アリールアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモイル基、アルコキシカルボニル基、ヘテロ環オキシ基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、シリルオキシ基、アリールオキシカルボニル基、アリールオキシカルボニルアミノ基、イミド基、ヘテロ環チオ基、ホスホリル基、アシル基、又はイオン性親水性基を表す。各々の基は更に置換基を有していてもよい。
〜a及びb〜bは、それぞれX〜X及びY〜Yの置換基数を表す。そして、a〜aは、それぞれ独立して、0〜4の整数であり、すべてが同時に0になることはない。b〜bは、それぞれ独立に、0〜4の整数を表す。
Mは、水素原子、金属原子若しくはその酸化物、水酸化物又はハロゲン化物である。
ただし、X、X、X、X、Y、Y、Y及びYの内の少なくとも1つは、イオン性親水性基であるか又はイオン性親水性基を置換基として有する基である)
一般式(M−I):
【化3】

(前記一般式(M−I)中、Aは、5員ヘテロ環ジアゾ成分A−NHの残基を表す。
およびBは、各々−CR13=及び−CR14=を表すか、あるいはいずれか一方が窒素原子、他方が−CR13=または−CR14=を表す。
11およびR12は、各々独立して、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表わす。各基は更に置換基を有していてもよい。
G、R13、R14は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、ヘテロ環オキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アルキル基もしくはアリール基もしくはヘテロ環基で置換されたアミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルフアモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基、ニトロ基、アルキルもしくはアリールチオ基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、アルキルもしくはアリールスルフィニル基、スルファモイル基、ヘテロ環チオ基、またはイオン性親水性基を表す。各基は更に置換されていてもよい。また、R13とR11、あるいはR11とR12が結合して5〜6員環を形成してもよい。但し、一般式(M−I)は、少なくとも一つのイオン性親水性基を有する)
一般式(B−I):
【化4】

(上記一般式(B−I)中、Aは1価の芳香族基またはヘテロ環基を表し、Bは2価の芳香族基またはヘテロ環基を表す。
およびTは、各々=CR43−および−CR44=を表すか、あるいはいずれか一方が窒素原子を、他方が=CR43−または−CR44=を表す。
、R43およびR44は、各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、複素環オキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基(アルキルアミノ基、アリ−ルアミノ基、ヘテロ環アミノ基を含む)、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルもしくはアリールスルホニルアミノ基、ヘテロ環スルホニルアミノ基、ニトロ基、アルキル及びアリールチオ基、ヘテロ環チオ基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、ヘテロ環スルホニル基、アルキルもしくはアリールスルフィニル基、ヘテロ環スルフィニル基、スルファモイル基、またはスルホ基を表し、各基は更に置換されていても良い。
41およびR42は、各々独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、またはスルファモイル基を表す。各基は更に置換基を有していても良い。但し、R41およびR42が同時に水素原子であることはない。また、R43とR41、あるいはR41とR42が結合して5〜6員環を形成しても良い)
【請求項3】
前記ポリアリルアミン誘導体は、アリルアミンに由来する構造単位とジアルキルアリルアミンに由来する構造単位とを含む請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録方法。
【請求項4】
前記ポリアリルアミン誘導体は、重量平均分子量が2000以下である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
【請求項5】
前記ポリアリルアミン誘導体は、前記インク受容層における含有量が0.01〜2g/mである請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
【請求項6】
前記記録媒体は、前記支持体上に微粒子と水溶性樹脂とを含有する塗布液を塗布する工程と、
(1)前記塗布液を塗布すると同時、(2)前記支持体上に塗布された塗布液の乾燥途中であって、減率乾燥を示す前、のいずれかのときに、前記ポリアリルアミン誘導体を含む塩基性塗布液を前記塗布層上に塗布する工程と、を備える製造方法で製造された記録媒体である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。

【公開番号】特開2010−76234(P2010−76234A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−246530(P2008−246530)
【出願日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】