説明

インクジェット記録装置

【課題】 特定の個所で発生するフレキシブルフラットケーブルの断線および抵抗値が高くなったことを検知できる構成を備えるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】 キャリッジ基板とメイン基板との間を1対1の関係でコネクタにより接続されるフレキシブルフラットケーブルとを備えるインクジェット記録装置において、フレキシブルフラットケーブルの両側端部に配置された少なくとも一方を断線検知信号とし、断線検知信号は定電流電源あるいはプルアップ抵抗を介して電源と接続し、断線検知信号はアナログポートあるいは信号の状態変化を記録あるいは、CPUに通知可能なポートに接続し、プリントヘッドが主走査あるいは副走査方向へ移動中に断線検知信号の状態変化を検出する手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙などのプリント媒体に対してインクを吐出するインクジェットプリントヘッド形態のプリントヘッドを用いて画像形成を行うインクジェットプリント装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
インクジェット記録装置は、インク滴の吐出を行うインクジェットヘッドを接続するキャリッジ基板と、インクジェットヘッドのインク滴吐出動作を制御する制御回路を搭載するメイン基板とで構成されるが、一般的に、保守性や組み立て容易性などを考慮して、両者は分離できるように構成されている。具体的には、インクジェットヘッドと接続されるキャリッジ基板をフレキシブルフラットケーブルの一端をコネクタ接続し、このフレキシブルフラットケーブルの他端をメイン基板にコネクタ接続する構成が一般的に採用されている。
【0003】
ところが、上述したコネクタ接続方式では、ヘッドの組み立て作業中に誤ってコネクタ接続を外してしまう問題点があるので、従来では、ロック付きのコネクタが用いられる場合が多い。これは、装置コストの上昇やロックし忘れなどあるので改善が望まれている。
【0004】
一方、電気回路間や装置換の接続ケーブルでの異常検知方法としては、例えば特許文献1に開示された方法が知られている。以下、図4を参照してその概要を説明する。
【0005】
図4は、従来の接続ケーブルでの異常検知を行う公正例を示す図である。図4において接続ケーブル401は、一端は回路基板402に接続され、他端は図示しない回路基板や装置に接続されている。この接続ケーブル401は、本来の接続用導線403の複数本が並列に配列されているが、それらの両外側縁部に沿ってダミー導線404,405が追加されている。
【0006】
そして、ダミー導線404,405の各一端は、回路基板402に設けた検知回路であるコンパレータ406,407の一方の入力端に接続され、ダミー導線404,405の各他端は、図示しない回路基板や装置において接地電位に接続されている。コンパレータ406,407は、その一方の入力端が抵抗素子を介して電源に接続され、他方の入力端が接地電位に接続されている。
【0007】
この構成によれば、ダミー導線に断線404,105がなければ、コンパレータ406,407は、出力をHレベルとLレベルの何れか一方のレベルにする。そして、ダミー導線404,405の一方または双方に断線が発生すると、コンパレータ406,407の対応する方は、出力をHレベルとLレベルの何れか他方のレベルにする。これによって、接続ケーブル401の断線を検知することができる。
【0008】
今の例では、断線の検知であるが、インクジェット記録装置で言えば、断線以外にもコネクタの接続不良も検知することができる。
【特許文献1】実開昭63−135174号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述した方法においては以下の不都合があった。
【0010】
完全な断線が始まる前に起こる、プリントヘッドの主走査および復走査の移動において、ある特定の個所だけで断線および抵抗値が高くなることを検知できず、断線検知信号の断線を検知しても隣接する導線の劣化が始まっている可能性があった。
【0011】
本発明では、上記の点を鑑みてなされたものであり、簡単な構成である特定の個所で発生するフレキシブルフラットケーブルの断線および抵抗値が高くなったことを検知できる構成を備えたインクジェット記録装置を可能にするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するための本発明によるインクジェット記録装置は以下の構成を備える。すなわち、
インク滴の吐出を行う複数のインク滴吐出部を有するインクジェットヘッドと、前記インクジェットヘッドと接続されるコネクタを搭載するキャリッジ基板と、前記インク吐出部の制御およびプリンタ全体の制御を行うメイン基板と、前記キャリッジ基板とメイン基板との間を1対1の関係で平面上に並列に多数配列される導体をコネクタにより接続されるフレキシブルフラットケーブルとを備えるインクジェット記録装置において、
前記フレキシブルフラットケーブルの両側端部に配置された少なくとも一方を断線検知信号とし、前記断線検知信号は定電流電源あるいはプルアップ抵抗を介して電源と接続し、前記断線検知信号はアナログポートあるいは信号の状態変化を記録あるいは、CPUに通知可能なポートに接続し、プリントヘッドが主走査あるいは復走査方向へ移動中に前期断線検知信号の状態変化を検出する手段と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、完全な断線が始まる前に起こるプリントヘッドの主走査および復走査の移動において、プリントヘッドがある特定の個所だけ断線および抵抗値が高くなることを検知することで、接続異常やケーブルの異常を判別することがでる。そのため、早期にユーザにフレキシブルフラットケーブルの交換を促すことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
【0015】
以下、図面を参照して本発明の記録装置に係わる実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態では、インクジェット記録方式を用いた記録装置としてプリンタを例に挙げ説明する。
(インクジェット記録装置の説明)
(1)記録装置の説明
図1は、本発明を適応可能なインクジェット記録装置の一実施例の構成を示す概略図である。この図において、109はインクカートリッジである。これらは、4色のカラーインク(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)がそれぞれ入れられたインクタンクと、記録ヘッド108から構成されている。105給紙ローラ、103は紙送りローラで、104の補助ローラとともに印字紙107を抑えながら図中の矢印方向に回転し、印字紙107の給紙を行うとともに、103、104同様に印字紙107を抑える役割も果たしている。106はキャリッジであり、4つのインクカートリッジを支持し、搭載するインクカートリッジ109および記録ヘッド108を印字とともに移動させる。このキャリッジ106は、記録装置が印字を行っていないとき、あるいは記録ヘッドの回復動作を行うときには図の点線で示したホームポジション位置に待機するように制御される。
【0016】
(2)記録ヘッドの説明
次に、上述した記録ヘッド108について図2を参照して説明する。図2はプリントヘッドの電気構成を示すブロック図である。駆動回路は所定数(図では320個)の熱エネルギー発生素子の群(吐出ヒータR1〜R320)とともに一体に基板(ヒータボード)上に設けられている。図2において201、207はシリアルデータ(SDATA)をクロック(CLK)に同期してデータ整列手段としてのシフトレジスタであり、ラッチ(LT)に応じてブロック番号は202のラッチ回路に、ブロックのノズルデータは206のラッチ回路にラッチされる。そして206の当該ラッチされたデータはアンドゲート208の1つの入力端におくられ、また、ヒート(HT)は吐出ヒータの駆動(通電)時間を規定するためのイネーブル信号であり、これもアンドゲート208の1つの入力端に供給される。203で確定したブロック番号からデコードし、図において、204は吐出ヒータ駆動電源(VH)ラインに吐出ヒータR1〜R320とともに各ブロック毎に接続される駆動手段として電源供給制御用のトランジスタアレイであり、吐出ヒータR1〜R320の通電をオン/オフする。
【0017】
(3)制御構成の説明
図3は図1に示したインクジェット記録装置の制御系の構成例である。同図において、312は記録ヘッド108を電気的に制御し、画像データに応じてインクを吐出させるための記録ヘッド制御回路である。316は図1に示した記録ヘッド106をスキャンさせるための駆動源をなす主走査モータ、317はプリント媒体107を搬送するための駆動源をなす副走査モータ、318は回復処理ユニットを動作させるための駆動源をなす回復動作モータである。321は各種モータやアクチュエータおよびセンサを制御管理する機構制御回路である。322は後述する処理手順に従って以上の各部の動作を全体的に制御するCPU315が実行する処理手段に対応したプログラムを記憶したROMである。323はCPU315が処理手順を実行する過程でパラメータを一時保存するためのエリアを有するRAM、324は装置電源のオフ時にも吐出検出状態を保存するためのEEPROM等の不揮発性メモリである。325は操作・表示部であり、電源投入や、ホスト装置Hとのオンライン/オフラインの設定等、ユーザが所要の操作を行うためのスイッチや、装置状態をユーザに提示するための表示器を有する。ホスト装置Hは、インクジェット記録装置に対して画像データの供給源をなすものであり、プリントに係る画像等のデータ作成、処理等を行うコンピュータとする他、画像取り込み用のリーダ部や、あるいはデジタルカメラ等の形態であってもよい。画像データ、その他のコマンド、ステータス信号等は、インターフェース(I/F)326を介して送受信される。
【実施例1】
【0018】
上記インクジェット記録装置の構成において、完全な断線が始まる前に起こるプリントヘッドの主走査および復走査の移動において、プリントヘッドがある特定の個所にいる時だけフレキシブルフラットケーブルが断線および抵抗値が高くなることを検知する方法について、以下に説明する。
【0019】
本実施形態1における全体構成を説明する。図5は、本発明の実施の形態1によるインクジェット記録装置が備えるフレキシブルフラットケーブルの接続異常検知機構の全体構成を示す図である。図5に示すように、実施の形態1によるインクジェット記録装置は、インクジェットヘッド501を接続するキャリッジ基板502とプリントヘッドを制御するメイン基板503とをフレキシブルフラットケーブル504とでコネクタ505、506により固定され分離可能にした構成である。また、インクジェットヘッド501とキャリッジ基板502はピンコンタクトコネクタ520で接続され分離可能な構成である。
【0020】
上記フレキシブルフラットケーブル504は両外側縁部に沿って断線検知信号508,509が配置する。また、その内側にEEPROM518の制御信号や、温度観測用のサーミスタのAD信号を配置し、断線発生時に画像に影響を及ぼさない信号線を配置し、プリントヘッド制御信号507を内側に配置する。
【0021】
断線検知信号508,509はキャリッジ基板502において接地電位に接続されている。また、メイン基板503においては基板上に搭載しているSOC521の信号変化を記録可能あるいはCPUに通知可能なポート514,515に接続され、抵抗素子512,513を介して電源に接続される。
【0022】
このときの抵抗素子512,513の値はフレキシブルフラットケーブル504の劣化により抵抗値が変化し始める値に対して検出できる電圧が得られるように予め調整を行っておく必要がある。
【0023】
次に、本実施形態1における断線検出の諸例を説明する。
【0024】
図6はプリンタの概略図である。本実施の形態ではプリントヘッド501の主走査および復走査の移動において、プリントヘッドがある特定の個所にいる時だけ発生するフレキシブルフラットケーブル504が断線および抵抗値が高くなることを検知する必要がある。そのため、プリントヘッドがヘッドクリーニングユニット603の位置から主走査方向に移動している間あるいはメイン基板503の位置から復走査方向に移動している間に検出を行う。このため、高速に移動している間に検出を行わなくてはならないので、前述した信号変化を記録可能あるいはCPUに通知可能なポート514,515に断線検知信号508,509を接続する必要がある。
【0025】
以上の手順において検出する信号は、キャリッジ基板502とプリントヘッドを制御するメイン基板503とをフレキシブルフラットケーブル504とでコネクタ505、506により正常に固定されている場合は以下となる。断線検知信号508,509の他端は、キャリッジ基板502において接地電位に接続されているので、断線検知信号508,509の他端が接続されている信号変化を記録可能あるいはCPUに通知可能なポート514,515は接地電位に引き込まれLレベルになる。
【0026】
一方、フレキシブルフラットケーブル504が断線や抵抗値が高くなると断線検知信号508,509の導線のインピーダンスが高くなり、抵抗素子512,513により抵抗分圧が発生する。そのため、断線検知信号508,509の他端が接続されている信号変化を記録可能あるいはCPUに通知可能なポート514,515はフレキシブルフラットケーブル504のインピーダンスによってはHレベルになる。
【0027】
したがって、信号変化を記録可能あるいはCPUに通知可能なポート514,515の状態をプリントヘッドがヘッドクリーニングユニット603の位置から主走査方向に移動している間あるいはメイン基板503の位置から復走査方向に移動している間に監視を行う。このようにすることによって、完全な断線が始まる前に起こるプリントヘッドがある特定の個所だけフレキシブルフラットケーブル504が断線および抵抗値が高くなることを検知することができる。
【0028】
このように、実施形態1によれば、フレキシブルフラットケーブル504の両外側縁部に断線検知信号508,509を配置し、キャリッジ基板502で接地電位に接続し、メイン基板503においては基板上に搭載しているSOC521の信号変化を記録可能あるいはCPUに通知可能なポート514,515に接続し、抵抗素子512,513を介して電源に接続する。そしてプリントヘッドがヘッドクリーニングユニット603の位置から主走査方向に移動している間あるいはメイン基板503の位置から復走査方向に移動している間に信号変化を記録可能あるいはCPUに通知可能なポート514,515の状態を判断する。このようにすることで完全な断線が始まる前に起こるプリントヘッドがある特定の個所だけフレキシブルフラットケーブル504が断線および抵抗値が高くなることを検知することができる。
【実施例2】
【0029】
本実施形態2における全体構成を説明する。図7は、本発明の実施の形態2によるインクジェット記録装置が備えるフレキシブルフラットケーブルの接続異常検知機構の全体構成を示す図である。図7に示すように、実施の形態2によるインクジェット記録装置は、インクジェットヘッド501を接続するキャリッジ基板502とプリントヘッドを制御するメイン基板503とをフレキシブルフラットケーブル504とでコネクタ505、506により固定され分離可能にした構成である。また、インクジェットヘッド501とキャリッジ基板502はピンコンタクトコネクタ520で接続され分離可能な構成である。
【0030】
上記フレキシブルフラットケーブル504は両外側縁部に沿って断線検知信号508,509が配置する。また、その内側にEEPROM518の制御信号や、温度観測用のサーミスタのAD信号を配置し、断線発生時に画像に影響を及ぼさない信号線を配置し、プリントヘッド制御信号507を内側に配置する。
【0031】
断線検知信号508,509はキャリッジ基板502において接地電位に接続されている。また、メイン基板503においては基板上に搭載しているSOC521のADポート702,703に接続され、定電流回路701を介して電源を供給する。
【0032】
このときの定電流回路701の電流値はフレキシブルフラットケーブル504の劣化により抵抗値が変化し始める値に対して検出できる電圧が得られるように予め調整を行っておく必要がある。
【0033】
次に、本実施形態2における断線検出の諸例を説明する。
【0034】
図6はプリンタの概略図である。本実施の形態ではプリントヘッド501の主走査および復走査の移動において、プリントヘッドがある特定の個所にいる時だけ発生するフレキシブルフラットケーブル504が断線および抵抗値が高くなることを検知する必要がある。そのため、プリントヘッドがヘッドクリーニングユニット603の位置から主走査方向に移動している間あるいはメイン基板503の位置から復走査方向に移動している間に検出を行う。前述したADポート702に接続することで検出スピードは実施形態1には劣るがフレキシブルフラットケーブルの抵抗値を検出することができるので抵抗値変化を記録することで寿命予測が可能となる。
【0035】
以上の手順において検出する信号は、キャリッジ基板502とプリントヘッドを制御するメイン基板503とをフレキシブルフラットケーブル504とでコネクタ505、506により正常に固定されている場合は以下となる。断線検知信号508,509の他端は、キャリッジ基板502において接地電位に接続されているので、断線検知信号508,509の他端が接続されているADポート702,703は接地電位に引き込まれ0Vになる。
【0036】
一方、フレキシブルフラットケーブル504が断線や抵抗値が高くなると断線検知信号508,509の導線のインピーダンスが高くなり、定電流回路701による電流により電圧が発生する。そのため、断線検知信号508,509の他端が接続されているADポート702,703はフレキシブルフラットケーブル504のインピーダンスによって電圧レベルにより抵抗値を判定可能となる。
【0037】
したがって、ADポート702,703の状態をプリントヘッドがヘッドクリーニングユニット603の位置から主走査方向に移動している間あるいはメイン基板503の位置から復走査方向に移動している間に監視を行う。このようにすることによって、完全な断線が始まる前に起こるプリントヘッドがある特定の個所だけフレキシブルフラットケーブル504が断線および抵抗値が高くなることを検知することができる。
【0038】
このように、実施形態2によれば、フレキシブルフラットケーブル504の両外側縁部に断線検知信号508,509を配置し、キャリッジ基板502で接地電位に接続し、メイン基板503においては基板上に搭載しているSOC521のADポート702,703に接続し、また定電流回路701にも接続する。そしてプリントヘッドがヘッドクリーニングユニット603の位置から主走査方向に移動している間あるいはメイン基板503の位置から復走査方向に移動している間にADポート702,703の状態を判断する。このようにすることで完全な断線が始まる前に起こるプリントヘッドがある特定の個所にいる時だけフレキシブルフラットケーブル504が断線および抵抗値が高くなることを検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明を適応可能なカラーインクジェット記録装置の一実施例の構成を示す概略斜視図である。
【図2】本発明を適応可能な記録ヘッドの電気構成図である。
【図3】本発明を適応可能なインクジェット記録装置の制御ブロック図である。
【図4】従来の接続ケーブルでの異常検知を行う構成例を示す図。
【図5】実施形態1の接続異常検知機構の全体構成を示す図である。
【図6】実施形態1のインクジェット記録装置の構成を示した図である。
【図7】実施形態2の接続異常検知機構の全体構成を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
103 紙送りローラ
104 補助ローラ
105 給紙ローラ
106 キャリッジ
107 印字紙
108 記録ヘッド
109 インクカートリッジ
201 ブロックデータシフトレジスタ
202 ブロックデータラッチ
203 ブロックデータデコーダ
204,209,210,211,212 各ブロック別ドライバ回路
205 発熱素子
206 データラッチ
207 データシフトレジスタ
208 論理積
312 プリントヘッド制御回路
314 吐出検出制御回路
315 CPU
316 主走査モータ
317 副走査モータ
318 回復動作モータ
319 回復動作アクチュエータ類
320 回復動作センサ類
321 機構制御回路
322 ROM
323 RAM
324 EEPROM
325 操作・表示部
326 インターフェース(I/F)
H ホスト装置
401 接続ケーブル
402 回路基板
403 接続用導線
404、405 ダミー導線
406、407 コンパレータ
501 プリントヘッド
502 キャリッジ基板
503 メイン基板
504 フレキシブルフラットケーブル
505、506 フレキシブルフラットケーブル接続コネクタ
507 プリントヘッド制御信号
508、509 断線検知信号
510、511 接地電位(GND)
512、513 抵抗素子
514、515 信号変化を記録可能あるいはCPUに通知可能なポート
516 I2Cポート
517 ADポート
518 E2PROM
519 サーミスタ
520 プリントヘッドとキャリッジ基板を接続するコネクタ
521 SOC及びASIC
601 フレキシブルフラットケーブルガイド
602 キャリッジユニット軸
603 ヘッドクリーニングユニット
701 定電流電源回路
702、703 ADポート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インク滴の吐出を行う複数のインク滴吐出部を有するインクジェットヘッドと、
前記インクジェットヘッドと接続されるコネクタを搭載するキャリッジ基板と、
前記インク吐出部の制御およびプリンタ全体の制御を行うメイン基板と、
前記キャリッジ基板とメイン基板との間を1対1の関係で平面上に並列に多数配列される導体をコネクタにより接続される、フレキシブルフラットケーブルとを備えるインクジェット記録装置において、
前記フレキシブルフラットケーブルの両側端部に配置された少なくとも一方を断線検知信号とし、前記断線検知信号は定電流電源あるいはプルアップ抵抗を介して電源と接続し、前記断線検知信号はアナログポートあるいは信号の状態変化を記録あるいは、CPUに通知可能なポートに接続し、プリントヘッドが主走査あるいは復走査方向へ移動中に前期断線検知信号の状態変化を検出する手段と、
を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−52166(P2010−52166A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−216803(P2008−216803)
【出願日】平成20年8月26日(2008.8.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】