説明

インクジェット記録装置

【課題】記録部材である布帛がインクジェット記録部にて間欠搬送されるインクジェット記録装置において、精度がよく、高品質の絵柄の捺染を行う。
【解決手段】間欠搬送される布帛にシリアルプリント方式のインクジェット記録部にて捺染を行う布帛捺染用のインクジェット記録部において、インクジェット記録部3の上流側に、布帛2を連続して送り込む送り込みロール13と、ダンサーロール装置14とを布帛の走行方向上流側から順に設け、インクジェット記録部の下流側に、このインクジェット記録部にて布帛を間欠搬送する搬送コンベヤ6の下流端部から連続的に布帛をけん引して剥離するけん引ロール12と乾燥部4を設けた構成にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリアルプリント方式のインクジェット記録部にて布帛に捺染を行うようにした布帛捺染用のインクジェット記録装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のシリアルプリント方式の布帛捺染用のインクジェット記録装置にあっては、間欠送りされるインクジェット記録部の布帛走行方向の上流側と下流側にてループ作成部を設け、このループ作成部で作成されるループ量を検出しながら、上流側の布帛供給部及び下流側の乾燥装置部における布帛搬送部の制御を行うようにしている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−186419号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の装置にあっては、布帛のループ状部がフリー状態であることにより、近年のプリント速度の高速化に伴い、品質的にインクジェット記録部の間欠送りによる影響を受けやすくなっている状況にあり、より安定した布帛の供給方法が求められている。
【0005】
またループ制御方式の場合、布帛供給部及び乾燥装置部においても起動、停止を繰り返す制御内容となるものが主であり、それにより布帛供給部では一時的な負荷の発生により、布帛の搬送が不安定になるという問題や、乾燥装置部においては搬送、停止を繰り返すことで乾燥むらが生じやすく、捺染濃度や色合いにおいて均一性の面で不安定になる問題も生じていた。
【0006】
布帛供給部においては、布帛表面への塵などの付着物を除去するゴミ取り装置や、搬送布帛の流れ方向に生じる縦筋模様を除去するためのクロスガイドが設けられ、このクロスガイドは搬送方向に直行する布帛の幅方向両外側方向に布帛を広げるように布帛の幅方向両外側端部に設けられて案内コロにて構成されている。
【0007】
これらのゴミ取り装置やクロスガイドは、連続走行状態においては安定して有効に機能するが、起動、停止を繰り返すような稼動状態では、停止時でのゴミ取り吸引による部分的な布帛繊維の歪みが発生したり、繊維性状の不均一化などの問題があり、クロスガイド部では機械的な負荷のムラが生じやすく、縦筋模様取りが安定して行われないなどの問題があった。
【0008】
本発明は上記のことに鑑みなされたもので、記録部材である布帛がインクジェット記録部にて間欠送りされるインクジェット記録装置にあって、精度がよく、高品質の絵柄の捺染を行うことができるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る捺染用インクジェット記録装置は、間欠搬送される布帛にシリアルプリント方式のインクジェット記録部にて捺染を行う布帛捺染用のインクジェット記録装置において、インクジェット記録部の上流側に、布帛を連続して送り込む送り込みロールと、ダンサーロール装置とを布帛の走行方向上流側から順に設け、インクジェット記録部の下流側に、このインクジェット記録部にて布帛を間欠搬送する搬送コンベヤの下流端部から連続的に布帛をけん引して剥離するけん引ロールと乾燥部を設けた構成になっている。
【0010】
そして上記インクジェット記録装置において、ダンサーロール装置に、このダンサーロール装置のダンサーロールの動作を検出するダンサーロール動作検出手段を設け、送り込みロールを駆動する駆動モータを、上記ダンサーロール動作検出手段からの信号にてコントローラを介して加減速制御するようにした構成にした。
【0011】
また、乾燥部を熱風を布帛表面に対して直交する方向に吹き出す乾燥機と、熱風を布帛表面に対して斜め方向に吹き出す乾燥機にて構成し、熱風を斜め方向に吹き出す乾燥機を上流側に配置し、さらに乾燥機を布帛表面に対して接離方向に移動可能にした。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、布帛が間欠搬送されるシリアルプリント方式のインクジェット記録部の上流側の布帛の走行を連続送りとすることにより、布帛供給部から供給される布帛を、クロスガイド、センタガイドを経て、シワ、スジ、ゴミを除去し、平滑で清潔な状態でインクジェット記録部に送り込むことができ、より精度のよい、高品質の絵柄の捺染を行うことができる。
【0013】
また、布帛が間欠搬送されるインクジェット記録部の下流側に配置した乾燥部を、布帛が一定速で走行しながら乾燥されることにより、捺染濃度、色合いにムラのない安定した品質の捺染製品を生産することができる。
【0014】
また本発明によれば、間欠動作にてインクジェット記録部に送り込まれる布帛の張力を適正に管理できる。また、張力が管理された状態で常時搬送できることにより、インクジェット記録部における布帛の搬送を安定して行うことができる。その上、インクジェット記録部への布帛の送り込みが起動、停止の断続送りでなく、連続送りであることにより、インクジェット記録部における捺染品質ばかりでなく、高速の搬送速度でも安定して捺染製品を生産でき、生産性を向上することができた。
【0015】
さらにインクジェット記録部の上流側における布帛の張力調整を高精度に、かつ容易に行うことができ、布帛の厚薄、硬軟など広範囲の性状材料を使用した生産を高速、高精度に安定して行うことができるようになった。
【0016】
そしてさらに、走行する布帛の幅方向位置をセンサで検出しながら布帛の幅方向の位置を常時定位置に制御するセンタガイドやゴミ取り装置、クロスガイドなどは従来の間欠送りでは、充分にその性能を発揮できなかったが、本発明のように連続送りとすることにより、上記装置を高性能に機能できるようになった。
【0017】
その上、本発明においてはインクジェット記録部にて捺染された布帛は、上流側の乾燥機からの布帛表面に対して斜め方向に吹き出される熱風にて、これの未乾燥のインクが拡散されて滲むのを防止されながら予備乾燥され、その後これの下流側の乾燥機からの布帛表面に対して直交する方向から吹き出される熱風にて乾燥が行われて、インク滲みのない鮮明な画像で乾燥することができる。
【0018】
また、上記各乾燥機を布帛表面に対して接離方向に移動可能にしたことにより、装置の起動、停止時において捺染面の各乾燥機部の通過に合わせて乾燥機を接離することにより、熱風による布帛の焼損の発生防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置を概略的に示す正面図である。
【図2】インクジェット記録部を概略的に示す平面図である。
【図3】送り込みロールとダンサーロール装置部を示す説明図である。
【図4】(a),(b)は乾燥機を示す一部破断面図である。
【図5】インクジェット記録部より下流側部を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は本発明に係るインクジェット記録装置の概略的な構成を示す正面図であり、図中1は記録媒体である布帛2を供給する布帛供給部、3は布帛2の走行にしたがってこれの表面にインクジェットにて捺染を行うインクジェット記録部、4は乾燥部、5は折部である。そして上記インクジェット記録部3は、布帛2を搬送する搬送コンベヤ6と、この搬送コンベヤ6に上側から対向するように設けられ、シリアルプリント方式を用いた記録ヘッド装置7にて構成されている。
【0021】
上記搬送コンベヤ6は、上記記録ヘッド装置7の作動に連動して間欠作動するようになっている。
【0022】
記録ヘッド装置7は図2に示すようになっていて、布帛2の走行方向と直交する方向にレール8,8に沿って移動可能にしたキャリッジ9に、複数列、例えば4列(Y,M,C,K)のラインヘッド10a,10b,10c,10dを、ノズル列を布帛2の走行方向と平行にしてキャリッジ9の移動方向に並列に配列した構成になっている。そしてこの記録ヘッド装置7は、上記キャリッジ9を布帛2を停止させた状態で一方向に移動、あるいは往復動することにより上記布帛2に1サイクルの印刷を行い、ついで上記ラインヘッド10a〜10dの長さにわたって、あるいはこのラインヘッド10a〜10dの長さに所定長さを加えた長さにわたる布帛2を間欠走行させてから停止して、上記印刷動作を繰り返すことにより、布帛2の表面に、これの走行方向に所定の長さにわたる連続した絵柄、あるいは相互に所定の隙間をあけた絵柄を繰り返し捺染するようになっている。
【0023】
上記搬送コンベヤ6の表面には、布帛2が剥離できるように貼着可能にした粘着性が付与されていて、搬送コンベヤ6の布帛供給部の上流側端部に設けられた貼り付けロール11にて押圧されて、ここを通る布帛2が上記搬送コンベヤ6の布帛供給部に仮に貼り付けられ、搬送コンベヤ6と一体状になって走行されるようになっている。
【0024】
また、搬送コンベヤ6の布帛供給部の下流側端部は、上記乾燥部4の上流側に臨ませてあり、上記乾燥部4の下流側、例えば折部5に設けたけん引ロール12にて布帛2をけん引することにより、搬送コンベヤ6の布帛供給部の下流側端部から布帛2が引き剥がされ、乾燥部4内に走行されるようになっている。上記けん引ロール12は、搬送コンベヤ6による間欠搬送速度の平均速度で連続的に布帛2を搬送するようになっている。
【0025】
搬送コンベヤ6の上流側には、布帛供給部1からの布帛2を搬送コンベヤ6に送り込む送り込みロール13と、この送り込みロール13と搬送コンベヤ6との間に配置されるダンサーロール装置14とが設けられている。上記送り込みロール13は、上記搬送コンベヤ6による間包搬送速度の平均速度で、連続的に布帛2を送り込むようになっている。
【0026】
上記送り込みロール13とダンサーロール14は図3に示すようになっており、送り込みロール13は、コントローラ15にて加減速制御可能にした駆動モータ16にて駆動されるようになっている。
【0027】
またダンサーロール装置14は、上記送りロール13より低い位置にて布帛2を巻き掛けるダンサーロール17と、一端にこのダンサーロール17を支持し、支軸18を支点にして上下方向に揺動する揺動レバー19と、基端を装置本体側に上下方向に揺動自在に支持され、かつピストンロッドを上記揺動レバー19に設けた補助レバー20にピストンロッド21にて連結したベロフラムシリンダ22と、揺動レバー19の他端に取り付けられて、上記ダンサーロール17の重量を相殺するバランスウエイト23とからなっており、上記揺動レバー19が揺動してダンサーロール17が上下動方向に作動することにより、送り込みロール13と搬送コンベヤ6との間の布帛2の経路長が変化するようになっている。
【0028】
上記支軸18は、揺動レバー19の揺動と一体に回転するようになっていて、この支軸18の回動角が回動角検出器24にて検出されるようになっており、これの検出信号が上記コントローラ15に入力されるようになっている。
【0029】
上記ベロフラムシリンダ22は、電空変換器25からの空気圧によって伸長作動するようになっていて、この伸長動作により揺動レバー19がダンサーロール17を下動する方向に揺動するようになっている。
【0030】
上記電空変換器25は特許文献2等で知られたもので、入力される電気信号の大小に応じてエアー圧源から上記ベロフラムシリンダ22への空気圧の調整が可能になっている。なお、ベロフラムシリンダ22への空気圧の大きさは自由に設定可能になっている。
【0031】
ベロフラムシリンダ22は、上記したように電空変換器25を介した空気圧の供給により、そのピストンロッドの全ストローク領域において一定圧で作動させることができるものであり、また駆動対象位置が変動すると、一定圧を駆動対象に対して付与しながらそのストローク範囲内において自由に位置移動ができるものであり、ダンサーロール17が昇降移動しても、その移動に併せて常時布帛2に対して一定の張力を付与するようになっている。
【0032】
このようにベロフラムシリンダ22、電空変換器25を用いることにより、搬送コンベヤ6により間欠搬送される布帛2の挙動は、ダンサーロール17の昇降動作にて吸収されると共に、このときの布帛2に一定の張力を与えるようになっている。そしてこのときダンサーロール17の動作は、このダンサーロール17の動作によって揺動する揺動レバー19の揺動角を検出する回動角検出器24からの検出信号によりコントローラ15にフィードバックされていて、ダンサーロール17が急激な作動をしたときには、このときの回動角検出器24からの信号により、コントローラ15は所定の作業を行って送り込みロール13の回転速度を加減速制御して布帛供給部1側からの布帛2の連続送りを維持した状態で安定した布帛の供給が行われるようになっている。
【0033】
なお、上記ダンサーロール17による布帛2への張力付与は、ベロフラムシリンダ22に代えて、バランスウエイト13の支軸18からの位置、あるいは重量の調整により行ってもよい。
【0034】
【特許文献2】特開2003−167633号公報
【0035】
乾燥部4には、布帛2の走行方向に複数の乾燥機26が設けられている。各乾燥機26は、走行する布帛2の表面に対向する位置に設けられている。そしてこの乾燥機26は、図4の(a)に示すように熱風を布帛2の表面に対して直角に吹き出すタイプと、(b)に示すように例えば布帛2の幅方向の斜め方向に吹き出すタイプのものが用いられており、各乾燥機26は移動装置27により、布帛2の表面から接離方向に移動可能になっている。
【0036】
上記移動装置27は、乾燥機26の両側に配置されており、たとえばねじ棒28を同期回転することにより移動されるようになっている。
【0037】
上記乾燥部4の両タイプの乾燥機26は、上流側の乾燥機26に斜め吹き出しのタイプを用い、下流側の乾燥機26に直角吹き出しタイプを用いる。これにより上流側の布帛2には幅方向側の斜め方向に熱風が吹き付けられて、布帛2の未乾燥のインクが拡散されて滲むのが防止されて予備乾燥され、その後、下流側では布帛2の表面に直角に熱風が吹き付けられて乾燥が行われる。そしてこのときの各乾燥機26の吹き出し口と布帛2との間隙は、乾燥機26の移動装置27にて適宜に調整する。また、インクジェット記録部の起動、停止時において、各乾燥機26の位置を離隔する方向へ移動することにより、布帛2の焼損などの傷害を防ぐことができる。上記上流側に配置される乾燥機26の熱風の吹き出し方向は、布帛2の走行方向の下流側あるいは上流側からの斜め方向でもよい。
【0038】
図1にて示されるインクジェット記録装置の供給部1と送り込みロール13との間に、上流側から順にクロスガイド29とセンタガイド30が設けられている。
【0039】
上記構成において、供給部1からの布帛2はクロスガイド29にて縦筋が除去され、またセンタガイド30にてゴミが除去されて姿勢が整えられ、ついで送り込みロール13にて連続状にダンサーロール装置14を介してインクジェット記録部3に送り込まれる。そしてこのインクジェット記録部3では、搬送コンベヤ6にて間欠搬送されて、その間に記録ヘッド装置7にて捺染される。このときの布帛2は、搬送コンベヤ6の上流側で貼り付けロール11にて搬送コンベヤ6に押さえ付けられて、この搬送コンベヤ6に仮貼り付けされた状態で搬送され、搬送コンベヤ6に対してずれることなく捺染される。
【0040】
上記のようにして送り込みロール13にて連続して送り込まれた布帛2は、インクジェット記録部3の搬送コンベヤ6にて間欠搬送されるため、搬送コンベヤ6の上流側で周期的にたるむことになるが、このたるみはダンサーロール装置14にて吸収されて、常時一定の張力を維持した状態で搬送コンベヤ6へ送り込まれる。
【0041】
インクジェット記録部3にて捺染された布帛2は、搬送コンベヤ6の下流端部にて、けん引ロール12によるけん引走行により剥がされて乾燥部4にて乾燥され、ついで折機5にて折り畳まれる。
【0042】
このときにおいて、インクジェット記録部3での布帛2は間欠搬送されているのに対して、これより下流側の布帛2はけん引ロール12にて連続状にけん引走行されている。したがって、搬送コンベヤ6から布帛2が剥がされる位置は、間欠的に搬送方向に移動し、搬送コンベヤ6が停止している間には図5で「a」で示すように上流側に、また搬送状態では「b」で示すように下流側にそれぞれ移動する。
【0043】
このときにおいて、上記上流側の剥がし位置「a」より上流側と、下流側の剥がし位置「b」より下流側に、それぞれの位置にある布帛2を検出する布帛センサ31a,31bを設けておき、搬送コンベヤ6の停止時における剥がし位置が上流側の剥がし位置「a」より上流側になったときには、これを上流側の布帛センサ31aにて検出し、また搬送時における剥がし位置が下流側の剥がし位置「b」より下流側になったときには、これを下流側の布帛センサ31aの検出信号により、けん引ロール12によるけん引速度をわずかに減速し、また下流側の検出センサ31bの検出信号により、けん引ロール12をわずかに増速するようにしてもよい。
【0044】
このようにすることにより、布帛2の搬送コンベヤ6から剥離される位置は、上流と下流の両剥離位置「a」、「b」間の範囲になり、伸縮性に富む布帛2にあっても乾燥部4、折部5に至る布帛2の走行をたるみが生じることなく走行することができる。
【符号の説明】
【0045】
1…布帛供給部、2…布帛、3…インクジェット記録部、4…乾燥部、5…折部、6…搬送コンベヤ、7…記録ヘッド装置、8…レール、9…キャリッジ、10a〜10d…ラインヘッド、11…貼り付けロール、12…けん引ロール、13…送り込みロール、14…ダンーロール装置、15…コントローラ、16…駆動モータ、17…ダンサーロール、18…支軸、19…揺動レバー、20…補助レバー、21…ピストンロッド、22…ベロフラムシリンダ、23…バランスウエイト、24…回動角検出器、25…電空変換器、26…乾燥機、27…移動装置、28…ねじ棒、29…クロスガイド、30…センタガイド、31a,31b…布帛センサ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
間欠搬送される布帛にシリアルプリント方式のインクジェット記録部にて捺染を行う布帛捺染用のインクジェット記録装置において、
インクジェット記録部の上流側に、布帛を連続して送り込む送り込みロールと、ダンサーロール装置とを布帛の走行方向上流側から順に設け、
インクジェット記録部の下流側に、このインクジェット記録部にて布帛を間欠搬送する搬送コンベヤの下流端部から連続的に布帛をけん引して剥離するけん引ロールと乾燥部を設けた
ことを特徴とするインクジェット記録装置。
【請求項2】
ダンサーロール装置に、このダンサーロール装置のダンサーロールの動作を検出するダンサーロール動作検出手段を設け、
送り込みロールを駆動する駆動モータを、上記ダンサーロール動作検出手段からの信号にてコントローラを介して加減速制御するようにした
ことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
【請求項3】
乾燥部を熱風を布帛表面に対して直交する方向に吹き出す乾燥機と、熱風を布帛表面に対して斜め方向に吹き出す乾燥機にて構成し、
熱風を斜め方向に吹き出す乾燥機を上流側に配置した
ことを特徴とする請求項1,2いずれか1項記載のインクジェット記録装置。
【請求項4】
乾燥機を布帛表面に対して接離方向に移動可能にしたことを特徴とする請求項1,2,3いずれか1項記載のインクジェット記録装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−180488(P2010−180488A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−23501(P2009−23501)
【出願日】平成21年2月4日(2009.2.4)
【出願人】(000161057)株式会社ミヤコシ (122)
【Fターム(参考)】